JP7193308B2 - プロファイル測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は測定対象物のプロファイルを測定するプロファイル測定装置に関する。
変位測定装置は、三角測距の原理を用いて測定対象物の三次元形状を測定する。特許文献1によれば、変位測定装置は、測定対象物を切断するように帯状の測定光(平面的な測定光)を測定対象物の表面に照射し、当該測定対象物の表面から反射した光を受光素子により受光して高さ情報を得る(光切断法)。特許文献1では、静止状態の測定対象物に対して当該測定光の延びる方向と直交する方向に測定光が走査され、測定対象物の三次元形状が測定される。
特開2000-193428号公報
一般に、測定光をミラーで走査することで測定対象物の三次元形状を測定するモードはスキャンモードと呼ばれる。測定光を走査する代わりに、測定対象物を移動させることで、測定対象物の三次元形状を測定するモードはラインモードと呼ばれる。このような両方のモードを有する変位測定装置が提供されてもよい。
ところで、ラインモードでは、測定光の照射角度は常に一定であるため、スキャンモードと比較して誤差要因が少ない。それでも、ラインモードは、主に二つの誤差要因を有している。一つ目は、撮像素子を構成する複数の画素間を反射光が通過する際に一画素周期で発生する誤差である。二つ目は、測定対象物の表面状態に起因して発生する誤差である。このようにラインモードでは主に二つの誤差によって正確な測定結果が得られないことがある。そこで、本発明は、ラインモードにおける測定誤差を削減することを目的とする。
本発明は、たとえば、
光を出力する光源と、
前記光源から出力された光を平面的な測定光に変換して出力する変換光学系と、
前記変換光学系から出射された前記平面的な測定光が測定対象物を横断するように当該測定光を導光する導光光学系と、
前記測定対象物からの反射光を受光する受光部と、
三角測量の原理に基づき、前記受光部における前記反射光の入射位置に応じて、前記測定対象物における前記平面的な測定光の各反射位置の高さの集合体であるプロファイルを取得するプロファイル取得部と、
前記測定対象物の表面において第1方向に沿って線状に並んだ複数の反射位置が、当該第1方向とは異なる第2方向に対して位するように前記導光光学系を駆動する駆動部と、
静止した前記測定対象物の前記第2方向における異なる位置に前記平面的な測定光を順次照射するスキャンモードと、移動する前記測定対象物の前記第2方向における特定の位置に前記平面的な測定光を照射するラインモードとのいずれかを選択するモード選択部と、
を有し、
前記モード選択部によりラインモードが選択されている場合に、前記駆動部は、前記第1方向に沿って線状に並んだ複数の反射位置が前記第2方向に対して前記特定の位置に近接する複数の位置に微小変位するように前記導光光学系を駆動するとともに、前記プロファイル取得部は、当該微小変位ごとに前記高さの集合体である複数のサブプロファイルを取得して、当該複数のサブプロファイルを統計処理することで一つの前記プロファイルを取得することを特徴とするプロファイル測定装置を提供する。
本発明によれば、ラインモードにおける測定誤差が削減される。
変位測定装置の運用を説明する図である。 センサヘッドを下方から見た斜視図である。 センサヘッドの側部カバーを取り外した状態を示しており、センサヘッドの内部構造の一部透過図である。 センサヘッドの側部カバーを取り外した側面図である。 センサヘッドの光学系の分解斜視図である。 変位測定装置のブロック図である。 図7(A)及び図7(B)は、ラインモードを説明する図である。 図8(A)及び図8(B)は、スキャンモードを説明する図である。 変位測定装置による変位の測定原理を説明する模式図である。 変位測定装置による変位の測定原理を説明する模式図である。 アンプを説明する図である。 スキャンモードの設定処理を示すフローチャートである。 スキャンモードの運転処理を示すフローチャートである。 ラインモードの設定処理を示すフローチャートである。 ラインモードの運転処理を示すフローチャートである。 図15(A)及び図15(B)は、撮像素子に対する反射光の結像位置を説明する図である。 統計処理パラメータを示す表である。 設定UIを示す図である。 ラインモードの運転処理を示すフローチャートである。 ラインモードの運転処理を示すフローチャートである。 検出履歴の表示UIを示す図である。 レーザー位置の調整を説明する図である。 図22(A)及び図22(B)は、ツール枠サイズの追従処理を説明する図である。 図23(A)、図23(B)及び図23(C)は、センサヘッドの傾斜配置のアシストを説明する図である。
以下、本発明の実施形態が図面に基づいて詳細に説明される。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る変位測定装置1の運用時を模式的に示す。変位測定装置1は、測定対象物Wの所定位置の変位を測定する装置またはシステムであり、単に変位計と呼ばれてもよいし、測距計あるいは高さ変位計等と呼ばれてもよい。また、詳細は後述するが、測定光を走査するスキャンモードが使用される場合、変位測定装置1は、画像センサに変位計が追加された装置、あるいは変位計の測定箇所が可変になった装置と呼ばれてもよい。また、この実施形態では、測定対象物Wの各部の変位を測定することができるため、変位測定装置1は三次元測定システムと呼ばれてもよい。また、この実施形態では、変位測定のことは高さ測定と呼ばれうる。
図1では、測定対象物Wが搬送用ベルトコンベヤB等の搬送装置によって搬送されている場合、即ち測定対象物Wが移動している場合を示している。しかし、測定対象物Wは静止していてもよい。また、一度に測定可能な測定対象物Wの数は1つまたは複数であり、複数の測定対象物Wの所定位置の変位が一度に測定されてもよい。測定対象物Wの種類は特に限定されない。
(変位測定装置1の全体構成)
図1に示す例では、変位測定装置1は、複数のセンサヘッド2と、子機アンプ3と、親機アンプ4と、設定機器としてのモニタ装置5Aまたはパーソナルコンピュータ5Bとを備えている。センサヘッド2は1つであってもよく、設定機器5が不要な場合の最小構成としては、1つのセンサヘッド2と1つの親機アンプ4である。子機アンプ3と親機アンプ4が統合されたシステムであってもよい。
一つ目のセンサヘッド2は、接続線2aを介して子機アンプ3に接続され、相互通信可能に構成されている。二つ目のセンサヘッド2は、接続線2aを介して親機アンプ4に接続され、相互通信可能に構成されている。子機アンプ3は単独では動作することができず、親機アンプ4と接続し、親機アンプ4から電力の供給を受けて動作可能になる。また、子機アンプ3と親機アンプ4とは相互通信可能に構成されている。親機アンプ4には複数の子機アンプ3を接続することが可能になっている。本実施形態では、親機アンプ4のみにEthernet(登録商標)コネクタが設けられており、親機アンプ4も子機アンプ3も、このEthernet(登録商標)コネクタを介してモニタ装置5Aやパーソナルコンピュータ5Bと通信可能となっている。尚、子機アンプ3を省略する、または子機アンプ3の機能を親機アンプ4に取り込むことによって1つのアンプとすることもできる。また、子機アンプ3の機能および親機アンプ4の機能がセンサヘッド2に取り込まれてもよい。この場合、子機アンプ3の機能および親機アンプ4が省略される。さらに、上述したEthernet(登録商標)コネクタは、親機アンプ4のみならず、子機アンプ3に設けることとしても構わない。
外部機器6は、例えばプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)とすることができる。PLCは、搬送用ベルトコンベアB及び変位測定装置1をシーケンス制御するための制御装置である。PLCは汎用の装置であってもよい。
変位測定装置1は、その運用時において、外部機器6から接続線6aを介して、測定の開始タイミングを規定する測定開始トリガ信号を受信する。そして、変位測定装置1は、この測定開始トリガ信号に基づいて変位の測定や良否判定を行う。その結果は、接続線6aを介して外部機器6へ送信されるように構成することができる。なお、図1は、あくまで変位測定装置1のシステム構成を示す一例である。本発明はこれに限られず、親機アンプ4や子機アンプ3は、IO入出力を備え、直接、外部機器6に接続されていてもよい。この場合、外部機器6からトリガ信号や結果出力信号などの物理的な信号が、外部機器6との間でやりとりされる。また、親機アンプ4にアナログ出力が設けられていてもよい。また、親機アンプ4及び子機アンプ3は、上述したEthernet(登録商標)コネクタを介して、外部機器6と通信してもよい。この場合、Ethernet(登録商標)/IPやPROFINET等、各種公知の通信プロトコルを利用して通信してもよい。
変位測定装置1の運用時には、変位測定装置1と外部機器6との間で、接続線6aを介して測定開始トリガ信号の入力と結果の出力が繰り返し行われる。なお、測定開始トリガ信号の入力や結果の出力は、上述したように、変位測定装置1と外部機器6との間の接続線6aを介して行ってもよいし、それ以外の図示しない通信線を介して行ってもよい。例えば、測定対象物Wの到着を検知するためのセンサ(図示せず)と変位測定装置1とを直接的に接続し、そのセンサから変位測定装置1へ測定開始トリガ信号を入力するようにしてもよい。変位測定装置1は、内部で生成する内部トリガによって動作するように構成することもできる。このように、変位測定装置1は、定期的に内部トリガを発行するモードを有していてもよい。
モニタ装置5Aとパーソナルコンピュータ5Bのうち、一方が親機アンプ4に対して接続線5aを介して接続され、相互通信可能に構成されているが、モニタ装置5Aとパーソナルコンピュータ5Bの両方が親機アンプ4に接続されていてもよい。モニタ装置5A及びパーソナルコンピュータ5Bは、変位測定装置1の各種設定や操作を行う操作装置であるとともに、センサヘッド2で撮像された画像や処理後の画像、各種測定値、測定結果、判定結果等を表示する表示装置でもある。モニタ装置5Aは専用品であるが、パーソナルコンピュータ5Bは汎用品を使用することができる。なお、モニタ装置5Aとして、いわゆるプログラマブル表示器などの汎用品を使用してもよいことは言うまでもない。
センサヘッド2と子機アンプ3または親機アンプ4との間の通信、親機アンプ4とモニタ装置5Aまたはパーソナルコンピュータ5Bとの間の通信、親機アンプ4と外部機器6との間の通信は、有線によるものであってもよいし、無線によるものであってもよい。親機アンプ4の通信ユニットは、特に限定されるものではないが、例えば、EtherNet/IP、PROFINET、CC-Link、DeviceNet、EtherCAT、PROFIBUS、BCD、RS-232C等を挙げることができる。
(モニタ装置5A及びパーソナルコンピュータ5B)
