JP2007008674A - エレベータのかごバランス調整方法 - Google Patents

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【課題】より簡単で少人数でも行えるエレベータのかごバランス調整方法を提供する。
【解決手段】かご2側に取り付けられてガイドレール1a,1bとの距離を複数箇所で検出する複数の距離センサ31a,31b,31cと、各距離センサに接続され検出結果を表示する表示部34aを含む測定装置本体34とを有するかごバランス測定装置3を使用し、かごが、昇降路の下側で主ロープ7に吊り下げられ、両側のガイドレールに対してかごが水平面内の直交するX軸Y軸双方について中心位置にくるように下側両側にのみガイドレールの両側面およびかご側の面の3面に面するガイドシュー5が取り付けられた状態で、かご上側でかごの上側両側に複数の距離センサをそれぞれ取り付けた後、かご下側で測定装置本体の表示部を見ながら、複数の距離センサの出力がそれぞれ所望の値を示すように、かごの下部にかごの重量バランス調整用のおもり6を取り付ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータのかごバランス調整方法に関する。
エレベータにおいて、かごにローラガイドシュー等を含むガイドシューを取り付ける際に、かごバランス調整と呼ばれる作業を実施する必要がある。これはかご両側の各ガイドシューの対応するガイドレールとの相対位置が一定になるようにかごの姿勢を調整するためのものである。これはガイドシューを外した状態で、かごとこのかごの両側のガイドレールとの距離を所定の値にするようにかごの重量バランスが調整するようにして行われる。一般には、かごが両側のガイドレールに対して水平面内のガイドレール間を結ぶY軸方向およびY軸方向と直交するX軸の双方において中心にある中心位置にあるようにする。
この作業は、主ロープにより吊り下げられたかごを、かごの上下の一方(一般には下側)にはかごが上記中心位置にくるように予め計算された位置にガイドシューを取り付けて半固定の状態(ガイドシューで規定された範囲内で動くことが可能)とし、他方(一般には上側)はガイドシューを取り付けていないフリーの状態とし、この状態でかごの下部におもりを付けてかごの重量バランスを調整することにより、かごのフリー状態の側でも、かごが上記中心位置にくるようにするものである。これにより、かごのフリー状態の側にガイドシューが取り付けられた時に、ガイドレールがガイドシューのガイドレールの受け部の中心位置あるいは力のバランスがとれた理想的な目標位置にくるようになる。この際、かごのフリー状態側でのガイドレールとの位置関係は、かごとガイドレールの間の距離(寸法)を測ることにより得る。
従来、これらのかごバランス調整の作業は全て人手により行っていた。すなわち例えば、かごの下にいる1人の作業者がかごの下部におもりを付けると、かごの両側にいる2人の作業者がそれぞれかごとガイドレールとの間の距離(寸法)をテーパーゲージ等を使用して測定し、その結果をおもりを付ける作業者に知らせ、おもりを付ける作業者は測定結果を参考におもりの位置を変えたり、あるいはさらにおもりの重さを加減して、かごの重量バランスを修正して、最終的にかごとガイドレールとの間の距離(寸法)が所定値になるようにする。なお、かごの下部にはコンペンロープがあるためにかごの下側の動きが悪く、かごの上側をフリーの状態にすることが好ましいが、この場合に、かごとガイドレールとの間の距離の測定の際に、かごに不要な荷重をかけないように、作業者は例えば昇降路中のガイドレールブラケットの上に足をかけて乗って、かご上側でのかごとガイドレールとの間の距離を測定していた。
なお従来、エレベータのガイドレールの据付精度測定のために、走行中のガイドレールやかごの変位を検出するセンサを使用したものがあった(例えば特許文献1参照)。
特開平1−321285号公報
このように従来のかごバランス調整は、全て人手によって行われていたため、特にかご上側をフリーにする場合、かごの下側でかごにおもりを付ける人、かごの上側でかごの両側のガイドレールとの間の距離を測定する人等、多くの作業者が必要であり、また、かご上に荷重をかけない状態でガイドレールとの間の距離を測定するという、手間のかかる作業が必要である等の課題があった。
