JP2020168942A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部が3つの陸部に区分されたタイヤにおいて、優れた耐摩耗性及び旋回時の初期応答性を発揮させる。【解決手段】トレッド部2を含むタイヤである。トレッド部2は、第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2を含み、かつ、2本の主溝3と、3つの陸部4とで構成されている。主溝3は、第1クラウン主溝5と、第2クラウン主溝6とで構成されている。陸部4は、第1クラウン主溝5と第2クラウン主溝6との間のクラウン陸部10を含む。クラウン陸部10には、クラウン陸部を横断する複数の横断細溝16が設けられている。横断細溝16は、そのタイヤ軸方向の両側に配された第1浅底部16a及び第2浅底部16bと、これらの間に配された深底部16cとを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは、トレッド部が主溝によって3つの陸部に区分されたタイヤに関する。
従来、トレッド部が主溝によって3つの陸部に区分されたタイヤが種々提案されている。例えば、下記特許文献1の空気入りタイヤのトレッド部には、一対のセンター主溝の間に区分されたセンター陸部と、センター陸部のタイヤ軸方向外側に設けられた一対のショルダー陸部とが設けられている。
特開2015−024797号公報
一般に、トレッド部の陸部が高い剛性を有する場合、耐摩耗性が向上する一方、旋回時の初期応答性が悪化する傾向がある。とりわけ、特許文献1のタイヤの様に、トレッド部が3つの陸部で構成されている場合、各陸部のタイヤ軸方向の幅が大きく、幅方向の剛性が高いことから上記傾向が顕著に現れ易い。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、トレッド部が3つの陸部に区分されたタイヤにおいて、優れた耐摩耗性及び旋回時の初期応答性を発揮させることを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を含むタイヤであって、前記トレッド部は、第1トレッド端及び第2トレッド端を含み、かつ、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間でタイヤ周方向に連続して延びる2本の主溝と、前記主溝に区分された3つの陸部とで構成され、前記主溝は、タイヤ赤道と前記第1トレッド端との間に配された第1クラウン主溝と、タイヤ赤道と前記第2トレッド端との間に配された第2クラウン主溝とで構成され、前記陸部は、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間のクラウン陸部を含み、前記クラウン陸部には、前記クラウン陸部を横断する複数の横断細溝が設けられ、前記横断細溝は、そのタイヤ軸方向の両側に配された第1浅底部及び第2浅底部と、前記第1浅底部と前記第2浅底部との間に配されかつ前記第1浅底部及び前記第2浅底部よりも大きい深さを有する深底部とを含む。
本発明のタイヤにおいて、前記横断細溝は、横断面において、幅が1.5mm以下の幅狭部と、前記幅狭部よりも大きい幅で前記クラウン陸部の接地面に開口する開口部とを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン陸部には、前記主溝から延びかつ前記クラウン陸部を横断しない非横断細溝が設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記非横断細溝は、前記第1クラウン主溝から延びる第1非横断細溝と、前記第2クラウン主溝から延びる第2非横断細溝とを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1非横断細溝は、前記横断細溝のタイヤ周方向の一方側に隣接し、前記第2非横断細溝は、前記横断細溝のタイヤ周方向の他方側に隣接しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1非横断細溝及び前記第2非横断細溝のそれぞれは、タイヤ周方向に隣接する前記横断細溝に連通しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1非横断細溝は及び前記第2非横断細溝のそれぞれは、前記横断細溝に沿って延びる第1部分と、前記第1部分から曲がって前記横断細溝まで延びる第2部分とを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2部分の最大の深さは、前記第1部分の最大の深さよりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記横断細溝及び前記非横断細溝のそれぞれは、前記クラウン陸部の接地面上での溝幅が3.0mm以下であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、クラウン陸部には、前記クラウン陸部を横断する複数の横断細溝が設けられている。前記横断細溝は、前記クラウン陸部のタイヤ周方向の剛性を緩和し、旋回時の初期応答性を向上させるのに役立つ。
