JP2020176562A - 圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置 - Google Patents

圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンプレッサの省電力化を図ることにある。【解決手段】工場内に敷設されている圧縮空気配管に複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気する圧縮空気供給システムを制御するに際し、複数台のコンプレッサの内で起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合に、それらのコンプレッサの停止判定を、工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画におけるインターバルに基づき、先ず手順1で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が何れかのコンプレッサの送気能力以上であるかを判定し、そうである場合には次に手順2で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが主機のみ停止可能な時間以上であるかを判定し、そうである場合にはさらに手順3で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが主機および補機の停止可能な時間以上であるかを判定して、そうでない場合にはコンプレッサの主機のみを停止させ、そうである場合にはコンプレッサの主機および補機を停止させる、という手順で行うものである。【選択図】図2

Description

本発明は、工場内に敷設されている圧縮空気共通配管を介して複数のプロセスに複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気する圧縮空気供給システムに関し、特にはコンプレッサのさらなる省電力化を図った圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置に関するものである。
例えば製鉄所では通常、銑鋼プロセス、圧延プロセス、連鋳プロセス等の複数のプロセスにそれぞれ圧縮空気を供給するために、工場内にそれらのプロセスに亘る圧縮空気共通配管を敷設し、その圧縮空気共通配管に、それぞれのプロセスに1または複数台ずつ並列接続で設けた同一送気能力または異なる送気能力の複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気するようにして圧縮空気供給システムを構成している。
この圧縮空気供給システムでは従来、例えば圧縮空気共通配管の複数のポイントの圧力を常時測定して、各測定ポイントの設定圧力と測定圧力(実圧力)との偏差を求め、複数のポイントのうちその偏差が最小となるポイントを選択して、当該ポイントの測定圧力が設定圧力以上となるように複数台のコンプレッサの運転を制御するローセレクタ制御を行い、圧縮空気の安定供給とコンプレッサの省電力化を図っている(特許文献1参照)。
特開平09−138710号公報
ところで、上述の如き工場内の複数のプロセスにそれぞれ圧縮空気を供給する圧縮空気供給システムに使用されている大型のコンプレッサは通常、主機と補機とで構成され、主機は例えば、ターボ型の圧縮機を駆動する交流式のモータと、そのモータの始動の際に用いられる液体抵抗器および二次短絡盤と、圧縮機から圧縮空気共通配管に給気する配管を開閉する給気弁とを含み、また、補機は例えば、モータおよび圧縮機に潤滑油タンクから潤滑油を供給する潤滑油ポンプと、コンプレッサ内の潤滑油が熱せられて発生する煙を外部に排出する排煙ブロワと、モータを停止させた場合にその後に再起動させる再起動タイマと、モータおよび圧縮機に冷却水ラインから冷却水を供給する配管を開閉する給水弁とを含んでおり、主機の使用電力はコンプレッサの使用電力の約85%を占め、補機の使用電力はコンプレッサの使用電力の約15%を占める。
このコンプレッサを停止させる際、主機の停止操作は、モータへの給電停止と、液体抵抗器の抵抗値最大化と、二次短絡盤の短絡解消と、給気弁の閉止とを順次に行い、補機の停止操作は、潤滑油ポンプの作動停止と、排煙ブロワの作動停止と、再起動タイマの始動と、冷却水給水弁の全閉とを順次に行うところ、補機の停止は主機の停止後でなければ行えないので、主機の停止操作と補機の停止操作とを順次に行うと、停止から再起動までに比較的長時間を要してしまう。一方、主機の停止操作だけであれば、停止から再起動までを、補機の停止操作も行う場合と比べて短時間で行うことができる。
しかしながら、上記従来の圧縮空気供給システムの制御方法では、コンプレッサを停止させる際に省電力化を考慮して主機と補機との両方を停止操作していたので、工場内の複数のプロセスの何れかについて停止−稼働計画があっても、その停止から稼働までのインターバル(停止時間)が上述の如きコンプレッサの主機および補機の停止可能な長時間でなければコンプレッサを停止させることができず、このためプロセスの停止−稼働計画をコンプレッサの停止計画に自動的に組み入れられず、コンプレッサの省電力化のために未だ改良の余地があった。
それゆえ本発明は、コンプレッサを停止させる際に、コンプレッサの使用電力の約85%を消費する主機だけについて停止操作を行う場合を考慮してプロセスの停止−稼働計画をコンプレッサの停止判定に組み入れることで前記従来技術の課題を有利に解決した圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成する本発明の圧縮空気供給システムの制御方法は、工場内に敷設されている圧縮空気配管に複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気する圧縮空気供給システムを制御するに際し、
前記複数台のコンプレッサの停止判定を、前記工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバル(停止時間)に基づき、以下の判定手順に従って行うことを特徴とするものであり、その判定手順では、
