JP2020167975A - 餅製造用の板材、餅の製造方法 - Google Patents
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まず、本発明の餅製造用の板材が適用される製造装置を用いて製造された餅について、図1に基づいて説明する。
図2(a)に示す板材20は、後に説明する製造装置30のプレス部Dでのプレス工程に適用され、伸餅13を製造するための製造方法に使用される。板材20は、厚みが約5mmで、一辺が所定の長さに適宜切断された正方形状の薄板である。製造装置30のプレス部Dでのプレス工程に適用される板材20としては、後に説明するように、搗き立ての餅14の下側に配置される板材20と上側に配置される板材20がある。以下では、餅14の下側に配置される板材20を下板20a、餅14の上側に配置される板材20を上板20bと言うものとする。下板20a及び上板20bは、それぞれの一辺の長さが異なっているのみであり、以下では、両者に共通する事項について説明する場合には、単に板材20と言うものとする。本実施形態では、下板20aは一辺の長さが約40cm、上板20bは一辺の長さが約45cmとされている。板材20の材質は特に限定されるものではないが、例えば、従来周知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属等が挙げられる。
餅10の製造方法は、伸餅13を製造する工程と、伸餅13を切り分けて切り餅としての餅10を製造する工程とに分けられる。ここでは、伸餅13を製造する工程について主に説明する。
図4(a)に示すように枠体33は、一辺が約45cm、厚みが約1cmの板材で形成され、中央部に、下板20aの一辺の長さより僅かに長い一辺を有し、板材20の厚みより僅かに深い深さを有する上面視正方形状の凹部33aが凹設されている。そのため、図4(b)に示すように、枠体33上に下板20aを載置すると、下板20aは枠体33の凹部33a内に収容される。
(1)上記実施形態の板材20の主面21には、複数の凸部22が全面に亘って形成されており、凸部22の高さは0.1〜5mmである。餅10を焼き網等に載せて焼く際には、餅10内部の水分が蒸気となって外部に放出されるとともに、餅成分が膨出するが、凸部22の高さがこうした数値範囲の板材20を使って製造された餅10では、その主面11に形成された凹部12から餅10内部の水分が蒸気となって外部に放出されやすく、餅10の予期せぬ形状での変形が抑制される。そのため、内部の餅成分が餅10の一部から過度に膨出することが抑制されて、焼き網等への付着が抑制される。
(6)伸餅13の製造方法は、複数の微細な凸部22が形成された板材20で餅14を挟んでプレスするプレス工程を備えている。そのため、餅14の主面に微細な凹凸形状を容易に形成することができ、焼き網等に付着しにくい餅10を容易に製造することができる。
・上記実施形態の板材20では、複数の微細な凸部22が形成されているが、板材20に形成される凹凸形状はこれに限定されない。上面視円形状の複数の微細な凹部が形成されていてもよい。この場合も上記実施形態の凸部22と同様、凹部の直径は、約0.3〜4mmであることが好ましく、約0.5〜2mmであることがより好ましい。また、凹部の深さは、約0.1〜5mmであることが好ましく、約0.2〜4mmであることがより好ましい。さらに、隣り合う凹部同士の間隔は、約10mm以下であることが好ましく、約8mm以下であることがより好ましい。こうした数値範囲であることにより、餅10の主面11は、複数の微細な凸部が形成された凹凸形状となり、上記実施形態の餅10と同様の効果を有する。
・板材20の凸部22は板材20の長辺及び短辺に対して約45゜の角度で交差する直線状に延びるように形成されているものでなくてもよい。例えば、長辺及び短辺に沿って延びるように形成されていてもよく、曲線状に延びるように形成されていてもよく、所定径の複数の円弧状に形成されていてもよい。
(イ)餅の製造装置に適用され、餅をプレスする際に餅の表面に接触させて使用する餅製造用の板材であって、少なくとも一方の主面には、複数の凸部が全体に亘って規則的に形成されており、前記凸部の高さは0.1〜5mmであり、隣り合う前記凸部同士の間隔は、10mm以下である。
Claims (3)
- 餅の製造装置に適用され、餅をプレスする際に餅の表面に接触させて使用する餅製造用の板材であって、
少なくとも一方の主面には、複数の凸部が全体に亘って形成されており、
前記凸部の高さは0.1〜5mmであり、
隣り合う前記凸部同士の間隔は、10mm以下であることを特徴とする板材。 - 餅の製造装置に適用され、餅をプレスする際に餅の表面に接触させて使用する餅製造用の板材であって、
少なくとも一方の主面には、複数の凹部が全体に亘って形成されており、
前記凹部の深さは0.1〜5mmであり、
隣り合う前記凹部同士の間隔は、10mm以下であることを特徴とする板材。 - 請求項1又は2に記載の板材を用いて餅をプレスするプレス工程を備えた餅の製造方法であって、
前記プレス工程では、一対の板状部材で餅を挟んでプレスし、
前記一対の板状部材の少なくとも一方に前記板材を使用することを特徴とする餅の製造方法。
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JP2019072683A JP6975431B2 (ja) | 2019-04-05 | 2019-04-05 | 餅製造用の板材、餅の製造方法 |
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JP6975431B2 JP6975431B2 (ja) | 2021-12-01 |
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