本発明のタイヤにおいて、前記横断細溝は、そのタイヤ軸方向の両側に配された第1浅底部及び第2浅底部と、前記第1浅底部と前記第2浅底部との間に配されかつ前記第1浅底部及び前記第2浅底部よりも大きい深さを有する深底部とを含む。このように深さが規定されることにより、前記横断細溝は、優れた耐摩耗性及び旋回時の初期応答性を発揮させることができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のクラウン陸部の拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 図2のD−D線断面図である。 図1の第1ショルダー陸部の拡大図である。 図7のE−E線断面図である。 図1の第2ショルダー陸部の拡大図である。 図9のF−F線断面図である。 本発明の他の実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 比較例の横断細溝の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤに用いられても良い。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、車両への装着の向きが指定されている。但し、本発明のタイヤは、このような態様に限定されるものではない。トレッド部2は、タイヤ1の車両装着時に車両外側に位置する第1トレッド端Te1と、車両装着時に車両内側に位置する第2トレッド端Te2とを有する。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)に、文字又は記号で表示される。
第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2は、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。正規状態とは、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、第1トレッド端Te1と第2トレッド端Te2との間でタイヤ周方向に連続して延びる2本の主溝3と、これらの主溝3に区分された3つの陸部4とで構成されている。
主溝3は、路面上の水をタイヤ後方に排出するために、比較的大きな幅と深さでタイヤ周方向に連続して延びている。主溝3は、少なくとも3.0mmよりも大きい溝幅を有する。好ましい態様では、各主溝3は、5mm以上、より好ましくは6mm以上の溝幅及び深さを有する。また、主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TWの5.0%〜8.0%である。主溝3の深さは、例えば、5〜12mmである。本実施形態の各主溝3は、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状に延びている。他の態様では、各主溝は、ジグザグや波状等の非直線状であっても良い。トレッド幅TWは、前記正規状態における第1トレッド端Te1から第2トレッド端Te2までのタイヤ軸方向の距離である。
主溝3は、タイヤ赤道Cと第1トレッド端Te1との間に配された第1クラウン主溝5と、タイヤ赤道Cと第2トレッド端Te2との間に配された第2クラウン主溝6とで構成されている。
タイヤ赤道Cから第1クラウン主溝5の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L1、及び、タイヤ赤道Cから第2クラウン主溝6の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L2は、例えば、トレッド幅TWの0.08〜0.25倍であるのが望ましい。また、本実施形態では、前記距離L1は、前記距離L2よりも小さい。
