JP2020166177A - 光学ユニットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブル配線基板の折り曲げを容易に行えるようにすること。【解決手段】光軸方向と交差する方向を回転軸方向として可動体14を固定体16に対して回転可能に支持する支持機構20と、可動体に一端が接続され可動体に対して光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板51と、を組み付ける工程においてフレキシブル配線基板を折り曲げる工程を含む、光学ユニットの製造方法であって、前記折り曲げる工程は、その折り曲げ対象部分70を撓ませた状態にし、両面に熱硬化性接着剤76、77が付いている接着剤付きテープ72,73を、フレキシブル配線基板の第1面55側に一つ、第2面56側に一つ配置し、第1面55側に位置する接着剤付きテープ72と第2面56側に位置する接着剤付きテープ73を互いに近づく方向に移動させ、相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて折り曲げ、更に熱硬化性接着剤を加熱硬化させる。【選択図】図9

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話等に搭載される光学ユニットの製造方法に関する。
従来から、光学モジュールを備える可動体と、可動体を変位可能に保持する固定体と、可動体と接続されるフレキシブル配線基板と、を備える様々な光学ユニットが使用されている。例えば、特許文献1には、光学素子を保持した可動モジュールと、可動モジュールを変位可能に保持する固定体と、可動モジュールと接続されるフレキシブル配線基板と、を備える光学ユニットが開示されている。
また、特許文献2には、フレキシブル基板が折り曲げて配設された振れ補正機能付き光学ユニットが開示されている。フレキシブル配線基板を折り曲げて成る折り曲げ部は、その折り曲げ形状が複数の箇所を接着剤により接着固定して維持されている。
特開2011−69915号公報 特開2013−25117号公報
しかしながら、上記のような可動体と固定体とフレキシブル配線基板とを備える従来の光学ユニットにおいては、可動体の変位に伴ってフレキシブル配線基板が変位するので、フレキシブル配線基板の変位に伴ってフレキシブル配線基板に負荷がかかり、フレキシブル配線基板が損傷する虞がある。さらに、光学ユニットを使用する光学機器によっては、小型化が求められ、光学ユニットを小型化することが求められている。
また、フレキシブル配線基板を接着剤で複数の箇所を接着固定して折り曲げ形状を維持する場合、その折り曲げ工程における接着工程が複数工程に分かれ、手間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、フレキシブル配線基板を折り曲げて配設する場合に、その折り曲げを容易に行えるようにすることにある。
本発明の光学ユニットの製造方法は、光学モジュールを備える可動体と、固定体と、光軸方向と交差する1または複数の方向を回転軸方向として前記可動体を前記固定体に対して回転可能に支持する支持機構と、前記可動体に一端が接続され前記可動体に対して光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板と、を組み付ける工程において前記フレキシブル配線基板を折り曲げる工程を含む、光学ユニットの製造方法であって、前記折り曲げる工程は、前記フレキシブル配線基板の折り曲げ対象部分を撓ませた状態にし、テープであって該テープの両面に熱硬化性接着剤が付いている接着剤付きテープを、前記フレキシブル配線基板の第1面側に一つ、第2面側に一つ、それぞれ前記テープの長手方向を前記第1交差方向と交差する向きに配置し、前記第1面側に位置する接着剤付きテープと前記第2面側に位置する接着剤付きテープを互いに近づく方向に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて前記曲げ対象部分を折り曲げ、その後、前記熱硬化性接着剤を加熱硬化させる、ことを特徴とする。
ここで、「…更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて前記曲げ対象部分を折り曲げ…」における「相対位置が移動前と反対になる位置」とは、前記第1面側に位置する接着剤付きテープと前記第2面側に位置する接着剤付きテープの両者の相対位置が、移動前は例えば左位置と右位置の相対位置であったものが、移動後は右位置と左位置の相対位置に変わるという意味である。移動前と移動後の前記両者の相対位置が対称的に正反対となるということまでは必要としない意味で使われている。勿論、正反対となる相対配置に変わってもよい。
上記構成によれば、前記フレキシブル配線基板の折り曲げ対象部分を撓ませた状態にし、熱硬化性接着剤が付いている前記接着剤付きテープを、前記フレキシブル配線基板の第1面側に一つ、第2面側に一つ、それぞれ配置する。そして、前記第1面側に位置する接着剤付きテープと前記第2面側に位置する接着剤付きテープを互いに近づく方向に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて前記曲げ対象部分を折り曲げ、その後に前記熱硬化性接着剤を加熱硬化させる。
これにより、フレキシブル配線基板を折り曲げる工程における接着工程を前記加熱硬化による一工程で行うことができる。従って、フレキシブル配線基板を折り曲げて配設する場合に、その折り曲げを容易に行うことができる。
