JP2006044221A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ヒ−タの動作を効率的に制御して、消費電力を削減しつつ結露等による各種の弊害の発生を防止した利用性の良好な画像形成装置に関する。
【解決手段】カラー複写機1は、エネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードときに、ヒータ50への電源の供給/遮断を行うリレー回路63への電源の供給を遮断してリレー回路63をオフにさせてヒータ50へ通電させ、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、温度センサ80の検出する温度に基づいてリレー回路63への通電時間を制御している。したがって、新たな部品の設置の抑制によるコスト及び消費電力を削減しつつ省エネルギーモード等においても適切に結露等の弊害を防止することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、ヒ−タの動作を効率的に制御して、消費電力を削減しつつ結露等による各種の弊害の発生を防止した利用性の良好な画像形成装置に関する。
従来、複写機等の画像形成装置では、各部の機械部品の温度と使用環境の温度との間に温度差がある場合、特に、寒冷時における早朝などは、機械部品が結露を起こすことがある。すなわち、冬季においては、オフィス等に設置されている画像形成装置では、ユーザが在室する間は暖房が入れられて温度が高くなっているが、ユーザが在室しない夜間には、暖房が切られているため、急激に温度が低下し、この環境温度の大きな変化により、画像形成装置内のレンズ等の光学部品に結露が発生する。
そして、結露が、光学系のレンズやミラーに発生すると、画像が写らなくなり、また、帯電系や感光体ドラムに結露が発生すると、画像が写らなかったり、ぼけたり、薄くなったりする他に、紙詰まり(ジャム)などが起き、さらに、給紙系に結露が発生すると、紙詰まりが起きたり紙の搬送性や転写率に影響を及ぼすといった問題を生じる。
そこで、従来の画像形成装置においては、画像形成装置の電源オフ時の低温環境における筐体内の温度降下による結露防止対策として、ヒータ等の発熱体を設けて、当該発熱体で筐体内を加熱することで、筐体内温度の低下を防いで、結露を防止している。このヒータは、温度飽和後に適切な温度になるように、そのワット数(容量)が決定されているのが一般的である。
これらのヒータ、すなわち、除湿ヒータ、あるいは、結露防止ヒータの制御としては、例えば、本出願人が先に提案した特許文献1に記載の画像形成装置がある。
この従来の画像形成装置は、商用電源部に接続された電源ラインを2つに分岐し、分岐後の一方の電源ラインに、画像形成部の負荷を接続し、もう一方の電源ラインに除湿あるいは結露防止用ヒータ等の加熱源を接続し、電源ラインの分岐部に、画像形成部の負荷または加熱源への電力の供給を切り換える電源スイッチを設け、さらに、分岐後の一方の電源ラインに、加熱源への電力の供給と遮断の切り換えを制御するタイマの接点を挿入して、電源スイッチがオフの間の必要なときに、加熱源へ電力を供給するように制御する。
また、本出願人は、先に、特許文献2記載の画像形成装置を提案している。この画像形成装置は、トナーを定着させる熱定着装置の第1のヒータの保護手段として2接点を有するリレー回路を設け、定着用の第1のヒータの一端をリレー回路の第1の接点に接続し、除湿または結露防止用に配設された第2のヒータの一端をリレー回路の第2の接点に接続し、電源スイッチがオンになって画像形成装置が稼働状態になった場合には、DC電源からコントローラ部に通電され、リレー回路に通電されるため、第1の接点への切り換えにより、第2のヒータへの電力供給を遮断させ、電源スイッチがオフになった場合には、DC電源からコントローラ部に通電されず、リレー回路に通電されないため、第2の接点への切り換えにより、第2のヒータへ電力供給させるように制御する。
さらに、除湿ヒータ、あるいは、結露防止ヒータへの通電を、定着器の温度に基づいて制御する方法が、従来提案されている(特許文献3、特許文献4等参照)。
また、従来、省エネルギーモード時にも除湿ヒータまたは結露防止ヒータを動作させるために、電源スイッチがオフの状態及び省エネルギーモード時に除湿あるいは結露防止ヒータへの通電を行う技術が提案されている(特許文献5参照)。
さらに、従来、定着器の温度を検出する温度検出素子を実装し、当該温度検出素子の検出結果、すなわち、定着器の温度に基づいて制御する方法が、従来提案されている(特許文献6参照)。
特開平9−269706号公報 特開平10−319796号公報 特開平8−225169号公報 特開平11−272149号公報 特開2003−84629号公報 特開2003−58025号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、省エネルギーモードを備えた近年の画像形成装置において使用環境に応じて適切に除湿ヒータまたは結露ヒータへの通電を行って、画像品質を向上させる上で、改良の必要があった。
すなわち、上記特許文献1記載の従来技術にあっては、電源ラインを分岐し、画像形成装置本体の電源をオフしているときに、除湿あるいは結露防止ヒ−タである加熱源を動作させると、画像形成装置本体の電源を通電したまま、使用しないときに定着器のヒータ制御を停止する、いわゆる省エネモードになった場合、除湿あるいは結露防止ヒ−タを動作させることができないこととなり、改良の必要があった。
また、特許文献2記載の従来技術にあっては、定着ヒータのリレー回路の第2の接点を用いて、除湿あるいは結露防止用のヒ−タを動作させると、熱定着装置の温度制御を停止させ、リレーへの通電を停止させない限り、除湿あるいは結露防止用のヒ−タへの通電が行われないため、画像形成装置本体が置かれている環境によっては、転写紙の含水分率の変化が生じ、画像品質に大きな影響を及ぼすおそれがあり、また、逆に、リレー回路の電源は、インターロックスイッチ等により画像形成装置のドアが開いているときに電源が遮断されるようになっているため、紙詰まり等のいわゆるジャム処理中に画像形成装置本体のドアが開けられると、除湿ヒータあるいは結露防止ヒータがオンしてしまい、必要以上に除湿ヒータまたは結露防止ヒータ周辺の温度が上がりすぎて、不具合を発生させるだけでなく、無駄な電力を消費することとなり、改良の必要があった。
さらに、特許文献3、特許文献4記載の方法にあっては、画像形成装置のメインスイッチを切った状態では、制御手段(CPU)が制御することができず、除湿ヒータへの通電を制御することができないため、除湿ヒータへの通電を制御することができない。
そして、近年の複写機等の画像形成装置には、高速化、高画質化の要求が高まっており、転写紙の含水分率の変化は、搬送性能や画像品質に大きな影響を及ぼす。また、環境に対する配慮から省エネルギー化をより進める傾向が顕著になってきており、複写機等の画像形成装置では、使用していないときには、定着器のヒータをオフするだけでなく、モータ、クラッチ、ソレノイド等の負荷を駆動する電源も未使用時にはオフすることが、必須条件となってきている。省電力を定めた規格(例えば、エナジースター:機器により異なるが、例えば装置が動作していない状態(スリープ時)で消費電力15W以下)を取得していない時には、市場で受け入れられない場合さえある。
また、特許文献6記載の従来技術にあっては、温度検出素子を実装し、検知情報に基づいて、除湿ヒータあるいは結露防止ヒータへの通電を制御しているため、予め設定された温度になるまでは必ず除湿ヒータあるいは結露防止ヒータへの通電が行われることになり、設定される温度によっては、常に除湿ヒータあるいは結露防止ヒータへの通電が行われ、電力消費を削減する上で、改良の必要があるとともに、検知情報が必ずしも結露を防止したい温度に達しているかどうかは、機械本体が置かれる設置環境によって大きく変化してしまうことになるという問題があった。さらに、特許文献6記載の従来技術にあっては、制御系が動いているときにしか、除湿ヒータあるいは結露防止ヒータへの通電制御を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、省エネルギーモードあるいは省エネルギー制御を有する画像形成装置において、結露等による各種弊害をなくし、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力の軽減が図れるようにした画像形成装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、機械本体が置かれているときの環境を考慮し、結露等による各種の弊害をなくし、特に、機械設置環境に応じて、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力の軽減が図れるようにした画像形成装置を提供することを目的としている。
さらに、本発明は、省エネルギーモードあるいは省エネルギー制御を有する画像形成装置において、結露等による各種の弊害を無くし、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力を削減するとともに、画像形成装置本体の置かれている設置環境に応じて、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力を削減する画像形成装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、省エネルギーモードあるいは省エネルギー制御を有する画像形成装置において、結露等による各種の弊害を、季節等のカレンダ情報を考慮して、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力をより一層削減するとともに、画像形成装置本体の置かれている設置環境に応じて、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力を削減する画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の画像形成装置は、少なくとも、印字可能または印字可能な状態へ遷移中の第1のモードと、エネルギーの消費を抑制する第2のモードとを有し、画像を形成して出力する画像形成装置において、温度・湿度などの環境データを検出する環境検出手段と、画像形成装置の所定部を加熱・保温する加熱源と、前記加熱源への電力の供給を行うリレー回路と、前記リレー回路への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記第2のモードの時には、前記リレー回路への電源の供給を遮断し、前記第1のモードの時に、前記環境検出手段によって検出された環境データに基づき、前記リレー回路への通電時間を制御することにより、上記目的を達成している。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記通電制御手段により、前記リレー回路への通電時間を設定するのが、前記画像形成装置の立ち上げ時、および、第2のモードから第1のモードに遷移するときに行われることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、前記通電制御手段により、前記環境検出手段によって検出された環境データに対応して、予め設定される前記リレー回路へ通電する時間を、設定変更可能である外部入力手段をさらに備えてていることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、少なくとも、印字可能または印字可能な状態へ遷移中の第1のモードと、エネルギーの消費を抑制する第2のモードとを有し、画像を形成して出力する画像形成装置において、温度・湿度などの環境データを検出する環境検出手段と、前記環境検出手段からの検出情報をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記アナログ/デジタル変換手段により変換されたデジタルデータを保持するデータ保持手段と、画像形成装置の所定部を加熱・保温する加熱源と、前記加熱源への電力の供給を行うリレー回路と、前記リレー回路への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記第2のモードの時には、前記リレー回路への電源の供給を遮断し、第1のモードの時に、前記データ保持手段のデータに基づき、前記リレー回路への通電時間を制御することにより、上記目的を達成している。
