JP2020173397A - 中継光学部品及び画像表示装置 - Google Patents

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Makoto Suzuki
鈴木  誠
賢治 安井
Kenji Yasui
賢治 安井
森野 誠治
Seiji Morino
誠治 森野
さおり 中野
Saori Nakano
さおり 中野
佳子 竹内
Yoshiko Takeuchi
佳子 竹内
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Abstract

【課題】ユーザの頭部に装着するユニットの小型化にあたって、中継光学部品の屈曲を可能とすること。【解決手段】光線を入射して出射する第1光学部品と、第1光学部品が出射した光線を入射して出射する第2光学部品と、第1光学部品の第1光軸に対して第2光学部品の第2光軸が第1角度で傾いたときに第1光軸に直交する平面に対して第1角度と略同じ大きさの第2角度で傾く第1ハーフミラーと、第1光学部品が出射して第1ハーフミラーを透過した光線を第1ハーフミラーに反射し、第1ハーフミラーで反射された光線を透過して第2光学部品に入射する第2ハーフミラーと、第1光学部品の第1光軸に対して第2光学部品の第2光軸が第1角度で傾いたときに、第2ハーフミラーを第1光軸に直交する平面に対して第1角度の略半分の大きさの第3角度で傾かせるギア機構と、を備える中継光学部品。【選択図】図6

Description

本発明は、中継光学部品及び画像表示装置に関する。
ユーザの頭部に装着され、走査されたレーザ光をユーザの網膜に照射することで、網膜に画像を表示する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1)。レーザ光を走査する走査系および走査系の駆動回路はユーザの頭部に装着される。また、光源から出射されたレーザ光束の光路上にレーザ光束の光路を屈曲させる複数の光路屈曲手段を備える光学走査装置が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2008−233562号公報 特開2008−83162号公報
しかしながら、走査系及び駆動回路がユーザの頭部に装着されると、ユーザの頭部に装着するユニットが大きくなり、ユーザの負担となる。光線を複数の光学部品を備える中継光学部品によって伝搬させようとすると、中継光学部品は利便性向上のために屈曲可能であることが好ましい。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ユーザの頭部に装着するユニットの小型化にあたって、中継光学部品の屈曲を可能とすることを目的とする。
本発明は、光線を入射して出射する第1光学部品と、前記第1光学部品が出射した光線を入射して出射する第2光学部品と、前記第1光学部品の第1光軸に対して前記第2光学部品の第2光軸が第1角度で傾いたときに前記第1光軸に直交する平面に対して前記第1角度と略同じ大きさの第2角度で傾く第1ハーフミラーと、前記第1光学部品が出射して前記第1ハーフミラーを透過した光線を前記第1ハーフミラーに反射し、前記第1ハーフミラーで反射された光線を透過して前記第2光学部品に入射する第2ハーフミラーと、前記第1光学部品の前記第1光軸に対して前記第2光学部品の前記第2光軸が前記第1角度で傾いたときに、前記第2ハーフミラーを前記第1光軸に直交する平面に対して前記第1角度の略半分の大きさの第3角度で傾かせるギア機構と、を備える中継光学部品である。
上記構成において、前記第1光学部品は、入射する光線を光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線に変換し、前記第2光学部品は、前記第1光学部品が出射する光線を光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線に変換する構成とすることができる。
上記構成において、前記第2ハーフミラーは、前記第1光学部品が出射する複数の光線のうちの中央に位置する光線が入射する位置を含む線分を軸として傾く構成とすることができる。
上記構成において、前記第1光学部品は、入射する光線を光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線に変換し、前記第2光学部品は、前記第1光学部品が出射する光線を光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線に変換する構成とすることができる。
上記構成において、前記第2ハーフミラーは、前記第1光学部品が出射する光線の光軸が略収束する位置を含む線分を軸として傾く構成とすることができる。
上記構成において、前記ギア機構は、前記第2光学部品及び前記第1ハーフミラーが固定、又は、前記第1光学部品が固定された第1ギアと、前記第1ギアが回動することで回動する、前記第2ハーフミラーが固定された第2ギアと、を含み、前記第2光学部品及び前記第1ハーフミラー、又は、前記第1光学部品は、前記第1ギアの第1軸心を中心に回動して前記第1ギアを回動させ、前記第2ハーフミラーは、前記第1軸心に略一致する前記第2ギアの第2軸心に位置して前記第2ギアに固定され、前記第2ギアの回動によって前記第2軸心を中心に回動し、前記第1ギアに対する前記第2ギアの減速比は略0.5である構成とすることができる。
上記構成において、前記ギア機構は、前記第1ギアと噛み合う第3ギアと、前記第3ギアに固定され、前記第2ギアに噛み合う第4ギアと、を備える構成とすることができる。
上記構成において、2つの前記第1ギアが前記第2ハーフミラーを挟んで配置され、2つの前記第2ギアが前記第2ハーフミラーを挟んで配置され、前記2つの第1ギアのうち一方の第1ギアには前記第2光学部品と前記第1ハーフミラーが固定され、他方の第1ギアには前記第1光学部品が固定されている構成とすることができる。
本発明は、光線を走査することで画像を投影する投影装置に脱着可能であり、前記投影装置が出射する光線が入射する上記記載の中継光学部品と、ユーザの頭部に装着され、前記中継光学部品が出射した光線を前記ユーザの網膜に照射する照射光学部品と、を備える画像表示装置である。
本発明によれば、中継光学部品の屈曲を可能とすることができる。
