JP2006033011A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外界の視野角が大きく、映像の質の低下を伴うことなく左右の光軸調整を行い得る小型軽量の映像表示装置を提供する。
【解決手段】 映像表示装置(1)は、左右の光学モジュール(10L,10R)とそれらを連結するブリッジ(21)を有する。各光学モジュールは、提供する映像を表示する表示部と、表示部を収容した筐体(11L,11R)と、表示部からの光が表す映像の拡大虚像を提供する観察光学系(13L,13R)を含む。各観察光学系は、表示部からの光を回折反射する体積位相型のホログラム素子と、表示部からの光を内部で全反射してホログラム素子に導く透明板より成る。各光学モジュールとブリッジとの間に、光学モジュールの向きを可変にする向き可変機構を備えて、光学モジュール全体の向きを変えることにより、光軸調整を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外界を観察可能にしながら、表示した映像の虚像を観察される外界に重ねて左右両眼に提供する映像表示装置に関する。
頭部に装着されて、または手で保持されて、眼前にて使用される個人用の映像表示装置が普及しつつある。このような映像表示装置は、小型軽量であることが望ましく、小さな表示素子と、その表示素子に表示した映像の拡大虚像を提供する観察光学系とで構成するのが一般的である。また、例えば特開2000−19450号にて提案されているように、観察光学系を介して外界を観察できるようにして、日常生活での使用に適するようにすることが行われている。
特開2000−19450号公報
個人用の映像表示装置は、表示素子と観察光学系を1組のみ備えて、左眼または右眼のみに映像(虚像)を提供する構成とすることができるし、表示素子と観察光学系を2組備えて、左右両眼に映像を提供する構成とすることもできる。表示素子と観察光学系を2組備えて左右両眼に映像を提供する構成では、輻輳を可変にすることも行われている。例えば、特開平6−43446号では、映像表示装置を眼鏡型とするとともに、そのブリッジ部にて輻輳を調節することが提案されている。
特開平6−43446号公報
表示素子と観察光学系を2組備える構成では、部品の製造誤差等によって左右の光軸に相対的な誤差が生じることがあり、輻輳調節のためだけでなく、光軸の誤差を除去するために、光軸の方向を調整できるようにするのが好ましい。光軸の方向を調整し得るようにした従来の映像表示装置の例を図12と図13に示す。
図12の映像表示装置は、観察光学系を移動させることによって、左右の光軸の成す角度を調整するようにしたものである。図12において、91L、91Rは左右の映像を表示する液晶表示器等の表示素子、92L、92Rは左右の観察光学系を成すレンズ、93L、93Rは表示素子91L、91Rを照明する照明光を発する発光ダイオード等の光源、94L、94Rは光源93L、93Rからの照明光を表示素子91L、91Rに均一に導くための集光レンズ、EL、ERは左右の光学瞳である。この例では、左眼用のレンズ92Lを距離δ1だけ移動させて光軸調整をしており、調整後にも光を左光学瞳ELに導き得るようにするために、光束径β1を、光軸を固定した構成における光束径α1よりも大きくしている。
図13の映像表示装置は、表示素子を移動させることによって、左右の光軸の成す角度を調整するようにしたものである。図13において、95L、95Rは左右の映像を表示する液晶表示器等の表示素子、96L、96Rは左右の観察光学系を成すレンズ、97L、98Rは表示素子95L、95Rを照明する照明光を発する光源、EL、ERは左右の光学瞳である。この例では、左眼用の表示素子95Lと光源97Lをδ2だけ移動させて光軸調整をしており、調整後にも光を左光学瞳ELに導き得るようにするために、やはり、光束径β2を、光軸を固定した構成における光束径α2よりも大きくしている。
このように左右の光軸の相対的な向きを調整可能とすることで、部品精度の誤差等に起因して左右の眼に提供する映像の位置や向きにずれが生じたときでも、そのずれを除去することが可能になり、使用者の眼にかかる負担の少ない日常生活での使用に好適な映像表示装置となる。
ところが、図12に示した装置では、レンズを移動させるための機構が必要である上、大きな光束径を確保する必要があるため、表示素子、光源等を収容する筐体が大きくなり、重くなってしまう。しかも、筐体の大型化は、観察し得る外界の範囲(視野角)を狭めることになり、日常生活での使用に支障をきたす。さらに、光軸調整後にレンズと表示素子の位置関係が設計値から大きくずれてしまい、その結果、収差が大きくなって、提供する映像の質の低下を招き易い。
図13に示した装置では、表示素子と光源とを移動させるための機構が必要になって、やはり、これらを収容する筐体が大きくなり、重くなってしまう。また、筐体の大型化により、外界の視野が狭くなる。さらに、大きな光束径を確保するために、提供する映像の明るさが低下し易い。レンズと表示素子の位置関係が設計値から大きくずれて、収差による映像の質の低下が生じるという問題もある。