陸部4は、クラウン陸部10と、第1ショルダー陸部11と、第2ショルダー陸部12とで構成されている。クラウン陸部10は、第1クラウン主溝5と第2クラウン主溝6との間に区分されている。第1ショルダー陸部11は、第1クラウン主溝5と第1トレッド端Te1との間に区分されている。第2ショルダー陸部12は、第2クラウン主溝6と第2トレッド端Te2との間に区分されている。
図2には、クラウン陸部10の拡大図が示されている。図2に示されるように、クラウン陸部10の幅W2は、例えば、トレッド幅TW(図1に示され、以下、同様である。)の0.20〜0.30倍であるのが望ましい。また、クラウン陸部10のタイヤ軸方向の中心位置10cは、タイヤ赤道Cよりも第2クラウン主溝6側に位置する。タイヤ赤道Cとクラウン陸部10のタイヤ軸方向の中心位置10cとの間のタイヤ軸方向の距離L3は、クラウン陸部10の幅W2の0.15〜0.30倍であるのが望ましい。
クラウン陸部10には、複数の細溝15が設けられている。細溝15は、陸部の接地面での溝幅が3.0mm以下である溝を意味し、所謂サイプと称される切れ込みを含むものとする。本実施形態のクラウン陸部10には、その接地面での溝幅が3.0mmを超える溝が配されていない。
細溝15は、クラウン陸部10を横断する横断細溝16を含む。横断細溝16は、前記クラウン陸部のタイヤ周方向の剛性を緩和し、旋回時の初期応答性を向上させるのに役立つ。本実施形態の細溝15は、主溝3から延び陸部4を横断しない非横断細溝17を含む。
横断細溝16は、例えば、タイヤ軸方向に対して第1方向(図2では右下がりである。)に傾斜している。横断細溝16のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、10〜30°である。また、本実施形態の横断細溝16は、タイヤ軸方向に対する角度が第2トレッド端Te2側に向かって漸増する様に、僅かに湾曲しているのが望ましい。
図3には、図2の横断細溝16のA−A線断面図が示されている。図3に示されるように、横断細溝16は、その横断面において、幅W3が1.5mm以下の幅狭部25と、幅狭部25のタイヤ半径方向外側に配され、幅狭部25よりも大きい幅で陸部の接地面に開口する開口部26とを含む。横断細溝16の開口部26の接地面での幅W4は、例えば、1.8〜2.5mmであるのが望ましい。開口部26の深さは、例えば、1.0〜2.0mmである。このような横断細溝16により、接地面が路面に追従し易くなり、操舵時の初期応答性が向上し得る。
図4には、図2の横断細溝16のB−B線断面図が示されている。図4に示されるように、横断細溝16は、そのタイヤ軸方向の両側に配された第1浅底部16a及び第2浅底部16bと、第1浅底部16aと第2浅底部16bとの間に配されかつ第1浅底部16a及び第2浅底部16bよりも大きい深さを有する深底部16cとを含む。このように深さが規定されることにより、横断細溝16は、優れた耐摩耗性及び旋回時の初期応答性を発揮させることができる。
本実施形態において、深底部16cは、横断細溝16のタイヤ軸方向の中央部を含む位置に配されている。第1浅底部16aは、深底部16cの第1トレッド端Te1側に配されている。第2浅底部16bは、深底部16cの第2トレッド端Te2側に配されている。但し、本発明のタイヤは、このような態様に限定されるものではない。
深底部16cの深さd2は、例えば、主溝3の深さd1の0.60〜1.00倍であるのが望ましい。本実施形態では、深底部16cの深さd2は、主溝3の深さd1の0.65〜0.85倍である。
第1浅底部16a及び第2浅底部16bの深さd3は、例えば、主溝3の深さd1の0.30〜0.50倍である。より望ましい態様では、第1浅底部16a及び第2浅底部16bの深さd3は、深底部16cの深さd2の0.50〜0.70倍である。本実施形態では、第1浅底部16aと第2浅底部16bとが同じ深さで構成されている。このような、このような横断細溝16は、耐摩耗性と旋回時の初期応答性とをバランス良く高めることができる。
深底部22cのタイヤ軸方向の長さL4は、例えば、クラウン陸部10のタイヤ軸方向の幅W2(図2に示され、以下、同様である。)の0.45〜0.65倍である。
第1浅底部16aのタイヤ軸方向の長さL5及び第2浅底部16bのタイヤ軸方向の長さL6は、深底部16cのタイヤ軸方向の長さL4よりも小さい。具体的には、前記長さL5及び前記長さL6は、それぞれ、クラウン陸部10の前記幅W2の0.05〜0.20倍である。
図2に示されるように、クラウン陸部10に設けられた非横断細溝17のそれぞれは、タイヤ周方向に隣接する横断細溝16に連通しているのが望ましい。
