JP2020164528A - 心筋再生を促進させるための化合物、その調製方法、医薬組成物及びこれらの使用 - Google Patents

心筋再生を促進させるための化合物、その調製方法、医薬組成物及びこれらの使用 Download PDF

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Abstract

【課題】心筋細胞の再生及び修復を改善する新規化合物、及びそれにより、非侵襲性の心筋梗塞治療方法の提供を目的とする。【解決手段】本願発明は、新規な3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体及びその合成工程を含む。また、本願発明は、心筋再生を促進させるための医薬組成物及びその派生物系の使用を開示する。【選択図】図2

Description

本願発明は、新規化合物、その調製方法及びその使用に関し、より具体的には、新規な3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体、その調製方法、それを含有する医薬組成物、心筋再生を促進させるためのこれらの使用に関する。
心筋梗塞は、臨床診療における一般的な急性心疾患であり、心筋の一部の血液循環における突然の途絶によって引き起こされる。したがって、心筋細胞は酸素不足によって損傷する。一般的に、一度心筋梗塞が発生すると、損傷して死んだ心筋細胞は再生することができない。ただ繊維瘢痕が形成され、損傷して死んだ心筋細胞を有する部分をふさいで回復するだけである。繊維瘢痕は心臓の完全性を維持するために役立つが、硬い繊維瘢痕は収縮することができず、このためさらに心臓の再構成を妨げて機能障害を引き起こし、これらは心不全、不整脈及び心臓性ショック等の心臓病さえも引き起こす。
現在では、心筋梗塞の治療は介入療法及び薬物投与を含む。例えば介入療法はバルーン血管形成、ステント及び冠状動脈迂回手術を含み、薬物投与は血栓溶解剤、カルシウムチャンネル遮断剤、硝酸塩、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、β拮抗剤及び麻薬性鎮痛剤を含む。
しかしながら、臨床診療及び基礎医学研究において発展した上記治療方法は、両方とも心筋組織の再生を改善することができず、副作用を引き起こす可能性がある。今のところ、損傷を受けた心筋組織の自己修復を待つ以外に有効な治療はない。
したがって、臨床診療及び基礎医学研究のいずれにおいても、心筋再生を促進させるための関連技術を開発し、心筋梗塞を治療する有効な医薬品を提供することが急務である。
上記欠点によれば、本願発明の目的は、心筋細胞の再生及び修復を改善する新規化合物、及びそれにより、非侵襲性の心筋梗塞治療方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明は、下記式(I)で表される新規化合物を提供する。
上記式(I)中、Xは、水素原子又は炭素数1〜6の非置換のアルキル基である。
上記式(I)中、Xは、酸素原子(−O−)又はアミノ基(−NH−又は−NX)である。
上記式(I)中、Xは、水素原子(−H)、ヒドロキシ基(−OH)又は−X−(CO)−(Y)−Z基である。
上記式(I)中、Yは、炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数2〜12のアルケニレン基、炭素数7〜18のアリーレンアルキレン基又は炭素数6〜18のアリーレン基である。
上記式(I)中、Zは、−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH−F、−Cl、−Br又は−Iである。
上記式(I)中、pは、0又は1である
好ましくは、上記式(I)中、Zは−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH又は−Clである。
本明細書において、「炭素数1〜6のアルキル基」との記述は、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を意味し、Xで表される官能基全体が合計で1〜6の炭素原子を有することを意味する。は、結合部位を示す。
好ましくは、Xは、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基であってもよいが、これらに限定されない。
好ましくは、上記式(I)中、X−NXであり、X−X−(CO)−(Y)−Z基である。より好ましくは、Xは下記式(i)で表される。
本明細書において、「炭素数1〜6のアルキレン基」との記述は、直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基を意味し、Yで表される官能基全体が合計で1〜6の炭素原子を有することを意味する。同様に、本明細書において、「炭素数2〜12のアルケニレン基」との記述は、直鎖状又は分岐鎖状のアルケニレン基を意味し、Yで表される官能基全体が合計で2〜12の炭素原子を有することを意味する。本明細書において、「炭素数7〜18のアリーレンアルキレン基」との記述は、アルキレン基と結合したアリーレン基を含む基を意味し、Yで表される官能基全体が合計で7〜18の炭素原子を有することを意味する。つまりアリーレン基及びアルキレン基の全炭素原子が7から18である。本明細書において、「炭素数6〜18のアリーレン基」との記述は、単芳香環又は互いに結合した若しくは縮合した複数の芳香環によって形成された多芳香環を意味し、Yで表される官能基全体が合計で6〜18の炭素原子を有することを意味する。
好ましくは、上記式(I)中、Yで表される炭素数1〜6のアルキレン基は、メチレン基(−CH)、エチレン基(−CHCH)、エチリデン基(−CH(CH)−)、プロピレン基(−CHCHCH)、イソプロピリデン基(−C(CH)又はブチレン基(−CHCHCHCH)であってもよいが、これらに限定されない。上記Yで表される炭素数2〜12のアルケニレン基は、ビニレン基(−CH=CH−)、プロペニレン基(−CHCH=CH−又は−CH=CHCH)又はブチレン基(−CHCH−CH=CH−−CHCH=CHCH又は−CH=CHCHCH)であってもよいが、これらに限定されない。上記Yで表される炭素数7〜18のアリーレンアルキレン基は、クレシレン(cresylene)基(−CH)、トリレン基(−C(CH)−)又はフェニレンジメチレン基(−CHCH)であってもよいが、これらに限定されない。上記Yで表される炭素数6〜18のアリーレン基は、フェニレン基(−C)、ビフェニレン基(−C−C)又はナフチレン基(−C10)であってもよいが、これらに限定されない。
