JP2020180009A - ガラス板の製造方法、及びガラス板、並びにガラス板集合体 - Google Patents

ガラス板の製造方法、及びガラス板、並びにガラス板集合体 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス板に寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔を形成する。【解決手段】ガラス板1を準備する第一工程と、ガラス板1に貫通孔2を形成する第二工程とを備え、第一工程では、貫通孔2の内壁面2aの板厚方向に対する傾斜角度をθ、貫通孔2の最小孔幅をDとし、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲を最小孔幅DのA%とすることを条件に、貫通通孔2が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、板厚のバラツキの範囲ΔTが、ΔT≦(D×A/tanθ)/200の関係を満たすガラス板1を準備し、または、貫通孔2が板厚方向の中央領域内の部位から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、板厚のバラツキの範囲ΔTが、ΔT≦(D×A/tanθ)/100の関係を満たすガラス板1を準備する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板に板厚方向の少なくとも一方側に向かって漸次拡開する貫通孔を形成するための方法、及びそのような貫通孔を形成するためのガラス板に関する。
近年においては、貫通孔を有するガラス板が、電子機器などの基板として用いられている。この種のガラス板として、下記の特許文献1、2には、板厚方向の一方側に漸次拡径するテーパ状の貫通孔を形成したガラス板が開示されている。
詳しくは、特許文献1には、ガラス板の主面と、テーパ状の貫通孔の内壁面との間に、曲面を形成したガラス板、及びその製造方法が開示されている。また、特許文献2には、ガラス板の一方の主面側からレーザーを照射してテーパ状の貫通孔を形成した後、ガラス板の他方の主面側から前記貫通孔に向かってエッチング液を噴射することが開示されている。
特開2003‐226551号公報 特開2016‐222529号公報
ところで、ガラス板にテーパ状の貫通孔を形成する場合、貫通孔の最小孔幅(最小孔径)が、孔付きのガラス板の品質の良否を決める上で重要な因子となる。この場合、ガラス板の板厚が相違すれば、これに伴って貫通孔の最小孔幅も相違する。そのため、ガラス板の板厚のバラツキは、貫通孔の最小孔幅のバラツキに悪影響を与え、板厚方向全長に亘る貫通孔の寸法精度を悪化させる要因になる。
しかしながら、特許文献1、2に開示されたガラス板やその製造方法は、上記のようなガラス板の板厚と貫通孔の最小孔幅との関係性などについて、何も考慮されていない。そのため、ガラス板に優れた寸法精度の貫通孔を形成することが困難になる。
以上の観点から、本発明は、ガラス板に寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔を形成することを課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明の第一の側面は、貫通孔を有するガラス板の製造方法であって、ガラス板を準備する第一工程と、前記ガラス板に板厚方向の少なくとも一方側に向かって漸次拡開する貫通孔を形成する第二工程とを備え、前記第一工程では、前記貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度をθとし、前記貫通孔の最小孔幅をDとし、前記最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲を前記最小孔幅DのA%とすることを条件に、前記貫通通孔が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、前記ガラス板の板厚のバラツキの範囲ΔTが、ΔT≦(D×A/tanθ)/200の関係を満たすガラス板を準備し、または、前記貫通孔が板厚方向の中間部から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、前記ガラス板の板厚のバラツキの範囲ΔTが、ΔT≦(D×A/tanθ)/100の関係を満たすガラス板を準備することに特徴づけられる。ここで、上記の「最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲」とは、最小孔幅Dについて許容できる最大値と最小値との差を意味する。また、上記の「ガラス板の板厚のバラツキの範囲」とは、ガラス板の板厚の最大値と最小値との差を意味する。さらに、上記の傾斜角度θ及び最小孔幅Dは、何れも、設計上の値(第二工程で貫通孔を形成するために予め決められている値)である。
このような方法によれば、貫通孔の形態が上記二種の何れであっても、ガラス板の板厚のバラツキの範囲ΔTが、貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度θと、貫通孔の最小孔幅Dと、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aとに基づく所定範囲内に収まることになる。そのため、ガラス板の板厚のバラツキが、テーパ状の貫通孔の寸法精度(特に最小孔幅Dの寸法精度)に悪影響を及ぼすことが抑制される。その結果、寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔をガラス板に形成することが可能となる。
