JP2020165667A - 形状測定機及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの形状測定を安価且つ高速に行うことができる形状測定機及びその制御方法を提供する。【解決手段】測定光を出力し、且つワークにて反射された測定光の反射光と、ワークとは異なる反射面で反射された測定光の一部である参照光と、の干渉信号を検出する干渉計と、互いに異なる位置に配置された複数のセンサヘッドであって、干渉計から測定光が入力された場合に、測定光をワークに向けて出射し且つワークにて反射された反射光を干渉計へ出力する複数のセンサヘッドと、干渉計に対して複数のセンサヘッドを1つずつ順番に接続する接続切替を行う光スイッチと、ワークと複数のセンサヘッドとの相対移動を行う相対移動機構と、を備え、光スイッチが、相対移動機構による相対移動が行われている間に、接続切替を繰り返し実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの形状を非接触で測定する形状測定機及びその制御方法に関する。
円柱状又は円筒状のワークの真円度、円筒度、及び直角度等の各種形状を非接触で測定する形状測定機が知られている。
例えば特許文献1には、光源と、干渉計と、センサヘッドと、回転機構と、を備える形状測定機が記載されている。光源は、測定光を出力する。干渉計は、光源から入力された測定光をセンサヘッドに出力すると共に、ワークにて反射された測定光の反射光と、ワークとは異なる反射面で反射された測定光の一部である参照光と、の干渉信号を検出する。センサヘッドは、ワークの被測定面(外周面又は内周面)に対向する位置に配置されており、干渉計から入力された測定光を被測定面に向けて出射し且つ被測定面にて反射された反射光を干渉計へ出力する。回転機構は、測定光が照射されているワークを回転させる。
このように特許文献1に記載の形状測定機は、回転機構によりワークを回転させながら、センサヘッドによる測定光の出射と干渉計による干渉信号の検出とを連続的に行うことで、干渉計による干渉信号の検出結果に基づきワークの真円度及び円筒度を演算する。
特開2011−220816号公報
ところで、特許文献1に記載の形状測定機を用いてワークの長手方向に沿った複数位置(複数断面)でワークの真円度等の形状測定を行う場合には、センサヘッドを複数位置に順番に移動させると共に、複数位置ごとに、ワークを回転させながらセンサヘッドによる測定光の出射と干渉計による干渉信号の検出とを行う必要がある。さらに、ワークの直角度を測定する場合には、ワークの外周面の他にワークの上面も被測定面となるので、センサヘッドの姿勢変更が必要となる。このため、特許文献1に記載の形状測定機では、形状測定に時間が掛かるという問題が生じる。
そこで、仮に形状測定機に複数組のセンサヘッド及び干渉計を設けることで、形状測定機により複数位置ごとの形状測定を並行して行うことが考えられる。この場合には、形状測定機をマルチセンサ化することができるので、測定時間を短縮することができる。しかしながら、この場合には干渉計を複数設ける必要があるが、干渉計は高価であるので、形状測定機の製造コストが著しく増加してしまう。また、各干渉計の測定精度のばらつきにより、形状測定の測定精度が低下するおそれもある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ワークの形状測定を安価且つ高速に行うことができる形状測定機及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための形状測定機は、ワークの形状を非接触で測定する形状測定機において、測定光を出力し、且つワークにて反射された測定光の反射光と、ワークとは異なる反射面で反射された測定光の一部である参照光と、の干渉信号を検出する干渉計と、互いに異なる位置に配置された複数のセンサヘッドであって、干渉計から測定光が入力された場合に、測定光をワークに向けて出射し且つワークにて反射された反射光を干渉計へ出力する複数のセンサヘッドと、干渉計に対して複数のセンサヘッドを1つずつ順番に接続する接続切替を行う光スイッチと、ワークと複数のセンサヘッドとの相対移動を行う相対移動機構と、を備え、光スイッチが、相対移動機構による相対移動が行われている間に、接続切替を繰り返し実行する。
この形状測定機によれば、センサヘッドごとに干渉計を設けることなく、形状測定機をマルチセンサ化することができる。
本発明の他の態様に係る形状測定機において、相対移動機構が相対移動を行う間に、複数のセンサヘッドが、センサヘッドごとに互い異なるワークの走査範囲を測定光で間欠的に走査し、干渉計によるセンサヘッドごとの干渉信号の検出結果に基づき、ワークの形状を演算する形状演算部を備える。これにより、センサヘッドごとに干渉計を設けることなく、形状測定機をマルチセンサ化することができる。
本発明の他の態様に係る形状測定機において、形状演算部によるワークの形状の演算に必要な走査範囲ごとの干渉信号のサンプリング数をQとし、相対移動機構による相対移動が完了するのに要する時間をtとし、センサヘッドの数をNとし、干渉計のサンプリング速度をVとした場合に、サンプリング速度がV≧Q×N/tを満たし、光スイッチが、サンプリング速度に応じた切替速度で接続切替を行う。これにより、走査範囲ごとにワークの形状の演算に必要な数の干渉信号が得られる。
本発明の他の態様に係る形状測定機において、相対移動機構が、円柱状又は円筒状のワークが載置され且つ回転軸を中心として回転する回転テーブルと、回転軸を中心として回転テーブルを回転させる回転機構と、を有し、複数のセンサヘッドが、ワークの外周面に対向する位置で且つ回転軸の軸方向において互いに異なる位置に配置されており、回転機構が回転テーブルを少なくとも1回転させる間に、複数のセンサヘッドが、外周面の周方向に沿った走査範囲であって且つセンサヘッドごとに軸方向の位置が互い異なる走査範囲を測定光で間欠的に走査し、形状演算部が、干渉計によるセンサヘッドごとの干渉信号の検出結果に基づき、ワークの走査範囲ごとの真円度及びワークの円筒度の少なくとも一方を演算する。これにより、ワークの真円度及び/又は円筒度の測定を安価且つ高速に行うことができる。
本発明の他の態様に係る形状測定機において、センサヘッドの軸方向の位置を、センサヘッドごとに調整する位置調整機構を備える。これにより、ワークの所望の軸方向位置の形状を測定することができる。
本発明の他の態様に係る形状測定機において、形状演算部が、干渉計によるセンサヘッドごとの干渉信号の検出結果に基づき、回転テーブルに載置されているワークの傾きを演算し、形状演算部による傾きの演算結果に基づき、回転テーブルを傾斜させて傾きを補正する傾斜機構を備える。これにより、ワークの傾き補正を安価且つ高速に行うことができる。
