JP2020164100A - 前二輪揺動三輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動ブレーキの動作時の運転者の操作負担を軽減する前二輪揺動車両を提供する。【解決手段】前二輪揺動三輪車は、前二輪2L、2Rが揺動する前二輪揺動三輪車において、前二輪2L、2Rの揺動を補助する揺動駆動装置41と、自動ブレーキシステム100と、自動ブレーキシステム100がブレーキを実施しているか否かを判断する自動ブレーキ判断手段233と、車両の姿勢状態に基づいて姿勢制御トルクを演算する姿勢制御トルク演算手段231と、を有し、自動ブレーキ判断手段233において自動ブレーキの実施中と判断された場合に、前二輪を揺動バランス状態にキープするための自立ロールトルクを揺動駆動装置41に付加させる。【選択図】図7

Description

本発明は、前二輪揺動三輪車に関する。
従来、前二輪揺動三輪車の揺動制御装置において、車両の運転状況に合わせて前二輪を揺動制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−052308号公報
ところで、四輪車両では、CMBS(Collision Mitigation Brake System)などの自動ブレーキシステムが搭載されることも多いが、前二輪揺動三輪車においても、自動ブレーキシステムを搭載することが望まれている。しかしながら、前二輪揺動三輪車は車体がロール方向に傾斜可能であるため、自動ブレーキが実施される場合には、バランスをとるために運転者の操作が複雑になるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、自動ブレーキの実施時の運転者の操作負担を軽減する前二輪揺動車両を提供することを目的とする。
前二輪揺動三輪車は、前二輪(2L、2R)が揺動する前二輪揺動三輪車において、前記前二輪(2L、2R)の揺動を補助する揺動駆動装置(41)と、自動ブレーキシステム(100)と、前記自動ブレーキシステム(100)がブレーキを実施しているか否かを判断する自動ブレーキ判断手段(233)と、車両の姿勢状態に基づいて姿勢制御トルクを演算する姿勢制御トルク演算手段(231)と、を有し、前記自動ブレーキ判断手段(233)において自動ブレーキの実施中と判断された場合に、前記前二輪を揺動バランス状態にキープするための自立ロールトルクを前記揺動駆動装置(41)に付加させる、ことを特徴とする。
上記構成において、車両の走行状態を検知し車両が旋回状態にあるか否かを判断する旋回状態判断手段(232)を有し、前記旋回状態判断手段(232)において前記旋回状態にあると判断された場合に、車体の傾斜を維持するためのロール維持トルクを前記揺動駆動装置(41)に付加させてもよい。
また、上記構成において、前記自立ロールトルクは、車体の直立状態からのズレをもどす姿勢制御トルクであり、前記ロール維持トルクは、前記直立状態からのズレをキープする姿勢制御トルクであってもよい。
また、上記構成において、前記姿勢制御トルク演算手段(231)は、重心推定値、制御ゲイン、および、接地点推定値から車両の走行状態を検知して、車両に付加する前記姿勢制御トルクを演算してもよい。
また、上記構成において、前記旋回状態判断手段(232)は、操舵角と車速、もしくはロール角、に基づいて判断を行ってもよい。
また、上記構成において、前記制御ゲインは、速度が上がると、低くなってもよい。
前二輪揺動三輪車は、前二輪が揺動する前二輪揺動三輪車において、前記前二輪の揺動を補助する揺動駆動装置と、自動ブレーキシステムと、前記自動ブレーキシステムがブレーキを実施しているか否かを判断する自動ブレーキ判断手段と、車両の姿勢状態に基づいて姿勢制御トルクを演算する姿勢制御トルク演算手段と、を有し、前記自動ブレーキ判断手段において自動ブレーキの実施中と判断された場合に、前記前二輪を揺動バランス状態にキープするための自立ロールトルクを前記揺動駆動装置に付加させる。この構成によれば、自動ブレーキの実施中に、前二輪を揺動バランス状態にキープすることができ、運転者の操作がなくても、停止時に、前二輪揺動三輪車が起立した状態に維持できる。