より具体的には、上記式(I)中、上記フェニレン基は、オルトフェニレン基、メタフェニレン基又はパラフェニレン基であってもよい。
好ましくは、上記フェニレン基はオルトフェニレン基である。
より具体的には、上記式(I)中、上記クレシレン基は、オルトクレシレン(ortho−cresylene)基、メタクレシレン(meta−cresylene)基又はパラクレシレン(para−cresylene)基であってもよい。
好ましくは、上記クレシレン基はメタクレシレン基である。
本願発明によれば、上記新規化合物は、以下の化合物1から15のいずれかであってもよいが、これらに限定されない。
本願発明の別の目的は、0℃から25℃で反応物質Aを反応物質Bと反応させる工程を含む新規化合物の調製方法を提供することである。反応物質Aがクマル酸誘導体、コーヒー酸誘導体又はケイ皮酸誘導体であり、反応物質Bが酸化合物、無水化合物、塩化アシル化合物又はエステル化合物である。
好ましくは、上記物質A及び反応物質Bの反応がアルカリ性条件下(pH9からpH12の範囲内)で0℃から25℃で行われる。
好ましくは、反応物質Aがパラクマル酸、コーヒー酸、カフェ酸メチル又は4−アミノケイ皮酸である。
好ましくは、反応物質Bがアセチルサリチル酸、3−クロロフェニル酢酸、tert−ブトキシカルボニル−γ−n−アミノ酪酸、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、メチルアジポイルクロリド又はフマル酸モノメチルエステルである。
本願発明の別の目的は、心筋再生を促進させるための3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体の使用を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明は、心筋再生を促進させるための、下記式(II)で表される化合物を含有する医薬組成物の調製方法の使用を提供する。
は、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、炭素数1〜6の置換のアルカン酸基、炭素数7〜12の置換のシクロアルカン酸基、炭素数6〜18の置換若しくは非置換のアリールアミン基、炭素数6〜18の置換若しくは非置換のフェノール基、置換若しくは非置換のアリール基、置換若しくは非置換のチエニル基、置換又は非置換のピロリル基、置換若しくは非置換のピリジル基又は非置換のチアゾリル基である。
は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、アミノ基(−NH)、アセトキシ基(−OCOCH)、−O−CH−CH=CH又は−X(CO)−(Y)−Z基である。
は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基又は−O−CO−(Y)−Z基であるか、あるいはR及びRが結合して下記式(ii)で表される基を形成する。
は、水素原子、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、−O−CH−CH=CH又は下記式(iii)で表される基である。
Aは、ベンゼン環、チオフェン環又はピリジン環である。
は、酸素原子(−O−)又はアミノ基(−NH−又は−NX)である。
Yは、炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数2〜12のアルケニレン基、炭素数7〜18のアリーレンアルキレン基又は炭素数6〜18のアリーレン基である。
Zは、ピリジル基(−CN)、アセチル基(−COCH)、−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH−F、−Cl、−Br又は−Iである。
pは、0又は1である。
略言すると、上記3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体は、上記新規化合物1から15だけでなく、他の市販されているケイ皮酸誘導体をも含有する。
好ましくは、上記式(II)中、Zは、−COCH−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH又は−Clである。
好ましくは、上記式(II)中、Xは、−O−−NH−又は−NXであり、Xは、−X−(CO)−(Y)−Z基である。
より好ましくは、Xは、下記式(i)で表される。
好ましくは、上記式(II)中、Rは、−CH−O−CH−CH=CH−NH又は−O−CO−(Y)−Z基である。
好ましくは、上記式(II)中、R−X(CO)−(Y)−Z基である場合、Rがヒドロキシ基である。
好ましくは、上記式(II)中、Yがアルケニレン基である場合、Zが−COOCHである。
好ましくは、上記式(II)中、X、Y、p及びZは、上記式(I)における基と同一である。さらに、上記式(II)中、Zはピリジル基(−CN)又はアセチル基(−COCH)でもある。
好ましくは、上記式(II)中、Rは、−OH、−OCH−OCHOH、−OCH(COOH)CH(OH)COOH、−O−CH(COOH)CH(C)(OH)、−O(C)(OH)(COOH)、−NHCOH、−CS(CH)、−COH、−(N)−CN、−CN又は−CSN(NH)(CH)である。
好ましくは、上記3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体は、損傷した心筋細胞の再生及び修復を促進させるのに有用であり、上記化合物1から15及び以下の化合物16から46の1つであってもよいが、これらに限定されない。
また、本願発明は、心筋再生を促進させるための医薬組成物をも提供する。上記医薬組成物は、上記3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体(例えば化合物1から46)及び薬学的に許容可能な担体を含有する。
