JP2020169244A - 洗浄剤セット及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】常温でも繊維へのダメージを低減して被洗浄物の洗浄及び漂白等を可能にし、使用コストの低減及び作業効率の向上を図ることが可能な洗浄剤セット及びその使用方法を提供する。【解決手段】本発明に係る洗浄剤セットは、炭酸ナトリウム過酸化水素化物を含む第1組成物と、有機酸を含む第2組成物とを備え、前記第1組成物と前記第2組成物は分けて保存されるものであり、前記第1組成物と前記第2組成物とは、前記有機酸が前記炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の配合割合となるように混合されて洗剤組成物を構成することを特徴とする。また、本発明に係る洗浄剤セットの使用方法は、被洗浄物に、前記第1組成物と前記第2組成物を混合して得られる洗剤組成物を接触させる工程を含む。【選択図】なし

Description

本発明は洗浄剤セット及びその使用方法に関し、より詳細には衣料、住居及び自動食器洗浄機等に適用することが可能な洗浄剤セット及びその使用方法に関する。
洗濯用洗剤や石鹸等の洗剤組成物は、一般に、被洗浄物の表面から不純物、汚れ及び染みを物理的に除去する機能を有する。これらの洗剤組成物は界面活性剤を含有しており、不純物等を当該界面活性剤のミセル中に取り込み、被洗浄物の表面からバルクに取り去る。
しかし、これらの洗濯用洗剤及び石鹸は、油汚れ及び疎水性の染みの除去に対しては、洗浄効果が低い。そのため、油汚れ等に対しては、これらを界面活性剤で取り除く代わりに、漂白剤を用いて漂白することが行われている。
そのような漂白剤としては、例えば、特許文献1に開示の洗剤組成物が挙げられる。この洗剤組成物によれば、過酸化水素源と、少なくとも一つのテルペンとを組み合わせて含有させることにより、繊維を害することなく着色した織物を洗浄することができるとされている。そして、特許文献1には、過酸化水素源の一例として過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸化水素化物)が挙げられている。
しかし、過酸化水素源として過炭酸ナトリウムを用いても、繊維に対するダメージを十分に抑制することはできない。また、過炭酸ナトリウムを常温で用いた場合には、水に対する溶解性が低く、漂白力も弱いことから、例えば、大気圧下では40℃〜80℃に洗剤組成物を加温して用いる必要がある。これにより、過炭酸ナトリウムを洗剤組成物に用いた場合には、当該洗剤組成物を加温するのに要する使用コストの増大が問題となる。また、前記数値範囲内にまで洗剤組成物を加温するための時間も必要となり、作業効率も低いという問題がある。
特表2006−508233号公報
本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、常温でも繊維へのダメージを低減して被洗浄物の洗浄及び漂白等を可能にし、使用コストの低減及び作業効率の向上を図ることが可能な洗浄剤セット及びその使用方法を提供することにある。
本発明の洗浄剤セットは、前記の課題を解決するために、炭酸ナトリウム過酸化水素化物を含む第1組成物と、有機酸を含む第2組成物とを備え、前記第1組成物と前記第2組成物は分けて保存されるものであり、前記第1組成物と前記第2組成物とは、前記有機酸が前記炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の配合割合となるように混合されて洗剤組成物を構成することを特徴とする。
前記構成の洗浄剤セットは、第1組成物と第2組成物とをそれぞれ分けて保存するものであり、これらを混合することで洗剤組成物を構成する。第1組成物に含まれる炭酸ナトリウム過酸化水素化物は漂白作用を有するため、被洗浄物に付着している不純物、汚れ及び染みを漂白する。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物は発泡性を有するため、被洗浄物に付着している不純物等を物理的に除去する。さらに、炭酸ナトリウム過酸化水素化物は、消臭、滅菌及び殺菌作用も有するので、被洗浄物の消臭や滅菌、殺菌も可能にする。
一方、第2組成物に含まれる有機酸は、第1組成物と第2組成物を混合することで炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水に対する溶解性の低下を抑制する。そのため、例えば、40℃〜80℃程度に加温しなくても、常温での使用を可能にする。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の漂白作用の低下も抑制するので、加温しなくても、常温で優れた漂白作用を発揮させることができる。これにより、加温に要する使用コストの削減が図れ、かつ、加温作業の省略による作業効率の向上が図れる。しかも、被洗浄物が繊維である場合にも、有機酸と併用することで当該繊維に与えるダメージを低減して洗浄することができる。
