JP2004102214A - 画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、省エネルギ動作を行うとともに、除湿ヒータ等の加熱源の動作を制御して、消費電力を削減しつつ結露等による各種弊害を無くす画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法。
【解決手段】カラー複写機は、メインSWがオンの状態で、+24V電源が出力されて、定着リロード温度までは、リレーへの通電を遮断し、リレーの接点を接触状態として除湿ヒータへ電力供給を続ける。コピー動作が一定時間以上行われないと、CPUが、省エネモードに遷移させ、定着器の温度が徐々に低下するが、このとき、リレーへの電圧を供給する制御信号がイネーブル状態でも、+24V電源は省エネモードでは供給されないため、リレーに供給される+24V_RELAYがオフ状態となり、リレーの接点が接触して除湿ヒータへ電力の供給を行い、リロード温度以下に達すると、リレーへの電圧を供給する制御信号をディスエーブル状態にする。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法に関し、詳細には、省エネルギ動作を行うとともに、除湿ヒータあるいは結露防止ヒ−タの動作を効率的に制御して、消費電力を削減しつつ結露等による各種の弊害を無くして利用性の良好な印刷プリンタ、カラープリンタ、複写機、カラー複写機や拡張機能により複合機能を有する機器等の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−269706号公報
【特許文献2】
特開平10−319796号公報
【特許文献3】
特開平8−225169号公報
【特許文献4】
特開平11−272149号公報
【特許文献5】
特開2002−068504号公報
【特許文献6】
特開2002−116662号公報
従来、複写機等の画像形成装置では、各部の機械部品の温度と使用環境の温度とに温度差がある場合、特に、寒冷時における早朝などは、機械部品が結露を起こすことがある。すなわち、冬季においては、オフィス等に設置されている画像形成装置では、ユーザが在室する間は暖房が入れられて温度が高くなっているが、ユーザが在室しない夜間には、暖房が切られているため、急激に温度が低下し、この環境温度の大きな変化により、画像形成装置内のレンズ等の光学部品に結露が発生する。
【0003】
そして、結露が、光学系のレンズやミラーに発生すると、画像が写らなくなり、また、帯電系や感光体ドラムに結露が発生すると、画像が写らなかったり、ぼけたり、薄くなったりする他に、紙詰まり(ジャム)などが起き、さらに、給紙系に結露が発生すると、紙詰まりが起きたり紙の搬送性や転写率に影響を及ぼすといった問題を生じる。
【0004】
そこで、従来の画像形成装置においては、画像形成装置の電源オフ時の低温環境における筐体内の温度降下による結露防止対策として、ヒータ等の発熱体を設けて、当該発熱体で筐体内を加熱することで、筐体内温度の低下を防いで、結露を防止している。このヒータは、温度飽和後に適切な温度になるように、そのワット数(容量)が決定されているのが一般的である。
【0005】
これらのヒータ、すなわち、除湿ヒータ、あるいは、結露防止ヒータの制御としては、例えば、本出願人が先に提案した特許文献1に記載の画像形成装置がある。この画像形成装置は、図33に示すように、商用電源部1000に接続された電源ライン1001、1002を分岐し、分岐後の一方の電源ライン1001と電源ライン1002との間に、DC電源部1003と画像形成部の交流負荷1004を並列に接続し、もう一方の電源ライン1001、1002の間に除湿あるいは結露防止用ヒータ等の加熱源1005〜1007を並列に接続し、電源ライン1001、1002の分岐部に、交流負荷1004または加熱源1005〜1007への電力の供給を切り換える電源スイッチ1008を設け、さらに、分岐後の一方の電源ライン1001、1002の電源スイッチ1008と加熱源1005〜1007との間に、それぞれ、加熱源1005〜1007への電力の供給と遮断の切り換えを制御するタイマ1009の接点1009a、1009bを挿入して、電源スイッチ1008がオフ(図33に示す状態)の間の必要なときに、加熱源1005〜1007へ電力を供給する。
【0006】
また、本出願人は、先に、図34に示す画像形成装置を提案している(特許文献2参照)。この画像形成装置は、トナーを定着させる熱定着装置1021の第1のヒータ1022の保護手段としての2接点を有するリレー回路1023を設け、定着用の第1のヒータ1022の一端をリレー回路1023の第1の接点aに接続し、除湿または結露防止用に配設された第2のヒータ1024の一端をリレー回路1023の第2の接点bに接続し、電源スイッチ1025がオンになって画像形成装置が稼働状態になった場合には、DC電源1026からコントローラ部1027に通電され、リレー回路1023に通電されるため、第1の接点aへの切り換えにより、第2のヒータ1024への電力供給を遮断させ、電源スイッチ1025がオフになった場合には、DC電源1026からコントローラ部1027に通電されず、リレー回路1023に通電されないため、第2の接点bへの切り換えにより、第2のヒータ1024へ電力供給させるように制御する。
【0007】
さらに、除湿ヒータ、あるいは、結露防止ヒータへの通電を、定着器の温度に基づいて制御する方法が、従来提案されている(特許文献3、特許文献4等参照)。
【0008】
また、省エネモードを考慮して、ソフト的に除湿ヒータを制御する例が、特許文献5、特許文献6等で提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、環境に対する配慮から省エネルギ化をより進める傾向が顕著になってきており、複写機等の画像形成装置においても、使用していないときには、定着器のヒータをオフすることはもちろんのこと、モータ、クラッチ、ソレノイド等の負荷を駆動する電源も未使用時にはオフすることは、必須条件となってきている。省電力を定めた規格、例えば、エナジースターでは、機器により異なるが、例えば、装置が動作していない状態(スリープ時)で消費電力45W以下を要求しており、このような規格を取得していない画像形成装置は、市場で受け入れられない場合さえある。
【0010】
ところが、上記特許文献1記載の画像読取装置のように、電源ライン1001、1002を分岐し、画像形成装置本体の電源をオフしているときに、除湿あるいは結露防止ヒ−タである加熱源1005〜1007を動作させると、画像形成装置本体の電源を通電したまま、使用しないときに定着器のヒータ制御を停止する、いわゆる省エネモードになった場合、除湿あるいは結露防止ヒ−タを動作させることができないこととなり、改良の必要があった。
【0011】
また、特許文献2記載の画像読取装置のように、定着ヒータ1022のリレー回路1023の第2の接点bを用いて、除湿あるいは結露防止用のヒ−タ1024を動作させると、熱定着装置1021の温度制御を停止させない限り、除湿あるいは結露防止用のヒ−タ1024への通電が行われないため、画像形成装置本体が置かれている環境によっては、転写紙の含水分率の変化が生じ、画像品質に大きな影響を及ぼすおそれがあり、改良の必要があった。
【0012】
また、特許文献3、特許文献4記載の方法にあっては、画像形成装置のメインスイッチを切った状態では、制御手段(CPU)が制御することができず、除湿ヒータへの通電を制御することができないという問題があった。
【0013】
そして、近年の複写機等の画像形成装置には、高速化、高画質化の要求が高まっており、転写紙の含水分率の変化は、搬送性能や画像品質に大きな影響を及ぼす。
【0014】
一方、省エネモード時には、PSU(電源ユニット)等からの発熱もあり、画像形成装置内の温度は、室温に比べて高くなっており、形成する画像の転写条件や、転写紙の搬送性を考慮した場合、除湿ヒータを常時点灯する必要がない。
【0015】
また、定着器が冷えた状態から、動作可能状態に移行するときには、立ち上がり時間の短縮のために、電力のほとんどを定着器のヒータへ供給するのが一般的であり、DC電源等の消費する電力を除いた電力量をヒータの消費電力に割り当てるが、常時、除湿あるいは結露防止ヒ−タへの通電を行った場合、その電力量は、差し引かなければならない。
【0016】
一方、近年、厚紙から薄紙まで他品種、および、多くの紙サイズの転写紙への対応が要求され、特に環境の影響を受けやすい薄紙の搬送性能の向上が大きな課題となっている。
【0017】
さらに、上記特許文献5及び特許文献6記載の方法にあっては、CPU等の処理装置が省エネ時にも動作していなければならず、DC電源を常に供給し続ける必要があり、省エネルギの効果を向上させる上で、改良の必要があった。
【0018】
そこで、請求項1から請求項6では、上記のような問題点に鑑み、省エネモードあるいは、省エネルギ制御を有する画像形成装置においても、除湿あるいは結露防止ヒ−タの動作を行え、結露等による各種の弊害を無くし、除湿ヒータの動作を制御することにより、搬送性能を確保し、かつ消電力を実現できる画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法を提供することを目的とする。
【0019】
また、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力の軽減を図れることができる画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法を提供することを目的とする。
【0020】
さらに、請求項7記載の発明は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、少なくとも印字可能な第1のモードのときにオフして通電を遮断し、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときにオンして通電を行うリレー回路により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源で保温するとともに、当該複数の加熱源の接続状態を個別に接続検出手段で検出し、当該検出結果に基づいて、当該リレー回路を通して各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段の動作を制御手段で制御して、リレー回路を通して各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行うことにより、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行って、機内温度の温め過ぎを抑え、省エネモード時の電力消費量を削減するとともに、より良い除湿機能を実現して画像品質と用紙搬送品質を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0021】
請求項8記載の発明は、制御手段が、接続検出手段の検出結果に基づいて、加熱源毎に通電制御手段を選択的に動作させることにより、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を選択的に行って、機内温度の温め過ぎをより適切に抑え、省エネモード時の電力消費量を削減するとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0022】
請求項9記載の発明は、制御手段が、通電制御手段の加熱源毎の動作のタイミングを適宜変更することにより、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を効果的に行って、機内温度の温め過ぎをより一層適切に抑え、省エネモード時の電力消費量をより一層削減するとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0023】
請求項10記載の発明は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成し、画像形成した用紙を定着部で所定の定着温度で加熱して定着させた後、出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して複数の加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、定着部の温度を検出する定着温度検出手段の検出結果に基づいて、制御手段が、通電制御手段を介してリレー回路のオン/オフを制御して、加熱源への電源の供給/遮断を制御することにより、できるだけ長い時間、加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行って、画像品質と用紙搬送品質を向上させるとともに、除湿または結露防止用ヒータへの電力供給タイミングを制御して、除湿または結露防止用ヒータの消費電力分を定着部のヒータの出力に利用できるようにして、定着部のヒータへの電力供給を大きくして、ファーストコピー時間を短縮させ、利用性の良好な画像形成装置を提供することを目的としている。
【0024】
請求項11記載の発明は、定着温度検出手段を、アナログの温度検出信号を制御手段に出力するものとし、制御手段が、当該アナログの温度検出信号をデジタルの温度検出信号に変換するA/D変換手段と、当該デジタルの温度検出信号に基づいて、通電制御手段を介してリレー回路のオン/オフを制御する演算手段と、を備えたものとすることにより、画像形成装置の既存の定着温度検出センサを利用して、加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を制御し、画像品質と陽子搬送品質を向上させるとともに、利用性の良好な画像形成装置を提供することを目的としている。
【0025】
請求項12記載の発明は、制御手段を、定着温度検出手段の温度検出信号を所定の比較電圧と比較して通電制御手段の動作を制御する比較手段を備えたものとするとともに、当該比較手段の動作電圧、当該比較電圧及び定着温度検出手段の動作電圧として、第2のモード時にも通電される電源電圧を利用することにより、CPU等の電子部品への電力供給も停止できるようにし、省エネルギの効果をより一層向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0026】
請求項13記載の発明は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、各種情報を検出する情報検出手段の検出情報に基づいて、リレー回路への通電と非通電を行って、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を行うことにより、ハードウェアで、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御し、良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、CPU等の電子部品への電力供給も停止して、省エネルギの効果をより一層向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0027】
請求項14記載の発明は、情報検出手段の検出する情報に基づいて通電制御手段の動作を制御する制御手段が、第1のモードのときに、情報検出手段の検出情報に基づいて、通電制御手段のオン/オフ動作を制御してリレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、加熱源への電源の供給/遮断を制御することにより、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御し、良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、省エネルギの効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0028】
請求項15記載の発明は、加熱源の動作モードを設定入力する入力手段で設定入力された動作モードを記憶手段に格納し、通電制御手段の動作を制御する制御手段が、第1のモードのときに、情報検出手段の検出する情報及び当該記憶手段の格納する動作モードに基づいて、通電制御手段のオン/オフ動作を制御してリレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、加熱源への電源の供給/遮断を制御することにより、利用状況に応じて、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御し、良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0029】
請求項16記載の発明は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、制御手段が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、タイマ手段の提供する現在の時刻情報及びカレンダ手段の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、第2モードへの移行を制御することにより、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電し、良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、省エネルギの効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0030】
請求項17記載の発明は、動作モードの移行カレンダデータと時刻データを設定入力する入力手段で入力された月日等のカレンダデータまたは/及び時刻データで記憶手段のカレンダデータ、時刻データを書き換えまたは追加して登録することにより、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定し、また、利用状況等に応じて設定入力して加熱源に通電し、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0031】
請求項18記載の発明は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、制御手段が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、タイマ手段の提供する現在の時刻情報及びカレンダ手段の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御することにより、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電するとともに、例えば、省エネルギモード以外での加熱源への通電を、機械動作中には行わない等、加熱源への電力供給タイミングを制御して、加熱源動作時に最大消費電力を越えることを防止し、良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0032】
請求項19記載の発明は、動作モードの移行月日カレンダデータ、時刻データを設定入力する入力手段で入力された月日データまたは/及び時刻データで記憶手段の月日データ、時刻データを書き換えまたは追加して登録することにより、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定し、また、利用状況等に応じて設定入力して加熱源に通電し、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保するとともに、より一層利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像形成装置は、画像を形成して出力する画像形成部と、前記画像形成部の所定部を保温する加熱源と、少なくとも、印字可能な第1のモードと省エネルギを実現する第2のモードとを有し、前記第1のモード時にリレー回路がオフし、前記第2のモードの時に前記リレー回路がオンする前記加熱源に電力の供給を行うリレー回路と、定着器の温度情報を検出する定着温度検出手段と、前記定着温度検出手段の情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、前記定着温度検出手段からの入力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御することにより、上記目的を達成している。
【0034】
請求項2記載の発明の画像形成装置は、前記定着温度検出手段からの情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段に、アナログ情報をデジタル情報に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する演算装置とを具備したことにより、上記目的を達成している。
【0035】
請求項3記載の発明の画像形成装置は、前記定着温度検出手段からの情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段に、比較電圧を発生させる回路と、前記定着温度検手段を入力する比較手段にコンパレータを用い、少なくとも、比較電圧を発生させる電源電圧と、前記定着温度検手段の電源電圧と、前記コンパレータへ電源電圧に、省エネルギモードの時にも通電状態の電源電圧を用いて加熱源の制御を行うことにより、上記目的を達成している。
【0036】
