JP2020167549A - 避難支援サーバ、避難支援システムおよび避難支援方法 - Google Patents

避難支援サーバ、避難支援システムおよび避難支援方法 Download PDF

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【課題】避難が完了したことを早期に把握する。【解決手段】建物内に滞在する予め登録された人員の建物からの避難を支援する避難支援サーバ10は、建物内の人員を屋外に避難させる避難指示を受け付ける避難指示受付部132と、避難指示受付部132により避難指示が受け付けられると、人員により携行される無線通信端末20が接続しているアクセスポイントの情報を取得する接続先情報取得部135と、接続先情報取得部135により取得された情報に基づいて、無線通信端末20が接続しているアクセスポイントが、建物内で無線接続可能な第1アクセスポイントから、建物外で無線接続可能な第2アクセスポイントに変化したか否かを判定する接続先判定部136と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、建物からの避難を支援する避難支援サーバ、避難支援システムおよび避難支援方法に関する。
この種の技術として、従来、避難所に避難した市民の安否を確認するようにしたシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載のシステムでは、避難所に設置される装置に入力された安否情報が、検索可能な安否情報管理テーブルとしてデータベースに格納されることで、安否確認が行われる。
特開2005−251088号公報
災害発生時には、自治体等の災害対策本部が避難完了者を早期に把握して避難未完了者に対応することが求められるが、上記特許文献1のシステムでは、避難完了後に避難完了者により安否情報が入力されるため、災害対策本部に安否情報が共有されるまでに時間を要する。
本発明の一態様は、建物内に滞在する予め登録された人員の建物からの避難を支援する避難支援サーバであって、建物内の人員を屋外に避難させる避難指示を受け付ける避難指示受付部と、避難指示受付部により避難指示が受け付けられると、人員により携行される無線通信端末が接続しているアクセスポイントの情報を取得する接続先情報取得部と、接続先情報取得部により取得された情報に基づいて、無線通信端末が接続しているアクセスポイントが、建物内で無線接続可能な第1アクセスポイントから、建物外で無線接続可能な第2アクセスポイントに変化したか否かを判定する接続先判定部と、を備える。
本発明の別の態様は、建物内に滞在する予め登録された人員の建物からの避難を支援する避難支援システムであって、避難支援サーバと、人員により携行される無線通信端末と、を備える。
本発明のさらなる別の態様は、建物内に滞在する予め登録された人員の建物からの避難を支援する避難支援方法であって、コンピュータによりそれぞれ実行される、建物内の人員を屋外に避難させる避難指示を受け付ける避難指示受付ステップと、避難指示受付ステップで避難指示が受け付けられると、人員により携行される無線通信端末が接続しているアクセスポイントの情報を取得する接続先情報取得ステップと、接続先情報取得ステップで取得された情報に基づいて、無線通信端末が接続しているアクセスポイントが、建物内で無線接続可能な第1アクセスポイントから、建物外で無線接続可能な第2アクセスポイントに変化したか否かを判定する接続先判定ステップと、を含む。
本発明によれば、避難が完了したことを早期に把握することができる。
本発明の実施形態に係る避難支援サーバが適用される建物の一例を概略的に示す図。 本発明の実施形態に係る避難支援サーバを有する避難支援システムの全体構成を示すブロック図。 図2の無線通信端末に表示される点呼表の一例を概略的に示す図。 図1に示す階段の混雑度について説明するための図。 図2の無線通信端末の接続先について説明するための図。 本発明の実施形態に係る避難支援サーバにより実行される避難経路決定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る避難支援サーバにより実行される避難完了報告処理の一例を示すフローチャート。
