マッチングシステムの構成例を示す説明図である。
マッチングサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
ユーザ端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
ユーザDBの例を示す説明図である。
追加情報DBの例を示す説明図である。
指標DBが記憶する指標の例を示す説明図である。
マッチング指標DBが記憶する指標の例を示す説明図である。
中小判定DBの例を示す説明図である。
小規模判定DBの例を示す説明図である。
助成金・融資DBの例を示す説明図である。
ピックアップ条件DBの例を示す説明図である。
ユーザ評価DBの例を示す説明図である。
オファー条件DBの例を示す説明図である。
属性DBの例を示す説明図である。
カテゴリDBの例を示す説明図である。
コンテンツDBの例を示す説明図である。
履歴DBの例を示す説明図である。
与信・反社DBの例を示す説明図である。
アカウント作成処理の手順例を示すフローチャートである。
マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。
助成金・公的融資マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。
助成金・公的融資マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。
助成金・公的融資マッチング処理の例を示す説明図である。
調達先マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。
指標のピックアップ例を示す説明図である。
仕入高に関する処理の例を示す説明図である。
旅費交通費に関する処理の例を示す説明図である。
取得コンテンツの例を示す説明図である。
オファー条件設定処理の手順例を示すフローチャートである。
オファーマッチング処理の手順例を示すフローチャートである。
オファーマッチング処理の例を示す説明図である。
販促物等マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。
販促物等マッチング処理の例を示す説明図である。
口座開設準備処理の手順例を示すフローチャートである。
基本情報入力画面の例を示す説明図である。
マッチング種別選択画面の例を示す説明図である。
条件設定画面の例を示す説明図である。
マッチング結果画面の例を示す説明図である。
企業画面の例を示す説明図である。
開設設定画面の例を示す説明図である。
送信先選択画面の例を示す説明図である。
開設依頼受信画面の例を示す説明図である。
カテゴリ選択画面及び販促物表示画面の例を示す説明図である。
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はマッチングシステムの構成例を示す説明図である。マッチングシステム100はマッチングサーバ1及びユーザ端末2を含む。マッチングサーバ1及びユーザ端末2はネットワークNにより、互いに通信可能に接続されている。マッチングシステム100は種々のデータソースである他システム3と、ネットワークNにより互いに通信可能に接続されている。
他システム3は予約システム、POS(Point of sale system)システム、勤怠システム、会計システム、給与システム及び受発注システムを含む。予約システムは医療機関の診察予約、飲食店の座席予約や宴会予約、貸会議室に関する施設予約、旅行に関するツアー予約、交通機関に関する切符予約、語学学習に関するレッスン予約、エステサロン・ネールサロンに関する施術予約など、種々の予約を行うシステムを含む。POSシステムは物品販売の売上実績を単品単位で集計する一般的なシステム以外に、サービス業におけるサービスの売上実績をサービスメニュー単位で集計するものも含む。勤怠システムは正社員、契約社員、パートタイマーなどを含む従業員の勤怠を管理するシステムである。会計システムは管理会計システム、財務会計システム等である。給与システムは従業員に支払うべき給与を計算するとともに給与支払いの履歴を保存するシステムである。受発注システムは商品やサービスの受注及び発注を行うためのシステムである。
また、他システム3として仕入在庫管理システム、従業員の目標・評価管理システム、従業員のモチベーション管理システム、口コミサイトの管理システム、クーポンサイトの管理システム、顧客アンケート管理システム、通販サイトを含むWebサイト、SNS(Social Networking Service)の閲覧履歴を提供するシステム、及びインターネットで注目を集めているキーワードや商品・サービスを提供するシステムを含んでもよい。
さらに、他システム3は信用情報提供システム及び反社データベースを含む。信用情報提供システムは企業の信用調査の結果を提供するシステムである。信用調査は与信調査とも呼ばれる。信用調査の結果は、融資や信用取引などの融資に関する枠を設定する際に参考となる情報である。信用調査の結果は企業毎の評点を含む。評点は企業の損益状況、資本構成、経営者能力、社歴(業歴)等を総合的に考慮して定められる。反社データベースは反社会的勢力についての情報を蓄積・提供するシステムである。反社会的勢力とは、暴力、威力、又は詐欺的な手法を駆使し、不当な要求行為により、経済的利益を追求する集団や個人の総称である。
図1において、ユーザ端末2は3台記載しているが、それぞれは2台で以下でもよいし、4台以上でもよい。
図2はマッチングサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。マッチングサーバ1は種々の情報をマッチングする処理を行う。マッチングサーバ1はサーバコンピュータ等で構成する。マッチングサーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、大容量記憶部14、通信部15及び読み取り部16を含む。各構成はバスBで接続されている。
CPU11はROM12に記憶された制御プログラム1Pにしたがい、ハードウェア各部を制御する。RAM13は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)又はフラッシュメモリである。RAM13はCPU11によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
大容量記憶部14は、例えばハードディスク又はSSD(Solid State Drive)などである。大容量記憶部14は各種データベース(DB:DataBase)を記憶する。また、制御プログラム1Pを大容量記憶部14に記憶してもよい。大容量記憶部14に記憶しているデータベースを、マッチングサーバ1以外に記憶してもよい。例えばデータベースサーバやクラウドストレージに記憶してもよい。
通信部15はネットワークNを介して、ユーザ端末2と通信を行う。また、CPU11が通信部15を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部14に記憶してもよい。なお、マッチングサーバ1の機能をクラウドサービスにより提供してもよい。
読み取り部16はCD(Compact Disc)−ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)−ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。CPU11が読み取り部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部14に記憶してもよい。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータからCPU11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部14に記憶してもよい。さらにまた、半導体メモリ1bから、CPU11が制御プログラム1Pを読み込んでもよい。
図3はユーザ端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。ユーザ端末2はノートパソコン、パネルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン等で構成する。ユーザ端末2はCPU21、ROM22、RAM23、通信部24、入力部25、表示部26、及び大容量記憶部27を含む。各構成はバスBで接続されている。
CPU21はROM22に記憶された制御プログラム2Pにしたがい、ハードウェア各部を制御する。RAM23は例えばSRAM、DRAM又はフラッシュメモリである。RAM23はCPU21によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
通信部24はネットワークNを介して、マッチングサーバ1と通信を行う。また、CPU21が通信部24を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム2Pをダウンロードし、大容量記憶部27に記憶してもよい。
入力部25はキーボードやマウスである。表示部26は液晶表示パネル等を含む。表示部26はマッチングサーバ1が出力した参考情報を表示する。参考情報は新規仕入先候補、新規顧客候補、助成金、公的融資などの情報である。表示部26は入力部25と一体化したタッチパネルディスプレイでもよい。なお、ユーザ端末2は外部の表示装置に表示を行ってもよい。
大容量記憶部27は、例えばハードディスク又はSSDなどである。大容量記憶部27は各種データを記憶する。
マッチングシステム100が用いるデータベースについて説明する。図4はユーザDBの例を示す説明図である。ユーザDB141はユーザ(法人)に関する基本情報を記憶する。基本情報は年に数回更新すれば足りるような静的な情報である。ユーザDB141はユーザID列、名称列、従業員数列、業種列、資本/出資列、上場/非上場列、中小企業列、小規模企業列、所在地列、営業エリア列、社歴列、経営者性別列、経営者年齢列、及び同族/非同族列を含む。ユーザID列はマッチングシステム100のユーザを一意に特定可能なユーザIDを記憶する。ユーザIDはユーザアカウント作成時に決定される。名称列はユーザの名称を記憶する。従業員数列はユーザの従業員数を記憶する。業種列はユーザの業種を記憶する。資本/出資列はユーザの資本金又は出資金の額を記憶する。上場/非上場列はユーザが株式会社である場合に、株式を上場しているか否かを記憶する。例えば、上場しているとき、上場/非上場列は「上場」を記憶する。非上場のとき、上場/非上場列は「非上場」を記憶する。ユーザが株式会社以外である場合、便宜上、上場/非上場列は「非上場」を記憶してもよい。中小企業列はユーザが中小企業に該当するか否かを記憶する。ユーザが中小企業である場合、中小企業列は「O」を記憶する。ユーザが中小企業でない場合、中小企業列は「X」を記憶する。小規模企業列はユーザが小規模企業に該当するか否かを記憶する。ユーザが小規模企業である場合、小規模企業列は「O」を記憶する。ユーザが小規模企業でない場合、小規模企業列は「X」を記憶する。中小企業であるか否かの基準、小規模企業であるか否かの基準は、予め定めておく。所在地列はユーザの本社、本店又は本部等の所在地を記憶する。所在地は都道府県名や都市名などである。営業エリア列はユーザの営業エリアを記憶する。営業エリアが全国の場合、営業エリア列は「全国」を記憶する。営業エリアが都市圏の場合、営業エリア列は都市圏名を記憶する。営業エリア列は都道府県名、市区町村名等を記憶する。営業エリア列は複数の値を記憶してもよい。社歴列はユーザの創業からの年数を記憶する。経営者性別列は経営者、例えば代表取締役の性別を記憶する。経営者年齢列は経営者の年齢を記憶する。同族/非同族列はユーザの経営形態が同族経営であるか否かを記憶する。ユーザの経営形態が同族経営である場合、同族/非同族列は「同族」を記憶する。ユーザの経営形態が同族経営でない場合、同族/非同族列は「非同族」を記憶する。なお、上場/非上場列、中小企業列、小規模企業列、同族/非同族列に記憶する値は、0又は1、真又は偽、若しくはTRUE又はFALSEなどでもよい。また、従業員数列、資本/出資列はユーザDB141以外のデータベースに記憶してもよい。
