JP2020177053A - 反射防止膜、光学素子、光学装置、および撮像装置 - Google Patents

反射防止膜、光学素子、光学装置、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供すること。【解決手段】 光透過性の基材の上に形成された反射防止膜(20)は、基材の側から順に、単層または複数層から構成されている中間層(21)と、単層から構成されている厚膜層(22)と、第1ないし第3の層から構成されている表面層(23)と、を有する。波長550nmの光に対する、基材の屈折率と,中間層の屈折率と、厚膜層の屈折率と、第1ないし第3の層の屈折率と、中間層の光学膜厚と、厚膜層の光学膜厚と、第1ないし第3の層の光学膜厚とは、予め定められた条件式を満たす。【選択図】 図1

Description

本発明は、反射防止膜、光学素子、光学装置、および撮像装置に関するものである。
写真カメラや、ビデオカメラ、テレビカメラ等のためのレンズ系に代表される結像光学系に用いられる透過性の光学素子(光学部材)には、両面あるいは片面に透過光量を増やすとともに、ゴーストやフレアを低減するための反射防止膜が施されている。当該反射防止膜は、蒸着法やスパッタ法を含む真空成膜法や、ディップコート法やスピンコート法を含む湿式成膜法を用いて透過性光学素子(透明基板等)の上に設けられる。近年、ビデオカメラやテレビカメラは、高精細化が要求され、また、写真カメラは、高画質化が要求されている。このため、それらの光学素子は、高性能な反射防止膜が必要となっている。
ここで、反射防止膜には、反射防止機能以外の機能も要求されている。例えば、多層膜中に特定の膜厚以上の厚膜を構成することにより、光学素子の表面のキズを防止する機能(ハードコート機能)や、空隙を有する厚膜を構成することにより、水分を吸収する機能(防曇機能)も要求されている。
特許文献1は、キズを防止する目的で、多層膜中に屈折率が1.5以上で膜厚が1200nm以上の厚膜層を含む反射防止膜を開示している。また、特許文献2は、耐擦傷性を高める目的で、膜厚が2000nm以上の厚膜層を表面に含む反射防止膜を開示している。
特開2010−32893号公報 特開2014−35415号公報
特許文献1に開示された反射防止膜は、厚膜層の屈折率が1.5程度である場合は、反射防止性能が低下してしまいうる。また、特許文献2に開示された反射防止膜は、厚膜層と空気との間の屈折率の差によるフレネル反射のため、反射防止性能が低下してしまいうる。本発明は、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することを目的とする。
本発明の一つの側面は、光透過性の基材の上に形成された反射防止膜であって、
前記基材の側から順に、単層または複数層から構成されている中間層と、単層から構成されている厚膜層と、第1ないし第3の層から構成されている表面層と、を有し、
波長550nmの光に対して、前記基材の屈折率をNkとし、前記中間層の屈折率をN1とし、前記厚膜層の屈折率をN2とし、前記第1ないし第3の層の屈折率をそれぞれN1ないしN3とし、前記中間層の光学膜厚をd1とし、前記厚膜層の光学膜厚をd2とし、前記第1ないし第3の層の光学膜厚をそれぞれd31ないしd33として、
0.5*(N2*Nk)1/2<N1<1.5*(N2*Nk)1/2
0.5*0.25*550nm<d1<1.5*0.25*550nm
1.00<N2<1.4
1.32<N31<1.60
1.71<N32<2.33
1.26<N33<1.50
700nm<d2<2800nm
60nm<d31<200nm
10nm<d32<390nm
60nm<d33<200nm
なる条件式を満たすことを特徴とする反射防止膜である。
本発明によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
実施形態1に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図 実施形態2に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図 実施形態3に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図 実施形態4に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図 実施形態5に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図 実施形態6に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図 実施形態7に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例((A))および反射率特性((B))を示す図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、実施形態を説明するための全図を通して、原則として(断りのない限り)、同一の部材等には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
〔実施形態1〕