好ましくは予備手順で、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがないか否かを判定し、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがある場合には、その停止中のコンプレッサと運転中のコンプレッサとの間で消費電力および送気能力を比較して、送気能力に余裕がありかつ省電力の方のコンプレッサを新たな運転中のコンプレッサとする。
そして複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合には先ず手順1で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上でない場合には、そのプロセスが停止している間コンプレッサを停止させると他のプロセスの稼働に支障が生じるのでコンプレッサの主機も補機も停止させない。
停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上である場合には次に手順2で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間以上でない場合には、そのプロセスが停止している間では主機の再起動ができず他のプロセスの稼働に支障が生じるのでコンプレッサの主機も補機も停止させない。
停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間以上である場合には次に手順3で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上でない場合には、そのプロセスが停止している間では主機の再起動だけが他のプロセスの稼働に支障を生じることなく可能であるのでコンプレッサの主機のみを停止させ、その一方、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上である場合には、そのプロセスが停止している間では主機および補機の再起動が他のプロセスの稼働に支障を生じることなく可能であるのでコンプレッサの主機および補機を停止させる。
また、前記目的を達成する本発明の圧縮空気供給システムの制御装置は、工場内に敷設されている圧縮空気配管に複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気する圧縮空気供給システムを制御する装置において、
前記工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバル(停止時間)を記憶するプロセスインターバル記憶手段と、
前記プロセスインターバル記憶手段が記憶する前記インターバルに基づき、前記複数台のコンプレッサの停止判定を、以下の判定手順に従って行うコンプレッサ停止判定手段と、
を具えることを特徴とするものであり、その判定手順では、
好ましくは予備手順で、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがないか否かを判定し、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがある場合には、その停止中のコンプレッサと運転中のコンプレッサとの間で消費電力および送気能力を比較して、送気能力に余裕がありかつ省電力の方のコンプレッサを新たな運転中のコンプレッサとする。
そして複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合には先ず手順1で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上でない場合には、そのプロセスが停止している間コンプレッサを停止させると他のプロセスの稼働に支障が生じるのでコンプレッサの主機も補機も停止させない。
停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上である場合には次に手順2で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間以上でない場合には、そのプロセスが停止している間では主機の再起動ができず他のプロセスの稼働に支障が生じるのでコンプレッサの主機も補機も停止させない。
停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間以上である場合には次に手順3で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上でない場合には、そのプロセスが停止している間では主機の再起動だけが他のプロセスの稼働に支障を生じることなく可能であるのでコンプレッサの主機のみを停止させ、その一方、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上である場合には、そのプロセスが停止している間では主機および補機の再起動が他のプロセスの稼働に支障を生じることなく可能であるのでコンプレッサの主機および補機を停止させる。
本発明の圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置にあっては、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が主機のみ停止可能な時間以上である場合に、次の手順で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが主機および補機の停止可能な時間以上であるか否かを判定し、そのインターバルが主機および補機の停止可能な時間以上でない場合にはそのインターバル中に他のプロセスの稼働に支障を生じることなく主機のみ停止および再起動させ、その一方、そのインターバルが主機および補機の停止可能な時間以上である場合にはそのインターバル中に他のプロセスの稼働に支障を生じることなく主機および補機を停止および再起動させる。