図5は追加情報DBの例を示す説明図である。追加情報DB142はユーザDB141に記憶している項目とは重複しないユーザの情報を記憶する。図5では補助金や公的融資を受ける場合に必要な情報を主に示している。追加情報DB142はその他システム3から収集する。又はユーザにアンケートを行い収集する。追加情報DB142はユーザID列、新規事業列、新商品列、設備投資列、高齢者雇用列、若者雇用列、外国人雇用列、及び認定支援列を含む。ユーザID列はユーザIDを記憶する。新規事業列は新規事業の有無を記憶する。例えば、新規事業がある場合、新規事業列は「有」を記憶する。新規事業がない場合、新規事業列は「無」を記憶する。新規事業とは例えば、開始してから1年以内の事業や、製品開発を伴う事業でおおむね3年以内に開始予定の事業をいう。新商品列は新規商品の有無を記憶する。例えば、新商品がある場合、新商品列は「有」を記憶する。新商品がない場合、新商品列は「無」を記憶する。新商品とは例えば、発売開始してから1年以内の商品をいう。新商品と判断する条件は業種毎に異なってもよい。設備投資列は設備投資を行う予定の有無を記憶する。例えば、設備投資の予定がある場合、設備投資列は「有」を記憶する。設備投資の予定がない場合、設備投資列は「無」を記憶する。設備投資とは例えば、事業の改善を図るための設備の新設、更新などをいう。高齢者雇用列は高齢者雇用の有無を記憶する。例えば、高齢者雇用をしている場合、高齢者雇用例は「有」を記憶する。高齢者雇用していない場合、高齢者雇用例は「無」を記憶する。高齢者雇用とは例えば、60歳以上の労働者を週20時間以上の労働時間で雇用していることである。若者雇用列は若者雇用の有無を記憶する。例えば、若者雇用をしている場合、若者雇用例は「有」を記憶する。若者雇用していない場合、若者雇用例は「無」を記憶する。若者雇用とは例えば、35歳未満の若者であって、過去5年以内に正社員としておおむね3年以上継続して雇用されたことがないものを雇用することをいう。外国人雇用列は外国人雇用の有無を記憶する。例えば、外国人雇用をしている場合、外国人雇用例は「有」を記憶する。外国人雇用していない場合、外国人雇用例は「無」を記憶する。外国人雇用とは例えば、外国人の労働者を週20時間以上の所定労働時間で、6ヶ月以上雇用していることである。認定支援列は認定支援機関による支援の有無を記憶する。認定支援機関より支援を受けている場合、認定支援列は「有」を記憶する。認定支援機関より支援を受けていない場合、認定支援列は「無」を記憶する。認定支援機関とは、専門知識や実務経験が一定レベル以上の能力を持つものが所属し、中小企業・小規模事業者から経営相談等を受ける機関であって、国からの認定を受けた機関をいう。
図6は指標DBが記憶する指標の例を示す説明図である。指標は他システム3から収集する。図6に示すテーブルにおいて、カテゴリ列は指標の収集元を示す。取得頻度列は指標を収集する頻度を示す。指標列は指標の内容を示す。マッチングサーバ1は、会計システムから、P/L、B/S、C/Fの計画データ、売上の計画データ、その他の計画データを年次で収集する。過去○期とは、過去複数期のデータを保持していることを示す。マッチングサーバ1は、会計システムから、P/L、B/S、C/Fの実績データ、売上の実績データ、その他の実績データを年次で収集する。過去○期の表示は計画データと同様である。さらに、マッチングサーバ1は、年次又は月次で、P/L、B/S及び、C/F情報を会計システムから収集する。P/L、B/S及び、C/F情報は今期のデータである。P/L、B/S及び、C/F情報には、計画データと実績データとを含む。なお、P/Lは損益計算書を、B/Sは賃借対照表を、C/Fはキャッシュフロー計算書を示す。
マッチングサーバ1は、予約システムからリアルタイムで、予約件数、キャンセル率を収集する。予約件数は上述したように飲食店であれば、座席予約や宴会予約の件数である。キャンセル率は予約件数のうち、キャンセルされた率である。リアルタイムとは、予約システムが保持している予約件数、キャンセル率と、指標DB143がほぼ時間差がなく同期されていることを意味する。ほぼ時間差がなくとは、長くとも時間差が15分以下であることをいう。マッチングサーバ1は予約システムから、席情報、コマ数、予約プラン数を初期登録時に収集する。席情報はテーブル数や座席数などである。コマは開始及び終了時間を含む時間枠である。コマ数とは1日あたりのコマの数である。予約プラン数とは予約時に顧客が選択可能なサービス内容と料金などを含むプランの数である。初期登録時とは、マッチングシステム100に新たなユーザが登録されたとき、マッチングシステム100の既存ユーザの店舗が予約システムに新規に登録されたとき等をいう。
マッチングサーバ1はPOSシステムより、リアルタイムで、売上ランキング、原価ランキング、単価、リピート率、クーポン数、並びに材料名及び量を収集する。
マッチングサーバ1は勤怠システムからリアルタイムで、個人別勤務時間、個人別勤務日数、個人別連続勤務日数を収集する。マッチングサーバ1は勤怠システムから月次で、総人員数、正社員数、パート数、新入人員数、退職人員数を収集する。
マッチングサーバ1は受発注システムから月次で、得意先別売上高、仕入先別仕入高、得意先名、仕入先名を収集する。
マッチングサーバ1はネットワークN上のWebサーバ、SNSや口コミサイトからリアルタイムで、閲覧履歴、キーワード名、購買履歴、口コミ点数を収集する。
マッチングサーバ1は信用情報提供システムから月次で、企業別信用度点数、反社企業リスト、反社個人の氏名を収集する。反社個人は反社会的勢力と認められる個人である。
図7はマッチング指標DBが記憶する指標の例を示す説明図である。マッチング指標DB144が記憶するマッチング指標はユーザDB141、指標DB143に記憶しているデータ、指標から求めたものである。図7に示すテーブルにおいて、カテゴリ列は指標の分類を示す。指標列は指標を示す。カテゴリ「条件情報」は主として判定処理において条件判定に用いられる指標を示す。カテゴリ「条件情報」に含まれる指標は、例えば、売上・利益の成長率、黒字/赤字、希望時期、希望価格、希望条件である。売上・利益の成長率は複数期のP/L実績データから算出可能である。黒字/赤字はユーザが黒字であるか赤字であるかを示す指標である。ユーザが黒字であるか赤字であるかは、P/L実績データで前期の当期純利益で判定可能である。希望時期、希望価格、希望条件は、例えば、仕入先に提示する納期、仕入価格、取引条件である。これらは受発注システムの発注履歴より類推可能である。
カテゴリ「会計」は会計システムから収集可能な指標又は会計システムから収集した指標に基づいて求まる指標を示す。カテゴリ「会計」に含まれる指標は、例えば、債務者区分、債務償還年数、債務超過解消年数、売上高水準、売上総利益水準、営業利益水準、経常利益水準である。債務者区分は融資における債権者の区分のことである。債務者の財務状況、資金繰り、収益力等により、返済の能力を判定して区分される。債務者区分は金融機関や信用調査機関が定めたものを収集してもよいし、P/LやC/F等のデータからマッチングサーバ1が判定してもよい。債務償還年数、債務超過解消年数、売上高水準、売上総利益水準、営業利益水準及び経常利益水準については、P/LやC/F等のデータからマッチングサーバ1が判定可能である。
カテゴリ「受発注」は受発注システムから収集可能な指標又は受発注システムから収集した指標に基づいて求まる指標を示す。カテゴリ「受発注」に含まれる指標は、例えば、得意先マッチ率、仕入先マッチ率である。得意先マッチ率は得意先との適合性を示す値である。得意先マッチ率は例えば、受発注システムの受注データから算出する。仕入先マッチ率は仕入先との適合性を示す値である。仕入先マッチ率は例えば、受発注システムの発注データから算出する。
カテゴリ「POS」はPOSシステムから収集可能な指標又はPOSシステムから収集した指標に基づいて求まる指標を示す。カテゴリ「POS」に含まれる指標は、例えば、顧客層である。
カテゴリ「勤怠」は勤怠システムから収集可能な指標又は勤怠システムから収集した指標に基づいて求まる指標を示す。カテゴリ「勤怠」に含まれる指標は、例えば、定着率である。定着率は例えば、人員数の履歴から算出可能である。
図8は中小判定DBの例を示す説明図である。中小判定DB145はユーザが中小企業であるか否かを判定するためのルールを記憶する。ユーザDB141の中小企業列の値は、中小判定DB145を用いて定められる。中小判定DB145は業種列、資本/出資列、及び従業員数列を含む。業種列は中小企業と判定される企業の業種を記憶する。資本/出資列は中小企業と判定される資本金又は出資金の条件を記憶する。従業員数列は中小企業と判定される従業員数の条件を記憶する。図8に示す例では、製造業その他業種の企業は資本金/出資金が3億円以下で、従業員数300人以下であれば、中小企業と判定される。業種が卸売業の企業は資本金/出資金が1億円以下で、従業員数100人以下であれば、中小企業と判定される。業種が小売業の企業は資本金/出資金が5千万円以下で、従業員数50人以下であれば、中小企業と判定される。業種がサービス業の企業は資本金/出資金が5千万円以下で、従業員数100人以下であれば、中小企業と判定される。
図9は小規模判定DBの例を示す説明図である。小規模判定DB146はユーザが小規模企業であるか否かを判定するためのルールを記憶する。ユーザDB141の小規模企業列の値は、小規模判定DB146を用いて定められる。小規模判定DB146は業種列及び従業員数列を含む。業種列は小規模企業と判定される企業の業種を記憶する。従業員数列は小規模企業と判定される従業員数の条件を記憶する。図9に示す例では、製造業その他業種の企業は、従業員数20人以下であれば、小規模企業と判定される。業種が商業・サービス業の企業は、従業員数5人以下であれば、小規模企業と判定される。業種が小売業の企業は資本金/出資金が5千万円以下で、従業員数50人以下であれば、小規模企業と判定される。
