JP2020172392A - エレベータの着床検出装置 - Google Patents

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【課題】エレベータのリニューアルに際して、新しい着床検出板を各階床に設置する場合に、その位置調整を不要とし、しかも一人で新規着床検出板の設置作業を完遂できるようにする。【解決手段】本発明の一実施に係るエレベータの着床検出装置は、停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板を乗りかごに設置された着床検出器で検出するエレベータの着床検出装置である。この着床検出装置は、既設の着床検出板18とは寸法を変更した被検出部20aを有する検出板本体20と、既設の着床検出板18の上端に当接することで、鉛直方向の検出板本体20の設置位置を決める位置出し部23と、を備え、既設の着床検出板18に重ねるようにして取り付け可能な新規着床検出板19と、新規着床検出板19の被検出部20aのみを検出する位置に乗りかごに配置される新規着床検出器28と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータの着床検出装置に関する。
エレベータでは、乗りかごが乗場に適正に着床したことを検知する着床検出装置が設けられている。着床検出装置は、昇降路内で利用階の階床ごとに設置された着床検出板と、乗りかごに取り付けられ光センサや磁気センサからなる着床検出器と、から構成されている。乗りかごが昇降動作を行っている間、着床検出板が着床検出器によって検出されることで、制御盤は乗りかごの位置を判定し、これに基づいて乗りかごの運転を制御する。
着床検出板は、板状の部材であり、利用階の階床毎に所定の位置に配置されている。他方、着床検出器としては、投光部と受光部を備えた透過型光電スイッチが一般に用いられている。乗りかごが昇降し、着床検出板が着床検出スイッチの投光部から受光部に向かって発せられる光を遮ると、着床検出スイッチのON−OFFが切り替わり、乗りかごの着床を検出することができる。
従来の着床検出器には、乗りかごの床面が乗場の床面と同じ高さに位置していることを検出するものや、戸開走行を防止するために、乗りかごや乗場の戸が閉まっていない状態なのに乗りかごが昇降可能な位置にあるかを検出するもの、などがある。
ところで、エレベータをリニューアル(改修)する場合、既設の着床検出装置をそのまま流用できない場合がある。それは、既設の制御方式とリニューアル後の制御方式とで、上述したように着床検出の仕方が違うため、着床タイミングが異なることが多いからである。
その場合、着床検出板や着床検出器を交換する必要がある。このような着床検出装置をリニューアルする技術に関する先行技術としては、例えば、特許文献1、2を挙げることができる。
特開2006−16106号公報 特開2010−95356号公報
エレベータのリニューアルにあたって、着床検出板を交換する場合、既設の時とリニューアル後とで、着床検出スイッチの個数や取付ピッチを変更する必要がある。さらに、着床検出板の被検出部の長さを着床検出スイッチの配列に合わせて変更しなければならないことがある。
そのため、従来は、着床検出器をブラケットごと新しいものに交換するとともに、既設の着床検出板をブラケットから取り外し、既設の着床検出板とは被検出部の長さが異なる新しい着床検出板を取り付けることになる。
しかしながら、着床検出板を規定の位置に正確に配置するためには、新規の着床検出板の位置出し作業が不可欠となる。
従来は、乗りかごの床面高さが乗場の床面高さと一致するように乗りかごを移動させた後、乗りかごに取り付けた新規の着床検出スイッチの高さに合わせて、新規の着床検出板の取付高さを調整してから、ブラケットに固定している。
このような新規着床検出板の取付作業は、かご上での作業となるが、かご上の作業員は、乗りかごの床面高さと乗場の床面高さが一致しているかどうかを確認することができないため、もう一人別の作業員が乗りかご内に乗って、乗りかごの運転を担当する必要がある。
これらの作業は、乗場のあるすべての階床について実施する必要があり、非常に時間と人手を要する作業となっており、リニューアル工事中のエレベータを通常運転できない停止期間が長引く要因となっていた。
本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、エレベータのリニューアルに際して、新しい着床検出板を各階床に設置する場合に、その位置調整を不要とし、しかも一人で新規着床検出板の設置作業を完遂できるようにしたエレベータの着床検出装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係るエレベータの着床検出装置は、停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板を乗りかごに設置された着床検出器で検出するエレベータの着床検出装置であって、既設の前記着床検出板とは寸法を変更した被検出部を有する検出板本体と、既設の前記着床検出板の上端に当接することで、鉛直方向の前記検出板本体の設置位置を決める位置出し部と、を備え、既設の前記着床検出板に重ねるようにして取り付け可能な新規着床検出板と、前記新規着床検出板の前記被検出部のみを検出する位置に前記乗りかごに配置される新規着床検出器と、を有することを特徴とするものである。
