JP2020166094A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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一晴 今村
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Abstract

【課題】現像室内の現像剤の流動性を改善することができる現像装置を提供する。【解決手段】トナー収容室10aに配置され、開口部17を介してトナー収容室10aの内部のトナーTを現像室10iに搬送するための搬送部材と、を有する現像装置10であって、搬送部材は、板状の部材10bと、板状の部材10bを面方向に往復移動するように駆動させる揺動回転部材と、を備え、揺動回転部材によって駆動された板状の部材10bは、トナー収容室10aの内部のトナーTを開口部17側へ向かわせる第1方向における最大加速度が、前記第1方向とは反対方向である第2方向における最大加速度よりも小さく、現像室10iには、現像ローラ13に非接触で配置された回転可能な回転体16をさらに有する。【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用される現像装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
特許文献1では、板状の部材に付与するトナー搬送方向の最大加速度を、トナー搬送方向とは反対方向の最大加速度よりも小さくする。これによりトナーを搬送方向に搬送することができる。このような搬送装置によれば、トナー搬送経路のデッドスペースを従来よりも低減させることができ、トナーを余すことなく使用することが可能となる。
また、特許文献2では、未使用状態の現像装置において、現像室とトナー収容室との連結部にある開口部を封止部材で封止する。封止部材で開口部を封止することにより現像装置を運搬する際の振動や現像装置を落下した際における衝撃により現像装置外へトナーが吹き出すことを防止することが可能である。
特開2015−92226号公報 特開昭57−89779号公報
図12及び図13を用いて、特許文献1、2の課題について説明する。図12(a)は、現像装置10が未使用時の状態において、現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止部材23により封止している様子を示す。図12(b)は、図12(a)に示す封止部材23を除去した状態を示す。図12に示すような現像装置10を用いて画像形成を行った場合、感光ドラム7の表面上に形成された静電潜像をトナーTで現像するための現像ローラ13の表面上のトナー層が薄くなってしまい、結果として画像濃度が薄くなってしまうことがあった。
図12(b)に示すように、トナー収容室10aの内部のトナーTが板状の部材10bにより現像室10iへ向かって矢印J1方向に搬送される。これにより図13に示すように、現像室10iの内部のトナーTの密度Tpiが、トナー収容室10aの内部のトナーTの密度Tpaよりも高くなる。
また、現像装置10を画像形成装置の画像形成位置に装着したとき、容器本体14aの底板14a1の上面14a4からなるトナー収容室10aの床面が水平方向に対して図13の反時計回り方向に所定の角度を有する場合を考慮する。このとき、現像室10iの内部のトナーTが重力によりトナー収容室10aに向かって移動しない。この場合には、現像室10iの内部のトナーTの密度Tpiが、トナー収容室10aの内部のトナーTの密度Tpaよりも更に高くなり易い。
現像室10iの内部のトナーTの密度Tpiが高まると、トナーTの粒子同士の接触面積が増加する。このためトナーTの粒子間の摩擦抵抗が高まる。これにより現像室10iの内部のトナーTの流動性が低下していまう。トナーTの流動性の低下に伴いトナーTの搬送性も低下してしまう。このため現像ローラ13の表面に対するトナーTの供給量が減少してしまう。その結果として、現像ローラ13の表面上のトナーコート層が薄くなってしまい、画像濃度が薄くなってしまう。
図12(a)に示すように、現像装置10が未使用時の状態では、現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止部材23により封止している。そのため板状の部材10bを現像室10iの内部まで延長して配置することができない。このため板状の部材10bの往復動作による粉圧や機械的な解し作用により現像室10iの内部にあるトナーTを解して流動性を改善させることはできなかった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、現像室内の現像剤の流動性を改善することができる現像装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る現像装置の代表的な構成は、現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体を回転可能に支持し現像剤を収容するための枠体と、前記枠体の内部を、前記現像剤担持体が配置された現像室と、現像剤が収容される現像剤収容室とに仕切ると共に、前記現像室と前記現像剤収容室とを連通する開口部を備える隔壁と、前記現像剤収容室に配置され、前記開口部を介して前記現像剤収容室の内部の現像剤を前記現像室に搬送するための搬送部材と、を有する現像装置であって、前記搬送部材は、板状の部材と、前記板状の部材を面方向に往復移動するように駆動させる駆動部材と、を備え、前記駆動部材によって駆動された前記板状の部材は、前記現像剤収容室の内部の現像剤を前記開口部側へ向かわせる第1方向における最大加速度が、前記第1方向とは反対方向である第2方向における最大加速度よりも小さく、前記現像室には、前記現像剤担持体に非接触で配置された回転可能な回転体をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、現像室内の現像剤の流動性を改善することができる。