図10は助成金・融資DBの例を示す説明図である。助成金・融資DB147は助成金及び公的融資の情報を記憶する。助成金は返還不要で交付される資金である。公的融資は国や地方公共団体等の公的機関が行う融資である。助成金・融資DB147はID列、区別列、名前列、条件1列、条件2列、条件3列、条件4列、及び条件5列を含む。ID列は助成金及び公的融資を一意に特定可能なIDを記憶する。区別列は助成金であるか、公的融資であるかの区別を記憶する。助成金の場合、区別列は助成金と記憶する。公的融資の場合、区別列は融資と記憶する。名前列は助成金又は公的融資の名前を記憶する。条件1列から条件5列は助成金又は融資を受けるための条件を記憶する。助成金又は公的融資を受けるための条件が5個もない場合、条件5列等は空白又は未設定を示す「−」などを記憶する。条件列の数は1から4個でもよいし、6個以上でもよい。図10において、条件1列から条件5列で示す条件(ただし、空白、未設定は除く)をすべて満たす場合に、助成金又は公的融資を受けられる条件を満たすと判定する。ただし、条件1列から条件5列の値で「+」は、「+」が付加されている複数の条件のいずれか1つを満たした場合に、条件を満たすと判定する。図10において、ID=A1の65歳超雇用推進助成金は、中小企業であって、高齢者雇用を行っている企業が対象となる。条件2は全国であるので、日本で営業していれば対象となる。ID=B3の女性、若者/シニア起業家支援資金は、中小企業であって、社歴7年以内であって、経営者が女性であるか、経営者の年齢が35歳未満であるか、又は経営者の年齢が55歳以上である場合に、条件を満たすと判定する。
図11はピックアップ条件DBの例を示す説明図である。ピックアップ条件DB148はマッチングする際のピックアップ条件を記憶する。ピックアップ条件はマッチング処理を行う際に使用する指標の選択条件である。図11に示す例では費目である指標を選択する条件を記憶する。ピックアップ条件DB148はピックアップ列及び内容列を含む。ピックアップ列はピックアップ条件の名称を記憶する。内容列はピックアップ条件の内容を記憶する。図11の例ではピックアップ条件は全ユーザに共通であるが、ユーザ毎に設定可能としてもよい。
図12はユーザ評価DBの例を示す説明図である。ユーザ評価DB149はユーザの評価情報を記憶する。ここでの評価は、業務提携やM&A(Merger And Acquisition)を検討する際に必要とされる評価である。ユーザ評価DB149はユーザID列、売上高列、経常利益列、債務者区分列、借入金列、取引企業列、資本金列、現預金列、売上成長列、人数成長列、予約売上列及び口コミ列を含む。ユーザID列はユーザIDを記憶する。売上高列はユーザの売上高を記憶する。経常利益列はユーザの経常利益を記憶する。売上高及び経常利益は指標DB143に記憶するP/L実績データ等から取得し記憶する。債務者区分列はユーザの債務者区分を記憶する。債務者区分はマッチング指標DB144から取得し記憶する。債務者区分は信用情報提供システムから取得してもよい。借入金列はユーザの借入金額を記憶する。借入金額は指標DB143に記憶するB/S実績データ等から取得し記憶する。取引企業列はユーザの主要取引先の企業を記憶する。主要取引先は指標DB143に記憶する得意先別売上高や仕入先別仕入高などで判定し、記憶する。資本金列はユーザの資本金/出資金の額を記憶する。資本金/出資金の額はB/S実績データ等から取得し記憶する。現預金列はユーザの預金額を記憶する。預金額はB/S実績データ等から取得し記憶する。売上成長列はユーザの売上高の成長度合いを記憶する。売上高の成長度合いは複数期のP/L実績データを用いて評価する。人数成長列はユーザの人員数の成長度合いを記憶する。人員数の成長度合いは指標DB143が記憶する新入人員数、退職人員数等を用いて評価する。予約売上列は予約による売上高を記憶する。予約による売上高は指標DB143に記憶する予約件数等用いて評価する。口コミ列はユーザの口コミ評価を記憶する。口コミ評価は指標DB143に記憶する口コミ評価情報より取得する。
図13はオファー条件DBの例を示す説明図である。オファー条件DB14Aはユーザがオファーを行う企業の条件を記憶する。オファーとは提案や勧誘のことである。例えば、金融機関が企業に対して融資の利用を促す申し出である。また、企業が他の企業に対して事業提携の提案を行うことである。さらに、企業が他の企業に対して、商品やサービスの売り込みを行うことである。オファー条件DB14AはID列、ユーザID列、区分列、名前列、条件1列、条件2列、条件3列、条件4列、及び条件5列を含む。ID列はオファー条件を一意に特定可能なオファーIDを記憶する。ユーザID列はオファー条件を設定したユーザのユーザIDを記憶する。区分列はオファーの区分を記憶する。区分は例えば融資、提携、営業である。融資は融資のオファーを示す。提携は事業提携のオファーを示す。営業は売り込みのオファーを示す。名前列はオファーを行うユーザの名称等を記憶する。融資の場合、1つの金融機関に複数の融資プラン提供している場合があるので名前列には融資プラン名を含める。条件1列から条件5列はオファーを行う企業に関する条件を記憶する。オファーを行うための条件が5個もない場合、条件5列等は空白又は未設定を示す「−」などを記憶する。条件列の数は1から4個でもよいし、6個以上でもよい。図13において、条件1列から条件5列で示す条件(ただし、空白、未設定は除く)をすべて満たす場合に、オファーを行う。図13のID=B3のオファー条件は、営業エリアが東京で、売上成長がよく、人数成長がよく、口コミ点数が3.0以上の飲食業の企業に対して、××会社が事業提携のオファーを行うことを示す。図13の例では含まれていないが、条件1列から条件5列の値で「+」は、「+」が付加されている複数の条件のいずれか1つを満たした場合に、条件を満たすと判定する。
図14は属性DBの例を示す説明図である。属性DB14Bはユーザの属性を記憶する。ここでは特に、ユーザにコンテンツを送信する際に、ユーザに適したコンテンツを選択するためのユーザの属性を記憶する。属性DB14BはユーザID列、業種列、業態列、エリア列、閲覧履歴1列、閲覧履歴2列及び閲覧履歴3列を含む。ユーザID列はユーザIDを記憶する。業種列はユーザの業種を記憶する。業態列はユーザの業態を記憶する。例えば業種が飲食業の場合、業態には和食、中華などの提供する料理の種別を記憶する。エリア列はユーザの営業エリアを記憶する。閲覧履歴1列から閲覧履歴3列はホームページの閲覧履歴を記憶する。例えば、閲覧したホームページの内容を示すタグを記憶する。閲覧履歴列の数は1個又は2個でもよいし、4個以上でもよい。
図15はカテゴリDBの例を示す説明図である。カテゴリDB14Cはコンテンツのカテゴリを記憶する。カテゴリDB14CはID列及びカテゴリ項目列を含む。ID列はカテゴリを一意に特定可能なIDを記憶する。カテゴリ項目列はカテゴリの名称を記憶する。
図16はコンテンツDBの例を示す説明図である。コンテンツDB14Dはコンテンツを記憶する。コンテンツは経営改善等に有用となり得る情報である。コンテンツは例えば、他社の事例や販促品の事例及び広告である。コンテンツDB14DはID列、カテゴリ列、表示画像列、テキスト情報列、業種列、業態列、エリア列、タグ1列、タグ2列及びタグ3列を含む。ID列はコンテンツを一意に特定可能なIDを記憶する。カテゴリ列はコンテンツのカテゴリを示すIDを記憶する。カテゴリのIDは図15に示したカテゴリDB14CのID列の値と対応する。表示画像列はユーザ端末2に表示する画像を記憶する。テキスト情報列はコンテンツ内容説明等のテキストを記憶する。業種列はコンテンツに適合するユーザの業種を記憶する。業態列はコンテンツに適合するユーザの業態を記憶する。エリア列はコンテンツに適合するユーザの営業エリアを記憶する。タグ1列からタグ3列は、コンテンツに適合するユーザの閲覧履歴に含まれるタグを記憶する。タグ列の数は1個又は2個でもよいし、4個以上でもよい。
図17は履歴DBの例を示す説明図である。履歴DB14EはユーザのWebページの閲覧履歴を記憶する。閲覧履歴はユーザ端末2やユーザ端末2が利用するプロキシサーバやファイアウォールから取得する。履歴DB14EはユーザID列、業種列、業態列、エリア列、日時列、URL列、閲覧履歴1列、閲覧履歴2列及び閲覧履歴3列を含む。ユーザID列はユーザIDを記憶する。業種列はユーザの業種を記憶する。業態列はユーザの業態を記憶する。エリア列はユーザの営業エリアを記憶する。日時列は閲覧日時を記憶する。URL列は閲覧したWebページのURL(Uniform Resource Locator)を記憶する。閲覧履歴1列から閲覧履歴3列は閲覧したWebページの内容を示すタグを記憶する。閲覧履歴1列から閲覧履歴3列に記憶するタグは、Webページから抽出する。Webページの内容を解析して、タグを決定してもよい。閲覧履歴列の数は1個又は2個でもよいし、4個以上でもよい。
図18は与信・反社DBの例を示す説明図である。与信・反社DB14Fは与信点数、反社情報の有無を記憶する。与信・反社DB14Fは法人ID列、ユーザID列、名称列、所在地列、代表者列、与信列及び反社列を含む。法人ID列は企業を一意に特定可能な法人IDを記憶する。法人IDは例えば、国税庁が指定する法人番号である。法人IDを東京商工リサーチや帝国データバンクの企業コードを用いてもよい。ユーザID列は該当企業がマッチングシステム100のユーザである場合、そのユーザIDを記憶する。名称列は企業の名称を記憶する。所在地列は企業の所在地を記憶する。代表者列は企業の代表者の氏名を記憶する。代表者とは例えば、代表取締役や代表理事である。与信列は企業の与信点数を記憶する。与信点数は例えば100点満点での点数を記憶する。与信点数は外部の信用調査機関から取得してもよいし、マッチングサーバ1が付与してもよい。マッチングサーバ1が付与する場合、収集したP/L情報、B/S情報、C/F情報、受発注情報、予約情報などマッチングシステム100を有する様々な情報を利用して点数を付与する。その際、信用調査機関の与信情報を加味してもよい。与信列は総合点1つのみではなく、評価項目毎の点数も記憶してもよい。評価項目は例えば経営者能力、成長性、安定性、世評である。反社列は当該企業が反社会的勢力であること裏付ける情報の有無を記憶する。反社列には情報の有無だけでなく、情報の内容を記憶してもよい。
