JP2020204669A - 画像表示装置 - Google Patents

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【課題】互いの光軸が拡散して出射される画像生成光をユーザの網膜に照射して画像を投影すること。【解決手段】画像生成部の複数の領域から複数の画像生成光が出射される投影装置に脱着可能であり、光学的に多段に接続された複数のユニットを備え、初段のユニットに投影装置が出射する複数の画像生成光が入射し、前段のユニットが出射した複数の画像生成光が次段のユニットに入射する中継光学系と、中継光学系の最終段のユニットが出射した複数の画像生成光をユーザの網膜に照射する照射光学系と、を備え、中継光学系の各ユニットは、各々の光軸が互いに拡散しかつ各々が略平行光である入射した複数の画像生成光を各々の光軸が互いに略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する第1光学部品と、第1光学部品から出射された複数の画像生成光を各々の光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する第2光学部品と、を含む、画像表示装置。【選択図】図5

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
画像を利用者の網膜に投影する様々な画像表示装置が知られている。例えば、レーザ光源が出射した光を平行光化し、液晶表示パネルを透過した平行光である画像生成光を集光して、マクスウェル視によって使用者の網膜に投影する装置が知られている。(例えば特許文献1)。
特開2002−282299号公報
特許文献1では、液晶表示パネルを透過した画像生成光は平行光である。一方で一般の液晶プロジェクタなどの画像投影装置に備わる画像生成部の複数の領域から投射光学系を介して外部に出射される複数の画像生成光は互いの光軸が拡散する。このため、特許文献1の構成では、互いの光軸が拡散する画像生成光をマクスウエル視によって使用者の網膜に投影させることはできない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、画像を投影する画像投影装置の画像生成部から外部に出射される互いの光軸が拡散する画像生成光をユーザの網膜に照射して網膜に画像を投影することを目的とする。
本発明は、画像生成部の複数の領域から複数の画像生成光が出射される投影装置に脱着可能であり、光学的に多段に接続された複数のユニットを備え、初段のユニットに前記投影装置が出射する前記複数の画像生成光が入射し、前段のユニットが出射した前記複数の画像生成光が次段のユニットに入射する中継光学系と、前記中継光学系の最終段のユニットが出射した前記複数の画像生成光をユーザの網膜に照射する照射光学系と、を備え、前記中継光学系の各ユニットは、各々の光軸が互いに拡散しかつ各々が略平行光である入射した前記複数の画像生成光を各々の光軸が互いに略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する第1光学部品と、前記第1光学部品から出射された前記複数の画像生成光を各々の光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する第2光学部品と、を含む、画像表示装置である。
上記構成において、前記中継光学系は、前記初段のユニットの前記第1光学部品の焦点に前記投射光学系の主点が略一致して配置される前記投影装置から出射される前記複数の画像生成光が前記初段のユニットの前記第1光学部品に入射する構成とすることができる。
上記構成において、前記投影装置は、透過型液晶プロジェクタ、反射型液晶プロジェクタ、またはDLPプロジェクタである構成とすることができる。
上記構成において、前記照射光学系は、前記中継光学系が出射した前記複数の画像生成光を各々の光軸が前記ユーザの眼球内に収束しかつ各々が略平行光となるように変換する構成とすることができる。
上記構成において、前記投影装置の前記投射光学系と、前記眼球において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面と、は前記中継光学系および前記照射光学系を介し共役関係にある構成とすることができる。
上記構成において、前記前段のユニットが出射した前記複数の画像生成光各々の光軸は、前記前段のユニットと前記次段のユニットとの間において収束する構成とすることができる。
上記構成において、各ユニットの前において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面と、前記各ユニットの後において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面と、は前記各ユニットを介し共役関係にある構成とすることができる。
上記構成において、前記中継光学系は、前記複数のユニットのうち少なくとも1つのユニットにおける前記第1光学部品と前記第2光学部品との距離を調整する調整機構を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記中継光学系は、前記中継光学系を通過する前記複数の画像生成光の強度に基づき前記中継光学系を通過する前記複数の画像生成光の強度を調整する調整機構を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記中継光学系および前記照射光学系のうちの少なくとも一方は、前記複数のユニットのうちの少なくとも1つのユニットの前又は後において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面に前記複数の画像生成光が通過する開口を有するアパーチャを備える構成とすることができる。
本発明によれば、画像を投影する画像投影装置の画像生成部から外部に出射される互いの光軸が拡散する画像生成光をユーザの網膜に照射して網膜に画像を投影することができる。