画像形成装置の構成を示す断面図である。 (a)は、第1実施形態の現像装置が未使用の状態で現像室とトナー収容室との連結部に設けられた開口部を封止部材より封止している様子を示す断面図である。(b)は、第1実施形態の現像装置の現像室とトナー収容室との連結部に設けられた開口部を封止する封止部材を除去した様子を示す断面図である。 第1実施形態の現像装置の現像室の構成を示す部分拡大図である。 (a)は、現像装置が未使用の状態で現像室とトナー収容室との連結部に設けられた開口部を封止する封止部材の構成を示す斜視図である。(b)は、現像装置の現像室とトナー収容室との連結部に設けられた開口部を封止する封止部材を除去した様子を示す斜視図である。 (a),(b)は、搬送部材と回転体への駆動伝達構成を説明する図である。 (a)〜(c)は、揺動回転部材の揺動と板状の部材の移動動作を説明する図である。 (a)〜(c)は、板状の部材の動きを説明する図である。 第1実施形態の現像装置の評価試験結果を示す図である。 (a)は、第2実施形態の現像装置が未使用の状態で現像室とトナー収容室との連結部に設けられた開口部を封止部材より封止している様子を示す断面図である。(b)は、第2実施形態の現像装置の現像室とトナー収容室との連結部に設けられた開口部を封止する封止部材を除去した様子を示す断面図である。 第2実施形態の現像装置の現像室の構成を示す部分拡大図である。 第2実施形態の現像装置の評価試験結果を示す図である。 (a),(b)は、比較例の課題を説明する断面図である。 比較例の課題を説明する断面図である。
図により本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジを備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状等は、特に改めて記載しない限り後の説明においても初めの説明と同様のものである。
〔第1実施形態〕
先ず、図1〜図8を用いて本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジを備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
図1及び図2(b)を用いて画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す断面図である。図2(b)は、プロセスカートリッジBの構成を示す断面図である。図1に示す画像形成装置100は、電子写真方式を用いたレーザビームプリンタの一例である。尚、以下の説明において、装置本体Aとは、画像形成装置100のうちでプロセスカートリッジBを除いた部分をいう。現像装置10を有するプロセスカートリッジBは、画像形成装置100の装置本体Aに対して着脱可能である。
プロセスカートリッジBの長手方向とは、現像剤像を担持する像担持体としての感光ドラム7の回転軸線方向である。また、装置本体Aの左右とは、搬送方向に向う紙等の記録材2を上から見たときの左又は右である。また、プロセスカートリッジBの上面とは、プロセスカートリッジBを装置本体Aの画像形成位置に装着した状態で、プロセスカートリッジBの上方に位置する面である。また、プロセスカートリッジBの下面とは、プロセスカートリッジBを装置本体Aの画像形成位置に装着した状態で、プロセスカートリッジBの下方に位置する面である。
図1は、画像形成装置100の装置本体Aの画像形成位置にプロセスカートリッジBを装着した状態を示す。図1に示すように、画像形成装置100は、装置本体Aと、装置本体Aに着脱可能なプロセスカートリッジBとを備える。プロセスカートリッジBの内部には、像担持体としての感光ドラム7が設けられている。
感光ドラム7は、図1及び図2(b)の時計回り方向に回転する。図2(b)の時計回り方向に回転する感光ドラム7の表面は、帯電手段としての帯電ローラ8により一様に帯電される。一様に帯電された感光ドラム7の表面に対して装置本体Aに設けられた光学手段としてのレーザスキャナ1から画像情報に基づいたレーザ光1aがプロセスカートリッジBの露光開口部9bを介して照射されて、感光ドラム7の表面上に静電潜像が形成される。
感光ドラム7の表面上に形成された静電潜像に対して、現像手段としての現像装置10から現像剤としてのトナーTが供給されてトナー像として現像される。前記トナー像の形成と同期して、給送カセット3a内に収容された記録材2が給送される。記録材2は、紙、OHP(OverHead Projector)に使用される透明なシートからなるOHT(OverHead Transparency)シート、布等が適用できる。給送カセット3a内に収容された記録材2は、ピックアップローラ3bにより繰り出され、ピックアップローラ3bに圧接する圧接部材3cにより一枚ずつ分離給送される。
一枚ずつ給送された記録材2は、搬送ローラ12,28により搬送されて一旦停止しているレジストレーションローラ29のニップ部に記録材2の先端部が突き当てられて斜行が補正される。その後、レジストレーションローラ29により記録材2が感光ドラム7と転写部材としての転写ローラ4とにより形成される転写ニップ部Nに搬送される。レジストレーションローラ29により搬送される記録材2は、感光ドラム7の表面上に形成されたトナー像の画先が到達するタイミングに合わせて記録材2の先端部が転写ニップ部Nに到達するように搬送される。
レジストレーションローラ29により搬送される記録材2は、搬送ガイド3f1に沿って転写ニップ部Nに搬送される。転写ニップ部Nに搬送された記録材2は、図示しない転写電源により転写バイアス電圧が印加された転写ローラ4により感光ドラム7の表面上に形成されたトナー像が転写される。その後、記録材2は、搬送ガイド3f2に沿って定着手段としての定着装置5へと搬送される。
定着装置5は、加圧ローラ5aと、ヒータ5bを内蔵する支持体5cにより回転可能に支持された筒状シートで構成された定着回転体5dとを有して構成される。加圧ローラ5aと定着回転体5dとにより形成される定着ニップ部を通過する記録材2に熱及び圧力を印加してトナー像を記録材2に定着する。