以下、図1〜図7を参照して本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る避難支援サーバは、ビル等の建物から屋外へと避難する、従業員等の予め登録された入館者の避難が完了したことを把握して災害対策本部等への避難完了報告を自動的に行うことで、建物内から屋外への避難を支援する。
図1は、本発明の実施形態に係る避難支援サーバが適用される建物1の一例を概略的に示す図である。図1に示すように、建物1は、複数階層(図1では5階層)のフロア1F〜5Fを有し、複数か所(図1では2か所)に階段2a,2bが設けられる。建物1の各フロア1F〜5Fには、各部署に所属する従業員3が滞在する。各従業員3の滞在先である所属部署は、従業員3を識別するための個人コードに対応付けて従業員情報として登録され、従業員の勤怠等を管理する社内システムによって管理される。
建物1の出入口付近には従業員3の入館および退館を管理するゲートが設けられ、従業員3は、予め配布された社員証をゲートで提示する。社員証には集積回路(IC)が組み込まれ、従業員3の個人コード等の識別情報が格納される。ゲートにはカードリーダが設けられて近付けられた社員証の情報を読み取り、これにより各従業員3の建物1への入館および建物1からの退館が記録され、入退館情報として社内システムによって管理される。
地震等の災害発生時、建物1内の屋内エリアAR1に滞在する従業員3は、例えば部署単位の防災グループGr1〜Gr5ごとに建物1外の屋外エリアAR2(避難場所)へ避難する。避難場所では点呼等により全ての防災グループGr1〜Gr5の避難完了が確認され、その後、災害対策本部等に避難完了が報告されることが一般的である。
災害発生時には、避難未完了者への対応を迅速に行うため、避難完了者を早期に把握することが求められるが、避難場所で点呼等により避難者自身が避難完了を確認して報告するには時間を要する。そこで、本実施形態では、避難者の避難状況を検出して自動的に報告することで、災害対策本部等が避難完了者を早期に把握できるよう、以下のように避難支援サーバを構成する。
図2は、本発明の実施形態に係る避難支援サーバ(以下、サーバ)10を有する避難支援システム100の全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、避難支援システム100は、サーバ10と、各防災グループが所持する無線通信端末20とを有する。図2には、便宜上、各防災グループが所持する無線通信端末20のうち単一の無線通信端末20のみを示す。また、図2では、単一のサーバ10が示されるが、図2のサーバ10に示す機能を、複数のサーバ装置に分散させてもよい。
サーバ10と無線通信端末20とは、無線通信網、インターネット網、電話回線網などの通信ネットワーク4を介して接続される。無線通信端末20は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントAP1,AP2を介して通信ネットワーク4に接続される。アクセスポイントAP1は、建物1内の屋内エリアAR1(図1)から無線接続可能な場所に設置され、アクセスポイントAP2は、建物1外の屋外エリアAR2(図1)、すなわち避難場所から無線接続可能な場所に設置される。例えば、アクセスポイントAP2は、建物1内の屋上に設置され、避難場所である屋外エリアAR2に向けて無線LANの電波を送信する。
図2に示すように、無線通信端末20は、各防災グループに配布されたタブレット端末等の携帯無線端末により構成され、通信部21と、入出力部22と、演算部23と、記憶部24とを有する。
通信部21は、アクセスポイントAP1,AP2との接続が確立されると、通信ネットワーク4を介してサーバ10と無線通信可能に構成される。通信部21は、サーバ10から点呼結果を入力可能な点呼表のデータを受信し、点呼結果が入力された点呼表のデータを、無線通信端末20(防災グループGr1〜Gr5)を識別するグループIDとともにサーバ10に送信する。
入出力部22は、通信部21を介してデータが受信された点呼表等が表示されるタッチパネル式の液晶ディスプレイを有するとともに、社員証から従業員3の識別情報を読み取るカードリーダ121を有する。従業員3は、入出力部22を介して点呼表に点呼結果を入力することができる。
