JP7433121B2 - 変位測定装置 - Google Patents
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Description
図1に示す例では、変位測定装置1は、複数のセンサヘッド2と、子機アンプ3と、親機アンプ4と、設定機器5としてのモニタ装置5Aまたはパーソナルコンピュータ5Bとを備えている。センサヘッド2は1つであってもよく、設定機器5が不要な場合の最小構成としては、1つのセンサヘッド2と1つの親機アンプ4である。子機アンプ3と親機アンプ4が統合されたシステムであってもよい。
モニタ装置5A及びパーソナルコンピュータ5Bは、それぞれ、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示デバイスで構成された表示部8を備えている。表示部8には、後述するように、センサヘッド2で撮像された画像や、子機アンプ3や親機アンプ4で生成された画像、各種インターフェース等を表示することができるようになっている。
図3や図4に示すように、センサヘッド2は、測定光を測定対象物Wに照射するための投光モジュール10と、角度検知センサ22と、測定対象物に一様な照明光を照射するための照明部30と、測定対象物Wから反射した測定光を受光する変位測定用受光部40と、ハウジング50とを備えている。投光モジュール10、角度検知センサ22、照明部30及び受光部40は、ハウジング50の内部に収容されている。図2~図5ではセンサヘッド2の上下方向を規定しているが、これは説明の便宜を図るためだけであり、運転時のセンサヘッド2の姿勢を限定するものではなく、どのような向き及び姿勢でセンサヘッド2を使用してもよい。
図2~図3に示すように、ハウジング50は全体として細長い形状とされている。図2に示すように、ハウジング50の長手方向に延びる端壁部51には、投光モジュール10から照射された測定光が出射する測定光投光窓51aと、測定対象物Wから反射した照明光が入射する受光窓51bとが設けられている。測定光投光窓51aと受光窓51bは透明な部材で覆われている。尚、受光窓51bからは照明部30による照明光が照射される。また、ここでいう「透明な部材」は、透明又は半透明のバンドパスフィルタであってもよい。
図3に示すように、投光モジュール10は、投光部10aと、走査部としてのMEMSミラー15と、これらが取り付けられるモジュール化部材10bとを有している。投光部10aは、測定光源としてのレーザー出力器12と、該レーザー出力器12からの光が入射するコリメートレンズ13及びシリンドリカルレンズ14とを有しており、図3等に示す第1方向に延びる帯状の測定光を生成して測定対象物Wに照射する部分である。測定光源はレーザー出力器12以外の光源であってもよい。
MEMSミラー15は、投光部10aのシリンドリカルレンズ14から出射された測定光を、第1方向と交差する第2方向(図3等に示す)に走査することが可能に構成された部材である。この実施形態では、第2方向が第1方向に対して直交しているが、これに限られるものではなく、第1方向と第2方向との交差角度は任意に設定することができる。また、図1において第1方向を搬送用ベルトコンベアBの幅方向とし、第2方向を搬送用ベルトコンベアBによる搬送方向とすることもできるし、その逆にすることもできる。
図3に示すように、変位測定用受光部40は、測定対象物Wから反射した測定光を受光し、変位測定用の受光量分布を出力するとともに、測定対象物Wから反射した照明光(照明部30から照射された光)を受光し、輝度測定用の受光量分布を出力する2次元の受光素子からなるイメージセンサで構成することができる。この実施形態では、集光光学系41を有しており、測定光及び照明光は集光系光学系41を通して変位測定用受光部40の受光素子に達することになる。変位測定用受光部40の受光素子は特に限定されるものではないが、集光系光学系41を通して得られた光の強度を電気信号に変換するCCD(charge-coupled device)イメージセンサやCMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサ等である。集光系光学系41は、外部から入射する光を集光するための光学系であり、典型的には一以上の光学レンズを有している。集光系光学系41の光軸と、投光部10aの光軸とは交差する関係となっている。
