JP2020165119A - 杭体の埋設方法 - Google Patents

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義崇 関根
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Abstract

【課題】側圧抵抗板を有する杭体を埋設する際に発生する振動や騒音を抑えることができる杭体の埋設方法を提供する。【解決手段】棒状の杭体本体部21と、杭体本体部21の側面から突出する板状の側圧抵抗板22と、を有する杭体2を地盤11に埋設する杭体の埋設方法において、地盤11における杭体本体部21の埋設位置に下孔12を形成する下孔形成工程と、杭体2を立設させ杭体本体部21の先端側を下孔12に挿入させる杭体挿入工程と、杭体2に上方から加力し、杭体2を地盤11に埋設する杭体埋設工程と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、杭体の埋設方法に関する。
従来、鋼管杭などの杭体を地盤に埋設する場合、杭体を回転圧入させたり、杭体を上方から打撃したり、押圧したりして地盤に埋設している(例えば、特許文献1参照)。
杭体を回転圧入させて埋設する場合、杭体を上方から打撃したり、押圧したりして地盤に埋設する場合と比べて振動や騒音の発生を抑えることができる。
杭体として、埋設された杭体が側圧によって変位することを防止するために、棒状の杭体本体部と、杭体本体部の側面から突出する側圧抵抗板と、を有する杭体が知られている。
特開平11−303070号公報
杭体が側圧抵抗板を有する場合、杭体を回転圧入させて埋設することが困難であり、杭体を上方から打撃したり、押圧したりして地盤に埋設することになる。このため、側圧抵抗板を有する杭体の埋設工事は、側圧抵抗板のない杭体と比べて振動や騒音が発生する可能性が高い。
そこで、本発明は、側圧抵抗板を有する杭体を埋設する際に発生する振動や騒音を抑えることができる杭体の埋設方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る杭体の埋設方法は、棒状の杭体本体部と、杭体本体部の側面から突出する板状の側圧抵抗板と、を有する杭体を地盤に埋設する杭体の埋設方法において、地盤における前記杭体本体部の埋設位置に下孔を形成する下孔形成工程と、前記杭体を立設させ前記杭体本体部の先端側を前記下孔に挿入させる杭体挿入工程と、前記杭体に上方から加力し、前記杭体を地盤に埋設する杭体埋設工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、地盤における杭体の杭体本体部の埋設位置に下孔を形成する下孔形成工程を有することにより、杭体埋設工程における杭体が地盤から受ける抵抗を低減させることができる。これにより、杭体埋設工程に係る時間を短縮することができる。また、下孔は杭体の杭体本体部の埋設位置に設け、側圧抵抗板の埋設位置には設けないことにより、側圧抵抗板の地盤に対する遊びや緩みが発生せず、杭体の側圧に対する抵抗力を確保することができる。
また、本発明に係る杭体の埋設方法では、前記下孔形成工程では、棒状の下孔形成部材を地盤における前記杭体本体部の埋設位置に押し込むまたはねじ込んで前記下孔を形成するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、地盤における杭体の杭体本体部の埋設位置周辺の領域を荒らすことがなく、杭体および地盤の支持力の低下を防止することができる。
また、下孔形成工程で発生する残土を抑えることができる。
また、本発明に係る杭体の埋設方法では、前記下孔形成工程では、前記下孔を内径が前記杭体本体部の径よりも小さくなるように形成するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、下孔を形成しても、埋設された杭体の側面と地盤との摩擦力が低下しにくく、杭体の支持力を確保することができる。