図3は、無線通信端末20に表示される点呼表の一例を概略的に示す図である。図3に示すように、点呼表には、各防災グループGr1〜Gr5に所属する従業員3の個人コードや氏名等が一覧表示されるとともに、各従業員3の点呼結果を入力可能な確認欄が設けられる。このような点呼表は、社内システムから取得される当日の最新の従業員情報および欠席や出張等の勤怠情報に基づいて防災グループGr1〜Gr5ごとに生成される。
また、点呼表の各従業員3の欄は、所定時間毎(例えば、30秒毎)に社内システムから取得される入退館情報に基づいて、建物1内に滞在している従業員3と不在の従業員3とを識別可能なように表示される。図3の例では、出張および欠席のため不在の従業員3の欄が暗転表示される。
災害が発生し、館内放送等により建物1外への避難が指示されると、各防災グループのリーダーが無線通信端末20に表示された点呼表を使用して点呼を行い、各防災グループに所属する従業員3が順次、無線通信端末20に社員証をかざす。無線通信端末20に各従業員3の社員証が近付けられると、カードリーダ121により各従業員3の識別情報が読み取られ、点呼表の確認欄に点呼結果(図3で黒丸で示す)が入力される。ICカードの不具合や紛失等により識別情報の読み取りができない場合には、タッチパネル(入出力部)22を介して点呼結果(図3で白丸で示す)を入力することもできる。点呼表の全ての確認欄に点呼結果が入力されて点呼が完了すると、点呼結果が入力された点呼表のデータがサーバ10に送信される。
演算部23はCPUを有し、入出力部22を介して入力された信号、通信部21を介して無線通信端末20の外部から受信した信号、および記憶部24に記憶されたデータに基づいて所定の処理を実行し、通信部21と入出力部22と記憶部24とにそれぞれ制御信号を出力する。演算部23での処理により、従業員3は入出力部22を介して点呼表を確認し、点呼結果を入力すること等ができる。
記憶部24は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部24には、演算部23が実行する各種のプログラムや、各種データが記憶される。例えば、点呼結果が入力された点呼表のデータが一時的に記憶される。記憶された各種データは、演算部23での処理により通信部21を介してサーバ10に送信される。
図2に示すように、サーバ10は、通信部11と、入出力部12と、演算部13と、記憶部14と、を有する。サーバ10は、図2のサーバ10に示す機能を有する単一のサーバ10として構成してもよく、同様の機能を複数のサーバ装置に分散させてもよく、クラウド上で仮想サーバ機能を利用してサーバ10を構成してもよい。
通信部11は、通信ネットワーク4を介して無線通信端末20と無線通信可能に構成される。入出力部12は、例えばキーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。演算部13は、CPUを有し、入出力部12を介して入力された信号、通信部11を介してサーバ10の外部から受信した信号、および記憶部14に記憶されたデータに基づいて所定の処理を実行し、通信部11と入出力部12と記憶部14とにそれぞれ制御信号を出力する。
記憶部14は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部14には、演算部13が実行する各種のプログラムや各種データが記憶されるとともに、各フロア1F〜5Fにおける階段2a,2bや通路、各部署のレイアウトを示す建物情報、社内システムから取得された従業員情報が記憶される。記憶部14に記憶される各種情報は、随時更新される。
演算部13は、プロセッサが担う機能的構成として、各種情報を取得する情報取得部131と、避難指示を受け付ける避難指示受付部132と、各フロアに滞在している従業員3の人数を算出するフロア人数算出部133と、階段2a,2bを使用する避難経路を決定する避難経路決定部134と、無線通信端末20の接続先の情報を取得する接続先情報取得部135と、無線通信端末20の接続先がアクセスポイントAP1からアクセスポイントAP2に変化したか否かを判定する接続先判定部136と、各種情報を出力する情報出力部137とを有する。