本発明の他の態様に係る形状測定機において、相対移動機構が、円柱状又は円筒状のワークが載置され且つ回転軸を中心として回転する回転テーブルと、回転軸を中心として回転テーブルを回転させる回転機構と、を有し、複数のセンサヘッドが、ワークの外周面に対向する位置で且つ回転軸の軸方向において互いに異なる位置に配置された複数の第1センサヘッドと、ワークの上面に対向する位置に配置された第2センサヘッドと、を有し、回転機構が回転テーブルを少なくとも1回転させる間に、複数の第1センサヘッドが、外周面の周方向に沿った走査範囲である第1走査範囲であって且つ第1センサヘッドごとに軸方向の位置が互い異なる第1走査範囲を測定光で間欠的に走査し、回転機構が回転テーブルを少なくとも1回転させる間に、第2センサヘッドが、上面における円形状の走査範囲である第2走査範囲を測定光で間欠的に走査し、形状演算部が、干渉計による第1センサヘッド及び第2センサヘッドごとの干渉信号の検出結果に基づき、ワークの直角度を演算する。これにより、ワークの直角度の測定を安価且つ高速に行うことができる。
本発明の目的を達成するための形状測定機の制御方法は、測定光を出力し、且つワークにて反射された測定光の反射光と、ワークとは異なる反射面で反射された測定光の一部である参照光と、の干渉信号を検出する干渉計と、互いに異なる位置に配置された複数のセンサヘッドであって、干渉計から測定光が入力された場合に、測定光をワークに向けて出射し且つワークにて反射された反射光を干渉計へ出力する複数のセンサヘッドと、を備える形状測定機の制御方法において、干渉計に対して複数のセンサヘッドを1つずつ順番に接続する接続切替を行う接続切替ステップと、ワークと複数のセンサヘッドとの相対移動を行う相対移動ステップと、を有し、相対移動ステップでの相対移動が行われている間に、接続切替ステップを繰り返し実行する。
本発明は、ワークの形状測定を安価且つ高速に行うことができる。
円柱状又は円筒状のワークの形状を非接触で測定する第1実施形態の形状測定機の斜視図である。 干渉計及び制御装置のブロック図である。 ワークの外周面に対するセンサヘッドごとの測定光の走査範囲を説明するための説明図である。 校正部による各センサヘッドの角度位置関係の校正を説明するための説明図である。 形状測定機によるワークの真円度及び円筒度の測定処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の形状測定機の斜視図である。 第2実施形態の校正部による各センサヘッドの高さ位置の校正を説明するための説明図である。 第3実施形態の形状測定機の斜視図である。 形状演算部によるワークの傾きの演算と、傾斜機構によるワークの傾き補正とを説明するための説明図である。 傾斜機構によるワークの傾き補正前の状態と傾き補正後の状態とを説明するための説明図である。 第4実施形態の形状測定機の斜視図である。 第4実施形態の校正部による第1センサヘッド同士の高さ位置の位置関係の校正を説明するための説明図である。 第4実施形態の校正部による第1センサヘッドと第2センサヘッドとの高さ位置の位置関係の校正を説明するための説明図である。 干渉計の変形例を示すブロック図である。
[第1実施形態]
図1は、円柱状又は円筒状のワークWの形状を非接触で測定する第1実施形態の形状測定機10の斜視図である。図1に示すように、形状測定機10は、例えば、円柱状又は円筒状のワークWの真円度、円筒度、及び直角度等のワークWの各種形状(表面粗さ及び輪郭形状等の表面性状を含む)を測定可能な真円度測定機である。なお、第1実施形態では、ワークWの真円度及び円筒度の測定を例に挙げて説明を行う。
形状測定機10は、不図示の基台と、回転テーブル12と、回転機構14と、3個のセンサヘッド16と、干渉計18と、光スイッチ20と、制御装置22と、を備える。
回転テーブル12は、その中心を通る回転軸Cを中心として回転自在に不図示の基台に設けられている。この回転テーブル12の上面には、ワークWが載置されている。ワークWは、その中心軸が回転軸Cと一致(略一致を含む、以下同じ)するようにワークWの上面に載置される。
また、回転テーブル12の外周面には、その周方向に沿って環状のスケール24が設けられている。このスケール24には、不図示の格子目盛りが設けられている。また、スケール24に対向する位置には、光センサ26が設けられている。
光センサ26は、スケール24の格子目盛りを検出してその検出信号を制御装置22へ出力する。この光センサ26から出力される検出信号に基づき、回転テーブル12の回転量(回転角度)、回転方向、及び回転速度等を検出することができる。なお、回転テーブル12の外周面に光センサ26を設け、この光センサ26で格子目盛りを読み取り可能な位置にスケール24を設けてもよい。
回転機構14は、不図示のモータ及び駆動伝達機構により構成されており、制御装置22の制御の下、回転軸Cを中心として回転テーブル12を回転させる。これにより、後述の各センサヘッド16に対して、ワークWが回転軸Cを中心として相対回転(相対移動)される。従って、回転機構14は本発明の相対移動機構として機能する。
各センサヘッド16は、ワークWの外周面に対向する位置で且つ上下方向(回転軸Cの軸方向に相当)において互いに異なる位置に配置されている。なお、センサヘッド16の数は2個又は4個以上であってもよい。また、本明細書におけるセンサヘッド16とは、後述の測定光L1をワークWに向けて出射する光出射端(後述の反射光L3の入射端でもある)も含まれる。従って、例えば、後述の各光導波路28の先端部自体がセンサヘッド16として機能する場合もある。
各センサヘッド16は、個別の光導波路28(例えば光ファイバーケーブル)を介して光スイッチ20に接続されている。各センサヘッド16は、後述の干渉計18から後述の光スイッチ20等を介して測定光L1が入力された場合に、この測定光L1をワークWの外周面に向けて出射する。
また、各センサヘッド16は、ワークWの被測定面である外周面にて反射(正反射)された測定光L1の反射光L3を受光して、この測定光L1を、光導波路28及び光スイッチ20を介して干渉計18に向けて出力する。ここでいう正反射とは、測定光L1をその出射元のセンサヘッド16に向けて反射することである。
図2は、干渉計18及び制御装置22のブロック図である。図2及び既述の図1に示すように、干渉計18は、光源30、スプリッタ32、参照光路34、測定光路36、ミキサ38、信号検出部40、及びこれら各部を接続する光導波路42等を備えている。
光源30は、ハロゲンランプ、発光ダイオード、又はレーザ光源などの公知の各種光源が用いられ、測定光L1をスプリッタ32に向けて出力する。なお、光源30が干渉計18の外部に設けられていてもよい。
スプリッタ32は、光源30と参照光路34と測定光路36とにそれぞれ接続している。スプリッタ32は、光源30から入力された測定光L1の一部を分割し、分割した光を参照光L2として参照光路34に出力する。また、スプリッタ32は、測定光L1の残りを測定光路36に出力する。
参照光路34には、第1コリメータ46、プリズムリフレクタ48、コーナリフレクタ50、移動ステージ52、及び第2コリメータ54が設けられている。
第1コリメータ46は、スプリッタ32から入力される参照光L2を平行光線としてプリズムリフレクタ48に向けて出射する。プリズムリフレクタ48は、第1コリメータ46から入力された参照光L2をコーナリフレクタ50に向けて反射すると共に、このコーナリフレクタ50から入射する参照光L2を第2コリメータ54に向けて反射する。