この発明は上記の課題を解消するものであり、より簡単で少人数でも行えるエレベータのかごバランス調整方法を提供することを目的とする。
この発明は、両側のガイドレールに対してかごが水平面内の上記ガイドレール間を結ぶY軸方向および上記Y軸方向と直交するX軸の双方において中心にある中心位置にあるようにかごの重量バランスを調整するエレベータのかごバランス調整方法であって、上記かご側に取り付けられて上記ガイドレールとの距離を複数箇所で検出する複数の距離センサと、上記各距離センサに接続され検出結果を表示する表示部を含む測定装置本体とを有するかごバランス測定装置を使用して、上記かごが、昇降路の下側で主ロープに吊り下げられ、両側のガイドレールに対してかごが上記中心位置にくるように下側両側にのみ上記ガイドレールの上記Y軸に沿った両側面および上記X軸に沿ったかご側の面の3面に面するガイドシューが取り付けられた状態で、上記かご上側でかごの上側両側の所定位置に上記複数の距離センサをそれぞれ取り付けた後、上記かご下側で上記測定装置本体の表示部を見ながら、上記複数の距離センサの出力がそれぞれ所望の値を示すように、かごの下部にかごの重量バランス調整用のおもりを取り付けることを特徴とするエレベータのかごバランス調整方法にある。
この発明では、より簡単で少人数でも行えるエレベータのかごバランス調整方法を提供できる。
実施の形態1.
図1はこの発明によるエレベータのかごバランス調整方法を説明するためのエレベータの昇降路内のかごを示す側面図であり、後述するセンサ部30a,30b、ジョイント部33および測定装置本体34からなるかごバランス測定装置3が取り付けられている状態を示している。図2、図3にはかご2の特にガイドレール1a、1b近傍部分の部分拡大上面図を示し、図2はかごバランス測定装置3を取り付ける前の状態、図3は図1に相当するかごバランス測定装置3が取り付けられている状態を示す。図1では図面手前側が、図2と図3では図面下側がそれぞれ乗場側となる。なおこの発明では、動きのよいかごの上側をフリー状態にしてかごバランス調整を行う。図1でコンペンロープは図示省略されている。また、ガイドシューとして、例えばローラガイドシューを使用するものとして説明する。
図において、主ロープ7で吊り下げられたかご2の、ガイドレール1a、1bに対向する部分に設けられた両側のガイドシュー取付部2aには、最終的にローラガイドを固定するガイドシュー固定板4が固定されている。そしてかごの両側のガイドシュー固定板4上には、一方にセンサ部30a、他方にセンサ部30bが、図3に示すようにガイドシュー固定板4上のローラガイドシューを固定する取付穴9と同じ穴を使用してボルト9a等により固定される。
センサ部30aはセンサ固定板32とこれに取り付けられたガイドレール1aとの距離X1を検出するX軸方向の距離センサ31aからなり、センサ部30bはセンサ固定板32とこれに取り付けられたガイドレール1bとの距離X2、Y1を検出するX軸方向の距離センサ31b、Y軸方向の距離センサ31cからなる。X軸とは水平面をXY平面としたX軸、Y軸であり、X軸は図1の紙面に垂直な方向(両側のガイドレール1a,1bを結ぶ線に直交する方向)、Y軸は紙面の横方向(両側のガイドレール1a,1bを結ぶ線の方向)を示し、それぞれの軸方向のセンサからのガイドレール1a,1bまでの距離を検出する。これらの距離センサ31a〜31cは、例えばかご2の上部に設けられたジョイント部33でまとめられた後にコード35で測定装置本体34に接続される。距離センサ31a〜31cは、例えばLED式変位センサからなる。また、Y軸方向ではガイドレール1a,1b間の距離が一定であるため、一方のセンサ部でY軸方向の距離が求まれば他方のセンサ部でのY軸方向の距離が必然的に求まるため、Y軸方向は1つの距離センサ31cであるのに対し、X軸方向ではかご2が、例えばかごの重心を中心として回転した場合には、両方のセンサ部でのX軸方向の距離は必ずしも同じにならないため、かごの両側でのX軸方向の距置を求めるために2つの距離センサ31a、31bが設けられている。なおジョイント部33は省略してもよく、その場合、各センサから個別に測定装置本体34にコードが接続される。