請求項4記載の発明の画像形成装置は、請求項1及び請求項2記載の画像形成装置において、前記リレー回路への通電を制御する制御機構に、タイマ機能を有することにより、上記目的を達成している。
【0037】
請求項5記載の発明の画像形成装置における加熱源制御方法は、画像を形成して出力する画像形成部と、前記画像形成部の所定部を保温する加熱源と、少なくとも、印字可能な第1のモードと省エネルギを実現する第2のモードとを有し、前記第1のモード時にリレー回路がオフし、前記第2のモードの時に前記リレー回路がオンする前記加熱源に電力の供給を行うリレー回路と、定着器の温度情報を検出する定着温度検出手段と、前記定着温度検出手段の情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段とを有する画像形成装置おける加熱源制御方法であって、前記定着温度検出手段からの入力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する際に、アナログ情報をデジタル情報に変換するA/D変換工程と、前記A/D工程での出力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する演算工程とを有することにより、上記目的を達成している。
【0038】
請求項6記載の発明の画像形成装置における加熱源制御方法は、画像を形成して出力する画像形成部と、前記画像形成部の所定部を保温する加熱源と、少なくとも、印字可能な第1のモードと省エネルギを実現する第2のモードとを有し、前記第1のモード時にリレー回路がオフし、前記第2のモードの時に前記リレー回路がオンする前記加熱源に電力の供給を行うリレー回路と、定着器の温度情報を検出する定着温度検出手段と、前記定着温度検出手段の情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段とを有する画像形成装置おける加熱源制御方法であって、前記定着温度検出手段からの入力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する際に、比較電圧を発生させる回路と、前記定着温度検手段を入力する比較手段にコンパレータを用い、少なくとも、比較電圧を発生させる電源電圧と、前記定着温度検手段の電源電圧と、前記コンパレータへ電源電圧に、省エネルギモードの時にも通電状態の電源電圧を用いていることにより、上記目的を達成している。
【0039】
そして、上記請求項1から請求項6記載の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法は、除湿あるいは結露防止ヒ−タの動作を行え、結露等による各種の弊害を無くし、除湿ヒータの動作を制御しているので、搬送性能を確保し、かつ消電力を実現できる。
【0040】
また、必要な電力のみを消費できるようにし、全体として消費電力の軽減を図ることができる。
【0041】
請求項7記載の発明の画像形成装置は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する複数の加熱源と、当該複数の加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、前記複数の加熱源の接続状態を個別に検出する接続検出手段と、前記リレー回路を通して前記各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、当該通電制御手段の動作を制御する制御手段と、を備え、少なくとも印字可能な第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記リレー回路は、前記第1のモードのときにオフして前記加熱源側への通電を遮断し、前記第2のモードのときにオンして前記加熱源側への通電を行い、当該第2のモードにおいて、前記制御手段は、前記接続検出手段の検出結果に基づいて、前記通電制御手段の動作を制御して、前記リレー回路を通して前記各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行うことにより、上記目的を達成している。
【0042】
上記構成によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、少なくとも印字可能な第1のモードのときにオフして通電を遮断し、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときにオンして通電を行うリレー回路により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源で保温するとともに、当該複数の加熱源の接続状態を個別に接続検出手段で検出し、当該検出結果に基づいて、当該リレー回路を通して各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段の動作を制御手段で制御して、リレー回路を通して各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行うので、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行って、機内温度の温め過ぎを抑えることができ、省エネモード時の電力消費量を削減することができるとともに、より良い除湿機能を実現して画像品質と用紙搬送品質を向上させることができる。
【0043】
この場合、例えば、請求項8に記載するように、前記制御手段は、前記接続検出手段の検出結果に基づいて、前記加熱源毎に前記通電制御手段を選択的に動作させるものであってもよい。
【0044】
上記構成によれば、制御手段が、接続検出手段の検出結果に基づいて、加熱源毎に通電制御手段を選択的に動作させるので、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を選択的に行って、機内温度の温め過ぎをより適切に抑えることができ、省エネモード時の電力消費量を削減することができるとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることができる。
【0045】
また、例えば、請求項9に記載するように、前記制御手段は、前記通電制御手段の前記加熱源毎の動作のタイミングを適宜変更するものであってもよい。
【0046】
上記構成によれば、制御手段が、通電制御手段の加熱源毎の動作のタイミングを適宜変更するので、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を効果的に行って、機内温度の温め過ぎをより一層適切に抑えることができ、省エネモード時の電力消費量をより一層削減することができるとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることができる。
【0047】
請求項10記載の発明の画像形成装置は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成し、画像形成した用紙を定着部で所定の定着温度で加熱して定着させた後、出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する複数の加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該複数の加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、前記定着部の温度を検出する定着温度検出手段と、前記リレー回路の動作を制御して前記複数の加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、前記定着温度検出手段の検出結果に基づいて当該通電制御手段の動作を制御する制御手段と、を備え、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記制御手段は、前記第2のモードのときに前記通電制御手段を介して前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記定着温度検出手段の検出結果に基づいて、前記通電制御手段を介して前記リレー回路のオン/オフを制御して、前記加熱源への電源の供給/遮断を制御することにより、上記目的を達成している。
【0048】
上記構成によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成し、画像形成した用紙を定着部で所定の定着温度で加熱して定着させた後、出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して複数の加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、定着部の温度を検出する定着温度検出手段の検出結果に基づいて、制御手段が、通電制御手段を介してリレー回路のオン/オフを制御して、加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、できるだけ長い時間、加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行って、画像品質と用紙搬送品質を向上させることができるとともに、除湿または結露防止用ヒータへの電力供給タイミングを制御して、除湿または結露防止用ヒータの消費電力分を定着部のヒータの出力に利用できるようにして、定着部のヒータへの電力供給を大きくして、ファーストコピー時間を短縮させることができ、利用性を向上させることができる。
【0049】
この場合、例えば、請求項11に記載するように、前記定着温度検出手段は、アナログの温度検出信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、当該アナログの温度検出信号をデジタルの温度検出信号に変換するA/D変換手段と、当該デジタルの温度検出信号に基づいて、前記通電制御手段を介して前記リレー回路のオン/オフを制御する演算手段と、を備えているものであってもよい。
【0050】
上記構成によれば、定着温度検出手段を、アナログの温度検出信号を制御手段に出力するものとし、制御手段が、当該アナログの温度検出信号をデジタルの温度検出信号に変換するA/D変換手段と、当該デジタルの温度検出信号に基づいて、通電制御手段を介してリレー回路のオン/オフを制御する演算手段と、を備えたものとしているので、画像形成装置の既存の定着温度検出センサを利用して、加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を制御することができ、画像品質と陽子搬送品質を向上させることができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0051】
また、例えば、請求項12に記載するように、前記制御手段は、前記定着温度検出手段の温度検出信号を所定の比較電圧と比較して前記通電制御手段の動作を制御する比較手段を備え、当該比較手段の動作電圧、当該比較電圧及び前記定着温度検出手段の動作電圧として、前記第2のモード時にも通電される電源電圧を利用するものであってもよい。
【0052】
上記構成によれば、制御手段を、定着温度検出手段の温度検出信号を所定の比較電圧と比較して通電制御手段の動作を制御する比較手段を備えたものとするとともに、当該比較手段の動作電圧、当該比較電圧及び定着温度検出手段の動作電圧として、第2のモード時にも通電される電源電圧を利用するので、CPU等の電子部品への電力供給も停止することができ、省エネルギの効果をより一層向上させることができる。
【0053】
請求項13記載の発明の画像形成装置は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、前記リレー回路の動作を制御して前記加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、各種情報を検出する情報検出手段と、を備え、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への通電を遮断して前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記情報入力手段の検出情報に基づいて、前記リレー回路への通電と非通電を行って、当該リレー回路をオン/オフさせて前記加熱源への電源の供給/遮断を行うことにより、上記目的を達成している。
【0054】
上記構成によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、各種情報を検出する情報検出手段の検出情報に基づいて、リレー回路への通電と非通電を行って、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を行っているので、ハードウェアで、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、CPU等の電子部品への電力供給も停止して、省エネルギの効果をより一層向上させることができる。
【0055】
請求項13の場合、例えば、請求項14に記載するように、前記画像形成装置は、前記情報検出手段の検出する情報に基づいて前記通電制御手段の動作を制御する制御手段を備え、当該制御手段が、前記第1のモードのときに、前記情報検出手段の検出情報に基づいて、前記通電制御手段のオン/オフ動作を制御して前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、前記加熱源への電源の供給/遮断を制御するものであってもよい。
【0056】
上記構成によれば、情報検出手段の検出する情報に基づいて通電制御手段の動作を制御する制御手段が、第1のモードのときに、情報検出手段の検出情報に基づいて、通電制御手段のオン/オフ動作を制御してリレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0057】
また、請求項13の場合、例えば、請求項15に記載するように、前記画像形成装置は、前記加熱源の動作モードを設定入力する入力手段と、当該設定入力された動作モードを格納する記憶手段と、前記通電制御手段の動作を制御する制御手段と、を備え、当該制御手段が、前記第1のモードのときに、前記情報検出手段の検出する情報及び当該記憶手段の格納する動作モードに基づいて、前記通電制御手段のオン/オフ動作を制御して前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、前記加熱源への電源の供給/遮断を制御するものであってもよい。
【0058】
上記構成によれば、加熱源の動作モードを設定入力する入力手段で設定入力された動作モードを記憶手段に格納し、通電制御手段の動作を制御する制御手段が、第1のモードのときに、情報検出手段の検出する情報及び当該記憶手段の格納する動作モードに基づいて、通電制御手段のオン/オフ動作を制御してリレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、利用状況に応じて、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0059】
請求項16記載の発明の画像形成装置は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、現在の時刻情報を提供するタイマ手段と、現在の月日等のカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータと時刻データを格納する記憶手段と、前記リレー回路の動作を制御して前記加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記第2のモードのときに前記通電制御手段に前記リレー回路への通電を遮断させ、前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記通電制御手段をオン/オフ動作させて、前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて前記加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、前記タイマ手段と前記カレンダ手段の提供する現在時刻及びカレンダ情報と前記記憶手段のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、前記第2モードへの移行を制御することにより、上記目的を達成している。
【0060】
上記構成によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、制御手段が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、タイマ手段の提供する現在の時刻情報及びカレンダ手段の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、第2モードへの移行を制御するので、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0061】
請求項16の場合、例えば、請求項17に記載するように、前記画像形成装置は、動作モードの移行カレンダデータと時刻データを設定入力する入力手段を、さらに備え、当該入力手段で入力された月日等のカレンダデータまたは/及び時刻データで前記記憶手段のカレンダデータ、時刻データを書き換えまたは追加して登録するものであってもよい。
【0062】
上記構成によれば、動作モードの移行カレンダデータと時刻データを設定入力する入力手段で入力された月日等のカレンダデータまたは/及び時刻データで記憶手段のカレンダデータ、時刻データを書き換えまたは追加して登録するので、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定することができ、また、利用状況等に応じて設定入力して加熱源に通電することができ、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0063】
請求項18記載の発明の画像形成装置は、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、現在の時刻情報を提供するタイマ手段と、現在の月日等のカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ、時刻データを格納する記憶手段と、前記リレー回路の動作を制御して前記加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記第2のモードのときに前記通電制御手段に前記リレー回路への通電を遮断させ、前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記タイマ手段と前記カレンダ手段の提供する現在時刻及びカレンダ情報と前記記憶手段のカレンダデータ及び時刻データを比較して、当該比較結果に基づいて、前記通電制御手段をオン/オフ動作させて、前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて前記加熱源への電源の供給/遮断を制御することにより、上記目的を達成している。
【0064】
上記構成によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、制御手段が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、タイマ手段の提供する現在の時刻情報及びカレンダ手段の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電することができるとともに、例えば、省エネルギモード以外での加熱源への通電を、機械動作中には行わない等、加熱源への電力供給タイミングを制御して、加熱源動作時に最大消費電力を越えることを防止することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0065】
請求項18の場合、例えば、請求項19に記載するように、前記画像形成装置は、動作モードの移行月日カレンダデータ、時刻データを設定入力する入力手段を、さらに備え、当該入力手段で入力された月日データまたは/及び時刻データで前記記憶手段の月日データ、時刻データを書き換えまたは追加して登録するものであってもよい。
【0066】
上記構成によれば、動作モードの移行月日カレンダデータ、時刻データを設定入力する入力手段で入力された月日データまたは/及び時刻データで記憶手段の月日データ、時刻データを書き換えまたは追加して登録するので、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定することができ、また、利用状況等に応じて設定入力して加熱源に通電することができ、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、より一層利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0068】
図1〜図6は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第1の実施の形態を適用した図であり、図5は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第1の実施の形態を適用したカラー複写機の概略外観図であり、図6は、カラー複写機のエンジンを簡単にまとめた概略構成を示す図である。なお、本発明は、電子写真プロセスを用いた、プリンタ、複写機、さらには、FAX等の拡張機能を有する複合機等で実施可能であるが、以下に、実施形態がカラー複写機である場合の例について説明する。