尚、前記洗剤組成物に於ける有機酸と炭酸ナトリウム過酸化水素化物の配合割合は、当該有機酸が炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の範囲である。前記配合割合を0.2以上にすることで、常温に於ける炭酸ナトリウム過酸化水素化物の過度な溶解性の低下、及び漂白力の低下を抑制することができる。その一方、前記配合割合を0.5以下にすることで、洗剤組成物が過度に酸性となるのを抑制することができる。
前記の構成に於いては、前記有機酸がコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸及び乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらの有機酸を用いることにより、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の溶解性や漂白力の低下を一層抑制することができる。
また、前記の構成に於いては、前記洗浄剤セットが衣料用、住居用及び自動食器洗浄機用であることが好ましい。
本発明の洗浄方法は、前記の課題を解決するために、前記洗浄剤セットを用いた洗浄剤セットの使用方法であって、被洗浄物に、前記第1組成物と前記第2組成物を混合して得られる洗剤組成物を接触させる工程を含むことを特徴とする。
前記の構成によれば、有機酸が炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の配合割合となるように、第1組成物と第2組成物を混合することで洗剤組成物を構成する。この洗剤組成物中には炭酸ナトリウム過酸化水素化物が含まれているため、被洗浄物に付着している不純物、汚れ及び染みを漂白する。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物は発泡性を有するため、被洗浄物に付着している不純物等を物理的に除去する。さらに、炭酸ナトリウム過酸化水素化物は、消臭、滅菌及び殺菌作用も有するので、被洗浄物の消臭や滅菌、殺菌も可能にする。
また、洗剤組成物中には有機酸も含まれているため、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水に対する溶解性の低下を抑制する。そのため、例えば、40℃〜80℃程度に加温しなくても、常温で被洗浄物の洗浄を可能にする。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の漂白作用の低下も抑制するので、加温しなくても、常温で優れた漂白が可能になる。しかも、被洗浄物が繊維である場合にも、有機酸と併用することで当該繊維に与えるダメージを低減して洗浄することができる。
尚、前記洗剤組成物に於ける有機酸と炭酸ナトリウム過酸化水素化物の配合割合は、当該有機酸が炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の範囲である。前記配合割合を0.2以上にすることで、常温に於ける炭酸ナトリウム過酸化水素化物の過度な溶解性の低下、及び漂白力の低下を抑制することができる。その一方、前記配合割合を0.5以下にすることで、洗剤組成物が過度に酸性となるのを抑制することができる。
前記の構成に於いては、前記被洗浄物に対する洗剤組成物の接触を常温で行うことが好ましい。これにより、加温に要する使用コストの削減が図れ、かつ、加温作業の省略による作業効率の向上が図れる。
前記の構成に於いては、前記洗剤組成物のpHが6.5〜8の範囲内であることが好ましい。これにより、対象洗浄物に対するダメージを低減することができる。
本発明によれば、炭酸ナトリウム過酸化水素化物を含む第1組成物と、有機酸を含む第2組成物とを、当該有機酸が炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の配合割合となるように混合して用いることにより、常温でも被洗浄物へのダメージを低減して被洗浄物の洗浄及び漂白を可能にし、使用コストの低減及び作業効率の向上を図ることが可能な洗浄剤セット及びその使用方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る洗浄剤セット、及び洗浄剤セットの使用方法について以下に説明する。
(洗浄剤セット)
本実施の形態に係る洗浄剤セットは、炭酸ナトリウム過酸化水素化物を含む第1組成物と、有機酸を含む第2組成物とを備える。本実施の形態の洗浄剤セットに於いて、第1組成物と第2組成物は分けて保存されるものである。洗浄剤セットの使用の際に、第1組成物と第2組成物を混合し、洗浄剤としての洗剤組成物を作製する。尚、本明細書に於いて、「洗浄剤」とは、第1組成物、第2組成物及びこれらを混合して得られる洗剤組成物を総称する意味である。
前記第1組成物は、炭酸ナトリウム過酸化水素化物(2NaCO・3H又はNaCO・1.5H)を少なくとも含む。第1組成物は粒子状又は粉末状であることが好ましい。
前記炭酸ナトリウム過酸化水素化物は被洗浄物に対し漂白作用を及ぼす機能を有する。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物は発泡性も有するため、被洗浄物に付着している不純物、汚れ行う染みを物理的に除去する機能を有する。