従って本発明の圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置によれば、工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバル(停止時間)に基づき、コンプレッサの使用電力の約85%を使用する主機およびコンプレッサの使用電力の約15%を使用する補機についての停止判定を自動的に行うことができるので、コンプレッサの省電力化をさらに図ることができる。
なお、本発明の圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置によるコンプレッサの停止判定に従って実際に停止操作を行うのは作業員でも良いが、本発明の圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置が、停止判定に従って前記1または複数台のコンプレッサの主機および補機の内少なくとも主機を自動的に停止させるものであると、コンプレッサのさらなる省電力化を容易かつ確実に達成することができる。
本発明の圧縮空気供給システムの制御装置の一実施形態が本発明の圧縮空気供給システムの制御方法の一実施形態を適用して制御を行う圧縮空気供給システムの一例のコンプレッサの部分を示す略線図である。 上記実施形態の圧縮空気供給システムの制御方法におけるコンプレッサの停止判定の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態の圧縮空気供給システムの制御方法によるコンプレッサの停止判定の一実施例を示すタイムチャートである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、本発明の圧縮空気供給システムの制御装置の一実施形態が本発明の圧縮空気供給システムの制御方法の一実施形態を適用して制御を行う圧縮空気供給システムの一例のコンプレッサの部分を示す略線図である。
この例の圧縮空気供給システムは工場内に設けられ、例えば製鉄所における銑鋼プロセス、圧延プロセス、連鋳プロセス等の複数のプロセス(製造工程)に複数台の大型のコンプレッサから圧縮空気を送気するものであり、図1には、それら複数台の大型のコンプレッサのうち、機械室に収容されたコンプレッサ1−1,コンプレッサ1−2,コンプレッサ1−3およびコンプレッサ1−4の、4台の大型のコンプレッサが平面図で示されている。
コンプレッサ1−1,コンプレッサ1−2,コンプレッサ1−3およびコンプレッサ1−4は各々、圧縮空気共通配管2に圧縮空気を送気するもので、主機と補機とで構成され、主機としては例えば、ターボ型の圧縮機3を駆動する交流式のモータ4と、そのモータ4の始動の際に用いられる液体抵抗器5および二次短絡盤6と、圧縮機3から圧縮空気共通配管2に給気する配管を開閉する給気弁7とがあり、また補機としては例えば、モータ4および圧縮機3に潤滑油タンク8から潤滑油を供給する2台の潤滑油ポンプ9と、コンプレッサ内の潤滑油が熱せられて発生する煙を外部に排出する排煙ブロワ10と、モータ4を停止させた場合にその後に再起動させる図示しない再起動タイマと、モータ4および圧縮機3に冷却水ラインから冷却水を供給する配管を開閉する図示しない給水弁とがある。主機の使用電力はコンプレッサ1−1〜1−4の各々の使用電力の約85%を占め、補機の使用電力はコンプレッサ1−1〜1−4の各々の使用電力の約15%を占める。
図2は、上記実施形態の圧縮空気供給システムの制御装置を構成する通常のコンピュータが実行する、上記実施形態の圧縮空気供給システムの制御方法におけるコンプレッサの停止判定の手順を示すフローチャートであり、このコンピュータは、上記工場内の複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバル(停止時間)をあらかじめ入力されて記憶するとともに、そのインターバルに基づき、上記4台のコンプレッサ1−1〜1−4を含む上記圧縮空気供給システムの複数台のコンプレッサの停止判定を、上記フローチャートの判定手順に従って行う。従って、このコンピュータは、プロセスインターバル記憶手段およびコンプレッサ停止判定手段として機能する。
すなわち、このコンピュータは、先ずステップS1で、コンプレッサの設置台数X,稼働台数Yおよび起動不可台数Zを入力して記憶するとともに、各コンプレッサの送気能力Sおよび例えば4つのプロセスの各々の圧縮空気最大使用量a,b,c,dを入力して記憶し、次いで予備手順としてのステップS2で、全コンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがないか否か、すなわちX−Y−Z=0か否かを判定して、全コンプレッサの内で起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがある場合(X−Y−Z≠0の場合)は、ステップS3で、a≧S,b≧S,c≧Sまたはd≧Sのプロセスの停止時にそのプロセスの圧縮空気最大使用量a,b,cまたはdを送気する必要がなくなるので、稼働しているコンプレッサと停止中のコンプレッサとを適宜入れ替えることで、稼働しているコンプレッサの主機+補機を停止可能と判断し、その判断結果を記憶する。
この一方、ステップS2で、全コンプレッサの内で起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合(X−Y−Z=0の場合)は、次いでステップS4で、例えば連鋳プロセスにおけるタンディッシュのスライディングノズルの閉止から次の取鍋のスライディングノズルの開放までの間の時間等の、各プロセスの停止から稼働までのインターバル(停止時間)の計画を、工場内の複数のプロセスについて時系列で合算し、その合算結果を記憶して、手順1としてのステップS5へ進む。
次いで上記コンピュータは、ステップS5で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量a,b,cまたはdが、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力S以上であるか否かを判定して、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、それら複数台のコンプレッサの内、何れのコンプレッサの送気能力以上でもない場合には、ステップS6で、コンプレッサの停止は不可であり、コンプレッサの主機も補機も停止させないと判断し、その判断結果を記憶する。