続いて、マッチングシステム100が行う情報処理について説明する。図19はアカウント作成処理の手順例を示すフローチャートである。アカウント処理はユーザ情報の登録、及びアカウントの発行を行う処理である。ユーザ端末2のCPU21はアカウント作成要求をマッチングサーバ1に送信する(ステップS1)。マッチングサーバ1のCPU11はアカウント作成要求を受信する(ステップS2)。CPU11はユーザ情報の入力画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS3)。ユーザ端末2のCPU21は入力画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS4)。ユーザは入力部25を用いて、入力画面にユーザ情報を入力し、送信を指示する。CPU21はユーザ情報を取得する(ステップS5)。CPU21はユーザ情報をマッチングサーバ1へ送信する(ステップS6)。マッチングサーバ1のCPU11はユーザ情報を受信する(ステップS7)。CPU11はアカウントを発行する(ステップS8)。より具体的には、CPU11はユーザIDを発行する。CPU11は受信したユーザ情報を発行したユーザIDと対応付けて、ユーザDB141に記憶する。CPU11は完了画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS9)。ユーザ端末2のCPU21は完了画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS10)。CPU21はアカウント作成処理を終了する。
図20はマッチング処理の手順例を示すフローチャートである。マッチング処理はユーザから求めに応じて、ユーザの情報と様々な情報とをマッチングし、ユーザに適合する情報を送信する処理である。ユーザ端末2のCPU21はマッチングサーバ1へマッチング要求を送信する(ステップS21)。マッチングサーバ1のCPU11はマッチング要求を受信する(ステップS22)。CPU11はマッチング種別をユーザに選択させるための選択画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS23)。ユーザ端末2のCPU21は選択画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS24)。ユーザはマッチング種別を選択入力し、送信を指示する。CPU21はマッチング種別を取得する(ステップS25)。CPU21は取得したマッチング種別をマッチングサーバ1へ送信する(ステップS26)。マッチングサーバ1のCPU11はマッチング種別を受信する(ステップS27)。CPU11はマッチング種別に応じたマッチング処理を行う(ステップS28)。マッチング処理の内容については、幾つかの例を後述する。CPU11はマッチング結果をユーザ端末2へ送信する(ステップS29)。ユーザ端末2のCPU21はマッチング結果を受信し、受信した結果を表示部26に表示する(ステップS30)。CPU21はマッチング処理を終了する。
図21及び図22は助成金・公的融資マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。助成金・公的融資マッチング処理は、助成金及び公的融資について情報のマッチングを行い、ユーザが得られる可能性のある助成金及び公的融資を抽出する処理である。助成金・公的融資マッチング処理は、図20のステップS28で行うマッチング処理の一例である。マッチングサーバ1のCPU11はユーザの情報を取得する(ステップS41)。ユーザの情報はユーザDB141、追加情報DB142、指標DB143及びマッチング指標DB144などから必要とする情報を取得する。CPU11はマッチングを行うに当たり不足情報があるか否かを判定する(ステップS42)。CPU11は不足情報があると判定した場合(ステップS42でYES)、不足情報を取得する(ステップS43)。具体的には、CPU11は不足情報を取得するための質問画面をユーザ端末2へ送信し、ユーザの回答をユーザ端末2から取得する。CPU11は不足情報がないと判定した場合(ステップS42でNO)、処理をステップS44へ移す。CPU11は助成金・融資DB147に記憶してある助成金の情報からマッチング対象とする助成金の情報を選択する(ステップS44)。CPU11は変数nに1を、フラグにFALSEを代入する(ステップS45)。CPU11はユーザが助成金の条件nを満たすか否かを判定する(ステップS46)。CPU11はユーザが助成金の条件nを満たすと判定した場合(ステップS46でYES)、条件nがOR条件であるか否かを判定する(ステップS47)。CPU11は条件nがOR条件でないと判定した場合(ステップS47でNO)、処理をステップS49に移す。CPU11は条件nがOR条件であると判定した場合(ステップS47でYES)、フラグにTRUEを代入する(ステップS48)。CPU11は未判定の条件があるか否かを判定する(ステップS49)。CPU11は未判定の条件があると判定した場合(ステップS49でYES)、変数nを1増加させ(ステップS50)、処理をステップS46へ戻す。CPU11は未判定の条件がないと判定した場合(ステップS49でNO)、選択した助成金の情報、例えばIDをRAM13又は大容量記憶部14に設けた一時記憶領域に記憶する(ステップS51)。CPU11はユーザが助成金の条件nを満たさないと判定した場合(ステップS46でNO)、条件nがOR条件であるか否かを判定する(ステップS52)。CPU11は条件nがOR条件であると判定した場合(ステップS52でYES)、フラグがTRUEである否かを判定する(ステップS53)。CPU11はフラグがTRUEであると判定した場合(ステップS53でYES)、処理をステップS49に移す。CPU11はフラグがTRUEでないと判定した場合(ステップS53でNO)、処理をステップS54に移す。CPU11は条件nがOR条件でないと判定した場合(ステップS52でNO)、処理をステップS54に移す。CPU11は未判定の助成金があるか否かを判定する(ステップS54)。CPU11は未判定の助成金があると判定した場合(ステップS54でYES)、処理をステップS44へ戻し、未判定の助成金についての処理を行う。CPU11は未判定の助成金がないと判定した場合(ステップS54でNO)、公的融資についてのマッチングを行う(図22)。
CPU11は助成金・融資DB147に記憶してある公的融資の情報からマッチング対象とする公的融資の情報を選択する(ステップS55)。CPU11は変数nに1を、フラグにFALSEを代入する(ステップS56)。CPU11はユーザが公的融資の条件nを満たすか否かを判定する(ステップS57)。CPU11はユーザが公的融資の条件nを満たすと判定した場合(ステップS57でYES)、条件nがOR条件であるか否かを判定する(ステップS58)。CPU11は条件nがOR条件でないと判定した場合(ステップS58でNO)、処理をステップS60に移す。CPU11は条件nがOR条件であると判定した場合(ステップS58でYES)、フラグにTRUEを代入する(ステップS59)。CPU11は未判定の条件があるか否かを判定する(ステップS60)。CPU11は未判定の条件があると判定した場合(ステップS60でYES)、変数nを1増加させ(ステップS61)、処理をステップS57へ戻す。CPU11は未判定の条件がないと判定した場合(ステップS60でNO)、選択した公的融資の情報、例えばIDをRAM13又は大容量記憶部14に設けた一時記憶領域に記憶する(ステップS62)。CPU11はユーザが公的融資の条件nを満たさないと判定した場合(ステップS57でNO)、条件nがOR条件であるか否かを判定する(ステップS63)。CPU11は条件nがOR条件であると判定した場合(ステップS63でYES)、フラグがTRUEである否かを判定する(ステップS64)。CPU11はフラグがTRUEであると判定した場合(ステップS64でYES)、処理をステップS60に移す。CPU11はフラグがTRUEでないと判定した場合(ステップS64でNO)、処理をステップS65に移す。CPU11は条件nがOR条件でないと判定した場合(ステップS63でNO)、処理をステップS65に移す。CPU11は未判定の公的融資があるか否かを判定する(ステップS65)。CPU11は未判定の公的融資があると判定した場合(ステップS65でYES)、処理をステップS55へ戻し、未判定の公的融資についての処理を行う。CPU11は未判定の公的融資がないと判定した場合(ステップS65でNO)、助成金・公的融資マッチング処理を終了する。一時記憶領域に記憶した助成金の情報及び公的融資の情報が、マッチングの結果としてユーザ端末2に送信され表示される。
助成金・公的融資マッチング処理の例を説明する。図23は助成金・公的融資マッチング処理の例を示す説明図である。図23AはユーザDB141の抜粋である。図23Bは追加情報DB142の抜粋である。図23Cは助成金・融資DB147の抜粋である。図23Dはマッチング結果の例を示す。
A社(ユーザID=U0123456)に関する処理について説明する。CPU11は助成金についてのマッチング処理を行う。CPU11はID=A1の助成金を処理対象として選択する。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は、対象企業が中小企業であることを規定しているところ、A社は中小企業であるので、条件を満たす。CPU11は条件2の判定を行う。条件2は、対象企業の営業エリアが全国であることを規定しているところ、A社のエリアは全国であり、条件を満たす。CPU11は条件3の判定を行う。条件3は、対象企業が高齢者雇用を行っていることを規定しているところ、A社は高齢者雇用しておらず、条件を満たさない。CPU11はID=A1の助成金についての処理は打ち切る。ID=A2、A3の助成金については未処理であるので、CPU11はID=A2の助成金を処理対象とする。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は、対象企業が中小企業であることを規定しているところ、A社は中小企業であるので、条件を満たす。CPU11は条件2の判定を行う。条件2は、対象企業の営業エリアが全国であることを規定しているところ、A社のエリアは全国であり、条件を満たす。CPU11は条件3の判定を行う。条件3は、対象企業が若者雇用を行っていることを規定しているところ、A社は若者雇用しており、条件を満たす。A2の助成金についてのさらなる条件はないので、CPU11はID=A2の助成金はA社にマッチしたと判定し、IDを記憶する。ID=A3の助成金については未処理であるので、CPU11はID=A3の助成金を処理対象とする。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は、対象企業が中小企業であることを規定しているところ、A社は中小企業であるので、条件を満たす。CPU11は条件2の判定を行う。条件2は、対象企業の営業エリアが全国であることを規定しているところ、A社のエリアは全国であり、条件を満たす。CPU11は条件3の判定を行う。条件3は、対象企業が新規事業を行っていることを規定しているところ、A社は新規事業を行っており、条件を満たす。条件3にはOR条件を示す+が付加されているので、CPU11はフラグをTRUEに設定する。CPU11は条件4の判定を行う。条件4は、対象企業が新商品開発を行っていることを規定しているところ、A社は商品開発を行っていないので、条件を満たさない。しかし、OR条件を示す+が付加されているので、CPU11はフラグがTRUEか否かを判定する。フラグがTRUEであるので、CPU11はID=A3の助成金の処理を継続し、条件5の判定を行う。条件5は、対象企業が認定支援機関より支援(認定支援)を受けていることを規定しているところ、A社は認定支援を受けているので、条件を満たす。A3の助成金についてのさらなる条件はないので、CPU11はID=A3の助成金はA社にマッチしたと判定し、IDを記憶する。未処理の助成金はないので、CPU11は助成金のマッチングを終了し、公的融資のマッチングに移る。