【0069】
図5に示すように、本発明の実施形態としてのカラー複写機は、複写機本体(I)と、自動原稿送り装置〔ADF〕(II)と、ステープルおよびシフトトレイ付きのフィニッシャ(III )と、両面印刷ユニット(IV)と、拡張給紙トレイ(V)と、1ビン排紙トレイ(VI)と、手差しユニット(VII)と、を具備して構成される。
【0070】
複写機本体(I)の構成を図6を用いて、カラー複写機の場合で説明する。本実施形態は、以下にカラー複写機の例で説明するが、モノクロの複写機でも実現できる。
【0071】
カラー複写機のエンジンは、原稿を読みとるスキャナ部と、トナー像を形成するための電子写真プロセス部と、およびトナー像を定着するための定着部、転写紙を収納し搬送する給紙部、感光体上に画像データの潜像を形成するための書き込みユニットを備えている。
【0072】
原稿を読みとるスキャナ部には、原稿を照明するランプ14が配置され、ランプ14による原稿の反射光が、ミラー15、レンズ16等を介してCCD17に結像され、画像データが電気信号に変換される。
【0073】
電子写真プロセス部は、トナー像の形成、およびそのトナー像の用紙への転写を行う部分であり、感光体1の周囲にそのためのプロセス装置を備えている。すなわち、感光体1の周囲には、帯電器2と、マゼンタ現像器3Mとシアン現像器3Cとイエロー現像器3Yとブラック現像器3Kとからなるカラー現像器群3と、感光体クリーニング装置4と、除電ランプ5とがこの順に配置されている。また、カラー現像器群3と感光体クリーニング装置4との間には、ベルト状の中間転写体6が対向配置されており、この中間転写体6の内部には、一時転写器7が配置されている。中間転写体6の周囲には、二次転写器8、中間転写クリーニング装置9が配置されている。
【0074】
この電子写真プロセス部では、画像データをレーザビーム等により一様に帯電した感光体1上走査し、感光体1上にマゼンタ現像器3M、シアン現像器3C、イエロー現像器3Y、ブラック現像器3Kのいずれかによってトナー像を形成し、このトナー像を中間転写体6へ転写する。マゼンタ現像器3M、シアン現像器3C、イエロー現像器3Y、ブラック現像器3Kには、それぞれ異なる色のトナー(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)が収容されている。単色の画像を形成する場合には、中間転写体6へ転写されたトナー像はそのまま用紙へと転写されるが、フルカラー画像を形成する場合には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4種類のトナーで各々個別に形成されたトナー像が中間転写体6上で重ね合わされてから用紙へと転写される。感光体1および中間転写体6は、1次転写または2次転写が行われたあと、それぞれのクリーニング装置4、9により清掃される。
【0075】
給紙部11は、トナー像を転写する転写紙を格納し、転写紙を2次転写部へを搬送する。紙の先端と画像の先端を合わせるために、図示しないレジストローラによりタイミングを合わせて搬送される。
【0076】
定着部10は、用紙上に転写されたトナー像を定着するための装置であり、中間転写体6、二次転写器8との間のトナー像二次転写部においてトナー像を転写された用紙が搬送されこの定着部10へ送り込まれる。
【0077】
書込ユニット12は、画像データ処理部で処理された画像データを担持して出力する2個の半導体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラーを装備するポリゴンスキャナ、および等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部の感光体ドラム上で等速度偏向されるように補正するfθ特性を有した光学素子、1ライン毎のそれぞれの同期信号を発生させる同期検知部から形成されている。複数のLDは、1パッケージに複数出力をするLDアレイでも良い。また、1個のレーザを用いた書込ユニットであっても良い。
【0078】
次に、本発明の実施形態としてのカラー複写機におけるフルカラープリントの際のエンジン制御部の動作について、以下に簡単に説明する。ここでは、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの順番でトナー像が画像形成される場合について説明する。
【0079】
コントローラから画像形成の開始が指示されると、ポリゴンスキャナーの回転を開始し、メインモータを駆動させ、感光体や定着ローラが回転を始める。あらかじめ、帯電器によって一様に帯電された感光体に、制御部内で展開されたビットマップデータをレーザ光として書き込むことにより、潜像を形成し、その潜像をトナーにより顕像化することにより、カラー画像を出力する。
【0080】
初めに、マゼンタ成分のデータをレーザ光として出力する。このレーザ光により感光体上に静電潜像を形成し、その静電潜像にマゼンタのトナーを付着させる。そしてこのマゼンタのトナー像を中間転写体に転写する。続いて、シアン成分のデータをレーザ光として出力する。このレーザ光により感光体上に静電潜像を形成し、その静電潜像にシアンのトナーを付着させる。そしてこのシアンのトナー像を中間転写体上のマゼンタのトナー像に重ね合わせるように転写する。続いて、イエロー成分のデータをレーザ光として出力する。このレーザ光により感光体上に静電潜像を形成し、その静電潜像にイエローのトナーを付着させる。そしてこのイエローのトナー像を中間転写体上のマゼンタ、シアンのトナー像に重ね合わせるように転写する。
【0081】
さらに、ブラック成分のデータをレーザ光として出力することによって感光体上に静電潜像を形成させる。この静電潜像にはブラックのトナーを付着させ、このブラックのトナー像を中間転写体上のマゼンタ、シアン、イエローのトナー像に重ね合わせる。これによって中間転写体上にはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされる。そしてこの4色のトナー像が一度に用紙に転写され、定着部へ搬送されて定着処理される。
【0082】
次に、両面印刷時の場合の動作について説明する。
【0083】
両面印刷時には、片面印刷された転写紙が定着器を通過した後、図示しない搬送系路切換手段により、両面印刷ユニットに搬送され、転写紙を反転し再度レジストローラ部へと搬送する。画像先端に合わせて、タイミング良くレジストローラを駆動し、片面印刷された裏側に画像を転写し、定着部により画像を定着し排紙部へと搬送する。
【0084】
図5および図6に示す本発明の実施形態としてのカラー複写機では、複写機本体(I)内に、各構成部品等の結露を防止するためのヒータ(加熱源)を配置している。このヒータは、スキャナ部内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ、および除湿ヒータが所定位置に配置されている。光学結露ヒータは、ミラー15やレンズ16に生ずる結露による画像不良を防止する。帯電・ドラムヒータは、帯電器を構成する帯電ローラ・ドラムの保温と結露防止により、画像不良、用紙の巻き付きによるジャムの防止を図る。除湿ヒータは、給紙部11の給紙カセットや、拡張給紙トレイ(V)にセットされている用紙(記録紙)が湿って紙詰まりを起こすのを防止したり紙の搬送性や転写率の低下を防止する。
【0085】
上述したヒータに電力を供給する電力供給回路について、本出願人によりすでに提案されたものを、図7を参照して説明する。この回路は、図7に示すように、交流電源に接続され、ホットラインには、フューズを接続し、電源スイッチとリレー回路へ接続され、ニュートラルラインは、電源スイッチとリレー回路へ接続される。
【0086】
電源スイッチは、図7に示すように、2つの切り換えスイッチからなり、この両切り換えスイッチは、使用者の操作により、連動して切り換えができるように構成されている。この電源スイッチをオンさせると、DC電源部の回路が起動し、直流電圧を発生させる。
【0087】
リレー回路に接続された電源ラインは、加熱源である各種ヒータに接続され、リレーの接点が接続されると、ヒータがオンするように構成されている。このリレー回路は、両切りのリレーで記載されているが、ホットラインのみをスイッチングする片切りのリレーでも良い。
【0088】
リレー回路は、DC電源部で作られる直流電源である+24Vに接続する接点を持ったリレーで構成され、24Vが印加されていないときに接点が接続され、24Vが印加されているときに接点が離間される。また、リレーの両端には、逆起防止用のダイオードが挿入されている。
【0089】
次に、上述したように構成された電力供給回路の動作について、図8を参照して説明する。図8は、この電力供給回路の各部分における状態の変化を示すタイミングチャートである。
【0090】
まず、電源スイッチがオフされているとき、リレーの両端には電圧が印加されないため、リレー回路の接点は、接続された状態となり、除湿ヒータに電力が供給される。電源スイッチがオンされた場合、DC電源部により、+24Vの直流電源が生成されるため、リレーの両端には電圧が印加され、リレー回路の接点は、離間された状態となり、除湿ヒータへの電力供給が停止する。コピー動作が可能となっているときには、この状態である。また、この状態で複写機のドアを開けても、リレー回路には、+24Vが供給されるため、除湿ヒータへ電力が供給されることはない。コピー動作中にジャムが発生した場合、ジャムした紙を取り除くためにドアを開けなければならず、この状態では定着器の温度はコピー動作中の温度に上がっているためこの状態で除湿用のヒータに通電してしまうと機内温度が上昇してしまい不具合を発生させてしまうが、本発明では、このような不具合は発生しない。
【0091】
コピーを一定時間使用しない場合、複写機は省エネモードへと移行し、定着器の制御目標温度を通常より低く設定したり、定着器の温度制御を停止する。さらに、複写機の未使用時間が長時間経つと、複写機で使用しているモータ、クラッチ、ソレノイド等への負荷系の電源である+24Vの直流電源を遮断し、さらなる省エネルギを達成させる。このモードは、定着器への通電を停止してから時間が経ったときに入るモードであり、この状態が続くと機械内部の温度が下がり除湿ヒータをオンさせる必要がでてくる。本発明の実施形態では、+24Vの供給が停止されるため、除湿ヒータへの電力の供給が開始される。
【0092】
形成する画像の転写条件や、転写紙の搬送性を考えると、除湿ヒータへ常時通電した状態にした方が、良好な条件になる。しかしながら、近年、機械の高速化や複合機の要求が高まっており、定着ヒータの電力消費、及び、機械本体のDC電源の電力消費量が増大し、家庭用商用電源の定格電流値を超えてしまう可能性を生じる。定着器の温度がリロード温度に達していない場合は、駆動系のDC電源駆動による負荷(モータ、クラッチ、ソレノイド等)を動作は行わないが、リロード温度を超え、さらにコピー動作中には、画像形成のための機械駆動が行われるため、DC電源の消費量が増える。このため、機械動作中に除湿ヒータの電力供給を遮断すれば、DC電源の電力消費にまわすことができる。
【0093】
従って、本発明によれば、定着リロード温度に達したときには除湿ヒータへの電力供給を停止させるため、直流電源を用いる駆動系の動作時には、トータルの電力消費を低減させることができ、家庭用商用電源の定格電流値を超えることなく除湿効果を高めることができる。
【0094】
具体的な本発明の実施形態を、図1と図2とを用いて説明する。図1は、本発明の実施形態としてのカラー複写機におけるヒータなどへの電力供給回路の構成例を示すブロック回路図である。
【0095】
図1において、定着温度センサの入力情報をA/D変換器へ入力し、さらにCPUへデジタル情報として入力する。定着温度センサは、通常、サーミスタを用いてよい。リレーの両端にかかる電源供給は、FET、トランジスタ等で実現される。
【0096】
A/D変換器からCPUに入力される温度情報が、あらかじめ設定される温度(今回の例では、定着リロード温度とする)よりも低い場合、リレーの両端にかかる電圧を制御する電圧出力信号がディスエーブル状態となり、あらかじめ設定される温度よりも高い場合、イネーブル状態となる。つまり、リレーの両端にかかる電源電圧を+24V_RELAYとすると、+24V_RELAYに、24Vの電圧が印加されているとき、リレーの接点が離間され、電圧が印加されていないとき、リレーの接点が接触し、除湿ヒータへ電力の供給が行われる。省エネモード時には、+24Vの電源電圧の出力が遮断されるため、リレーの接点が接触し、除湿ヒータへ電力の供給が行われる。
【0097】
図2は、各ヒータへの通電状態の説明をするためのタイミングチャートである。すなわち、上述した図1に示す電力供給回路の各部分における状態の変化を示すタイミングチャートである。
【0098】
メインSWがオフの状態では、リレーに供給される電源がないため、リレーの接点が接触し、除湿ヒータへ電力の供給が行われる(状態▲1▼)。メインSWがオンすると、+24V電源が出力される。定着リロード温度までは、リレーへの通電を遮断し、リレーの接点を接触状態のままとし、除湿ヒータへの電力供給を続ける(状態▲2▼)。定着リロード温度に達すると、モータ等の負荷系の動作を開始するため、電力消費が大きくなる。そのため、CPUは、リレーへの通電を開始させ、リレーの接点を離間し、除湿ヒータへ電力の供給が遮断する(状態▲3▼)。この遮断後、定着器の温度は、コピー可能状態の温度に達する(状態▲4▼)。
【0099】
コピー動作が一定時間以上行われない場合、CPUは、省エネモードへと遷移させる。定着器の温度は徐々に低下していく。このとき、リレーへの電圧を供給する制御信号がイネーブル状態でも、+24V電源は、省エネモードでは供給されないため、リレーに供給される+24V_RELAYは、オフ状態となり、リレーの接点が接触し、除湿ヒータへ電力の供給が行われる(状態▲5▼)。リロード温度以下に達すると、リレーへの電圧を供給する制御信号をディスエーブル状態にする(状態▲6▼)。
【0100】
ユーザがコピー動作等を行わせたい場合、所定の操作により機械本体を省エネ状態から解除させる。省エネモードから通常モードへ移行するため、+24Vが供給され、リレーの接点が離間し、除湿ヒータへ電力の供給が遮断される。この状態は、除湿ヒータの通電状態的には、メインSWをオンした後の状態と同等である。CPUは、定着ヒータへの通電を開始することにより、定着器の温度は上昇していき、リロード温度以下になった定着器も、再びリロード温度へ達し(状態▲2▼)、その後、コピー動作可能となる(状態▲3▼)。この状態で、メインSWを切った場合、リレーに供給される電源がないため、リレーの接点が接触し、除湿ヒータへ電力の供給が行われる(状態▲1▼)。
【0101】
また、図3に示す実施形態では、CPUを用いることなく、リレー回路への出力を制御することができるため、省エネモード時には、CPU、A/D変換器への電源供給を遮断することができ、省エネモード時のさらなる、省エネルギを達成することができる。また、A/Dとソフト制御による実施形態として、図4に示すように構成することもできる。
【0102】
ところで、コピー動作が終了するとすぐに省エネモードに入り、コピーを行うときに短時間で機械を立ち上げる機械が開発されている。このような機械では、コピーをしていないときのほとんどの時間除湿ヒータが通電されることになるため、省エネモードに入ってから所定時間を経過してから除湿ヒータの通電を開始するタイマ機能を有することにより、機内温度が十分に冷えてから除湿ヒータを動作させることができるようになり、省エネルギと除湿機能の両立を達成することができる。
【0103】
なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することが可能である。例えば、上述した本発明の実施形態では、除湿ヒータを例に取って説明したが、光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ等でも同様に目的を達成することができる。
【0104】
図9〜図14は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第2の実施の形態を示す図であり、図9は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第2の実施の形態を適用したカラー複写機100の概略外観図である。
【0105】
図9において、カラー複写機100は、複写機本体102、自動原稿送り部103、ステープル・シフトトレイ付きフィニッシャ104、両面印刷ユニット105、拡張給紙トレイ106、1ビン排紙トレイ107及び手差しユニット108を備えている。
【0106】
複写機本体(画像形成部)102は、図10に示すように、原稿を読み取るスキャナ部111、トナー像を転写紙に形成する電子写真プロセス部112及び転写紙上のトナー像を転写紙に定着させる定着部113、転写紙を収納し搬送する給紙部114、感光体115上に画像データの潜像を形成する書込ユニット116等を備えている。
【0107】
スキャナ部111には、ランプ121、ミラー122、レンズ123及びCCD(Charge Coupled Device )124等を備え、ランプ121からの光を原稿に照明して、原稿で反射された反射光をミラー122及びレンズ123等を介してCCD124に結像されて、CCD124で電気信号に変換して、画像データとして出力する。
【0108】
電子写真プロセス部112は、トナー像の形成及びそのトナー像の転写紙(用紙)への転写を行う部分であり、感光体115の周囲に各プロセス部を備えている。すなわち、感光体115の周囲には、帯電器131、マゼンタ現像器132M、シアン現像器132C、イエロー現像器132Y、ブラック現像器132Kからなるカラー現像器群132、感光体115上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング部133及び除電ランプ134が順番に配置されており、感光体115は、ローラ135、136に張り渡されて図10中矢印で示す時計方向に搬送される。また、ローラ135の位置には、ベルト状の中間転写体137が対向配置されており、中間転写体137は、一次転写器138及びローラ139、140に張り渡されている。ローラ139部分には、中間転写体137を挟んで二次転写器141が配設されており、ローラ140部分には、中間転写体137を挟んで中間転写クリーニング部142が配設されている。中間転写体137は、図10に矢印で示す時計方向に回転駆動される。
【0109】
電子写真プロセス部112は、感光体115上にマゼンタ現像器132M、シアン現像器132C、イエロー現像器132Y、ブラック現像器132Kのいずれかによってトナー像を形成し、感光体115上のトナー像を一次転写器138で中間転写体137に転写する。マゼンタ現像器132M、シアン現像器132C、イエロー現像器132Y、ブラック現像器132Kには、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのトナーが収容されており、単色の画像を形成する場合には、中間転写体137に転写したトナー像をそのまま転写紙に転写するが、フルカラー画像を形成する場合には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4種類のトナーで感光体115上に各々個別に形成したトナー像を中間転写体137上で重ね合わせてから転写紙へと転写する。また、電子写真プロセス部112は、1次転写または2次転写を行った後、感光体115及び中間転写体137上に残留するトナーを、それぞれのクリーニング部133及び中間転写クリーニング部142で清掃する。
【0110】
給紙部114は、トナー像を転写する複数種類の複数枚の転写紙(用紙)を格納しており、転写紙を二次転写器141と中間転写体137との間に搬送する。給紙部114から二次転写器141に搬送される転写紙は、その先端と中間転写体137上の画像の先端を合わせるために、図示しないレジストローラによりタイミング調整される。
【0111】
定着部113には、中間転写体137上のトナー像が二次転写器141で転写された転写紙が搬送され、定着部113は、この転写紙を加熱・加圧しつつ搬送して転写紙上に転写されたトナー像を定着させる。
【0112】
書込ユニット116は、画像データ処理部で処理された画像データを担持して出力する複数(例えば、2個)の半導体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラーを装備するポリゴンスキャナ、等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部112の感光体115上で等速度偏向されるように補正するfθ特性を有した光学素子及び1ライン毎のそれぞれの同期信号を発生させる同期検知部から形成されている。複数の半導体レーザは、例えば、1パッケージに複数出力をするLD(Laser Diode :レーザーダイオード)アレイであってもよいし、1個のレーザを用いた書込ユニットであってもよい。
【0113】
このカラー複写機100は、フルカラーモード時、トナー像を、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの順番で形成して、画像形成する。
【0114】
