JP2020175619A - 断裁装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】断裁屑の屑箱の容量を有効に活用し、断裁屑の除去に伴う生産性の低下を改善する。【解決手段】断裁装置は、用紙上に画像を形成する画像形成装置から搬送された用紙を断裁する断裁部と、断裁部による断裁動作で発生し、断裁部から落下する断裁屑を収納する屑箱と、屑箱内の断裁屑の量を検出する屑検出センサーと、を備える。屑検出センサーの検出結果に応じて屑箱が満杯状態になったと判断し(ステップS4)、屑箱内の断裁屑を取り除くよう警告する(ステップS5)。屑検出センサーの検出結果から屑箱内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得し(ステップS7)、取得された分布情報に基づいて、画像形成装置において形成される用紙上の画像位置、及び、断裁部における用紙に対する断裁位置を決定する(ステップS8)。【選択図】図7
Description
本発明は、断裁装置及び画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置により画像が形成されたシートに対し、シートの端部を断裁したり、シートを複数の領域に分割したりする断裁処理を施す断裁装置が利用されている。断裁装置において、断裁部の下方には、断裁により発生した断裁屑を収納するための屑箱が設置されている。
屑箱内の断裁屑が許容量を超えると、断裁屑が逆流したり、断裁処理により作成された成果物に断裁屑が付着して排出されたりするといった不具合が生じる。そこで、断裁装置に、屑箱の満杯状態を検出するためのセンサーが設けられ、断裁屑が所定の高さまで積載されると、断裁処理を停止させるものがある。ユーザーが屑箱から断裁屑を除去し、屑箱を再びセットすると、断裁処理が再開される。
ところで、同じ断裁処理を連続して行うと、断裁屑が屑箱の特定箇所に集中して積載されることになる。特定箇所に断裁屑が集中すると、屑箱の容量に対して、まだ余裕があるにもかかわらず、センサーの検出結果から屑箱が満杯状態であると誤認してしまう。
そこで、断裁手段で断裁されて落下する断裁屑の落下位置と、屑箱における断裁屑の収納位置とを相対的に変位可能とした断裁装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置では、断裁手段又は屑箱を移動させることで、屑箱の特定箇所に断裁屑が集中して積載されることを防いでいる。
しかしながら、上記従来技術では、断裁手段と屑箱の相対位置を変えているが、シート上の断裁位置を変えるものではない。そのため、断裁屑のサイズ(断裁幅)を調整することはできず、屑箱内で断裁屑を分散させるのに限界があった。よって、断裁屑が屑箱の特定箇所に集中して積載され、屑箱の容量に対して余裕があるにもかかわらず、センサーが屑箱の満杯状態を検出してしまう状況を回避しきれなかった。
本発明は、上記従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、断裁屑の屑箱の容量を有効に活用し、断裁屑の除去に伴う生産性の低下を改善することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート上に画像を形成する画像形成装置から搬送されたシートを断裁する断裁手段と、前記断裁手段による断裁動作で発生し、前記断裁手段から落下する断裁屑を収納する屑箱と、前記屑箱内の断裁屑の量を検出する屑検出センサーと、前記屑検出センサーの検出結果に応じて前記屑箱が満杯状態になったと判断し、前記屑箱内の断裁屑を取り除くよう警告する満杯状態判断手段と、前記屑箱内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得する分布情報取得手段と、前記取得された分布情報に基づいて、前記画像形成装置において形成されるシート上の画像位置、及び、前記断裁手段におけるシートに対する断裁位置を決定する決定手段と、を備える断裁装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の断裁装置において、前記決定手段は、前記屑箱内の他の領域と比較して断裁屑が多い領域に落下する断裁屑のサイズが小さくなるように、前記屑箱内の他の領域と比較して断裁屑が少ない領域に落下する断裁屑のサイズが大きくなるように、前記画像位置及び前記断裁位置を決定する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の断裁装置において、前記分布情報取得手段は、前記屑検出センサーの検出結果から前記分布情報を取得する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の断裁装置において、前記断裁手段は、前記画像形成装置から搬送されたシートの四辺を断裁するものであり、前記屑検出センサーとして、前記屑箱内の四隅近傍の断裁屑の量を検出する複数のセンサーを有する。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の断裁装置において、前記屑箱内に収納された断裁屑の高さを均す均し部材と、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、前記均し部材に均し動作を行わせ、前記分布情報取得手段に、均し動作後の前記屑検出センサーの検出結果から前記分布情報を取得させ、前記決定手段に、前記取得された分布情報に基づいて、前記画像位置及び前記断裁位置を決定させる制御手段と、を備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の断裁装置において、前記分布情報取得手段は、前記断裁手段による断裁処理の履歴から前記分布情報を取得する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4、6のいずれか一項に記載の断裁装置において、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、前記分布情報取得手段に、前記分布情報を取得させ、前記決定手段に、前記取得された分布情報に基づいて、前記画像位置及び前記断裁位置を決定させる制御手段を備える。
請求項8に記載の発明は、シート上に画像を形成する画像形成装置と、請求項1〜7のいずれか一項に記載の断裁装置と、を備える画像形成システムである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成システムにおいて、前記断裁装置のシート搬送方向における下流に設置され、断裁されたシートに対してパンチ処理、ステープル処理、折り処理又はトレイ積載処理を含む後処理を施す後処理手段を備える後処理装置を備え、前記断裁装置は、断裁後のシートの位置情報を前記後処理装置に通知する通知手段を備え、前記後処理装置は、前記断裁装置から通知されたシートの位置情報に基づいて、前記後処理手段における後処理を制御する後処理制御手段を備える。
本発明によれば、断裁屑の屑箱の容量を有効に活用し、断裁屑の除去に伴う生産性の低下を改善することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成システム100の構成図である。
図2は、画像形成システム100の機能的構成を示すブロック図である。
