JP2020164203A - フィルムロール供給装置、フィルム供給システム、及び、フィルムロール - Google Patents

フィルムロール供給装置、フィルム供給システム、及び、フィルムロール Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムロール供給装置において、既に登録されているフィルムロールの品種情報と、搬送装置によって自動供給されるフィルムロールに付されたロール特定情報に含まれる品種情報との不一致を確実に検出する。【解決手段】フィルムロール供給装置10は、フィルムロールRをフィルム送出装置50a,50bに搬送及び供給する第2搬送装置14bと、第2搬送装置14bにより、フィルム送出装置50a,50bに供給されたフィルムロールRにおいて、帯状フィルムの巻終わり端部をロール外周面上に留めている粘着テープに設けられた、フィルムロールRを特定する情報を有するロール側情報媒体からフィルムロールを特定する情報を読み取る第1読取装置34と、第1読取装置34で読み取った第1情報を記憶部に記憶して情報を管理するデータ処理装置とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールをフィルム送出装置に供給するフィルムロール供給装置、フィルムロール供給装置とフィルム送出装置とを備えるフィルム供給システム、及び、当該フィルム供給システムで用いられるフィルムロールに関する。
従来、帯状で且つ筒状のラベルフィルムをシート状に折り畳んだ帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールから帯状フィルムを繰り出し、この帯状フィルムを所定長さごとに切断して個々のラベルを生成し、このラベルを筒状に開口してPETボトル等の容器に装着するラベル装着システムが知られている。ラベルは例えばシュリンクフィルムで形成され、容器に被嵌された後に加熱されることによって、ラベルが熱収縮して容器の外周面に密着した状態に装着される。また、筒状ではないラベルが連なって構成される帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールがラベル装着システムに供給され、フィルムロールから繰り出された帯状フィルムが所定長さごとに切断されて生成されたラベルが容器の周囲に巻き付けられてラベル端部同士を接合することにより装着される場合もある。
例えば、特許文献1には、継ぎ目部材によって複数本連結されてなる長尺扁平状ラベルを巻き取ったラベル巻取り体から長尺扁平状ラベルを繰り出して、所定長さに切断した後に開口させて容器等の被装着体に装着してラベル装着品を生産するラベル装着機と、ラベル巻取り体において長尺扁平状ラベルの設けられた記憶媒体に記憶されている情報を読み取る読取りセンサと、ラベル装着品のうち、継ぎ目部材を含むラベルが装着された継ぎ目装着品を検出する検出センサと、読取りセンサで読み取られた継ぎ目部材の数と、検出センサで検出された継ぎ目装着品の数とに基づいて、検出センサで検出されなかった継ぎ目装着品の情報を出力可能なデータ処理装置と、を備えるラベル装着システムが記載されている。
特許第4766738号公報
上記のようなラベル装着システムにおいて、帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールは人手によって供給されるのがこれまでは一般的であった。これに対し、搬送ロボット等の搬送装置を用いてフィルムロールを自動供給する構成として、ラベル装着システムの稼動における省人化を図ることが考えられる。
この場合、搬送装置によって自動供給されるフィルムロールが、現在、フィルム送出装置によって送出されているフィルムロールと同じ装着対象品種のものかどうかを確認できるようにするのが好ましい。
本発明の1つの目的は、搬送装置によって自動供給されるフィルムロールが、現在、フィルム送出装置によって送出されているフィルムロールと同じ装着対象品種のものかどうかを確認できるフィルムロール供給装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、帯状で且つ筒状のラベルフィルムをシート状に折り畳んだ帯状フィルムを巻いたフィルムロールを自動供給して帯状フィルム同士を接合して繰り出しを再開する場合に、継ぎ目数が1つ増えることを考慮することで、継ぎ目装着品の排除をより正確に行うことが可能になるフィルム供給システムを提供することにある。
さらに、本発明の更に別の目的は、搬送装置によって自動供給されるフィルムロールから、フィルムロールを特定する情報を読み取ることができるようにすることにある。
本発明の一態様であるフィルムロール供給装置は、帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールをフィルム送出装置に供給するフィルムロール供給装置であって、前記フィルムロールをフィルム送出装置に搬送及び供給する搬送装置と、前記搬送装置により、前記フィルム送出装置に供給されたフィルムロールにおいて、前記帯状フィルムの巻終わり端部をロール外周面上に留めている粘着テープに設けられた、前記フィルムロールを特定する情報を有するロール側情報媒体からフィルムロールを特定する情報を読み取る第1読取装置と、前記第1読取装置で読み取った第1情報を記憶部に記憶して情報を管理するデータ処理装置と、を備える。
本発明の別態様であるフィルム供給システムは、上記構成からなるフィルムロール供給装置と、前記フィルムロール供給装置によって供給されたフィルムロールから繰り出された帯状フィルムを、既に送出し終えたフィルムロールの帯状フィルムに継ぎ目部材で接続して送出するフィルム送出装置と、を備えるフィルム供給システムであって、前記ロール側情報媒体には当該フィルムロールに巻かれた帯状フィルムの継ぎ目数の情報が含まれ、前記第1読取装置は前記ロール側情報媒体から帯状フィルムの継ぎ目数の情報を読み取るように構成され、前記フィルム送出装置は、前記フィルムロールから送出される帯状フィルムに設けられている継ぎ目部材を検出する継ぎ目検出器を更に備え、前記データ処理装置の判定部は、前記継ぎ目検出器によって検出される継ぎ目数と、前記第1読取装置で読み取った継ぎ目数に1を加算した数とが一致するか否かを判定するものである。
本発明の更に別の態様であるフィルムロールは、帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールであって、前記帯状フィルムは、継ぎ目部材によって複数連結されており、前記帯状フィルムの巻終わり端部は、前記帯状フィルムの幅の中央位置に貼られた粘着テープによってロール外周面上に留められており、前記粘着テープには、前記フィルムロールを特定する情報を有するロール側情報媒体が設けられている。
本発明に係るフィルムロール供給装置によれば、搬送装置によって自動供給されるフィルムロールが、現在、フィルム送出装置によって送出されているフィルムロールと同じ装着対象品種のものかどうかを確認できる。
また、本発明に係るフィルム供給システムによれば、帯状で且つ筒状のラベルフィルムをシート状に折り畳んだ帯状フィルムを巻いたフィルムロールを自動供給して帯状フィルム同士を接合して繰り出しを再開する場合に、継ぎ目数が1つ増えることを考慮することで、継ぎ目装着品の排除をより正確に行うことが可能になる。
さらに、本発明に係るフィルムロールによれば、搬送装置によって自動供給されるフィルムロールにおいて帯状フィルムをロール外周面に留めている粘着テープから、フィルムロールを特定する情報を読み取ることができ、この情報に含まれる品種情報に基いてフィルムロールの適合性を判定することができる。