コーナリフレクタ50は、本発明の反射面として機能するものであり、プリズムリフレクタ48により反射された参照光L2の光路上に配置されている。このコーナリフレクタ50は、プリズムリフレクタ48から入射した参照光L2を再びプリズムリフレクタ48に向けて反射する。
移動ステージ52は、コーナリフレクタ50に取り付けられている。この移動ステージ52は、プリズムリフレクタ48により反射された参照光L2の光路に平行な方向に沿ってコーナリフレクタ50を往復動させる。これにより、測定光L1と参照光L2との光路長差を時間変化させることができる。
第2コリメータ54は、プリズムリフレクタ48から入射する参照光L2を集光し、この参照光L2をミキサ38へ出力する。
測定光路36には、サーキュレータ44が設けられている。サーキュレータ44は、スプリッタ32から入力される測定光L1を光スイッチ20に向けて出力すると共に、この光スイッチ20から入力された反射光L3をミキサ38に向けて出力する。
光スイッチ20には、光導波路42を介してサーキュレータ44が接続されていると共に、既述の各光導波路28を介して各センサヘッド16がそれぞれ接続されている。この光スイッチ20は、後述の制御装置22の制御の下、干渉計18に接続するセンサヘッド16の切り替えを行う。これにより、各センサヘッド16が、互いに異なるタイミング(時分割)でワークWの外周面へ測定光L1を照射すると共に、外周面に反射された反射光L3の受光及び出力を行う。
ミキサ38は、例えば光ミキサが用いられる。このミキサ38は、参照光路34から入力される参照光L2と、測定光路36から入力されるセンサヘッド16ごとの反射光L3との干渉信号LSを生成する。そして、ミキサ38は、センサヘッド16ごとの干渉信号LSを信号検出部40へ出力する。
信号検出部40は、例えば、フォトダイオード、光電管、及び光電子倍増管などの各種光電変換装置(撮像素子でも可)が用いられる。この信号検出部40は、制御装置22の制御の下、ミキサ38から入力されるセンサヘッド16ごとの干渉信号LSを電気信号に変換して制御装置22へ出力する。
なお、回転テーブル12の回転(回転角度)と、光スイッチ20の接続切替及び干渉計18の干渉信号LSの検出とのタイミングは同期しているが、同期していなくともよい。
制御装置22は、例えばパーソナルコンピュータのような演算装置であり、各種のプロセッサ(Processor)及びメモリ等から構成された演算回路を備える。各種のプロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びプログラマブル論理デバイス[例えばSPLD(Simple Programmable Logic Devices)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Arrays)]等が含まれる。なお、制御装置22の各種機能は、1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種または異種の複数のプロセッサで実現されてもよい。
制御装置22は、回転機構14、光スイッチ20、及び信号検出部40などの形状測定機10の各部の動作を統括制御する。また、制御装置22は、信号検出部40から入力されたセンサヘッド16ごとの干渉信号LSの検出結果に基づき、詳しくは後述するが、ワークWの走査範囲70ごとの真円度及びワークWの円筒度(以下、適宜「ワークWの真円度等」と略す)を演算する。
制御装置22は、不図示の制御プログラムを実行することにより、干渉計制御部60、駆動制御部62、スイッチ制御部64、形状演算部66、及び校正部68として機能する。
干渉計制御部60は、干渉計18の各部の動作を制御する。この干渉計制御部60は、ワークWの真円度等の測定開始操作が不図示の操作部に入力されると、干渉計18を作動させる。具体的には、干渉計制御部60は、光源30から測定光L1を常時出射させると共に、移動ステージ52を常時往復動させる。
駆動制御部62は、回転機構14の駆動を制御、すなわち回転テーブル12の回転を制御する。この駆動制御部62は、ワークWの真円度等の測定開始操作に応じて、回転機構14を駆動して、回転軸Cを中心として回転テーブル12を回転させる。この際に、駆動制御部62は、光センサ26から入力される検出信号に基づき、回転テーブル12を少なくとも1回転させる。これにより、センサヘッド16ごとに、測定光L1によりワークWの外周面をその周方向に沿って1周以上走査することができる。
スイッチ制御部64は、ワークWの真円度等の測定開始操作に応じて、光スイッチ20の切替制御、すなわち干渉計18に接続するセンサヘッド16の切り替えを制御する。スイッチ制御部64は、光スイッチ20を制御して、回転機構14による回転テーブル12の回転が行われている間、干渉計18に対して各センサヘッド16を1つずつ順番に接続する接続切替を繰り返し実行する。
図3は、ワークWの外周面に対するセンサヘッド16ごとの測定光L1の走査範囲70を説明するための説明図である。ここで図3中の測定点Pは、ワークWの被測定面(ここでは外周面)に入射される測定光L1の入射位置を示すと共に、この測定光L1の反射光L3の反射位置を示す。なお、図3では、図面の煩雑化を防止するために、センサヘッド16ごと(走査範囲70ごと)の測定点Pの一部のみを図示している。
図3に示すように、回転テーブル12の回転中に光スイッチ20が上述の接続切替を繰り返し実行することで、各センサヘッド16が、互いに異なるタイミングで(時分割で)、回転中のワークWの外周面(各測定点P)への測定光L1の間欠的な照射と、この外周面(各測定点P)にて反射された反射光L3の間欠的な受光及び出力と、を行う。ここでいう間欠的(断続的ともいう)とは、不連続であることを指し、一定間隔及び不定間隔の双方を含む。
このように各センサヘッド16は、ワークWの外周面の周方向に沿った3つの円形状(略円形状を含む)の走査範囲70であって、且つセンサヘッド16ごとに上下方向の位置である高さ位置が互いに異なる3つの走査範囲70を測定光L1で間欠的且つ同時に走査する。その結果、干渉計18(信号検出部40)から形状演算部66に対して、個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果が入力される。
図2に戻って、形状演算部66は、ワークWの真円度等の測定時には信号検出部40から入力される個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果に基づき、ワークWの外周面の走査範囲70ごとの真円度及びワークWの円筒度を演算する。
なお、形状演算部66は、センサヘッド16ごとの位置情報を予め取得している。この位置情報には、例えば、各センサヘッド16の回転軸Cを中心とする軸周り方向の角度位置の関係(以下、角度位置関係と略す)と、各センサヘッド16の高さ位置と、が含まれる。
最初に形状演算部66は、個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果に基づき、測定光L1が入射された時点での測定点Pとセンサヘッド16との間の距離の演算を測定点Pごとに行う距離演算処理を、走査範囲70ごと(センサヘッド16ごと)に行う。なお、具体的な距離の検出方法は公知技術であるので、ここでは具体的な説明は省略する。