炭酸ナトリウム過酸化水素化物の第1組成物中に於ける含有量は、下限値が第1組成物の全質量に対し50質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上である。また、前記含有量の上限値は、第1組成物の全質量に対し100質量%以下である。炭酸ナトリウム過酸化水素化物の含有量の下限値を50質量%以上にすることにより、漂白作用及び洗浄作用の過度な低下を抑制することができる。その一方、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の含有量の上限値を100質量%以下にすることにより、不溶物を低減することができる。
前記第1組成物には、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の機能を過度に損なわない範囲で、必要に応じて他の任意成分が含まれていてもよい。
前記第2組成物は、有機酸を少なくとも含む。有機酸の併用により、第1組成物と第2組成物の混合を常温で行っても、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水に対する溶解性が低下するのを防止することができる。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の漂白性の低下も抑制することができる。
前記有機酸は、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸及び乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である。これらの有機酸のうち、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水に対する溶解性、洗浄性、及び漂白性の観点からは、クエン酸、コハク酸が好ましい。
前記有機酸の第2組成物中に於ける含有量は、下限値が第2組成物の全質量に対し90質量%以上、好ましくは95質量%以上、より好ましくは98質量%以上である。また、前記含有量の上限値は、第2組成物の全質量に対し100質量%以下である。有機酸の含有量の下限値を90質量%以上にすることにより、漂白作用及び洗浄作用の過度な低下を抑制することができる。その一方、有機酸の含有量の上限値を100質量%以下にすることにより、洗剤組成物の安定化を図ることができる。
前記第2組成物には、有機酸の機能を過度に損なわない範囲で、必要に応じて他の任意成分が含まれていてもよい。そのような任意成分としては、例えば、界面活性剤、ビルダー、色素、蛍光増白剤、漂白剤、消泡剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、香料等が挙げられる。さらに、必要に応じて、水、溶媒等の液体媒体を含有してもよい。
前記界面活性剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
任意成分の含有量は特に限定されず、適宜必要に応じて設定することができる。
前記第1組成物と第2組成物を混合して得られる洗剤組成物に於いて、有機酸と炭酸ナトリウム過酸化水素化物との配合割合は、当該有機酸が炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の範囲内であり、好ましくは0.3〜0.4である。前記配合割合を0.2以上にすることで、常温に於ける炭酸ナトリウム過酸化水素化物の過度な溶解性の低下、及び漂白力の低下を抑制することができる。その一方、前記配合割合を0.5以下にすることで、洗剤組成物のpHを中性近くにすることができる。
また、前記第1組成物と第2組成物を混合して得られる洗剤組成物のpHは、6.5〜8の範囲内であり、好ましくは7.0〜8.0、より好ましくは6.8〜7.2である。洗剤組成物のpHを6.5以上にすることにより、洗浄性の低下を防止することができる。また、洗濯機等を用いて被洗浄物の洗浄を行う場合、当該洗濯機等に於いて鉄でできた部分に錆が発生するのを抑制することができる。その一方、洗剤組成物のpHを8以下にすることにより、対象洗浄物のダメージを低減することができる。
本実施の形態に係る洗浄剤セットは、衣料用、住居用及び自動食器洗浄機用として好適に用いることができる。
(洗浄剤セットの使用方法)
本実施の形態に係る洗浄剤セットの使用方法は、前記第1組成物と第2組成物を混合して得られる洗剤組成物を、被洗浄物に接触させる工程を少なくとも含む。前記工程は被洗浄物の洗浄、漂白、消臭、及び滅菌又は殺菌を行うので、洗浄工程、漂白工程、消臭工程、及び滅菌又は殺菌工程としての機能を果たす。
被洗浄物としては特に限定されず、例えば、衣料や布製品、自動食器洗浄機等が挙げられる。
前記工程は、例えば、被洗浄物が衣料や布製品である場合、当該衣料等が投入された水に第1組成物及び第2組成物をそれぞれ添加することで、洗剤組成物が水に溶解した洗浄液を構成する。この洗浄液には炭酸ナトリウム過酸化水素化物が含まれるため、当該炭酸ナトリウム過酸化水素化物が有する漂白作用や発泡性により、衣料等に付着した不純物、汚れ及び染みを漂白し、及び物理的に除去して洗浄することができる。また、炭酸ナトリウム過酸化水素化物は、消臭、滅菌及び殺菌作用も有するため、衣料等の消臭や滅菌、殺菌も可能である。