また、ステップS5で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量a,b,cまたはdが、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力S以上である場合には、手順2としてのステップS7に進み、ステップS7で、停止予定のプロセスの停止から稼動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間であるα分以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から稼動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間であるα分以上でない場合には、ステップS8で、コンプレッサの停止は不可であり、コンプレッサの主機も補機も停止させないと判断し、その判断結果を記憶する。
一方、ステップS7で、停止予定のプロセスの停止から稼動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間であるα分以上である場合には、手順3としてのステップS9に進み、ステップS9で、停止予定のプロセスの停止から稼動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間であるβ分以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から稼動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間であるβ分以上でない場合には、ステップS10で、コンプレッサの主機のみを停止可能と判断し、その判断結果を記憶する。また、ステップS9で、停止予定のプロセスの停止から稼動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間であるβ分以上である場合には、コンプレッサの主機および補機を停止可能と判断し、その判断結果を記憶する。
そしてこの実施形態の圧縮空気供給システムの制御方法では、上記コンピュータが記憶した判断結果に基づき、そのコンピュータ自体または、その判断結果を画面出力等で確認した作業員が、対応するコンプレッサの主機のみまたは主機および補機の停止および再起動の操作を行う。
図3は、上記実施形態の圧縮空気供給システムの制御方法によるコンプレッサの停止判定の一実施例を示すタイムチャートであり、ここではプロセスA(圧縮空気最大使用量akNm/h)と、プロセスB(圧縮空気最大使用量bkNm/h)と、プロセスC(圧縮空気最大使用量ckNm/h)と、プロセスD(圧縮空気最大使用量dkNm/h)との4つのプロセスの、一日における所定間隔の時刻t1〜t14の経過に伴う稼働計画が示され、プロセスAではインターバルI1があり、プロセスBではインターバルI2があり、プロセスCではインターバルI3があり、プロセスDではインターバルI4があって、I1〜I4の単位は分であり、I1=I3>I2>I4である。また、圧縮空気最大使用量a〜dは送気能力Sに対し、a,b,d≧S、c<Sである。
この稼働計画では、主機のみ停止可能な時間α分と、主機および補機の停止可能な時間β分とに対し、インターバルI1については、I1≧βかつa≧Sであるので主機+補機の停止が可能であり、インターバルI2については、I2≧αかつb≧Sであるので主機のみの停止が可能であり、インターバルI3については、I3≧βであるがc<Sであるので主機も停止不可であり、インターバルI4については、d≧SであるがI4<αであるので主機も停止不可であると判断される。
従って、プロセスBのインターバルI2について、従来はコンプレッサの停止ができなかったのに対し、この実施形態の圧縮空気供給システムの制御方法によれば、コンピュータでの自動判定により、コンプレッサの使用電力の約85%を使用する主機の停止が可能になるので、圧縮空気供給システムのさらなる省電力化を図ることができる。
なお、複数のプロセスが同時に停止する(停止時期が重なる)場合は、「停止予定のプロセスの停止から稼働までのインターバル」を、「複数のプロセスについて同時の停止から稼働までのインターバル」と置き換え、「圧縮空気最大使用量」は、「停止予定の複数のプロセスの圧縮空気最大使用量の和」と置き換えて判定する。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限られるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、本発明の圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置においては、コンプレッサの主機や補機の構成は上記例以外でも良く、また、工場やプロセスやコンプレッサの数も所要に応じて適宜変更することができる。
かくして本発明の圧縮空気供給システムの制御方法および制御装置によれば、工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバル(停止時間)に基づき、コンプレッサの使用電力の約85%を使用する主機およびコンプレッサの使用電力の約15%を使用する補機についての停止判定を自動的行うことができるので、コンプレッサの省電力化をさらに図ることができる。
1−1,1−2,1−3,1−4 コンプレッサ
2 圧縮空気共通配管
3 圧縮機
4 モータ
5 液体抵抗器
6 二次短絡盤
7 給気弁
8 潤滑油タンク
9 潤滑油ポンプ
10 排煙ブロワ
I1,I2,I3,I4 インターバル

Claims (6)

  1. 工場内に敷設されている圧縮空気配管に複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気する圧縮空気供給システムを制御するに際し、
