JP4290322B2 - 血液汚染布の洗浄方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホテル及び病院で使用されるシーツ、包布、白衣など、一般の洗濯衣料と異なる特殊な血液のシミ汚れが付着した血液汚れ布、例えば衣料や繊維製品等を洗浄する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
衣料や繊維製品に付着した血液汚れは、非常に落としにくい汚れであるため、通常は先ず水による予備洗浄が行われ、その後、本洗浄として、洗剤、アルカリ剤、漂白剤を併用して60〜80℃の高温で洗浄が行われている。その際、省力化、効率化の面から、本業界に特徴的な洗濯機である連続式洗濯機が使用され、漂白剤処理工程、柔軟剤処理工程あるいは糊剤処理工程から出る廃水の一部は洗浄槽に再循環させて再使用される。しかし、それだけでは汚れの除去が不十分であり、再洗浄が行われている場合が多い。
【0003】
本洗浄及び再洗浄で除去されずに残存した汚れは乾燥及び仕上工程を通過することで更に除去が困難となることが多く、血液汚れをよく除くことのできる洗浄剤もしくは洗浄方法の研究がなされてきた。
【0004】
例えば、特開昭63−190075号公報には、血液汚染布を、水溶性高分子を含有するアルカリ溶液で予備洗浄後、漂白剤を含む洗浄液で本洗浄する方法が提案されているが、その洗浄効果は未だ満足できるものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、血液汚染布を、水と該水中の全硬度成分を捕捉するために必要な量の理論値以上の量(以下、「理論値以上の量」と表記する)の水溶性キレート剤とを含有し、pH10以上、有効酸素濃度30ppm以下のアルカリ性洗浄液(A)を45℃以下の温度で用いて予備洗浄した後、漂白剤を含有するpH10以上のアルカリ性洗浄液(B)で本洗浄する血液汚染布の洗浄方法に関する。洗浄液(A)、(B)のpHは洗浄時の温度におけるpHであることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、血液汚れの付着したシーツ等の完全な洗浄には、上記に示す2段階の洗浄方法が有効であることを見出した。
【0007】
即ち、本発明の血液汚染布の洗浄方法は、第1段階として、先ず被洗物を、理論値以上の量の水溶性キレート剤を含有するpH10以上、有効酸素濃度30ppm以下、温度45℃以下のアルカリ性洗浄液〔以下、洗浄液(A)という〕で予備洗浄し、汚れをほぼ洗い落とし、次に第2段階として漂白剤を含むpH10以上のアルカリ性洗浄液〔以下、洗浄液(B)という〕を用いて本洗浄することを特徴とする洗浄方法であり、かかる洗浄方法によれば血液に由来する赤色乃至は赤褐色のシミ汚れをほとんど完全に除去でき清浄な繊維製品が得られる。
【0008】
本発明においては、第1段階(予備洗浄)で、理論値以上の量の水溶性キレート剤を含有するpH10以上、有効酸素濃度30ppm以下、温度45℃以下の洗浄液(A)による予備洗浄が行われる。このような洗浄液(A)による予備洗浄を行わない場合は血液の汚れを十分に除くことができない。また、本発明においては第1段階のみでは完全にシミ汚れを除くことはできないが、第2段階として漂白剤を含むpH10以上の洗浄液(B)で洗浄する本洗浄工程を行うことで血液のシミ汚れをほとんど完全に除去することができる。
【0009】
洗浄液(A)に使用される水溶性キレート剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸、トリポリリン酸、エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)テトラ酢酸、クエン酸、マレイン酸、ポリアクリル酸、イソアミレン−マレイン酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸−メタクリル酸共重合体、グルコン酸、ヒドロキシベンジルイミノジ酢酸、イミノジ酢酸及びこれらの塩から選ばれる一種以上が好ましい。中でも、エチレンジアミンテトラ酢酸、トリポリリン酸及びこれらの塩から選ばれる一種以上が好ましい。水溶性キレート剤は、洗浄液(A)中の硬度成分を全て捕捉する理論値以上の量で用いられるが、好ましくは理論値の1〜3倍である。なお、洗浄液(B)も上記水溶性キレート剤を含有することができるが、その場合も理論値以上の量で含むことが好ましい。この条件下、洗浄液(A)は、水溶性キレート剤を0.001〜0.5重量%含有することが好ましい。
【0010】
水中の硬度成分とは、カルシウム及びマグネシウムであり、全硬度成分の量は、ドイツ硬度、アメリカ硬度等により、単位水量中のカルシウム化合物の濃度で表現される。ドイツ硬度は全硬度成分をCaOに換算した量をmg/水100mlで表し(単位:°DH)、アメリカ硬度は全硬度成分をCaCO3に換算した量をmg/Lで表す(単位:ppm)ものである。両者には、アメリカ硬度(ppm)=ドイツ硬度(°DH)×17.85の関係がある。
