JP2020172047A - 加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020172047A
JP2020172047A JP2019074250A JP2019074250A JP2020172047A JP 2020172047 A JP2020172047 A JP 2020172047A JP 2019074250 A JP2019074250 A JP 2019074250A JP 2019074250 A JP2019074250 A JP 2019074250A JP 2020172047 A JP2020172047 A JP 2020172047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
decorative sheet
adhesive
resin molded
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019074250A
Other languages
English (en)
Inventor
黒澤 哲也
Tetsuya Kurosawa
哲也 黒澤
達也 村重
Tatsuya Murashige
達也 村重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wavelock Advanced Tech Co Ltd
Original Assignee
Wavelock Advanced Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wavelock Advanced Tech Co Ltd filed Critical Wavelock Advanced Tech Co Ltd
Priority to JP2019074250A priority Critical patent/JP2020172047A/ja
Publication of JP2020172047A publication Critical patent/JP2020172047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】屈曲性の高い加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法を提供する。【解決手段】変性ポリエチレンテレフタレートを含む第1層10と、第1接着層20と、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、がこの順で積層しており、前記第1接着層20の厚さが、2μm〜9μmである加飾シート。【選択図】図1

Description

本発明は、加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法に関するものである。
従来、樹脂等で形成された加飾用の部材の表面に意匠性をもたせるために、金属の質感と光沢感を有する、加飾シートが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の加飾シートは、樹脂フィルム層、第1接着剤層、中間フィルム層、着色剤が配合された接着剤からなる第2接着剤層、金属保持用フィルム層、金属層、第3接着剤層、及び、基材シートがこの順に積層されており、樹脂等の部材に金属調の外見を付与することができる。
特開2011−189689号公報
近年、より細かな加飾用の樹脂成形体に適用するために、加飾シートに対して高い屈曲性が求められるようになった。例えば、加飾シートが積層された樹脂成形体を大きく屈曲した場合に、屈曲部の加飾シートに皺が寄ることがあり、皺が寄ると加飾用の樹脂成形体の意匠性、さらには、その加飾用の樹脂成形体を用いた製品の意匠性が損なわれるおそれがある。そこで、加飾シートを大きく屈曲しても屈曲部に皺などが形成されない、屈曲性の高い加飾シートが求められている。また、例えば特許文献1に記載の従来の加飾シートにおいては、加飾シートの意匠面の全面において色むらがなく、所望の色調を確保するために、着色材が配合された第2接着剤層を10μm以上に形成する必要があったが、第2接着剤層が厚くなることで、前述したような加飾シートの屈曲性を満足しなかった。
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、屈曲性の高い加飾シート、加飾シートの製造方法、及び、この加飾シートを用いた、意匠性の高い樹脂成形体、樹脂成形体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の加飾シートは、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第1層と、第1接着層と、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第2層と、金属層と、第2接着層と、基材層と、がこの順で積層しており、前記第1接着層の厚さが、2μm〜9μmである。
また、本発明の加飾シートにおいて、前記第1接着層が着色剤を含んでいてもよい。
また、本発明の加飾シートにおいて、前記第1接着層が、ポリオールとイソシアネートとの重合体を含んでいてもよい。
また、本発明の加飾シートにおいて、前記第1層の厚さが10μm〜40μmであり、前記第2層の厚さが10μm〜40μmであり、前記金属層の厚さが100Å〜1000Åであり、前記第2接着層の厚さが2μm〜20μmであり、前記基材層の厚さが100μm〜200μmであってもよい。
また、本発明の加飾シートにおいて、色差ΔEが、3.0以下であってもよい。
また、本発明の加飾シートにおいて、前記第1層に粘着層が積層し、前記粘着層に保護層が積層していてもよい。
本発明の加飾シートの製造方法は、本発明の加飾シートを製造するための方法であって、前記第1層、及び、前記第2層に、前記第1接着層の材料である第1接着剤を、グラビア印刷によりそれぞれ塗布する、第1接着剤塗布工程と、前記第1接着剤塗布工程後、前記第1接着剤を貼り合わせて、前記第1層と前記第2層とを接着する接着工程と、を含む。