モニタ装置5A及びパーソナルコンピュータ5Bは、それぞれ、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示デバイスで構成された表示部8を備えている。表示部8には、後述するように、センサヘッド2で撮像された画像や、子機アンプ3や親機アンプ4で生成された画像、各種インターフェース等を表示することができるようになっている。
モニタ装置5Aは、タッチパネル式の入力部9を備えており、使用者が表示部8上のどこにタッチしたか、その入力操作を受け付けることができるように構成されている。パーソナルコンピュータ5Bは、キーボードやマウス、タッチパッド、タッチパネル等からなる入力部9を備えており、モニタ装置5Aと同様に入力操作を受け付けることができるように構成されている。タッチ操作は、例えばペンによる操作や指による操作であってもよい。
(センサヘッド2の構成)
図2はセンサヘッド2の斜視図である。センサヘッド2は、ハウジング50を有している。ハウジング50を構成する複数の面のうち、測定対象物Wと対向する面には、端壁部51が設けられている。端壁部51はハウジング50の長手方向に延在している。端壁部51は、投光モジュール10(図3ほか)から照射された測定光が出射する投光窓51aと、測定対象物Wから反射した照明光が入射する受光窓51bとを有している。投光窓51aと受光窓51bは透明な部材で覆われている。尚、受光窓51bからは照明部30による照明光が照射される。また、ここでいう「透明な部材」は、バンドパスフィルタであってもよい。要するに、レーザーやLEDなどの測定光の波長をブロックしない部材であれば、如何なる部材であっても構わない。さらに、投光窓51aは「投光窓部」の一例であり、受光窓51bは、「受光窓部」の一例である。投光窓51aと受光窓51bは分離されていてもよいし、一体化されていてもよい。たとえば、投光窓51aとして機能する部材と受光窓51bとして機能する部材とがそれぞれ独立した二枚の部材であってもよい。また、一枚の透光性を有する部材の一部の領域が投光窓51aとして機能し、他の一部の領域が受光窓51bと機能してもよい。
図3ないし図5が示すように、ハウジング50は、測定光を測定対象物Wに照射するための投光モジュール10と、角度検知センサ22と、測定対象物に一様な照明光を照射するための照明部30と、測定対象物Wから反射した測定光を受光する測定用受光部40とを収容している。図2ないし図5はセンサヘッド2の上下方向を規定しているが、これは説明の便宜を図るためである。上方向は、運用時のセンサヘッド2の姿勢を限定するものではない。測定対象物Wを測定可能である限り、どのような向き及び姿勢でセンサヘッド2が使用されてもよい。
(ハウジング50の構成)
図2ないし図4が示すように、ハウジング50は全体として細長い形状を有している。投光モジュール10は、ハウジング50の内部において長手方向の一方側に偏位した状態で該ハウジング50に固定されている。ハウジング50の長手方向の一方側とは図4における右側である。照明部30及び測定用受光部40は、ハウジング50の内部において長手方向の他方側に偏位した状態で該ハウジング50に固定されている。ハウジング50の長手方向の他方側とは図4における左側である。
(投光モジュール10の構成)
図3ないし図5が示すように、投光モジュール10は、投光部10aと、走査部としてのMEMSミラー15と、これらが取り付けられるモジュール化部材10bとを有している。投光部10aは、測定光源としてのレーザー12と、該レーザー12からの光が入射するコリメートレンズ13及びシリンドリカルレンズ14とを有している。投光部10aは、図3等が示す第1方向に延びる帯状の測定光(平面状の光ビーム)を生成して測定対象物Wに照射する。なお、帯状の測定光が平面に入射すると、平面上に形成される測定光のビームスポットは線のよう見える。このため、帯状の測定光は、ライン光と呼ばれることもある。測定光源はレーザー12以外の光源であってもよい。
レーザー12、コリメートレンズ13及びシリンドリカルレンズ14は、モジュール化部材10bに固定されており、相互の相対的な位置関係が維持されている。コリメートレンズ13がシリンドリカルレンズ14よりもレーザー12に近い側に配置されている。コリメートレンズ13は、レーザー12から出射された測定光の光線を平行化するためのレンズである。シリンドリカルレンズ14は、第1方向に長軸を有するように配置されており、コリメートレンズ13から出射された測定光が入射し、第1方向に長い帯状の測定光を生成するためのレンズである。従って、レーザー12から出力された測定光はコリメートレンズ13を通過することによって平行化されてからシリンドリカルレンズ14に入射して第1方向に長い帯状の測定光になる。また、コリメートレンズ13及びシリンドリカルレンズ14との間には絞り部材16が配設されている。コリメートレンズ13、シリンドリカルレンズ14および絞り部材16は、投光レンズの一例である。投光レンズの構成はこれに限られるものではない。
(MEMSミラー15の構成)
MEMSミラー15は、投光部10aのシリンドリカルレンズ14から出射された測定光を、第1方向と交差する第2方向(図3等)に走査することが可能に構成された部材である。この実施形態では、第2方向が第1方向に対して直交しているが、これに限られるものではなく、第1方向と第2方向との交差角度は任意に設定することができる。また、図1において第1方向を搬送用ベルトコンベアBの幅方向とし、第2方向を搬送用ベルトコンベアBによる搬送方向とすることもできるし、その逆にすることもできる。
MEMSミラー15は、測定光を第2方向に走査可能な走査ミラー15cと、この走査ミラー15cを動かす駆動部15bとを有している。駆動部15bは、ミラー15cに設けられた永久磁石と作用する電磁石(コイル)などである。ミラー15cに電磁石が設けられてもよい。走査ミラー15cがシリンドリカルレンズ14の光出射面と対向するように、MEMSミラー15がモジュール化部材10bに固定されている。MEMSとは、Micro Electro Mechanical Systemsのことであり、いわゆる微小電気機械システムのことである。この微小電気機械システムを用いることで、小型化を図りながら、走査ミラー15cの角度、即ち測定光の反射角度(測定光の照射角度)を高速でかつ小ピッチで変更することができるように構成されている。なお、MEMSミラー15は、別の言い方をすれば、1軸で回転可能な1枚のミラーである。また、2軸からなるMEMSミラーも考えられる。この場合、シリンドリカルレンズ14が省略可能となる。すなわち、2軸のうちの一方の軸がレーザー走査を行うとともに、他方の軸がレーザーを広げ(シリンドリカルレンズ14と同等の機能をもたせ)てもよい。
モジュール化部材10bは、MEMSミラー15で反射された測定光を外部に照射させることができるように透光部を有している。このモジュール化部材10bの透光部がハウジング50の投光窓51aに向くように、モジュール化部材10bがハウジング50に固定されている。従って、MEMSミラー15で反射された測定光は、モジュール化部材10bの透光部及びハウジング50の投光窓51aを通って測定対象物Wに照射されることになる。
走査部は、MEMSミラー15以外にも、ガルバノミラー、ステッピングモーターで回動するミラー等で構成することができ、測定光を走査可能なデバイスであればよい。
(測定用受光部40の構成)
図3が示すように、測定用受光部40は、測定対象物Wから反射した測定光を受光し、変位測定用の受光量分布を出力するとともに、測定対象物Wから反射した照明光(照明部30から照射された光)を受光し、画像生成用の受光量分布を出力する2次元配列の受光素子からなるイメージセンサで構成することができる。この実施形態では、集光光学系41を有しており、測定光及び照明光は集光光学系41を通して測定用受光部40の受光素子に達することになる。測定用受光部40の受光素子は特に限定されるものではないが、集光光学系41を通して得られた光の強度を電気信号に変換するCCD(charge-coupled device)イメージセンサやCMOSイメージセンサ(complementary metal oxide semiconductor)等である。集光光学系41は、外部から入射する光を集光するための光学系であり、典型的には一以上の光学レンズを有している。集光光学系41の光軸と、投光部10aの光軸とは交差する関係となっている。
(照明部30の構成)
図5などが示すように、照明部30は、第1方向または第2方向に互いに離れて配設された複数の発光ダイオードを有しており、測定対象物Wに対して異なる方向から光を照射可能に構成されている。照明部30は、測定対象物Wの輝度画像を取得する際に点灯し、帯状の測定光が出力される際には消灯する。照明部30は、第1発光ダイオード31、第2発光ダイオード32、第3発光ダイオード33及び第4発光ダイオード34と、これら発光ダイオード31~34が取り付けられる板状の取付部材30aとを有している。取付部材30aは、ハウジング50の端壁部51に沿うようにかつ受光窓51bに臨むように配設されている。取付部材30aの中央部には、該取付部材30aを上下方向に貫通する貫通孔30bが形成されている。この貫通孔30bと一致するように、集光光学系41の入射側が配置されており、測定対象物Wで反射した測定光及び照明光は取付部材30aの貫通孔30bを通って集光光学系41に入射するようになっている。
第1~第4発光ダイオード31~34は、取付部材30aの貫通孔30bを囲むように配置され、下方に光を照射する姿勢となっている。したがって、第1~第4発光ダイオード31~34の光照射方向と、測定光の光軸とは交差する関係になる。
第1発光ダイオード31と第2発光ダイオード32とは互いに第1方向に離れており、第1発光ダイオード31と第3発光ダイオード33とは互いに第2方向に離れている。また、第2発光ダイオード32と第4発光ダイオード34とは互いに第2方向に離れており、第3発光ダイオード33と第4発光ダイオード34とは互いに第1方向に離れている。これにより、集光光学系41の光軸の周囲の4方向から測定対象物Wに対して照明光を照射することが可能になる。
この実施形態では、照明部30がセンサヘッド2に設けられていて測定用受光部40と一体化されているが、これに限らず、照明部30をセンサヘッド2と別体としてもよい。また、発光ダイオードの数は4つに限られるものではなく、任意の数にすることができる。
(角度検知センサ22の構成)
図5が示すように、角度検知センサ22は、測定対象物Wの測定位置を含む領域に測定光が照射されたときのMEMSミラー15による測定光の走査角度を検出するためのセンサである。角度検知センサ22は、MEMSミラー15の走査ミラー15cにより走査される帯状の測定光の第1方向端部の光が受光可能な位置に設けられている。
(センサヘッド2とアンプの電気的な構成)
