JP2020170128A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度調整を適切に行うことで、画像不良を防止することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、給電されることで発熱して感光ドラムの雰囲気温度を調整する環境ヒータ111と、環境ヒータ111の温度を検出するサーミスタ112と、CPU211と、ヒータ駆動部300と、を備える。ヒータ駆動部300は、CPU211の制御により、2つの目標温度のいずれかを目標温度に設定する。ヒータ駆動部300は、サーミスタ112が検出した温度と目標温度との比較結果に応じて環境ヒータ111の給電、非給電を切り替えることで、感光ドラムの雰囲気温度を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置内の温度調整技術に関する。
電子写真プロセスを有する画像形成装置は、作像時に感光体である感光ドラムの表面に放電生成物が生成される。放電生成物に水分が吸着した状態で感光ドラムに静電潜像を形成する場合、静電潜像の電位(潜像電位)が安定せずに画像の一部が欠損するといった画像不良が生じることがある。特許文献1には、環境ヒータを用いて感光ドラムの表面温度を所定温度以上に保つことで、放電生成物への水分吸着を防止する技術が提案されている。特許文献1では、環境ヒータが感光ドラム内部に設けられ、感光ドラムの表面温度を検出する温度検出センサが感光ドラム表面近傍に設けられる。温度検出センサの検出結果に基づいて環境ヒータの発熱を制御することで、感光ドラムの表面温度が所定温度になるように温度制御が行われる。環境ヒータを用いた温度制御は、画質安定化や高寿命化に対して有効である。
内径が比較的大きな感光ドラム(例えば内径84[mm])を採用する画像形成装置は、特許文献1のように感光ドラム内部に環境ヒータを配置する構成を採用可能である。一方、内径が比較的小さな感光ドラム(例えば内径30[mm])を採用する画像形成装置は、感光ドラム内部に環境ヒータを配置する構成を採用することが困難である。そのため、内径が小さな感光ドラムを採用する画像形成装置では、環境ヒータが感光ドラム近傍に設置されることになる。環境ヒータは、感光ドラム近傍の雰囲気温度を上昇させることにより間接的に感光ドラムの表面を加熱する。このような加熱方式は、間接加熱方式とよばれる。
間接加熱方式では、環境ヒータ自身の温度が温度検出センサにより検出され、その結果に基づいて環境ヒータの温度が目標温度になるように温度制御が行われる。このとき、環境ヒータの温度は、感光ドラムの表面温度を所定温度以上に保ちつつ、感光ドラムに隣接する現像器の温度をトナー融解温度以下に抑えるように設定されている。これは、温度がトナー融解温度を超えることで、現像器内でトナーが融けてしまうことを防止するためである。間接加熱方式は、1つの環境ヒータと1つの駆動回路とで構成され、安価に実現可能である。間接加熱方式では、複数の感光ドラムが1つの環境ヒータにより同時に加熱される。
放電生成物への水分吸着は、高湿環境下で画像形成装置の放置状態が続いた場合に促進される。例えば、終業後に空調が機能せず且つ画像形成装置が発熱量の少ない省電力待機モードである夜間(終業後から翌日の始業時まで)に、放電生成物への水分吸着が促進される。そのため、始業直後は感光ドラム表面に付着している放電生成物が水分を吸着している状態であり、印刷を行うと画像不良が発生する可能性がある。このような画像不良の発生を防止するために、環境ヒータは省電力待機モード時に、感光ドラムを加熱する。省電力待機モード以外の印刷動作時は、感光ドラムや現像器などの作像部及びそれらの駆動回路の動作による発熱や定着器の排熱などにより、感光ドラムの表面温度が上昇する。これにより放電生成物への水分吸着が防止されるため、環境ヒータは駆動されない。
特開2003−316238号公報
以上のように従来は、環境ヒータが省電力待機モード時にのみ動作することで、放電生成物に起因した画像不良が防止される。しかしながら、この場合であっても以下の条件が重なると感光ドラム近傍の雰囲気温度が徐々に低下し、放電生成物が水分を吸着して画像不良が発生する可能性がある。
・定着器による排熱量が少ない動作モード時(例えば、厚紙印刷などの低速印刷モード時)
・作像中に発生するイオン化物などを排気する排気ファンの動作時
・モノクロ印刷モード時(カラー印刷モード時に比べて、作像部の動作箇所が少ないモード)