図1の(A)は、実施形態1に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。図1の(A)において、1は、光学素子(例えばレンズまたはフィルタ)である。10は、光透過性の基材(透明の基材)であり、20は、基材10上に形成された反射防止膜である。光学素子1において、反射防止膜20は、無機材料を含んで構成されうるものであり、3つの層、すなわち、中間層21と、厚膜層22と、表面層23とを含む積層体である。中間層21の屈折率は、厚膜層22の屈折率より高い。厚膜層22は、好ましくは、熱処理の際、溶解度が互いに異なる少なくとも2つの相に分離可能な相分離ガラスの一種である硼珪酸塩ガラスが主成分となる層である。この硼珪酸塩ガラスは、SiO、B、MgO、およびアルカリ金属酸化物のうち少なくとも1つを含み、およそ90重量%以上を酸化物が占めるガラスである。厚膜層22の形成方法は、スクリーン印刷法としうる。具体的には、原料ガラスは、200ないし300メッシュアンダー程度のガラス粉に粉砕されて市販のスクリーンオイル等と混合され、ペーストとされる。当該ペーストは、スクリーン版を介して基材10上に塗布される。このように、スクリーン印刷法は、硼珪酸塩ガラスを基材10上に簡単に塗布できる。ここで、基材10上に塗布された塗膜は、熱処理により、少なくとも二つの相に分離される。2相に分離した層は、その後、酸処理により、多孔質化する。なお、厚膜層22の形成方法は、上述したスクリーン印刷法に限られず、ディップコート法や、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法等の、液状塗工液を用いる薄膜形成方法を用いうる。
ここで、厚膜層22の屈折率をより高くするには、層全体に対する多孔質の割合を減らす必要がある。しかし、多孔質の割合を減らすと、厚膜層に取り込める水分が減少し、反射防止膜は、十分な防曇効果を得られなくなってしまいうる。また、厚膜層22の膜厚は、薄すぎると、厚膜層22に取り込める水分が少な過ぎて十分な防曇効果を得られなくなり、厚すぎると、製造が難しくなりうる。本実施形態においては、厚膜層22の屈折率は、1.4以下とし、膜厚は、700nm以上かつ2800nm以下としている。
また、ここで、基材10と厚膜層22とが直接接していると、基材10と厚膜層22との間の界面において光の反射が生じる。中間層21は、当該光の反射を低減するために設けられた層である。中間層21は、一層で構成されている。中間層21の構成材料は、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、アルミナ、シリカ、およびフッ化マグネシウム等のうちの少なくとも1つとしうる。中間層21は、蒸着法や、スパッタリング法等によって成膜しうる。中間層21は、厚膜層22とは同様に、相分離ガラスを含む層としてもよい。
本実施形態において、波長550nmの光に対する中間層21の屈折率は、1.36であり、条件式
0.5*(N2*Nk)1/2<N1<1.5*(N2*Nk)1/2 ・・・(1)
を満たしている。ここで、波長550nmの光に対して、基板10の屈折率をNkとし、中間層21の屈折率をN1とし、厚膜層22の屈折率をN2としている。なお、条件式(1)中の「*」は、乗算(掛け算)を表す記号である(以下の条件式中も同様)。中間層21の屈折率N1は、この上限・下限を超えると、基板10と中間層21との間の界面での反射率と、中間層21と厚膜層22との間の界面での反射率との間のバランスが崩れることになる。そうなると、両界面からの反射光が相殺される程度が低下し、反射防止膜の性能が低下する。
また、中間層21の光学膜厚は、129.2nmであり、条件式
0.5*0.25*550nm<d1< 1.5*0.25*550nm ・・・(2)
を満たしている。ここで、中間層21の光学膜厚をd1としている。中間層21の光学膜厚d1は、この上限・下限を超えると、中間層を挟む両界面からの反射率が最も低くなる波長がそれぞれ短波長側・長波長側にずれ過ぎるため、反射防止膜の性能が低下する。
ここで、中間層21の形成方法は、ディップコート法、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法等の、液状塗工液を用いる薄膜形成法や、スクリーン印刷法、蒸着法を用いうる。また、表面層23の形成方法は、蒸着法や、スパッタリング法としうる。表面層23の材料は、シリカ(SiO)、五酸化タンタル(Ta)、酸化アルミニウム(Al)、およびフッ化マグネシウム(MgF)等のうち少なくとも1つを含む無機材料としうる。
なお、中間層21、厚膜層22、および表面層23の膜厚および屈折率は、エリプソメトリーおよび分光反射率の測定により、取得し、評価し、調整することができる。図1の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
〔実施形態2〕
図2の(A)は、実施形態2に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。
本実施形態が実施形態1とは異なるのは、表面層23の膜構成においてである(後述の表1を参照)。表面層23は、実施形態1では3層から構成されているのに対し、本実施形態では5層から構成されている。
図2の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
〔実施形態3〕
図3の(A)は、実施形態3に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。
本実施形態が実施形態1とは異なるのは、表面層23の膜構成においてである(後述の表1を参照)。表面層23は、実施形態1では3層から構成されているのに対し、本実施形態では5層から構成されている。
図3の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
〔実施形態4〕