前記工程は任意の温度条件下で行うことができる。換言すれば、本実施の形態の使用方法で用いられる洗浄液の温度は任意であり、特に限定されない。第1組成物に含まれる炭酸ナトリウム過酸化水素化物は、常温では水に対する溶解性が低いため、従来は、40℃〜80℃の範囲に洗浄液を加温することで、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水に対する溶解性を確保していた。しかし、本実施の形態では、第2組成物に含まれる有機酸を混合して併用することで、常温に於いても炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水に対する溶解性が低下するのを抑制する。その結果、加温することなく炭酸ナトリウム過酸化水素化物が溶解した洗浄液にて、被洗浄物の洗浄等が可能となる。また、有機酸の混合は、炭酸ナトリウム過酸化水素化物が有する漂白作用の機能の低下も抑制する。これにより、被洗浄物に対し良好な洗浄性及び漂白性を発揮させることができる。尚、本明細書に於いて「溶解性」とは、任意の洗浄時間内における、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水への溶解の程度を意味する。また、本明細書に於いて、「常温」とは5℃〜35℃の温度範囲にあることを意味する。
洗剤組成物の洗浄液中における濃度は、2g/L〜6g/Lが好ましく、3g/L〜6g/Lがより好ましく、5g/L〜6g/Lが特に好ましい。前記濃度の下限値を2g/L以上にすることで被洗浄物に対する洗浄性の維持が図られる。その一方、前記濃度の上限値を6g/L以下にすることで、被洗浄物が衣料である場合に、前記工程後に行われる水によるすすぎ性を良好に維持することができる。
前記工程に於いて、被洗浄物が衣料の場合、洗浄剤(洗剤組成物)の容量(リットル)と、衣料の質量(kg)との比(以下、「浴比」という。)は、[洗浄液の容量(リットル)]/[衣料の質量(kg)]で2〜20が好ましく、3〜10以下がより好ましく、3〜4以下が特に好ましい。前記浴比を2以上にすることで、被洗浄物に対する逆汚染の防止が図られる。その一方、前記浴比を20以下にすることで、洗浄効率の低下を抑制することができる。
本実施の形態の洗浄方法に於いては、前記工程の後に水によるすすぎ工程を行ってもよい。また、すすぎ工程は複数回行うことも可能である。すすぎ工程で用いる水の温度は特に限定されないが、通常は常温である。また、水の量も特に限定されず、適宜必要に応じて設定することができる。
以下、本発明に関し実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例においては、被洗浄物として、5cm×5cmのWFK10D標準汚染布(綿、皮脂及び顔料が付着した汚染布。Wfk Testgewebe GmbH)1枚、及び 標準汚染布を綿タオルに縫いつけたものとバスタオル4枚(略1kg)を用いた。この被洗浄物を家庭用洗濯機(製品名:NA−VX8500R、パナソニック(株)製、10kg洗い)にタオルとバスタオルを投入し、常温(水温9℃)の水(水道水)20Lを入れた。また、本実施例に係る洗浄剤セットとして、炭酸ナトリウム過酸化水素化物からなる第1組成物10gと、クエン酸からなる第2組成物4gとを、同時に家庭用洗濯機内に投入した(有機酸の炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対する質量基準での混合割合0.4)。尚、浴比([洗浄液の容量(リットル)]/[衣料の質量(kg)])は20とした。
続いて、洗浄後の被洗浄物を1分間脱水した後、常温(9℃)の水(水道水)40Lを入れ、3分間すすいだ。すすぎは1回行った。
すすぎ後、被洗浄物を5分間脱水し、WFK10D標準汚染布を取り出して乾燥を行った。乾燥は、室温18℃、湿度60%の屋内干しの環境下で20時間行った。
(実施例2)
本実施例に於いては、実施例1のWFK10D標準汚染布に代えて、5cm×5cmのWFK20D標準汚染布(皮脂及び顔料が付着した汚染布。Wfk Testgewebe GmbH)を用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、被洗浄物の洗浄、すすぎ及び乾燥を行った。
(実施例3)
本実施例に於いては、実施例1のWFK10D標準汚染布に代えて、5cm×5cmのWFK10L標準汚染布(赤ワインが付着した汚染布。Wfk Testgewebe GmbH)を用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、被洗浄物の洗浄、すすぎ及び乾燥を行った。
(実施例4)
本実施例に於いては、実施例1のWFK10D標準汚染布に代えて、5cm×5cmのEMPA112標準汚染布(ココアが付着した汚染布。EMPA社製)を用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、被洗浄物の洗浄、すすぎ及び乾燥を行った。
(比較例1)