本発明の加飾シートの製造方法において、前記第1接着剤塗布工程において、少なくも前記第1層または前記第2層に、前記第1接着剤を乾燥膜厚で1μm以上となるように塗布してもよい。
また、本発明の樹脂成形体は、本発明の加飾シートと、前記加飾シートの前記基材層を積層した樹脂部材と、を備える。
本発明の樹脂成形体において、前記加飾シートが、前記樹脂部材の表面と、側面と、裏面の少なくとも一部と、を被覆してもよい。
また、本発明の樹脂成形体の製造方法は、本発明の樹脂成形体を製造するための方法であって、押出成形により前記樹脂部材を成形する成形工程と、当該樹脂部材へ前記加飾シートの前記基材層を積層する積層工程と、を含むものである。
また、本発明の樹脂成形体の製造方法において、前記成形工程と前記積層工程を同時に行ってもよい。
本発明の加飾シートは、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第1層と、第1接着層と、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第2層と、金属層と、第2接着層と、基材層と、がこの順で積層しており、第1接着層の厚さが、2μm〜9μmである。このことから、加飾シートの厚さを薄くすることができ、加飾シートの屈曲性を高めることができる。
また、本発明の加飾シートの製造方法は、第1層、及び、第2層に、第1接着層の材料である第1接着剤を、グラビア印刷によりそれぞれ塗布する、第1接着剤塗布工程と、前記第1接着剤塗布工程後、前記第1接着剤を貼り合わせて、前記第1層と前記第2層とを接着する接着工程と、を含む。グラビア印刷により第1接着剤を塗布することから、第1接着層の厚さを薄くして、さらに、加飾シートの厚さを薄くすることができ、加飾シートの屈曲性を高めることができる。また、グラビア印刷により第1接着剤を塗布することから、第1接着層を薄くしても色むらが発生せず、均一に着色することができる。
また、本発明の樹脂成形体は、本発明の加飾シートと、前記加飾シートの前記基材層を積層した樹脂部材と、を備える。このことから、屈曲性の高い加飾シートを用いることで、皺等の意匠性を損ねる不良を抑制することができ、樹脂成形体の意匠性を高くすることができる。
本発明の樹脂成形体の製造方法は、本発明の樹脂成形体を製造するための方法であって、押出成形により前記樹脂部材を成形する成形工程と、当該樹脂部材へ前記加飾シートの前記基材層を積層する積層工程と、を含むものである。屈曲性の高い加飾シートを用いて樹脂成形体を製造することから、皺等の意匠性を損ねる不良を抑制して、意匠性の高い樹脂成形体を製造することができる。
本発明の一実施形態にかかる加飾シートの断面を模式的に示す図である。 加飾シートの変形例における、加飾シートの断面を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかる加飾シートの製造方法における、各工程の積層物または加飾シートの断面を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる樹脂成形体の製造方法に用いられる装置の一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかる樹脂成形体と、樹脂成形体の屈曲部を加工する加工過程を模式的に示す図である。 実施例1の樹脂成形体の屈曲加工後の状態を示す側面図である。 比較例1の樹脂成形体の屈曲加工後の状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかる樹脂成形体500を用いた、有機ELディスプレイ800を示す斜視図である。
[加飾シート]
本発明の一実施形態にかかる加飾シートについて、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる加飾シートの断面を模式的に示す図である。本実施形態にかかる加飾シート100は、図1に示すように、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第1層10と、第1接着層20と、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、がこの順で積層しているものである。なお、第1層10が、加飾シート100の表層である。また、基材層60は、後述する樹脂部材200等の部材や部品等に接合し、接着する層である。
(第1層、第2層)
第1層10、及び、第2層30は、変性ポリエチレンテレフタレートを用いて形成されている。本実施形態における変性ポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコール及びテレフタル酸の他に、エチレングリコールまたはテレフタル酸と共重合可能なモノマーと共重合することにより形成されたコポリマーからなるものである。前記変性ポリエチレンテレフタレートにおける変性剤は、エチレングリコールまたはテレフタル酸と共重合可能なモノマーである。本実施形態の変性ポリエチレンテレフタレートに用いる変性剤は、エチレングリコールと共重合可能なモノマーとテレフタル酸と共重合可能なモノマーとの両方でもよいし、エチレングリコールと共重合可能なモノマーとテレフタル酸と共重合可能なモノマーのいずれか一方でもよい。
例えば、エチレングリコールと共重合可能なモノマーとしては、イソフタル酸、ジメチルテレフタル酸、2,6‐ナフタレンジカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸等が挙げられる。また、テレフタル酸と共重合可能なモノマーとしては、1,3‐プロパンジオール、1,4‐ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4‐シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