図1(a)は、実施例1に係る画像表示装置を示すブロック図、図1(b)は、実施例1において頭部に装着された照射光学部品を示す図である。 図2は、実施例1における投影装置のブロック図である。 図3(a)は、実施例1における中継光学部品を示す図、図3(b)は、ユニットを示す図である。 図4(a)及び図4(b)は、実施例1における照射光学部品を示す図である。 図5は、実施例1における中継光学部品の屈曲を説明する図である。 図6(a)及び図6(b)は、実施例1における中継光学部品の屈曲部分の構造を示す斜視図である。 図7(a)は、図6(a)におけるギア機構近傍の側面図、図7(b)は、図7(a)のA方向から見たときのギアの平面図、図7(c)は、図7(a)のB方向から見たときのギアの平面図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施例1における中継光学部品の屈曲動作の原理を説明する図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施例1及びその変形例1における中継光学部品を示す図である。 図10は、実施例1の変形例2における最終段のユニットを示す図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施例2における中継光学部品の屈曲部分の構造を示す斜視図である。 図12(a)は、図11(a)の矢印Aから見た平面図、図12(b)は、図11(b)の矢印Bから見た平面図である。 図13(a)は、図11(a)の矢印Cから見た側面図、図13(b)は、図11(b)の矢印Dから見た側面図、図13(c)は、図13(a)のA−A間の断面図である。 図14は、実施例3における中継光学部品の屈曲を説明する図である。 図15は、実施例4における中継光学部品を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る画像表示装置を示すブロック図である。図1(a)のように、画像表示装置500は、レーザ光などの光線を網膜に直接照射するマックスウエル視型の画像表示装置であり、中継光学部品10及び照射光学部品20を備える。投影装置30は、例えばピコプロジェクタ機能を有するスマートホン又はピコプロジェクタなどの携帯機器である。投影装置30が出射する光線50は二次元的に走査されている。走査された光線50が壁などに照射されると画像が壁に投影される。中継光学部品10は、脱着機構31により投影装置30に脱着可能である。中継光学部品10が投影装置30に装着されると、中継光学部品10には走査された光線50が入射する。中継光学部品10から出射された光線52は照射光学部品20に入射する。照射光学部品20は光線52を反射した光線59をユーザの眼球70に照射する。光線59の各光軸は眼球70内の水晶体72又はその近傍で収束し、その後網膜74に照射される。
図1(b)は、実施例1において頭部に装着された照射光学部品を示す図である。図1(b)のように、照射光学部品20は、眼鏡型フレーム78に装着されている。眼鏡型フレーム78をユーザの頭部76に装着すると、照射光学部品20はユーザの頭部76に装着される。照射光学部品20には、中継光学部品10を介して投影装置30が接続される。
図2は、実施例1における投影装置のブロック図である。投影装置30は、走査機構32、光源33、制御回路34、及び入力回路35を備える。入力回路35には、投影装置30内又は外のカメラ及び/又は録画機器などから画像データが入力される。入力回路35は入力された画像データを変換し制御回路34に出力する。制御回路34は、画像データに基づき光源33及び走査機構32を制御する。制御回路34は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサがプログラムと協働し処理を行ってもよい。制御回路34は、専用に設計された回路でもよい。
光源33は、光線51として、例えば赤色レーザ光(波長:610nm〜660nm程度)、緑色レーザ光(波長:515nm〜540nm程度)、及び青色レーザ光(波長:440nm〜480nm程度)を出射する。光源33には、例えばRGB(赤・緑・青)それぞれのレーザダイオードチップ、3色合成デバイスとマイクロコリメートレンズ、及びレーザダイオードを駆動するレーザドライバ回路とが集積されている。光源33は1つの光源であり単一の波長のレーザ光を出射してもよい。
走査機構32は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であり、光線51を2次元に走査する。走査された光線50である光線50a、50b、及び50cの光軸は拡散し且つ各光線は略平行光となっている。光線50a、50b、及び50cは走査された光線50の異なる時間における光線を示している。光線50a、50b、及び50cは投影装置30から出射される。光線50a、50b、及び50cは略平行光であるが、若干収束する光である。光線50a、50b、及び50cが例えば合焦位置となる数100mm以上の距離から緩やかに拡散することで、任意のスクリーン位置でフォーカスフリーの画像が投影される。走査機構32は、ポリゴンミラー等でもよい。
図3(a)は、実施例1における中継光学部品を示す図である。なお、図3(a)では、図の明瞭化のために、後述の図5などに記載のハーフミラー44、46については図示を省略している。図3(a)のように、中継光学部品10は多段の複数のユニット11を備えている。複数のユニット11は筐体15内に設けられている。各ユニット11は連結部16によって連結している。走査機構32から出射された光線50は中継光学部品10の初段のユニット11に入射する。前段のユニット11が出射した光線は次段のユニット11に入射する。最終段のユニット11が出射した光線52は照射光学部品20に入射する。照射光学部品20が出射した光線59は眼球70内の仮想の収束面66において収束する。各ユニット11は光学部品12及び13を備えている。初段のユニット11と隣接するユニット11の間には走査された光線が収束する仮想の収束面60が存在する。
図3(b)は、ユニットを示す図である。光線53a、53b、及び53cは走査された光線の異なる時間における光線である。各光線の3つの直線は、中心の直線が光線の光軸を示し、両側の直線が光線の端を示す。両側の直線の間隔が光線の径に相当する。以下の同様の図においても同様である。
図3(b)のように、ユニット11は光学部品12及び13を備えている。光学部品12及び13は例えば凸レンズであり、無限系のレンズである。光線50が複数の色(例えばRGB)からなる場合、光学部品12及び13は、樹脂回折レンズ、ダブレッド、又はスマートホンのカメラに用いる程度のサイズの多群レンズを用いて色収差を最小にすることが好ましい。
収束面60aは前段のユニット11との間の収束面60である。ユニット11が初段の場合、収束面60aは投影装置30の走査機構32に相当する。収束面60bは次段のユニット11との間の収束面60である。ユニット11が最終段の場合、収束面60bは照射光学部品20との間の収束面又は眼球70内の収束面66に相当する。収束面60a及び60bでは、走査された光線53a、53b、及び53cの光軸並びに光線55a、55b、及び55cの光軸が収束しており、光線53a、53b、及び53c並びに光線55a、55b、及び55cは略平行光である。収束面60aと60bとはユニット11を介し共役の関係にあり、例えば略等倍の共役関係にある。