この方法において、同一の大きさで同一の形状をなす複数の前記貫通孔を、前記板厚のバラツキの範囲ΔTが前記何れかの関係を満たすガラス板に形成するようにしてもよい。
このようにすれば、ガラス板の板厚のバラツキが、同一の大きさで同一の形状をなす複数のテーパ状の貫通孔の寸法精度に悪影響を及ぼすことが抑制される。その結果、寸法精度が改善された複数のテーパ状の貫通孔をガラス板に形成することが可能となる。
以上の方法において、前記第一工程では、前記板厚のバラツキの範囲ΔTが前記何れかの関係を満たす複数枚のガラス板を準備するようにしてもよい。
このようにすれば、複数枚のガラス板の全てについての板厚のバラツキの範囲ΔTが、貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度θと、貫通孔の最小孔幅Dと、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aとに基づく所定範囲内に収まることになる。そのため、複数枚のガラス板の相互間での板厚のバラツキを適正に抑え、複数枚のガラス板の何れについても寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔を形成することができる。
以上の方法において、前記第二工程では、前記ガラス板の主面に対するレーザー照射処理と、該レーザー照射処理後のガラス板に対するエッチング処理とによって、前記貫通孔を形成するようにしてもよい。
このようにすれば、ガラス板に、レーザー照射処理とエッチング処理とによって良質に仕上げられたテーパ状の貫通孔を形成することができる。
この方法において、前記レーザー照射処理によって、前記ガラス板に照射処理領域を形成し、前記エッチング処理によって、前記照射処理領域を除去して前記貫通孔を形成するようにしてもよい。なお、レーザー照射処理によってガラス板に形成される照射処理領域は、貫通孔を有するものであってもよく、或いは、貫通孔を有しない改質領域であってもよい。
このようにすれば、滑らかな内壁面を有するテーパ状の貫通孔をガラス板に形成することができる。
この方法において、前記レーザー照射処理を行う際に、前記ガラス板の主面上で、前記貫通孔の開口部の輪郭線に対応する仮想線の互いに離隔した複数の点に対して、レーザーを照射するようにしてもよい。
このようにすれば、ガラス板における貫通孔の開口部の輪郭線に対応する仮想線の互いに離隔した複数箇所に、レーザーの照射による照射処理領域または貫通孔が形成され、その後のエッチング処理によってテーパ状の貫通孔が仕上げられる。これにより、貫通孔の開口部の輪郭線に対応する仮想線に沿ってレーザーを連続的に照射する場合と比較して、レーザーの照射時間を短くすることができ、作業の簡易化や製造コストの低廉化が図られる。
以上の方法において、板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開する前記貫通孔を形成するためのガラス板に対して前記エッチング処理を行う際に、前記ガラス板の片側の主面のみにマスクを配設するようにしてもよい。
このようにすれば、ガラス板のマスクが配設された主面と反対側の主面側からエッチングによる溶解浸食が進行する。そのため、ガラス板に板厚方向の一方側のみに向かって(マスクが配設された主面と反対側の主面に向かって)漸次拡開するテーパ状の貫通孔を簡易に且つ精度良く形成することができる。
以上の方法において、前記ガラス板の板厚T0は、30〜1300μmであってもよく、前記貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度θは、2〜45°であってもよく、前記貫通孔の最小孔幅Dは、5〜200μmであってもよく、前記最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aは、前記最小孔幅Dの2〜40%であってもよい。ここで、上記の「ガラス板の板厚T0」は、ガラス板の設計上の板厚である。
このようにすれば、より確実に寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔をガラス板に形成することが可能となる。
上記課題を解決するために創案された本発明の第二の側面は、板厚方向の少なくとも一方側に向かって漸次拡開し、内壁面の板厚方向に対する傾斜角度αが2〜45°で、最小孔幅dが5〜200μmの貫通孔を形成するためのガラス板であって、板厚t0が30〜1300μmであり、前記最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲を前記最小孔幅dのa%としてaが2〜40%であることを条件に、前記貫通通孔が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、前記ガラス板の板厚のバラツキの範囲Δtが、Δt≦(d×a/tanα)/200の関係を満たし、または、前記貫通孔が板厚方向の中間部から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、前記ガラス板の板厚のバラツキの範囲Δtが、Δt≦(d×a/tanα)/100の関係を満たすことに特徴づけられる。ここで、上記の「最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲」とは、最小孔幅dについて許容できる最大値と最小値との差を意味する。また、上記の「板厚のバラツキの範囲」とは、板厚の最大値と最小値との差を意味する。さらに、上記の板厚t0、傾斜角度α、及び最小孔幅dは、何れも、設計上の値(貫通孔を形成するために予め決められている値)である。