また、第1層10、第2層30としては、変性ポリエチレンテレフタレートをフィルム状に加工したものが挙げられる。なお、変性ポリエチレンテレフタレートの他に、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリブチレンテレフタレート等の変性ポリエチレンテレフタレートと相溶するポリマーや、顔料や染料等の着色剤、金属粉、ガラス、シリカ、アルミナ、マイカ等の無機物を含んでいてもよい。また、第1層10、第2層30の厚さは、それぞれ10μm〜40μmとすることができる。
(第1接着層)
第1接着層20は、第1層10と第2層30とを接着するものである。第1接着層20は、接着剤等により構成されており、顔料、染料等の着色材を含んでいてもよい。また、第1接着層20となる接着剤(第1接着剤)は、特に限定されず、例えば、溶剤系接着剤、無溶剤系接着剤、水分散系接着剤、一液系接着剤、二液系接着剤等の様々な形態の接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系接着剤等様々なポリマーの接着剤を用いることができる。特に、ポリオールとイソシアネートをそれぞれ含む2つの液剤を混合することでポリオールとイソシアネートとが重合体を形成して硬化する、2液混合型のウレタン樹脂系接着剤を好適に用いることができる。よって、第1接着層20が、ポリオールとイソシアネートとが重合体を含んでいてもよい。また、第1接着層20の厚さは、2μm〜9μmとすることで、加飾シート100の屈曲による第1層10、第2層30のずれに起因する、皺等の損傷の発生を防止することができる。第1接着層20の厚さが10μm以上の場合、加飾シート100を屈曲させたときに第1層10と第2層30の伸展度合に差が生じることに伴い、第1層10と第2層30との間にずれが生じて、皺等の損傷が発生するおそれがある。
(金属層)
金属層40は、第2層30の基材層60側に積層されている。金属層40を構成する金属は、特に限定されず、所望の色調等により適宜選択することができる。金属層40を構成する金属として、具体的には、すず、インジウム、クロム、アルミニウム等を挙げることができる。また、金属層40の厚さは、100Å〜1000Åとすることができる。
(第2接着層)
第2接着層50は、金属層40と、基材層60とを接着するものである。第2接着層50は接着剤等により構成され、第2接着層50となる接着剤(第2接着剤)は、特に限定されず、例えば、溶剤系接着剤、無溶剤系接着剤、水分散系接着剤、一液系接着剤、二液系接着剤等の様々な形態の接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系接着剤等様々なポリマーの接着剤を用いることができる。また、第2接着剤は、第1接着剤と同じ接着剤でもよく、異なる接着剤でもよい。また、第2接着層50の厚さは、2μm〜20μmとすることができる。
(基材層)
基材層60は、加飾シート100の基材となるものである。基材層60を構成する樹脂は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を用いることができる。また、基材層60の厚さは、100μm〜200μmとすることができる。
また、第1層10、第1接着層20、第2層30、第2接着層50、及び、基材層60は、無色透明でなくてもよく、各層の透明度合、色やヘイズは、加飾シート100における所望の意匠性や色調に合わせて適宜設定することができる。
また、第1層10、第1接着層20、第2層30、第2接着層50、及び、基材層60のいずれか、または、これらのうちの複数が、顔料や染料等の着色剤、金属粉、ガラス、シリカ、アルミナ、マイカ等の有機物や無機物を含んでいてもよい。これにより、加飾シート100において、所望の色調や質感、強度、耐傷性等の諸性能を向上させることができる。
また、着色材、有機物や無機物が含まれる層は、第1接着層20であることが好ましい。金属調を損なうことなくカラークリヤーの着色が可能となり、ガンメタリック調やブロンズ調等、金属調のバリエーションを増やすことができる。さらに、製造効率を向上させることができる。例えば、第1接着層20に着色材、有機物や無機物が含まれる場合、第2層30、第2接着層50、基材層60を積層した中間体を製造しておき、着色材や無機物を混合した第1接着剤を塗布して第1層10を積層することにより、所望の色調や質感の加飾シート100を簡便に製造することができる。すなわち、加飾シート100の製造単位を小さくしても、それぞれ異なる色調の加飾シート100を簡便に製造することができる。
また、本実施形態の加飾シート100おいて、色差ΔEが3.0以下であることが好ましい。本明細書において、「ΔE」の記載は色差を示すものとする。色差ΔEが3.0以下の場合には、目視においても、加飾シート100に色むらが認められない。一方、色差ΔEが3.0よりも大きい場合には、目視において加飾シート100に色むらが認められる場合がある。また、加飾シートの色差ΔEが3.0以下であることを判定する方法は、例えば、以下の方法を用いることができる。まず、加飾シート100上の、予め定めておいた5点程度の箇所(例えば、加飾シートの長手方向に5.0cm間隔の5点)において、色差計(CM‐3600A コニカミノルタ社製等)を用いてL*a*b*値を測定する。次に、L*a*b*値を測定した5点から2点を選んで、L*a*b*値から2点間の色差ΔEを算出する。色差ΔEは、5点から2点を選ぶすべての組み合わせ、すなわち10通りの色差ΔEを算出する。算出したすべての色差ΔEの値が3.0以下であるとき、加飾シート100の色差ΔEが3.0以下であると判定する。
本実施形態の加飾シート100によれば、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第1層10と、第1接着層20と、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、がこの順で積層しており、第1接着層20の厚さが、2μm〜9μmである。これにより、加飾シート100の厚さを薄くすることができ、加飾シート100の屈曲性を高めることができる。また、第1接着層20を薄くすることにより、加飾シート100の製造コストを低減することができる。