次いで、形状演算部66は、走査範囲70ごとの距離演算処理の演算結果に基づき、走査範囲70ごとに各測定点P(外周面)の相対的な凹凸を演算することで、ワークWの走査範囲70ごとの真円度を演算すると共に、ワークWの円筒度を演算する。なお、真円度及び円筒度の演算方法(例えば内挿処理及びフィッティング処理等)は公知技術であるので具体的な説明は省略する。また、形状演算部66は、真円度及び円筒度の双方を演算する代わりにいずれか一方のみを演算してもよい。
本実施形態では、センサヘッド16ごとに各々に対応する走査範囲70を測定光L1で間欠的に走査するため、ワークWの真円度及び円筒度の測定精度を確保するためには走査範囲70ごとの測定点Pの数を一定数以上にする必要がある。このため、干渉計18は、回転テーブル12の回転速度よりも高速サンプリング可能なものが用いられる。
具体的には、ワークWの真円度及び円筒度の演算に必要な走査範囲70ごとの干渉信号LSのサンプリング数をQ[ポイント(pt)]とし、回転機構14による回転テーブル12の回転(例えば1回転)が完了するのに要する時間をt(s)とし、センサヘッド16の数をNとし、干渉計18のサンプリング速度をV[ポイント(pt)/s]とする。この場合に、サンプリング速度がV≧Q×N/tを満たすような干渉計18を用いる。また、光スイッチ20として、干渉計18のサンプリング速度に応じた切替速度で既述の接続切替を行うものを用いる。
例えば、本実施形態ではサンプリング速度がV=1000(pt/s)を満たす干渉計18と、このサンプリング速度に対応した切替速度を有する光スイッチ20と、を用いる。また、本実施形態における回転テーブル12の回転数Rは、4rpm(0.067rps)、換言すると回転テーブル12をt=15秒(s)で1回転させる回転速度である。また、本実施形態のセンサヘッド16の数はN=3である。この場合には、以下の[数1]式の(1)又は(2)に示すように、回転テーブル12の1回の回転で、走査範囲70ごとに5000(pt)の測定点Pのサンプリングが可能である。
Figure 2020165667
真円度等の評価では、例えば、各走査範囲70の1周当たりの山の数が50個となる周期をカットオフ値とするガウシンアンフィルタ(ローパスフィルタ)が用いられる。このため、走査範囲70ごとに5000(pt)の測定点Pのサンプリングが可能であれば、真円度等の十分な評価が可能となる。
校正部68は、既述のセンサヘッド16ごとの位置情報(角度位置関係等)を校正する。
図4は、校正部68による各センサヘッド16の角度位置関係の校正を説明するための説明図である。図4及び既述の図2に示すように、各センサヘッド16の角度位置関係を校正する場合には、回転テーブル12上に角度位置関係の校正用の冶具72(基準ワークともいう)がセットされる。この冶具72は、上下方向に延びた円柱形状を有し、且つその外周面には上下方向に延びた切り欠き72aが形成されている。
回転テーブル12上への冶具72のセット後、不図示の操作部に校正開始操作が入力されると、干渉計制御部60が干渉計18を作動させると共に、駆動制御部62が回転機構14を駆動して回転テーブル12を1回転させる。また、スイッチ制御部64が、回転テーブル12の回転中に、光スイッチ20による接続切替を繰り返し実行する。これにより、センサヘッド16ごとに、センサヘッド16から出射される測定光L1により冶具72の外周面がその周方向に沿って1周分だけ走査される。
さらに、この走査に応じて、干渉計18から形状演算部66に対して、センサヘッド16ごとに、回転テーブル12の角度位置(0°〜360°)ごとの干渉信号LSの検出結果が入力される。そして、形状演算部66が、センサヘッド16ごとに、各角度位置におけるセンサヘッド16から冶具72の外周面までの距離を演算し、その演算結果を校正部68へ出力する。
次いで、校正部68は、センサヘッド16ごとの各角度位置の距離演算結果に基づき、センサヘッド16ごとに切り欠き72aに対応する角度位置(以下、切欠角度位置という)を検出する。そして、校正部68は、センサヘッド16ごとの切欠角度位置の検出結果に基づき各センサヘッド16の角度位置関係の実測値を演算することで、予め取得されている各センサヘッド16の角度位置関係(設計値等)を校正する。
なお、各センサヘッド16の高さ位置の実測値については、不図示の測距センサ等を用いることで取得可能である。このため、校正部68は、各センサヘッド16の高さ位置の実測値に基づき、予め取得されているセンサヘッド16ごとの高さ位置(設計値等)を校正する。
校正部68によるセンサヘッド16ごとの位置情報の校正は、所定のタイミングで定期的に実行される。既述の形状演算部66は、各センサヘッド16の校正後の位置情報を用いて既述の走査範囲70ごとの各測定点Pの位置座標を演算する。これにより、本実施形態では、ワークWの真円度及び円筒度をより高精度に演算することができる。
なお、上記第1実施形態の形状演算部66は、個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果に基づきワークWの真円度及び円筒度を演算しているが、真円度等以外の測定も同時に実行可能である。例えば、形状演算部66は、走査範囲70ごとの距離演算処理の演算結果(ワークWの半径情報)、及びセンサヘッド16の位置情報(ここでは、回転軸Cから各センサヘッド16までの距離情報を含む)などに基づき、公知の手法でワークWの走査範囲70ごとの断面形状の測定を行う。
また、この場合には、走査範囲70ごとの距離演算処理の演算結果(ワークWの半径情報)の校正を行う。具体的には、半径「r1」の円筒形状の直径マスターワークを回転テーブル12上に載置した状態で回転機構14により回転テーブル12を1周以上回転させると共に、干渉計18による個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出と、形状演算部66による走査範囲70ごとの既述の距離演算処理とを行う。これにより、形状演算部66は、最小二乗法等を用いて走査範囲70ごとの円形の断面形状の半径「r2」を演算することができる。
次いで、校正部68は、センサヘッド16(走査範囲70)ごとに、直径マスターワークの半径の設計値「r1」と測定値「r2」との差分である「r1−r2」分だけ既述の距離演算処理の演算結果(ワークWの半径情報)をオフセットする。これにより、走査範囲70ごとに回転軸Cから各測定点Pまでの距離を正確に演算することができるので、ワークWの走査範囲70ごとの断面形状の測定を高精度に行うことができる。
[形状測定機の作用]
図5は、上記構成の形状測定機10の制御方法、特に形状測定機10によるワークWの真円度及び円筒度の測定処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、オペレータは、測定対象のワークWを回転テーブル12上にセットした後(ステップS1)、真円度等の測定開始操作を不図示の操作部に入力する。これにより、制御装置22が干渉計制御部60、駆動制御部62、スイッチ制御部64、及び形状演算部66等として機能する。なお、この測定開始操作の入力時点で、光スイッチ20は各センサヘッド16のいずれかを干渉計18に接続している。