放電生成物に起因した画像不良を防止するために印刷時にも環境ヒータによる温度調整を行う場合、1組の安価な環境ヒータと駆動回路とでは、温度調整能力が不足して充分に画像不良を防止することができない。例えば、目標温度が1つの固定値である場合、高湿下での夜間放置による水分吸着防止と、印刷時の温度低下による水分吸着防止との両立が困難である。モノクロ印刷モード用の感光ドラムとカラー印刷モード用の感光ドラムとで環境ヒータと駆動回路との組を個別に設け、それぞれで温度調整を行うことで画像不良を防止することは可能であるが、より安価な手法が好ましい。
本発明は、上記の問題に鑑み、ヒータによる温度調整を適切に行うことで、画像不良を防止することが可能な画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
本発明の画像形成装置は、画像が形成される感光体と、給電されることで発熱して前記感光体の雰囲気温度を調整するヒータと、前記ヒータの温度を検出する温度検出手段と、複数の目標温度を設定可能な設定手段と、前記設定手段に前記複数の目標温度のいずれかを目標温度に設定させる制御手段と、前記温度検出手段による検出結果と前記制御手段により設定された目標温度とに応じて、前記ヒータへの給電を制御するヒータ駆動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ヒータによる温度調整を適切に行うことが可能となり、画像不良を防止することができる。
画像形成装置の説明図。 環境ヒータの構成説明図。 感光ドラム近傍の雰囲気温度の変化の説明図。 環境ヒータの駆動制御を行う制御系統の構成例示図。 環境ヒータの駆動制御を行う制御系統の構成例示図。 環境ヒータの初期化処理を表すフローチャート。 印刷ジョブ時の環境ヒータの温度制御処理を表すフローチャート。 環境ヒータの駆動制御を行う制御系統の構成例示図。 環境ヒータの初期化処理を表すフローチャート。 印刷ジョブ時の環境ヒータの温度制御処理を表すフローチャート。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の構成)
図1は、本実施形態の画像形成装置の説明図である。図1は、画像形成装置1を背面側から見た場合の斜視図である。画像形成装置1は、画像エンジン101、画像読取部102、及び原稿給紙部103を備える。原稿給紙部103は、画像が印字された原稿を画像読取部102の読取位置へ給送する。画像読取部102は、読取位置に給送された原稿から画像を読み取って画像データを生成する。画像読取部102は、生成した画像データを画像エンジン101へ送信する。画像エンジン101は、画像読取部102から取得した画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する。
画像形成装置1の本体の背面には、インレット105が設けられる。インレット105には、商用電源を引き込むためのACコード104が接続される。ACコード104に設けられるプラグの形状は、仕向け地に応じた形状に形成される。商用電源は、ACコード104及びインレット105を介して画像形成装置1に給電する。
画像エンジン101の内部には、本体電源118、リレーボード116、システムコントローラ117、画像形成部125、環境ヒータ111、及びサーミスタ112が設けられる。画像形成部125は、記録媒体へ画像形成を行う作像部である。画像形成部125は、ドラム形状の感光体である感光ドラム、現像器、定着器、モータやソレノイドなどの駆動負荷、各種センサなどを有する。環境ヒータ111は、画像形成部125、特に感光ドラムの雰囲気温度の調整に用いられる。
本体電源118は、常時動作する制御回路用電源と、消費電力を抑制した動作モードである省電力待機モード以外の動作モード時に動作する負荷駆動用電源とを備える。制御回路用電源及び負荷駆動用電源は、商用電源から給電されると、直流電力をリレーボード116へ供給する。リレーボード116は、直流電力をシステムコントローラ117や、画像形成部125内のモータやソレノイドなどの駆動負荷に供給する。
システムコントローラ117は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ、I/Oポートなどを備える。システムコントローラ117内の各部は、アドレスバス及びデータバスにより、相互に通信可能に接続される。CPUは、ROMに格納される制御プログラムを、RAMを作業領域に用いて実行することで画像形成装置1の動作を制御する。不揮発性メモリは、画像形成装置1の電源オフ時にデータを記憶する。I/Oポートは、画像形成部125内の各部やサーミスタ112に接続される。CPUは、I/Oポートを介して画像形成部125内の各部に制御信号を送信することで、画像形成動作を制御する。また、CPUは、サーミスタ112の検出結果に応じて環境ヒータ111への給電を制御する。