すなわち、カラー複写機100は、図示しないコントローラから画像形成の開始が指示されると、ポリゴンスキャナーの回転を開始し、メインモータを駆動させて、感光体115や定着ローラの回転を始める。カラー複写機100は、予め帯電器131によって一様に帯電された感光体115に、制御部内で展開されたビットマップデータを書込ユニット116でレーザ光として書き込むことにより、潜像を形成し、その潜像をトナーにより顕像化して、カラー画像を出力する。すなわち、カラー複写機100は、初めに、マゼンタ成分のデータを書込ユニット116でレーザ光として出力し、このレーザ光により感光体115上に静電潜像を形成して、その静電潜像にマゼンタ現像器132Mでマゼンタのトナーを付着させる。そして、このマゼンタのトナー像を中間転写体137に転写する。カラー複写機100は、続いて、シアン成分のデータを書込ユニット116でレーザ光として出力し、このレーザ光により感光体115上に静電潜像を形成して、その静電潜像にシアン現像器132Cでシアンのトナーを付着させる。カラー複写機100は、このシアンのトナー像を中間転写体137上のマゼンタのトナー像に重ね合わせるように転写する。カラー複写機100は、続いて、イエロー成分のデータを書込ユニット116でレーザ光として出力し、このレーザ光により感光体115上に静電潜像を形成して、その静電潜像にイエロー現像器132Yでイエローのトナーを付着させる。カラー複写機100は、このイエローのトナー像を中間転写体137上のマゼンタ、シアンのトナー像に重ね合わせるように転写する。カラー複写機100は、さらに、ブラック成分のデータを書込ユニット116でレーザ光として書き込んで、感光体115上に静電潜像を形成させ、この静電潜像にブラック現像器132Kでブラックのトナーを付着させて、このブラックのトナー像を中間転写体137上のマゼンタ、シアン、イエローのトナー像に重ね合わせる。カラー複写機100は、以上の処理を順次行って、中間転写体137上にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせた状態で形成し、この4色のトナー像を一度に転写紙に転写して、フルカラーのトナー像の転写された転写紙を定着部113に搬送して、定着部113で加熱・加圧して定着処理した後、排紙トレイ上に排出する。
【0115】
また、カラー複写機100は、両面印刷を行う場合、上述のようにして片面印刷された転写紙を定着部113で定着した後、図示しない搬送系路切換部で転写紙の搬送経路を切り換えて、両面印刷ユニット105に搬送し、両面印刷ユニット105で転写紙を反転させて、再度、レジストローラ部へと搬送する。カラー複写機100は、画像先端に合わせて、タイミング良くレジストローラを駆動して転写紙を中間転写体137と二次転写器141の間に搬送し、片面印刷された転写紙の裏側に中間転写体137上のトナー画像を転写して、定着部113により画像を定着して排紙トレイ上に排出する。
【0116】
そして、カラー複写機100は、複写機本体102内に、各構成部品等の結露を防止するために、図11に示すように、第1から第3の3つの除湿ヒータ(加熱源)161、162、163が配置されており、この除湿ヒータ161、162、163は、スキャナ部111の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。光学結露ヒータは、ミラー122やレンズ123に生ずる結露による画像不良を防止し、帯電・ドラムヒータは、帯電器131を構成する帯電ローラ・ドラムの保温と結露防止により、画像不良、転写紙の巻き付きによるジャムの防止を図るものである。除湿ヒータは、給紙部114の給紙カセットや拡張給紙トレイ106にセットされている転写紙(記録紙)が湿って紙詰まりを起こすのを防止したり、紙の搬送性や転写率の低下を防止するものである。
【0117】
そして、この除湿ヒータ161、162、163へ電力を供給する電源供給回路150は、図11に示すように、交流電源151に接続され、電源ラインのホットライン152aにはフューズ153が接続されて、電源ラインのホットライン152aは、電源スイッチ154の切換スイッチ154aとリレー回路155の接点155b側の端子に接続されている。また、電源ラインのニュートラルライン152bは、電源スイッチ154の切換スイッチ154bとリレー回路155の接点155a側の端子に接続されている。
【0118】
電源スイッチ154は、2つの切換スイッチ154aと切換スイッチ154bからなり、この両切換スイッチ154a、154bは、使用者の操作によって連動して切り換えができるように構成されている。この電源スイッチ154をオンさせると、DC電源部156の回路が起動して直流電圧を発生させる。
【0119】
リレー回路155に接続された交流電源151の電源ラインは、加熱源である3つの第1除湿ヒータ161、第2除湿ヒータ162、第3除湿ヒータ163に接続され、リレー回路155の接点155bを介してホットライン152aと各除湿ヒータ161〜163との間には、各除湿ヒータ161〜163への接続状態を検出するヒータ接続検知部(接続検出手段)164〜166が配設されている。このヒータ接続検知部164〜166としては、例えば、ホトカプラが用いられており、検出結果を制御部157に出力する。
【0120】
リレー回路155の接点155aを介してニュートラルライン152bと各除湿ヒータ161〜163との間には、各除湿ヒータ161〜163への通電を制御するヒータ出力制御部(通電制御手段)167〜169が配設されており、ヒータ出力制御部167〜169としては、例えば、リレーやトライアックが用いることができるが、本実施の形態では、リレーを用いているものとして、以下説明する。なお、これらの各ヒータ出力制御部167〜169は、リレーであるヒータ出力制御部167〜169の両端に電圧が印加されると、リレーの接点が離間された状態となり、電圧が印加されないときには、リレーの接点が接触するタイプのリレーであり、制御部157の制御下で動作して、各除湿ヒータ161〜163への通電を制御する。
【0121】
リレー回路155は、その駆動コイル155cが、DC電源部156で生成される直流電源である+24Vに接続されており、駆動コイル155cにDC電源部156から24Vが印加されていないときには、接点155aと接点155bを接続して交流電源151による電力を除湿ヒータ161、162、163側に供給する。また、リレー回路155は、DC電源部156から24Vが印加されているときには、接点155aと接点155bを離間させて、交流電源151による除湿ヒータ161〜163への電力供給を遮断する。すなわち、リレー回路155は、いわゆるブレーク接点型のリレーである。
【0122】
制御部157は、DC電源部156に省エネルギモードのオン/オフを指示制御して、省エネモード時の電源制御を行うとともに、ヒータ出力制御部167〜169の動作を制御して、除湿ヒータ161〜163への通電の制御を行う。すなわち、各除湿ヒータ161〜163は、それぞれ独立に通電が制御される。
【0123】
この電源供給回路150は、省エネモードに移行すると、制御部157からDC電源部156に省エネオン指示を出力し、DC電源部156が、リレー回路155に供給している24Vの直流電圧の発生を停止し、複数の除湿ヒータ161〜163が接続されている場合に、ヒータ接続検知部164〜166が、接続されている除湿ヒータ161〜163を検出して、制御部157が、このヒータ接続検知部164〜166の検出結果に基づいて、ヒータ出力制御部167〜169を介して選択的に除湿ヒータ161〜163に通電させる。
【0124】
なお、リレー回路155は、本実施の形態では、両切りのリレー回路を用いているが、ホットライン152aのみをスイッチングする片切りのリレー回路を用いてもよい。
【0125】
また、電源供給回路150は、リレー回路155の両端に、逆起防止用のダイオード158が挿入されている。
【0126】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のカラー複写機100は、省エネモードを行いつつ適切に結露を防止する。
【0127】
すなわち、カラー複写機100は、複写機本体102内に、各構成部品等の結露を防止するために、図11に示すように、除湿ヒータ(加熱源)161〜163が配置されており、この除湿ヒータ161〜163は、スキャナ部111の内部の光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ及び除湿ヒータ等を総称していて、所定位置に配置されている。
【0128】
そして、この除湿ヒータは161〜163は、図11に示した電源供給回路150によりその電力供給が制御されている。
【0129】
すなわち、まず、電源供給回路150は、電源スイッチ154がオフされているとき、リレー回路155の両端にDC電源部156から直流電圧(+24V)を印加しないため、リレー回路155の接点155aと接点155bが接続された状態となり、除湿ヒータ161〜163側に交流電源151の電力を供給する。
【0130】
次に、電源供給回路150は、電源スイッチ154がオンされた場合、DC電源部156が+24Vの直流電源の電圧を生成し、リレー回路155の両端に直流電圧を印加するため、リレー回路155の接点155aと接点155bを離間した状態とし、除湿ヒータ161〜163側への交流電源151からの電力供給を遮断する。
【0131】
すなわち、カラー複写機100は、コピー動作が可能となっているときには、除湿ヒータ161〜163への電力供給を停止した状態としている。また、電源供給回路150は、この状態でカラー複写機100のドアが開けられても、リレー回路155に+24Vを供給しているため、除湿ヒータ161〜163側へ電力を供給しない。
【0132】
したがって、コピー動作中にジャムが発生して、ジャムした紙を取り除くためにドアが開けられても、電源供給回路150は、除湿ヒータ161〜163への電力供給を停止しているため、定着部113の温度がコピー動作中の温度に上がっている状態で、除湿ヒータ161〜163に通電して、機内温度が上昇してしまう不具合を防止することができる。
【0133】
また、カラー複写機100は、コピー動作を一定時間行わないと、制御部157が省エネルギモード(省エネモード)をオンして省エネモードへと移行し、定着部113の制御目標温度を通常より低く設定したり、定着部113の温度制御を停止する。さらに、制御部157は、カラー複写機100の未使用時間が長時間発生すると、カラー複写機100のモータ、クラッチ、ソレノイド等の部品への負荷系の電源である+24Vの直流電源を遮断し、さらなる省エネルギを達成させる。
【0134】
この省エネモードは、定着部113への通電を停止してから時間が経ったときに入るモードであり、この省エネ状態が続くと、カラー複写機100の機械内部の温度が下がり、除湿ヒータ161〜163をオンにさせる必要が生じる。
【0135】
そこで、電源供給回路150は、そのような場合にDC電源部156からリレー回路155に+24Vの供給を停止し、接点155a、155bを閉じさせて、除湿ヒータ161〜163側に交流電源151からの電力の供給を開始させる。
【0136】
すなわち、図12に示すように、電源スイッチ154がオンで、省エネモードがオンになると、電源供給回路150は、省エネモードに移行すると、複数の除湿ヒータ161〜163が接続されている場合に、接続されている除湿ヒータ161〜163を検出して、選択的に除湿ヒータ161〜163に通電する。
【0137】
具体的には、電源供給回路150は、図12に示すように、電源スイッチ154がオフの状態では、リレー回路155に供給される電源がないため、図12に状態▲1▼として示すように、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、各除湿ヒータ161〜163への電力の供給ラインがアクティブとなる。また、第1除湿ヒータ161、第2除湿ヒータ162、第3除湿ヒータ163の出力を制御する各ヒータ出力制御部167〜169も供給される電源がないため、リレーである各ヒータ出力制御部167〜169の接点が接触して、接続される全ての除湿ヒータ161〜163へ電力供給が行われる。
【0138】
電源供給回路150は、電源スイッチ154がオンされると、図12に状態▲2▼として示すように、DC電源部156からリレー回路155の駆動コイル155cに+24V電源が出力され、リレー回路155の両端に直流電圧を印加するため、リレー回路155の接点155aと接点155bを離間した状態とし、除湿ヒータ161〜163への交流電源151からの電力供給を遮断して停止する。
【0139】
コピー動作が一定時間以上行われない場合、制御部157は、省エネルギモード(省エネモード)をオンして省エネモードへと移行し、省エネモードへ移行すると、除湿ヒータ161〜163の出力を制御するリレーである各ヒータ出力制御部167〜169が接触状態にあるため、接続される全ての除湿ヒータ161〜163がオンし、除湿ヒータ161〜163の接続状態をヒータ接続検知部164〜166で検出することができ、制御部157は、各除湿ヒータ161〜163の接続状態を検出した後、リレーである各ヒータ出力制御部167〜169をオンさせて、接点を離間させて、各除湿ヒータ161〜163への通電を停止する。
【0140】
そして、制御部157は、第1除湿ヒータ161の接続を検出すると、図12に状態▲3▼として示すように、リレーであるヒータ出力制御部167への通電を停止して、ヒータ出力制御部167の接点を接触させ、第1除湿ヒータ161への通電を開始して、第1除湿ヒータ161をオンさせる。制御部157は、この第1除湿ヒータ161への通電を開始して所定時間経過すると、第1除湿ヒータ161への通電を遮断する。
【0141】
第1除湿ヒータ161への通電を遮断すると、制御部157は、同様に、第2除湿ヒータ162の接続を検出したため、図12に状態▲4▼として示すように、リレーであるヒータ出力制御部168への通電を停止して、ヒータ出力制御部168の接点を接触させ、第2除湿ヒータ162への通電を開始して、第2除湿ヒータ162をオンさせる。制御部157は、この第2除湿ヒータ162への通電を開始して所定時間経過すると、第2除湿ヒータ162への通電を遮断する。
【0142】
第2除湿ヒータ162への通電を遮断すると、制御部157は、同様に、第3除湿ヒータ163の接続を検出したため、図12に状態▲5▼として示すように、リレーであるヒータ出力制御部169への通電を停止して、ヒータ出力制御部169の接点を接触させ、第3除湿ヒータ163への通電を開始して、第3除湿ヒータ163をオンさせる。制御部157は、第3除湿ヒータ163への通電を開始して所定時間経過すると、第3除湿ヒータ163への通電を遮断する。
【0143】
制御部157は、その後、省エネモードが解除されるまで、上記状態▲3▼、状態▲4▼、状態▲5▼を繰り返し行う。
【0144】
すなわち、図13に示すように、制御部157は、省エネルギモード(省エネモード)をオンして省エネモードへと移行すると、第1除湿ヒータ161が接続されているかチェックし(ステップS101)、第1除湿ヒータ161が接続されていると、当該第1除湿ヒータ161をオンして(ステップS102)、予め設定されている規定時間が経過したかチェックする(ステップS103)。制御部157は、規定時間が経過すると、第1除湿ヒータ161をオフし(ステップS104)、第2除湿ヒータ162が接続されているかチェックする(ステップS105)。なお、ステップS101で、第1除湿ヒータ161が接続されていないときには、制御部157は、そのまま、ステップS105に移行して、第2除湿ヒータ162が接続されているかチェックする(ステップS105)。
【0145】
ステップS105で、第2除湿ヒータ162が接続されていると、当該第2除湿ヒータ162をオンして(ステップS106)、予め設定されている規定時間が経過したかチェックする(ステップS107)。制御部157は、規定時間が経過すると、第2除湿ヒータ162をオフし(ステップS108)、第3除湿ヒータ163が接続されているかチェックする(ステップS109)。なお、ステップS105で、第2除湿ヒータ162が接続されていないときには、制御部157は、そのまま、ステップS109に移行して、第3除湿ヒータ163が接続されているかチェックする(ステップS109)。
【0146】
ステップS109で、第3除湿ヒータ163が接続されていると、当該第3除湿ヒータ163をオンして(ステップS110)、予め設定されている規定時間が経過したかチェックする(ステップS111)。制御部157は、規定時間が経過すると、第3除湿ヒータ163をオフし(ステップS112)、ステップS101に戻って、第1除湿ヒータ161が接続されているかのチェックから上記同様に処理する(ステップS101〜S112)。なお、ステップS109で、第3除湿ヒータ163が接続されていないときには、制御部157は、そのまま、ステップS101に戻って、第1除湿ヒータ161が接続されているかのチェックから上記同様に処理する(ステップS101〜S109)。
【0147】
なお、図13のフローチャートに示す状態▲3▼、状態▲4▼、状態▲5▼は、図12に示すタイミングチャートの状態▲3▼、状態▲4▼、状態▲5▼と対応している。
【0148】
そして、ユーザが省エネモード状態にあるカラー複写機100でコピー動作等を行わせたい場合に、所定の操作により機械本体を省エネ状態から解除させると、制御部157は、DC電源部157への省エネルギモードをオフにして、省エネモードから通常モードへ移行するために、DC電源部156が+24Vをリレー回路155に供給し、リレー回路155の接点155a、155bを離間させる。リレー回路155の接点155a、155bが離間すると、全ての除湿ヒータ161〜163へ電力の供給が遮断される。この状態は、除湿ヒータの通電状態的には、図12に状態▲2▼として示すように、電源スイッチ154をオンした後の状態と同等である。
【0149】
この状態で、電源スイッチ154が切られると、リレー回路155に供給される電源がなくなるため、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、図12に状態▲1▼として示すように、各除湿ヒータ161〜163に電力の供給が行われる。
【0150】
この場合、全ての除湿ヒータ161〜163のワッテージが同じであると、除湿ヒータ161〜163が消費する電力を1/3に抑えることができる。
【0151】
このように、本実施の形態のカラー複写機100は、給紙部114から搬送される転写紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する複写機部(画像形成部)2の所定部分を、少なくとも印字可能な第1のモードのときにオフして通電を遮断し、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときにオンして通電を行うリレー回路155により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源である除湿ヒータ161、162、163で保温するとともに、当該複数の除湿ヒータ161、162、163の接続状態を個別にヒータ接続検知部164〜166で検出し、当該検出結果に基づいて、当該リレー回路155を通して各除湿ヒータ161〜163に供給される電源の供給/遮断を行うヒータ出力制御部167〜169の動作を制御部157で制御して、リレー回路155を通して各除湿ヒータ161〜163に供給される電源の供給/遮断を行っている。
【0152】
したがって、複数の除湿ヒータ161〜163への電力供給を行って、機内温度の温め過ぎを抑えることができ、省エネモード時の電力消費量を削減することができるとともに、より良い除湿機能を実現して画像品質と用紙搬送品質を向上させることができる。
【0153】
また、本実施の形態のカラー複写機100は、制御部157が、ヒータ接続検知部164〜166の検出結果に基づいて、除湿ヒータ161〜163毎にヒータ出力制御部167〜169を選択的に動作させている。
【0154】
したがって、複数の加熱源である除湿ヒータ161〜163への電力供給を選択的に行って、機内温度の温め過ぎをより適切に抑えることができ、省エネモード時の電力消費量を削減することができるとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることができる
さらに、本実施の形態のカラー複写機100は、制御部157が、ヒータ出力制御部167〜169の除湿ヒータ161〜163毎の動作のタイミングを適宜変更している。
【0155】
したがって、複数の除湿ヒータ161〜163への電力供給を効果的に行って、機内温度の温め過ぎをより一層適切に抑えることができ、省エネモード時の電力消費量をより一層削減することができるとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることができる。
【0156】
なお、上記説明では、3つの除湿ヒータ161〜163のうち、1つの除湿ヒータ161〜163を順番に動作させているが、図14に示すように、3つの除湿ヒータ161〜163のうち、除湿ヒータ161〜163を2つずつ動作させるようにしてもよい。
【0157】
すなわち、図14では、状態▲6▼として示すように、第3除湿ヒータ163と第1除湿ヒータ161を同時に動作させ、状態▲7▼として示すように、第1除湿ヒータ161と第2除湿ヒータ162を同時に動作させ、さらに、状態▲8▼として示すように、第2除湿ヒータ162と第3除湿ヒータ163を同時に動作させる。
【0158】
この場合、全ての除湿ヒータ161〜163のワッテージが同じであると、除湿ヒータ161〜163が消費する電力を2/3に抑えることができる。
【0159】