また、本発明に係る杭体の埋設方法では、前記下孔形成工程では、前記下孔を前記地盤における前記杭体本体部の埋設位置の高さ全体にわたって形成するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、下孔を形成する際に、地盤中の障害物の有無を確認することができる、また、杭体埋設工程に係る時間を短縮することができる。
また、本発明に係る杭体の埋設方法では、複数の前記杭体を同時に地盤に埋設するように構成され、前記下孔形成工程では、地盤における複数の前記杭体それぞれの前記杭体本体部の埋設位置に下孔を形成し、前記杭体挿入工程では、複数の前記杭体をそれぞれ立設させ前記杭体本体部の先端側を前記下孔に挿入させ、前記杭体埋設工程では、複数の前記杭体の全てに対して同時に上方から加力し、前記杭体を地盤に埋設し、前記杭体埋設工程の前に前記杭体挿入工程と前後して前記複数の杭体の上部を杭体連結具で連結する杭体連結工程を有するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、複数の杭体を杭体連結具で連結し、杭体連結具で連結された複数の杭体の全てに対して同時に上方から加力し、複数の杭体を同時に地盤に埋設するため、複数の杭体を1本ずつ順番に埋設する場合と比べて、作業時間を短縮することができる。これにより、杭体の埋設による振動や騒音が発生する時間を短縮することができる。
また、本発明に係る杭体の埋設方法では、前記杭体連結具に上方から加力することで、前記複数の杭体を地盤に埋設するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、杭打ち用の重機を杭体連結具と接続すればよいため。複数の杭体それぞれと接続する場合と比べて、作用を容易に行うことができる。
また、本発明に係る杭体の埋設方法では、前記複数の杭体の前記杭体本体部は、少なくとも上端部分に上方に開口する孔部が形成され、前記杭体連結具は、前記複数の杭体の前記杭体本体部それぞれの前記孔部に上側から挿入されて前記杭体本体部と係合する複数の杭体係合部と、前記複数の杭体係合部を所定の間隔で連結する連結部と、を有するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、複数の杭体に杭体連結具を容易に取り付けることができる。
本発明によれば、側圧抵抗板を有する杭体を埋設する際に発生する振動や騒音を抑えることができる。
本発明の第1実施形態による杭体の埋設方法の一例を示す図で杭体が埋設された様子を示す図である。 杭体埋設工程を示す図である。 杭打ち用の重機に対する杭体連結具の向きを説明する平面図である。 下孔形成工程および杭体埋設位置表示具を示す図である。 第2実施形態による杭体の埋設方法の一例を示す図である。 第3実施形態による杭体の埋設方法の一例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態による杭体の埋設方法について、図1−図4に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態による杭体の埋設方法は、複数の杭体2を同時に地盤11に埋設する方法である。本実施形態による杭体の埋設方法では、複数の杭体2の上端部分2aを杭体連結具3で連結し、杭体連結具3を杭打ち用の重機4に固定し、杭体連結具3を杭打ち用の重機4で上方から押圧(加力)して複数の杭体2を同時に地盤11に圧入して埋設している。
本実施形態では、5本の杭体2を同時に地盤11に埋設している。5本の杭体2は、同じ形状に形成され、水平方向に間隔をあけて配列されている。5本の杭体2が配列されている方向を杭体配列方向とする。杭体配列方向を水平な直線方向となっている。
杭体2は、コンクリートブロックからなる塀の下方の地中に埋設されるとともに塀と一体化され、塀の鉛直荷重を支持するとともに、塀に対し転倒させようとする外力が作用した際の抵抗要素としても機能する。本実施形態では、杭体配列方向に隣り合う杭体2の間隔は、杭体2の上部に構築されるコンクリートブロック塀の目地の間隔(400mm)と同じ値に設定されている。
