JP2020164978A - 吸水性に優れる多孔体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境に曝された後でも吸水性を維持できる多孔体、およびその製造方法の提供。【解決手段】 本発明は、空孔および基体を有し、親水性を有する要素を備える多孔体を提供する。多孔体の基体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。本発明の多孔体の具体例として、親水性を有する要素が、少なくとも基体の外表面を被覆する親水性高分子層、多孔体の0.1質量%以上含有されるゼオライト、または少なくとも基体の外表面を被覆するシリケート層を有する。本発明は、上記多孔体の製造方法も提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、結露しやすい環境で使用される吸水性に優れた多孔体に係るものである。また、本発明は、この多孔体の製造方法にも係るものである。
多湿で結露し易い環境下において、結露水の発生や飛散防止等のため多孔体を用い結露水を吸収させる技術が従来から知られている。例えば、引用文献1は、多湿で結露し易い環境下においても過剰な水分を高効率で吸収して基材表面における結露水の発生を抑制するアルミニウム多孔体の製造方法が記載されている。引用文献1では、機械的手段により粉砕され表面に凹凸が形成された粒子径300μm以下のアルミニウム微粒子を金型に充填しアルミニウム微粒子の表面が軟化する550〜600℃の温度範囲において30〜60kg/cmの圧力で押圧する。これによりアルミニウム多孔体の空孔率を調整することにより吸水性を向上させている。
特開2009−57584号公報
上記のとおり、多湿で結露し易い環境下において多孔体が吸水性に優れることは周知である。この吸水性を維持するためには、多孔体表面の親水性が保たれることが重要である。特に多孔体の場合は基材表面積が大きいため、表面の親水性の影響が大きい。とりわけアルミニウムは、表面に水酸基を多く付与することで親水性が向上することも知られている。
しかし、環境試験機等では、一般的に−20℃から150℃程度の範囲での温度制御が行われることが多い。このような温度環境で、例えばアルミニウム多孔体を使用すると、多孔体が、高温(例えば約150℃)に長期間曝された場合、表面に存在する水酸基が減少し、表面の親水性が失われ十分な吸水性を維持することができない。
本発明は、上記の問題を解決するものである。したがって、本発明は、高温環境に長期間曝された後でも吸水性を維持できる多孔体、とりわけ金属を主体とする多孔体の提供を目的とする。
本発明の一観点によれば、空孔および基体を有する多孔体であって、親水性を有する要素を備える多孔体が提供される。この要素は高温に曝されても親水性が劣化しにくいものである。この多孔体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることが好ましい。
本発明の一具体例によれば、この親水性を有する要素は、
少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層、
ゼオライト、および
少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆するシリケート層
のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
本発明の一具体例によれば、この親水性を有する要素は、少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層を含むことが好ましく、この親水性高分子層がポリビニルアルコール(PVA)を含有することが好ましい。
本発明の一具体例によれば、この親水性を有する要素は、少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層を含むことが好ましく、この親水性高分子層がシラノールを含有することが好ましい。
親水性高分子層と基体との間に、少なくとも基体の外表面の一部に直接接して被覆するベーマイト層を更に有してもよい。
本発明の一具体例によれば、親水性を有する要素がゼオライトを含み、多孔体は、ゼオライトを多孔体の0.1質量%以上含有することが好ましい。ゼオライト含有量は0.2〜6質量%であることが更に好ましい。ゼオライトはゼオライト粒子の形態であり、ゼオライト粒子が少なくとも基体の空孔表面に存在することが更に好ましい。
この場合も、少なくとも基体の外表面の一部を被覆するベーマイト層を有してもよい。
