JP2020173244A - 粒子サイズ測定装置および測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より小さい粒子サイズを測定することのできる粒子サイズ測定装置および測定方法を提供すること。【解決手段】粒子のサイズを測定する粒子サイズ測定装置1は、粒子を含む試料9へ平行光10を照射する第1光源2と、試料を挟んで第1光源と略対向するように配置され、試料を撮像する第1撮像装置4と、第1撮像装置により撮像された画像を解析する画像解析部7とを備え、第1撮像装置と第1光源とは、粒子に入射した平行光が所定角度θth以下で散乱された散乱光を第1撮像装置で撮像できるように略対向して配置されており、画像解析部は、第1撮像装置により撮像された散乱光画像に基づいて、粒子のサイズを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、粒子サイズ測定装置および測定方法に関する。
試料の粒度分布を測定する技術として、特開2009―156595号公報(特許文献1)がある。この公報には、単一波長の光を試料に照射する光源と、試料の投影画像を撮影する画像センサとを備え、画像センサによって撮影された画像を解析することにより粒子サイズを算出する。
特開2009−156595号公報
特許文献1の技術では、撮影された画像からひとつひとつの粒子を認識し、認識された粒子の形状から粒子サイズを算出している。しかし、光学的に認識できる粒子サイズには限界があり、一般的に1μm以下の粒子を認識するのは難しい。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、より小さい粒子サイズを測定することのできる粒子サイズ測定装置および測定方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に従う粒子サイズ測定装置は、粒子のサイズを測定する粒子サイズ測定装置であって、粒子を含む試料へ平行光を照射する第1光源と、試料を挟んで第1光源と略対向するように配置され、試料を撮像する第1撮像装置と、第1撮像装置により撮像された画像を解析する画像解析部とを備え、第1撮像装置と第1光源とは、粒子に入射した平行光が所定角度以下で散乱された散乱光を第1撮像装置で撮像できるように略対向して配置されており、画像解析部は、第1撮像装置により撮像された散乱光画像に基づいて、粒子のサイズを算出する。
本発明によれば、粒子に入射した平行光が所定角度以下で散乱された散乱光を第1撮像装置により撮影するため、粒子の画像を撮像する場合に比べてより小さなサイズまで測定することができる。
粒度分布測定装置の構成図である。 粒子と平行光および散乱光の関係を模式的に示す説明図である。 遮光板の例を示す説明図である。 平行光のビーム形状の例を示す説明図である。 測定部の構成図である。 散乱光の画像の例を示す説明図である。 散乱角および粒子サイズに対する散乱光強度の特性を示す特性図である。 第2実施例に係り、粒度分布測定装置の構成図である。 粒度分布測定処理のフローチャートである。 粒子サイズと散乱光の強度との関係を示す特性図である。 第3実施例に係り、粒度分布測定装置の構成図である。 第4実施例に係り、粒度分布測定装置の構成図である。 粒度分布測定処理のフローチャートである。 平行光の波長を変えた場合における、粒子サイズと散乱光強度の関係を示す特性図である。 変形例に係る光源の配置例を示す。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係る粒子サイズ測定装置は、例えば、粒度分布測定装置として使用することができる。本実施形態の粒子サイズ測定装置は、実験室などの静的な環境下で用いることもできるし、工場またはプラントなどの動的な環境下でも用いることができる。さらに、本実施形態の粒子サイズ測定装置は、試料を停止させて粒子サイズを測定することもできるし、試料を連続的に搬送しながら粒子サイズを測定することもできる。
本実施形態に係る粒子サイズ測定装置としての粒度分布測定装置1は、後述のように、平行光を粒子に入射させて所定角度以下の小角散乱光を発生せしめ、この散乱光の画像から粒子サイズを算出する。したがって、粒子の影の画像を測定する場合に比べて、より小さなサイズまで測定することができる。
図1〜図7を用いて第1実施例を説明する。図1は、本実施例における粒度分布測定装置1の概略構成を示す。粒度分布測定装置1は、例えば、光源2と、測定部3と、マイクロスコープ4と、撮像部5と、遮光板6と、画像処理部7と、制御部8とを備えることができる。
「第1光源」の例としての光源2は、測定部3に設置された試料9に向けて平行光10を照射する。光源2に用いる発光素子には、例えばLEDやレーザー等を用いることができる。レーザーを使用する場合は、試料9に含まれる粒子群による光干渉によりスペックルが発生する場合がある。そこで、レーザーを使用する場合は、例えばディヒューザーまたはスペックルレデューサー等を設置することにより、干渉性を低減すればよい。