このような構成によれば、貫通孔の形態が上記二種の何れであっても、ガラス板の板厚のバラツキの範囲Δtが、貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度αと、貫通孔の最小孔幅dと、最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲aとに基づく所定範囲内に収まっていることになる。そのため、ガラス板の板厚のバラツキが、テーパ状の貫通孔の寸法精度(特に最小孔幅dの寸法精度)に悪影響を及ぼすことが抑制される。その結果、当該ガラス板に、寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔を形成することが可能となる。
上記課題を解決するために創案された本発明の第三の側面は、前記板厚のバラツキの範囲Δtが前記何れかの関係を満たすガラス板を複数集めたガラス板集合体を提供するものである。
このようなガラス板集合体によれば、複数枚のガラス板の相互間での板厚のバラツキが適正に抑えられ、複数枚のガラス板の何れについても寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔を形成することができる。
本発明によれば、ガラス板に寸法精度が改善されたテーパ状の貫通孔を形成することができる。
本発明の実施形態に係るガラス板の製造方法の各工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るガラス板の製造方法によって製造されるべき貫通孔付きのガラス板の第一例を示す縦断正面図である。 本発明の実施形態に係るガラス板の製造方法によって製造されるべき貫通孔付きのガラス板の第二例を示す縦断正面図である。 本発明の実施形態に係るガラス板の製造方法によって製造されるべき貫通孔付きのガラス板の第三例を示す縦断正面図である。 本発明の実施形態に係るガラス板の製造方法によって製造されるべき貫通孔付きのガラス板の第四例を示す縦断正面図である。 本発明の実施形態に係るガラス板の製造方法の第二工程の実施状況を示すガラス板の平面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
[ガラス板の製造方法]
図1は、本発明の第一実施形態に係るガラス板の製造方法の各工程を示すフローチャートである。同図に示すように、このガラス板の製造方法は、ガラス板1を準備する第一工程F1と、ガラス板1にテーパ状の貫通孔を形成する第二工程F2とを備える。第一工程F1では、ガラス板1の板厚を計測する計測処理g1と、ガラス板1に要求される条件を求めるための演算を行う演算処理g2とが行われる。そして、計測処理g1と演算処理g2との結果に基づいて第一工程F1で準備するガラス板1が選び出される。
ここで、ガラス板1のサイズは、例えば、縦方向寸法が50〜2200mmで、横方向寸法が50〜2500mmである。また、ガラス板1の材質は、ソーダガラス、石英ガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノシリケートガラス、結晶化ガラスなどを使用できるが、ガラス板1が電子機器用の基板として用いられる場合は、石英ガラスまたは無アルカリガラスもしくはホウケイ酸ガラスであることが好ましい。
計測処理g1では、ガラス板1の複数の測定点での実測板厚Tを超音波やレーザー等を利用して計測する。この計測は、例えば、ガラス板1の主面の縦横それぞれについて1mmピッチの複数箇所(例えば、数十か所または数百か所)を測定点として行われる。そして、複数の実測板厚Tのバラツキの範囲をΔTとする。ここでのバラツキの範囲ΔTとは、実測板厚Tの最大値と最小値との差を意味する。演算処理g2では、図2〜図5に示す設計上の板厚T0を有するガラス板1の各要素に基づいて演算を行う。図2〜図5は、第二工程F2でガラス板1に形成されるべき設計上の貫通孔2を例示している。この貫通孔2及びこれと同一の大きさで同一の形状をなす貫通孔は、一枚のガラス板1に複数個が形成される(図示略)。
演算処理g2で演算を行う際には、図2〜図5に示す貫通孔2の内壁面2aの板厚方向に対する傾斜角度(厳密には、主面1a、1bに直角な面3と内壁面2aとのなす角度)をθ、貫通孔2の最小孔幅をDとすると共に、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲を、最小孔幅DのA%とする。ここでのバラツキの範囲とは、最小孔幅Dについて許容できる最大値と最小値との差を意味する。なお、このA%の数値は、本実施形態に係る製造方法の実施者であるガラス板製造業者あるいは作業者等が設定する。
このような設定の下で、
貫通孔2が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、板厚のバラツキの範囲ΔTが、
ΔT≦(D×A/tanθ)/200
の関係(以下、数式1という。)を満たすガラス板1を選び出すか、または、
