JP2020173300A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッシブマトリクスにおける各有機EL素子の逆バイアス電圧を緩和する。【解決手段】複数の走査線200は、複数の有機EL素子140に電気的に接続されている。複数のデータ線300は、複数の有機EL素子140に電気的に接続されている。制御部400は、複数の有機EL素子140を制御する。制御部400は、複数の走査線200のそれぞれに第1電位を順次入力し、第1電位が入力されていない残りの走査線200のうちの少なくとも一つをフローティング状態にさせる。さらに、制御部400は、第1電位が入力される各期間の間において、複数の走査線200のうちの少なくとも一に第2電位を入力する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、発光装置として、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子が用いられている。有機EL素子は、第1電極、有機層及び第2電極を有している。有機層は、第1電極及び第2電極の間の電圧によって有機ELによって発光する。
特許文献1には、複数の走査線及び複数のドライブ線(データ線)を用いて複数の有機EL素子をパッシブマトリクスにしたがって駆動する方法の一例について記載されている。この方法では、複数の走査線に走査信号が順次入力される。さらに、一の走査線に走査信号が入力され、次の走査線に走査信号が入力されるまでの間に、すべての走査線にリセット電圧が入力される。
特許文献2には、有機EL素子の一例について記載されている。この例では、第1電極及び第2電極の間に間欠的に逆バイアス電圧が印加される。
特開平9−232074号公報 特開平4−308687号公報
特許文献1に記載されているように、複数の有機EL素子をパッシブマトリクスにしたがって駆動する場合がある。本発明者は、パッシブマトリクスにおける各有機EL素子の逆バイアス電圧を緩和することを検討した。
本発明が解決しようとする課題としては、パッシブマトリクスにおける各有機EL素子の逆バイアス電圧を緩和することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
複数の有機EL素子と、
前記複数の有機EL素子に電気的に接続された複数の走査線と、
前記複数の有機EL素子に電気的に接続された複数のデータ線と、
前記複数の有機EL素子を制御する制御部と、
を含み、
前記制御部は、
前記複数の走査線のそれぞれに第1電位を順次入力し、前記第1電位が入力されていない残りの走査線のうちの少なくとも一の電位をフローティング状態にさせ、
前記第1電位が入力される各期間の間において、前記複数の走査線のうちの少なくとも一に第2電位を入力する、発光装置である。
実施形態に係る発光装置を説明するための図である。 図1に示した発光装置の動作の一例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の動作の一例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の動作の一例を説明するための図である。 実施形態に係る発光装置の動作の一例を示すタイムチャートである。 実施形態に係る発光装置の有機EL素子の断面の一例を示す図である。 図3の変形例を示す図である。 図1の第1の変形例を示す図である。 図1の第2の変形例を示す図である。 図1の第3の変形例を示す図である。
本明細書において「AがB上に位置する」という表現は、例えば、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがB上に直接位置することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。さらに、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後ろ」等の向きを示す表現は、基本的に図面の向きと合わせて用いるものであって、例えば本明細書に記載された発明品の使用する向きに限定して解釈されるものではない。
本明細書中における陽極とは、発光材料を含む層(例えば有機層)に正孔を注入する電極のことを示し、陰極とは、発光材料を含む層に電子を注入する電極のことを示す。また、「陽極」及び「陰極」という表現は、「正孔注入電極」及び「電子注入電極」又は「正極」及び「負極」等の他の文言を意味することもある。
本明細書における「発光装置」とは、ディスプレイや照明等の発光素子を有するデバイスを含む。また、発光素子と直接的、間接的又は電気的に接続された配線、IC(集積回路)又は筐体等も「発光装置」に含む場合もある。
本明細書において、特に断らない限り、「膜」という表現と「層」という表現とは、状況及び場合に応じて適宜置換することが可能である。例えば、「絶縁膜」という文言は、「絶縁層」という文言に置換することが可能である。