【0011】
一方、キレート剤は、電気伝導度滴定法等により、その化合物の単位重量あたりのCaCO3の捕捉量を知ることができるので、水の硬度と、キレート剤のCaCO3捕捉量とから、対象となる水中の全硬度成分を捕捉するために必要なキレート剤の量の理論値を計算することができる。例えば、トリポリリン酸ナトリウムはCaCO3捕捉量が460mg/gであるので、硬度が6°DH(全硬度成分濃度はCaCO3として107.1mg/L)の水を用いる場合、全硬度成分を捕捉するためには、この水1Lあたり0.233g(107.1/460で算出)が必要である。この量が理論値である。洗浄液(A)は、水に、該水中の全硬度成分を捕捉するために必要な量の理論値以上の量の水溶性キレート剤を添加して得られる。
【0012】
また、洗浄液(A)はpH10以上とするためにアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、1号珪酸ナトリウム、2号珪酸ナトリウム、3号珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム等が挙げられる。これらアルカリ剤は、洗浄液(A)が45℃以下の温度においてpH10以上となれば、任意の濃度で用い得るが、本洗浄での洗浄効果、排水の面から、洗浄液(A)中0.01〜1重量%の範囲が適切である。
【0013】
洗浄液(A)に有効酸素が存在すると血液よごれが酸化によって洗浄されにくくなる。よって、洗浄液(A)の有効酸素濃度は20ppm以下、更に0〜10ppmが好ましい。有効酸素濃度は、チオ硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイト(亜二チオン酸ナトリウム)、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、二酸化チオ尿素、ロンガリット(スルホキシル酸ナトリウム)、カタラーゼ等の酵素類などを添加することにより調整できる。又は、有効酸素を含むリサイクル水の量を極力抑えて新水量を多く使用することにより調整できる。なお、有効酸素濃度は、JIS K 3362 7.9に従って測定されたものである。
【0014】
洗浄液(A)は好ましくは40℃以下、より好ましくは15〜35℃、特に好ましくは20〜30℃の温度で用いられる。また、予備洗浄の洗浄時間は5〜15分が好ましい。
【0015】
第2段階の本洗浄は、漂白剤を含むpH10以上の洗浄液(B)を用いて常法と同様に実施し得る。洗浄液(B)もpH10以上とするために洗浄液(A)で示したようなアルカリ剤を含有する。また、洗浄液(B)に用いられる漂白剤としては、過酸化水素、過硼酸ナトリウム等の過硼酸塩、過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、芒硝/食塩/H22付加体、尿素/H22/石こう付加体、モノ過硫酸カリウムなどの無機過酸化物、ドデカンジ過酸(DPDA)、モノ過フタル酸(モノ過フタル酸マグネシウム塩・6水塩として市販されている)などの有機過酸化物、及び次亜塩素酸塩、塩素化イソシアヌル酸などの塩素系漂白剤のいずれも使用できる。中でも過酸化水素、過炭酸塩(特に過炭酸ナトリウム)及び過硼酸塩(特に過硼酸ナトリウム)から選ばれる一種以上が好ましい。
【0016】
洗浄液(B)中の漂白剤の濃度は、酸素系漂白剤の場合有効酸素として0.001〜0.5重量%、好ましくは0.005〜0.1重量%、塩素系漂白剤の場合有効塩素として0.001〜0.1重量%、好ましくは0.005〜0.05重量%である。
【0017】
洗浄液(B)は、界面活性剤やビルダーあるいはこれらを含む洗剤を含有し得る。界面活性剤としては、界面活性剤は、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び陰イオン界面活性剤から選ばれる一種以上が好ましい。
【0018】
非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレン樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、アルキル(ポリ)グリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(ポリ)グリコシド等が挙げられる。好ましくは、窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン界面活性剤及びエステル基含有非イオン界面活性剤が挙げられる。
【0019】