ラベル装着システムの全体構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、本実施形態に係るフィルムロールを示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ、フィルムロールの巻終わり端部をロール外周面に留める粘着テープの平面図である。 フィルムロールの梱包箱を示す斜視図である。 図4に示した梱包箱の4つのフラップ部を開いた状態を示す斜視図である。 (a)は図5に示した梱包箱から内袋入りフィルムロールを第2搬送装置で取り出す様子を示す斜視図であり、(b)は第2搬送装置のチャックヘッドを示す正面図である。 (a)〜(c)は、フィルムロール供給装置に含まれる内袋開放装置において、内袋の口部が開放されてフィルムロールが露出した状態とされる様子を段階的に示す模式図である。 フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置の動作を示す図である。 図8に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置の動作を示す図である。 図9に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置の動作を示す図である。 図10に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置の動作を示す図である。 図11に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置の動作を示す図である。 図12に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置の動作を示す図である。 図13に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置を含むフィルム接続装置の動作を示す図である。 図14に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置を含むフィルム接続装置の動作を示す図である。 図15に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置を含むフィルム接続装置の動作を示す図である。 図16に続いて、フィルム送出装置を構成しているフィルム留めテープ剥離装置を含むフィルム接続装置の動作を示す図である。 本実施形態に係るフィルム供給システムのブロック図である。 フィルムロール供給装置の制御部において実行される処理手順を示すフローチャートである。 (a)はパレット上に段積みされたフィルムロールを示す平面図であり、(b)はその縦方向断面図である。 図20に示す形態でフィルムロールが供給された場合に、フィルムロール供給装置の制御部において実行される処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、ラベル装着システム200の全体構成を示す平面図である。ラベル装着システム200は、PETボトル等の容器に筒状のシュリンクラベルを装着するシステムである。図1に示すように、ラベル装着システム200は、フィルムロール供給装置10及びフィルム送出装置50a,50bを含むフィルム供給システム100と、ラベル装着装置60と、容器搬送装置70と、第1及び第2加熱装置78a,78bとを備える。
フィルムロール供給装置10は、フィルム送出装置50a,50bにフィルムロールを自動供給するための装置である。フィルムロール供給装置10は、ラベル装着システム200が設置されている工場に梱包状態で納品されたフィルムロールRを外装体である梱包箱から取り出して、フィルム送出装置50a,50bに搬送及び供給する装置である。
図2(a)〜(c)は、それぞれ、本実施形態に係るフィルムロールRを示す斜視図である。図2(a),(b)に示すフィルムロールRは、帯状且つ筒状のシュリンクラベルフィルムをシート状に折り畳んだ帯状フィルムFをロール状に巻いたものである。
フィルムロールRでは、例えば1000mの長さの帯状フィルムFが円筒状の紙管PPの周囲に巻かれている。フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFは、継ぎ目部材によって複数本連結されて構成される。具体的には、例えば1〜5個の継ぎ目部材によって複数の帯状フィルムFが連結されている。継ぎ目部材は、例えば、アルミ箔等の金属製基材上に粘着層を形成した金属テープが好適に用いられる。なお、フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFが継ぎ目のない1本の帯状フィルムによって構成される場合もある。
本実施形態のフィルムロールRは、シート状に折り畳まれた帯状フィルムFの幅である折径Wfよりも広いロール幅Wrで巻かれている。具体的には、帯状フィルムFの折径Wfが例えば114mmであり、ロール幅Wrはそれより例えばd=20mmだけ広くなるように巻かれている。図2(a)に示すフィルムロールRは、帯状フィルムの巻終わり端部の幅方向一方縁部がフィルムロールRの軸方向一方端面に一致した状態で留められている例を示し、図2(b)に示すフィルムロールRは、帯状フィルムの巻終わり端部の幅方向他方縁部がフィルムロールRの軸方向他方端面に一致した状態で留められている例を示すが、これに限定されない。フィルムロールRの巻終わり端部の両側縁部がフィルムロールRの軸方向両側端面より内側に位置した状態で留められていてもよい。
このように帯状フィルムFの折径Wfよりも広いロール幅Wrを有するフィルムロールRは、帯状フィルムFを紙管PPに巻き取る際に、帯状フィルムFの搬送経路を幅方向に所定寸法dだけ往復移動させながら巻くか、或いは、紙管PPを軸方向に所定寸法dだけ往復移動させながら巻くことによって製造可能である。このような巻き方を、バイブレーション巻きとも称する。このようにバイブレーション巻きしたフィルムロールRは、帯状フィルムFを連結する継ぎ目部材が幅方向中央領域に集中的に位置して巻かれた場合に当該幅方向中央領域が外側に凸状に湾曲したロール表面となるのを効果的に防止又は抑制することができる。
図2(c)に示すフィルムロールは、筒状ではないラベルが連なって構成される帯状フィルムFをロール状に巻いたものである。この場合、ロール幅Wrは、帯状フィルムFの幅Wfと略同じに巻かれる。このように巻かれた帯状フィルムFは、フィルムロールRから繰り出されて所定長さごとに切断されて個々のラベルが生成され、その後、ラベルは容器の周囲に巻き付けられてラベル端部同士を接合することによって容器に装着される。
図2(a)〜(c)に示すように、帯状フィルムFの巻終わり端部は、帯状フィルムFの折径又は幅Wfの中央位置に貼られた粘着テープTによってロール外周面上に留められている。粘着テープTには、帯状フィルムFを連結するために用いる金属テープと同等のものを用いることができる。ただし、粘着テープTは、樹脂製、布製又は紙製の基材上に粘着層が設けられて構成されてもよい。
図3(a),(b)は、それぞれ、フィルムロールの巻終わり端部をロール外周面に留める粘着テープの平面図である。図3(a)に示すように、粘着テープTには、ロール側情報媒体30が設けられている。ロール側情報媒体30は、粘着テープTの基材の外面に印刷等によって表示または設置されている。ロール側情報媒体30は、例えばQRコード(登録商標)等によって好適に構成される。ただし、これに限定されるものではなく、ロール側情報媒体30には、例えばバーコード、ICタグ、RFIDタグ等の他の情報媒体が用いられてもよい。
ロール側情報媒体30に記憶された情報には、フィルムロールRを特定する情報(以下、適宜に「ロール特定情報」という)が含まれる。ロール特定情報には、例えば、フィルムロールRから生成されるラベルが装着される対象物の品種情報(例えば商品名等であり、以下、単に「品種情報」という)、フィルムロールRの製造メーカー、及び、製造ロット番号等が含まれる。また、ロール特定情報には、それ以外に、例えば、製造場所、製造年月日、製造時分秒、ラベルが装着される商品名等の情報が含まれてもよい。
また、ロール側情報媒体30に記憶された情報には、フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFの継ぎ目数の情報、及び、帯状フィルムFの巻終わり端部から継ぎ目部材の位置までのフィルム長さの情報の少なくとも一方が含まれてもよい。これらの情報は、図3に示すように、継ぎ位置1〜5、継ぎ位置(メートル)及び継ぎ回数を含む表として粘着テープTの表面に表示されてもよい。このように表示することで、オペレータ等が当該フィルムロールにおける継ぎ回数及び継ぎ位置を目視により簡単に認識することができる。
