JP5163830B1 - ポンプの運転制御方法及び運転制御装置 - Google Patents
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Abstract
【選択図】 図1
Description
図5において、地区1に設置されたタンク10からユーザ設備30に至る管路19には、ポンプ、逆止弁及びオリフィスの直列接続管路が三つ並列に接続されている。なお、11,12,13はポンプ、17は逆止弁、18はオリフィスを示す。
同様に、地区2に設置されたタンク20からユーザ設備30に至る管路29には、ポンプ、逆止弁及びオリフィスの直列接続管路が二つ並列に接続されている。なお、21,22はポンプ、27は逆止弁、28はオリフィスを示す。
地区2側の構成も地区1と同様であるため、図5では、流量伝送器、流量指示調節計、演算器等の図示を省略する。
この場合には、新たに起動するポンプ12の吐出側の流量伝送器FTにて流量を計測し、その流量が零の領域ではインバータ15の出力周波数を許容最大値内で増加させてモータを起動する。そして、ポンプ12の流量が正になり、吐出圧が運転圧に等しくなった後は、既運転ポンプ11の流量または回転数を目標値において新たに起動されたポンプ12の流量を制御し、その流量または回転数が既運転ポンプ11の流量と等しくなったら2台のポンプ11,12を同期運転させる。
この従来技術によれば、ポンプ12を急速に起動させ、かつ、需要量の変動に影響されずに起動後の供給圧力の上昇率を低く抑えることが可能となる。
この従来技術では、新たな起動ポンプの回転数が既運転ポンプの回転数に応じた設定回転数に達するまで、大きな上昇率で起動ポンプの回転数を上昇させる。そして、起動ポンプの回転数が前記設定回転数を超えたら、起動ポンプの回転数の上昇率を減少させ、これに応じてフィードフォワード制御により既運転ポンプの回転数の上昇率も減少させる。これにより、2台目以降のポンプの起動時における配管の圧力変動を小さく抑えながら既運転ポンプと起動ポンプとの同期運転を可能にしている。
例えば、順位1のポンプ(1台目のポンプ)の起動条件は、ユーザ設備30側で計測される流体圧力が設定値P1(例えば、0.69[MPa])以下になった場合に起動する(第1の起動条件という)というものであり、順位2〜5のポンプ(2台目〜5台目のポンプ)の起動条件は、運転中のポンプの総吐出流量(ユーザ設備30の需要流量)が、それぞれ設定値F1〜F4(例えば、ポンプ1台分の最大出力流量の908[kl/h]の整数倍)以上になった場合に起動する(第2の起動条件という)というものである。なお、各起動条件におけるX,Y[%]は、設定値P1,F1〜F4を決定するための100以下の任意の数である。
いま、例1により、1台だけ運転されている順位1の地区1のポンプ11が故障したとすると、例2に示すように、同じ地区1においてポンプ11の次の順位であるポンプ12が順位1に、ポンプ13が順位3に、ポンプxが順位4にそれぞれ繰り上がる。このとき、地区2に設置されたポンプ21,22の順位は、それぞれ順位2,順位5であって変動はない。この場合には、故障したポンプ11の代わりに順位1となったポンプ12が優先的に起動されることになり、このポンプ12は、図6に示した順位1の起動条件に従って起動される。
この場合には、故障したポンプ21に代えてポンプ22が優先的に起動されることになり、以後はポンプ11,22が並行運転されることになる。なお、ポンプ22は、図6に示した順位2の起動条件に従って起動される。
すなわち、図8に示すように、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻t1で起動し、時刻tfでポンプ11が故障して時刻t2で完全に停止したとする。この場合、図7(a)の例2により、地区1で次の順位のポンプ12が時刻tfで順位1に繰り上がるが、図6に示した起動条件により、順位1のポンプ(この場合はポンプ12)は、ユーザ設備30における流体圧力が設定値P1以下になるまでは起動しないので、時刻t3になって起動されることになり、ユーザ設備30への流体供給時間が長期化する。この場合、ポンプ11が故障した時刻tf以後、ユーザ設備30の需要流量が一定であれば供給圧力は徐々に低下するが、需要流量が急激に増加すると、新たにポンプが起動されない限り、供給圧力の低下が顕著になるおそれがある。
更に、図示されていないが、時刻tf以後も需要流量が増加していくと、図5の管路19の流体圧力は低下しないので順位1に繰り上がったポンプ12は図6の起動条件を満足せず、このポンプ12が起動する前に、図6における順位3以下のポンプの起動条件が満足されるとこれらのポンプが先に起動されてしまうことがある。
このケースでは、ポンプ11が故障した時刻tfにおいてポンプ12,21が運転されており、また、図6における順位3の起動条件が成立して時刻tfにポンプ13が起動されるので、流体圧力が低下するおそれはない。
図11は、1台だけ運転されているポンプが故障し、その直後にバックアップポンプとしての2台目のポンプを起動した場合の、ポンプ回転数及び吐出流量の時間変化を示した図である。時間軸上のtfは1台目のポンプが故障した時刻、t4は1台目のポンプの残留吐出流量Q1と2台目のポンプ(バックアップポンプ)の吐出流量Q2との合計値が次のポンプの設定値を超過する時刻、ΔT1は1台目のポンプが故障してから流量が完全になくなるまでの時間、ΔT2は2台目のポンプを起動してからその吐出流量が立ち上がるまでの時間、ΔT4は1台目及び2台目のポンプによる総吐出流量が流量Qa(図6における設定値F1に相当)を超えている期間である。
以下、これらの速度パターンを、図13を参照しつつ説明する。