上記構成において、車両の走行状態を検知し車両が旋回状態にあるか否かを判断する旋回状態判断手段を有し、前記旋回状態判断手段において前記旋回状態にあると判断された場合に、車体の傾斜を維持するためのロール維持トルクを前記揺動駆動装置に付加させてもよい。この構成によれば、旋回中の自動ブレーキの実施中に、車体の傾斜を維持することができ、車体が直進することを抑制できる。また、運転者の操作がなくても、停止時に、前二輪揺動三輪車が起立した状態に維持できる。
また、上記構成において、前記自立ロールトルクは、車体の直立状態からのズレをもどす姿勢制御トルクであり、前記ロール維持トルクは、前記直立状態からのズレをキープする姿勢制御トルクであってもよい。この構成によれば、車体の直立状態を基準にして、姿勢制御トルクを演算することができる。
また、上記構成において、前記姿勢制御トルク演算手段は、重心推定値、制御ゲイン、および、接地点推定値から車両の走行状態を検知して、車両に付加する前記姿勢制御トルクを演算してもよい。この構成によれば、運転者の重心移動を利用して運転者の操作に応じた姿勢制御トルクを演算することができる。
また、上記構成において、前記旋回状態判断手段は、操舵角と車速、もしくはロール角、に基づいて判断を行ってもよい。この構成によれば、旋回状態を確実に判断し易くできる。
また、上記構成において、前記制御ゲインは、速度が上がると、低くなってもよい。この構成によれば、通常走行時は姿勢トルク制御が0に漸近して、前二輪を揺動させる制御には介入しないようにできる。
本発明の実施の形態における前二輪揺動車両の左側面図である。 前二輪揺動車両の前二輪懸架装置の左側面図である。 図2のIII矢視図である。 ロールアクチュエータの斜視図である。 前二輪揺動車両が備える自動ブレーキシステムと揺動制御システムとのブロック図である。 自動ブレーキ制御のタイムチャートである。 揺動制御ECUのブロック図である。 揺動制御ECUの要部のブロック図である。 2質点モデルの概要説明図である。 衝突軽減ブレーキシステムと、揺動制御システムとの間を接続する絶縁回路300の説明図である。 ロール制御介入処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態における前二輪揺動車両1の左側面図である。図2は、前二輪揺動車両1の前二輪懸架装置4の左側面図である。図3は、図2のIII矢視図(上下揺動軸の軸方向から見た前面図)である。
図1〜図3に示すように、本実施の形態における前二輪揺動車両(前二輪揺動三輪車)1は、車体前部に左右一対の前輪(操舵輪)2L,2Rを左右対称に備えるとともに、車体後部の左右中央に単一の後輪(駆動輪)3を備え、かつ車体を左右揺動(ローリング動)可能にした前二輪式の鞍乗り型車両として構成されている。前二輪揺動車両1は、特に記載がなければ左右対称の構成を有している。本実施の形態の説明では、左右一対の構成には左側の符号に「L」、右側の符号に「R」を付して区別することがあり、かつ前記「L」、「R」を外した符号のみで示すこともある。
前二輪揺動車両1の車体フレーム5は、前端部において前二輪懸架装置4を支持する前懸架フレーム体20と、前懸架フレーム体20の上部から左右に分岐して後下方へ延びる左右メインフレーム13と、前懸架フレーム体20の下部から左右に分岐して後下方へ延びる左右ダウンフレーム14と、左右メインフレーム13の後端部から下方に延びる左右ピボットフレーム15と、左右ピボットフレーム15の上部から後上方へ延びるシートフレーム16と、を備えている。
左右メインフレーム13の下方には、前二輪揺動車両1の原動機であるエンジン(内燃機関)6が搭載されている。エンジン6の動力で駆動される後輪3は、スイングアーム7の後端部に支持されている。スイングアーム7の前端部は、左右ピボットフレーム15に上下揺動可能に支持されている。エンジン6の上方には、運転者の両膝間に挟まれるニーグリップ部8が配置されている。ニーグリップ部8の後方には、乗員着座用のシート9が配置されている。ニーグリップ部8は、エンジン6の燃料タンクまたは物品収納ボックス等で構成されている。