さらに、粘着テープTの表面には、当該フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFから生成されるラベルが装着される商品名等の品種情報(ここでは○○○○○○○と例示)、製造ロット番号(ここでは△△△△△と例示)、折径(ここでは□□□mmと例示)などが表示されてもよい。このように表示することで、オペレータ等が目視によって当該フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFから生成されるラベルが装着される品種情報、フィルムロールRの製造ロット番号、折径Wfなどを簡単に認識することができる。
ただし、上述した継ぎ回数及び継ぎ位置の情報や、商品名、製造ロット番号、折径などの情報は、ロール側情報媒体30に記憶された情報に含まれていればよく、粘着テープTに表示することを省略してもよい。
図3(b)に示すように、粘着テープTの表面においてロール側情報媒体30に隣接する位置に、識別マーク32を追加して付してもよい。図3(b)に示す例では、識別マーク32が黒塗りされた長方形と丸とによって構成される場合を示すが、他の形状の図形等を含むマークであってもよい。この識別マーク32は、読取装置によってロール側情報媒体30を読み取るときに、帯状フィルムFを構成するラベルに含まれるQRコード(登録商標)を読み取ってしまわないように、ロール側情報媒体30を明確に識別できるようにする機能を果たす。なお、識別マーク32の位置は、ロール側情報媒体30に隣接した位置に限らず、粘着テープTの外周縁部の余白位置のどこかに表示されてもよい。
再び図1を参照すると、フィルムロール供給装置10は、移送装置16と、開梱装置12と、第1搬送装置14a及び第2搬送装置14bとを備える。移送装置16は、梱包箱1内に梱包されたフィルムロールRを略U字状の移送経路に沿って移送する。
図4は、フィルムロールRの梱包箱を示す斜視図である。図5は、図4に示した梱包箱の4つのフラップ部を開いた状態を示す斜視図である。図4に示すように、フィルムロールRは、外装体である梱包箱1内に収納された状態で、ラベル装着システム200が設置されている工場に納品される。
梱包箱1は、例えば、上面視で正方形状をなし、四方を取り囲む側壁部2を有している。梱包箱1には、例えば段ボール箱が好適に用いられるが、これに限定されるものではなく、プラスチック製のコンテナ容器等が用いられてもよい。梱包箱1は、図5に示すように、側壁部2の上縁部に連設された4つのフラップ部3a,3b,3c,3dを有している。これらのフラップ部3a,3b,3c,3dは、図4に示すように、閉じられた状態で粘着テープ4a,4bによって止められている。図示していないが、梱包箱1は、側壁部2の下縁部に連設された4つのフラップ部を有しており、これらのフラップ部が閉じられた状態で粘着テープ4c,4dによって止められていることで、梱包箱1の底部が形成されている。なお、梱包箱1では、粘着テープ4b,4dを省略し、粘着テープ4a,4cだけで4つのフラップ部が留められていてもよい。
梱包箱1の側壁部2には、タックシール8が貼着されており、タックシール8には外装体側情報媒体9が設けられている。外装体側情報媒体9には、上述したロール側情報媒体30の場合と同様に、例えば、継ぎ目の数、継ぎ位置、継ぎ位置までのフィルム長さ等の情報や、フィルムロールRを特定する情報(例えば、品種情報、製造ロット番号等)が記憶されている。外装体側情報媒体9は、例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、ICタグ、RFIDタグ等によって構成することができる。また、タックシール8には、当該フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFから生成されるラベルが装着される商品名や、フィルムロールRを特定する情報(例えば、品種情報、製造ロット番号等)が文字によって表示されてもよい。
図5に示すように、フィルムロールRは、内袋5に入れられた状態で梱包箱1内に収納されている。このようにフィルムロールRが内袋5に入れられた状態で梱包箱1によって梱包されていることで、フィルムロールRのフィルム巻き端面や外周面が梱包箱1の内壁面と直接接触して損傷するのを防止することができる。内袋5は、例えば合成樹脂製の袋(例えばビニール袋)によって好適に構成される。本実施形態では、内袋5の口部は封鎖されることなく、フィルムロールRの紙管PPの内側に押し込まれた状態とされているのが好ましい(図7参照)。
再び図1を参照すると、フィルムロールRが梱包された梱包箱1は、パレット上に段積みされた状態で、第1搬送装置14aの円形の稼動範囲K1内に置かれる。第1搬送装置14aは、例えば多関節型のアームロボットによって好適に構成される。第1搬送装置14aは、アームの先端にチャックヘッドを備えており、このチャックヘッドによって梱包箱1を1つずつ掴み上げて、移送装置16の移送経路の始端位置16aに置くことができる。移送装置16の始端位置16aに梱包箱1が置かれたとき、梱包箱1に貼着されたタックシール8の外装体側情報媒体9が、第2読取装置11によって読み取られる。第2読取装置11によって外装体側情報媒体9から読み取られた情報は、後述するフィルムロール供給装置10のデータ処理装置に送られる。ここで、第2読取装置11によって外装体側情報媒体9から読み取られた情報が、本発明における「第2情報」に相当する。
その後、梱包箱1は、移送装置16によって移送され、開梱装置12に到達すると一旦停止される。開梱装置12は、外装体で梱包されたフィルムロールRを開梱する装置である。開梱装置12は、テープ切断ステーション12aと、フラップ開放ステーション12bとを含む。テープ切断ステーション12a及びフラップ開放ステーション12bは、移送装置16による梱包箱1の移送経路上に設置されている。
テープ切断ステーション12aでは、梱包箱1の上面を閉じる2つのフラップ部3a,3cを止めている粘着テープ4a,4bを図示しないカッター機構によって切断する。梱包箱1の内容物であるフィルムロールRを傷つけないようにカッター機構には超音波カッターを用いることが好ましいが、これに限定されるものではなく、刃物を備えたカッターを用いてもよい。テープ切断ステーション12aにおいて粘着テープ4a,4bが切断された梱包箱1は、移送装置16によってフラップ開放ステーション12bに移送される。
なお、テープ切断ステーション12aでは、梱包箱1の上面に貼られた粘着テープ4a,4bに加えて、梱包箱1の下面に貼られた粘着テープ4c,4dも切断する構成とするのが好ましい。これにより、内容物であるフィルムロールRが取り出されて空箱となった梱包箱1を扁平な状態に畳んで貯蔵する作業を容易かつ確実なものにすることができる。
フラップ開放ステーション12bは、図5に示すように、梱包箱1の上側の4つのフラップ部3a,3b,3c,3dを開放した状態にする機能を有する。具体的には、図示しない4つの吸引ノズルによって各フラップ部3a,3b,3c,3dを吸引した状態で持ち上げながら、各吸引ノズルを側壁部2の外側へ移動させることによって各フラップ部3a,3b,3c,3dを開くことができる。この状態で、図示しない押し付け部材によって各フラップ部3a,3b,3c,3dを梱包箱1の側壁部2に押し付けるように折り曲げる。これにより、各フラップ部3a,3b,3c,3dは、図6に示すように、側壁部2から斜め下方に沿って延伸した状態に維持されるように開放される。
再び図1を参照すると、フラップ開放ステーション12bにおいて4つのフラップ部3a,3b,3c,3dが開放された梱包箱1は、移送装置16によって移送経路の終端位置16bに移送され、図示しないストッパによって停止される。そして、この終端位置16bにおいて、第2搬送装置14bによって内袋入りのフィルムロールRが梱包箱1から取り出される。
第2搬送装置14bは、図5に示すように開梱された梱包箱1からフィルムロールRを取り出してロールストック位置SPに搬送及びセットする機能を有する。これに加えて、フィルムロール供給装置10は内袋開放装置18を備えており、第2搬送装置14bは、梱包箱1から取り出した内袋入りのフィルムロールRを、内袋開放装置18に搬送する機能を有する。なお、第2搬送装置14bが本発明における搬送装置に相当する。