本発明の一具体例によれば、親水性を有する要素がシリケート層を含むことが好ましい。さらに、基体とシリケート層との間に多孔体が、少なくとも基体の外表面の一部に直接接して被覆するベーマイト層をさらに有してもよい。さらに、シリケート層上に親水性高分子層を有してもよい。
本発明の一具体例によれば、多孔体の空孔率が20%〜90%であることが好ましい。
本発明の他の観点によれば、アルミニウムまたはアルミニウム合金の多孔体の製造方法が提供される。この製造方法は、
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末の質量の0.1%以上の質量のゼオライト粉末を準備する段階と、
アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末と前記ゼオライト粉末を混合する段階と、
混合粉末を焼結する段階と
を含む。
本発明の一具体例によれば、ゼオライト粉末の質量が、アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末の質量の0.2〜6質量%であることが好ましい。
本発明の一具体例によれば、多孔体にシリケート処理または親水性高分子層の被覆を行う段階を更に有することが好ましい。あるいは、多孔体にシリケート処理を行った後に親水性高分子層を被覆する段階を有してもよい。また、多孔体にシリケート処理または親水性高分子層の被覆を行う前に、多孔体にベーマイト処理を行ってもよい。
本発明の他の観点によれば、アルミニウムまたはアルミニウム合金の多孔体の製造方法が提供され、この方法は、
アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
このアルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を焼結する段階と、
焼結体にシリケート処理または親水性高分子層の被覆を行う段階と
を含む。親水性高分子層は、ポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有することが好ましい。
本発明の一具体例によれば、多孔体にシリケート処理を行った後に親水性高分子層を被覆してもよい。また、多孔体にシリケート処理または親水性高分子層の被覆を行う前に、多孔体にベーマイト処理を行ってもよい。
本発明の一具体例によれば、焼結された多孔体の空孔率が20%〜90%であることが好ましい。
本発明の一具体例によれば、アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末は、個数割合で70%以上が100〜500μmの粒子径を有することが好ましい。
本発明の多孔体は、約150℃以上などの高温に長時間(例えば500時間以上)曝された後にも、親水性を維持でき、優れた吸水を有することができる。
本発明及びその利点を、添付の概略図面を参照して以下により詳細に述べる。図面は、例示の目的で、いくつかの非限定的な実施例を示す。
本発明の第1の実施形態による多孔体の断面の概略図 図1の多孔体の基体の断面の拡大概略図 本発明の第2の実施形態による多孔体の断面の概略図。 本発明の第3の実施形態による多孔体の断面の概略図。 本発明の他の実施形態による多孔体の断面の概略図。
本発明は、結露しやすい環境で使用される吸水性に優れた多孔体であって、高温に長時間曝された後にも優れた吸水性を有する多孔体を提供するものである。本明細書では、「高温」とは約150℃以上の温度(例えば約180℃)、「長時間」とは、例えば500時間以上の時間をいう。また、「優れた吸水性」とは結露水を瞬時に吸水できる能力であり、結露水などの水滴が「多孔体表面」に付着または生成してから約5秒以内にそれを吸水できることにより判断する。なお、「吸水」とは、水滴の濡れ角度がほぼ零度となる状態、あるいは水滴が空孔内に吸収された状態をいう。「多孔体表面」とは、多孔体の空孔を画定する内部表面を含まない、多孔体の外側の表面をいう。
以後、空孔を画定する多孔体内部の表面を「内表面」といい、「内表面」を含まない外側表面を「多孔体表面」または「外表面」という。
本発明による多孔体は、空孔および基体を有する多孔体であって、基体が、親水性を有する要素を備える。
以下、本発明による多孔体の具体的実施形態を説明する。
第1の実施形態