照明部30は、第1方向または第2方向に互いに離れて配設された複数の発光ダイオードを有しており、測定対象物Wに対して異なる方向から光を照射可能に構成されている。具体的には、図3や図5に示すように、照明部30は、第1発光ダイオード31、第2発光ダイオード32、第3発光ダイオード33及び第4発光ダイオード34と、これら発光ダイオード31~34が取り付けられる板状の取付部材30aとを有している。取付部材30aは、ハウジング50の端壁部51に沿うようにかつ受光窓51bに臨むように配設されている。取付部材30aの中央部には、該取付部材30aを上下方向に貫通する貫通孔30bが形成されている。この貫通孔30bと一致するように、集光系光学系41の入射側が配置されており、測定対象物Wで反射した測定光及び照明光は取付部材30aの貫通孔30bを通って集光系光学系41に入射するようになっている。
図5に示すように、角度検知センサ22は、測定対象物Wの測定位置を含む領域に測定光が照射されたときのMEMSミラー15による測定光の走査角度を検出するためのセンサである。角度検知センサ22は、MEMSミラー15の走査ミラーにより走査される測定光の第1方向端部の光が受光可能な位置に設けられており、図7に示すように、第2方向に並んだ複数の画素を有する1次元の受光素子22aと、演算処理を行う角度検出部22bとを有している。測定光の第1方向端部の光を受光素子22aに入射させると、第2方向に並んだ複数の画素のうち、いずれかの画素及びその画素近傍の画素に該光が当たることになり、画素間で受光量に明確な差が生じることになる。第2方向に並んだ複数の画素のうち、受光量が最も高くなる画素と、測定光の走査ミラーからの出射角度とを予め得ておけば、角度検出部22bが受光素子22aから出力された受光量分布に基づいて測定光の走査ミラーからの出射角度を検出することができる。測定光の走査ミラーからの出射角度は、走査ミラーの照射角度を検出するということもできるので、角度検出部22bは走査ミラーの照射角度を検出する部分でもある。受光素子22aは、1次元のCMOSセンサであってもよいし、1次元の光位置センサ(PSD:Position Sensitive Detector)であってもよい。
図7に示すように、センサヘッド2には、各種メモリ等で構成された設定情報記憶部23が設けられている。設定情報記憶部23には、子機アンプ3や親機アンプ4から送信された様々な設定情報を記憶することができるようになっている。設定情報記憶部23に記憶される具体的な内容については後述する。設定情報記憶部23は、子機アンプ3や親機アンプ4に搭載されていてもよいし、センサヘッド2と子機アンプ3の両方に搭載されていてもよい。
ここでセンサヘッド2により得られた各情報に基づいて測定対象物Wの所定位置の変位を測定する原理について説明する。基本的には三角測距の原理を用いており、図9A、図9Bに模式的に示している。図9Aは、本実施形態で採用している方式であり、図9Bは、変形例となる方式であるが、いずれを採用しても構わない。図9A及び図9Bにおいて、投光部10aから照射された測定光はMEMSミラー15の動作によって第2方向に走査されて測定対象物Wに照射される。符号WAは、測定対象物Wの相対的に高い面を示し、符号WBは、測定対象物Wの相対的に低い面を示している。以下、図9Aの測定原理と、図9Bの測定原理(変形例)について詳述する。
図7は子機アンプ3の構成について示している。以下の説明では、子機アンプ3が各機能を実行するものとして説明するが、これら機能の全てを子機アンプ3が備えていてもよいし、一部または全部を親機アンプ4が備えていてもよい。また、子機アンプ3の機能の一部または全部をセンサヘッド2が備えていてもよい。さらに、子機アンプ3の機能の一部または全部をモニタ装置5Aまたはパーソナルコンピュータ5Bが備えていてもよい。
図7に示す例では、子機アンプ3は、輝度画像生成部302も備えている。輝度画像生成部302は、測定対象物Wから反射した照明光をセンサヘッド2の変位測定用受光部40が受光したときに変位測定用受光部40から出力される輝度測定用の受光量を得て、その輝度測定用の受光量分布に基づいて測定対象物の輝度画像を生成するように構成されている。輝度画像生成部302は、図8A及び図8Bに示す例の場合、輝度測定用の受光部40Bから出力される輝度測定用の受光量分布に基づいて測定対象物の輝度画像を生成する。生成される輝度画像は、変位測定用受光部40から出力される輝度値が低いほど黒く、輝度値が高いほど白くなる画像することができ、白黒画像であってもよいし、カラー画像であってもよい。なお、輝度画像の生成方法については、如何なる方法を採用しても構わない。例えば、輝度測定用の受光量分布をそのまま輝度画像として採用してもよいし、或いは、センサヘッド2における前処理として、FPN補正やHDR補正などの各種処理を行ってもよいし、子機アンプ3における前処理として、ハレーション除去を実行するための合成処理を行ってもよい。