非横断細溝17は、タイヤ軸方向に対して前記第1方向に傾斜した第1部分31と、第1部分31から曲がって横断細溝16まで延びる第2部分32とを含む。第1部分31は、例えば、横断細溝16に沿って延びるのが望ましい。第2部分32は、第1部分31から円弧状に曲がって横断細溝16に連通している。また、非横断細溝17は、第1部分31がクラウン陸部10のタイヤ軸方向の中心位置10cを横切っている。このような非横断細溝17は、耐摩耗性及び旋回時の初期応答性を高めつつ、ウェット性能の向上も期待できる。
図5には、図2の第1部分31のC−C線断面図が示されている。図5に示されるように、第1部分31は、その長手方向と直交する横断面において、幅W7が1.5mm以下の幅狭部33と、幅狭部33のタイヤ半径方向外側に連なりかつ幅狭部33よりも大きい幅でクラウン陸部10の接地面に開口する開口部34とを含む。
本実施形態の第1部分31は、一方の溝壁がタイヤ半径方向に沿って平行に延びており、他方の溝壁が開口部34において溝幅が拡大する向きに曲がっている。このような第1部分31を含む非横断細溝17は、上述の横断細溝16とともに、ポンピング音をホワイトノイズ化でき、ひいてはノイズ性能を高めるのに役立つ。
図6には、図2の第1部分31のD−D線断面図が示されている。図6に示されるように、非横断細溝17の最大の深さd4(本実施形態では第1部分31の最大の深さに相当する。)は、横断細溝16の最大の深さd2(図4に示す)の0.80〜1.00倍である。また、第1部分31は、例えば、主溝3側の端部において溝底が隆起した浅底部31aを有しているのが望ましい。第1部分31の浅底部31aは、例えば、横断細溝16の浅底部と実質的に同じ形状を有し、上述の浅底部の構成を第1部分31の浅底部31aに適用することができる。
第2部分32の最大の深さは、例えば、第1部分31の最大の深さよりも小さい。第2部分32の最大の深さは、第1部分31の浅底部31aの深さよりも小さいのが望ましい。本実施形態では、第2部分32の深さが、第1部分31の開口部34の深さと同一である。
図2に示されるように、本実施形態の非横断細溝17は、例えば、第1クラウン主溝5から横断細溝16まで延びる第1非横断細溝18と、第2クラウン主溝6から横断細溝16まで延びる第2非横断細溝19とを含んでいる。第1非横断細溝18は、横断細溝16のタイヤ周方向の一方側(図2では上側)に隣接し、第2非横断細溝19は、横断細溝16のタイヤ周方向の他方側(図2では下側)に隣接している。
第1非横断細溝18及び第2非横断細溝19のそれぞれは、クラウン陸部10のタイヤ軸方向の中心位置10cを横切っているのが望ましく、より望ましくはタイヤ赤道Cを横切っている。このような非横断細溝17の配置は、クラウン陸部10が接地するときの打音を緩和し、ノイズ性能を高めることができる。
図7には、第1ショルダー陸部11の拡大図が示されている。図7に示されるように、第1ショルダー陸部11は、3つの陸部の内、接地面のタイヤ軸方向の幅が最も大きい。第1ショルダー陸部11のタイヤ軸方向の幅W5は、例えば、トレッド幅TWの0.25〜0.40倍であるのが望ましい。このような第1ショルダー陸部11は、旋回時の操舵の手応えをリニアにし、ひいては操縦安定性を高めることができる。
第1ショルダー陸部11には、その接地面上での溝幅が3.0mmよりも大きい複数の第1ショルダー横溝35と、接地面上での溝幅が3.0mm以下の複数の第1ショルダー細溝36とが設けられている。
第1ショルダー横溝35は、例えば、第1トレッド端Te1から延びかつ第1ショルダー陸部11内で途切れている。第1ショルダー横溝35は、例えば、第1ショルダー陸部11のタイヤ軸方向の中心位置を横切っている。第1ショルダー横溝35のタイヤ軸方向の長さL7は、例えば、第1ショルダー陸部11のタイヤ軸方向の幅W5の0.75〜0.90倍である。このような第1ショルダー横溝35は、操縦安定性と乗り心地性とをバランス良く高めるのに役立つ。
第1ショルダー細溝36は、例えば、全体が1.5mm以下の幅で構成されているのが望ましく、本実施形態では、全体が0.5〜1.0mmの幅で構成されている。第1ショルダー細溝36は、例えば、第1クラウン主溝5から延びかつ前記第1ショルダー陸部11内で途切れている。第1ショルダー細溝36は、例えば、第1ショルダー陸部11のタイヤ軸方向の中心位置よりも第1クラウン主溝5側で途切れている。また、第1ショルダー細溝36は、第1ショルダー横溝35のタイヤ軸方向内側の内端よりも第1トレッド端Te1側で途切れている。第1ショルダー細溝36のタイヤ軸方向の長さL8は、例えば、第1ショルダー陸部11のタイヤ軸方向の幅W5の0.35〜0.45倍である。
