JP2020168939A - 車両後部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】アッパサポート、補強部材、及びリアクロスメンバの結合点に入力される荷重を従来よりも周辺に分散可能とする。【解決手段】車両の後部構造は、アッパサポート10、リアクロスメンバ20、クロスエクステンション30、及び補強部材40を備える。アッパサポート10は、リアホイールハウス110に設けられ、ショックアブソーバの上端を支持する。リアクロスメンバ20は、リアフロアに配置され車幅方向に延設される。クロスエクステンション30は、リアクロスメンバ20の車幅方向端部に結合され、更に車幅方向外側に延設される。補強部材40は、アッパサポート10及びクロスエクステンション30に結合される。さらに、クロスエクステンション30と補強部材40とが結合される第一結合点130が、クロスエクステンション30とリアクロスメンバ20とが結合される第二結合点132よりも、車幅方向内側に設けられる。【選択図】図5
Description
本発明は、車両の後部構造であって、特にリアホイール周辺の構造に関する。
車体(ボデー)の後部には、リアホイールを収容するリアホイールハウスが形成される。また、リアホイールハウスには、リアサスペンション機構の一部であるショックアブソーバ(ダンパー)の上端を支持するアッパサポートが設けられる。
車体の上下振動に対してショックアブソーバが抵抗として作用することで、車体の上下振動が減衰される。この振動減衰の過程で、例えば車体の沈み込みにショックアブソーバが抗する際に、アッパサポートに上方向の荷重が入力され、また車体の持ち上がりにショックアブソーバが抗する際に、アッパサポートに下方向の荷重が入力される。
このようにアッパサポートには、車体の上下運動とは反対方向の荷重が入力され、これに伴い例えばアッパサポートを起点にして車体がねじれ変形させられる。このねじれ変形を抑制するように車体の剛性を高める構造として、例えば特許文献1では、アッパサポートから、リアフロアに設けられた骨格部材であるリアクロスメンバまでが、補強部材で繋がれる。アッパサポートに入力され車体に伝達される荷重を補強部材及びリアクロスメンバが受けることで、車体のねじれ変形(歪み)が抑制される。
ところで、アッパサポート、補強部材、及びリアクロスメンバに荷重が入力された場合に、各部材の曲げ変形によって荷重が吸収されるが、これらの部材同士の結合点、例えば溶接点にも荷重が入力される。結合点に入力される荷重が過大であると、溶接剥離等、結合が切れてしまうおそれがある。そこで本発明は、アッパサポート、補強部材、及びリアクロスメンバの結合点に入力される荷重を従来よりも周辺に分散可能な、車両後部構造を提供することを目的とする。
本発明は車両の後部構造に関する。当該構造は、アッパサポート、リアクロスメンバ、クロスエクステンション、及び補強部材を備える。アッパサポートは、リアホイールハウスに設けられ、ショックアブソーバの上端を支持する。リアクロスメンバは、リアフロアに配置され車幅方向に延設される。クロスエクステンションは、リアクロスメンバの車幅方向端部に結合され、更に車幅方向外側に延設される。補強部材は、アッパサポート及びクロスエクステンションに結合される。さらに、クロスエクステンションと補強部材とが結合される第一結合点が、クロスエクステンションとリアクロスメンバとが結合される第二結合点よりも、車幅方向内側に設けられる。
上記構成によれば、補強部材→第一結合点(車幅方向内側から外側への折り返し点)→クロスエクステンション→第二結合点(車幅方向外側から内側への折り返し点)→リアクロスメンバの経路が、車両正面視にてZ字の折り返し構造を備えることになる。例えばアッパサポートに上方向の荷重が加えられたときに、この折り返し構造が上方向に開き、その開いた際の各部材の曲げ変形によって荷重が吸収される。このようなZ字の折り返し構造を備えることで、Z字の折り返しが無く一直線上に各部材が結合される場合と比較して、各部材が曲げ変形される経路が長くなり、その分、各部材に設けられた結合点に入力される荷重が抑制される。
本発明によれば、アッパサポート、補強部材、及びリアクロスメンバの結合点に入力される荷重を従来よりも周辺に分散可能となる。
図1に、本実施形態に係る車両の後部構造が例示される。なお、図1−図7において、車体前後方向が記号FRで表される軸で示され、車幅方向が記号LWで表される軸で示され、車高方向が記号UPで表される軸で示される。車体前後軸FRは車体前方方向を正方向とする。車幅軸LWは車幅方向左側を正方向とする。また車高軸UPは上方向を正方向とする。これら3軸は互いに直交する。