図13(b)のパターン(2)は、ポンプを停止させる際のパターンであり、インバータ特性やモータ特性を考慮して、全てのポンプにつき共通に設定されている。このパターン(2)では、ポンプの立ち下げ時点の回転数を100%として、時間の経過と共に回転数を直線的に低下させる。
図13(c)のパターン(3)は、後に説明するように、複数台のポンプを運転中に1台目のポンプが故障した場合に、3台目以降のポンプをバックアップポンプとして立ち上げる際のパターンである。このパターン(3)では、供給管路の充填圧力がある程度大きいため、起動直後に許容最大回転数の75%まで上昇させ、その後は緩やかに100%まで上昇させる。
すなわち、図13(a)のパターン(1)は、図13(c)のパターン(3)よりも速度(回転数)の時間変化率が小さくなっている。
時間軸上のtfは1台目のポンプが故障した時刻、t4は1台目のポンプの残留吐出流量Q1と3台目のポンプの吐出流量Q3との合計値が次のポンプの設定値を超過する時刻、ΔT1は1台目のポンプが故障してから流量が完全になくなるまでの時間、ΔT2は3台目のポンプを起動してからその吐出流量が立ち上がるまでの時間、ΔT3は3台のポンプによる総吐出流量が後述の流量Qbを超えている期間である。また、流量軸上のQaは図6における設定値F1に相当する流量、Qbは同じく設定値F2に相当する流量である。更に、Q2は時刻t4において継続運転中の2台目のポンプの吐出流量である。
この例において、バックアップポンプとしての3台目のポンプの回転数は、図13(c)のパターン(3)に従って立ち上がることになる。
同様に、図12における期間ΔT3では、故障した1台目のポンプの残留吐出流量Q1と、継続運転中の2台目のポンプの吐出流量Q2と、吐出流量が立ち上がったバックアップポンプとしての3台目のポンプの吐出流量Q3との合計値である総吐出流量が流量Qb(=設定値F2)を超えている。よって、この例でも、次順位のポンプが更に起動されてしまう可能性がある。
また、図11や図12のように、ポンプの故障後に直ちにバックアップポンプを起動する単純な制御方法では、故障したポンプの残留吐出流量に起因して、ポンプが必要以上に起動されてしまい、エネルギーを浪費する可能性がある。
すなわち、これらの従来技術には、故障した既運転ポンプを他のポンプによりバックアップする場合の圧力低下やポンプの過剰運転が課題として提示されておらず、その課題解決手段も何ら言及されていない。
ポンプの正常動作時には、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動順位1番目のポンプを起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプを起動し、
運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行うポンプの運転制御方法において、
運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動するものである。
運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動するものである。
起動順位1番目のポンプを立ち上げる際には所定の速度パターンを電力変換器に与えてポンプ駆動用のモータを可変速制御し、当該ポンプの吐出流量が所定値に達したら、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力を圧力設定値に一致させる速度指令に基づいて前記電力変換器を運転するものである。
1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したものである。
ポンプの正常動作時には、起動順位1番目のポンプを、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプ駆動用のモータを電力変換器により可変速制御し、運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行う運転制御装置において、
前記運転制御装置は、運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動するものである。
前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたか否かを検出するタイマ手段を備え、
運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記タイマ手段により前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動するものである。
起動順位が1番目のポンプを立ち上げる際に所定の速度パターンを前記電力変換器に与える手段と、
前記ポンプによる供給管路の流量を計測する流量計測手段と、
供給管路の流体の圧力検出値が圧力設定値に一致するように調節動作する調節手段と、
前記流量計測手段により計測した流量が所定値に達したら、前記調節手段から出力される速度指令を前記電力変換器に与える手段と、を備えたものである。
1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したものである。
まず、この実施形態に係るポンプの運転制御装置は、図5に示したように複数台のポンプをタンクとユーザ設備との間に並列に設置して冗長化された流体供給システムに適用されるものである。ただし、図5のようにユーザ設備に対して複数の地区1,2から流体を供給することは必要不可欠ではなく、単一地区内の複数台のポンプによりユーザ設備に流体を供給可能なシステムであってもよい。