また、第1層10の厚さが10μm〜40μm、第2層30の厚さが10μm〜40μm、金属層40の厚さが100Å〜1000Å、第2接着層50の厚さが10μm〜20μm、基材層60の厚さが100μm〜200μmとすることにより、加飾シート100を薄く形成することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前述した実施形態においては、加飾シート100が、第1層10と、第1接着層20と、第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、から構成されていたが、図2に示す加飾シート100Aのように、第1層10に粘着層80が積層し、第1層10を保護するための保護層70が粘着層80に積層していてもよい。
加飾シート100Aは、保護層70と、粘着層80と、第1層10と、第1接着層20と、第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、がこの順で積層されている。保護層70の材質は特に限定されないが、例えば、保護層70として、ポリエチレンテレフタレートを用いることができる。また、粘着層80は粘着剤を含んで構成されており、保護層70を第1層10に容易に付着させ、また、容易に剥離することができればよく、粘着剤の種類は特に限定されない。例えば、粘着層80として、アクリル系粘着剤を用いることができる。第1層10に粘着層80が積層し、粘着層80に保護層70が積層していることにより、所望の時期まで第1層10の傷等の損傷を防ぐことができ、加飾シート100Aの意匠性を保つことができる。
[加飾シートの製造方法]
本発明の一実施形態にかかる加飾シートの製造方法について、図3を参照して説明する。本実施形態においては、前述した加飾シート100を製造する方法を例示して説明する。なお、加飾シート100を構成する各層の材料等は、前述した加飾シート100と同様のものを用いることができる。
本実施形態の加飾シート100の製造方法は、第1層10、及び、第2層30に、第1接着層20の材料である第1接着剤を、グラビア印刷によりそれぞれ塗布する、第1接着剤塗布工程と、第1接着剤塗布工程後、第1接着剤を貼り合わせて、第1層10と第2層30とを接着する接着工程と、を含む。
ここで、本実施形態の加飾シート100の製造方法による、加飾シート100の製造手順について説明する。なお、以下の説明は、加飾シート100の製造手順の一例にすぎず、問題のない範囲で手順等を変更することができる。
まず、図3(A)に示すように、第2層30の第1面30aに金属層40を積層する。金属層40は、蒸着、スパッタリング等の方法により形成することができる。これにより、図3(A)に示すように、第2層30に金属層40が積層した積層物110が得られる。
次に、基材層60の第1面60aに第2接着層50を形成するために、基材層60の第1面60aに第2接着剤を塗布する。第2接着剤の塗布方法は、第2接着剤を均一な厚さに塗布することができれば特に限定されないが、例えば、ダイコーターを用いた方法を選択することができる。これにより、図3(B)に示すように、基材層60に第2接着剤が塗布された積層物120が得られる。
次に、積層物110と積層物120とを貼り合わせて、積層物130を製造する。すなわち、第2接着剤を乾燥させてから、積層物110の金属層40と積層物120の第2接着層50とを接着して、図3(C)に示すように、第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、がこの順で積層した積層物130を得る。
さらに、第1層10、及び、第2層30に、第1接着層20の材料である第1接着剤を、グラビア印刷によりそれぞれ塗布する、第1接着剤塗布工程を行う。すなわち、第1層10の第1面10aに第1接着剤を塗布した第1層側第1接着剤層21と、第2層30の第2面30bに第1接着剤を塗布した第2層側第1接着剤層22を形成する。第1層10、第2層30に対する第1接着剤の塗布量は、第1接着層20が乾燥膜厚で2μm〜9μmとなるようにする。また、このとき、少なくも第1層10または第2層30に、第1接着剤を乾燥膜厚で1μm以上となるように塗布することができる。これにより、第1層10、第2層30のそれぞれに薄く第1接着剤を塗布することができる。なお、第1接着剤を第1層10、第2層30への塗布量は同じでもよいし、異なっていてもよい。
次に、第1接着剤を貼り合わせて、第1層10と第2層30とを接着する接着工程を行う。具体的には、前述の第1接着剤塗布工程で形成した、第1層側第1接着剤層21と第2層側第1接着剤層22とを、第1接着剤を乾燥させてから重ねることにより、第1層10、及び、第2層30の第1接着剤を塗布した面同士を貼り合わせる。以上により、第1層10と、第1接着層20と、第2層30と、金属層40と、第2接着層50と、基材層60と、がこの順で積層した加飾シート100が得られる。また、保護層70が積層した加飾シート100Aは、保護層70に粘着層80が積層した粘着層80付き保護層70の粘着層80側を、加飾シート100の第1層10に貼り合わせることにより、製造することができる。
本実施形態の加飾シート100の製造方法は、第1層10、及び、第2層30に、第1接着層20の材料である第1接着剤を、グラビア印刷によりそれぞれ塗布する、第1接着剤塗布工程と、第1層10、及び、第2層30の第1接着剤を塗布した面同士を貼り合わせる、貼り合わせ工程と、を含む。グラビア印刷により第1接着剤を塗布することから、第1接着層20の厚さを薄くして、さらに、加飾シート100の厚さを薄くすることができ、加飾シート100の屈曲性を高めることができる。また、グラビア印刷により第1接着剤を塗布することから、第1接着層20を薄くしても、色むらが発生せず、均一に着色することができる。
[樹脂成形体]