そして、駆動制御部62が、回転機構14を駆動して回転テーブル12の回転を開始させる(ステップS2)。これにより、回転軸Cを中心として回転テーブル12及びワークWが一体的に回転する。なお、駆動制御部62は、光センサ26から入力される検出信号に基づき、回転テーブル12が予め定めた回転量分(少なくとも1回転)だけ回転するまで、回転テーブル12の回転を継続する(ステップS3でNO)。なお、ステップS2,S3は、本発明の相対移動ステップに相当する。
また同時に、干渉計制御部60が干渉計18を作動させる。これにより、光スイッチ20を介して干渉計18と接続されているセンサヘッド16からワークWの外周面に向けて測定光L1が出射されると共にこの外周面の測定点Pにて反射された反射光L3が元のセンサヘッド16に入射する(ステップS4)。そして、干渉計18内で参照光L2と反射光L3の干渉信号LSが生成され、この干渉信号LSが信号検出部40で検出される(ステップS5)。これにより、信号検出部40から形状演算部66に対して干渉信号LSの検出結果が出力される。
そして、スイッチ制御部64は、光スイッチ20を制御して、干渉計18に接続するセンサヘッド16の切り替える(ステップS6でNO、ステップS7)。この切り替え後、既述のステップS4,S5の処理が再度実行される。
以下、スイッチ制御部64は、回転機構14による回転テーブル12の回転が行われている間、光スイッチ20を制御して、干渉計18に対して各センサヘッド16を1つずつ順番に接続する接続切替を繰り返し実行する(ステップS6でNO、ステップS7、本発明の接続切替ステップに相当)。これにより、各センサヘッド16が、互いに異なるタイミング(時分割)で、センサヘッド16ごとに異なる走査範囲70を測定光L1で間欠的に走査する。
また、光スイッチ20の接続切替が実行されるごとに既述のステップS4,S5の処理が繰り返し実行される。これにより、干渉計18から形状演算部66に対して、個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果が入力される。
回転機構14による回転テーブル12の回転、すなわちワークWの回転が終了すると(ステップS2,S6でYES)、形状演算部66が、干渉計18から入力される個々の走査範囲70の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果に基づき、既述の通りワークWの走査範囲70ごとの真円度及びワークWの円筒度を演算する(ステップS8)。
[本実施形態の効果]
以上のように本実施形態では、回転テーブル12が回転されている間、光スイッチ20による接続切替を繰り返し実行することで、各センサヘッド16を時分割で作動させて、ワークWの互いに異なる複数の走査範囲70を測定光L1で間欠的且つ同時に走査することができる。これにより、センサヘッド16ごとに干渉計18を設ける必要がなくなるので、形状測定機10を安価にマルチセンサ化することができる。また、1個のセンサヘッド16の高さ位置を調整して各走査範囲70(断面数)を測定光L1でそれぞれ走査する場合よりも短時間でワークWの形状測定を行うことができる。さらに1つのセンサヘッド16で同じ数の走査範囲70(断面数)を測定する場合よりも測定速度が高くなる。その結果、ワークWの形状測定を安価且つ高速に行うことができる。
また、本実施形態では、複数のセンサヘッド16が互い異なる走査範囲70を測定光L1で走査するので、測定対象の走査範囲70ごとに1つのセンサヘッド16を配置するだけで走査範囲70ごとの形状測定を実行することができる。その結果、走査範囲70の数が増加したとしてもセンサヘッド16の数の増加は最小限に抑えられるので、形状測定機10を安価に構成することができる。
さらに、本実施形態では、センサヘッド16ごと干渉信号LSを1つの(共通の)干渉計18で検出するので、複数の干渉計18を同時に用いた場合のような干渉計18ごとの測定精度のばらつきという問題は発生せず、ワークWの形状測定の測定精度が高められる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の形状測定機10の斜視図である。上記第1実施形態の形状測定機10では各センサヘッド16の位置が固定されているが、第2実施形態の形状測定機10では各センサヘッド16の高さ位置を個別に調整可能である。なお、第2実施形態の形状測定機10は、3つの位置調整機構76を備える点を除けば上記第1実施形態の形状測定機10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
各位置調整機構76は、センサヘッド16ごとに個別に設けられている。各位置調整機構76は、例えば公知のリニアモータ機構が用いられ、上下方向に延びたガイド76aと、ガイド76aにより上下方向に移動自在に保持されている可動子76b(キャリッジともいう)と、を備える。各可動子76bにはそれぞれセンサヘッド16が1個ずつ設けられている。なお、リニアモータ機構の詳細構成については公知技術であるのでその詳細についての説明は省略する。また、位置調整機構76として、リニアモータ機構の代わりにボールねじ機構などの各種リニア駆動機構を用いてもよい。
各位置調整機構76の駆動は、既述の駆動制御部62によって制御される。駆動制御部62は、不図示の操作部に入力された各センサヘッド16の位置調整操作に応じて、各位置調整機構76をそれぞれ駆動することで各センサヘッド16の高さ位置を個別に調整する。これにより、ワークWの外周面の各走査範囲70の高さ位置をそれぞれ任意に調整することができる。
図7は、第2実施形態の校正部68による各センサヘッド16の高さ位置の校正を説明するための説明図である。なお、各センサヘッド16の他の校正(角度位置関係の校正等)については上記第1実施形態と基本的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
図7に示すように、各センサヘッド16の高さ位置を校正する場合には、回転テーブル12上に高さ位置の校正用の冶具78(基準ワークともいう)がセットされる。この冶具78は、上下方向に延びた円柱形状を有している。
回転テーブル12上への冶具78のセット後、不図示の操作部に校正開始操作が入力されると、干渉計制御部60が干渉計18を作動させると共に、駆動制御部62が各位置調整機構76を駆動して各センサヘッド16を上下方向に沿って移動させる。また、スイッチ制御部64が、各センサヘッド16の移動の間、光スイッチ20による接続切替を繰り返し実行させる。これにより、各センサヘッド16から出射される測定光L1により冶具78の外周面が上下方向に沿って同時に走査される。
さらに、この走査に応じて、干渉計18から形状演算部66に対して、冶具78の外周面の上下方向に沿った複数の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果がセンサヘッド16ごとに入力される。これにより、形状演算部66が、センサヘッド16ごとに上述の距離演算処理(測定光L1が入射された時点での測定点Pとセンサヘッド16との間の距離の演算を測定点Pごとに行う処理)を行い、その演算結果を校正部68に出力する。