画像形成システム100は、シートとしての用紙上に画像を形成する画像形成装置10と、画像形成装置10により画像が形成された用紙に断裁処理を施す第1後処理装置20と、第1後処理装置20から搬入された用紙に所定の後処理を施す第2後処理装置30と、を備えて構成されている。
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成システム100の構成図である。
図2は、画像形成システム100の機能的構成を示すブロック図である。
画像形成システム100は、シートとしての用紙上に画像を形成する画像形成装置10と、画像形成装置10により画像が形成された用紙に断裁処理を施す第1後処理装置20と、第1後処理装置20から搬入された用紙に所定の後処理を施す第2後処理装置30と、を備えて構成されている。
画像形成装置10は、操作表示部18から入力された操作指示、又は、通信ネットワークを介してPC(Personal Computer)等から受信した画像形成指示に従って、用紙に画像を形成する。画像形成装置10は、画像形成後の用紙を第1後処理装置20に搬出する。
画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Unit)13、記憶部14、給紙部15、画像読取部16、画像形成部17、操作表示部18、通信I/F(InterFace)19等を備える。
画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Unit)13、記憶部14、給紙部15、画像読取部16、画像形成部17、操作表示部18、通信I/F(InterFace)19等を備える。
CPU11は、ROM12に格納されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、展開したプログラムとの協働によって画像形成装置10の各部の動作を制御する。
ROM12は、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、システムプログラム及びシステムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。
RAM13は、揮発性の半導体メモリー等により構成され、CPU11により実行される各種処理において、ROM12から読み出されたプログラム、入力若しくは出力データ、及び、パラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
ROM12は、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、システムプログラム及びシステムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。
RAM13は、揮発性の半導体メモリー等により構成され、CPU11により実行される各種処理において、ROM12から読み出されたプログラム、入力若しくは出力データ、及び、パラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
給紙部15は、サイズ、紙種、坪量等が異なる用紙を収納可能な複数の給紙トレイT11〜T13を備え、指定された給紙トレイT11〜T13に収納されている用紙を画像形成部17に供給する。
画像読取部16は、原稿を読み取り、画像データを生成する。具体的には、画像読取部16は、光源から照射され、原稿で反射された反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等により読み取る。
画像形成部17は、用紙上に画像を形成する。画像形成部17は、感光体を帯電部で帯電させ、画像データに基づいて露光部により発せられたレーザービームにより感光体を露光走査して静電潜像を形成し、現像部により静電潜像をトナーで現像する。そして、画像形成部17は、感光体上のトナー像を中間転写ベルトを介して用紙に転写し、定着部により用紙にトナー像を定着させる。
操作表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、各種画面を表示する表示部と、表示部に積層されたタッチパネルや各種キーにより構成される操作部と、を備える。操作表示部18は、タッチ操作やキー操作により入力された操作信号をCPU11に出力する。
通信I/F19は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、第1後処理装置20やPCとの間でデータの送受信を行う。
通信I/F19は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、第1後処理装置20やPCとの間でデータの送受信を行う。
操作表示部18から入力された操作指示や、PC等から受信した画像形成指示には、第1後処理装置20において、どの用紙を用いてどういうサイズの成果物を作成するかという情報(例えば、A3サイズの用紙を用いてA4サイズより少し小さめの成果物を2枚作成する等)、第2後処理装置30において実行される後処理に関する設定情報等が含まれている。これらの情報は、通信I/F19を介して第1後処理装置20に送信され、第2後処理装置30に係る設定情報については、第1後処理装置20を経由して第2後処理装置30に伝えられる。
第1後処理装置20は、画像形成装置10から搬入された用紙に対して必要に応じて断裁処理を施し、用紙を排紙トレイT21又はカードトレイT22に排出するか、第2後処理装置30に搬出する。
第1後処理装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶部24、用紙搬送部25、断裁部26、屑箱27、屑検出センサー28、通信I/F29A,29B等を備える。
第1後処理装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶部24、用紙搬送部25、断裁部26、屑箱27、屑検出センサー28、通信I/F29A,29B等を備える。
CPU21、ROM22及びRAM23は、CPU21の制御対象が第1後処理装置20であることを除き、CPU11、ROM12及びRAM13と同様である。
記憶部24は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
記憶部24は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
用紙搬送部25は、画像形成装置10から搬入された用紙を、第1後処理装置20内で搬送する。
断裁部26は、画像形成装置10から搬送された用紙を断裁する断裁処理を行う。断裁部26は、用紙の搬送経路上に、FD断裁部26A、CD断裁部26Bを備える。
FD断裁部26Aは、用紙を搬送方向(Feed Direction)に沿って断裁するロータリーカッターを有する。
図3(a)に、FD断裁部26Aによる断裁動作で発生する断裁屑Q1の例を示す。用紙の搬送方向と直交する方向における端部(奥側・手前側)がFD断裁部26Aで断裁されることで、用紙本体P1とFD方向に長尺な断裁屑Q1とに分けられる。
FD断裁部26Aは、用紙を搬送方向(Feed Direction)に沿って断裁するロータリーカッターを有する。
図3(a)に、FD断裁部26Aによる断裁動作で発生する断裁屑Q1の例を示す。用紙の搬送方向と直交する方向における端部(奥側・手前側)がFD断裁部26Aで断裁されることで、用紙本体P1とFD方向に長尺な断裁屑Q1とに分けられる。
CD断裁部26Bは、用紙を搬送方向と直交する方向(Cross Direction)に沿って断裁するカッターを有する。