ここで、平行光10の光軸は、マイクロスコープ4の光軸11に対して、図中に示した角度θthだけずらしてある。平行光10は、その光軸に対する平行度の分布幅が角度θthよりも十分小さくなるように設定される。
平行光10のビームサイズおよび形状は、試料9中の粒子91(図2参照)に散乱されずに直進した成分が撮像部5に入射せず、かつ、粒子91により散乱された光のみがマイクロスコープ4によって撮像されるように、かつ、試料9におけるマイクロスコープ4の視野範囲全体を照射できるように設計される。
測定部3の構成は図5で後述する。「第1撮像装置」の例としてのマイクロスコープ4は、測定部3を挟んで光源2に略対向して配置されている。マイクロスコープ4は、入射した光(ここでは粒子により発生した散乱光)を撮像部5によって電気信号に変換し、画像データを生成して画像処理部7へ送る。
ここで、光源2とマイクロスコープ4とが試料9を有する測定部3を挟んで略対向するとは、光源2の平行光10とマイクロスコープ4の光軸11とが一致しないこと、すなわち、光源2の平行光10とマイクロスコープ4の光軸11とが平行ではなく交差することを意味する。より詳しくは、光源2とマイクロスコープ4とが測定部3を挟んで略対向するとは、光源2の平行光10とマイクロスコープ4の光軸11とが90°未満の所定角度θthで交差するように、向かい合って配置されることを意味する。
マイクロスコープ4の入射部には、不要な光(ここでは光源2から直接入射する光)がマイクロスコープ4内に入るのを阻止する遮光板6を設けることもできる。遮光板6の例は、図3で後述する。
「画像解析部」の例としての画像処理部7は、散乱光の強度に基づいて粒子サイズを算出する。メモリ(不図示)に格納されたコンピュータプログラム71がマイクロプロセッサ(不図示)に読み込まれて実行されることにより、画像処理部7としての機能が実現される。画像処理部7は、マイクロスコープ4の撮像部5から取得する散乱光画像に基づいて、散乱光画像に含まれる粒子のサイズを算出する。画像処理部7の算出結果は、制御部8へ送られる。画像処理部7は、測定状況をモニタするための信号を外部ディスプレイ(不図示)等へ出力することもできる。
制御部8は、粒度分布測定装置1の動作を制御する。制御部8は、例えば、光源2の点灯を制御したり、測定部3を調整したりする。さらに、制御部8は、画像処理部7の測定結果に基づいて、警報信号を発したり、図外の他システムへ粒子サイズまたは粒度分布状況等の情報を送ることもできる。
制御部8は、例えば、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェース回路などを備えた計算機として構成することができる。この場合、メモリに格納された所定のコンピュータプログラムをマイクロプロセッサが読み込んで実行することにより、計算機は制御部8としての機能を実現する。
計算機とコンピュータプログラムとから実現する例に代えて、主にハードウェア回路によって画像処理部7または制御部8を実現してもよい。この場合、回路構成を制御するためのデータにしたがって回路素子の接続構成などを変更可能なハードウェアを用いることもできる。
画像処理部7または制御部8が計算機とコンピュータプログラムとから実現される場合、そのコンピュータプログラムの一部もしくは全部、または、使用されるデータの一部もしくは全部を、記録媒体MMへ格納したり、通信ネットワークCNを用いて転送したりすることもできる、
図2は、粒子91と、平行光10と、マイクロスコープ4の光軸11との関係を模式的に示す図である。
光源2からの平行光10が試料9に入射すると、平行光10の多くは、図2中に平行光10(1)として示すように、粒子91の間を通過して透過する。残りの平行光10は、平行光10(2),(3)として示すように、粒子91に入射して散乱する。
粒子91により散乱される平行光10(2),(3)のうち、一部の平行光10(2)は、マイクロスコープ4の光軸11に対して所定角度θth以下の角度θ1で散乱されて(θ1≦θ)、マイクロスコープ4に入射し、撮像部5に到達する。他の一部の平行光10(3)は、所定角度θthを超える角度θ2で散乱される(θ2>θ)。所定角度θthより大きい角度で散乱された光10(3)は、遮光板6により遮られるなどして、マイクロスコープ4へ入射しない。
図3を用いて、遮光板6を説明する。遮光板6は、試料9とマイクロスコープ4との間に配置される。遮光板6は、粒子91で発生した散乱光のうち、所定の角度範囲にある散乱光(所定角度θth以下の散乱光)のみをマイクロスコープ4へ入射させる。
図3は、アパーチャの光軸11から見た遮光板6の例を示す。図3(1)の遮光板6(1)は、光軸11を中心とする開口61(1)を有し、全体が環状に形成されている。この遮光板6(1)を用いることにより、マイクロスコープ4の入射部(アパーチャ)へ不要な光が入射するのを低減することができる。ここで、不要な光とは、粒子のサイズを測定するのに使用できる光以外の光、すなわち所定角度θth以下で散乱される散乱光以外の光である。
