JP2019218726A - 補強アンカー - Google Patents

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Abstract

【課題】緊張定着時における壁面と受圧板当接部との間の滑りを抑制することで、引張り材を所定の位置に確実に打設する。【解決手段】立坑の切削壁3に掘削可能な補強アンカー1を取り付けた。補強アンカー1は、受圧板4と切削壁3と地盤Gのアンカー固定孔31にアンカー材11を挿通して固定した。受圧板4は、切削壁3の壁面に圧接する積層板41と板状の滑り止め部材42を連結して重ね板部43を形成し、滑り止め部材42に受圧板本体40を当接させた。アンカー材11のグリップ部材12の外周面に形成した雄ねじに押さえナット13を締め込み、受圧板4の緊張定着力を切削壁3に伝達する。【選択図】図7

Description

本発明は、例えばシールド掘削用立坑壁等の地盤の壁面に取り付けられる補強アンカーに関する。
従来、地下トンネルや下水本管などをシールド工法により施工する際に採用されるシールド掘進用の立坑壁において、切削壁の部分をシールド掘削機のカッターによって切削可能な樹脂で形成したものが知られている。この立坑壁は、例えば硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維により強化した複合材料からなる芯材を配列した切削壁で形成されている。
このようなシールド掘進用の切削壁において、例えば特許文献1に示されるように、切削壁の壁面を切削可能なアンカーによって補強した壁構造が知られている。
特許文献1には、シールド掘削機で切削可能な切削壁に引張り材を貫通させて設置することによって、切削壁の壁面に所定の引張力が付与された状態で地盤に定着された補強アンカーが開示されている。この補強アンカーは、引張り材の引張力を受けて切削壁の壁面に圧接する受圧板を備えており、これらはシールド掘削機によって切削可能である。
特開2013−15006号公報
しかしながら、上述したような従来の切削壁を切削可能なアンカーで補強する場合、アンカーの緊張定着時に切削壁の壁面と受圧板との間で滑りが発生し、所定の位置にアンカーを打設できないといった問題があった。例えば、アンカーの傾斜角が30度の場合、受圧板の滑りは最大鉛直分力300kNになることがある。そのため、従来の滑り止め構造では、アンカーの緊張定着時に受圧板に滑りが発生して滑り止め用の部材が補強アンカー打設位置の下部に設置した腹起し部材と干渉するおそれがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、緊張定着時における壁面と受圧板当接部との間の滑りを抑制することで、引張り材を所定の位置に確実に打設することができる補強アンカーを提供することを目的としている。
本発明に係る補強アンカーは、壁面に圧接する受圧板当接部と、受圧板当接部に対して壁面と反対側の面に固定された滑り止め部材と、受圧板当接部及び滑り止め部材を壁面に固定する固定部材と、受圧板当接部及び滑り止め部材を貫通して壁面内に固定させた引張り材と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、受圧板当接部は、滑り止め部材により受圧板当接部の鉛直分力による圧縮に耐えるように支持されているため、引張り材を緊張定着する際に壁面と受圧板当接部との間で生じる滑りを抑制することができる。そのため、アンカーを所定の位置に確実に打設することができ、補強アンカーに引張り材の引張力や緊張力が確実に付与されて壁面が補強される。したがって、補強アンカーを設けた壁面の打設や切削を確実に行うことができる。
また、受圧板当接部と、滑り止め部材と、滑り止め部材に対して受圧板当接部と反対側に固定された受圧板本体と、で受圧板を形成することが好ましい。
受圧板は、受圧板当接部と滑り止め部材と受圧板本体とで形成されているため、引張り材の引張り力や緊張力を受圧板を通して壁面に無理なく伝達でき、しかも壁面と受圧板当接部との間で生じる滑りを抑制することができる。
また、受圧板当接部の壁面に当接する面の繊維の配列方向と滑り止め部材の繊維の配列方向とは、互いに交差する方向に配列されていることが好ましい。
受圧板当接部の壁面に当接する面に設けた繊維の配列方向によって曲げ性能を発現させることができると共に、滑り止め部材に設けた繊維の配列方向によって受圧板当接部の荷重方向の鉛直分力による圧縮に耐えることができる。