収束面60aから光学部品12に入射する光線53a、53b、及び53cの光軸は互いに拡散し且つ光線53a、53b、及び53cは略平行光である。光学部品12は光線53a、53b、及び53cを光線54a、54b、及び54cに変換する。光線54a、54b、及び54cの光軸は互いに略平行であり且つ光線54a、54b、及び54cは光学部品12を出射した直後は焦点61まで収束光である。光線54a、54b、及び54cは光学部品12と13との間において焦点61を結ぶ。光学部品13に入射する光線54a、54b、及び54cの光軸は互いに略平行であり且つ光線54a、54b、及び54cは拡散光である。光学部品13は光線54a、54b、及び54cを光線55a、55b、及び55cに変換する。光線55a、55b、及び55cの光軸は互いに収束し且つ光線55a、55b、及び55cは略平行光である。
ユニット11を複数設けることで、中継光学部品10は、投影装置30が出射した光線50の視野角と同じ視野角で光線52を出射できる。例えば投影装置30をユーザの胸ポケットに収納したとき、長さが30cm程度の中継光学部品10を用いれば、投影装置30を頭部の照射光学部品20に接続できる。焦点距離等を考慮すると、ユニット11の個数は5個程度となる。ユニット11の個数及び長さは、適宜設定可能である。
図4(a)及び図4(b)は、実施例1における照射光学部品を示す図である。図4(b)は、図4(a)の拡大図である。図4(a)のように、照射光学部品20は、光学系21と光学系25を含む。光学系21は、曲面ミラー22、24及び平面ミラー23を含む。曲面ミラー22及び24の反射面は、自由曲面などの曲面である。曲面ミラー22の外形は曲面ミラー24よりも大きくなっている。平面ミラー23の反射面は略平面である。
光学系25は、曲面ミラー26と曲面ミラー28を含む。曲面ミラー26及び28の反射面は、自由曲面などの曲面である。曲面ミラー28の外形は曲面ミラー26よりも大きくなっている。
曲面ミラー22と28は、例えば同じ曲面形状を有している。曲面ミラー24と26は、例えば同じ曲面形状を有している。これにより、曲面ミラー22と28、及び、24と26は、それぞれ例えば略同じ焦点距離を有する。曲面ミラー24と26は、収束面65を中心とした面対称の位置に配置されている。
収束面64は中継光学部品10と照射光学部品20との間の収束面であり、収束面66は眼球70内の収束面である。中継光学部品10から出射された光線52a、52b、及び52cの光軸は収束面64で収束する。光線52a、52b、及び52cは略平行光である。曲面ミラー22で反射された光線56a、56b、及び56cの光軸は互いに略平行であり且つ光線56a、56b、及び56cは収束光である。各光線を曲面ミラー24へ導くため、光路を屈曲させる目的で平面ミラー23が設けられている。
図4(b)のように、曲面ミラー24で反射された光線57a、57b、及び57cの光軸は互いに収束し且つ光線57a、57b、及び57cは略平行光である。光線57a、57b、及び57cは収束面65において収束する。曲面ミラー26で反射された光線58a、58b、及び58cの光軸は互いに略平行であり且つ光線58a、58b、及び58cは収束光である。図4(a)のように、光線58a、58b、及び58cは焦点67bにおいて合焦する。曲面ミラー28で反射された光線59a、59b、及び59cの光軸は互いに収束し且つ光線59a、59b、及び59cは略平行光である。光線59a、59b、及び59cの光軸は眼球70内の収束面66において収束し且つ光線59a、59b、及び59cはほぼ網膜74において合焦する。
収束面64と65とは光学系21を介し等倍の共役関係であり、収束面65と66とは光学系25を介し等倍の共役関係にある。これにより、収束面64と66とは等倍の共役関係にある。走査機構32と収束面64とは中継光学部品10を介し等倍の共役関係にあることから、走査機構32と収束面66とは中継光学部品10及び照射光学部品20を介し等倍の共役関係となる。これにより、投影装置30が投影した画像を網膜74に投影することができる。
特許文献1のように、ユーザの頭部に装着する頭部ユニットに走査機構及びその駆動回路を搭載すると、頭部ユニットが大型化する。また、頭部ユニットからの電磁波の輻射対策及び/又は放熱対策を行うことなる。これにより、頭部ユニットはさらに大型化し、部品点数が多くなる。よって、製造工程の長大化及び複雑化を招く。さらに、走査機構及び駆動回路を独自に設計することになる。このため開発費用が増大する。
光源を頭部ユニットに搭載すると、頭部ユニットはさらに大型化する。そこで、光源を頭部ユニット以外に搭載すると、光源と頭部ユニットとを光ファイバで接続することになる。この場合、頭部ユニットと光源を搭載したユニットとの脱着が困難になる。
そこで、実施例1では、光線50を走査することで画像を投影する投影装置30を用いる。中継光学部品10は、投影装置30に脱着可能であり、光学的に多段に接続された複数のユニット11を備え、初段のユニット11に投影装置30が出射する光線50が入射し、前段のユニット11が出射した光線が次段のユニット11に入射する。照射光学部品20は、ユーザの頭部76に装着され、中継光学部品10の最終段のユニット11が出射した光線52をユーザの網膜74に照射する。中継光学部品10の各ユニットは、光学部品12及び光学部品13を含む。光学部品12は、光軸が互いに拡散し且つ各光線が略平行光である光線53a、53b、及び53cを光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線54a、54b、及び54cに変換する。光学部品13は、光学部品12から出射された光線54a、54b、及び54cを光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線55a、55b、及び55cに変換する。
これにより、投影装置30が出射した光線50を光線59として眼球70内の収束面66で収束させて網膜74に照射できる。頭部76に走査機構32などを装着しなくてもよい。よって、頭部76に装着するユニットを小型化できる。また、電磁波の輻射対策及び/又は放熱対策が不要なため、頭部76に装着するユニットをより小型化できる。部品点数を少なくできるため、製造工程の短縮及び簡素化が可能となる。さらに、走査機構及び駆動回路として、既存の投影装置30を用いるため開発費用を抑制できる。さらに、光源33を投影装置30に設けるため、中継光学部品10と投影装置30との脱着が可能となる。光線の光軸が略平行及び各光線が略平行光とは、投影装置30が出射した画像が網膜74に投影できる程度に略平行及び略平行光であればよい。