前懸架フレーム体20の後部には、ステアリングシャフト12a(図2参照)を挿通支持するヘッドパイプ12が設けられている。ステアリングシャフト12aにおけるヘッドパイプ12の上方に突出する上端部には、バータイプの操向ハンドル11が取り付けられている。ステアリングシャフト12aにおけるヘッドパイプ12の下方に突出する下端部には、ステアリングリンク機構18に連結されるボトムブラケット12bが取り付けられている。ステアリングリンク機構18には、左右タイロッド19L,19R(図3参照)を介して左右フロントフォークユニット28が連結されている。図中線C1はヘッドパイプ12およびステアリングシャフト12aの中心軸線(ステアリング軸線)を示す。
前懸架フレーム体20の上部には、前二輪懸架装置4における一体のアッパーアーム24の左右中央を貫通する上揺動軸25が支持されている。前懸架フレーム体20の下部には、前二輪懸架装置4における左右別体の左右ロアアーム26L,26Rの左右内側端部を同軸に貫通する下揺動軸27が支持されている。上下揺動軸25,27は互いに平行をなし、かつ前上がりに傾斜している。
前二輪懸架装置4のアッパーアーム24及び左右ロアアーム26は、ヘッドパイプ12の前方で左右に延びている。アッパーアーム24及び左右ロアアーム26の左右外側端部には、左右前輪(前二輪)2L,2Rを独立懸架する左右フロントフォークユニット28L,28Rの上部が操舵可能に支持されている。左右フロントフォークユニット28L,28Rは、車両側面視でヘッドパイプ12と平行かつヘッドパイプ12よりも前外方にオフセットした左右操舵軸(キングピン軸)29L,29Rを介して操舵可能である。図中符号C4L,C4Rは左右操舵軸29L,29Rの中心軸線(キングピン軸線)を示す。
前二輪懸架装置4は、左右前輪2L,2Rを接地させたままで、車体フレーム5、エンジン6及び後輪3等を含む車体本体1Aを左右揺動可能とし、かつ車体本体1Aの左右揺動に合わせて左右フロントフォークユニット28L,28R及び左右前輪2L,2Rを左右揺動させる。このとき、前二輪懸架装置4は、車体本体1Aに対して左右フロントフォークユニット28L,28R及び左右前輪2L,2Rを互い違いに上下動させる。図中線CLは車体左右中心面を示す。
左右フロントフォークユニット28L,28Rは、左右前輪2L,2Rの左右内側に隣接するように、リーディングリンク式のフロントサスペンションを構成している。左右フロントフォークユニット28L,28Rは、上部がアッパーアーム24及び左右ロアアーム26の左右外側端部に支持されるフォーク本体31と、フォーク本体31の下端部に後端部が揺動可能に支持されるリーディングアーム32と、リーディングアーム32とフォーク本体31との間に渡るクッションユニット33と、リーディングアーム32の前端部に一体揺動可能に設けられる前輪車軸34と、前輪車軸34の前方でブレーキキャリパ36を支持するとともに前輪車軸34に揺動可能に支持されるキャリパブラケット35と、前輪車軸34の上方でキャリパブラケット35とフォーク本体31との間に渡るトルクロッド37と、を備えている。
左右操舵軸29のキングピン軸線C4は、車両側面視では鉛直方向に対して上側ほど後側に位置するように傾斜している。換言すれば、左右キングピン軸線C4L,C4Rは、ステアリング軸線C1と平行となるように傾斜している。左右キングピン軸線C4L,C4Rは、車両前面視では鉛直方向に延びている。
車両側面視におけるキングピン軸線C4の下方への延長部分は、路面Rに対して前輪2の接地点T1よりも前方の交点T1’に至り、規定のトレール量を発生させる。車両側面視におけるキングピン軸線C4の鉛直方向に対する傾斜角θはキャスター角となる。前輪車軸34は車両側面視でキングピン軸線C4の延長部分よりも前方にオフセットしている。
図4は、ロールアクチュエータ41の斜視図である。
前二輪揺動車両1は、車体の左右揺動(ロール)をコントロールするロールアクチュエータ(揺動駆動装置)41を備えている。ロールアクチュエータ41は、揺動を補助する揺動駆動装置である。すなわち、ロールアクチュエータ41による駆動力が前二輪揺動車両1に付加されると、前二輪揺動車両1の左右揺動(ロール)がコントロールされる。また、ロールアクチュエータ41による駆動力が0の場合(前二輪揺動車両1にロールアクチュエータ41による駆動力が付加されない場合)でも、運転者の操作に応じて前二輪揺動車両1の揺動は可能に構成されている。