また、受圧板当接部と壁面との間には、壁面の不陸を吸収する不陸調整部材が設けられていてもよい。
この場合、受圧板当接部を壁面に対して所定の姿勢で配置することができ、引張り材を緊張定着する際、受圧板当接部がずれて滑り易くなることを防ぐことができる。また、受圧板当接部と壁面の間に不陸調整部材を設けたため、壁面に不陸があっても緊張力を受圧板当接部から壁面に確実に伝達することができる。
本発明に係る補強アンカーによれば、緊張定着時における受圧板当接部と壁面との間の滑りを滑り止め部材で抑制することで、引張材を所定の位置に確実に打設することができる。
本発明の第1の実施の形態による切削壁を備えた立坑の概略構成を示す側断面図である。 図1に示す立坑を上方からみた水平断面図である。 補強アンカーで補強された切削壁の正面図である。 切削壁に施工された補強アンカーの拡大正面図である。 図4に示す補強アンカーのA−A線水平断面図である。 図4に示す補強アンカーのB−B線縦断面図である。 図4に示す補強アンカーのC−C線縦断面図である。 (a)〜(d)は、芯材に受圧板を固定するためのボルト穴の配置例である。 (a)は積層板の壁面に当接する面と芯材を示す説明図、(b)は滑り止め部材の面と芯材を示す説明図である。 (a)〜(d)は、補強アンカーの施工手順を説明する要部縦断面図である。 第2の実施の形態による、切削壁の壁面に設置された補強アンカーの正面図である。 図11に示す補強アンカーのD−D線縦断面図である。 第1変形例による補強アンカーの正面図である。 図13に示す補強アンカーのE−E線縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態による補強アンカーについて、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態による補強アンカー1について、図1〜図10により説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による補強アンカー1は、例えばシールドトンネルの掘進工事で使用されるシールド掘削機2の発進部となる立坑30内の切削壁3に設置されている。補強アンカー1は、切削壁3を貫通させて所定の引張力や緊張力が付与された状態で地盤に定着されている。補強アンカー1は、シールド掘削機2によって切削可能な材料により構成されている。
立坑30は、シールド掘削機2の発進基地として地中に施工され、上面視で矩形状をなし、地上から掘り下げた掘削面に鉄筋コンクリート造の壁体を構築している。立坑30は、その内部にシールド掘削機2を掘進方向に向けて配置可能な寸法で、かつ発進に必要な設備を設置可能な寸法で構築している。
なお、立坑30は、上面視形状が矩形であることに限定されず、円形等でもよく、適宜の形状に施工できる。立坑30の構造としては、鉄筋コンクリート造であることに制限されない。立坑30は、例えば、その外郭部に沿って土留めとして打設した長尺の複数のH形鋼と、そのH形鋼同士の間をコンクリートまたはモルタルで充填した壁を備えていてもよい。或いは、立坑30はケーソン等で沈下させたコンクリート壁を備えていてもよい。
シールド掘削機2は、立坑30の底盤上に設けられた発進架台32上において、カッター21を切羽、すなわち切削壁3の壁面3aに対向させる。しかも、シールド掘削機2は、シールド掘削機2の中心軸をトンネル中心軸に一致させた状態で配置される。
切削壁3は、シールド掘削機2の発進基地として地中に施工された立坑30のうちシールド掘削機2で切削される発進領域に設けられている。切削壁3は、図3に示すように、シールド掘削機2の外径よりも大径の円形断面で、シールド掘削機2のカッター21によって切削される。
切削壁3は、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で強化した複合材から形成された、例えばSEW壁(積水化学工業株式会社所有のSEW(Shield Earth Retaining Wall System)工法によって施工された壁)や、H形鋼型のFRPや炭素繊維により補強されたコンクリート等のシールド発進・到達用土留め壁を採用することができる。
また、切削壁3は、ポリエステル樹脂をガラス長繊維や炭素繊維で強化した複合材料からなる掘削可能な複数の補強アンカー1により補強されている。