本発明の第1実施形態による着床検出装置で用いられる新規着床検出板を示す斜視図である。 図1の新規着床検出板を図11に示した既設の着床検板への取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による新規着床検出板の詳細を示す斜視図である。 図3の新規着床検出板を既設着床検出板に取り付けた状態を示す斜視図である。 第3実施形態による新規着床検出板の詳細を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態による新規着床検出板の詳細を示す斜視図である。 図7は、図6の新規着床検出板を既設着床検出板に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態による新規着床検出板の詳細を示す斜視図である。 図8の新規着床検出板を既設着床検出板に取り付けた状態を示す斜視図である。 リニューアル前のエレベータ昇降路を概略的に示す図である。 図10に示した既設の着床検出板と着床検出器を詳細に示す斜視図である。
以下、本発明によるエレベータの着床検出装置の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
本実施形態の着床検出装置は、エレベータのリニューアルにあたって、既設の着床検出装置の一部をそのまま流用して設置されるものである。そこで、図10,図11を参照しながら、既設の着床検出装置について説明する。
図10は、リニューアル前のエレベータ昇降路を概略的に示す図である。この図10において、参照番号1は、エレベータの昇降路を示している。昇降路1の上部は、機械室となっていて、巻上機2と制御盤3が設置されている。巻上機2から吊り下げられたメインロープ4の一端には、乗りかご5が懸架されており、他端には釣合おもり6が懸架されている。昇降路1内には乗りかご用ガイドレール7と釣合おもり用ガイドレール8が延びている。巻上機2の駆動により、乗りかご5は、乗りかご用ガイドレール7に沿って、釣合おもり6は、釣合おもり用ガイドレール8に沿ってお互いに反対方向に昇降路1内を移動する。
エレベータの各利用階には、乗場9が設けられている。昇降路1内では、各階床ごとに着床検出板12が設置されている。これに対して、乗りかご5には、着床検出器10が取り付けられている。図10では、乗りかご5は、下階の乗場9に着床した位置に停止している。この階床の乗場9が停止階である場合、乗りかご5の着床検出器10によって着床検出板12が検出されると、制御盤3は、巻上機2を制御して乗りかご5を着床させる。
次に、図11は、図10に示した既設の着床検出器10と着床検出板12を詳細に示す斜視図である。
図11において、参照番号13は、着床検出板12を乗りかご用ガイドレール7に取り付けるためのブラケットである。このブラケット13は、乗りかご用ガイドレール7のフランジ部にボルト・ナットを用いて水平な姿勢で固定されている。着床検出板12は、ブラケットに固定される固定部12aと、被検出部12bがL字形に曲折された板状の部材である。
固定部12aには、長手方向に延びる長穴34が形成されている。着床検出板12は、長穴34から挿入されるボルト・ナットによって、鉛直方向と平行な姿勢を保つようにブラケット13に締結されている。
既設の着床検出器10は、複数の、この場合6個の着床検出スイッチ14a乃至14fから構成されている。これらの着床検出スイッチ14a乃至14fは、所定のピッチで1列に配列するように、連結プレート15に保持されブラケット16を介して乗りかご側に取り付けられる。
各着床検出スイッチ14a乃至14fは、コの字形状で投光部と受光部を備えた透過形光電スイッチが用いられている。図11に示されるように、各着床検出スイッチ14a乃至14fに着床検出板12の被検出部12bが入り込むと、投光部から受光部に向かって発せられる光が遮断されることで、各着床検出スイッチ14a乃至14fのON−OFFが切り替わり、これにより、乗りかごの位置が検出される。このような既設の着床検出器10の場合、すべての着床検出スイッチ14a乃至14fがOFFに切り替わった場合に、乗りかごの着床が検出される。
以上説明したのは、リニューアルを実施する前の既設の着床検出装置であり、次に、図1、図2を参照して、本実施形態による着床検出装置について説明する。