複数台のポンプの起動条件については、故障したポンプを他のポンプがバックアップ運転する場合を除き、ユーザ設備の需要流量に応じてポンプを順次、追加的に同期運転していくときには、図6に示したように、順位1のポンプはユーザ設備における流体圧力と設定値P1との比較結果に基づき、順位2以下のポンプは総吐出流量と設定値F1,F2,……との比較結果に基づいてそれぞれ起動されるものとする。
図1において、2aは流体が貯蔵されたタンクとポンプ1との間の吸入管路、2bはポンプ1とユーザ設備との間の供給管路であり、供給管路2bには流量計測器5が設置されている。また、ポンプ1を駆動するモータ4は、インバータ3から出力される所定周波数の交流電力により可変速制御される。ここで、ユーザ設備としては、例えば航空機等の輸送機械・設備が想定される。
圧力指示調節計6はPID調節計によって構成されており、上位の制御手段から与えられる流体の圧力設定値とユーザ設備における圧力検出値との偏差をゼロにするように調節動作して速度指令を出力するものである。また、圧力指示調節計6には第1の切替手段6aが設けられ、この切替手段6aは、順位1である1台目のポンプの立ち上げ時(起動時)に手動調節計7の出力側に切り替わるようになっている。
速度パターン出力手段8は、図13(a)〜(c)に示したパターン(1)〜(3)の何れかを選択して出力するように構成されている。
前述のように、1台目のポンプを起動する際には、供給管路2bの充填圧力がまだ小さく、一気に加圧するとプラント内の機器を損傷するおそれがあるため、回転数が比較的緩やかに上昇するパターン(1)に従ってポンプを運転する。
また、1台目のポンプの運転中に2台目、3台目のポンプを順次起動する場合、及び、1台目のポンプが故障したときにバックアップポンプを起動する際には、パターン(3)に従ってポンプを運転する。ここで、2台目以降のポンプをパターン(3)により起動するのは、以下の理由による。すなわち、1台目のポンプが運転されている状態で2台目のポンプを起動する場合には、1台目のポンプの運転によって供給管路2bに圧力が充填されているため、新たに起動される2台目のポンプの吐出圧力が充填圧力に達するまでは、2台目のポンプの吐出流量はゼロである。従って、2台目のポンプをインバータ3の許容最大回転数により運転したとしても、ユーザ設備への供給圧力や供給流量に影響を与えることはなく、プラントの機器を損傷させるおそれもない。よって、2台目以降のポンプの回転数を、パターン(3)により短時間で急速に上昇させても不都合はなく、これによって既運転ポンプと同期するまでの時間を最小限にすることができる。
なお、故障した1台目のポンプは、図2の時刻tf以後、パターン(2)に従って回転数を次第に低下させる。
まず、図1に示した手動調節計7の切替手段7aを速度パターン出力手段8側に切り替えると共に、切替手段7bを図1の状態にして、1台目のポンプを図2のようにパターン(1)に従って起動する。このとき、圧力指示調節計6内の切替手段6aは、手動調節計7の出力側に接続されるように切り替えておく。これは、切替手段6aを圧力設定値と圧力検出値との偏差をなくすためのPID調節計出力側に接続しておくと(図1の接続状態)、その後に切替手段7aを圧力指示調節計6側に切り替えた際にPID調節計出力が手動調節計7を介してインバータ3に加わり、ポンプの回転数が突変するおそれがあり、これを回避するために、速度パターン出力手段8からパターン(1)を出力している間は、そのパターン(1)を圧力指示調節計6の切替手段6aを介してPID調節計出力に上書きし、トラッキングさせるためである。
1台目のポンプが起動した後、流量計測器5により検出した流量が所定値に達したら、切替手段7aを圧力指示調節計6側に切り替え、かつ、圧力指示調節計6の切替手段6aを図1の接続状態に切り替えることにより、ユーザ設備における圧力検出値が圧力設定値に一致するように圧力指示調節計6にて演算された速度指令を、手動調節計7を介してインバータ3に送り、モータ4を駆動してポンプ1の回転数を制御する。
図3に示すように、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻t1で起動し、時刻tfでポンプ11が故障して時刻t2で完全に停止したとする。この場合、図7(a)の例2により、地区1で次の順位のポンプ12が時刻tfで順位1に繰り上がるが、本実施形態では、順位1に繰り上がったポンプ12に対して図6における順位1の起動条件(第1の起動条件)を適用することなく、ユーザ設備における流体圧力が設定値P1以下に低下するのを待たずに、図3の時刻tfでポンプ12を直ちに起動する。これにより、図3に示すように、供給管路2bでは圧力の低下がほとんど生じることがない。
これにより、地区1で順位1に繰り上がったポンプ12は、図11に示したバックアップポンプの立上げパターンに従って起動されることになり、実質的に図2における「1台目起動中パターン(1)」と同様になる。
この場合にも、本実施形態では、順位1に繰り上がったポンプ12に対して図6の起動条件を適用することなく、ユーザ設備における流体圧力が設定値P1以下に低下するのを待たずに、時刻tfでポンプ12を直ちに起動する。これにより、図4に示すように、供給管路2bでは圧力の低下がほとんど生じることがない。
これにより、地区1で順位1に繰り上がったポンプ12は、図12に示したバックアップポンプの立上げパターンに従って起動されることになり、実質的に図2における「バックアップポンプ起動中パターン(3)」と同様になる。
そこで、本実施形態では、以下のような方法によりポンプの過剰起動を防ぐようにした。