    前記複数台のコンプレッサの停止判定を、前記工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバルに基づき、以下の判定手順に従って行うことを特徴とする圧縮空気供給システムの制御方法。
    前記判定手順は、前記複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合に、
    先ず手順1で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上でない場合には、コンプレッサの主機も補機も停止させず、また、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上である場合には、手順2に進み、
    手順2で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間以上でない場合には、コンプレッサの主機も補機も停止させず、また、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバル(停止時間)が、主機のみ停止可能な時間以上である場合には、手順3に進み、
    手順3で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上でない場合には、コンプレッサの主機のみを停止させ、また、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上である場合には、コンプレッサの主機および補機を停止させる。
  2. 前記手順1の前に予備手順で、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがないか否かを判定して、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがある場合には、その停止中のコンプレッサと運転中のコンプレッサとの間で消費電力および送気能力を比較して、送気能力に余裕がありかつ省電力の方のコンプレッサを新たな運転中のコンプレッサとし、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合には前記手順1に進むことを特徴とする、請求項1記載の圧縮空気供給システムの制御方法。
  3. 前記停止判定に従って前記1または複数台のコンプレッサの主機および補機の内少なくとも主機を自動的に停止させることを特徴とする、請求項1または2記載の圧縮空気供給システムの制御方法。
  4. 工場内に敷設されている圧縮空気配管に複数台のコンプレッサで圧縮空気を送気する圧縮空気供給システムを制御する装置において、
    前記工場内の1または複数のプロセスの停止−稼働計画における停止から稼働までのインターバルを記憶するプロセスインターバル記憶手段と、
    前記プロセスインターバル記憶手段が記憶する前記インターバルに基づき、前記複数台のコンプレッサの停止判定を、以下の判定手順に従って行うコンプレッサ停止判定手段と、
    を具えることを特徴とする圧縮空気供給システムの制御装置。
    前記判定手順は、前記複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合に、
    先ず手順1で、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上でない場合には、コンプレッサの主機も補機も停止させず、また、停止予定のプロセスの圧縮空気最大使用量が、複数台のコンプレッサの内、何れかのコンプレッサの送気能力以上である場合には、手順2に進み、
    手順2で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間以上でない場合には、コンプレッサの主機も補機も停止させず、また、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機のみ停止可能な時間以上である場合には、手順3に進み、
    手順3で、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上であるか否かを判定し、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上でない場合には、コンプレッサの主機のみを停止させ、また、停止予定のプロセスの停止から起動までのインターバルが、主機および補機の停止可能な時間以上である場合には、そのプロセスが停止している間では主機および補機の再起動が他のプロセスの稼働に支障を生じることなく可能であるのでコンプレッサの主機および補機を停止させる。
  5. 前記手順1の前に予備手順で、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがないか否かを判定し、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがある場合には、その停止中のコンプレッサと運転中のコンプレッサとの間で消費電力および送気能力を比較して、送気能力に余裕がありかつ省電力の方のコンプレッサを新たな運転中のコンプレッサとし、複数台のコンプレッサの内、起動不可のものを除いて停止中のコンプレッサがない場合には前記手順1に進むことを特徴とする、請求項4記載の圧縮空気供給システムの制御装置。
  6. 前記停止判定に従って前記1または複数台のコンプレッサの主機および補機の内少なくとも主機を自動的に停止させることを特徴とする、請求項4または5記載の圧縮空気供給システムの制御装置。
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JPH06249151A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮空気装置自動運転システム
JP2013194628A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 空気圧縮機制御方法および空気圧縮機制御システム

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