なお、前述の特開平6−43446号公報には、輻輳調節を行うことについては言及されているものの、輻輳を調節するための具体的構成は記載されていない。また、観察し得る外界の範囲が提供する映像に対応する部分のみの構成であるため、日常生活での使用にはあまり適していない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、外界の視野角が大きく、映像の質の低下を伴うことなく光軸調整を行い得る小型軽量の映像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、観察者の左右の眼に映像を提供する映像表示装置は、左眼に提供する映像を表示する左表示部と、左表示部を収容する左筐体と、左眼での外界の観察を可能にするとともに、左表示部からの光を左眼に導いて、左表示部が表示した映像の虚像を、観察される外界の一部に重ねて提供する左光学系より成る左光学モジュールと、右眼に提供する映像を表示する右表示部と、右表示部を収容する右筐体と、右眼での外界の観察を可能にするとともに、右表示部からの光を右眼に導いて、右表示部が表示した映像の虚像を、観察される外界の一部に重ねて提供する右光学系より成る右光学モジュールと、左光学モジュールと右光学モジュールを連結する連結部と、左光学モジュールと連結部の間と右光学モジュールと連結部の間とに設けられ、左光学モジュールと右光学モジュールの向きを可変にする向き可変機構を備える構成とする。
この映像表示装置では、左眼に映像を提供する左光学モジュールの光軸と右眼に映像を提供する右光学モジュールの光軸の調整を、光学モジュール全体の向きを変えることにより行う。したがって、光軸調整を行っても、各光学モジュールに含まれる表示部と光学系との相対位置には変動が生じない。このため、収差が発生せず、質の高い映像を提供することが可能であり、光束径を大きくする必要もないから、明るい映像を提供することができる。また、表示部や光学系の一部を移動させる機構を筐体に収容する必要がなく、筐体が小型軽量になる。筐体により外界の視野角が小さくなるのも防止される。
向き可変機構が、連結部に対する左光学モジュールと右光学モジュールの方向をそれぞれ定める2つの方向設定面を規定し、方向設定面の角度が可変である構成とすることができる。このようにすると、向き可変機構を小さくすることができて、向き可変機構が外界の視野角に影響するのを避けることができる。
ここで、向き可変機構が、連結部に接する第1の面と、第1の面に対向し第1の面に対して傾斜した第2の面を有し、第1の面に沿って回転可能な第1の傾斜板状部材と、第1の傾斜板状部材の第2の面に接する第1の面と、第1の面に対向し第1の面に対して傾斜した第2の面を有し、第1の面に沿って回転可能な第2の傾斜板状部材より成り、第2の傾斜板状部材の第2の面で方向設定面を規定する構成とするとよい。この構成では、第1、第2の傾斜板状部材を個別に回転させることにより、光学モジュールの向きを任意の方向に変化させることが可能である上、傾斜板状部材の回転角度で向きの変化量が定まるため、光軸調整を容易に行うことができる。また、構成部品が少なく、しかも単純な形状であるため、コストが抑えられ、信頼性も高くなる。
第1の傾斜板状部材の第1の面に対する第2の面の傾斜度と、第2の傾斜板状部材の第1の面に対する第2の面の傾斜度を等しくするとよい。このようにすると、第1の傾斜板状部材と第2の傾斜板状部材を、同じ向きまたは逆向きに傾斜した状態から、逆方向に等しい角度回転させることにより、光学モジュールの向きを一方向にのみ変化させることが可能になる。したがって、光軸調整がきわめて容易になる。
向き可変機構が、左光学モジュールの向きを第1の方向に変化させ、右光学モジュールの向きを第1の方向に対して垂直な第2の方向に変化させるようにすることもできる。このようにすると、左右の光学モジュールの光軸を同一平面上に位置させ、平面上での両光軸の成す角を任意に設定することが容易になる。
また、左光学系と右光学系がそれぞれ左表示部と右表示部からの光を内部で全反射して進行させるとともに外界からの光を透過させる透明板状部材を含むようにするとよい。外界の視野角を広くすることができる上、表示部からの光と外界からの光を眼に導くためにハーフミラー等の半透過性光学部材を用いる必要がないため、観察される外界や映像が暗くなるのを避けることができる。
左光学系と右光学系がそれぞれ左表示部と右表示部からの光を反射して虚像を提供する体積位相型ホログラム素子を含むようにするとよい。透過率が高いという特徴を有する体積位相型ホログラム素子を用いることにより、観察される外界のうち映像(虚像)に重なる部分が暗くなるのを避けることができる。