図3(2)の遮光板6(2)は、平行光10に近い方(図3中の上側)が開口する略U字状に形成されている。散乱光のうち平行光10の光軸に近い散乱光は、開口部61(2)を通ってマイクロスコープ4へ入射する。それ以外の散乱光は、もともとマイクロスコープ4へ入射しないか、あるいは遮光板6(2)により遮られる。この遮光板6(2)を用いる場合も、マイクロスコープ4内に不要な光が入射するのを低減できる。
図4を用いて、平行光10のビーム形状(ビーム断面)の例を説明する。図4中には、ビーム断面におけるマイクロスコープ4の視野範囲41と、平行光10の直進成分が撮像部5に入る領域である直進成分入射範囲51とが示されている。
図4(1)は、円形のビームの例である。円形ビームの場合、平行光10の断面サイズが大きいため、平行光10の中心101を視野範囲41に一致させると直進成分入射範囲51に重なってしまう。そこで、平行光10の断面中心101からずらした位置に視野範囲41が位置するように光学系を設定する。この場合、平行光10の光密度が視野範囲41において均一となるように、光源2の光学系を拡散板またはレンズ等を組み合わせて設計するとよい。
図4(2)は、略半円状のビームの例である。この例では、図示せぬ遮蔽板等を用いて平行光10の断面の一部をカットすることにより、平行光10のビーム断面が直進成分入射範囲51に重ならないようにしている。図4(2)に示す例は、図4(1)の場合に比べて、視野範囲41を平行光10の断面中心101へ近づけることができる。したがって、平行光10の光密度が例えばガウス分布のような中心対称の分布を持つ場合であっても、光密度が比較的均一な中心付近を視野範囲41に一致させることができる。
図4(3)では、略矩形状のビームの例である。この例では、図示せぬ遮蔽板等を用いて平行光10の断面が視野範囲41より僅かに広くなるように整形している。これにより、視野範囲41の外側にある粒子91による散乱光が多重散乱してマイクロスコープ4へ侵入のを抑制することができ、視野範囲41における粒子91からの散乱光を高いS/N比で撮像することができる。
図5の断面図を用いて、測定部3を説明する。測定部3は、その内部に試料9を保持し、保持された試料9に平行光10を照射させる。測定部3は、例えば、試料容器31と、観察窓33と、照射窓34と、照射窓駆動部35とを備える。
試料容器31は、試料9を保持する容器である。試料容器31を製造ライン(不図示)から離れた場所に設けて、製造ラインから取り出した試料9を試料容器31の空間32へ注入してもよいし、または、製造ラインの途中に試料容器31を設けて、製造ラインから直接的に試料9を容器31の空間32へ送り込んでもよい。
観察窓33は、試料9をマイクロスコープ4により観察するための窓である。観察窓33は、少なくとも平行光10の波長に対して透明である。観察窓33の試料側の表面付近にマイクロスコープ4の焦点が位置するように光学系が設定される。
照射窓34は、試料容器31内へ平行光10を照射させるための窓である。照射窓34は、観察窓12と正対するようにして試料容器31に設けられている。照射窓34は、少なくとも平行光10の波長に対して透明である。観察窓33と照射窓34との間には微少な隙間321が形成され、その隙間321に試料9の一部が保持される。
照射窓駆動部35は、照射窓34の位置を制御する。照射窓34は、照射窓駆動部35により観察窓33へ近づいたり、観察窓33から離れたりする。照射窓駆動部35は、制御部8からの制御信号にしたがって動作してもよいし、あるいは、ユーザが手動で動かしてもよい。
なお、マイクロスコープ4により試料容器31内の試料9を撮像するときに粒子同士が重ならないように、必要に応じて試料9に希釈・分散処理を施す。
平行光10は、照射窓34から入射して試料9へ照射される。平行光10のうち、試料9中の粒子で散乱されずに直進した成分は、観察窓33を透過して測定部3の外へ抜けていく。マイクロスコープ4は、平行光10のうち試料9の粒子によってマイクロスコープの光軸11の方向へ散乱された成分を、観察窓33を介して撮像する。
ここで、観察窓33は、平行光10の直進成分の全てが透過できるように、十分な大きさに設定することが望ましい。平行光10の直進成分の一部が試料容器31に接触すると、試料容器31の内部で反射、散乱し、その一部がマイクロスコープ4に侵入して、撮像におけるS/N比を悪化させる。
なお、本実施例では平行光10の直進成分が観察窓33から透過して測定部3の外へ抜けていく例を説明した。これに代えて、試料容器31の内壁を光吸収剤でコーティングしたり、試料容器31の内側に光吸収性の部材を設置したりしてもよい。これにより、試料容器31内での光の乱反射などを抑制することができる。
照射窓駆動部35は、上述の通り、照射窓34をマイクロスコープ4の光軸11の方向に移動させる。測定時では、照射窓34を観察窓33に近付けることにより、試料9の光軸11の方向の厚さを薄くし、平行光10を照射される試料9の領域(体積)を最小限にする。これによりマイクロスコープ4によって試料9を撮像する場合の粒子同士の重なりを抑制したり、マイクロスコープ4の焦点位置外の粒子による散乱光の影響等を抑制したりできる。さらに、照射窓34と観察窓33とをできるだけ接近させることにより、粒子の移動が抑制されるため、撮像時のブレを抑制することができる。