図1(a)は、実施例1に係る画像表示装置のブロック図、図1(b)は、実施例1において頭部に装着された照射光学系を示す図である。 図2(a)は、実施例1における投影装置のブロック図、図2(b)は、液晶パネルの平面図である。 図3(a)は、実施例1における投影装置から出射される画像生成光のスクリーンへの照射を示す図、図3(b)は、図3(a)の領域Aの拡大図である。 図4は、実施例1における中継光学系を示す図である。 図5(a)は、実施例1における中継光学系の初段のユニットを示す図、図5(b)は、2段目以降のユニットを示す図である。 図6(a)および図6(b)は、実施例1における照射光学系を示す図である。 図7(a)および図7(b)は、実施例1およびその変形例1における中継光学系を示す図である。 図8は、実施例1の変形例2における最終段のユニットを示す図である。 図9は、実施例2におけるユニット間の屈曲機構を示す図である。 図10は、実施例2におけるユニット間の屈曲機構を示す斜視図である。 図11は、実施例2の変形例1におけるユニット間の屈曲機構を示す図である。 図12は、実施例3における中継光学系の屈曲機構を示す図である。 図13は、実施例4における中継光学系を示す図である。 図14(a)および図14(b)は、実施例5およびその変形例1における中継光学系を示す図である。 図15は、実施例5の変形例2における照射光学系を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る画像表示装置のブロック図である。図1(a)のように、画像表示装置100は、投影装置30から出射される光を網膜に直接照射するマクスウェル視型の画像表示装置であり、中継光学系10および照射光学系20を備える。投影装置30は、例えば透過型液晶プロジェクタを有するスマートホン等の携帯情報端末または透過型液晶プロジェクタの携帯機器である。中継光学系10は、脱着機構58により投影装置30に脱着可能である。中継光学系10が脱着機構58によって投影装置30に装着されることで、中継光学系10と投影装置30の間隔が所定の間隔となる。中継光学系10が投影装置30に装着されると、中継光学系10には投影装置30から出射される画像生成光50が入射する。中継光学系10を経由した後に中継光学系10から出射される画像生成光50は照射光学系20に入射する。照射光学系20は画像生成光50を反射してユーザの眼球70に照射する。画像生成光50の各光軸は眼球70内の水晶体72またはその付近で収束し、その後網膜74に照射される。
図1(b)は、実施例1において頭部に装着された照射光学系を示す図である。図1(b)のように、照射光学系20は、眼鏡型フレーム78に装着されている。眼鏡型フレーム78をユーザの頭部76に装着すると、照射光学系20はユーザの頭部76に装着される。照射光学系20には、中継光学系10を介して投影装置30が接続される。
図2(a)は、実施例1における投影装置のブロック図である。図2(a)のように、投影装置30は、光源31、ダイクロイックミラー32aおよび32b、反射ミラー33a、33bおよび33c、フィールドレンズ34a、34bおよび34c、液晶パネル35a、35bおよび35c、クロスダイクロイックプリズム36、投射光学系37、制御回路38、および入力回路39を備える。入力回路39には、投影装置30内または外のカメラおよび/または録画機器等から画像データが入力される。入力回路39は入力された画像データを変換し制御回路38に出力する。制御回路38は、画像データに基づき光源31および液晶パネル35a、35bおよび35cを制御する。制御回路38は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムと協働して処理を行ってもよい。制御回路38は、専用に設計された回路でもよい。
光源31は、例えばキセノンランプであり、白色光51を出射する。白色光51は、ダイクロイックミラー32a、32bに入射する。ダイクロイックミラー32a、32bは、白色光51を青色光51a(波長:440nm〜480nm程度)、緑色光51b(波長:515nm〜540nm程度)、赤色光51c(波長:610nm〜660nm程度)に分離する。例えば、ダイクロイックミラー32aは、緑色光51b及び赤色光51cを透過させ青色光51aを反射する。ダイクロイックミラー32bは、緑色光51bを反射し赤色光51cを透過させる。
ダイクロイックミラー32aを反射した青色光51aは、反射ミラー33aを経て、入射角度を調整するためのフィールドレンズ34aに入射する。ダイクロイックミラー32aを透過しかつダイクロイックミラー32bを反射した緑色光51bは、入射角度を調整するためのフィールドレンズ34bに入射する。ダイクロイックミラー32a及び32bを透過した赤色光51cは、反射ミラー33b、33cを経て、入射角度を調整するためのフィールドレンズ34cに入射する。
フィールドレンズ34aを通過した青色光51aは液晶パネル35aに入射し照明する。フィールドレンズ34bを通過した緑色光51bは液晶パネル35bに入射し照明する。フィールドレンズ34cを通過した赤色光51cは液晶パネル35cに入射し照明する。液晶パネル35a、35bおよび35cに入射した青色光51a、緑色光51bおよび赤色光51cは、液晶パネル35a、35bおよび35cに電気的信号として入力された駆動信号または画像信号に応じて変調される。液晶パネル35a、35bおよび35cで変調された青色光51a、緑色光51bおよび赤色光51cは、クロスダイクロイックプリズム36で合成される。投射光学系37は、クロスダイクロイックプリズム36を経て合成された合成光を投影装置30の外部に画像生成光50として出射する。投射光学系37は、1または複数のレンズを含んで構成されている。
図2(b)は、液晶パネルの平面図である。図2(b)では、液晶パネル35a、35bおよび35cをまとめて液晶パネル35として説明する。図2(b)のように、液晶パネル35は、画像を生成する平面形状の画像生成部40を有する。青色光51a、緑色光51bおよび赤色光51cは画像生成部40に入射して照明する。画像生成部40は複数の領域41で構成される。領域41は、例えば投影装置30によって投影される画像の1つの画素に対応する。