左光学モジュールと右光学モジュールを連結して、連結部による連結を補強するとともに、向き可変機構による左光学モジュールと右光学モジュールの変位を吸収する連結補強部を備えるようにしてもよい。連結に複数の部材を用いることで、左右の光学モジュールを強固に固定しながら、小型軽量化を実現することができる。また、連結補強部は変位を吸収するので、光軸調整には影響し難い。
観察者の頭部に装着するための装着部を備え、頭部に装着されたときに、左光学モジュールと右光学モジュールがそれぞれ左眼と右眼の直前に位置する構成とするとよい。装着部を備えることで、映像を観察しながら両手を自由に使うことが可能になり、日常での使用に適する。
ここで、装着部が、左光学モジュールに取り付けられ左側頭部で支持される左テンプルと、右光学モジュールに取り付けられ右側頭部で支持される右テンプルと、鼻で支持される鼻当てとを含む眼鏡型であり、頭部に装着されたときに、連結部が左眼と右眼の間の直前に位置するようにするとよい。着脱が容易な装置になる上、向き可変機構が外界の観察の妨げになり難い。
本発明の映像表示装置は、光学モジュール全体の向きを変えることによって光軸調整を行うため、光軸調整を行っても、表示部と光学系の相対位置は変動せず、確実に明るく質の高い映像を提供することができる。また、小型軽量であり、観察し得る外界の視野角も大きい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。第1の実施形態の映像表示装置1を図1に示す。図1において、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図である。映像表示装置1は、全体として概ね左右対称な眼鏡型の形状をしており、使用者(観察者)の頭部に装着されて使用される。映像表示装置1は、使用者の両眼に映像を提供するものであり、左右の眼への映像提供のために同一の機能を有する構成要素を対としていくつか備えている。以下の説明では、左右を示す「L」または「R」を末尾に加えた同一の符号で、対を成す構成要素を区別して表し、また、「L」および「R」を除いた同じ符号で、対を成す構成要素をまとめて表す。
映像表示装置1は、左右の映像表示部12L、12R(図2参照)を収容した左右の筐体11L、11R、映像表示部12L、12Rからの映像光を観察者の左右の眼に導いて映像を提供する左右の観察光学系13L、13R、および、観察光学系13L、13Rに接合された左右の透明板14L、14Rを備えている。筐体11L、映像表示部12L、観察光学系13L、透明板14Lは一体化されて左光学モジュール10Lを構成しており、筐体11R、映像表示部12R、観察光学系13R、透明板14Rも一体化されて右光学モジュール10Rを構成している。
映像表示装置1は、このほか、左右の光学モジュール10L、10Rを連結するブリッジ21、光学モジュール10L、10Rに固定された左右のフレーム22L、22R、ヒンジを介して回動可能にフレーム22L、22Rに取り付けられた左右のテンプル23L、23R、ブリッジ21に取り付けられた左右の鼻当て24L、24R、左右の映像表示部12L、12Rに電力、制御信号および映像信号を供給するためのケーブル15、ケーブル15を介して映像表示部12L、12Rの動作を制御する制御部(不図示)を備える。なお、フレーム22L、22Rは、観察光学系13L、13Rのうち、後述する透明板13a(図2)の映像提供に関与しない縁部に取り付けられており、ブリッジ21も同様である。
使用者の頭部に装着された状態では、テンプル23L、23Rが左右の側頭部で支持され、鼻当て24L、24Rが鼻の側部で支持されて、左右の観察光学系13L、13Rがそれぞれ左右の眼の直前に位置し、筐体11L、11Rが観察光学系13L、13Rの上方に、透明板14L、14Rが観察光学系13L、13Rの下方にそれぞれ位置する。また、ブリッジ21が左右の眼の間の直前に位置する。
観察光学系13L、13Rと透明板14L、14Rは、外界からの光を透過させて眼に導くことが可能であり、映像表示装置1を装着した使用者は、観察光学系13L、13Rまたは透明板14L、14Rを介して外界を観察することができる。観察光学系13L、13Rはそれぞれ、映像表示部12L、12Rからの光を反射して光学瞳EL、ERに導くとともに、映像表示部12L、12Rからの光が表す映像の拡大虚像を提供する。使用者は、光学瞳EL、ERを介して、観察中の外界の一部に重なる虚像を観察することができる。なお、鼻当て24L、24Rは左右方向に移動可能であり、鼻当て24L、24Rの移動によって左右の光学瞳EL、ERを使用者の左右の眼に合わせることができる。
図1(a)の線A−A’での光学モジュール10の断面を図2に示す。筐体11には、映像を表示する表示素子12a、表示素子12aを照明するための照明光を発する光源12b、光源12bからの照明光を拡散する拡散板12c、照明光を集光する集光レンズ12dより成る映像表示部12が収容されている。表示素子12aは、透過型の液晶表示器であり、与えられる照明光を表示した映像によって変調して、映像を表す映像光を生成する。光源12bは、RGB一体の発光ダイオードである。