次に、中継光学部品10の屈曲について説明する。中継光学部品10は屈曲可能になっている。図5は、実施例1における中継光学部品の屈曲を説明する図である。図5の光線55の各線は、走査された光線の異なる時間の光線の光軸を示す。図5のように、前段のユニット11aと後段のユニット11bとの間にハーフミラー44及び46が設けられている。ユニット11aの光学部品13から出射された光線55はハーフミラー44を透過し、ハーフミラー46において反射される。その後、光線55は、ハーフミラー44において反射され、ハーフミラー46を透過し、ユニット11bの光学部品12に入射する。ハーフミラー46は、光線55の光軸が略収束する位置に設けられていてもよい。
ユニット11a(すなわちユニット11aの光学部品13)の光軸41aとユニット11b(すなわちユニット11bの光学部品12)の光軸41bとがほぼ一致するとき、光軸41aに直交する平面45aと光軸41bに直交する平面45bとはほぼ平行である。矢印69のように、ユニット11bの光軸41bがユニット11aの光軸41aに対して角度θ0傾いたとき、ハーフミラー44を平面45aに対して矢印69と同じ方向に角度θ1傾ける。ハーフミラー46を光軸41aに直交する平面45cに対して矢印69と同じ方向に角度θ2傾ける。言い換えると、ハーフミラー46を平面45bに対して矢印69と反対の方向に角度θ3傾ける。角度θ1を角度θ0と略同じにし、角度θ2、θ3を角度θ0の略1/2とする。これにより、ユニット11aとユニット11bの間の光線55の伝搬を維持しつつ、ユニット11aとユニット11bとの間で任意に角度屈曲させることができる。
図6(a)及び図6(b)は、実施例1における中継光学部品の屈曲部分の構造を示す斜視図である。図6(a)は、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが傾く前の斜視図、図6(b)は、傾いた後の斜視図である。図6(a)のように、ユニット11aは、光学部品12及び13を内蔵する筐体15aが板状部材からなる被固定部80に接合することで被固定部80に固定されている。ユニット11bは、光学部品12及び13を内蔵する筐体15bが板状部材からなる被固定部82、83に接合することで被固定部82、83に固定されている。筐体15a、15bと被固定部80、82、83は、例えば接着剤などで接合されているが、一体成形で形成されている場合でもよい。筐体15a、15b及び被固定部80、82、83は、樹脂などで形成されていてもよいが、金属などの剛性が高い材料で形成されている場合が好ましい。
ハーフミラー44は、枠体84内に嵌め込まれて固定されている。枠体84は被固定部83に接合されている。これにより、ハーフミラー44とユニット11bは一体に固定され、ハーフミラー44とユニット11bは一体となって動く。枠体84と被固定部83は、例えば接着剤などで接合されているが、一体成形で形成されている場合でもよい。
ハーフミラー46は、枠体85内に嵌め込まれて固定されている。枠体85は、被固定部83に対して回動可能となって被固定部83に連結されている。枠体84、85は、樹脂で形成されていてもよいが、金属などの剛性が高い材料で形成されている場合が好ましい。
被固定部80にギア機構100が設けられている。ギア機構100は複数のギア101、102、103、104を備える。ギア101、102は、被固定部80と82の間であって、被固定部80のハーフミラー44、46が配置されている側とは反対側の面に設けられている。ギア103、104は、被固定部80とハーフミラー44、46の間であって、被固定部80のハーフミラー44、46が配置されている側の面に設けられている。
図7(a)は、図6(a)におけるギア機構近傍の側面図、図7(b)は、図7(a)のA方向から見たときのギアの平面図、図7(c)は、図7(a)のB方向から見たときのギアの平面図である。図7(a)から図7(c)のように、ギア101は、被固定部82に対して回動不能となって被固定部82に固定され、被固定部80に対して回動可能に被固定部80に接続されている。すなわち、ギア101の回転軸部105は、被固定部82に固定されているが、被固定部80には固定されていない。よって、被固定部82がギア101の軸心130を中心に回動することでギア101も一緒に同じ角度だけ回動する。被固定部80、82、83とギア101は、図3における連結部16に対応する。
ギア102は、被固定部80に対して回動可能に被固定部80に接続されている。すなわち、ギア102の回転軸部106は、被固定部80に固定されていない。ギア102の歯112はギア101の歯111に噛み合っている。したがって、ギア101が回動することでギア102が回動する。
ギア103は、ギア102と回転軸部106を共有する。すなわち、回転軸部106には、ギア102と103が固定されている。回転軸部106は被固定部80を貫通して延びている。ギア102と103が同じ回転軸部106に固定されているため、ギア102が回動することでギア103も一緒に同じ角度だけ回動する。
ギア104は、ギア101の軸心130に略一致する軸心131を中心に回動する。ギア104は、ギア101の回転軸部105には固定されてなく、ギア101の回動角度と異なる角度で回動する。ギア104の歯114はギア103の歯113に噛み合っている。したがって、ギア103が回動することでギア104が回動する。なお、枠体84は、ギア101、102、103、104のいずれにも接していない。
ギア104には、軸心131に位置して、ハーフミラー46を備える枠体85が固定されている。ハーフミラー46の反射面46aは、例えば軸心131に略一致している。図6(a)及び図7(a)のように、枠体85は、外周フレームのうちの1つの直線部の中央部分が軸心131に位置してギア104に固定されている。すなわち、ハーフミラー46の外周の4つの辺のうちの1つの辺の中央部分が軸心131に位置してギア104に固定されている。したがって、ギア104が回動することで、ハーフミラー46を備える枠体85が軸心131を中心に回動する。