図7に示すように、子機アンプ3は、設定部304も備えている。設定部304は、表示部8に表示された輝度画像上で、測定対象物Wの表面のうち、変位測定の候補位置の設定及び当該候補位置を含む測定候補領域の設定を受け付ける部分である。ユーザが、測定対象物Wの中で変位の測定を行いたい部分があるとき、その部分を表示部8に表示された輝度画像上でタッチ操作すると、設定部304がタッチ操作された位置を例えばXY座標で特定し、特定された位置を変位測定の候補位置として設定する。つまり、設定部304は、ユーザによる変位測定の候補位置の入力操作が行われたことを検出して変位測定の候補位置を特定する。これにより、ユーザによる変位測定の候補位置の設定を受け付けることができる。
エッジ抽出部306は、輝度画像における測定対象物Wのエッジを抽出するように構成された部分である。エッジとは、広義には測定対象物Wの輪郭、外形線と定義できる。エッジ抽出処理自体は従来から周知の手法を用いることができ、例えば、輝度画像上の各画素の画素値を取得し、輝度画像上の画素値の変化がエッジ検出用の閾値以上となる領域が存在する場合に、その境界部分がエッジであるとして抽出する。エッジ抽出の閾値は使用者が任意に調整することができる。
図7に示す測定制御部305は、設定部304により設定された変位測定の候補位置及び設定部304により設定された測定候補領域に測定光が照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御するように構成されており、このとき、設定部304で受け付けた領域のみに測定光が照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御するようにしてもよいし、設定部304で受け付けた領域以外にも測定光が照射されるように投光部10a及びMEMSミラー15を制御するようにしてもよい。
図7に示すように子機アンプ3はモード選択部309も備えている。モード選択部309は、変位測定装置1の運転時におけるモードの選択を可能にする部分であり、MEMSミラー15による走査を行わずに測定光を測定対象物Wに照射するラインモードと、測定光をMEMSミラー15によって走査して測定対象物Wに照射する走査モードとのうち、任意のモードをユーザが選択できる。ラインモードで変位を測定可能な場合には、測定光を走査しない分、高速に測定を完了することができる。一方、広い範囲を測定する場合には走査モードで対応することができる。ラインモードと走査モードの選択手段は、例えばUI生成部303でモード選択用のユーザーインターフェース(図示せず)を生成して表示部8に表示させ、ユーザの選択をユーザーインターフェース上の操作によって受け付ける構成とすることができる。
図7に示すように子機アンプ3は出射方向調整部310も備えている。出射方向調整部310は、モード選択部309によりラインモードが選択されている場合に、測定光の出射方向を第2方向について調整するための部分である。出射方向の調整は例えばユーザがユーザーインターフェース上で行うことができる。
図7に示すように子機アンプ3は照射角度特定部311も備えている。照射角度特定部311は、変位測定用受光部40から出力される測定位置に対応する受光素子の画素位置の受光量を連続的に取得し、測定光が測定位置に照射されたときの走査ミラーの照射角度を特定する部分である。測定対象物Wの測定位置を含む領域に測定光が照射されたときのMEMSミラー15による測定光の走査角度は、上述した角度検知センサ22で取得することができ、この角度検知センサ22からの出力値に基づいて、測定光が測定位置に照射されたときの走査ミラーの照射角度を算出することができる。得られた走査ミラーの照射角度は、測定光が測定位置に照射されたときの走査ミラーの照射角度として特定される。特定された走査ミラーの照射角度は記憶部320に記憶される。なお、測定光の照射角度を特定するにあたり、角度検知センサ22を用いなくても、MEMSミラー15への駆動信号に基づいて大まかな照射角度は特定することができる。しかし、温度特性の変化や経時変化などを考慮すると、正確な照射角度を知るためには、角度検知センサ22等によって角度測定することが好ましい。