図1に本発明の多孔体の第1の実施形態の断面の概略図を示す。この多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる多孔質の基部20、およびその外表面の少なくとも一部を被覆する親水性高分子層5を有する。任意で、基部20と親水性高分子層5の間にベーマイト層3を有してもよい。多孔質の基部20の断面の拡大概略図を図2に示す。基部20は、基体2および空孔4を有する。基体2は、純アルミニウム単体粉末、アルミニウム合金単体粉末、または純アルミニウムとアルミニウム合金の混合粉末のいずれかの基材粉末を焼結したものである。基材粉末の製造方法は特に限定されないが、70%以上が粒子径100〜500μmの粉末を用いることが好ましい。アルミニウム合金の組成は、特に限定はしないが、例えば、Cu:0.5〜5.0質量%、Si:0.5〜3.0質量%、Mn:0.5〜3.0質量%のうちから1種以上を含み、残部がアルミニウムおよび不可避不純物であるものが好ましい。
上記粉末を不活性または還元雰囲気で、例えば約600〜670℃の温度で焼結することにより焼結体を作製する。焼結体(基部20)の空孔率は20〜90%とすることが好ましい。空孔率が20%以上では空孔容積が大きくなり、吸水容量などの吸水性で有利になる。空孔率が90%以下では多孔体の強度が大きくなり使用し易い。機械加工や設置などにより適した機械的強度を確保するためには空孔率を60%以下とすることが好ましい。
親水性高分子層5は、分子内に親水性付与基を含む化学構造を有すればよく、親水性付与基としては、例えばカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等の酸基;カルボキシベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン等のべタイン構造含有基;ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、オキシエチレン基とオキシプロピレン基との両方を含むポリオキシアルキレン基等のポリオキシアルキレン基;水酸基、アミド;3級アミノ基、4級アンモニウム塩等を挙げることができる。
とりわけ、親水性高分子層5は、親水性付与基含有重合性不飽和化合物を含むものが好ましい。親水性付与基含有重合性不飽和化合物の具体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸若しくはそのアルカリ金属塩、アミン塩及びアンモニウム塩、イタコン酸若しくはそのアルカリ金属塩、アミン塩及びアンモニウム塩、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリレート、4−スチレンスルホン酸これらスルホン酸のアルカリ金属塩、アミン塩及びアンモニウム塩、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−アクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、これらリン酸のアルカリ金属塩、アミン塩及びアンモニウム塩;メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチル−N−(3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−メチルカルボキシベタイン;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド;ヒドロキシエチルアクリルアミド等のN−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムクロライド、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムブロマイド、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニウム)エチルホスフェート、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムジメチルホスフェート、ビニルアルコール等を挙げることができる。
とりわけ、親水性高分子層5は、ポリビニルアルコール(PVA)を含有するものが好ましい。ポリビニルアルコール(PVA)は示唆式(−CHCH(OH)−)であり、分子中に多くのOH基を有する。また、親水性高分子層5は、シラノールを含有するものも好ましい。シラノールは、化学式Si-OHであらわされ、シリカの表面に存在している。シラノールは、水酸基を有することから親水性を示す。