マイクロスコープ4による撮像の終了後は、照射窓駆動部35により照射窓34を観察窓33から遠ざける。照射窓34と観察窓33とを離した後で、試料容器31内の試料9を入れ替えることもできる。
図1で述べたマイクロスコープ4は、対物側の焦点を試料9に合わせてあり、ひとつひとつの粒子からの散乱光をマイクロスコープ4の撮像部5で撮像できるように光学系が設計されている。さらに、本実施例のマイクロスコープ4では、平行光10の直進成分が撮像部5に入射するのを抑制すべく、焦点距離およびレンズ径を設定する。
図6は、アルミナ粒子を撮像した画像例を示す。図6(1)は散乱光画像を示し、図6(2)は散乱光画像を模式的に示す説明図である。図6(2)の模式図は、散乱光画像を説明するためのものであり、図6(1)の画像と直接対応しない。
図6中の各点は、ひとつひとつの粒子からの散乱光を示す。本実施例では、散乱光のうち光軸11にほぼ平行な成分(光軸11からの角度が所定角度θth以下の成分)を撮像するために、マイクロスコープ4は、レンズ径に対する焦点距離ができるだけ長くなるように設定されている。
図1で述べた画像処理部7は、撮像部5で撮像した画像からひとつひとつの粒子91を認識し、それぞれの粒子における散乱光強度を取得し、その散乱高強度に基いて粒子サイズを算出する。
画像処理部7は、それぞれの粒子に対応するピクセル群の中で最も輝度値が高いピクセルにおける値を、その粒子の散乱光強度として取得する。または、画像処理部7は、ガウス分布等でフィッティングすることにより、得られたカーブのピーク強度を散乱光強度とすることもできる。
さらに、画像処理部7は、試料9の材質の散乱光強度と粒子サイズとの対応関係を、関係式またはデータベースとしてあらかじめ用意しておき、関係式またはデータベースを用いることにより粒子サイズを算出する。
散乱光強度が撮像画像の輝度レンジを外れる場合は、光源2の出力を調整したり、撮像部5の露光時間を調整したり、撮像部5のゲインを調整したりすればよい。これにより、散乱光強度が輝度レンジの範囲内に収まるようにする。後述する第4実施例においても、試料9の特性に合わせて第2の光源18の出力を調整することができる。
粒子毎に散乱光強度が大きく異なり、撮像画像の輝度レンジに全ての粒子の散乱光強度が収まらない場合は、例えば光源2の出力、撮像部5の露光時間、またはゲインを変化させて複数回撮像する。
本実施例において1μm以下の小粒子を認識して、その粒子サイズを算出できる理由を説明する。粒子による光の散乱光強度は、Mie散乱理論によって計算可能である。図7に、アルミナ粒子について散乱光強度を計算した結果を示す。
図7の特性図では、横軸は散乱角を示す。図7の縦軸は、幾つかの粒子サイズ(例えば、10μm,0.8μm,0,6μm,0.4μm,0.3μm,0.2μm,0.1μm)における散乱光強度の計算値を示す。
散乱光強度は、粒子内での光干渉等により、散乱角に対して複雑な挙動を示す。しかし、散乱角が所定角度θth以下である範囲内に着目すると、粒子サイズの増加に対して散乱光強度が単調に増加していることが分かった。そこで本実施例では、図7に示された関係を利用し、粒子サイズに対して単調に変化する小角散乱範囲(所定角度θth以下の範囲)における散乱光強度から、粒子サイズを一意に算出する。
このように構成される本実施例によれば、粒子91において、平行光10の光軸から所定角度θth以下で散乱する散乱光の強度に基づき、粒子91のサイズと位置とを測定することができる。したがって、透過系の光学系で粒子91の影画像を測定する従来技術よりも小さなサイズの粒子を測定することができる。
なお、本実施例では、平行光10の直進成分が撮像部5に入射しない光学系の例を説明したが、これに代えて、試料9と撮像部5との間に偏光フィルタを設置し、偏光光源を光源2として使用してもよい。偏光光源としては、例えば、偏光を持つレーザー光源、偏光フィルタと光源2との組合せ等がある。偏光光源と偏光フィルタとの組合せにより、平行光10の直進成分が撮像部5に入射しないようにすることができる。
図8〜図10を用いて第2実施例を説明する。以下に述べる各実施例では、第1実施例との相違を中心に述べる。本実施例では、散乱光強度に基づく粒子サイズの測定に加えて、粒子形状画像に基づく粒子サイズの測定も行うことにより、測定可能な粒子サイズの範囲を拡張している。
図8は、本実施例における粒度分布測定装置1Aの構成を示す。粒度分布測定装置1Aは、図1で述べた粒度分布測定装置1に比べて、粒子形状撮像用光源12と光源切替部13とが追加されている。さらに、粒度分布測定装置1Aの画像処理部7Aは、複数の測定アルゴリズム71,72に基づいて粒子サイズを測定する。
