JP2020164978A - 吸水性に優れる多孔体 - Google Patents
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Abstract
Description
少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層、
ゼオライト、および
少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆するシリケート層
のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
本発明の一具体例によれば、この親水性を有する要素は、少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層を含むことが好ましく、この親水性高分子層がシラノールを含有することが好ましい。
親水性高分子層と基体との間に、少なくとも基体の外表面の一部に直接接して被覆するベーマイト層を更に有してもよい。
この場合も、少なくとも基体の外表面の一部を被覆するベーマイト層を有してもよい。
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末の質量の0.1%以上の質量のゼオライト粉末を準備する段階と、
アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末と前記ゼオライト粉末を混合する段階と、
混合粉末を焼結する段階と
を含む。
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
このアルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を焼結する段階と、
焼結体にシリケート処理または親水性高分子層の被覆を行う段階と
を含む。親水性高分子層は、ポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有することが好ましい。
以後、空孔を画定する多孔体内部の表面を「内表面」といい、「内表面」を含まない外側表面を「多孔体表面」または「外表面」という。
以下、本発明による多孔体の具体的実施形態を説明する。
図1に本発明の多孔体の第1の実施形態の断面の概略図を示す。この多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる多孔質の基部20、およびその外表面の少なくとも一部を被覆する親水性高分子層5を有する。任意で、基部20と親水性高分子層5の間にベーマイト層3を有してもよい。多孔質の基部20の断面の拡大概略図を図2に示す。基部20は、基体2および空孔4を有する。基体2は、純アルミニウム単体粉末、アルミニウム合金単体粉末、または純アルミニウムとアルミニウム合金の混合粉末のいずれかの基材粉末を焼結したものである。基材粉末の製造方法は特に限定されないが、70%以上が粒子径100〜500μmの粉末を用いることが好ましい。アルミニウム合金の組成は、特に限定はしないが、例えば、Cu:0.5〜5.0質量%、Si:0.5〜3.0質量%、Mn:0.5〜3.0質量%のうちから1種以上を含み、残部がアルミニウムおよび不可避不純物であるものが好ましい。
本発明の第2の実施形態の断面の拡大概略図を図3に示す。この実施形態では、基部20の基体2がゼオライト粒子6を含む。図3ではゼオライト粒子6は基体2の表面に付着または露出して示されているが、ゼオライト粒子6は、空孔4内に存在してもよく、或いは一部は基体2に埋没している場合もある。いずれにしてもゼオライト粒子6は、均一に分散することが好ましい。なお、多孔体(基体)の外表面にはゼオライト粒子6は存在してもよいが存在しなくてもよい。
図4に本発明の多孔体の第3の実施形態の概略断面図を示す。この多孔体1も、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2と空孔4を有する基部20を有する。この基部20については、第1の実施形態で説明したとおりである。
第3の実施形態では、多孔体1は、基体2の少なくとも外表面7を被覆するシリケート層8を有する。「外表面を被覆」、「少なくとも外表面」については第1の実施形態で説明したとおりである。シリケート層8も基体2の内表面の少なくとも一部、とりわけ外表面近傍にも存在することが好ましい。
以上、第1〜第3の実施形態を説明したが、これらの実施形態は組み合わせてもよく、その場合、相乗的効果により、高温に長時間曝された後の親水性、ひいては吸水性を維持する効果が一層向上する。なお、いずれの場合も、基体2の表面に予めベーマイト処理を施してベーマイト層3を形成することができる。
(1)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2がゼオライト粒子6を有し、さらにその基体2を有する基部20の少なくとも外表面に親水性高分子層5を有する。
(2)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2がゼオライト粒子6を有し、さらにその基体2を有する基部20の少なくとも外表面にシリケート層8を有する。
(3)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2がゼオライト粒子6を有し、さらにその基体2を有する基部20の少なくとも外表面にシリケート層8を有し、さらにその上に親水性高分子層5を有する。
(4)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2を有する基部20の少なくとも外表面にシリケート層8を有し、さらにその上に親水性高分子層5を有する(図5参照)。
以上の親水性高分子層5、ゼオライト粒子6およびシリケート層8の詳細は、上記に説明したとおりである。
なお、上記実施例のシリケート処理には、ケイ酸塩溶液を用いたが、リチウム塩などの他の塩でも同様に効果が得られることも確認した。
Claims (19)
- 空孔および基体を有する多孔体であって、該多孔体が、親水性を有する要素を備える、多孔体。
- 前記基体がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、請求項1に記載された多孔体。
- 前記要素が、
少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層、
ゼオライト、および
少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆するシリケート層
のうちの少なくとも1つである、請求項1または請求項2に記載された多孔体。 - 前記要素が前記親水性高分子層を含み、前記親水性高分子層がポリビニルアルコール(PVA)を含有する、請求項3に記載された多孔体。
- 前記要素が前記親水性高分子層を含み、前記親水性高分子層がシラノールを含有する、請求項3又は請求項4に記載された多孔体。
- 前記要素が前記多孔体の0.1質量%以上のゼオライトを含み、該ゼオライトはゼオライト粒子の形態であり、該ゼオライト粒子が少なくとも前記基体の空孔表面に存在する、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載された多孔体。
- 前記要素が前記多孔体の0.2〜6質量%のゼオライトを含む、請求項6に記載された多孔体。
- 前記要素が前記シリケート層を含む、請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載された多孔体。
- 前記要素が、前記シリケート層および前記親水性高分子層を含み、前記シリケート層上に前記親水性高分子層を有する、請求項3から請求項8までのいずれか1項に記載された多孔体。
- 前記多孔体が、少なくとも前記基体の外表面の一部に直接接して被覆するベーマイト層をさらに有する、請求項1から9までのいずれか1項に記載された多孔体。
- 前記多孔体の空孔率が20%〜90%である、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載された多孔体
- アルミニウムまたはアルミニウム合金の多孔体の製造方法であって、
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
前記アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末の質量の0.1%以上の質量のゼオライト粉末を準備する段階と、
前記アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末と前記ゼオライト粉末を混合する段階と、
前記混合粉末を空孔率が20%〜90%の多孔体に焼結する段階と
を含む、多孔体の製造方法。 - 前記ゼオライト粉末の質量が、前記アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末の質量の0.2〜6.0質量%である、請求項12に記載された多孔体の製造方法。
- 前記多孔体にシリケート処理、又は、ポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有する親水性高分子層の被覆を行う段階を更に有する、請求項12または請求項13に記載された多孔体の製造方法。
- 前記多孔体にシリケート処理を行う段階と、前記シリケート処理された多孔体にポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有する親水性高分子層の被覆を行う段階とを更に有する、請求項12または請求項13に記載された多孔体の製造方法。
- アルミニウムまたはアルミニウム合金の多孔体の製造方法であって、
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
前記アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を空孔率が20%〜90%の多孔体に焼結する段階と、
前記多孔体にシリケート処理、または、ポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有する親水性高分子層の被覆、を行う段階と
を含む、多孔体の製造方法。 - 前記多孔体にシリケート処理を行う場合に、前記シリケート処理された多孔体に前記親水性高分子層の被覆を行う段階を更に有する、請求項16に記載された多孔体の製造方法。
- 前記焼結する段階後に、焼結体にベーマイト処理を行う段階を更に有する、請求項12から請求項17までのいずれか1項に記載された多孔体の製造方法。
- 前記アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末は、個数割合で70%以上が100〜500μmの粒子径を有する、請求項12から請求項18までのいずれか1項に記載された多孔体の製造方法。
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