JP2020175397A - 鋼板部材の製造方法 - Google Patents

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智章 伊原
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Abstract

【課題】圧接部及びそれ以外における望まない変形を抑制しつつ複数の鋼板を圧接可能な鋼板部材の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係る鋼板部材の製造方法は、第1及び第2の鋼板を加熱する工程と、加熱された第1及び第2の鋼板を、上型と下型とによって挟んで冷却しつつプレス成形する工程と、を備えるものである。プレス成形する工程において、第1及び第2の鋼板の端部同士を重ね合わせ、重ね合わせた端部同士をプレス成形によって圧接する。【選択図】図2

Description

本発明は鋼板部材の製造方法に関する。
特許文献1には、鋼棒同士を突き合わせて圧接する際に、筒状の外形規制金具を設ける手法が開示されている。
特開2013−066927号公報
発明者らは、鋼板部材の製造方法に関し、以下の問題点を見出した。
特許文献1に開示された圧接方法を鋼板に適用した場合、突き合わせて圧接すること自体が困難である上、圧接部に外形規制金具を設けても圧接部以外に座屈等の望まない変形が発生する虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、圧接部及びそれ以外における望まない変形を抑制しつつ複数の鋼板を圧接可能な鋼板部材の製造方法を提供するものである。
本発明の一態様に係る鋼板部材の製造方法は、
第1及び第2の鋼板を加熱する工程と、
加熱された前記第1及び第2の鋼板を、上型と下型とによって挟んで冷却しつつプレス成形する工程と、を備え、
プレス成形する工程において、
前記第1及び第2の鋼板の端部同士を重ね合わせ、重ね合わせた前記端部同士をプレス成形によって圧接するものである。
本発明の一態様に係る鋼板部材の製造方法では、プレス成形する工程において、第1及び第2の鋼板の端部同士を重ね合わせ、重ね合わせた端部同士をプレス成形によって圧接する。プレス成形しつつ圧接するため、突き合わせ圧接に比べ、圧接部における望まない変形を抑制できると共に、圧接部以外における座屈等の望まない変形も抑制できる。
プレス成形する工程において、重ね合わせた前記端部同士の圧縮率が30%以上であってもよい。このような構成により、より確実に圧接できる。
前記上型及び前記下型の少なくとも一方には、重ね合わせた前記第1及び第2の鋼板の端部と接触する位置に、凹凸が設けられていてもよい。あるいは、重ね合わせた前記第1及び第2の鋼板の端部の少なくとも一方に、凹凸が設けられていてもよい。このような構成により、圧接部における端部同士の接触界面の面積を増大させ、端部同士をより強固に接合できる。
前記第1及び第2の鋼板は、プレス成形する工程後の強度が異なる異種鋼板であってもよい。あるいは、前記第1及び第2の鋼板は、プレス成形する工程前の板厚が異なってもよい。このような構成により、高強度と優れた衝撃吸収特性とを両立できる。
本発明により、圧接部及びそれ以外における望まない変形を抑制しつつ複数の鋼板を圧接可能な鋼板部材の製造方法を提供できる。
第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を示す温度チャートである。 プレス成形工程の一例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る鋼板部材の具体例の一例の斜視図である。 第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる金型の一例を示す模式斜視図である。 第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる金型の他の一例を示す模式斜視図である。 第3の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる鋼板の一例を示す模式斜視図である。 第3の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる鋼板の他の一例を示す模式斜視図である。 第4の実施形態に係る鋼板部材の具体例の斜視図である。 プレス成形前の鋼板51及び鋼板52の模式平面図である。 実験例に係るプレス成形工程を示す斜視図である。 実験例9に係る鋼板部材の圧接部の縦断面図写真である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施形態)