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記データ保持手段にデータを保持するタイミングが、画像形成装置の立ち上げ時、および、第2のモードから第1のモードに遷移するときに行われることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、前記通電制御手段により、前記データ保持手段のデータに対応して、あらかじめ設定される前記リレー回路への通電する時間を、設定変更可能である外部入力手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項7記載の発明の画像形成装置は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて現像剤を付着させて画像を形成する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、非通電/通電によって接点がオン/オフして当該加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路と、前記画像形成部に設けられ前記現像剤の付着された前記用紙を温度検出手段で検出した温度に基づいて所定の定着温度に温度調整した加熱部で加熱して当該現像剤を当該用紙に定着させる定着部と、環境情報を検出する環境検出手段と、前記リレー回路への非通電/通電を制御して前記加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、を備え、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路に前記加熱源へ通電させ、前記第1のモードのときに、前記環境検出手段の検出する環境情報と前記温度検出手段の検出する温度に基づいて前記リレー回路への通電時間を制御することにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項8に記載するように、前記通電制御手段は、前記リレー回路への通電時間の設定を、前記画像形成装置の立ち上げ時及び前記第2のモードから前記第1のモードへの遷移時に実施するものであってもよい。
また、例えば、請求項9に記載するように、前記画像形成装置は、前記環境検出手段の検出する環境データに対応する前記リレー回路への通電時間を所定の記憶手段に記憶し、前記環境データに対する前記リレー回路への通電時間を入力して前記記憶手段に記憶させる入力手段を備え、前記通電制御手段は、当該記憶手段に記憶されている通電時間に基づいて前記リレー回路への通電時間を設定するものであってもよい。
請求項10記載の発明の画像形成装置は、用紙に画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、非通電/通電によって接点がオン/オフして当該加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路と、環境情報を検出する環境検出手段と、前記リレー回路への非通電/通電を制御して前記加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、現在の月日時等を計時してカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、を備え、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路に前記加熱源へ通電させ、前記第1のモードのときに、前記環境検出手段の検出する環境情報と前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記リレー回路への通電時間を制御することにより、上記目的を達成している。
請求項11記載の発明の画像形成装置は、用紙に画像データに基づいて現像剤を付着させて画像を形成する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、非通電/通電によって接点がオン/オフして当該加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路と、前記画像形成部に設けられ前記現像剤の付着された前記用紙を所定の定着温度に温度調整された加熱部で加熱・加圧して当該現像剤を当該用紙に定着させる定着部と、前記定着部の前記加熱部の温度を検出する温度検出手段と、環境情報を検出する環境検出手段と、前記リレー回路への非通電/通電を制御して前記加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、現在の月日時等を計時してカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、を備え、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路に前記加熱源へ通電させ、前記第1のモードのときに、前記環境検出手段の検出する環境情報、前記温度検出手段の検出する温度及び前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記リレー回路への通電時間を制御することにより、上記目的を達成している。
請求項10または請求項11記載の発明の場合、例えば、請求項12に記載するように、前記通電制御手段は、前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記加熱源への通電が必要であると判断すると、前記リレー回路への通電時間の設定を、前記画像形成装置の立ち上げ時及び前記第2のモードから前記第1のモードへの遷移時に実施するものであってもよい。
また、この場合、例えば、請求項13に記載するように、前記画像形成装置は、前記リレー回路へ通電する時間を設定入力する入力手段と、当該入力手段から入力された通電時間情報を記憶する記憶手段と、を備え、前記通電制御手段は、前記入力手段で設定入力されて前記記憶手段に記憶されている前記通電時間情報と前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記リレー回路への通電を制御するものであってもよい。
請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5記載の発明によれば、除湿または結露防止用の加熱源への電力供給を必要なときのみ供給することができるため、省エネルギーを実現することができる。さらに、装置設置条件の違いに応じて、結露防止を確実に行うことができる。
請求項3及び請求項6記載の発明によれば、ユーザ使用環境に応じて、操作部等の入力手段により適切な通電時間が設定できるため、結露防止を確実に実行することができる。
請求項7記載の発明の画像形成装置によれば、エネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードときに、画像形成部の所定部分を保温する加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路をオフにさせて加熱源へ通電させ、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、環境情報を検出する環境検出手段の検出する環境情報と定着部に設けられた温度検出手段の検出する温度に基づいてリレー回路への通電時間を制御するので、新たな部品の設置の抑制によるコスト及び消費電力を削減しつつ省エネルギーモード等においても適切に結露等の弊害を防止することができ、コスト及び消費電力を削減することができるとともに、利用性を向上させつつ形成画像の画像品質を向上させることができる。
請求項8記載の発明の画像形成装置によれば、リレー回路への通電時間の設定を、画像形成装置の立ち上げ時及び第2のモードから第1のモードへの遷移時に実施するので、除湿または結露防止に必要なときにのみ加熱源への電源供給を行うことができるとともに、通電時間制御を適切に行うことができ、より一層適切に除湿や結露を防止することができる。
請求項9記載の発明の画像形成装置によれば、環境検出手段の検出する環境データに対応するリレー回路への通電時間を記憶手段に記憶するとともに、当該記憶手段の環境情報に対するリレー回路への通電時間を入力手段で適宜設定して、当該記憶手段に記憶されている通電時間に基づいてリレー回路への通電時間を設定するので、ユーザの使用環境に応じてリレー回路への通電時間を制御することができ、加熱源への電源供給をより一層適切に行うことができるとともに、結露防止機能をより一層向上させることができる。
請求項10記載の発明の画像形成装置によれば、省エネルギーを実現する第2のモードときに、加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路をオフにさせて加熱源へ通電させ、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、環境検出手段の検出する環境情報とカレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいてリレー回路への通電時間を制御するので、不必要な時期に加熱源へ通電することを防止して消費電力を削減しつつ省エネルギーモード等においても適切に結露等の弊害を防止することができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、利用性を向上させつつ形成画像の画像品質を向上させることができる。
請求項11記載の発明の画像形成装置によれば、省エネルギーを実現する第2のモードときに、加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路をオフにさせて加熱源へ通電させ、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、環境検出手段の検出する環境情報、温度検出手段の検出する温度及びカレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいてリレー回路への通電時間を制御するので、新たな部品の設定の抑制によるコストの削減及び不必要な時期に加熱源へ通電することを防止して消費電力を削減しつつ省エネルギーモード等においても適切に結露等の弊害を防止することができ、コスト及び消費電力をより一層削減することができるとともに、利用性を向上させつつ形成画像の画像品質を向上させることができる。