なお以下では、特に注釈が必要である場合等を除き、車体前後方向の前方は単に前方と記載され、車体前後方向の後方は単に後方と記載される。また車高方向の上方は単に上方と記載され、車高方向の下方は単に下方と記載される。
図1には本実施形態に係る車両の後部構造を含む、車体(ボデー)構造が例示される。例えば本実施形態に係る車両の後部構造は、アッパサポート10、一対のCピラー114,114、リアクロスメンバ20(図3参照)、さらには図示しない、ルーフに形成された骨格部材を含む、背面視環状の骨格構造の一部として構成される。
図1には、車体の床板を構成するパネルと骨格部材が例示されている。具体的に車体床板として、車両前方から後方に向かって、フロントフロアパネル100、リアシートパネル102、及びリアフロアパネル104が設けられる。フロントフロアパネル100上にはフロントシートが設置され、リアシートパネル102上にはリアシートが設置される。さらにリアフロアパネル104はリアフロア、すなわちトランクルームの床面を構成する。
また、車両の骨格構造として、車体には、リアサイドメンバ112、Cピラー114、アッパサポート10、及びリアクロスメンバ20(図3参照)が設けられる。リアサイドメンバ112は車幅方向両側端に一対設けられ、またリアシートパネル102及びリアフロアパネル104を挟むようにして設けられる。これらの骨格部材は、例えば高張力鋼板等の、パネル材と比較して高強度の鋼板から構成される。
リアサイドメンバ112よりも車幅方向外側には、リアホイールハウス110が形成される。リアホイールハウス110には、図示しないリアホイールが収容される。さらにリアホイールハウス110の上端、言い換えるとリアホイールハウス110を車体側面視したときの頂点部分には、アッパサポート10が設けられる。
アッパサポート10は、上述したように車両の骨格構造の一部であって、リアサスペンション機構の一部であるショックアブソーバ(図示せず)の上端を支持する。ショックアブソーバは既知の車両部品であるため、ここではその構成を簡単に説明する。ショックアブソーバは、車体の上下方向の振動を吸収する部材であって、オイル室を構成するシリンダと、当該オイル室内を進退移動するピストンを含んで構成される、筒型の部材である。ショックアブソーバはその長手方向が上下方向を向くように配置され、その上端がアッパサポート10に支持される。
ショックアブソーバは、サスペンション機構のスプリングの上下伸縮やこれに伴う車体の上下振動を減衰させるために設けられ、例えば車体の上下動に追従してピストンがオイル室内を進退する際の粘性抵抗により、車体の上下振動が減衰される。
車体の上下振動を吸収する過程で、アッパサポート10にはショックアブソーバから上下方向の荷重が入力される。後述するように、この入力荷重による車体のねじれ変形(歪み)を抑制させるために、本実施形態に係る車両の後部構造が設けられる。
図1に示されるように、車幅方向に一対設けられたリアホイールハウス110,110のそれぞれの上端に、アッパサポート10が設けられる。この一対のアッパサポート10,10間が、補強部材40及びリアクロスメンバ20(図3参照)を含む骨格部材で繋げられる。
図3には車体の底面が例示される。一対のリアホイールハウス110,110間には、リアクロスメンバ20が設けられる。リアクロスメンバ20は、リアフロア(トランクルーム床面)に配置され、車幅方向に延設される骨格部材である。例えばリアクロスメンバ20は、リアフロアパネル104下に配置される。
また例えばリアクロスメンバ20は車体側面視断面がハット形状であり、また、リアフロアパネル104の、リアクロスメンバ20が固定される部分には、周辺よりも上方に突出する隆起部106(図1参照)が形成される。このリアクロスメンバ20と隆起部106とによって閉断面構造が構成される。
図4には、図3の一点鎖線で囲んだ矩形領域の拡大図が例示される。なお、図4では車体の車幅方向右側部分(LW軸で負方向側)の拡大図が例示されているが、車体構造の対称性のため、車幅方向左側部分も図4と同様の構造を備える。
図4を参照して、リアクロスメンバ20の断面ハット形状の鍔に当たる部分はフランジ22となる。フランジ22には他部材との結合点が複数設けられる。例えばフランジ22の車幅方向外側端部には、クロスエクステンション30のフランジ32との結合点である第二結合点132が設けられる。またフランジ32の残りの部分には、リアフロアパネル104との結合点が設けられる。