切削壁3は、図3に示すように、鉛直方向に延びる複数の切削部形成用芯材34(以下、単に「芯材34」という)が水平方向に所定の間隔をあけて配置されている。芯材34、34同士の間にはソイルセメント硬化体のみからなるセメント硬化部35を備えた構成となっている。
芯材34は、シールド掘削機2のカッター21によって切削可能な材料である硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維により強化した柱状複合材料34aを有する。柱状複合材料34aは、施工現場の地盤や立坑の大きさによって特に限定されないが、例えば、600×300mmの積水化学工業株式会社製エスロンネオランバーFFUからなる。しかも、芯材34は、柱状複合材料34aの上下にH形鋼34bが継手及びボルトナット等を介して固定されている。図3に示す芯材34において、二点鎖線で示す切削壁3内には柱状複合材料34aが配列されている。
次に補強アンカー1について、図4〜図7により説明する。補強アンカー1は、アンカー材11(引張り材)と、グリップ部材12(引張り材)と、押さえナット13と、受圧板4と、を有する。
アンカー材11は、立坑30内から受圧板4と切削壁3を貫通して地盤G内に向けて斜め下方に延びている。アンカー材11は、上端側の突出端11aを切削壁3から外側に突出させ、下端側の定着端11bが地盤G内に延びて定着材によって定着されている。グリップ部材12は、アンカー材11の突出端11aに引張力を超える摩擦力をもって一体的に外嵌し、外周面にねじ部12a(図7参照)を有する。押さえナット13は、グリップ部材12のねじ部12aに締め込まれて受圧板4を切削壁3側に押し付けて圧接させている。受圧板4は、グリップ部材12の外側に嵌合され、切削壁3の壁面3aを圧接している。
ここで、アンカー材11とグリップ部材12とは引張り材を構成している。
アンカー材11は、図1及び図7に示すように、切削可能な炭素繊維より線からなる引張り材として機能する。アンカー材11は、切削壁3の壁面3a側から裏面側の地盤Gまで削孔されたアンカー固定孔31に挿入され、下端側の定着端11bが地盤Gにおいてアンカー固定孔31に充填されたグラウト16により定着される。アンカー材11は、受圧板4を介して切削壁3の壁面3aに土圧や水圧に耐える力で圧接させる引張張力を付与することができる。
アンカー材11は、両端の突出端11a及び定着端11bを除く長手方向中間部分が、図7に示すように波付き硬質ポリエチレン管等のシース管15に挿通され、アンカー固定孔31に充填されるグラウト16に対して非定着の状態になっている。
図6及び図7に示すように、グリップ部材12は、いわゆるテンドングリップを用いることができ、定着用膨張モルタル14を介してアンカー材11の突出端11aに一体に設けられている。グリップ部材12は、FRP等の切削可能な材料から形成されており、外周面は押さえナット13を螺合できるようにねじ加工されている。
受圧板4及び押さえナット13を装着させた状態において、グリップ部材12とアンカー材11の突出端11aとの間には定着用膨張モルタル14が注入され、膨張した状態で硬化している。定着用膨張モルタル14は硬化に伴い膨張するため、アンカー材11の突出端11aとグリップ部材12とがその膨張により一体に密接され、ひいては摩擦力によりグリップ部材12は受圧板4に定着する。なお、定着用膨張モルタル14は、一般のアンカー工法に使用される公知のものを使用できる。
押さえナット13は、FRP等の切削可能な材料からなるものが用いられ、上述したようにグリップ部材12の外周面のねじ部12aに螺合可能である。押さえナット13を締め付けることで、受圧板4を引張り軸O方向で切削壁3の壁面3a側に押し付けることができる。つまり、受圧板4は、押さえナット13を締め付けることにより、切削壁3との間で挟持される。
受圧板4は、FRP等の切削可能な材料から形成されている。受圧板4は、受圧板本体40と、切削壁3の壁面3aに押圧される積層板41と、受圧板本体40と積層板41の間に設けられた板状の滑り止め部材42と、を有している。積層板41は滑り止め部材42と積層され、一体形成されている。一体化された二層構造の積層板41及び滑り止め部材42で重ね板部43を構成する。積層板41は受圧板当接部に含まれる。
受圧板本体40は、図7に示すように、グリップ部材12が挿通可能な挿通孔40aが形成されている。挿通孔40aの内径は、グリップ部材12の外径とほぼ一致している。