CPU11はID=B1の公的融資を処理対象として選択する。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は、対象企業が中小企業であることを規定しているところ、A社は中小企業であるので、条件を満たす。CPU11は条件2の判定を行う。条件2は、対象企業の社歴2年以内であることを規定しているところ、A社の社歴は5年であり、条件を満たさない。CPU11はID=B1の公的融資についての処理は打ち切る。ID=B2、B3の助成金については未処理であるので、CPU11はID=B2の公的融資を処理対象とする。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は、対象企業が小規模企業であることを規定しているところ、A社は小規模企業でないので、条件を満たさない。ID=B3の公的融資については未処理であるので、CPU11はID=B3の公的融資を処理対象とする。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は、対象企業が中小企業であることを規定しているところ、A社は中小企業であるので、条件を満たす。CPU11は条件2の判定を行う。条件2は、対象企業の社歴は7年以内であることを規定しているところ、A社の社歴は5年であり、条件を満たす。B3の公的融資についてのさらなる条件はないので、CPU11はID=B3の公的融資はA社にマッチしたと判定し、IDを記憶する。未処理の公的融資はないので、CPU11は公的融資のマッチングを終了し、助成金・公的融資マッチング処理を終了する。A社に関する処理の結果、助成金はA2及びA3が、公的融資はB3がマッチング結果として記憶される。
B社、C社についても同様であるので簡単に説明する。B社について説明する。ID=A1の助成金について、B社は条件1及び条件2を満たすが、条件3の高齢者雇用を行っていないので、該当しない。ID=A2の助成金について、B社はすべての条件、条件1から条件3を満たすので、対象企業に該当する。ID=A3の助成金について、B社は条件1〜条件3、条件5を満たす。B社は条件4を満たさないが、条件4は条件3及び条件5とのOR条件であるから、結果的には条件を満たす。ID=B1及びB2の公的融資について、B社はともにすべての条件、条件1及び条件2を満たすので、対象企業に該当する。ID=B3に公的融資については、条件1〜条件3を満たす。B社は条件4及び条件5を満たさないが、条件5及び条件4は条件3とのOR条件であるから、結果的には条件を満たす。C社について説明する。C社は小規模企業でも中小企業でもないので、すべての助成金及び公的融資の条件1を満たない。したがって、C社はいずれの助成金及び公的融資も対象企業に該当しない。
以上より、A社、B社及びC社についての助成金・公的融資マッチング処理結果をまとめると図23Dに示したものとなる。図23Dの結果に基づき、A社、B社については、助成金、公的融資の利用提案が行われる。C社については、助成金、公的融資で利用可能なものなかった旨が通知される。
図24は調達先マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。調達先マッチング処理は、調達額(例えば仕入高)がより安く済む調達先を抽出する処理である。調達先マッチング処理は、図20のステップS28で行うマッチング処理の一例である。マッチングサーバ1のCPU11はピックアップ条件DB148よりピックアップ条件を取得する(ステップS71)。CPU11は取得したピックアップ条件の1つを選択する(ステップS72)。CPU11は選択したピックアップ条件の判定を行うために必要な指標(仕入高)を取得する(ステップS73)。CPU11は取得したピックアップ条件及び指標から、ピックアップ対象とすべき指標があるか否かを判定する(ステップS74)。CPU11はピックアップ対象とすべき指標がないと判定した場合(ステップS74でNO)、処理をステップS78へ移す。CPU11はピックアップ対象とすべき指標があると判定した場合(ステップS74でYES)、ドリルダウンするか否かを判定する(ステップS75)。ドリルダウンとは処理対象の指標のレベルを1つ掘り下げることである。例えば、仕入高がピックアップ対象とすべき指標の場合、各仕入品の処理が必要なのでドリルダウンする。CPU11はドリルダウンすると判定した場合(ステップS75でYES)、再帰処理を行う(ステップS76)。すなわち、ドリルダウンした指標に対して、調達先マッチング処理を行う。例えば、仕入高を仕入品にドリルダウンして、仕入品について調達先マッチング処理を行う。CPU11は再帰処理後に処理をステップS78へ移す。CPU11はドリルダウンしないと判定した場合(ステップS75でNO)、ピックアップ対象の指標に対するコンテンツを取得し一時記憶領域に記憶する(ステップS77)。一時記憶領域は例えばRAM13又は大容量記憶部14に設ける。CPU11は未処理のピックアップ条件があるか否かを判定する(ステップS78)。CPU11は未処理のピックアップ条件があると判定した場合(ステップS78でYES)、処理をステップS72へ戻し、未処理のピックアップ条件についての処理を行う。CPU11は未処理のピックアップ条件がないと判定した場合(ステップS78でNO)、調達先マッチング処理を終了する。一時記憶領域に記憶したコンテンツは、マッチングの結果としてユーザ端末2に送信され表示される。
調達先マッチング処理の例を説明する。図25は指標のピックアップ例を示す説明図である。図25Aは処理経過、処理結果を示す。図25Bはピックアップ条件DB148の内容を再掲している。図25は支出についての見直しを行う例である。図25Aにおいて、費目列は支出の費目を示す。基準値列はピックアップ条件における基準値を示す。1月列、2月列は、現在が3月であることを前提に、過去2ヶ月分の費目毎の支出金額を示す。構成比列は全支出額に占める各費目金額の比率を示す。2か月差列は各費目の2か月の増減額を絶対値で示す。増減率列は増減額を百分率で示す。ピックアップ列はピックアップ対象であるか否かを示す。ピックアップ対象である場合、ピックアップ列はピックアップ条件名「総額」、「増加」、「基準」となる。ピックアップ対象でない場合、ピックアップ列は「非該当」となる。
図25Aに示すように支出の費目は、仕入高、旅費交通費、支払家賃及び水道光熱費である。費目毎の金額は会計システム等から予め取得し、指標DB143に記憶している。それに限らず、処理の都度、取得してもよい。CPU11は見直し対象とする費目をピックアップする。CPU11はピックアップアップ条件として「総額」の条件を選択する。CPU11は条件にしたがい各費目の構成比を算出する。構成比は予め算出しておき、マッチング指標DB144に記憶しておいてもよい。算出結果は図25Aの構成比列に示している。ピックアップの条件は最も構成比が高い費用(費目)であるから、CPU11は構成比63%の仕入高がピックアップ対象であると判定する。仕入高は仕入品毎の処理が必要であるから、CPU11はドリルダウンして、再帰処理を行う。
図26は仕入高に関する処理の例を示す説明図である。図26において、区分列は仕入品の区分を示す。ここでは仕入品は海産物であり、区分列は海産物の名称を示す。取引企業列は取引先企業を名称で示す。1月列、2月列は現在が3月であることを前提に、過去2ヶ月分の区分毎の支出内容を示す。各月列は件数列、金額列、単価列を含む。件数列は当該月の取引件数を示す。金額列は当該月の取引金額を示す。単価列は当該月の取引単価を示す。区分列、取引企業列、1月列、2月列の内容は、予め収集したものを記憶する指標DB143から取得する。それに限らず、処理する度毎にPOS、受発注システムや会計システムの仕訳データ等から取得してもよい。ピックアップ列は調達先マッピング処理の経過を示す。増減額列は2か月間の金額の増減を示す。該当/非該当列は、CPU11がピックアップ対象に該当すると判定したか、非該当と判定したかを示す。該当する場合、該当/非該当列該当するピックアップ条件名を示す。非該当の場合、該当/非該当列は非該当を示す。条件列はコンテンツをピックアップするための条件を示す。
図26に示す例では、仕入高をドリルダウンし、仕入品に対する処理を行う。仕入品はマグロ、ウニ、タコ及びその他に区別されている。CPU11はピックアップアップ条件として「総額」の条件を選択する。図26では構成比を省略しているが、ウニが最も構成比が高い仕入品であるので、CPU11はウニをピックアップ対象と判断する。ドリルダウンは不要なので、CPU11はコンテンツを取得する。ウニは単価8000円で仕入れているため、コンテンツのピックアップ条件は、単価8000円以下でウニを卸している業者の情報となる。結果、ピックアップ列の条件列には、「ウニ」、「8,000」、「以下」が示されている。CPU11はピックアップ条件として「増加」の条件を選択する。図26において、1月から2月で金額が最も増加しているのが、マグロであるため、CPU11はマグロをピックアップ対象と判断する。ドリルダウンは不要なので、CPU11はコンテンツを取得する。コンテンツのピックアップ条件は、単価11000円以下でマグロを卸している業者の情報となる。結果、ピックアップ列の条件列には、「マグロ」、「11,000」、「以下」が示されている。ピックアップ条件「基準」に該当する仕入品はない。CPU11はピックアップ条件列に示した条件を満たすコンテンツを取得し、記憶する。記憶したコンテンツはユーザ端末2に送信される。CPU11は仕入品に対する処理を終了する。なお、コンテンツを取得する際、上記取引企業列を参照し、既に取引のある企業に関するものは、除いてもよい。
CPU11はドリルアップし、ピックアップアップ条件「総額」に対する処理を終了する。CPU11は、ピックアップアップ条件として「増加」の条件を選択する。ピックアップの条件は一定期間で最も増加した費用(費目)であるから、CPU11は増減率150%の旅費交通費がピックアップ対象であると判定する。旅費交通費は項目毎の処理が必要であるから、CPU11はドリルダウンして、再帰処理を行う。
図27は旅費交通費に関する処理の例を示す説明図である。図27において、区分列は旅費交通費の区分を示す。取引企業列は取引先企業を名称で示す。1月列、2月列は現在が3月であることを前提に、過去2ヶ月分の区分毎の支出内容を示す。各月列は件数列、金額列、単価列を含む。各列の内容は図26と同様である。区分列、取引企業列、1月列、2月列の内容は、予め収集したものを記憶する指標DB143から取得する。それに限らず、処理する度毎に旅費精算システムや会計システムの仕訳データ等から取得してもよい。ピックアップ列は調達先マッピング処理の経過を示す。増減額列、該当/非該当列、条件列各列は図26と同様である。
