JP2020175423A - ヘアピン管材製造装置及びヘアピン管材製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の曲げピッチや異なる管径の管材の曲げ加工を行う場合であっても、加工治具や金型の脱着作業を不要とし、加工作業の効率化を図ること。【解決手段】パイプガイド機構50によって案内された被加工管H内に第1又は第2のマンドレルMを第1及び第2の加工経路Lに沿って選択的に挿脱させる第1及び第2のマンドレルロッドMRと、第1及び第2のマンドレルロッドMRを選択的に動作させるマンドレル挿脱機構90と、第1及び第2のマンドレルM及び第1及び第2のマンドレルロッドMRに同軸的に配置されると共に、第1及び第2のマンドレルロッドMRと独立して第1及び第2の加工経路Lに沿って往復動可能に配置され、被加工管Hと同径の円筒状の第1及び第2のストリッパSRと、これら第1及び第2のストリッパを選択的に動作させるストリッパ駆動機構80と、ベース41の先端側に配置された曲げ加工機構70を備えている。【選択図】 図3
Description
この発明は、ストレート管(被加工管)を、例えば熱交換器に用いられるヘアピン管材へと加工するためのヘアピン管材製造装置及びヘアピン管材製造方法に関する。
熱交換器に用いられるヘアピン管材は、ストレート管材をベンダー(ヘアピン管材製造装置)に通し、曲げ加工することによって製造される。ベンダーにおいては、ボビン等から引き出された管材について、整直矯正/定尺送り/切断/曲げ加工/製品排出の工程を繰り返しながら、折り曲げ加工する。この場合、線材の曲げ加工ラインと供給ラインを平行に設け、移動台を前進することによって曲げ加工ラインで線材を曲げ加工すると同時に、供給ラインでは、次に曲げ加工される直線材を繰り出しておくという構造のものが知られている。
ヘアピン管材は、長さ、曲げピッチ、管径等が仕様によって異なっている。図15は、このような複数の曲げピッチ(22.9〜50.0mm)を示す説明図である。加工ラインの位置を一定とすると、曲げピッチが異なると、曲げ中心Qの位置も異なる。したがって、加工ラインの位置を基準とした曲げ中心Qの位置も異なることになる。図15は、この位置の違いを示している。このため、複数の曲げピッチや異なる管径の管材の加工を行なう場合、曲げピッチや管径に合わせた加工冶具(マンドレル、マンドレルロッド、ストリッパーチューブ)や金型が必要となる。
このようなベンダーにおいては、様々な加工の効率化が図られている。例えば、曲げ加工の際に処理する管材の量を従来の2倍以上として生産量を向上させる手法(例えば、特許文献1参照。)や、2種類の加工経路を切り替えることで管径が異なる2種類の管部材の加工が可能なU字状長管屈曲機(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
上述したヘアピン管材製造装置にあっては次のような問題があった。すなわち、複数の曲げピッチや異なる管径の管材の加工を1台の加工装置で行なおうとすると、加工冶具や金型が曲げ加工時に干渉するため、取り外す必要がある。このため、加工目的品の機種変更の度に、金型や加工冶具の脱着に時間を要することとなる。また金型や加工冶具の脱着による微調整についても相応の時間を要することから、特に多品種・小ロットでの生産の場合、この作業が加工装置での加工時間を大きく妨げていた。
そこで本発明は、複数の曲げピッチや異なる管径の管材の曲げ加工を行う場合であっても、加工治具や金型の脱着作業を不要とし、加工作業の効率化を図ることができるヘアピン管材製造装置及びヘアピン管材製造方法を提供することを目的としている。
本実施形態に係るヘアピン管材製造装置は、平面状の基準面を有するベースと、このベース上の基端側から先端側にかけて設けられ、前記先端側から供給される所定長さの被加工管を前記基準面に対して平行、かつ、同距離の第1及び第2の加工経路に沿って案内する案内機構と、この案内機構によって案内された前記被加工管内に前記基端側から選択的に挿入される第1及び第2のマンドレルと、これら第1及び第2のマンドレルを前記第1及び第2の加工経路に沿って選択的に挿脱させる第1及び第2のマンドレルロッドと、これら第1及び第2のマンドレルロッドを選択的に動作させるマンドレルロッド駆動機構と、前記第1及び第2のマンドレル及び前記第1及び第2のマンドレルロッドに同軸的に配置されると共に、前記第1及び第2のマンドレルロッドと独立して前記第1及び第2の加工経路に沿って前記基端側から前記先端側との間を往復動可能に配置され、前記被加工管と同径の円筒状の第1及び第2のストリッパと、これら第1及び第2のストリッパを選択的に動作させるストリッパ駆動機構と、前記ベースの前記先端側に配置された曲げ加工機構を備えている。