図3(b)及び(c)に、CD断裁部26Bによる断裁動作で発生する断裁屑Q2,Q3の例を示す。図3(b)に示すように、用紙の搬送方向における先端がCD断裁部26Bで断裁されることで、用紙本体P2とCD方向に長尺な断裁屑Q2とに分けられる。図3(c)に示すように、用紙の搬送方向における後端がCD断裁部26Bで断裁されることで、用紙本体P3とCD方向に長尺な断裁屑Q3とに分けられる。
図3(b)及び(c)に、CD断裁部26Bによる断裁動作で発生する断裁屑Q2,Q3の例を示す。図3(b)に示すように、用紙の搬送方向における先端がCD断裁部26Bで断裁されることで、用紙本体P2とCD方向に長尺な断裁屑Q2とに分けられる。図3(c)に示すように、用紙の搬送方向における後端がCD断裁部26Bで断裁されることで、用紙本体P3とCD方向に長尺な断裁屑Q3とに分けられる。
FD断裁部26A、CD断裁部26Bは、断裁種類によって決定される断裁モードに応じて使用の有無が決定される。
ここで、図4(a)〜(d)を参照して、断裁種類で分類した断裁モードについて説明する。
図4(a)は、四方断裁モードにおける断裁例である。四方断裁モードは、用紙の四方の端部をそれぞれ断裁し、1枚の用紙から1枚の成果物を作成するモードである。具体的には、用紙のCD方向における両端部(奥側端部・手前側端部)は、FD断裁部26Aにより断裁される。また、用紙のFD方向における先端側端部及び後端側端部は、CD断裁部26Bにより断裁される。つまり、四方断裁モードでは、FD断裁部26A及びCD断裁部26Bにより、用紙の四辺が断裁される。
図4(a)は、四方断裁モードにおける断裁例である。四方断裁モードは、用紙の四方の端部をそれぞれ断裁し、1枚の用紙から1枚の成果物を作成するモードである。具体的には、用紙のCD方向における両端部(奥側端部・手前側端部)は、FD断裁部26Aにより断裁される。また、用紙のFD方向における先端側端部及び後端側端部は、CD断裁部26Bにより断裁される。つまり、四方断裁モードでは、FD断裁部26A及びCD断裁部26Bにより、用紙の四辺が断裁される。
図4(b)〜(d)は、複数断裁モードにおける断裁例である。複数断裁モードは、用紙の四方の端部に加え、用紙をFD方向又はCD方向に沿って1か所以上断裁し、1枚の用紙から複数枚の成果物を作成するモードである。
図4(b)に示す用紙をFD方向に2分割してA4サイズの成果物を2枚作成する複数断裁モードでは、用紙のCD方向における両端部(奥側端部、手前側端部)は、FD断裁部26Aにより断裁される。また、用紙のFD方向における先端側端部及び後端側端部と、FD方向に隣接する成果物同士の間の余白は、CD断裁部26Bにより断裁される。
図4(b)に示す用紙をFD方向に2分割してA4サイズの成果物を2枚作成する複数断裁モードでは、用紙のCD方向における両端部(奥側端部、手前側端部)は、FD断裁部26Aにより断裁される。また、用紙のFD方向における先端側端部及び後端側端部と、FD方向に隣接する成果物同士の間の余白は、CD断裁部26Bにより断裁される。
図4(c)に示すカード作成用の複数断裁モードでは、用紙のCD方向における両端部(奥側端部、手前側端部)と、用紙のCD方向に隣接する成果物同士の間の余白は、FD断裁部26Aにより断裁される。また、用紙のFD方向における先端側端部及び後端側端部と、用紙のFD方向に隣接する成果物同士の間の余白は、CD断裁部26Bにより断裁される。
図4(d)に示す名刺作成用の複数断裁モードでは、用紙のCD方向における両端部(奥側端部、手前側端部)と、用紙のCD方向に隣接する成果物同士の間の余白は、FD断裁部26Aにより断裁される。また、用紙のFD方向における先端側端部及び後端側端部と、用紙のFD方向に隣接する成果物同士の間の余白は、CD断裁部26Bにより断裁される。
屑箱27は、断裁部26の下方に設置されており、断裁部26による断裁動作で発生し、断裁部26から落下する断裁屑を収納する。ユーザーは、第1後処理装置20の扉を開けて屑箱27を取り出し、屑箱27内の断裁屑を廃棄する。
屑検出センサー28は、屑箱27内の深さ方向(図1に示すZ方向)における所定の位置で断裁屑を検出し、検出結果をCPU21に出力する。すなわち、屑検出センサー28は、屑箱27内で断裁屑がある程度の量まで積載されたことを検出する。
ここで、屑箱27に対する屑検出センサー28の設置位置について説明する。図5は、第1後処理装置20の内部の正面断面図である。図6(a)は、図5のA−Aにおける屑箱27の上面断面図である。図6(b)は、図5のB−Bにおける屑箱27の上面断面図である。図5、図6(a)及び(b)において、用紙は右から左へ搬送されることとする。
第1後処理装置20は、屑検出センサー28として、屑箱27内の深さ方向(Z方向)における第1の高さ(屑箱27の上端近傍)で断裁屑を検出する第1満杯センサー41、第2満杯センサー42、第3満杯センサー43、第4満杯センサー44(以下、まとめて満杯センサー41〜44と記す場合もある。)と、第2の高さ(第1の高さより下)で断裁屑を検出する第1中間センサー51、第2中間センサー52、第3中間センサー53、第4中間センサー54(以下、まとめて中間センサー51〜54と記す場合もある。)と、を備える。
図6(a)に示すように、第1満杯センサー41は、発光部41a及び受光部41bを備え、発光部41aから発せられた光を受光部41bで受光するか否かに応じて、発光部41aと受光部41bとの間(屑箱27内の後端側・奥側)に存在する断裁屑を検出する。具体的には、第1満杯センサー41は、発光部41aから発せられた光を受光部41bで受光した場合に、発光部41aと受光部41bとの間に断裁屑がないことを検出し(OFF)、発光部41aから発せられた光を受光部41bで受光しなかった場合に、発光部41aと受光部41bとの間に断裁屑があることを検出する(ON)。
第2満杯センサー42は、発光部42a及び受光部42bを備え、発光部42aと受光部42bとの間(屑箱27内の先端側・奥側)に存在する断裁屑を検出する。
第3満杯センサー43は、発光部43a及び受光部43bを備え、発光部43aと受光部43bとの間(屑箱27内の後端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第4満杯センサー44は、発光部44a及び受光部44bを備え、発光部44aと受光部44bとの間(屑箱27内の先端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第2満杯センサー42は、発光部42a及び受光部42bを備え、発光部42aと受光部42bとの間(屑箱27内の先端側・奥側)に存在する断裁屑を検出する。
第3満杯センサー43は、発光部43a及び受光部43bを備え、発光部43aと受光部43bとの間(屑箱27内の後端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第4満杯センサー44は、発光部44a及び受光部44bを備え、発光部44aと受光部44bとの間(屑箱27内の先端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
図6(b)に示すように、第1中間センサー51は、発光部51a及び受光部51bを備え、発光部51aと受光部51bとの間(屑箱27内の後端側・奥側)に存在する断裁屑を検出する。
第2中間センサー52は、発光部52a及び受光部52bを備え、発光部52aと受光部52bとの間(屑箱27内の先端側・奥側)に存在する断裁屑を検出する。