図4の(A)は、実施形態4に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。
本実施形態が実施形態1とは異なるのは、表面層23の膜構成においてである(後述の表1を参照)。表面層23は、実施形態1では3層から構成されているのに対し、本実施形態では4層から構成されている。
図4の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
〔実施形態5〕
図5の(A)は、実施形態5に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。
本実施形態が実施形態1とは異なるのは、表面層23の膜構成においてである(後述の表1を参照)。表面層23は、実施形態1では3層から構成されているのに対し、本実施形態では4層から構成されている。
図4の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
〔実施形態6〕
図6の(A)は、実施形態6に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。
本実施形態が実施形態1とは異なるのは、表面層23の膜構成においてである(後述の表1を参照)。表面層23は、実施形態1とは同様に、3層から構成されている。
図6の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において約1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
〔実施形態7〕
図7の(A)は、実施形態7に係る反射防止膜を含む光学素子の構成例を示す図である。
本実施形態が実施形態1とは異なるのは、表面層23の膜構成においてである(後述の表1を参照)。表面層23は、実施形態1とは同様に、3層から構成されている。
図7の(B)は、波長400nmないし700nmの範囲における入射角0度での反射防止膜1の反射率特性を示す図である。反射防止膜20は、波長420nmないし650nmの範囲において1%以下の反射率を呈し、高性能であることがわかる。以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
ここで、後述の表1に、各実施形態の膜構成の実施例(数値実施例)を示す。同表中の屈折率および光学膜厚[nm]は、基準波長550nmでのものである。ここで、光学膜厚は、式
光学膜厚=(基準波長での膜の屈折率)×(膜厚)
によって表されるものである。
表面層23が3層から構成されている数値実施例1・6・7は、以下の条件式
1.00<N2<1.4 ・・・(3)
1.32<N31<1.60 ・・・(4)
1.71<N32<2.33 ・・・(5)
1.26<N33<1.50 ・・・(6)
700nm<d2<2800nm ・・・(7)
60nm<d31<200nm ・・・(8)
10nm<d32<390nm ・・・(9)
60nm<d33<200nm ・・・(10)
を満たしている。ここで、厚膜層22の屈折率をN2とし、表面層231・232・233の屈折率をそれぞれN31・N32・N33としている。また、厚膜層22の光学膜厚をN2とし、表面層231・232・233の光学膜厚をそれぞれd31・d32・d33としている。表1における数値実施例1・6・7の構成は、いずれも、条件式(1)および条件式(2)ならびに条件式(3)ないし条件式(10)を満たし、それゆえ、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
また、表面層23が5層から構成されている数値実施例2・3は、以下の条件式
1.00<N2<1.4 ・・・(3)
1.29<N31<1.55 ・・・(11)
1.68<N32<2.29 ・・・(12)
1.29<N33<1.55 ・・・(13)
1.68<N34<2.29 ・・・(14)
1.26<N35<1.50 ・・・(15)
700nm<d2<2800nm ・・・(7)
60nm<d31<210nm ・・・(16)
10nm<d32<150nm ・・・(17)
7nm<d33<30nm ・・・(18)
50nm<d34<160nm ・・・(19)
60nm<d35<200nm ・・・(20)
を満たしている。ここで、厚膜層22の屈折率をN2とし、表面層231・232・233・234・235の屈折率をそれぞれN31・N32・N33・N34・N35としている。また、厚膜層22の光学膜厚をN2とし、表面層231・232・233・234・235の光学膜厚をそれぞれd31・d32・d33・d34・d35としている。表1における数値実施例2・3の構成は、いずれも、条件式(1)ないし(3)および(7)ならびに(11)ないし(20)を満たし、それゆえ、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
また、表面層23が4層から構成されている数値実施例4・5は、以下の条件式
1.00<N2<1.4 ・・・(3)
1.68<N31<2.29 ・・・(21)
1.32<N32<1.60 ・・・(22)
1.68<N33<2.29 ・・・(23)
1.26<N34<1.50 ・・・(24)
700nm<d2<2800nm ・・・(7)
10nm<d31<50nm ・・・(25)
40nm<d32<130nm ・・・(26)
30nm<d33<210nm ・・・(27)
70nm<d34<220nm ・・・(28)