情報取得部131は、通信ネットワーク4を介して各種の情報を取得するように構成され、図示しない社内システムから所定時間毎(例えば、30秒毎)に送信された入退館情報を取得するとともに、無線通信端末20から送信された点呼結果が入力された点呼表のデータを対応するグループIDとともに取得する。
避難指示受付部132は、建物1の災害対策本部により入出力部12を介して入力される、建物1内の従業員3を屋外に避難させる避難指示を受け付ける。避難指示受付部132は、通信部11を介して、自治体等の災害対策本部により発せられる避難指示を受け付けてもよい。
フロア人数算出部133は、避難指示受付部132により避難指示が受け付けられると、従業員情報と入退館情報とに基づいて点呼表(図3)を生成し、各フロア1F〜5Fに滞在している従業員3の人数を算出する。すなわち、記憶部14に記憶された従業員情報と、情報取得部131により取得された入退館情報とに基づいて、各フロア1F〜5F(防災グループGr1〜Gr5)の従業員3のうち、現在、建物1内に滞在している従業員3の人数を算出する。換言すると、フロア人数算出部133は、防災グループGr1〜Gr5ごとの建物1外へ避難すべき従業員3の人数を算出する。
フロア人数算出部133により生成された点呼表は、情報出力部137により各防災グループGr1〜Gr5の無線通信端末20に送信される。各防災グループGr1〜Gr5の点呼が完了すると、点呼結果が入力された点呼表のデータが無線通信端末20からサーバ10に送信される。
避難経路決定部134は、情報取得部131により点呼結果が入力された点呼表のデータが取得され、各防災グループGr1〜Gr5の点呼が完了したことが確認されると、点呼が完了した防災グループGr1〜Gr5に指示する避難経路を決定する。すなわち、避難経路決定部134は、記憶部14に記憶された建物情報と、フロア人数算出部133により算出された各防災グループGr1〜Gr5の人数とに基づいて、階段2a,2bを使用する避難経路を決定する。
図4は、階段2a,2bの混雑度について説明するための図であり、階段2a,2bを使用して避難中の従業員3の移動の様子を模式的に示す。図4の例では、防災グループGr5の30人の従業員3がフロア5Fから階段2aを使用して避難を開始した後、防災グループGr4の30人の従業員3がフロア4Fから階段2bを使用して避難を開始している。図4に示すように、階段2aでは、防災グループGr5の従業員3のうち10人がフロア3Fからフロア2Fへ、10人がフロア2Fからフロア1Fへと移動中であり、10人が既に建物1外に避難している。また、階段2bでは、防災グループGr4の従業員3のうち10人がフロア4Fからフロア3Fへ、10人がフロア3Fからフロア2Fへ、10人がフロア2Fからフロア1Fへと移動中である。
このような階段2a,2bの混雑度は、フロア1F〜5Fごとに、当該フロア1F〜5Fへと移動中の従業員3の人数によって表すことができる。図4の例では、フロア2Fにおける階段2aの混雑度は「10」、階段2bの混雑度は「20」として算出することができる。避難経路決定部134は、避難経路を指示する防災グループのフロアにおける階段2a,2bの混雑度を算出し、より混雑度が低い階段を使用する避難経路を決定する。
なお、図4に示すような階段2a,2bを移動中の従業員3の人数は、予め設定された移動速度と避難開始時刻(避難経路を指示した時刻)とに基づいて推定してもよく、監視カメラの撮影画像を用いて画像処理により算出してもよい。
避難経路決定部134は、階段2a,2bの混雑度に加えて、階段2a,2bまでのアクセス時間を考慮してもよい。すなわち、記憶部14に記憶された建物情報に基づいて各部署から各階段2a,2bまで移動するのに要する時間を算出し、適宜な重み付け係数を乗じた混雑度とアクセス時間との和が、より小さい避難経路を決定してもよい。例えば、建物1のフロア面積が小さい場合等、階段2a,2bまでのアクセス時間が重要ではない場合、アクセス時間の重み付け係数は混雑度の重み付け係数よりも小さく設定される。