親水性高分子層5は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体である基部20に、塗布することにより得られる。例えば、PVAを含有する場合、例えばPVAをリン酸、フィチン酸、シリカ、フェノール樹脂等と混合した溶液、またはシリカを主成分とした溶液を基部20の外表面に塗布し、150〜250℃、好ましくは200〜220℃で、10分以上、好ましくは30分以上で、焼付乾燥を行う。塗布は、スプレー、浸漬など従来知られた塗布手段を採用できる。親水性高分子層5の厚さに特に限定はないが、PVAの場合は0.1〜10μm、シラノールの場合は0.1〜1.5μmが好ましい。親水性高分子層5は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の表面の親水性を高める効果を有し、高温下においても劣化しにくいため、高温に長時間曝された後も、多孔体の親水性を維持でき、吸水性を維持することができる。なお、PVA層およびシラノールを共に被覆してもよい。
親水性高分子層5は、基部20の少なくとも外表面の一部を被覆すればよい。「外表面を被覆」とは概略的にいえば、巨視的に見れば基部20の外表面に親水性高分子層5が形成される状態をいうが、微視的に見れば基部20の外表面に存在する少なくとも基体の一部の表面粒子の少なくとも一部分(好ましくは外表面側)を親水性高分子層5が被覆すればよく、空孔の開口が塞がれることはない。「少なくとも外表面」とは、多孔体の内表面には親水性高分子層5が存在しなくてもよいことを意味する。しかし、親水性高分子層5は基体2の内表面(空孔表面)の少なくとも一部、とりわけ外表面近傍にも存在することが好ましい。なお、「少なくとも基体の外表面の一部を被覆」とは、必ずしも親水性高分子層5は外表面の全てを被覆する必要はないことを示す。
本発明の多孔体1は、さらに、基体2の表面にベーマイト層3を有してもよく、ベーマイト層3上に親水性高分子層5を設ける構成を採ることもできる。ベーマイトは、アルミニウム水和酸化物であり、80〜100℃、好ましくは95℃以上の水にアルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体を1時間半以上浸漬することにより形成される(ベーマイト処理)。水の純度が高いほどベーマイト処理は効果的であるので、イオン交換膜法等の精製方法による精製水や純水を使用することが好ましい。浸漬完了後は加熱乾燥(例えば100℃で60分)することが好ましい。ベーマイト層3自体は、親水性であるが高温で早期に劣化する。しかし、その上から親水性高分子層5を被覆することで基体2の表面により強固な親水部を形成することができるため、親水性の劣化防止を図ることができる。ベーマイト層3も基体2の少なくとも外表面を被覆することが好ましい。
第2の実施形態
本発明の第2の実施形態の断面の拡大概略図を図3に示す。この実施形態では、基部20の基体2がゼオライト粒子6を含む。図3ではゼオライト粒子6は基体2の表面に付着または露出して示されているが、ゼオライト粒子6は、空孔4内に存在してもよく、或いは一部は基体2に埋没している場合もある。いずれにしてもゼオライト粒子6は、均一に分散することが好ましい。なお、多孔体(基体)の外表面にはゼオライト粒子6は存在してもよいが存在しなくてもよい。
ゼオライトは、結晶性アルミノケイ酸塩の総称であり、その一般式は、(M ,MII)O・Al・mSiO・nHOで表され、ここでMは1価の陽イオンであり、Li、Na、K、Rb、NH 、Me(TMA)、Et4N(TEA)、PR4N(TPA)等から選択され、MIIは2価の陽イオンであり、Ca2+、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Zn2+等から選択される。ゼオライトには、合成ゼオライト、人工ゼオライト、天然ゼオライトがある。ゼオライトには優れた水の吸収性能があり、高温に曝されても劣化しにくい。
本発明においては、ゼオライトの種類は限定されず、いずれの種類のゼオライトを使用してもよい。ゼオライト粒子の粒径は500μm以下が好ましく、30〜150μmがより好ましい。ゼオライト粒子6は、多孔体1の0.1質量%以上の割合で含まれる。好ましくはゼオライト粒子6の含有量は、多孔体1の0.2質量%以上、更に好ましく0.2〜6.0質量%である。ゼオライト粒子6の含有量が0.2質量%以上になると吸水性が更に改善される。機械加工や設置などにより好適な機械的強度を確保するためにはゼオライト粒子6の含有量の上限を6.0質量%とすることが好ましい。ゼオライト粒子6の付与は、所定量のゼオライト粒子6をアルミニウムあるいはアルミニウム合金の基材粉末と混合して焼結を行うことができるが、これに限らず他の方法を用いてもよい。
上記の空孔率を有するアルミニウムあるいはアルミニウム合金は本来吸水性に優れる。しかし、高温に長時間曝されることにより吸水性が低下する。しかし、ゼオライトは水の吸着性能に優れ、また高温においても劣化しにくいため、ゼオライト粒子6を基体2に付着または埋没等させることにより、高温に長時間曝された後でも、多孔体の吸水性を維持することができる。この実施形態においても、基体2の表面にベーマイト層3を有してもよい。