貫通孔2が板厚方向の中間部から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、板厚のバラツキの範囲ΔTが、
ΔT≦(D×A/tanθ)/100
の関係(以下、数式2という。)を満たすガラス板1を選び出す。
上記の数式1及び数式2は、最小孔幅Dの幅方向に沿うバラツキの範囲を板厚方向に沿うバラツキの範囲に換算したものと、ガラス板1の板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲ΔTとの関係を示すものである。
ここで、図2〜図5に示す態様の貫通孔2の最小孔幅Dについては、2〜100μm、または100μm超で200μm以下の範囲内で数値を設定し、その数値を数式1に代入する。
図2に示す貫通孔2は、板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開しており、内壁面2aの傾斜角度θが2〜45°、特に3〜35°である。これ以外に、この種の貫通孔2は、図3に示すように、内壁面2aの傾斜角度θが35°超で60°未満であってもよい。ここのような範囲内になるように傾斜角度θの数値を設定し、その数値を数式1に代入する。
この種の貫通孔2の場合、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aは、最小孔幅Dの2〜40%とした上で、そのパーセンテージの数値を設定し、その数値を数式1に代入する。この場合、傾斜角度θが大きくなるに連れて、最小孔幅Dについてのバラツキが大きくなる。従って、傾斜角度θが大きく、最小孔幅Dが小さい場合は、許容できるバラツキの範囲Aを相対的に小さく、例えば最小孔幅Dの2〜30%とし、傾斜角度θが小さく、最小孔幅Dが大きい場合は、許容できるバラツキの範囲Aを相対的に大きく、例えば最小孔幅Dの30%超で40%以下とした上で、パーセンテージの数値を設定し、その数値を数式1に代入する。
図4に示す貫通孔2は、板厚方向の中間部(板厚方向の中央部)から、板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開しており、内壁面2aの傾斜角度θが2〜45°、特に3〜35°である。これ以外に、この種の貫通孔2は、図5に示すように、内壁面2aの傾斜角度θが2°以上で10°未満であってもよい。このような範囲内になるように傾斜角度θの数値を設定し、その数値を数式2に代入する。この場合も、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aは、最小孔幅Dの2〜40%とした上で、パーセンテージの数値を設定し、その数値を数式2に代入する。この種の貫通孔2の場合も、傾斜角度θが大きくなるに連れて、最小孔幅Dについてのバラツキが大きくなる。従って、傾斜角度θが大きく、最小孔幅Dが小さい場合は、許容できるバラツキの範囲Aを相対的に小さくし、傾斜角度θが小さく、最小孔幅Dが大きい場合は、許容できるバラツキの範囲Aを相対的に大きくした上で、パーセンテージの数値を設定し、その数値を数式2に代入する。
図2及び図3に示す形態の貫通孔2の場合は、図4及び図5に示す形態の貫通孔2の場合よりも、最小孔幅Dについてのバラツキが大きくなる。従って、図2及び図3に示す形態の貫通孔2の場合は、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを相対的に小さくし、図4及び図5に示す形態の貫通孔2の場合は、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを相対的に大きくすることが好ましい。
なお、図4及び図5に例示した貫通孔2は、板厚方向の中央部から、板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開しているが、板厚方向の中央部以外であっても、板厚方向の中間部から、板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開していてもよい。この場合、板厚方向の一端(一方の主面1a)から中央側に向かって板厚の1/3以上で且つ板厚方向の他端(他方の主面1b)から中央側に向かって板厚の1/3以上の領域を中間部として、その領域内の部位から、板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開している貫通孔2については、数式2を用い、その領域を逸脱した部位から、板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開している貫通孔2については、数式1を用いるようにしてもよい。
これら各図に示すガラス板1の設計上の板厚T0は、30〜1300μmであることが好ましく、30〜500μm、または500μm超で1300μm以下であることがより好ましい。設計上の板厚T0が大きいガラス板1に貫通孔2を形成する場合は、設計上の板厚T0が小さいガラス板1に貫通孔2を形成する場合よりも、最小孔幅Dについてのバラツキが大きくなる。従って、設計上の板厚T0が大きいガラス板1に貫通孔2を形成する場合は、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを相対的に小さくし、設計上の板厚T0が小さいガラス板1に貫通孔2を形成する場合は、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを相対的に大きくすることが好ましい。