図8(a)及び図8(b)は、実施例1における中継光学部品の屈曲動作の原理を説明する図である。図8(a)は、ユニット11bの光軸41bがユニット11aの光軸41aに対して傾く前、すなわちユニット11aの光軸41aとユニット11bの光軸41bとがほぼ一致しているときを示す図である。図8(b)は、ユニット11bの光軸41bがユニット11aの光軸41aに対して傾いた後を示す図である。図6(a)で説明したように、ユニット11bは、ハーフミラー44と被固定部83によって固定されている。図7(a)で説明したように、ユニット11bに固定された被固定部82はギア101の回転軸部105に固定されている。したがって、ユニット11bとハーフミラー44は被固定部82を介してギア101の回転軸部105に固定されている。このため、図8(a)及び図8(b)のように、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが傾いた場合、ユニット11bとハーフミラー44は、ギア101の軸心130を中心に略同じ角度で回動する。つまり、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが角度θ0で傾いた場合、ハーフミラー44はユニット11aの光軸41aに直交する平面45aに対してユニット11bが傾いた方向と同じ方向に角度θ0と略同じ大きさの角度θ1で傾く。
また、被固定部82はギア101の回転軸部105に固定されているため、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが傾いた場合、ギア101が回動する。ギア101が回動すると、ギア102、103、104が回動する。このときに、ギア101、102、103、104の歯数を適切に設定することで、ギア101、102、103、104からなるギア機構100の減速比を略0.5にすることができる。すなわち、ギア101に対するギア104の減速比を略0.5にすることができる。したがって、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが角度θ0で傾いた場合、ハーフミラー46は、ギア104の軸心131を中心に回動し、ユニット11aの光軸41aに直交する平面45cに対してユニット11bが傾いた方向と同じ方向に角度θ0の略半分の大きさの角度θ2で傾く。ギア101〜104の歯数の一例として、ギア101の歯数を15、ギア102の歯数を12、ギア103の歯数を16、ギア104の歯数を10とすることで、ギア101に対するギア104の減速比を0.5とすることができる。
したがって、図6(b)のように、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが傾いた場合に、ハーフミラー44をユニット11bが傾いた方向と同じ方向にユニット11bが傾いた角度と略同じ角度で傾くようになる。ハーフミラー46をユニット11bが傾いた方向と同じ方向にユニット11bが傾いた角度の略半分の角度で傾くようになる。
このように、実施例1の中継光学部品10は、ハーフミラー44、46とギア機構100を備える。ハーフミラー44は、ユニット11aの光学部品13の光軸41aに対してユニット11bの光学部品12の光軸41bが角度θ0で傾いたときに光軸41aに直交する平面45aに対して角度θ0と略同じ大きさの角度θ1で傾く。ハーフミラー46は、ユニット11aの光学部品13が出射してハーフミラー44を透過した光線をハーフミラー44に反射し、ハーフミラー44で反射された光線を透過してユニット11bの光学部品12に入射する。ギア機構100は、ユニット11aの光学部品13の光軸41aに対してユニット11bの光学部品12の光軸41bが角度θ0で傾いたときに、ハーフミラー46を光軸41aに直交する平面45cに対して角度θ0の略半分の大きさの角度θ2で傾かせる。これにより、中継光学部品10で光線を伝搬させつつ、中継光学部品10を屈曲可能とすることができる。よって、利便性を向上させることができる。角度θ1が角度θ0と略同じ角度及び角度θ2が角度θ0の略半分の角度とは、中継光学部品10での光線の伝搬を維持できる程度に略同じ及び略半分の角度であればよい。角度θ1は、角度θ0の±1°以下であればよく、角度θ0と同じ角度である場合が好ましい。角度θ2は、角度θ0の1/2の角度の±1°以下であればよく、角度θ0の半分の角度である場合が好ましい。
ギア機構100は、ユニット11bの光学部品12とハーフミラー44が固定されたギア101と、ギア101が回動することで回動する、ハーフミラー46が固定されたギア104と、を含む。ユニット11bの光学部品12とハーフミラー44は、ギア101の軸心130を中心に回動してギア101を回動させる。ハーフミラー46は、ギア101の軸心130に略一致するギア104の軸心131に位置してギア104に固定され、ギア104の回動によって軸心131を中心に回動する。そして、ギア101に対するギア104の減速比は略0.5となっている。これにより、ユニット11aの光軸41aに対してユニット11bの光軸41bが角度θ0で傾いたときに、ハーフミラー46を光軸41aに直交する平面45cに対して角度θ0の略半分の大きさの角度θ2で傾かせることができる。軸心130と131が略一致するとは、中継光学部品10での光線の伝搬を維持できる程度に略一致していればよい。軸心130と131の間隔は、ユニット11aの光軸41aとユニット11bの光軸41bがほぼ一致しているときのハーフミラー44と46の間隔の10%以下であればよく、5%以下の場合が好ましく、2%以下の場合がより好ましい。また、減速比が略0.5とは、0.45から0.55の範囲であればよく、0.5である場合が好ましい。
実施例1では、ハーフミラー44、46は、前段のユニット11aの光学部品13と次段のユニット11bの光学部品12との間に配置されている。光学部品13は、入射する光線を光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線に変換する。光学部品12は光学部品13が出射する光線を光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線に変換する。このような場合、ユニット11aの光学部品13が出射した光線55の光軸は、ハーフミラー46のギア104の軸心131に位置する部分に略収束することが好ましい。すなわち、ハーフミラー46は、ユニット11aの光学部品13が出射する光線の光軸が略収束する位置を含む線分を軸として傾くことが好ましい。これにより、特に径方向の装置サイズの拡大を抑制できる。
図6(a)のように、ギア101に噛み合うギア102と、ギア102に固定され、ギア104に噛み合うギア103と、を備えることが好ましい。これにより、ギア101の軸心130とギア104の軸心131を略一致させつつ、ギア101に対するギア104の減速比を略0.5とすることを容易にできる。
照射光学部品20は、中継光学部品10が出射した光線52を光軸がユーザの眼球70内に収束し且つ略平行光である光線59に変換する。投影装置30内の光線を走査する走査機構32と眼球70において光線の光軸が収束する収束面66とは中継光学部品10及び照射光学部品20を介し共役関係にある。これにより、ユーザの網膜に画像を投影できる。