第3中間センサー53は、発光部53a及び受光部53bを備え、発光部53aと受光部53bとの間(屑箱27内の後端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第4中間センサー54は、発光部54a及び受光部54bを備え、発光部54aと受光部54bとの間(屑箱27内の先端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第2中間センサー52は、発光部52a及び受光部52bを備え、発光部52aと受光部52bとの間(屑箱27内の先端側・奥側)に存在する断裁屑を検出する。
第3中間センサー53は、発光部53a及び受光部53bを備え、発光部53aと受光部53bとの間(屑箱27内の後端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第4中間センサー54は、発光部54a及び受光部54bを備え、発光部54aと受光部54bとの間(屑箱27内の先端側・手前側)に存在する断裁屑を検出する。
第1満杯センサー41及び第1中間センサー51は、屑箱27内の四隅のうち、後端側・奥側近傍の断裁屑の量を検出する。
第2満杯センサー42及び第2中間センサー52は、屑箱27内の四隅のうち、先端側・奥側近傍の断裁屑の量を検出する。
第3満杯センサー43及び第3中間センサー53は、屑箱27内の四隅のうち、後端側・手前側近傍の断裁屑の量を検出する。
第4満杯センサー44及び第4中間センサー54は、屑箱27内の四隅のうち、先端側・手前側近傍の断裁屑の量を検出する。
第2満杯センサー42及び第2中間センサー52は、屑箱27内の四隅のうち、先端側・奥側近傍の断裁屑の量を検出する。
第3満杯センサー43及び第3中間センサー53は、屑箱27内の四隅のうち、後端側・手前側近傍の断裁屑の量を検出する。
第4満杯センサー44及び第4中間センサー54は、屑箱27内の四隅のうち、先端側・手前側近傍の断裁屑の量を検出する。
通信I/F29Aは、NICやモデム等で構成され、画像形成装置10との間でデータの送受信を行う。
通信I/F29Bは、NICやモデム等で構成され、第2後処理装置30との間でデータの送受信を行う。
通信I/F29Bは、NICやモデム等で構成され、第2後処理装置30との間でデータの送受信を行う。
第2後処理装置30は、第1後処理装置20の用紙搬送方向における下流に設置されている。第2後処理装置30は、第1後処理装置20から搬入された用紙に対して必要に応じて所定の後処理を施し、用紙を排紙トレイT31に排出する。
第2後処理装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶部34、用紙搬送部35、後処理部36、通信I/F37等を備える。
第2後処理装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶部34、用紙搬送部35、後処理部36、通信I/F37等を備える。
CPU31、ROM32、RAM33は、CPU31の制御対象が第2後処理装置30であることを除き、CPU11、ROM12及びRAM13と同様である。
記憶部34は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
記憶部34は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
用紙搬送部35は、第1後処理装置20から搬入された用紙を、第2後処理装置30内で搬送する。
後処理部36は、パンチ処理、ステープル処理、折り処理、トレイ積載処理のうち、一つ以上を含む後処理を施す。
パンチ処理は、用紙にパンチ穴を開ける処理である。
ステープル処理は、用紙束に対してステープル止めを行う処理である。
折り処理は、用紙に二つ折り、三つ折り、Z折り等を行う処理である。
トレイ積載処理は、用紙をトレイ上に積載する処理である。
パンチ処理は、用紙にパンチ穴を開ける処理である。
ステープル処理は、用紙束に対してステープル止めを行う処理である。
折り処理は、用紙に二つ折り、三つ折り、Z折り等を行う処理である。
トレイ積載処理は、用紙をトレイ上に積載する処理である。
通信I/F37は、NICやモデム等で構成され、第1後処理装置20との間でデータの送受信を行う。
画像形成装置10のCPU11は、第1後処理装置20から屑検出センサー28の検出結果を取得し、検出結果に応じて屑箱27が満杯状態になったと判断し、屑箱27内の断裁屑を取り除くよう警告する。すなわち、CPU11は、満杯状態判断手段として機能する。
CPU11は、屑箱27内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得する。すなわち、CPU11は、分布情報取得手段として機能する。
具体的には、CPU11は、屑検出センサー28の検出結果から断裁屑の分布情報を取得する。
具体的には、CPU11は、屑検出センサー28の検出結果から断裁屑の分布情報を取得する。
CPU11は、取得された分布情報に基づいて、画像形成装置10において形成される用紙上の画像位置、及び、第1後処理装置20の断裁部26における用紙に対する断裁位置を決定する。すなわち、CPU11は、決定手段として機能する。
具体的には、CPU11は、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が多い領域に落下する断裁屑のサイズが小さくなるように、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が少ない領域に落下する断裁屑のサイズが大きくなるように、画像位置及び断裁位置を決定する。
具体的には、CPU11は、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が多い領域に落下する断裁屑のサイズが小さくなるように、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が少ない領域に落下する断裁屑のサイズが大きくなるように、画像位置及び断裁位置を決定する。
CPU11は、決定された画像位置に基づいて、画像形成部17に、用紙上に画像を形成させる。
CPU11は、決定された断裁位置を示す断裁位置情報を、通信I/F19を介して第1後処理装置20に通知する。
CPU11は、決定された断裁位置を示す断裁位置情報を、通信I/F19を介して第1後処理装置20に通知する。
CPU11は、第1後処理装置20の断裁部26による断裁動作の回数をカウントする。断裁動作の回数は、FD断裁部26A、CD断裁部26Bのそれぞれにおける断裁動作の回数の和でもよい。また、CPU11は、断裁部26により断裁される用紙の枚数をカウントすることとしてもよい。
なお、第1後処理装置20側で断裁部26による断裁動作の回数をカウントし、CPU11が、第1後処理装置20から断裁動作の回数を取得することとしてもよい。
なお、第1後処理装置20側で断裁部26による断裁動作の回数をカウントし、CPU11が、第1後処理装置20から断裁動作の回数を取得することとしてもよい。
CPU11は、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、断裁屑の分布情報を取得し、取得された分布情報に基づいて、画像位置及び断裁位置を決定する。
第1後処理装置20と、画像形成装置10のCPU11と、により、断裁装置が構成される。
第1後処理装置20と、画像形成装置10のCPU11と、により、断裁装置が構成される。
