JP2020171227A - 防草シート用アンカー - Google Patents

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賀央 中山
Yoshihisa Nakayama
賀央 中山
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Abstract

【課題】 安価に製造でき、風に飛ばされ難い防草シート固定用アンカーの提供。【解決手段】 囲み枠1の内部に収納された土2の表面が防草シートで被覆され、その周縁を、土に固定する防草シート用アンカーにおいて、囲み枠1と防草シートの周縁との間に挿入される挿入部6bと、その挿入部6bの一方の端部に断面略L字状に曲折され、防草シートの縁部表面に当接される押さえ部6aと、を有するものである。【選択図】図3

Description

大きな面積の囲み枠の内に植えられる植物に対して使用される防草シートを固定するアンカーに関する。
従来、植物栽培用の防草シートとして、下記特許文献1のものが知られている。
特許文献1に記載された防草シートは、運ばれてきた雑草の種が、植物栽培用の植木鉢に入れられた土壌に直接付着しないように、円形のカバーを土壌表面に被覆するものである。
特開2008−289457号公報
しかしながら、特許文献1の防草シートは、そのシートを土壌に被覆した状態で、土壌に固定されないものであるため、風が吹くとそのシートが飛ばされてしまうおそれがあった。その際に、植物を傷つけるおそれもある。また、複数の材質のシートを重ねて縫い付けているため、製造に手間がかかるものである。
本発明は、上記従来技術の持つ問題を解決するため、低コストで製造できると共に、簡単な構造でシートを土壌表面に固定できる防草シート用アンカーを提供する。
請求項1に記載の発明は、囲み枠1の内部に収納された土2の表面が防草シートで被覆され、その周縁を、土に固定する防草シート用アンカーにおいて、
前記囲み枠1と防草シートの周縁との間に挿入される挿入部6bと、
前記挿入部6bの一方の端部に断面略L字状に曲折され、前記防草シートの縁部表面に当接される押さえ部6aと、
を有する防草シート用アンカーである。
請求項2に記載の発明は、前記挿入部6bの表面6eには、複数の突起6dが前記押さえ部6aの曲折側に切り起こされている請求項1に記載の防草シート用アンカーである。
請求項3に記載の発明は、前記挿入部6bの先端は、前記押さえ部6aの曲折側に断面略レの字状に曲折されている第1の返し部6cを有する請求項1又は請求項2のいずれかに記載の防草シート用アンカーである。
請求項4に記載の発明は、前記押さえ部6aの先端縁には、前記挿入部6bに対向して設けられている第2の返し部6fを有する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の防草シート用アンカーである。
請求項1に記載の発明は、囲み枠1の内部に収納された土2の表面が防草シートで被覆され、その周縁を、土に固定する防草シート用アンカーにおいて、囲み枠1と防草シートの周縁との間に挿入される挿入部6bと、その挿入部6bの一方の端部に断面略L字状に曲折され、防草シートの縁部表面に当接される押さえ部6aと、を有するものである。
この構造により、押さえ部6aによる土2の表面に設置された防草シートの縁部表面を保持でき、強固に防草シートを固定することができる。
すなわち、広い面積の土壌を覆う防草シートが強風により捲れたり、飛ばされることを効果的に防止することができる。
請求項2に記載の発明は、挿入部6bの表面6eには、複数の突起6dがアンカーの押さえ部6aの曲折側に切り起こされているので、アンカー6の挿入作業を行うことで、挿入部6bによりシート本体3の土2の中での保持ができるとともに、アンカー6がシート本体3を引き込むことができるので、挿入作業と共にシート本体3の張り作業を同時に行うことができる。