定着装置5によりトナー像が定着された記録材2は、排出ローラ30、排出ローラ3dにより搬送されて排出トレイ6上に排出される。ピックアップローラ3b、圧接部材3c、搬送ローラ12,28、レジストレーションローラ29、排出ローラ30,3d等により搬送装置を構成している。尚、制御部としてのコントローラ50は、画像形成装置100の内部機器の駆動を制御する。
<プロセスカートリッジ>
次に、図2を用いてプロセスカートリッジBの構成について説明する。図2(a)は、本実施形態の現像装置10が未使用の状態で現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止部材23より封止している様子を示す断面図である。図2(b)は、本実施形態の現像装置10の現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止する封止部材23を除去した様子を示す断面図である。
図2(a)に示すように、プロセスカートリッジBは、ドラムユニット11と、現像装置10とを有して構成される。ドラムユニット11は、ドラム枠体11dにより構成される。ドラム枠体11dには、感光ドラム7が回転可能に支持される。更に、ドラム枠体11dには、帯電ローラ8が回転可能に支持される。更に、ドラム枠体11dには、クリーニングブレード11aが設けられている。
現像装置10は、容器本体14aと容器蓋体14bとにより枠体としての現像容器14が構成される。現像装置10は、現像室10iとトナーTを収容したトナー収容室10aとを有して構成される。現像室10iの内部には、現像剤としてのトナーTを担持搬送し感光ドラム7の表面に形成された静電潜像を現像する回転可能な現像剤担持体としての現像ローラ13と、現像室10iの内部のトナーTを解す回転体16とが設けられている。トナー収容室10aの内部には、板状の部材10bと付勢部材20とが設けられている。
ドラムユニット11は、表面に感光層を有する感光ドラム7を回転し、帯電手段としての帯電ローラ8に帯電バイアス電圧を印加して感光ドラム7の表面を一様に帯電して−500Vの暗部電位Vdを形成する。一様に帯電した感光ドラム7の表面に対して図1に示すレーザスキャナ1から画像情報に基づいたレーザ光1aが露光開口部9bを介して露光される。
このとき、感光ドラム7の表面は、キャリア発生層からのキャリアにより表面の電荷が消失することにより−100Vの明部電位Vlが形成される。このようにして感光ドラム7の表面上に暗部電位Vdと明部電位Vlとからなる静電潜像を形成し、現像装置10により明部電位Vlの部分にトナーTを供給してトナー像として現像することにより静電潜像を可視像化する。
そして、図示しない転写電源から転写ローラ4にトナー像と逆極性の転写バイアス電圧を印加して転写ニップ部Nにおいて、感光ドラム7の表面上のトナー像を記録材2に転写する。転写後に感光ドラム7の表面上に残留した残トナーは、ドラム枠体11dに固定されたクリーニングブレード11aにより掻き落とされる。一方、感光ドラム7の表面から掻き落とされた残トナーは、掬(すく)いシート11bにより掬い取られて除去トナー収容室11c内に集められる。これらのクリーニング手段により感光ドラム7の表面上に残留した残トナーを除去する。
<現像装置>
次に、図2〜図7を用いて、本実施形態の現像装置10の構成について説明する。図3は、本実施形態の現像装置10の現像室10iの構成を示す部分拡大図である。図4(a)は、現像装置10が未使用の状態で現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止する封止部材23の構成を示す斜視図である。図4(b)は、現像装置10の現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止する封止部材23を除去した様子を示す斜視図である。
図5(a),(b)は、板状の部材10bと回転体16への駆動伝達構成を説明する図である。図6(a)〜(c)は、揺動回転部材19の揺動と板状の部材10bの移動動作を説明する図である。図7(a)〜(c)は、板状の部材10bの動きを説明する図である。
図2(b)に示すように、現像装置10は、容器本体14aと容器蓋体14bとにより構成される現像容器14の内部にトナーTを収容するトナー収容室10aと、現像ローラ13と回転体16とが回転可能に設けられた現像室10iとが設けられている。現像容器14は、現像ローラ13を回転可能に支持し現像剤としてのトナーTを収容するための枠体として構成される。
トナー収容室10aの内部で、容器本体14aの底板14a1上には、トナーTを搬送する板状の部材10bが図7(a)に示す矢印J1,J2方向に交互に移動可能に設けられている。図2(b)に示すように、現像装置10の現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17は、トナー収容室10aの内部に収容されたトナーTを現像室10iに向けて供給するために形成したものである。
プロセスカートリッジBが画像形成装置100の装置本体Aの画像形成位置に装着された現像装置10が使用時の姿勢を考慮する。このとき、開口部17の下端位置17bは、現像剤収容室としてのトナー収容室10aの底面となる容器本体14aの底板14a1の上面14a4と同じ高さ位置に配置されている。これによりトナー収容室10aの内部に収容されたトナーTを余すことなく開口部17から現像室10iに向けて供給することができる。トナーTは、一成分現像剤としての負帯電の略球形非磁性トナーである。トナーTの中心粒径は、7μmである。トナー収容室10aの内部に200gのトナーTが充填されている。