<鋼板部材の製造方法>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法について説明する。第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法は、例えば高強度と優れた衝撃吸収特性との両立が求められる自動車用の鋼板部材の製造方法として好適である。鋼板部材の一例として、サイドメンバ(例えば、フロントサイドメンバ、リヤフロアサイドメンバ)やピラーなどの長手方向に垂直な断面がハット型形状を有する鋼板部材を挙げることができる。
図1は、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を示す温度チャートである。図1の横軸は時間(s)、縦軸は温度(℃)である。図1に示すように、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法は、加熱工程、及びプレス成形工程を備えている。
まず、図1に示した加熱工程について説明する。
図1に示すように、加熱工程では、例えば汎用の加熱炉等を用いて、鋼板(第1の鋼板)11及び鋼板(第2の鋼板)12を加熱する。加熱温度は特に限定されないが、鋼板11、12全体を例えばオーステナイト変態完了温度A3よりも高温に加熱する。その場合、加熱工程において、鋼板11、12全体のミクロ組織は、フェライト及びパーライトからオーステナイト単相に変化する。
なお、図1には、オーステナイト変態開始温度A1も記載されている。
鋼板11、12は、特に限定されないが、例えば厚さ1〜4mm程度のマンガン・ボロン鋼からなるホットスタンプ用鋼板である。加熱工程前の平板状の鋼板11、12は、例えば、フェライト及びパーライトからなるミクロ組織を有した軟質材である。さらに、鋼板11、12として、プレス成形工程後の引張強度が異なる異種鋼板を用いることによって、高強度と優れた衝撃吸収特性とを両立できる。例えば、鋼板11、12の引張強度の差を500MPa以上とする。
次に、図1に示したプレス成形工程について説明する。ここで、図2は、プレス成形工程の一例を示す斜視図である。図2に示すように、プレス成形工程では、加熱された鋼板11、12を、上型31と下型32とによって挟んでプレス成形しつつ冷却する。熱間プレス成形であるため、冷間プレス成形において発生するスプリングバックを回避しつつ、金型(上型31及び下型32)によって鋼板11、12を焼き入れ、高強度な鋼板部材を得ることができる。このような熱間プレス成形は、一般的にホットスタンプと呼ばれる。
なお、当然のことながら、図2及び他の図面に示した右手系xyz直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面である。
図2の例では、図2上段に示すように、加熱された鋼板11、12を上型31に載置する際、鋼板11のy軸負方向側の端部11aと鋼板12のy軸正方向側の端部12aとを重ね合わせる。重ね合わせ量(重ね代)が大き過ぎると、プレス成形において圧接に必要な圧縮率が得られなくなり、圧接できなくなる。他方、重ね代が小さ過ぎると、圧接部の強度が不充分になる。重ね代は、例えば2〜10mm程度である。
図2中段に示すように、鋼板11、12の厚さが同一であれば、プレス成形の際、鋼板11の端部11aと鋼板12の端部12aとが、それぞれ略半分の厚さに圧縮される。そのため、端部11aと鋼板12の端部12aとの接触界面の面積が略2倍に広がり、鋼板11、12が端部11a、12aにおいて圧接される。その結果、図2下段に示すように、第1の実施形態に係る鋼板部材10が製造される。
重ね合わせた端部11a、12aを圧接するための圧縮率は、例えば30%以上であることが好ましい。ここで、「圧縮率(%)=(プレス成形前の圧接部の板厚−プレス成形後の圧接部の板厚)/プレス成形前の圧接部の板厚×100」で表現される。なお、鋼板11、12の厚さが同一であれば、圧縮率の理想値は50%である。
ここで、図1に示した温度チャートにおけるプレス成形工程には、CCT(Continuous Cooling Transformation)図におけるマルテンサイト変態開始温度Ms、マルテンサイト変態終了温度Mf、フェライト/パーライトのノーズが模式的に示されている。図1に示すように、鋼板11、12が上型31及び下型32に接触することによって、上部臨界冷却速度よりも速い冷却速度で冷却される。そのため、マルテンサイト変態し、鋼板11、12すなわち鋼板部材10のミクロ組織は全体がマルテンサイトに変化する。
このように、鋼板11、12の端部11a、12aを重ね合わせてプレス成形することによって、成形しつつ圧接できる。換言すると、プレス成形工程において同時に圧接できる。そのため、圧接工程及び圧接装置を別途設ける必要がない。