本明細書において「接続」とは、複数の要素が直接的又は間接的を問わずに接続している状態を表す。例えば、複数の要素の間に接着剤又は接合部材が介して接続している場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。また、複数の要素の間に、電流、電圧又は電位を供給可能又は伝送可能な部材が存在しており、「複数の要素が電気的に接続している」場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。
本明細書において、特に断りがない限り「第1、第2、A、B、(a)、(b)」等の表現は要素を区別するためのものであり、その表現により該当要素の本質、順番、順序又は個数等が限定されるものではない。
本明細書において、各部材及び各要素は単数であってもよいし、又は複数であってもよい。ただし、文脈上、「単数」又は「複数」が明確になっている場合はこれに限らない。
本明細書において、「AがBを含む」という表現は、特に断らない限り、AがBのみによって構成されていることに限定されず、AがB以外の要素によって構成され得ることを意味する。
本明細書において「断面」とは、特に断らない限り、発光装置を画素や発光材料等が積層した方向に切断したときに現れる面を意味する。
本明細書において「有さない」、「含まない」、「位置しない」等の表現は、ある要素が完全に排除されていることを意味してもよいし、又はある要素が技術的な効果を有さない程度に存在していることを意味してもよい。
本明細書において、「〜後に」、「〜に続いて」、「〜次に」、「〜前に」等の時間的前後関係を説明する表現は、相対的な時間関係を表しているものであり、時間的前後関係が用いられた各要素が必ずしも連続しているとは限らない。各要素が連続していることを表現する場合、「直ちに」又は「直接」等の表現を用いることがある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10を説明するための図である。発光装置10は、複数の有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子140、複数の走査線200、複数のデータ線300及び制御部400を含んでいる。複数の走査線200は、複数の有機EL素子140に電気的に接続されている。複数のデータ線300は、複数の有機EL素子140に電気的に接続されている。制御部400は、複数の有機EL素子140を制御する。制御部400は、複数の走査線200のそれぞれに第1電位を順次入力し、第1電位が入力されていない残りの走査線200のうちの少なくとも一つをフローティング状態にさせる。さらに、制御部400は、第1電位が入力される各期間の間において、複数の走査線200のうちの少なくとも一に第2電位を入力する。
本実施形態によれば、パッシブマトリクスにおける各有機EL素子140の逆バイアス電圧を緩和することができる。図5を用いて後述するように、フローティング状態の走査線200の電位は、他の線(例えば、データ線300)の電位に応じて変動するものの、一定の範囲内(例えば、接地電位及び第1電位の間)に留めることができる。さらに、仮に、フローティング状態の走査線200の電位が大きく変動したとしても、第2電位、すなわち、リセット電位の入力によって、走査線200及びデータ線300の間の電位差、すなわち、逆バイアス電圧を緩和することができる。
第2電位は、第1電位と等しくてもよいし、又は第1電位と異なっていてもよい。走査線200の電位をリセットする観点からすると、第2電位は、例えば、第1電位と等しく、又は第1電位に近似させることができる。
第1電位が入力される各期間の間において、第2電位は、複数の走査線200のすべてに入力されてもよいし、又は一部の走査線200のみに入力されてもよい。走査線200の電位をリセットする観点からすると、第2電位は、例えば、フローティング状態の走査線200の電位が大きく変動したときのみ入力されるようにすることができる。
制御部400による複数の有機EL素子140の制御において、複数の有機EL素子140のそれぞれの逆バイアス電圧の絶対値は、例えば、6V以下にすることができる。
図1を用いて、発光装置10の詳細を説明する。
発光装置10は、基板100、複数の有機EL素子140、複数の走査線200、複数のデータ線300及び制御部400を含んでいる。制御部400は、制御回路402、複数のトランジスタ410及び複数の電流源420を含んでいる。
各有機EL素子140は、例えば、画素であってもよいし、又は面光源であってもよい。各有機EL素子140が画素であるとき、各有機EL素子140(画素)の発光の有無を制御することで、複数の有機EL素子140によって画像を生成することができる。各有機EL素子140が面光源であるとき、各有機EL素子140の形状は、互いに同一であってもよいし、又は互いに異なっていてもよい。さらに、各有機EL素子140(面光源)の形状は、矩形であってもよいし、又は非矩形(例えば、円、星、ハート、環等の形状)であってもよい。