図6(a)は図3に示した梱包箱1から内袋入りフィルムロールRを第2搬送装置14bで取り出す様子を示す斜視図であり、図6(b)は第2搬送装置14bのチャックヘッドを示す正面図である。
第2搬送装置14bは、第1搬送装置14aと同様に、例えば多関節型のアームロボットによって好適に構成される。第2搬送装置14bは、第1搬送装置14aに隣接し、かつ、第2搬送装置14bの円形のK2が第1搬送装置14aの稼動範囲K1と重なるような位置に設置されている。第2搬送装置14は、図6(a)に示すように、アーム20の先端にチャックヘッド22を備えており、このチャックヘッド22によって内袋入りのフィルムロールRや、内袋5の口部から露出したフィルムロールRをチャックすることができる。
より詳しくは、チャックヘッド22は、図6(a),(b)に示すように、ヘッドベース23と、このヘッドベース23に移動可能に設けられた4つの内側チャック爪24及び4つの外側チャック爪25とを有している。ヘッドベース23には、内側チャック爪24及び外側チャック爪25をそれぞれ矢印方向に開閉駆動する駆動機構(図示せず)が設置されている。内側チャック爪24は、フィルムロールRの紙管PPの内側に挿入されて開き動作することで、紙管PPの内面に当接してフィルムロールRをチャックすることができる。外側チャック爪25は、フィルムロールRの外径側から閉じ動作することで、ロール外周面に内袋5を介して(又は直接に)当接することによってフィルムロールRをチャックすることができる。
なお、本実施形態では第2搬送装置14bのチャックヘッド22に内側チャック爪24及び外側チャック爪25の両方を設けた例について説明したが、これに限定されるものではなく、いずれか一方だけ(例えば、内側チャック爪24のみ)を設けてもよい。
図6(a)に示すように、移送装置16の終端位置16bにおいて、第2搬送装置14bのチャックヘッド22によって内袋入りのフィルムロールRがチャックされ、この状態でチャックヘッド22が上方へ移動することによって内袋入りのフィルムロールRが梱包箱1から取り出される。このとき、梱包箱1が持ち上がらないように、梱包箱1の下面を吸引するか、図示しない保持部材で挟む等によって、梱包箱1を保持する構成とするのが好ましい。
図7(a)〜(c)は、フィルムロール供給装置10に含まれる内袋開放装置18において、内袋5の口部が開放されてフィルムロールRが露出した状態とされる様子を段階的に示す模式図である。
梱包箱1から取り出された内袋入りのフィルムロールRは、第2搬送装置14bによって搬送されて、図7(a)に示すように、内袋開放装置18の載置台26上に載置される。載置台26には例えば4本の円柱状の支持ピン27(図7(a)〜(c)では3本のみ図示)が周方向に等ピッチで立設されており、各支持ピン27の上端面がフィルムロールRの下面に内袋5を介して当接した状態でフィルムロールRが載置されている。
図7(a)に示すように、内袋開放装置18は、4つの吸引ノズル28(図7(a),(b)では2つのみ図示)と、4つの開放部材29(図7(b),(c)では2枚のみ図示)とを備える。各吸引ノズル28は、鉛直方向に沿って上下移動可能であると共に、水平方向にも移動可能に設けられている。各開放部材29もまた、鉛直方向に沿って上下移動可能であると共に、水平方向にも移動可能に設けられている。
図7(a)に示すように、内袋開放装置18に搬送されたフィルムロールRに対し、各吸引ノズル28が下降移動して、フィルムロールRの上面を覆っている内袋5を吸引した状態とする。この状態で、各吸引ノズル28が上昇移動すると、図7(b)に示すように、吸引ノズル28によって吸引保持されている内袋5の部位が変わりながら内袋5が持ち上げられ、その後、吸引ノズル28が水平方向に開くように移動することで内袋5の口部5aが開放された状態となる。この状態で、開放部材29が下降移動して、内袋5の口部5aの内側に挿入される。そして、図7(c)に示すように、各開放部材29が水平方向に開くように移動して内袋5の口部5aを十分に開放した状態とした後、各開放部材29が下降移動する。これにより、内袋5の口部5aが載置台26の支持ピン27の辺りまで押し下げられ、その結果、フィルムロールRが内袋5の口部5aから露出した状態となる。
その後、内袋5の開放された口部5aから露出したフィルムロールRを第2搬送装置14bのチャックヘッド22でチャックして内袋5から取り出して、後述するロールストック位置SPに搬送してセットする。
なお、本実施形態におけるフィルムロール供給装置10において、第1搬送装置14aは、フィルムロールRが取り出された後に内袋開放装置18の載置台26上に残された内袋5を回収して所定の投入場所19に投入してもよい。このようにすれば、フィルムロールRが取り出されて残った内袋5を自動的に回収して所定の場所に投入(又は貯蔵)することができるので、フィルムロール供給装置10の稼動時の省人化を図ることができる。
また、本実施形態におけるフィルムロール供給装置10において、第1搬送装置14aは、フィルムロールRが取り出されて空になった梱包箱1を移送装置16の終端位置16bから所定の貯蔵場所15に搬送して貯蔵してもよい。このようにすれば、フィルムロールRが取り出されて残った梱包箱1を第1搬送装置14aによって自動的に所定の貯蔵場所15に搬送して貯蔵することができるので、フィルムロール供給装置10の稼動時の省人化を図ることができる。
ラベル装着システム200は、2基のフィルム送出装置50a,50bを備える。各フィルム送出装置50a,50bは、それぞれ、ロールストック位置SPが設けられており、第2搬送装置14bによって搬送されたフィルムロールRが各ロールストック位置SPに供給されてセットされる。なお、フィルム送出装置は、1基であってもよい。
各ロールストック位置SPに隣接する位置には、第1読取装置34がそれぞれ設けられている。第1読取装置34は、ロールストック位置SPにセットされたフィルムロールRの外周面に貼られている粘着テープTに設けられたロール側情報媒体30(図3(a)参照)から情報を読み取る機能を有する。第1読取装置34によって粘着テープTのロール側情報媒体30から読み取られた情報は、後述するフィルムロール供給装置10のデータ処理装置に送られる。ここで、第1読取装置34によってロール側情報媒体30から読み取られた情報が、本発明における「第1情報」に相当する。
ラベル装着システム200のフィルムロール供給装置10は、ロール排出装置17a,17bを備えるのが好ましい。フィルムロール供給装置10において、第2読取装置11で梱包箱1の外側面の外装体側情報媒体9から読み取った情報に含まれるフィルムロールRを特定する情報、又は、第1読取装置34でフィルムロールRの粘着テープのロール側情報媒体30から読み取った情報に含まれるフィルムロールRを特定する情報が、データ処理装置35に既に登録されている品種情報と不一致であるとデータ処理装置で判定された場合、第2搬送装置14bによってロールストック位置SPからフィルムロールRを取り外してロール排出装置17a,17bに搬送される。ロール排出装置17a,17bは、当該フィルムロールRを搬送してフィルムロール供給装置10から排出する機能を有する。ロール排出装置17a,17bは、ロールストック位置SPの下方に離れてそれぞれ位置しており、第2搬送装置14bはフィルムロールRをその軸方向が鉛直方向に沿った向きでロール排出装置17a,17b上に置くことができる。フィルム送出装置50aに一旦供給されたフィルムロールRはロール排出装置17aによって排出され、フィルム送出装置50bに一旦供給されたフィルムロールRはロール排出装置17bによって排出される。
フィルム送出装置50a,50bは、フィルムロールRから帯状フィルムFを繰り出してラベル装着装置60に供給する装置である。また、フィルム送出装置50a,50bは、1本のフィルムロールRから帯状フィルムFの送出を完了したとき、送出し終えた帯状フィルムFの巻始め端部と、ロールストック位置SPから段取り位置に移送したフィルムロールRから繰り出した帯状フィルムFの巻終わり端部とを自動接続するフィルム接続装置を備えている。