「第2光源」の例である粒子形状撮像用光源12は、測定部3の保持する試料9へ向けて平行光14を照射する。平行光14の光軸は、マイクロスコープ4の光軸11にほぼ一致するように設定される。
光源切替部13は、制御部8からの制御信号(切替信号)に応じて、光源2と光源12とを切り替える。光源切替部13は、光源2と粒子形状撮像用光源12とを交互に使用することにより、試料9へ平行光10または平行光14を照射させる。
光源2からの平行光10が試料9を照射する場合は、第1実施例と同様に、粒子において所定角度θth以下で散乱した散乱光画像を撮像部5で撮像する。そして、画像処理部7の散乱高強度に基づく粒子サイズ測定処理部71は、撮像部5で撮影された散乱光画像からひとつひとつの粒子を認識し、散乱光強度から粒子サイズを算出する。
これに対し、粒子形状撮像用光源12からの平行光14が試料を照射する場合は、粒子の影画像を撮像部5により撮像する。画像処理部7の粒子形状画像に基づく粒子サイズ測定処理部72は、平行光14により生成される粒子91の影画像に基づいて、ひとつひとつの粒子を認識し、影画像の大きさから粒子サイズを算出する。
図9のフローチャートを用いて、粒度分布測定処理を説明する。粒度分布測定装置1A(以下、測定装置1Aと略記する場合がある)は、光源2から試料9へ平行光10を照射させることにより(S11)、所定角度θth以下で散乱された散乱光画像を撮像部5から取得する(S12)。
測定装置1Aは、散乱光画像から各粒子を識別し、識別された各粒子iについて、位置(x1i、y1i)とサイズD1iとを算出する(S13)。
次に、測定装置1Aは、光源2から粒子形状撮像用光源12に切り替えさせて、粒子形状撮像用光源12から試料9へ平行光14を照射させることにより(S14)、粒子の影画像を撮像部5から取得する(S15)。測定装置1Aは、粒子形状画像から各粒子を識別し、識別された各粒子jについて位置(x2j、y2j)とサイズD2jとを算出する(S16)。
測定装置1Aは、散乱光画像から得られた各粒子iについて、影画像から得られた粒子jと位置を比較し、同一粒子であるか否かを判定する(S17)。すなわち、粒度分布測定装置1Aは、互いに位置の一致する粒子iと粒子jがあるか判定する。
測定装置1Aは、同一粒子を検出した場合(S17:YES)、同一と判定された粒子jのサイズD2jが、予め定められた閾値Dthより大きいか判定する(S18)。
測定装置1Aは、比較の結果、影画像の粒子サイズD2jが閾値Dthよりも大きい場合(S18:YES)、ステップS17で検出された粒子のサイズは「D2j」であると判断する(S19)。これ以外の場合(S18:NO)、測定装置1Aは、ステップS17で検出された粒子のサイズを「D1i」であると判断する(S20)。
測定装置1Aは、ステップS17〜S20を、散乱光画像から識別された全ての粒子iについて繰り返す(S21)。全ての粒子iについて粒子サイズが決定されると(S21:YES)、本処理を終了する。
本実施例において計測可能な粒子サイズの範囲を拡張できる理由を説明する。図7で述べたように、所定の散乱角θth以下では、粒子サイズの増加に対して散乱光強度が単調に増加する。しかし、さらに粒子サイズを増加させると、散乱光強度は極大を示し、減少を始める。
図10は、アルミナ粒子について粒子サイズと散乱角10°における散乱光強度との関係を示す。粒子サイズ「1.2μm」までは散乱光強度が増加するが、それ以上粒子サイズが大きくなると、散乱光強度が低下する。この場合は、一つの散乱光強度に対して複数の粒子サイズが対応してしまうため、粒子サイズを一意に決定することができない。図10の例では、粒子サイズ「1.0μm」の場合の散乱光強度と、粒子サイズ「1.4μm」の散乱光強度とはほぼ等しいため、散乱光強度だけでは粒子サイズを決定できない。
一方、粒子サイズが「1.0μm」を上回ると粒子形状撮像用光源12による影画像で粒子を認識することができる。そこで本実施例では、図10で説明したように粒子サイズの閾値Dthを設定し、散乱光画像から得られた粒子サイズと影画像から得られた粒子サイズとを使い分けることにより、測定可能な粒子サイズの範囲を拡張する。
なお、閾値Dthの設定方法は、複数ある。一つは、影画像から粒子サイズを認識できる限界値を基準として設定する方法である。他の一つは、あらかじめ測定対象の散乱光強度特性を予測可能な場合、散乱光強度を一意に決定できない粒子サイズを基準として設定する方法である。
このように構成される本実施例によれば、第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、光源2と粒子形状撮像用光源12とを交互に使用して試料9へ平行光を照射することにより、散乱光画像と粒子形状画像とを取得し、それらの画像を照合することにより粒子サイズを決定するため、測定可能な粒子サイズを第1実施例よりも拡張することができ、使い勝手が向上する。