かご2の下側では、ガイドレール1a、1bに対向する部分に設けられた両側のガイドシュー取付部2aに、ガイドシュー固定板4によりローラガイドシュー5がそれぞれ取り付けられている。そしてかご2の下部のおもり6は、かごバランス調整時にかご2の重量バランスをとるために作業者により取り付けられるおもりを示す。
なお、ローラガイドシュー5は図4に概略的な内部構成を上面図で示すように、ガイドレールをX軸方向の両側と、Y軸方向のかご側からガイドレール側への方向とからなる3方向から、3つの自由に回転するローラ51でそれぞれバネ52の力でガイドレールを押圧し、ガイドレール1a、1bを受ける、3組のローラ51とバネ52を一体に構成したものである。
また図5には、かごバランス測定装置3の制御系の構成の一例を示す。距離センサ31a〜31cで検出された距離の検出信号はジョイント部33でまとめられ、測定装置本体34に入力される。測定装置本体34は、かごバランス測定結果を表示する表示部34a、距離センサ31a〜31cからの検出信号に基づいて表示部34aに表示を行う信号を出力する制御部34bを備える。これらは例えば、距離センサ31a〜31cからの検出信号を距離の値に換算してその値を数値で表示するものであってもよいが、ここでは特に、かごの位置が上述の中心位置(かごが両側のガイドレールに対して水平面内のガイドレール間を結ぶY軸方向およびY軸方向と直交するX軸の双方において中心にある中心位置)に対してどのような状態にあるかが容易に解るように表示する構成とした。そこで表示部34aは、かごのバランス状態を表示する例えば複数のLEDで構成され、制御部34bは例えばメモリMを内蔵したマイコン等で構成される。そしてさらに、かご2が中心位置にある時の各距離センサ31a〜31cの検出値をバランス又はバランス調整の目標値として制御部34bのメモリMに記憶させるために、制御部34bにリセット信号を与える手動のリセットスイッチ34cを備える。なお、目標値記憶手段が制御部34bのメモリMで構成され、差分演算手段が制御部34bで構成され、表示手段が表示部34aで構成される。
また、図6は表示部34aの構成の一例を示すもので、特に3つの距離センサ31a〜31cの検出値と上述の記憶された目標値との差分をかごに対応した表示部分に同時に表示し、かつかご2における距離(差分)の検出位置、検出方向および距離(差分)の大きさを視覚的に分かり易く表示することを特徴としている。A、B、Cはそれぞれ、距離センサ31a、31b、31cで検出されたガイドレールまでの距離の検出値の目標値までの差分を示すLED素子群である。これらのLED素子群は、各センサ毎に、距離センサの検出位置に対応する位置に検出方向に沿って複数のLED素子が配列され(すなわちかごの両側でX軸方向に配列されたものと、中央にY軸方向に配列されたものからなるH形に配列されたもの)、かご2が中心位置にある時の検出値である目標値を中心に前後(正負)両方向に1mm毎に、検出された検出値の目標値からの差分に対応するLED素子が点灯(発光)することにより表示するようにされている。これにより、かごの中心位置からの変位が視覚的に解り易いように表示される。また、目標値すなわち中心位置にある時あるいはさらには差分が所定の範囲を超えた場合(”OVER”で示された部分:ここでは±5mm以上)は、表示の色が変わるようにLED素子が設けられている。また乗り場側がどの方向かも示されている。
なお、かごが中心位置に置かれた状態でガイドシュー固定板4上の予め定められた位置にローラガイドシュー5を固定すれば、図4に示すローラガイドシュー5の3つのローラ51が、それぞれバネ52等で規制される移動可能領域の中心位置でガイドレールを支持する理想的な状態になるように設計上されている。この時、ガイドレールの両側の側面を押圧するローラ51同士は互いにバネ52の力が釣り合った状態になり、またガイドレールのかご側の面を押圧するローラ51は、かごの反対側のローラガイドシュー5のガイドレールのかご側の面を押圧するローラ51と互いにバネ52の力が釣り合った状態になる。ローラガイドシュー5のガイドレールの受け部は3つのローラ51で形成されるコの字形の部分であり、この受け部の中心位置あるいは力のバランスがとれた理想的な目標位置にガイドレールがくるようになる。