尚、図1に示すように、プロセスカートリッジBが画像形成装置100の装置本体Aの画像形成位置に装着されると、現像装置10の容器本体14aの底板14a1の上面14a4からなるトナー収容室10aの床面は、略水平方向になるように設定されている。このとき、現像装置10が使用時の姿勢において、現像室10iの底面14a2は、略水平方向に配置される。このように現像室10iの底面14a2を略水平方向に配置することで現像装置10の高さを低減することができるため現像装置10の小型化が可能となる。
<封止部材>
また、図2(a)に示すように、未使用状態の現像装置10では、トナー収容室10aと現像室10iとの連結部にある開口部17を封止部材23により封止している。これにより現像装置10の運搬による振動や落下による衝撃等によりトナー収容室10aの内部に収容されたトナーTが現像装置10の外へ吹き出さないようにしている。封止部材23は、容易に開封できる特殊シーラント層を持つラミネート材を用いることができる。
図4(a)に示すように、トナー収容室10aと現像室10iとの間に隔壁18が設けられており、隔壁18を貫通して開口部17が形成されている。隔壁18は、枠体としての現像容器14の内部を、現像剤担持体としての現像ローラ13が配置された現像室10iと、現像剤としてのトナーTが収容される現像剤収容室としてのトナー収容室10aとに仕切る。隔壁18は、現像室10iとトナー収容室10aとを連通する開口部17を備える。封止部材23は、開口部17の周囲の隔壁18の一部からなる接合部Mに熱溶着することで剥離可能に固定されている。
未使用状態の現像装置10を使用する際には、画像形成装置100に装着する前に、封止部材23の端部23aを図4(a)の矢印F方向に引っ張ることにより現像装置10から封止部材23を除去する。これにより図4(b)に示すように、トナー収容室10aの開口部17を露出させることができる。これにより図2(b)に示すように、開口部17を介してトナー収容室10aと現像室10iとを連通させることができる。
<搬送部材>
現像剤収容室としてのトナー収容室10aの内部の現像剤としてのトナーTの下側には、搬送部材31を構成する板状の部材10bが配置されている。搬送部材31は、隔壁18に設けられた開口部17を介してトナー収容室10aの内部のトナーTを現像室10iに搬送する。搬送部材31は、図5及び図6に示す板状の部材10bと、板状の部材10bを面方向に往復移動するように駆動させる駆動部材としての揺動回転部材19とを備える。
揺動回転部材19によって駆動された板状の部材10bは、現像剤収容室としてのトナー収容室10aの内部の現像剤としてのトナーTを開口部17の方向(開口部側)へ向かわせる第1方向としての矢印J1方向に移動する。このときの最大加速度a1は、前記第1方向とは反対方向である第2方向としての矢印J2方向における最大加速度a2よりも小さい。
板状の部材10bは、厚みが7mmのポリスチレン(PS;Polystyrene)を使用した。他に、板状の部材10bは、ポリエチレンテレフタレート(PET;Polyethylene Terephthalate)を使用することができる。他に、板状の部材10bは、ポリエチレン(PE;polyethylene)、ポリプロピレン(PP;Polypropylene)を使用することができる。他に、板状の部材10bは、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS;Acrylonitrile Butadiene Styrene copolymer)樹脂を使用することができる。
他に、板状の部材10bは、ポリカーボネート(PC;polycarbonate)、ポリアセタール(POM;Polyacetal, Polyoxymethylene)等の一般的なプラスチック材料でも適宜構成可能である。トナーTを搬送する方向は、トナー収容室10aから現像室10iに向かう矢印J1方向で示す搬送方向となる。
板状の部材10bには、図7(a)に示すように、トナーTの搬送方向である矢印J1方向とは反対方向である矢印J2方向に付勢力が発生するように付勢部材20が配置されている。付勢部材20は、コイルバネで構成される。付勢部材20の一端部は、トナー収容室10aの壁を構成する容器本体14aの側板14a3の内面に設けられた支持部21に係合され、付勢部材20の他端部は、板状の部材10bに設けられた被付勢部22に係合されている。
図5(a)に示すように、板状の部材10bの側面部には、板状の部材10bへ揺動回転部材19の加速度を付与するための被加速度付与部24を設けている。揺動回転部材19の軸19bには、トナー収容室10aからトナーTが漏れ出すのを防止するための図示しないトナー封止リングが装着される。揺動回転部材19の軸19bは、図5(a)に示すように、トナー収容室10aの外壁としての容器本体14aの側板に設けた連通口27を通じて、板状の部材10bの被加速度付与部24に係合される。
<揺動回転部材への駆動伝達構成>
次に、図5及び図6を用いて、揺動回転部材19への駆動伝達構成について説明する。現像室10iの内部に回転可能に支持される回転体16の軸端部には、現像室10iの壁としての容器本体14aの側板に設けた図示しない連通口を介して、斜歯ギア26が係合されている。現像室10iの壁としての容器本体14aの側板と、斜歯ギア26との間で回転体16の軸端部には、図示しない連通口を介して現像室10iからトナーTが漏れ出すのを防止するための図示しないトナー封止リングが装着されている。
斜歯ギア26と揺動回転部材19との間には、斜歯ギア26に噛合する斜歯ギア25aと、2歯の欠け歯ギア25bとからなる段ギア25が配置されている。これにより図5(b)に示すように、回転体16の軸端部に係合された斜歯ギア26から段ギア25の斜歯ギア25aへ回転駆動力が伝達されて段ギア25が回転する。