なお、光源2の波長と粒子形状撮像用光源12の波長とを違え、波長範囲別に光を検出するように撮像部5を構成してもよい。撮像部5を例えばカラーCCDのような、或る波長範囲別に光を検出する構造とし、光源2からの平行光の波長と粒子形状撮像用光源12からの平行光の波長とのそれぞれに対応する画像を取得してもよい。この場合は、光源を切り替えることなく、粒子による散乱光画像と影画像とを連続的に、または同時に取得することが可能となり、高速に測定することができる。
図11を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、第2実施例で説明した粒度分布測定装置1Aよりも測定時間を短縮させる例を説明する。
図11は、本実施例にかかる粒度分布測定装置1Bの構成を示す。粒度分布測定装置1Bは、図1で述べた測定装置1に比較して、複数のマイクロスコープ4(1),4(2)を備える。図1に示す光源2とマイクロスコープ4の関係は、図11に示す光源15と第1のマイクロスコープ4(1)との関係に対応する。
すなわち、第1のマイクロスコープ4(1)は、第1実施例で述べたマイクロスコープ4と同様に、粒子において所定角度θth以下で散乱された散乱光を撮像し、散乱光画像を得る。第2のマイクロスコープ4(2)は、粒子の影画像を撮像する。
ここで、第1のマイクロスコープ4(1)の光軸11は、光源15からの平行光16の光軸に対して、所定角度θthだけずらしてある。第2のマイクロスコープ4(2)の光軸17は、光源15からの平行光16の光軸とほぼ一致している。さらに、第1のマイクロスコープ4(1)の焦点位置と第2のマイクロスコープ4(2)の焦点位置とはほぼ一致している。
第1のマイクロスコープ4(1)では、ひとつひとつの粒子からの散乱光を撮像部5(1)で撮像できるように、光学系が設計されている。さらに、第1のマイクロスコープ4(1)では、平行光16の直進成分が撮像部5(1)に入射しないように、焦点距離およびレンズ径が設定される。散乱光のうち、光軸11に平行な成分を撮像するために、第1のマイクロスコープ4(1)において、レンズ径に対する焦点距離をできるだけ長く設計することが望ましい。
第2のマイクロスコープ4(2)は、上述の通り、測定部3を挟んで光源15と正対して配置されており、光源15の光軸と第2のマイクロスコープ4(2)の光軸17とは略一致している。これにより、第2のマイクロスコープ4(2)では、粒子の影画像を撮像部5(2)により撮像する。
画像処理部7Bは、第1のマイクロスコープ4(1)から取得される散乱光画像と第2のマイクロスコープ4(2)から取得される粒子形状画像とに基づいて、粒子のサイズを算出する。粒子サイズを算出する方法は、図9で述べた通りであるので、ここでは説明を省略する。
このように本実施例では、光源15から平行光16を照射し、第1のマイクロスコープ4(1)により散乱光画像を撮像し、第2のマイクロスコープ4(2)により影画像を撮像する。第1のマイクロスコープ4(1)による撮像と第2のマイクロスコープ4(2)による撮像とは、連続的に行われてもよいし、あるいは同時に行われてもよい。
本実施例によれば、第1、第2実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、第2実施例のように光源2,12を切り替えるのではなく、光源15を連続的に使用することができるため、散乱光画像と粒子形状画像とをより高速に取得することができ、測定時間を短縮できる。この結果、測定装置1Bの性能および使い勝手が向上する。
図12〜図15を用いて第4実施例を説明する。本実施例では、第1実施例で説明した粒度分布測定装置1よりも材料に対する適用範囲を拡張している。
図12は、本実施例における粒度分布測定装置1Cの構成を示す。粒度分布測定装置1Cには、図1で述べた粒度分布測定装置1に比べて、第3の光源18と波長選択ミラー19とミラー20とが追加されている。さらに、粒度分布測定装置1Cの画像処理部7Cは、複数の測定アルゴリズム71,72に基づいて粒子サイズを測定する。
第3の光源18は、出力波長が光源2と異なっており、波長選択ミラー19とミラー20を介して、測定部3の保持する試料9へ向けて平行光21を照射する。平行光21の光軸は、光源2の光軸10にほぼ一致するように設定される。
波長選択ミラー19は、光源2からの光を透過し、第3の光源18からの光を反射するように設計されている。
撮像部5Cは、入射した光を複数の波長域に分光して、各波長域に対応する画像を撮像する。撮像部5Cとしては、例えば、RGBに分光するカラーCCD(Charge Coupled Device)を用いることができる。
本実施例では、光源2の波長と第3の光源18の波長とを撮像部5Cの各分光波長域に対応させて、各光源からの平行光が試料9によって散乱された散乱光画像を、撮像部5Cによりそれぞれ撮像する。例えば、撮像部5CをRGBに分光するカラーCCDとする場合、光源2の出力波長を赤色として、この赤色光による散乱光を撮像部5CのR画素で撮像し、第3の光源18の出力波長を青色として、この青色光による散乱光を撮像部5CのB画素で撮像する。