陰イオン界面活性剤としては、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系及びリン酸エステル系界面活性剤が挙げられるが、カルボン酸系及びリン酸エステル系界面活性剤が好ましい。カルボン酸系界面活性剤としては、例えば炭素数6〜30の脂肪酸又はその塩、多価カルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテルカルボン酸塩、ロジン酸塩、ダイマー酸塩、ポリマー酸塩、トール油脂肪酸塩等が挙げられる。スルホン酸系界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸の縮合物塩、ナフタレンスルホン酸の縮合物塩等が挙げられる。硫酸エステル系界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、トリスチレン化フェノール硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノール硫酸エステル塩、アルキルポリグリコシド硫酸塩等が挙げられる。リン酸エステル系界面活性剤として、例えばアルキルリン酸エステル塩、アルキルフェニルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩等が挙げられる。塩としては、例えば金属塩(Na、K、Ca、Mg、Zn等)、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、脂肪族アミン塩等が挙げられる。
【0020】
両性界面活性剤としては、アミノ酸系、ベタイン系、イミダゾリン系、アミンオキサイド系が挙げられる。アミノ酸系としては、例えばアシルアミノ酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシロイルメチルアミノプロピオン酸塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アシルアミドエチルヒドロキシエチルメチルカルボン酸塩等が挙げられる。ベタイン系としては、アルキルジメチルベタイン、アルキルヒドロキシエチルベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルジメチルカルボキシメチルアンモニアベタイン等が挙げられる。イミダゾリン系としては、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルエトキシカルボキシメチルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。アミンオキサイド系としては、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルジエタノールアミンオキサイド、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド等が挙げられる。界面活性剤の濃度は、洗浄液(B)中0.0001〜0.5重量%が好ましく、更に好ましくは0.001〜0.05重量%である。なお、洗浄液(A)も上記界面活性剤を上記同様の範囲で含有することができる。
【0021】
界面活性剤としては、下記一般式(I)で表される非イオン界面活性剤が好ましい。この界面活性剤を用いる場合は、洗浄液(A)、(B)の何れに添加してもよいが、両方が該界面活性剤を含有することが好ましい。
1−O−(EO)o−(PO)p−(EO)q−H (I)
〔式中、R1は平均炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。o、p、qはそれぞれ平均付加モル数を表し、o>0、好ましくはo=2〜10、q>0、好ましくはq=2〜10、p=1〜6、好ましくはp=1〜5であり、且つo+p+q=4〜20、好ましくは6〜14である。〕。
【0022】
上記一般式(I)で表される非イオン界面活性剤は、洗浄液(A)においては0.0001〜0.5重量%、更に0.001〜0.05重量%、洗浄液(B)においては0.0001〜0.5重量%、更に0.001〜0.05重量%の濃度で用いられることが好ましい。
【0023】
また、洗浄液(B)には、任意成分として従来より洗剤に配合することが知られている成分を配合することができる。このような任意成分として、(1)エタノール等のアルコール類、エチレングリコール、分子量200以上〜数千の低分子量のポリエチレングリコール及びプロピレングリコール等のグリコール類、(2)パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿素等の減粘剤や可溶化剤、(3)相調整剤及び洗浄力の向上のためのポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル、(4)洗浄液(A)で示したようなキレート剤、(5)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤、
