JP3109607B2 - しみ抜き方法 - Google Patents

しみ抜き方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維、天然繊維か
らなる衣服、テーブルクロス、シーツ、ピローケース、
カーペット等に血液、食料、カビ、化粧品、機械油等の
付着した様々なしみを除去することのできる、しみ抜き
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来衣服等に付着した血液等のしみを除
去する場合塩素系および酸素系の漂白剤が使用されてい
る。塩素系漂白剤としては、次亜塩素酸ソーダおよび晒
粉および塩素化イソシヌル酸類が使用され、酸素系の漂
白剤としては過酸化水素水、過炭酸ソーダおよび過硼酸
ソーダが使用されている。また漂白を洗浄と同時に行う
目的で、次亜塩素酸アルカリ金属塩に各種洗剤を混合す
る洗浄漂白剤組成物の特許が出願されている。(特開昭
52ー69415 、特開昭60ー63300 等)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しみ抜き剤として、酸
素系漂白剤を使用する場合は、効果が弱く完全にしみを
除くことができない。またしみ抜き剤として、塩素系の
次亜塩素酸ソーダ、晒粉を使用する場合薬剤の安定性が
悪いため、塩素濃度をコントロールすることが難しく、
しみ抜き効果にばらつきを生じる。さらに、次亜塩素酸
ソーダ、晒粉を使用する場合、しみをを完全に除去する
ために使用量を増加させると繊維の劣化が激しくなり、
使いこなすことは、非常に困難であった。
【0004】また近年、クリーニング業界やリネンサプ
ライ業界等では、人手不足の解消といった目的により従
来から使用してきたバッチ式の工業用洗濯機から連続式
の工業用洗濯機への更新が、行われている。しかし、連
続式の工業用洗濯機の場合、バッチ式の工業用洗濯機に
比較して、物理的攪拌効率が劣るため、同じ処理条件で
は、洗浄効果および濯ぎ効果が劣るため製品の仕上がり
が悪いという欠点があった。
【0005】本発明の目的は、上記の従来のしみ抜き方
法の問題点がない、しみ抜き方法を提供することにあ
る。本発明者らは、連続式の洗濯機用のしみ抜き性を改
善すべく鋭意検討を行った結果、塩素化イソシアヌル酸
とアルカリ性を呈する物質を併用することで上記の目的
を達成できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、しみのつ
いた布を連続式の工業用洗濯機を用いて漂白剤含有水溶
液で処理してしみ抜きを行う方法において、漂白剤含有
水溶液が塩素化イソシアヌル酸を残留塩素濃度として
00ppm〜1000ppm含有し、pHが8〜12の
範囲となるようにアルカリ性を呈する物質を溶解させた
水溶液であることを特徴とするしみ抜き方法に関する。
【0007】塩素化イソシアヌル酸としては、二塩素化
イソシアヌル酸ナトリウム、二塩素化イソシアヌル酸ナ
トリウムの水和物、二塩素化イソシアヌル酸カリウム等
の二塩素化イソシアヌル酸塩、二塩素化イソシアヌル
酸、三塩素化イソシアヌル酸のなかから選ばれた1種な
いし2種以上のものが、使用できる。この中で、二塩素
化イソシアヌル酸塩およびその水和物、三塩素化イソシ
アヌル酸が好ましい。
【0008】また、本発明のアルカリ性を呈する物質と
しては、水酸化アルカリ金属塩、燐酸アルカリ金属塩、
ケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、アルミノ
ケイ酸アルカリ金属塩の中から選ばれた少なくとも1種
の化合物が挙げられる。本発明方法の漂白剤含有水溶液
は、残留塩素濃度が400ppm〜1000ppmの
範囲で、pHが8〜12、好ましくは10〜11の範囲
になるように上記の塩素化イソシアヌル酸とアルカリ性
を呈する物質を溶解させた水溶液を用いる。この際に水
を用いるよりも50〜80℃の温水を用いたほうが処理
時間を短縮できるため望ましい。この本発明のしみ抜き
を方法を行う際に、通常の漂白剤、洗剤等に用いられる
添加剤として、界面活性剤、キレート剤、蛍光増白剤等
の成分を混合することも可能である。
【0009】本発明方法によれば、従来しみ抜きに用い
られている次亜塩素酸ソーダに比較して、高いしみ抜き
性が得られ、さらに繊維の劣化の少ない処理を行うこと
ができる。さらに、連続式の工業用洗濯機で処理した場
合でも、バッチ式の工業用洗濯機で処理した場合と同等
の仕上がりが可能となる。連続式の工業用洗濯機は、通
常、予洗槽、本洗槽、濯ぎ槽、仕上げ加工槽よりなる
が、本発明方法では、濯ぎ槽前の工程、特に実施例にし
めすように、本洗槽の後半に、塩素化イソシアヌル酸と