図7に示すように子機アンプ3は変位取得部312も備えている。変位取得部312が用いている測定原理は、上述した三角測距の原理である。変位取得部312は、設定部304により設定された変位測定の候補位置に照射された測定光が該変位測定の候補位置から反射して変位測定用受光部40で受光されることによって変位測定用受光部40から出力された変位測定用の受光量分布に基づいて、該変位測定の候補位置の変位を測定する。また、変位取得部312は、変位測定の候補位置から反射した測定光だけでなく、変位測定の候補位置を含む測定候補領域から反射した測定光に基づいて変位を測定することもできる。
次に、変位測定装置1の設定時及び運転時の具体例について説明する。図14は、変位測定装置1の走査モードの設定時に行う手順を示すフローチャートである。
走査モードの設定時のフローチャートにおけるステップSA1は、外部トリガや内部トリガ等を設定するステップであり、どのようなトリガ信号でどのように動作するかを設定する。トリガ条件の設定が行われると子機アンプ3やセンサヘッド2に設定情報が送られ、センサヘッド2はこの条件で動作するようになる。
次に、走査モードの設定時のマスター登録について詳細に説明する。図示しないが、マスター登録開始ボタンを操作することでマスター登録が開始される。図15に示すマスター登録フローチャートのステップSB1では、照明部30の第1~第4発光ダイオード31~34を点灯させる。ステップSB2では、輝度画像を撮像する。画像データは、例えば子機アンプ3の画像データ記憶部320d(図7に示す)に記憶される。
次に、マスター高さデータ1~3の使用時について図16に示すフローチャートに基づいて説明する。マスター高さデータ1~3は、測定ツールの選択時に使用することができ、ステップSC1では、マスター高さデータ1~3の中から、測定ツール種別、測定ツール設定に応じて使用するマスター高さデータを選択する。ステップSC2では、選択されたマスター高さデータと、測定ツールの測定位置及び範囲から測定値を算出する。ステップSC3では、ステップSC2で測定した値を表示部8に表示する。
図17は、測定ツールとしてエリア高さツールが選択されたときの詳細な設定手順を示すフローチャートである。開始後、ステップSD1では、輝度画像生成部302が生成した輝度画像を図10に示すユーザーインターフェース画像70の画像表示領域71に表示させる。その後、ステップSD2では、設定部304が測定候補領域の設定を受け付ける。ユーザによって表示されたウインドウ枠73内が測定候補領域となる。
図18に示すように、ウインドウ枠73内には、最も高い面である第2円柱部W4の上面と、その次に高い面である第1円柱部W3の上面と、その次に高い面である基板W1の上面と、基板W1の上面よりも低い面である孔部W2の底面と、最も低い面である面S1とがエリアとして存在している。第2円柱部W4の上面と、第1円柱部W3の上面と、基板W1の上面と、孔部W2の底面と、面S1とは、表示部8の輝度画像上での表示形態を識別可能な形態として表示している。具体的には、第2円柱部W4の上面と、第1円柱部W3の上面と、基板W1の上面と、孔部W2の底面と、面S1との色を変えたり、これら面に互いに異なる模様を付したりすることで、識別することができる。図18に示す表示例では、第2円柱部W4の上面と、第1円柱部W3の上面と、基板W1の上面と、孔部W2の底面と、面S1の色を変えるとともに、模様も変えている。
ヒストグラムを用いない方法でも複数の群を得ることができる。例えば、ミーンシフト法などの画像処理方法による領域分割によって複数の群、即ちエリアを取得できる。エリアを取得した後は、任意のエリアを変位測定エリアとして選択できる。
図20は、取得された変位を縦軸に取り、頻度を横軸に取ったグラフである。このグラフを上から見ていき、グラフの極大値を山とし、極小値を谷とすることで、複数の群に分類することができる。
図18や図19に示すように、ユーザーインターフェース画面70には、Live調整ボタン90fが設けられている。Live調整ボタン90fを操作すると、センサヘッド2が現在の視野範囲にある測定対象物Wを撮像し、ユーザーインターフェース画面70の画像表示領域71に表示させる。すなわち、測定には多少の揺らぎが発生することがあり、同じ測定対象物Wを測定しても、測定ごとにヒストグラムが変動することがある。Live調整ボタン90fを操作することで、ライブビュー画像とヒストグラムを観察しながら閾値を設定することができる。これにより、変化に対する余裕を確認しながら設定できる。
設定情報記憶部320fには、図21に示すような複数の設定情報が記憶されている。各プログラムに含まれる設定情報としては、例えば走査モード(スキャンモード)とラインモードのいずれが選択されているか、トリガ関連の設定、撮像関連の設定(明るさ、感度等)、マスターデータの有無、ヘッド傾き補正、適用される測定ツール及びそのパラメータ等が含まれている。使用者は、設定情報記憶部320fに記憶されているプログラムの中から任意のプログラムを選択して変位測定装置1の運転時に適用することができる。