前段のユニット11が出射した光線の光軸は前段のユニット11と次段のユニット11との間において収束する。各ユニット11の前において光線の光軸が収束する収束面60aと各ユニットの後において光線の光軸が収束する収束面60bとは各ユニット11を介し共役関係にある。これにより、ユニット11により光線を中継できる。
[実施例1の変形例1]
図9(a)及び図9(b)は、実施例1及びその変形例1における中継光学部品を示す図である。図9(a)のように、実施例1では、中継光学部品10の各ユニット11は等倍光学系である。中継光学部品10と照射光学部品20との間の収束面64と、走査機構32とは中継光学部品10を介し等倍の共役関係にある。
図9(b)のように、実施例1の変形例1では、中継光学部品10aは複数のユニット11a、11b、及び11cを備える。ユニット11a、11b、及び11cは各々光学部品12及び13を備える。ユニット11bは等倍光学系であるが、ユニット11a及び11cは等倍光学系ではない。ユニット11aは1/2倍光学系であり、ユニット11cは2倍光学系である。ユニット11aは視野角を1/2倍にし、光線の径を2倍とする。ユニット11cは視野角を2倍にし、光線の径を1/2倍にする。これにより、走査機構32と収束面64とは中継光学部品10を介し等倍の共役関係となる。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1のように、中継光学部品10の複数のユニット11の各ユニット11は等倍光学系である。これにより、中継光学部品10の設計が容易となる。
実施例1の変形例1のように、中継光学部品10aの複数のユニット11a、11b、及び11cの少なくとも1つは等倍光学系でない。これにより、各ユニット11a、11b、及び11c間の距離および各ユニット11a、11b、及び11cの長さを自由に設定できる。図9(a)及び図9(b)の例では、実施例1の変形例1ではユニット11a、11b、及び11cの個数を実施例1より少なくできる。また、ユニット11aと11bとの間を長くできるため、この間に他の光学部品(例えば平面ミラーまたはハーフミラー)などを配置し易くなる。このように、部品点数の削減、取り付け精度の緩和、及び/又は、形状の自由度を確保し易くなる。
[実施例1の変形例2]
図10は、実施例1の変形例2における最終段のユニットを示す図である。図10のように、最終段のユニット11dは等倍の光学系でなく、例えば拡大光学系である。例えば光学部品12及び/又は13の開口数NAが他のユニットと異なる。最終段のユニット11d以外のユニット11は等倍光学系である。これにより、投影装置30が出射する光線50の視野角に対し照射光学部品20に出射する光線50の視野角を拡大又は縮小できる。例えば投影装置30が出射する光線50のビーム径が1.0mmであり、視野角が40°のとき、ユニット11dを2倍光学系とすると、中継光学部品10が出射する光線52のビーム径を0.5mmとし、視野角を80°程度とすることができる。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1及びその変形例1のように、中継光学部品10は等倍光学系でもよい。実施例1の変形例2のように、中継光学部品10は等倍光学系でなくてもよい。同様に、照射光学部品20は等倍光学系でもよく、中継光学部品10は等倍光学系でなくてもよい。
図11(a)及び図11(b)は、実施例2における中継光学部品の屈曲部分の構造を示す斜視図である。図12(a)は、図11(a)の矢印Aから見た平面図、図12(b)は、図11(b)の矢印Bから見た平面図である。図13(a)は、図11(a)の矢印Cから見た側面図、図13(b)は、図11(b)の矢印Dから見た側面図、図13(c)は、図13(a)のA−A間の断面図である。実施例2は、中継光学部品の屈曲部分の構造以外については実施例1と同じであるため説明を省略する。図11(a)から図13(c)のように、実施例2では、ユニット11aは、筐体15aが被固定部80と被固定部81に接合することで被固定部80と被固定部81に固定されている。被固定部81は、樹脂などで形成されていてもよいが、金属などの剛性が高い材料で形成されている場合が好ましい。
被固定部80にギア101、102、103、104を備えるギア機構100が設けられていることに加え、被固定部83にギア101a、102a、103a、104aを備えるギア機構100aが設けられている。ギア101a、102aは、被固定部81と83の間であって、被固定部83のハーフミラー44、46が配置されている側とは反対側の面に設けられている。ギア103a、104aは、被固定部83とハーフミラー44、46の間であって、被固定部83のハーフミラー44、46が配置されている側の面に設けられている。
ギア101の軸心130、ギア104の軸心131、ギア101aの軸心130a、及びギア104aの軸心131aは略一致している。ハーフミラー46を備える枠体85は、軸心131に位置してギア104に固定され且つ軸心131aに位置してギア104aに固定されている。
ギア101aは、被固定部81に対して回動不能となって被固定部81に固定され、被固定部83に対して回動可能に被固定部83に接続されている。すなわち、ギア101aの回転軸部105aは、被固定部81に固定されているが、被固定部83には固定されていない。ギア102aは、被固定部81、83に対して回動可能に被固定部81、83に接続されている。すなわち、ギア102aの回転軸部106aは、被固定部81、83に固定されていない。ギア102aはギア101aに噛み合っている。したがって、ギア101aが回動することでギア102aが回動する。
ギア103aは、ギア102aと回転軸部106aを共有する。すなわち、回転軸部106aには、ギア102aと103aが固定されている。回転軸部106aは、被固定部83を貫通する貫通孔120に挿入されている。ギア102aと103aが同じ回転軸部106aに固定されているため、ギア102aが回動することでギア103aも一緒に同じ角度だけ回動する。ギア104aは、ギア101aの軸心131aを中心に回動する。ギア104aは、ギア101aの回転軸部105aには固定されてなく、ギア101aの回動角度と異なる角度で回動する。ギア104aはギア103aに噛み合っている。したがって、ギア103aが回動することでギア104aが回動する。ギア104aには、軸心131aに位置してハーフミラー46を備える枠体85が固定されている。このため、ギア104aが回動することでハーフミラー46を備える枠体85が軸心131aを中心に回動する。