そして、校正部68は、センサヘッド16ごとの距離演算処理の結果に基づき、センサヘッド16ごとに、冶具78の上面と外周面との境界位置(或いは冶具78の外周面に形成された不図示の段差の位置)を検出する。次いで、校正部68は、センサヘッド16ごとの検出位置に基づき、センサヘッド16ごとに検出位置をセンサヘッド16の高さ位置の原点(基準位置)として設定する。これにより、全てのセンサヘッド16の高さ位置に対して、冶具78により規定される共通の原点(基準位置)が設定され、各センサヘッド16の高さ位置の校正が完了する。
以上のように第2実施形態の形状測定機10では、各センサヘッド16の高さ位置を調整することができるので、ワークWの所望の高さ位置の形状(真円度等)を測定することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態の形状測定機10の斜視図である。上記第1実施形態の形状測定機10ではワークWの真円度及び円筒度の測定を例に挙げて説明したが、第3実施形態の形状測定機10ではワークWの形状測定として回転テーブル12上でのワークWの傾きを測定し、この測定結果に基づきワークWの傾きを補正する。
なお、第3実施形態の形状測定機10は、制御装置22の形状演算部66が回転テーブル12上に載置されたワークWの傾きを演算し且つ傾斜機構80を備える点を除けば、上記第1実施形態の形状測定機10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
第3実施形態の形状演算部66は、センサヘッド16(走査範囲70)ごとの各測定点Pの干渉信号LSの検出結果に基づきワークWの真円度及び円筒度を演算する他に、2個のセンサヘッド16にそれぞれ対応する各測定点Pの干渉信号LSの検出結果に基づき、回転テーブル12上でのワークWの傾きを演算する。
傾斜機構80は、不図示のアクチュエータ及び駆動伝達機構により構成されており、制御装置22(駆動制御部62)の制御の下、回転テーブル12を水平な姿勢(上下方向に垂直な姿勢)から傾斜させる。
図9は、形状演算部66によるワークWの傾きの演算と、傾斜機構80によるワークWの傾き補正とを説明するための説明図である。図10は、傾斜機構80によるワークWの傾き補正前の状態と傾き補正後の状態とを説明するための説明図である。
図9の符号IXAに示すように、形状演算部66は、上下方向(Z軸方向)の高さ位置が異なる2個のセンサヘッド16(2つの走査範囲70)にそれぞれ対応する各測定点Pの干渉信号LSの検出結果に基づき、2つの走査範囲70ごとの各測定点Pの位置座標を演算する。なお、図9中では2個のセンサヘッド16の一方を「センサ1」とし他方を「センサ2」としている。
次いで、図9の符号IXBに示すように、形状演算部66は、2つの走査範囲70ごとの各測定点Pの位置座標の演算結果に基づき、走査範囲70ごとに、測定点Pの内挿(補間)を行って測定点Pの数を増加させる。
そして、形状演算部66は、内挿後の走査範囲70ごとの各測定点Pの位置座標に基づき、走査範囲70ごとの各測定点Pの中心位置を最小二乗法等により演算する。
ここで、上下方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な方向をX軸方向とし、Z軸方向及びX軸方向の双方に垂直な方向をY軸方向とした場合に、回転軸Cを原点として、2つの走査範囲70の一方に対応する中心位置1の位置座標が(ΔX1、ΔY1)で表され、2つの走査範囲70の他方に対応する中心位置2の位置座標が(ΔX2、ΔY2)表される。また、中心位置1の高さ位置が座標Z1で表わされ、中心位置2の高さ位置が座標Z2で表わされる。この場合には形状演算部66は、下記の[数2]式に基づきXZ面内でのワークWの傾きを演算すると共に、下記の[数3]式に基づきYZ面内でのワークWの傾きを演算して、各傾きの演算結果を駆動制御部62に出力する。
Figure 2020165667
Figure 2020165667
図9の符号IXCと、図10の符号XA及び符号XBとに示すように、第3実施形態の駆動制御部62は、形状演算部66から入力されるワークWの傾きの演算結果に基づき、傾斜機構80を駆動して、ワークWの傾きを補正する。これにより、ワークWが上下方向(Z軸)に平行な姿勢となる。
なお、上述のようにワークWの傾きを補正した場合に、ワークWの形状誤差(断面形状のずれ等)の影響により、ワークWの中心が回転軸Cからずれる場合がある。このため、上述のワークWの傾きの測定(演算)及び補正は複数回繰り返すことが好ましい。そして、上記第1実施形態と同様にワークWの真円度及び円筒度の測定が開始される。これにより、ワークWの真円度及び円筒度をより高精度に測定することができる。
以上のように、第3実施形態においても、2個のセンサヘッド16を異なるタイミング(時分割)で作動させて、ワークWの外周面の互いに異なる2つの走査範囲70を測定光L1で間欠的且つ同時に走査することができる。このため、上記第1実施形態と同様の理由により、ワークWの傾き測定及び傾き補正を安価且つ高速に行うことができる。
なお、第3実施形態では、形状演算部66によりワークWの傾きを演算し、この演算結果に基づき傾斜機構80によりワークWの傾きを補正しているが、ワークWの傾き補正をソフトウェア的に実行してもよい。
具体的には、形状演算部66により、既述の通り走査範囲70ごとに各測定点Pの中心位置の位置座標を演算する(図9の符号IXA及び符号IXB参照)。そして、形状演算部66は、走査範囲70ごとの中心位置の位置座標の演算結果に基づき、走査範囲70ごとに、各測定点Pの中心位置の位置座標が回転軸Cに一致(略一致を含む)するように、各測定点Pの位置座標を補正する(図9の符号IXC参照)。
なお、上記第3実施形態ではワークWの傾きの演算及び補正について説明したが、これらと同様の方法を用いて、形状演算部66により回転軸Cに対するワークWの偏心を演算し、この演算結果に基づき傾斜機構80により回転テーブル12を傾斜させてワークWの偏心を補正してもよい。
また、上記第3実施形態では各センサヘッド16の位置が固定されているが、上記第2実施形態と同様に、各センサヘッド16の高さ位置が個別に調整可能であってもよい。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態の形状測定機10の斜視図である。上記各実施形態の形状測定機10ではワークWの形状測定として真円度、円筒度、及び傾きの測定を例に挙げて説明したが、第4実施形態の形状測定機10ではワークWの形状測定としてワークWの直角度の測定を行う。この場合には、ワークWの外周面及び上面の双方が被測定面となる。
第4実施形態の形状測定機10は、2個の第1センサヘッド16A、1個の第2センサヘッド16B、及び略L字形状の可動子76bを有する1つの位置調整機構76を備え、且つ制御装置22がワークWの直角度の演算を行う点を除けば、上記各実施形態の形状測定機10と基本的に同じ構成である。このため、上記各実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