また、省エネモード時には、PSU(電源ユニット)等からの発熱もあり、カラー複写機100の機内温度は、室温に比べ高くなっており、除湿ヒータ161〜163を常時点灯する必要がないため、除湿ヒータ161〜163への通電を断続的に切ると、常時通電状態に比較して、消費電力を抑えることができる。
【0160】
さらに、本実施の形態のカラー複写機100は、各除湿ヒータ161〜163を通電させる所定時間(規定時間)を任意に変更可能にしてもよい。
【0161】
この場合、通電させる所定時間の変更方法としては、例えば、制御基板上の不揮発メモリに通電時間(切換時間)のデータを格納しておき、そのデータに基づいて、通電時間を変えるようにする。
【0162】
このようにすると、カラー複写機100本体の設置環境や季節に応じた気温の変化による機内温度の変化により一層適切に対応した除湿制御を行うことができる。
【0163】
図15〜図17は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第3の実施の形態を示す図である。
【0164】
なお、本実施の形態は、上記第2の実施の形態のカラー複写機100と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第2の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成部分には、同一の符号を付すとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第2の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0165】
図15は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第3の実施の形態を適用したカラー複写機100の電源供給回路180の要部回路構成図であり、カラー複写機100の構成自体は、上記第2の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成である。
【0166】
図15において、電源供給回路180は、交流電源151に接続されていて、交流電源151の電源ラインのホットライン152aには、フューズ153が接続されており、電源ラインのホットライン152aは、電源スイッチ154の切換スイッチ154aとリレー回路155の接点155b側の端子に接続されている。また、電源ラインのニュートラルライン152bは、電源スイッチ154の切換スイッチ154bとリレー回路155の接点155a側の端子に接続されている。また、リレー回路155の駆動コイル155cには、DC電源部181に設けられた出力制御部182が接続されており、出力制御部(通電制御手段)182は、制御部183からの電圧出力信号のオン(ON)/オフ(OFF)に基づいて、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行う。
【0167】
電源スイッチ154は、上述のように、2つの切換スイッチ154aと切換スイッチ154bからなり、この両切換スイッチ154a、154bは、使用者の操作によって連動して切り換えができるように構成されている。この電源スイッチ154をオンさせると、DC電源部181の回路が起動して直流電圧を発生させる。
【0168】
リレー回路155に接続された交流電源151の電源ラインは、加熱源である除湿ヒータ184に接続されており、リレー回路155の両端に、逆起防止用のダイオード158が挿入されている。
【0169】
制御部(制御手段)183は、A/D変換器185及びCPU(Central Processing Unit )186等を備え、A/D変換器185には、定着部113の定着温度を検出するサーミス他等の温度センサ187の検出したアナログの温度信号が入力される。A/D変換器(A/D変換手段)185は、温度センサ187から入力されるアナログの温度信号をデジタル変換して、CPU186に出力し、CPU(演算手段)186は、デジタルの温度情報に基づいて、DC電源部181の出力制御部182の動作を制御して、リレー回路155の動作を制御することで、除湿ヒータ184のオン/オフ動作を制御する。
【0170】
次に、本実施の形態の作用を説明する。カラー複写機100は、形成する画像の転写条件や転写紙の搬送性を考えると、除湿ヒータ184へ常時通電した状態にした方が、良好な条件になる。しかしながら、近年、機械の高速化の要求が高まっており、定着部113が必要とする電力が増大している。
【0171】
そして、転写紙を挟んで定着搬送する定着部113は、一般的に、転写紙上のトナーを定着するいわゆる定着ローラと転写紙の裏側から加圧する加圧ローラとで構成され、カラー複写機100や高速機では、定着するのに必要なエネルギが大きいため、定着ローラと加圧ローラの両者にヒータ等の発熱体を使用する場合が多い。また、電源投入後の印字動作可能な状態までの立ち上がり時間(ファーストコピー時間、ファーストプリント時間)短縮のために、発熱量の大きい発熱体を使用することとなる。なお、定着部113は、定着ローラ、加圧ローラを備えたものであるだけでなく、ローラではなく、ベルトを使用した定着部でも同様である。
【0172】
このような状況で、除湿ヒータ184を搭載して、安定した転写、搬送、定着を行い、なおかつ、ファーストコピー時間の短縮が行えるようにするためには、電力消費のエネルギ消費を効率的に配分する必要がある。
【0173】
そこで、本実施の形態のカラー複写機100は、定着部113の定着温度を温度センサ187で検出して、制御部183のA/D変換器185に入力し、A/D変換器185でてる変換した温度情報をCPU186に入力して、CPU186で定着温度に基づいて、DC電源部181の出力制御部182を制御することで、リレー回路155の動作を制御して、除湿ヒータ184のオン/オフ動作を制御している。
【0174】
具体的には、CPU186は、LD変換器185から入力される温度情報が予め設定された規定温度(以下、設定温度1とする。)よりも低いと、出力制御部182を介してリレー回路155の両端にかかる電圧を制御する電圧出力信号をイネーブル状態とし、温度情報が予め設定された規定温度(以下、設定温度1とする。)よりも高い場合、ディスエーブル状態とする。
【0175】
すなわち、リレー回路155の駆動コイルの両端にかかる電源電圧を+24V_RELAYとすると、+24V_RELAYに、24Vの電圧が印加されているとき、リレー回路155の接点155a、155bが離間され、電圧が印加されていないとき、リレー回路155の接点155a、155bが接触して、除湿ヒータ184へ電力の供給が行われる。
【0176】
そして、カラー複写機100は、省エネモード時には、+24Vの電源電圧の出力が遮断されるため、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ184へ電力の供給が行われる。
【0177】
上記処理を、図16のタイミングチャート及び図17のフローチャートに基づいて、さらに詳細に説明すると、カラー複写機100は、電源スイッチ154がオフの状態では、図16に状態▲1▼として示すように、リレー回路155に供給される電源がないため、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ184へ電力の供給が行われる。
【0178】
カラー複写機100は、電源スイッチ154がオンされると、+24V電源が出力され、図17に示すように、制御部183のCPU186は、省エネモード(省エネルギモード)であるかチェックする(ステップS201)。
【0179】
電源スイッチ154のオン直後は、省エネルギモードではないため、CPU186は、定着サーミスタである温度センサ187の値を読み取り、設定温度2と比較して(ステップS202)、設定温度2よりも低い場合には、図16に状態▲2▼として示すように、リレー回路155への通電を開始させて、リレー回路155の接点155a、155bを離間し、除湿ヒータ184へ電力の供給を遮断し(ステップS203)、定着及び加圧ヒータをオンして、定着温度制御を開始する(ステップS204)。
【0180】
CPU186は、定着温度が設定温度2に達すると、定着及び加圧ヒータをオンし続けると、定着ローラ及び加圧ローラの熱容量の影響で、定着ローラ及び加圧ローラの表面温度が、目標温度(設定温度1)を越えてしまう(オーバーシュート)ため、例えば、定着ヒータと加圧ヒータへの通電を1秒毎に切り換え(交互に通電する)、それぞれの通電Dutyを下げるように制御し、オーバーシュートの発生をおさえる。この状態になると、定着ヒータと加圧ヒータが同時に通電することがないため、家庭用商用電源の定格を越えることがなく、電力を他の負荷に供給することができる。
【0181】
そこで、CPU186は、サーミスタである温度センサ187の読み値が設定温度2よりも高くなったかを監視し(ステップS205)、図16に状態▲3▼として示すように、温度センサ187の読み値が設定温度2よりも高くなると、リレー回路155への通電を停止させ、リレー回路155の接点155a、155bを接触させて、除湿ヒータ184へ電力の供給を行いステップS201に戻って上記同様の処理を行う(ステップS206)。
【0182】
そして、ステップS202で、サーミスタである温度センサ187の読み値が、設定温度2よりも低くなると、除湿ヒータ184をオンさせて(ステップS206)、ステップS201に戻って、上記同様に処理する(ステップS201〜S206)。
【0183】
その後、図16に状態▲4▼として示すように、定着ローラの温度(定着温度)が、設定温度1に達すると、コピーが可能となる。このときも、CPU186は、リレー回路155への通電を停止させたままとし、除湿ヒータ184へ電力の供給を続ける。
【0184】
コピー動作が一定時間以上行われない場合、CPU186は、省エネモードへと遷移させ、ステップS201での判断がYESとなって、CPU186は、定着温度制御を停止し、この省エネモードでは、定着部113の温度は徐々に低下していく。そして、温度センサ187の読み値が設定温度2よりも高い場合は、図16に状態▲5▼として示すように、省エネルギモードを解除すると、CPU186が定着部113の温度を、定着ヒータと加圧ヒータへの通電を交互に通電するように制御するため、除湿ヒータ184への通電は、停止させる必要はない。
【0185】
さらに、省エネルギモードの状態が続くと、温度センサ187の読み値が、図16に状態▲6▼として示すように、設定温度2よりも低くなる。
【0186】
この状態で、省エネルギ状態が解除されると、CPU186は、定着部113の温度を、定着ヒータと加圧ヒータとを同時に動作させ、できるだけ早くコピー可能状態にするように制御するため、家庭用商用電源の定格を越えてしまうこととなる。そこで、CPU186は、図16に状態▲2▼’として示すように、除湿ヒータ184への通電を停止してから、定着部113の温度制御を開始する。
【0187】
その後、上述の状態▲3▼、状態▲4▼へと遷移し、電源スイッチ154が切られると、図16に状態▲1▼として示すように、リレー回路155に供給される電源がないため、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ184へ電力の供給が行われる。
【0188】
このように、本実施の形態のカラー複写機100は、給紙部114から搬送される転写紙に画像データに基づいて画像を形成し、画像形成した転写紙を定着部113で所定の定着温度で加熱して定着させた後、出力する複写機部(画像形成部)2の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路155により電源の供給/遮断の行われる除湿ヒータ184で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路155の動作を制御して除湿ヒータ184への電源の供給/遮断を制御する出力制御部182を介してリレー回路155をオンさせて除湿ヒータ184に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、定着部113の温度を検出する温度センサ187の検出結果に基づいて、制御部183が、出力制御部182を介してリレー回路155のオン/オフを制御して、除湿ヒータ184への電源の供給/遮断を制御している。
【0189】
したがって、できるだけ長い時間、除湿ヒータ184への電力供給を行って、画像品質と用紙搬送品質を向上させることができるとともに、除湿ヒータ184への電力供給タイミングを制御して、除湿ヒータ184の消費電力分を定着部113のヒータの出力に利用できるようにして、定着部113のヒータへの電力供給を大きくして、ファーストコピー時間を短縮させることができ、利用性を向上させることができる。
【0190】
また、本実施の形態のカラー複写機100は、温度センサ187を、アナログの温度検出信号を制御部183に出力するものとし、制御部183が、当該アナログの温度検出信号をデジタルの温度検出信号に変換するA/D変換器185と、当該デジタルの温度検出信号に基づいて、出力制御部182を介してリレー回路155のオン/オフを制御する演算手段であるCPUと、を備えたものとしている。
【0191】
したがって、カラー複写機100の既存の定着温度検出センサを利用して、除湿ヒータ184への電力供給を制御することができ、画像品質と陽子搬送品質を向上させることができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0192】
図18及び図19は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第4の実施の形態を示す図である。
【0193】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のカラー複写機100と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成部分には、同一の符号を付すとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0194】
本実施の形態は、上記第3の実施の形態の定着部113の温度検出をハード的に行って、除湿ヒータ184の駆動制御を行うものである。
【0195】
本実施の形態のカラー複写機100は、図18に示すように、定着部113の定着温度の検出を行う温度センサとして、定着サーミスタ(温度検出手段)191を使用しており、定着サーミスタ191には、+5Vが抵抗R1を介して入力されている。定着サーミスタ191は、定着部113の定着温度を検出して、検出結果の検出温度を比較器(比較手段)192の−(マイナス)入力に出力する。
【0196】
比較器192の+(プラス)入力には、設定温度2に対応する電圧として、+5Vを抵抗R2と抵抗R3で分圧した所定の規定電圧が入力されており、比較器192の出力は、リレー回路155の駆動コイル155cへの電圧の供給・停止を行う出力制御部93に入力されている。
【0197】
したがって、本実施の形態のカラー複写機100は、省エネルギモードで、定着サーミスタ191の検出する定着温度が設定温度2よりも低い温度のときには、図19に状態▲7▼として示すように、リレー回路155の駆動コイル155cへの電圧を供給する制御信号がイネーブルとなるが、+24V電源は、省エネモードでは供給されないため、リレー回路155に供給される+24V_RELAYは、オフ状態となり、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ184へ電力の供給が行われる。
【0198】
したがって、CPU等の制御部を用いることなく、リレー回路155への出力を制御することができ、省エネモード時に、上記第2の実施の形態のCPU186やA/D変換器185への電源供給を遮断して、省エネモード時に、より一層エネルギ消費を削減することができる。
【0199】
なお、上記各実施の形態の定着部113の温度制御の説明で、定着ヒータと加圧ヒータとを連続通電を行う場合(状態▲2▼)と、交互に通電を行う場合(状態▲3▼)を説明したが、カラー複写機100が、コピー動作が終了するとすぐに省エネモードに入り、コピーを行うときに短時間でカラー複写機100を立ち上げるタイプのものであると、機内温度の温度変化がコピーをしていないときのほとんどの時間除湿ヒータが通電されることになるため、省エネモードに入ってから所定時間を経過してから除湿ヒータの通電を開始するタイマ機能を設けると、機内温度が十分に冷えてから除湿ヒータを動作させることができるようになり、省エネルギと除湿機能の両立を達成することができる。
【0200】
また、上記第2の実施の形態から第3の実施の形態の説明では、ヒータとして、除湿ヒータを用いた場合について説明したが、ヒータとしては、光学結露ヒータ、帯電・ドラムヒータ等に対しても、同様に適用することができる。
【0201】
図20〜図23は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第5の実施の形態を示す図である。
【0202】
なお、本実施の形態は、上記第2の実施の形態及び第3の実施の形態のカラー複写機100と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第2の実施の形態及び第3の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成部分には、同一の符号を付すとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第2の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0203】
図20は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第5の実施の形態を適用したカラー複写機200の正面概略構成図であり、カラー複写機200の構成自体は、上記第2の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成であるが、本実施の形態のカラー複写機200には、転写紙の吸湿を防止する加熱源としての除湿ヒータ201が配設されている。
【0204】
除湿ヒータ201は、転写紙の除湿効果を好適に発揮する所定位置に配置されるが、給紙部114の給紙カセットの下側に配置されることが多く、拡張給紙トレイ106にも設けてもよい。
【0205】
この除湿ヒータ201は、転写搬送部品の結露防止や転写紙の除湿効果を発揮して、画像不良、用紙の巻き付きによるジャムの発生を防止する。
【0206】
そして、このカラー複写機200は、図21に示すように、電源供給回路210を備えており、上記第3の実施の形態の電源回路180と同様に、交流電源151に接続されていて、交流電源151の電源ラインのホットライン152aには、フューズ153が接続されており、電源ラインのホットライン152aは、電源スイッチ154の切換スイッチ154aとリレー回路155の接点155b側の端子に接続されている。また、電源ラインのニュートラルライン152bは、電源スイッチ154の切換スイッチ154bとリレー回路155の接点155a側の端子に接続されている。また、リレー回路155の駆動コイル155cには、DC電源部181に設けられた出力制御部182が接続されており、出力制御部(通電制御手段)182は、FET(Field Effect Transistor )やトランジスタ等で構成されていて、制御部211からの電圧出力信号のオン(ON)/オフ(OFF)に基づいて、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行う。
【0207】
電源スイッチ154は、上述のように、2つの切換スイッチ154aと切換スイッチ154bからなり、この両切換スイッチ154a、154bは、使用者の操作によって連動して切り換えができるように構成されている。この電源スイッチ154をオンさせると、DC電源部181の回路が起動して直流電圧を発生させる。
【0208】
リレー回路155に接続された交流電源151の電源ラインは、加熱源である除湿ヒータ201に接続されており、リレー回路155の両端に、逆起防止用のダイオード158が挿入されている。
【0209】
制御部(制御手段)211は、スイッチ212を介してDC電源部181の出力制御部182に+24VSを供給し、制御部211には、情報入力部213から各種情報信号が入力される。制御部211は、情報入力部213からの各種情報信号に基づいて、DC電源部181の出力制御部182の動作を制御して、リレー回路155の動作を制御することで、除湿ヒータ201のオン/オフ動作を制御する。
【0210】
情報入力部(情報入力手段)213は、カラー複写機200の動作状況を検出する各種センサ、各種設定スイッチ及び動作モードを格納するメモリ等からの情報信号を入力するものである。
【0211】
そして、上記電源供給回路210は、その要部を簡略化して示すと、図22のように示すことができ、出力制御部182が情報入力部213からの情報信号(例えば、紙サイズ、紙種の設定信号)に基づいて、ハードウェアで、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行う。
【0212】
次に、本実施の形態の作用を説明する。カラー複写機200は、形成する画像の転写条件や転写紙の搬送性を考えると、除湿ヒータ201へ常時通電した状態にした方が、良好な条件になる。しかしながら、近年、省エネルギ化の要求が高まっており、非動作時の消費電力を少なくすることが要望されている。
【0213】
このような状況において、除湿ヒータ201により安定した転写、転写紙の搬送及び定着を行うとともに、省エネルギを実現するためには、除湿ヒータ201の通電制御を効率的に行う必要がある。