図5は、無線通信端末20の接続先について説明するための図である。図5に示すように、接続先情報取得部135は、各防災グループGr1〜Gr5の無線通信端末20が接続している接続先のアクセスポイントAP1,AP2の情報を取得する。すなわち、無線通信端末20の親機であるアクセスポイントAP1,AP2と所定時間毎(例えば、10秒毎)に通信し、各防災グループGr1〜Gr5の無線通信端末20との接続が確立しているか否かの情報を取得する。図5の例では、時刻t1まではアクセスポイントAP1と無線通信端末20との接続が確立しており、時刻t2以降はアクセスポイントAP2と無線通信端末20との接続が確立している。
接続先判定部136は、接続先情報取得部135により取得された情報に基づいて、無線通信端末20が接続している接続先がアクセスポイントAP1からアクセスポイントAP2に変化したか否かを判定する。図5の例では、時刻t2において接続先がアクセスポイントAP2に変化したと判定される。接続先判定部136により無線通信端末20の接続先がアクセスポイントAP2に変化したと判定されると、その無線通信端末20のグループIDに対応する防災グループGr1〜Gr5の避難が完了したと判断することができる。
情報出力部137は、接続先判定部136により全ての無線通信端末20の接続先がアクセスポイントAP1からアクセスポイントAP2に変化したと判定され、全ての防災グループGr1〜Gr5の避難が完了したと判断されると、避難完了情報を出力する。例えば、全ての防災グループGr1〜Gr5の避難が完了したことを示す避難完了情報を生成し、予め登録された災害対策本部等のアドレス宛てに送信する。これにより、災害対策本部等の避難完了情報を共有すべき防災機関への連絡を速やかに行うことができる。情報出力部137は、フロア人数算出部133により生成された点呼表の無線通信端末20への送信も行う。
図6および図7はそれぞれ、予め記憶されたプログラムに従いサーバ10の演算部13で実行される避難経路決定処理および避難完了報告処理の一例を示すフローチャートである。これらのフローチャートに示す処理は、例えば入出力部12を介して避難指示が入力されると開始される。
図6に示すように、避難経路決定処理では、まず、ステップS1で、避難指示受付部132での処理により、避難指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップS1は肯定されるまで繰り返す。ステップS1で肯定されると、ステップS2で、情報取得部131での処理により、社内システムから送信された入退館情報を含む各種情報を取得するとともに、記憶部14から建物情報および従業員情報を読み込む。
次いで、ステップS3で、フロア人数算出部133での処理により、ステップS2で取得された各種情報に基づいて点呼表を生成し、フロアごとの滞在人数を算出する。また、情報出力部137での処理により、生成された点呼表のデータを各無線通信端末20に送信する。次いで、ステップS4で、情報取得部131での処理により、いずれかの無線通信端末20から送信された点呼結果が入力された点呼表のデータが取得されたか否かを判定する。ステップS4は肯定されるまで繰り返す。
ステップS4で肯定されると、ステップS5で、避難経路決定部134での処理により、各階段2a,2bの混雑度を算出する。次いで、ステップS6で、各階段2a,2bまでのアクセス時間を算出する。次いで、ステップS7で、ステップS5,S6で算出された混雑度およびアクセス時間に基づいて、ステップS4で点呼完了が確認された防災グループの避難経路として指定する階段2a,2bを決定する。また、情報出力部137での処理により、決定された避難経路の情報を該当する無線通信端末20に送信する。次いで、ステップS8で、全ての防災グループに避難経路が指示されたか否かを判定し、否定されるとステップS4に戻り、肯定されると処理を終了する。
図7に示すように、避難完了報告処理では、まず、ステップS10で、避難指示受付部132での処理により、避難指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップS10は肯定されるまで繰り返す。ステップS10で肯定されると、ステップS11で、接続先情報取得部135での処理により、各無線通信端末20が接続している接続先のアクセスポイントAP1,AP2の情報を取得する。次いで、ステップS12で、接続先判定部136での処理により、ステップS11で取得された情報に基づいて、全ての無線通信端末20の接続先がアクセスポイントAP1からアクセスポイントAP2に変化したか否かを判定する。ステップS12は肯定されるまで繰り返す。ステップS12で肯定されると、ステップS13で、情報出力部137での処理により、避難完了情報を生成し、予め登録された災害対策本部等のアドレス宛てに送信する。