各有機EL素子140は、アノードA及びカソードKを有している。有機EL素子140のアノードAは、走査線200に電気的に接続されている。有機EL素子140のカソードKは、データ線300に電気的に接続されている。各有機EL素子140に電気的に接続されている走査線200及びデータ線300の組み合わせは、複数の有機EL素子140に応じて、異なっている。したがって、走査線200及びデータ線300の組み合わせに応じて、複数の有機EL素子140を選択的に発光させることができる。
複数の有機EL素子140は、物理的に、m行n列(m及びnは、互いに独立して2以上の整数である。)の行列状に並んでいてもよいし、又は物理的に行列状に並んでいなくてもよい。図1では、回路図の簡易な説明のため、複数の有機EL素子140は、4行5列の行列状に並ぶように描写されているが、図1の描写は、複数の有機EL素子140の実際の数及び複数の有機EL素子140の実際の物理的な配置を示唆するものではない。なお、複数の有機EL素子140が物理的に行列状に並んでいるとき、複数の走査線200は、互いに行方向に並んで列方向に延伸し、複数のデータ線300は、列方向に並んで行方向に延伸する。
複数のトランジスタ410のそれぞれは、複数の走査線200のそれぞれに電気的に接続されている。図1に示す例において、各トランジスタ410は、PNPバイポーラトランジスタである。ただし、各トランジスタ410は、PチャネルFET(Field Effect Transistor)であってもよい。図1に示す例において、トランジスタ410のコレクタCは、走査線200に電気的に接続されている。トランジスタ410のコレクタCは、トランジスタ410がオフ状態において電気的にフローティングする。したがって、オフ状態のトランジスタ410に電気的に接続された走査線200の電位は、フローティング状態になる。これに対して、オン状態のトランジスタ410に電気的に接続された走査線200の電位は、第1電位となる。各トランジスタ410のオン又はオフは、制御回路402(例えば、集積回路(IC))によって制御することができる。
一例において、走査線200の電位がフローティング状態であるか否かは、走査線200の電位の時間変化を、例えばオシロスコープによって検査することで判定することができる。例えば、第1電位が入力されていない走査線200の電位が、接地電位に戻ることなく、接地電位及び第1電位の間の一部の領域(例えば、接地電位及び第1電位の間の中心の値及びその近傍を含む領域)内で変動するとき、走査線200の電位はフローティング状態にあると判定することができる。
複数の電流源420のそれぞれは、複数のデータ線300のそれぞれに電気的に接続されている。各電流源420は、集積回路(IC)、例えば、LED(Light Emitting Diode)ドライバである。第1電位の走査線200及びオン状態の電流源420に電気的に接続されたデータ線300に電気的に接続された有機EL素子140には電流が流れる。このようにして、複数の有機EL素子140を選択的に発光させることができる。各電流源420のオン又はオフは、制御回路402(例えば、集積回路(IC))によって制御することができる。
図2から図4は、図1に示した発光装置10の動作の一例を説明するための図である。
図2から図4に示す例では、制御部400は、図2から図4に示す5つの走査線200のうちの左側の走査線200から右側の走査線200に向けて、複数の走査線200のそれぞれに第1電位(H)を順次入力している。さらなる詳細は、以下のとおりである。
まず、図2に示すように、制御部400は、左から3つ目の走査線200に第1電位(H)を入力し、残りの4つの走査線200の電位をフローティング状態にさせる。さらに、制御部400は、上から2つ目の電流源420及び上から4つ目の電流源420をオンさせ、残りの電流源420をオフさせる。このようにして、第1電位(H)の走査線200及びオンされた電流源420に電気的に接続されたデータ線300の双方に電気的に接続された有機EL素子140には電流が流れる。電流が流れた有機EL素子140に電気的に接続されたデータ線300の電位は、有機EL素子140の順方向電圧降下VFによって、H−VFとなり、残りのデータ線300の電位は、Hとなる。
次いで、図3に示すように、制御部400は、複数の走査線200のすべてに第2電位(H)を与え、複数の電流源420のすべてをオフさせる。このようにして、複数の走査線200の電位を第2電位にリセットすることができる。
次いで、図4に示すように、制御部400は、左から4つ目の走査線200に第1電位(H)を入力し、残りの4つの走査線200の電位をフローティング状態にさせる。さらに、制御部400は、上から2つ目の電流源420及び上から4つ目の電流源420をオンさせ、残りの電流源420をオフさせる。このようにして、第1電位(H)の走査線200及びオンされた電流源420に電気的に接続されたデータ線300の双方に電気的に接続された有機EL素子140には電流が流れる。電流が流れた有機EL素子140に電気的に接続されたデータ線300の電位は、有機EL素子140の順方向電圧降下VFによって、H−VFとなり、残りのデータ線300の電位は、Hとなる。