第1後処理装置20のCPU21は、断裁部26による断裁動作を制御する。
CPU21は、画像形成装置10から通知された断裁位置情報に基づいて、断裁部26(FD断裁部26A、CD断裁部26B)を制御し、用紙を断裁させる。
CPU21は、画像形成装置10から通知された断裁位置情報に基づいて、断裁部26(FD断裁部26A、CD断裁部26B)を制御し、用紙を断裁させる。
断裁位置に応じて、断裁屑の形状やサイズが変化する。用紙をFD方向又はCD方向におけるどの位置で断裁するかによって、切り落とされる用紙の端部や成果物同士の間の余白の形状やサイズが決まる。
CPU21は、断裁後の用紙の位置情報を、通信I/F29Bを介して第2後処理装置30に通知する。すなわち、CPU21は、通知手段として機能する。
第2後処理装置30のCPU31は、第1後処理装置20から通知された用紙の位置情報に基づいて、後処理部36における後処理を制御する。すなわち、CPU31は、後処理制御手段として機能する。
例えば、CPU31は、用紙の位置情報に基づいて、搬送されてきた用紙のCD方向における位置を、後処理部36に適した位置に調整する。
例えば、CPU31は、用紙の位置情報に基づいて、搬送されてきた用紙のCD方向における位置を、後処理部36に適した位置に調整する。
次に、第1の実施の形態における動作について説明する。
図7は、画像形成装置10により実行される第1センサー確認処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU11とROM12に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
図7は、画像形成装置10により実行される第1センサー確認処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU11とROM12に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
CPU11は、屑検出センサー28を確認する所定のタイミングであるか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、CPU11は、断裁動作を行うジョブ開始時であるか否か、又は、前回屑検出センサー28の検出結果を取得してから断裁動作を行った回数が所定回数に達したか否かを判断する。
所定のタイミングである場合(ステップS1;YES)、すなわち、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、前回屑検出センサー28の検出結果を取得してから断裁動作を行った回数が所定回数に達した時に、CPU11は、通信I/F19を介して、第1後処理装置20から屑検出センサー28(満杯センサー41〜44、中間センサー51〜54)の検出結果を取得する(ステップS2)。
次に、CPU11は、いずれかの満杯センサー(第1満杯センサー41、第2満杯センサー42、第3満杯センサー43、第4満杯センサー44)の検出結果がONであるか否かを判断する(ステップS3)。
いずれかの満杯センサー41〜44の検出結果がONである場合には(ステップS3;YES)、CPU11は、屑箱27が満杯状態になったと判断する(ステップS4)。そして、CPU11は、屑箱27内の断裁屑を取り除く旨のメッセージを操作表示部18に表示させ、警告する(ステップS5)。
ステップS5の後、ユーザーは、屑箱27内の断裁屑を廃棄し、断裁屑を除去した後の屑箱27を第1後処理装置20にセットする。その後、CPU11は、画像形成システム100における画像形成処理及び断裁処理を再開させる。
ステップS3において、満杯センサー41〜44の検出結果が全てOFFである場合には(ステップS3;NO)、いずれかの中間センサー(第1中間センサー51、第2中間センサー52、第3中間センサー53、第4中間センサー54)の検出結果がONであるか否かを判断する(ステップS6)。
いずれかの中間センサー51〜54の検出結果がONである場合には(ステップS6;YES)、CPU11は、屑検出センサー28の検出結果から、屑箱27内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得する(ステップS7)。ここでは、満杯センサー41〜44の検出結果はOFFであるため、主に、中間センサー51〜54の検出結果から断裁屑の分布情報を取得する。
次に、CPU11は、取得された分布情報に基づいて、画像形成装置10(画像形成部17)において形成される用紙上の画像位置、及び、第1後処理装置20の断裁部26における用紙に対する断裁位置を決定する(ステップS8)。
図8は、第1中間センサー51、第2中間センサー52、第3中間センサー53、第4中間センサー54における検出結果(ON/OFF)の組み合わせに対して、画像位置をどのように決定するかを示す画像位置対応テーブルの例である。画像位置対応テーブルは、例えば、記憶部14に記憶されている。ここでは、標準位置を基準として、どの方向に画像位置をシフトさせるかが定められている。標準位置とは、用紙に対して画像の領域が中央に配置された状態(先端側と後端側の余白が等しく、奥側と手前側の余白が等しい状態)である。図8の画像位置対応テーブルにおいて、画像位置が「−」と記載されている中間センサー51〜54の組み合わせについては、画像位置を標準位置とする。
なお、画像位置を標準位置からシフトさせる方向だけでなく、屑箱27内における断裁屑の分布情報に基づいて、画像位置のシフト量を調整することとしてもよい。
用紙上で画像が占める領域を除く部分が断裁領域であるから、画像位置が決まると、断裁位置が決まる。
なお、画像位置を標準位置からシフトさせる方向だけでなく、屑箱27内における断裁屑の分布情報に基づいて、画像位置のシフト量を調整することとしてもよい。
用紙上で画像が占める領域を除く部分が断裁領域であるから、画像位置が決まると、断裁位置が決まる。
例えば、第2中間センサー52がON、第1中間センサー51、第3中間センサー53及び第4中間センサー54がOFFの場合、屑箱27内の先端側・奥側に断裁屑が集中している。図8の画像位置対応テーブルによれば、この場合、画像位置を「先端側・奥側にシフト」させることが定められている。CPU11は、図9に示すように、用紙Pに対して、画像位置を標準位置から先端側・奥側にシフトさせた位置に決定する。この場合、先端側及び奥側の断裁屑のサイズは、後端側及び手前側の断裁屑のサイズと比較して小さくなる。
次に、CPU11は、決定された断裁位置を示す断裁位置情報を、通信I/F19を介して第1後処理装置20に通知する(ステップS9)。断裁位置情報には、断裁対象となる用紙のサイズ、断裁位置(断裁方向、断裁幅等)等が含まれる。
ステップS6において、中間センサー51〜54の検出結果が全てOFFである場合(ステップS6;NO)、ステップS5又はステップS9の後、第1センサー確認処理が終了する。
ステップS6において、中間センサー51〜54の検出結果が全てOFFである場合(ステップS6;NO)、ステップS5又はステップS9の後、第1センサー確認処理が終了する。
なお、ステップS1において、所定のタイミングでない場合には(ステップS1;NO)、直近の所定のタイミングで取得された断裁屑の分布情報に基づいて決定された画像位置及び断裁位置に従う。
図10は、第1後処理装置20により実行される断裁制御処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU21とROM22に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