概括すると、本願発明は、新規な3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体及びその合成方法を提供する。上記新規化合物は、損傷した心筋細胞の再生及び修復を促進させるのに有用である。さらに、本願発明は、心筋再生を促進させるための上記3−アリール−2−プロペン−1−オン系誘導体の使用をも提供する。
図1は、化合物1から46で処理した心筋細胞のα−MHC発現レベルを示す。棒グラフはα−MHC発現レベルを示し、折れ線グラフは細胞生存率を示す。 図2は、化合物1から46をそれぞれ含有する組成物を与えたゼブラフィッシュの心臓の低温損傷(cryoinjury)領域の百分率を示す。
以下の実施形態は、心筋再生のための上記本願発明の化合物及び医薬組成物の調製の使用を説明するために提案される。当業者は、以下の実施例から本願発明の利点及び効果を容易に理解し得る。本書中に提案される記載は、説明の目的のための好ましい実施形態にすぎず、発明の範囲を限定することを意図しない。本開示を実施又は応用するために、発明の精神及び範囲を逸脱することなく種々の変形及び変異がなされ得る。
実施例1:化合物1から15の合成
本願発明において記載される新規化合物は、アルカリ性条件下で0℃から25℃の温度で反応物質Aを反応物質Bと反応させて調製される。反応物質Aは、クマル酸誘導体、コーヒー酸誘導体又はケイ皮酸誘導体であり、反応物質Bは、酸化合物、無水化合物、塩化アシル化合物又はエステル化合物である。
化合物1
パラクマル酸(1g、6.0mmol)を10%(w/w)水酸化ナトリウム溶液8mlに溶解し、5℃〜10℃に冷却した。次いでテトラヒドロフラン5mlに溶解したグルタル酸無水物(0.97g、8.4mmol)を上記反応液にゆっくり添加した。30分間撹拌した後、水40ml及び酢酸エチル40mlを反応液に添加し、pHを5.2に調整した。有機層を分離し、濃縮して乾燥した後、水50mlを添加し、pHをまず9.33に調整し、次いで1N塩酸を用いて5.0に調整して沈殿した。1時間撹拌した後、沈殿物をろ過し、乾燥させてHPLC純度100%のライトベージュの粉末0.5335gを得た。
化合物1の構造を下記表1に示す。化合物1の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、DMSO−d):δ12.255(s、2H)、7.723(d、2H)、7.577(d、1H)、7.166(d、2H)、6.494(d、1H)、2.618(t、2H)、2.330(t、2H)、1.841(tt、2H)。質量分析:[M+H];C1415;279.0859。
化合物2
コーヒー酸(0.3g、1.6mmol)をアセトニトリル6mlに添加し、均等に混合した。その後トリエチルアミン(0.46ml、3.3mmol)を添加し、5分間撹拌した。氷浴を用いて反応液を5℃〜10℃に冷却し、次いでテトラヒドロフラン2mlに溶解したグルタル酸無水物(0.17g、1.5mmol)をゆっくり添加した。2時間反応後、反応液を乾燥させ、酢酸エチル30ml及び10%(w/w)塩化アンモニウム30mlを添加して分離した。水層を酢酸エチル30mlを用いて逆抽出し、混合した有機層を乾燥させて白色固体0.2685gを得た。酢酸イソプロピル及びアセトンを用いて上記白色固体を結晶化させ、PLC純度100%の0.1339gの白色粉末を得た。
化合物2の構造を下記表1に示す。化合物2の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.576(d、1H)、7.347−6.913(m、3H)、6.392−6.287(d+d、1H)、2.705−2.669(m、2H)、2.483−2.447(m、2H)、2.152−1.986(m、2H)。質量分析:[M+H];C1415;295.0812。
化合物3
コーヒー酸(0.25g、1.4mmol)をテトラヒドロフラン5mlに添加し、次いでトリエチルアミン(0.76ml、5.4mmol)を添加した。数分間混合した後、反応液を濃縮して乾燥させ、テトラヒドロフラン7mlを残渣に添加し、溶解するまで撹拌した。氷浴で5℃〜10℃に冷却した後、テトラヒドロフラン3mlに溶解したグルタル酸無水物(0.4g、3.4mmol)をゆっくり添加した。1時間撹拌した後、反応液を乾燥させ、酢酸エチル30ml及び水30mlを添加して分離した。有機層をさらに鹹水30mlを用いて洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。溶剤を蒸発させ、残渣を酢酸イソプロピル及びアセトンを用いて結晶化させ、HPLC純度100%の白色粉末0.1629gを得た。
化合物3の構造を下記表1に示す。化合物3の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD);δ7.645(d、1H)、7.537−7.513(m、2H)、7.278(d、1H)、6.482(d、1H)、2.703−2.663(m、4H)、2.463−2.425(m、4H)、2.009−1.969(m、4H)。質量分析:[M+NH;426.1402。
化合物4
パラクマル酸(1g、6.0mmol)をアセトニトリル10mlに溶解し、次いでトリエチルアミン(2.5ml、17.9mmol)を添加した。0℃〜10℃に冷却した後、次いでジクロロメタン5mlに溶解したグルタル酸無水物の溶液(0.93g、7.3mmol)をゆっくり添加した。添加後、反応液を濃縮して乾燥させ、褐色油を得た。水30mlを添加し、水層をジクロロメタン30mlをそれぞれ用いて3回洗浄し、酢酸エチル30mlをそれぞれ用いて2回洗浄した。最後に水層のpHを4.8に調整して所望の化合物を沈殿した。ろ過後、HPLC純度99.2%の白色固体0.2542gを得た。
化合物4の構造を下記表1に示す。化合物4の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.717(d、2H)、7.569(d、1H)、7.150(d、2H)、6.488(d、1H)、2.583(t、2H)、2.250(t、2H)、1.656−1.558(m、4H)。質量分析:[M+H];C1517;293.1013。
化合物5