図7に示すように子機アンプ3は良否判定部313を備えている。良否判定部313は、輝度画像生成部302により生成された輝度画像に基づいて測定対象物Wの状態を判定した判定結果と、変位取得部312で測定した変位に基づいて測定対象物Wの状態を判定した判定結果とを組み合わせて測定対象物Wの良否判定を行うように構成されている。例えば、輝度画像上で一部が欠落しているか否かを検出し、欠落していない場合であっても、変位取得部312で測定した変位が基準値を外れている場合には、測定対象物Wが不良品であると判定することができる。反対に、変位取得部312で測定した変位が基準値であっても、輝度画像上で一部が欠落していると判定される場合には、測定対象物Wが不良品であると判定することができる。処理結果は、図7に示す処理結果記憶部320cに記憶させることができる。
出力割り当て設定では、外部への出力ピンに何を割り当てるか設定する。OFF/総合判定/ビジー/エラ/ツール1結果等を選択することができるが、これ以外を選択可能にしてもよい。
総合判定条件としては、例えば測定ツールによる測定結果が「すべてOK」か「いずれかOK」を選択することができる。その他にも、測定ツール1がOKかつ測定ツール2がNGなら総合判定がOKとするような組み合わせパターンを出力することも可能である。
変位測定装置1は、平坦な基準面の傾きを補正する傾き補正機能を有している。傾き補正機能は、子機アンプ3が有していてもよいし、センサヘッド2が有していてもよい。例えば、ユーザーインターフェース画面70に高さ画像を表示した状態で、ユーザが基準面を設定する。基準面は3点を指定することによって行うことができる。3点の指定が終わると、子機アンプ3またはセンサヘッド2の信号処理部は、3点が全て同じ高さになるように、各画素の変位を演算する。演算後は3点の高さが全て同じになる。
図22は、変位測定装置1の走査モードの運転時に行う手順を示すフローチャートである。走査モードの運転時のフローチャートにおけるステップSG1では、外部機器6等から外部トリガを受け付ける。ステップSG2では、照明部30の第1~第4発光ダイオード31~34を点灯させる。ステップSG3では、輝度画像を撮像する。画像データは、例えば子機アンプ3の画像データ記憶部320d(図7に示す)に記憶される。
図22におけるステップSG22は高さ測定ステップであり、この高さ測定ステップについて図23に示すフローチャートに基づいて説明する。
図24は、運転時における高さ測定ステップの詳細な処理手順を示すフローチャートである。ステップSJ1は、図23に示すフローチャートのステップSH1と同じである。ステップSJ2では、段差演算、即ち段差ツールの適用があるか否かを判定する。ステップSJ2でYESと判定されて段差演算がある場合にはステップSJ3に進み、ユーザが入力した基準面の変位でヒストグラムをオフセットする。一方、ステップSJ2でNOと判定されて段差演算がない場合にはステップSJ4に進み、図23に示すフローチャートのステップSH2と同様な処理を行う。
この実施形態によれば、表示部8に表示された測定対象物の画像上で、測定候補領域が設定されると、変位取得部312によって測定候補領域内で複数の変位を取得することができる。変位取得時、測定候補領域には、候補位置以外の部分も含まれていることがあるので、候補位置の変位とともに、候補位置以外の部分の変位も取得される。取得された複数の変位は、変位分類部314によって統計的に複数の群に分類される。分類された複数の群はヒストグラムにピークとして現れる。
8 表示部
12 レーザー出力器(測定光源)
13 コリメートレンズ(投光レンズ)
14 シリンドリカルレンズ(投光レンズ)
15 MEMSミラー(走査部)
40 測定用受光部
302 輝度画像生成部
304 設定部
305 測定制御部
312 変位取得部
413 変位分類部
315 変位算出部
316 選択部
W 測定対象物
Claims (12)
- 測定対象物の所定位置における高さ方向の変位を測定する変位測定装置において、
前記測定対象物を撮像して測定対象物の画像を生成する画像生成部と、
前記画像生成部により生成された画像の画素に対応付けて前記測定対象物の変位を取得する変位取得部と、
前記変位取得部により画素ごとに取得された変位の度数分布において、所定の閾値以上の度数を有する変位で構成される群から少なくとも一つの群を選択する選択部と、