CPU21は、通信I/F29Aを介して画像形成装置10から断裁位置情報を取得する(ステップS11)。
次に、CPU21は、断裁位置情報に基づいて、断裁部26を断裁位置へ移動させる(ステップS12)。ここでは、FD断裁部26AのCD方向における位置を変更することとし、CD断裁部26BのFD方向における位置は固定とする。なお、CD断裁部26Bの位置についても変更可能としてもよい。
次に、CPU21は、断裁位置情報に基づいて、断裁部26を制御して、搬送されてきた用紙に断裁処理を実施させる(ステップS13)。CPU21は、FD断裁部26Aについては、移動後の位置で断裁処理を実施させ、CD断裁部26Bについては、用紙の断裁位置がCD断裁部26Bの設置位置に搬送されてきたタイミングで断裁処理を実施させる。
次に、CPU21は、通信I/F29Bを介して、断裁後の用紙の位置情報を第2後処理装置30に通知する(ステップS14)。具体的には、CPU21は、用紙のサイズ及び断裁位置に基づいて、断裁後の用紙のサイズと、CD方向における用紙のセンター位置を求め、断裁後の用紙のサイズ及びセンター位置を第2後処理装置30に通知する。
以上で、断裁制御処理が終了する。
以上で、断裁制御処理が終了する。
なお、第1後処理装置20において、断裁位置情報を取得するタイミングでない場合には、これまでに画像形成装置10から取得した最新の断裁位置情報を用いて、断裁処理が実施される。
第2後処理装置30では、CPU31が、通信I/F37を介して第1後処理装置20から断裁後の用紙の位置情報を取得し、第1後処理装置20から通知された断裁後の用紙の位置情報に基づいて、後処理部36における後処理を制御する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、断裁屑の分布情報に基づいて、画像形成装置10において形成される用紙上の画像位置、及び、断裁部26における用紙に対する断裁位置を決定するので、断裁屑の屑箱27の容量を有効に活用し、断裁屑の除去に伴う生産性の低下を改善することができる。
具体的には、屑箱27内の断裁屑が多い領域に対しては、断裁屑のサイズが小さくなるように、屑箱27内の断裁屑が少ない領域に対しては、断裁屑のサイズが大きくなるように、画像位置及び断裁位置を決定するので、屑箱27内における断裁屑を分散させ、屑箱27内に断裁屑を最大限収納することができる。
また、屑検出センサー28の検出結果から分布情報を取得するので、簡易な方法で、断裁屑の分布情報を取得することができる。
具体的には、屑箱27内の断裁屑が多い領域に対しては、断裁屑のサイズが小さくなるように、屑箱27内の断裁屑が少ない領域に対しては、断裁屑のサイズが大きくなるように、画像位置及び断裁位置を決定するので、屑箱27内における断裁屑を分散させ、屑箱27内に断裁屑を最大限収納することができる。
また、屑検出センサー28の検出結果から分布情報を取得するので、簡易な方法で、断裁屑の分布情報を取得することができる。
また、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、分布情報の取得、画像位置及び断裁位置の決定を行うので、所定のタイミングで、断裁屑の積載状態の改善を図ることができる。
また、第1後処理装置20は、断裁後の用紙の位置情報を第2後処理装置30に通知するので、第2後処理装置30では、精度良く後処理を実施することができる。
また、FD断裁部26Aについては、従来機においても、用紙のサイズごとにCD方向に移動させる機構が備わっているため、コストアップや構成変更の必要もなく、対応可能である。
なお、第1の実施の形態では、屑検出センサー28として、屑箱27内の深さ方向(Z方向)において2段階に満杯センサー41〜44、中間センサー51〜54を設けることとしたが、3段階以上に分けて、屑箱27内の断裁屑の量を検出することとしてもよい。また、第1の実施の形態では、屑箱27内の深さ方向において同じ高さに四つのセンサー(満杯センサー41〜44、中間センサー51〜54)を設けることとしたが、センサーの数はこれに限定されず、より細かい領域に分けて、屑箱27内の断裁屑の量を検出することとしてもよい。
[変形例]
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。
図11は、変形例における第1後処理装置20の内部の正面断面図である。変形例では、第1後処理装置20は、均し部材61,62,63を備える。均し部材61,62,63は、屑箱27内に収納された断裁屑の高さを均す。
均し部材61は、奥行き方向(CD方向)に長尺な板状の部材であって、軸61aを中心として回動可能となっている。
均し部材62は、奥行き方向(CD方向)に長尺な板状の部材であって、軸62aを中心として回動可能となっている。
均し部材63は、奥行き方向(CD方向)に長尺な板状の部材であって、軸63aを中心として回動可能となっている。
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。
図11は、変形例における第1後処理装置20の内部の正面断面図である。変形例では、第1後処理装置20は、均し部材61,62,63を備える。均し部材61,62,63は、屑箱27内に収納された断裁屑の高さを均す。
均し部材61は、奥行き方向(CD方向)に長尺な板状の部材であって、軸61aを中心として回動可能となっている。
均し部材62は、奥行き方向(CD方向)に長尺な板状の部材であって、軸62aを中心として回動可能となっている。
均し部材63は、奥行き方向(CD方向)に長尺な板状の部材であって、軸63aを中心として回動可能となっている。
第1後処理装置20のCPU21は、均し部材61,62,63それぞれを回動させることによって、屑箱27内に積載された断裁屑の高さを均す。
画像形成装置10のCPU11は、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、均し部材61,62,63に均し動作を行わせ、均し動作後の屑検出センサー28の検出結果から分布情報を取得し、取得された分布情報に基づいて、画像位置及び断裁位置を決定する。
図12は、変形例の画像形成装置10により実行される第2センサー確認処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU11とROM12に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
CPU11は、屑検出センサー28を確認する所定のタイミングであるか否かを判断する(ステップS21)。具体的には、CPU11は、断裁動作を行うジョブ開始時であるか否か、又は、前回屑検出センサー28の検出結果を取得してから断裁動作を行った回数が所定回数に達したか否かを判断する。
所定のタイミングである場合(ステップS21;YES)、すなわち、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、前回屑検出センサー28の検出結果を取得してから断裁動作を行った回数が所定回数に達した時に、CPU11は、均し動作の実施指示を、通信I/F19を介して第1後処理装置20に送信する(ステップS22)。
第1後処理装置20では、CPU21が均し部材61,62,63それぞれを回動させ、屑箱27内に積載された断裁屑の高さを均す動作を制御する。ただし、均し部材61,62,63を動かしても、屑箱27内の断裁屑の高さ(上面)を完全に均すことは不可能であるため、均し動作後においても、断裁屑の積載状態において多少の凹凸は存在する。