画像形成装置1は、原稿給紙部103にメイン電源スイッチ123を備える。メイン電源スイッチ123は、省電力待機モードへの動作モードの移行や、省電力待機モードからの他の動作モードへの復帰を行うためのスイッチである。メイン電源スイッチ123の押下により動作モードの切り替えが行われる。
環境ヒータ111は、所定の抵抗値Rhaを有する抵抗体であり、供給される電圧により発熱量(消費電力)が決定される。環境ヒータ111は、画像形成装置1の本体の背面に設けられる環境スイッチ122がオンになることで給電可能になる。サーミスタ112は、環境ヒータ111の近傍に設けられており、感光ドラム近傍の雰囲気温度を検出する温度検出センサである。本実施形態のサーミスタ112は、温度上昇に応じて抵抗値が減少するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタである。
図2は、環境ヒータ111の構成説明図である。本実施形態では、環境ヒータ111は、間接加熱式により感光ドラム1251近傍の雰囲気温度を調整する。そのために環境ヒータ111は、画像形成部125内の感光ドラム1251の近傍に設置され、感光ドラム1251近傍の雰囲気温度を加熱することで、間接的に感光ドラム1251の表面を加熱する。これにより感光ドラム1251の表面に生成される放電生成物の水分吸湿が抑制される。感光ドラム1251は、複数、本実施形態では4つ配置される。環境ヒータ111の発熱部位は、各感光ドラム1251に対応して設けられる。
4つの感光ドラム1251は、それぞれ異なる色の画像形成に用いられる。例えば、4つの感光ドラム1251には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像が形成される。カラーの画像形成時には、4つの感光ドラム1251がすべて用いられる。モノクロの画像形成時には、ブラックの画像形成用の1つの感光ドラム1251のみが用いられる。モノクロの画像形成時には、フルカラーの画像形成時よりも稼働する部品が少なくなるために、画像形成部125の発熱量が少なくなり、感光ドラム1251近傍の雰囲気温度が低下する。
図3は、感光ドラム1251近傍の雰囲気温度の変化の説明図である。作像中に発生するイオン化物などを排気する排気ファンが動作する。そのため、モノクロの画像形成(モノクロ印刷モード)で、定着器による排熱量が少ない動作モードでは、感光ドラム1251近傍の雰囲気温度は連続印刷枚数が増加するに応じて徐々に低下する。そのために放電生成物に水分が吸着し、画像不良が発生する可能性が高くなる。
図4は、環境ヒータ111の駆動制御を行う制御系統の基本的な構成例示図である。制御系統は、環境ヒータ111の駆動制御を行うヒータ駆動部200を備える。ヒータ駆動部200は、例えばシステムコントローラ117に設けられる。本体電源118は、上記の通り、負荷駆動用電源210及び制御回路用電源212を備える。
ACコード104のプラグが商用電源のコンセントに挿されると、商用電源から本体電源118に電力が供給される。制御回路用電源212は、供給される電力から電圧VBを生成し、リレーボード116(図1)を介してシステムコントローラ117に供給する。電圧VBは、常時出力される。負荷駆動用電源210は、環境スイッチ122がオンになったときに商用電源から電力が供給される。負荷駆動用電源210は、供給される電力から電圧VAを生成し、リレーボード116を介してヒータ駆動部200内の各デバイスに供給する。電圧VAは、省電力待機モード以外の動作モード時に出力される。
ヒータ駆動部200は、トライアック201、フォトトライアックカプラ202、及びコンパレータ203を含む。コンパレータ203は、フォトトライアックカプラ202の動作を制御する。フォトトライアックカプラ202は、コンパレータ203の制御により、トライアック201から環境ヒータ111への給電動作を制御する。つまりトライアック201及びフォトトライアックカプラ202は、コンパレータ203から出力される信号により動作が制御されて、商用電源から環境ヒータ111への電力供給を制御する供給制御部として機能する。