受圧板本体40は、挿通孔40aの孔軸方向で滑り止め部材42及び積層板41を介して壁面3aに当接する第1端面40bが孔軸方向に対して斜めに交差し、孔軸方向で押さえナット13側の第2端面40cが孔軸方向に直交する平面となっている。第1端面40b及び第2端面40cは、それぞれ面方向に直交する方向から見て、例えば矩形状に形成されている。
積層された積層板41及び滑り止め部材42は、それぞれ板状をなし、中心部にグリップ部材12が挿通可能な挿通孔41a、42aが形成されている。滑り止め部材42は、グリップ部材12に外嵌した状態で、一方の第1板面42bが受圧板本体40の第1端面40bに当接し、他方の第2板面42cが積層板41の第1板面41bに当接している。積層板41は、グリップ部材12に外嵌した状態で、一方の第1板面41bに対向する他方の第2板面41cが切削壁3の壁面3aのうち芯材34の側面に当接している(図5参照)。
図4及び図7において、積層板41及び滑り止め部材42は受圧板本体40の第1端面40bに対して上方に延びて長方形板状とされ、切削可能なボルト51(固定部材)によって切削壁3の壁面3aに固定されている。積層板41及び滑り止め部材42は、左右の部分でボルト51によって隣り合う2本の芯材34の柱状複合材料34aにそれぞれ固定されて支持されている。
受圧板4の積層板41及び滑り止め部材42には、厚さ方向に貫通し、ボルト51が挿通可能な孔径からなる2組のボルト挿通孔52、52(貫通孔)が左右両側に形成されている(図4参照)。2組のボルト挿通孔52、52は、立坑内側から見た正面視で2本の芯材34の柱状複合材料34aに重なる位置で上下方向に間隔をあけて2個ずつ配列されている。2組のボルト挿通孔52、52のそれぞれに挿通されるボルト51は、切削壁3の芯材34の柱状複合材料34aに向けて打ち込まれている。
図3及び図8に示すSEW壁の切削壁3の壁面3aにおいて、芯材34に穿孔するボルト挿通孔52は図8(a)に示すように、芯材34に欠損を生じないように上下方向に配列する。図8(b)に示すように、ボルト挿通孔52は横方向に配列しない。但し、芯材34の幅bが欠損を生じない程度に大きい場合には、ボルト挿通孔52は横方向に配列してもよい。
芯材34に穿孔するボルト挿通孔52の変形例の配列として、後述するように図8(c)、(d)に示すものを採用してもよい。
図6及び図7に示すように、重ね板部43において、ボルト挿通孔52及び芯材34に削孔されるボルト孔36とボルト51との間にはエポキシ系接着剤や充填用樹脂等の充填材53が充填されている。つまり、ボルト51は、ボルト挿通孔52と切削壁3の芯材34に貫通されるボルト孔36とに跨るように固定されている。ここで、ボルト51は、例えばFRP等の切削可能な材料からなる。
図9(a)において、受圧板4の積層板41はFRP等の切削可能な材料で形成されており、曲げ性能を発現させるために繊維方向を水平に配列した第2板面41cが切削壁3の壁面3aに当接している。
図9(b)において、重ね板部43における積層板41に固定した滑り止め部材42は、本実施形態ではガラス繊維補強発泡ウレタン(例えば、積水化学工業株式会社製のエスロンネオランバーFFU)で形成されており、積層板41の鉛直分力による圧縮に耐えるように、含有されるガラス繊維の方向を受圧板4の荷重方向に一致させて配置されている。滑り止め部材42の繊維方向を荷重方向に配列させた第1板面42bは受圧板本体40側に配設されている。積層板41の第2板面41cと滑り止め部材42の第1板面42bの繊維の配列方向は直交していなくてもよく、交差する方向であればよい。
次に、切削壁3に補強アンカー1を施工する方法、すなわち立坑30の切削壁3を、補強アンカー1を用いて補強する施工について、図10を中心に説明する。
先ず、図1及び図2に示すように、施工された立坑30の切削壁3に、削孔機を使用して、所定長のアンカー固定孔31を縦横方向に所定間隔を開けて複数削孔する。各アンカー固定孔31は切削壁3を貫通して地盤Gに達する。具体的には、切削壁3の芯材34、34同士(図3参照)の間のセメント硬化部35に、削孔ドリルを用いて例えば斜め下向きに5〜45度の傾斜角度で穿孔する。アンカー固定孔31は、後述する重ね板部43の挿通孔41a、42aと同軸になる位置に穿孔する。
アンカー材11用のアンカー固定孔31を削孔した後、図4及び図10(a)に示すように、切削壁3の隣り合う2本の芯材34間の上に受圧板4の滑り止め部材42及び積層板41からなる重ね板部43を取り付ける。重ね板部43は、重ね板部43自体の許容応力度や鉛直分力に基づいて予め設計された形状、大きさ、ボルト挿通孔52、挿通孔41a,42aの孔径、位置が決められたものを加工しておく。