その後、画像形成装置10のCPU11は、通信I/F19を介して、第1後処理装置20から均し動作後の屑検出センサー28(満杯センサー41〜44、中間センサー51〜54)の検出結果を取得する(ステップS23)。
ステップS24〜ステップS30の処理は、第1センサー確認処理(図7)のステップS3〜ステップS9の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS24〜ステップS30の処理は、第1センサー確認処理(図7)のステップS3〜ステップS9の処理と同様であるため、説明を省略する。
変形例によれば、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、均し部材61,62,63に均し動作を行わせるので、所定のタイミングで断裁屑の山を崩し、平らな状態に近付けることができる。また、均し動作後の屑検出センサー28の検出結果から取得された分布情報に基づいて、画像位置及び断裁位置を決定するので、均し動作後においても存在する断裁屑の高さの凹凸を改善することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と略同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、第1の実施の形態と同一の構成については、説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と略同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、第1の実施の形態と同一の構成については、説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第2の実施の形態では、画像形成装置10のCPU11は、断裁部26による断裁処理の履歴から、屑箱27内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得する。つまり、第2の実施の形態では、断裁屑の分布情報は、推定値である。
画像形成装置10の記憶部14には、第1後処理装置20の断裁部26において実施された断裁処理の履歴を含む断裁処理履歴テーブルが記憶されている。
図13に、記憶部14に記憶されている断裁処理履歴テーブルの例を示す。断裁処理履歴テーブルには、断裁モード、用紙サイズ、断裁位置、枚数等が対応付けられて格納されている。
断裁モードは、断裁部26において実施された断裁処理の断裁モードである。
用紙サイズは、断裁処理の対象とされた用紙のサイズである。
断裁位置は、断裁処理における断裁位置である。
枚数は、断裁モード、用紙サイズ及び断裁位置が示す条件で断裁処理が行われた用紙の枚数である。
図13に、記憶部14に記憶されている断裁処理履歴テーブルの例を示す。断裁処理履歴テーブルには、断裁モード、用紙サイズ、断裁位置、枚数等が対応付けられて格納されている。
断裁モードは、断裁部26において実施された断裁処理の断裁モードである。
用紙サイズは、断裁処理の対象とされた用紙のサイズである。
断裁位置は、断裁処理における断裁位置である。
枚数は、断裁モード、用紙サイズ及び断裁位置が示す条件で断裁処理が行われた用紙の枚数である。
画像形成装置10のCPU11は、第1後処理装置20に対して断裁処理を指示する際に、断裁処理に係る断裁モード、用紙サイズ、断裁位置、枚数等を対応付けて、記憶部14の断裁処理履歴テーブルに蓄積していく。あるいは、CPU11は、第1後処理装置20により断裁処理が行われた後で、第1後処理装置20から断裁処理に係る断裁モード、用紙サイズ、断裁位置、枚数等を取得して、断裁処理履歴テーブルに保存することとしてもよい。
次に、第2の実施の形態における動作について説明する。
図14は、画像形成装置10により実行される第3センサー確認処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU11とROM12に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
図14は、画像形成装置10により実行される第3センサー確認処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU11とROM12に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
CPU11は、屑検出センサー28を確認する所定のタイミングであるか否かを判断する(ステップS31)。具体的には、CPU11は、断裁動作を行うジョブ開始時であるか否か、又は、前回屑検出センサー28の検出結果を取得してから断裁動作を行った回数が所定回数に達したか否かを判断する。
所定のタイミングである場合(ステップS31;YES)、すなわち、断裁動作を行うジョブ開始時、又は、前回屑検出センサー28の検出結果を取得してから断裁動作を行った回数が所定回数に達した時に、CPU11は、通信I/F19を介して、第1後処理装置20から屑検出センサー28(満杯センサー41〜44)の検出結果を取得する(ステップS32)。
次に、CPU11は、いずれかの満杯センサー(第1満杯センサー41、第2満杯センサー42、第3満杯センサー43、第4満杯センサー44)の検出結果がONであるか否かを判断する(ステップS33)。
いずれかの満杯センサー41〜44の検出結果がONである場合には(ステップS33;YES)、CPU11は、屑箱27が満杯状態になったと判断する(ステップS34)。そして、CPU11は、屑箱27内の断裁屑を取り除く旨のメッセージを操作表示部18に表示させ、警告する(ステップS35)。
ステップS33において、満杯センサー41〜44の検出結果が全てOFFである場合には(ステップS33;NO)、CPU11は、記憶部14に記憶されている断裁処理の履歴から、屑箱27内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得する(ステップS36)。
具体的には、CPU11は、記憶部14に記憶されている断裁処理履歴テーブルのレコードごとに、断裁モード、用紙サイズ、断裁位置、枚数を読み出す。CPU11は、断裁モード、用紙サイズ、断裁位置に基づいて、断裁屑のサイズと屑箱27に対する断裁屑の落下位置を推定する。落下位置を推定する際には、断裁時の断裁部26の位置を考慮する。CPU11は、レコードごとに推定された断裁屑のサイズと落下位置、読み出された枚数に基づいて、断裁屑の分布状況を示す分布情報を推定する。分布情報には、屑箱27の底面に対して、どの領域に断裁屑が多く、どの領域に断裁屑が少ない等の情報が含まれる。
次に、CPU11は、取得された分布情報に基づいて、画像形成装置10(画像形成部17)において形成される用紙上の画像位置、及び、第1後処理装置20の断裁部26における用紙に対する断裁位置を決定する(ステップS37)。
具体的には、CPU11は、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が多いと推定された領域に落下する断裁屑のサイズが小さくなるように、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が少ないと推定された領域に落下する断裁屑のサイズが大きくなるように、画像位置及び断裁位置を決定する。