拡散板12cは、方向によって拡散度が異なる異方性を有するもので、光源12bからの照明光を、左右方向に長い長方形である表示素子12aの形状に合うように、拡散する。拡散板12cによる光の拡散角度は、左右方向については約40゜、上下方向については約0.5゜である。集光レンズ12dは、拡散板12cによって拡散された光が表示素子12aを透過して効率よく光学瞳Eを形成するように、配置されている。
観察光学系13は、透明板13aと体積位相型ホログラム素子13bより成る。透明板13aは、可視光の波長帯域全体にわたって高い透過率を有する材料で作製されている。透明板13aの後面(眼に近い面)は平面であり、前面(眼から遠い面)も、上部と下部を除いて平面であり、後面と平行である。透明板13aの前面の上部は、上端に近づくほど後面から離れるように設定されており、透明板状板13aの上端部は上が広いくさび状となっている。筐体11はこのくさび状の部分に固定されている。
透明板13aの前面の下部は、下端に近づくほど後面に近づくように設定されており、下端で後面と交わる。すなわち、前面の下部が透明板13aの下端面となっており、下端面は後面に対して傾斜している。なお、透明板13aの上部と下部を除く部分の厚さは3mm程度である。
表示素子12aからの光は、透明板13aの上端面を透過して透明板13aの内部に入り、透明板13aの後面と前面で全反射されながら下方に向かって進み、透明板13aの下端面に達する。
体積位相型ホログラム素子13bは、透明板13aの下端面に貼り付けられており、透明板13aの内部を通って入射する表示素子12aからの光を回折により反射して、透明板13aの後面より出射させるとともに、光学瞳Eにおいて光が表す映像の拡大虚像を観察し得るように設定されている。光学瞳Eからの虚像までの距離は、例えば1mである。
一般に、ホログラム素子は、光の回折を利用した素子であるため、波長選択性が高く、設計波長を中心とする略20nmの波長幅の光のみに作用する。映像表示装置1では、光源12bが発するR、G、Bの各照明光の中心波長を465nm、520nm、および635nmとしており、したがって、映像光の中心波長もこれらの値となっている。体積位相型ホログラム素子13bはこれらの波長の光でホログラム感光材料を露光することにより作製されており、体積位相型ホログラム素子13bが反射する光の波長は465±10nm、520±10nm、および635±10nmである。外界からの光は、これらの波長帯域以外、全て体積位相型ホログラム素子13bを透過する。
前述の透明板14は、観察光学系13の透明板13aの傾斜した下端面での外界からの光の屈折を防止するためのもので、透明板13aの下端面に接合されており、透明板13aと共に平行平板を構成する。体積位相型ホログラム素子13bは、透明板13aと透明板14とで挟まれた状態となっている。透明板14は透明板13aと同じ材料で作製されており、両者の屈折率は等しい。
上記のように構成されている観察光学系13は、表示素子12aからの光を損失なく光学瞳Eに導くことが可能であり、明るい映像を提供することができる。また、観察光学系13と透明板14は、外界からの光のほとんど全てを透過させるため、観察させる外界も明るい。なお、ここでは、映像(虚像)が外界の一部に重なって観察されるようにしているが、映像をより観察し易くするために、外界からの光の一部を遮断して、その遮光部に映像が重なるようにしてもよい。
筐体11は、映像表示部12とその駆動回路(不図示)を収容するに足る最小限の大きさに設定されており、また、透明板13aの上端部から前方かつ上方に向かうように配置されている。したがって、筐体11によって遮られる外界の範囲は狭い。図3に、外界の視野を示す。図3において、斜線を付した範囲が筐体11によって遮られる部分であり、その上下方向の角度は30゜程度である。映像表示装置1では、外界の視野角は、上下方向については約70゜、左右方向については約90゜である。また、映像(虚像)の視野角は、上下方向については約10゜、左右方向については約14゜である。
なお、外界の視野はブリッジ21やフレーム22L、22Rによっても遮られるが、これらによって遮られる範囲は狭く、映像表示装置1では、観察光学系13L、13Rや透明板14L、14Rを介さずに観察される範囲まで含めると、通常視野(映像表示装置1を装着しないときの視野)の80%以上の視野が確保されている。
ブリッジ21と、左右の光学モジュール10L、10Rとの間には、各光学モジュール10L、10Rの向きを可変とする向き可変機構が設けられている。各光学モジュール10L、10Rの向きを変えることにより、それらの光軸AXL、AXRの方向を調整することができる。