請求項12記載の発明の画像形成装置によれば、リレー回路への通電時間の設定を、画像形成装置の立ち上げ時及び第2のモードから第1のモードへの遷移時に実施するので、除湿または結露防止に必要なときにのみ加熱源への電源供給を行うことができるとともに、通電時間制御を適切に行うことができ、より一層適切に除湿や結露を防止することができる。
請求項13記載の発明の画像形成装置によれば、環境検出手段の検出する環境データに対応するリレー回路への通電時間を記憶手段に記憶するとともに、当該記憶手段の環境情報に対するリレー回路への通電時間を入力手段で適宜設定して、当該記憶手段に記憶されている通電時間に基づいてリレー回路への通電時間を設定するので、ユーザの使用環境に応じてリレー回路への通電時間を制御することができ、加熱源への電源供給をより一層適切に行うことができるとともに、結露防止機能をより一層向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図8は、本発明の画像形成装置の第1実施例を示す図であり、本実施例は、カラー複写機に適用したものである。すなわち、本発明は、電子写真プロセスを用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ等の拡張機能を有する複合装置等の画像形成装置に適用される。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施例を適用したカラー複写機1の概略外観図であり、図2は、図1のカラー複写機1の複写機本体2部分の概略構成図である。
図1において、カラー複写機1は、複写機本体2、自動原稿送り部3、ステープル・シフトトレイ付きフィニッシャ4、両面印刷ユニット5、拡張給紙トレイ6、1ビン排紙トレイ7及び手差しユニット8を備えている。
複写機本体(画像形成部)2は、図2に示すように、原稿を読み取るスキャナ部11、トナー像を転写紙(用紙)に形成する電子写真プロセス部12及び転写紙上のトナー像を転写紙に定着させる定着部13、転写紙を収納し搬送する給紙部14、感光体15上に画像データの潜像を形成する書込ユニット16等を備えている。
スキャナ部11には、ランプ21、ミラー22、レンズ23及びCCD(Charge Coupled Device )24等を備え、ランプ21からの光を原稿に照明して、原稿で反射された反射光をミラー22及びレンズ23等を介してCCD24に結像させて、CCD24で電気信号に変換して、画像データとして出力する。
電子写真プロセス部12は、トナー像の形成及びそのトナー像の転写紙への転写を行う部分であり、感光体15の周囲に各プロセス部を備えている。すなわち、感光体15の周囲には、帯電器31、マゼンタ現像器32M、シアン現像器32C、イエロー現像器32Y、ブラック現像器32Kからなるカラー現像器群32、感光体15上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング部33及び除電ランプ34が順番に配置されており、感光体15は、ローラ35、36に張り渡されて図2中矢印で示す時計方向に搬送される。また、ローラ35の位置には、無端ベルト状の中間転写体37が対向配置されており、中間転写体37は、一次転写器38及びローラ39、40に張り渡されている。ローラ39部分には、中間転写体37を挟んで二次転写器41が配設されており、ローラ40部分には、中間転写体37を挟んで中間転写クリーニング部42が配設されている。中間転写体37は、図2に矢印で示す時計方向に回転駆動される。
電子写真プロセス部12は、感光体15上にマゼンタ現像器32M、シアン現像器32C、イエロー現像器32Y、ブラック現像器32Kのいずれかによってトナー像を形成し、感光体15上のトナー像を一次転写器38で中間転写体37に転写する。マゼンタ現像器32M、シアン現像器32C、イエロー現像器32Y、ブラック現像器32Kには、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのトナーが収容されており、単色の画像を形成する場合には、中間転写体37に転写したトナー像をそのまま転写紙に転写するが、フルカラー画像を形成する場合には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4種類のトナーで感光体15上に各々個別に形成したトナー像を中間転写体37上で重ね合わせてから転写紙へと転写する。また、電子写真プロセス部12は、1次転写または2次転写を行った後、感光体15及び中間転写体37上に残留するトナーを、それぞれのクリーニング部33及び中間転写クリーニング部42で清掃する。
給紙部14は、トナー像を転写する複数種類の複数枚の転写紙を格納しており、転写紙を二次転写器41と中間転写体37との間に搬送する。給紙部14から二次転写器41に搬送される転写紙は、その先端と中間転写体37上の画像の先端を合わせるために、図示しないレジストローラによりタイミング調整される。
定着部13には、中間転写体37上のトナー像が二次転写器41で転写された転写紙が搬送され、定着部13は、この転写紙を加熱・加圧しつつ搬送して転写紙上に転写されたトナー像を定着させる。この定着部13は、定着部13の温度、例えば、定着ローラの温度を検出する定着サーミスタを備えており、この定着サーミスタの検出温度に基づいて定着ローラを所定の定着温度に温度制御して、定着を行っている。
書込ユニット16は、画像データ処理部で処理された画像データを担持して出力する複数(例えば、2個)の半導体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラーを装備するポリゴンスキャナ、等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部12の感光体15上で等速度偏向されるように補正するfθ特性を有した光学素子及び1ライン毎のそれぞれの同期信号を発生させる同期検知部から形成されている。複数の半導体レーザは、例えば、1パッケージに複数出力をするLD(Laser Diode :レーザーダイオード)アレイであってもよいし、1個のレーザを用いた書込ユニットであってもよい。
このカラー複写機1は、フルカラーモード時、トナー像を、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの順番で形成して、画像形成する。
すなわち、カラー複写機1は、図示しないコントローラから画像形成の開始が指示されると、ポリゴンスキャナーの回転を開始し、メインモータを駆動させて、感光体15や定着ローラの回転を始める。カラー複写機1は、予め帯電器31によって一様に帯電された感光体15に、制御部内で展開されたビットマップデータを書込ユニット16でレーザ光として書き込むことにより、潜像を形成し、その潜像をトナーにより顕像化して、カラー画像を出力する。すなわち、カラー複写機1は、初めに、マゼンタ成分のデータを書込ユニット16でレーザ光として出力し、このレーザ光により感光体15上に静電潜像を形成して、その静電潜像にマゼンタ現像器32Mでマゼンタのトナーを付着させる。そして、このマゼンタのトナー像を中間転写体37に転写する。カラー複写機1は、続いて、シアン成分のデータを書込ユニット16でレーザ光として出力し、このレーザ光により感光体15上に静電潜像を形成して、その静電潜像にシアン現像器32Cでシアンのトナーを付着させる。カラー複写機1は、このシアンのトナー像を中間転写体37上のマゼンタのトナー像に重ね合わせるように転写する。カラー複写機1は、続いて、イエロー成分のデータを書込ユニット16でレーザ光として出力し、このレーザ光により感光体15上に静電潜像を形成して、その静電潜像にイエロー現像器32Yでイエローのトナーを付着させる。カラー複写機1は、このイエローのトナー像を中間転写体37上のマゼンタ、シアンのトナー像に重ね合わせるように転写する。カラー複写機1は、さらに、ブラック成分のデータを書込ユニット16でレーザ光として書き込んで、感光体15上に静電潜像を形成させ、この静電潜像にブラック現像器32Kでブラックのトナーを付着させて、このブラックのトナー像を中間転写体37上のマゼンタ、シアン、イエローのトナー像に重ね合わせる。カラー複写機1は、以上の処理を順次行って、中間転写体37上にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせた状態で形成し、この4色のトナー像を一度に転写紙に転写して、フルカラーのトナー像の転写された転写紙を定着部13に搬送して、定着部13で加熱・加圧して定着処理した後、排紙トレイ上に排出する。
また、カラー複写機1は、両面印刷を行う場合、上述のようにして片面印刷された転写紙を定着部13で定着した後、図示しない搬送系路切換部で転写紙の搬送経路を切り換えて、両面印刷ユニット5に搬送し、両面印刷ユニット5で転写紙を反転させて、再度、レジストローラ部へと搬送する。カラー複写機1は、画像先端に合わせて、タイミング良くレジストローラを駆動して転写紙を中間転写体37と二次転写器41の間に搬送し、片面印刷された転写紙の裏側に中間転写体37上のトナー画像を転写して、定着部13により画像を定着して排紙トレイ上に排出する。
そして、カラー複写機1は、複写機本体2内に、各構成部品等の結露を防止するために、図3に示すように、除湿・結露防止用のヒータ(加熱源)50が配置されており、この除湿・結露防止用のヒータ50には、電源部60から制御部70の制御下で通電が行われる。そして、制御部70には、カラー複写機1が通常備えている温度センサ(環境検出手段)80の検出する温度信号及び上記定着部13の定着温度を検出する定着サーミスタの検出する定着部温度信号が入力される。
除湿・結露防止用のヒータ50は、スキャナ部11の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。すなわち、ヒータ50は、スキャナ部11内に配設されてミラー22やレンズ23に生ずる結露による画像不良を防止する光学結露防止ヒータ、帯電器31を構成する帯電ローラ・ドラムの保温と結露防止により、画像不良、転写紙の巻き付きによるジャムの防止を図る帯電・ドラムヒータ及び給紙部14の給紙カセットや拡張給紙トレイ6にセットされている転写紙(記録紙)が湿って紙詰まりを起こすのを防止したり、紙の搬送性や転写率の低下を防止する除湿ヒータ等を総称したものである。
電源部60は、DC電源部61、出力制御部62及びリレー回路63等を備えており、DC電源部61は、FET((Field Effect Transistor :電解効果トランジスタ)、トランジスタ等で構成され、外部商用電源を所定電圧のDC電源に変換して出力制御部62や制御部70の各部に供給する。また、DC電源部61は、カラー複写機1の電源スイッチがオフされている状態では、各部、特に、出力制御部62へのDC電源の供給を停止し、また、カラー複写機1の電源スイッチはオンされているが、消費電力を削減する省エネルギーモードのときには、FET等で出力制御部62へのDC電源の供給を停止する。