本実施形態に係るヘアピン管材製造方法は、平面状の基準面を有するベースの先端側から供給される所定長さの被加工管を前記基準面に対して平行、かつ、同距離の第1又は第2の加工経路に沿って案内する案内工程と、案内された前記被加工管内に前記ベースの基端側から第1又は第2のマンドレルを、これら第1又は第2のマンドレルの基端側に接続された第1又は第2のマンドレルロッドを選択的に作動させて挿入するマンドレル挿入工程と、前記第1のプロファイルに応じた加工面を有する第1の金型、又は、前記第2のプロファイルに応じた加工面を有する第2の金型のいずれか一方の加工面に前記被加工管を合致させるリフト工程と、前記第1の金型、又は、前記第2の金型のうち、加工面に前記被加工管が合致した金型に対して、前記被加工管をクランプにて選択的に挟持するクランプ工程と、前記第1の金型、又は、前記第2の金型のうち、前記クランプによって挟持された被加工管を回動させる曲げ工程と、前記第1及び第2のマンドレル及び前記第1及び第2のマンドレルロッドに同軸的に配置されると共に、前記第1及び第2のマンドレルロッドと独立して前記第1及び第2の加工経路に沿って前記基端側から前記先端側との間を往復動可能に配置され、前記被加工管と同径の円筒状の第1及び第2のストリッパを選択的に動作させて、曲げ加工の完了した前記被加工管を前記マンドレルから排出させるストリッパ工程とを備えている。
本発明によれば、複数の曲げピッチや異なる管径の管材の曲げ加工を行う場合であっても、加工治具や金型の脱着作業を不要とし、加工作業の効率化を図ることが可能となる。
図1乃至図12を参照してこの発明の一実施形態に従ったヘアピン管材製造装置10について説明する。なお、これらの図中矢印XYZは互いに直交する三方向を示しており、矢印X及び矢印Yは水平方向、矢印Zは鉛直方向を示している。さらに、図中Lは加工経路、Mはマンドレル(芯金)、MRはマンドレルロッド、SRはストリッパを示している。マンドレルM、マンドレルロッドMR、ストリッパSRはいわゆる加工治具を呼ばれている。また、図中100(100A,100B)は金型を示している。加工治具及び金型はヘアピン管材製造装置10に対して着脱自在に構成されるものであり、被加工管Hの管径、曲げピッチ、材質等の仕様によって最適なものが選択される。加工経路L上には、被加工管H、マンドレルM、マンドレルロッドMR、ストリッパSRが位置している。
図1に示すように、ヘアピン管材製造装置10は、図1中右側から、ヘアピン管材の材料となる長尺の被加工管Hを供給する材料供給機構20と、供給された長尺の被加工管Hを真直に矯正し、仕様通りの長さに切断する管材供給機構30と、供給された被加工管Hを仕様通りに曲げ加工する曲げ加工機構40と、これら全体を連携して制御する制御部200を備えている。なお、図2に示すように、ヘアピン管材製造装置10は、加工経路Lを2つ有している。
材料供給機構20は、床面Fに載置されたフレーム21と、このフレーム21に支持され、外周に長尺の被加工管Hが巻き付けられたボビン22とを備えている。ボビン22は、後述する管材供給機構30から被加工管Hが引き出されると、それに応じて被加工管Hの供給方向へ回転する。
管材供給機構30は、床面Fに載置され水平面に平行な平面状の天板を有する基台31を備えている。基台31には、図1中右側から、被加工管Hを導入する導入ローラ機構32と、導入ローラ機構32によって導入された被加工管Hをストレート状に矯正する整直ステージ33と、矯正された被加工管Hを図1中左方へ送り出すフィードベルト34と、このフィードベルト34の出口側に配置されたカッタ機構35とを備えている。
曲げ加工機構40は、平面状の天板を有するベース41と、このベース41上に配置された一対のガイドレール42を備えている(図3参照)。ベース41と基台31とは矢印X方向に沿って相対的に移動可能に構成されており、加工工程中の必要に応じ、また要求されるヘアピン管材の仕様によって間隔が適宜調整される。ベース41の上面は水平面であり、基準面Sとする。
ベース41には、図1中右側から、ストレート状の被加工管Hを案内するパイプガイド機構(案内機構)50と、被加工管Hを後述する金型ユニット100に導入して曲げ加工する曲げ加工ユニット60と、パイプガイド機構50と後述する金型支持機構61を図1中R方向に回動させる曲げ加工機構70と、後述するストリッパSRを加工済の被加工管Hに突き当てて曲げ加工機構40から排出するストリッパ駆動機構80と、後述するマンドレルMを加工経路Lに沿って被加工管Hに導入するマンドレル挿脱機構90とが取り付けられている。