各第1センサヘッド16Aは、ワークWの外周面に対向する位置で且つ上下方向において互いに異なる位置に配置された状態で可動子76bに設けられている。各第1センサヘッド16Aは、光スイッチ20により干渉計18と接続された場合に、干渉計18から入力された測定光L1をワークWの外周面に向けて出射する。そして、ワークWの外周面にて反射された反射光L3は、その出射元の第1センサヘッド16Aに入射し、さらに光スイッチ20を介して干渉計18に入力される。
第2センサヘッド16Bは、ワークWの上面に対向する位置で可動子76bに設けられている。この第2センサヘッド16Bは、光スイッチ20により干渉計18と接続された場合に、干渉計18から入力された測定光L1をワークWの上面に向けて出射する。そして、ワークWの上面にて反射された反射光L3は、その出射元の第2センサヘッド16Bに入射し、さらに光スイッチ20を介して干渉計18に入力される。
位置調整機構76は、駆動制御部62の制御の下、可動子76bを上下方向に移動させることで、各センサヘッド16A,16Bの高さ位置を調整する。
第4実施形態の光スイッチ20は、スイッチ制御部64の制御の下、干渉計18に対して各センサヘッド16A,16Bを1つずつ順番に接続する接続切替を行う。
第4実施形態の干渉計制御部60、駆動制御部62、及びスイッチ制御部64は、ワークWの直角度の測定開始操作に応じて既述の第1実施形態(真円度等の測定時)と同様の制御を行う。これにより、干渉計18が作動すると共に、回転機構14により回転テーブル12の回転が開始される。また、回転機構14による回転テーブル12の回転が行われている間、光スイッチ20が既述の接続切替を繰り返し実行する。
回転テーブル12の回転中に光スイッチ20が接続切替を繰り返し実行することで、各センサヘッド16,16Bが、互いに異なるタイミング(時分割)で、ワークWの被測定面(外周面及び上面)を測定光L1で間欠的且つ同時に走査する。
具体的には、各第1センサヘッド16AがそれぞれワークWの外周面の互いに異なる2つの走査範囲70を測定光L1で走査し、且つ第2センサヘッド16BがワークWの上面内の円形状(略円形状を含む)の走査範囲71を測定光L1で走査する。これにより、干渉計18の信号検出部40から形状演算部66に対して、個々の第1センサヘッド16A(走査範囲70)の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果が入力され、且つ第2センサヘッド16B(走査範囲71)の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果が入力される。従って、第4実施形態の走査範囲70が本発明の第1走査範囲に相当し、且つ走査範囲71が本発明の第2走査範囲に相当する。
第4実施形態の形状演算部66は、ワークWの直角度の測定時には信号検出部40から入力される各センサヘッド16A,16B(走査範囲70,71)の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果と、各センサヘッド16A,16Bの位置情報とに基づき、ワークWの直角度を演算する。なお、直角度の具体的な演算方法は公知技術であるので、ここでは具体的な説明は省略する。
第4実施形態の校正部68は、各センサヘッド16A,16Bの位置情報、より具体的にはワークWの直角度の演算に用いられる位置情報を校正する。この位置情報には、少なくとも各センサヘッド16A,16Bの高さ位置の位置関係が含まれる。
図12は、第4実施形態の校正部68による第1センサヘッド16A同士の高さ位置の位置関係の校正を説明するための説明図である。図13は、第4実施形態の校正部68による第1センサヘッド16Aと第2センサヘッド16Bとの高さ位置の位置関係の校正を説明するための説明図である。
図12及び図13に示すように、各センサヘッド16A,16Bの上下方向の位置関係を校正する場合には、上記第2実施形態と同様に回転テーブル12上に高さ位置の校正用の冶具78がセットされる。
回転テーブル12上への冶具78のセット後、不図示の操作部に校正開始操作が入力されると、干渉計制御部60が干渉計18を作動させると共に、駆動制御部62が位置調整機構76を駆動して各センサヘッド16A,16Bを上下方向に沿って移動させる。また、スイッチ制御部64が光スイッチ20を制御して、各センサヘッド16A,16Bの接続切替を繰り返し実行する。これにより、各第1センサヘッド16Aからそれぞれ出射される測定光L1により冶具78の外周面が上下方向に沿って同時に走査される。また、第2センサヘッド16Bから冶具78の上面に向けて測定光L1が出射される。
そして、干渉計18から形状演算部66に対して、冶具78の外周面の上下方向に沿った複数の測定点Pごとの干渉信号LSの検出結果が第1センサヘッド16Aごとに間欠的に入力される。また、干渉計18から形状演算部66に対して、第2センサヘッド16Bに対向する冶具78の上面の測定点Pに対応する干渉信号LSの検出結果が間欠的に入力される。これにより、形状演算部66が、各センサヘッド16A,16B別に上述の距離演算処理を行って、その演算結果を校正部68に出力する。
第4実施形態の校正部68は、図12に示すように第1センサヘッド16Aごとの距離演算処理の結果に基づき、既述の第2実施形態の校正時(図7参照)と同様に、第1センサヘッド16Aごとに冶具78の上面と外周面との境界位置等を検出すると共にこの検出位置を各第1センサヘッド16Aの高さ位置の原点として設定する。これにより、各第1センサヘッド16Aの高さ位置の位置関係が校正される。
また、校正部68は、図13に示すように、第2センサヘッド16Bの高さ位置の原点を、各第1センサヘッド16Aの一方で境界位置等が検出された高さ位置に設定(ゼロリセット)する。これにより、第1センサヘッド16Aと第2センサヘッド16Bとの高さ位置の位置関係が校正される。以上で各センサヘッド16A,16Bの高さ位置の位置関係の校正が完了する。
以上のように第4実施形態においても、回転テーブル12が回転されている間、光スイッチ20による接続切替を繰り返し実行することで、各センサヘッド16A,16Bを時分割で作動させて、ワークWの互いに異なる複数の走査範囲70、71を測定光L1で間欠的且つ同時に走査することができる。これにより、形状測定機10を安価にマルチセンサ化することができる。また、各センサヘッド16A,16Bの姿勢変化が不要になるので、短時間でワークWの直角度を測定することができる。その結果、ワークWの直角度の測定を安価且つ高速に行うことができる。
なお、第4実施形態では、各センサヘッド16A,16Bの高さ位置が変更可能であるが、各センサヘッド16A,16Bの高さ位置が固定されていてもよい。また、各第1センサヘッド16A或いは第2センサヘッド16Bのいずれか一方のみの高さ位置が固定されていてもよい。さらに、各第1センサヘッド16Aが上下方向に一列に並べて設けられているが、一列に並べられていなくともよい。
[その他]
上記各実施形態では、干渉計18として図2に示したタイプを例に挙げて説明したが、干渉計18のタイプは特に限定されるものではない。例えば干渉計18の変形例を示すブロック図である図14において、光源30として波長掃引光源30Aを用いると共に各センサヘッド16,16A,16Bの端面或いは各光導波路28の先端面で反射された測定光L1の一部を参照光L2として用いるタイプ(特開2018-084434号公報参照)の干渉計18を用いてもよい。この場合にも、干渉計18で検出された参照光L2と反射光L3との干渉信号LSの検出結果を、公知の方法(特開2018-084434号公報参照)で解析することにより、上記各実施形態と同様にセンサヘッド16から測定点Pまでの距離を演算することができる。