第3の実施形態
図4に本発明の多孔体の第3の実施形態の概略断面図を示す。この多孔体1も、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2と空孔4を有する基部20を有する。この基部20については、第1の実施形態で説明したとおりである。
第3の実施形態では、多孔体1は、基体2の少なくとも外表面7を被覆するシリケート層8を有する。「外表面を被覆」、「少なくとも外表面」については第1の実施形態で説明したとおりである。シリケート層8も基体2の内表面の少なくとも一部、とりわけ外表面近傍にも存在することが好ましい。
シリケート層8は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体に、シリケート処理を施すことにより得られる。シリケート処理は一般的に知られている処理でよい。例えば、ケイ酸塩濃度0.3〜5.0質量%、pH10.0〜12.0、水温60〜90℃のシリケート処理液に焼結体を、5分以上浸漬することにより行う。シリケート層8は例えば0.1〜0.8μmの厚さを有することが好ましい。シリケート層8は、アルミニウムのケイ酸質被膜であり、基体の親水性を高める作用を寄与し、また高温においても劣化しにくいため、高温に長時間曝された後も、多孔体の親水性を維持でき、吸水性を維持することができる。
この実施形態においても、基体2の表面にベーマイト層3を有してもよい。ベーマイト層上にシリケート層8を設ける構成を採ることもできる。ベーマイト層3およびシリケート層8を設ける処理の一例として、焼結体を95℃以上の純水中で約2時間浸漬させ(ベーマイト処理)、その後60〜85℃のケイ酸浴に15分浸漬させる(シリケート処理)ことができる。
その他の実施形態
以上、第1〜第3の実施形態を説明したが、これらの実施形態は組み合わせてもよく、その場合、相乗的効果により、高温に長時間曝された後の親水性、ひいては吸水性を維持する効果が一層向上する。なお、いずれの場合も、基体2の表面に予めベーマイト処理を施してベーマイト層3を形成することができる。
(1)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2がゼオライト粒子6を有し、さらにその基体2を有する基部20の少なくとも外表面に親水性高分子層5を有する。
(2)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2がゼオライト粒子6を有し、さらにその基体2を有する基部20の少なくとも外表面にシリケート層8を有する。
(3)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2がゼオライト粒子6を有し、さらにその基体2を有する基部20の少なくとも外表面にシリケート層8を有し、さらにその上に親水性高分子層5を有する。
(4)多孔体1は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体からなる基体2を有する基部20の少なくとも外表面にシリケート層8を有し、さらにその上に親水性高分子層5を有する(図5参照)。
以上の親水性高分子層5、ゼオライト粒子6およびシリケート層8の詳細は、上記に説明したとおりである。
以上、本発明の実施形態の具体例をアルミニウムあるいはアルミニウム合金の焼結体について説明した。しかし、本発明は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金に限らず、他の材料(例えば、ステンレス鋼、銅、チタン等の金属、セラミックス等)にも適用できることは当業者に明らかである。さらに、本発明の多孔体は、焼結体に限らず、発泡金属など他の多孔体であってもよい。
本発明による多孔体は、環境試験機内などの結露防止に適したものである。しかし、本発明による多孔体は、これに限らず、高温環境への昇降温を伴う機器への適用が可能である。例えば、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、イヤホンなど屋外内で使用する電子機器、高温部分を有する配電盤や電子機器、例えばコンプレッサー、プロジェクター内のレンズ、プリンター、床暖房システムなどである。
本発明の多孔体の実施例1〜22、31〜58および比較例61〜63を以下の要領で作製した。表1〜表4に示す組成のアルミニウム合金粉末をアトマイズ法により作製した。この粉末の粒径は、個数割合で70%が200〜450μmの粒子径を有していた。