次に、本発明の一実施形態にかかる樹脂成形体500と樹脂成形体500の製造方法について、図4、図5、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態の樹脂成形体500を用いた有機ELディスプレイ800を示す斜視図である。本実施形態の樹脂成形体500は、例えば、有機ELディスプレイ800(図8)等の電化製品や車両の内外装等を加飾対象とし、これらに意匠性を付与するために用いることができる。図8に示すように、樹脂成形体500を額縁状の加飾部材として用いるときに、有機ELディスプレイ800等の加飾対象に合わせた形状に屈曲させることから、樹脂成形体500には屈曲性が求められる。図5(A)は、樹脂成形体500の長手方向を図の横方向に配したときの、樹脂成形体500の側面図、図5(B)は、図5(A)の矢視A−A線断面における、樹脂成形体500の断面図である。本実施形態においては、図5(A)、図5(B)に示すように、樹脂部材200の断面が、断面視略T字状に形成された部材を例示する。本実施形態の樹脂成形体500は、前述した加飾シート100と、加飾シート100の基材層60を積層した樹脂部材200と、を備えている。
また、樹脂部材200は、加飾シート100が積層される縁部210と、縁部210から縁部210に対して垂直方向に延びる嵌合部220と、を有する。また、縁部210の表面210a及び側面210bは、樹脂成形体500を用いて加飾する製品(以下、「加飾対象」と称することがある)の表面に露出する部分であり、嵌合部220は、加飾対象の被嵌合部に嵌合されて、樹脂成形体500を加飾対象に取り付けるための部分である。また、樹脂成形体500においては、図5(B)に示すように、加飾シート100が、樹脂部材200の縁部210の表面210aと、側面210bと、裏面210cの一部と、を被覆している。
[樹脂成形体の製造方法]
本発明の一実施形態にかかる樹脂成形体の製造方法について、図4、図5を参照して説明する。本実施形態においては、前述した樹脂成形体500を製造する方法を例示して説明する。なお、以下の説明は、樹脂成形体500の製造手順の一例にすぎず、問題のない範囲で手順等を変更することができる。
本実施形態の樹脂成形体500の製造方法は、押出成形により樹脂部材200を成形する成形工程と、樹脂部材200へ加飾シート100の基材層60を積層する積層工程と、を含む。例えば、樹脂成形体500は、図4に示す、樹脂成形体製造装置1000を用いて、成形工程と積層工程を同時に行う、インサート押出成形により製造することができる。これにより、効率よく樹脂成形体500を製造することができる。
樹脂成形体製造装置1000は、樹脂部材200の原料を溶融して供給する押出機1010と、樹脂部材200を成形する金型1020と、加飾シート100を金型1020に供給する不図示のシート供給部と、を備える。
押出機1010は、樹脂部材200の原料を投入する投入口1011と、樹脂部材200の原料を溶融して均一に混練しながら金型1020押し出す、円筒状の本体部1012と、を有する。押出機1010に用いる樹脂部材200の原料としては、例えば、一般的に樹脂部材を製造する際に用いられる、樹脂を粒状に加工された樹脂ペレット、着色用ペレットや添加剤等を用いることができる。また、原料として用いる樹脂は、特に限定されないが、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いることができる。
金型1020は、押出機1010から溶融した樹脂が供給される樹脂供給口1021と、加飾シートが供給される不図示のシート供給口と、成形された樹脂成形体500が装置外に排出される排出部1022と、を備える。排出部1022の開口形状は、樹脂成形体500の断面と同じ形状である。
次に、樹脂成形体製造装置1000を用いた、樹脂成形体500の製造方法を説明する。
まず、成形工程を行う。投入口1011から投入した樹脂部材200の原料を、押出機1010の本体部において溶融して均一に混練しながら、樹脂供給口1021より金型1020に押出し、縁部210と嵌合部220を有する樹脂部材200を成形する。また、成形工程とともに、積層工程を行う。シート供給部から供給された加飾シート100の基材層60を樹脂部材200の縁部210に熱融着により積層して、縁部210の表面210aと、側面210bと、裏面210cの一部を被覆する。以上より、樹脂成形体500が得られる。なお、樹脂成形体500が樹脂成形体製造装置1000から排出された後、樹脂成形体500を冷水等に浸漬して、樹脂を完全に固化させてもよい。
次に、樹脂成形体500を屈曲加工するときの手順について、図5を参照して説明する。図5(C)は、樹脂成形体500を屈曲させるために樹脂部材200を加工した状態の、樹脂成形体500を示す側面図であり、図5(D)は、樹脂成形体500を屈曲加工した状態の樹脂成形体500を示す斜視図である。まず、図5(C)に示すように、樹脂成形体500を屈曲させる箇所において、樹脂部材200の嵌合部220の一部を切断部位220aで切断して切断部Cを形成する。さらに、図5(C)の矢印で示すように、切断部Cの両側の樹脂成形体500の部分を、互いに近づく方向に屈曲させて、図5(D)に示す屈曲部500aを形成する。以上により、樹脂成形体500の屈曲加工が完了する。
本実施形態の樹脂成形体500は、加飾シート100の基材層60を積層した樹脂部材200を備える。このことから、屈曲性の高い加飾シート100を用いることで、皺等の意匠性を損ねる不良を抑制することができ、樹脂成形体500の意匠性を高くすることができる。
また、本実施形態の樹脂成形体500において、加飾シート100が、樹脂部材200の表面210aと、側面210bと、裏面210cの一部と、を被覆することから、樹脂成形体500を用いて加飾する製品の表面に露出する部分が加飾シート100で被覆されることとなり、当該製品に意匠性を付与することができる。