左光学モジュール10Lの向き可変機構25とその周辺を図4に示す。図4において、(a)は正面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)の線B−B’および線C−C’での断面図である。向き可変機構25は、対向する2つの面が互いに傾斜し(つまり非平行で)、それらの面に対して略垂直な方向から見て円形の2つの板状部材25a、25bから成る。これらの傾斜板状部材25a、25bの対向する2面の傾斜の度合いは等しい。ブリッジ21の後面には、左光学モジュール10L寄りの端部付近に、正面から見て円形の凹部21aが形成されており、2つの傾斜板状部材25a、25bは重ねて凹部21aに入れられている。
傾斜板状部材25aの前面(凹部21に対する下面)は凹部21aの底面に接しており、傾斜板状部材25aの後面と傾斜板状部材25bの前面は互いに接している。凹部21aの深さは、傾斜板状部材25a、25bを重ねた厚さよりも小さく、傾斜板状部材25bの後部は凹部21aからやや突出している。この凹部21aから突出した傾斜板状部材25bの後面に、左観察光学系13Lの透明板13aの縁部の前面が接している。透明板13aの向き(左光学ユニット10Lの向き)は傾斜板状部材25bの後面の向きによって定まる。
ブリッジ21には、凹部21aの上方と下方に、2つのねじ受け孔21bが形成されており、左観察光学系13Lの透明板13aの縁部には、2つのねじ受け孔21bに対応する位置に、ねじ26を挿通するための2つの貫通孔13cが形成されている。また、2つのねじ受け孔21bに対応する位置に貫通孔27aが形成された押さえ板27が、透明板13aの後面に接するように配置されている。透明板13aの前面が傾斜板状部材25bの後面に接した状態で、ねじ26を、押さえ板27の貫通孔27aと透明板13aの貫通孔13cを通して、ブリッジ21のねじ受け孔21bに係合させて、軽く締め付けることにより、透明板13aはブリッジ21に固定されている。
押さえ板27は、ねじ26に対する透明板13aの傾きを補正して、透明板13aを傾斜板状部材25bの後面に密接させるためのもので、透明板13aに接する前面には凸部27bが設けられている。押さえ板27の前面は、凸部27bとその反対側の部位で透明板13aに接し、押さえ板27の後面は全体がねじ26の頭に接する。ブリッジ21の後面のねじ孔21b近傍にも凸部21cが設けられている。この凸部21cは、ねじ26を締める際に、一方のねじ26によって透明板13aが不要に沈み込んで傾くむのを防止するためのものである。
ねじ27を外した状態では、傾斜板状部材25a、25bは凹部21a内で回転可能である。傾斜板状部材25a、25bを回転させることにより、傾斜板状部材25bの後面の傾斜方向が変わり、傾斜板状部材25bの後面によって定まる左光学モジュール10Lの向きも変わる。2つの傾斜板状部材25a、25bを個別に回転させることで、左光学モジュール10Lを任意の方向に向けることができる。
向き可変機構25は、上述のように、左光学モジュール10Lの向きを任意の方向に設定し得るが、映像表示装置1では、左光学モジュール10Lの向きを左右方向(図4(a)のx軸方向)のみに変化させ、後述するように、右光学モジュール10Rの向きを上下方向のみに変化させるようにしている。押さえ板27の凸部27bとブリッジ21の凸部21cは、左光学モジュール10Lの向きを左右方向に変化させるのに適する位置に設けられている。
左光学モジュール10Lの向きの設定方法を図5を参照して説明する。なお、図5(a)〜(c)においては、向き可変機構25の正面図を下部に上面図を上部に示しており、図5(a)では側面図も示している。
まず、2つの傾斜板状部材25a、25bを、上下方向(図4(a)のy軸方向)に傾斜し、かつ互いの傾斜方向が逆になるように設定する。図5(a)はこの状態を表したものである。このとき、傾斜板状部材25aの前面と傾斜板状部材25bの後面は平行になる。
この状態から、傾斜板状部材25a、25bを互いに逆方向に45゜回転させると、図5(b)の状態となる。傾斜板状部材25a、25bの対向する2面の成す角をθとすると、このとき、傾斜板状部材25aの前面と傾斜板状部材25bの後面の成す角は、左右方向(x軸方向)についてはθ×√2(2の平方根)となり、上下方向(y軸方向)については0となる。ここで、傾斜板状部材25aの前面と傾斜板状部材25bの後面の成す角が上下方向について0になるのは、傾斜板状部材25a、25bの回転方向が逆で回転量が同じであるため、両者の傾斜が相殺されるからである。
図5(a)の状態から、傾斜板状部材25a、25bを互いに逆方向に90゜回転させると、図5(c)の状態となる。このとき、傾斜板状部材25aの前面と傾斜板状部材25bの後面の成す角は、左右方向(x軸方向)については最大のθ×2となり、上下方向(y軸方向)についてはやはり0となる。
つまり、傾斜板状部材25a、25bを逆向きに同じ角度回転させることで、左光学モジュール10Lの向きの変化を一方向に限ることができ、その回転角を調節することで左光学モジュール10Lの向きの変化量を0から最大のθ×2までの範囲で任意に設定することができる。