ロールアクチュエータ41は、前二輪懸架装置4の上下揺動軸25,27と平行な回転駆動軸42を有している。ロールアクチュエータ41は、回転駆動軸42を収納、支持するフレームを兼ねるハウジングを有し、このハウジングが、前懸架フレーム体20における上揺動軸25よりも上方の部位に固定されている。ロールアクチュエータ41は、回転駆動軸42にトルクを発生させる電動機である。
詳細には、ロールアクチュエータ41は、電動モータ45と、電動モータ45の駆動軸に接続された減速機46と、減速機46に接続された前後方向に延びる回転駆動軸42と、回転駆動軸42に接続されたゴムダンパー47と、ゴムダンパー47に接続されて回転駆動軸42に対して回転可能に支持された揺動アーム43とを備える。揺動アーム43には、アッパーアーム24における上揺動軸25から左右一側にオフセットした部位が連結リンク44を介して連結されている。車両前面視で連結リンク44の上下揺動軸、回転駆動軸42および上揺動軸25を結んだ部位は平行リンクを形成しており、回転駆動軸42の回転角に応じてアッパーアーム24を揺動させ、ひいては車体のロールをコントロールする。
ロールアクチュエータ41の後部には、トルクエンコーダ48が支持されている。トルクエンコーダ48は、ゴムダンパー47の変位量を検知し、ゴムダンパー47の引張荷重、圧縮荷重に基づいてロールアクチュエータ41の出力トルクを検知する。
図5は、前二輪揺動車両1が備える自動ブレーキシステム100と揺動制御システム200とのブロック図である。
各システム100、200において、各システム100、200の構成要素は、それぞれのCAN(Control Area Network)で信号の送受信可能に接続されている。
また、各システム100、200のECU(Electronic Control Unit)130、216、230や、PC(Personal Computer)160は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等のメモリ、そして、通信用のインターフェース回路等を有するコンピュータである。コンピュータである各ECU130、216、230およびPC160がプログラムを実行することにより、各ECU130、216、230およびPC160が有する機能が実現される。コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
本実施の形態の自動ブレーキシステム100は、いわゆる、衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)を構成する。自動ブレーキシステム100は、第1信号出力部110と、ミリ波レーダー120と、自動ブレーキECU130と、VSAモジュレータ140と、油圧ブレーキ回路150と、を備える。
第1信号出力部110は、車輪速センサ111と、Yawレートセンサ112などの信号出力要素を備える。各信号出力要素から出力された信号は、自動ブレーキECUに入力される。
車輪速センサ111は、左側の前輪2L、右側の前輪2R、および、後輪3のそれぞれに設けられており、各車輪2L、2R、3の車輪速を検知する。
Yawレートセンサ112は、鉛直方向を回転中心としたヨー方向の回転角速度、すなわち、ヨーレートを検知する。なお、Yawレートセンサ112は、VSAモジュレータ140に内蔵してもよい。
ミリ波レーダー120は、電波を対象物に向けて発射し、その反射波を測定することにより、対象物までの距離や方向を明らかにする装置である。ミリ波レーダー120は、車両の前部に装着される。ミリ波レーダー120は、前方の車両や障害物の有無、前方の車両や障害物との距離を測定する。