図3(a)は、実施例1における投影装置によるスクリーンへの画像投影を示す図、図3(b)は、図3(a)の領域Aの拡大図である。図3(a)および図3(b)のように、液晶パネル35の画像生成部40の複数の領域41(図2(b)参照)からそれぞれ複数の拡散光52が出射される。投射光学系37は、拡散光52を十分遠く離れた(例えば数百mm以上離れた)スクリーン53で焦点を結ぶように僅かに収束する略平行光である画像生成光50に変換する。投影装置30からは複数の画像生成光50が外部に出射される。これにより、スクリーン53に画像が投影される。このように、投影装置30は、レーザ光等の光線をMEMSミラー等のスキャナーで走査することで画像を投影する走査型の投影装置ではなく、光線の走査は行わない非走査型の投影装置である。
画像生成部40の複数の領域41からそれぞれ出射される複数の拡散光52は投射光学系37に入射しない部分もあるが、図3(a)および図3(b)では、投射光学系37に入射しない部分については図示を省略している。また、画像生成光50および拡散光52において、3つの直線のうちの中央の破線は投射光学系37を通過する光の光軸を示し、両側の実線は投射光学系37を通過する光の端を示す。以下の同様な図においても同様である。また、投射光学系37の主点を主点42として示している。
図4は、実施例1における中継光学系を示す図である。図4のように、中継光学系10は多段の複数のユニット11を備える。複数のユニット11は筐体15内に設けられている。投影装置30から出射された複数の画像生成光50は中継光学系10の初段のユニット11に入射する。前段のユニット11が出射した複数の画像生成光50は次段のユニット11に入射する。最終段のユニット11が出射した複数の画像生成光50は照射光学系20に入射する。照射光学系20が出射した複数の画像生成光50は眼球70内の仮想の収束面55において収束する。各ユニット11は光学部品12および13を備える。隣接するユニット11の間には複数の画像生成光50が収束する仮想の収束面54が存在する。光学部品12および13は例えば凸レンズであり、無限系のレンズである。画像生成光50が複数の色(例えばRGB)からなる場合、光学部品12および13は、樹脂回折レンズ、ダブレッドレンズ、またはスマートホンのカメラに用いる程度のサイズの多群レンズを用い色収差を最小にすることが好ましい。
図5(a)は、実施例1における中継光学系の初段のユニットを示す図、図5(b)は、2段目以降のユニットを示す図である。図5(a)のように、初段のユニット11の光学部品12の焦点に投射光学系37の主点42が略一致して位置するように、中継光学系10は投影装置30に対して配置される。投影装置30は、液晶パネル35の画像生成部40の複数の領域41(図2(b)参照)からそれぞれ出射される複数の拡散光52a、52bおよび52cを投射光学系37によって画像生成光50a、50bおよび50cに変換して外部に出射する。投影装置30から出射された直後の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに拡散しかつ各々は若干収束するが略平行光である。投影装置30から出射された直後の画像生成光50a、50bおよび50cは、投射光学系37と初段のユニット11との間の距離に比べて投射光学系37から十分に遠い所で焦点を結ぶようにされていることから、投射光学系37と初段のユニット11の間では略平行光とみなせる。
初段のユニット11の光学部品12は、各々の光軸が互いに拡散しかつ各々が略平行光である入射した複数の画像生成光50a、50bおよび50cを各々の光軸が互いに略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する。光学部品12を出射した複数の画像生成光50a、50bおよび50cは光学部品12と13との間において焦点45を結ぶ。光学部品13に入射する複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに略平行でありかつ各々は拡散光である。光学部品13は、光学部品12から出射された複数の画像生成光50a、50bおよび50cを各々の光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する。収束面54aは2段目のユニット11との間の収束面54である。収束面54aでは、複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸が収束しており、複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々は略平行光である。投射光学系37と収束面54aとは初段のユニット11を介して共役の関係にあり、例えば略等倍の共役関係にある。
図5(b)のように、2段目以降のユニット11の光学部品12に入射する複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに拡散しかつ各々は略平行光である。光学部品12は、初段のユニット11と同じく、入射した複数の画像生成光50a、50bおよび50cを各々の光軸が互いに略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する。光学部品12を出射した複数の画像生成光50a、50bおよび50cは、初段のユニット11と同じく、光学部品12と13との間において焦点45を結ぶ。光学部品13に入射する複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに略平行でありかつ各々は拡散光である。光学部品13は、初段のユニット11と同じく、光学部品12から出射された複数の画像生成光50a、50bおよび50cを各々の光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する。収束面54bは前段のユニット11との間の収束面54である。収束面54cは次段のユニット11との間の収束面54である。ユニット11が最終段の場合、収束面54cは照射光学系20との間の収束面または眼球70内の収束面55に相当する。収束面54bおよび54cでは、複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸が収束しており、複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々は略平行光である。収束面54bと54cとはユニット11を介して共役の関係にあり、例えば略等倍の共役関係にある。