本実施形態の樹脂成形体500の製造方法は、押出成形により樹脂部材200を成形しながら、樹脂部材200へ加飾シート100の基材層60を積層するものである。屈曲性の高い加飾シート100を用いて樹脂成形体500を製造することから、皺等の意匠性を損ねる不良を抑制して、意匠性の高い樹脂成形体500を製造することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前述した実施形態においては、樹脂部材200の断面が、断面視略T字状に形成された部材を例示したが、樹脂部材200の形状は、加飾対象に合わせて適宜変更することができる。また、前述した樹脂成形体500は、加飾シート100が、樹脂部材200の表面210aと、側面210bと、裏面210cの一部と、を被覆するものであったが、加飾シート100で被覆する部分は、所望の加飾状態に合わせて適宜変更することができる。例えば、加飾シート100で樹脂部材200の全体を被覆してもよいし、樹脂部材200の表面のみ被覆してもよい。
また、前述した実施形態においては、成形工程と前記積層工程を同時に行う樹脂成形体の製造方法を例示したが、成形工程と前記積層工程とを別々に行ってもよい。例えば、成形工程により樹脂部材200を製造しておき、積層工程においては、接着剤等を用いて樹脂部材200へ加飾シート100の基材層60を積層してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、割合は質量割合を示すものとする。
[加飾シートの製造]
(実施例1)
以下の材料を用いて、加飾シートを製造した。第1層、第2層は、25μmの変性ポリエチレンテレフタレートフィルムFT‐3(帝人デュポンフィルム社製)を用いた。第1接着層は、ウレタン樹脂系接着剤100質量部と、着色剤としてVH805ブラック(日弘ビックス製)15質量部とを混合した第1接着剤を用いて、乾燥膜厚を5μmとした。第1接着剤に用いたウレタン樹脂系接着剤は、主剤としてA‐1143(三井化学製)と、硬化剤としてA‐3(三井化学製)と、溶剤として酢酸エチルとを用い、主剤を18質量部、硬化剤を3質量部、溶剤部を10質量部の割合で混合して使用した。金属層は、インジウムを用いて、厚さ200Åとした。第2接着層は、第2接着剤としてウレタン樹脂系接着剤を用いて、乾燥膜厚を5μmとした。第2接着剤に用いたウレタン樹脂系接着剤は、主剤としてA‐1143(三井化学製)と、硬化剤としてA‐3(三井化学製)と、溶剤として酢酸エチルとを用い、主剤を18質量部、硬化剤を3質量部、溶剤部を10質量部の割合で混合して使用した。基材層は、150μmのアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂フィルム(HA150W3‐BK、住化プラステック製)を用いた。加飾シートとしては、厚さ210μmとした。また、加飾シートの横幅は、1.0cmとした。
まず、第2層の基材層を積層する面にインジウムを蒸着により積層して、金属層を形成した。次に、基材層の金属層と貼り合わせる面に第2接着剤をダイコーター(テクノスマート製)を用いて塗布して、金属層を形成した第2層を積層した。さらに、第1層と第2層に、第1接着剤をグラビア印刷により塗布する、第1接着剤塗布工程を行った。次に、第1層と第2層の第1接着剤の溶剤を十分に乾燥させた後に、第1層と第2層の第1接着剤を塗布した面を貼り合わせる、貼り合わせ工程を行い、加飾シートを得た。
(比較例1)
実施例1における第1接着層の乾燥膜厚を10μmとしたこと以外は同じ条件で、厚さ215μmの加飾シートを得た。なお、第1接着剤は、ダイコーターを用いて塗布した。
[樹脂成形体の製造]
本実施例においては、前述した実施形態の樹脂成形体製造装置1000を用いて、樹脂成形体を製造した。また、本実施例の樹脂部材として、前述した実施形態の樹脂部材200と同じ形状のものを製造した。また、加飾シートは、実施例1の加飾シート100と、比較例1の加飾シート600をそれぞれ用いた。
まず、実施例1の加飾シート100を用いて、樹脂成形体500を製造した。樹脂部材200の原料として、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(UMG ABS、テクノUMG製)を用いた。樹脂部材200の原料を押出機1010に供し、樹脂部材200を成形した。樹脂部材200の成形とともに、シート供給部から供給された加飾シート100の基材層60を樹脂部材200の縁部210に積層して、縁部210の表面210aと、側面210bと、裏面210cの一部(両側各1mm)を被覆した。成形された樹脂成形体500を排出部1022から排出させた後、樹脂成形体500を冷却させて樹脂を固化させ、横幅6mmの樹脂成形体500を製造した。また、以上の方法と同様にして、比較例1の加飾シート600を用いて、樹脂成形体700を製造した。
[加飾シートの評価]
(着色均一性評価)
加飾シートの着色均一性評価は、目視評価に加えて、加飾シートのあらかじめ定めた5点における色差ΔEを測定することにより行った。まず、加飾シートの長手方向に5.0cm間隔の5点において、色差計(CM‐3600A コニカミノルタ社製)を用いてL*a*b*値を測定した。次に、L*a*b*値を測定した5点から2点を選んで、L*a*b*値から2点間の色差ΔEを算出した。色差ΔEは、5点から2点を選ぶすべての組み合わせ、すなわち10通りの色差ΔEを算出した。算出したすべての色差ΔEの値が3.0以下であるとき、加飾シート100の色差ΔEが3.0以下であると判定した。また、色差ΔEが3.0以下であれば、目視評価においても色むらが認められないことがわかっていることから、本試験においては、色差ΔEが3.0以下の場合、加飾シートには色むらがない、と判断した。
測定の結果、目視評価においては、実施例1の加飾シート100、比較例1の加飾シート600ともに色むらが観察されなかった。また、実施例1の加飾シート100の色差ΔEは2.5であった。また、比較例1の加飾シート600の色差ΔEは2.6であった。以上のことから、実施例1の加飾シート100、比較例1の加飾シート600には、色むらがないことが示された。
(屈曲性評価)
加飾シートの屈曲性評価は、樹脂成形体を屈曲させて、屈曲部に皺等の意匠性を低下させる損傷の発生の有無を確認して行った。また、屈曲部の最も屈曲した箇所と、屈曲部を挟んだ2箇所の非屈曲箇所の計3点において、目視と色差ΔEによる、色の均一性評価を行った。評価方法は、評価に用いる箇所を3点としたこと以外は、前述の加飾シートの着色均一性評価における方法と同様とした。