なお、図2(c)に示したフィルムロールの場合、第2搬送装置14bによってロールラベル供給コンベア21(図1参照)に供給され、ロールラベル供給コンベア21によってラベル装着装置60に搬送されてもよい。
次に、図8〜図17を参照して、フィルム送出装置50a,50bのフィルム接続装置の構成及び動作について説明する。図8〜図17は、フィルム送出装置50a,50bを構成しているフィルム留めテープ剥離装置99を含むフィルム接続装置の動作を段階的に示す図である。図8〜図14には、それぞれ、上段に側面図、下段に平面図が示されており、図15〜図17には平面図のみが示されている。なお、図8〜図17では、水平面内において互いに直交する2方向が矢印X,Yで示され、鉛直方向が矢印Zで示されている。
フィルム接続装置は、図12に示すように、フィルム留めテープ剥離装置99を備えており、フィルム留めテープ剥離装置99は剥離ユニット85を有する。剥離ユニット85は、ロールセット位置から図示しないロール移送機構によって段取り位置に移送されたフィルムロールRに巻回されている帯状フィルムFの繰り出し端部となる始端部F1をロール外周面に留めている粘着テープTを剥離させた後、始端部F1をフィルムロールRから繰り出す機能を有する。
フィルム留めテープ剥離装置99は、移動ヘッド87を更に備えており、剥離ユニット85は移動ヘッド87に移動可能に連結されている。移動ヘッド87は、例えばリニアアクチュエータ等で駆動される駆動装置86によってX方向に駆動可能になっている。移動ヘッド87は、例えば圧縮空気によって駆動されるエアシリンダを内蔵しており、これにより剥離ユニット85は移動ヘッド87に対してZ方向に移動可能に連結されている。
フィルム留めテープ剥離装置99には、テープ位置検出器81が設けられている。テープ位置検出器81は、段取り位置にセットされたフィルムロールRにおいて、巻終わり端部F1をロール外周面上に留めている粘着テープTのロール幅方向の位置を検出する。テープ位置検出器81には、例えばカメラを用いることができ、このカメラによって撮影された画像を解析することによって粘着テープTの位置を検出することができる。テープ位置検出器81は、フィルム接続装置における段取り位置にセットされたフィルムロールRに対して斜め上方に配置するのが好ましい。これにより、テープ位置検出器81を、フィルムロールRの鉛直方向の真上に配置されるフィルム留めテープ剥離装置99と干渉することなく配置することができる。
フィルムロールRは、図2を参照して説明したようにロール幅Wrがフィルム折径Wfよりも広く巻かれており、粘着テープTは帯状フィルムFの巻終わり端部F1の幅方向の所定位置(例えば中央位置)に貼られているため、ロール幅方向における粘着テープTの位置はロール幅Wrの中央位置からずれていることがある。したがって、このようにテープ位置検出器81を用いて粘着テープTの位置を検出し、この検出結果に基づいて段取り位置におけるフィルムロールRの停止位置を位置決めすることで、後述する剥離ユニット85の挿入プレート88及び剥離プレート89を粘着テープTの両側に正確に挿入することができ、粘着テープTの剥離動作を確実に行うことができる。したがって、本実施形態のフィルムロールRによれば、フィルムロールRの粘着テープTから継ぎ目数等の情報を読み取り可能とするとともに、フィルム折径Wfよりも幅広に巻かれて粘着テープTの位置がロール幅Wrの中心位置からずれていてもフィルム接続装置による帯状フィルムF同士の接続を確実に行うことができる。
図8に示すように、剥離ユニット85は、平面視で略V字状に形成されている挿入プレート88と、挿入プレート88の下面に沿って配置されると共に挿入プレート88に対して回転可能に設けられた剥離プレート89と、挿入プレート88の上方に設置され、略V字状をなす挿入プレート88の2つの先端部に対して進退するようにZ方向に移動する一対の押さえ部材90とを有する。剥離プレート89の先端部は、挿入プレート88の2つの先端部のうち一方の先端部と略同じ形状に形成されているため、平面視で両者が略同じ輪郭で重なった状態になっている。
図8に示すように駆動装置86によって剥離ユニット85を矢印X1方向に移動させ、図9に示すように挿入プレート88の2つの先端部を、段取り位置にセットされたフィルムロールRの始端部F1を留めている粘着テープTの両側に挿入する。この状態で、一対の押さえ部材90を矢印Z1方向に下降移動させ、帯状フィルムFの始端部F1を挿入プレート88の2つの先端部に押さえつける。
続いて、図10に示すように、挿入プレート88に対して剥離プレート89を矢印C方向に旋回させる。そうすると、図11に示すように、剥離プレート89の先端部が、帯状フィルムFの始端部F1を留めている粘着テープTの下を通過することで、粘着テープTがフィルムロールRの外周面から剥離される。
続いて、剥離ユニット85を矢印Z2方向へ上昇移動させ、帯状フィルムFの始端部F1を持ち上げる。このとき、始端部F1は一対の押さえ部材90によって挿入プレート88の2つの先端部に押さえ付けられているため、始端部F1をフィルムロールRの外周面から離間させることができ、その結果、粘着テープTを確実に剥離させることができる。
続いて、図12に示すように、図示しない移動機構によって、駆動装置86及び移動ヘッド87と共に剥離ユニット85を矢印X2方向に移動させる。このとき、フィルムロールRを保持するロールホルダ(図示せず)を回転駆動することが好ましく、これにより帯状フィルムFの繰り出しを円滑に行うことができる。そして、図13に示すように、フィルムロールRが約1回転して約1周分の帯状フィルムFが繰り出された後、剥離ユニット85が停止する。
図14に示すように、フィルム接続装置は、吸引ユニット91、切断位置決めセンサ92、第2切断ユニット93、フィルム始端位置検出センサ94、及び、フィルム終端位置決めセンサ95を更に備える。
吸引ユニット91は、段取り位置にあるフィルムロールRから繰り出された帯状フィルムFの始端部F1を、上下一対のノズル91a,91bによって吸引することで、始端部F1の先端において対向するフィルム部分同士を離間させる機能を有する。
切断位置決めセンサ92は、段取り位置にあるフィルムロールRから繰り出された帯状フィルムFの始端部F1に対向する上方(又は下方)位置に設けられる。切断位置決めセンサ92は、第2切断ユニット93によって帯状フィルムFの始端部F1を切断するに際して、帯状フィルムFに印刷等によって各ラベルにそれぞれ設けられているマークを検出し、この検出結果に基づいて第2切断ユニット93に対する帯状フィルムFの始端部F1の位置を決めるためのものである。
第2切断ユニット93は、段取り位置にあるフィルムロールRから繰り出された帯状フィルムFに対してY方向に移動可能に設けられている。第2切断ユニット93は、帯状フィルムFの始端部F1をL字状に切断する機能を有する。ここで、「L字状」とは、帯状フィルムFの始端部F1を、長手方向と直交する幅方向に切断すると共に、幅方向の一方側の角部を斜めに切除する形状を意味する。このように、第2切断ユニット93によって帯状フィルムFの始端部F1の一方側角部だけを斜めに切除する構成としたことで、始端部F1の幅方向の両側角部を斜めに切除する場合(特許文献1の図8(a)参照)には、帯状フィルムFの幅(又は、折り径)が変更になったとき部品交換や調整が必要になるが、本実施形態のフィルム接続装置では第2切断ユニット93について部品交換や調整を行うことなく対応可能となる。
フィルム始端位置検出センサ94は、第2切断ユニット93によって切断された帯状フィルムFの始端部F1の先端位置を検出する機能を有する。フィルム始端位置検出センサ94は、第2切断ユニット93と共に移動するように設けられている。
図14に示すように、切断位置決めセンサ92の検出結果に基づいて、駆動装置86を駆動して移動ヘッド87を介して剥離ユニット85を矢印X2方向に移動させる。これにより、剥離ユニット85によって繰り出された帯状フィルムFの始端部F1に対する第2切断ユニット93の位置、すなわち、帯状フィルムFの始端部F1の切断位置が決められる。
この状態で、図15に示すように、第2切断ユニット93及びフィルム始端位置検出センサ94を矢印Y1方向に移動させ、第2切断ユニット93を作動させて帯状フィルムFの始端部F1をL字状に切断する。第2切断ユニット93によって切断された帯状フィルムFの始端部F1は、吸引ユニット91のノズル91a,91bによって吸引されて上下に開かれることで、始端部F1において対向するフィルム部分が離間して、斜めに切除された角部が開かれる。