右光学モジュール10Rの向き可変機構28とその周辺を図6に示す。図6において、(a)は側面図、(b)は正面図である。向き可変機構28は、環状の部材28aから成る。右光学モジュール10Rは、右観察光学系13Rの透明板13aの映像提供に関与しない縁部に2つの貫通孔を設け、それらの貫通孔にねじ29を通して、ブリッジ21に設けたねじ受け孔にねじ29を係合させて、軽く締め付けることにより、ブリッジ21に固定される。環状部材28aは、一方のねじ29に挿通され、かつ、透明板13aとブリッジ21との間に位置する。2つのねじ29は上下方向(図6(b)のy軸方向)に並べて配置されている。
透明板13aの前面は、ブリッジ21の後面の下端部と、ブリッジ21に接した環状部材28aの下端部に接して、ブリッジ21の後面に対して傾斜する。つまり、図7に示すように、環状部材28aはブリッジ21と共に、右観察光学系13Rの透明板13aの向き(右光学モジュール10Rの向き)を定める平面28pを規定し、環状部材28aの厚さtによって、ブリッジ21の後面と平面28pの成す角θ’が定まる。環状部材28aとして、厚さtの異なるもの用いることで、右光学モジュール10Rの向きの変化量を任意に設定することができる。透明板13aが接するブリッジ21の下端部と環状部材28aの下端部は上下方向に並んでいるため、右光学モジュール10Rの向きは上下方向にのみ可変である。
適度な厚さの環状部材28aを1つ用いることに代えて、複数の環状部材28aを重ねて用いて、環状部材28aの数および個々の厚さで、全体としての厚さtを調節するようにしてもよい。また、ここでは2つのねじ29のうち上方に位置するものを環状部材28aに挿通した例を示したが、2つのねじ29のうち下方に位置するものを環状部材28aに挿通してもよい。
向き可変機構28の変形例を図8に示す。この向き可変機構28は、端部が後方(透明板13a側)に突出するようにブリッジ21に取り付けられた2つのねじ28bより成る。これらのねじ28bは上下方向に並べて設けられている。2つのねじ28bの突出量を変えることにより、右光学モジュール10Rの向きを上下方向に任意に変化させることができる。
上述のように、向き可変機構25は左光学モジュール10Lの向きを左右方向にのみ変化させ、向き可変機構28は右光学モジュール10Rの向きを上下方向にのみ変化させる設定であるから、左右の光学モジュール10L、10Rの光軸の相対的な向きを調整することは容易である。左右の光学モジュール10L、10Rの構成要素の誤差により、両者の光軸がねじれた位置関係にあるときでも、向き可変機構28によって右光学モジュール10Rの向きを調整することで、左右の光学モジュール10L、10Rの光軸を同一平面上に位置させることができ、その状態で向き可変機構25によって左光学モジュール10Lの向きを調整することで、左右の光学モジュール10L、10Rの光軸の成す角を任意に定めることができる。例えば、左右の光軸の成す角を3.5゜に設定すれば、約1m先の映像を観察する輻輳角となる。
なお、図8に示した向き可変機構28にもう1つねじ28bを加えて、3つのねじ28bが同一直線上に位置しない設定とすれば、右光学モジュール10Rの向きを任意の方向に変えることも可能になる。
映像表示装置1では、左右の光学モジュール10L、10Rの光軸の調整を行うために、光学モジュール10L、10R全体の向きを変えるため、映像表示部12と観察光学系13の相対位置を変化させる必要がない。したがって、収差が発生し難く、質の高い映像を提供することができる。しかも、映像表示部12から光の光束径を大きくする必要がないので、明るい映像を提供することが可能であり、また、観察光学系13の透明板13aを薄くすることができて、小型軽量の装置となる。さらに、向き可変機構25、28が、小型であるため、外界の視野角に影響し難く、広い視野角を確保することができる。
第2の実施形態の映像表示装置2について説明する。この映像表示装置2は第1の実施形態の映像表示装置1を修飾して、左右の光学モジュール10L、10Rをより強固に固定するようにしたものである。他の構成は映像表示装置1と同様であり、同一の構成要素は同じ符号で表して、重複する説明は省略する。
左右の光学モジュール10L、10Rを連結するブリッジ21の周辺を図9に示す。図9において、(a)は正面図、(b)は上面図である。ブリッジ21の後方には、第2のブリッジ30が設けられている。第2のブリッジ30を図10に示す。図10において、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図である。第2のブリッジ30は、正面から見て「H」字状であり、ねじ31により、左右両端部の上下両端部で、左右の観察光学系13L、13Rの透明板13aの縁部に固定されている。なお、第2のブリッジ30の中央部は、使用者の鼻に接しないようにするために、途中で前方に屈曲した形状とされている。