図8には、図7の第1ショルダー細溝36のE−E線断面図が示されている。図8に示されるように、第1ショルダー細溝36は、タイヤ軸方向内側の端部を含む領域において底面が隆起した浅底部36aを含むのが望ましい。このような第1ショルダー細溝36は、接地時に過度に開かないため、操縦安定性及び耐摩耗性を向上させる。
図7に示されるように、第1ショルダー横溝35及び第1ショルダー細溝36のそれぞれは、タイヤ軸方向に対して前記第1方向とは逆向きの第2方向(図7では右上がりである。)に傾斜しているのが望ましい。また、第1ショルダー横溝35及び第1ショルダー細溝36のそれぞれは、タイヤ軸方向に対する角度が5〜20°であるのが望ましい。
図9には、第2ショルダー陸部12の拡大図が示されている。図9に示されるように、第2ショルダー陸部12のタイヤ軸方向の幅W6は、トレッド幅TWの0.10倍以上であり、望ましくはトレッド幅TWの0.20〜0.30倍である。このような第2ショルダー陸部12は、優れた耐摩耗性を発揮し得る。
第2ショルダー陸部12には、その接地面上での溝幅が3.0mmよりも大きい複数の第2ショルダー横溝37と、第2ショルダー横溝37に連通してタイヤ周方向に延びる複数の縦細溝39とが設けられている。縦細溝39は、接地面上での溝幅が3.0mm以下である。本実施形態の第2ショルダー陸部12には、接地面上での溝幅が3.0mm以下の複数の第2ショルダー細溝38が設けられている。
第2ショルダー横溝37は、例えば、第2トレッド端Te2から延びかつ第2ショルダー陸部12内で途切れている。第2ショルダー横溝37のタイヤ軸方向の長さL9は、例えば、第2ショルダー陸部12のタイヤ軸方向の幅W6の0.50倍以上であり、より望ましくはトレッド幅TWの0.60〜0.80倍である。このような第2ショルダー横溝37は、操縦安定性を維持しつつ、乗り心地性を高めることができる。
第2ショルダー横溝37は、タイヤ軸方向内側の内端37iに向かって溝幅が漸減した先細部37aを含んでいる。先細部37aは、内端37iに向かって深さが漸減している。このような第2ショルダー横溝37は、先細部37aでの偏摩耗を抑制することができる。
本実施形態の縦細溝39は、タイヤ周方向で互いに隣り合う2本の第2ショルダー横溝37に連通している。縦細溝39の溝深さは、例えば、1.0〜2.0mmである。第2トレッド端Te2から縦細溝39の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L10は、例えば、第2ショルダー陸部12のタイヤ軸方向の幅W6の0.40〜0.60倍であるのが望ましい。
第2ショルダー細溝38は、第2トレッド端Te2からタイヤ軸方向内側に延びている。第2ショルダー細溝38は、例えば、縦細溝39と交差している。第2ショルダー細溝38のタイヤ軸方向の長さは、第2ショルダー横溝37のタイヤ軸方向の長さよりも大きいのが望ましい。本実施形態の第2ショルダー細溝38は、第2トレッド端Te2から第2主溝6まで延びている。
第2ショルダー細溝38は、例えば、図3で示される第1横断細溝21の断面形状と同様、幅が1.5mm以下の幅狭部25と、幅狭部25よりも大きい幅で陸部の接地面に開口する開口部26とを含む。
図10には、図9の第2ショルダー細溝38のF−F線断面図が示されている。図10に示されるように、第2ショルダー細溝38は、縦細溝39よりも第2主溝6側において、溝底が隆起した浅底部38aを含む。本実施形態の浅底部38aは、第2ショルダー細溝38の第2主溝6側の端部に設けられている。このような第2ショルダー細溝38は、操縦安定性と乗り心地性とをバランス良く高めるのに役立つ。
図9に示されるように、第2ショルダー横溝37及び第2ショルダー細溝38のそれぞれは、タイヤ軸方向に対して前記第2方向に傾斜しているのが望ましい。また、第2ショルダー横溝37及び第2ショルダー細溝38のそれぞれは、タイヤ軸方向に対する角度が5〜20°であるのが望ましい。
図11には、本発明の他の実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図が示されている。図11において、上述と共通する要素には、同一の符号が付され、ここでの説明は省略される。