具体的には、CPU11は、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が多いと推定された領域に落下する断裁屑のサイズが小さくなるように、屑箱27内の他の領域と比較して断裁屑が少ないと推定された領域に落下する断裁屑のサイズが大きくなるように、画像位置及び断裁位置を決定する。
ステップS38の処理は、第1センサー確認処理(図7)のステップS9の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS35又はステップS38の後、第3センサー確認処理が終了する。
ステップS35又はステップS38の後、第3センサー確認処理が終了する。
なお、ステップS31において、所定のタイミングでない場合には(ステップS31;NO)、直近の所定のタイミングで取得された断裁屑の分布情報に基づいて決定された画像位置及び断裁位置に従う。
第1後処理装置20における処理は、断裁制御処理(図10)と同様である。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、断裁屑の分布情報に基づいて、画像形成装置10において形成される用紙上の画像位置、及び、断裁部26における用紙に対する断裁位置を決定するので、断裁屑の屑箱27の容量を有効に活用し、断裁屑の除去に伴う生産性の低下を改善することができる。
また、断裁処理の履歴から断裁屑の分布情報を取得するので、実際に断裁屑の分布を測定することなく、分布情報を推定することができる。
また、断裁処理の履歴から断裁屑の分布情報を取得するので、実際に断裁屑の分布を測定することなく、分布情報を推定することができる。
なお、上記各実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る断裁装置及び画像形成システムの例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、画像形成装置10のCPU11が、屑箱27が満杯状態になったことを判断し、屑箱27内における断裁屑の分布情報を取得し、画像位置及び断裁位置を決定することとしたが、第1後処理装置20のCPU21が、これらの処理の少なくとも一つ以上を実行することとしてもよい。
また、断裁モードの分類方法は、上記の例に限定されない。
また、上記各実施の形態及び変形例では、シートとして用紙を用いた場合について説明したが、シートの素材は紙に限定されるものではなく、シート状の樹脂等であってもよい。
また、上記各実施の形態及び変形例では、シートとして用紙を用いた場合について説明したが、シートの素材は紙に限定されるものではなく、シート状の樹脂等であってもよい。
10 画像形成装置
11 CPU
14 記憶部
17 画像形成部
18 操作表示部
19 通信I/F
20 第1後処理装置
21 CPU
24 記憶部
25 用紙搬送部
26 断裁部
26A FD断裁部
26B CD断裁部
27 屑箱
28 屑検出センサー
29A 通信I/F
29B 通信I/F
30 第2後処理装置
31 CPU
36 後処理部
37 通信I/F
41 第1満杯センサー
42 第2満杯センサー
43 第3満杯センサー
44 第4満杯センサー
51 第1中間センサー
52 第2中間センサー
53 第3中間センサー
54 第4中間センサー
61,62,63 均し部材
100 画像形成システム
11 CPU
14 記憶部
17 画像形成部
18 操作表示部
19 通信I/F
20 第1後処理装置
21 CPU
24 記憶部
25 用紙搬送部
26 断裁部
26A FD断裁部
26B CD断裁部
27 屑箱
28 屑検出センサー
29A 通信I/F
29B 通信I/F
30 第2後処理装置
31 CPU
36 後処理部
37 通信I/F
41 第1満杯センサー
42 第2満杯センサー
43 第3満杯センサー
44 第4満杯センサー
51 第1中間センサー
52 第2中間センサー
53 第3中間センサー
54 第4中間センサー
61,62,63 均し部材
100 画像形成システム
Claims (9)
- シート上に画像を形成する画像形成装置から搬送されたシートを断裁する断裁手段と、
前記断裁手段による断裁動作で発生し、前記断裁手段から落下する断裁屑を収納する屑箱と、
前記屑箱内の断裁屑の量を検出する屑検出センサーと、
前記屑検出センサーの検出結果に応じて前記屑箱が満杯状態になったと判断し、前記屑箱内の断裁屑を取り除くよう警告する満杯状態判断手段と、
前記屑箱内における断裁屑の分布状況を示す分布情報を取得する分布情報取得手段と、
前記取得された分布情報に基づいて、前記画像形成装置において形成されるシート上の画像位置、及び、前記断裁手段におけるシートに対する断裁位置を決定する決定手段と、
を備える断裁装置。 - 前記決定手段は、前記屑箱内の他の領域と比較して断裁屑が多い領域に落下する断裁屑のサイズが小さくなるように、前記屑箱内の他の領域と比較して断裁屑が少ない領域に落下する断裁屑のサイズが大きくなるように、前記画像位置及び前記断裁位置を決定する請求項1に記載の断裁装置。
- 前記分布情報取得手段は、前記屑検出センサーの検出結果から前記分布情報を取得する請求項1又は2に記載の断裁装置。
- 前記断裁手段は、前記画像形成装置から搬送されたシートの四辺を断裁するものであり、
前記屑検出センサーとして、前記屑箱内の四隅近傍の断裁屑の量を検出する複数のセンサーを有する請求項3に記載の断裁装置。 - 前記屑箱内に収納された断裁屑の高さを均す均し部材と、
断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、前記均し部材に均し動作を行わせ、前記分布情報取得手段に、均し動作後の前記屑検出センサーの検出結果から前記分布情報を取得させ、前記決定手段に、前記取得された分布情報に基づいて、前記画像位置及び前記断裁位置を決定させる制御手段と、
を備える請求項3又は4に記載の断裁装置。 - 前記分布情報取得手段は、前記断裁手段による断裁処理の履歴から前記分布情報を取得する請求項1又は2に記載の断裁装置。
- 断裁動作を行うジョブ開始時、又は、断裁動作を所定回数行うごとに、前記分布情報取得手段に、前記分布情報を取得させ、前記決定手段に、前記取得された分布情報に基づいて、前記画像位置及び前記断裁位置を決定させる制御手段を備える請求項1〜4、6のいずれか一項に記載の断裁装置。
- シート上に画像を形成する画像形成装置と、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の断裁装置と、
を備える画像形成システム。 - 前記断裁装置のシート搬送方向における下流に設置され、断裁されたシートに対してパンチ処理、ステープル処理、折り処理又はトレイ積載処理を含む後処理を施す後処理手段を備える後処理装置を備え、
前記断裁装置は、断裁後のシートの位置情報を前記後処理装置に通知する通知手段を備え、
前記後処理装置は、前記断裁装置から通知されたシートの位置情報に基づいて、前記後処理手段における後処理を制御する後処理制御手段を備える請求項8に記載の画像形成システム。
Priority Applications (1)
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JP2019080638A JP2020175619A (ja) | 2019-04-22 | 2019-04-22 | 断裁装置及び画像形成システム |
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