自動ブレーキECU130は、ミリ波レーダー120の検知信号に基づいて、ブレーキの指示制御を実施する。また、自動ブレーキECU130は、ブレーキの指示制御を行う場合に、VSAモジュレータ140にブレーキ指示の制御信号を送ると共に、C−ITS(Cooperative Intelligent Transport Systems)の組込PC160に障害物の有無や、障害物との距離を示す信号を送る。なお、組込PC160は、障害物の有無や障害物の距離の信号を受信すると、HMI(Human Machine Interface)170を制御して、運転者に障害物の有無などを伝える報知動作をさせる。HMI170は、ディスプレイや、スピーカーなどで構成可能である。
図6は、自動ブレーキ制御のタイムチャートである。
自動ブレーキECU130は、ミリ波レーダー120の検知信号に基づいて、前方に障害物があると判断した場合に、障害物との距離に応じて、与圧ブレーキ制御、警報ブレーキ制御、緊急ブレーキ制御を実施する。なお、自動ブレーキECU130は、ミリ波レーダー120の検知信号に基づいて前方に障害物がないと判断した場合にはブレーキ制御は行わない。
自動ブレーキECU130は、前方に障害物を検知した場合において障害物との距離が離れている場合には、与圧ブレーキ制御を行う。与圧ブレーキ制御では、第1のブレーキ要求液圧にする動作指示と、要求モータ駆動レベル4でのポンプモータ(不図示)の動作指示と、をVSAモジュレータ140に送る。
また、自動ブレーキECU130は、前方に障害物を検知した場合において障害物との距離が縮まった場合には、警報ブレーキ制御を行う。警報ブレーキ制御では、第2のブレーキ要求液圧にする動作指示と、要求モータ駆動レベル5でのポンプモータ(不図示)の動作指示と、をVSAモジュレータ140に送る。なお、第2のブレーキ要求液圧は第1のブレーキ要求液圧よりも高い。また、要求モータ駆動レベル5は、要求モータ駆動レベル4よりも駆動力の設定が大きい。
さらに、自動ブレーキECU130は、前方に障害物を検知した場合において障害物に接近した場合には、緊急ブレーキ制御を行う。緊急ブレーキ制御では、第3のブレーキ要求液圧にする動作指示と、要求モータ駆動レベル6でのポンプモータ(不図示)の動作指示と、をVSAモジュレータ140に送る。なお、第3のブレーキ要求液圧は第2のブレーキ要求液圧よりも高い。また、要求モータ駆動レベル6は、要求モータ駆動レベル5よりも駆動力の設定が大きい。
VSA(Vehicle Stability Assist)モジュレータ140は、車輪速センサ111や、Yawレートセンサ112の検知信号に基づいて、油圧ブレーキ回路150を介して車輪2L、2R、3毎に制動力を制御して、車両の横すべりなどを防止する。また、VSAモジュレータ140は、発進加速時やコーナリング中などに駆動輪のスリップを検知し、ブレーキおよびエンジントルクダウンを使用してABS(Anti-lock Brake System)制御、EBD(Electronic Brake Distribution)制御、TCS(Traction Control System)制御なども行なう。
VSAモジュレータ140は、油圧ブレーキ回路150のブレーキ液を加圧するためのポンプ、そのポンプを駆動するためのポンプモータ、油圧ブレーキ回路150に設けられたバルブ(不図示)などを制御可能に構成されている。VSAモジュレータ140では、油圧ブレーキ回路150のブレーキ液圧を検知するブレーキ液圧センサ(不図示)などに基づいて、加圧ポンプやバルブを開閉することにより、各車輪2L、2R、3毎に目標液圧に応じて制動する。
本実施の形態では、VSAモジュレータ140は、自動ブレーキECU130の制御指示に基づいて、車輪2L、2R、3毎に制動する。
VSAモジュレータ140は、与圧ブレーキ制御の指示を受けた場合には、第1のブレーキ要求液圧を目標液圧として、要求モータ駆動レベル4でポンプモータ(不図示)を駆動し、後輪3を制動する。
VSAモジュレータ140は、警報ブレーキ制御の指示を受けた場合には、第2のブレーキ要求液圧を目標液圧として、要求モータ駆動レベル5でポンプモータ(不図示)を駆動し、後輪3を制動する。
VSAモジュレータ140は、緊急ブレーキ制御の指示を受けた場合には、第3のブレーキ要求液圧を目標液圧として、要求モータ駆動レベル6でポンプモータ(不図示)を駆動し、前輪2L、2Rおよび後輪3を制動する。
次に、揺動制御システム200を説明する。