図6が示すように、センサヘッド2はアンプ通信部20とトリガ検知部21とを備えている。アンプ通信部20は、子機アンプ3や親機アンプ4と通信する通信回路であり、センサヘッド2と子機アンプ3や親機アンプ4との間で信号の送受を行っている。トリガ検知部21は、子機アンプ3や親機アンプ4から出力されるトリガ信号を検知する。トリガ検知部21は、トリガ信号を検知するとセンサヘッド2の各部に変位の測定を行うために必要となる各種の信号を出力する。なお、本実施形態では、センサヘッド2の構成として、子機アンプ3や親機アンプ4から出力されたトリガ信号を検知する構成が採用されている。例えば後述するラインモードにおいて、センサヘッド2が自動的にトリガ信号を生成してもよい。この場合、センサヘッド2がトリガ信号を生成するトリガ信号生成部を有していてもよい。
レーザー制御部12aは、レーザー12からのレーザー光の出力/停止制御と出力光量制御を実行する。ミラー制御部15aは、MEMSミラー15の動作、即ち走査ミラー15cの角度調整、変更を実行する。撮像制御部40aは、測定用受光部40による受光制御(例えば、露光時間や受光ゲインなどの制御)を実行する。照明制御部35は、第1~第4発光ダイオード31~34の点灯/消灯制御や明るさ調整を実行する。
角度検知センサ22は、第2方向に並んだ複数の画素を有する1次元の受光素子22aと、演算処理を行う角度検出部22bとを有している。図6では角度検出部22bが角度検知センサ22に設けられているが、ヘッドを制御するFPGAに設けられてもよい。測定光の第1方向端部の光を受光素子22aに入射させると、第2方向に並んだ複数の画素のうち、いずれかの画素及びその画素近傍の画素に該光が当たることになり、画素間で受光量に明確な差が生じることになる。第2方向に並んだ複数の画素のうち、受光量が最も高くなる画素と、測定光の走査ミラー15cからの出射角度とを予め得ておけば、角度検出部22bが受光素子22aから出力された受光量分布に基づいて測定光の走査ミラー15cからの出射角度を検出することができる。測定光の走査ミラー15cからの測定光の出射角度は走査ミラー15cの照射角度と呼ばれてもよい。よって、角度検出部22bは走査ミラー15cの照射角度を検出することもできる。受光素子22aは、1次元のCMOSイメージセンサであってもよいし、1次元の光位置センサ(PSD:Position Sensitive Detector)であってもよい。
また、角度検知センサ22の構成は上述した構成に限られるものではなく、測定光の光源とは別に角度検出用の参照光を照射する光源を設け、参照光を走査ミラー15cに向けて当て、走査ミラー15cからの反射光を光位置センサ等に入射させ、その出力に基づいて角度情報を得る構成であってもよい。また、MEMSミラー15の内部に角度検知センサを内蔵していてもよい。この場合、例えば逆起電力方式のセンサやピエゾ信号方式のセンサ等がある。本実施形態は、走査部としてMEMSミラー15を採用している。走査部としてガルバノミラーが採用された場合、角度検知センサ22としては、ガルバノミラーからの(リアルタイム)角度フィードバックを検出するセンサが利用可能である。
(設定情報記憶部23の構成)
図6に示すように、センサヘッド2は、各種メモリ等で構成された設定情報記憶部23を有している。設定情報記憶部23には、子機アンプ3や親機アンプ4から送信された様々な設定情報を記憶することができるようになっている。設定情報記憶部23に記憶される具体的な内容については後述する。設定情報記憶部23は、子機アンプ3や親機アンプ4に搭載されていてもよいし、センサヘッド2と子機アンプ3の両方に搭載されていてもよい。
(ラインモードとスキャンモード)
図7(A)は測定対象物Wの一例を示している。図7(B)はラインモードを説明する図である。ラインモードでは測定対象物Wが矢印の方向へ一定の搬送速度で搬送される。センサヘッド2は帯状の測定光60を所定のサンプリング間隔で照射し、反射光を受光することで、複数の線状のビームスポット61における高さ情報を取得する。各ビームスポット61における高さ情報の集合体はプロファイルと呼ばれてもよい。つまり、プロファイルは、帯状の測定光60が測定対象物Wを切断するように照射されることで生じる線状のビームスポット61の形成位置の高さ情報の集合体である。第2方向においてそれぞれ異なる位置で取得された複数のプロファイルは、測定対象物Wの三次元形状を示す情報となる。
図8(A)および図8(B)はスキャンモードを説明する図である。スキャンモードでは測定対象物Wは静止している。センサヘッド2は測定光の照射角度を変更することで、第2方向において線状のビームスポット61が形成される位置を変更する。これにより、測定対象物Wにおける複数のプロファイルが取得される。
(測定原理の説明)
ここでセンサヘッド2により得られた各情報に基づいて測定対象物Wの所定位置の変位を測定する原理について説明する。図9Aおよび図9Bが示すように、基本的には三角測距の原理が用いられる。図9Aは本実施形態で採用している方式を示し、図9Bは変形例となる方式を示しているが、いずれが採用されても構わない。ラインモードでは、MEMSミラー15の角度が略固定される(後述するように微小変位させてもよい)。スキャンモードでは、MEMSミラー15の角度が可変される。つまり、MEMSミラー15が投光部10aから照射された測定光を第2方向において走査することで、測定光が測定対象物Wに照射される。符号W1は、測定対象物Wの相対的に高い面を示し、符号W2は、測定対象物Wの相対的に低い面を示している。以下、図9Aの測定原理と、図9Bの測定原理(変形例)について詳述する。
図9Aでは、測定対象物Wの高さをZ、投光軸角度をθ2とする。投光軸角度θ2は、角度検知センサ22により検知可能である。三角測距の原理に従えば、測定用受光部40における第2方向(Y方向)の位置y(Y座標)と、投光軸角度θ2が求まれば、Zは一意に特定することができる。そこで、y、θ2、Zの各値を実験によって様々なパターンで計測し、(y,θ2,Z)を一組とするデータセットを、テーブルとして変位測定装置1に予め記憶させておくことができる。変位測定装置1の運用時には、検出されたyとθ2から、テーブルを参照してZを得ることができる。また、テーブルにない値は、補間処理によって得ることができる。さらに、変位測定装置1に予めテーブルを記憶させておかなくても、(y,θ2)からZを求めるための近似式を用意しておき、変位測定装置1の運用時には、その近似式を使ってZを算出するようにしてもよい。
ここで、図9Aでは、第2方向(Y方向)における測定位置(Y座標)と投光軸角度θ2とに基づいて高さZを求めるようにしているが、本発明はこれに留まらず、第1方向(図9Aでは紙面奥行方向)及び第2方向における測定位置(X座標及びY座標)と投光軸角度θ2とに基づいて高さZを求めるようにしてもよい。これは、本来、第1方向に真っ直ぐ延びた測定光(レーザー)と、測定用受光部40の受光素子22aの並び方向(図9Aでは紙面奥行方向)とは、完全に平行であることが望ましいところ、製造時の組み付けズレによって、これらが非平行となる場合がある。また、光学バラつきによって、レーザー自体が第1方向に沿って湾曲した形状になる場合もある。このような場合に、第2方向のY座標だけで測定位置を決めると、正しい変位測定が困難になる。そこで、第1方向(X方向)における測定位置(X座標)も加味した上で、高さZを求めてもよい。つまり、x、y、θ2、Zの各値を実験によって様々なパターンで計測し、(x,y,θ2,Z)を一組とするデータセットを、テーブルとして変位測定装置1に予め記憶させておく。そして、運用時には、(x,y,θ2)という3つのパラメータに基づいて、高さZを求めるようにしてもよい。これにより、より高精度な変位測定が可能になる。なお、上述したように、テーブルを記憶する方式に留まらず、運用時に近似式を使ってZを算出するようにしても構わない。
次に図9Bを参照して変形例について説明する。図9Bでは、測定対象物Wの高さをZ、投受光間距離をA(図9B中の矢印参照)、受光軸角度をθ1、投光軸角度をθ2とする。受光軸角度θ1は測定用受光部40における測定光の受光位置により検出可能であり、また、投光軸角度θ2は角度検知センサ22により検出可能である。Aは既知であり、変位測定装置1に記憶させておく。Zは、特定周知の計算式により、A、θ1及びθ2を用いて算出することが可能である。特定の計算式について一例を挙げる。まず、図9Bの右方向を+X方向、図9Bの上方向を+Y方向とする、2次元座標平面を考え、その座標平面の原点を、MEMSミラー15の回転軸の位置とする。すると、図9において角度θ2で示す投光軸の直線は、y=tanθ2(直線の傾き)×xという1次方程式で表される。また、図9Bにおいて角度θ1で示す受光軸の直線は、y=tanθ1(直線の傾き)×x+Atanθ1(切片)という1次方程式で表される。Zは、これら両直線の交点のy座標に相当するから、連立1次方程式を解いてy座標を求めると、-{Atanθ1tanθ2/(tanθ2-tanθ1)}で表される。すなわち、MEMSミラー15の回転軸の位置から符号W2までの距離は、このy座標の絶対値である。そして、MEMSミラー15の回転軸の位置からハウジング50までの距離は既知であるので、その分を差し引くと、Zを求めることができる。なお、このような計算式で算出してもよいし、Z、θ1、θ2の各値を実験によって様々なパターンで計測し、テーブルとして変位測定装置1に記憶させておき、変位測定装置1の運用時には、検出されたθ1、θ2からテーブルを参照してZを得ることもできる。テーブルに無い値は補間処理によって得ることができる。テーブルを用いることなく、都度、計算するようにしてもよい。なお、図9Bに示す受光軸角度をθ1は、受光量分布の第2方向におけるピーク位置と一対一の対応関係にある。
(アンプの構成)
図10は子機アンプ3の構成(或いは、親機アンプ4の構成)について示している。以下の説明では、子機アンプ3が各機能を実行するものとして説明するが、これら機能の全てを子機アンプ3が備えていてもよいし、一部または全部を親機アンプ4が備えていてもよい。また、子機アンプ3の機能の一部または全部をセンサヘッド2が備えていてもよい。さらに、子機アンプ3の機能の一部または全部をモニタ装置5Aまたはパーソナルコンピュータ5Bが備えていてもよい。
子機アンプ3は、センサヘッド通信部300と、トリガ制御部301と、記憶部320とを備えている。センサヘッド通信部300は、センサヘッド2と通信する部分であり、子機アンプ3とセンサヘッド2との間で信号の送受を行っている。トリガ制御部301は、トリガ信号をセンサヘッド2へ送出する部分である。外部機器6から接続線6aを介して測定の開始タイミングを規定する測定開始トリガ信号が入力されると、トリガ制御部301がトリガ信号を生成して送出するように構成されている。トリガ信号は周期的なトリガ信号であってもよい。
(輝度画像生成部302の構成)
輝度画像生成部302は、測定対象物Wから反射した照明光をセンサヘッド2の測定用受光部40が受光したときに測定用受光部40から出力される画像生成用の受光量を得て、その画像生成用の受光量分布に基づいて測定対象物の輝度画像を生成するように構成されている。生成される輝度画像は、測定用受光部40から出力される輝度値が低いほど黒く、輝度値が高いほど白くなる画像であり、白黒画像であってもよいし、カラー画像であってもよい。なお、輝度画像の生成方法については、如何なる方法が採用されても構わない。例えば、輝度測定用の受光量分布がそのまま輝度画像として採用されてもよいし、或いは、センサヘッド2における前処理として、FPN(Fixed Pattern Noise)補正やHDR(High-dynamic- range)補正などの各種処理を行ってもよいし、子機アンプ3における前処理として、ハレーション除去を実行するための合成処理を行ってもよい。