また、本発明の光学ユニットの製造方法においては、前記折り曲げる工程は、前記接着剤付きテープを、前記フレキシブル配線基板の第1面側にN個、第2面側にN個、それぞれ前記テープの長手方向を前記第1交差方向と交差する向きに配置し、ここでNは2以上の整数であり、前記第1面側に位置するN個の接着剤付きテープの1つと前記第2面側に位置するN個の接着剤付きテープの1つより成るN対の各接着剤付きテープを互いに近づく方向に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて前記曲げ対象部分を折り曲げ、その後に前記熱硬化性接着剤を加熱硬化させる、ことが好ましい。
これにより、フレキシブル配線基板に対して一つ以上のN対の折り曲げ部を有するように折り曲げる場合にも、接着工程を前記加熱硬化による一工程で行うことができる。従って、フレキシブル配線基板を折り曲げて配設する場合に、その折り曲げを容易に行うことができる。
また、本発明の光学ユニットの製造方法においては、前記フレキシブル配線基板の前記曲げ対象部分には、前記第1交差方向に沿うスリットが有り、前記接着剤付きテープであって前記スリット内に位置する部分は、前記加熱硬化の後にカットして除く、ことが好ましい。
これにより、前記フレキシブル配線基板の折り曲げられた部分の柔軟性を向上でき、前記光学モジュールを備える可動体の動きを円滑にすることができる。
また、本発明の光学ユニットの製造方法においては、前記接着剤付きテープであって前記フレキシブル配線基板の幅方向の両端よりはみ出た部分は、前記加熱硬化の後にカットして除く、ことが好ましい。
これにより、前記接着剤付きテープであって前記フレキシブル配線基板の幅方向の両端よりはみ出た余分な部分を除去するので、機器を小型化できる。
また、本発明の光学ユニットの製造方法においては、前記熱硬化性接着剤はエポキシ系接着剤である、ことが好ましい。エポキシ系接着剤は汎用されていて使い易いからである。
本発明の光学ユニットの製造方法によれば、フレキシブル配線基板を折り曲げて配設する場合に、その折り曲げを容易に行うことができる。
本発明が適用される光学ユニットの一例の平面図である。 同光学ユニットの一例の斜視図である。 同光学ユニットの一例の分解斜視図である。 同光学ユニットの固定体を透明化して表した斜視図である。 同光学ユニットの固定体を透明化して表した側面図である。 同光学ユニットの概略図である。 同光学ユニットの異なる折り曲げ形状についての概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態1を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態1を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態1を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態1を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態1を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態1を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態2を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態2を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態2を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態2を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態2を説明する概略図である。 本発明に係る製造方法の実施形態2を説明する概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施形態においてのみ説明し、以後の実施形態においてはその構成の説明を省略する。
[光学ユニットについて](図1から図5、並びに、図6)
最初に、本発明が適用される係る光学ユニットの一例について図1から図5、並びに、図6を用いて説明する。なお、図2及び図3において、符号Lが付された一点鎖線は光軸を示し、符号L1が付された一点鎖線は光軸と交差する第1軸線を示し、符号L2が付された一点鎖線は光軸L及び第1軸線L1と交差する第2軸線L2を示している。そして、R方向は光軸周り方向である。また、各図において、Z軸方向は光軸方向であり、X軸方向は光軸と交差する方向、言い換えるとヨーイングの軸方向であり、Y軸方向は光軸と交差する方向、言い換えるとピッチングの軸方向である。
<光学ユニットの全体構成の概略>
図1から図5において、光学ユニット10の構成について説明する。光学ユニット10は、光学モジュール12を備える可動体14と、Y軸方向を回転軸とする方向(ピッチング方向)及びX軸方向を回転軸とする方向(ヨーイング方向)に変位可能な状態で保持する固定体16と、を備えている。また、可動体14をピッチング方向及びヨーイング方向に駆動する回転駆動機構18と、固定体16に対して可動体14をピッチング方向及びヨーイング方向に回転可能に支持する支持機構20とを備えている。
さらに、光学ユニット10は、第1軸線L1周りに回動可能に可動体14を支持する第1支持部19aを第1支持部用延設部27aに備えると共に、第2軸線L2周りに固定体16側の部材に回動可能に支持される第2支持部19bを第2支持部用延設部27bに備えるジンバル機構21を備えている(図3参照)。
<光学モジュールについて>
光学モジュール12は略矩形筐体状に形成されており、例えばカメラ付携帯電話機やタブレット型PC等に搭載される薄型カメラ等として用いられる。光学モジュール12は、被写体側にレンズ12aを備え、矩形筐体状のハウジング12bの内部に撮像を行うための光学機器等が内蔵されている。