まず、樹脂成形体を屈曲加工した。加工方法は、前述した実施形態と同様の方法を用いた。まず、樹脂成形体を屈曲させる箇所において、樹脂部材の嵌合部の一部を、切断部位で切断して切断部を形成した。さらに、切断部の両側の樹脂成形体の部分を、互いに近づく方向に屈曲させて、屈曲部を形成した。このとき、屈曲部の曲率半径は10mm、屈曲角度は90°とした。以上により、樹脂成形体の屈曲加工が完了した。
実施例1の加飾シートを用いた樹脂成形体500においては、図6に示すように、屈曲部500aにおいて皺等の意匠性を低下させる損傷は発生しなかった。一方、比較例1の加飾シートを用いた樹脂成形体700においては、図7に示すように、屈曲部700aにおいて、樹脂部材200の側面210b、裏面210cを被覆する加飾シート100に、皺Sが発生した。また、色の均一性評価においては、樹脂成形体500、樹脂成形体700ともに、目視評価と色差ΔEにおいて、色むらは認められず、屈曲による色の変化がないことが示された。
以上により、本発明の例示的態様である実施例1において、製造された加飾シートは、屈曲性が高く、樹脂成形体に用いた場合に、加飾シートの屈曲による第1層、第2層のずれに起因する、皺等の意匠性を損ねる不良を防止して、意匠性の高い樹脂成形体とすることができることが示された。
100 加飾シート
10 第1層
20 第1接着層
30 第2層
40 金属層
50 第2接着層
60 基材層
70 保護層
80 粘着層
200 樹脂部材
500 樹脂成形体

Claims (12)

  1. 変性ポリエチレンテレフタレートを含む第1層と、第1接着層と、変性ポリエチレンテレフタレートを含む第2層と、金属層と、第2接着層と、基材層と、がこの順で積層しており、
    前記第1接着層の厚さが、2μm〜9μmである、加飾シート。
  2. 前記第1接着層が着色剤を含む、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記第1接着層が、ポリオールとイソシアネートとの重合体を含む、請求項1または2に記載の加飾シート。
  4. 前記第1層の厚さが10μm〜40μmであり、
    前記第2層の厚さが10μm〜40μmであり、
    前記金属層の厚さが100Å〜1000Åであり、
    前記第2接着層の厚さが2μm〜20μmであり、
    前記基材層の厚さが100μm〜200μmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加飾シート。
  5. 色差ΔEが、3.0以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の加飾シート。
  6. 前記第1層に粘着層が積層し、前記粘着層に保護層が積層している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の加飾シート。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の加飾シートを製造するための加飾シートの製造方法であって、
    前記第1層、及び、前記第2層に、前記第1接着層の材料である第1接着剤を、グラビア印刷によりそれぞれ塗布する、第1接着剤塗布工程と、
    前記第1接着剤塗布工程後、前記第1接着剤を貼り合わせて、前記第1層と前記第2層とを接着する接着工程と、を含む、加飾シートの製造方法。
  8. 前記第1接着剤塗布工程において、少なくも前記第1層または前記第2層に、前記第1接着剤を乾燥膜厚で1μm以上となるように塗布する、請求項7に記載の加飾シートの製造方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の加飾シートと、前記加飾シートの前記基材層を積層した樹脂部材と、を備える、樹脂成形体。
  10. 前記加飾シートが、前記樹脂部材の表面と、側面と、裏面の少なくとも一部と、を被覆する、請求項9に記載の樹脂成形体。
  11. 請求項9または10に記載の樹脂成形体を製造するための樹脂成形体の製造方法であって、
    押出成形により前記樹脂部材を成形する成形工程と、当該樹脂部材へ前記加飾シートの前記基材層を積層する積層工程と、を含む、樹脂成形体の製造方法。
  12. 前記成形工程と前記積層工程を同時に行う、請求項11に記載の樹脂成形体の製造方法。
JP2019074250A 2019-04-09 2019-04-09 加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法 Pending JP2020172047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019074250A JP2020172047A (ja) 2019-04-09 2019-04-09 加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019074250A JP2020172047A (ja) 2019-04-09 2019-04-09 加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020172047A true JP2020172047A (ja) 2020-10-22

Family

ID=72830587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019074250A Pending JP2020172047A (ja) 2019-04-09 2019-04-09 加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020172047A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370311A (ja) * 2000-07-25 2002-12-24 Japan Wavelock Co Ltd 立体成形用金属光沢シート