コンパレータ203は、負端子に、負荷駆動用電源210から出力される所定の電圧(本実施形態では電圧VA)を、サーミスタ112と抵抗R5とで分圧した電圧Vinが入力される。サーミスタ112は、温度に応じて抵抗値が変化する。そのためにコンパレータ203の負端子に入力される電圧Vinは、環境ヒータ111の温度に対応して変化する。本実施形態では、サーミスタ112がNTCサーミスタであるために、環境ヒータ111の温度が上昇するにつれて電圧Vinが大きくなる。
コンパレータ203は、正端子に、負荷駆動用電源210から出力される所定の電圧(本実施形態では電圧VA)を、抵抗R1と抵抗R2とで分圧した基準電圧Vrefが入力される。基準電圧Vrefは、環境ヒータ111の目標温度に対応した電圧値となる。
コンパレータ203は、電圧Vinと基準電圧Vrefとを比較する。フォトトライアックカプラ202は、コンパレータ203の比較結果に応じて動作が制御される。コンパレータ203は、電圧Vinが基準電圧Vrefより大きくなるとローレベル(Low)の信号を出力する。フォトトライアックカプラ202は、ローレベルの信号がコンパレータ203から入力されることでオフになる。環境ヒータ111は、フォトトライアックカプラ202がオフになることで、非給電状態になって発熱しなくなる。そのために環境ヒータ111は、温度が低下する。
環境ヒータ111の温度の低下によりサーミスタ112の抵抗値が増加して、電圧Vinが小さくなる。電圧Vinが基準電圧Vrefより小さくなると、コンパレータ203は、ハイレベル(High)の信号を出力する。フォトトライアックカプラ202は、ハイレベルの信号がコンパレータ203から入力されることでオンになる。環境ヒータ111は、フォトトライアックカプラ202がオンになることで、給電状態になって発熱する。そのために環境ヒータ111は、温度が上昇する。
このように環境ヒータ111は、サーミスタ112による検出温度に応じてフィードバック制御され、ヒータ駆動部200により給電状態と非給電状態とが繰り返される。給電状態と非給電状態との繰り返しにより、環境ヒータ111の温度調整制御が行われる。
(第1実施例)
図5は、本実施形態の環境ヒータ111の駆動制御を行う制御系統の第1の構成例示図である。この制御系統は、ヒータ駆動部300の構成が図4の制御系統のヒータ駆動部200の構成とは異なり、本体電源118、サーミスタ112、環境ヒータ111、及び環境スイッチ122の構成は同じである。サーミスタ112による検出温度に応じてヒータ駆動部300が環境ヒータ111の給電状態と非給電状態とを繰り返すことで、環境ヒータ111の温度調整制御が行われる点については同じである。相違点について説明する。
ヒータ駆動部300は、システムコントローラ117が備えるCPU211により動作が制御される。ヒータ駆動部300は、基準電圧Vrefを生成するための抵抗R1に対して並列に、抵抗R3及びトランジスタ221を備える。トランジスタ221のコレクタ端子は、抵抗R3を介して電圧VAが印加される。トランジスタ221のエミッタ端子は、コンパレータ203の正端子に接続される。トランジスタ221のベース端子は、CPU211から制御信号が入力される。CPU211は、制御回路用電源212から出力される電圧VBにより、省電力待機モード時であっても動作する。
トランジスタ221は、CPU211から入力される制御信号に応じてオン、オフ制御されるスイッチとして機能する。トランジスタ221のオン、オフが切り替えられることで、抵抗R1と抵抗R3との並列状態が切り替えられる。トランジスタ221がオフ状態の場合、抵抗R3が非導通になるために、抵抗R1と抵抗R3とは並列接続されていない。トランジスタ221がオン状態の場合、抵抗R3が導通して、抵抗R1と抵抗R3とは並列接続される。このような抵抗R1と抵抗Rとの並列状態の切り替えにより、基準電圧Vrefが切り替えられる。そのために環境ヒータ111の目標温度が切り替わる。
トランジスタ221がオンの場合の基準電圧Vrefを基準電圧Vref−ON、トランジスタ221がオフの場合の基準電圧Vrefを基準電圧Vrfe−OFFとする。トランジスタ221がオンの場合に抵抗R1と抵抗R3との合成抵抗の抵抗値が抵抗R1の抵抗値よりも小さくなるために、基準電圧Vref−ONが基準電圧Vref−OFFよりも大きくなる。そのために基準電圧Vref−ONに対応する目標温度が、基準電圧Vref−OFFに対応する目標温度よりも相対的に高い温度になる。