本実施形態の動作をまとめると以下のようになる。地震等の災害が発生し、館内放送で建物1外への避難が指示されると、各防災グループのリーダーが無線通信端末20を起動し、点呼表を使用して点呼を行う(図6のステップS1〜S3)。避難指示に応じて最新の入退館情報に基づく点呼表が生成されて各防災グループの無線通信端末20に送信されるため、実際に建物1内に滞在し、建物1外に避難すべき従業員3の点呼を確実に行うことができる。
点呼された従業員3が各防災グループの無線通信端末20に社員証をかざすと、点呼表の確認欄に順次、点呼結果が入力され、防災グループごとの点呼が完了すると、点呼結果が入力された点呼表が自動的にサーバ10に送信される(ステップS4)。サーバ10は、点呼結果が入力された点呼表を受信すると、その防災グループの避難経路を決定して無線通信端末20に送信する(ステップS5〜S7)。階段2a,2bの混雑度等、最新の避難状況を考慮した適切な避難経路が指定されるため、防災グループごとに点呼完了タイミングが異なるような場合でも、特定の避難経路に避難者が集中することがなく、円滑に避難することができる。
無線通信端末20を携行した従業員3が避難場所に到着すると、サーバ10側で各防災グループの避難完了が把握され、全ての防災グループの避難完了が把握されると、サーバ10から災害対策本部に自動的に避難完了情報が送信される(図6のステップS1〜S13)。避難場所に避難した後に従業員3が点呼等によって避難完了を確認する必要がないため、災害対策本部が避難完了を早期に把握することができる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係る避難支援サーバ10は、建物1内に滞在する予め登録された従業員3の建物1からの避難を支援する(図1)。避難支援サーバ10は、建物1内の従業員3を屋外に避難させる避難指示を受け付ける避難指示受付部132と、避難指示受付部132により避難指示が受け付けられると、従業員3により携行される無線通信端末20が接続しているアクセスポイントの情報を取得する接続先情報取得部135と、接続先情報取得部135により取得された情報に基づいて、無線通信端末20が接続しているアクセスポイントが、建物1内の屋内エリアAR1で無線接続可能なアクセスポイントAP1から、建物1外の屋外エリアAR2で無線接続可能なアクセスポイントAP2に変化したか否かを判定する接続先判定部136と、を備える(図2)。これにより、無線通信端末20の接続先に基づいて、従業員3による建物1内の屋内エリアAR1から建物1外の屋外エリアAR2への避難が完了したか否かを把握することができる。
(2)避難支援サーバ10は、接続先判定部136により予め登録された複数の従業員3の全てに対応する無線通信端末20の接続先がアクセスポイントAP1からアクセスポイントAP2に変化したと判定されると、予め登録された複数の従業員3の全ての避難が完了したことを示す避難完了情報を出力する情報出力部137をさらに備える(図2)。全ての従業員3(防災グループGr1〜Gr5)の避難が完了したことを把握して避難完了情報を出力するため、点呼等に要する時間を削減し、災害対策本部等への避難完了報告を速やかに行うことができる。
上記実施形態は、種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、図1等で建物1内に設けられた階段2a,2bを例示したが、階段は、建物内の各フロアにおける複数の異なるエリアに設けられたものであれば、どのようなものでもよい。階段には3つ以上の階段が含まれてもよく、階段は建物1の内部に配置された内階段に限らず外部に配置された外階段であってもよい。また、避難用の梯子や滑り台等が含まれてもよい。
上記実施形態では、従業員3の避難を支援する例を示したが、建物内に滞在する人員は、予め登録された者であればよく、従業員3に限らない。例えば、スポーツクラブの会員等でもよい。また、一時的に来館し、受け付け等で訪問先のエリアを登録した上で入館する業者等が含まれてもよい。