第一工程F1では、以上のようにして数式1または数式2に設計上の各数値を代入し、ガラス板1の実測板厚Tのバラツキの範囲ΔTが、数式1または数式2の関係を満たす複数枚のガラス板1を選び出す。なお、計測処理g1と演算処理g2とは、何れを先行して行ってもよく、両者を並行して行ってもよい。以上より、第一工程F1でのガラス板1の準備作業が完了する。
この第一実施形態に係るガラス板の製造方法は、以上のような第一工程F1を実行することによって、次に示すような作用効果を奏する。すなわち、第一工程F1で選び出されたガラス板1は、板厚のバラツキの範囲ΔTが、貫通孔2の内壁面2aの板厚方向に対する傾斜角度θと、貫通孔2の最小孔幅Dと、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aとに基づく所定範囲内に収まる。そのため、ガラス板1の板厚のバラツキが、複数の貫通孔2の寸法精度(特に最小孔幅Dの寸法精度)に悪影響を及ぼすことが抑制される。しかも、準備された複数枚のガラス板1の全てについてのバラツキの範囲ΔTが上記の所定範囲内に収まるため、複数枚のガラス板1の相互間での板厚のバラツキを適正に抑えることができる。その結果、第二工程F2(詳細は後述する)では、複数枚のガラス板1の何れについても寸法精度が改善された貫通孔2を形成することができる。なお、実測板厚Tのバラツキの範囲ΔTが、設計上の板厚T0の1μm未満であれば、ガラス板1の主面1a、1bに対して超精密な研磨仕上げが必要になり、コストの高騰を招く。そのため、ΔTの下限値は、T0/500であることが好ましい。
次に、この第一実施形態に係るガラス板の製造方法の第二工程F2について説明する。この第二工程F2では、図1に示すように、ガラス板1に対するレーザー照射処理h1と、レーザー照射処理h1が施されたガラス板1に対するエッチング処理h2とが行われる。
レーザー照射処理h1では、上記のようにして準備されたガラス板1に対して、レーザーを照射することで照射処理領域を形成する。具体的には、図6に示すように、ガラス板1の一方の主面1a上で、貫通孔2の開口部の輪郭線に対応する仮想線4の互いに離隔した複数の点5に対して、レーザーを照射することで、複数箇所にそれぞれ照射処理領域を形成する。この複数箇所に形成される照射処理領域は、相互に繋がっていてもよく、或いは繋がっていなくてもよい。この場合、開口部が円形をなす貫通孔2を形成する場合には、図示のように円形の仮想線4上に間欠的にレーザーを照射すればよく、開口部が矩形(詳しくはコーナー部が湾曲した矩形)をなす貫通孔2を形成する場合には、矩形の仮想線上に間欠的にレーザーを照射すればよい。
照射処理領域は、レーザーの照射によってガラス板1を貫通する孔が形成されない改質領域とすることが好ましいが、レーザーの照射に伴って貫通する孔が形成されていてもよい。ここで使用するレーザーは、例えば、CO2レーザー、COレーザー、エキシマレーザー、YAGレーザー、YVOレーザー、ファイバーレーザーであり、波長は、紫外域、可視光域、赤外域が適用可能であるが、照射処理領域を改質領域とする場合は、ガラスへの透過性のある波長のものが好ましい。また、照射方法は、間欠のパルス照射が好ましい。
次に、上記のような照射処理領域を有するガラス板1に対してエッチング処理h2を施す。具体的には、このガラス板1をエッチング液に浸漬させて、ウェットエッチング処理を施すことで、ガラス板1から照射処理領域を除去する。これにより、ガラス板1には、複数の貫通孔2が形成される。ここで、図2及び図3に示すように、ガラス板1に板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開する貫通孔2を形成する場合には、ガラス板1の一方の主面1a側のみからレーザーを照射して照射処理領域を形成する。その後、他方の主面1bに樹脂フィルム等のフィルムを貼り付けて他方の主面1bをマスキングし、このような状態でガラス板1にウェットエッチング処理を施す。これにより、ガラス板1の一方の主面1a側のみから溶解浸食が進行していくことで、同各図に示すようなテーパ状の貫通孔2が出来上がる。この場合の照射処理領域の形成は、ガラス板1の一方の主面1a側と他方の主面1b側との両側からレーザーを照射して行ってもよい。
一方、図4及び図5に示すように、ガラス板1に板厚方向の中間部から両側に向かって漸次拡開する貫通孔2を形成する場合には、ガラス板1の一方の主面1a側と他方の主面1b側との両側からレーザーを照射して照射処理領域を形成した後、マスキングをせずにウェットエッチング処理を施す。これにより、ガラス板1の一方の主面1a側と他方の主面1b側との両側から溶解浸食が進行していくことで、同各図に示すようなテーパ状の貫通孔2が出来上がる。この場合の照射処理領域の形成は、何れか一方の主面1a、1b側からのみレーザーを照射して行うこともできる。なお、この第二工程F2では、エッチング処理h2を施さずに、レーザーの仮想線4に沿う連続的な照射のみでガラス板1に貫通孔2を形成するようにしてもよい。
この第二工程F2で貫通孔2を形成するために用いられるガラス板1は、第一工程F1で数式1または数式2の関係を満たすものとして選び出されたものである。そのため、ガラス板1に形成された複数の貫通孔2は、何れも、寸法精度(特に最小孔幅Dの寸法精度)が改善されたものとなる。
[ガラス板]