また、フランジ22は、クロスエクステンション30とガセットエクステンション70(図2参照)との結合点である第一結合点130とは重ならないように、当該第一結合点130に相当する部分ではフランジ22が切り欠かれる。言い換えると、第一結合点130を避けるようにして、フランジ22の形状が定められる。これにより、クロスエクステンション30、ガセットエクステンション70、及びリアクロスメンバ20が一つの結合点で結合されることが避けられる。
クロスエクステンション30は、リアクロスメンバ20とリアサイドメンバ112とを接続する延長部品である。クロスエクステンション30は、リアクロスメンバ20の車幅方向端部に結合され、更に車幅方向外側に延設される。クロスエクステンション30は、例えば高張力鋼板等の、パネル材と比較して高強度の鋼板から構成される。
クロスエクステンション30は、リアクロスメンバ20及びリアサイドメンバ112の断面ハット形状に対応して自身も断面ハット形状となっており、その鍔に当たる部分はフランジ32となる。
フランジ32には複数の結合点が設けられる。具体的には、車幅方向内側端部にガセットエクステンション70(図2参照)との結合点である第一結合点130が設けられる。また、第一結合点130よりも車幅方向外側には、リアクロスメンバ20との結合点である第二結合点132が設けられる。言い換えると、第一結合点130は、第二結合点132よりも、車幅方向内側に設けられる。
後述するように、ガセットエクステンション70、クロスエクステンション30、及びリアクロスメンバ20が、第一結合点130及び第二結合点132によって、車体正面視断面でZ字状の折り返し構造を構成する。
また図2、図4を参照して、クロスエクステンション30のフランジ32は、RWガセットロア60とリアフロアパネル104との結合点134と対応する箇所が切り欠かれる。言い換えると、フランジ32は、結合点134を避けるようにその形状が定められる。このような切り欠きを備えることで、RWガセットロア60とクロスエクステンション30が結合点134にて結合されることが避けられる。
図1を参照して、補強部材40は、アッパサポート10とリアクロスメンバ20(図3参照)に結合される。図2には、図1の一点鎖線で囲んだ矩形領域の拡大図が例示される。なお、図2では、車幅方向右側部分(LW軸で負方向側)の拡大図が例示されているが、車体構造の対称性のため、車幅方向左側部分も、図2と同様の構造を備える。
図2を参照して、補強部材40は複数の部品から構成されてよい。例えば補強部材40は、リアホイールガセットアッパ50(以下適宜RWガセットアッパと記載する)、リアホイールガセットロア60(以下適宜、RWガセットロアと記載する)、及びガセットエクステンション70から構成されてよい。補強部材40を構成するこれらの部材は、例えば高張力鋼板等の、パネル材と比較して高強度の鋼板から構成される。
RWガセットアッパ50は、補強部材40の上側部品であって、例えばその長手方向に垂直な断面がハット形状となるように形成される。この断面ハット形状と、RWガセットアッパ50が取り付けられるリアホイールハウス110のパネル板とが合わせられて閉断面構造が形成される。RWガセットアッパ50は、リアホイールハウス110のハウス上面110A及びハウス側面110Bに沿うような形状となっており、例えば車体正面視で逆L字状(鉤形状)に形成される。
RWガセットアッパ50の断面ハット形状の鍔に当たる部分はフランジ52となる。フランジ52の車幅方向外側端部がアッパサポート10に結合される。また、フランジ52の下端はRWガセットロア60に結合される。さらにフランジ52の残りの部分は、リアホイールハウス110のハウス上面110A及びハウス側面110Bに結合される。これらの結合は、例えばスポット溶接により行われる。
RWガセットロア60は、補強部材の下側部品であって、例えばその長手方向に垂直な断面がハット形状となるように形成される。この断面ハット形状と、RWガセットロア60が取り付けられるハウス側面110B及びリアフロアパネル104とにより、閉断面構造が形成される。RWガセットロア60は、ハウス側面110B及びリアフロアパネル104に沿うような形状となっており、例えば車体正面視でL字状に形成される。また、RWガセットアッパ50とRWガセットロア60とが組み合わせられると、この組立体は車体背面視でS字状の形状となる。