こにより段ギア25の欠け歯ギア25bが回転し、欠け歯ギア25bの2歯からなる作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aに接触して揺動回転部材19が回転する。これにより回転体16から揺動回転部材19に回転駆動力が伝達される。揺動回転部材19の軸19bには、図示しないねじりコイルバネが装着されている。欠け歯ギア25bの作用部25cから被作用部19aが解放された揺動回転部材19は、ねじりコイルバネにより図5(b)に示す定位置に戻される。尚、回転体16の斜歯ギア26には、画像形成装置100に設けられた駆動源から図示しない駆動伝達手段により回転駆動力が伝達される。
上記の駆動動作により欠け歯ギア25bの2歯からなる作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aに接触して図示しないねじりコイルバネの付勢力と付勢部材20の引っ張り力に抗して揺動回転部材19が図6(b)の時計回り方向に回転する。揺動回転部材19の軸19bには、クランク状に屈曲したリンク部材19cが設けられており、リンク部材19cの軸19dが被加速度付与部24の上下方向に配置された長穴24a内に移動可能に挿入されている。
揺動回転部材19が図6(b)の時計回り方向に回転すると、リンク部材19cも一体的に軸19bを中心に図6(b)の時計回り方向に回転し、軸19dが長穴24aの壁面を図6(b)の矢印J1方向に押しながら長穴24aに沿って上方向に移動する。これにより板状の部材10bを図7(b)で示す中立位置としての第1の位置から図7(c)の矢印J1方向で示すトナーTの搬送方向に最も離れた第2の位置に移動させる。
その後、欠け歯ギア25bの作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aから離脱することにより揺動回転部材19は作用部25cから解放される。それにより図示しないねじりコイルバネの復元力と、付勢部材20の引っ張り力とにより板状の部材10bは、矢印J1方向で示す現像剤搬送方向とは反対方向である矢印J2方向に加速度が付与される。このとき、リンク部材19cの軸19dが長穴24aの壁面を図6(c)の矢印J2方向に押しながら長穴24aに沿って下方向に移動する。欠け歯ギア25bの作用部25cから被作用部19aが解放された揺動回転部材19は、ねじりコイルバネの付勢力により図6(a)に示す定位置に戻される。
この動作により板状の部材10bは図7(c)で示す第2の位置から図7(b)で示す第1の位置に移動する。ここで、板状の部材10bの図7(b)で示す第1の位置の先端部10b1の位置と、図7(c)で示す第2の位置の先端部10b1の位置との差となる先端部10b1の移動距離Lは、0.6mm程度である。
図6(b)に示す欠け歯ギア25bの作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aを押し回す。これにより板状の部材10bは、付勢部材20の引っ張り力と、揺動回転部材19の軸19bに装着された図示しないねじりコイルバネの付勢力に抗して、図7(a)の矢印J1方向で示す搬送方向に最大加速度a1で移動する。
欠け歯ギア25bが所定角度だけ回転すると、図6(c)に示すように、欠け歯ギア25bの作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aから脱離する。すると、揺動回転部材19の軸19bに装着された図示しないねじりコイルバネの付勢力と付勢部材20の引っ張り力とにより板状の部材10bは、図7(a)の矢印J1方向で示す現像剤搬送方向とは反対方向である矢印J2方向に最大加速度a2で移動する。
板状の部材10bの矢印J1方向の最大加速度a1の設定は、揺動回転部材19の回転数により調整可能である。また、板状の部材10bの矢印J2方向の最大加速度a2の設定は、付勢部材20の付勢力を調整することで調整可能である。本実施形態では、トナーTが板状の部材10b上を滑る加速度にするために最大加速度a1は、最大加速度a2よりも小さく設定している(a1<a2)。
図7(a)の矢印J1方向で示す現像剤搬送方向の最大加速度a1を矢印J2方向で示す最大加速度a2よりも小さく設定する。これにより板状の部材10b上をトナーTが滑る距離は、矢印J1方向で示す現像剤搬送方向の移動時に比べて、矢印J2方向の移動時の方が長くなる。
また、板状の部材10bが矢印J2方向に移動したときに、板状の部材10b上を滑るトナーTは、相対的に板状の部材10b上を矢印J1方向で示す現像剤搬送方向に移動する。この原理により板状の部材10bが上述した動作を繰り返すことで、板状の部材10b上のトナーTは、徐々に矢印J1方向で示す現像剤搬送方向へと一方向に搬送される。
現像室10iには、トナーTを担持する現像剤担持体としての現像ローラ13が回転可能に支持されている。現像ローラ13はステンレス(SUS)製の芯金の外周面上に外径が15mmとなるように導電性の弾性体を設けている。本実施形態の現像ローラ13の弾性体としてはポリウレタンゴムを採用している。
図示しない現像電源から現像ローラ13に−50Vの現像バイアス電圧を印加した時の現像ローラ13の弾性体の体積抵抗は、現像性、画質の観点から1×10Ω〜1×10Ω程度とした。現像ローラ13の弾性体の硬度は、AskerC硬度で45°、JISA硬度で25°である。現像ローラ13の弾性体の表面粗さは、Rzjis=7.0μmである。また、現像ローラ13は、図9(b)の矢印R1方向に100rpmで回転する。
<規制部材>
現像剤担持体としての現像ローラ13の表面には、現像ローラ13の矢印R1方向の回転方向に対して規制部材としての現像ブレード15がカウンタ方向に当接している。現像ブレード15は、現像ローラ13の表面に担持される現像剤としてのトナーTの厚みを規制する。現像ブレード15は、ステンレス(SUS)製の板金からなる薄い板状部材で構成される。現像ブレード15は、薄板のバネ弾性を利用して現像ローラ13の表面に対して当接圧力を付与する。現像ブレード15の表面がトナーT及び現像ローラ13の表面に接触当接することで、トナーTのコート量規制及び摩擦帯電による電荷付与を行っている。