杭体2は、棒状の杭体本体部21と、杭体本体部21の側面から突出する板状の側圧抵抗板22と、を有している。
杭体本体部21は、断面形状が円形の鋼管で上下方向に延びる向きで地盤11に挿入されて埋設される。杭体本体部21の下端部分2bは、尖った形状に形成されている。杭体本体部21は、管状に形成され上方に開口している。杭体本体部には、上方に開口する孔部が形成されている。
側圧抵抗板22は、板面が長方形となる平板状の鋼板で、縁部が杭体本体部21の側面に接合されている。本実施形態では、2枚の側圧抵抗板22が、杭体本体部21に対して同じ高さで杭体本体部21を挟むように接合されている。2枚の側圧抵抗板22は、杭体本体部21の上部側で杭体本体部21の上端部よりも下側の位置に接合されている。
5本の杭体2は、それぞれの側圧抵抗板22の向きを合わせた状態で地盤11に埋設される。本実施形態では、5本の杭体2の側圧抵抗板22は、板面が杭体配列方向に沿う向きとなっている。
杭体連結具3は、5本の杭体本体部21それぞれの上端部分2aに着脱可能に構成されている。
上述したように、本実施形態では、杭体連結具3を杭打ち用の重機4に固定し、杭体連結具3を上側から杭打ち用の重機4で押圧することで杭体連結具3が取り付けられた5本の杭体2を地盤11に圧入して埋設する。杭体連結具3は、杭打ち時の押圧に耐え得る剛性を有している。
杭体連結具3は、H形鋼からなる本体部32と、本体部32と接合され5本の杭体本体部21それぞれの上端部分2aの内部に挿入されて杭体本体部21と係合する5つの杭体係合部31と、本体部32と接合され杭打ち用の重機4のオーガーの杭保持部41に固定する重機固定部33と、を有している。
杭体係合部31は、杭体本体部21の内部に嵌合可能な丸棒状の部材で、杭体本体部21の上端部に着脱可能に構成されている。杭体係合部31は、杭体本体部21に着脱可能に固定するための固定具を有していてもよい。
本体部32は、フランジ322がウェブ323,324の上下に配置され、長さ方向が杭体配列方向に延びる向きに配置される。本体部32には、長さ方向が杭体配列方向に延びる向きに配置された際の下側に5つの杭体係合部31が長さ方向に間隔をあけて接合されている。5つの杭体係合部31は、軸線方向が上下方向となる向きでそれぞれ本体部32の下面から下側に突出している。
隣り合う杭体係合部31の間隔は、隣り合う杭体2の間隔と同じで杭体2の上部に構築されるコンクリートブロック塀の目地の間隔(400mm)となっている。
本体部32における杭体係合部31に対応する位置には、上フランジ323と下フランジ324とを連結し補強する補強板321が設けられている。
重機固定部33は、長さ方向が杭体配列方向に延びる向きに配置された本体部32の長さ方向の中央の上側に接合されている。重機固定部33は、棒状に形成され、軸線方向が上下方向となる向きで本体部32の上面から上側に突出している。
重機固定部33は、杭打ち用の重機4のオーガーの杭保持部41に着脱可能に構成されている。杭打ち用の重機4のオーガーの杭保持部41は、上下方向に延びて内部に重機固定部33が挿入される固定筒状部42を有している。
固定筒状部42には、杭体連結具3が異なる2つの向きで固定可能に構成されている。
図3に示すように、本実施形態では、固定筒状部42には、杭体連結具3が、本体部32が一の水平方向に延びる第1向き(杭体連結具3aの向き)と、本体部32が一の水平方向に直交する他の水平方向に延びる向きの第2向き(杭体連結具3bの向き)とで固定可能に構成されている。
次に、第1実施形態による杭体の埋設方法を説明する。
まず、地盤11における5本の杭体2それぞれの杭体本体部21の埋設位置に下孔12を形成する下孔形成工程を行う。
下孔形成工程では、杭体埋設位置表示具5を地盤11において、杭体埋設位置表示具5が示す位置に下孔12(図2参照)を形成する。