出力制御部62には、制御部70から出力制御信号が入力され、出力制御部62は、出力制御信号に基づいてリレー回路63へのDC(+24V)電源の供給/遮断を行ってリレー回路63のオフ/オンを制御し、ヒータ50への交流電源90(図4参照)の供給/遮断を制御する。
すなわち、電源部60は、例えば、図4に示すように構成されており、交流電源90とヒータ50との間に接点を持ったリレー回路63が挿入されていて、リレー回路63への直流電圧の供給でヒータ50への通電を制御している。リレー回路63に接続されている交流電源ラインは、リレー回路63のメカニカルな接点により、ヒータ50に接続されている。
なお、本実施例では、リレー回路63としては、図4に示すように、例えば、両切り型のブレーク接点型のリレー回路が用いられており、その両端にDC電源部61から+24Vが印加されていないときに、そのメカニカル接点が接続され、両端にDC電源部61からの+24Vが印加されていると、その接点が離間される。なお、リレー回路63には、その両端に並列に、逆起防止用のダイオードD1が接続されている。したがって、電源部60は、上述のように、カラー複写機1の電源スイッチがオフのとき、電源スイッチはオンであるが省エネルギーモードであるとき等のときには、通電が遮断されて、接点が接続され、交流電源90がヒータ50に供給される。また、電源部60は、カラー複写機1の電源スイッチがオンになっていて、省エネルギーモードでない場合には、リレー回路63は、出力制御部62に制御部70から供給される出力制御信号によって、出力制御部62がDC電源部61からリレー回路63への+24Vの供給/供給停止を制御する。
なお、リレー回路63としては、図4に示したような両切り型のブレーク接点型のリレー回路に限るものではなく、片切のリレーであってもよい。
出力制御部62は、FET、トランジスタTr等で構成され、出力制御信号に基づいて、DC電源部61からの+24Vのリレー回路63への供給/供給停止を制御する。
上記制御部70は、A/D変換器71、CPU(Central Processing Unit )72及びタイマ73等を備えており、電源部60のDC電源部61から供給されるDC電源で動作する。
A/D変換器71には、上記温度センサ80からのアナログの検出信号(温度信号)が入力され、A/D変換器71は、これらのアナログの温度信号をデジタル変換してCPU72に出力する。
そして、上記温度センサ(環境検出手段)80は、より安定した画質の画像を形成するためにカラー複写機1に通常設けられている温度センサであり、また、カラー複写機1には、同様の目的で、温度センサだけでなく、湿度センサや温湿度センサ等が設けられているが、環境検出手段としては、温度センサ80を用いているが、温度センサ18に限るものではなく、湿度センサであってもよいし、温湿度センサであってもよい。温度センサ80は、カラー複写機1の本体2内に設けられて、複写機本体2内の温度を検出して、アナログの温度信号として制御部70のA/D変換器71に出力する。
A/D変換器71は、上述のように、温度センサ80からの温度信号をデジタル変換してCPU72に出力する。
CPU72は、カラー複写機1の各部を制御してカラー複写機1としての動作を制御するとともに、特に、A/D変換器71から入力される温度信号に基づいて、ヒータ50の通電を制御して結露防止制御や除湿制御処理を実行する。すなわち、CPU72は、温度センサ80の検出した機内温度に基づいて、ヒータ50への通電時間を算出して、タイマ73に通電時間を出力してタイマ機能を動作させる。
タイマ73は、CPU72からの通電時間に応じて電源部60の出力制御部62に出力する出力制御信号のオン/オフを制御して、出力制御部62によるリレー回路63のオン/オフ動作を制御することで、ヒータ50への電源の供給/遮断を行わせる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施の形態のカラー複写機1は、省エネルギーモード処理を行いつつ適切に結露を防止する。
すなわち、カラー複写機1は、複写機部2内に、各構成部品等の結露を防止するために、図3に示すように、ヒータ(加熱源)50が配置されており、このヒータ50は、スキャナ部11の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。このヒータ50は、図3に示した電源部60及び制御部70によりその電力供給が制御されている。
そして、カラー複写機1等の複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、より安定した画質を得るために、温度センサ、湿度センサ、または、温度と湿度の両者を検出する温湿度センサを設け、これらセンサの入力値に応じて、画像形成条件を変更して、画質の向上を図っている。カラー複写機1は、そのようなセンサの1つとして、温度センサ80を備えており、また、定着部13の温度制御を行うための定着サーミスタ82を備えている。
そこで、カラー複写機1は、この通常備えている温度センサ80の検出する温度に基づいて、ヒータ50への通電を制御することで、省エネルギーモードにおいても適切に結露を防止している。
まず、カラー複写機1での結露の発生メカニズムについて説明する。カラー複写機1での結露は、結露を防止したい部品の温度とその部品の雰囲気温度との温度差が大きいときに結露が発生しやすく、機械の動作時には、機械内部の温度は、ほぼ一定の温度に落ち着き、その温度の状態が常に保たれれば、部品が結露を起こすことはほとんどなくなる。しかしながら、カラー複写機1の機械本体の置かれている環境が、0℃等の非常に温度の低い状態で、機械本体の電源が切れている状態、または、省エネルギー状態のまま、長時間経過した後に、機械が立ち上げられると、長時間の電源のオフまたは省エネルギー状態で結露を防止したい部品の温度も機械の設置環境温度とほぼ同じ温度となっているが、この状態から機器が立ち上げられることとなるため、機械内部の温度が急激に上昇するという環境が作り出されることとなる。この状態は、定着部13もほぼ同じ温度となり、定着部13内の定着サーミスタ82の検出温度も、機械設置環境温度、すなわち、温度センサ80の検出温度とほぼ同じ値を示すこととなる。
そして、従来のような結露防止ヒータが装着されている場合にも、設置環境よりは若干温度が高くなるものの、結露が起きてしまう場合が十分に考えられる。すなわち、機械の立ち上げ時の機械設置環境温度が低温で、かつ、機械内部温度と機械設置環境温度との温度差が小さい場合に、機械内部の温度が機械設置環境温度に比較し、急激に温度上昇が起きたときに、結露が起きやすくなる。
この場合、結露を防止したい部品の温度を直接検出することができれば、適切に結露防止ヒータへの通電を制御して結露を防止することができるが、実際には、結露を防止したい部品が回転部材であったりする場合もあり、また、対象となる部品が複数ある場合等があるため、機内温度で代用して、結露防止を行うこととなう。
そして、カラー複写機1等の複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、より安定した画質を得るために、温度センサ、湿度センサ、または、温度と湿度の両者を検出する温湿度センサを設け、これらセンサの入力値に応じて、画像形成条件を変更して、画質の向上を図っている。
そこで、本実施例のカラー複写機1は、このようなセンサのうち温度センサ80を用いて結露の防止を図っている。
したがって、カラー複写機1は、新たに部品を追加することなく、コストアップを抑制しつつ、結露の防止を図っている。
そして、カラー複写機1は、例えば、以下のようにヒータ50への通電制御を行って結露の防止を行っている。また、カラー複写機1は、温度センサ80の入力情報をA/D変換器71に入力し、デジタル情報に変換した情報をCPU72が読み取る。そして、CPU72が、読み取った温度情報から結露防止用のヒータ50への通電時間を決定して、タイマ73のタイマ機能を動作させ、リレー回路63へ通電されるDC電源電圧の出力を制御して、ヒータ50への通電を制御させている。したがって、カラー複写機1は、制御部70が立ち上がったときに行われる必要がある。
すなわち、カラー複写機1は、制御部70が立ち上がったときの機械設置環境温度が25℃のときには、ヒータ50への通電は必要ないため、CPU72がタイマ73のタイマ機能を制御して、タイマ73から出力制御部62に出力する出力制御信号として、オフの出力制御信号を出力させて、リレー回路63へ+24Vの電源を供給させ、リレー回路63の接点を離間させて、ヒータ50への通電を遮断する。
また、カラー複写機1は、温度センサ80の検出する機械設置環境温度が10℃以下となったときには、定着サーミスタ82の検出温度が10℃から40℃のときは、15分間結露防止用のヒータ50への通電を続けさせる。すなわち、CPU72は、タイマ73に15分間通電させるタイマ機能を設定して、リレー回路63に15分間だけ+24VのDC電源の供給を停止させた後、DC電源の供給を行う。リレー回路63は、通電されている15分間だけ接点を開いて、ヒータ50への通電を遮断した後、DC電源が供給されると、ヒータ50への通電を再開する。
さらに、カラー複写機1は、温度センサ80の検出する機械設置環境温度が0℃のときには、45分間結露防止ヒータへの通電を続けるために、CPU72が上記同様に制御して、リレー回路63に供給されるDC電源を45分間遮断させる。
なお、この温度センサ80の検出温度によるリレー回路63へのDC電源の通電を制御する設定温度、または、通電時間は、実験的に求められる値であり、機械本体を用いた測定結果に基づいて決定される。
また、環境温度を温度センサ80でモニタしているため、設定される閾値で結露防止用のヒータ50へ通電を制御すると、実際の結露を防止したい部品との温度差により適切に暖められないため、制御部70が立ち上がったときの温度に応じて、機械立ち上がり後の結露防止用のヒータ50への通電時間を制御する。
さらに、上記説明では、カラー複写機1は、環境条件を検出するセンサとして、温度センサ80を用いているが、上述のように、温度センサ80に限るものではなく、湿度センサを用いてもよいし、温度、湿度の両者を検出できる温湿度センサを用いると、さらに細かな、結露防止用のヒータ50の通電を制御することができ、より一層適切な電力供給制御を行うことができる。
図5は、タイマ73に設定する時間をハードウェアで設定する例を示した図である。A/D変換器71の出力をラッチ回路74によってトリガ信号のタイミングでデータをラッチし、ラッチデータに基づいてタイマ設定回路75によりタイマ73に設定する時間を設定させている。
図6は、上記ラッチ回路74のラッチタイミングをCPU76が行う場合の例を示した図であり、図7は、ラッチタイミングを電源監視IC77の出力信号で行う場合の例を示した図である。
電源監視IC77の出力信号は、図8のタイミング図で示すように、電源電圧が立ち上がって設定される遅延時間後LowからHighへと遷移する信号であるため、電源投入後、CPU76が立ち上がる前にデータをラッチすることができ、機械本体の電源を投入した直後、または、省エネルギーモードから復帰した直後の温度データを保持することができる。
上記本実施例では、結露防止用のヒータ50を例に説明したが、除湿ヒータ、光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ等でも同様に適用することができる。