輝度画像生成部302で生成された輝度画像は、ユーザーインターフェースに組み込まれた状態で表示部8に表示される。ユーザーインターフェースは、UI生成部303によって生成される。
表示部8は、輝度画像上のX座標が第1方向の座標となり、輝度画像上のY座標が第2方向の座標となるように、該輝度画像を表示するように構成されている。表示部8に表示された状態にある輝度画像上のX方向は横方向であり、Y方向は縦方向である。
(設定部304の構成)
設定部304は、表示部8に表示された輝度画像上で、変位の測定を行う測定位置の設定を受け付ける部分である。使用者が、測定対象物Wの中で変位の測定を行いたい部分があるとき、その部分を表示部8に表示された輝度画像上でタッチ操作すると、設定部304がタッチ操作された位置を例えばXY座標で特定し、特定された位置を測定位置として設定する。つまり、測定位置の入力操作が行われたことを検出して測定位置を特定する。これにより、使用者による測定位置の設定を受け付けることができる。
(エッジ抽出部306の構成)
エッジ抽出部306は、輝度画像における測定対象物Wのエッジを抽出するように構成された部分である。エッジとは、広義には測定対象物Wの輪郭、外形線と定義できる。エッジ抽出処理自体は従来から周知の手法を用いることができ、例えば、輝度画像上の各画素の画素値を取得し、輝度画像上の画素値の変化がエッジ検出用のしきい値以上となる領域が存在する場合に、その境界部分がエッジであるとして抽出する。エッジ抽出の閾値は使用者が任意に調整することができる。
具体的には、測定対象物Wの輪郭、外形線であると推定される部位がエッジとして抽出される。測定対象物Wのエッジは、エッジ表示線にて表示される。エッジ表示線は、例えば、太線、破線、赤色や黄色等の目立つ色の線等で構成することができるが、これらに限られるものではなく、点滅表示する形態等であってもよい。
(補正情報記憶部320aの構成)
補正情報記憶部320aは、設定部304により設定された、測定対象物Wの位置を補正するための情報を記憶している。位置補正の基準となり得る情報としては、例えば、輝度画像生成部302で生成された輝度画像の一部、輝度画像の輝度情報、エッジ抽出部306で抽出されたエッジに関するエッジ情報等を挙げることができる。位置補正用情報を輝度画像の一部とする場合、その画像をテンプレート画像と呼ぶこともできる。
輝度画像の一部とは、輝度画像生成部302で生成された輝度画像のうち、測定対象物Wの一部を示す画像とすることができ、測定対象物Wの位置及び姿勢を特定できるような範囲や位置の画像が好ましい。また、輝度画像の輝度情報とは、各画素の輝度値とすることができ、この場合も測定対象物Wの位置及び姿勢を特定できるような範囲や位置の画素値が好ましい。さらに、エッジ抽出部306で抽出されたエッジに関するエッジ情報とは、エッジ線の形状、長さ、エッジ線の個数、複数のエッジ線の相対位置座標等とすることができ、この場合も測定対象物Wの位置及び姿勢を特定可能なエッジ情報が好ましい。
この位置補正用情報を記憶するタイミングは、エッジ抽出が完了した時点としてもよいし、後述するように、1つのプログラムの設定が完了した時点としてもよい。補正情報記憶部320aには、テンプレート画像とエッジ情報とを関連付けて記憶させてもよいし、テンプレート画像を記憶させずにエッジ情報を記憶させるようにしてもよい。
(位置補正部307の構成)
位置補正部307は、変位測定装置1がスキャンモード及びラインモードで運転している時に、輝度画像生成部302により新たに生成された輝度画像上で、補正情報記憶部320aに記憶された位置補正用情報を用いて測定対象物Wの位置及び姿勢を特定し、相対位置情報を用いて測定位置の補正を行うように構成されている。
例えば、位置補正用情報としてテンプレート画像が記憶されている場合は、新たに生成された輝度画像にテンプレート画像が含まれているか否かを正規化相関によって検出し、テンプレート画像が含まれていることが検出された場合には、設定時におけるテンプレート画像の位置及び姿勢となるように、新たに生成された輝度画像を移動させるとともに、回転等させて、当該輝度画像の位置及び姿勢の補正を行う。このとき、テンプレート画像と測定位置との相対位置情報に基づいて新たに生成された輝度画像上の測定位置が同時に補正されることになる。
位置補正用情報としてエッジ情報が記憶されている場合には、対応するエッジが新たに生成された輝度画像に含まれているか否か検出し、対応するエッジが含まれていることが検出された場合には、設定時における輝度画像の位置及び姿勢となるように、新たに生成された輝度画像を移動させるとともに、回転等させて、当該輝度画像の位置及び姿勢の補正を行う。このとき、エッジ情報と測定位置との相対位置情報に基づいて新たに生成された輝度画像上の測定位置が同時に補正されることになる。
従って、実際の測定対象物Wの測定現場で測定対象物Wの位置や姿勢が変化したとしても、一定の位置及び姿勢に補正した上で測定を行うことが可能になる。なお、位置と姿勢の補正方法には、幾つか種類がある。上述したように、輝度画像を移動させたり回転させたりして、輝度画像の位置及び姿勢の補正を行ってもよいし、或いは、測定ツール用の領域(ツール枠)を移動させたり回転させたりして、位置補正を行うようにしてもよい。また、変位測定装置1がラインモードで運転している時には、上述したように、高さプロファイル上でエッジ抽出が行われ、抽出されたエッジ情報と測定位置との相対位置情報に基づいて、位置補正を行うようにしてもよい。
(測定ツール選択部308の構成)
測定ツール選択部308は、複数の測定ツールの中から1つまたは複数を選択可能にする部分である。測定ツールは、例えば測定対象物Wの段差の大きさを測定する段差ツール、測定対象物Wの所定位置の高さを測定する高さツール、後述する高さ面積ツール、測定対象物Wの位置を補正する位置補正ツール、測定対象物Wの所定範囲内の最小、最大高さを求めるMAX/MINツール等があるが、これら以外の測定ツールを設けてもよい。
(測定制御部305の構成)
測定制御部305は、設定部304により設定された測定位置及び設定部304により設定された変位測定範囲に測定光が照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御するように構成されており、このとき、設定部304で受け付けた領域のみに測定光が照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御するようにしてもよい。また、測定制御部305は、測定位置の輝度画像上におけるY座標に基づいて、MEMSミラー15による測定光の走査範囲を変更するように構成することができ、具体的には、測定位置のY座標(及び/又はX座標)と、変位測定を行う変位測定範囲とに基づいて、MEMSミラー15による走査範囲を当該MEMSミラー15により走査が可能な走査可能範囲よりも狭く設定する。
(モード選択部309の構成)
モード選択部309は、変位測定装置1の運転時におけるモードの選択を可能にする部分であり、MEMSミラー15による走査を行わずに測定光を測定対象物Wに照射するラインモードと、測定光をMEMSミラー15によって走査して測定対象物Wに照射するスキャンモードとのうち、任意のモードを使用者が選択できる。ラインモードで変位を測定可能な場合には、測定光を走査しない分、高速に測定を完了することができる。一方、広い範囲を測定する場合にはスキャンモードで対応することができる。ラインモードとスキャンモードの選択手段は、例えばUI生成部303でモード選択用のユーザーインターフェース(図示せず)を生成して表示部8に表示させ、使用者の選択をユーザーインターフェース上の操作によって受け付ける構成とすることができる。
測定制御部305は、モード選択部309によりスキャンモードが選択されている場合に、測定対象物WのY方向(第2方向)の異なる位置に測定光が順次照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御する。一方、測定制御部305は、モード選択部309によりラインモードが選択されている場合に、測定対象物Wの第2方向の同一の位置に測定光が照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御するように構成されている。これによりモードの切替が実行される。
測定制御部305は、モード選択部309によりラインモードが選択されている場合に、走査ミラー15cを動作させずに、測定対象物Wの第2方向の同一の位置に測定光を照射するように構成されている。また、測定制御部305は、モード選択部309によりラインモードが選択されている場合に、走査ミラー15cを動作させて、第2方向の互いに近接する複数の位置に測定光を照射するように構成されている。
スキャンモードとラインモードとのいずれが選択されているかは、記憶部320の設定情報記憶部320fに記憶されている。
(出射方向調整部310の構成)
出射方向調整部310は、モード選択部309によりラインモードが選択されている場合に、測定光の出射方向を第2方向について調整するための部分である。出射方向の調整は例えば使用者がユーザーインターフェース上で行うことができる。
(照射角度特定部311の構成)
照射角度特定部311は、測定用受光部40から出力される測定位置に対応する受光素子の画素位置の受光量を連続的に取得し、測定光が測定位置に照射されたときの走査ミラー15cの照射角度を特定する部分である。測定対象物Wの測定位置を含む領域に測定光が照射されたときのMEMSミラー15による測定光の走査角度は、上述した角度検知センサ22で取得することができ、この角度検知センサ22からの出力値に基づいて、測定光が測定位置に照射されたときの走査ミラー15cの照射角度を算出することができる。得られた走査ミラー15cの照射角度は、測定光が測定位置に照射されたときの走査ミラー15cの照射角度として特定される。特定された走査ミラー15cの照射角度は記憶部320に記憶される。なお、測定光の照射角度を特定するにあたり、角度検知センサ22を用いなくても、MEMSミラー15への駆動信号に基づいて大まかな照射角度は特定することができる。しかし、温度特性の変化や経時変化などを考慮すると、正確な照射角度を知るためには、角度検知センサ22等によって角度測定することが好ましい。
(変位測定部312の構成)
変位測定部312が用いている測定原理は、上述した三角測距の原理である。変位測定部312は、設定部304により設定された測定位置に照射された測定光が該測定位置から反射して測定用受光部40で受光されることによって測定用受光部40から出力された変位測定用の受光量分布に基づいて、該測定位置の変位を測定する。測定結果は、測定データ記憶部320eに記憶させることができる。