なお、ΔT4は、図11における時刻t4から1台目のポンプの流量が完全になくなるまでの時間を考慮して決定すればよく、ΔT4、言い換えればz1を長くすることにより、総吐出流量(Q1+Q2)に占める1台目ポンプの残留吐出容量の影響をなくすことができる。
これにより、総吐出流量が設定値F1以上になる時間がz1以上となるような場合には、真に次の順位2のポンプの起動が必要とされるときであるから、不要なポンプが過剰に運転される問題を生じることがない。
上述する起動調整タイマを追加する処理を常時適用すると、通常時のポンプ起動もそれぞれ所定時間z1〜z4だけ遅れることになるので、故障したポンプを他のポンプによりバックアップ運転するときだけ、起動調整タイマを追加する処理を行うと良い。
また、故障ポンプの残留吐出容量に起因する次順位ポンプの過剰起動も防止できるので、省エネルギーにも寄与することができる。
2a:吸入管路
2b:供給管路
3:インバータ
4:モータ
5:流量計測器
6:圧力指示調節計
6a:切替手段
7:手動調節計
7a,7b:切替手段
8:速度パターン出力手段
Claims (10)
- タンクとユーザ設備との間の管路に複数台のポンプが互いに並列に接続され、前記ユーザ設備の需要流量に応じて前記ポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、前記タンクから前記ユーザ設備に流体を供給するためのポンプの運転制御方法であって、
ポンプの正常動作時には、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動順位1番目のポンプを起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプを起動し、
運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行うポンプの運転制御方法において、
運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動することを特徴とするポンプの運転制御方法。 - 請求項1に記載したポンプの運転制御方法において、
運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動することを特徴とするポンプの運転制御方法。 - 請求項1または2に記載したポンプの運転制御方法において、
起動順位1番目のポンプを立ち上げる際には所定の速度パターンを電力変換器に与えてポンプ駆動用のモータを可変速制御し、当該ポンプの吐出流量が所定値に達したら、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力を圧力設定値に一致させる速度指令に基づいて前記電力変換器を運転することを特徴とするポンプの運転制御方法。 - 請求項3に記載したポンプの運転制御方法において、
前記速度パターンを前記速度指令に上書きする機能を備えたことを特徴とするポンプの運転制御方法。 - 請求項3または4に記載したポンプの運転制御方法において、
1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したことを特徴とするポンプの運転制御方法。 - タンクとユーザ設備との間の管路に複数台のポンプが互いに並列に接続され、前記ユーザ設備の需要流量に応じて前記ポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、前記タンクから前記ユーザ設備に流体を供給するためのポンプの運転制御装置であって、
ポンプの正常動作時には、起動順位1番目のポンプを、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプ駆動用のモータを電力変換器により可変速制御し、運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行う運転制御装置において、
前記運転制御装置は、運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動することを特徴とするポンプの運転制御装置。 - 請求項6に記載したポンプの運転制御装置において、
前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたか否かを検出するタイマ手段を備え、
運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記タイマ手段により前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動することを特徴とするポンプの運転制御装置。 - 請求項6または7に記載したポンプの運転制御装置において、
起動順位が1番目のポンプを立ち上げる際に所定の速度パターンを前記電力変換器に与える手段と、
前記ポンプによる供給管路の流量を計測する流量計測手段と、
供給管路の流体の圧力検出値が圧力設定値に一致するように調節動作する調節手段と、
前記流量計測手段により計測した流量が所定値に達したら、前記調節手段から出力される速度指令を前記電力変換器に与える手段と、
を備えたことを特徴とするポンプの運転制御装置。 - 請求項8に記載したポンプの運転制御装置において、
前記速度パターンを前記速度指令に上書きする手段を更に備えたことを特徴とするポンプの運転制御装置。 - 請求項8または9に記載したポンプの運転制御装置において、
1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したことを特徴とするポンプの運転制御装置。
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