本実施形態のサーミスタ112がNTCサーミスタであるために、基準電圧Vrefが大きくなって目標温度が上昇すると、環境ヒータ111の温度が上昇して、電圧Vinも大きくなる。電圧Vinが環境ヒータ111の温度を表す。CPU211は、目標温度を上昇させる場合には、トランジスタ221をオンにする制御信号を出力することになる。逆に、CPU211は、目標温度を下降させる場合には、トランジスタ221をオフにする制御信号を出力することになる。
図6は、CPU211の起動時に行われる環境ヒータ111の初期化処理を表すフローチャートである。本実施形態では、トランジスタ221がオフ状態のときを環境ヒータ111が初期化された状態とする。CPU211は、起動すると、トランジスタ221をオフにする制御信号を出力する(S901)。これによりトランジスタ221が初期状態になる。環境ヒータ111は、初期化により、目標温度が基準電圧Vref−OFFに相当する温度に設定される。CPU211は、印刷ジョブが開始されるまでトランジスタ221を初期状態に維持する。CPU211が省電力待機モード時でも通電されているために、初期状態は動作モードによらず維持される。
図7は、印刷ジョブ時の環境ヒータ111の温度制御処理を表すフローチャートである。印刷ジョブは、画像形成装置1に設けられる不図示の操作部や、パーソナルコンピュータなどの外部装置から入力される画像形成の実行指示である。印刷ジョブには、フルカラーにより画像を形成する(カラー印刷モード)か、或いはモノクロにより画像を形成する(モノクロ印刷モード)かの指示が含まれる。
CPU211は、印刷ジョブを受け付けると、印刷ジョブがモノクロ印刷モードによる画像形成処理を指示しているか否かを判断する(S401)。モノクロ印刷モードによる画像形成処理が指示されている場合(S401:Y)、CPU211は、環境ヒータ111の目標温度を上げるために、トランジスタ221をオンにする制御信号を出力する(S402)。モノクロ印刷モードによる画像形成処理が指示されないカラー印刷モードの場合には、環境ヒータ111の目標温度は基準電圧Vref−OFFに相当する温度に設定されたままである。
目標温度が設定されると、CPU211は、印刷ジョブが終了するまで画像形成処理を行う(S403:N)。この間、CPU211は、環境ヒータ111の目標温度を変更しない。つまり、モノクロ印刷モードの場合、CPU211は、トランジスタ221をオンにする制御信号の出力を継続する。カラー印刷モードの場合、CPU211は、トランジスタ221をオフにする制御信号の出力を継続する。印刷ジョブが終了すると(S403:Y)、CPU211は、トランジスタ221の状態を初期化するために、トランジスタ221をオフにする制御信号を出力する(S404)。CPU211は、次の印刷ジョブを取得するまでトランジスタ221の状態を初期化したまま維持する。
以上のような構成の画像形成装置1は、トランジスタ221のオン、オフを制御して基準電圧Vrefを切り替えることで、状況に応じて2つの目標温度を切り替えて環境ヒータ111の温度制御を行うことができる。画像形成装置1は、モノクロ印刷モードであれば画像形成部125の発熱量がカラー印刷モード時よりも少なくなる。発熱量が少なくなることに対応するために画像形成装置1は、モノクロ印刷モード時に基準電圧Vrefを高くして環境ヒータ111の目標温度を相対的に高い温度に設定する。これにより感光ドラム1251近傍の雰囲気温度が高くなり、放電生成物の水分吸着が抑制される。また、省電力待機モード時には、従来と同様に環境ヒータ111の温度制御が可能である。画像形成装置1は、モノクロ印刷モード時とカラー印刷モード時とで環境ヒータ111の目標温度を切り替えることで、いずれの印刷モードであっても、画像不良の発生を抑制することができる。このように、1組の環境ヒータ111及びヒータ駆動部300により、2つの目標温度を設定可能とすることで、高湿下での夜間放置による水分吸収防止と、印刷時の温度低下による水分吸湿防止とを両立することができる。
(第2実施例)
図8は、本実施形態の環境ヒータ111の駆動制御を行う制御系統の第2の構成例示図である。この制御系統は、環境ヒータ111の構成が図5の制御系統の環境ヒータ111の構成とは異なり、本体電源118、サーミスタ112、ヒータ駆動部300、及び環境スイッチ122の構成は同じである。サーミスタ112による検出温度に応じてヒータ駆動部300が環境ヒータ111の給電状態と非給電状態とを繰り返すことで、環境ヒータ111の温度調整制御が行われる点については同じである。相違点について説明する。