実施例1〜11は、このアルミニウム合金粉末を表1に示す比率のゼオライト粉末(東ソー株式会社製ゼオラム(R)A−3)とV型混合機で混合し、混合粉末を無加圧で黒鉛トレー上に散布し、水素雰囲気ガス中で、650℃で7時間焼結した。混合粉末の散布量は焼結後の厚さを3mmとなるように調整した。他方、比較例61〜63は、ゼオライト粉末を添加しないで、上記と同条件で焼結を行った。これらの試料の空孔率を表1に示す。
また、実施例12〜20は、上記と同じ手順および条件で、表2に示す組成のアルミニウム合金をゼオライト粉末を添加しないで焼結を行った。その焼結体に、ベーマイト処理およびシリケート処理を施した。ベーマイト処理は、焼結体に95℃の純水中に、焼結体を2時間浸漬し、その後100時間で60分乾燥させた。その後、シリケート処理として、ケイ酸ナトリウムを0.5質量%となるように水に溶かして、80℃に加温し、pH11.5に調整したケイ酸浴に、焼結体を浸漬した(処理時間を表2に示す)。浸漬後は、水洗いして100時間で60分乾燥させた。
実施例21は、ベーマイト処理を行わないで、シリケート処理のみを上記条件で2.5分間行ったものである。実施例22は、実施例6の試料(ゼオライト0.08質量%添加)に上記のベーマイト処理を施し、その上に上記条件でシリケート処理を15.0分間施したものである。これらの試料の空孔率を表2に示す。
実施例31〜42は、上記の手順および条件でゼオライト粉末を添加しないで作製したアルミニウム合金焼結体に、実施例31〜35、37〜41はベーマイト処理を施し、実施例36、42はベーマイト処理を施さないで、親水性高分子層を被覆した。親水性高分子層は、実施例31〜36は親水性Si系被膜、実施例37〜42はポリビニルアルコール(PVA)を含有する被膜である。Si系被膜の組成は、SiOSi−OHを主構成としている(すなわち、シラノールを含有する)。その組成の溶液をアルミニウム焼結体の外表面に浸漬(いわゆる、どぶ付け)により塗布した。その後、100℃以上200℃以下で20分間焼付乾燥を行った。これらの試料の親水性高分子層被膜厚さおよび空孔率を表3に示す。
実施例43〜58は、上記の手順および条件でゼオライト粉末を添加しないで作製したアルミニウム合金焼結体に、実施例43〜46、51〜54はベーマイト処理を施し、実施例47〜50、55〜58はベーマイト処理を施さないで、実施例43,44、47、48、51、52,55、56はシリケート処理を施し、実施例45、46、49,50、53、54、57、58はシリケート処理を施さないで、親水性高分子層を被覆した。親水性高分子層は、実施例43〜50は親水性Si系被膜、実施例51〜58はポリビニルアルコール(PVA)を含有する被膜である。これらの親水性高分子層被膜の組成および被覆方法は実施例31〜42と同じである。これらの試料の親水性高分子層被膜厚さおよび空孔率を表4に示す。
比較例61〜63は、上記の手順および条件でゼオライト粉末を添加しないで作製したアルミニウム合金焼結体に、ベーマイト処理、シリケート処理、親水性高分子層被覆のいずれの処理も施さなかった。
以上の実施例1〜22、31〜58および比較例61〜63について、高温加熱後の吸水性についての評価試験を行った。評価試験は、大気中180℃で、それぞれ250時間、500時間、1000時間、および2000時間(実施例1〜22は3000時間まで)の各時間の加熱処理を行い、室温まで空冷させた試料を作製した。各試料の表面に0.5mlの水滴を滴下し、水滴が見えなくなるまでの時間を測定した。表1および表2に結果を示す。表中、○は1秒以下で水滴が見えなくなったもの、△は1秒超、5秒以内で水滴が見えなくなったもの、×は水滴が見えなくなるのに5秒より長くかかったものを示す。
表1〜表4の結果から、ゼオライトを含まずシリケート処理も行わなかった比較例61〜63は、250時間の加熱で吸水性が劣化した。他方、本発明による実施例は、いずれも3000時間あるいは2000時間の加熱後でも、良好な吸水性を有していた。
なお、上記実施例のシリケート処理には、ケイ酸塩溶液を用いたが、リチウム塩などの他の塩でも同様に効果が得られることも確認した。

Claims (19)

  1. 空孔および基体を有する多孔体であって、該多孔体が、親水性を有する要素を備える、多孔体。
  2. 前記基体がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、請求項1に記載された多孔体。
  3. 前記要素が、
    少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆する親水性高分子層、
    ゼオライト、および