JP2004001243A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Japan Wavelock Co Ltd 金属調加飾シート及びその製造方法、並びに、金属調加飾シート中間材
JP2005104048A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 仮着保護シート付き化粧シート及び化粧シート
JP2009040022A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Japan Wavelock Co Ltd 漆黒調加飾用シート、及び、これを用いた成形品
JP2011189689A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Wavelock Advanced Technology Co Ltd 加飾シート、その製造方法、及び、樹脂成形物
JP2013159000A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Wavelock Advanced Technology Co Ltd フリップフロップ性を有する金属調加飾シート、及び、フリップフロップ性を有する樹脂成形物
JP2013230642A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Wavelock Advanced Technology Co Ltd 保護フィルム付押出成形モール用金属調加飾テープ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370311A (ja) * 2000-07-25 2002-12-24 Japan Wavelock Co Ltd 立体成形用金属光沢シート
JP2004001243A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Japan Wavelock Co Ltd 金属調加飾シート及びその製造方法、並びに、金属調加飾シート中間材
JP2005104048A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 仮着保護シート付き化粧シート及び化粧シート
JP2009040022A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Japan Wavelock Co Ltd 漆黒調加飾用シート、及び、これを用いた成形品
JP2011189689A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Wavelock Advanced Technology Co Ltd 加飾シート、その製造方法、及び、樹脂成形物
JP2013159000A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Wavelock Advanced Technology Co Ltd フリップフロップ性を有する金属調加飾シート、及び、フリップフロップ性を有する樹脂成形物
JP2013230642A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Wavelock Advanced Technology Co Ltd 保護フィルム付押出成形モール用金属調加飾テープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4642071B2 (ja) 電子機器用筐体の製造方法
CN103702820B (zh) 通过真空加压成形或真空成形整合的结构及其制备方法
KR930006462B1 (ko) 장식용 시이트 재료 및 그것의 제조방법과 성형제품
KR100464120B1 (ko) 화장시트 및 그 제조방법
AU2007245067A1 (en) Conformable retroreflective film structure
JPH0422627A (ja) Epdmゴム基材用装飾材料
CN107735256A (zh) 制造塑料‑车辆构件的方法
JP4914647B2 (ja) 成形同時絵付け用転写フィルム
JP4823853B2 (ja) 金属調シート及びそれを用いた金属調化粧材
JPH11277708A (ja) 保護フィルム付き化粧シートおよび化粧材
JP2020172047A (ja) 加飾シート、加飾シートの製造方法、樹脂成形体、及び、樹脂成形体の製造方法
CN111684034B (zh) 用于光投影的可热拉伸的装饰性膜和其所粘结的制品
JP3514565B2 (ja) インサートフィルムとこれを用いたインサート成形品の製造方法
KR20040042802A (ko) 인서트 성형품, 인서트 성형품의 제조 방법 및 잉크
JP4683392B2 (ja) 透明カバー部品用転写シート及び透明カバー部品
JP2001011403A (ja) 塗装用粘着テープおよび塗装用粘着テープを用いた塗装方法
JP2013006368A (ja) へアライン転写シート
JPH0995098A (ja) インサート成形品の製造方法およびインサートフィルム
JP5787326B2 (ja) 艶消調フィルム
JP2010184361A (ja) 自動車用着色積層フィルム
JP2014218018A (ja) 転写加飾シート
JPH06278261A (ja) 内部に凹凸感のある化粧シート及びその製造方法
JP2004050502A (ja) 化粧シート、化粧シートの製造方法及び化粧シート積層金属板
JP2020142433A (ja) 樹脂成形品の表面処理方法
JP6805902B2 (ja) 加飾成形品及びその製造方法、並びに転写シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230207