この光学モジュール12は、一例として、光学モジュール12に生じたピッチングの振れ(Y軸方向を回転軸とする回動方向の振れ)及びヨーイングの振れ(X軸方向を回転軸とする回動方向の振れ)の補正を行うアクチュエーターを内蔵し、ピッチングの振れの補正及びヨーイングの振れの補正が可能な構成となっている。
なお、ここでは、光学モジュール12は、ピッチングの振れ及びヨーイングの振れの補正が可能な構成としたが、この構成に限定はされず、例えば、ピッチングの振れ及びヨーイングの振れのいずれか一方のみの補正が可能な構成でもよい。
<可動体について>
図1から図5において、可動体14は、光学モジュール12と、ホルダ枠22と、磁石24A及び24Bとを備えている。ホルダ枠22は、光学モジュール12のレンズ12aが設けられる前面(被写体側の面)と、反対側の後面を除く、残りの4面を取り囲むように設けられる矩形枠状の部材として構成されている。このホルダ枠22は、一例として光学モジュール12を着脱可能に構成されている。ホルダ枠22において固定体16と対向する2面を利用して、ピッチング及びヨーイングの補正用の磁石24A及び24Bがこれらの外面に取り付けられている。
<固定体について>
図1から図5において、固定体16は、固定枠28と、コイル32A及び32Bと、を備えている。ここで、固定枠28は、光軸周り方向(R方向)において可動体14のホルダ枠22の少なくとも3面を取り囲むように設けられる矩形枠状の部材128と、X軸方向に沿って外側に延設される壁部228a、壁部228b及び壁部228cを有する延設部228と、から構成されている。ここで、壁部228aは、前面(被写体側の面)側の一部を覆う壁部であって孔部13が形成されている。また、壁部228b及び壁部228cは、Y軸方向を覆う壁部である。
なお、部材128の、延設部228側の壁部228a、壁部228b及び壁部228cで3方向から囲まれる領域は、空間となっている、則ち壁部が設けられていない。
なお、ここでは、固定体16は、後述するフレキシブル配線基板51を壁部228a、壁部228b及び壁部228cで3方向からカバー可能な構成になっており、該フレキシブル配線基板51のZ軸方向における位置を位置決めする位置決め部52(図4参照)が設けられている。この光学ユニット10のように、フレキシブル配線基板51の少なくとも一部を覆うカバーを備えることで、フレキシブル配線基板51が他の構成部材などと接触して損傷することを抑制できる。この延設部228は、壁部228aと対向する側には壁部が設けられていない。これは、延設部228にフレキシブル配線基板51を配置する際の作業性を向上させるためである。
ただし、このような構成に限定されず、壁部228aと対向する側にも壁部を設けてもよく、延設部228にフレキシブル配線基板51を配置した後に取り付け可能な壁部などとすることができる。また、壁部228aに孔部13を設けない構成にしてもよいことは言うまでもない。
図2などに示すように、コイル取付け部28aには、コイル32A及び32Bがそれぞれ取り付けられている。ここで、コイル32A及びコイル32Bは一例として巻線コイルとして構成されているが、コイルをパターンとして基板配線内に取り込んだパターン基板(コイル基板)としてもよい。
可動体14が固定体16内に配置された状態において、磁石24Aとコイル32A、磁石24Bとコイル32B、は対向状態となる。また、磁石24Aとコイル32Aとの対、磁石24Bとコイル32Bとの対は、回転駆動機構18を構成している。回転駆動機構18により、可動体14のピッチング及びヨーイングの補正が行われる。
また、ピッチング及びヨーイングの補正は以下のように行われる。光学ユニット10にピッチング方向とヨーイング方向の両方向又はいずれか一方向の振れが発生すると、不図示の磁気センサー(ホール素子)によって振れを検出し、その結果に基づいて回転駆動機構18を駆動させる。或いは、振れ検出センサ(ジャイロスコープ)などを用いて、光学ユニット10の振れを検出してもよい。振れの検出結果に基づいて、回転駆動機構18がその振れを補正するように作用する。即ち、光学ユニット10の振れを打ち消す方向に可動体14を動かすように各コイル32A及び32Bに電流が流され、これにより振れが補正される。
このように、光学ユニット10においては、可動体14を固定体16に対して、ピッチングの軸方向及びヨーイングの軸方向を回転軸として、回転させる回転駆動機構18を備えている。ここで、回転駆動機構18は、可動体14に対してX軸方向のうちのフレキシブル配線基板51が配置されている側(光軸方向と交差する第1交差方向側)以外の位置に配置されていることが好ましい。回転駆動機構18をフレキシブル配線基板51が形成されていない側に配置できるので、回転駆動機構18とフレキシブル配線基板51との接触を抑制するために光学ユニット10を大きくする必要が無くなり、光学ユニット10を小型化できるためである。
なお、本明細書における「回転」とは、360°回転することを要せず、回転方向に揺動する場合を含む意味である。
なお、振れを補正する動作のための駆動源としては、回転駆動機構18のようなコイル32A及び32Bと、磁石24A及び24Bと、の各対により構成されるボイスコイルモーターに限定されない。他の駆動源としてステッピングモーターやピエゾ素子等を利用したものを使用することも可能である。
<支持機構について>
支持機構20は、光学ユニット10の外側に向けて半球状の凸曲面を形成する板金20aと、光学ユニット10の内側に向けて半球状の凸曲面を形成する板金20bと、を有している。そして、板金20aは固定体16の矩形枠状の部材128の4隅のうちの対向する2か所に配置され、板金20bは矩形枠状の可動体14の4隅にうちの対向する2か所に配置される。なお、矩形枠状の部材128と矩形枠状の可動体14とは4隅の位置が揃うように配置され、板金20a及び板金20bは該4隅に1つずつ配置される。