図13のフローチャートを用いて、粒度分布測定処理を説明する。まず粒度分布測定装置1Cは、光源2および第3の光源18の出力値を、それぞれに対応する散乱光強度が同程度となるように設定する(S21)。出力値の設定方法は、手動入力による設定や、関係式やデータベースとしてあらかじめ用意しておいた散乱光強度の予測値に基いて自動的に算出する方法がある。
次に、光源2および第3の光源18から試料9へ平行光10,21を照射させることにより(S22)、所定角度θth以下で散乱された散乱光画像(カラー画像)を撮像部5Cから取得する(S23)。
粒度分布測定装置1Cは、撮像されたカラー画像から、R画素で撮像されたモノクロ画像とB画素で撮像されたモノクロ画像とを抽出する。画像処理部7Cは、抽出された各モノクロ画像から各粒子を識別し、識別された各粒子iについて、それぞれの粒子に対応するピクセル群の中で最も輝度値が高いピクセルにおける値を、その粒子の散乱光強度IR,i,IB,iとして取得する(S24,S25)。または、画像処理部7Cは、ガウス分布等でフィッティングすることにより、得られたカーブのピーク強度を散乱光強度とすることもできる。
次に、画像処理部7Cは、各モノクロ画像から取得した散乱光強度IR,i,IB,iから、CCDの分光特性を補正して真の散乱光強度I0R,i,I0B,iを算出する(S26)。例えば、一般的なカラーCCDではカラーフィルタを用いて分光を行っているが、所定の波長域以外の光に対してカット率は100%ではなく、僅かに透過してしまう。このため例えば光源2からの光に対応した散乱光の強度が高い場合、撮像部5CのB画素においても光を検知してしまう。このために、取得された散乱光強度IB,iは、第3の光源18からの光に対応した散乱光と、光源2からの光に対応した散乱光とのうち、フィルタによってカットされなかった成分の足し合わせとなる。このとき、各光源に対応した真の散乱光強度をI0R,i,I0B,iとすると、画像から取得した散乱光強度IR,i,IB,iは次の式1,式2で表される。
R,i=I0R,i+a×I0B,i・・・式1
B,i=I0B,i+b×I0R,i・・・式2
ここで、「a」は第3の光源18のみを照射したときにR画素で取得された光強度を、B画素で取得された光強度で割った値である。「b」は光源2のみを照射したときにB画素で取得された光強度を、R画素で取得された光強度で割った値である。これらa値およびb値は、事前に標準試料などを用いて測定し取得しておく。各光源に対応した真の散乱光強度は、上記の式1,式2を解くことで得られる。
粒度分布測定装置1Cは、次に、各光源の波長における、試料9の材質の散乱光強度と粒子サイズとの対応関係を、それぞれ関係式またはデータベースとしてあらかじめ用意しておき、上記算出された各光源に対応する真の散乱光強度から、粒子サイズを算出する(S27)。例えば、あらかじめ用意された各粒子サイズ(d)における散乱光強度を
R(d),IB(d)とすると、以下の式3の値が最小となるdを算出し、算出されたdの値が粒子サイズであると判断する。
(I0R,I - IR(d))2 + (I0B,I - IB(d))2・・・式3
本実施例において材料に対する適用範囲を拡張できる理由を説明する。図10に示したアルミナの例では、粒子サイズが1.2μmまでは、粒子サイズの増加に対して散乱光強度が単調に増加する。しかし、さらに屈折率の高い材料を用いた場合、散乱光強度が単調に増加する粒子サイズの上限が低くなる。
図14(1)は、チタン酸バリウム粒子について635nm(赤色)の光を照射したときの、粒子サイズと散乱角10°における散乱光強度との関係を示す。粒子サイズ「0.5μm」までは散乱光強度が増加するが、それ以上粒子サイズが大きくなると、散乱光強度が低下する。この場合は、一つの散乱光強度に対して複数の粒子サイズが対応してしまうため、粒子サイズを一意に決定することができない。図14(1)の例では、粒子サイズ0.5μmから0.8μmまでの範囲で粒子サイズを決定することができない。
一方、図14(2)は、チタン酸バリウム粒子について455nm(青色)の光を照射したときの、粒子サイズと散乱角10°における散乱光強度との関係を示す。図14(1)と比較すると、図14(2)では、粒子サイズに対する散乱光強度のカーブ形状が異なっている。図14(1)において散乱光強度の減少傾向を示した0.5μmから0.8μmまでの範囲において、図14(2)では、散乱光強度が単調に増加している。したがって、455nmの光源に対応する散乱光強度を用いることにより、粒子サイズを決定することができる。
なお、本実施例では、光源2からの平行光10の光軸と第3の光源18からの平行光21の光軸とを一致させて試料9に照射させる例を説明したが、図15に示した変形例のように、各光源の光軸10,21が光軸11と角度θthをなす面上にあるように並べて配置してもよい。また、光軸10と光軸11のなす角、光軸21と光軸11のなす角は、散乱光強度と粒子サイズとを対応付け可能な範囲内であれば、異なっていてもよい。
また、本実施例では、光源2と第3の光源18を同時に照射する例を説明したが、時間的に交互に照射して、それぞれに対応する散乱光画像を取得し粒子サイズを算出してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組合せることができる。