本比較例においては、被洗浄物として実施例1と同じものを用いた。この被洗浄物を家庭用洗濯機(製品名:NA−VX8500R、パナソニック(株)製、10kg洗い)に約1kg投入し、常温(水温9℃)の水(水道水)20Lを入れた。さらに本比較例では、洗剤として中性洗剤(製品名:TKエコソープ、高松油脂(株)製)を用い、10gを家庭用洗濯機内に投入した。尚、浴比([洗浄液の容量(リットル)]/[衣料の質量(kg)])は20とした。
続いて、洗浄後の被洗浄物を1分間脱水した後、常温(9℃)の水(水道水)40Lを入れ、3分間すすいだ。すすぎは1回行った。
すすぎ後、被洗浄物を5分間脱水し、WFK10D標準汚染布のみを取り出して乾燥を行った。乾燥は、室温18℃、湿度60%の屋内干しの環境下で20時間行った。
(比較例2)
本比較例に於いては、比較例1のWFK10D標準汚染布に代えて、5cm×5cmのWFK20D標準汚染布(皮脂及び顔料が付着した汚染布。Wfk Testgewebe GmbH)を用いた。それ以外は、比較例1と同様にして、被洗浄物の洗浄、すすぎ及び乾燥を行った。
(比較例3)
本比較例に於いては、比較例1のWFK10D標準汚染布に代えて、5cm×5cmのWFK10L標準汚染布(赤ワインが付着した汚染布。Wfk Testgewebe GmbH)を用いた。それ以外は、比較例1と同様にして、被洗浄物の洗浄、すすぎ及び乾燥を行った。
(比較例4)
本比較例に於いては、比較例1のWFK10D標準汚染布に代えて、5cm×5cmのEMPA112標準汚染布(ココアが付着した汚染布。EMPA社製)を用いた。それ以外は、比較例1と同様にして、被洗浄物の洗浄、すすぎ及び乾燥を行った。
(洗浄率の測定)
実施例1〜4及び比較例1〜4に係る洗浄後の標準汚染布及び洗浄前の標準汚染布について、それぞれ反射率の測定を行った。反射率の測定には、反射率計(製品名:TR−1000D、東京電色(株)製)を用いた。
さらに測定した反射率の測定値に基づき、以下の計算式で各実施例及び比較例に係る標準汚染布の洗浄率を算出した。結果を表1及び表2に示す。
洗浄率(%)=(Rw−Rs)/(Ro−Rs)×100
Rw:洗浄後の標準汚染布の反射率、Rs:洗浄前の標準汚染布の反射率、Ro:汚染前の白布(各標準汚染布における汚染前の白布)の反射率
Figure 2020169244
Figure 2020169244
表1及び表2から明らかな通り、それぞれの標準汚染布に於いて、実施例1〜4に係る洗浄剤セットを用いて洗浄を行った場合、比較例1〜4に係る一般の中性洗剤を用いた場合と比較して、いずれも洗浄率の値が高く、良好な洗浄作用及び漂白作用を示すことが確認された。
(実施例5)
本実施例に係る洗浄剤セットについて、常温の水に対する溶解性試験を行った。
すなわち、炭酸ナトリウム過酸化水素化物からなる第1組成物5gと、クエン酸からなる第2組成物2gとを、常温(水温11℃)の水(水道水)1000mlに投入し、30秒毎に5秒間ガラス棒で撹拌した。その結果、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水への投入後、約1分50秒で完全に溶解したことが確認された。
(比較例5)
炭酸ナトリウム過酸化水素化物について、常温の水に対する溶解性試験を行った。
すなわち、炭酸ナトリウム過酸化水素化物5gを常温(水温11℃)の水(水道水)1000mlに投入し、30秒毎に5秒間ガラス棒で撹拌した。その結果、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の水への投入後、約10分間を経過しても完全に溶解することはなく、不溶解分が確認された。

Claims (6)

  1. 炭酸ナトリウム過酸化水素化物を含む第1組成物と、有機酸を含む第2組成物とを備え、
    前記第1組成物と前記第2組成物は分けて保存されるものであり、
    前記第1組成物と前記第2組成物とは、前記有機酸が前記炭酸ナトリウム過酸化水素化物に対し質量基準で0.2〜0.5の配合割合となるように混合されて洗剤組成物を構成する洗浄剤セット。
  2. 前記有機酸がコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸及び乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の洗浄剤セット。
  3. 前記洗浄剤セットが衣料用、住居用及び自動食器洗浄機用である請求項1又は2に記載の洗浄剤セット。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の洗浄剤セットを用いた洗浄剤セットの使用方法であって、
    被洗浄物に、前記第1組成物と前記第2組成物を混合して得られる洗剤組成物を接触させる工程を含む洗浄剤セットの使用方法。
  5. 前記被洗浄物に対する洗剤組成物の接触を常温で行う請求項4に記載の洗浄剤セットの使用方法。
  6. 前記洗剤組成物のpHが6.5〜8の範囲内である請求項4又は5に記載の洗浄剤セットの使用方法。
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