上記各実施形態では、回転テーブル12を回転させてワークWの各種形状を測定するワーク回転型の形状測定機10を例に挙げて説明したが、ワークWを定盤等に載置し且つ回転軸Cを中心として各センサヘッド16,16A,16Bを回転させることによりワークWの各種形状を測定するヘッド回転型の形状測定機10にも本発明を適用可能である。
上記各実施形態では、形状測定機10として、回転軸Cを中心としてワークW又は各センサヘッド16,16A,16Bを回転させることによりワークWの真円度等の形状を測定する真円度測定機を例に挙げて説明したが、各種形状のワークWと各センサヘッド16,16A,16Bとを相対移動させながらワークWの各種形状を測定する各種の形状測定機10に本発明を適用可能である。例えばリング形状のワークWの内側にセンサヘッド16を配置することでワークWの内周面の形状を測定したり、或いはリング形状のワークWの内側及び外側にセンサヘッド16を配置することでワークWの内外周面の形状を同時測定したりすることができる。
10…形状測定機
12…回転テーブル
14…回転機構
16…センサヘッド
16A…第1センサヘッド
16B…第2センサヘッド
18…干渉計
20…光スイッチ
22…制御装置
30…光源
40…信号検出部
60…干渉計制御部
62…駆動制御部
64…スイッチ制御部
66…形状演算部
68…校正部
70,71…走査範囲
72,78…冶具
76…位置調整機構
80…傾斜機構
W…ワーク
L1…測定光
L2…参照光
L3…反射光
LS…干渉信号

Claims (8)

  1. ワークの形状を非接触で測定する形状測定機において、
    測定光を出力し、且つ前記ワークにて反射された前記測定光の反射光と、前記ワークとは異なる反射面で反射された前記測定光の一部である参照光と、の干渉信号を検出する干渉計と、
    互いに異なる位置に配置された複数のセンサヘッドであって、前記干渉計から前記測定光が入力された場合に、前記測定光を前記ワークに向けて出射し且つ前記ワークにて反射された前記反射光を前記干渉計へ出力する複数のセンサヘッドと、
    前記干渉計に対して複数の前記センサヘッドを1つずつ順番に接続する接続切替を行う光スイッチと、
    前記ワークと複数の前記センサヘッドとの相対移動を行う相対移動機構と、
    を備え、
    前記光スイッチが、前記相対移動機構による前記相対移動が行われている間に、前記接続切替を繰り返し実行する形状測定機。
  2. 前記相対移動機構が前記相対移動を行う間に、前記複数のセンサヘッドが、前記センサヘッドごとに互い異なる前記ワークの走査範囲を前記測定光で間欠的に走査し、
    前記干渉計による前記センサヘッドごとの前記干渉信号の検出結果に基づき、前記ワークの形状を演算する形状演算部を備える請求項1に記載の形状測定機。
  3. 前記形状演算部による前記ワークの形状の演算に必要な前記走査範囲ごとの前記干渉信号のサンプリング数をQとし、前記相対移動機構による前記相対移動が完了するのに要する時間をtとし、前記センサヘッドの数をNとし、前記干渉計のサンプリング速度をVとした場合に、前記サンプリング速度がV≧Q×N/tを満たし、
    前記光スイッチが、前記サンプリング速度に応じた切替速度で接続切替を行う請求項2に記載の形状測定機。
  4. 前記相対移動機構が、円柱状又は円筒状の前記ワークが載置され且つ回転軸を中心として回転する回転テーブルと、前記回転軸を中心として前記回転テーブルを回転させる回転機構と、を有し、
    複数の前記センサヘッドが、前記ワークの外周面に対向する位置で且つ前記回転軸の軸方向において互いに異なる位置に配置されており、
    前記回転機構が前記回転テーブルを少なくとも1回転させる間に、複数の前記センサヘッドが、前記外周面の周方向に沿った前記走査範囲であって且つ前記センサヘッドごとに前記軸方向の位置が互い異なる前記走査範囲を前記測定光で間欠的に走査し、
    前記形状演算部が、前記干渉計による前記センサヘッドごとの前記干渉信号の検出結果に基づき、前記ワークの前記走査範囲ごとの真円度及び前記ワークの円筒度の少なくとも一方を演算する請求項2又は3に記載の形状測定機。
  5. 前記センサヘッドの前記軸方向の位置を、前記センサヘッドごとに調整する位置調整機構を備える請求項4に記載の形状測定機。
  6. 前記形状演算部が、前記干渉計による前記センサヘッドごとの前記干渉信号の検出結果に基づき、前記回転テーブルに載置されている前記ワークの傾きを演算し、
    前記形状演算部による前記傾きの演算結果に基づき、前記回転テーブルを傾斜させて前記傾きを補正する傾斜機構を備える請求項4又は5に記載の形状測定機。
  7. 前記相対移動機構が、円柱状又は円筒状の前記ワークが載置され且つ回転軸を中心として回転する回転テーブルと、前記回転軸を中心として前記回転テーブルを回転させる回転機構と、を有し、
    複数の前記センサヘッドが、前記ワークの外周面に対向する位置で且つ前記回転軸の軸方向において互いに異なる位置に配置された複数の第1センサヘッドと、前記ワークの上面に対向する位置に配置された第2センサヘッドと、を有し、
    前記回転機構が前記回転テーブルを少なくとも1回転させる間に、複数の前記第1センサヘッドが、前記外周面の周方向に沿った前記走査範囲である第1走査範囲であって且つ前記第1センサヘッドごとに前記軸方向の位置が互い異なる前記第1走査範囲を前記測定光で間欠的に走査し、
    前記回転機構が前記回転テーブルを少なくとも1回転させる間に、前記第2センサヘッドが、前記上面における円形状の前記走査範囲である第2走査範囲を前記測定光で間欠的に走査し、
    前記形状演算部が、前記干渉計による前記第1センサヘッド及び前記第2センサヘッドごとの前記干渉信号の検出結果に基づき、前記ワークの直角度を演算する請求項2又は3に記載の形状測定機。
  8. 測定光を出力し、且つワークにて反射された前記測定光の反射光と、前記ワークとは異なる反射面で反射された前記測定光の一部である参照光と、の干渉信号を検出する干渉計と、
    互いに異なる位置に配置された複数のセンサヘッドであって、前記干渉計から前記測定光が入力された場合に、前記測定光を前記ワークに向けて出射し且つ前記ワークにて反射された前記反射光を前記干渉計へ出力する複数のセンサヘッドと、
    を備える形状測定機の制御方法において、
    前記干渉計に対して複数の前記センサヘッドを1つずつ順番に接続する接続切替を行う接続切替ステップと、
    前記ワークと複数の前記センサヘッドとの相対移動を行う相対移動ステップと、
    を有し、
    前記相対移動ステップでの前記相対移動が行われている間に、前記接続切替ステップを繰り返し実行する形状測定機の制御方法。
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