本発明の第二実施形態は、ガラス板に係るものである。このガラス板は、板厚方向の少なくとも一方側に向かって漸次拡開する貫通孔を形成するために用いられるものである。このガラス板の板厚t0は、30〜1300μmである。また、このガラス板に形成される貫通孔は、内壁面の板厚方向に対する傾斜角度αが2〜45°、最小孔幅dが5〜200μmである。そして、最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲a%が最小孔幅dの2〜40%である。
このような条件の下で、
貫通孔2が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、板厚(実測板厚t)のバラツキの範囲Δtが、
Δt≦(d×a/tanα)/200
の関係を満たすか、または、
貫通孔2が板厚方向の中間部から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、板厚(実測板厚t)のバラツキの範囲Δtが、
Δt≦(d×a/tanα)/100
の関係を満たしている。なお、上記の板厚t0、傾斜角度α、最小孔幅dは、何れも、設計上の値である。
このガラス板にも複数の貫通孔が形成されるが、これらの貫通孔は、図2〜図5に示すような態様をなしている。従って、ここでの板厚t0、傾斜角度α、最小孔幅d、その許容できるバラツキの範囲a、及び板厚のバラツキの範囲Δt、並びに実測板厚tを、それぞれ、既述の傾斜角度θ、最小孔幅D、その許容できるバラツキの範囲A、及び板厚のバラツキの範囲ΔT、並びに実測板厚Tに置き換えれば、第一実施形態に係る[ガラス板の製造方法]で既に説明した事項が、ここでのガラス板に当てはまる。
このガラス板の場合も、板厚のバラツキの範囲Δtが、貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度αと、貫通孔の最小孔幅dと、最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲aとに基づく所定範囲内に収まる。そのため、ガラス板の板厚のバラツキが、複数の貫通孔の寸法精度(特に最小孔幅dの寸法精度)に悪影響を及ぼすことが抑制される。その結果、このガラス板には、寸法精度が改善された複数の貫通孔を形成することができる。なお、このガラス板も、実測板厚tのバラツキの範囲Δtが、設計上の板厚t0の1μm未満であれば、主面に対して超精密な研磨仕上げが必要になり、コストの高騰を招くおそれがある。そのため、Δtの下限値は、t0/500であることが好ましい。
また、このガラス板を複数集めることで、ガラス板集合体を得ることができる。このガラス板集合体によれば、複数のガラス板の相互間での板厚のバラツキが抑制されるだけでなく、複数のガラス板の何れについても、寸法精度が改善された貫通孔を形成することができる。
以下、上記の[ガラス板の製造方法]についての実施例を説明する。なお、上記の[ガラス板]についての実施例も、ここでの[ガラス板の製造方法]についての実施例と共通するものである。従って、以下においては、[ガラス板]についての傾斜角度α、最小孔幅d、そのバラツキの範囲a、及び板厚のバラツキの範囲Δt、並びに実測板厚tを、それぞれ、[ガラス板の製造方法]についての傾斜角度θ、最小孔幅D、そのバラツキの範囲A、及び板厚のバラツキの範囲ΔT、並びに実測板厚Tに置き換えて説明する。
実施例1は、図2に示すような態様の貫通孔2を形成するものである。具体的には、下記の表1に示すように、ガラス板の板厚T0(設計上の板厚)が100μmであって、貫通孔2の内壁面2aの傾斜角度θを9.9°とし、貫通孔2(開口部が円形)の最小孔幅Dを20μmとし、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを20%とした場合に、数式1によるΔTの演算値(ΔTの上限値)が11.5μmであった。そこで、板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲の具体的数値ΔT1が9μm(最小値が97μm、最大値が106μm)のガラス板を準備した。このガラス板の材質は、無アルカリガラスである。このガラス板に対して、レーザーの照射のみによって貫通孔2を形成した。その結果、このガラス板に形成された複数の貫通孔2についての最小孔幅D1は、最小値が19.0μm、最大値が22.1μmであって、最小孔幅D1のバラツキの範囲ΔD1は、15.5%(3.1μm)であった。この結果から、当該ガラス板には、寸法精度(特に最小孔幅D1の寸法精度)が改善された複数の貫通孔が形成されていることを確認した。
Figure 2020180009
実施例2も、図2に示すような態様の貫通孔2を形成するものである。具体的には、下記の表2に示すように、ガラス板の板厚T0が300μmであって、貫通孔2の内壁面2aの傾斜角度θを11.3°とし、貫通孔2の最小孔幅Dを30μmとし、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを20%とした場合に、数式1によるΔTの演算値(ΔTの上限値)が15.0μmであった。そこで、板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲の具体的数値ΔT1が13μm(最小値が292μm、最大値が305μm)のガラス板を準備した。このガラス板の材質は、ソーダガラスである。このガラス板に対して、レーザーの照射により貫通した孔を有する照射処理領域を形成した後、エッチング処理を施すことで貫通孔2を形成した。その結果、このガラス板に形成された複数の貫通孔2の最小孔幅D1は、最小値が26.8μm、最大値が32.0μmであっって、最小孔幅D1のバラツキの範囲ΔD1は、17.3%(5.2μm)であった。この結果から、当該ガラス板には、寸法精度(特に最小孔幅D1の寸法精度)が改善された複数の貫通孔が形成されていることを確認した。