図2及び図4において、フローティング状態の走査線200に電気的に接続された有機EL素子140(特に、オンされた電流源420に電気的に接続されたデータ線300に電気的に接続された有機EL素子140)には、順方向バイアスが加わる可能性がある。したがって、複数の有機EL素子140のすべての数は、少ないことが好ましく、例えば、100以下であることが好ましい。また、一の走査線200に電気的に接続された有機EL素子140の数は少ないことが好ましく、例えば、10以下であることが好ましい。この場合、走査線200の残留電荷及び走査線200におけるリーク電流の総和を低減することができ、クロストークを低減することができる。
図3におけるリセットにおいて、複数の有機EL素子140は発光しない。したがって、走査線200に第2電位を入力する期間は、短いことが好ましく、例えば、走査線200に第1電位を入力する期間より短くすることができる。
図5は、実施形態に係る発光装置10の動作の一例を示すタイムチャートである。
図5に示すタイムチャートは、3行3列の行列状に並ぶ9つの有機EL素子140を含む発光装置10から測定されている。
制御部400は、0sから約3msまでの第1の期間、第1の走査線200(図5において、VA1は、第1の走査線200の電位を示す。)に第1電位を入力しつつ第2の走査線200の電位及び第3の走査線200の電位をフローティング状態にさせ、約3msから6msまでの第2の期間、第2の走査線200に第1電位を入力しつつ第3の走査線200の電位及び第1の走査線200の電位をフローティング状態にさせ、約6msから約9msまでの第3の期間、第3の走査線200に第1電位を入力しつつ第1の走査線200の電位及び第2の走査線200の電位をフローティング状態にさせる。制御部400は、第3の期間後、上述した動作を繰り返す。
制御部400は、上述した各期間内において、第1のデータ線300(図5において、VC1は、第1のデータ線300の電位を示す。)に1msの間100mAの電流を流し、第2のデータ線300(図5において、VC2は、第2のデータ線300の電位を示す。)に1.5msの間200mAの電流を流し、第3のデータ線300(図5において、VC3は、第3のデータ線300の電位を示す。)に2msの間300mAの電流を流す。
制御部400は、上述した各期間の間(図5における約3ms、約6ms及び約9ms)において、すべての電流源420をオフにしつつすべての走査線200に第2電位を入力する。図5において、第2電位は、第1電位と等しくなっている。
第2の期間及び第3の期間において、電位VA1は、接地されておらず、フローティング状態にある。図5に示すように、電位VA1は、第2の期間及び第3の期間において接地電位まで低下しない。このため、図5における逆バイアス電圧VA1−VC1の絶対値は、第2の期間及び第3の期間において第1の走査線200の電位が接地されている場合の逆バイアス電圧の絶対値よりも低減することができる。
一方、電位VA1は、第2の期間及び第3の期間において、電位VC1、電位VC2及び電位VC3の低下に応じて低下している。仮に、第2の期間及び第3の期間の間において、電位VA1をリセットしなかった場合、第3の期間における電位VA1は、第3の期間における電位VC1、電位VC2及び電位VC3の低下によって、第2の期間における電位VA1よりも低下して、逆バイアス電圧VA1−VC1の絶対値が増加し得る。これに対して、本実施形態では、第2の期間及び第3の期間の間において電位VA1をリセットすることで、電位VA1の低下、すなわち、逆バイアス電圧VA1−VC1の絶対値の増加を低減することができる。
次いで、実施形態に係る発光装置10の使用方法の一例を説明する。この例において、発光装置10は、自動車に搭載される照明、より具体的には、自動車に搭載されるテールランプである。
発光装置10は、セグメント照明である。具体的には、各有機EL素子140の発光領域は、大きく、例えば、10mm以上となっている。さらに、各有機EL素子140に流れる電流は、大きく、例えば、0.1A以上1.0A以下である。
発光装置10は、湾曲可能な照明である。具体的には、基板100は、樹脂材料を含む基板となっている。
図6は、実施形態に係る発光装置10の有機EL素子140の断面の一例を示す図である。
発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120及び第2電極130を含んでいる。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102側に位置している。第2面104は、第1面102の反対側にある。