重ね板部43の取付けに際し、重ね板部43を壁面3aの所定の固定位置に、例えば接着材等を使用して仮に固定する。このとき、重ね板部43の滑り止め部材42は、積層板41の鉛直分力による圧縮に耐えるように、材料の繊維方向を鉛直方向(受圧板4の荷重方向)に向けて配置する。
なお、重ね板部43は、予め工場等で滑り止め部材42と積層板41を一体に固着しておくことが好ましい。その際、積層板41の繊維の方向と滑り止め部材42の繊維の方向を交差する方向、好ましくは直交する方向に配設するものとする。
切削壁3には、重ね板部43に予め形成されたボルト挿通孔52と同軸となるように切削壁3の芯材34にボルト孔36を削孔する。切削壁3の芯材34に削孔されるボルト孔36は、その孔長がボルト51の長さに対応していればよく、ボルト51が芯材34に根入れされる適宜な長さに設定されている(図6参照)。なお、ボルト51及びボルト孔36は、切削壁3より奥の地盤Gに到達するように設けられていてもよい。
その後、図10(b)に示すように、重ね板部43のボルト挿通孔52及び切削壁3の芯材34のボルト孔36に充填材53を充填する。次いで、図10(c)に示すように、ボルト51を回転させながらボルト挿通孔52及びボルト孔36に挿入し、孔内の充填材53の余剰分が孔から溢れたことを確認することで充填状態を把握する。なお、ボルト51の挿通の際には、くさび状のナット等を使用することでボルト挿通孔52の中心軸にボルト51を配置させることが好ましい。
ここで、重ね板部43の一例として、積層板41の厚みが60〜120mmのときに、滑り止め部材42の厚みを100mm以上とする。ボルト挿通孔52の孔径を、例えば直径25mmのボルト51に対して3〜10mm程度大きく設定することができる。そして、ボルト挿通孔52のボルト51との空隙部には、充填材53としてエポキシ系接着剤または充填用樹脂等の充填材53を充填する。芯材34に穿孔するボルト挿通孔52の上下方向の間隔は例えば180mm程度に設定する。
そして、図10(d)において、部分的にシース管15を被着させたアンカー材11を、重ね板部43の挿通孔41a、42aを通してアンカー固定孔31内に挿入する(図7参照)。アンカー材11の先端がアンカー固定孔31の底部に達した状態で、アンカー材11の突出端11aが切削壁3の壁面3aから突出し、かつ押さえナット13の締め込み長を確保した突出長でアンカー固定孔31に挿入されている。シース管15は、切削壁3から地盤G側に向けて所定長の長さになるように配置されている。なお、予めアンカー材11の突出端11aには、グリップ部材12を外側から嵌合させておく。
その後、アンカー材11が挿入されたアンカー固定孔31に定着材(グラウト16)を注入する。このとき、シース管15の内側にグラウト16が浸入しないようにする。これにより、アンカー材11の先端側の定着端11b(図1及び図2参照)は、グラウト16の硬化に伴いアンカー固定孔31内で地盤Gと一体に固定され、定着される。
ここで、グリップ部材12は、図7に示すように、予め例えば工場等でアンカー材11の突出端11aに固定する加工をしておく。具体的には、アンカー材11の突出端11aの外側からグリップ部材12を嵌合させた後、グリップ部材12とアンカー材11の突出端11aとの間に定着用膨張モルタル14を注入し硬化させる。このとき、定着用膨張モルタル14が膨張し、アンカー材11の突出端11aとグリップ部材12とが接着した状態で固定され、その膨張圧による摩擦力によって密接した状態で一体化される。これにより、定着用膨張モルタル14の膨張、硬化により所定の摩擦力が得られる。
次に、図10(d)、図7に示すように、グリップ部材12の外側に受圧板4の受圧板本体40、支圧板17の順で挿通させ、さらに押さえナット13をグリップ部材12の外周面のねじ部12aに螺合させる。つまり、グリップ部材12の押さえナット13より張り出した部分をジャッキアップ装置(図示省略)により把持してアンカー材11を引抜く方向に緊張力を付与して所定の緊張状態にする。そして、押さえナット13をグリップ部材12の切削壁3側に締め込み、緊張状態を保持させる。これにより、受圧板4を切削壁3に圧接させることができる。こうして、補強アンカー1を組み立て施工できる。