前記選択部により選択された群に含まれる変位に基づいて、該選択された群に含まれる変位に対応付けられた画素からなる変位測定領域を特定し、該特定された変位測定領域の変位を算出する変位算出部とを備えている変位測定装置。 - 請求項1に記載の変位測定装置はさらに、
前記変位取得部により取得された変位を、該変位の度数分布および所定の閾値に基づいて、該閾値以上の度数を有する変位で構成される複数の群に分類する変位分類部を備え、
前記選択部は、前記変位分類部によって分類された複数の群のうち少なくとも一つの群を選択する変位測定装置。 - 請求項1または2に記載の変位測定装置はさらに、
前記変位取得部により画素ごとに取得された変位の度数分布において、所定の閾値以上の度数を有する変位で構成される群のうち少なくとも一つの群を選択するための選択規則を設定する設定部を備え、
前記選択部は、前記設定部により設定された選択規則に基づいて、前記少なくとも一つの群を選択する変位測定装置。 - 請求項3に記載の変位測定装置はさらに、
前記画像生成部により生成された画像を表示する表示部を備え、
前記設定部は、前記表示部に表示された画像上で、測定対象物の表面のうち変位測定の候補位置を含む測定対象領域を設定するとともに、前記選択規則を設定し、
前記変位取得部は、前記画像生成部により生成された画像のうち前記測定対象領域内の画素に対応付けて測定対象物の変位を取得し、
前記変位算出部は、前記設定部により設定された前記選択規則を用いて選択された群に含まれる変位に基づいて、前記候補位置における高さ方向の変位を算出する変位測定装置。 - 請求項2に記載の変位測定装置において、
前記変位分類部は、前記変位取得部により取得した複数の変位の度数分布を算出し、算出した度数分布に基づいて、複数の変位を複数の群に分類する変位測定装置。 - 請求項5に記載の変位測定装置において、
前記変位分類部は、算出した度数分布を示すヒストグラムを生成し、
前記変位分類部が生成したヒストグラムを表示する表示部を備えており、
前記ヒストグラム上で頻度の閾値の設定を受け付ける設定部を備えており、
前記変位算出部は、前記設定部で受け付けた閾値よりも高い頻度を有する群に含まれる複数の変位に基づいて、変位測定の候補位置の変位を算出する変位測定装置。 - 請求項6に記載の変位測定装置において、
前記変位算出部は、選択された群に含まれる複数の変位を平均化することにより前記候補位置の変位を算出する変位測定装置。 - 請求項6または7に記載の変位測定装置において、
前記表示部は、前記ヒストグラムにおける前記閾値よりも高い頻度を有する群を示す第1エリアを、該第1エリア外の第2エリアと識別可能な形態で表示する変位測定装置。 - 請求項8に記載の変位測定装置において、
前記表示部は、前記ヒストグラムに前記第1エリアが複数存在する場合、複数の前記第1エリアの各々の表示形態を識別可能な形態で表示する変位測定装置。 - 請求項9に記載の変位測定装置において、
前記表示部は、前記画像上で前記第1エリアに示される群に対応する部分を、当該第1エリアの表示形態と同一または類似した形態で表示する変位測定装置。 - 請求項6から10のいずれか1つに記載の変位測定装置において、
前記表示部は、前記変位分類部により分類された複数の群に対応する部分を、各々、識別可能な形態で前記画像上に表示し、
前記設定部は、前記画像上に表示する群の頻度の閾値の調整を受け付ける変位測定装置。 - 請求項3、6から11のいずれか1つに記載の変位測定装置において、
測定光源と、該測定光源からの光が入射する投光レンズとを有し、第1方向に延びる帯状の測定光を測定対象物に照射するための投光部と、
前記測定光を、前記第1方向と交差する第2方向に走査可能な走査部と、
前記測定対象物から反射した前記測定光を受光し、変位測定用の受光量分布を出力するとともに、前記測定対象物から反射した光を受光し、画像生成用の受光量分布を出力する2次元の受光素子からなる受光部と、
前記画像生成用の受光量分布に基づいて、前記測定対象物の輝度画像を生成する輝度画像生成部と、
前記設定部により設定された測定候補領域に前記測定光が照射されるように前記投光部及び前記走査部を制御する測定制御部とを備え、
前記変位取得部は、前記設定部により設定された測定候補領域に照射された前記測定光が該測定候補領域から反射して前記受光部で受光されることによって該受光部から出力された前記変位測定用の受光量分布に基づいて、該測定候補領域内で複数の変位を取得する変位測定装置。
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