ユニット11を複数設けることで、中継光学系10は、投影装置30が出射した直後の画像生成光50の視野角と同じ視野角で画像生成光50を出射できる。例えば投影装置30をユーザの胸ポケットに収納したとき、長さが30cm程度の中継光学系10を用いれば、投影装置30を頭部の照射光学系20に接続できる。焦点距離等を考慮すると、ユニット11の個数は5個程度となる。ユニット11の個数および長さは、適宜設定可能である。
図6(a)および図6(b)は、実施例1における照射光学系を示す図である。図6(b)は、図6(a)の拡大図である。図6(a)および図6(b)のように、照射光学系20は、光学系21と光学系25を含む。光学系21は、曲面ミラー22、24および平面ミラー23を含む。曲面ミラー22および24の反射面は、自由曲面などの曲面である。曲面ミラー22の外形は曲面ミラー24よりも大きくなっている。平面ミラー23の反射面は略平面である。
光学系25は、曲面ミラー26と曲面ミラー28を含む。曲面ミラー26および28の反射面は、自由曲面などの曲面である。曲面ミラー28の外形は曲面ミラー26よりも大きくなっている。
曲面ミラー22と28は、例えば同じ曲面形状を有している。曲面ミラー24と26は、例えば同じ曲面形状を有している。これにより、曲面ミラー22と28、および、24と26は、それぞれ例えば略同じ焦点距離を有する。曲面ミラー24と26は、収束面57を中心とした面対称の位置に配置されている。
収束面56は中継光学系10と照射光学系20との間の収束面であり、収束面55は眼球70内の収束面である。中継光学系10から出射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は収束面56で収束する。中継光学系10から出射された直後の複数の画像生成光50a、50bおよび50cは略平行光である。曲面ミラー22で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに略平行でありかつ各々は収束光である。複数の画像生成光50a、50bおよび50cを曲面ミラー24へ導くため、光路を屈曲させる目的で平面ミラー23が設けられている。曲面ミラー22で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50cは焦点46で合焦する。焦点46は平面ミラー23上であってもよい。
曲面ミラー24で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに収束しかつ各々は略平行光である。曲面ミラー24で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は収束面57において収束する。曲面ミラー26で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに略平行でありかつ各々は収束光である。曲面ミラー26で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50cは焦点47において合焦する。曲面ミラー28で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は互いに収束しかつ各々は略平行光である。曲面ミラー28で反射された複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸は眼球70内の収束面55において収束しかつ各々はほぼ網膜74において合焦する。
収束面56と57とは光学系21を介し等倍の共役関係であり、収束面57と55とは光学系25を介し等倍の共役関係にある。これにより、収束面56と55とは等倍の共役関係にある。投影装置30の投射光学系37と収束面56とは中継光学系10を介し等倍の共役関係にあることから、投射光学系37と収束面55とは中継光学系10および照射光学系20を介し等倍の共役関係となる。これにより、投影装置30が投影した画像を網膜74に投影することができる。
実施例1によれば、画像を生成する画像生成部40の複数の領域41それぞれから出射される複数の拡散光52が投射光学系37を通過してそれぞれ複数の画像生成光50として外部に出射されることで画像を投影する投影装置30を用いる。中継光学系10は、投影装置30に脱着可能であり、光学的に多段に接続された複数のユニット11を備え、初段のユニットに投影装置30が出射する複数の画像生成光50が入射し、前段のユニットが出射した複数の画像生成光50が次段のユニットに入射する。照射光学系20は、ユーザの頭部76に装着され、中継光学系10の最終段のユニット11が出射した複数の画像生成光50をユーザの網膜74に照射する。中継光学系10の各ユニットは、光学部品12および光学部品13を含む。光学部品12は、各々の光軸が互いに拡散しかつ各々が略平行光である入射した複数の画像生成光50を各々の光軸が略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する。光学部品13は、光学部品12から出射された複数の画像生成光50を各々の光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する。
これにより、投影装置30から出射される複数の画像生成光50をユーザの眼球70内の収束面55で収束させた後に網膜74に照射して網膜74に画像を投影することができる。つまり、投影装置30から出射される画像の全体またはその一部をマクスウエル視によってユーザが視認することができる。また、投影装置30が出射した複数の画像生成光50を網膜74に照射できるため、投影装置30を頭部76に装着しなくてもよい。よって、頭部76に装着するユニットを小型化できる。また、電磁波の輻射対策および/または放熱対策が不要なため、頭部76に装着するユニットをより小型化できる。部品点数を少なくできるため、製造工程の短縮および簡素化が可能となる。複数の画像生成光50各々の光軸が略平行および各々が略平行光とは、投影装置30からの画像が網膜74に投影できる程度に略平行および略平行光であればよい。