表示部8は、変位測定部312により測定された測定位置の変位を、当該変位測定部312により測定が可能な最大変位測定範囲との相対的な位置関係で表示するように構成されている。位置補正が行われた場合には、位置補正部307により補正された測定位置に照射された測定光が該測定位置から反射して測定用受光部40で受光されることになる。変位測定部312は、位置補正が行われた場合にも、測定用受光部40から出力された変位測定用の受光量分布に基づいて、該測定位置の変位を測定することができる。
また、変位測定部312は、三角測距の原理を利用することで、測定用受光部40から出力された変位測定用の受光量分布を取得するとともに、測定位置に測定光が照射された際に角度検出部22bで検出された走査ミラー15cの角度(第2照射角度)と、測定位置のY方向(第2方向)の位置とに基づいて、該測定位置の変位を測定することができる。さらに、上述したように、Y方向(第2方向)の位置に留まらず、X方向(第1方向)の位置にも基づいて、測定位置の変位が測定されてもよい。具体的には、製造出荷時に、校正用データを記憶しておくことで対応できる。例えば、測定光を照射した状態で、校正用プレートを任意の高さZに配置して、輝度画像を撮像し、そのときの測定光が延びる方向を認識する。仮に、受光素子22aの長手方向と非平行になっていたり、湾曲したりしていれば、そのズレ分を校正用データとして記憶しておく。また、校正用プレートを、任意の高さZとは異なる複数の高さに配置変更し、その都度、輝度画像を撮像し、そのときの測定光が延びる方向を認識する。これにより、各高さZにおける校正用データを取得・記憶することができる。運転時には、測定位置のX方向(第1方向)の位置(X座標)に基づいて、上述した校正用データを使用して、正確な測定位置の変位を測定してもよい。
変位測定部312は、照射角度特定部311により特定された照射角度と、測定光が測定位置に照射されたときの受光量分布のピーク位置とに基づいて、該測定位置の変位を測定することもできる。なお、本実施形態では、ピーク位置として受光量分布が最大となる位置を求めているが、「ピーク位置」の特定方法は様々ある。例えば、仮に、受光量分布のピークが複数ある場合には、それらのピークを通るように補間曲線(2次曲線や3次曲線など)を求め、その補間曲線が最大となる位置を求めてもよい。他にも例えば、受光量分布のピークが複数ある場合に、それらのピークから最大ピークを推定して、ピーク位置を求めてもよい。
第1高さデータ及び第2高さデータはマスターデータであり、輝度画像と共に保存される3次元データを構成している。第1高さデータ及び第2高さデータを保持しておくことで、例えば設定時に測定ツールで測定しようとすると、測定位置に測定光を照射することなく、第1高さデータまたは第2高さデータから変位を取得して直ちに表示させることができる。また、一旦設定した後、測定ツールの位置を微調整する場合に、再度マスターとなる測定対象物Wを用意しなくても、変更後の測定位置の変位を出すことができる。
高さデータは、1つであってもよいが、測定光のピッチが異なる第1高さデータ及び第2高さデータを保持しておくことで、測定ツール毎、測定ツールの大きさ毎に、対応した高さデータから変位を読み出して表示することができる(MAX/MINツールや高さ面積ツールについては、大又は小の平均サイズ設定によりピッチを変えてもよい)。例えば、細かいピッチで測定したマスターデータを1つ保持して、間引いて使うことも考えられるが、間引いて作ったマスターデータでは最終処理と完全に一致しないことがあるので、複数の測定光のピッチが異なる高さデータを保持しておくのが好ましい。高さデータは、記憶部320の高さデータ記憶部320bに記憶される。
また、変位測定部312は、モード選択部309によりラインモードが選択されている場合に、測定光が照射される都度、測定用受光部40から出力された変位測定用の受光量分布を取得して測定対象物の変位を複数回測定する。また、変位測定部312は、得られた複数の変位を平均化処理するように構成することもできる。なお、本明細書における「平均化」とは、狭義の意味での平均に留まらず、例えばトリム平均やメディアン等も含む広い概念である。
(良否判定部313の構成)
良否判定部313は、輝度画像生成部302により生成された輝度画像に基づいて測定対象物Wの状態を判定した判定結果と、変位測定部312で測定した変位に基づいて測定対象物Wの状態を判定した判定結果とを組み合わせて測定対象物Wの良否判定を行うように構成されている。例えば、輝度画像上で一部が欠落しているか否かを検出し、欠落していない場合であっても、変位測定部312で測定した変位が基準値を外れている場合には、測定対象物Wが不良品であると判定することができる。反対に、変位測定部312で測定した変位が基準値であっても、輝度画像上で一部が欠落していると判定される場合には、測定対象物Wが不良品であると判定することができる。処理結果は、図6に示す処理結果記憶部320cに記憶させることができる。
(設定情報記憶部320fの構成)
設定情報記憶部320fはプログラムを記憶している。プログラムは、複数の設定情報からなるものであり、複数通り記憶させておくことができる。各プログラムに含まれる設定情報としては、例えばスキャンモードとラインモードのいずれが選択されているか、トリガ関連の設定、撮像関連の設定(明るさ、感度等)、マスターデータの有無、ヘッド傾き補正、適用される測定ツール及びそのパラメータ等が含まれている。使用者は、設定情報記憶部320fに記憶されているプログラムの中から任意のプログラムを選択して変位測定装置1の運転時に適用することができる。
(設定時及び運転時の具体例)
次に、変位測定装置1の設定時及び運転時の具体例について説明する。図11は、変位測定装置1のスキャンモードの設定時に行う手順を示すフローチャートである。
(スキャンモードの設定時)
スキャンモードの設定時のフローチャートにおけるステップSA1は、外部トリガや内部トリガ等を設定するステップであり、どのようなトリガ信号でどのように動作するかを設定する。トリガ条件の設定が行われると子機アンプ3やセンサヘッド2に設定情報が送られ、センサヘッド2はこの条件で動作するようになる。
ステップSA2では、輝度画像の明るさ設定が行われる。明るさ設定とは、露光時間、照明光量、撮像モード(HDRの有無)などのことである。HDRとは、ハイダイナミックレンジ処理のことである。明るさ設定は自動で行うこともできるし、手動で行うこともできる。
ステップSA3では、マスター登録を行う。マスターとは、輝度画像及び視野全体の3次元データ(高さデータ)のことであり、センサヘッド2が測定対象物Wの輝度画像を取得するとともに、測定対象物Wの全体に測定光を走査して変位を測定し、高さデータを取得する。輝度画像と高さデータとを対応させて高さ画像記憶部320bに記憶させる。ステップSA3では、異なるピッチで測定光を走査して複数の高さデータを取得しておくことができる。尚、複数の高さデータを取得するにあたっては、種々の方法が考えられる。例えば、予め定められた最も細かいピッチで測定光を走査し、一の高さデータを取得し、このピッチよりも粗いピッチ(分解能が粗いピッチ)については、この一の高さデータを間引くことによって生成するようにしてもよい。さらには、マスター登録は省略してもよい。
ステップSA4では、測定ツール選択用インターフェースを表示部8に表示させて測定ツールの選択を行う。測定ツールを選択すると、ステップSA5に進み各ツールの設定を行う。測定ツールの設定順に決まりはないが、処理順は位置補正ツールが最初に行われるようになっている。位置補正ツールは他の全測定ツールに対して1つだけ設定できるようにしてもよいし、他の測定ツール毎に個別に設定するようにしてもよい。
ステップSA6において測定ツールの追加が完了したか否かを判定し、測定ツールの追加が完了していない場合には、ステップSA4、SA5を経て測定ツールを追加する。測定ツールの追加が完了すると、ステップSA7に進む。ステップSA7では、出力割り当てを設定する。その後、ステップSA8において総合判定条件を設定する。
(スキャンモードの運転時)
図12は、変位測定装置1のスキャンモードの運転時に行う手順を示すフローチャートである。スキャンモードの運転時のフローチャートにおけるステップSG1では、外部機器6等から外部トリガを受け付ける。ステップSG2では、照明部30の第1~第4発光ダイオード31~34を点灯させる。ステップSG3では、輝度画像を撮像する。画像データは、例えば子機アンプ3の画像データ記憶部320dに記憶される。
ステップSG4では位置補正ツールの適用があるか否かを判定する。設定時に位置補正ツールが選択されていればステップSG5に進み、設定時に位置補正ツールが選択されていなければステップSG7に進む。ステップSG5では位置補正ツールを実行し、ステップSG6では測定ツールの位置、即ち測定位置を補正する。ステップSG5及びSG6は位置補正部307で行われる。
ステップSG7では、画像処理ツールの適用があるか否かを判定する。設定時に画像処理ツールが選択されていればステップSG8に進み、設定時に画像処理ツールが選択されていなければステップSG9に進む。ステップSG8では各種画像処理を実行する。画像処理は従来から周知のものを挙げることができる。
ステップSG9では、リアルタイム傾き補正の適用があるか否かを判定する。設定時に傾き補正機能の実行が選択されていればステップSG10に進み、設定時に傾き補正機能の実行が選択されていなければステップSG18に進む。ステップSG10では、測定位置を含む変位測定範囲の変位を測定可能となるようにMEMSミラー15を制御する。ステップSG11では、レーザー12から発光させて帯状の測定光を測定対象物Wに照射する。ステップSG12で撮像し、ステップSG13で変位を測定する。
ステップSG14では、第1~第3ポイントの全て測定が完了したか否かを判定する。第1~第3ポイントの全ての測定が完了していない場合には、3点の測定が完了するまで上述した処理を繰り返す。第1~第3ポイントの全て測定が完了したらステップSG15に進み、第1~第3ポイントから基準面を計算する。その後、ステップSG16に進み、基準面方向に応じて変位測定範囲内への測定光の照射ピッチを最適化する。また、ステップSG17では、基準面の高さに応じて測定光の走査範囲を最適化する。
ステップSG18では、測定ツールの適用があるか否かを判定する。設定時に測定ツールが選択されていればステップSG19に進み、設定時に測定ツールが選択されていなければステップSG24に進む。ステップSG19では、測定ツールに応じて測定位置を含む変位測定範囲の変位を測定可能となるようにMEMSミラー15を制御する。ステップSG20では、レーザー12から発光させて帯状の測定光を測定対象物Wに照射する。ステップSG21で撮像し、ステップSG22で変位を測定する。ステップSG23で全ての測定が完了した場合にはステップSG24に進み、全ての測定が完了していない場合には上述した測定を繰り返す。ステップSG24では、全ての測定ツールの処理結果を統合して総合判定結果を生成する。生成した総合判定結果は出力される。