また、プレス成形しつつ圧接するため、突き合わせ圧接に比べ、圧接部における望まない変形を抑制できると共に、圧接部以外における座屈等の望まない変形も抑制できる。
図2下段に示した鋼板部材10は、y軸方向に延設された天板10a、側壁10b、及びフランジ部10cを備えた断面ハット型形状を有している。より詳細には、y軸方向に延設された天板10aの幅方向(x軸方向)の端部から一対の側壁10bが下向きに形成されている。さらに、それぞれの側壁10bの下側(z軸負方向側)の端部からフランジ部10cが外側に張り出している。
そのため、図2に示すように、上型31の下面には、断面矩形状に窪んだ凹部31aが軸方向(y軸方向)に延設されている。同様に、下型32の上面には、断面矩形状に突出した凸部32aが軸方向(y軸方向)に延設されている。
以上に説明した通り、本実施形態に係る鋼板部材の製造方法では、鋼板11、12の端部11a、12aを重ね合わせてプレス成形することによって、成形しつつ圧接できる。そのため、圧接工程及び圧接装置を別途設ける必要がない。また、プレス成形しつつ圧接するため、突き合わせ圧接に比べ、圧接部における望まない変形を抑制できると共に、圧接部以外における座屈等の望まない変形も抑制できる。
<鋼板部材の具体例>
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係る鋼板部材の具体例の構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る鋼板部材の具体例の斜視図である。具体例に係る鋼板部材は、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材である。図3に示した鋼板部材40は、車両用部材であるフロントサイドメンバインナの一例である。図3に示した矢印は、車両における各方向を示している。
なお、図3に示した鋼板部材40の用途や形状はあくまでも一例であって、本実施形態に係る鋼板部材の用途や形状は何ら限定されることはない。
図3に示した鋼板部材40は、前後方向に延設された天板40a、側壁40b、及びフランジ部40cを備えた断面ハット型形状を有している。より詳細には、前後方向に延設された天板40aの幅方向の端部から一対の側壁40bが外向きに形成されている。さらに、それぞれの側壁40bの端部からフランジ部40cが外側(すなわち図3における上側もしくは下側)に張り出している。
図3に示した鋼板部材40では、図2に示した鋼板部材10と同様に、プレス成形によって鋼板41の後方側端部と鋼板42の前方側端部とが前後方向中央部において圧接されている。例えば前方の鋼板41は低強度で衝撃吸収性に優れており、後方の鋼板42は高強度である。このような構成によって、高強度と優れた衝撃吸収特性とを両立できる。
(第2の実施形態)
次に、図4、図5を参照して、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法について説明する。図4は、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる金型の一例を示す模式斜視図である。図5は、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる金型の他の一例を示す模式斜視図である。図4、図5に示すように、本実施形態では、上型31及び下型32の少なくとも一方には、重ね合わせた鋼板11の端部11a及び鋼板12の端部12aと接触する位置に、凹凸が設けられている。
図4に示した例では、下型32の長手方向(y軸方向)中央部に長手方向に延びた直方体状の凸部32bが、幅方向(x軸方向)に並べて複数設けられている。そのため、重ね合わせた鋼板11、12の端部11a、12a同士をプレス成形によって圧接する際、圧接部に凸部32bに対応した凹部が形成される。その結果、圧接部における端部11a、12a同士の接触界面の面積を増大させ、端部11a、12a同士をより強固に接合できる。
図5に示した例では、上型31の中央部に幅方向(x軸方向)全体に延びた断面矩形状の凸部31bが設けられている。また、下型32の中央部に幅方向(x軸方向)全体に延びた断面矩形状の溝32cが設けられている。凸部31bと溝32cとは、対向配置されている。そのため、重ね合わせた鋼板11、12の端部11a、12a同士をプレス成形によって圧接する際、凸部31bと溝32cとによって、圧接部がyz断面においてU字状にかしめられる。そのため、圧接部における端部11a、12a同士の接触界面の面積を増大させ、端部11a、12a同士をより強固に接合できる。
(第3の実施形態)