中継光学系10は、初段のユニット11の光学部品12の焦点に投射光学系37の主点42が略一致して配置される投影装置30から出射される複数の画像生成光50が初段のユニット11の光学部品12に入射する。これにより、投影装置30によってユーザの網膜に画像を投影できる。初段のユニット11の光学部品12の焦点に投射光学系37の主点42が略一致するとは、投影装置30からの画像が網膜74に投影できる程度に略一致していればよい。
照射光学系20は、中継光学系10が出射した複数の画像生成光50を各々の光軸がユーザの眼球70内に収束しかつ各々が略平行光となるように変換する。これにより、ユーザの網膜に画像を投影できる。
投影装置30の投射光学系37と眼球70において複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面55とは中継光学系10および照射光学系20を介して共役関係にある。これにより、ユーザの網膜に画像を投影できる。
前段のユニット11が出射した複数の画像生成光50各々の光軸は前段のユニット11と次段のユニット11との間において収束する。これにより、ユニット11により光線を中継できる。
各ユニット11の前において複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面54bと各ユニット11の後において複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面54cとは各ユニット11を介し共役関係にある。これにより、ユニット11により光線を中継できる。
[実施例1の変形例1]
図7(a)および図7(b)は、実施例1およびその変形例1における中継光学系を示す図である。図7(a)のように、実施例1では、中継光学系10の各ユニット11は等倍光学系である。中継光学系10と照射光学系20との間の収束面56と、投影装置30の投射光学系37とは、中継光学系10を介し等倍の共役関係にある。
図7(b)のように、実施例1の変形例1では、中継光学系10aは複数のユニット11a、11bおよび11cを備える。ユニット11a、11bおよび11cは各々光学部品12および13を備える。ユニット11bは等倍光学系であるが、ユニット11aおよび11cは等倍光学系ではない。ユニット11aは1/2倍光学系であり、ユニット11cは2倍光学系である。ユニット11aは視野角を1/2倍にし、光線の径を2倍とする。ユニット11cは視野角を2倍にし、光線の径を1/2倍にする。これにより、投射光学系37と収束面56とは中継光学系10を介し等倍の共役関係となる。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1のように、中継光学系10の複数のユニット11の各ユニット11は等倍光学系である。これにより、中継光学系10の設計が容易となる。
実施例1の変形例1のように、中継光学系10の複数のユニット11a、11bおよび11cの少なくとも1つは等倍光学系でない。これにより、各ユニット11a、11bおよび11c間の距離および各ユニット11a、11bおよび11cの長さを自由に設計できる。図7(a)および図7(b)の例では、実施例1の変形例1ではユニット11a、11bおよび11cの個数を実施例1より少なくできる。また、ユニット11aと11bとの間を長くできるため、この間に他の光学部品(例えば平面ミラーまたはハーフミラー)等を配置し易い。このように、部品点数の削減、取り付け精度の緩和および/または形状の自由度を確保し易くなる。
[実施例1の変形例2]
図8は、実施例1の変形例2における最終段のユニットを示す図である。図8のように、最終段のユニット11dは等倍の光学系ではなく、例えば拡大光学系である。例えば光学部品12および/または13の開口数NAが他のユニットと異なる。最終段のユニット11d以外のユニット11は等倍光学系である。これにより、投影装置30が出射する画像生成光50の視野角に対し照射光学系20に出射する画像生成光50の視野角を拡大または縮小できる。例えば投影装置30が出射する画像生成光50の直径が1.0mmであり、視野角が40°のとき、ユニット11dを2倍光学系とすると、中継光学系10が出射する画像生成光50の直径を0.5mmとし、視野角を80°程度とすることができる。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1およびその変形例1のように、中継光学系10は等倍光学系でもよい。実施例1の変形例2のように、中継光学系10は等倍光学系でなくてもよい。同様に、照射光学系20は等倍光学系でもよく、等倍光学系でなくてもよい。
実施例2は、中継光学系10をユニット11間において屈曲可能な例である。図9は、実施例2におけるユニット間の屈曲機構を示す図であり、図10は、実施例2におけるユニット間の屈曲機構を示す斜視図である。図9および図10のように、前段のユニット11aと後段のユニット11bとの間に屈曲機構16が設けられている。屈曲機構16は、平面ミラー80および81を有している。ユニット11aの光学部品13から出射された画像生成光50は平面ミラー80において反射される。複数の画像生成光50各々の光軸は収束面88において収束する。複数の画像生成光50各々の光軸はその後互いに拡散し平面ミラー81において反射される。その後画像生成光50はユニット11bの光学部品12に入射する。
平面ミラー80はユニット11aの光軸19aに対し45°傾いており、平面ミラー81はユニット11bの光軸19bに対し45°傾いている。矢印82のように、屈曲機構16は、収束面88の中心軸を中心にユニット11bおよび平面ミラー81をユニット11aおよび平面ミラー80に対し回転させる。これにより、ユニット11aと11bとを屈曲させることができる。矢印82の回転角は任意に設定できるが、画像が傾斜することを抑制するため回転角は90°間隔であることが好ましい。例えば、回転角が90°ごとに回転抑止機構を設ける。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例2の変形例1]