(ラインモード設定時)
図13はラインモード設定時のフローチャートである。外部トリガや内部トリガ等を設定するステップは省略している。ステップSP1では、輝度画像の明るさ設定が行われる。ステップSP2では、マスター登録を行う。ステップSP3では、測定ツールの選択を行い、測定ツールを選択すると、ステップSP4に進み各ツールの設定を行う。ステップSP5において測定ツールの追加が完了したか否かを判定し、測定ツールの追加が完了していない場合には、ステップSP3、SP4を経て測定ツールを追加する。測定ツールの追加が完了すると、ステップSP6に進む。ステップSP6では、出力割り当てを設定する。その後、ステップSP7において総合判定条件を設定する。
ユーザーインターフェースに表示される輝度画像には、仮想的な測定輝線が重畳表示される。測定輝線は測定光が照射されている箇所を示すものであり、測定光の照射位置に対応するように表示される。
(ラインモード運転時)
図14は、変位測定装置1のラインモードの運転時に行う手順を示すフローチャートである。ラインモードの運転時のフローチャートにおけるステップSR1では周期的にトリガ信号を出力する。ステップSR2では、照明部30の第1~第4発光ダイオード31~34を点灯させる。ステップSR3では、輝度画像を撮像する。ステップSR4では、測定位置を含む変位測定範囲の変位を測定可能となるようにMEMSミラー15を制御する。ステップSR5では、レーザー12から発光させて帯状の測定光を測定対象物Wに照射する。ステップSR6で撮像し、ステップSR7で変位を測定する。
ステップSR8では位置補正ツールの適用があるか否かを判定する。設定時に位置補正ツールが選択されていればステップSR9に進み、設定時に位置補正ツールが選択されていなければステップSR11に進む。ステップSR9では位置補正ツールを実行し、ステップSR10では測定ツールの位置、即ち測定位置を補正する。
ステップSR11では、測定ツールの適用があるか否かを判定する。設定時に測定ツールが選択されていればステップSR12に進み、設定時に測定ツールが選択されていなければステップSR13に進む。ステップSR12では、測定ツールを実行する。全ての測定が完了した場合には、ステップSR13において全ての測定ツールの処理結果を統合して総合判定結果を生成する。生成した総合判定結果は出力される。
(ラインモードにおける測定精度の向上)
●基本的な測定原理
上述されたように、ラインモードではMEMSミラー15の走査が実行されず、測定対象物Wが移動する。ラインモードは、主に二つの誤差要因を有している。一つ目は、撮像素子を構成する複数の画素間を反射光が通過する際に一画素周期で発生する誤差である。二つ目は、測定対象物の表面状態に起因して発生する誤差である。このようにラインモードでは主に二つの誤差によって正確な測定結果が得られないことがある。そこで、本実施形態は、ラインモードにおける測定誤差を削減する技術を提案する。
図15(A)は測定用受光部40が備える画素群600を示している。図15(A)が示す画素群600を構成する矩形形状の画素(光電変換素子)の数は、説明を簡明化するための一例に過ぎない。画素群600は、二次元配列された複数の画素を有している。画素群600には、測定光60が測定対象物Wの表面で反射した反射光が結像し、線状のスポットであるラインスポットL1が形成される。ラインスポットL1が結像した画素の位置が測定結果をもたらす。しかし、上述した理由からこの測定結果には誤差が含まれる。たとえば、図15(A)が示すように、ラインスポットL1の結像位置の分解性能は一画素の大きさが最大分解能となる。また、ラインスポットL1の幅が太くなり、第2方向に並ぶ複数の画素にまたがってしまうと、測定位置の表面性(反射率など)に応じてラインスポットL1の結像幅や明るさが影響を受け、ラインスポットL1の結像位置の測定結果が不正確となりうる。
図15(B)は実施形態にかかる測定方法を説明する図である。本実施形態の変位測定装置1はMEMSミラー15を有しているため、ラインモードにおいてもMEMSミラー15を駆動することができる。そこで、変位測定装置1はサンプリング周期ごとにMEMSミラー15を複数回にわたり微小駆動することで、複数のラインスポットL1、L2、L3を画素群600上に結像させ、複数の測定結果を取得する。さらに、変位測定装置1は複数の測定結果を統計処理(例:平均化)することで、一つの測定結果を取得する。図15(B)については、複数のラインスポットL1の測定精度を向上させるために、二つのラインスポットL2、L3の測定結果が利用されている。図15(B)においてpは隣接する二つのラインスポット間の距離(ピッチ)を示している。dは、複数のラインスポットL1、L2、L3における全体の幅(第2方向における距離)を示しており、以下では、端々画素幅と呼ばれる。つまり、端々画素幅dは、距離を画素の数に換算されて求められた数値である。
図16は、測定回数N、ライン本数n、ピッチpおよび端々画素幅dとの関係を示す表である。測定回数Nは、一つのラインスポットの測定結果を求めるために実行されるラインスポットの測定回数である。N=1は、MEMSミラー15の微小駆動を行わないことを意味している。N=3は図15(B)に示された事例を示している。ライン本数nは、測定回数Nと同じ数値であり、MEMSミラー15の微小駆動により画素群600上に結像するラインスポットの数を示している。n=3は図15(B)に示された事例を示している。誤差を低減するためには複数のラインスポットが一画素以上離れた位置に形成された二つ以上のラインスポットを含むことが望ましい。MEMSミラー15の微小駆動できる最大の幅はMEMSミラー15の性能に依存する。この例では測定面において反射光の位置を50umから600umまで移動させることが可能なMEMSミラー15が採用されている。そのため、画素幅dは1.33[pix]から1.67[pix]程度である。pixは一画素を意味する単位である。実験結果によれば、ピッチpは、1/n[pix]以上でかつ2/n[pix]以下であることが望ましいことが分かった。とくに性能の向上が期待できるピッチpは0.5[pix]以上でかつ1.5[pix]以下であることが望ましい。ただし、ピッチpは0.5[pix]以上でかつ2[pix]以下であってもよい。
●設定UI
図17は設定UI601を説明する図である。設定UI601は、輝度画像生成部302により生成された輝度画像と、測定結果に基づき測定光の反射位置を疑似的に示す仮想プロファイル607とを合成して表示する表示領域606を有している。設定部304は、輝度画像生成部302に輝度画像を生成させ、変位測定部312にプロファイルを測定させる。UI生成部303は、輝度画像と、測定により得られたプロファイルに基づく仮想プロファイル607とを合成し、表示領域606に合成画像を表示する。
設定部304は、設定UI601を通じて入力される各種の設定を受け付ける。ラインモードの一部を設定するために、設定UI601は、サンプリング周期の指定部602a、統計処理パラメータの指定部602b、レーザー位置の指定部602cを有している。
サンプリング周期は、一つのプロファイルを取得する周期であり、複数のラインスポットを取得するための微小駆動の周期と比較すると、けた違いに大きな値となる。なお、必ずしも桁が変わるほどの大きな値になるとは限らない。
統計処理パラメータの指定部602bは、たとえば、平均処理の平均回数を指定するためのUIである。ここでの平均回数は、測定回数Nやライン本数nと同じ値である。上述した性能向上を期待できる測定回数の上限から平均回数として設定可能な数値が制限されてもよい。たとえば、6回が上限値であれば、1回から6回までを指定可能なように指定部602bが形成されていてもよい。たとえば、ユーザはポインタ605を操作して+ボタンを何度押したとしても、6よりも大きな数を指定することができない。設定部304は、平均回数(測定回数N)に基づきピッチpを演算してもよい。さらに、設定部304は、測定回数Nまたはピッチpに基づき走査ミラー15cの照射角度の微小変位量を演算してもよい。
レーザー位置の指定部602cは、測定光60の照射角度を指定するためのUIである。ユーザはポインタ605を使用して指定部602cを操作することで、測定光60の照射角度を調整することができる。その結果、仮想プロファイル607は、図17における上下方向に移動することになる。ユーザは、表示領域606に表示された仮想プロファイル607を見ながら、指定部602cを操作することで、所望の位置に測定光60の照射位置を調整することができる。なお、設定部304は設定結果を設定情報記憶部320fに記憶する。測定制御部305は設定結果を使用して、輝度画像生成部302に撮像を指示したり、変位測定部312に測定を指示したりする。
●フローチャート
図18はプロファイルの測定方法を示すフローチャートである。
SU1でトリガ制御部301は開始トリガをセンサヘッド2へ出力する。センサヘッド2の開始トリガはトリガ検知部21により検知される。
SU2で測定制御部305は測定対象物Wの測定開始位置に向けてレーザー光を照射するようセンサヘッド2に指示する。レーザー制御部12aは、レーザー光の照射指示に基づき、レーザー光を出力する。レーザー光は帯状の測定光60となって測定対象物Wの表面に照射される。
SU3で測定制御部305は撮像を実行するようセンサヘッド2に指示する。センサヘッド2の撮像制御部40aは撮像指示に基づき測定用受光部40を制御して撮像を実行する。なお、輝度画像を生成する際には照明部30が点灯し、レーザー12は発光を停止する。プロファイルを取得する際には、照明部30が消灯し、レーザー12が点灯する。これにより、輝度画像と測定光60の測定結果が取得される。図15(B)に示された事例では、これによりラインスポットL1の測定結果が取得される。
SU4で変位測定部312は、撮像制御部40aから出力される測定結果を受信して、測定結果に基づき、プロファイルの統計処理に使用されるサブプロファイルを演算する。図15(B)に示された事例では、これによりラインスポットL1のサブプロファイルが取得される。サブプロファイルとは、最終的なプロファイルを統計処理により求めるために使用される元のプロファイルである。
SU5で測定制御部305は設定情報記憶部320fに記憶されているピッチpに基づき、ミラー制御部15aを制御し、走査ミラー15cを微小変位させて、測定光60の照射位置を移動する。さらに、測定制御部305は、レーザー制御部12aにレーザー光を出力さるよう指示することで、測定光60を測定対象物Wに照射する。
SU6で測定制御部305は撮像を実行するようセンサヘッド2に指示する。センサヘッド2の撮像制御部40aは撮像指示に基づき測定用受光部40を制御して撮像を実行する。図15(B)に示された事例では、これによりラインスポットL2の測定結果が取得される。
SU7で変位測定部312は、撮像制御部40aから出力される測定結果を受信して、測定結果に基づき、プロファイルの統計処理に使用されるサブプロファイルを演算する。図15(B)に示された事例では、これによりラインスポットL2のサブプロファイルが取得される。