図7にはこの発明によるエレベータのかごバランス調整方法のフローチャートを示し、以下これに従って動作を説明する。この発明のかごバランス調整は、作業者が昇降路下部のピットからかご2の下面におもり6が取り付けることのできる昇降路の下側にかご2がある状態で行われる。かご2を上側にもローラガイドシュー5を仮止めし、昇降路の下側まで運転した後、上側のローラガイドシュー5を外してもよい。かご2の上側は、図2に示すようにガイドシュー固定板4上にローラガイドシューがまだ取り付けられておらず、フリーの状態にある。かご2の下側は両側に、かご2が中心位置にくるように予め計算されて求められたガイドシュー固定板4上の所定の位置にローラガイドシュー5がすでに取り付けられており、半固定の状態(ローラガイドシュー5で規定された範囲内で動くことが可能)にある。なお、かご2上に搭載されるセンサ部30a、30b、ジョイント部33で生じるかご2における重量バランスの変化は無視できる範疇のものとする。
最初に昇降路の下部ピットに、かご2に取り付けるおもり6を準備し、またかご2の上にセンサ部30a、30b、ジョイント部33、測定装置本体34からなるかごバランス測定装置3を準備する(ステップS1)。次に、作業者はかご2の上側で、かご2を最終的な理想位置である中心位置に固定する。これはかご2に予め設けられているかご固定機構のストッパボルト(図示省略)を利用し、かご2を予め計算された寸法(ガイドレール又は昇降路の他の部分からの寸法)の位置に固定するようにして行われる(ステップS2)。次に、図1および図3に示すように、かごバランス測定装置3をかご2上に取り付ける。すなわち、センサ固定板32にX軸方向の距離センサ31aが取り付けられたセンサ部30a、センサ固定板32にX軸方向の距離センサ31bおよびY軸方向の距離センサ31cが取り付けられたセンサ部30bをかご2の上面の両側のガイドシュー固定板4上に、後にローラガイドシュー5を固定するための取付穴9を利用してボルト9aによりそれぞれ固定する。先にガイドシュー固定板4にセンサ固定板32を固定した後、各距離センサ31a、31b、31cを取り付けてもよい。ジョイント部33、測定装置本体34もかご2の上に置いておく(ステップS3)。
次に、かご2は理想的な中心位置に固定されているため、この状態で、かご2の上で各距離センサ31a、31b、31cがそれぞれの距離検出対象のガイドレール1a,1bから所定の距離(例えば25mm)になるようにセンサ固定板32上の各距離センサ31a、31b、31cの位置を調整する(ステップS4)。この状態では、各距離センサ31a、31b、31cはそれぞれかご2が中心位置にある時の、かごバランス調整時の目標値となる検出値を示している。
ここでかごバランス調整のための調整目標値(バランス目標値)の設定に関連して、かごバランス測定装置3について説明しておくと、図5に示す測定装置本体34の制御部34bは、各センサ毎にメモリMに記憶された目標値とセンサからの検出値の差分を表示部34aに表示させる出力を発生する。そして手動のリセットスイッチ34cが押されるとリセット信号を受け、その時の各距離センサ31a、31b、31cのそれぞれの検出値でメモリM内の目標値を更新し、その後は更新された目標値とセンサからの検出値の差分を表示部34aに表示させる出力を発生する。そこで、かご2が理想的な中心位置に固定されている状態で、各距離センサ31a、31b、31cのガイドレールまでの距離が所定の距離(例えば25mm)になるように各センサの位置を調整後、手動のリセットスイッチ34cを押す。これにより、この状態での各センサの出力がメモリMに記録される。従ってその後はこの記録された値が目標値となり、この目標値と検出値との差、すなわちかごが中心位置にある時のセンサからガイドレールまでの距離に対する現在のセンサからガイドレールまでの距離の差分が表示部34aに表示されることになる。
次に、かご2のかご固定機構のストッパボルトを緩めて固定を解除し、かご2の上側をフリーの状態にする(ステップS5)。そして測定装置本体34を図1に示すようにかご2の下に降ろす(ステップS6)。そして作業者はかご2の下の昇降路下部のピットへ移動する。