図27に示す例では、旅費交通費をドリルダウンして処理を行う。ここでは、飛行機、電車、レンタカー、宿泊に分けられている。CPU11はピックアップアップ条件として「総額」の条件を選択する。図27では、飛行機が最も金額が大きいので、CPU11は飛行機をピックアップ対象と判断する。ドリルダウンは不要なので、CPU11はコンテンツを取得する。コンテンツのピックアップ条件は、飛行機チケットに関する広告等である。結果、ピックアップ列の条件列には、「飛行機チケット」が示されている。CPU11はピックアップ条件として「増加」の条件を選択する。図27において、1月から2月で金額が最も増加しているのが、飛行機であるため、CPU11は飛行機をピックアップ対象と判断する。ドリルダウンは不要なので、CPU11はコンテンツを取得する。飛行機については処理済みなので、処理はスキップしてもよい。例えば、CPU11はピックアップ列の条件列に値が記憶されているかを判定し、値が記憶されている場合は処理をスキップする。ピックアップ条件「基準」に該当する費目はない。CPU11はピックアップ条件列に示した条件を満たすコンテンツを取得し、記憶する。記憶したコンテンツはユーザ端末2に送信される。CPU11は旅費交通費に対する処理を終了する。なお、コンテンツを取得する際、上記取引企業列を参照し、既に取引のある企業に関するものは、除いてもよい。
CPU11はドリルアップし、ピックアップアップ条件「増加」に対する処理を終了する。CPU11は、ピックアップアップ条件として「基準」の条件を選択する。ピックアップの条件は一定金額を超えた費用(費目)であるから、CPU11は基準値を超えた水道光熱費がピックアップ対象であると判定する。水道光熱費は項目毎の処理が必要であるから、CPU11はドリルダウンして、再帰処理を行う。以降の処理は、仕入高、旅費交通費と同様であるから説明を省略する。
図28は取得コンテンツの例を示す説明図である。図28は、図24から図27を用いて説明した処理の結果、取得されるコンテンツの例を示している。ピンポイント広告/アドバイス列は調達先マッチング処理の結果より適合したコンテンツである。アバウト広告/アドバイス列はピンポイント広告/アドバイス列に示したコンテンツに関連するコンテンツである。ユーザ端末2に表示する際、ピンポイント広告/アドバイス列のコンテンツはアバウト広告/アドバイス列のコンテンツよりも、目立つ位置に表示する。また、ピンポイント広告/アドバイス列のコンテンツを複数選択し、卸価格や販売価格でソートして、価格の安い順に表示してもよい。
次に、オファーに関する処理について説明する。図29はオファー条件設定処理の手順例を示すフローチャートである。オファー条件設定処理はオファーを行う相手先の条件を設定する処理である。オファー条件設定処理は、オファーマッチングを行うに先立ち行う必要がある。マッチングシステム100によるオファーを行いたいユーザからの指示を元に、ユーザ端末2のCPU21はオファー条件の設定要求をマッチングサーバ1へ送信する(ステップS91)。マッチングサーバ1のCPU11はオファー条件の設定要求を受信する(ステップS92)。CPU11は設定画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS93)。ユーザ端末2のCPU21は設定画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS94)。ユーザは入力部25を用いてオファー条件を入力し、送信を指示する。ユーザ端末2のCPU21はオファー条件を取得し、マッチングサーバ1へ送信する(ステップS95)。マッチングサーバ1のCPU11はオファー条件を受信し、オファー条件DB14Aに記憶する(ステップS96)。CPU11は完了画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS97)。ユーザ端末2のCPU21は完了画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS98)。CPU21はオファー条件設定処理を終了する。
図30はオファーマッチング処理の手順例を示すフローチャートである。オファーマッチング処理はオファー条件にマッチする企業に対してオファーを行う処理である。マッチングサーバ1のCPU11はマッチングのためのオファー条件をオファー条件DB14Aから取得する(ステップS111)。CPU11は処理対象とするユーザを選択する(ステップS112)。CPU11はマッチングに必要な情報を追加情報DB142、指標DB143から取得する(ステップS113)。CPU11は処理対象とするユーザがオファーを行う既に取引を行っている取引企業であるか否かを判定する(ステップS114)。CPU11は処理対象とするユーザが取引企業であると判定した場合(ステップS114でYES)、処理をステップS120へ移す。CPU11は処理対象とするユーザが取引企業でないと判定した場合(ステップS114でNO)、変数nに1を代入する(ステップS115)。CPU11は選択したユーザがオファー条件の条件nを満たすか否かを判定する(ステップS116)。CPU11は条件nを満たさないと判定した場合(ステップS116でNO)、処理をステップS120に移す。CPU11は条件nを満たすと判定した場合(ステップS116でYES)、判定していない条件があるか否かを判定する(ステップS117)。CPU11は判定していない条件があると判定した場合(ステップS117でYES)、変数nを1加算し(ステップSS118)、処理をステップS116に戻す。CPU11は判定していない条件がないと判定した場合(ステップS117でNO)、選択したユーザがオファー条件を満たしたユーザとして、ユーザの情報、例えばユーザIDを一時記憶領域に記憶する(ステップS119)。一時記憶領域はRAM13又は大容量記憶部14等に設ける。CPU11は判定を行っていない未判定ユーザがあるか否かを判定する(ステップS120)。CPU11は未判定ユーザがあると判定した場合(ステップS120でYES)、処理をステップS112へ戻し、未判定ユーザについての処理を行う。CPU11は未判定ユーザがないと判定した場合(ステップS120でNO)、オファー条件を満たしたユーザに対してオファーを送信する(ステップS121)。オファーは電子メールで送信したり、プッシュ通知で送信したりする。オファー対象のユーザがログインしたときに、ポップアップメッセージを表示するようにしてもよい。CPU11はオファーを送信した旨の報告メッセージを、送信元のユーザに送信する(ステップS122)。報告メッセージは電子メール等で送信する。CPU11はオファーマッチング処理を終了する。オファーを行いたいユーザが複数のオファーを設定している場合は、図30に示す処理を繰り返し行う。複数のユーザからのオファーをまとめて処理する場合も、図30に示す処理を繰り返し行う。オファーマッチング処理は図20のステップS28で行うマッチング処理のように、オファーを行うユーザからの指示により実行してもよいし、1日に1回自動的に起動する日次バッチ等でもよい。
図31はオファーマッチング処理の例を示す説明図である。図31Aはマッチング対象となる企業(A社)の例を示す。図31Aに示すA社の業種は飲食業である。A社の営業エリアは東京である。A社の従業員数は20名である。A社の売上高は200億円である。A社の経常利益は10億円である。A社の債務者区分は正常先である。A社の借上金は30億円である。A社の取引企業は○○銀行、□□会社である。A社の資本は5億円である。A社の現預金は3億円である。A社の売上成長率は20%以上である。A社の人員の成長率は20%以上である。A社の予約売上は1億円である。A社の口コミ評価は3.5である。
図31Bはオファー条件と、図31Aに示すA社とのマッチング結果を示す。ID=A1のオファー条件についての処理の場合、CPU11は図31Aに示すA社の基本情報及び追加情報を取得する。CPU11はA社がオファーを行う○○銀行の取引企業であるか否かを判定する。A社は既に○○銀行と取引があるため、オファー対象とはならない。CPU11はオファーマッチング処理を終了する。
ID=A2のオファー条件についての処理の場合、A社はオファーを行う△△銀行の取引企業ではないため、オファー対象となる可能性がある。CPU11は条件1の判定を行う。条件1は営業エリアが東京であるところ、A社の営業エリアは東京であるから条件を満たすと、CPU11は判定する。CPU11は条件2の判定を行う。条件2は黒字であることが条件であるところ、A社は経常利益が黒字であるので条件を満たすと、CPU11は判定する。CPU11は条件3の判定を行う。条件3は売上成長があることが条件であるところ、A社は売上成長率が20%以上であるから条件を満たすと、CPU11は検定する。条件はこれ以上ないので、A社はマッチングするとCPU11は判定する。
他のオファー条件についての処理も同様であるので、マッチング結果のみを説明する。ID=A3のオファー条件をA社は満たす。ID=B1のオファー条件では、営業エリアが大阪であるとの条件1をA社は満たさない。ID=B2のオファー条件をA社は満たす。ID=B3のオファー条件をA社は満たす。ID=C1のオファー条件では、オファーを行う□□会社とA社は既に取引があるので、オファー対象とはならない。ID=C2のオファー条件では、営業エリアが大阪であるとの条件1をA社は満たさない。ID=C3のオファー条件をA社は満たす。以上の結果をまとめると、図31Cに示す結果となる。すなわち、A社は融資のオファーについては、ID=A2、A3のオファー条件を満たす。A社は提携のオファーについては、ID=B2、B3のオファー条件を満たす。A社は営業のオファーについては、ID=B3のオファー条件を満たす。
図32は販促物等マッチング処理の手順例を示すフローチャートである。販促物等マッチング処理は販促物や他社事例をユーザに送信する処理である。販促物等マッチング処理は、図20のステップS28で行うマッチング処理の一例である。マッチングサーバ1のCPU11はマッチングを行うカテゴリを取得する(ステップS131)。カテゴリはユーザが指定したものをユーザ端末2から取得する。CPU11は取得したカテゴリに属するコンテンツをコンテンツDB14Dから取得する(ステップS132)。CPU11はユーザ情報を取得する(ステップS133)。ユーザ情報はユーザDB141、追加情報DB142及び指標DB143等から取得する。CPU11はマッチングするコンテンツを選択する(ステップS134)。CPU11はユーザ情報とコンテンツ属性とからコンテンツのスコアを取得する(ステップS135)。ここで、コンテンツ属性は図16で示した業種列、業態列、エリア列及びタグ1列からタグ3列に記憶している値である。CPU11はスコアが条件を満たすか否かを判定する(ステップS136)。CPU11はスコアが条件を満たさないと判定した場合(ステップS136でNO)、処理をステップS138に移す。CPU11はスコアが条件を満たすと判定した場合(ステップS136でYES)、送信対象としてコンテンツを記憶する(ステップS137)。例えば、コンテンツIDをRAM13又は大容量記憶部14に設けた一時記憶領域に記憶する。CPU11は未処理のコンテンツがあるか否かを判定する(ステップS138)。CPU11は未処理のコンテンツがあると判定した場合(ステップS138でYES)、処理をステップS134へ戻し、未処理のコンテンツについての処理を行う。CPU11は未処理のコンテンツがないと判定した場合(ステップS138でNO)、販促物等マッチング処理を終了する。マッチング結果として、コンテンツがユーザ端末2に送信され表示される。