また、図14及び図15に示すように、図示しないフィルムロールから送出し終えた帯状フィルムFの終端部F2が第1切断ユニット82によって幅方向に沿って切断される。帯状フィルムFの終端部F2が切断された後、フィルム送出装置50a,50bのアキュームユニット52(図1参照)への帯状フィルムFの送出が停止され、これにより図16に示すように帯状フィルムFの終端部F2の先端がフィルム接続位置P7に位置決めされる。このように帯状フィルムFの終端部F2の先端をフィルム接続位置に位置決めした状態で帯状フィルムFの送出を停止するために、帯状フィルムFの終端部F2に対向して設けられ、終端部F2の各ラベルに付されているマークを検出するフィルム終端位置決めセンサ95の検出結果が用いられる。なお、帯状フィルムFを送出し終えたフィルムロールRの紙管PPは、図示しない紙管取外し機構によってフィルム送出装置50a,50bから排出される。
一方、段取り位置にあるフィルムロールRから繰り出された帯状フィルムFの始端部F1は、図16に示すように、矢印X1方向に戻されることによって始端部F1の先端がフィルム接続位置P7に合わされる。この際の始端部F1の先端の位置決めには、フィルム始端位置検出センサ94の検出結果が用いられる。具体的には、フィルム始端位置検出センサ94によって帯状フィルムFの始端部F1の先端が検出されるまで、段取り位置においてロールホルダによってフィルムロールRを回転させて帯状フィルムFを巻き戻す。
なお、図16に示すように、第2切断ユニット93によって切断された帯状フィルムFの始端部片は、剥離ユニット85によって矢印X2方向に移送されて廃棄される。
段取り位置にあるフィルムロールRから繰り出された帯状フィルムFの始端部F1の先端がフィルム接続位置P7に合わされると、図17に示すように、ロール移送機構(図示せず)によって第2切断ユニット93及び吸引ユニット91が、フィルム送出経路に向かって前進移動される。このとき、段取り位置においてロールホルダによって保持されていたフィルムロールRがロールセット位置のロールホルダ(図示せず)に受け渡される。これにより、吸引ユニット91によって開かれている始端部F1の斜め切除の角部から、送出済みの帯状フィルムFの終端部F2の先端が挿入されて、始端部F1の先端を構成する2枚のフィルム部分の間に、帯状フィルムFの終端部F2の先端が挟み込まれる。
そして、フィルム接続位置P7において挟み込まれた状態で接続された送出前の帯状フィルムFの始端部F1と送出済みの帯状フィルムFの終端部F2とが、接続ユニット(図示せず)によって継ぎ目部材が貼られることで接続され、これにより帯状フィルムF同士の継ぎ合わせが完了する。ここでの継ぎ目部材には、フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFを複数連結している継ぎ目部材と同等のものを用いられる。その後、帯状フィルムFを送出するための駆動ロールの回転が再開され、フィルム送出装置50a,50bのアキュームユニット52への帯状フィルムFの送出が再開される。
再び図1を参照すると、フィルム送出装置50a,50bは、継ぎ目検出器54をそれぞれ備える。継ぎ目検出器54は、フィルム送出装置50a,50bにおいてフィルムロールRから送出される帯状フィルムFに設けられた継ぎ目部材を検出する機能を有する。継ぎ目検出器54には、例えば、金属センサを好適に用いることができる。継ぎ目検出器54による検出結果は、後述するデータ処理装置35に送られる。なお、継ぎ目検出器54は、ラベル装着装置60や容器搬送装置70にも設けてもよく、この場合、継ぎ目部材を含むラベルが装着された容器を検出して、その検出結果をデータ処理装置35に送ってもよい。
フィルム送出装置50aから送出された帯状フィルムFはラベル装着装置60の第1ラベル生成ユニット62aに供給され、フィルム送出装置50bから送出された帯状フィルムFはラベル装着装置60の第2ラベル生成ユニット62bに供給される。第1及び第2ラベル生成ユニット62a,62bは、帯状フィルムFを所定長さに切断して個々のラベルを生成し、ラベル装着装置60のメインロータ64の外周部全周に保持されている多数のラベル装着ユニット(図示せず)に受け渡す。
ラベル装着システム200の容器搬送装置70は、例えばPETボトル等の容器を図1中の左側から右側へと搬送する。容器搬送装置70によって搬送される容器は、回転する導入スターホイール66aを介してメインロータ64に保持されたラベル装着ユニットに受け渡される。そして、回転するメインロータ64によって移動する各ラベル装着ユニットにおいて容器の周囲に筒状のラベルが開口した状態で被嵌される。
ラベルが被嵌された容器は、回転する搬出スターホイール66bを介してメインロータ64から容器搬送装置70に戻される。
容器搬送装置70は、第1加熱装置78a及び第2加熱装置78bを通って延伸している。ラベル装着装置60によって筒状のラベルが被嵌された容器は、容器搬送装置70によって第1加熱装置78a及び第2加熱装置78bを通過する。これにより、容器に被嵌されたラベルが熱収縮して容器の外周面に密着した状態に装着される。その後、ラベルが装着された容器は、容器搬送装置によって例えば梱包等の後工程に搬送される。なお、加熱装置は1つであってもよい。
容器搬送装置70は、容器排出路72を含む。容器排出路72は、搬出スターホイール66bに隣接する位置において、容器搬送装置70から分岐して設けられている。容器排出路72は、継ぎ目部材を含むラベルが装着された容器である継ぎ目装着品を搬出スターホイール66bから導き入れて、加熱工程の上流側において排除するためのものである。継ぎ目装着品であるか否かは、例えばラベル装着装置60のフィルム搬送経路上に配置した金属センサ等の継ぎ目検出器63a,63bによって検出することができ、この検出結果に基づいて容器排出路72の分岐位置に設けた取り込みレバーを作動させることで、継ぎ目装着品を搬出スターホイール66bから容器排出路72に導入することができる。継ぎ目装着品検出器による検出結果は、後述するデータ処理装置に送られる。
なお、上記においてはロータリ式のラベル装着装置を例示したが、これに限定されるものではない。ラベル装着装置は、容器搬送装置によって容器が間欠的または連続的に直線状に搬送される過程において、筒状に開口させたラベルを容器に装着するタイプであってもよい。この場合、ラベル装着速度はロータリ式のラベル装着装置と比べて低いので、フィルム送出装置は1基とするのが好適である。
次に、図18及び図19を参照して、フィルム供給システム100の制御について説明する。図18は、本実施形態に係るフィルム供給システム100のブロック図である。
図18に示すように、フィルム供給システム100は、データ処理装置35を備える。本実施形態では、データ処理装置35は、フィルムロール供給装置10に設けられている。データ処理装置35には、第2読取装置11によって外装体側情報媒体9(図4参照)から読み取った情報が入力される。この外装体側情報媒体9から読み取った情報には、例えば、品種情報、製造ロット番号等のフィルムロールを特定する情報や、フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFに含まれる継ぎ目の数の情報等が含まれており、これらの情報は記憶部35bに記憶される。
データ処理装置35は、制御部35a、記憶部35b及び出力部35cを有する。制御部35aは、記憶部35bに記憶されたプログラムや情報を読み出して実行する機能を有する。また、制御部35aは、ラベル装着システム200を構成するフィルムロール供給装置10、フィルム送出装置50a,50b、ラベル装着装置60等の各動作を制御する機能を備えてもよい。ここで、制御部35aは、本発明における「判定部」に相当し、出力部35cが本発明における「報知部」に相当する。
制御部35aは、例えばCPU等によって好適に構成される。記憶部35bは、例えばROMやRAM等によって構成され、制御に必要なプログラムや情報を予め記憶するとともに、外部から入力される情報を逐次記憶することができる。出力部35cは、例えば、表示部や音発生部等によって構成され、所定の条件に合致したときに、表示部に警告表示することができ、音発生部によってアラーム音を発生させることができる。