図9〜図11は、本発明の画像形成装置の第2実施例を示す図であり、図9は、本発明の画像形成装置の第2実施例を適用したカラー複写機100のヒータ制御系のブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の図1及び図2に示したカラー複写機1と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記図1及び図2の説明を省略するとともに、図示しない部分であっても、上記図1及び図2に示した部分と同様の構成部分については、必要に応じて当該説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図9において、カラー複写機100は、複写機本体2(図1参照)内に、各構成部品等の結露を防止するために、除湿・結露防止用のヒータ(加熱源)110が配置されており、この除湿・結露防止用のヒータ110には、電源部120から制御部130の制御下で通電が行われる。そして、制御部130には、カラー複写機100が通常備えている温度センサ(環境検出手段)141の検出する温度信号及び定着部13(図2参照)の定着温度を検出する定着サーミスタ(温度検出手段)142の検出する定着部温度信号が入力される。
ヒータ110は、スキャナ部11(図2参照)の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。すなわち、ヒータ110は、スキャナ部11内に配設されて図2に示したミラー22やレンズ23に生ずる結露による画像不良を防止する光学結露防止ヒータ、帯電器31(図2参照)を構成する帯電ローラ・ドラムの保温と結露防止により、画像不良、転写紙の巻き付きによるジャムの防止を図る帯電・ドラムヒータ及び給紙部14(図2参照)の給紙カセットや拡張給紙トレイ6(図1参照)にセットされている転写紙(記録紙)が湿って紙詰まりを起こすのを防止したり、紙の搬送性や転写率の低下を防止する除湿ヒータ等を総称したものである。
電源部120は、DC電源部121、出力制御部122及びリレー回路123等を備えており、DC電源部121は、FET、トランジスタ等で構成され、外部商用電源を所定電圧のDC電源に変換して出力制御部122や制御部130の各部に供給する。また、DC電源部121は、カラー複写機100の電源スイッチがオフされている状態では、各部、特に、出力制御部122へのDC電源の供給を停止し、また、カラー複写機100の電源スイッチはオンされているが、消費電力を削減する省エネルギーモードのときには、FET等で出力制御部122へのDC電源の供給を停止する。
出力制御部122には、制御部130から出力制御信号が入力され、出力制御部122は、出力制御信号に基づいてリレー回路123へのDC(+24V)電源の供給/遮断を行ってリレー回路123のオフ/オンを制御し、ヒータ110への交流電源150(図10参照)の供給/遮断を制御する。
すなわち、電源部120は、例えば、図10に示すように構成されており、リレー回路123が交流電源150とヒータ110との間に挿入されている。リレー回路123としては、図10に示すように、例えば、両切り型のブレーク接点型のリレー回路が用いられており、その駆動コイル123aに通電されていないときに、その接点123bが接続され、駆動コイル123aに通電されていると、その接点123bが離間される。なお、リレー回路123には、駆動コイル123aに並列に、逆起防止用のダイオードD1が接続されている。したがって、電源部120は、上述のように、カラー複写機100の電源スイッチがオフのとき、電源スイッチはオンであるが省エネルギーモードであるとき等のときには、駆動コイル123aへの通電が遮断されて、接点123bが接続され、交流電源150がヒータ110に供給される。
再び、図9において、上記制御部130は、A/D変換器131、CPU132及びタイマ133等を備えており、電源部120のDC電源部121から供給されるDC電源で動作する。
A/D変換器131には、上記温度センサ141及び定着サーミスタ142からのアナログの検出信号が入力され、A/D変換器131は、これらのアナログの検出信号をデジタル変換してCPU132に出力する。
そして、上記温度センサ(環境検出手段)141は、より安定した画質の画像を形成するためにカラー複写機100に通常設けられている温度センサであり、また、カラー複写機100には、同様の目的で、温度センサだけでなく、湿度センサや温湿度センサ等が設けられている。そこで、上記説明では、環境検出手段として、温度センサ141を用いているが、環境検出手段としては、温度センサ141に限るものではなく、例えば、湿度センサであってもよいし、温湿度センサであってもよい。温度センサ141は、カラー複写機100の本体2内に設けられて、複写機本体2内の温度を検出して、アナログの温度信号として制御部130のA/D変換器131に出力する。
定着サーミスタ142は、電子写真方式で画像形成して定着部13で画像を転写紙に定着させるカラー複写機100の定着部13には、定着部13の温度を定着温度に制御するために通常設けられているものであり、定着部13の温度を検出してアナログの定着温度信号として制御部130のA/D変換器131に出力する。
A/D変換器131は、上述のように、これら温度センサ141からの温度信号及び定着サーミスタ142からの温度信号をデジタル変換してCPU132に出力する。
CPU132は、カラー複写機100の各部を制御してカラー複写機100としての動作を制御するとともに、特に、A/D変換器131から入力される温度信号に基づいて、ヒータ110の通電を制御して結露防止制御や除湿制御処理を実行する。すなわち、CPU132は、温度センサ141の検出した機内温度と定着サーミスタ142の検出した定着部13の温度に基づいて、ヒータ110への通電時間を算出して、タイマ133に通電時間を出力してタイマ機能を動作させる。
タイマ133は、CPU132からの通電時間に応じて電源部120の出力制御部122に出力する出力制御信号のオン/オフを制御して、出力制御部122によるリレー回路123のオン/オフ動作を制御することで、ヒータ110への電源の供給/遮断を行わせる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施の形態のカラー複写機100は、省エネルギーモード処理を行いつつ適切に結露を防止する。
すなわち、カラー複写機100は、複写機部2内に、各構成部品等の結露を防止するために、図9に示すように、ヒータ(加熱源)110が配置されており、このヒータ110は、スキャナ部11の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。このヒータ110は、図9に示した電源部120及び制御部130によりその電力供給が制御されている。
そして、カラー複写機100等の複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、より安定した画質を得るために、温度センサ、湿度センサ、または、温度と湿度の両者を検出する温湿度センサを設け、これらセンサの入力値に応じて、画像形成条件を変更して、画質の向上を図っている。カラー複写機100は、そのようなセンサの1つとして、温度センサ141を備えており、また、定着部13の温度制御を行うための定着サーミスタ142を備えている。
そこで、カラー複写機100は、この通常備えている温度センサ141と定着サーミスタ142の検出する温度に基づいて、ヒータ110への通電を制御することで、省エネルギーモードにおいても適切に結露を防止している。
そして、カラー複写機100では、第1実施例で説明した発生メカニズムによって、結露が発生するが、この場合、上述のように、結露を防止したい部品の温度を直接検出することができれば、適切に結露防止ヒータへの通電を制御して結露を防止することができるが、実際には、結露を防止したい部品が回転部材であったりする場合もあり、また、対象となる部品が複数ある場合等があるため、機内温度で代用して、結露防止を行うこととなう。
そして、低温環境で機械を使用しないままの時間が長いほど、結露が発生しやすい環境となるため、本実施例のカラー複写機100は、使用しない期間は定着部13の温度制御を停止した状態であることから、機械立ち上げ時の機内温度を、定着部13の温度制御に用いる定着サーミスタ142の検出する温度で代用することとしている。
したがって、カラー複写機100は、新たに部品を追加することなく、コストアップを抑制しつつ、結露の防止を図っている。
また、機械設置状態をモニタするセンサは、定着サーミスタ142以外のセンサを搭載する必要があるが、上述のように、カラー複写機100等の複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、より安定した画質を得るために、温度センサ、湿度センサ、または、温度と湿度の両者を検出する温湿度センサを設け、これらセンサの入力値に応じて、画像形成条件を変更して、画質の向上を図っている。
そこで、カラー複写機100は、このようなセンサのうち温度センサ141を用いて結露の防止を図っている。
したがって、カラー複写機100は、新たに部品を追加することなく、コストアップを抑制しつつ、結露の防止を図っている。
そして、カラー複写機100は、例えば、以下のようにヒータ110への通電制御を行って結露の防止を行っている。また、カラー複写機100は、温度センサ141と定着部13内の温度を検出する定着サーミスタ142の入力情報をA/D変換器131に入力し、デジタル情報に変換した情報をCPU132が読み取る。そして、CPU132が、読み取った温度情報から結露防止用のヒータ110への通電時間を決定して、タイマ133のタイマ機能を動作させ、リレー回路123へ通電されるDC電源電圧の出力を制御して、ヒータ110への通電を制御させている。したがって、カラー複写機100は、制御部130が立ち上がったときに行われる必要がある。
すなわち、カラー複写機100は、制御部130が立ち上がったときの機械設置環境温度が25℃のときには、ヒータ110への通電は必要ないため、CPU132がタイマ133のタイマ機能を制御して、タイマ133から出力制御部122に出力する出力制御信号として、オフの出力制御信号を出力させて、リレー回路123の駆動コイル123aへ+24Vの電源を供給させ、接点123bを離間させて、ヒータ110への通電を遮断する。
また、カラー複写機100は、温度センサ141の検出する機械設置環境温度が10℃以下となったときには、定着サーミスタ142の検出温度が10℃から40℃のときは、15分間結露防止用のヒータ110への通電を続けさせる。すなわち、CPU132は、タイマ133に15分間通電させるタイマ機能を設定して、リレー回路123の駆動コイル123aに15分間だけ+24VのDC電源の供給を停止させた後、DC電源の供給を行う。リレー回路123は、駆動コイル123aに通電されている15分間だけ接点123bを開いて、ヒータ110への通電を遮断した後、駆動コイル123aへのDC電源の供給を遮断して、ヒータ110への通電を再開する。また、カラー複写機100は、定着サーミスタ142の検出温度が40℃以上のときは、結露防止用のヒータ110への通電は必要ないため、CPU132は、タイマ133を介して出力制御部122にリレー回路123の駆動コイル123aへ+24VのDC電源を供給させ、接点123bを離間させて、ヒータ110への通電を遮断する。なお、この定着サーミスタ142の温度によるリレー回路123への通電を制御する設定温度、または、通電時間は、実験的に求められる値であり、カラー複写機100のメモリに設定されるが、機械システムの違いにより、別の値が使用される場合もある。