パイプガイド機構50は、ベース41に対し回動可能に取り付けられたガイド支持部51と、ガイド支持部51に支持され、管材供給機構30から供給された被加工管Hを曲げ加工機構40までストレート形状を維持したまま案内する円筒状のパイプ52を備えている。パイプガイド機構50は、上述したように管材供給機構30から被加工管Hを曲げ加工機構40に案内する機能の他、曲げ加工時に被加工管Hのストレート部分が金型ユニット100の回動によって曲げられてしまうことを防止する機能を有している。
曲げ加工ユニット60は、図4に示すように、後述する金型ユニット100を支持する金型支持機構61と、この金型支持機構61をベース41の基準面Sから所望の寸法だけ上昇させるリフト機構62と、金型支持機構61の金型ユニット100に対して加工経路Lを挟んで配置された金型ユニット100の下方に配置されたクランプ型63と、このクランプ型63のベース41の基端側に隣接配置されたプレッシャー型64とを備えている。なお、図4〜図6において、一点鎖線LHは基準面Sを基準として加工経路と同じ高さを示している。
曲げ加工機構70は、金型支持機構61及びパイプガイド機構50を図1中矢印R方向に回動させるための駆動モータ(駆動装置)71を備えている。
図4に示すように、金型ユニット100は、複数の金型100A,100Bが組み合わせて構成されている。金型100A,100Bは、側面視でU字形状に形成されている(図7〜図12参照)。金型100A,100Bは、本体101A,101Bと、この本体101A,101Bに形成され、被加工管Hの外表面に密着する溝102A,102Bが形成されている。本体101A,101B及び溝102A,102Bは所望の曲げピッチに対応するように形成されている。
ストリッパ駆動機構80は、ガイドレール42上を往復動自在に取り付けられたストリッパスライダ81と、このストリッパスライダ81上に設けられたストリッパブラケット82と、このストリッパブラケット82の加工経路Lに沿った両端のいずれかに着脱自在に取り付けられるストッパ83を備えている。ストリッパ駆動機構80のストッパ83の図1中右側には、管状のストリッパSRが着脱自在に配置されている。ストリッパSRの管径は、被加工管Hとほぼ同径に形成されており、内部をマンドレルロッドMRが自由に挿通する形状となっている。ストリッパ駆動機構80は、ストリッパSRの先端を加工済の被加工管Hに突き当てることで、曲げ加工機構40から排出する機能を有している。
マンドレル挿脱機構90は、ベース41の基端側に取り付けられた固定ベース91と、この固定ベース91上に設けられた一対の非作動固定ブラケット92と、ガイドレール42上を往復動自在に取り付けられたマンドレルロッドスライダ93と、このマンドレルロッドスライダ93上に設けられた一対の作動固定ブラケット94と、マンドレルロッドスライダ93を往復動させるロッド駆動機構95を備えている。マンドレル挿脱機構90は、マンドレルMを金型ユニット100の近くまで挿入し、曲げ加工時に被加工管Hのストレート部分が金型ユニット100の回動によって曲げられてしまうことを防止する機能を有している。
さらに、非作動固定ブラケット92又は作動固定ブラケット94のいずれか一方に選択的に固定される固定ブロック96を備えている。固定ブロック96はネジ等によりマンドレルロッドMRを着脱時に固定することができる。
マンドレルロッドMRの図1中基端側には潤滑油を供給するオイラーを配置しても良い。
このように構成されたヘアピン管材製造装置10では、被加工管Hに対し、次のようにして第1のプロファイル(管径9.525mm、曲げピッチ25.4mm)を有するヘアピン管材を製造すると共に、加工治具や金型を変更して、第2のプロファイル(管径12.7mm、曲げピッチ38.1mm)を有するヘアピン管材を製造する。
最初に、第1のプロファイルに対応した設定を行う。曲げ加工機構40において、図4に示すように、金型100Aを適切な高さ位置に合わせる。曲げピッチ25.4mmの場合は、基準面Sからの高さ位置はデフォルトであり、リフト機構62は動作させない。
次に、ストリッパ駆動機構80及びマンドレル挿脱機構90の設定を行う。図3において、手前が作動側、奥が非作動側となる。ストリッパ駆動機構80の作動側において、ストリッパ駆動機構80のストリッパブラケット82のベース41の先端側にストッパ83を固定する。ストリッパ駆動機構80の非作動側において、ストリッパ駆動機構80のストリッパブラケット82のベース41の基端側にストッパ83を固定する。これによりストリッパSRの大部分はストリッパブラケット82内に収まる。