図1は、本実施形態による着床検出装置で用いられる新規着床検出板を示す斜視図である。図2は、図1の新規着床検出板を図11に示した既設の着床検板12に取り付け、リニューアルされた状態を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、既設、新設をめぐって混乱しないように、図10で示した着床検出板12は、既設着床検出板18(構造上差異はない)と表記し、図1に示した着床検出板は、新規着床検出板19と表記する。リニューアルの結果、新規着床検出板19だけが着床検出板として機能することになる。
また、昇降路内の方向については、鉛直方向、水平方向、奥行き方向が図2に示されるようになっている。奥行きとは、乗場から見た昇降路の奥行きである。
そこで、まず、新規着床検出板19について説明する。
図1において、新規着床検出板19は、検出板本体20と、直角に折り曲げられた固定板21が一体となった着床検出板である。検出板本体20の鉛直方向の長さは、リニューアル後の制御に合わせた長さとしており、既設着床検出板18よりもかなり短くなっている。検出板本体20の横幅は、既設着床検出板18よりも大きく設定されており、図2に示されるように、検出板本体20の鉛直方向の側縁部全体が被検出部20aとして奥行き方向に突き出るようになっている。検出板本体20の内側面には、適当な位置に固定用の両面テープ22が貼着されている。
この実施形態では、新規着床検出板19の位置出しのために、位置出し部材(位置出し部)23、23が設けられている。一方の位置出し部材23は、検出板本体20の上端部に締結部品24を介して固定され、もう一つの位置出し部材23は、固定板21に締結部品24を介して固定されている。位置出し部材23、23は、その下面に位置出し基準面を有する直方体等の同じサイズの立体形状を有する部品である。位置出し部材23、23は、同じ高さに揃うように取り付けられている。なお、検出板本体20には、所定の位置に締結部品であるドリルビス25の径に合わせた下穴26が形成されている。
次に、新規着床検出器28について説明する。
図2において、新規着床検出器28は、新規着床検出板19に対応したもので、この場合3個の着床検出スイッチ29a乃至29cから構成されている。これらの着床検出スイッチ29a乃至29cは、所定のピッチで1列に配列するように、連結プレート30で連結されており、ブラケット31を介して乗りかご側に取り付けられる。各着床検出スイッチ29a乃至29cは、図11に示した既設の着床検出器10と同様に、コの字形状で投光部と受光部を備えた透過形光電スイッチが用いられている。なお、着床検出スイッチ29a乃至29cには、透過形光電スイッチの他、反射式の光電スイッチや磁気式スイッチなども適用することができる。
次に、エレベータのリニューアル(改修)にあたって、新規追加着床検出板19を既設着床検出板18に取り付ける作業について、図2を参照しながら説明する。
取付作業は、乗りかごのかご上に乗った作業員が一人で行うことが可能である。この作業員は、乗りかごの運転も担当するため、乗りかご内には他の作業員は不要である。
まず、新規着床検出板19を既設着床検出板18に取り付けながら、新規着床検出板19の位置出しを次のように行う。ここで、位置出しとは、新規着床検出板19をその機能を果たす設計上の設置位置に正確に位置決めすることをいう。なお、以下の説明では、新規追加着床検出板19、既設着床検出板18の両方とも、図2に表されている面(L字が直角をなす方の面)を内側面といい、外側面はその反対側の面である。
図2において、新規着床検出板19を既設着床検出板18の上部に近づける。その後、固定板21が既設着床検出板18の取付部18aの外側面上部に接するまで、新規着床検出板19を奥行き方向に動かす。このとき、新規着床検出板19は、位置出し部材23の下面は既設着床検出板18の上端よりも高い位置になるようにしておく。次に、位置出し部材23の下面が既設着床検出板18の上端と接触するまで、新規床検出板19を鉛直方向に真っ直ぐ下げる。最後に、新規追加着床検出板19を水平方向に移動させ、検出板本体20の内側面を既設着床検出板18の外側面に接触させる。この内側面には、両面テープ22があるので、検出板本体20は、接着より既設着床検出板18に位置ずれしないように重なって仮付けされる。
続いて、新規着床検出板19の固定を行う。図1において、検出板本体20の下穴26からドリルビス25を入れ、既設着床検出板18にねじ穴をあけながら、検出板本体20を既設着床検出板18に締結する。ドリルビス25の先端は、鋭利であり、作業員が接触して怪我をする虞があるため、保護キャップ27を被せておくとよい。以上が新規着床検出板19の取付作業の内容であり、これが建物の全階床で実施される。
このようにして、位置出しの行われた新規着床検出板19の上端は、図2に示されているように、位置出し部材23に規制されて既設着床検出板18の上端よりもHだけ高い位置に位置することになる。他方、既設着床検出板18は、それまで実際に使用されていたものであるので、位置出しを行った上で設置されている。すなわち階床の床面との関係では、既設着床検出板18は、全階床とも各階床の床面から一定の高さ位置に配置されている。そして上記したような位置出しを行った新規着床検出板19は、全階床において、Hだけ等しく既設着床検出板18より上の高さ位置に配置されていることになる。