揺動制御システム200は、第2信号出力部210と、バッテリ220と、揺動制御ECU230と、ロールアクチュエータ41と、を備える。
第2信号出力部210は、高精度車輪速センサ211と、ハンドル角センサ212と、スロットルスイッチ213と、揺動トルクセンサ214と、G/Gyroセンサ215と、車体ECU216などの信号出力要素を備える。各信号出力要素から出力された信号は、揺動制御ECU230に入力される。
高精度車輪速センサ211は、後輪3に設けられており、後輪3の車輪速を高精度に検知する。高精度車輪速センサ211は、前述の車輪速センサ111よりも高精度に後輪3の車輪速を検知可能に構成されている。
ハンドル角センサ212は、ステアリングシャフト12aの操舵角(ハンドル角)を検知する。
スロットルスイッチ213は、スロットルグリップ11aを操作子とするもので、スロットルグリップ11aの全閉位置(スロットル全閉位置)からスロットル開方向の操作範囲ではオフ(OFF)になり、前記全閉位置からさらにスロットル閉方向にオーバーストロークさせたときにオン(ON)になる。
揺動トルクセンサ214は、前二輪懸架装置4の上下揺動軸25,27近傍に設けられており、前二輪懸架装置4に掛かるトルクを検知する。
G/Gyroセンサ215は、車両の前後加速度及び横加速度を検知する。また、G/Gyroセンサ215は、ロールレートおよびロール角を検知する。
車体ECU216は、燃料噴射装置(不図示)の制御などを行う。
バッテリ220は、揺動制御システム200に電力を供給する。バッテリ220は、例えば、不図示のパニア内に配置可能である。
図7は、揺動制御ECU230のブロック図である。図8は、揺動制御ECU230の要部のブロック図である。
揺動制御システム200の揺動制御ECU230は、姿勢制御トルク演算部231と、旋回状態判断部232と、自動ブレーキ判断部233と、アクチュエータ制御部234と、を備える。また、揺動制御ECU230は、倒立振子質点横移動量推定値算出部235と、倒立振子質点横速度推定値算出部236と、乗員重心横ずれ指標値算出部237と、目標姿勢状態決定部238と、を備える。
図9は、2質点モデルの概要説明図である。
姿勢制御トルク演算部(姿勢制御トルク演算手段)231では、前二輪揺動車両1のロール方向の姿勢(ロール角)を制御するために、前二輪揺動車両1の動力学的な挙動(車体のロール方向の傾斜に関する挙動)を2つの質点を用いて記述する2質点モデルを使用する。なお、この2質点モデルは、例えば特開2017−7550号公報にて、本願出願人により詳細に説明されているものを使用可能である。
上記2質点モデルを概略すると、接地面Rの上方で車体のロール角φbと左右前輪2L、2Rの操舵とに応じてY軸方向に水平に移動する質点71と、車体のロール角φbに依存せずに前輪2L、2Rの操舵に応じて接地面R上をY軸方向に水平に移動する質点72とから構成される。質点71は、倒立振子の質点と同様の挙動を呈する質点である。これらの質点71、72に対して、前二輪揺動車両1と運転者との全体質量、前二輪揺動車両1と運転者との全体重心G、前二輪揺動車両1のロール方向の慣性モーメント(全体重心Gを通る前後方向の軸周りにおける慣性モーメント)などの関係を立式して、前二輪揺動車両1の動力学的な挙動を演算可能である。
上記2質点モデルでは、前二輪揺動車両1の基準姿勢状態では、質点71、72は、全体重心Gを通る鉛直線上にそれぞれ位置する。また、質点71、72は、前二輪揺動車両1の対称面CL(図3参照)上に位置する。質点71は、基準姿勢状態からの前二輪揺動車両1のロール角φbの変化と前輪2L、2Rの操舵とに応じてY軸方向に移動する。また、質点72は、基準姿勢状態からの前輪2L、2Rの操舵に応じて、接地面R上をY軸方向に移動する。
ここで、基準姿勢状態とは、停車時には鉛直軸(鉛直方向に沿う軸)と車体左右中心面CLとを一致させる揺動位置であり、舵角がついている走行時(旋回走行時)には鉛直軸に対して操舵方向に規定角度だけ傾いた傾斜軸と車体左右中心面CLとを一致させる揺動位置である。また、停車時には鉛直軸(鉛直方向に沿う軸)と車体左右中心面CLとを一致させる揺動位置を、直立状態とする。