窒素下でパラクマル酸(0.333g、2.0mmol)をテトラヒドロフラン無水物10mlに溶解し、次いでシリンジを用いてメチルアジポイルクロリド(0.36g、2.0mmol)を添加した。氷浴で反応液を冷却し、次いでエチレンジアミン(0.3g、3.0mmol)をゆっくり添加した。室温で2〜3時間撹拌した後、回転乾燥機を用いて溶剤を除去した。ジクロロメタン及び水を添加して液体抽出した。有機層を乾燥させ、50%メタノールを溶出剤として用いるカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、HPLC純度100%の生成物17mgを得た。
化合物5の構造を下記表1に示す。化合物5の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.675−7.629(m、3H)、7.150(d、2H)、6.463(d、1H)、3.667(s、3H)、2.620(t、2H)、2.401(t、2H)、1.751−1.736(m、4H)。質量分析:[M+H];C1619;307.1181;[M+Na];329.1000。
化合物6
窒素下でコーヒー酸(0.369g、2.0mmol)をテトラヒドロフラン無水物10mlに溶解し、次いでメチルアジポイルクロリド(0.5146g、3.0mmol)をシリンジを用いて添加した。氷浴で溶液を冷却し、次いでエチレンジアミン(0.5129g、5.0mmol)ゆっくり添加した。室温で2から3時間撹拌した後、回転乾燥機を用いて溶剤を除去した。ジクロロメタン及び水を添加し、液体抽出した。その後有機層を乾燥させた。50%〜60%メタノール水溶液を溶出剤として用いる逆相カラムクロマトグラフィーを用いてHPLC純度100%の生成物13.8mgを得た。
化合物6の構造を下記表1に示す。化合物6の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.635(d、1H)、7.523(dd、1H)、7.498(d、1H)、7.264(d、1H);6.481(d、1H)、3.670(s、6H)、2.638−2.599(m、4H)、2.418−2.384(m、4H)、1.747−1.723(m、8H)。質量分析:[M+NH;482.2059。
化合物7
パラクマル酸(1g、6.0mmol)を10%(w/w)水酸化ナトリウム溶液10mlに溶解した。5℃〜10℃に冷却した後、次いでテトラヒドロフラン3mlに溶解したアセチルサリチル酸無水物(2.45g、7.2mmol)の溶液をゆっくり添加した。30分間撹拌した後、反応液を蒸発させ、水30ml及び酢酸エチル40mlを添加した。pHを4から5に調整した水20mlを用いて有機層を再度洗浄した。さらに5%塩化アンモニウム溶液を用いて有機層を3回、次いで水40mlを用いて洗浄し、炭酸水素ナトリウムによってpHを6.0に調整した。分離後、無水硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥させた。その後溶液を濃縮して乾燥させ、白色固体1.9gを得た。ジクロロメタン30mlを添加し、固体を得、水を用いて2回洗浄し、pHを7.37に調整した。次いで無水硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥させ、濃縮して乾燥させ、HPLC純度89.9%の白色固体49.6mgを得た。
化合物7の構造を下記表1に示す。化合物7の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ8.200(dd、1H)、7.741−7.682(m、4H)、7.459(t、1H)、7.259−7.241(m、3H)、6.500(d、1H)、2.264(s、3H)。質量分析:[M+H];C1815;327.0860;[M+Na];349.0677。
化合物8
アセチルサリチル酸(1.8g、10.0mmol)、トルエン20ml及びジメチルホルムアミド3滴を250mlシングルネックフラスコに添加した。40℃で3分間撹拌した後、塩化チオニル(1.8ml、24.8mmol)を反応液に添加し、次いで60℃で2時間加熱した。25℃に冷却した後、過剰の塩化チオニル及び溶剤すべてを回転乾燥機を用いて除去した。トルエン20mlを反応液に添加し、溶剤を再度除去して淡黄色の液体を得た。その後コーヒー酸(1.81g、10.0mmol)、テトラヒドロフラン20ml及びトリエチルアミン(1.5ml、10.0mmol)を上記液体に添加し、室温で3時間撹拌した。次いで飽和塩化アンモニウム溶液20mlを添加した。分離後、有機層を蒸発させてオフホワイトの固体4.82gを得た。上記固体を酢酸エチル40mlに溶解し、水40mlを用いて洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過し、蒸発させてオレンジ色の液体3.74gを得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:63.4g;カラムの直径:4.5cm;カラムの長さ:13.5cm;及び溶出剤はジクロロメタン:メタノール=1:0から50:1である)を用いて所望の生成物を収集し、再度カラムクロマトグラフィーを用いてHPLC純度94.6%の所望の化合物56mgを得た。
化合物8の構造を下記表1に示す。化合物8の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ8.242−8.207(m、1H)、7.708(t、1H)、7.602(d、1H)、7.451(t、1H)、7.407−6.968(m、4H)、6.425−6.312(d+d、1H)、2.266(s、3H)。質量分析:[M+H];C1815;343.0822;[M+NH;360.1091。
化合物9
パラクマル酸(0.304g、2.0mmol)、トリエチルアミン(2.9ml、28.0mmol)及びアセトニトリル4.0mlの混合物を予め準備した粗製の3−クロロフェニルアセチルクロリド(0.8g、1.4mmol)に添加し、氷浴で冷却した。添加後、氷浴を除去し、溶液を室温で1時間撹拌した。水及び1、2−ジクロロエタンを反応液に添加して抽出し、pHを6.0前後に調整した。0.5時間撹拌した後、分離した層及び有機層の溶剤を蒸発させて残渣(2.8g)を残し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤は酢酸エチル:ジクロロメタン=1:1.5である)を用いて精製し、HPLC純度87.8%の白色固体26mgを得た。