この支持機構20は、外側を向いた板金20aの半球状の凸曲面の内側に、ジンバル機構21の第1支持部用延設部27aに設けられた第1支持部19aが配置される。支持機構20は、このような構成で固定体16に対してジンバル機構21を支持している。また、内側を向いた板金20bの半球状の凸曲面の内側に、ジンバル機構21の第2支持部用延設部27bに設けられた第2支持部19bが配置される。
支持機構20は、このような構成で可動体14に対してジンバル機構21を支持している。すなわち、支持機構20は、光軸方向(Z軸方向)と交差する1または複数の方向(X軸方向及びY軸方向の少なくとも1方向)を回転軸方向として可動体14を固定体16に対して回転可能に支持可能な構成となっている。なお、この支持機構20は、ピッチングの軸方向を回転軸とする可動体14の回転及びヨーイングの軸方向を回転軸とする可動体14の回転を許容する構成になっているが、可動体14のローリング方向の回転も許容する構成としてもよい。
<ジンバル機構>
ジンバル機構21は、金属製平板材料を折り曲げることによって形成されるバネ性を兼ね備えた機構である。具体的には、ジンバル機構21は、一例として被写体側に設けられるジンバルフレーム部25と、ジンバルフレーム部25の四方のコーナー部から光軸方向に90°折り曲げられて形成される第1支持部用延設部27aと、第2支持部用延設部27bと、を備えることによって構成されている。
なお、第1支持部用延設部27aと第2支持部用延設部27bについては、必ずしもその全部が板状でなくてもよく、その一部のみを板状に形成してバネ性を発揮させるようにしてもよい。また、第1支持部用延設部27aと第2支持部用延設部27bの一方を板状以外の他の形状(例えばロッド形状等)にすることも可能である。
<撮像素子>
図3から図5に示すように、光学モジュール12は、被写体側とは反対側に撮像素子50を備えている。そして、図4及び図5で表されるように、撮像素子50の接続部50aには、フレキシブル配線基板51が接続されている。ここで、撮像素子50の接続部50aは、延設部228側に形成されており、延設部228の壁部228a、壁部228b及び壁部228cで被写体側とは反対側以外の方向においてフレキシブル配線基板51をカバーする構成になっている。
なお、フレキシブル配線基板51の接続部50aは、撮像素子50に設けられていなくてもよく、可動体14の撮像素子50以外の部分に設けられていてもよい。
<フレキシブル配線基板>
図4に示すように、フレキシブル配線基板51は、可動体14に設けられた接続部50aに一端が接続されている。そして、上記のように、フレキシブル配線基板51は、可動体14に対して第1交差方向(X軸方向)側に配置されている。また、フレキシブル配線基板51の他端は、可動体14に対して第1交差方向側に配置される位置決め部52により固定されている。
なお、フレキシブル配線基板51の他端は、位置決め部52により壁部228aに対して固定されているが、フレキシブル配線基板51は光軸方向(Z軸方向)における位置が位置決めされていればよい。例えば、位置決め部52が壁部228aに対して隙間が形成されるように取り付けられ、フレキシブル配線基板51の他端は該隙間に通されることでZ軸方向における位置が位置決めされる構成としてもよい。
このような構成とすることで、フレキシブル配線基板51のX軸方向の移動(第1交差方向の移動)を許容することができ、フレキシブル配線基板51にX軸方向に負荷がかかった場合に該X軸方向に該フレキシブル配線基板51が移動することで該負荷を低減することができる。すなわち、フレキシブル配線基板51にかかる負荷を効果的に低減できる。
そして、図5及び図6に示すように、フレキシブル配線基板51は、Z軸方向から見て重なるように合計4回折り曲げられている。ここで、図6に示すように、この光学ユニット10においては、Y軸方向に沿うピッチングの軸方向の固定体16に対する可動体14の回転軸60のZ軸方向における位置は、接続部50aから位置決め部52までの範囲Sの外である。なお、「位置決め部52のZ軸方向における位置」とは、正確には、位置決め部52によってフレキシブル配線基板51が位置決めされるZ軸方向における位置を意味する。
この光学ユニット10は、フレキシブル配線基板51が光軸方向から見て重なるように折り曲げられていることでフレキシブル配線基板51を長くでき、フレキシブル配線基板51の変位に対する対応性を向上することでフレキシブル配線基板51にかかる負荷を低減できる構成になっている。さらに、回転軸60の光軸方向における位置を接続部50aから位置決め部52までの範囲Sの外とすることで、フレキシブル配線基板51の配線領域(延設部228)の光軸方向における長さH(光軸方向における接続部50aから位置決め部52までの長さに対応する範囲S)を短く、すなわち、フレキシブル配線基板51の配線領域の体積を小さくできる構成になっている。
このような構成となっていることで、光学ユニット10は、フレキシブル配線基板51にかかる負荷を低減しつつ、光学ユニット10を小型化している。
ここで、「回転軸60の光軸方向における位置を接続部50aから位置決め部52までの範囲Sの外とする」とは、回転軸60の光軸方向における位置が接続部50aの位置や位置決め部52の位置と同じ位置である場合は含まない意味である。なお、この光学ユニット10は、位置決め部52の光軸方向における位置が接続部50aの位置と同じ位置である。また、「回転軸60の光軸方向における位置」とは、回転軸60の回転中心(揺動中心)を意味する。例えば、「回転軸60の光軸方向における光軸との交点の位置」が該当する。