また、本実施形態では、図示しない現像電源により現像ローラ13に対して、感光ドラム7の表面上の静電潜像をトナーTにて可視像化するための現像バイアスとしてVdc=―300Vを印加している。また、現像ブレード15には、トナーコート安定化を目的としてVbl=−400Vを印加している。
<回転体>
図2及び図3に示すように、現像室10iの内部には、現像剤担持体としての現像ローラ13に対して非接触で配置された回転可能な回転体16が設けられている。現像剤担持体としての現像ローラ13の回転軸方向から見たとき、回転体16は、現像ローラ13と開口部17との間に位置するように配置されている。これによりトナー収容室10aから開口部17を介して現像ローラ13に向かって矢印J1方向に搬送された現像室10iの内部のトナーTを回転体16の回転作用により解すことができる。
また、プロセスカートリッジBが画像形成装置100の装置本体Aの画像形成位置に装着され、現像装置10が使用時の姿勢において、回転体16の上端位置16aは、開口部17の上端位置17aよりも下方となるように配置されている。これによりトナー収容室10aから開口部17を介して矢印J1方向に搬送された現像室10iの内部のトナーTを回転体16の回転作用により解すことができる。
また、現像装置10が使用時の姿勢において、回転体16の下端位置16bは、現像ローラ13の下端位置13bよりも上方となるように配置されている。これによりトナー収容室10aから開口部17を介して現像ローラ13に向かって矢印J1方向に搬送された現像室10iの内部のトナーTを回転体16の回転作用により解すことができる。
回転体16の回転方向は、現像ローラ13の回転方向とは反対方向に回転する。これにより図3に示すように、板状の部材10bの矢印J1方向で示す搬送方向とは反対方向である矢印J3方向のトナーTの流れを作り出すことができる。これにより板状の部材10bによるトナー収容室10aから現像室10iへのトナーTの一方向の搬送により生じる現像室10iの内部のトナーTの密度上昇を抑制することができる。
現像装置10が使用時の姿勢において、回転体16の上端位置16aは、規制部材としての現像ブレード15と現像剤担持体としての現像ローラ13との当接部32の高さ位置よりも下方となるように配置されている。これによりトナー収容室10aから開口部17を介して現像ローラ13に向かって矢印J1方向に搬送された現像室10iの内部の当接部32の高さ位置よりも下方のトナーTを回転体16の回転作用により解すことができる。
現像装置10が使用時の姿勢において、回転体16の回転中心16cの位置は、現像剤担持体としての現像ローラ13の回転中心13cの位置よりも上方となるように配置されている。回転体16を上記のような位置関係に配置することにより、トナー取り込み部である現像ブレード15の先端部近傍のトナーTを回転体16の回転作用により効率よく解すことができるため、現像ローラ13へ安定したトナー供給が可能となる。
回転体16は、外径が6mmのステンレス(SUS)製の芯金である。現像ローラ13の表面と回転体16の表面と間の最近接距離は10mmとした。回転体16は、現像ローラ13の回転方向とは反対方向である矢印R2方向に50rpmで回転する。
現像室10iの内部に回転体16を設けることにより回転体16の回転作用により現像室10iの内部のトナーTの個々の粒子を運動させる力を付与することができる。これによりトナーTの個々の粒子間に空隙を持たせることができ、トナーTの個々の粒子同士が密接することによるトナーTの流動性の低下を抑制することができる。
現像ローラ13と回転体16とを非接触にした。これにより揺動回転部材19の被作用部19aに対する欠け歯ギア25bの作用部25cの接触作用と、離脱作用とによる周期的な振動が現像ローラ13へ伝達されることがない。これにより現像ローラ13の表面上のトナーコート層に周期的なムラが生じない。これにより現像ローラ13の表面上のトナーコート層を安定化させることができる。
<評価試験>
次に、図8を用いて本実施形態の現像装置10の評価試験結果について説明する。図8は、本実施形態の現像装置10の評価試験結果を示す図である。図8は、本実施形態の現像装置10において、A4サイズの記録材2に印字率が2%の画像を連続出力しながら耐久性を評価し、画像濃度の低下の発生状況を確認したものである。また、評価実験は、25℃/50%RHの環境で行った。
画像濃度の評価については、現像装置10の使用初期としての1枚後、100枚後、250枚後、500枚後に印字率が100%、印字濃度が100%の画像であるベタ黒画像を画像形成装置100により出力し、画像濃度を測定した。画像濃度は、マクベス社製のマクベス濃度計(商品名RD−914)を用いた。尚、記録材2としては、坪量が70g/mのA4サイズの紙を用いた。また、比較例としては、図12及び図13に示すように、現像室10iの内部に回転体16が無い現像装置10における結果も併せて図8に示す。
図8に示すように、比較例の現像装置10では、印字枚数が増えるに従い画像濃度が初期の1.4(O.D.)から、500枚印字で1.0(O.D.)になり、0.4(O.D.)の濃度低下が生じた。尚、O.D.は光学濃度である。これは、板状の部材10bによりトナー収容室10aから現像室10iへトナーTを一方向に搬送することにより現像室10iの内部のトナーTの密度が上昇したことによる。これにより現像室10iの内部のトナーTの流動性が低下してしまい、現像ローラ13の表面上へのトナーTの供給性が低下した。これにより現像ローラ13の表面上のトナーコート層が薄くなり、画像濃度薄が生じてしまった。
一方、本実施形態の現像装置10では、初期の画像濃度が1.4(O.D.)から、500枚印字で1.3(O.D.)となり、0.1(O.D.)の濃度低下にとどまった。これは、現像室10iの内部の回転体16の回転作用によりトナーTの個々の粒子間に空隙を持たせることができたため現像室10iの内部のトナーTの流動性の低下を抑制できたことによる。また、板状の部材10bの矢印J1方向のトナーTの搬送方向とは反対方向の矢印J3方向の流れを作り出したことにより現像室10iの内部のトナーTの密度上昇を抑制することができた。これにより画像濃度低下を抑制できた。