アルカリ性を呈する物質を加えるのが好ましい。アルカ
リ性を呈する物質の添加量は、使用する化合物により特
に限定できないが、pHが前記範囲に入るように添加す
れば良く、通常は塩素化イソシアヌル酸100重量部に
対して10〜2000重量である。
【0010】本発明方法は連続式の工業用洗濯機に使用
する場合、従来のしみ抜き方法より良い効果が得られる
が、当然、バッチ式の工業用洗濯機、家庭用の洗濯機に
も使用可能である。以下、本発明を実施例により具体的
に説明する。
【0011】
【実施例】
実施例1〜5及び比較例1〜3 表1に示す条件で以下の方法で処理し、評価を行った。
使用した塩素化イソシアヌル酸は、二塩素化イソシアヌ
ル酸ナトリウムを使用し、アルカリ性を呈する物質とし
てメタ珪酸ソーダを用いた。汚染布として、油、血液、
カカオ、ミルク、ワインの5種類のしみを付着させた綿
布を用いた。
【0012】〔処理方法〕小型洗濯機に温水(70℃)
5リットルをいれ、これに表1に記載の条件で二塩素化
イソシアヌル酸ナトリウムを添加した。この処理液に汚
染布100g投入し、1/50の浴比で、5分間処理を
行い、更に水道水により濯ぎを5分間行った後、アイロ
ンをかけ、評価を行った。また比較例として、メタ珪酸
ソーダの添加量を減らしてpH7の場合及び次亜塩素酸
ソーダを使用し、二塩素化イソシアヌル酸ナトリウムと
同様な方法で処理を行い評価した。結果を表2に示す。 〔評価方法〕色差計(東京電色社製)を用い処理した汚
染布のハンター白度を測定した。また同様にして、処理
前汚染布および各しみを付着させる前の原布のハンター
白度を測定し、しみ抜き効果を次式より求めた。
【0013】 しみ抜き効果(%)=(HWA−HWB)/(HWA−
HWC) HWA:処理前汚染布のハンター白度 HWB:処理後汚染布のハンター白度 HWC:しみ付着前原布のハンター白度
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】(実施例6〜8及び比較例4〜5)表3に
示す条件で以下の方法で処理し、評価を行った。使用し
た塩素化イソシアヌル酸は、二塩素化イソシアヌル酸ナ
トリウムを使用した。また比較例として次亜塩素酸ソー
ダを使用した。 〔処理方法〕第1槽で予洗、第2〜第6槽で本洗、第7
槽〜第15槽ですすぎ、第16槽で仕上げ加工を行って
いる16槽の連続式工業用洗濯機の第6槽に表3に記載
の条件で二塩素化イソシアヌル酸ナトリウムおよびソー
ダ灰を添加した。また比較例として二塩素化イソシアヌ
ル酸ナトリウムに変えて次亜塩素酸ソーダを添加した。
処理温度は80℃で行い、1槽当たりの処理時間は94
秒で行い、被洗物量は50kgで行った。被洗物として
シーツ、ピローケース等50kgと実施例1で使用した
汚染布100gを使い処理を行った後、アイロンをか
け、汚染布の評価を行った。結果を表4に示す。 〔評価方法〕しみ抜き効果は、実施例1と同様に行っ
た。さらに、繊維の劣化性を評価する目的で、テンシロ
ン(東洋ボードウイン社製)を用いて、引張強度を測定
した。繊維の劣化率を次式で求めた。
【0017】 劣化率(%)=(KYA−KYB)/KYA KYA:処理前の引張強度 KYB:処理後の引張強度
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06L 3/06 C11D 7/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 しみのついた布を連続式の工業用洗濯機
    を用いて漂白剤含有水溶液で処理してしみ抜きを行う方
    法において、漂白剤含有水溶液が塩素化イソシアヌル酸
    を残留塩素濃度として400ppm〜1000ppm
    有し、pHが8〜12の範囲となるようにアルカリ性を
    呈する物質を溶解させた水溶液であることを特徴とする
    しみ抜き方法。
  2. 【請求項2】 塩素化イソシアヌル酸が、二塩素化イソ
    シアヌル酸塩およびその水和物、三塩素化イソシアヌル
    酸から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1
    記載のしみ抜き方法。
  3. 【請求項3】 アルカリを呈する物質が、水酸化アルカ
    リ金属塩、燐酸アルカリ金属塩、ケイ酸アルカリ金属
    塩、炭酸アルカリ金属塩、アルミノケイ酸アルカリ金属
    塩の中から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求
    項1記載のしみ抜き方法。
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