ここで、図5及び図6に示すように、フレキシブル配線基板51は、4回の折り曲げ回数のうちの2回、被写体側に向けて折り曲げられている。すなわち、第1交差方向から見た場合のフレキシブル配線基板51の一端から他端に向かう延設方向におけるフレキシブル配線基板51の折り曲げ方向は、少なくとも光軸方向における回転軸60側(被写体側)への折り曲げ方向を含む。本フレキシブル配線基板51のように、回転軸60側へ折り曲げることで、フレキシブル配線基板51は回転軸60に近づき、可動体14の回転量(回転角度)に対するフレキシブル配線基板51の移動量を低減できる。したがって、フレキシブル配線基板51にかかる負荷を効果的に低減できる。
なお、図5及び図6に示すように、本フレキシブル配線基板51は、被写体側に向けて2回、被写体側とは反対側に向けて2回折り曲げられている。すなわち、本フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数は、複数回であり、第1交差方向から見た場合の延設方向におけるフレキシブル配線基板51の折り曲げ方向は、光軸方向における回転軸側(被写体側)と、光軸方向における回転軸側とは反対側(被写体側とは反対側)と、の両方を含んでいる。
このように、フレキシブル配線基板51の折り曲げ方向を光軸方向における回転軸側と、光軸方向における回転軸側とは反対側と、の両方を含ませることで、フレキシブル配線基板51の配線領域における光軸方向における長さHを効果的に短くできる。
また、上記のように、本フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数は、光軸方向における回転軸側への折り曲げ回数と、光軸方向における回転軸側とは反対側への折り曲げ回数と、が同じであるので、フレキシブル配線基板51の配線領域における光軸方向における長さを特に効果的に短くできている。
また、上記のように、本フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数は、偶数回である。フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数を偶数回とすることで、フレキシブル配線基板51の一端から他端まで向かう延設方向において、奇数回目の折り曲げ部分により第1交差方向において可動体14に近づく側に向かい、奇数回目の折り曲げ部分により第1交差方向において可動体14に近づく側に向かうこととなる。
すなわち、フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数を偶数回とすることで、フレキシブル配線基板51を可動体14から離れた位置に容易に配置できるとともに、フレキシブル配線基板51を可動体14から離れる方向に向かうように容易に配置でき、フレキシブル配線基板51と可動体14との接触を抑制できる。また、配線の自由度を高くすることもできる。
また、図5で表されるように、本フレキシブル配線基板51は、光軸方向及び第1交差方向とともに交差する方向(すなわちY軸方向)から見た場合、第1交差方向においてフレキシブル配線基板51の各折り曲げ部分の中央部26を基準に対称となるように折り曲げられている。このため、第1交差方向におけるフレキシブル配線基板51の撓みの偏りを低減している。なお、ここでの「対称」とは、厳密な意味での対称のほか、概ね対称である場合も含む意味である。
また、図4などで示されるように、本フレキシブル配線基板51は、一端から他端に向かう延設方向に分岐している。このように、フレキシブル配線基板51は、分岐領域51a(図4参照)を有することが好ましい。フレキシブル配線基板51にかかる負荷を効果的に低減できるためである。なお、分岐領域51aの大きさに特に限定は無く、本フレキシブル配線基板51のように、フレキシブル配線基板51の一端から他端までの全ての領域で分岐していてもよいし、一部の領域のみで分岐していてもよい。さらに、分岐領域51aを複数有していてもよい。
なお、本フレキシブル配線基板51のように、分岐領域51aは、延設方向から見てフレキシブル配線基板51が対称となるように構成されていることがさらに好ましい。このような構成とすることで、フレキシブル配線基板51にかかる負荷を特に効果的に低減できるためである。ただし、分岐領域51aの形状に特に限定は無く、2つに分岐する構成のほか3つ以上に分岐する構成としてもよい。
なお、上記のように、位置決め部52は壁部228aに対して取り付けられた板状の部材である。すなわち、位置決め部52は、壁部228aに取り付けられて固定されることで固定体16と一体的に形成されている。位置決め部52を固定体16と一体的に形成することでフレキシブル配線基板51を精度よく位置決めできる。なお「固定体16と一体的に形成されている」とは、一体成型されていることに限定されず、上記のように、固定体16に取り付けられて固定される場合も含む意味である。
なお、図4及び図5などで表されるように、本光学ユニット10は、フレキシブル配線基板51の折り曲げ部分に、該折り曲げ部分を保持する折り曲げ保持部11が設けられている。そして、折り曲げ保持部11により、折り曲げ部分で180°フレキシブル配線基板51を折り曲げ、折り曲げられたフレキシブル配線基板51同士が接触しないように保持している。このように折り曲げ保持部11を有することで、フレキシブル配線基板51の配線領域を効果的に小型化できるとともに、フレキシブル配線基板51同士の接触による該フレキシブル配線基板51の損傷を抑制できる。
<フレキシブル配線基板の異なる折り曲げ形状(図7)>
図7は、光学ユニット10のフレキシブル配線基板が異なる折り曲げ形状である例を示す概略図であり、前記図6に対応する図である。なお、図6と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、図7の光学ユニット10は、フレキシブル配線基板51の構成、接続部50a及び位置決め部52の形成位置以外は、図1から図6に表した光学ユニット10と同様の構成である。