図4に示すように、杭体埋設位置表示具5は、長尺の木板などで形成され、5本の杭体本体部21が挿入可能な丸孔部51が5つ形成されている。5つの丸孔部51は、板面を貫通していて、地盤11に埋設される際の5本の杭体本体部21の間隔と同じ間隔をあけて配置されている。
杭体埋設位置表示具5には、丸孔部51と連続して、側圧抵抗板22が挿通可能な所定の長さの切り欠き部52が形成されている。杭体埋設位置表示具5は、杭体2の杭体本体部21が丸孔部51を通り、側圧抵抗板22が切り欠き部52を通ることで、杭体2が挿通可能に構成されている。
下孔形成工程では、杭体埋設位置表示具5を地盤11に設置し、杭体2が埋設される位置に丸孔部51を重ねて配置する。
そして、丸孔部51にハンマードリル6(下孔形成部材)を上方からねじ込んで挿入し、ハンマードリル6を下方に延ばして地盤11に下孔12を形成する。地盤11に設置した杭体埋設位置表示具5の5つの丸孔部51すべてにハンマードリル6を挿入し、地盤11に5つの下孔12を形成する。下孔12は、杭体本体部21よりも小径で、杭体本体部21が埋設される深さと同じ深さに形成する。
この際、ハンマードリル6をねじ込んで下孔12を形成するので残土が発生しない。また、下孔12周辺の地盤を荒らさず、下孔12周辺の地盤の締め固めもなされる。
下孔12を形成する際に、表層のガラにハンマードリル6が当たることがあれば、適宜ガラを取り除く。ガラが取り除けない場合は、杭体2の負担荷重が許容値を上回らないことを確認したうえで杭体2の配置間隔を飛ばしてもよい。なお、側圧抵抗板22の埋設位置には、側圧抵抗板22に対応する下孔を形成しない。
杭体埋設位置表示具5は、後述する杭体埋設工程が完了するまで地盤11に設置しておく。
続いて、5つの杭体2をそれぞれの埋設位置の上方において地盤11に立設させる杭体立設工程(杭体挿入工程)を行う。
杭体2の杭体本体部21の先端部分を杭体埋設位置表示具5の丸孔部51に挿し込み、地盤11に立設した状態とする。必要に応じて、地盤11に立設した状態の杭体2を支持する支持部材を仮設してもよい。杭体埋設位置表示具5が所定の高さを有し、丸孔部51に例えば200mm程度の深さがあると杭体2を立設させやすい。
続いて、5本の杭体2を連結する杭体連結工程を行う。
杭体連結工程では、杭体連結具3を5本の杭体2の杭体本体部21の上部に取り付ける。5本の杭体2の杭体本体部21の上端部分2aの内部に杭体連結具3の杭体係合部31を挿入して嵌合させる。
このとき、杭体連結具3を杭打ち用の重機4のオーガーの杭保持部41に固定した状態とし、オーガーを杭体本体部21よりも上方から下降させ、杭体連結具3の杭体係合部31を5本の杭体2の杭体本体部21の上端部分2aの内部に上側から挿入する。
なお、本の杭体2を連結する杭体連結工程を行った後に、5つの杭体2をそれぞれの埋設位置の上方において地盤11に立設させる杭体立設工程を行ってもよい。
続いて、5つの杭体2を地盤11に埋設する杭体埋設工程を行う。
杭打ち用の重機4で杭体連結具3に上方から押圧し、杭体連結具3を介して5本の杭体2を下側に押圧し、地盤11に挿入する。
5つの杭体2は、杭体埋設位置表示具5の丸孔部51から地盤11の下孔12に挿入される。杭体2の側圧抵抗板22が杭体埋設位置表示具5を通過する際には、切り欠き部52を通る。
5つの杭体2が地盤11に埋設されたら、5つの杭体2から杭体連結具3を取り外す杭体連結解除工程を行い、杭体埋設位置表示具5を撤去する杭体埋設位置表示具撤去工程を行う。
次に、上述した本発明の第1実施形態による杭体の埋設方法の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本発明の第1実施形態による杭体の埋設方法では、地盤11における杭体2の杭体本体部21の埋設位置に下孔12を形成する下孔形成工程を有することにより、杭体埋設工程における杭体2が地盤11から受ける抵抗を低減させることができる。これにより、杭体埋設工程に係る時間を短縮することができる。また、下孔12は杭体2の杭体本体部21の埋設位置に設け、側圧抵抗板22の埋設位置には設けないことにより、側圧抵抗板22の地盤11に対する遊びや緩みが発生せず、杭体2の側圧に対する抵抗力を確保することができる。