【0214】
例えば、転写紙が厚紙である場合、搬送性に関しては、環境の影響を受けにくいが、転写紙が薄紙である場合には、転写性に影響を受けやすいだけでなく、転写紙の不送り、重送、ローラ等への巻き付き等によりジャムが発生するおそれがある。
【0215】
そこで、本実施の形態のカラー複写機200は、転写紙の種類により転写条件を設定することで、高画質の画像を提供することができるため、例えば、情報入力部213の情報信号の情報として、カラー複写機200の操作部から給紙部114の転写紙の種類を入力しておき、予め設定された条件で画像形成をしたり、給紙部に転写紙の種類を設定するSW等を設けたりして、転写紙の種類を分類し、転写紙に応じた条件での画像形成がなされる。
【0216】
すなわち、カラー複写機200は、コピー動作が一定時間行われないと、省エネモードへと移行し、定着部113の制御目標温度を通常より低く設定したり、定着部113の温度制御を停止したりし、また、カラー複写機200の未使用時間が長時間経つと、カラー複写機200で使用しているモータ、クラッチ、ソレノイド等への負荷系の電源である+24Vの直流電源を遮断し、さらなる省エネルギを達成させる。この省エネモードは、定着部113への通電を停止してから時間が経ったときに入るモードであり、この状態が続くと、機械内部の温度が下がって、除湿ヒータ201をオンさせる必要が生じる。
【0217】
そして、上述のように、電源供給回路210は、電源スイッチ154がオフされているとき、リレー回路155の両端にDC電源部181から直流電圧(+24V)を印加しないため、リレー回路155の接点155aと接点155bが接続された状態となり、除湿ヒータ201に交流電源151の電力を供給する。
【0218】
以下、具体的に、図23のタイミングチャートに基づいて説明すると、電源スイッチ(メインSW)154がオフの状態では、リレー回路155に供給される電源がないため、図23に状態▲1▼として示すように、電源供給回路210は、リレー回路155の接点155aと接点155bが接触し、除湿ヒータ201へ電力の供給が行われる。
【0219】
電源供給回路210は、電源スイッチ154がオンすると、図23に状態▲2▼として示すように、DC電源部181からリレー回路155の駆動コイル155cに+24V電源が出力される状態となるが、除湿ヒータ201を動作させる条件を決定する情報入力部213からの情報信号の入力情報が除湿ヒータ201を動作させる条件(動作条件)であると、除湿ヒータ201へ電力の供給をする。
【0220】
そして、電源供給回路210は、図23に状態▲3▼として示すように、除湿ヒータ201を動作させる条件を決める情報入力部213からの情報信号が除湿ヒータ201を停止させる条件(停止条件)であると、出力制御部182が、リレー回路155の駆動コイル154cの両端に電圧を印加し、リレー回路155の接点155aと接点155bを離間して、除湿ヒータ201へ電力の供給を遮断する。
【0221】
また、電源供給回路210は、再び、除湿ヒータ201を動作させる条件を決める情報信号が除湿ヒータ201の動作条件であると、図23に状態▲3▼の右側の状態▲2▼として示すように、リレー回路155の両端の電圧をオフし、リレー回路155の接点155aと接点155bを当接して、除湿ヒータ201へ電力の供給を行う。
【0222】
そして、カラー複写機200は、コピー動作が一定時間以上行われない場合、制御部211のCPUが、省エネモードへと遷移させる。省エネモードでは、+24Vの電源電圧の出力が遮断されるため、電源供給回路210は、図23に状態▲4▼として示すように、リレー回路155の接点155aと接点155bが接触し、除湿ヒータ201へ電力の供給を行う。
【0223】
その後、省エネルギモードが解除されると、電源供給回路210は、上記同様に、除湿ヒータ201を動作させる条件を決める情報信号に基づいて除湿ヒータ201への電源の供給と電源の供給遮断を行う(図23の状態に及び状態▲3▼参照)。
【0224】
そして、電源スイッチ154がオフにされると、図23に右端の状態▲1▼として示すように、リレー回路155に供給される電源がないため、電源供給回路210は、リレー回路155の接点155aと接点155bが接触し、除湿ヒータ201へ電力の供給を行う。
【0225】
このように、本実施の形態のカラー複写機200は、給紙部114から搬送される転写紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部である電子写真プロセス部112及び定着部113の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路155により電源の供給/遮断の行われる加熱源である除湿ヒータ201で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路155の動作を制御して除湿ヒータ201への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段である出力制御部182を介してリレー回路155をオンさせて除湿ヒータ201に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、各種情報を検出する情報検出手段である情報入力部213の検出情報に基づいて、リレー回路155への通電と非通電を行って、リレー回路155をオン/オフさせて除湿ヒータ201への電源の供給/遮断を行っている。
【0226】
したがって、ハードウェアで、できるだけ長い時間、除湿ヒータ201への電力供給を行えるように除湿ヒータ201への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、CPU等の電子部品への電力供給も停止して、省エネルギの効果をより一層向上させることができる。
【0227】
なお、上記説明では、電源供給回路210の動作をハードウェアで構成しているが、ソフト的にリレー回路155を動作させてもよい。
【0228】
この場合、電源供給回路210は、図24に示すように、CPU221、メモリ222及び出力制御部223を備えているとともに、上記同様に、交流電源151にリレー回路155を介して除湿ヒータ201が接続されている。
【0229】
この電源供給回路210は、出力制御部223がCPU(制御手段)221の制御下で、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行う。
【0230】
そして、CPU221には、情報入力部213からの情報信号が入力され、また、カラー複写機200の各種動作状態や設定状態等を示す状態情報の格納されているメモリ(記憶手段)222が接続されている。
【0231】
CPU221は、情報入力部213からの情報信号及びメモリ222内の状態情報に基づいて、出力制御部223のオン/オフ動作を制御して、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行わせる。
【0232】
すなわち、図25に示すように、CPU221は、出力制御部223に、リレー回路155の駆動コイル155cへの通電を停止させて、除湿ヒータ201への電源の供給を行わせると(ステップS301)、省エネルギモードかどうかチェックし(ステップS302)、省エネルギモードでないときには、除湿ヒータ201をオフすることのできる条件が整っているかどうかを情報入力部213からの情報信号及びメモリ222の状態情報に基づいて判定する(ステップS303)。
【0233】
ステップS303で、除湿ヒータ201をオフすることのできる条件が整っていると、CPU221は、出力制御部223にリレー回路155の駆動コイル155cへの通電を行わせて、リレー回路155の接点155aと接点155bをオフさせ、除湿ヒータ201への電源の供給を遮断させる(ステップS304)。
【0234】
CPU221は、除湿ヒータ201への電源の供給を遮断させると、省エネルギモードに移行するかどうかチェックし(ステップS305)、省エネルギモードに移行しないときには、除湿ヒータ201への通電を行う条件になっているかどうかを情報入力部213からの情報信号及びメモリ222の状態情報に基づいて判定する(ステップS306)。
【0235】
ステップS306で、除湿ヒータ201への通電を行う条件になっていないときには、CPU221は、ステップS305に戻って、省エネルギモードに移行するかどうかチェックし(ステップS305)、省エネルギモードに移行するときには、ステップS301に戻って、出力制御部223に、リレー回路155の駆動コイル155cへの通電を停止させて、除湿ヒータ201への電源の供給を行わせて、上記同様に処理する(ステップS301〜S306)。
【0236】
ステップS305で、省エネルギモードに移行せず、ステップS306で、除湿ヒータ201への通電を行う条件になっているときには、CPU221は、ステップS301に戻って、出力制御部223に、リレー回路155の駆動コイル155cへの通電を停止させて、除湿ヒータ201への電源の供給を行わせて、上記同様に処理する(ステップS301〜S306)。
【0237】
このようにすると、最適な状態で除湿ヒータ201を制御することができ、搬送性能、転写性能をより一層向上させることができるとともに、省エネルギの効果をより一層向上させることができる。
【0238】
図26〜図28は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第6の実施の形態を示す図である。
【0239】
なお、本実施の形態は、上記第2の実施の形態及び第3の実施の形態のカラー複写機100と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第2の実施の形態及び第3の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成部分には、同一の符号を付すとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第2の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0240】
図26は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第5の実施の形態を適用したカラー複写機300の正面概略構成図であり、カラー複写機300の構成自体は、上記第2の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成であるが、本実施の形態のカラー複写機300には、上記第5の実施の形態のカラー複写機200と同様に、転写紙の吸湿を防止する除湿ヒータ301が配設されている。
【0241】
除湿ヒータ301は、転写紙の除湿効果を好適に発揮する所定位置に配置されるが、給紙部114の給紙カセットの下側に配置されることが多く、拡張給紙トレイ106にも設けてもよい。
【0242】
この除湿ヒータ301は、転写搬送部品の結露防止や転写紙の除湿効果を発揮して、画像不良、用紙の巻き付きによるジャムの発生を防止する。
【0243】
そして、このカラー複写機300は、図27に示すように、電源供給回路310を備えており、上記第3の実施の形態の電源回路180と同様に、交流電源151に接続されていて、交流電源151の電源ラインのホットライン152aには、フューズ153が接続されており、電源ラインのホットライン152aは、電源スイッチ154の切換スイッチ154aとリレー回路155の接点155b側の端子に接続されている。また、電源ラインのニュートラルライン152bは、電源スイッチ154の切換スイッチ154bとリレー回路155の接点155a側の端子に接続されている。また、リレー回路155の駆動コイル155cには、DC電源部311から24VのDC電源が供給されており、DC電源部311は、制御部312からの省エネルギオン/オフ信号に基づいて、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行う。
【0244】
電源スイッチ154は、上述のように、2つの切換スイッチ154aと切換スイッチ154bからなり、この両切換スイッチ154a、154bは、使用者の操作によって連動して切り換えができるように構成されている。この電源スイッチ154をオンさせると、DC電源部311の回路が起動して直流電圧を発生させる。
【0245】
リレー回路155に接続された交流電源151の電源ラインは、加熱源である除湿ヒータ301に接続されており、リレー回路155の両端に、逆起防止用のダイオード158が挿入されている。
【0246】
制御部(制御手段)312は、メモリ313を備えており、制御部312には、カレンダIC314及び時計IC315が接続されている。
【0247】
カレンダIC(カレンダ手段)314は、月日データ等のカレンダデータを計時して制御部312に出力し、時計IC(タイマ手段)315は、時刻データを計時して制御部312に出力する。
【0248】
なお、カレンダIC314と時計IC315は、1つのパッケージで構成されたカレンダ機能付き時計ICであってもよいし、ASIC内部に取り入れたものであってもよい。
【0249】
メモリ313には、各種データ、特に、省エネルギモードに移行させる日付、曜日等のカレンダデータ、時刻のデータが省エネルギ移行データとして予め格納されており、制御部312は、カレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データ等のカレンダデータや時刻データが、メモリ313内に予め格納されている省エネルギモードに移行させる日付、曜日、時刻の省エネルギ移行データに該当する場合、省エネルギの最上位モードに移行させて、除湿ヒータ301への通電を行う。この省エネルギの最上位モードとは、カラー複写機100が、省エネルギモードとして備えている省エネルギ効果の異なる複数の省エネルギモードのうち、最も省エネルギ効果の高い省エネルギモードをいう。
【0250】
次に、本実施の形態の作用を説明する。カラー複写機300は、上述のように、形成する画像の転写条件や転写紙の搬送性を考えると、除湿ヒータ301へ常時通電した状態にした方が、転写紙は良好な条件になる。
【0251】
そして、ブレーク接点型のリレー回路155を用いて除湿ヒータ301を制御する場合、カラー複写機300のコピーあるいはプリント動作等が終了した後、すぐに+24Vが落ちるレベルの省エネルギモードに入ると、消費電力を効率的に節約することができるが、実使用上、コピーあるいはプリントの出力時間がかかってしまうため、ユーザの使用状況により、省エネルギモードに移行するまでの時間設定を適切に行っているのが一般的である。また、ユーザによっては、出力時間の短縮のために、定着部113の制御目標温度を通常より低くするモードまでしか行わないモードに設定し、+24Vが落ちるレベルには移行しないようにしている場合もある。この場合には、電源スイッチ154がオンしている場合には、除湿ヒータ301に通電されることはなく、形成する画像の転写条件や、転写紙の搬送性の問題で厳しい条件となる。
【0252】
このような状況で、除湿ヒータ301を利用して、安定した転写、搬送、定着を行わせるとともに、省エネルギを実現するためには、除湿ヒータ301の通電制御を効率的に行う必要がある。
【0253】
特に、湿度の変化は、転写紙の含水分率の変化をもたらし、高湿時には、転写紙の含水分量が増え、転写抜けがでて、画像に大きな影響を来すこととなり、温湿度センサを設置して、環境に応じた転写条件を設定しても、日本の梅雨の時期などは、画像面積率の高い画像は、特にベタ部での転写抜けの画像が出力される場合がある。
【0254】
また、一日の中でも時間帯により、使用頻度の高い時間帯、逆に、使用頻度の低い時間帯が存在し、使用頻度の低い時間帯においては、省エネルギモードに関係なく、除湿ヒータ301を動作させた方が、転写紙の除湿を行うことができ、転写、搬送条件が良好になる。
【0255】
そこで、本実施の形態のカラー複写機300は、予め省エネルギモードに移行させる日付、曜日、時刻のデータを省エネルギ移行データとして、予めメモリ313に格納し、メモリ313に格納されている省エネルギ移行データに該当する場合、省エネルギモードの最上位モードに移行させて、除湿ヒータ301への通電を行う。
【0256】
具体的には、例えば、カラー複写機300の操作部から省エネルギモードに移行させるデータとして、休日のデータが格納されている。すなわち、休日には、カラー複写機300を使用することが基本的にはないため、省エネルギ移行データとして予め格納されており、制御部312は、カレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データが、このメモリ313に格納されている休日の省エネルギ移行データに該当すると、強制的に省エネルギモードの最上位モードまで移行させ、除湿ヒータ301への通電を行って、転写紙を良好な状態に保つ。
【0257】
また、平日でも夜中の時間帯は、カラー複写機300を使用することは基本的にはないため、夜中の時間帯が予めメモリ313に格納されており、制御部312は、カレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データが、このメモリ313に格納されている時間帯の省エネルギ移行データに該当すると、当該省エネルギ移行データに対応する時間帯を強制的に省エネルギの最上位まで移行させ、除湿ヒータ301へ通電を行う。これらの状態で、メインSWである電源スイッチ154がオフされた場合にも、除湿ヒータ301への通電を行うことができる。
【0258】
すなわち、制御部311は、図28に示すように、カレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データを取得して、これらの月日データや時刻データがメモリ313に予め省エネルギ移行データとして設定されて格納されている日付、曜日、または、時間に該当するかチェックし(ステップS401)、該当しないときには、省エネルギモードへの移行が要求されていないと判断して、省エネルギモードに移行することなく、定期的にこのチェック処理を行う(ステップS401)。
【0259】
ステップS401で、カレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データがメモリ313に予め省エネルギ移行データとして設定されて格納されている日付、曜日、または、時間に該当するときには、制御部312は、省エネルギモードへの移行が要求されていると判断して、一定時間以上カラー複写機300が使用されていないかチェックして、使用されてから一定時間以上経過していないときには、一定時間経過するのを待って(ステップS402)、省エネルギモードに移行し、リレー回路155の駆動コイル155cの両端への通電をオフし、リレー回路155の接点155aと接点155bを接続させて、除湿ヒータ301への電力の供給を行う(ステップS403)。
【0260】
次に、制御部312は、操作部でのコピー操作等の省エネルギモード解除要求があるかチェックし、省エネルギモード解除要求があると(ステップS404)、省エネルギモードを解除して、リレー回路155の駆動コイル155cの両端への通電を行って、リレー回路155の接点155aと接点155bを離間させ、除湿ヒータ301へ電力の供給を遮断して(ステップS405)、ステップS401に戻って、上記同様に処理する(ステップS401〜S405)。
【0261】
このように、本実施の形態のカラー複写機300は、給紙部114から搬送される転写紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部である電子写真プロセス部112及び定着部113の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路155により電源の供給/遮断の行われる加熱源である除湿ヒータ301保温するとともに、制御部312が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路155の動作を制御して除湿ヒータ301への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段であるDC電源部311を介してリレー回路155をオンさせて除湿ヒータ301に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、DC電源部311をオン/オフ動作させて、リレー回路155への通電と非通電を行い、リレー回路311をオン/オフさせて除湿ヒータ301への電源の供給/遮断を制御するとともに、時計IC315の提供する現在の時刻情報及びカレンダIC314の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段であるメモリ313に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、第2モードへの移行を制御している。
【0262】
したがって、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0263】
なお、上記説明では、省エネルギ移行データが予めメモリ313に格納されているものとしているが、メモリ313内の省エネルギ移行データは、予め格納されているものに限るものではなく、例えば、図29に示すように、カラー複写機300の利用者が、操作部316から適宜省エネルギ移行データを入力して、メモリ313に格納するようにしてもよい。
【0264】