図11は、実施例2の変形例1におけるユニット間の屈曲機構を示す図である。図11のように、前段のユニット11aと後段のユニット11bとの間に屈曲機構17が設けられている。屈曲機構17は、ハーフミラー83および84と、ハーフミラー83および84を傾かせる機構86と、を有している。ユニット11aの光学部品13から出射された画像生成光50はハーフミラー83を透過し、ハーフミラー84において反射される。その後、画像生成光50は、ハーフミラー83において反射され、ハーフミラー84を透過し、ユニット11bの光学部品12に入射する。
ユニット11aの光軸19aとユニット11bの光軸19bとがほぼ一致するとき、光軸19aに直交する平面85aと光軸19bに直交する平面85bとはほぼ平行である。矢印82のように、ユニット11bの光軸19bがユニット11aの光軸19aに対し角度θ0傾いたとき、機構86はハーフミラー83を平面85aに対し矢印82と同じ方向に角度θ0と略同じ大きさの角度θ1傾ける。また、機構86はハーフミラー84を平面85bに対し矢印82と反対の方向に角度θ0の略半分の大きさの角度θ2傾ける。言い換えると、機構86はハーフミラー84を光軸19aに直交する平面85cに対し矢印82と同じ方向に角度θ0の略半分の大きさの角度θ3傾ける。これにより、ユニット11aと11bとを任意の角度屈曲させることができる。機構86は、例えばギア機構又はリンク機構等を用いることができる。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例2およびその変形例1によれば、中継光学系10は、複数のユニット11のうち隣接する2つのユニット11aおよび11bの光軸19aおよび19bのなす角を変更する屈曲機構16および17(変更機構)を備える。これにより、中継光学系10の形状を任意に変更できる。
実施例3は、中継光学系が1つのユニット11に備わる光学部品12と13の間で屈曲可能な例である。図12は、実施例3における中継光学系の屈曲機構を示す図である。図12のように、1つのユニット11に備わる光学部品12と13の間に配置されたハーフミラー83および84と、機構86と、を含む屈曲機構18を備える。光学部品12から出射された複数の画像生成光50a、50bおよび50cは、ハーフミラー83を透過し、ハーフミラー84において反射される。その後、画像生成光50a、50bおよび50cは、ハーフミラー83において反射され、ハーフミラー84を透過し、光学部品13に入射する。矢印87のように、光学部品13の光軸19dが光学部品12の光軸19cに対し角度θ0傾いたとき、機構86はハーフミラー83を光軸19cに直交する平面85dに対して矢印87と同じ方向に角度θ0と略同じ大きさの角度θ1傾ける。また、機構86はハーフミラー84を光軸19dに直交する平面85eに対し矢印87と反対の方向に角度θ0の略半分の大きさの角度θ2傾ける。言い換えると、機構86はハーフミラー84を光軸19cに直交する平面85fに対し矢印87と同じ方向に角度θ0の略半分の大きさの角度θ3傾ける。これにより、1つのユニット11内において光学部品12と13とを任意の角度屈曲させることができる。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例2の変形例1および実施例3において、角度θ1が角度θ0と略同じ角度及び角度θ2、θ3が角度θ0の略半分の角度とは、中継光学系10で光の伝搬を維持できる程度に略同じ及び略半分の角度であればよい。角度θ1は、角度θ0の±1°以下であればよく、角度θ0と同じ角度である場合が好ましい。角度θ2、θ3は、角度θ0の1/2の角度の±1°以下であればよく、角度θ0の半分の角度である場合が好ましい。
実施例2の変形例1では、図11のように、中継光学系10が隣接するユニット11aおよび11bの間で屈曲する場合を例に示した。しかしながら、この場合に限られず、実施例3のように、中継光学系10は1つのユニット11内の光学部品12と13の間で屈曲する場合でもよい。
光学部品12は、入射する複数の画像生成光50a、50bおよび50cを各々の光軸が互いに略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する。光学部品13は、光学部品12が出射した複数の画像生成光50a、50bおよび50cを各々光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する。実施例2の変形例1のように、ユニット11aの光学部品13とユニット11bの光学部品12との間にハーフミラー83、84が配置される場合、ハーフミラー83、84には略平行光の画像生成光50が入射する。ユニット11aに対するユニット11bの傾きが小さい場合、ハーフミラー83、84を反射せずに透過した画像生成光50がユーザの網膜に照射されることがある。ハーフミラー83を透過してハーフミラー84で反射した後にハーフミラー83で反射されてハーフミラー84を透過する正規の光路を進む画像生成光50と、ハーフミラー83、84を反射せずにそのまま透過する非正規の光路を進む画像生成光50と、では光路長が異なる。しかしながら、ハーフミラー83、84に入射する画像生成光50が略平行光である場合では、ハーフミラー83、84を反射せずに透過した画像生成光50がユーザの網膜近傍で合焦し、その結果、ユーザの網膜に所望の画像を良好に投影できない場合がある。
これに対し、実施例3では、1つのユニット11の光学部品12と光学部品13の間にハーフミラー83、84が配置されているため、ハーフミラー83、84には収束光又は拡散光の画像生成光50が入射する。ハーフミラー83を透過してハーフミラー84で反射した後にハーフミラー83で反射されてハーフミラー84を透過する正規の光路を進む画像生成光50と、ハーフミラー83、84を反射せずにそのまま透過する非正規の光路を進む画像生成光50と、では光路長が異なる。このため、ハーフミラー83、84に入射する画像生成光50が収束光又は拡散光である場合では、ハーフミラー83、84を反射せずに透過した画像生成光50はユーザの網膜近傍で合焦することが抑制され、その結果、ユーザの網膜に所望の画像を良好に投影することができる。