    少なくとも前記基体の外表面の一部を被覆するシリケート層
    のうちの少なくとも1つである、請求項1または請求項2に記載された多孔体。
  4. 前記要素が前記親水性高分子層を含み、前記親水性高分子層がポリビニルアルコール(PVA)を含有する、請求項3に記載された多孔体。
  5. 前記要素が前記親水性高分子層を含み、前記親水性高分子層がシラノールを含有する、請求項3又は請求項4に記載された多孔体。
  6. 前記要素が前記多孔体の0.1質量%以上のゼオライトを含み、該ゼオライトはゼオライト粒子の形態であり、該ゼオライト粒子が少なくとも前記基体の空孔表面に存在する、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載された多孔体。
  7. 前記要素が前記多孔体の0.2〜6質量%のゼオライトを含む、請求項6に記載された多孔体。
  8. 前記要素が前記シリケート層を含む、請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載された多孔体。
  9. 前記要素が、前記シリケート層および前記親水性高分子層を含み、前記シリケート層上に前記親水性高分子層を有する、請求項3から請求項8までのいずれか1項に記載された多孔体。
  10. 前記多孔体が、少なくとも前記基体の外表面の一部に直接接して被覆するベーマイト層をさらに有する、請求項1から9までのいずれか1項に記載された多孔体。
  11. 前記多孔体の空孔率が20%〜90%である、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載された多孔体
  12. アルミニウムまたはアルミニウム合金の多孔体の製造方法であって、
    アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
    前記アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末の質量の0.1%以上の質量のゼオライト粉末を準備する段階と、
    前記アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末と前記ゼオライト粉末を混合する段階と、
    前記混合粉末を空孔率が20%〜90%の多孔体に焼結する段階と
    を含む、多孔体の製造方法。
  13. 前記ゼオライト粉末の質量が、前記アルミニウム粉末あるいはアルミニウム合金粉末の質量の0.2〜6.0質量%である、請求項12に記載された多孔体の製造方法。
  14. 前記多孔体にシリケート処理、又は、ポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有する親水性高分子層の被覆を行う段階を更に有する、請求項12または請求項13に記載された多孔体の製造方法。
  15. 前記多孔体にシリケート処理を行う段階と、前記シリケート処理された多孔体にポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有する親水性高分子層の被覆を行う段階とを更に有する、請求項12または請求項13に記載された多孔体の製造方法。
  16. アルミニウムまたはアルミニウム合金の多孔体の製造方法であって、
    アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を準備する段階と、
    前記アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末を空孔率が20%〜90%の多孔体に焼結する段階と、
    前記多孔体にシリケート処理、または、ポリビニルアルコール(PVA)及び/またはシラノールを含有する親水性高分子層の被覆、を行う段階と
    を含む、多孔体の製造方法。
  17. 前記多孔体にシリケート処理を行う場合に、前記シリケート処理された多孔体に前記親水性高分子層の被覆を行う段階を更に有する、請求項16に記載された多孔体の製造方法。
  18. 前記焼結する段階後に、焼結体にベーマイト処理を行う段階を更に有する、請求項12から請求項17までのいずれか1項に記載された多孔体の製造方法。
  19. 前記アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末は、個数割合で70%以上が100〜500μmの粒子径を有する、請求項12から請求項18までのいずれか1項に記載された多孔体の製造方法。
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