SU8で測定制御部305は、測定回数が規定回数に達したかどうかを判定する。設定UI601を通じて設定された平均回数が3であれば、規定回数は3である。測定回数が規定回数に達していれば、測定制御部305は、SU9に進む。測定回数が規定回数に達していなければ、測定制御部305は、SU5に進む。たとえば、ラインスポットL3のサブプロファイルが取得されていない場合、測定制御部305は、SU5に進む。SU5ないしSU7が実行され、ラインスポットL3のサブプロファイルが取得される。
図15(B)においてラインスポットL1、L2、L3をどのような順番で取得するかが問題となる。MEMSミラー15の種類によっては、走査ミラー15cを同一方向に微小変位させると、MEMSミラー15が不安定になることがある。つまり、走査ミラー15cは往復運動させることで、MEMSミラー15が安定することがある。この場合、L1→L2→L3という順番が採用されたり、L1→L3→L2という順番が採用されたりしてもよい。ラインスポットL1のプロファイルが最終的に取得されるため、ラインスポットL1が最初に測定されているが、これは一例に過ぎない。たとえば、L3→L2→L1という順番が採用されてもよいし、L2→L3→L1という順番が採用されてもよい。
SU9で変位測定部312は、複数のサブプロファイルに対して統計処理(例:単純平均など)を実行し、ラインスポットL1のプロファイルを演算する。たとえば、変位測定部312は、ラインスポットL1のサブプロファイル、ラインスポットL2のサブプロファイルおよびラインスポットL3のサブプロファイルを平均処理し、ラインスポットL1のプロファイルを取得する。
このように本来であればラインモードでは駆動されることが無いMEMSミラー15をあえて駆動することで、誤差の低減されたラインスポットL1のプロファイルが取得される。
図19はプロファイルの測定方法(連続測定手法)を示すフローチャートである。ここでは、ピッチpごとにサブプロファイルが取得されてバッファに格納されており、直近のN個のサブプロファイルに基づいてプロファイルが作成されるものとする。バッファは、たとえば、記憶部320に確保される。ここで取得されるプロファイルは直近のN個のプロファイルに基づく移動平均と理解されてもよい。なお、図19における工程のうち図18の工程と類似する工程についての説明は簡略化される。
SV1でトリガ制御部301は開始トリガをセンサヘッド2へ出力する。SV2で測定制御部305は測定対象物Wの測定開始位置に向けてレーザー光を照射するようセンサヘッド2に指示する。SV3で測定制御部305は撮像を実行するようセンサヘッド2に指示する。SV4で変位測定部312は、撮像制御部40aから出力される測定結果を受信して、測定結果に基づき、プロファイルの統計処理に使用されるサブプロファイルを演算する。SV5で測定制御部305は設定情報記憶部320fに記憶されているピッチpに基づき、ミラー制御部15aを制御し、走査ミラー15cを微小変位させて、測定光60の照射位置を移動する。
SV6で変位測定部312は、バッファに記憶されている直近のN個のサブプロファイルに対して統計処理(例:単純平均など)を実行し、ラインスポットL1のプロファイルを演算する。たとえば、変位測定部312は、ラインスポットL1のサブプロファイル、ラインスポットL2のサブプロファイルおよびラインスポットL3のサブプロファイルを平均処理し、ラインスポットL1のプロファイルを取得する。SV6で測定制御部305は、外部機器6などから終了トリガが入力されたかどうかを判定する。終了トリガが入力されていなければ、測定制御部305はSV2に進む。終了トリガが入力されていれば、測定制御部305は測定処理を終了する。
(検出履歴)
図20は検出履歴の保存に関連した履歴UI611を示している。変位測定部312は、スキャンモードとラインモードとのいずれにおいても、測定されたプロファイル(スキャンモードの場合は、複数のプロファイルからなる高さデータになる)と、測定対象物Wの輝度画像とを関連付けて記憶部320に記憶している。たとえば、輝度画像は画像データ記憶部320に記憶されている。プロファイルのデータは高さデータ記憶部320bに記憶されている。また、各測定ツールによる測定結果は測定データ記憶部320eに記憶されている。さらに、良否判定の結果は処理結果記憶部320cに記憶されている。また、これらは相互に共通したID(識別情報)や時刻データを用いて関連付けられている。ここではIDが採用されているものとする。そこで、UI生成部303は、良否判定の結果がNGとなっているIDを特定し、このIDに関連付けられている輝度画像を履歴UI611の表示領域612に表示する。図20では、三つの輝度画像が表示されている。UI生成部303は、表示領域612に表示されている三つの輝度画像のうちポインタ605により指定された輝度画像を表示領域606に拡大表示する。さらに、UI生成部303は、このIDに関連付けられているプロファイルを高さデータ記憶部320bから読み出して、ラインモード時、読み出したプロファイルに基づき仮想プロファイル607を輝度画像に重ねて表示する。UI生成部303は、このIDに関連付けられている測定ツールごとの測定結果を測定データ記憶部320eから読み出して、測定結果表示領域613a、613bに表示してもよい。これにより、どの測定ツールの測定結果がNGとなったことで、複数の測定ツールの全体として、つまり、測定対象物WがNGとなったかを理解しやすくなろう。図20では、段差ツールの測定結果はOKとなっているが、高さツールの測定結果がNGとなっている。UI生成部303は、高さツールの測定位置を示す枠線や、段差ツールの測定位置を示す二つの枠線を表示領域606において輝度画像に重ねて表示してもよい。
(レーザー位置調整)
図21はラインモードにおけるレーザー位置の調整方法を説明する図である。図17と図21とを比較するとわかるように、ポインタ605によってスライドバーが操作され、レーザー光(測定光60)の照射位置が変更されている。ユーザは設定UI601を確認しながらポインタ605でスライドバーを移動させることで、所望の位置に測定光60が照射されるように、レーザー光の照射角度を調整する。出射方向調整部310は、スライドバーの移動量に応じてレーザー光の照射角度を調整する。UI生成部303は、変位測定部312により取得されたプロファイルに基づき仮想プロファイル607を表示領域606に表示する。測定光60の照射位置が変更されているため、仮想プロファイル607の位置も連動して変更される。なお、測定光60の照射位置が変更されると、マスターデータ(比較用の良品データ)の再登録が必要となる。UI生成部303は、再登録を促すようなメッセージを設定UI601に表示してもよい。
(実座標に追従したツール枠)
図22(A)および図22(B)はセンサヘッド2と測定対象物Wとの距離が変わるようなケースを説明する図である。測定対象物Wがセンサヘッド2に対して近づくように移動してきてから、移動方向を変更して搬送されることがある。図22(A)では測定対象物Wがセンサヘッド2に対して遠くに位置していることを示している。図22(B)では測定対象物Wがセンサヘッド2に対して近くに位置していることを示している。ツール枠608は、測定ツールの測定領域を示す枠である。一般的なプロファイル表示では、測定対象物Wの断面形状を示すように表示される。たとえば、横軸を第2方向とし、縦軸を高さ方向としたグラフなどでプロファイルが表示される。これに対して、本実施形態では、輝度画像に対して仮想プロファイル607が表示される。この仮想プロファイル607の表示位置は、輝度画像における測定対象物Wの大きさに応じて変化する。一般にマスター登録UIなどでは測定対象物Wとセンサヘッド2との距離は変更されないため、ツール枠608のサイズも固定される。しかし、測定が実行されているときにリアルタイムで表示される輝度画像では、輝度画像における測定対象物Wの大きさが変化する、よって、ツール枠608のサイズを固定してしまうと、正しい、測定結果が得られなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、UI生成部303や測定制御部305は、ツール枠608の位置とサイズを実寸座標系で管理する。センサヘッド2と測定対象物Wとの距離が遠ければ、輝度画像に占める測定対象物Wの幅は狭くなる。センサヘッド2と測定対象物Wとの距離が近ければ、輝度画像に占める測定対象物Wの幅は広くなる。センサヘッド2と測定対象物Wの距離は上述の高さ測定によって得られる。その一方で、実寸座標系では、センサヘッド2と測定対象物Wの距離に関わらず、測定対象物Wの幅(実寸)は一定である。よって、UI生成部303や測定制御部305は、ツール枠608の位置とサイズを実寸座標系で管理して、表示領域606に表示する。これにより、ツール枠608の位置とサイズがセンサヘッド2と測定対象物Wの距離に追従して可変となる。
(照射角度の調整アシスト)
図23(A)はセンサヘッド2の推奨設置方法を示している。本実施形態ではセンサヘッド2が水平面Hpに対して斜めとなるように測定光60が照射され、反射光(拡散光、散乱光)は水平面Hpに対して直交した方向(鉛直方向と180度異なる方向)へ向かう。なお、仮にワークの水平面Hpがもう少し離反したら(図23(A)で下方に移動したら)、反射光と測定光60の間の角度は狭くなり、反射光は、図23(A)中で右方に傾いた向きとなる。しかし、図23(B)が示すように、ユーザによっては、測定光60を鉛直方向に照射したいと望む場合がある。この場合、ユーザはセンサヘッド2を傾けて設置しなければならない。
本来、投光軸が届かない死角を減らすためにも、投光軸は載置面に対して鉛直方向が望ましい。このような姿勢でセンサヘッド2を設置した場合、受光軸は、必然的に斜めになる。しかし、受光部を、変位測定用と画像生成用とで共用しようとすると、受光軸を斜めにしたままでは画像が歪んでしまう。そこで、画像の歪みよりも死角を減らすことを優先したいユーザのために、受光軸でも投光軸でも変位測定方向に設定できる本発明をするに至った。
図23(C)が示すように、投光軸を鉛直方向にしたいユーザであっても、測定光60の照射方向が正確に鉛直方向となるようにセンサヘッド2を傾けて設置することは簡単ではない。
たとえば、変位測定部312は、水平面Hpにおける異なる3点の位置の高さを測定することができる。これにより、水平面Hpとセンサヘッド2との関係が判明する。出射方向調整部310は、傾き角度θが0となるように、走査ミラー15cを傾ける。その結果、測定光60の照射方向が正確に鉛直方向となる。
<まとめ>