このように複数の部材で左右の光学モジュール10L、10Rを連結することで、使用時における光学モジュール10L、10Rの光軸の方向の変動が抑えられる。特に、ブリッジ21が前方から左右の光学モジュール10L、10Rを固定するのに対して、第2のブリッジ30は後方から左右の光学モジュール10L、10Rを固定するので、光学モジュール10L、10Rの光軸を左右方向に傾倒させる力に対して強い。例えば、左右のテンプル23L、23R(図1参照)を広げる力が加わると、左右の光学モジュール10L、10Rの光軸は前方が内側を向くように傾倒しがちであるが、そのような傾倒が抑えられる。
第2のブリッジ30の水平部分の両端付近の幅(上下方向の大きさ)は中央部よりも小さく設定されている。この幅の狭い部位30aは、他の部位に比べて前後に撓み易く、また、ねじれ易い。向き可変機構25、28による向きの調整では、左右の光学モジュール10L、10Rの位置や向きが多少変化するが、図10(b)に矢印D1で示すような変位や、図10(c)に矢印D2で示すような変位が生じたときには、幅の狭い部位30aが撓んだりねじれたりすることにより、それらの変位を吸収することができる。このため、第2のブリッジ30は、向き可変機構25、28による向き調整後の光学モジュール10L、10Rのブリッジ21への固定の妨げにはならない。
また、第2のブリッジ30は金属製であり、幅の狭い部位30aを含めて、圧縮や伸張に対して強い。したがって、使用時における光学モジュール10L、10Rの光軸の左右方向の傾倒を抑える機能は高い。
第3の実施形態の映像表示装置3の光学モジュール10を図11に示す。この映像表示装置3は、映像表示部12と観察光学系13の構成が、第1、第2の映像表示装置1、2と異なる。映像表示部12は、液晶表示器から成る表示素子12aと、発光ダイオードと導光板とを組み合わせた光源12bより成る。また、観察光学系13は、前面(眼から遠い面)と後面(眼に近い面)が共に曲面の透明板13aと、透明板13aの前面に設けられた体積位相型ホログラム素子13bより成る。
表示素子12aからの光は、上端面より透明板13aに入って、その後面で全反射されて、ホログラム素子13bに達する。ホログラム素子13bは光を回折により反射して、透明板13aの後面より出射させるとともに、光学瞳Eにおいて光が表す映像の拡大虚像を観察し得るように設定されている。観察光学系13の透明板13aの前面には、透明板14が接合されており、この透明板14の前面は、透明板13aと透明板14とを介して観察される外界に歪みが生じないようにするために、透明板13aの後面に応じた曲面とされている。
表示素子12aからの光は、ホログラム素子13bに達するまでは、透明板13aの後面で1回全反射されるのみで、透明板13aの前面(透明板14との接合面)には入射しない。したがって、映像を表す光が透明板14を透過して失われることはない。なお、透明板13a、14の前面と後面は、球面とすることも、自由曲面とすることもできる。
映像表示部12と観察光学系13を除く映像表示装置3の構成は、第1の実施形態の映像表示装置1または第2の実施形態の映像表示装置2と同じであり、映像表示装置3においても、左右の光学モジュール10L、10Rの光軸の調整は、光学モジュール10L、10R全体の向きを変えることにより行われる。
なお、上記の各実施形態では、左光学モジュール10L用の向き可変機構25と右光学モジュール10R用の向き可変機構28とを異なる構成としたが、左右の光学モジュール10L、10Rの向き可変機構として、同一構成のもの、例えば向き可変機構25を採用することも可能である。また、ここでは、左右の光学モジュール10L、10Rの向きをそれぞれ一方向のみに変化させるようにしたが、各光学モジュール10L、10Rの向きを任意の方向に変化させるようにしてもよい。向き可変機構25でこれを実現する場合、2つの傾斜板状部材25a、25bの傾斜度を必ずしも等しくする必要はない。
映像を表示する表示素子12aとしては、各実施形態で示した液晶表示器に限らず、他の素子を用いてもよい。例えば、エレクトロルミネセンス(EL)、発光ダイオードアレイ等の自己発光型のものを用いることができる。
第1の実施形態の映像表示装置の外観を示す図。 第1の実施形態の映像表示装置の光学モジュールを示す図。 第1の実施形態の映像表示装置で観察される外界の視野を示す図。 第1の実施形態の映像表示装置の左光学モジュールの向き可変機構を示す図。 第1の実施形態の映像表示装置の左光学モジュールの向きの設定方法を示す図。 第1の実施形態の映像表示装置の右光学モジュールの向き可変機構を示す図。 第1の実施形態の映像表示装置の右光学モジュールの向きの設定原理を示す図。 第1の実施形態の映像表示装置の右光学モジュールの向き可変機構の変形例を示す図。 第2の実施形態の映像表示装置のブリッジ周辺を示す図。 第2の実施形態の映像表示装置の第2のブリッジを示す図。 第3の実施形態の映像表示装置の光学モジュールを示す図。 光軸調整が可能な従来の映像表示装置の例を示す図。 光軸調整が可能な従来の映像表示装置の別の例を示す図。