を満たしている。ここで、厚膜層22の屈折率をN2とし、表面層231・232・233・234の屈折率をそれぞれN31・N32・N33・N34としている。また、厚膜層22の光学膜厚をN2とし、表面層231・232・233・234の光学膜厚をそれぞれd31・d32・d33・d34としている。表1における数値実施例4・5の構成は、いずれも、条件式(1)ないし(3)および(7)ならびに(21)ないし(28)を満たし、それゆえ、反射防止機能とは異なる機能を有し、かつ反射防止性能の点で有利な反射防止膜を提供することができる。
Figure 2020177053
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、中間層21は、単層には限られず、複数層から構成されていてもよい。その場合、各層(当該複数層のそれぞれ)は、条件式(3)および条件式(7)を満たすように構成すればよい。また、本発明は、以上に例示した光学素子1を含む光学装置(例えばレンズ装置)として実施されうる。また、本発明は、当該光学装置と、当該光学装置の像面に配された撮像素子を有するカメラ装置(撮像装置本体)とを含む撮像装置として実施されうる。
20 反射防止膜
21 中間層
22 厚膜層
23 表面層

Claims (6)

  1. 光透過性の基材の上に形成された反射防止膜であって、
    前記基材の側から順に、単層または複数層から構成されている中間層と、単層から構成されている厚膜層と、第1ないし第3の層から構成されている表面層と、を有し、
    波長550nmの光に対して、前記基材の屈折率をNkとし、前記中間層の屈折率をN1とし、前記厚膜層の屈折率をN2とし、前記第1ないし第3の層の屈折率をそれぞれN31ないしN33とし、前記中間層の光学膜厚をd1とし、前記厚膜層の光学膜厚をd2とし、前記第1ないし第3の層の光学膜厚をそれぞれd31ないしd33として、
    0.5*(N2*Nk)1/2<N1<1.5*(N2*Nk)1/2
    0.5*0.25*550nm<d1<1.5*0.25*550nm
    1.00<N2<1.4
    1.32<N31<1.60
    1.71<N32<2.33
    1.26<N33<1.50
    700nm<d2<2800nm
    60nm<d31<200nm
    10nm<d32<390nm
    60nm<d33<200nm
    なる条件式を満たすことを特徴とする反射防止膜。
  2. 光透過性の基材の上に形成された反射防止膜であって、
    前記基材の側から順に、単層または複数層から構成されている中間層と、単層から構成されている厚膜層と、第1ないし第4の層から構成されている表面層と、を有し、
    波長550nmの光に対して、前記基材の屈折率をNkとし、前記中間層の屈折率をN1とし、前記厚膜層の屈折率をN2とし、前記第1ないし第4の層の屈折率をそれぞれN31ないしN34とし、前記中間層の光学膜厚をd1とし、前記厚膜層の光学膜厚をd2とし、前記第1ないし第4の層の光学膜厚をそれぞれd31ないしd34として、
    0.5*(N2*Nk)1/2<N1<1.5*(N2*Nk)1/2
    0.5*0.25*550nm<d1<1.5*0.25*550nm
    1.00<N2<1.4
    1.68<N31<2.29
    1.32<N32<1.60
    1.68<N33<2.29
    1.26<N34<1.50
    700nm<d2<2800nm
    10nm<d31<50nm
    40nm<d32<130nm
    30nm<d33<210nm
    70nm<d34<220nm
    なる条件式を満たすことを特徴とする反射防止膜。
  3. 光透過性の基材の上に形成された反射防止膜であって、
    前記基材の側から順に、単層または複数層から構成されている中間層と、単層から構成されている厚膜層と、第1ないし第5の層から構成されている表面層と、を有し、
    波長550nmの光に対して、前記基材の屈折率をNkとし、前記中間層の屈折率をN1とし、前記厚膜層の屈折率をN2とし、前記第1ないし第5の層の屈折率をそれぞれN31ないしN35とし、前記中間層の光学膜厚をd1とし、前記厚膜層の光学膜厚をd2とし、前記第1ないし第5の層の光学膜厚をそれぞれd31ないしd35として、
    0.5*(N2*Nk)1/2<N1<1.5*(N2*Nk)1/2
    0.5*0.25*550nm<d1<1.5*0.25*550nm
    1.00<N2<1.4
    1.29<N31<1.55
    1.68<N32<2.29
    1.29<N33<1.55
    1.68<N34<2.29
    1.26<N35<1.50
    700nm<d2<2800nm
    60nm<d31<210nm
    10nm<d32<150nm
    7nm<d33<30nm
    50nm<d34<160nm
    60nm<d35<200nm
    なる条件式を満たすことを特徴とする反射防止膜。
  4. 光透過性の基材と、
    前記基材の上に形成された請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の反射防止膜と、
    を含むことを特徴とする光学素子。
  5. 請求項4に記載の光学素子を含むことを特徴とする光学装置。
  6. 請求項5に記載の光学装置と、
    前記光学装置の像面に配された撮像素子と、
    を含むことを特徴とする撮像装置。
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