また、下孔形成工程では、ハンマードリル6(下孔形成部材)を地盤11における杭体本体部21の埋設位置にねじ込んで下孔12を形成するようにしている。
このような構成とすることにより、地盤11における杭体2の杭体本体部21の埋設位置周辺の領域を荒らすことがなく、杭体2および地盤11の支持力の低下を防止することができる。
また、下孔形成工程で発生する残土を抑えることができる。
また、下孔形成工程では、下孔12を内径が杭体本体部21の径よりも小さくなるように形成するようにしている。
このような構成とすることにより、下孔12を形成しても、埋設された杭体2の側面と地盤11との摩擦力が低下しにくく、杭体2の支持力を確保することができる。
また、下孔形成工程では、下孔12を地盤11における杭体本体部21の埋設位置の高さ全体にわたって形成するようにしている。
このような構成とすることにより、下孔12を形成する際に、地盤11中の障害物の有無を確認することができる、また、杭体埋設工程に係る時間を短縮することができる。
また、複数(本実施形態では5本)の杭体2を同時に地盤11に埋設するように構成され、下孔形成工程では、地盤11における複数の杭体2それぞれの杭体本体部21の埋設位置に下孔12を形成し、杭体立設工程では、複数の杭体2をそれぞれ立設させ杭体本体部21の先端側を下孔12に挿入させ、杭体埋設工程では、複数の杭体2の全てに対して同時に上方から押圧し、杭体2を地盤11に埋設し、杭体埋設工程の前に杭体立設工程と前後して複数の杭体2の上部を杭体連結具3で連結する杭体連結工程を有するようにしている。
このような構成とすることにより、複数の杭体2を杭体連結具3で連結し、杭体連結具3で連結された複数の杭体2の全てに対して同時に上方から押圧し、複数の杭体2を同時に地盤11に埋設するため、複数の杭体2を1本ずつ順番に埋設する場合と比べて、作業時間を短縮することができる。これにより、杭体2の埋設による振動や騒音が発生する時間を短縮することができる。
また、杭体連結具3に上方から押圧することで、複数の杭体2を地盤11に埋設するようにしている。
このような構成とすることにより、杭打ち用の重機4を杭体連結具3と接続すればよいため。複数の杭体2それぞれと接続する場合と比べて、作用を容易に行うことができる。
また、複数の杭体2の杭体本体部21は、管状に形成され、杭体連結具3は、複数の杭体2の杭体本体部21それぞれの内部に上側から挿入されて杭体本体部21と係合する複数の杭体係合部31と、複数の杭体係合部31を所定の間隔で連結する連結部と、を有している。
このような構成とすることにより、複数の杭体2に杭体連結具3を容易に取り付けることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施形態と異なる構成について説明する。
図5に示すように、第2実施形態による杭体の埋設方法では、杭体連結具3Bの両側方に、地盤11に設置され、杭体連結具3Bを上下方向にガイド可能なガイド部7Bが設けられている。ガイド部7Bは、上下方向に延びるレールを有し、レールに沿って杭体連結具3Bが上下方向に移動可能に構成されている。
第2実施形態における杭体埋設工程では、杭体連結具3Bがガイド部7Bに沿って下側に移動するように、杭体連結具3Bを杭打ち用の重機4で上方から押圧している。
第2実施形態による杭体の埋設方法では、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、複数(本実施形態では5本)の杭体2が傾いて埋設されたり、位置ずれしたりすることを防止することができる。
(第3実施形態)
図6に示すように、第3実施形態による杭体の埋設方法では、杭体連結具3の長さ方向の両端部分に、既に埋設された杭体25の内部に上側から挿入可能な棒部材71が取り付けられている。