続いて、マンドレル挿脱機構90の作動側において、作動固定ブラケット94に、固定ブロック96を取り付ける。また、マンドレル挿脱機構90の非作動側において、マンドレル挿脱機構90の非作動固定ブラケット92に、固定ブロック96を取り付ける。
上記設定により、作動側のマンドレルロッドMRは、ロッド駆動機構95を駆動させることで、マンドレルロッドスライダ93によって往復動する。また、ストリッパスライダ81を動作させることで、ストリッパSRを被加工管Hの先端に当接させることができる。
一方、非作動側のマンドレルロッドMRは、ロッド駆動機構95を駆動させても、マンドレルロッドスライダ93と連結されていないため、動作しない。ストリッパスライダ81を動作させても、ストリッパSRがベース41の基端側に位置しているため、金型ユニット100に届くことは無い。
以上のような設定が終了したら、図7に示すように、ロッド駆動機構95を駆動して、マンドレルMを金型ユニット100の位置まで送り出す。次に、管材供給機構30の導入ローラ機構32によって被加工管Hが引き出される。導入ローラ機構32によって導入された被加工管Hは整直ステージ33でストレート状に矯正される。さらに、フィードベルト34によって、被加工管Hを図1中左方へ送り出し、カッタ機構35を通過させる。被加工管Hはカッタ機構35を通過すると、パイプ52に導入され、曲げ加工ユニット60に導入される。さらに、金型100Aの溝102Aを通過し、マンドレルMの周囲を通過しながら、被加工管HがストリッパSRの先端に当接する。ストリッパSRは被加工管Hによって図7中左方に押し出されてストッパ83に当接する。これによりストッパ83が当接を検出し、導入ローラ機構32の動作を停止する。ここで、クランプ型63とプレッシャー型64を閉じる。クランプ型63を閉じると図5に示すように、金型100Aの溝102Aに被加工管Hが挟持されることとなる。
次に、図8に示すように、フィードベルト34を後進させて、被加工管Hにテンションをかけて、カッタ機構35で切断する。これにより所定長さの被加工管Hが曲げ加工機構40に支持された状態となる。次に、図9に示すように、カッタ機構35を図9中右方へ移動させる。
次に、図10に示すように、パイプガイド機構50と金型支持機構61を曲げ中心Q廻りに180°回転させて、曲げ加工を実行する。これにより、図11に示すように、第1のプロファイルを有するヘアピン管材が形成される。そして、ロッド駆動機構95を駆動して、マンドレルMを後退させる。
次に、図12に示すように、マンドレルロッドスライダ93を動作させ、ストリッパSRを図12中右側に動作させて、ヘアピン形状となった被加工管Hを排出する。このような工程を繰り返すことで、第1のプロファイルを有するヘアピン管を製造する。
次に、第1のプロファイルを有するヘアピン管材の製造が終了し、第2のプロファイルを有するヘアピン管材を製造するための段取り替えを行う。
リフト機構62により、図6に示すように、金型ユニット100をリフトアップする。その量は例えば、上述した第1のプロファイルと第2のプロファイルの曲げピッチの差分から6.35mmとなる。
次に、ストリッパ駆動機構80及びマンドレル挿脱機構90の設定を行う。図3における作動側と非作動側を逆にして、設定する。設定が終わった後、上述した図7〜図12の工程を繰り返し、第2のプロファイルを有するヘアピン管を製造する。
このように、第1のプロファイルと第2のプロファイルの段取り替えをする場合、金型ユニット100の昇降、及び、ストリッパ駆動機構80及びマンドレル挿脱機構90の設定を行うことで、作動側と非作動側を簡単な操作に切り替えることができる。非作動側の加工治具(マンドレルM、マンドレルロッドMR、ストリッパSR)は、曲げ加工ユニット60まで達しないため、製造を行う側において曲げ加工を行っても、マンドレル、マンドレルロッド、ストリッパが金型に干渉することがない。したがって、段取り替えのたびに加工治具や金型を取り外す必要はない。すなわち、段取り替えの際に、金型ユニット100及び加工治具(マンドレルM、マンドレルロッドMR、ストリッパSR)の脱着が不要となるため、段取り替えの時間を大幅に短縮することができる。