画像形成装置100の画像形成位置にプロセスカートリッジBを装着して使用時の姿勢の現像装置10を考慮する。更に、容器本体14aの底板14a1の上面14a4からなるトナー収容室10aの床面の角度が重力により現像室10iからトナー収容室10aに向けてトナーTが移動するような角度設定の場合を考慮する。このときは、現像室10iの内部のトナーTの密度が高くなることは無いため画像濃度薄は生じない。
画像形成装置100の画像形成位置にプロセスカートリッジBを装着して使用時の姿勢の現像装置10を考慮する。更に、トナー収容室10aの床面の角度が図2(b)の反時計回り方向に略水平方向以上の角度を有する場合を考慮する。このとき、重力により現像室10iからトナー収容室10aに向けてのトナーTの移動が無い。このような場合に、回転体16の回転が有効的に作用する。
現像装置10は、トナー収容室10aから現像室10iへトナーTを一方向に搬送する板状の部材10bをトナー収容室10aに有する。現像装置10が未使用の時にトナー収容室10aと現像室10iとの連結部にある開口部17が封止部材23で封止されている場合を考慮する。このような場合においても現像室10iの内部に設けた回転体16の回転作用により現像室10iの内部のトナーTの流動性を改善することができ、画像濃度薄の無い、安定した画像形成が可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、図9〜図11を用いて本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジを備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
図9(a)は、本実施形態の現像装置10が未使用の状態で現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止部材23より封止している様子を示す断面図である。図9(b)は、本実施形態の現像装置10の現像室10iとトナー収容室10aとの連結部に設けられた開口部17を封止する封止部材23を除去した様子を示す断面図である。図10は、本実施形態の現像装置10の現像室10iの構成を示す部分拡大図である。
本実施形態の回転体16は、現像室10iの内部において、第1実施形態の回転体16より低い位置に配置することにより第1実施形態よりも更に画像濃度を安定化させたものである。尚、第1実施形態と重複する画像形成装置100、プロセスカートリッジB、現像装置10の説明は省略する。
現像装置10の開口部17を封止部材23により封止する場合、図4(a)に示すように、開口部17の周囲の隔壁18の接合部Mに封止部材23を剥離可能に固定する。図4(b)及び図9(b)に示すように、隔壁18の開口部17の上部を隔壁上部18uとする。更に、隔壁18の開口部17の下部を隔壁下部18dとする。本実施形態の回転体16は、図10に示すように、回転体16の上端位置16aが開口部17の下端位置17bの高さC以下になるように配置したものである。
図9(b)に示すように、封止部材23を除去した後、画像形成装置100の画像形成位置に現像装置10を装着する。画像形成装置100に設けられた駆動源からの回転駆動力が図示しない駆動伝達手段を介して図5に示す斜歯ギア26に伝達され、斜歯ギア26に連結された回転体16が回転する。また、斜歯ギア26から斜歯ギア25aを介して欠け歯ギア25bに回転駆動力が伝達され、欠け歯ギア25bが図6(a)の反時計回り方向に回転する。
欠け歯ギア25bに設けられた作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aに接触する。そして、図示しないねじりコイルバネの付勢力と、板状の部材10bの被付勢部22に設けられた付勢部材20の引っ張り力とに抗して揺動回転部材19を図6(b)の時計回り方向に回転させる。揺動回転部材19の軸19bに設けられたリンク部材19cの軸19dが板状の部材10bの被加速度付与部24の長穴24aの壁面を図6(b)の矢印J1方向に押すことで板状の部材10bが図6(b)の矢印J1方向に移動する。
更に、欠け歯ギア25bが図6(c)の反時計回り方向に回転すると、欠け歯ギア25bに設けられた作用部25cが揺動回転部材19の被作用部19aを通過して離れる。すると、板状の部材10bの被付勢部22に設けられた付勢部材20の引っ張り力により板状の部材10bが図6(c)の矢印J2方向に移動する。このとき、板状の部材10bの被加速度付与部24の長穴24aの壁面によりリンク部材19cの軸19dが図6(c)の矢印J2方向に押され、図示しないねじりコイルバネの付勢力も加わって、揺動回転部材19が図6(a)に示す定位置に戻る。図6(a)〜(c)の動作を繰り返す揺動回転部材19の揺動回転により板状の部材10bが矢印J1,J2方向に交互に移動する。
板状の部材10bが矢印J1方向に移動することよりトナー収容室10aから現像室10iに向かってトナーTが一方向に搬送される。現像室10iの内部に搬送されたトナーTは、重力方向の下側から積層していく。そのため現像室10iの内部において開口部17の下端位置17bの高さCよりも低い位置のトナーTの密度から高くなっていく。そのため開口部17の下端位置17bの高さC以下の位置のトナーTの密度が上がらない限り、現像室10iの内部のトナーTの密度は高くなることはない。
また、図3に示す第1実施形態のように、開口部17の高さ位置に回転体16の全部または一部がさしかかった配置にすると、板状の部材10bによる矢印J1方向で示す現像ローラ13へ向かうトナーTの流れを回転体16により阻害することになる。これにより現像ローラ13へのトナーTの供給性が低下してしまう。