(6)アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、(7)塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤、(8)蛍光染料、(9)柔軟性付与を目的としたシリコーン、(10)消泡剤としてのシリカ、シリコーン、(11)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤、(12)そのほかに青味付け剤、香料、抗菌防腐剤等が挙げられる。なお、洗浄液(A)も上記成分を含有することができる。
【0024】
洗浄液(B)は40〜80℃、更に50〜80℃、特に60〜80℃の温度で用いられるのが好ましい。また、本洗浄の洗浄時間は10〜30分が好ましい。
【0025】
本発明では、洗浄液を調製する水に対して理論値以上の量の水溶性キレート剤を用いるため、硬度2〜14°DH、特に4〜10°DHの水を洗浄液(A)及び/又は(B)の調製に有効に用いることができる。特に井戸水等の水の硬度が高い場合に有効である。
【0026】
本発明においては、洗浄液(A)による第1段階の洗浄の後、排水を行い第2段階の本洗浄を行っても良いし、あるいは洗浄液(A)による第1段階の洗浄後、排水を行わずに第2段階の本洗浄を行っても良い。本発明の洗浄方法は、予備洗浄、本洗浄、すすぎ等の工程を自動化して連続的に行う洗浄システムに適する。
【0027】
【発明の効果】
本発明の洗浄方法により、ホテルリネン、病院リネン等で使用される血液汚染布の血液のシミ汚れを完全に除去することができる。
【0028】
【実施例】
実施例1〜6及び比較例1〜7
血液汚染布(スイスEMPA社製No.111木綿)を使用し、表1に示す洗浄液(A)を用い表1に示す条件で予備洗浄を行い、次いで排水、脱水後、表1に示す洗浄液(B)を用い表1に示す条件で本洗浄を行い、洗浄率を評価した。評価結果を表1に示す。尚、血液汚染布の洗浄率は、洗浄前後の布の反射率を測定(測定波長520nm)して次式により算出した。また、洗浄液(A)のうち、実施例5、比較例1については有効酸素濃度10ppmに、比較例2、6については有効酸素濃度40ppmに、それぞれ過酸化水素を用いて調整した。
【0029】
【数1】
Figure 0004290322
【0030】
【表1】
Figure 0004290322
【0031】
(注)
*ポリアクリル酸ナトリウム:重量平均分子量5000
*非イオン界面活性剤(1):炭素数12〜14の直鎖1級混合アルキル基を有するアルコールのエチレンオキサイド平均8モル付加物
*非イオン界面活性剤(2):一般式(I)中のR1が平均炭素数12の1級混合アルキル基、o=5、p=2、q=5のもの
*市販洗剤:バイオハーベストリネン用(花王株式会社)

Claims (4)

  1. 血液汚染布を、水と該水中の全硬度成分を捕捉するために必要な量の理論値以上の量の水溶性キレート剤とを含有し、pH10以上、有効酸素濃度0〜10ppmのアルカリ性洗浄液(A)を45℃以下の温度で用いて予備洗浄した後、漂白剤を含有するpH10以上のアルカリ性洗浄液(B)を40〜80℃の温度で用いて本洗浄する血液汚染布の洗浄方法であって、洗浄液(A)及び/又は(B)が、下記一般式(I)で表される非イオン界面活性剤を含有し、予備洗浄及び本洗浄を連続式洗濯機により行う、洗浄方法。
    1−O−(EO)o−(PO)p−(EO)q−H (I)
    〔式中、R1は平均炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。o、p、qはそれぞれ平均付加モル数を表し、o>0、q>0、p=1〜6であり、且つo+p+q=4〜20である。〕
  2. 水溶性キレート剤が、エチレンジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸、トリポリリン酸、エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)テトラ酢酸、クエン酸、マレイン酸、ポリアクリル酸、イソアミレン−マレイン酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸−メタクリル酸共重合体、グルコン酸、ヒドロキシベンジルイミノジ酢酸、イミノジ酢酸及びこれらの塩から選ばれる一種以上である請求項1記載の洗浄方法。
  3. 漂白剤が、過酸化水素、過炭酸塩及び過硼酸塩から選ばれる一種以上である請求項1又は2記載の洗浄方法。
  4. 洗浄液(A)が、水溶性キレート剤を0.001〜0.5重量%含有する請求項1〜3の何れか1項記載の洗浄方法。
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