化合物9の構造を下記表1に示す。化合物9の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.661(d、1H)、7.635(d、2H)、7.423(s、1H)、7.342(d、1H)、7.324−7.312(m、2H)、7.146(d、2H)、6.457(d、1H)、3.939(s、2H)。質量分析:[M+H];C1714ClO;317.0580。
化合物10
3−クロロフェニル酢酸(1.71g、10.0mmol)、トルエン20ml及びジメチルホルムアミド2滴を250mlシングルネックフラスコに添加した。24℃で5分間撹拌した後、塩化チオニル(1.5ml、20.7mmol)を添加し、65℃で1時間加熱した。25℃に冷却した後、過剰の塩化チオニル及び溶剤を回転乾燥機を用いて除去した。次いでテトラヒドロフラン25mlを反応液に添加して再度溶剤を除去し、2.18gの淡黄色の液体を得た。次いでコーヒー酸(1.81g、10.0mmol)、テトラヒドロフラン20ml及びトリエチルアミン(1.4ml、10mmol)を上記液体に添加し、反応液を室温で4時間撹拌した。次いで飽和塩化アンモニウム溶液20mlを添加し、有機層を分離した。回転乾燥機を用いて有機層の溶剤を除去し5.13gのオフホワイトの固体を得た。上記固体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:67.4g;カラムの直径4cm;カラムの長さ:14cm;及び溶出剤は酢酸エチル:ヘプタン=1:3から1:1である)を用いて精製し、HPLC純度97.6%の所望の生成物を収集した。
化合物10の構造を下記表1に示す。化合物10の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.613(d、1H)、7.511−7.478(m、2H)、7.356−7.281(m、6H)、7.250−7.214(m、3H)、6.455(d、1H)、3.726(s、2H)、3.696(s、2H)。質量分析:[M+H];C2519Cl;485.0569。
化合物11
3−クロロフェニル酢酸(0.43g、2.5mmol)、トルエン10ml及びジメチルホルムアミド2滴を100mlシングルネックフラスコに添加した。24℃で10分撹拌した後、塩化チオニル(0.5ml、6.9mmol)を添加し、65℃で1時間加熱した。反応液を25℃に冷却した後、過剰の塩化チオニル及び溶剤を回転乾燥機を用いて除去した。次いでトルエン10mlを反応液に添加し、再度溶剤を除去して淡黄色の液体を得た。次いでカフェ酸メチル(0.49g、2.5mmol)、テトラヒドロフラン10ml及びトリエチルアミン(0.4ml、2.9mmol)を上記液体に添加し、反応液を室温で3時間撹拌した。次いで飽和塩化アンモニウム溶液20mlを添加して有機層を分離した。その後有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液20ml及び水20mlを用いて洗浄した。有機層を乾燥させ、ろ過し、蒸発させてオレンジ色の液体を得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:51.6g;カラムの直径4.5cm;カラムの長さ:10cm;及び溶出剤は酢酸エチル:ヘプタン=1:5である)を用いてHPLC純度98.6%の生成物27.3mgを得た。
化合物11の構造を下記表1に示す。化合物11の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.618(d、1H)、7.503−7.476(m、2H)、7.344−7.266(m、6H)、7.242−7.205(m、3H)、6.490(d、1H)、3.767(s、3H)、3.713(s、2H)、3.686(s、2H)。質量分析:[M+H];C2621Cl;499.0719。
化合物12
tert−ブトキシカルボニル−γ−n−アミノ酪酸(1.59g、7.8mmol)を窒素下で250mlシングルネックフラスコに添加した。次いでテトラヒドロフラン8ml及びトリエチルアミン(2.2ml、15.8mmol)を添加し、反応液を−20℃で5分間撹拌した。その後トリメチルアセチル=クロリド0.96ml、7.8mmol)及びテトラヒドロフラン5mlの混合物を反応液に10分間添加し、0℃で2時間撹拌した。次いでコーヒー酸(0.7g、3.9mmol)及びテトラヒドロフラン8mlの混合物を反応液2分間添加し、室温で45時間撹拌した。次いで飽和塩化アンモニウム溶液30mlを添加した。有機層を分離し、蒸発させた。酢酸エチル30mlを残渣に添加し、水30mlを用いて洗浄した。その後有機層の溶剤を除去し、白色固体2.13gを得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:65g;カラムの直径4cm;カラムの長さ:15cm;及び溶出剤はジクロロメタン:メタノール=50:1から20:1である)精製後、HPLC純度97.4%の生成物17.8mgを得た。
化合物12の構造を下記表1に示す。化合物12の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.644(d、1H)、7.535−7.507(m、2H)、7.293(d、1H)、6.845(d、1H)、3.173−3.134(m、4H)、2.637−2.596(m、4H)、1.885−1.846(m、4H)、1.440(s、18H)。質量分析:[M+H];C273910;551.2591;[M+Na];573.2414。
化合物13
室温で4−アミノケイ皮酸(0.201g、1.0mmol)及びテトラヒドロフラン2mlを混合し、次いでグルタル酸無水物(0.169g、2.0mmol)を添加し、1.5時間撹拌した。その後沈殿物をろ過し、水を用いて洗浄し、HPLC純度98.2%の白色固体0.336gを得た。
化合物13の構造を下記表1に示す。化合物13の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、CDOD):δ7.643−7.611(m、3H)、7.551(d、2H)、6.401(d、1H)、2.454(t、2H)、2.393(t、2H)、1.978(tt、2H)。質量分析:[M+H];C1416NO;278.1067。