このようにすると、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定することができ、また、利用状況等に応じてユーザの望むときに、除湿ヒータ301に通電することができ、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0265】
図30及び図31は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第7の実施の形態を示す図である。
【0266】
なお、本実施の形態は、上記第6の実施の形態と同様のカラー複写機に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第6の実施の形態のカラー複写機300と同様の構成部分には、同一の符号を付すとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第2の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0267】
図30は、本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第7
の実施の形態を適用したカラー複写機300の電源供給回路320の要部回路ブロック図であり、カラー複写機300の構成自体は、上記第2の実施の形態のカラー複写機100と同様の構成であるが、本実施の形態のカラー複写機300には、上記第6の実施の形態のカラー複写機300と同様に、転写紙の吸湿を防止する除湿ヒータ301が配設されている。
【0268】
図30において、電源供給回路320は、上記第6の実施の形態の電源回路310と同様に、交流電源151に接続されていて、交流電源151の電源ラインのホットライン152aには、フューズ153が接続されており、電源ラインのホットライン152aは、電源スイッチ154の切換スイッチ154aとリレー回路155の接点155b側の端子に接続されている。また、電源ラインのニュートラルライン152bは、電源スイッチ154の切換スイッチ154bとリレー回路155の接点155a側の端子に接続されている。また、リレー回路155の駆動コイル155cには、DC電源部321の出力制御部322から24VのDC電源が供給されており、出力制御部(通電制御手段)322は、制御部312からの電圧出力オン/オフ信号に基づいて、リレー回路155の駆動コイル155cへの24Vの供給及び供給遮断を行う。
【0269】
電源スイッチ154は、上述のように、2つの切換スイッチ154aと切換スイッチ154bからなり、この両切換スイッチ154a、154bは、使用者の操作によって連動して切り換えができるように構成されている。この電源スイッチ154をオンさせると、DC電源部311の回路が起動して出力制御部322を介してリレー回路155に供給している直流電圧を発生させる。
【0270】
リレー回路155に接続された交流電源151の電源ラインは、加熱源である除湿ヒータ301に接続されており、リレー回路155の両端に、逆起防止用のダイオード158が挿入されている。
【0271】
制御部(制御手段)312は、上記第6の実施の形態の電源回路310の制御部312と同様に、メモリ313を備えており、制御部312には、カレンダIC314及び時計IC315が接続されている。
【0272】
カレンダIC314は、月日データ等のカレンダデータを計時して制御部312に出力し、時計IC315は、時刻データを計時して制御部312に出力する。
【0273】
なお、カレンダIC314と時計IC315は、上述のように、1つのパッケージで構成されたカレンダ機能付き時計ICであってもよいし、ASIC内部に取り入れたものであってもよい。
【0274】
メモリ313には、各種データ、特に、除湿ヒータ301への通電を行う日付、曜日、時刻のデータが除湿ヒータ通電データとして予め格納されており、制御部312は、カレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データが、メモリ313内に予め格納されている除湿ヒータ301への通電を行う日付、曜日、時刻の除湿ヒータ通電データに該当する場合、除湿ヒータ301への通電を行う。
【0275】
次に、本実施の形態の作用を説明する。カラー複写機300は、メモリ313に予め格納されている除湿ヒータ301への通電を行う日付、曜日、時刻のデータが除湿ヒータ通電データに基づいて、除湿ヒータ301への通電を行う。
【0276】
すなわち、カラー複写機300は、図31に示すように、電源スイッチ(メインSW)154がオフの状態では、図31に状態▲1▼として示すように、リレー回路155に供給される電源がないため、ブレーク型のリレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ301へ電力の供給を行う。
【0277】
電源スイッチ154がオンされると、DC電源部321の+24V電源が出力され、除湿ヒータ301を動作させる条件を決める入力情報であるカレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データがメモリ313に予め格納されている除湿ヒータ通電データの日付、曜日、時刻のデータと一致すると、すなわち、除湿ヒータ301を動作させる条件であった場合、図31に状態▲2▼として示すように、制御部312は、出力制御部322にリレー回路155への通電を停止させ、リレーの接点155a、155bを接触させて、除湿ヒータ301へ電力を供給する。
【0278】
コピー動作が一定時間以上行われない場合、制御部312は、省エネルギモードへと遷移させ、省エネルギモードでは、+24Vの電源電圧の出力が遮断されるため、図31に状態▲3▼として示すように、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ301へ電力の供給を行う。
【0279】
そして、除湿ヒータ301を動作させる条件を決める入力情報であるカレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データがメモリ313に予め格納されている除湿ヒータ非通電データの日付、曜日、時刻のデータと一致すると、すなわち、除湿ヒータ301を非動作条件であった場合であっても、そのときの状態が省エネルギモードであると、図31に状態▲4▼として示すように、+24Vの電源電圧の出力が遮断されたままのため、リレー回路155の接点155a、155bが接触して、除湿ヒータ301へ電力の供給が行われたままである。
【0280】
その後、省エネルギモードが解除されると、制御部312は、除湿ヒータ301を動作させる条件を決める入力情報であるカレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データとがメモリ313に予め格納されている除湿ヒータ通電データや除湿ヒータ非通電データの日付、曜日、時刻のデータの比較結果に基づいて、除湿ヒータ301への通電を制御するが、除湿ヒータ非動作条件であると、図31に状態▲5▼として示すように、出力制御部223にリレー回路155への通電を開始させ、リレーの接点が非接触状態となり、除湿ヒータ301への電力の供給を停止する。
【0281】
そして、再び、除湿ヒータ301を動作させる条件を決める入力情報であるカレンダIC314及び時計IC315の計時する月日データや時刻データがメモリ313に予め格納されている除湿ヒータ通電データの日付、曜日、時刻のデータに一致する除湿ヒータ動作条件になると、図31に状態▲5▼の右側の状態▲2▼として示すように、制御部312は、リレー回路155への通電を出力制御部223に停止させて、リレー回路155の接点155a、155bを接触させ、除湿ヒータ301へ電力の供給を行う。
【0282】
その後、メインSWである電源スイッチ154が切られると、リレー回路155に供給される電源がなくなるため、図31に状態▲1▼として示すように、リレー回路155の接点155a、155bが接触し、除湿ヒータ301へ電力の供給が行われる。
【0283】
このように、本実施の形態のカラー複写機300は、給紙部114から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部である電子写真プロセス部112及び定着部113の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路155により電源の供給/遮断の行われる加熱源である除湿ヒータ301で保温するとともに、制御部312が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路155の動作を制御して除湿ヒータ301への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段である出力制御部322を介してリレー回路155をオンさせて除湿ヒータ301に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、出力制御部322をオン/オフ動作させて、リレー回路155への通電と非通電を行い、リレー回路155をオン/オフさせて除湿ヒータ301への電源の供給/遮断を制御するとともに、時計IC315の提供する現在の時刻情報及びカレンダIC314の提供する現在の月日等のカレンダ情報とメモリ313に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、出力制御部322をオン/オフ動作させて、リレー回路155への通電と非通電を行い、リレー回路155をオン/オフさせて除湿ヒータ301への電源の供給/遮断を制御している。
【0284】
したがって、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、除湿ヒータ301に通電することができるとともに、例えば、省エネルギモード以外での除湿ヒータ301への通電を、機械動作中には行わない等、除湿ヒータ301への電力供給タイミングを制御して、除湿ヒータ301の動作時に最大消費電力を越えることを防止することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0285】
なお、上記説明では、省エネルギ移行データが予めメモリ313に格納されているものとしているが、メモリ313内の省エネルギ移行データは、予め格納されているものに限るものではなく、例えば、図32に示すように、カラー複写機300の利用者が、操作部323から適宜省エネルギ移行データを入力して、メモリ313に格納するようにしてもよい。
【0286】
このようにすると、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定することができ、また、利用状況等に応じてユーザの望むときに、除湿ヒータ301に通電することができ、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0287】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0288】
例えば、上記各実施の形態においては、画像形成装置として、カラー複写機100、200、300に適用した場合について説明したが、画像形成装置としては、カラー複写機100、200、300に限るものではなく、モノクロの複写機、ファクシミリ装置等にも、同様に適用することができる。
【0289】
【発明の効果】
請求項1から請求項6記載の発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法は、できるだけ長い時間、除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行うことができるため、良好な画質品質と搬送品質を保つことができる。
【0290】
また、必要な回路部分にのみ電力供給をすることにより、省エネルギモードにの電力消費を少なくすることができる。
【0291】
また、ヒータの電力供給を開始するタイミングをタイマ機能により操作することにより、省エネルギモードを有する画像形成装置においても、省エネルギを実現でき、より良い除湿機能を実現することができる。
【0292】
請求項7記載の発明の画像形成装置によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、少なくとも印字可能な第1のモードのときにオフして通電を遮断し、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときにオンして通電を行うリレー回路により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源で保温するとともに、当該複数の加熱源の接続状態を個別に接続検出手段で検出し、当該検出結果に基づいて、当該リレー回路を通して各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段の動作を制御手段で制御して、リレー回路を通して各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行うので、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行って、機内温度の温め過ぎを抑えることができ、省エネモード時の電力消費量を削減することができるとともに、より良い除湿機能を実現して画像品質と用紙搬送品質を向上させることができる。
【0293】
請求項8記載の発明の画像形成装置によれば、制御手段が、接続検出手段の検出結果に基づいて、加熱源毎に通電制御手段を選択的に動作させるので、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を選択的に行って、機内温度の温め過ぎをより適切に抑えることができ、省エネモード時の電力消費量を削減することができるとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることができる。
【0294】
請求項9記載の発明の画像形成装置によれば、制御手段が、通電制御手段の加熱源毎の動作のタイミングを適宜変更するので、複数の加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を効果的に行って、機内温度の温め過ぎをより一層適切に抑えることができ、省エネモード時の電力消費量をより一層削減することができるとともに、より一層良い除湿機能を実現して、画像品質と用紙搬送品質をより一層向上させることができる。
【0295】
請求項10記載の発明の画像形成装置によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成し、画像形成した用紙を定着部で所定の定着温度で加熱して定着させた後、出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる複数の加熱源で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して複数の加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、定着部の温度を検出する定着温度検出手段の検出結果に基づいて、制御手段が、通電制御手段を介してリレー回路のオン/オフを制御して、加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、できるだけ長い時間、加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を行って、画像品質と用紙搬送品質を向上させることができるとともに、除湿または結露防止用ヒータへの電力供給タイミングを制御して、除湿または結露防止用ヒータの消費電力分を定着部のヒータの出力に利用できるようにして、定着部のヒータへの電力供給を大きくして、ファーストコピー時間を短縮させることができ、利用性を向上させることができる。
【0296】
請求項11記載の発明の画像形成装置によれば、定着温度検出手段を、アナログの温度検出信号を制御手段に出力するものとし、制御手段が、当該アナログの温度検出信号をデジタルの温度検出信号に変換するA/D変換手段と、当該デジタルの温度検出信号に基づいて、通電制御手段を介してリレー回路のオン/オフを制御する演算手段と、を備えたものとしているので、画像形成装置の既存の定着温度検出センサを利用して、加熱源である除湿または結露防止用ヒータへの電力供給を制御することができ、画像品質と陽子搬送品質を向上させることができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0297】
請求項12記載の発明の画像形成装置によれば、制御手段を、定着温度検出手段の温度検出信号を所定の比較電圧と比較して通電制御手段の動作を制御する比較手段を備えたものとするとともに、当該比較手段の動作電圧、当該比較電圧及び定着温度検出手段の動作電圧として、第2のモード時にも通電される電源電圧を利用するので、CPU等の電子部品への電力供給も停止することができ、省エネルギの効果をより一層向上させることができる。
【0298】
請求項13記載の発明の画像形成装置によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、各種情報を検出する情報検出手段の検出情報に基づいて、リレー回路への通電と非通電を行って、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を行っているので、ハードウェアで、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、CPU等の電子部品への電力供給も停止して、省エネルギの効果をより一層向上させることができる。
【0299】
請求項14記載の発明の画像形成装置によれば、情報検出手段の検出する情報に基づいて通電制御手段の動作を制御する制御手段が、第1のモードのときに、情報検出手段の検出情報に基づいて、通電制御手段のオン/オフ動作を制御してリレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0300】
請求項15記載の発明の画像形成装置によれば、加熱源の動作モードを設定入力する入力手段で設定入力された動作モードを記憶手段に格納し、通電制御手段の動作を制御する制御手段が、第1のモードのときに、情報検出手段の検出する情報及び当該記憶手段の格納する動作モードに基づいて、通電制御手段のオン/オフ動作を制御してリレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、利用状況に応じて、できるだけ長い時間、加熱源への電力供給を行えるように加熱源への電力供給タイミングを制御することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0301】
請求項16記載の発明の画像形成装置によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、制御手段が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、タイマ手段の提供する現在の時刻情報及びカレンダ手段の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、第2モードへの移行を制御するので、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0302】
請求項17記載の発明の画像形成装置によれば、動作モードの移行カレンダデータと時刻データを設定入力する入力手段で入力された月日等のカレンダデータまたは/及び時刻データで記憶手段のカレンダデータ、時刻データを書き換えまたは追加して登録するので、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定することができ、また、利用状況等に応じて設定入力して加熱源に通電することができ、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0303】
請求項18記載の発明の画像形成装置によれば、給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部の所定部分を、通電時にオフし、非通電時にオンするブレーク接点型のリレー回路により電源の供給/遮断の行われる加熱源で保温するとともに、制御手段が、エネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードのときに、リレー回路の動作を制御して加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段を介してリレー回路をオンさせて加熱源に電源の供給を行い、印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードのときに、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、タイマ手段の提供する現在の時刻情報及びカレンダ手段の提供する現在の月日等のカレンダ情報と記憶手段に予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、通電制御手段をオン/オフ動作させて、リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて加熱源への電源の供給/遮断を制御するので、転写紙の水分量に影響する季節の移り変わりによる気温、湿度の変化、空調設備の稼働時間と非稼働時間による気温、湿度の変化等の湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定して、加熱源に通電することができるとともに、例えば、省エネルギモード以外での加熱源への通電を、機械動作中には行わない等、加熱源への電力供給タイミングを制御して、加熱源動作時に最大消費電力を越えることを防止することができ、良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【0304】