かご2の下へ移動した作業者は次に、測定装置本体34の表示部34aを見ながら、かご2の下部におもり6を取り付けて、各距離センサ31a、31b、31cのセンサからガイドレール1aまたはガイドレール1bまでの距離が目標値になるように、おもり6の位置や重さを調整するかご2の重量バランス調整を行う(ステップS7,S8)。
次に、例えば図6に示す測定装置本体34の表示部34aの各距離センサ31a、31b、31cの検出値が全て目標値(±0のLEDが点灯)になったことを示し、かごが中心位置ある状態になり重量バランスがとれた状態になると、作業者は再びかご2の上側に移動し、この状態でかご固定機構のストッパボルトを締めてかご2を再び固定する(ステップS9)。そしてセンサ部30a、30b、ジョイント部33、測定装置本体34からなるかごバランス測定装置3をかご2から取り外す(ステップS10)。次に、かご2上側両側のガイドシュー固定板4の所定位置にそれぞれローラガイドシュー5を取り付けボルトで固定する(ステップS11)。そして最後にかご固定機構のストッパボルトを緩めて固定を解除する。この時の状態を図8に示す(ステップS12)。
なお、作業者がかご2の上側で作業を行うのは実質的に、最初にかご2を中心位置に固定するステップS2からかごバランス測定装置の目標値設定後のかごの固定を解除するステップS5までと、かごバランス調整におけるかごの位置が中心位置に調整された後のかごを固定するステップS9以降の作業であるが、かご2がかご固定機構のストッパボルトにより固定されている状態であれば、作業者がかご2の上に乗って作業を行っても問題はない。
また、上記の方法では、ステップS4で、かご2が中心位置に固定されている状態で、センサ固定板32上の各距離センサ31a、31b、31cの位置をガイドレール1a,1bから所定の距離(例えば25mm)になるように調整したが、図7のステップS4aに示すように、各距離センサ31a、31b、31cのガイドレール1a,1bからの距離の調整は行わずに、最初に取り付けられた位置での各センサの出力をかご2が中心位置にある時の目標値として制御部34bのメモリMに記憶するようにしてもよい。これにより、各距離センサ31a、31b、31cの位置の調整が不要になり、作業がより簡略化される。
また図9に示すように、かご2の上側にローラガイドシュー5を取り付けた後でも、ローラガイドシュー5上にセンサ部30a、30bを取り付けることでかごバランス測定装置3をかご2に搭載できるので、今まで測定不可能であったローラガイドシュー5に対するガイドレール1a,1bの相対変位を測定することができ、かごバランス調整の評価や、ローラガイドシュー5の性能評価に役立てることができる。なお相対位置あるいは相対変位の測定はガイドレール1a,1bに沿った任意の位置にかご2を停止させて行っても、またかご2を走行させながら行ってもよい。この場合には、測定装置本体34はかご2内に持ち込み、かご2内で測定を行うようにしてもよい(ステップS13、S14)。
なお、かごバランス測定装置3の測定装置本体34の表示部34aは、安価なLEDを使用したものとしたが、これの代わりに、例えば液晶ディスプレイに同様な形式で表示を行わせるようにしてもよい。
また、ガイドシューとしてローラガイドシューを使用したものについて説明したが、ガイドレールの両側の側面およびかご側の側面からなる3面に面したコの字形の摺動面を有するガイドシューの場合についても、同様に適用可能である。
この発明によるエレベータのかごバランス調整方法を説明するためのエレベータの昇降路内のかごを示す側面図である。 かごバランス測定装置取付け前の図1のかごのガイドレール近傍部分の部分拡大上面図である。 かごバランス測定装置取付け後の図1のかごのガイドレール近傍部分の部分拡大上面図である。 ローラガイドシューの概略的な内部構成を示す上面図である。 この発明によるエレベータのかごバランス調整方法で使用されるかごバランス測定装置の制御系の構成の一例を示す図である。 図5の表示部の構成の一例を示す図である。 この発明によるエレベータのかごバランス調整方法の手順を示すフローチャートである。 かごバランス調整終了後にかごの上側にローラガイドシューを取り付けた状態を示す図である。 かごの上側に取り付けられたローラガイドシュー上にかごバランス測定装置を取り付けた状態を示す図である。