化合物14
フマル酸モノメチルエステル(0.72g、5.5mmol)、トルエン10ml及びジメチルホルムアミド2滴を100mlシングルネックフラスコに添加した。17℃で3分間撹拌した後、塩化チオニル(11.0mmol)0.9mlを添加し、60℃で3時間加熱した。反応液を30℃に冷却した後、過剰の塩化チオニル及び溶剤全てを回転乾燥機を用いて除去した。次いで4−アミノケイ皮酸(0.82g、5.0mmol)、テトラヒドロフラン10ml及びトリエチルアミン(1.4ml、10.0mmol)を残渣に添加し、0℃で30分間、次いで室温で19時間撹拌した。その後飽和塩化アンモニウム溶液20ml及び水5mlを反応液に添加し、有機層を分離した。ジクロロメタン20mlを用いて水層を2回逆抽出した。混合した有機層を乾燥させ、ろ過し、蒸発させて黄色固体を得、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:52.9g;カラムの直径:4cm;カラムの長さ:11cm;及び溶出剤は酢酸エチル:ヘプタン=1:3から1:0である)HPLC純度94.0%の所望の生成物22.5mgを得た。
化合物14の構造を下記表1に示す。化合物14の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、DMSO−d):δ12.283(br s、1H)、10.709(s、1H)、7.707(d、2H)、7.663(d、2H)、7.523(d、1H)、7.211(d、1H)、6.726(d、1H)、6.430(d、1H)、3.746(s、3H)。質量分析:[M+H];C1414NO;276.0866。
化合物15
アセチルサリチル酸(1.0g、5.5mmol)、トルエン20ml及びジメチルホルムアミド3滴を100mlシングルネックフラスコに添加した。20℃で3分間撹拌した後、塩化チオニル(0.9ml、11.0mmol)を添加し、60℃で1.5時間加熱した。35℃に冷却した後、過剰の塩化チオニル及び溶剤すべてを回転乾燥機を用いて除去した。その後テトラヒドロフラン10mlを残渣に添加し、再度蒸発させて淡黄色の液体1gを得た。次いで4−アミノケイ皮酸(0.81g、5.0mmol)、テトラヒドロフラン10ml及びトリエチルアミン(10.0mmol)1.4mlを添加し、まず0℃で1時間、次いで室温で22時間撹拌した。その後飽和塩化アンモニウム溶液25ml及び水5mlを反応液に添加し、有機層を分離した。回転乾燥機を用いて溶剤を除去し、黄色固体0.91gを得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:64.7g;カラムの直径4cm;カラムの長さ:12.5cm;及び溶出剤は酢酸エチル:ヘプタン=1:5から1:1)精製後、HPLC92.7%の生成物10.7mgを得た。
化合物15の構造を下記表1に示す。化合物15の核磁気共鳴スペクトルは以下の通りである。H−NMR(500MHz、DMSO−d):δ10.523(s、1H)、7.948(dd、1H)、7.765(td、1H)、7.700(d、2H)、7.666−7.627(m、3H)、7.564(td、1H)、7.508(d、1H)、7.378(t、1H)、7.321(t、1H)、7.236(d、2H)、6.369(d、1H)、2.230(s、3H)、2.154(s、3H)。質量分析:[M+H];C2722NO;488.1348;[M+Na];510.1171。
実施例2:心筋再生を改善するための化合物1から46の使用
下記式(II)で表される化合物は、損傷した心筋細胞の心筋再生及び修復を促進させることができる。
上記式(II)中、Rは、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、炭素数1〜6の置換のアルカン酸基、炭素数7〜12の置換のシクロアルカン酸基、炭素数6〜18の置換若しくは非置換のアリールアミン基、炭素数6〜18の置換若しくは非置換のフェノール基、置換若しくは非置換のアリール基、置換若しくは非置換のチエニル基、置換若しくは非置換のピロリル基、置換若しくは非置換のピリジル基又は非置換のチアゾリル基である。
は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、アミノ基(−NH)、アセトキシ基(−OCOCH)、−O−CH−CH=CH又は−X(CO)−(Y)−Z基である。
は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基又は−O−CO−(Y)−Z基であるか、あるいはR及びRが結合して下記式(ii)で表される基を形成する。
は、水素原子、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、−O−CH−CH=CH又は下記式(iii)で表される基である。
Aは、ベンゼン環、チオフェン環又はピリジン環である。
は、酸素原子(−O−)又はアミノ基(−NH−又は−NX)である。
Yは、炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数2〜12のアルケニレン基、炭素数7〜18のアリーレンアルキレン基又は炭素数6〜18のアリーレン基である。
Zは、−CN、−COCH−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH−F、−Cl、−Br又は−Iである。
pは、0又は1である。
上記化合物1から15に加えて、式(II)で表される化合物は化合物16から46をも含有する。化合物1から46の構造を表2〜表4に示す。
有効成分として、上記化合物1から46は、それぞれ薬学的に許容可能な担体と混合して心筋再生を促進させるための医薬組成物、心筋梗塞を予防するための健康食品及び心筋梗塞の予後を維持するための健康食品を形成する。