次に、図6、図7を参照して、第3の実施形態に係る鋼板部材の製造方法について説明する。図6は、第3の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる鋼板の一例を示す模式斜視図である。図7は、第3の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる鋼板の他の一例を示す模式斜視図である。図6、図7に示すように、本実施形態では、重ね合わせた鋼板11の端部11a及び鋼板12の端部12aの少なくとも一方に、凹凸が設けられている。
図6に示した例では、鋼板12の端部12aに長手方向(y軸方向)に延びた切り欠き部12bが、幅方向(x軸方向)に並べて複数設けられている。換言すると、鋼板12の端部12aが櫛歯状に形成されている。そのため、重ね合わせた鋼板11、12の端部11a、12a同士をプレス成形によって圧接する際、鋼板11の端部11aが鋼板12の端部12aに設けられた切り欠き部12bに入り込む。その結果、圧接部における端部11a、12a同士の接触界面の面積を増大させ、端部11a、12a同士をより強固に接合できる。
図7に示した例では、鋼板12の端部12aに貫通孔12cが幅方向(x軸方向)に並べて複数設けられている。そのため、重ね合わせた鋼板11、12の端部11a、12a同士をプレス成形によって圧接する際、鋼板11の端部11aが鋼板12の端部12aに設けられた貫通孔12cに入り込む。その結果、圧接部における端部11a、12a同士の接触界面の面積を増大させ、端部11a、12a同士をより強固に接合できる。
(第4の実施形態)
次に、図8を参照して、第4の実施形態に係る鋼板部材の具体例の構成について説明する。図8は、第4の実施形態に係る鋼板部材の具体例の斜視図である。第4の実施形態に係る鋼板部材は、第4の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材である。図8に示した鋼板部材50は、車両用部材であるピラー用鋼板部材であって、より詳細にはセンターピラーリインフォースメントである。図8に示した矢印は、車両における各方向を示している。
なお、図8に示した鋼板部材50の用途や形状はあくまでも一例であって、本実施形態に係る鋼板部材の用途や形状は何ら限定されることはない。
図8に示すように、第4の実施形態に係る鋼板部材50は、本体部511、上部フランジ部512、下部フランジ部513を備えている。
図8に示すように、本体部511は、上下方向に延設された天板511a、側壁511b、及びフランジ部511cを備えた断面ハット型形状の部位である。より詳細には、上下方向に延設された天板511aの幅方向の端部から一対の側壁511bが内向きに形成されている。さらに、それぞれの側壁511bの端部からフランジ部511cが外側に張り出している。
また、本体部511は、全体的に外側に張り出すようにやや湾曲している。さらに、本体部511の上端部及び下端部は、幅方向(前後方向)に拡がって平面視T字状に形成されている。ここで、上端部よりも下端部の方が幅方向(前後方向)に拡がっている。
上部フランジ部512は、本体部511の上端部から外側に立ち上がった板面と、その面の外側の端部から上側(本体部511の長手方向外側)に張り出した板面とを備えている。すなわち、上部フランジ部512は、幅方向(前後方向)に延設された断面L字状の部位である。
下部フランジ部513は、天板511aの下端部から下側(長手方向外側)に延長して張り出すと共に、幅方向(前後方向)に延設された平板状の部位である。
図8に示した鋼板部材50では、プレス成形によって鋼板51と鋼板52とが圧接されている。ここで、図9は、プレス成形前の鋼板51及び鋼板52の模式平面図である。図9に示すように、鋼板51の幅方向中央部に形成された開口部51bの周縁(鋼板51の内周端部)と鋼板52の外周端部とを重ね合わせる。そして、プレス成形時に、開口部51bの周縁と鋼板52の外周端部とを圧接する。
図8に示すように、鋼板52は天板511aの上部に設けられている。鋼板52は鋼板51よりも高強度材もしくは板厚が厚い。このような構成によって、鋼板部材50において高い耐力が必要な部位の強度を高めることができる。また、図8に示した鋼板部材50では、鋼板51の開口部51bに高強度の鋼板52を圧接することによって鋼板51を補強するため、鋼板を2枚重ねて補強する手法に比べ、断面効率が向上するため鋼板部材50を軽量化できる。
<実験例>
以下に、実施形態に係る鋼板部材の製造方法の実験例について説明する。ここで、図10は、実験例に係るプレス成形工程を示す斜視図である。表1には、実験例1〜11の実験条件をまとめて示した。
まず、厚さ2.0mm、幅40mmの鋼板11、12を900℃において6分間保持して鋼板全体をオーステナイト化した。その後、図10に示すように、鋼板11、12の端部11a、12aを重ねて、下型32上に載置し、上型31と挟んで焼き入れしつつ、プレス成形した。このように製造した平板形状の鋼板部材10について、鋼板11、12の接合可否について判定した。