図12のように、ハーフミラー84は、光学部品12が出射する複数の画像生成光50a、50bおよび50cのうちの中央に位置する画像生成光50bが入射する位置を含む線分を軸として傾くことが好ましい。これにより、光学部品12の光軸19cに対して光学部品13の光軸19dを矢印87の方向に傾かせた場合と矢印87とは反対側の方向に傾かせた場合とでハーフミラー84は対称に傾くようになるため、中継光学系10の屈曲が行い易くなる。光学部品12が出射する複数の画像生成光50a、50bおよび50cのうちの中央に位置する光線とは、投影される画像の中央に位置する画素に対応する画像生成光50bである。
実施例2の変形例1のように、ハーフミラー83および84がユニット11aの光学部品13とユニット11bの光学部品12の間に配置されている場合では、ハーフミラー84は、ユニット11aの光学部品13が出射する複数の画像生成光50各々の光軸が略収束する位置を含む線分を軸として傾くことが好ましい。これにより、径方向の装置サイズの拡大を抑制できる。
図13は、実施例4における中継光学系を示す図である。図13のように、中継光学系10bは、制御部90、ハーフミラー91、検出器92、減光調整機構93、減光フィルタ94a、94b、および焦点調整機構96を備える。ハーフミラー91は中継光学系10bを通過する画像生成光50の一部を分離光95として分離する。検出器92は、分離光95の強度を検出する。制御部90は、検出器92の出力信号に基づき、減光調整機構93を制御する。
検出器92は、分離光95の強度を検出することで、中継光学系10bを通過する画像生成光50の強度を検出できる。制御部90は検出器92が検出した画像生成光50の強度に基づき減光調整機構93に画像生成光50を減光させる。減光調整機構93は例えば液晶フィルタであり、画像生成光50の減光率を変更できる。また、画像生成光50を遮断できる。
減光調整機構93は中継光学系10bを通過する画像生成光50の強度が所定の値を越えないように画像生成光50の強度を調整する。これにより、中継光学系10bが出射する画像生成光50の強度を適切に調整できるので、画像表示装置の安全性を向上させることができる。制御部90および減光調整機構93は画像生成光50の強度が所定以上となった場合には、画像生成光50を遮断してもよい。また、制御部90および減光調整機構93は画像生成光50の強度をフィードバック制御することでほぼ一定とすることもできる。検出器92が画像生成光50の強度を検出する位置は、中継光学系10b内の任意の位置に設定できる。減光調整機構93を設ける位置は、中継光学系10b内の任意の位置に設定できる。
減光フィルタ94aおよび94bは一定の減光率を有する。1または複数の減光フィルタ94aおよび94bを設けることによっても、画像生成光50の強度を制限することができるので、減光フィルタ94aおよび94bによっても画像表示装置の安全性を向上させることができる。ここで、減光フィルタ94aおよび94bはユニット11間およびユニット11内の任意の位置に設けることができる。画像生成光50の強度や、中継光学系10bの大きさなどに応じて、減光調整機構および減光フィルタを両方設置してもよいし、いずれか一方を設置するようにしてもよい。
焦点調整機構96は光学部品12と13との間の距離を調整する。投影装置30が出射する画像生成光50は略平行光であるが、中継光学系10bと同程度以上の距離(例えば50cm)において焦点を結ぶ。焦点を結ぶ距離は投影装置30により変わることがある。これにより、網膜74近傍の合焦位置が変わる。そこで、複数のユニット11のうち少なくとも1つのユニットにおける光学部品12と13との距離を調整する焦点調整機構96を設ける。これにより、画像生成光50を網膜74に合焦させることができる。
その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。減光調整機構93、減光フィルタ94a、94bおよび焦点調整機構96は、実施例1、2およびその変形例に設けることもできる。
図14(a)および図14(b)は、実施例5およびその変形例1における中継光学系を示す図である。図14(a)のように、実施例5では、中継光学系10cの各ユニット11が等倍光学系である。図14(b)のように、実施例5の変形例1では、中継光学系10dのユニット11bは等倍光学系、ユニット11aは1/2倍光学系、ユニット11cは2倍光学系である。図14(a)および図14(b)のように、実施例5およびその変形例1における中継光学系10c、10dでは、ユニット間で複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面に複数の画像生成光50が通過する開口を有するアパーチャ97が設けられている。
図15は、実施例5の変形例2における照射光学系を示す図である。図15のように、実施例5の変形例2における照射光学系20aでは、中継光学系10の最終段のユニット11が出射した複数の画像生成光50a、50bおよび50c各々の光軸が収束する収束面に複数の画像生成光50a、50bおよび50cが通過する開口を有するアパーチャ97が設けられている。
アパーチャ97は、ユニット11の前又は後において複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面の全てに設けられていてもよいが、少なくとも1つの収束面に設けられていればよい。アパーチャ97は、複数の画像生成光50が通過する開口径が固定されているアパーチャでもよいし、開口径の調整が可能なアパーチャでもよい。