本光学ユニット10は、フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数が2回である。そして、本フレキシブル配線基板51は、フレキシブル配線基板51が、フレキシブル配線基板51の一端から他端まで向かう延設方向において、2回とも被写体側に折り曲げられている。ただし、図1から図6に表した光学ユニット10と同様、回転軸60のZ軸方向における位置は、接続部50aから位置決め部52までの範囲Sの外である。
上記した光学ユニット10で表されるように、フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数に特に限定はない。ただし、フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数を少なくすることで、フレキシブル配線基板51を成形する際の工数が増加しすぎることを抑制できる。一方、フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数を多くすることで、フレキシブル配線基板51にかかる負荷を効果的に低減できる傾向にある。このため、フレキシブル配線基板51の折り曲げ回数は、光学ユニット10の使用用途などに合わせて設定することが好ましい。
[実施形態1](図8から図13)
本発明に係る光学ユニットの製造方法の実施形態1は、図1から図5に表した光学ユニット10を製造する方法である。
即ち、実施形態1の光学ユニットの製造方法は、光学モジュール12を備える可動体14と、固定体16と、光軸方向Lと交差する1または複数の方向を回転軸方向L1、L2として可動体14を固定体16に対して回転可能に支持する支持機構20と、可動体14の接続部50aに一端が接続され可動体14に対して光軸方向Lと交差する第1交差方向(X軸方向)側に配置されたフレキシブル配線基板51と、を組み付ける工程においてフレキシブル配線基板51を折り曲げる工程を含む。
ここで、可動体14、固定体16、支持機構20、フレキシブル配線基板51等の各構成部材を組み付ける工程において、フレキシブル配線基板51を折り曲げる工程以外については、従来行われている一般的な組付け工程をそのまま使えるので、その説明は省略する。以下では、従来と異なるフレキシブル配線基板51を折り曲げる工程について説明する。
<フレキシブル配線基板を折り曲げる工程>
図8から図13に基づいて、本実施形態1の光学ユニットの製造方法におけるフレキシブル配線基板51を折り曲げる工程について、詳細に説明する。
図8から図13において、各図の上半分に位置する図はフレキシブル配線基板51の折り曲げ対象部分70を表す概略の平面図である。また、図8から図13において、各図の下半分に位置する図はフレキシブル配線基板51の同じ折り曲げ対象部分70を表す概略の側面図である。
(1)図8の下半分の図に表れているように、先ずはフレキシブル配線基板51の折り曲げ対象部分70を撓ませた状態にする。折り曲げ対象部分70を撓ませる形状は、図の一様な上方への突曲面形状に限定されないが、後述する2本の接着剤付きテープ72、73をセットし易い形状が好ましい。
(2)次に、図8の上半分の図に表れているように、1本の接着剤付きテープ72をフレキシブル配線基板51の第1面55の側に、接着剤付きテープ72の長手方向を第1交差方向(X軸方向)と交差する向きであるY軸方向に差し込むようにセットして配置する。更に、他の1本の接着剤付きテープ73をフレキシブル配線基板51の第2面56の側に、接着剤付きテープ73の長手方向を第1交差方向(X軸方向)と交差する向きであるY軸方向に差し込むようにセットして配置する。
接着剤付きテープ72、73は、テープ75であって該テープ75の両面に熱硬化性接着剤76、77が付着されている。本実施形態1では、熱硬化性接着剤76、77はエポキシ系接着剤である。エポキシ系接着剤は汎用されていて使い易いので、ここで使われているが、勿論他の種類の熱硬化性接着剤であってもよい。
(3)次に、図9に表れているように、第1面55の側に位置する接着剤付きテープ72と、第2面56の側に位置する接着剤付きテープ73を互いに近づく方向であるX軸方向(+X軸方向と−X軸方向)に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させる。
接着剤付きテープ72、73の上記移動により、曲げ対象部分70は折り曲げられて図10の状態になる。
ここで、「相対位置が移動前と反対になる位置」とは、第1面55の側に位置する接着剤付きテープ72と第2面56の側に位置する接着剤付きテープ73の両者の相対位置が、移動前は図8及び図9にように左位置と右位置の相対位置であったものが、移動後は図10から図13のように右位置と左位置の相対位置に変わるという意味である。移動前と移動後の前記両者の相対位置が対称的に正反対となるということまでは必要としない意味で使われている。勿論、正反対となる相対配置に変わってもよい。
(4)次に、図11に表したように、熱硬化性接着剤76、77を加熱硬化させるための熱を加える。即ち、2本の接着剤付きテープ72、73が位置する部分のフレキシブル配線基板51に熱及び圧力を加えて加熱圧着80を行う。この加熱圧着80によって、2本の接着剤付きテープ72、73のそれぞれの熱硬化性接着剤76、77が、1工程で熱硬化する。即ち、この本実施形態1では、2本の接着剤付きテープ72、73のそれぞれの熱硬化性接着剤76、77によって、接着箇所が4箇所あるが、この4個所を1工程で加熱硬化して接着することができる。
これにより、図12に表した状態になる。即ち、図12の下半分の図に表したように、2本の接着剤付きテープ72、73のそれぞれの熱硬化性接着剤76、77がフレキシブル配線基板51とそれぞれの接触位置で接着固定される。
(5)次に、図12の状態において、フレキシブル配線基板51に接着された状態の接着剤付きテープ72、73において、余分な部分のカットを行う。