更には、図10に示す現像室10iの内部のトナーTが無い領域Eに回転体16を配置した場合を考慮する。このときは、回転体16とトナーTが接しないため回転体16の回転作用により現像室10iの内部のトナーTの個々の粒子間に空隙を持たせることができず、現像室10iの内部のトナーTの流動性の低下を抑制できない。このため回転体16の上端位置16aが開口部17の下端位置17bの高さC以下になるように配置することで現像ローラ13のトナーコート層を安定化させることができる。
<評価試験>
次に、図11を用いて、本実施形態の現像装置10の評価試験結果について説明する。図11は、本実施形態の現像装置10の評価試験結果を示す図である。本実施形態の現像装置10において、画像形成装置100を用いて耐久性の評価を行い、画像濃度の低下の発生状況を確認した。各種評価条件や比較例の構成は、第1実施形態と同様である。
図11に示すように、本実施形態の現像装置10では、初期の1枚から500枚まで評価を行ったところ、画像濃度の低下はなく、初期と同等の画像濃度を維持した。これは、回転体16の回転作用により現像室10iの内部のトナーTの個々の粒子間に空隙を持たせることができ、現像室10iの内部のトナーTの流動性の低下を抑制でき、トナーTの密度上昇を抑えることができたものである。
更に、回転体16の上端位置16aを開口部17の下端位置17bの高さC以下になるように配置することで、板状の部材10bによる矢印J1方向で示す現像ローラ13へ向かうトナーTの流れを回転体16により阻害することがない。このため現像ローラ13のトナーコート層を安定化させることができたものである。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
a1…矢印J1方向(第1方向)における最大加速度
a2…矢印J2方向(第2方向)におけるの最大加速度
T…トナー(現像剤)
10…現像装置
10a…トナー収容室(現像剤収容室)
10b…板状の部材
10i…現像室
13…現像ローラ(現像剤担持体)
16…回転体
17…開口部
19…揺動回転部材(駆動部材)
31…搬送部材

Claims (13)

  1. 現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体を回転可能に支持し現像剤を収容するための枠体と、
    前記枠体の内部を、前記現像剤担持体が配置された現像室と、現像剤が収容される現像剤収容室とに仕切ると共に、前記現像室と前記現像剤収容室とを連通する開口部を備える隔壁と、
    前記現像剤収容室に配置され、前記開口部を介して前記現像剤収容室の内部の現像剤を前記現像室に搬送するための搬送部材と、
    を有する現像装置であって、
    前記搬送部材は、板状の部材と、前記板状の部材を面方向に往復移動するように駆動させる駆動部材と、を備え、前記駆動部材によって駆動された前記板状の部材は、前記現像剤収容室の内部の現像剤を前記開口部側へ向かわせる第1方向における最大加速度が、前記第1方向とは反対方向である第2方向における最大加速度よりも小さく、
    前記現像室には、前記現像剤担持体に非接触で配置された回転可能な回転体をさらに有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤担持体の回転軸方向から見たとき、前記回転体は、前記現像剤担持体と前記開口部との間に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記回転体の回転方向は、前記現像剤担持体の回転方向とは反対方向に回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 使用時の姿勢において、前記現像室の底面は、略水平方向に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 使用時の姿勢において、前記回転体の上端位置は、前記開口部の上端位置よりも下方となるように配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 使用時の姿勢において、前記回転体の下端位置は、前記現像剤担持体の下端位置よりも上方となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 使用時の姿勢において、前記開口部の下端位置は、前記現像剤収容室の底面と同じ高さ位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体に担持される現像剤の厚みを規制する規制部材を備え、
    使用時の姿勢において、前記回転体の上端位置は、前記規制部材と前記現像剤担持体との当接部の高さ位置よりも下方となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像装置。
  9. 使用時の姿勢において、前記回転体の回転中心の位置は、前記現像剤担持体の回転中心の位置よりも上方となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の現像装置。
  10. 前記現像装置が未使用状態のときに前記開口部を封止する封止部材を有し、
    前記現像装置を使用する際に前記封止部材を除去して前記開口部を介して前記現像剤収容室と前記現像室とを連通することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の現像装置。
  11. 前記現像装置は、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の現像装置。
  12. 請求項1〜11の現像装置と、
    現像剤像を担持する像担持体と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. 請求項1〜11のいずれか1つの現像装置、または、請求項12のプロセスカートリッジと、
    転写部材と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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