実施例1では、ハーフミラー46の一方の側に、ユニット11bとハーフミラー44が固定されたギア101と、ギア101が回動することで回動し、ハーフミラー46が固定されたギア104と、を備える場合を例に示したが、この場合に限られる訳ではない。実施例2のように、ハーフミラー46の一方の側にギア101と104を備え、他方の側にユニット11aに固定されたギア101aと、ギア101aが回動することで回動し、ハーフミラー46が固定されたギア104aと、を備える場合でもよい。このように、ハーフミラー46の両側にギア機構100、100aを設けることで、ユニット11aに対してユニット11bが傾いたときの回動の信頼性を向上させることができる。
なお、実施例2において、ギア101、102、103、104が設けられずに、ギア101a、102a、103a、104aだけが設けられている場合でもよい。
図12(a)及び図12(b)のように、ギア102aと103aが共有する回転軸部106aが挿入する被固定部83の貫通孔120は、ギア101aの回転軸部105a(すなわち、軸心130a)を中心とする円弧状の形状をしていることが好ましい。これにより、被固定部82、83と被固定部80、81との間の回動が可能となる。
中継光学部品の屈曲動作がスムースに行われるよう、ギア101と101aは歯数が同じで、ギア102と102aは歯数が同じで、ギア103と103aは歯数が同じで、ギア104と104aは歯数が同じである場合が好ましい。部品点数の削減から、ギア101と101aは同一部品、ギア102と102aは同一部品、ギア103と103aは同一部品、ギア104と104aは同一部品である場合が好ましい。
図14は、実施例3における中継光学部品の屈曲を説明する図である。図14のように、1つのユニット11に備わる光学部品12と光学部品13の間にハーフミラー44及び46が設けられている。光学部品12から出射された光線54a〜54cは、ハーフミラー44を透過し、ハーフミラー46において反射される。その後、光線54a〜54cは、ハーフミラー44において反射され、ハーフミラー46を透過し、光学部品13に入射する。
ハーフミラー44、46は、実施例1と同様に傾く。すなわち、矢印71のように、光学部品13の光軸41dが光学部品12の光軸41cに対して角度θ0傾いたとき、ハーフミラー44は光軸41cに直交する平面45dに対して矢印71と同じ方向に角度θ0と略同じ大きさの角度θ1傾く。ハーフミラー46は光軸41cに直交する平面45eに対して矢印71と同じ方向に角度θ0の略半分の大きさの角度θ2傾く。
実施例3における中継光学部品の屈曲部分の構造は、実施例1の図6(a)及び図6(b)のユニット11a、11bが光学部品12、13に代わる点以外は図6(a)及び図6(b)と同じ構造であるため図示及び説明を省略する。また、実施例3の中継光学部品のその他の構成については実施例1の中継光学部品と同じ構成をしているため図示及び説明を省略する。
実施例1では、図5のように、中継光学部品がユニット11aの光学部品13とユニット11bの光学部品12の間(すなわち、ユニット間)で屈曲する場合を例に示した。しかしながら、この場合に限られず、実施例3のように、中継光学部品は1つのユニットの光学部品12と光学部品13の間で屈曲する場合でもよい。
光学部品12は、入射する光線53a〜53cを光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線54a〜54cに変換する。光学部品13は、光学部品12が出射する光線54a〜54cを光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線55a〜55cに変換する。実施例1のように、ユニット11aの光学部品13とユニット11bの光学部品12との間にハーフミラー44、46が配置されている場合、ハーフミラー44、46には略平行光の光線が入射する。ユニット11aに対するユニット11bの傾きが小さい場合、ハーフミラー44、46を反射せずに透過した光線がユーザの網膜に照射されることがある。ハーフミラー44を透過してハーフミラー46で反射した後にハーフミラー44で反射されてハーフミラー46を透過する正規の光路を進む光線と、ハーフミラー44、46を反射せずにそのまま透過する非正規の光路を進む光線と、では光路長が異なる。しかしながら、ハーフミラー44、46に入射する光線が略平行光である場合では、ハーフミラー44、46を反射せずに透過した光線がユーザの網膜近傍で合焦し、その結果、ユーザの網膜に所望の画像を良好に投影できない場合がある。
これに対し、実施例3では、1つのユニット11の光学部品12と光学部品13の間にハーフミラー44、46が配置されているため、ハーフミラー44、46には収束光又は拡散光の光線が入射する。ハーフミラー44を透過してハーフミラー46で反射した後にハーフミラー44で反射されてハーフミラー46を透過する正規の光路を進む光線と、ハーフミラー44、46を反射せずにそのまま透過する非正規の光路を進む光線と、では光路長が異なる。このため、ハーフミラー44、46に入射する光線が収束光又は拡散光である場合では、ハーフミラー44、46を反射せずに透過した光線はユーザの網膜近傍で合焦することが抑制され、ユーザの網膜に所望の画像を良好に投影することができる。
ハーフミラー46は、図14のように、光学部品12が出射する複数の光線のうちの中央に位置する光線54bが入射する位置を含む線分を軸として傾くことが好ましい。これにより、光学部品12の光軸41cに対して光学部品13の光軸41dを矢印71の方向に傾かせた場合と矢印71とは反対側の方向に傾かせた場合とでハーフミラー46は対称に傾くようになるため、中継光学部品の屈曲が行い易くなる。光学部品12が出射する複数の光線のうちの中央に位置する光線とは、二次元に走査された光線によって投影される画像の中央に位置する光線であり、走査範囲の中央に位置する光線である。
図15は、実施例4における中継光学部品を示す図である。図15のように、中継光学部品10bは、制御部90、ハーフミラー91、検出器92、減光調整機構93、減光フィルタ94a、94b、及び焦点調整機構96を備える。ハーフミラー91は中継光学部品10bを通過する光線54の一部を光線95として分離する。検出器92は、光線95の強度を検出する。制御部90は、検出器92の出力信号に基づき、減光調整機構93を制御する。
検出器92は、光線95の強度を検出することで、中継光学部品10bを通過する光線54の強度を検出できる。制御部90は検出器92が検出した光線54の強度に基づき減光調整機構93に光線54を減光させる。減光調整機構93は例えば液晶フィルタであり、光線54の減光率を変更できる。また、光線54を遮断できる。