変位測定装置1はプロファイル測定装置と呼ばれてもよい。レーザー12は光を出力する光源の一例である。コリメートレンズ13、シリンドリカルレンズ14および絞り部材16は光源から出力された光を平面的な測定光に変換して出力する変換光学系の一例である。MEMSミラー15は変換光学系から出射された平面的な測定光が測定対象物Wを横断するように当該測定光を導光する導光光学系の一例である。測定用受光部40は測定対象物Wからの反射光を受光する受光部の一例である。変位測定部312は三角測量の原理に基づき、受光部における反射光の入射位置に応じて、測定対象物Wにおける平面的な測定光の各反射位置の高さの集合体であるプロファイルを取得するプロファイル取得部として機能する。図15(B)が示すように、駆動部15bは平面的な測定光が測定対象物Wの表面で反射することで測定対象物Wの表面において第1方向に沿って線状に並んだ複数の反射位置が、当該第1方向とは異なる第2方向に対して微小変位するように導光光学系を駆動する駆動部の一例である。変位測定部312は、導光光学系を微小変位させることで取得された複数のサブプロファイルを統計処理することで一つのプロファイルを取得する。これにより、ラインモードにおける測定誤差が削減される。
導光光学系は、駆動部15bにより駆動されて反射方向が変化するミラー(例:走査ミラー15c)であってもよい。図15(B)が示すように、駆動部15bは、サンプル周期ごとに、線状に並んだ複数の反射位置が一定のピッチまたは任意のピッチで第2方向に移動するようにミラーを駆動する。変位測定部312は、各サンプル周期ごとに得られた複数のプロファイルから測定対象物の三次元形状を求める。ラインモードにおいては、測定対象物Wを搬送することで、変位測定部312は、測定対象物Wの複数のプロファイルを取得できる。この複数のプロファイルは測定対象物Wの三次元形状を示している。一つプロファイルの測定誤差が減少するため、三次元形状の測定誤差も減少する。
図15(B)が示すように、複数のサブプロファイルを取得するための微小変位のピッチpは、プロファイルを取得するための一定のピッチよりも小さい。図7(B)に複数の線状のビームスポット61が示すように、サンプル周期ごとの取得されるプロファイルのピッチ(複数のビームスポット61のピッチ)は広い。一方で、複数のサブプロファイルを取得するための微小変位のピッチpはマイクロメートルのオーダーであり、非常に狭い。これは、ピッチpが広くなりすぎると、各サブプロファイルの位置が本来の位置から離れすぎてしまうためである。したがって、微小変位のピッチpは、受光部の画素換算で、0.5画素以上で、かつ、受光部における反射光のスポット幅に相当する画素数(例:2画素)以下となるピッチであることが望ましい。この範囲は、統計処理において誤差を削減できる適切なピッチの範囲となる。
ミラーは、第2方向に平面的な測定光60を走査させる。ミラーはMEMSミラー15またはガルバノミラーであってもよい。ミラーは測定光60の照射角度を可変にできる光学部品であればよい。
ラインモードにおいて、測定対象物Wは、受光部を含むセンサヘッド2に対して相対的に第2方向へ移動する。変位測定部312は、各サンプル周期ごとに得られた複数のプロファイルから測定対象物の三次元形状を求める。
統計処理は、たとえば、平均化であってもよい。なお、複数のサブプロファイルに基づいてプロファイルの測定誤差を低減可能な演算処理であれば統計処理として採用可能である。図17が示すように、指定部602bは、平均化のために取得される複数のサブプロファイルの数(例:平均回数)を受け付ける受付部の一例である。設定部304は、受付部により受け付けられた複数のサブプロファイルの数に基づき複数のサブプロファイルを取得するための微小変位のピッチpを演算する演算部を有していてもよい。設定部304は、平均回数やピッチpを設定情報記憶部320fに記憶させる。
角度検知センサ22や照射角度特定部311は、ミラーの角度を検知する検知部の一例である。出射方向調整部310やミラー制御部15aは、検知部により検知されるミラーの角度をフィードバックすることでミラーの角度が目標角度となるように駆動部15bを制御する制御部として機能する。これにより、走査ミラー15cの角度が正確に制御されるようになる。
図23(C)が示すように、出射方向調整部310やミラー制御部15aは、測定対象物Wが載置される測定面(例:水平面Hp)に対して測定光60が直角に入射するように、走査ミラー15cの角度を調整してもよい。これにより、センサヘッド2を傾けて設置する際のユーザの負担が軽減されよう。
測定用受光部40のCMOSイメージセンサは、二次元配列された複数の受光素子を有する撮像素子の一例である。撮像素子は、光源が光を出力していないとき、測定対象物Wの画像(例:輝度画像)を撮像し、記憶部(例:画像データ記憶部320d)に当該画像を記憶してもよい。記憶部は、光源が光を出力することで取得されたプロファイルを画像とともに記憶してもよい。これにより、画像とプロファイルとを重ねて表示することが可能となる。
図17などが示すように、表示領域606は、測定対象物Wの輝度画像に対してプロファイルに基づく仮想線(例:仮想プロファイル607)を合成して表示する表示部の一例である。
測定制御部305が備える複数の測定ツール(例:高さツールや段差ツールなど)は、測定対象物Wのプロファイルに測定処理を実行する測定ツールの一例である。図22を用いて説明されたように、UI生成部303や表示領域606は、測定ツールの測定範囲を示すツール枠608を輝度画像とともに表示するように構成されている。さらに、ツール枠608のサイズは測定対象物Wの実寸に連動して変化する。つまり、ツール枠608のサイズは測定対象物Wと変位測定装置1との間の距離に連動して変化する。
1...変位測定装置、2...センサヘッド、12...レーザー、13...コリメートレンズ、14...シリンドリカルレンズ、15...MEMSミラー、40...測定用受光部、312...変位測定部、15b...駆動部

Claims (14)

  1. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力された光を平面的な測定光に変換して出力する変換光学系と、
    前記変換光学系から出射された前記平面的な測定光が測定対象物を横断するように当該測定光を導光する導光光学系と、
    前記測定対象物からの反射光を受光する受光部と、
    三角測量の原理に基づき、前記受光部における前記反射光の入射位置に応じて、前記測定対象物における前記平面的な測定光の各反射位置の高さの集合体であるプロファイルを取得するプロファイル取得部と、
    前記測定対象物の表面において第1方向に沿って線状に並んだ複数の反射位置が、当該第1方向とは異なる第2方向に対して位するように前記導光光学系を駆動する駆動部と、
    静止した前記測定対象物の前記第2方向における異なる位置に前記平面的な測定光を順次照射するスキャンモードと、移動する前記測定対象物の前記第2方向における特定の位置に前記平面的な測定光を照射するラインモードとのいずれかを選択するモード選択部と、
    を有し、
    前記モード選択部によりラインモードが選択されている場合に、前記駆動部は、前記第1方向に沿って線状に並んだ複数の反射位置が前記第2方向に対して前記特定の位置に近接する複数の位置に微小変位するように前記導光光学系を駆動するとともに、前記プロファイル取得部は、当該微小変位ごとに前記高さの集合体である複数のサブプロファイルを取得して、当該複数のサブプロファイルを統計処理することで一つの前記プロファイルを取得することを特徴とするプロファイル測定装置。
  2. 前記導光光学系は、前記駆動部により駆動されて反射方向が変化するミラーであることを特徴とする請求項1に記載のプロファイル測定装置。
  3. 前記駆動部は、サンプル周期ごとに、前記線状に並んだ複数の反射位置が前記第2方向に移動するように前記ミラーを駆動し、
    前記プロファイル取得部は、各サンプル周期ごとに得られた複数のプロファイルから前記測定対象物の三次元形状を求めることを特徴とする請求項2に記載のプロファイル測定装置。
  4. 前記複数のサブプロファイルを取得するための微小変位のピッチは、前記プロファイルを取得するためのピッチよりも小さいことを特徴とする請求項3に記載のプロファイル測定装置。
  5. 前記微小変位のピッチは、前記受光部の画素換算で、0.3画素以上で、かつ、2画素以下となるピッチであることを特徴とする請求項4に記載のプロファイル測定装置。
  6. 前記ミラーは、前記第2方向に前記平面的な測定光を走査させることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載のプロファイル測定装置。
  7. 前記ミラーはMEMSミラーまたはガルバノミラーであることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一項に記載のプロファイル測定装置。
  8. 前記測定対象物は、前記受光部を含むセンサヘッドに対して相対的に前記第2方向へ移動し、
    前記プロファイル取得部は、各サンプル周期ごとに得られた複数のプロファイルから前記測定対象物の三次元形状を求めることを特徴とする請求項1または2に記載のプロファイル測定装置。
  9. 前記統計処理は平均化であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプロファイル測定装置。
  10. 前記平均化のために取得される前記複数のサブプロファイルの数を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた前記複数のサブプロファイルの数に基づき前記複数のサブプロファイルを取得するための微小変位のピッチを演算する演算部と
    を有することを特徴とする請求項9に記載のプロファイル測定装置。
  11. 前記ミラーの角度を検知する検知部と、
    前記検知部により検知される前記ミラーの角度をフィードバックすることで前記ミラーの角度が目標角度となるように前記駆動部を制御する制御部と
    を有することを特徴とする請求項2ないし7のいずれか一項に記載のプロファイル測定装置。
  12. 前記受光部において二次元配列された複数の受光素子を有する撮像素子を有し、
    前記撮像素子は、前記光源が前記光を出力していないとき、前記測定対象物の画像を撮像し、記憶部に当該画像を記憶し、
    前記記憶部は、前記光源が前記光を出力することで取得された前記プロファイルを前記画像とともに記憶することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載のプロファイル測定装置。
  13. 前記測定対象物の輝度画像に対して前記プロファイルに基づく仮想線を合成して表示する表示部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載のプロファイル測定装置。
  14. 前記プロファイルに測定処理を実行する測定ツールをさらに有し、
    前記表示部は、前記測定ツールの測定範囲を示すツール枠を前記輝度画像とともに表示するように構成されており、
    前記ツール枠のサイズは前記測定対象物と前記プロファイル測定装置との距離に連動して変化することを特徴とする請求項13に記載のプロファイル測定装置。
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