環境ヒータ111は、イエロー、マゼンタ、及びシアンの画像形成時に用いられる感光ドラム1251の温度制御用の第1環境ヒータ311と、ブラックの画像形成時に用いられる感光ドラム1251の温度制御用の第2環境ヒータ312と、を含む。サーミスタ112は、第2環境ヒータ312の温度を検出する場所に配置される。ヒータ駆動部300から第1環境ヒータ311への電力の供給経路にはリレー313が設けられる。リレー313は、CPU211により導通、非導通が制御される。リレー313の導通、非導通が制御されることで、第1環境ヒータ311の給電状態と非給電状態とが切り替えられる。リレー313が導通状態のときに第1環境ヒータ311は給電される。リレー313が非導通状態のときに第1環境ヒータ311は給電されない。このような構成では、ヒータ駆動部200を増やすことなく、モノクロ印刷モード時にリレー313を非導通状態にすることで、第1環境ヒータ311を非給電状態にして消費電力を抑制することができる。
図9は、CPU211の起動時に行われる環境ヒータ111の初期化処理を表すフローチャートである。本実施形態では、トランジスタ221がオフ状態且つリレー313が導通状態のときを環境ヒータ111が初期化された状態とする。CPU211が非通電時には、トランジスタ221及びリレー313はそれぞれ初期化時の状態である。
CPU211は、起動すると、起動前の状態に合わせてトランジスタ221をオフにする制御信号を出力する(S1001)。これによりトランジスタ221が初期状態になる。CPU211は、起動すると、起動前の状態に合わせてリレー313を導通状態にする制御信号を出力する(S1002)。これによりリレー313が初期状態になる。環境ヒータ111は、初期化により、目標温度が基準電圧Vref−OFFに相当する温度に設定される。CPU211は、印刷ジョブが開始されるまでトランジスタ221及びリレー313を初期状態に維持する。CPU211が省電力待機モード時でも通電されているために、初期状態は動作モードによらず維持される。
図10は、印刷ジョブ時の環境ヒータ111の温度制御処理を表すフローチャートである。印刷ジョブは、画像形成装置1に設けられる不図示の操作部や、パーソナルコンピュータなどの外部装置から入力される画像形成の実行指示である。印刷ジョブには、カラー印刷モード、或いはモノクロ印刷モードの指示が含まれる。
CPU211は、印刷ジョブを受け付けると、印刷ジョブがモノクロ印刷モードによる画像形成処理を指示しているか否かを判断する(S601)。モノクロ印刷モードによる画像形成処理が指示されている場合(S601:Y)、CPU211は、第2環境ヒータ312の目標温度を上げるために、トランジスタ221をオンにする制御信号を出力する(S602)。また、CPU211は、第1環境ヒータ311を非給電状態にするために、リレー313を非導通状態にする制御信号を出力する(S603)。モノクロ印刷モードによる画像形成処理が指示されないカラー印刷モードの場合には、第2環境ヒータ312の目標温度は上げられず、且つ第1環境ヒータ311が給電状態に設定される。
目標温度が設定されると、CPU211は、トランジスタ221及びリレー313の状態を維持したまま、印刷ジョブが終了するまで画像形成処理を行う(S604:N)。モノクロ印刷モードの場合、CPU211は、トランジスタ221をオンにする制御信号を印刷終了まで出力し、リレー313を非導通状態にする制御信号を印刷終了まで出力する。カラー印刷モードの場合、CPU211は、トランジスタ221をオフにする制御信号を印刷終了まで出力し、リレー313を導通状態にする制御信号を印刷終了まで出力する。
印刷ジョブが終了すると(S604:Y)、CPU211は、トランジスタ221及びリレー313の状態を初期化する(S605)。CPU211は、トランジスタ221をオフにする制御信号を出力し、且つリレー313を導通状態にする制御信号を出力することでトランジスタ221及びリレー313の状態を初期化する。CPU211は、次の印刷ジョブを取得するまでトランジスタ221及びリレー313の状態を初期化したまま維持する。
以上のような構成の本実施形態の画像形成装置1は、第1実施例の場合と同様の効果を奏し、いずれの印刷モードであっても、画像不良の発生を抑制することができる。また、環境ヒータ111が第1環境ヒータ311と第2環境ヒータを含むために、モノクロ印刷モード時に給電する環境ヒータの数を削減することで、消費電力を削減することができる。