このような補強アンカー1を切削壁3の領域内に縦横方向に間隔を開けて複数個施工する。これにより、複数の補強アンカー1によって切削壁3を補強することができ、切削壁3が完成した状態となる。
本実施形態による補強アンカー1では、緊張力が付与された状態のアンカー材11の突出端11aに固定されたグリップ部材12に締め込まれる押さえナット13によって、受圧板4が切削壁3の壁面3aに圧接されて拘束される。これにより受圧板4からアンカー力を切削壁3に伝達することができ、補強アンカー1にアンカー力が付与されて切削壁3が補強される。
このように構成された切削壁3は、複数の補強アンカー1によって補強されているので、切削壁3が土水圧によって立坑30内側に撓んだりすることが抑えられる。
次に、上述した実施形態による補強アンカー1の作用について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施の形態では、図7に示すように、ボルト51によって切削壁3に固定された積層板41及び滑り止め部材42を有する重ね板部43によって受圧板4が壁面3a当接されて支持されている。そのため、壁面3aに当接する重ね板部43の積層板41の第2板面41cに設けた繊維の配列方向によって曲げ性能を発現させることができる。しかも、アンカー材11を緊張定着する際に、切削壁3と積層板41との間で生じる滑りを滑り止め部材42によって受圧板本体40との間で抑制することができる。こうして、補強アンカー1を所定の位置に確実に打設することができ、補強アンカー1にアンカー材11の引張力(緊張力)が確実に付与されて切削壁3が補強される。
したがって、シールド掘進用の立坑30への切削可能な補強アンカー1の打設を確実に行うことができる。とくに、シールド外径が大きいときの立坑30の場合には、上述したように滑り止め部材42と受圧板本体40との間で滑りが生じ易いことから、上記の効果が大きい。
また、本実施の形態では、ボルト51が積層板41及び滑り止め部材42からなる重ね板部43と切削壁3にわたって挿通されるので、重ね板部43を切削壁3の壁面3aに対して強固に固定することができる。
また、本実施形態の重ね板部43は、ボルト挿通孔52が複数組設けられ且つそれぞれの組が互いに上下方向にずれた位置に配置されているので、一対のボルト挿通孔52が横方向の直線上に形成された場合に比べて、重ね板部43の幅方向の断面欠損の小さな構造を実現することができる。
しかも、本実施の形態では、重ね板部43を固定するボルト51が充填材53によってボルト挿通孔52及びボルト孔36内で強固に固定されるので、重ね板部43を切削壁3の壁面3aに強固に固定することができる。そのため、切削壁3と受圧板4との間で生じる滑りをより確実に抑制することができる。
このように、本実施の形態による補強アンカー1では、緊張定着時における切削壁3と受圧板4との間の滑りを抑制することで、アンカー材11を所定の位置に確実に打設することができる。
次に、他の実施の形態及び変形例による補強アンカーについて説明する。なお、上述した第1の実施の形態の構成要素と同一または同様な構成要素には同一符号を付し、これらについては、詳しい説明は省略する。
(第2の実施の形態)
図11及び図12に示すように、第2の実施の形態による補強アンカー1Aは、受圧板4の積層板41及び滑り止め部材42からなる重ね板部43Aを、受圧板本体40の下側で固定した構成を有している。
すなわち、受圧板4の重ね板部43Aは、積層板41及び滑り止め部材42が受圧板本体40よりも下方に延長されて一体に形成され、例えば矩形板状に形成されている。重ね板部43Aは、受圧板本体40及び切削壁3の間に設置され、切削可能なボルト51により切削壁3に固定されている。重ね板部43Aには、受圧板本体40の左右両側の下方位置にそれぞれ上下に間隔をあけて2組のボルト挿通孔52、52が穿孔されている。更に切削壁3には、ボルト挿通孔52と同軸で延長上にボルト孔36が穿孔されている。
この場合、受圧板4における積層板41及び滑り止め部材42が切削壁3にボルト51によって固定されているので、アンカー材11を緊張定着する際に切削壁3と重ね板部43Aとの間で生じる滑りを抑制できる。そのため、受圧板4の上方に障害物等があってもアンカー材11を所定の位置に確実に打設することができ、補強アンカー1Aにアンカー材11の引張力(緊張力)が確実に付与されて切削壁3が補強される。