さらに、カラー複写機100は、温度センサ141の検出する機械設置環境温度が0℃のときであって、定着サーミスタ142の検出温度が0℃から25℃のときには、45分間結露防止ヒータへの通電を続けるために、CPU132が上記同様に制御して、リレー回路123に供給される電源を45分間遮断させ、また、カラー複写機100は、温度センサ141の検出する機械設置環境温度が0℃のときであって、定着サーミスタ142の検出温度が25℃から40℃以上のときには、30分間結露防止用のヒータ110への通電を続けるために、リレー回路123に供給されるDC電源を30分間遮断させる。さらに、カラー複写機100は、温度センサ141の検出する機械設置環境温度が0℃のときであって、定着サーミスタ142の検出温度が40℃以上のときには、結露防止用のヒータ110への通電は必要ないため、リレー回路123の駆動コイル123aに+24VのDC電源を供給する。なお、この温度センサ141を基礎とする定着サーミスタ142の温度によるリレー回路123への通電を制御する設定温度、または、通電時間は、実験的に求められる値であり、カラー複写機100のメモリに設定されるが、機械システムの違いにより、別の値が使用される場合もある。
このように、本実施例のカラー複写機100は、エネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードときに、複写機部2の所定部分を保温するヒータ110への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路123への電源の供給を遮断して、リレー回路123をオフにさせてヒータ110へ通電させ、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、温度センサ141の検出する温度と定着サーミスタ142の検出する温度に基づいてリレー回路123への通電時間を制御している。
したがって、新たな部品の設置の抑制によるコスト及び消費電力を削減しつつ省エネルギーモード等においても適切に結露等の弊害を防止することができ、コスト及び消費電力を削減することができるとともに、利用性を向上させつつ形成画像の画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のカラー複写機100は、リレー回路123への通電時間の設定を、カラー複写機100の立ち上げ時及び第2のモードから第1のモードへの遷移時に実施している。
したがって、除湿または結露防止に必要なときにのみヒータ110への電源供給を行うことができるとともに、通電時間制御を適切に行うことができ、より一層適切に除湿や結露を防止することができる。
なお、上記説明では、カラー複写機100は、環境条件を検出するセンサとして、温度センサ141を用いているが、上述のように、温度センサ141に限るものではなく、湿度センサを用いてもよいし、温度、湿度の両者を検出できる温湿度センサを用いると、さらに細かな、結露防止用のヒータ110の通電を制御することができ、より一層適切な電力供給制御を行うことができる。
また、上記説明では、定着サーミスタ142の温度によるリレー回路123への通電を制御する設定温度または通電時間は、実験的に求められる値であり、カラー複写機100のメモリ(記憶手段)に設定されるが、図5に示すように、それぞれの機械設置環境温度毎に、定着サーミスタ142の検出温度に応じて、結露防止用のヒータ110への通電時間をそれぞれ操作部(入力手段)143等から適宜設定変更できるようにし、設定値を制御部130の不揮発メモリ134に記憶して、CPU132がこの不揮発メモリ134の設定値に基づいて適切な通電時間を設定制御するようにしてもよい。
このようにすると、結露防止機能を確実にかつカラー複写機100の設置環境に適切な状態で制御することができる。
図12〜図15は、本発明の画像形成装置の第3実施例を示す図であり、図12は、本発明の画像形成装置の第3実施例を適用したカラー複写機200のヒータ制御系のブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の図1及び図2に示したカラー複写機1と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記図1及び図2の説明を省略するとともに、図示しない部分であっても、上記図1及び図2に示した部分と同様の構成部分については、必要に応じて当該説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図12において、カラー複写機200は、複写機本体2(図1参照)内に、各構成部品等の結露を防止するために、除湿・結露防止用のヒータ(加熱源)210が配置されており、この除湿・結露防止用のヒータ210には、電源部220から制御部230の制御下で通電が行われる。そして、制御部230には、カラー複写機200が通常備えている温度センサ(環境検出手段)240の検出する温度信号が入力される。
ヒータ210は、上記第1実施例及び第2実施例の場合と同様に、スキャナ部11(図2参照)の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。すなわち、ヒータ210は、スキャナ部11内に配設されて図2に示したミラー22やレンズ23に生ずる結露による画像不良を防止する光学結露防止ヒータ、帯電器31(図2参照)を構成する帯電ローラ・ドラムの保温と結露防止により、画像不良、転写紙の巻き付きによるジャムの防止を図る帯電・ドラムヒータ及び給紙部14(図2参照)の給紙カセットや拡張給紙トレイ6(図1参照)にセットされている転写紙(記録紙)が湿って紙詰まりを起こすのを防止したり、紙の搬送性や転写率の低下を防止する除湿ヒータ等を総称したものである。
電源部220は、DC電源部221、出力制御部222及びリレー回路223等を備えており、DC電源部221は、FET、トランジスタ等で構成され、外部商用電源を所定電圧のDC電源に変換して出力制御部222や制御部230の各部に供給する。また、DC電源部221は、カラー複写機200の電源スイッチがオフされている状態では、各部、特に、出力制御部222へのDC電源の供給を停止し、また、カラー複写機200の電源スイッチはオンされているが、消費電力を削減する省エネルギーモードのときには、FET等で出力制御部222へのDC電源の供給を停止する。
出力制御部222には、制御部230から出力制御信号が入力され、出力制御部222は、出力制御信号に基づいてリレー回路223へのDC(+24V)電源の供給/遮断を行ってリレー回路223のオフ/オンを制御し、ヒータ210への交流電源250(図13参照)の供給/遮断を制御する。
すなわち、電源部220は、例えば、図13に示すように構成されており、リレー回路223が交流電源250とヒータ210との間に挿入されている。リレー回路223としては、図13に示すように、例えば、両切り型のブレーク接点型のリレー回路が用いられており、その駆動コイル223aに通電されていないときに、その接点223bが接続され、駆動コイル223aに通電されていると、その接点223bが離間される。なお、リレー回路223には、駆動コイル223aに並列に、逆起防止用のダイオードD1が接続されている。したがって、電源部220は、上述のように、カラー複写機200の電源スイッチがオフのとき、電源スイッチはオンであるが省エネルギーモードであるとき等のときには、駆動コイル223aへの通電が遮断されて、接点223bが接続され、交流電源250がヒータ210に供給される。
再び、図12において、上記制御部230は、A/D変換器231、CPU232、タイマ233及びカレンダ部234等を備えており、電源部220のDC電源部221から供給されるDC電源で動作する。
A/D変換器231には、上記温度センサ240からのアナログの検出信号が入力され、A/D変換器231は、これらのアナログの検出信号をデジタル変換してCPU232に出力する。
そして、上記温度センサ(環境検出手段)240は、より安定した画質の画像を形成するためにカラー複写機200に通常設けられている温度センサであり、また、カラー複写機200には、同様の目的で、温度センサだけでなく、湿度センサや温湿度センサ等が設けられているが、環境検出手段としては、温度センサ240を用いているが、温度センサ240に限るものではなく、湿度センサであってもよいし、温湿度センサであってもよい。温度センサ240は、カラー複写機200の本体2内に設けられて、複写機本体2内の温度を検出して、アナログの温度信号として制御部230のA/D変換器231に出力する。
A/D変換器231は、上述のように、温度センサ240からの温度信号をデジタル変換してCPU232に出力する。
カレンダ部234は、カレンダIC等で構成され、現在年月日時、曜日等のカレンダ情報を計時して、計時したカレンダ情報をCPU232に提供する。
CPU232は、カラー複写機200の各部を制御してカラー複写機200としての動作を制御するとともに、特に、A/D変換器231から入力される温度信号とカレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいて、ヒータ210の通電を制御して結露防止制御や除湿制御処理を実行する。すなわち、CPU232は、温度センサ240の検出した機内温度とカレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいて、ヒータ210への通電時間を算出して、タイマ233に通電時間を出力してタイマ機能を動作させ、ヒータ210への通電の必要のない季節には通電を行わないように制御する。
タイマ233は、CPU232からの通電時間に応じて電源部220の出力制御部222に出力する出力制御信号のオン/オフを制御して、出力制御部222によるリレー回路223のオン/オフ動作を制御することで、ヒータ210への電源の供給/遮断を行わせる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施の形態のカラー複写機200は、省エネルギーモード処理を行いつつカレンダ情報を参照しつつ適切に結露を防止する。
すなわち、カラー複写機200は、複写機部2内に、各構成部品等の結露を防止するために、図12に示したように、ヒータ(加熱源)210が配置されており、このヒータ210は、スキャナ部11の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。このヒータ210は、図12に示した電源部220及び制御部230によりその電力供給が制御されている。
そして、カラー複写機200等の複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、より安定した画質を得るために、温度センサ、湿度センサ、または、温度と湿度の両者を検出する温湿度センサを設け、これらセンサの入力値に応じて、画像形成条件を変更して、画質の向上を図っている。カラー複写機200は、そのようなセンサの1つとして、温度センサ240を備えている。