データ処理装置35には、フィルム送出装置50a,50bのロールストック位置SPにそれぞれ設けられた第1読取装置34,34によってフィルムロールRの粘着テープTのロール側情報媒体30から読み取った情報が入力される。この情報は、記憶部35bに記憶されて管理される。ロール側情報媒体30から読み取った情報には、例えば、製造ロット番号等のフィルムロールを特定する情報や、フィルムロールRに巻かれた帯状フィルムFに含まれる継ぎ目の数の情報等が含まれる。
また、データ処理装置35には、フィルム送出装置50a,50bにそれぞれ設けられた継ぎ目検出器54,54から帯状フィルムFの継ぎ目部材の検出結果が入力され、記憶部35bにおいて帯状フィルムFの継ぎ目数として記憶される。
続いて、図19を参照して、データ処理装置35の制御部35aにおいて実行される処理について説明する。図19は、フィルムロール供給装置10の制御部35aにおいて実行される処理手順を示すフローチャートである。
図19に示すように、制御部35aは、ステップS10において、既に登録されているフィルムロールRの品種情報を記憶部35bから取得する。この品種情報は、現在、ラベル装着装置60においてラベルが装着される対象物の商品名等の品種情報が予めオペレータによって入力されて記憶部35bに記憶されている。
次に、制御部35aは、ステップS12において、第2読取装置11で読み取った情報、すなわち、外装体側情報媒体9から読み取った情報を取得する。
次に、制御部35aは、ステップS14において、既に登録されているフィルムロールRの品種情報と、第2読取装置11で読み取った情報に含まれる品種情報とが一致するかを判定する。
ステップS14において否定判定されたとき、制御部35aは、ステップS18に進み、他方、ステップS14において肯定判定されたとき、制御部35aは、ステップS16に進む。
ステップS14において両者が不一致と判定されたとき(ステップS14でNO)、制御部35aは、ステップS18において、出力部35cで警告表示してオペレータに報知する。また、制御部35aは、ステップS18において、当該フィルムロールRについて第2読取装置11で読み取った情報をロール特定情報不一致事例として記憶部35bに記憶する。このとき、制御部35aは、出力部35cからアラーム音を発生させて、オペレータに対する報知の即時性を高めてもよい。
その後、制御部35aは、ステップS20において、品種情報が不一致と判定されたフィルムロールRを、第2搬送装置14bによってロールストック位置SPからロール排出装置17a又は17bに移動させ、当該フィルムロールRをフィルムロール供給装置10から排出する。そして、制御部35aは、ステップS12に戻って、ステップS12,14の処理を再び実行する。
他方、ステップS14において、両方の品種情報が一致と判定された場合(ステップS14でYES)、制御部35aは、ステップS16において、フィルムロールRの粘着テープTのロール側情報媒体30から第1読取装置34で読み取った情報を取得する。
次に、制御部35aは、ステップS22において、既に登録されているフィルムロールRの品種情報と、第1読取装置34で読み取った情報に含まれる品種情報とが一致するかを判定する。このステップS22において否定判定されたとき、制御部35aは、ステップS26に進み、他方、ステップS22において肯定判定されたとき、制御部35aは、ステップS24に進む。なお、上記ステップS22では、第1読取装置34で読み取った情報に含まれる品種情報が既に登録されているフィルムロールRの品種情報と一致するかを判定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御部35aは、ステップS16において第1読取装置34でフィルムロールRの粘着テープTから読み取った第1情報に含まれる品種情報が、第2読取装置11によって外装体側情報媒体9から読み取った第2情報に含まれる品種情報と一致するか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS22において両者が不一致と判定されたとき(ステップS22でNO)、制御部35aは、ステップS26において、出力部35cで警告表示してオペレータに報知する。また、制御部35aは、ステップS26において、当該フィルムロールRについて第1読取装置34で読み取った情報をロール特定情報不一致事例として記憶部35bに記憶する。このとき、制御部35aは、出力部35cからアラーム音を発生させて、オペレータに対する報知の即時性を高めてもよい。
その後、制御部35aは、ステップS28において、品種情報が不一致と判定されたフィルムロールRを、第2搬送装置14bによってロールストック位置SPからロール排出装置17a又は17bに移動させ、当該フィルムロールRをフィルムロール供給装置10から排出する。そして、制御部35aは、ステップS12に戻って、ステップS12〜S22の処理を再び実行する。
他方、ステップS22において、両方の品種情報が一致と判定された場合(ステップS22でYES)、制御部35aは、ステップS24において、フィルム接続動作を実行する。フィルム接続動作は、図8〜図17を参照して上述したとおりである。
次に、制御部35aは、ステップS30において、継ぎ目の数を1つ加算する処理を行う。フィルム接続動作によって、新たに供給されたフィルムロールRから繰り出される帯状フィルムFには1つの継ぎ目部材が追加されることによって継ぎ目数が1つ増加することを考慮したものである。
続いて、制御部35aは、ステップS32において、継ぎ目検出器54によって検出された継ぎ目数が、第1読取装置34でロール側情報媒体30から読み取った情報に含まれる継ぎ目数に1を加算した数に一致するか否かを判定する。この判定は、フィルムロールRから繰り出される帯状フィルムFが送出し終える直前に行われるものとすることができる。
ステップS32おいて、両者が不一致である場合、制御部35aは、ステップS34において、出力部35cで警告表示してオペレータに報知する。また、制御部35aは、ステップS34において、当該フィルムロールRについて第2読取装置11で読み取った情報を継ぎ目数不一致事例として記憶部35bに記憶する。このとき、制御部35aは、出力部35cからアラーム音を発生させて、オペレータに対する報知の即時性を高めてもよい。
他方、ステップS32において、両者が一致する場合、制御部35aは、この一連の処理を終了する(エンド処理)。
上述したように、本実施形態に係るフィルムロール供給装置10によれば、予め登録された品種情報と、フィルムロールRを梱包する梱包箱1の外面に設けられた外装体側情報媒体9に記憶された情報に含まれる品種情報、又は、フィルムロールRの粘着テープTのロール側情報媒体30に記憶された情報に含まれる品種情報とが不一致である場合を確実に検出することができ、当該フィルムロールRから繰り出された帯状フィルムFがラベル装着装置60に供給されるのを防止することができる。
また、本実施形態に係るフィルム供給システム100によれば、フィルムロールRを自動供給して帯状フィルムF同士を接合して繰り出しを再開する場合に、継ぎ目数が1つ増えることを考慮することで、継ぎ目装着品の排除をより正確に行うことが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の改良や変更がなされてもよい。
例えば、上記のフィルムロール供給装置10では、梱包箱1を開梱して内袋入りのフィルムロールRを取り出し、次いで内袋5からフィルムロールRを取り出してフィルム送出装置50a,50bに供給する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、フィルムロールRは、図20(a),(b)に示すように、梱包箱に収納されずにパレット6上に段積みされた状態でフィルムロール供給装置10に供給されてもよい。この場合、パレット6は、第2搬送装置14bの稼動範囲K2内に置かれ、第2搬送装置14bによってパレット6からフィルムロールRが1つずつ取り出されてロールストック位置SPに搬送及びセットされる。なお、パレット6上に段積みされたフィルムロールRの間に、柔軟性を有するシート材7を介在させるのが好ましい。これにより、上下に積まれたフィルムロールRの端面同士が直接接触することよるフィルムの損傷を防止又は抑制することができる。