棒部材71は、杭体連結具3Cの長さ方向の両端に配置された2つの杭体係合部311,312に固定されている。このため、本実施形態では、3本の杭体2が杭体連結具3Cに固定されて連結されている。
第3実施形態による杭体埋設工程では、棒部材71が既に埋設された杭体25に沿って下側に移動するように、杭体連結具3Cを杭打ち用の重機4で上方から押圧している。
第3実施形態では、既に埋設された杭体25および棒部材71が杭体連結具3を上下方向にガイド可能なガイド部7Cとなっている。
第3実施形態では、杭体埋設位置表示具5Cには、3本の杭体2に対応する丸孔部51および切込み部52が形成されている。
第3実施形態による杭体の埋設方法では、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、埋設される杭体2と棒部材71との間隔を所望の間隔とすることで、既に埋設された杭体25との間隔を所望の間隔とすることができる。また、既に埋設された杭体25を基準として埋設される杭体2の位置決めを行い易く、同一水平直線に沿って多数の杭体2を埋設する場合には、同一水平直線に沿った杭体2の位置決めを容易に行うことができる。
以上、本発明による杭体の埋設方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の第1実施形態および第2実施形態では、5本の杭体2を同時に地盤11に埋設し、第3実施形態では3本の杭体2を同時に地盤11に埋設しているが、同時に地盤11に埋設する杭体2の本数は、1本でもよいし、複数本の場合は3本、5本以外であってもよい。
また、杭体本体部21は鋼管以外でもよいし、側圧抵抗板22の形状や杭体本体部への接合位置は、上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、杭体連結具3を杭打ち用の重機4で上方から押圧して複数の杭体2を地盤11に圧入して埋設しているが、杭体連結具3に打撃や振動を与えて複数の杭体2を地盤11に挿入して埋設してもよい。また、複数の杭体2を直接押圧したり、複数の杭体2に直接打撃や振動を与えたりして、複数の杭体2を地盤11に挿入して埋設してもよい。
また、上記の実施形態では、杭体立設工程では、複数の杭体2それぞれの先端部が挿通可能な複数の丸孔部51を有する杭体埋設位置表示具5を複数の丸孔部51が複数の杭体2の埋設位置の上側に位置するように地盤11に設置し、複数の丸孔部51それぞれに杭体2の先端部を挿入し、杭体埋設工程では、複数の杭体2それぞれを複数の丸孔部51および切り欠き部52に挿通させて地盤11に埋設している。
これに対し、杭体埋設位置表示具5を設置せずに杭体立設工程および杭体埋設工程を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、杭体立設工程の前に、地盤11における複数の杭体2それぞれの埋設位置に下孔12を形成する下孔形成工程を行っているが、下孔12を形成せずに、杭体2を地盤11に埋設してもよい。
また、上記の実施形態では、下孔形成工程では、下孔12を内径が杭体2の径よりも小さくなるように形成しているが、下孔12の径が杭体2の径と同じ値であってもよい。
また、上記の実施形態では、下孔形成工程では、下孔12を地盤11における杭体2の埋設位置の高さ全体にわたって形成しているが、下孔12の深さは、地盤11における杭体2の埋設位置よりも浅くてもよい。
また、上記の実施形態では、下孔形成工程では、杭体2が埋設される位置にハンマードリル6を上方からねじ込んで挿入し、ハンマードリル6を下方に延ばして地盤11に下孔12を形成している。
これに対し、地盤11にJIS規格に基づくスウェーデン式サウンディング試験による地盤調査を行う地盤調査工程を行い、地盤調査工程では、杭体2の埋設位置にスクリューポイント付きのロッドを貫入させて地盤調査を行い、地盤調査工程においてスクリューポイント付きのロッドが貫入したことで形成された孔部を下孔形成工程で形成する下孔12とするようにしてもよい。