RWガセットロア60の断面ハット形状の鍔に当たる部分はフランジ62となる。フランジ62の上端はRWガセットアッパ50のフランジ52の下端部と結合される。またRWガセットロア60のフランジ62の車幅方向内側端部はガセットエクステンション70と結合点135にて結合される。さらにフランジ62の残りの部分はハウス側面110B及びリアフロアパネル104に結合される。この結合構造については後述する。またこれらの結合は、例えばスポット溶接により行われる。
ガセットエクステンション70は、補強部材40の延長部品であって、RWガセットロア60の車幅方向内側端部に結合され、更にこれよりも車幅方向内側に延設される。ガセットエクステンション70は、RWガセットロア60及びリアフロアパネル104の隆起部106上に重なるようにして配置される。例えばガセットエクステンションは、その長手方向に垂直な断面がハット形状となるように形成される。
ガセットエクステンション70の断面ハット形状の鍔に当たる部分はフランジ72,74となる。相対的に車幅方向内側のフランジ72には、クロスエクステンション30(図4参照)と結合される第一結合点130が設けられる。また相対的に車幅方向外側のフランジ74には、RWガセットロア60と結合される結合点135が設けられる。これらの結合は例えばスポット溶接によって行われる。
図5には、本実施形態に係る車両の後部構造の正面断面図が例示される。具体的には、図5には、図3のA−A断面が例示される。なお、図5では、車幅方向右側の正面断面図のみが例示されているが、車体構造の対称性のため、車幅方向左側も、図5と同様の構造を備える。
RWガセットロア60は、車幅方向内側に向かって下り傾斜に延設される。さらにRWガセットロア60のフランジ62の、車幅方向内側端部と、ガセットエクステンション70のフランジ74とが結合点135にて結合される。さらにRWガセットロア60のフランジ62の車幅方向内側端部と、リアフロアパネル104とが結合点134にて結合される。このとき、リアフロアパネル104の下層に配置されるクロスエクステンション30と、RWガセットロア60との結合を避けるために、クロスエクステンション30のフランジ32が、結合点134を避けるように切り欠かれる(図4参照)。
また2つの結合点134,135を設ける代わりに、単一の結合点にて、RWガセットロア60、ガセットエクステンション70、及びリアフロアパネル104の三者が結合されてよい。この場合、リアフロアパネル104の下層に配置されるクロスエクステンション30と、RWガセットロア60及びガセットエクステンション70の結合を避けるために、クロスエクステンション30のフランジ32を、上記の結合点を避けるように切り欠いてもよい。
さらにガセットエクステンション70が、RWガセットロア60よりも車幅方向内側に延設される。そのガセットエクステンション70のフランジ72と、クロスエクステンション30のフランジ32とが、第一結合点130にて結合される。ここで上述したように、リアクロスメンバ20のフランジ22は、図4に示すように第一結合点130を避けるようにして形成されており、第一結合点130では、リアクロスメンバ20は、ガセットエクステンション70及びクロスエクステンション30とは結合されない。
さらに図5を参照して、クロスエクステンション30のフランジ32とリアクロスメンバ20のフランジ22とが、第一結合点130よりも車幅方向外側に設けられた第二結合点132にて結合される。
このように、RWガセットロア60及びガセットエクステンション70を含む補強部材40は、第一結合点130よりも車幅方向外側では、リアクロスメンバ20及びクロスエクステンション30とは結合されない。加えて、リアクロスメンバ20は、第一結合点130よりも車幅方向内側では、クロスエクステンション30とは結合されない。さらに、RWガセットロア60及びガセットエクステンション70を含む補強部材40は、クロスエクステンション30を介さなければ、リアクロスメンバ20には連結されない。言い換えると、RWガセットロア60及びガセットエクステンション70を含む補強部材40は、直接には、リアクロスメンバ20には結合されない。
なお、RWガセットロア60及びガセットエクステンション70は、これらの部材と比較して低剛性のリアフロアパネル104と、任意の箇所にて結合されてよい。また、クロスエクステンション30とリアクロスメンバ20とが結合される第二結合点132では、その両者のみが結合される、いわゆる2枚打ちであってよい。