このように構成されたヘアピン管材製造装置10によれば、ストレート状の被加工管からヘアピン管材を曲げ加工によって、プロファイルの異なるヘアピン管材を製造する場合であっても、簡単な操作で作動位置と非作動位置の切替ができ、非使用の加工治具(マンドレル、マンドレルロッド、ストリッパ等)や金型を退避させることができるため、段取り替えのたびに加工治具や金型の着脱作業及び微調整作業を行う必要が無く、少量多品種の製造工程においても加工作業の大幅な効率化を実現できる。
なお、上述した実施形態に係るヘアピン管材製造装置10及び金型ユニット100においては、加工経路Lを2つ、それぞれに異なるプロファイルのヘアピン管材を形成するものであったが、これに限られない。また、1つのプロファイルについては、1本の加工経路としたが、複数の加工経路を設置してもよい。例えば、図13,14に示すように、4プロファイルで各2レーンとしたヘアピン管材製造装置及び金型ユニット100(金型100A〜100D)としても良い。
図13においては、曲げピッチは38.1mmであり、リフト量は6.35mmとしている。また、図14においては、曲げピッチは50.0mmであり、リフト量は12.3mmとしている。
このようにプロファイル数が増えた場合であっても、上述したヘアピン管材製造装置10と同様に段取り替えが非常に簡易となり、加工作業の効率を向上させることができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…ヘアピン管材製造装置、20…材料供給機構、21…フレーム、22…ボビン、30…管材供給機構、31…基台、32…導入ローラ機構、33…整直ステージ、34…フィードベルト、35…カッタ機構、40…曲げ加工機構、41…ベース、42…ガイドレール、50…パイプガイド機構(案内機構)、51…ガイド支持部、52…パイプ、60…加工ユニット、61…金型支持機構、62…リフト機構、63…クランプ型、64…プレッシャー型、70…曲げ加工機構、71…駆動モータ(駆動装置)、80…ストリッパ駆動機構、81…ストリッパスライダ、82…ストリッパブラケット、83…ストッパ、90…マンドレル挿脱機構、91…固定ベース、92…非作動固定ブラケット、93…マンドレルロッドスライダ、94…作動固定ブラケット、95…ロッド駆動機構、96…固定ブロック、100…金型ユニット、100A,100B,100C,100D…金型、101A,101B…本体、102B,102B…溝、200…制御部、F…床面、H…被加工管、L…加工経路、M…マンドレル、MR…マンドレルロッド、Q…曲げ中心、S…基準面、SR…ストリッパ。
Claims (6)
- ストレート状の被加工管をU字形に曲げ加工することで、第1のプロファイルを有する第1ヘアピン管、及び、前記第1のプロファイルと曲げピッチ又は管径の少なくとも一方が異なる第2のプロファイルを有する第2ヘアピン管を選択的に製造するヘアピン管材製造装置において、
平面状の基準面を有するベースと、
このベース上の基端側から先端側にかけて設けられ、前記先端側から供給される所定長さの被加工管を前記基準面に対して平行、かつ、同距離の第1及び第2の加工経路に沿って案内する案内機構と、
この案内機構によって案内された前記被加工管内に前記基端側から選択的に挿入される第1及び第2のマンドレルと、
これら第1及び第2のマンドレルを前記第1及び第2の加工経路に沿って選択的に挿脱させる第1及び第2のマンドレルロッドと、
これら第1及び第2のマンドレルロッドを選択的に動作させるマンドレルロッド駆動機構と、
前記第1及び第2のマンドレル及び前記第1及び第2のマンドレルロッドに同軸的に配置されると共に、前記第1及び第2のマンドレルロッドと独立して前記第1及び第2の加工経路に沿って前記基端側から前記先端側との間を往復動可能に配置され、前記被加工管と同径の円筒状の第1及び第2のストリッパと、
これら第1及び第2のストリッパを選択的に動作させるストリッパ駆動機構と、
前記ベースの前記先端側に配置された曲げ加工機構と具備しているヘアピン管材製造装置。 - マンドレルロッド駆動機構は、前記ベース上に設けられ、前記第1及び第2のマンドレルロッドを選択的に固定するロッドブラケットと、
前記ロッドブラケットに対し、前記加工経路方向に沿って離間して配置され、前記第1及び第2のマンドレルロッドのうち、前記ロッドブラケットに固定されていないマンドレルロッドを往復動させるロッド駆動機構を備えている請求項1に記載のヘアピン管材製造装置。 - 前記ロッド駆動機構は、前記ベース上に形成されたロッド案内レールと、
このロッド案内レール上を往復動自在に配置されると共に、前記ロッドブラケットに固定されていないマンドレルロッドを固定する固定部を有するロッド案内スライダと、