以上の説明ではトランジスタ221がオン、オフ制御されることで抵抗R1と抵抗R3との合成抵抗の抵抗値が変化して基準電圧Vrefが切り替わり、目標温度が切り替わる構成である。これは、CPU211からの制御信号に応じて基準電圧Vrefが切り替わる構成であれば、トランジスタ221、抵抗R1、R3の構成に限らない。例えば、トランジスタ221、抵抗R1、R3の代わりに可変抵抗を用い、CPU211により可変抵抗の抵抗値を切り替える構成であってもよい。また、以上の説明では2つの目標温度が切り替わる構成について説明したが、複数の目標温度が切り替わるような構成であってもよい。

Claims (10)

  1. 画像が形成される感光体と、
    給電されることで発熱して前記感光体の雰囲気温度を調整するヒータと、
    前記ヒータの温度を検出する温度検出手段と、
    複数の目標温度を設定可能な設定手段と、
    前記設定手段に前記複数の目標温度のいずれかを目標温度に設定させる制御手段と、
    前記温度検出手段による検出結果と前記制御手段により設定された目標温度とに応じて、前記ヒータへの給電を制御するヒータ駆動手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、モノクロ印刷を行うときに相対的に高い目標温度を前記設定手段に設定させ、カラー印刷を行うときに相対的に低い目標温度を前記設定手段に設定させることを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、印刷が終了するまで前記設定手段に設定された目標温度を維持させることを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記設定手段は、可変抵抗と抵抗とを含み、前記可変抵抗と前記抵抗とで所定の電圧を分圧することで前記目標温度に対応する電圧を生成し、
    前記制御手段は、前記可変抵抗の抵抗値を切り替えることで、前記複数の目標温度のいずれかを目標温度に設定させることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記設定手段は、並列接続された第1抵抗及び第2抵抗と、前記第2抵抗に接続されるスイッチとにより前記可変抵抗を構成しており、前記制御手段により前記スイッチがオン、オフ制御されることで、前記複数の目標温度のいずれかを目標温度に設定可能になっていることを特徴とする、
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記ヒータは第1ヒータ及び第2ヒータを備え、
    前記制御手段は、モノクロ印刷を行うときに前記第1ヒータを非給電状態とすることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記感光体は複数であり、モノクロ印刷を行うときには1つの感光体が動作し、カラー印刷を行うときにはすべての感光体が動作し、
    前記第1ヒータは、カラー印刷を行うときに動作する感光体の温度制御に用いられ、
    前記第2ヒータは、カラー印刷及びモノクロ印刷を行うときに動作する感光体の温度制御に用いられることを特徴とする、
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記ヒータ駆動手段は、前記温度検出手段による検出結果と前記制御手段により設定された目標温度とを比較し、比較結果に応じて前記ヒータへの給電を制御することを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記ヒータ駆動手段は、前記温度検出手段による検出結果が前記制御手段により設定された目標温度よりも大きい場合に前記ヒータを非給電状態にし、前記温度検出手段による検出結果が前記制御手段により設定された目標温度よりも小さい場合に前記ヒータを給電状態にすることを特徴とする、
    請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記ヒータ駆動手段は、前記温度検出手段による検出結果と前記制御手段により設定された目標温度とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に応じて前記ヒータへの給電を制御する供給制御手段と、を備えることを特徴とする、
    請求項8又は9記載の画像形成装置。
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