図5の、一点鎖線で囲まれた矩形領域の拡大図に例示されるように、上記の結合構造により、補強部材40→第一結合点130(車幅内側から外側への折り返し点)→クロスエクステンション30→第二結合点132(車幅外側から内側への折り返し点)→リアクロスメンバ20との経路からなる、Z字状の折り返し構造が形成される。
図6には、アッパサポート10に上方向の荷重が入力された際の図が例示される。例えば車体が沈み込む(下降する)際にショックアブソーバが当該沈み込みに抗すると、アッパサポート10には上方向の荷重が入力される。つまりアッパサポート10回りの車体部品が上方向に引っ張られる。
このとき、アッパサポート10に結合された補強部材40も上方向に持ち上げられる。ここで図6の、一点鎖線で囲まれた矩形領域の拡大図に例示されるように、上記のZ字状の折り返し構造が上方向に展開させられる。この展開に際してフランジ22,32,72が曲げ変形され、第一結合点130及び第二結合点132に入力される荷重が軽減される。
<本実施形態に係る車両の後部構造の別例>
図7には、本実施形態に係る車両の後部構造の別例が例示される。この例では、補強部材40として、ガセットエクステンション70が省略され、代わりにRWガセットロア60が、図5の例と比較して車幅方向内側により延設されている。つまり補強部材40はRWガセットアッパ50及びRWガセットロア60から構成される。残りの構造は図5と同様である。
図7には、本実施形態に係る車両の後部構造の別例が例示される。この例では、補強部材40として、ガセットエクステンション70が省略され、代わりにRWガセットロア60が、図5の例と比較して車幅方向内側により延設されている。つまり補強部材40はRWガセットアッパ50及びRWガセットロア60から構成される。残りの構造は図5と同様である。
図7を参照して、RWガセットロア60のフランジ62と、クロスエクステンション30のフランジ32とが、第一結合点130にて結合される。さらにクロスエクステンション30のフランジ32とリアクロスメンバ20のフランジ22とが、第一結合点130よりも車幅方向外側に設けられた第二結合点132にて結合される。
なお、図5と同様にして、RWガセットロア60は、第一結合点130よりも車幅方向外側では、リアクロスメンバ20及びクロスエクステンション30とは結合されない。加えて、リアクロスメンバ20は、第一結合点130よりも車幅方向内側では、クロスエクステンション30とは結合されない。
上記の結合構造により、補強部材40(RWガセットロア60)→第一結合点130(車幅内側から外側への折り返し点)→クロスエクステンション30→第二結合点132(車幅外側から内側への折り返し点)→リアクロスメンバ20との経路からなる、Z字状の折り返し構造が形成される。
10 アッパサポート、20 リアクロスメンバ、22 リアクロスメンバのフランジ、30 クロスエクステンション、32 クロスエクステンションのフランジ、40 補強部材、50 リアホイールガセットアッパ、52 リアホイールガセットアッパのフランジ、60 リアホイールガセットロア、62 リアホイールガセットロアのフランジ、70 ガセットエクステンション、72,74 ガセットエクステンションのフランジ、100 フロントフロアパネル、102 リアシートパネル、104 リアフロアパネル、110 リアホイールハウス、112 リアサイドメンバ、114 Cピラー、130 第一結合点、132 第二結合点。
Claims (1)
- リアホイールハウスに設けられ、ショックアブソーバの上端を支持するアッパサポートと、
リアフロアに配置され車幅方向に延設されるリアクロスメンバと、
前記リアクロスメンバの車幅方向端部に結合され、更に車幅方向外側に延設されるクロスエクステンションと、
前記アッパサポート及び前記クロスエクステンションに結合される補強部材と、
を備える車両の後部構造であって、
前記クロスエクステンションと前記補強部材とが結合される第一結合点が、前記クロスエクステンションと前記リアクロスメンバとが結合される第二結合点よりも、車幅方向内側に設けられる、
車両後部構造。
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JP2022147420A (ja) * | 2021-03-23 | 2022-10-06 | いすゞ自動車株式会社 | フレーム、フレーム取付構造、および、車両 |
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