符号の説明
1a,1b ガイドレール、2 かご、2a ガイドシュー取付部、3 かごバランス測定装置、4 ガイドシュー固定板、5 ガイドシュー(ローラガイドシュー)、6 おもり、7 主ロープ、9 取付穴、9a ボルト、30a,30b センサ部、31a,31b,31c 距離センサ、32 センサ固定板、33 ジョイント部、34 測定装置本体、34a 表示部、34b 制御部、34c リセットスイッチ、35 コード、51 ローラ、52 バネ、M メモリ。

Claims (6)

  1. 両側のガイドレールに対してかごが水平面内の上記ガイドレール間を結ぶY軸方向および上記Y軸方向と直交するX軸の双方において中心にある中心位置にあるようにかごの重量バランスを調整するエレベータのかごバランス調整方法であって、
    上記かご側に取り付けられて上記ガイドレールとの距離を複数箇所で検出する複数の距離センサと、上記各距離センサに接続され検出結果を表示する表示部を含む測定装置本体とを有するかごバランス測定装置を使用して、
    上記かごが、昇降路の下側で主ロープに吊り下げられ、両側のガイドレールに対してかごが上記中心位置にくるように下側両側にのみ上記ガイドレールの上記Y軸に沿った両側面および上記X軸に沿ったかご側の面の3面に面するガイドシューが取り付けられた状態で、上記かご上側でかごの上側両側に上記複数の距離センサをそれぞれ取り付けた後、上記かご下側で上記測定装置本体の表示部を見ながら、上記複数の距離センサの出力がそれぞれ所望の値を示すように、かごの下部にかごの重量バランス調整用のおもりを取り付けることを特徴とするエレベータのかごバランス調整方法。
  2. 上記かごの上側両側に設けられガイドシューが所定位置にそれぞれ取り付けられるガイドシュー取付板上にガイドシューの取付穴により上記複数の距離センサを取り付けることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかごバランス調整方法。
  3. 上記おもりの取り付けの前に、かご側に設けられたかご固定機構により上記かごを上記中心位置に固定し、この状態での上記複数の距離センサの検出値をそれぞれ上記かごバランス測定装置に記憶させて調整目標値の設定を行う工程をさらに備え、上記おもりの取り付けにおいて、上記複数の距離センサの検出値をそれぞれ上記調整目標値に合わせるように重量バランス調整用のおもりを取り付けることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータのかごバランス調整方法。
  4. 上記おもりを取り付けバランス調整が完了した後、上記かご固定機構で上記かごを固定し、上記かごの上側両側の上記各ガイドシュー取付板上の上記距離センサを取り外してガイドシューをそれぞれに取り付ける工程と、
    上記かごの上側両側に取り付けられたガイドシュー上に上記複数の距離センサを取り付けて、上記かごを上記ガイドレールに沿った任意の位置に停止させ又は走行させながら上記ガイドシューに対する上記ガイドレールの相対変位を測定する工程と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載のエレベータのかごバランス調整方法。
  5. 上記複数の距離センサで、上記Y軸方向におけるいずれか一方の上記ガイドレールとの距離と、上記X軸方向における上記両側のガイドレールとの距離をそれぞれ検出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエレベータのかごバランス調整方法。
  6. 上記各ガイドシューが、ガイドレールをX軸方向の両側と、Y軸方向のかご側からの3方向からローラでそれぞれガイドレールを押圧するローラガイドシューからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエレベータのかごバランス調整方法。
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