しかも、この実施形態の場合、新規着床検出板19は、検出板本体20と固定板21とが一体となって既設着床検出板18と同様にL形の曲げ形状を有しているので、新規着床検出板19を既設着床検出板18の曲げに合わせてぴったり重ねていることから、新規追加着床検出板19の水平方向と奥行き方向の位置も自ずと決まることになる。
なお図2に示されるように、新規着床検出板19では、被検出部20aが一定の寸法だけ既設着床検出板18から奥行き方向に突き出るようになっているので既設着床検出板18が検出されてしまう誤作動は生じない。
次に、図2において、新規着床検出器28については、上述したような新規着床検出板19の位置の変化と鉛直方向の長さの変化に合わせて、新規着床検出器28を構成している着床検出スイッチ29a乃至29cの位置を既設位置から変更して乗りかごに設置すればよい。この実施形態の場合、ブラケット31を取り付ける締結部品32をねじ込むねじ穴は、既設の着床検出器が固定されていたねじ穴を流用するものとし、現地で乗りかごに穴加工をするのは避ける。そのため、ブラケット31の形状をもって検出スイッチ29a乃至29cの位置の変化に対応させることになる。
以上のように、本実施形態によれば、新規着床検出板19を既設着床検出板18に重ねるだけで、自ずと位置出しされるようになっているので、従来のように、位置出しのために、乗りかごと乗場の床面高さを揃える作業をする必要がなく、かご上に乗った作業員一人で作業を完遂することができる。
また、従来のように、新たな着床検出板の位置を細かく調整する作業や、既設の着床検出板を撤去する手間もなくなり、全階床の作業を考えれば、作業時間の大幅な短縮が可能になる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるエレベータの着床検出装置について、図3,図4を参照して説明する。
図3は、本発明の第2実施形態による新規着床検出板36の詳細を示す斜視図である。図4は、図3の新規着床検出板36を既設着床検出板18に取り付けた状態を示す斜視図である。
図1に示した第1実施形態では、両面テープ22を新規着床検出板36の検出板本体20の固定に利用していたが、この第2実施形態では、弾性部材として板ばね34が用いられている。板ばね34は、位置出し部材23に締結部品24を介して重ねるように取り付けられている。
この第2実施形態では、位置出し部材23の厚さは、検出板本体20の板厚と同程度とし、ドリルビス25、下穴26、及び保護キャップ27は、各々2点あったものを1点にしている。
図4において、新規着床検出板36の取り付けにあたっては、新規着床検出板36を既設着床検出板18に上方から重ねるようにして、鉛直方向に下げていく。最終的に、位置出し部材23の下面が既設着床検出板18の上端に接するまで、新規着床検出板36を下げる。このとき、板ばね34、34を使って、既設着床検出板18の上端部を挟みながら新規着床検出板36を下げることができる。新規着床検出板36の固定は、ドリルビス25による締結で行う。
以上のような第2実施形態によっても、新規着床検出板36を既設着床検出板18に重ねて取り付けるだけで、自ずと位置出しされるようになっており、従来のように、位置出しのために、乗りかごと乗場の床面高さを揃える作業をする必要がなく、かご上に乗った作業員一人で作業を完遂することができるのは第1実施形態と同様である。
特に、第2実施形態によれば、位置出し作業は、板ばね34を既設着床検出板18の上端に差し込むだけで、新規着床検出板36を水平方向および奥行き方向にずれないように拘束することができる。これにより、ドリルビス25を一点締結するだけで、新規着床検出板36を鉛直方向、水平方向および奥行き方向に位置ずれしないように固定することができ、固定に必要な工数を削減し、作業時間の短縮を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態によるエレベータの着床検出装置について、図5を参照して説明する。
図5は、第3実施形態による新規着床検出板40の詳細を示す斜視図である。
この第3実施形態による新規着床検出板40は、板ばね34を用いた第2実施形態の新規着床検出板36において、位置出し部材23の替わりに同等の機能を有する位置出し部としてのブリッジ41を用いるようにした実施形態である。この第3実施形態では、検出板本体20、固定板21のそれぞれに水平方向、奥行き方向に平行な2本の溝42a、42bを加工し、溝42a、42bの間の部分を曲げ加工、押出加工、エンボス加工等の板金加工をすることにより、それぞれ表面から突き出たブリッジ41を同じ高さに揃うように形成したものである。ブリッジ41の下面が位置出しの基準面となる。ブリッジ41には、それぞれ締結部品24を介して板ばね34が締結されている。