そこで、カラー複写機200は、この通常備えている温度センサ240の検出する温度とカレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいて、ヒータ210への通電を制御することで、省エネルギーモードにおいても適切かつ効率的に結露を防止している。
そして、カラー複写機200では、第1実施例で説明した発生メカニズムによって、結露が発生するが、この場合、上述のように、結露を防止したい部品の温度を直接検出することができれば、適切に結露防止ヒータへの通電を制御して結露を防止することができるが、実際には、結露を防止したい部品が回転部材であったりする場合もあり、また、対象となる部品が複数ある場合等があるため、機内温度で代用して、結露防止を行うこととなう。
そして、機械設置状態をモニタするセンサを搭載する必要があるが、上述のように、カラー複写機200等の複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、より安定した画質を得るために、温度センサ、湿度センサ、または、温度と湿度の両者を検出する温湿度センサを設け、これらセンサの入力値に応じて、画像形成条件を変更して、画質の向上を図っている。
そこで、本実施例のカラー複写機200は、このようなセンサのうち温度センサ240を用いて結露の防止を図っている。
したがって、カラー複写機200は、新たに部品を追加することなく、コストアップを抑制しつつ、結露の防止を図っている。
そして、カラー複写機200は、例えば、以下のようにヒータ210への通電制御を行って結露の防止を行っている。また、カラー複写機200は、温度センサ240の入力情報をA/D変換器231に入力し、デジタル情報に変換した情報をCPU232が読み取る。そして、CPU232が、読み取った温度情報とカレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいて結露防止用のヒータ210への通電時間を決定して、タイマ233のタイマ機能を動作させ、リレー回路223へ通電されるDC電源電圧の出力を制御して、ヒータ210への通電を制御させている。したがって、カラー複写機200は、制御部230が立ち上がったときに行われる必要がある。
すなわち、カラー複写機200は、制御部230が立ち上がったときの機械設置環境温度が25℃のときには、ヒータ210への通電は必要ないため、CPU232がタイマ233のタイマ機能を制御して、タイマ233から出力制御部222に出力する出力制御信号として、オフの出力制御信号を出力させて、リレー回路223の駆動コイル223aへ+24Vの電源を供給させ、接点123bを離間させて、ヒータ210への通電を遮断する。
そして、カラー複写機200は、上記温度センサ240の検出する温度情報に基づくヒータ210への通電制御において、カレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいてヒータ210への通電の必要のない季節には、通電を行わないように制御する。
すなわち、上述のように、カラー複写機200は、結露を防止したい部品の温度とその部品の雰囲気温度との温度差が大きいときに結露が発生するが、例えば、夏の季節では、低温環境でカラー複写機200が使用されないままの状態が続くことがなく、結露が発生することがない。したがって、カラー複写機200は、夏の季節では、結露を防止するために、ヒータ210に通電する必要がなく、このようなカレンダ情報によってヒータ210への通電の必要のない自機には、ヒータ210への通電を行わない。
このように、本実施例のカラー複写機200は、エネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードときに、複写機部2の所定部分を保温するヒータ210への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路223への電源の供給を遮断して、リレー回路223をオフにさせてヒータ210へ通電させ、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、温度センサ240の検出する温度とカレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいてリレー回路223への通電時間及び通電の可否を制御している。
したがって、新たな部品の設置の抑制によるコスト及び消費電力を削減しつつ省エネルギーモード等においても適切かつ効率的に結露等の弊害を防止することができ、コスト及び消費電力を削減することができるとともに、利用性を向上させつつ形成画像の画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のカラー複写機200は、リレー回路223への通電時間の設定を、カラー複写機200の立ち上げ時及び第2のモードから第1のモードへの遷移時に実施している。
したがって、除湿または結露防止に必要なときにのみヒータ210への電源供給を行うことができるとともに、通電時間制御を適切に行うことができ、より一層適切に除湿や結露を防止することができる。
なお、上記説明では、カラー複写機200は、環境条件を検出するセンサとして、温度センサ240を用いているが、上述のように、温度センサ240に限るものではなく、湿度センサを用いてもよいし、温度、湿度の両者を検出できる温湿度センサを用いると、さらに細かな、結露防止用のヒータ210の通電を制御することができ、より一層適切な電力供給制御を行うことができる。
また、上記説明では、温度センサ240の検出する温度とカレンダ部234の提供するカレンダ情報にのみ基づいてヒータ210の通電制御を行っているが、図14に示すように、定着部13の定着サーミスタ241の検出温度をも用いてヒータ210の通電制御を行ってもよい。
すなわち、定着部13は、定着部13の温度、例えば、定着ローラの温度を検出する定着サーミスタ241を備えており、この定着サーミスタ241の検出温度に基づいて定着ローラを所定の定着温度に温度制御して、定着を行っている。そこで、この定着サーミスタ241の検出する定着部13の検出温度を、温度センサ240の検出信号の入力される制御部230のA/D変換器231に入力して、A/D変換器231でデジタル変換して、リレー回路223へのDC電源の通電を制御する。
定着サーミスタ241の検出する温度をも考慮したヒータ210の通電制御では、例えば、カラー複写機200は、温度センサ240の検出する機械設置環境温度が10℃以下となったときには、定着サーミスタ241の検出温度が10℃から40℃のときは、15分間結露防止用のヒータ210への通電を続けさせる。すなわち、CPU232は、タイマ233に15分間通電させるタイマ機能を設定して、リレー回路223の駆動コイル223aに15分間だけ+24VのDC電源の供給を停止させた後、DC電源の供給を行う。リレー回路223は、駆動コイル223aに通電されている15分間だけ接点223bを開いて、ヒータ210への通電を遮断した後、駆動コイル223aへのDC電源の供給を遮断して、ヒータ210への通電を再開する。また、カラー複写機200は、定着サーミスタ241の検出温度が40℃以上のときは、結露防止用のヒータ210への通電は必要ないため、CPU232は、タイマ233を介して出力制御部222にリレー回路223の駆動コイル223aへ+24VのDC電源を供給させ、接点223bを離間させて、ヒータ210への通電を遮断する。なお、この定着サーミスタ241の温度によるリレー回路223への通電を制御する設定温度、または、通電時間は、実験的に求められる値であり、カラー複写機200のメモリに設定されるが、機械システムの違いにより、別の値が使用される場合もある。
また、例えば、カラー複写機200は、温度センサ240の検出する機械設置環境温度が0℃のときであって、定着サーミスタ241の検出温度が0℃から25℃のときには、45分間結露防止ヒータへの通電を続けるために、CPU232が上記同様に制御して、リレー回路223に供給される電源を45分間遮断させ、また、カラー複写機200は、温度センサ240の検出する機械設置環境温度が0℃のときであって、定着サーミスタ241の検出温度が25℃から40℃以上のときには、30分間結露防止用のヒータ210への通電を続けるために、リレー回路223に供給されるDC電源を30分間遮断させる。
さらに、カラー複写機200は、温度センサ240の検出する機械設置環境温度が0℃のときであって、定着サーミスタ241の検出温度が40℃以上のときには、結露防止用のヒータ210への通電は必要ないため、リレー回路223の駆動コイル223aに+24VのDC電源を供給する。なお、この温度センサ240を基礎とする定着サーミスタ241の温度によるリレー回路223への通電を制御する設定温度、または、通電時間は、実験的に求められる値であり、カラー複写機200のメモリに設定されるが、機械システムの違いにより、別の値が使用される場合もある。
そして、これら定着サーミスタ241の検出温度を考慮したヒータ210への通電制御においても、カレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいて、ヒータ210への通電の必要のない季節には、ヒータ210への通電を行わない制御を行う。
なお、、上記説明では、定着サーミスタ241の温度によるリレー回路223への通電を制御する設定温度または通電時間は、実験的に求められる値であり、カラー複写機200のメモリ(記憶手段)に設定されるが、例えば、図15に示すように、それぞれの機械設置環境温度毎に、定着サーミスタ241の検出温度に応じて、結露防止用のヒータ210への通電時間をそれぞれカラー複写機200の操作部(入力手段)242等から適宜設定変更できるようにし、設定値を制御部230の不揮発メモリ235に記憶して、CPU232がこの不揮発メモリ235の設定値に基づいて適切な通電時間を制御するようにしてもよい。
このようにすると、結露防止機能を確実にかつカラー複写機200の設置環境に適切な状態でかつ季節等のカレンダ情報に応じた状態で制御することができる。
また、上記図14の説明では、カレンダ部234の提供するカレンダ情報に基づいてヒータ210への通電制御を行っているが、図15の不揮発メモリ235として、カレンダ機能付き不揮発メモリを用いると、図14のカレンダ部234を省くことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、ヒ−タの動作を効率的に制御して、消費電力を削減しつつ結露等による各種の弊害を無くして利用性の良好なプリンタ、複写機等の画像形成装置に適用することができる。
本発明の画像形成装置の第1実施例を適用したカラー複写機の概略外観図。 図1のカラー複写機の正面概略構成図。 図1のカラー複写機の温度データをストアし起動時のヒータへの通電時間を制御するヒータ制御系のブロック構成図。 図3の電源部の回路構成の一例を示す図。 図1のカラー複写機のトリガ信号で温度データをラッチしてヒータへの通電時間を制御するヒータ制御系のブロック構成図。 図1のカラー複写機のCPUからの制御信号で温度データをラッチしてヒータへの通電時間を制御するヒータ制御系のブロック構成図。 図1のカラー複写機の電源監視ICの出力信号で温度データをラッチしてヒータへの通電時間を制御するヒータ制御系のブロック構成図。 図7の電源監視ICの動作タイミング図。 本発明の画像形成装置の第2実施例を適用したカラー複写機のヒータ制御系のブロック構成図。 図9の電源部の回路構成の一例を示す図。 図9のカラー複写機のヒータ制御系の他の例のブロック構成図。 本発明の画像形成装置の第3実施例を適用したカラー複写機のヒータ制御系のブロック構成図。 図12の電源部の回路構成の一例を示す図。 図12のカラー複写機のヒータ制御系の他の例のブロック構成図。 図12のカラー複写機のヒータ制御系のさらに他の例のブロック構成図。