上記式(II)で表されるように、心筋再生に使用される上記化合物は塩又はエステルであってよい。例えば上記式(II)で表される化合物の1つがアルカリ金属類又はアルカリ土類金属類と反応してナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、炭酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、塩酸塩、硫酸塩又はケイ酸塩を形成する。あるいは、式(II)で表される化合物の1つがアルコール類と反応してメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、アミルエステル、酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸ブチル、酢酸ブチル、吉草酸ブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸メチル又はブタン酸エチル等のエステル類を形成する。
上記「薬学的に許容可能な担体」又は「許容可能な担体」は、デンプン、コーンデンプン、ゼラチン、アラビアガム、食用色素、香辛料、着香料及び防腐剤等の薬学的に又は食品用の許容可能な賦形剤又は添加剤を含有する。投与経路は、経口投与、皮膚投与、腹腔内投与、静脈内投与、経鼻投与又は眼投与を含有する。好ましい投与経路は経口投与である。
患者の年齢、体重、健康状態、病気の種類、病気の進行及び病変部位に応じて、当該分野における一般常識に従い医療関係者によって上記医薬組成物の投与量が決定される。上記医薬組成物は、単独で又は他の薬剤とともに投与し得る。管理プロセスは、薬局における日常方法に従い医療関係者が行うべきである。
上記健康食品における有効成分の量は、特定の群に応じて調整し得る。好ましくは、上記量は1日摂取量に適している。包装には、特定群(例えば妊娠雌性又は腎疾患のある患者)の推奨される使用法、基準及び使用条件又は他の食品若しくは薬剤と摂取する際の他の注意事項を表示してもよく、これによって医師、薬剤師又は関係者から指示なしに摂取する購入者を安全にする。
試験例1:心筋再生のための化合物1から46の活性評価
ミオシンは、機能的及び構造的に心筋の重要な成分であり、ミオシン重鎖から構成される。これらの中で、α−心筋ミオシン重鎖(α−MHC)は、心臓の発生初期に心筋細胞において特異的に発現するMYH6遺伝子にエンコードされる。MYH6遺伝子は主に心房に発現され、心筋細胞の収縮作用において重要な役割を果たす。また上記遺伝子は、心筋細胞細胞系譜の誘導及び維持に関与する転写制御の場合に、心臓を認識する手がかりとなる。α−MHCは心臓の初期発生において重要なタンパク質であり、H9C2細胞株(心筋芽細胞)におけるα−MHCの発現レベルは、幹細胞の分化及び心筋梗塞の予後の維持を促進させる試験例の効果を評価する適切な指標である。
1.1:H9C2細胞株の細胞培養
H9C2細胞株は、ラット由来の心筋芽細胞であり、財団法人食品工業産業發展研究所(台湾)から購入される。培地は、4.5g/Lグルコース及び1.5g/L重炭酸ナトリウム(シグマ、Cat.S5761)を含有するように調整された4mMのL−グルタミン(ギブコ(登録商標)、Cat.12800017)並びに10%(v/v)ウシ胎仔血清(ギブコ(登録商標)、Cat.10437028)を有する90%(v/v)ダルベッコ(Dulbecco)改変イーグル培地である。大気雰囲気下、5%(v/v)CO中、37℃で培養した。
1.2:細胞生存率試験のためのMTT試験
細胞毒性を有しない適した化合物濃度を見出すために、細胞を90%培養密度で培養し、細胞を24ウェルプレートに1.5×10細胞/ウェル濃度で播種した。24時間後、0.2から30μg/mlの化合物1から46及びDMSO(シグマ、Cat.D4540)を添加し、48時間処理した(各群を3回行った)。PBS緩衝液(リン酸緩衝食塩水)で洗浄した後、0.5mg/mlMTT(チアゾリルブルーテトラゾリウムブロミド;シグマ、Cat.M2128)を添加し、24ウェルプレートを37℃で4時間培養した。その後顕微鏡によって青紫色の結晶が観察された。次いで上清を除去し、DMSO200μLを加えて結晶を溶解した。ピペットを用いて各サンプルを再度混合し、570nmにおける吸光度を測定した(値は3回の平均値である)。DMSO群の値は100%であり、細胞生存率が100%であることを意味する。以下の試験では、化合物の濃度を細胞生存率が80%〜120%範囲内となるように選択し、下記図1に示すように心筋細胞の成長が影響されないことを確かめた。
1.3:細胞の破壊及び採取
H9C2細胞を約90%培養密度で培養し、24ウェルプレートに1.5×10細胞/ウェル濃度で播種した。24時間後、化合物1から46及びDMSOを48時間添加した(各群を3回行った)。化合物1から46の濃度を下記表5に記載する。PBS緩衝液で洗浄した後、0.05%(w/v)200μL/ウェルのトリプシンを5分間添加した。次いで細胞培養液を添加してトリプシン反応を停止した。細胞懸濁液を4℃、1000rpmで3分間遠心分離し、細胞をPBS緩衝液を用いて3回洗浄した。その後細胞をPBS中に再懸濁し、−80℃で凍結した。穏やかに混合して細胞を解凍した。凍結−解凍サイクルを3回繰り返して細胞を破壊した。最後に溶液を4℃、3000rpmで15分間遠心分離し、上清を回収し、次いで−20℃で貯蔵した。
1.4:α−MHC発現レベルの決定
ラットミオシン重鎖6、心筋アルファ(MYH6)ELISAキット(マイバイオサイエンス(MyBioSource)、Cat.MBS753946)及びELISAリーダーを用いてα−MHC発現レベルを決定した。次いでELISAリーダーが読み取った吸光度450nmの値を記録した(値は3回の平均である)。DMSO群の値を100%に設定し、化合物1から46で処理したα−MHC群の相対的発現レベルを算出した。
図1に示すように、H9C2細胞を化合物1から46で処理した後、細胞はそれにもかかわらず正常に成長し(細胞生存率80%〜120%の範囲内)、処置群全てのα−MHC発現レベルは、DMSO添加群と比較して増大した。つまり化合物1から46は、実際にH9C2細胞においてα−MHC発現レベルを促進させる。このことは、化合物1から46が心筋再生を促進し、修復することができることを示す。
試験例2:ゼブラフィッシュの心筋再生における化合物1から46の作用評価
凍傷によるゼブラフィッシュの心臓の損傷領域(〜30%)は、21日以内で修復する。したがって成体ゼブラフィッシュは、心臓の損傷を研究するのに適した動物モデルである。ゼブラフィッシュの心臓に損傷を与えた後、再生工程は3つの工程を含む。第1工程は心筋細胞の増殖であり、第2工程は囲心細胞の再生であり、最終工程は血管内皮細胞の再生である。