Figure 2020180009
実施例3は、図3に示すような態様の貫通孔2を形成するものである。具体的には、下記の表3に示すように、ガラス板の板厚T0が50μmであって、貫通孔2の内壁面2aの傾斜角度θを35°とし、貫通孔2の最小孔幅Dを10μmとし、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを40%とした場合に、数式1によるΔTの演算値(ΔTの上限値)が2.9μmであった。そこで、板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲の具体的数値ΔT1が2.5μm(最小値が48.5μm、最大値が51μm)のガラス板を準備した。このガラス板の材質は、無アルカリガラスである。このガラス板に対して、レーザーの照射により貫通しない改質領域を形成した後、エッチング処理を施すことで貫通孔2を形成した。その結果、このガラス板に形成された複数の貫通孔2の最小孔幅D1は、最小値が7.9μm、最大値が11.4μmであって、最小孔幅D1のバラツキの範囲ΔD1は、35.0%(3.5μm)であった。この結果から、当該ガラス板には、寸法精度(特に最小孔幅D1の寸法精度)が改善された複数の貫通孔が形成されていることを確認した。
Figure 2020180009
実施例4は、図4に示すような態様の貫通孔2を形成するものである。具体的には、下記の表4に示すように、ガラス板の板厚T0が100μmであって、貫通孔2の内壁面2aの傾斜角度θを14°とし、貫通孔2の最小孔幅Dを30μmとし、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを20%とした場合に、数式2によるΔTの演算値(ΔTの上限値)が24.1μmであった。そこで、板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲の具体的数値ΔT1が22μm(最小値が89μm、最大値が111μm)のガラス板を準備した。このガラス板の材質は、無アルカリガラスである。このガラス板に対して、レーザーの照射により貫通しない改質領域を形成した後、エッチング処理を施すことで貫通孔2を形成した。その結果、このガラス板に形成された複数の貫通孔2の最小孔幅D1は、最小値が27.3μm、最大値が32.7μmであって、最小孔幅D1のバラツキの範囲ΔD1は、18.0%(5.4μm)であった。この結果から、当該ガラス板には、寸法精度(特に最小孔幅D1の寸法精度)が改善された複数の貫通孔が形成されていることを確認した。
Figure 2020180009
実施例5は、図5に示すような態様の貫通孔2を形成するものである。具体的には、下記の表5に示すように、ガラス板の板厚T0が500μmであって、貫通孔2の内壁面2aの傾斜角度θを5.1°とし、貫通孔2の最小孔幅Dを55μmとし、最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aを15%とした場合に、数式2によるΔTの演算値(ΔTの上限値)が92.4μmであった。そこで、板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲の具体的数値ΔT1が85μm(最小値が457μm、最大値が542μm)のガラス板を準備した。このガラス板の材質は、石英ガラスである。このガラス板に対して、レーザーの照射により貫通した孔を有する照射処理領域を形成した後、エッチング処理を施すことで貫通孔2を形成した。その結果、このガラス板に形成された複数の貫通孔2の最小孔幅D1は、最小値が51.2μm、最大値が58.7μmであって、最小孔幅D1のバラツキの範囲ΔD1は、13.6%(7.5μm)であった。この結果から、当該ガラス板には、寸法精度(特に最小孔幅D1の寸法精度)が改善された複数の貫通孔が形成されていることを確認した。
Figure 2020180009
実施例6も、図5に示すような態様の貫通孔2を形成するものである。具体的には、下記の表6に示すように、ガラス板の板厚T0が50μmであって、貫通孔2の内壁面2aの傾斜角度θを2°とし、貫通孔2の最小孔幅Dを20μmとし、最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲Aを3%とした場合に、数式2によるΔTの演算値(ΔTの上限値)が17.2μmであった。そこで、板厚(実測板厚T)のバラツキの範囲の具体的数値ΔT1が14μm(最小値が42μm、最大値が56μm)のガラス板を準備した。このガラス板の材質は、ホウケイ酸ガラスである。このガラス板に対して、レーザーの照射により貫通しない改質領域を形成した後、エッチング処理を施すことで貫通孔2を形成した。その結果、このガラス板に形成された複数の貫通孔2の最小孔幅D1は、最小値が19.8μm、最大値が20.3μmであって、最小孔幅D1のバラツキの範囲ΔD1は、2.5%(0.5μm)であった。この結果から、当該ガラス板には、寸法精度(特に最小孔幅D1の寸法精度)が改善された複数の貫通孔が形成されていることを確認した。