以上のような第3実施形態によれば、位置出し部材23の替わりにエンボス加工したブリッジ41を代用することで、新規着床検出板40の位置出しを行うことができる。また、位置出し作業は、第2実施形態と同様に、板ばね34を差し込むだけで、新規着床検出板36を水平方向および奥行き方向にずれないように拘束することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるエレベータの着床検出装置について、図6、図7を参照して説明する。
図6は、本発明の第4実施形態による新規着床検出板42の詳細を示す斜視図である。 図7は、図6の新規着床検出板42を既設着床検出板18に取り付けた状態を示す斜視図である。
この第4実施形態による新規着床検出板42では、検出板本体44に被検出部45a、45bが2列で鉛直方向に延びる構造になっている。
昨今では、エレベータを新設する際に、着床検出スイッチを二重に設置し、一部の着床検出スイッチが故障した場合でも、着床を検知できるシステムにすることが法規上義務付けられている。このように法規が改正される前に据え付けられたエレベータには、着床検出器の二重化の義務はないが、リニューアルで二重化したいという要望は多い。本実施形態は、既設のエレベータをリニューアルする場合に、着床検出器の二重化に対応できるようにようにする実施の形態である。
図7に示されるように、新規着床検出板42の被検出部45aは、新規着床検出器28の着床検出スイッチ29a乃至29cによって検出され、被検出部45bは、着床検出スイッチ46a、46bによって検出される。これら着床検出スイッチ29a乃至29cおよび着床検出スイッチ46a、46bは、ブラケット50によって、2列に配列するように保持されている。
図6に示されるように、新規着床検出板42は、検出板本体44を当該新規着床検出板42の上部と下部から切り離した格好になるよう、1枚板を折り曲げた構造になっている。新規着床検出板42の上部は、固定板21a、21bがL字に曲がった形になっており、それぞれ位置出し部材23と板ばね34が取り付けられている。
図7において、新規着床検出板42の取り付けにあたっては、新規着床検出板42の上部にある固定板21a、21bを既設着床検出板18に上方から重ねるようにしてから、鉛直方向に下げつつ位置出し部材23を利用して位置出しする点は、第2実施形態と同様である。このとき、固定板21a、21b にそれぞれある板ばね34で、既設着床検出板18の上端部を挟みながら新規着床検出板42の位置出しをできる点も第2実施形態と同様である。
以上のような第4実施形態によれば、着床検出スイッチ29a乃至29cおよび着床検出スイッチ46a、46bを用いて二重化した新規着床検出器28にする場合にも、新規着床検出板42を既設着床検出板18に重ねて取り付けるだけで、自ずと位置出しできるので、乗りかごと乗場の床面高さを揃える作業をする必要がなく、かご上に乗った作業員一人で作業を完遂することができる。なお、以上の第4実施形態は、被検出部45a、45bが2列の場合であるが、2列以上のものも可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態によるエレベータの着床検出装置について、図8、図9
を参照して説明する。
図8は、本発明の第5実施形態による新規着床検出板52の詳細を示す斜視図である。図9は、図8の新規着床検出板52を既設着床検出板18に取り付けた状態を示す斜視図である。
第5実施形態は、第4実施形態と同様に、既設のエレベータをリニューアルする場合に、着床検出器の二重化に対応できるようにようにする実施の形態である。
図8に示されるように、新規着床検出板52は、検出板本体62と、被検出部64と、固定板21を有しており、金属板を折り曲げて形成されている。検出板本体62の横幅は、既設着床検出板18の横幅よりも短くなっている。検出板本体62の側面63の上部は大きく切り欠き65が形成されている。側面63には、直角に折れ曲がった被検出部64が連続しており、図9に示されるように、新規着床検出板52を既設着床検出板18に取り付けた状態では、被検出部64は、既設着床検出板18の被検出部18aと平行になっている。この実施形態の場合、新規着床検出板52の被検出部64の長さは、2つ分の着床検出スイッチ46a、46bに対応しているが、これに限定されるものではない。また、位置出し部材23と板ばね34は、第2実施形態とは反対の外側面が取り付け位置になっている。
この第5実施形態では、二重化した新規着床検出器28が用いられ、既設着床検出板18の被検出部18aは、6個の着床検出スイッチ14a乃至14fからなる図11に示した既設の着床検出器10によって検出され、新規着床検出板52の被検出部64は、新規に追加される着床検出スイッチ46a、46bによって検出される。これら着床検出スイッチ14a乃至14fおよび着床検出スイッチ46a、46bは、ブラケット16、66によって、並列2列に配列するように保持され、乗りかごに取り付けられている。