本実施形態1では、フレキシブル配線基板51の曲げ対象部分70には、第1交差方向であるX軸方向に沿うスリット90が設けられている。接着剤付きテープ72、73であって、スリット90内に位置する部分は、加熱圧着80による加熱硬化の後に、切断線91、92に沿ってカットして除かれる。
これにより、フレキシブル配線基板51の折り曲げられた部分の柔軟性が向上し、光学モジュール12を備える可動体14の動きがを円滑になる。
(6)本実施形態1では、更に、接着剤付きテープ72、73であってフレキシブル配線基板51の幅方向の両端よりはみ出た部分も、加熱圧着80による加熱硬化の後に、切断線93、94に沿ってカットして除かれる。これにより、接着剤付きテープ72、73のフレキシブル配線基板51の幅方向の両端よりはみ出た余分な部分を除去するので、機器を小型化できる。
図13は、フレキシブル配線基板51を折り曲げる工程が終了した状態を示す。
図13は、スリット90内においては、接着剤付きテープ72、73が視認できない状態にカットされ、フレキシブル配線基板51の幅方向の両端よりはみ出た部分については、視認できる程度でカットされた状態になっている。しかし、この視認できる状態に特に意味はなく、フレキシブル配線基板51の幅方向の両端よりはみ出た部分についても視認できない程度でカットされるのが好ましい。
尚、フレキシブル配線基板51の前記両端の縁部分及びスリット90の縁部分に切断除去可能な部分を設けておき、その部分と一緒に接着剤付きテープ72、73の余分な部分をカットするようにすると、切断しやすくなり、更に切断後の外形がスマートになる。
[実施形態2](図14から図19)
<フレキシブル配線基板を折り曲げる工程>
図14から図19に基づいて、本実施形態2の光学ユニットの製造方法におけるフレキシブル配線基板51を折り曲げる工程について、詳細に説明する。
図14から図19において、実施形態1の図と同様に、各図の上半分に位置する図はフレキシブル配線基板51の折り曲げ対象部分70を表す概略の平面図である。また、図14から図19において、各図の下半分に位置する図はフレキシブル配線基板51の同じ折り曲げ対象部分70を表す概略の側面図である。以下の説明において、実施形態1と同じ構成部分は同じ符号が付されている。
(1)図14の下半分の図に表れているように、実施形態1と同様に、先ずはフレキシブル配線基板51の折り曲げ対象部分70を撓ませた状態にする。折り曲げ対象部分70を撓ませる形状は、図の一様な上方への突曲面形状に限定されないが、後述する4本の接着剤付きテープ721、731、722、732をセットし易い形状が好ましい。
(2)次に、図14の上半分の図に表れているように、2本の接着剤付きテープ721、722をフレキシブル配線基板51の第1面55の側に、接着剤付きテープ721、722の長手方向を第1交差方向(X軸方向)と交差する向きであるY軸方向に差し込むようにセットして配置する。更に、他の2本接着剤付きテープ731、732をフレキシブル配線基板51の第2面56の側に、接着剤付きテープ731、732の長手方向を第1交差方向(X軸方向)と交差する向きであるY軸方向に差し込むようにセットして配置する。
接着剤付きテープ721、722、731、732は、テープ75であって該テープ75の両面に熱硬化性接着剤76、77が付着されている。本実施形態2でも、熱硬化性接着剤76、77はエポキシ系接着剤である。
(3)次に、図15に表れているように、第1面55の側に位置する2本の接着剤付きテープ721、722と、第2面56の側に位置する2本の接着剤付きテープ731、732を、図15に表したように、互いに近づく方向であるX軸方向(+X軸方向と−X軸方向)に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させる。
4本の接着剤付きテープ721、722、731、732の上記移動により、曲げ対象部分70は折り曲げられて図16の状態になる。
(4)次に、図17に表したように、熱硬化性接着剤76、77を加熱硬化させるための熱を与える。即ち、4本の接着剤付きテープ721、722、731、732が位置する部分のフレキシブル配線基板51に熱及び圧力を加えて加熱圧着80を行う。この加熱圧着80によって、4本の接着剤付きテープ721、722、731、732のそれぞれの熱硬化性接着剤76、77が、1工程で熱硬化する。即ち、この本実施形態2では、4本の接着剤付きテープ721、722、731、732のそれぞれの熱硬化性接着剤76、77によって、接着箇所が8箇所あるが、この8個所を1工程で加熱硬化して接着することができる。
これにより、図18に表した状態になる。即ち、図18の下半分の図に表したように、4本の接着剤付きテープ721、722、731、732のそれぞれの熱硬化性接着剤76、77がフレキシブル配線基板51とそれぞれの接触位置で接着固定される。
(5)次に、図18の状態において、フレキシブル配線基板51に接着された状態の接着剤付きテープ721、722、731、732において、余分な部分のカットを行う。
本実施形態2でも、フレキシブル配線基板51の曲げ対象部分70には、第1交差方向であるX軸方向に沿うスリット90が設けられている。接着剤付きテープ721、722、731、732であって、スリット90内に位置する部分は、加熱圧着80による加熱硬化の後に、切断線91、92に沿ってカットして除かれる。
これにより、フレキシブル配線基板51の折り曲げられた部分の柔軟性が向上し、光学モジュール12を備える可動体14の動きがを円滑になる。
(6)本実施形態1では、更に、接着剤付きテープ721、722、731、732であってフレキシブル配線基板51の幅方向の両端よりはみ出た部分も、加熱圧着80による加熱硬化の後に、切断線93、94に沿ってカットして除かれる。これにより、接着剤付きテープ721、722、731、732のフレキシブル配線基板51の幅方向の両端よりはみ出た余分な部分を除去するので、機器を小型化できる。