この実施形態は、非横断細溝17の第2部分32が削除されている。また、各非横断細溝17は、全体が1.5mm以下の幅で構成されている。また、第1ショルダー細溝36に図3で示される開口部26が設けられている。このような実施形態は、図1で示される実施形態と比較して、クラウン陸部10の耐摩耗性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本トレッドパターンを有するサイズ195/65R15の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図1の基本パターンを有し、かつ、各横断細溝が図12で示される断面を有するタイヤが試作された。図12に示されるように、比較例のタイヤの各横断細溝aは、底面が平坦に構成されている。比較例のタイヤのパターンは、上記構成を除き、図1で示されるものと同一である。各テストタイヤの耐摩耗性及び旋回時の初期応答性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:15×6.0
タイヤ内圧:200kPa
テスト車両:排気量2000cc、前輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<耐摩耗性>
上記テスト車両でドライ路面で一定距離走行したときのクラウン陸部の摩耗量が測定された。結果は、比較例の前記摩耗量を100とする指数であり、数値が小さい程、耐摩耗性が優れていることを示す。
<旋回時の初期応答性>
上記テスト車両でドライ路面を走行したときの旋回時の初期応答性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、旋回時の初期応答性が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2020168942
テストの結果、実施例のタイヤは、優れた耐摩耗性及び旋回時の初期応答性が発揮されていることが確認できた。
2 トレッド部
3 主溝
4 陸部
5 第1クラウン主溝
6 第2クラウン主溝
10 クラウン陸部
16 横断細溝
16a 第1浅底部
16b 第2浅底部
16c 深底部
Te1 第1トレッド端
Te2 第2トレッド端

Claims (9)

  1. トレッド部を含むタイヤであって、
    前記トレッド部は、第1トレッド端及び第2トレッド端を含み、かつ、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間でタイヤ周方向に連続して延びる2本の主溝と、前記主溝に区分された3つの陸部とで構成され、
    前記主溝は、タイヤ赤道と前記第1トレッド端との間に配された第1クラウン主溝と、タイヤ赤道と前記第2トレッド端との間に配された第2クラウン主溝とで構成され、
    前記陸部は、前記第1クラウン主溝と前記第2クラウン主溝との間のクラウン陸部を含み、
    前記クラウン陸部には、前記クラウン陸部を横断する複数の横断細溝が設けられ、
    前記横断細溝は、そのタイヤ軸方向の両側に配された第1浅底部及び第2浅底部と、前記第1浅底部と前記第2浅底部との間に配されかつ前記第1浅底部及び前記第2浅底部よりも大きい深さを有する深底部とを含む、
    タイヤ。
  2. 前記横断細溝は、横断面において、幅が1.5mm以下の幅狭部と、前記幅狭部よりも大きい幅で前記クラウン陸部の接地面に開口する開口部とを含む、請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記クラウン陸部には、前記主溝から延びかつ前記クラウン陸部を横断しない非横断細溝が設けられている、請求項1又は2記載のタイヤ。
  4. 前記非横断細溝は、前記第1クラウン主溝から延びる第1非横断細溝と、前記第2クラウン主溝から延びる第2非横断細溝とを含む、請求項3記載のタイヤ。
  5. 前記第1非横断細溝は、前記横断細溝のタイヤ周方向の一方側に隣接し、
    前記第2非横断細溝は、前記横断細溝のタイヤ周方向の他方側に隣接している、請求項4記載のタイヤ。
  6. 前記第1非横断細溝及び前記第2非横断細溝のそれぞれは、タイヤ周方向に隣接する前記横断細溝に連通している、請求項5記載のタイヤ。
  7. 前記第1非横断細溝は及び前記第2非横断細溝のそれぞれは、前記横断細溝に沿って延びる第1部分と、前記第1部分から曲がって前記横断細溝まで延びる第2部分とを含む、請求項6記載のタイヤ。
  8. 前記第2部分の最大の深さは、前記第1部分の最大の深さよりも小さい、請求項7記載のタイヤ。
  9. 前記横断細溝及び前記非横断細溝のそれぞれは、前記クラウン陸部の接地面上での溝幅が3.0mm以下である、請求項3ないし8のいずれかに記載のタイヤ。
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