減光調整機構93は中継光学部品10bを通過する光線54の強度が所定の値を越えないように光線54の強度を調整する。これにより、中継光学部品10bが出射する光線52の強度を適切に調整できるので、画像表示装置の安全性を向上させることができる。制御部90及び減光調整機構93は光線54の強度が所定以上となった場合には、光線54を遮断してもよい。また、制御部90及び減光調整機構93は光線54の強度をフィードバック制御することでほぼ一定とすることもできる。検出器92が光線54の強度を検出する位置は、中継光学部品10b内の任意の位置に設定できる。減光調整機構93を設ける位置は、中継光学部品10b内の任意の位置に設定できる。
減光フィルタ94a及び94bは一定の減光率を有する。1又は複数の減光フィルタ94a及び94bを設けることによっても、光線54の強度を制限することができるので、減光フィルタ94a及び94bによっても画像表示装置の安全性を向上させることができる。ここで、減光フィルタ94a及び94bはユニット11間及びユニット11内の任意の位置に設けることができる。光線54の強度や、中継光学部品10bの大きさなどに応じて、減光調整機構及び減光フィルタを両方設置してもよいし、いずれか一方を設置するようにしてもよい。
焦点調整機構96は光学部品12と13との間の距離を調整する。投影装置30が出射する光線50は略平行光であるが、中継光学部品10bと同程度以上の距離(例えば50cm)において焦点を結ぶ。焦点を結ぶ距離は投影装置30により変わることがある。これにより、網膜74近傍の合焦位置が変わる。そこで、複数のユニット11のうち少なくとも1つのユニットにおける光学部品12と13との距離を調整する焦点調整機構96を設ける。これにより、光線を網膜74に合焦させることができる。
その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。減光調整機構93、減光フィルタ94a、94b、及び焦点調整機構96は、実施例1、2及びその変形例に設けることもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10、10a、10b 中継光学部品
11、11a、11b、11c、11d ユニット
12、13 光学部品
15、15a、15b 筐体
16 連結部
20 照射光学部品
21、25 光学系
22、24、26、28 曲面ミラー
23 平面ミラー
30 投影装置
31 脱着機構
32 走査機構
33 光源
34 制御回路
35 入力回路
41a、41b、41c、41d 光軸
44 ハーフミラー
45a、45b、45c、45d、45e 平面
46 ハーフミラー
50〜59、95 光線
60、60a、60b、64、65、66 収束面
61、67a、67b 焦点
80〜83 被固定部
84、85 枠体
90 制御部
91 ハーフミラー
92 検出器
93 減光調整機構
94a、94b 減光フィルタ
96 焦点調整機構
100、100a ギア機構
101〜104a ギア
111〜114 歯
105、105a、106、106a 回転軸部
120 貫通孔
130、130a、131、131a 軸心
500 画像表示装置

Claims (9)

  1. 光線を入射して出射する第1光学部品と、
    前記第1光学部品が出射した光線を入射して出射する第2光学部品と、
    前記第1光学部品の第1光軸に対して前記第2光学部品の第2光軸が第1角度で傾いたときに前記第1光軸に直交する平面に対して前記第1角度と略同じ大きさの第2角度で傾く第1ハーフミラーと、
    前記第1光学部品が出射して前記第1ハーフミラーを透過した光線を前記第1ハーフミラーに反射し、前記第1ハーフミラーで反射された光線を透過して前記第2光学部品に入射する第2ハーフミラーと、
    前記第1光学部品の前記第1光軸に対して前記第2光学部品の前記第2光軸が前記第1角度で傾いたときに、前記第2ハーフミラーを前記第1光軸に直交する平面に対して前記第1角度の略半分の大きさの第3角度で傾かせるギア機構と、を備える中継光学部品。
  2. 前記第1光学部品は、入射する光線を光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線に変換し、
    前記第2光学部品は、前記第1光学部品が出射する光線を光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線に変換する、請求項1記載の中継光学部品。
  3. 前記第2ハーフミラーは、前記第1光学部品が出射する複数の光線のうちの中央に位置する光線が入射する位置を含む線分を軸として傾く、請求項2記載の中継光学部品。
  4. 前記第1光学部品は、入射する光線を光軸が互いに収束し且つ各光線が略平行光である光線に変換し、
    前記第2光学部品は、前記第1光学部品が出射する光線を光軸が互いに略平行であり且つ各光線が収束光である光線に変換する、請求項1記載の中継光学部品。
  5. 前記第2ハーフミラーは、前記第1光学部品が出射する光線の光軸が略収束する位置を含む線分を軸として傾く、請求項4記載の中継光学部品。
  6. 前記ギア機構は、前記第2光学部品及び前記第1ハーフミラーが固定、又は、前記第1光学部品が固定された第1ギアと、前記第1ギアが回動することで回動する、前記第2ハーフミラーが固定された第2ギアと、を含み、
    前記第2光学部品及び前記第1ハーフミラー、又は、前記第1光学部品は、前記第1ギアの第1軸心を中心に回動して前記第1ギアを回動させ、
    前記第2ハーフミラーは、前記第1軸心に略一致する前記第2ギアの第2軸心に位置して前記第2ギアに固定され、前記第2ギアの回動によって前記第2軸心を中心に回動し、
    前記第1ギアに対する前記第2ギアの減速比は略0.5である、請求項1から5のいずれか一項記載の中継光学部品。
  7. 前記ギア機構は、前記第1ギアと噛み合う第3ギアと、前記第3ギアに固定され、前記第2ギアに噛み合う第4ギアと、を備える、請求項6記載の中継光学部品。
  8. 2つの前記第1ギアが前記第2ハーフミラーを挟んで配置され、
    2つの前記第2ギアが前記第2ハーフミラーを挟んで配置され、
    前記2つの第1ギアのうち一方の第1ギアには前記第2光学部品と前記第1ハーフミラーが固定され、他方の第1ギアには前記第1光学部品が固定されている、請求項6または7記載の中継光学部品。
  9. 光線を走査することで画像を投影する投影装置に脱着可能であり、前記投影装置が出射する光線が入射する請求項1から8のいずれか一項記載の中継光学部品と、
    ユーザの頭部に装着され、前記中継光学部品が出射した光線を前記ユーザの網膜に照射する照射光学部品と、を備える画像表示装置。
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