心筋再生及び修復のための化合物の作用を評価するために、形質転換ゼブラフィッシュ(Tg−fli1−eGFP)を用いて麻酔をし、心臓凍傷を実施した。したがって形質転換ゼブラフィッシュの血管内皮細胞は緑色蛍光タンパク質を発現することができる。ゼブラフィッシュの心臓に凍傷によって損傷を与えた後、損傷した細胞は緑色蛍光タンパク質することができず、これによって心臓の損傷領域を評価することができる。
2.1:成体ゼブラフィッシュにおける心臓損傷の実施
6mm長さ及び0.8mm幅のクライオプローブ(cryoprobe)を用いてゼブラフィッシュにおける心凍結損傷を実施した。心臓損傷を実施するために、麻酔した成体ゼブラフィッシュをスポンジのスリットに腹側を上にして配置した。2つの胸びれの間の皮膚及び筋肉を切開し、次いで下の銀色の皮下組織をピンセットで穏やかに開いて心臓に接近した。その後クライオプローブを胸部に穏やかに挿入して低温損傷のために心臓に接触した。
ゼブラフィッシュの心臓の再生及び修復を評価するために、心臓収集を行った。心臓収集を行う場合、胸部の鰓弓を切開して心室に接近し、動脈球(arterial ball)及び心室が見えるようにした。次いで動脈鉗子を用いて動脈球を除去し、心臓を切り取って心臓収集を終了した。
本願発明において、低温損傷又は心臓収集に関するあらゆる実験工程は、上記手順と同様である。
2.2:ゼブラフィッシュの心筋再生のための化合物1から46の作用評価
形質転換ゼブラフィッシュに低温損傷を行った後、形質転換ゼブラフィッシュに12.5μg/gの試験例を7日間毎日与えた。8日目にゼブラフィッシュを犠牲にし、心臓の損傷領域を算出し、さらにゼブラフィッシュにおける心筋再生及び修復を促進させる作用を評価するために、心臓収集を行った。
形質転換ゼブラフィッシュの血管内皮細胞は緑色蛍光タンパク質を発現することができるため、蛍光発光領域は損傷のない領域を示し得る。つまり蛍光発光のない領域は損傷領域であり、心臓に対するその割合を算出して低温損傷領域の百分率を得ることができる。
溶剤のみを含有する試験例を与えた群は溶媒として示す。溶媒の損傷領域の百分率を確認するために、心臓損傷ゼブラフィッシュに溶剤のみを含有する試験例を7日間与えた。低温損傷領域の百分率は27%であった。次いで心臓損傷ゼブラフィッシュに化合物1から46をそれぞれ含有する試験例を7日間与え、群毎に低温損傷領域の百分率を算出し、図2に示す。図2に示す結果によると、化合物1から46をそれぞれ含有する試験例を7日間与えた群すべての低温損傷領域の百分率は、、溶媒の結果と比較して明らかに減少した。つまり化合物1から46は実際にゼブラフィッシュの心筋再生及び修復を促進させることができる。
本開示の様々な特徴及び利点、ならびに本開示の構造や特徴の詳細を上述したが、これらの記載は例示的なものにすぎない。詳細、特に各部の形状、寸法、配置は、添付の請求の範囲の記載の広範な一般的意味によって示される本開示の原理の範囲内において変更可能である。

Claims (7)

  1. 下記式(II)で表される化合物を含有する、心筋再生を促進させるための医薬組成物。
    (式(II)中、Rは、ヒドロキシ基、炭素数1〜6非置換のアルキル基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、炭素数1〜6の置換のアルカン酸基、炭素数7〜12の置換のシクロアルカン酸基、炭素数6〜18の置換若しくは非置換のアリールアミン基、炭素数6〜18の置換若しくは非置換のフェノール基、置換若しくは非置換のアリール基、置換若しくは非置換のチエニル基、置換若しくは非置換のピロリル基、置換若しくは非置換のピリジル基又は非置換のチアゾリル基である。
    は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、アミノ基、アセトキシ基、−O−CH−CH=CH又は−X(CO)−(Y)−Z基である。
    は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基又は−O−CO−(Y)−Z基であるか、あるいはR及びRが結合して下記式(ii)で表される基を形成する。
    は、水素原子、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、−O−CH−CH=CH又は下記式(iii)で表される基である。
    Aは、ベンゼン環、チオフェン環又はピリジン環である。
    は、−O−−NH−又は−NXであり、Xは下記式(i)で表される。
    Zは、−CN、−COCH−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH−F、−Cl、−Br又は−Iであり、
    Yは、炭素数1〜6の非置換のアルキレン基、炭素数2〜12の非置換のアルケニレン基、炭素数7〜18の非置換のアリーレンアルキレン基又は炭素数6〜18の非置換のアリーレン基である。
    pは、0又は1である。)
  2. Zが、−CN、−COCH−COOH、−COOCH−OCOCH−NHCOOC(CH又は−Clである請求項1に記載の心筋再生を促進させるための医薬組成物。
  3. が、−CH−O−CH−CH=CH−NH又は−O−CO−(Y)−Z基である請求項1又は請求項2に記載の心筋再生を促進させるための医薬組成物。
  4. が、−X(CO)−(Y)−Z基である場合、Rがヒドロキシ基である請求項1又は請求項2に記載の心筋再生を促進させるための医薬組成物。
  5. Yがアルケニレン基である場合、Zが−COOCHである請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の心筋再生を促進させるための医薬組成物。
  6. 上記式(II)で表される化合物が下記式1から46からなる群より選択される請求項1に記載の心筋再生を促進させるための医薬組成物。
  7. 薬学的に許容可能な担体をさらに含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の心筋再生を促進させるための医薬組成物。

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