請求項19記載の発明の画像形成装置によれば、動作モードの移行月日カレンダデータ、時刻データを設定入力する入力手段で入力された月日データまたは/及び時刻データで記憶手段の月日データ、時刻データを書き換えまたは追加して登録するので、湿度の高い季節、曜日、時間等を予め設定することができ、また、利用状況等に応じて設定入力して加熱源に通電することができ、より一層良好な画像品質と搬送品質を確保することができるとともに、より一層利用性を向上させつつ、省エネルギの効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第1の実施の形態を適用したカラー複写機におけるヒータなどへの電源供給回路の構成例を示すブロック回路図である。
【図2】図1に示す電源供給回路の各部分における状態の変化を示すタイミングチャートである。
【図3】図1のカラー複写機におけるヒータなどへの電源供給回路の他の構成例を示すブロック回路図である。
【図4】A/Dとソフト制御による実施形態での構成例を示すブロック図である。
【図5】図1のカラー複写機の外観の概略を示す図である。
【図6】図2のカラー複写機の構成を例示する図である。
【図7】従来の複写機の電源供給回路を示すブロック回路図である。
【図8】図7の電源供給回路の各部分における状態の変化を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第2の実施の形態を適用したカラー複写機の概略外観図。
【図10】図9のカラー複写機の正面概略構成図。
【図11】図9のカラー複写機の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図12】図11の電源供給回路の各信号のタイミングチャート。
【図13】図11の電源供給回路による除湿ヒータ制御処理を示すフローチャート。
【図14】図11の電源供給回路の3つの除湿ヒータを2つずつ駆動する場合の各信号のタイミングチャート。
【図15】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第3の実施の形態を適用したカラー複写機の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図16】図15の電源供給回路の各信号のタイミングチャート。
【図17】図15の電源供給回路による除湿ヒータ制御処理を示すフローチャート。
【図18】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第4の実施の形態を適用したカラー複写機の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図19】図18の電源供給回路の各信号のタイミングチャート。
【図20】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第5の実施の形態を適用したカラー複写機の正面概略構成図。
【図21】図20のカラー複写機の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図22】図21の電源供給回路の主要部回路ブロック図。
【図23】図21及び図22の電源供給回路の各信号のタイミングチャート。
【図24】図23のタイミング制御をソフト制御で行う場合の電源供給回路の主要部回路ブロック図。
【図25】図24の電源供給回路による除湿ヒータ制御処理を示すフローチャート。
【図26】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第6の実施の形態を適用したカラー複写機の正面概略構成図。
【図27】図26のカラー複写機の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図28】図27の電源供給回路による除湿ヒータ制御処理を示すフローチャート。
【図29】図27の電源供給回路の制御部のメモリに操作部からデータを設定する場合の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図30】本発明の画像形成装置及び画像形成装置における加熱源制御方法の第7の実施の形態を適用したカラー複写機の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図31】図30の電源供給回路の各信号のタイミングチャート。
【図32】図30の電源供給回路の制御部のメモリに操作部からデータを設定する場合の電源供給回路の要部回路ブロック図。
【図33】従来の画像形成装置の要部回路ブロック図。
【図34】他の従来の画像形成装置の要部回路ブロック図。
【符号の説明】
I 複写機本体
II 自動原稿送り装置〔ADF〕
III ステープルおよびシフトトレイ付きのフィニッシャ
IV 両面印刷ユニット
V 拡張給紙トレイ
VI 1ビン排紙トレイ
VII 手差しユニット
1 感光体
2 帯電器
3 カラー現像器(群)
3M マゼンタ現像器
3C シアン現像器
3Y イエロー現像器
3K ブラック現像器
4 感光体クリーニング装置
5 除電ランプ
6 中間転写体
7 1次転写器
8 2次転写器
9 中間転写体クリーニング装置
10 定着器
11 給紙部
12 書込ユニット
13 スキャナ(スキャナ部)
14 ランプ
15 ミラー
16 レンズ
17 CCD
D1 ダイオード1
R1 抵抗1
100 カラー複写機
102 複写機本体
103 自動原稿送り部
104 ステープル・シフトトレイ付きフィニッシャ
105 両面印刷ユニット
106 拡張給紙トレイ
107 1ビン排紙トレイ
108 手差しユニット
111 スキャナ部
112 電子写真プロセス部
113 定着部
114 給紙部
115 感光体
116 書込ユニット
121 ランプ
122 ミラー
123 レンズ
124 CCD
131 帯電器
132 カラー現像器群
132M マゼンタ現像器
132C シアン現像器
132Y イエロー現像器
132K ブラック現像器
133 クリーニング部
134 除電ランプ
135、136 ローラ
137 中間転写体
138 一次転写器
139、140 ローラ
141 二次転写器
142 中間転写クリーニング部
150 電源供給回路
151 交流電源
152a ホットライン
152b ニュートラルライン
153 フューズ
154 電源スイッチ
154a 切換スイッチ
154b 切換スイッチ
155 リレー回路
155a 接点
155b 接点
155c 駆動コイル
157 制御部
158 ダイオード
161〜163 除湿ヒータ
164〜166 ヒータ接続検知部
167〜169 ヒータ出力制御部
180 電源供給回路
181 DC電源部
182 出力制御部
183 制御部
184 除湿ヒータ
185 A/D変換器
186 CPU
187 温度センサ
191 定着サーミスタ
192 比較器
193 出力制御部
200 カラー複写機
201 除湿ヒータ
210 電源供給回路
211 制御部
212 スイッチ
213 情報入力部
221 CPU
222 メモリ
223 出力制御部
300 カラー複写機
301 除湿ヒータ
310 電源供給回路
311 DC電源部
312 制御部
313 メモリ
314 カレンダIC
315 時計IC
316 操作部
320 電源供給回路
321 DC電源部
322 出力制御部
323 操作部

Claims (19)

  1. 画像を形成して出力する画像形成部と、前記画像形成部の所定部を保温する加熱源と、少なくとも、印字可能な第1のモードと省エネルギを実現する第2のモードとを有し、前記第1のモード時にリレー回路がオフし、前記第2のモードの時に前記リレー回路がオンする前記加熱源に電力の供給を行うリレー回路と、定着器の温度情報を検出する定着温度検出手段と、前記定着温度検出手段の情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、前記定着温度検出手段からの入力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着温度検出手段からの情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段に、アナログ情報をデジタル情報に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する演算装置とを具備したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記定着温度検出手段からの情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段に、比較電圧を発生させる回路と、前記定着温度検手段を入力する比較手段にコンパレータを用い、少なくとも、比較電圧を発生させる電源電圧と、前記定着温度検手段の電源電圧と、前記コンパレータへ電源電圧に、省エネルギモードの時にも通電状態の電源電圧を用いて加熱源の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 請求項1及び請求項2記載の画像形成装置において、前記リレー回路への通電を制御する制御機構に、タイマ機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 画像を形成して出力する画像形成部と、前記画像形成部の所定部を保温する加熱源と、少なくとも、印字可能な第1のモードと省エネルギを実現する第2のモードとを有し、前記第1のモード時にリレー回路がオフし、前記第2のモードの時に前記リレー回路がオンする前記加熱源に電力の供給を行うリレー回路と、定着器の温度情報を検出する定着温度検出手段と、前記定着温度検出手段の情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段とを有する画像形成装置おける加熱源制御方法であって、前記定着温度検出手段からの入力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する際に、アナログ情報をデジタル情報に変換するA/D変換工程と、前記A/D工程での出力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する演算工程とを有することを特徴とする画像形成装置における加熱源制御方法。
  6. 画像を形成して出力する画像形成部と、前記画像形成部の所定部を保温する加熱源と、少なくとも、印字可能な第1のモードと省エネルギを実現する第2のモードとを有し、前記第1のモード時にリレー回路がオフし、前記第2のモードの時に前記リレー回路がオンする前記加熱源に電力の供給を行うリレー回路と、定着器の温度情報を検出する定着温度検出手段と、前記定着温度検出手段の情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する制御手段とを有する画像形成装置おける加熱源制御方法であって、前記定着温度検出手段からの入力情報に基づき前記リレー回路への通電を制御する際に、比較電圧を発生させる回路と、前記定着温度検手段を入力する比較手段にコンパレータを用い、少なくとも、比較電圧を発生させる電源電圧と、前記定着温度検手段の電源電圧と、前記コンパレータへ電源電圧に、省エネルギモードの時にも通電状態の電源電圧を用いていることを特徴とする画像形成装置における加熱源制御方法。
  7. 給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する複数の加熱源と、当該複数の加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、前記複数の加熱源の接続状態を個別に検出する接続検出手段と、前記リレー回路を通して前記各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行う通電制御手段と、当該通電制御手段の動作を制御する制御手段と、を備え、少なくとも印字可能な第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記リレー回路は、前記第1のモードのときにオフして前記加熱源側への通電を遮断し、前記第2のモードのときにオンして前記加熱源側への通電を行い、当該第2のモードにおいて、前記制御手段は、前記接続検出手段の検出結果に基づいて、前記通電制御手段の動作を制御して、前記リレー回路を通して前記各加熱源に供給される電源の供給/遮断を行うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記接続検出手段の検出結果に基づいて、前記加熱源毎に前記通電制御手段を選択的に動作させることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記通電制御手段の前記加熱源毎の動作のタイミングを適宜変更することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成し、画像形成した用紙を定着部で所定の定着温度で加熱して定着させた後、出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する複数の加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該複数の加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、前記定着部の温度を検出する定着温度検出手段と、前記リレー回路の動作を制御して前記複数の加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、前記定着温度検出手段の検出結果に基づいて当該通電制御手段の動作を制御する制御手段と、を備え、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記制御手段は、前記第2のモードのときに前記通電制御手段を介して前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記定着温度検出手段の検出結果に基づいて、前記通電制御手段を介して前記リレー回路のオン/オフを制御して、前記加熱源への電源の供給/遮断を制御することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記定着温度検出手段は、アナログの温度検出信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、当該アナログの温度検出信号をデジタルの温度検出信号に変換するA/D変換手段と、当該デジタルの温度検出信号に基づいて、前記通電制御手段を介して前記リレー回路のオン/オフを制御する演算手段と、を備えていることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記定着温度検出手段の温度検出信号を所定の比較電圧と比較して前記通電制御手段の動作を制御する比較手段を備え、当該比較手段の動作電圧、当該比較電圧及び前記定着温度検出手段の動作電圧として、前記第2のモード時にも通電される電源電圧を利用することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  13. 給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、前記リレー回路の動作を制御して前記加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、各種情報を検出する情報検出手段と、を備え、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを有する画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記第2のモードのときに、前記リレー回路への通電を遮断して前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記情報入力手段の検出情報に基づいて、前記リレー回路への通電と非通電を行って、当該リレー回路をオン/オフさせて前記加熱源への電源の供給/遮断を行うことを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記画像形成装置は、前記情報検出手段の検出する情報に基づいて前記通電制御手段の動作を制御する制御手段を備え、当該制御手段が、前記第1のモードのときに、前記情報検出手段の検出情報に基づいて、前記通電制御手段のオン/オフ動作を制御して前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、前記加熱源への電源の供給/遮断を制御することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成装置は、前記加熱源の動作モードを設定入力する入力手段と、当該設定入力された動作モードを格納する記憶手段と、前記通電制御手段の動作を制御する制御手段と、を備え、当該制御手段が、前記第1のモードのときに、前記情報検出手段の検出する情報及び当該記憶手段の格納する動作モードに基づいて、前記通電制御手段のオン/オフ動作を制御して前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて、前記加熱源への電源の供給/遮断を制御することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  16. 給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、現在の時刻情報を提供するタイマ手段と、現在の月日等のカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータと時刻データを格納する記憶手段と、前記リレー回路の動作を制御して前記加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記第2のモードのときに前記通電制御手段に前記リレー回路への通電を遮断させ、前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記通電制御手段をオン/オフ動作させて、前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて前記加熱源への電源の供給/遮断を制御するとともに、前記タイマ手段と前記カレンダ手段の提供する現在時刻及びカレンダ情報と前記記憶手段のカレンダデータ及び時刻データを比較し、当該比較結果に基づいて、前記第2モードへの移行を制御することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記画像形成装置は、動作モードの移行カレンダデータと時刻データを設定入力する入力手段を、さらに備え、当該入力手段で入力された月日等のカレンダデータまたは/及び時刻データで前記記憶手段のカレンダデータ、時刻データを書き換えまたは追加して登録することを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
  18. 給紙部から搬送される用紙に画像データに基づいて画像を形成して出力する画像形成部と、当該画像形成部の所定部分を保温する加熱源と、通電時にオフし、非通電時にオンして、当該加熱源への電源の供給/遮断を行うリレー回路と、現在の時刻情報を提供するタイマ手段と、現在の月日等のカレンダ情報を提供するカレンダ手段と、予め設定された動作モードの移行月日等のカレンダデータ、時刻データを格納する記憶手段と、前記リレー回路の動作を制御して前記加熱源への電源の供給/遮断を制御する通電制御手段と、少なくとも印字可能及び印字可能な状態への遷移中の第1のモードとエネルギを節約する省エネルギを実現する第2のモードとを制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記第2のモードのときに前記通電制御手段に前記リレー回路への通電を遮断させ、前記リレー回路をオンさせて前記加熱源に電源の供給を行い、前記第1のモードのときに、前記タイマ手段と前記カレンダ手段の提供する現在時刻及びカレンダ情報と前記記憶手段のカレンダデータ及び時刻データを比較して、当該比較結果に基づいて、前記通電制御手段をオン/オフ動作させて、前記リレー回路への通電と非通電を行い、当該リレー回路をオン/オフさせて前記加熱源への電源の供給/遮断を制御することを特徴とする画像形成装置。
  19. 前記画像形成装置は、動作モードの移行月日カレンダデータ、時刻データを設定入力する入力手段を、さらに備え、当該入力手段で入力された月日データまたは/及び時刻データで前記記憶手段の月日データ、時刻データを書き換えまたは追加して登録することを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
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