このような構成とすることにより、地盤調査工程で地盤調査を行いながら下孔12を形成することができる。
なお、JIS規格に基づくスウェーデン式サウンディング試験は行わず、単に下孔形成のためだけにスクリューポイント付きのロッドを用いてもよい。
また、上記の実施形態では杭体連結具3の重機固定部33は、杭打ち用の重機4に対して異なる2つの向きに固定可能であるが、杭打ち用の重機4に対して3つ以上の向き、または1つの向きだけで固定されるように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、杭体連結具3の本体部32は、杭体本体部21の内部に挿入されて杭体本体部21に係合するように構成されているが、杭体連結具3が杭体2と係合する機構は上記以外であってもよい。
また、上記の第2実施形態および第3実施形態では、杭体連結具3を上下方向にガイド可能なガイド部を設けて杭体埋設工程を行っているが、ガイド部を設けずに杭体埋設工程を行ってもよい。
2 杭体
3,3B,3C 杭体連結具
4 杭打ち用の重機
5,5C 杭体埋設位置表示具
6 ハンマードリル
7B,7C ガイド部
11 地盤
12 下孔
21 杭体本体部
22 側圧抵抗板
25 既に埋設された杭体
31 杭体係合部
32 本体部
33 重機固定部
51 丸孔部(孔部)
71 棒部材

Claims (7)

  1. 棒状の杭体本体部と、杭体本体部の側面から突出する板状の側圧抵抗板と、を有する杭体を地盤に埋設する杭体の埋設方法において、
    地盤における前記杭体本体部の埋設位置に下孔を形成する下孔形成工程と、
    前記杭体を立設させ前記杭体本体部の先端側を前記下孔に挿入させる杭体挿入工程と、
    前記杭体に上方から加力し、前記杭体を地盤に埋設する杭体埋設工程と、を有することを特徴とする杭体の埋設方法。
  2. 前記下孔形成工程では、棒状の下孔形成部材を地盤における前記杭体本体部の埋設位置に押し込むまたはねじ込んで前記下孔を形成することを特徴とする請求項1に記載の杭体の埋設方法。
  3. 前記下孔形成工程では、前記下孔を内径が前記杭体本体部の径よりも小さくなるように形成すること請求項1または2に記載の杭体の埋設方法。
  4. 前記下孔形成工程では、前記下孔を前記地盤における前記杭体本体部の埋設位置の高さ全体にわたって形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の杭体の埋設方法。
  5. 複数の前記杭体を同時に地盤に埋設するように構成され、
    前記下孔形成工程では、地盤における複数の前記杭体それぞれの前記杭体本体部の埋設位置に下孔を形成し、
    前記杭体挿入工程では、複数の前記杭体をそれぞれ立設させ前記杭体本体部の先端側を前記下孔に挿入させ、
    前記杭体埋設工程では、複数の前記杭体の全てに対して同時に上方から加力し、前記杭体を地盤に埋設し、
    前記杭体埋設工程の前に前記杭体挿入工程と前後して前記複数の杭体の上部を杭体連結具で連結する杭体連結工程を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の杭体の埋設方法。
  6. 前記杭体埋設工程では、前記杭体連結具に上方から加力することで、前記複数の杭体を地盤に埋設することを特徴とする請求項5に記載の杭体の埋設方法。
  7. 前記複数の杭体の前記杭体本体部は、少なくとも上端部分に上方に開口する孔部が形成され、
    前記杭体連結具は、前記複数の杭体の前記杭体本体部それぞれの前記孔部に上側から挿入されて前記杭体本体部と係合する複数の杭体係合部と、
    前記複数の杭体係合部を所定の間隔で連結する連結部と、を有することを特徴とする請求項5または6に記載の杭体の埋設方法。
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