図33は販促物等マッチング処理の例を示す説明図である。図33Aはユーザの情報を示す。閲覧履歴1から閲覧履歴3はユーザが閲覧したコンテンツの内容を示すタグである。図33Bはユーザ選択したマッチングのカテゴリを示す。ここでは、ユーザはDMを選択している。DMはDirect Mail:ダイレクトメール、又はDirect Message:ダイレクトメッセージである。図33CはコンテンツDB14Dの抜粋と、マッチングの経過を示している。図33に示す例では、ユーザ情報に含まれる業態、エリア、閲覧履歴1、閲覧履歴2及び閲覧履歴3それぞれと、コンテンツの属性である業態、エリア、タグ1、タグ2及びタグ3とを対比している。そして、内容が一致する数(マッチ数)をスコアとし、マッチ数が3以上のコンテンツをマッチしたと判定し、表示対象とする。
CPU11はID=1のコンテンツを選択する。コンテンツの属性は、和食、渋谷区、高級、彩り、和風である。これらはすべてユーザ情報と一致するので、マッチ数は5である。他のコンテンツもマッチ数を調べると、図33Cの右表のマッチ数列に示す値となる。表示対象はマッチ数3以上のコンテンツであるから、ID=1から6のコンテンツが対象となる。
続いて、口座開設準備処理について説明する。口座開設準備処理は取引口座の開設準備の処理である。取引口座の開設は、銀行に口座を開設することではなく、企業間の取引を行うための手続きである。図34は口座開設準備処理の手順例を示すフローチャートである。例えば、調達先マッチングの結果から、ユーザが新たな仕入先との取引を開始しようとする場合に、取引口座の開設を行う。ユーザはお気に入り画面など企業が一覧表示されている画面から口座開設を選択する。ユーザ端末2のCPU21は口座開設要求をマッチングサーバ1に送信する(ステップS151)。マッチングサーバ1のCPU11は口座開設要求を受信する(ステップS152)。CPU11は設定画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS153)。設定画面は取引口座開設を依頼する予定の企業の選択、信用調査や反射チェックを行うか否か等を設定する画面である。ユーザ端末2のCPU21は選択画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS154)。ユーザは入力部25を用いて設定を行う。CPU21は設定情報を取得する(ステップS155)。CPU21は設定情報をマッチングサーバ1に送信する(ステップS156)。マッチングサーバ1のCPU11は設定情報を受信する(ステップS157)。CPU11は信用調査が必要であるか否かを判定する(ステップS158)。信用調査が必要であるか否かは設定情報より判定する。CPU11は信用調査が必要でないと判定した場合(ステップS158でNO)、処理をステップS160に移す。CPU11は信用調査が必要であると判定した場合(ステップS158でYES)、信用情報を取得する(ステップS159)。信用情報は外部の信用調査機関から取得する。マッチングシステム100において、ユーザ毎の財務データ、会計データ、取引データ、業績データ等の種々のデータが蓄積されている場合は、これらのデータを分析して、信用情報を作成してもよい。CPU11は反社チェックが必要であるか否かを判定する(ステップS160)。反社チェックが必要であるか否かは設定情報より判定する。CPU11は反社チェックが必要でないと判定した場合(ステップS160でNO)、処理をステップS162に移す。CPU11は反社チェックが必要であると判定した場合(ステップS160でYES)、反社情報を取得する(ステップS161)。反社情報は外部の反社チェック調査機関から取得する。信用情報と同様に、マッチングシステム100において反社チェックが可能なデータが蓄積されている場合は、これらのデータを用いて、反社チェックを行ってもよい。CPU11は選択画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS162)。選択画面は最終的に口座開設の依頼を行う企業を選択する画面である。ユーザ端末2のCPU21は選択画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS163)。ユーザが信用調査、反射チェックを指定した場合、選択画面には候補企業毎にその結果が表示される。ユーザは入力部25を用いて、口座開設を行う企業を選択する。CPU21は選択情報を取得する(ステップS164)。CPU21は選択情報をマッチングサーバ1に送信する(ステップS165)。マッチングサーバ1のCPU11は選択情報を受信する(ステップS166)。CPU11は選択されている企業に対して、取引口座の開設依頼を送信する(ステップS167)。CPU11は完了画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS168)。ユーザ端末2のCPU21は完了画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS169)。CPU21は口座開設準備処理を終了する。取引口座の開設依頼を受信した企業は依頼に応じる場合、申込書等の書式をマッチングサーバ1からダウンロードし、記入する。記入した書式と必要添付書類を依頼元企業に送信する。
次に、ユーザ端末2に表示される画面について説明する。図35は基本情報入力画面の例を示す説明図である。基本情報入力画面は新たにマッチングシステム100のユーザとなる企業が基本情報を入力する画面である。基本情報入力画面d01は上場/非上場設定領域d011、同族/非同族設定領域d012、本社所在地設定メニューd013、業種設定メニューd014、社歴設定欄d015、資金設定領域d016、従業員数入力欄d017、発行ボタンd018、クリアボタンd019、及びキャンセルボタンd01Aを含む。上場/非上場設定領域d011はユーザが上場か非上場かをラジオボタンで設定する領域である。同族/非同族設定領域d012はユーザが同族企業であるか非同族企業であるかをラジオボタンで設定する領域である。本社所在地設定メニューd013はユーザの本社所在地を設定するプルダウンメニューである。業種設定メニューd014はユーザの業種を設定するメニューである。業種設定メニューd014は大分類メニューd0141及び中分類メニューd0142を含む。大分類メニューd0141は業種の大分類を設定するメニューである。中分類メニューd0142は中分類を設定するメニューである。中分類メニューd0142の内容は、大分類メニューd0141で選択した業種により書き換わるようにする。社歴設定欄d015は創業からの年数を入力する。資金設定領域d016は資本金又は出資金の額を設定する領域である。資金設定領域d016は数値欄d0161及び単位メニューd0162を含む。数値欄d0161は資本金又は出資金を示す数値を入力する。単位メニューd0162を資本金又は出資金の単位を選択する。単位は例えば、百万円、千万円、億円である。従業員数入力欄d017には従業員数を入力する。発行ボタンd018は入力内容を確定し、アカウントの発行を依頼するボタンである。発行ボタンd018を操作することにより、基本情報入力画面d01の入力内容がマッチングサーバ1へ送信され、アカウントが発行される。すなわち、基本情報が記憶され、ユーザにユーザIDが付与される。クリアボタンd019は入力内容をクリアするボタンである。クリアボタンd019を操作することにより、基本情報入力画面d01の入力内容はクリアされ、初期状態に戻る。キャンセルボタンd01Aはアカウントの発行をキャンセルするボタンである。キャンセルボタンd01Aを操作すると、基本情報入力画面d01は閉じられ、入力内容はマッチングサーバ1には送信されない。
図36はマッチング種別選択画面の例を示す説明図である。マッチング種別選択画面d02はマッチングの種別を選択する画面である。マッチング種別選択画面d02は選択領域d021及び設定ボタンd022を含む。選択領域d021は種別を選択する領域である。選択領域d021は仕入先d0211、得意先d0212、資金調達先d0213、及び有用コンテンツd0214等を含む。仕入先d0211は仕入コストを削減可能な新たな仕入先をマッチングする場合に選択する。得意先d0212はコスト優位性により取引の可能性がある新たな得意先をマッチングする場合に選択する。資金調達先d0213は新たな資金調達先をマッチングする場合に選択する。有用コンテンツd0214は事業に有用となる可能性が高い種々のコンテンツをマッチングする場合に選択する。設定ボタンd022はマッチング種別を決定し、マッチング条件を設定する画面に遷移するボタンである。
図37は条件設定画面の例を示す説明図である。条件設定画面d03はマッチング処理の条件設定を行う画面である。図37は仕入先マッチングを行う場合の条件設定画面d03を示す。条件設定画面d03はマッチング方法選択領域d031、条件設定領域d032、及び完了ボタンd033を含む。マッチング方法選択領域d031では、ユーザが条件設定を行うか(「以下の条件で探す」)、条件設定をマッチングサーバ1に任せるか(「AIで探す」)を選択する。AIで探すマッチングは上述の調達先マッチングに対応する。条件設定領域d032はユーザが条件設定を行う場合に使用する。条件設定領域d032は複数の設定メニューを含む。図37では、仕入条件メニューd0321、価格条件メニューd0322を示している。仕入条件メニューd0321は例えば、買取仕入、委託仕入及び消化仕入などの仕入条件を設定する。買取仕入は自己のリスク負担で商品を買いとる仕入形態である。委託仕入は商品の所有権を自社で持たず、委託販売契約に基づき商品を仮受けし、販売実績に応じて手数料を受けとる仕入形態である。消化仕入は売れた分だけ発注する仕入形態である。価格条件メニューd0322は現金割引、数量割引、季節割引、販売促進割引などの価格条件を設定する。現金割引は現金払い、又は売掛金などの期日以前の回収に対する割引である。数量割引は一定期間、又は1回毎の仕入数量に応じた割引である。季節割引はシーズン前の季節商品の仕入に対する割引である。販売促進割引は小売業者が行う販売促進活動の費用を補填するための割引である。完了ボタンd033は条件設定を完了するボタンである。完了ボタンd033を操作すると、条件設定がマッチングサーバ1へ送信され、マッチングが開始される。