したがって、開口径が大きいシールド掘進用の立坑30への切削可能な補強アンカー1Aの打設を確実に行うことができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例による補強アンカー1Bについて、図13及び図14を用いて説明する。
第1変形例による補強アンカー1Bは、第一実施形態による補強アンカー1において、受圧板4の積層板41と切削壁3の壁面3aとの間に不陸調整部材6が設けられている。不陸調整部材6は、例えば、布袋の中にグラウトを充填した材料が用いられ、切削壁3の構築時に生じる壁面3aの不陸(凹凸)を吸収することができる。
そのため、壁面3aに不陸があっても、受圧板4の積層板41を切削壁3の壁面3aに対して所定の姿勢で配置することができる。そのため、アンカー材11を緊張定着する際に、受圧板4がずれて滑り易くなることを防ぐことができる。また、アンカー力を受圧板4の背面の芯材34、34に確実に伝達することができる。
以上、本発明の各実施の形態による補強アンカー1、1A、1Bついて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した第1の実施の形態の重ね板部43では、一対のボルト挿通孔52、52が上下方向に間隔をあけて配置された構成としているが、このような配置、数量であることに制限されることはない。例えば、シールド開口径が大きく、鉛直分力が大きくなる場合には、1つの重ね板部43、43Aにおけるボルト51の本数を増やす構成とすればよい。
例えば、図9(c)に示す第2変形例のように、3つのボルト挿通孔52及びボルト51が互いに上下方向にずれた位置に千鳥状に配置された構成を採用してもよい。
また、図9(d)に示す第3変形例のように、4つのボルト挿通孔52及びボルト51が上下方向に互いにずれた位置にそれぞれ千鳥状に配置された構成を採用してもよい。
また、本実施の形態では、重ね板部43、43Aを固定するための固定部材としてボルト51及びボルト挿通孔52及びボルト孔36を採用しているが、これに限定されない。固定部材として、例えばピン材等からなる棒状部材を固定部材として採用してもよい。或いは、ボルト51やピン材等に代えて接着材等を固定部材として用いてもよい。
また、本実施の形態では、補強アンカー1、1A、1Bを設ける切削壁3の適用対象がシールド掘削機の発進基地の立坑としたが、これに限定されることはない。例えば、シールド掘削機2の到達基地となる立坑の切削壁3に設けてもよい。更に、この到達基地からシールド掘削機2を方向転換させて発進させるための立坑の切削壁3に設けてもよい。
さらに、切削壁3の断面形状として、本実施の形態のように円形断面に限定されることはなく、例えば矩形断面などの他の形状であってもよい。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A、1B 補強アンカー
2 シールド掘削機
3 切削壁
3a 壁面
4 受圧板
6 不陸調整部材
11 アンカー材
12 グリップ部材
13 押さえナット
14 定着用膨張モルタル
30 立坑
31 アンカー固定孔
36 ボルト孔
40 受圧板本体
41 積層板(受圧板当接部)
42 滑り止め部材
43 重ね板部
51 ボルト
52 ボルト挿通孔
53 充填材
G 地盤
O 引張り軸

Claims (4)

  1. 壁面に圧接する受圧板当接部と、
    前記受圧板当接部に対して前記壁面と反対側の面に固定された滑り止め部材と、
    前記受圧板当接部及び前記滑り止め部材を前記壁面に固定する固定部材と、
    前記受圧板当接部及び前記滑り止め部材を貫通して前記壁面内に固定させた引張り材と、
    を備えたことを特徴とする補強アンカー。
  2. 前記受圧板当接部と、前記滑り止め部材と、前記滑り止め部材に対して前記受圧板当接部と反対側に固定された受圧板本体と、で受圧板を形成する請求項1に記載された補強アンカー。
  3. 前記受圧板当接部の前記壁面に当接する面の繊維の配列方向と前記滑り止め部材の繊維の配列方向とは、互いに交差する方向に配列されている請求項1または2に記載された補強アンカー。
  4. 前記受圧板当接部と前記壁面との間には、前記壁面の不陸を吸収する不陸調整部材が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載された補強アンカー。
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