図14(a)から図15のように、中継光学系及び照射光学系の少なくとも一方は、複数のユニット11のうちの少なくとも1つのユニット11の前又は後において複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面に複数の画像生成光50が通過する開口を有するアパーチャ97を備えることが好ましい。アパーチャ97によって画像生成光50の直径を調整することができる。例えば、投影装置30から出射される画像生成光50の直径が1mm程度になることがある。また、投影装置30が投影する原画像よりも視野角を狭くした状態でユーザの網膜に画像を投影しようとするとユーザの角膜に入射するときの画像生成光50の直径は拡大する傾向となる。ユーザの網膜にフォーカスフリーの画像を投影しようとする場合、ユーザの角膜に入射するときの画像生成光50の直径は0.8mm以下であることが好ましい。そこで、実施例5では、複数の画像生成光50各々の光軸が収束する収束面にアパーチャ97を配置する。これにより、画像生成光50の直径を調整することができ、ユーザの角膜に入射するときの画像生成光50の直径を適切な大きさにしてフォーカスフリーの画像を投影することが可能となる。
実施例1から実施例5では、投影装置30が透過型液晶プロジェクタである場合を例に示したが、この場合に限られる訳ではない。投影装置30は、例えば反射型液晶プロジェクタまたはDLP(Digital Light Processing)プロジェクタ等、その他の非走査型投影装置の場合でもよい。これにより、投影装置30が汎用的なプロジェクタであっても、投影装置30から出射される画像生成光を、画像表示装置100を介することによって、マクスウェル視によりユーザの網膜へ投影することができる。このため、ユーザは、前眼部の影響を受け難い状態で、投影装置30から投影される画像を視認することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10、10a、10b、10c、10d 中継光学系
11、11a、11b、11c、11d ユニット
12、13 光学部品
15 筐体
16、17、18 屈曲機構
19a、19b、19c、19d 光軸
20、20a 照射光学系
30 投影装置
31 光源
35、35a、35b、35c 液晶パネル
37 投射光学系
40 画像生成部
41 領域
42 主点
45、46、47 焦点
50、50a、50b、50c 画像生成光
52、52a、52b、52c 拡散光
53 スクリーン
54、54a、54b、54c、55、56、57 収束面
58 脱着機構
70 眼球
74 網膜
80、81 平面ミラー
83、84 ハーフミラー
85a、85b、85c、85d、85e、85f 平面
86 機構
93 減光調整機構
94a、94b 減光フィルタ
96 焦点調整機構
97 アパーチャ
100 画像表示装置

Claims (10)

  1. 画像生成部の複数の領域から複数の画像生成光が出射される投影装置に脱着可能であり、光学的に多段に接続された複数のユニットを備え、初段のユニットに前記投影装置が出射する前記複数の画像生成光が入射し、前段のユニットが出射した前記複数の画像生成光が次段のユニットに入射する中継光学系と、
    前記中継光学系の最終段のユニットが出射した前記複数の画像生成光をユーザの網膜に照射する照射光学系と、を備え、
    前記中継光学系の各ユニットは、各々の光軸が互いに拡散しかつ各々が略平行光である入射した前記複数の画像生成光を各々の光軸が互いに略平行でありかつ各々が収束光となるように変換する第1光学部品と、前記第1光学部品から出射された前記複数の画像生成光を各々の光軸が互いに収束しかつ各々が略平行光となるように変換する第2光学部品と、を含む、画像表示装置。
  2. 前記中継光学系は、前記初段のユニットの前記第1光学部品の焦点に前記投射光学系の主点が略一致して配置される前記投影装置から出射される前記複数の画像生成光が前記初段のユニットの前記第1光学部品に入射する、請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記投影装置は、透過型液晶プロジェクタ、反射型液晶プロジェクタ、またはDLPプロジェクタである、請求項1または2記載の画像表示装置。
  4. 前記照射光学系は、前記中継光学系が出射した前記複数の画像生成光を各々の光軸が前記ユーザの眼球内に収束しかつ各々が略平行光となるように変換する、請求項1から3のいずれか一項記載の画像表示装置。
  5. 前記投影装置の前記投射光学系と、前記眼球において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面と、は前記中継光学系および前記照射光学系を介し共役関係にある、請求項4記載の画像表示装置。
  6. 前記前段のユニットが出射した前記複数の画像生成光各々の光軸は、前記前段のユニットと前記次段のユニットとの間において収束する、請求項1から5のいずれか一項記載の画像表示装置。
  7. 各ユニットの前において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面と、前記各ユニットの後において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面と、は前記各ユニットを介し共役関係にある、請求項6記載の画像表示装置。
  8. 前記中継光学系は、前記複数のユニットのうち少なくとも1つのユニットにおける前記第1光学部品と前記第2光学部品との距離を調整する調整機構を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  9. 前記中継光学系は、前記中継光学系を通過する前記複数の画像生成光の強度に基づき前記中継光学系を通過する前記複数の画像生成光の強度を調整する調整機構を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  10. 前記中継光学系および前記照射光学系のうちの少なくとも一方は、前記複数のユニットのうちの少なくとも1つのユニットの前又は後において前記複数の画像生成光各々の光軸が収束する収束面に前記複数の画像生成光が通過する開口を有するアパーチャを備える、請求項1から9のいずれか一項記載の画像表示装置。
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