請求項3に記載の発明によると、挿入部6bの先端は、押さえ部6aの曲折側に断面略レの字状に曲折されている第1の返し部6cを設けることができる。
この構成は、アンカーの挿通部6bの先端に第1の返し部6cが形成されているので、その返し部6cにより、アンカー6の先端が土2の中において、くさび状に打ち込まれて固定されるため、アンカー6がさらに抜け難い固定構造となる。
請求項4に記載の発明によると、上記いずれかの構成において、押さえ部6aの先端縁に、挿入部6bに対向して第2の返し部6fを設けることができる。
この第2の返し部6fは、防草シートの固定時にシート表面を貫通して、土2の中に挿入される。この際、第2の返し部6fは防草シートを貫通して、土2の中にくさび状に打ち込まれて固定されるため、防草シートの固定がより強固なものとなる。
本発明の防草シート用アンカーの第1実施例を示す斜視図。 同アンカーの使用状態を示す斜視図。 同アンカーの使用状態を示す図2のIII−III矢視断面図。 本発明で使用する防草シートの一例を示す平面図。 同防草シートを敷設した状態を示す断面図。 本発明の防草シート用アンカーの使用方法を示す説明図。 本発明の防草シート用アンカーの他の例を示す斜視図。 本発明の防草シート用アンカーのさらに他の例を示す斜視図。 本発明の防草シート用アンカーのさらに他の例を示す斜視図及び断面図。
次に、図面に基づいて、本発明の実施の形態につき説明する。
図1〜図6は、本発明の第1実施例を示す。
本発明は、図2に示す如く、囲み枠1の内部に収納された土2の表面が柔軟な防草シートで被覆され、その周縁を、土に固定する防草シート用アンカーに関するものである。防草シートは透水性のある不織布などにより、形成することが好ましい。
そのアンカーの構造は、図1に示す如く、板材の形成体からなるものであり、囲み枠1と防草シートの周縁との間に挿入される挿入部6bと、その挿入部6bの一方の端部に断面略L字状に曲折され、防草シートの縁部表面に当接される押さえ部6aを有する。
その挿入部6bの表面6eには、図1に示す如く、複数の突起6dが押さえ部6aの曲折側に切り起こされており、その突起6dの切り起こされた先端がアンカーの挿通方向と同一の方向に向いている。突起6dの切り起こし位置は、アンカーの上部にある押さえ部6a側に片寄らせて形成しておくと良い。
そして、挿入部6bの他方の端部には、押さえ部6a側に向けて断面略レの字状に曲折されている第1の返し部6cを有している。第1の返し部1cの先端は、アンカーの挿通方向の逆側に向いている。表面6eと返し部6c先端とのなす傾斜角は、鋭角とすることが望ましい。
なお、板材の材質は、ステンレス等の金属を用いることができるが、それに限らず、樹脂や木材、その他の素材からなるものでも良い。
このアンカー6は、図2に示す如く、囲み枠1の周方向に離間して配置される。
アンカー6の押さえ部6aが防草シートのシート本体3の縁部表面に当接し、挿入部6bの表面6eに形成された突起6dで、シート本体3の周縁に形成された舌部5を保持する。アンカーの挿入部6bは、図3に示す如く、シート本体3の舌部5を介して、囲み枠1の内周と土2の間に配置され、アンカーが固定される。
その際、挿入部6bの突起6dがシート本体3の舌部5に貫通している状態になる。挿入部6bの囲み枠1に隣接する側は、略平坦に形成されている。
ここで、防草シートのシート本体3の構造を説明する。
シート本体3は、図4に示すように、その周縁が囲み枠1の外周より大に形成されている。そして、シート本体3の周縁に周方向に離間して、囲み枠1の中心部に対して外側に突出した舌部5を複数有する。
具体的には、シート本体3の周方向に互いに離間して、その縁から中心部に向かう複数の縁部切り込み9を周縁に有し、隣合う縁部切り込み9間に舌部5が形成されている。そのうち一つの舌部5には、その舌部5の縁から中心の挿通部12まで達する中心切り込み10が形成されている。
この防草シートを囲み枠1の土2の表面に敷設する際は、図5に示す如く、防草シートの舌部5を土2と囲み枠1の内周との間に挿入した状態で、シート本体3を土壌の表面に被覆する。