図19は、フレキシブル配線基板51を折り曲げる工程が終了した状態を示す。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。
(1)上記実施形態では、接着剤付きテープが2本場合と4本の場合について説明したが、これらに限定されず、折り曲げ形状に合わせて、その本数を決めることができるものである。
(2)接着剤付きテープのテープ75は、一様な幅で長さが長い形状のものを用いているが、テープの両面に熱硬化性接着剤を付着できるものであれば、一様な幅のものでなくてもよい。
(3)本発明の適用対象である光学ユニット10については、上記の各図に記載されている構造に限定されない。例えば、撮像素子50は、上述の光学ユニット10よりも第1交差方向側、例えば、回転軸60を基準として第1交差方向側に配置されていてもよい。ここで、「回転軸60を基準として第1交差方向側」とは、X軸方向の撮像素子50の中心が回転軸60よりも第1交差方向側にあるという意味である。このような配置とすることで、固定体16の内部におけるフレキシブル配線基板51を短くできるとともに、固定体16を小型化でき、光学ユニット10の小型化が可能になるためである。
(4)光学ユニット10は、固定体16に対して可動体14を動かす機構としてジンバル機構21を備える構成であるが、このような構成に限定されず、例えば、ジンバル機構21の代わりにピボット機構を備える構成としてもよい。
10…光学ユニット、11…折り曲げ保持部、12…光学モジュール、13…孔部、
14…可動体、16…固定体、18…回転駆動機構、19a…第1支持部、
19b…第2支持部、20…支持機構、20a…板金、20b…板金、
21…ジンバル機構、22…ホルダ枠、24A…磁石、24B…磁石、
25…ジンバルフレーム部、26…中央部、27a…第1支持部用延設部、
27b…第2支持部用延設部、28…固定枠、28a…コイル取付け部、
32A…コイル、32B…コイル、50…撮像素子、50a…接続部、
51…フレキシブル配線基板、51a…分岐領域、52…位置決め部、53…空間部、
55…第1面、56…第2面、60…可動体14の回転軸、70…折り曲げ対象部分、
72…接着剤付きテープ、73…接着剤付きテープ、721…接着剤付きテープ、
722…接着剤付きテープ、731…接着剤付きテープ、
732…接着剤付きテープ、75 …テープ、76…熱硬化性接着剤、
77…熱硬化性接着剤、80…加熱圧着、90…スリット、
128…矩形枠状の部材、228…延設部、228a…壁部、228b…壁部、
228c…壁部、228d…壁部、228e…壁部、L…光軸

Claims (5)

  1. 光学モジュールを備える可動体と、固定体と、光軸方向と交差する1または複数の方向を回転軸方向として前記可動体を前記固定体に対して回転可能に支持する支持機構と、前記可動体に一端が接続され前記可動体に対して光軸方向と交差する第1交差方向側に配置されたフレキシブル配線基板と、を組み付ける工程において前記フレキシブル配線基板を折り曲げる工程を含む、光学ユニットの製造方法であって、
    前記折り曲げる工程は、
    前記フレキシブル配線基板の折り曲げ対象部分を撓ませた状態にし、
    テープであって該テープの両面に熱硬化性接着剤が付いている接着剤付きテープを、前記フレキシブル配線基板の第1面側に一つ、第2面側に一つ、それぞれ前記テープの長手方向を前記第1交差方向と交差する向きに配置し、
    前記第1面側に位置する接着剤付きテープと前記第2面側に位置する接着剤付きテープを互いに近づく方向に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて前記曲げ対象部分を折り曲げ、
    その後、前記熱硬化性接着剤を加熱硬化させる、
    ことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  2. 請求項1に記載の光学ユニットの製造方法において、
    前記折り曲げる工程は、
    前記接着剤付きテープを、前記フレキシブル配線基板の第1面側にN個、第2面側にN個、それぞれ前記テープの長手方向を前記第1交差方向と交差する向きに配置し、ここでNは2以上の整数であり、
    前記第1面側に位置するN個の接着剤付きテープの1つと前記第2面側に位置するN個の接着剤付きテープの1つより成るN対の各接着剤付きテープを互いに近づく方向に移動させ、更に通過して相対位置が移動前と反対になる位置まで移動させて前記曲げ対象部分を折り曲げ、
    その後、前記熱硬化性接着剤を加熱硬化させる、
    ことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の光学ユニットの製造方法において、
    前記フレキシブル配線基板の前記曲げ対象部分には、前記第1交差方向に沿うスリットが有り、前記接着剤付きテープであって前記スリット内に位置する部分は、前記加熱硬化の後にカットして除く、
    ことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光学ユニットの製造方法において、
    前記接着剤付きテープであって前記フレキシブル配線基板の幅方向の両端よりはみ出た部分は、前記加熱硬化の後にカットして除く、
    ことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光学ユニットの製造方法において、
    前記熱硬化性接着剤はエポキシ系接着剤である、ことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
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