1,1A,1B,1C:粒度分布測定装置、2,12,15,18:光源、3:測定部、4,4(1),4(2):マイクロスコープ、5,5(1),5(2),5C:撮像部、6,6(1),6(2):遮光板、7,7A,7B,7C:画像処理部、8:制御部、9:試料、10,14,16,21:平行光、11,17:撮像系の光軸、19,20:ミラー、91:粒子

Claims (13)

  1. 粒子のサイズを測定する粒子サイズ測定装置であって、
    粒子を含む試料へ平行光を照射する第1光源と、
    前記試料を挟んで前記第1光源と略対向するように配置され、前記試料を撮像する第1撮像装置と、
    前記第1撮像装置により撮像された画像を解析する画像解析部とを備え、
    前記第1撮像装置と前記第1光源とは、粒子に入射した平行光が所定角度以下で散乱された散乱光を前記第1撮像装置で撮像できるように略対向して所定配置されており、
    前記画像解析部は、前記第1撮像装置により撮像された散乱光画像に基づいて、粒子のサイズを算出する、
    粒子サイズ測定装置。
  2. 請求項1に記載の粒子サイズ測定装置であって、
    前記所定配置とは、前記第1撮像装置の光軸と前記平行光の方向とが前記所定角度以下で交差するように配置されることを示す、
    粒子サイズ測定装置。
  3. 請求項2に記載の粒子サイズ測定装置であって、
    前記所定角度は、粒子における散乱光の強度の違いから前記粒子のサイズを特定可能な、散乱角の閾値として定められる、
    粒子サイズ測定装置。
  4. 請求項3に記載の粒子サイズ測定装置であって、
    前記画像解析部は、さらに、粒子の形状を示す粒子形状画像を取得し、取得された粒子形状画像から粒子サイズを算出し、算出された粒子サイズと前記散乱光画像から算出された粒子サイズとに基づいて、いずれか一方の粒子サイズを選択して出力する、
    粒子サイズ測定装置。
  5. 請求項4に記載の粒子サイズ測定装置であって、
    前記画像解析部は、前記粒子形状画像から算出された粒子サイズが予め設定された所定サイズ以上の場合に、前記粒子形状画像から算出された粒子サイズを選択し、それ以外の場合に前記散乱光画像から算出された粒子サイズを選択する、
    粒子サイズ測定装置。
  6. 請求項4または5のいずれか一項に記載の粒子サイズ測定装置であって、
    前記第1撮像装置により前記粒子形状画像を撮像するために、前記第1撮像装置の光軸と略一致する方向から光を前記試料へ向けて照射する第2光源をさらに備える、
    粒子サイズ測定装置。
  7. 請求項4または5のいずれか一項に記載の粒子サイズ測定装置であって、
    前記第1撮像装置と同じく前記試料付近に焦点を持つ第2撮像装置をさらに備え、
    前記第2撮像装置は、前記第1光源から試料に向けて照射される平行光を利用して前記粒子形状画像を撮像する、
    粒子サイズ測定装置。
  8. 粒子のサイズを測定する粒子サイズ測定方法であって、
    粒子を含む試料へ第1光源から平行光を照射させる照射ステップと、
    前記試料を挟んで前記第1光源と略対向するように配置される第1撮像装置により、前記試料を撮像させる撮像ステップと、
    前記第1撮像装置により撮像された画像を画像解析部により解析させる解析ステップと、を備え、
    前記第1撮像装置と前記第1光源とは、粒子に入射した平行光が所定角度以下で散乱された散乱光を前記第1撮像装置で撮像できるように略対向して配置されており、
    前記解析ステップは、前記第1撮像装置により撮像された散乱光画像に基づいて、粒子のサイズを算出する、
    粒子サイズ測定方法。
  9. 試料に平行光を照射する複数の光源と、
    前記平行光が前記試料によって散乱された散乱光を複数の波長域に分光して撮像するカラー撮像装置と、
    前記撮像された画像を解析する画像解析部とを備え、
    各光源の波長が異なり、撮像された画像から各光源に対応する散乱光強度をそれぞれ抽出し、前記抽出された散乱光強度に基いて粒子のサイズが算出される、粒子サイズ測定装置。
  10. 請求項9に記載の粒子サイズ測定装置であって、前記カラー撮像装置は、前記散乱光として小角散乱光を撮像する、粒子サイズ測定装置。
  11. 請求項9に記載の粒子サイズ測定装置であって、撮像された画像から各光源に対応する散乱光強度を抽出する際に、前記カラー撮像装置の分光特性に基づいて補正される、粒子サイズ測定装置。
  12. 請求項11に記載の粒子サイズ測定装置であって、前記補正に用いるパラメータはあらかじめ測定により決定される、粒子サイズ測定装置。
  13. 請求項9に記載の粒子サイズ測定装置であって、前記試料の特性に合わせて各光源の出力を調整する、粒子サイズ測定装置。
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