図38はマッチング結果画面の例を示す説明図である。マッチング結果画面d04は一覧領域d041、ペーシング制御領域d042、条件設定領域d043、及び決定ボタンd044を含む。一覧領域d041は「AIで探す」を選択した場合の結果を示す。一覧領域d041は、調達先マッチング処理により選択された企業を表示する。一覧領域d041はマッチングした企業をカード形式で表示している。カードd0411は「○○○株式会社」を示している。カードd0412「△△△株式会社」を示している。カードd0413は「□□□株式会社」を示している。ペーシング制御領域d042は一覧領域d041のペーシングを制御する。すなわち、一覧領域d041に示す結果が複数ページにわたる場合、ページの切替を制御する。ペーシング制御領域d042は、前ページ矢印d0421、ページ番号領域d0422、及び次ページ矢印d0423を含む。前ページ矢印d0421を操作すると前ページに表示が切り替わる。表示されているページが1ページの場合、前ページ矢印d0421は非アクティブで操作はできない。ページ番号領域d0422のいずれかの数字を操作すると、操作した数字に該当するページに切り替わる。例えば、3を操作すると3ページに切り替わる。ページ番号領域d0422に表示される数字は全ページ数に合わせて表示される。次ページ矢印d0423を操作すると次ページに表示が切り替わる。表示されているページが最終ページの場合、次ページ矢印d0423は非アクティブで操作はできない。条件設定領域d043は一覧領域d041に表示される結果に対して絞り込み検索を行う場合の条件を設定する領域である。条件設定領域d043には、例えば仕入条件メニューd0431、価格条件メニューd0432を含む。仕入条件メニューd0431、価格条件メニューd0432は図37に示した仕入条件メニューd0321、価格条件メニューd0322とそれぞれ同様であるから、説明を省略する。決定ボタンd044は検索を実行するボタンである。決定ボタンd044を操作すると条件設定領域d043で設定した検索を実行する。なお、条件設定領域d043に設定する条件は絞り込み検索ではなく、一覧領域d041と関係のない新たな検索を行う条件を設定する領域してもよい。また、条件設定領域d043により、絞り込み検索を行うか、新規検索するかを選択可能としてもよい。
図39は企業画面の例を示す説明図である。企業画面d05は企業の詳細情報を表示する画面である。企業画面d05はマッチング結果画面d04の一覧領域d041に表示している1つの企業を選択した場合に表示される。企業画面d05は名称領域d051、ラベル領域d052、基本領域d053、特色領域d054、オファーボタンd055及びお気に入りボタンd056を含む。名称領域d051は企業の名称を表示する。ラベル領域d052は企業のラベルを表示する。ラベルはマッチングサーバ1が付与する。ラベルはマッチングサーバ1が実行した種々の処理履歴等から付与する。例えば、ラベル「人気」はオファーを受信した数でランキングを行い、1位から5位の企業に付与する。例えば、ラベル「マッチ率最高」はマッチング処理により選択された回数でランキングし、1位から5位の企業に付与する。基本領域d053は企業の本社所在地、代表者名、資本金、事業内容等の基本情報を表示する。特色領域d054は企業の特色を表示する。企業の特色は、ユーザDB141や追加情報DB142等に記憶する。オファーボタンd055はオファーを送信するボタンである。オファーボタンd055を操作すると、表示している企業に対して、オファーを送信する。お気に入りボタンd056はお気に入りに登録するボタンである。ウェブブラウザのお気に入りと同様な機能である。お気に入りのデータは例えば、ユーザ端末2の大容量記憶部27に記憶する。お気に入りに登録した企業はお気に入りから直接、企業画面d05の表示することが可能である。
図40は開設設定画面の例を示す説明図である。開設設定画面d06は取引口座開設を依頼する予定の企業の選択、信用調査や反射チェックを行うか否か等を設定する画面である。開設設定画面d06は企業選択領域d061、信用調査設定領域d062、反社チェック設定領域d063及び実行ボタンd064を含む。企業選択領域d061は企業の一覧表示から取引口座開設を依頼する予定の企業を選択する領域である。図40では企業名の左にあるチェックボックスにチェックを入れることにより、選択を行う。企業選択領域d061に一覧表示する企業は、マッチング結果として表示した企業やお気に入りに登録されている企業などである。信用調査設定領域d062は選択した企業に対して、信用調査を行うか否かを設定する。反社チェック設定領域d063は選択した企業に対して、反社チェックを行うか否かを設定する。信用調査設定領域d062及び反社チェック設定領域d063において、左にあるチェックをチェックすると、信用調査、反社チェックが行われる。実行ボタンd064は設定をマッチングサーバ1に送信し、マッチングサーバ1での処理を開始させるボタンである。実行ボタンd064を操作すると開設設定画面d06に入力された設定内容にしたがった処理をマッチングサーバ1は行う。
図41は送信先選択画面の例を示す説明図である。送信先選択画面d07は最終的に口座開設の依頼を行う企業を選択する画面である。送信先選択画面d07は企業一覧d071、書類送信選択領域d072、及び実行ボタンd073を含む。企業一覧d071は開設設定画面で選択された企業を表示する。信用調査を実行した場合は、各企業に対応付けて、結果を表示する。図41では100点満点中、何点であるかを示す。反社チェックを実行した場合は、各企業に対応付けて、結果を表示する。図41では各企業が反社会的勢力に該当するか否か表示する。企業が反社会的勢力に該当する場合、「該当する」と表示する。企業が反社会的勢力に該当しない場合、「該当しない」と表示する。書類送信選択領域d072は書類を送信するか否かを設定する。左側のチェックボックスにチェックを入れると、口座開設依頼と共に口座開設のために必要な書類を送信する。書類には相手方が記入する書式も含む。書類データは予めマッチングサーバ1にアップロードしておく。実行ボタンd073は送信先選択画面d07での設定内容をマッチングサーバ1に送信し、マッチングサーバ1での処理を開始させるボタンである。実行ボタンd073を操作すると送信先選択画面d07に入力された設定内容にしたがって、口座開設依頼を送信する処理をマッチングサーバ1は行う。
図42は開設依頼受信画面の例を示す説明図である。開設依頼受信画面d08は口座開設依頼を受信した旨を示す画面である。開設依頼受信画面d08は口座開設依頼を受信したユーザのユーザ端末2に表示される。開設依頼受信画面d08はメッセージ表示領域d081、入力ボタンd082、及びダウンロードボタンd083を含む。メッセージ表示領域d081は口座開設依頼を受信した旨のメッセージを表示する。当該メッセージには口座開設依頼を行った企業の名称を含む。入力ボタンd082は口座開設に必要な情報を行うボタンである。入力ボタンd082を操作すると、Web入力フォームが表示される。Web入力フォームに入力を行い送信するだけで、口座開設依頼を受けた企業は依頼元の企業に対して、必要な情報を送信することが可能である。ダウンロードボタンd083は口座開設に必要な情報を記入するためのファイルをダウンロードするボタンである。ダウンロードボタンd083を操作すると、ファイル保存のための画面が表示される。口座開設依頼を受けた企業はダウンロードしたファイルに必要事項を入力し、ファイルを依頼元企業に送信する。又は、必要事項を入力したファイルを印刷し、依頼元企業へ郵送する。入力ボタンd082及びダウンロードボタンd083は、設定により、片方のみを表示してもよい。
図43はカテゴリ選択画面及び販促物表示画面の例を示す説明図である。図43Aはカテゴリ選択画面d09を示す。図43Bは販促物表示画面d10を示す。カテゴリ選択画面d09及び販促物表示画面d10は販促物等マッチング処理において、表示される画面である。カテゴリ選択画面d09はマッチングするコンテンツのカテゴリを選択する画面である。販促物表示画面d10は販促物等マッチング処理の結果として表示される画面である。カテゴリ選択画面d09はカテゴリ毎にボタンが表示される。選択したカテゴリのボタンを選択すると、販促物等マッチング処理がマッチングサーバ1で実行される。結果が販促物表示画面d10として表示される。図43では、カテゴリ選択画面d09にて、DMボタンd091を選択した場合を示す。販促物表示画面d10にはDMのサンプルd101が表示される。DMのサンプル複数ある場合には、前ページ矢印d102及び次ページ矢印d103で表示を切替可能である。前ページ矢印d102を操作すると前のサンプルに表示が切り替わる。表示されているサンプルが最初のサンプルの場合、前ページ矢印d102は非アクティブで操作はできない。次ページ矢印d103を操作すると次のサンプルに表示が切り替わる。表示されているサンプルが最後のサンプルの場合、次ページ矢印d103は非アクティブで操作はできない。
本実施の形態では次のような効果を奏する。マッチング処理により、ユーザの経営における参考情報を出力するので、ユーザは参考情報を元に経営改善を行うことが可能となる。
助成金・公的融資マッチング処理により得られる参考情報は、交付が受けられる可能性のある助成金、及び融資を受けられる可能性がある公的融資の情報である。基本条件を満たす情報に絞り込まれているので、ユーザは利用したい助成金、公的融資を選択し、必要な手続きにすぐに取り掛かることが可能となる。
調達先マッチング処理により得られる参考情報は、調達コストを削減可能とする新たな調達先の企業の情報である。コスト削減効果が高い費目についての情報を提供するので、調達先変更に伴う作業を抑えつつ、効果的にコスト削減を実行することが可能である。なお、コスト削減効果が高い費目についてのみでなく、削減が可能な費目すべてについて、効果が高い費目順に参考情報を表示するようにしてもよい。また、新たな調達先については、口座開設準備処理により、口座開設依頼及び口座開設のための手続きを依頼可能であるので、取引開始前の事務処理工数を削減可能となる。さらに、口座開設準備処理において、調達先の信用調査、反社チェックも行うことが可能であるので、取引を開始すべきでない企業を排除可能である。
オファーマッチング処理により得られる参考情報の一例は、新たに取引先となる可能性が高い企業の情報である。新たに取引先となる可能性が高い例としては、自社の商品は競合他社よりも安いので、新たな取引先はコスト削減が図れるという場合である。また、オファーマッチング処理により得られる参考情報の他の例は、新たな融資先候補企業、事業提携先候補企業の情報である。金融機関は融資先の条件を予め設定しておくことにより、条件に適合する企業の情報のみが得られる。それにより、融資の手続きを進めて行く途上で、条件に合致しないことが判明し、融資を断念せざるを得ないというリスクを低減することが可能となる。
マッチング処理のうち、オファーマッチング処理はオファーを行うユーザからの指示により実行してもよいし、1日に1回自動的に起動する日次バッチ等でもよいとしたが、他のマッチング処理についても、バッチ処理により定期的に起動してもよい。また、マッチングシステム100に新たなユーザが追加される毎に実行するなどのように、所定の条件を満たした場合に、マッチング処理を実行してもよい。
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。