表1に示すように、実験例1〜11について、鋼板11、12の鋼種及びめっき有無、重ね代、プレス荷重を変化させ、接合可否について判定した。また、各実験例について、圧縮率を測定した。鋼種としては低強度材には焼き入れ前の引張強度が270MPa程度のSPH鋼又はSA1D鋼、高強度材には焼き入れ後の引張強度が1.5GPa程度のマンガン・ボロン鋼(22MnB5)を用いた。めっき有無については、Al−Si系めっき鋼板又はめっき無し鋼板を用いた。
表1に示すように、実験例1〜10に係る鋼板11については、いずれも低強度材を用いて、めっきの有無を変化させた。実験例11に係る鋼板11については、Al−Si系めっき鋼板の高強度材を用いた。鋼板12については、全実験例1〜11において、Al−Si系めっき鋼板の高強度材を用いた。
重ね代については、5mm、10mm、20mmの3段階で変化させた。プレス荷重は、100t又は200tとした。圧縮率については、「圧縮率(%)=(プレス成形前の圧接部の板厚−プレス成形後の圧接部の板厚)/プレス成形前の圧接部の板厚×100」で表現される等式から求めた。「プレス成形前の圧接部の板厚」及び「プレス成形後の圧接部の板厚」は、マイクロメータを用いて測定した。
表1における実験例1〜10の結果から、めっきの有無によらず、重ね代が小さい程、プレス荷重が大きい程、圧縮率が大きくなった。また、実験例11と実験例9、10との比較から、鋼板の引張強度が小さい程、圧縮率が大きくなった。表1に示すように、圧縮率が30%以上となった実験例3〜10において接合できた。なお、実験例3〜10について、引張試験を行ったところ、実験例3〜9では接合界面ではなく母材において破断し、実施例10では接合界面において破断した。
一方、圧縮率が30%未満となった実験例1、2、11では接合できなかった。
ここで、図11は、圧縮率が48%で最大であった実験例9に係る鋼板部材の圧接部の縦断面図写真である。図11に示すように、圧接部の板厚が鋼板11、12の板厚と同等まで圧縮され、鋼板11、12の端部11a、12aがそれぞれ充分に引き延ばされている。すなわち、プレス成形によって、端部11a、12a同士の接触界面が充分に拡大している。
以上に示した実験例1〜11の結果から、重ね代、プレス荷重などを調整し、圧接部の圧縮率をある程度大きくすれば、鋼板の端部同士を重ね合わせてプレス成形することによって圧接できることが分かった。プレス成形しつつ圧接するため、圧接工程及び圧接装置を別途設ける必要がない。また、突き合わせ圧接に比べ、圧接部における望まない変形を抑制できると共に、圧接部以外における座屈等の望まない変形も抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10、40、50 鋼板部材
10a 天板
10b 側壁
10c フランジ部
11、12、41、42、51、52 鋼板
11a、12a 端部
12b 切り欠き部
12c 貫通孔
31 上型
31a 凹部
31b 凸部
32 下型
32a、32b 凸部
32c 溝
40a 天板
40b 側壁
40c フランジ部
51b 開口部
511 本体部
511a 天板
511b 側壁
511c フランジ部
512 上部フランジ部
513 下部フランジ部

Claims (6)

  1. 第1及び第2の鋼板を加熱する工程と、
    加熱された前記第1及び第2の鋼板を、上型と下型とによって挟んで冷却しつつプレス成形する工程と、を備え、
    プレス成形する工程において、
    前記第1及び第2の鋼板の端部同士を重ね合わせ、重ね合わせた前記端部同士をプレス成形によって圧接する、
    鋼板部材の製造方法。
  2. プレス成形する工程において、
    重ね合わせた前記端部同士の圧縮率が30%以上である、
    請求項1に記載の鋼板部材の製造方法。
  3. 前記上型及び前記下型の少なくとも一方には、重ね合わせた前記第1及び第2の鋼板の端部と接触する位置に、凹凸が設けられている、
    請求項1又は2に記載の鋼板部材の製造方法。
  4. 重ね合わせた前記第1及び第2の鋼板の端部の少なくとも一方に、凹凸が設けられている、
    請求項1又は2に記載の鋼板部材の製造方法。
  5. 前記第1及び第2の鋼板は、プレス成形する工程後の強度が異なる異種鋼板である、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の鋼板部材の製造方法。
  6. 前記第1及び第2の鋼板は、プレス成形する工程前の板厚が異なる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の鋼板部材の製造方法。
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