次に、本発明のアンカーの使用方法の一例を説明する。
例えば、このアンカーを使用する際、図4及び図5に示すように、シート本体3を予め、街路樹の根元と土2を収納した囲み枠1に敷設しておく。
次いで、図6(A)に示すように、挿入部6bの突起6dが突出する表面6eをシート本体3側に向け、その反対側の面を囲み枠1の壁面側に向けた状態で、アンカーを囲み枠1の壁面に沿って挿入方向へ押込む。
すると、図6(A)のごとく、囲み枠1の周辺に位置していた土2と舌部5が、アンカーの第1の返し部6cにより、押しのけられ、アンカーの先端が土2への侵入を開始する。
シート本体3の舌部5は、第1の返し部6cの面に沿って移動する。そして、アンカー6の挿通がシート本体の舌部5の先端まで挿通されると、今度は、その舌部5は、土2に押されて図5の位置に戻る。シート本体の舌部5が元の位置に戻ると、土2の表面を覆っているシート本体3がよれる場合がある。そのような場合があっても、挿入部6bに形成された突起6dが舌部5を貫通し、その状態で舌部5をアンカーの挿入方向へ引き込む。その結果、シート本体3を張った状態で、固定することができる。そして、アンカー6の第1の返し部6cが土2の中において、くさび状に打ち込まれて固定され、アンカー6が強固に固定される。その結果、アンカー6の押さえ部6aによりシート本体3が固定される。
シート本体3の強度は、突起6dが舌部5を貫通できる程度とすると良い。
アンカー6の形状は、さらに、次の改良を加えることで、より防草シートの固定を強固にすることができる。すなわち、図9に示す如く、押さえ部6aの先端縁に、挿入部6bに対向して押さえ部6a側に向けて曲折されている第2の返し部6fを設けることができる。この例では、この第2の返し部6fの先端の向きは、押さえ部6a側に向けて断面逆レの字状に内側に曲折されている(外側に曲折しても良い)。
この押さえ部6aに設けられた第2の返し部6fは、アンカー6を防草シートに押し込んで固定する際、シート本体3の縁部の一部を外面側から貫通して、土2の中に挿入される。この際、第2の返し部6fは防草シートを貫通して、土2の中にくさび状に打ち込まれて固定されるため、防草シートの固定がより強固なものとなる。
アンカー6の形状は、上記に例示したもの以外の形状であってもよい。具体的には、図7のように、突起6dを形成し、返し部6cを省いたものとしてもよい。逆に、図8のように、返し部6cを形成し、突起6dを省いたものとしてもよい。
1 囲み枠
1a 壁部
2 土
3 シート本体
4 周縁部
5 舌部
6 アンカー
6a 押さえ部
6b 挿入部
6c 返し部
6d 突起
6e 表面
6f 返し部
9 縁部切り込み
10 中心切り込み
12 挿通部
13 幹

Claims (4)

  1. 囲み枠(1)の内部に収納された土(2)の表面が防草シートで被覆され、その周縁を、土に固定する防草シート用アンカーにおいて、
    前記囲み枠(1)と防草シートの周縁との間に挿入される挿入部(6b)と、
    前記挿入部(6b)の一方の端部に断面略L字状に曲折され、前記防草シートの縁部表面に当接される押さえ部(6a)と、
    を有する防草シート用アンカー。
  2. 前記挿入部(6b)の表面(6e)には、複数の突起(6d)が前記押さえ部(6a)の曲折側に切り起こされている請求項1に記載の防草シート用アンカー。
  3. 前記挿入部(6b)の先端は、前記押さえ部(6a)の曲折側に断面略レの字状に曲折されている第1の返し部(6c)を有する請求項1又は請求項2のいずれかに記載の防草シート用アンカー。
  4. 前記押さえ部(6a)の先端縁には、前記挿入部(6b)に対向して設けられている第2の返し部(6f)を有する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の防草シート用アンカー。
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