符号の説明
1 カラー複写機
2 複写機本体
3 自動原稿送り部
4 ステープル・シフトトレイ付きフィニッシャ
5 両面印刷ユニット
6 拡張給紙トレイ
7 1ビン排紙トレイ
8 手差しユニット
11 スキャナ部
12 電子写真プロセス部
13 定着部
14 給紙部
15 感光体
16 書込ユニット
21 ランプ
22 ミラー
23 レンズ
24 CCD
31 帯電器
32 カラー現像器群
32M マゼンタ現像器
32C シアン現像器
32Y イエロー現像器
32K ブラック現像器
33 クリーニング部
34 除電ランプ
35、36 ローラ
37 中間転写体
38 一次転写器
39、40 ローラ
41 二次転写器
42 中間転写クリーニング部
50 ヒータ
60 電源部
61 DC電源部
62 出力制御部
63 リレー回路
70 制御部
71 A/D変換器
72 CPU
73 タイマ
74 ラッチ回路
75 タイマ設定回路
76 CPU
77 電源監視IC
80 温度センサ
90 交流電源
100 カラー複写機
110 ヒータ
120 電源部
121 DC電源部
122 出力制御部
123 リレー回路
123a 駆動コイル
123b 接点
130 制御部
131 A/D変換器
132 CPU
133 タイマ
134 不揮発メモリ
141 温度センサ
142 定着サーミスタ
143 操作部
150 交流電源
200 カラー複写機
210 ヒータ
220 電源部
221 DC電源部
222 出力制御部
223 リレー回路
223a 駆動コイル
223b 接点
230 制御部
231 A/D変換器
232 CPU
233 タイマ
234 カレンダ部
235 不揮発メモリ
240 温度センサ
241 定着サーミスタ
242 操作部
250 交流電源

Claims (13)

  1. 少なくとも、印字可能または印字可能な状態へ遷移中の第1のモードと、エネルギーの消費を抑制する第2のモードとを有し、画像を形成して出力する画像形成装置において、温度・湿度などの環境データを検出する環境検出手段と、画像形成装置の所定部を加熱・保温する加熱源と、前記加熱源への電力の供給を行うリレー回路と、前記リレー回路への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記第2のモードの時には、前記リレー回路への電源の供給を遮断し、前記第1のモードの時に、前記環境検出手段によって検出された環境データに基づき、前記リレー回路への通電時間を制御することを特徴する画像形成装置。
  2. 前記通電制御手段により、前記リレー回路への通電時間を設定するのが、前記画像形成装置の立ち上げ時、および、第2のモードから第1のモードに遷移するときに行われることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記通電制御手段により、前記環境検出手段によって検出された環境データに対応して、予め設定される前記リレー回路へ通電する時間を、設定変更可能である外部入力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 少なくとも、印字可能または印字可能な状態へ遷移中の第1のモードと、エネルギーの消費を抑制する第2のモードとを有し、画像を形成して出力する画像形成装置において、温度・湿度などの環境データを検出する環境検出手段と、前記環境検出手段からの検出情報をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記アナログ/デジタル変換手段により変換されたデジタルデータを保持するデータ保持手段と、画像形成装置の所定部を加熱・保温する加熱源と、前記加熱源への電力の供給を行うリレー回路と、前記リレー回路への通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記第2のモードの時には、前記リレー回路への電源の供給を遮断し、第1のモードの時に、前記データ保持手段のデータに基づき、前記リレー回路への通電時間を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記データ保持手段にデータを保持するタイミングが、画像形成装置の立ち上げ時、および、第2のモードから第1のモードに遷移するときに行われることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記通電制御手段により、前記データ保持手段のデータに対応して、あらかじめ設定される前記リレー回路への通電する時間を、設定変更可能である外部入力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4または請求項5記載の画像形成装置。
  7. 給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて現像剤を付着させて画像を形成する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、非通電/通電によって接点がオン/オフして当該加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路と、前記画像形成部に設けられ前記現像剤の付着された前記用紙を温度検出手段で検出した温度に基づいて所定の定着温度に温度調整した加熱部で加熱して当該現像剤を当該用紙に定着させる定着部と、環境情報を検出する環境検出手段と、前記リレー回路への非通電/通電を制御して前記加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、を備え、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路に前記加熱源へ通電させ、前記第1のモードのときに、前記環境検出手段の検出する環境情報と前記温度検出手段の検出する温度に基づいて前記リレー回路への通電時間を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記通電制御手段は、前記リレー回路への通電時間の設定を、前記画像形成装置の立ち上げ時及び前記第2のモードから前記第1のモードへの遷移時に実施することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置は、前記環境検出手段の検出する環境データに対応する前記リレー回路への通電時間を所定の記憶手段に記憶し、前記環境データに対する前記リレー回路への通電時間を入力して前記記憶手段に記憶させる入力手段を備え、前記通電制御手段は、当該記憶手段に記憶されている通電時間に基づいて前記リレー回路への通電時間を設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の画像形成装置。
  10. 用紙に画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、非通電/通電によって接点がオン/オフして当該加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路と、環境情報を検出する環境検出手段と、前記リレー回路への非通電/通電を制御して前記加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、現在の月日時等を計時してカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、を備え、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路に前記加熱源へ通電させ、前記第1のモードのときに、前記環境検出手段の検出する環境情報と前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記リレー回路への通電時間を制御することを特徴とする画像形成装置。
  11. 用紙に画像データに基づいて現像剤を付着させて画像を形成する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、非通電/通電によって接点がオン/オフして当該加熱源への電源の供給/遮断を行うブレーク接点型のリレー回路と、前記画像形成部に設けられ前記現像剤の付着された前記用紙を所定の定着温度に温度調整された加熱部で加熱・加圧して当該現像剤を当該用紙に定着させる定着部と、前記定着部の前記加熱部の温度を検出する温度検出手段と、環境情報を検出する環境検出手段と、前記リレー回路への非通電/通電を制御して前記加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、現在の月日時等を計時してカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、を備え、少なくとも印字可能または印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギーを節約する省エネルギーを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への電源の供給を遮断して当該リレー回路に前記加熱源へ通電させ、前記第1のモードのときに、前記環境検出手段の検出する環境情報、前記温度検出手段の検出する温度及び前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記リレー回路への通電時間を制御することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記通電制御手段は、前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記加熱源への通電が必要であると判断すると、前記リレー回路への通電時間の設定を、前記画像形成装置の立ち上げ時及び前記第2のモードから前記第1のモードへの遷移時に実施することを特徴とする請求項10または請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成装置は、前記リレー回路へ通電する時間を設定入力する入力手段と、当該入力手段から入力された通電時間情報を記憶する記憶手段と、を備え、前記通電制御手段は、前記入力手段で設定入力されて前記記憶手段に記憶されている前記通電時間情報と前記カレンダ手段の提供するカレンダ情報に基づいて前記リレー回路への通電を制御することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008192037A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 電源管理装置
JP2017053968A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成方法

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