基板100は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を形成するための支持体として機能することができる。基板100は、透光性及び可撓性を有していてもよい。基板100は、単層であってもよいし、又は複数層であってもよい。一例において、基板100は、樹脂基板であり、有機材料(例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミド)を含んでいてもよい。基板100が樹脂基板である場合、基板100の第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機バリア層(例えば、SiN又はSiON)を有していてもよい。他の例において、基板100は、ガラス基板であってもよい。基板100と第1電極110との間に、少なくとも第1電極110よりも広い領域に、平坦化や密着性改善を目的に1層以上の有機材料を含む層を有していてもよい。
第1電極110は、陽極として機能することができる。一例において、第1電極110は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、銀又は銀合金である。この例において、第1電極110の厚さは、例えば、5nm以上50nm以下にしてもよい。第1電極110の厚さが上記下限以上である場合、第1電極110の電気抵抗を低くすることができ、第1電極110の厚さが上記上限以下である場合、第1電極110の透過率を高くすることができる。他の例において、第1電極110は、酸化物半導体を含んでいてもよい。酸化物半導体は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)又はIGZO(Indium Galium Zinc Oxide)である。
有機層120は、発光層(EML)を含んでおり、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)のうちの少なくとも一を適宜さらに含んでいてもよい。有機層120においては、正孔が第1電極110からEMLに注入され、電子が第2電極130からEMLに注入され、EMLにおける正孔及び電子の再結合によって光が発せられる。
第2電極130は、陰極として機能することができる。一例において、第2電極130は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される少なくとも1つの金属又はこの群から選択される金属の合金である。
第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102から順に並んで、有機EL素子140を形成している。
発光装置10は、ボトムエミッションであってもよいし、又はトップエミッションであってもよい。発光装置10がボトムエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して(つまり、発光装置10がボトムエミッションである場合、基板100及び第1電極110は、透光性を有している。)、基板100の第2面104から光を発する。発光装置10がトップエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過して(つまり、発光装置10がトップエミッションである場合、第2電極130は、透光性を有している。)、基板100の第2面104の反対側から光を発する。
第1電極110は、図1に示した走査線200の一部分となっていてもよい。第2電極130は、図1に示したデータ線300の一部分となっていてもよい。この場合、有機EL素子140は、走査線200及びデータ線300の交差部分とすることができる。
図7は、図3の変形例を示す図である。
図7に示すように、走査線200の電位のリセットの期間において、制御部400は、複数のデータ線300のうちの少なくとも一の電位をフローティング状態にさせてもよい。図7に示す例においては、走査線200の電位のリセットの期間においてデータ線300を特定の電位(例えば、走査線200の電位と同じ電位)に設定するための回路(例えば、スイッチ回路)を設ける必要がなく、低コストを実現することができる。さらに、図7に示す例においては、有機EL素子140の容量成分の残存電荷を接地電位のデータ線300に流さないため、無効電力(すなわち、有機EL素子140の発光に寄与しない消費電力)を低減することができる。
図8は、図1の第1の変形例を示す図である。
制御部400は、複数のダイオード412を含んでいる。複数のダイオード412のそれぞれは、複数のトランジスタ410のそれぞれに並列に接続されている。各ダイオード412は、各トランジスタ410の保護ダイオードとして機能することができる。
図9は、図1の第2の変形例を示す図である。
制御部400は、複数の走査線200のそれぞれの両側から第1電位及び第2電位を入力してもよい。走査線200の両側から電位を入力することで、走査線200における電圧降下を低減することができる。このため、各有機EL素子140の逆バイアス電圧を緩和することができる。
図10は、図1の第3の変形例を示す図である。
走査線200は、有機EL素子140のカソードKに電気的に接続されており、データ線300は、有機EL素子140のアノードAに電気的に接続されている。