符号の説明
1、2、3 映像表示装置
10、10L、10R 光学モジュール
11、11L、11R 筐体
12、12L、12R 映像表示部
12a 表示素子
12b 光源
12c 拡散板
12d 集光レンズ
13、13L、13R 観察光学系
13a 透明板
13b 体積位相型ホログラム素子
14、14L、14R 透明板
15 ケーブル
21 ブリッジ
21a 凹部
21b ねじ受け孔
21c 凸部
22L、22R フレーム
23L、23R テンプル
24L、24R 鼻当て
25 向き可変機構
25a、25b 傾斜板状部材
26 ねじ
27 押さえ板
27a 貫通孔
27b 凸部
28 向き可変機構
28a 環状部材
28b ねじ
28p 向き設定面
29 ねじ
30 第2ブリッジ
31 ねじ

Claims (10)

  1. 観察者の左右の眼に映像を提供する映像表示装置であって、
    左眼に提供する映像を表示する左表示部と、左表示部を収容する左筐体と、左眼での外界の観察を可能にするとともに、左表示部からの光を左眼に導いて、左表示部が表示した映像の虚像を、観察される外界の一部に重ねて提供する左光学系より成る左光学モジュールと、
    右眼に提供する映像を表示する右表示部と、右表示部を収容する右筐体と、右眼での外界の観察を可能にするとともに、右表示部からの光を右眼に導いて、右表示部が表示した映像の虚像を、観察される外界の一部に重ねて提供する右光学系より成る右光学モジュールと、
    左光学モジュールと右光学モジュールを連結する連結部と、
    左光学モジュールと連結部の間と右光学モジュールと連結部の間とに設けられ、左光学モジュールと右光学モジュールの向きを可変にする向き可変機構
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 向き可変機構が、連結部に対する左光学モジュールと右光学モジュールの方向をそれぞれ定める2つの方向設定面を規定し、方向設定面の角度が可変であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 向き可変機構が、連結部に接する第1の面と、第1の面に対向し第1の面に対して傾斜した第2の面を有し、第1の面に沿って回転可能な第1の傾斜板状部材と、第1の傾斜板状部材の第2の面に接する第1の面と、第1の面に対向し第1の面に対して傾斜した第2の面を有し、第1の面に沿って回転可能な第2の傾斜板状部材より成り、第2の傾斜板状部材の第2の面で方向設定面を規定することを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 第1の傾斜板状部材の第1の面に対する第2の面の傾斜度と、第2の傾斜板状部材の第1の面に対する第2の面の傾斜度とが等しいことを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 向き可変機構が、左光学モジュールの向きを第1の方向に変化させ、右光学モジュールの向きを第1の方向に対して垂直な第2の方向に変化させることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  6. 左光学系と右光学系がそれぞれ左表示部と右表示部からの光を内部で全反射して進行させるとともに外界からの光を透過させる透明板状部材を含むこと特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  7. 左光学系と右光学系がそれぞれ左表示部と右表示部からの光を反射して虚像を提供する体積位相型ホログラム素子を含むことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  8. 左光学モジュールと右光学モジュールを連結して、連結部による連結を補強するとともに、向き可変機構による左光学モジュールと右光学モジュールの変位を吸収する連結補強部を備えることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  9. 観察者の頭部に装着するための装着部を備え、頭部に装着されたときに、左光学モジュールと右光学モジュールがそれぞれ左眼と右眼の直前に位置することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  10. 装着部が、左光学モジュールに取り付けられ左側頭部で支持される左テンプルと、右光学モジュールに取り付けられ右側頭部で支持される右テンプルと、鼻で支持される鼻当てとを含む眼鏡型であり、頭部に装着されたときに、連結部が左眼と右眼の間の直前に位置することを特徴とする請求項9に記載の映像表示装置。
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