上記実施形態では、建物1の出入口付近に設けられたゲートで入退館情報を管理するようにしたが、人員が建物内に滞在していることを示す滞在情報はこのようなものに限らない。例えば、フロアやエリアごとに入退室を管理してもよい。
上記実施形態では、避難経路決定部134がフロア1F〜5Fごとに避難経路を決定するようにしたが、エリアごとの避難経路を決定する避難経路決定部はこのようなものに限らない。各フロアの複数のエリアごとに避難経路を決定してもよい。
上記実施形態では、情報出力部137が各無線通信端末20に避難経路の情報を出力するようにしたが、避難経路の情報を出力する情報出力部はこのようなものに限らない。例えば、館内放送等により避難経路を指示してもよい。
上記実施形態では、防災グループGr1〜Gr5ごとに無線通信端末20を使用する例を示したが、人員により携行される無線通信端末はこのようなものに限らない。無線通信端末は、各人員により携行されるスマートフォン等であってもよい。この場合、全ての人員の避難完了をより確実に把握できるとともに、無線通信端末に搭載されたGPSセンサの位置情報を利用して、避難未完了の人員の位置を把握することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 建物、2a,2b 階段、3 従業員、10 避難支援サーバ、13 演算部、14 記憶部、20 無線通信端末、100 避難支援システム、131 情報取得部、132 避難指示受付部、133 フロア人数算出部、134 避難経路決定部、135 接続先情報取得部、136 接続先判定部、137 情報出力部、AP1,AP2 アクセスポイント、AR1 屋内エリア、AR2 屋外エリア、Gr1〜Gr5 防災グループ、1F〜5F フロア

Claims (4)

  1. 建物内に滞在する予め登録された人員の前記建物からの避難を支援する避難支援サーバであって、
    前記建物内の人員を屋外に避難させる避難指示を受け付ける避難指示受付部と、
    前記避難指示受付部により前記避難指示が受け付けられると、前記人員により携行される無線通信端末が接続しているアクセスポイントの情報を取得する接続先情報取得部と、
    前記接続先情報取得部により取得された情報に基づいて、前記無線通信端末が接続しているアクセスポイントが、前記建物内で無線接続可能な第1アクセスポイントから、前記建物外で無線接続可能な第2アクセスポイントに変化したか否かを判定する接続先判定部と、を備えることを特徴とする避難支援サーバ。
  2. 請求項1に記載の避難支援サーバにおいて、
    前記接続先判定部により予め登録された複数の人員の全てに対応する前記無線通信端末の接続先が前記第1アクセスポイントから前記第2アクセスポイントに変化したと判定されると、予め登録された複数の人員の全ての避難が完了したことを示す避難完了情報を出力する情報出力部をさらに備えることを特徴とする避難支援サーバ。
  3. 建物内に滞在する予め登録された人員の前記建物からの避難を支援する避難支援システムであって、
    請求項1または2に記載の避難支援サーバと、
    前記人員により携行される無線通信端末と、を備えることを特徴とする避難支援システム。
  4. 建物内に滞在する予め登録された人員の前記建物からの避難を支援する避難支援方法であって、
    コンピュータによりそれぞれ実行される、
    前記建物内の人員を屋外に避難させる避難指示を受け付ける避難指示受付ステップと、
    前記避難指示受付ステップで前記避難指示が受け付けられると、前記人員により携行される無線通信端末が接続しているアクセスポイントの情報を取得する接続先情報取得ステップと、
    前記接続先情報取得ステップで取得された情報に基づいて、前記無線通信端末が接続しているアクセスポイントが、前記建物内で無線接続可能な第1アクセスポイントから、前記建物外で無線接続可能な第2アクセスポイントに変化したか否かを判定する接続先判定ステップと、を含むことを特徴とする避難支援方法。
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