図9において、新規着床検出板52の取り付けにあたっては、新規着床検出板52を既設着床検出板18の内側面に上方から重ねるようにして、鉛直方向に下げて位置出しする。このとき、板ばね34によって、既設着床検出板18の上端部を挟みながら新規着床検出板52を下げ、位置出し部材23により位置出しができることができる点は第2実施形態と同様である。
以上のような第5実施形態によれば、既設の着床検出スイッチ14a乃至14fに着床検出スイッチ46a、46bを追加し、リニューアルによって二重化する場合にも、新規着床検出板52を既設着床検出板18に重ねて取り付けるだけで、自ずと位置出しできるだけでなく、乗りかごと乗場の床面高さを揃える作業をする必要がなく、かご上に乗った作業員一人で作業を完遂することができる。しかも、既設の着床検出スイッチ14a乃至14fを流用できるため、二重化に必要な機材コストを低減することができる。
なお、以上の第5実施形態は、既設の着床検出スイッチ14a乃至14fを流用した例であるが、着床検出スイッチ46a、46bとは別に新設した着床検出スイッチの列を利用するようにしてもよい。
以上、本発明に係るエレベータの着床検出装置について、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
1…昇降路、2…巻上機、3…制御盤、4…メインロープ、5…乗りかご、6…釣合おもり、7…乗りかご用ガイドレール、10…既設の着床検出器、12…既設の着床検出板、14a〜14f…着床検出スイッチ、18…既設着床検出板、19…新規着床検出板、20…検出板本体、20a…被検出部、22…両面テープ、23…位置出し部材、25…ドリルビス、27…保護キャップ28…新規着床検出器、29a〜29c…着床検出スイッチ、34…板ばね、41…ブリッジ、
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態による停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板を乗りかごに設置された着床検出器で検出するエレベータの着床検出装置であって、既設の前記着床検出板とは寸法を変更した被検出部を有する検出板本体と、既設の前記着床検出板の上端に当接することで、鉛直方向の前記検出板本体の設置位置を決める位置出し部と、を備え、既設の前記着床検出板に重ねるようにして取り付け可能な新規着床検出板と、前記新規着床検出板の前記被検出部のみを検出する位置に前記乗りかごに配置される新規着床検出器と、を備え、既設の前記着床検出板は、L字形に曲折された形状を有し、前記新規着床検出板は、既設の前記着床検出板に重なり合うL字形状部分を有し、このL字形状部分の直交する面にそれぞれ位置出しをする前記位置出し部が設けられていることを特徴とするものである。

Claims (5)

  1. 停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板を乗りかごに設置された着床検出器で検出するエレベータの着床検出装置であって、
    既設の前記着床検出板とは寸法を変更した被検出部を有する検出板本体と、既設の前記着床検出板の上端に当接することで、鉛直方向の前記検出板本体の設置位置を決める位置出し部と、を備え、既設の前記着床検出板に重ねるようにして取り付け可能な新規着床検出板と、
    前記新規着床検出板の前記被検出部のみを検出する位置に前記乗りかごに配置される新規着床検出器と、
    を有することを特徴とするエレベータの着床検出装置。
  2. 前記新規着床検出板は、前記位置出し部に取り付けられ、既設の前記着床検出板の上端を当該新規着床検出板とで弾性力により挟み込む弾性部材を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置。
  3. 前記新規着床検出板は、当該新規着床検出板の板部分の一部に加えられた板金加工により形成された前記位置出し部を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置。
  4. 前記新規着床検出板は、前記被検出部を2列以上有し、前記新規着床検出器は、各列の前記被検出部をそれぞれ検知する検出スイッチ列を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの着床検出装置。
  5. 前記新規着床検出板の前記被検知部を第1被検知部として、さらに既設の前記着床検出板の被検知部を第2被検知部とする2列の新規被検知部を有し、
    前記第2被検知部は、既設の着床検出器または前記新規着床検出器とは別の位置に設けられた第2の新規着床検出器により検出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの着床検出装置。
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