複数のトランジスタ410のそれぞれは、複数の走査線200のそれぞれに電気的に接続されている。図10に示す例において、各トランジスタ410は、NPNバイポーラトランジスタである。ただし、各トランジスタ410は、NチャネルFETであってもよい。図10に示す例において、トランジスタ410のコレクタCは、走査線200に電気的に接続されている。トランジスタ410のコレクタCは、トランジスタ410がオフ状態において電気的にフローティングする。したがって、オフ状態のトランジスタ410に電気的に接続された走査線200の電位は、フローティング状態になる。これに対して、オン状態のトランジスタ410に電気的に接続された走査線200の電位は、第1電位(接地電位)となる。各トランジスタ410のオン又はオフは、制御回路402(例えば、集積回路(IC))によって制御することができる。
複数の電流源420のそれぞれは、複数のデータ線300のそれぞれに電気的に接続されている。各電流源420は、集積回路(IC)、例えば、LED(Light Emitting Diode)ドライバである。第1電位の走査線200及びオン状態の電流源420に電気的に接続されたデータ線300に電気的に接続された有機EL素子140には電流が流れる。このようにして、複数の有機EL素子140を選択的に発光させることができる。各電流源420のオン又はオフは、制御回路402(例えば、集積回路(IC))によって制御することができる。
制御部400は、複数の走査線200のそれぞれに第1電位を順次入力し、第1電位が入力されていない残りの走査線200のうちの少なくとも一つをフローティング状態にさせる。さらに、制御部400は、第1電位が入力される各期間の間において、複数の走査線200のうちの少なくとも一に第2電位を入力する。図10に示す例においても、パッシブマトリクスにおける各有機EL素子140の逆バイアス電圧を緩和することができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
140 有機EL素子
200 走査線
300 データ線
400 制御部
402 制御回路
410 トランジスタ
412 ダイオード
420 電流源

Claims (10)

  1. 複数の有機EL素子と、
    前記複数の有機EL素子に電気的に接続された複数の走査線と、
    前記複数の有機EL素子に電気的に接続された複数のデータ線と、
    前記複数の有機EL素子を制御する制御部と、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の走査線のそれぞれに第1電位を順次入力し、前記第1電位が入力されていない残りの走査線のうちの少なくとも一の電位をフローティング状態にさせ、
    前記第1電位が入力される各期間の間において、前記複数の走査線のうちの少なくとも一に第2電位を入力する、発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記第2電位は、前記第1電位と等しい、発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記制御部は、前記第1電位が入力される各期間の間において、前記複数のデータ線のうちの少なくとも一の電位をフローティング状態にさせる、発光装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記制御部は、
    前記複数の走査線にそれぞれ電気的に接続された複数のトランジスタと、
    前記複数のトランジスタにそれぞれ並列に接続された複数のダイオードと、
    を含む、発光装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の有機EL素子の数は、100以下である、発光装置。
  6. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の有機EL素子のそれぞれの発光領域は、10mm以上である、発光装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記制御部による前記複数の有機EL素子の制御において、前記複数の有機EL素子のそれぞれには、0.1A以上1.0A以下の電流が流れる、発光装置。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記制御部による前記複数の有機EL素子の制御において、前記複数の有機EL素子のそれぞれの逆バイアス電圧の絶対値は、6V以下である、発光装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記制御部は、前記複数の走査線のそれぞれの両側から前記第1電位及び前記第2電位を入力する、発光装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の有機EL素子は、樹脂材料を含む基板上に位置している、発光装置。
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