Figure 2020180009
1 ガラス板
1a 一方の主面
1b 他方の主面
2 貫通孔
2a 内壁面
4 仮想線
5 複数の点
F1 第一工程
F2 第二工程
A 誤差
a 誤差
D 最小孔幅
d 最小孔幅
g1 計測処理
g2 演算処理
h1 レーザー照射処理
h2 エッチング処理
T 実測板厚
t 実測板厚
T0 板厚
t0 板厚
T1 平均板厚
t1 平均板厚
θ 傾斜角度
α 傾斜角度
ΔT 板厚のバラツキの範囲
Δt 板厚のバラツキの範囲

Claims (13)

  1. 貫通孔を有するガラス板の製造方法であって、
    ガラス板を準備する第一工程と、前記ガラス板に板厚方向の少なくとも一方側に向かって漸次拡開する貫通孔を形成する第二工程とを備え、
    前記第一工程では、前記貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度をθとし、前記貫通孔の最小孔幅をDとし、前記最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲を前記最小孔幅DのA%とすることを条件に、
    前記貫通通孔が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、前記ガラス板の板厚のバラツキの範囲ΔTが、
    ΔT≦(D×A/tanθ)/200の関係を満たすガラス板を準備し、または、
    前記貫通孔が板厚方向の中間部から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、前記ガラス板の板厚のバラツキの範囲ΔTが、
    ΔT≦(D×A/tanθ)/100の関係を満たすガラス板を準備することを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. 同一の大きさで同一の形状をなす複数の前記貫通孔を、前記板厚のバラツキの範囲ΔTが前記何れかの関係を満たすガラス板に形成する請求項1に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記第一工程では、前記板厚のバラツキの範囲ΔTが前記何れかの関係を満たす複数枚のガラス板を準備する請求項1または2に記載のガラス板の製造方法。
  4. 前記第二工程では、前記ガラス板の主面に対するレーザー照射処理と、該レーザー照射処理後のガラス板に対するエッチング処理とによって、前記貫通孔を形成する請求項1〜3の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  5. 前記レーザー照射処理によって、前記ガラス板に照射処理領域を形成し、前記エッチング処理によって、前記照射処理領域を除去して前記貫通孔を形成する請求項4に記載のガラス板の製造方法。
  6. 前記レーザー照射処理を行う際に、前記ガラス板の主面上で、前記貫通孔の開口部の輪郭線に対応する仮想線の互いに離隔した複数の点に対して、レーザーを照射する請求項4または5に記載のガラス板の製造方法。
  7. 板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開する前記貫通孔を形成するためのガラス板に対して前記エッチング処理を行う際に、前記ガラス板の片側の主面のみにマスクを配設する請求項4〜6の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  8. 前記ガラス板の板厚T0が、30〜1300μmである請求項1〜7の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  9. 前記貫通孔の内壁面の板厚方向に対する傾斜角度θが、2〜45°である請求項1〜8の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  10. 前記貫通孔の最小孔幅Dが、5〜200μmである請求項1〜9の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  11. 前記最小孔幅Dについて許容できるバラツキの範囲Aが、前記最小孔幅Dの2〜40%である請求項1〜10の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  12. 板厚方向の少なくとも一方側に向かって漸次拡開し、内壁面の板厚方向に対する傾斜角度αが2〜45°で、最小孔幅dが5〜200μmの貫通孔を形成するためのガラス板であって、
    板厚t0が30〜1300μmであり、前記最小孔幅dについて許容できるバラツキの範囲を前記最小孔幅dのa%としてaが2〜40%であることを条件に、
    前記貫通通孔が板厚方向の一方側のみに向かって漸次拡開するものである場合に、板厚のバラツキの範囲Δtが、
    Δt≦(d×a/tanα)/200の関係を満たし、または、
    前記貫通孔が板厚方向の中間部から板厚方向の一方側と他方側との双方に向かって漸次拡開するものである場合に、板厚のバラツキの範囲Δtが、
    Δt≦(d×a/tanα)/100の関係を満たすことを特徴とするガラス板
  13. 請求項12に記載の板厚のバラツキの範囲Δtが前記何れかの関係を満たすガラス板を複数集めたガラス板集合体。
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