図21は、図20に示す形態でフィルムロールRが供給された場合に、フィルムロール供給装置10の制御部35aにおいて実行される処理手順を示すフローチャートである。図21に示す処理手順は、フィルムロールRが外装体である梱包箱から出された状態でフィルムロール供給装置10に投入された場合にも適用される。図21に示す処理手順を示すステップ番号は、図19を参照して上述した処理手順のステップ番号と同じとした。具体的には、図21に示した処理は、図19に示したステップS12及びS14の処理を含まない点だけが相違する。すなわち、図20に示す形態でフィルムロールRがフィルムロール供給装置10に提供されて場合には、フィルムロールRが梱包箱1で梱包されていないため、第2読取装置11によって読み取られた情報の取得ステップと、この情報を用いた照合ステップが省略されている。
1 梱包箱、4a,4b,4c,4d,T 粘着テープ、5 内袋、6 パレット、7 シート材、8 タックシール、9 外装体側情報媒体、10 フィルムロール供給装置、12 開梱装置、12a テープ切断ステーション、12b フラップ開放ステーション、14a 第1搬送装置、14b 第2搬送装置、15 貯蔵場所、16 移送装置、16a 始端位置、16b 終端位置、17a,17b ロール排出装置、18 内袋開放装置、19 投入場所、20 アーム、21 ロールラベル供給コンベア、22 チャックヘッド、23 ヘッドベース、24 内側チャック爪、25 外側チャック爪、26 載置台、27 支持ピン、28 吸引ノズル、29 開放部材、30 ロール側情報媒体、32 識別マーク、34 第1読取装置、35 データ処理装置、35a 制御部、35b 記憶部、35c 出力部、50a,50b フィルム送出装置、52 アキュームユニット、54 継ぎ目検出器、60 ラベル装着装置、62a 第1ラベル生成ユニット、62b 第2ラベル生成ユニット、63a,63b 継ぎ目検知器(ラベル装着装置側)64 メインロータ、66a 導入スターホイール、66b 搬出スターホイール、70 容器搬送装置、72 容器排出路、78a 第1加熱装置、78b 第2加熱装置、81 テープ位置検出器、85 剥離ユニット、86 駆動装置、87 移動ヘッド、88 挿入プレート、89 剥離プレート、90 押さえ部材、91 吸引ユニット、91a,91b ノズル、92 切断位置決めセンサ、94 フィルム始端位置検出センサ、95 フィルム終端位置決めセンサ、99 フィルム留めテープ剥離装置、100 フィルム供給システム、200 ラベル装着システム、F 帯状フィルム、F1 巻終わり端部又は始端部、F2 終端部、K1,K2 稼動範囲、P7 フィルム接続位置、PP 紙管、R フィルムロール、SP ロールストック位置、Wf フィルム折径、Wr ロール幅、d 所定寸法。

Claims (10)

  1. 帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールをフィルム送出装置に供給するフィルムロール供給装置であって、
    前記フィルムロールをフィルム送出装置に搬送及び供給する搬送装置と、
    前記搬送装置により、前記フィルム送出装置に供給されたフィルムロールにおいて、前記帯状フィルムの巻終わり端部をロール外周面上に留めている粘着テープに設けられた、前記フィルムロールを特定する情報を有するロール側情報媒体からフィルムロールを特定する情報を読み取る第1読取装置と、
    前記第1読取装置で読み取った第1情報を記憶部に記憶して情報を管理するデータ処理装置と、を備える、
    フィルムロール供給装置。
  2. 前記データ処理装置は、前記第1読取装置で読み取った第1情報に含まれる品種情報が、既に登録されているフィルムロールの品種情報と一致しているか否かを判定する判定部を備える、請求項1に記載のフィルムロール供給装置。
  3. 前記フィルムロールを梱包する外装体の外面に設けられた、前記フィルムロールを特定する情報を有する外装体側情報媒体からフィルムロールを特定する第2情報を読み取る第2読取装置と、
    前記外装体を開梱する開梱装置と、を更に備え、
    前記データ処理装置の判定部は、前記搬送装置により、開梱された前記外装体からフィルムロールを取り出して前記フィルム送出装置に供給されたフィルムロールから前記第2読取装置で読み取った第2情報に含まれる品種情報が、既に登録されているフィルムロールの品種情報と一致しているか否かを判定する、請求項1又は2に記載のフィルムロール供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルムロール供給装置と、
    前記フィルムロール供給装置によって供給されたフィルムロールから繰り出された帯状フィルムを、既に送出し終えたフィルムロールの帯状フィルムに継ぎ目部材で接続して送出するフィルム送出装置と、を備えるフィルム供給システムであって、
    前記ロール側情報媒体には当該フィルムロールに巻かれた帯状フィルムの継ぎ目数の情報が含まれ、前記第1読取装置は前記ロール側情報媒体から帯状フィルムの継ぎ目数の情報を読み取るように構成され、
    前記フィルム送出装置は、前記フィルムロールから送出される帯状フィルムに設けられている継ぎ目部材を検出する継ぎ目検出器を更に備え、
    前記データ処理装置の判定部は、前記継ぎ目検出器によって検出される継ぎ目数と、前記第1読取装置で読み取った継ぎ目数に1を加算した数とが一致するか否かを判定する、フィルム供給システム。
  5. 前記データ処理装置は、前記継ぎ目検出器によって検出される継ぎ目数と、前記第1読取装置で読み取った継ぎ目数に1を加算した数とが一致しないとき、オペレータに対する報知を行う報知部を有する、請求項4に記載のフィルム供給システム。
  6. 前記データ処理装置は、前記継ぎ目検出器によって検出される継ぎ目数と、前記第1読取装置で読み取った継ぎ目数に1を加算した数とが一致しないとき、当該フィルムロールを特定する情報を継ぎ目数不一致事例として記憶する記憶部を有する、請求項4又は5に記載のフィルム供給システム。
  7. 前記フィルム送出装置は、帯状フィルムの巻き終わり端部を留めるために前記フィルムロールの外周面に貼られている粘着テープ位置を検出するテープ位置検出器を更に備え、前記テープ位置検出器の検出結果に基づき、前記粘着テープを剥離させるテープ剥離ユニットを前記フィルムロールに対して位置決めする、請求項4〜6のいずれか一項に記載のフィルム供給システム。
  8. 帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールであって、
    前記帯状フィルムは、継ぎ目部材によって複数連結されており、
    前記帯状フィルムの巻終わり端部は、前記帯状フィルムの幅方向の所定位置に貼られた粘着テープによってロール外周面上に留められており、
    前記粘着テープには、前記フィルムロールを特定する情報を有するロール側情報媒体が設けられている、
    フィルムロール。
  9. 帯状で且つ筒状のラベルフィルムをシート状に折り畳んだ帯状フィルムをロール状に巻いたフィルムロールであって、
    前記帯状フィルムは、継ぎ目部材によって複数連結されるとともに、前記帯状フィルムの折径よりも広いロール幅で巻かれており、
    前記帯状フィルムの巻終わり端部は、前記帯状フィルムの折径の所定位置に貼られた粘着テープによってロール外周面上に留められており、
    前記粘着テープには、前記フィルムロールを特定する情報を有するロール側情報媒体が設けられている、フィルムロール。
  10. 前記ロール側情報媒体の情報には、当該フィルムロールに巻かれた帯状フィルムの継ぎ目数の情報、及び、前記帯状フィルムの巻終わり端部から継ぎ目部材の位置までのフィルム長さの情報の少なくとも一方が含まれる、請求項8又は9に記載のフィルムロール。

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