このロッド案内スライダを前記加工経路に沿って駆動する駆動装置を備えている請求項2に記載のヘアピン管材製造装置。 - 前記ストリッパ駆動機構は、前記ベース上に形成されたストリッパ案内レールと、
このストリッパ案内レール上を往復動自在に配置されると共に、前記第1及び第2のストリッパを選択的に固定するストリッパブラケットを有するストリッパスライダと、
このストリッパ案内スライダを前記加工経路に沿って駆動する駆動装置を備えている請求項1に記載のヘアピン管材製造装置。 - 前記曲げ加工機構は、前記第1のプロファイルに応じた加工面を有し、前記基準面に対し平行な回動中心線の廻りに回動可能に配置された第1の金型と、
この第1の金型の前記回動中心線を共通として回動する前記第2のプロファイルに応じた加工面を有する第2の金型と、
前記第1の金型及び前記第2の金型に対向配置され、前記加工面に挿入された前記被加工管を選択的に挟持するクランプと、
前記第1の金型及び前記第2の金型を支持すると共に、前記ベースの基準面から前記回動中心線までの離間距離を調整し、前記第1の金型又は前記第2の金型のいずれか一方の加工面を前記加工経路に合致させるリフト機構と、
前記第1の金型及び前記第2の金型と前記クランプを前記回動中心線廻りに回動させる駆動機構とを備えている請求項1に記載のヘアピン管材製造装置。 - 被加工管をU字形に曲げ加工することで、第1のプロファイルを有する第1ヘアピン管、及び、前記第1のプロファイルと曲げピッチ又は管径の少なくとも一方が異なる第2のプロファイルを有する第2ヘアピン管を選択的に製造するヘアピン管材製造方法において、
平面状の基準面を有するベースの先端側から供給される所定長さの被加工管を前記基準面に対して平行、かつ、同距離の第1又は第2の加工経路に沿って案内する案内工程と、
案内された前記被加工管内に前記ベースの基端側から第1又は第2のマンドレルを、これら第1又は第2のマンドレルの基端側に接続された第1又は第2のマンドレルロッドを選択的に作動させて挿入するマンドレル挿入工程と、
前記第1のプロファイルに応じた加工面を有する第1の金型、又は、前記第2のプロファイルに応じた加工面を有する第2の金型のいずれか一方の加工面に前記被加工管を合致させるリフト工程と、
前記第1の金型、又は、前記第2の金型のうち、加工面に前記被加工管が合致した金型に対して、前記被加工管をクランプにて選択的に挟持するクランプ工程と、
前記第1の金型、又は、前記第2の金型のうち、前記クランプによって挟持された被加工管を回動させる曲げ工程と、
前記第1及び第2のマンドレル及び前記第1及び第2のマンドレルロッドに同軸的に配置されると共に、前記第1及び第2のマンドレルロッドと独立して前記第1及び第2の加工経路に沿って前記基端側から前記先端側との間を往復動可能に配置され、前記被加工管と同径の円筒状の第1及び第2のストリッパを選択的に動作させて、曲げ加工の完了した前記被加工管を前記マンドレルから排出させるストリッパ工程とを備えているヘアピン管材製造方法。
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JP2019080186A Pending JP2020175423A (ja) | 2019-04-19 | 2019-04-19 | ヘアピン管材製造装置及びヘアピン管材製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020175423A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112775227A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-05-11 | 兰州空间技术物理研究所 | 一种电推力器供气管路成型装置及方法 |
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2019
- 2019-04-19 JP JP2019080186A patent/JP2020175423A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112775227A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-05-11 | 兰州空间技术物理研究所 | 一种电推力器供气管路成型装置及方法 |
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