揺動制御ECU230は、前述の2質点モデルの質点71のY軸方向の移動量である倒立振子質点横移動量Pb_diff_yに基づいて、姿勢制御トルクを演算する。揺動制御ECU230では、各機能部の処理を所定の制御処理周期で逐次実行する。
図8における説明では、参照符号に付する添え字“_act”は、実際の値、もしくは観測値(検出値もしくは推定値)を示す符号として用いる。また、参照符号に付する添え字“_cmd”は、目標値を示す符号として用いる。なお、ロール角φbは、G/Gyroセンサ215で検知される。車速Vfは、高精度車輪速センサ211で検知される車輪速に対して後輪3の既定の有効回転半径を乗じることで算出される速度である。操舵角δfは、ハンドル角センサ212で検知される。
倒立振子質点横移動量推定値算出部(接地点演算部)235は、ロール角φb_actと、操舵角検出器の出力により示される検出値(観測値)である操舵角検出値δf_actと、に基づいて、移動量(接地点推定値)Pb_diff_y_2と、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actを算出する。本実施の形態の倒立振子質点横移動量推定値算出部235では、左右前輪2と後輪3の接地点に対応する二質点モデルの質点72の移動量(接地点推定値)Pb_diff_y_2を、操舵角δf_actのマップ情報に基づいて演算する。そして、倒立振子質点横移動量推定値算出部235は、質点72の移動量Pb_diff_y_2と、操舵角δf_actとのマップ情報に基づいて、もしくは次式(a),(b),(c)の演算処理により、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actを算出する。
Pb_diff_y_1=−h’*φb_act …(a)
Pb_diff_y_2=Plfy(δf_act)*(Lr/L) …(b)
Pb_diff_y_act=Pb_diff_y_1+Pb_diff_y_2 …(c)
ここで、式(a)において、h’は、質点71の接地面Rからの高さである。また、式(b)において、Plfy(δf)は、あらかじめ設定された変換関数Plfy(δf)であり、例えばマップもしくは演算式により構成される。また、Lrは基準姿勢状態の前二輪揺動車両1の全体重心Gと後輪3の接地点との間の前後方向(X軸方向)の距離、Lは基準姿勢状態の前二輪揺動車両1の前輪2の接地点と後輪3の接地点との間の前後方向(X軸方向)の距離である。
倒立振子質点横速度推定値算出部236は、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actに基づいて、質点71のY軸方向の速度である倒立振子質点横速度推定値Pb_diff_dot_actを算出する。本実施の形態では、倒立振子質点横速度推定値算出部236は、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actを微分する(時間的変化率を求める)ことにより、倒立振子質点横速度推定値Pb_diff_dot_actを算出する。
乗員重心横ずれ指標値算出部(重心推定演算部)237は、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actと、操舵角δf_actと、車速Vf_actと、目標姿勢操作モーメントMsum_cmdの前回値Msum_cmd_pと、に基づいて、乗員重心横ずれ指標値としての倒立振子質点横ずれ推定値(重心推定値)Pb_err1を算出する。倒立振子質点横ずれ推定値Pb_err1は、リーンインやリーンアウトに伴う運転者の重心が車体の対称面から横ずれすることに応じて生じる二質点モデルの質点71の横ずれ量に対応する。倒立振子質点横ずれ推定値Pb_err1は、例えば、ロール角Φbと、車速Vf_actと、操舵角δf_actとに基づくマップ情報もしくは演算式に基づいて演算できる。
目標姿勢状態決定部238は、ヨー方向の角速度の推定値ωz_actと、車体のX軸方向(図9参照)の走行速度の推定値Vox_actと、に基づいて、車体を揺動させる際の目標となる目標倒立振子質点横移動量Pb_diff_y_cmdを決定する。本実施の形態では、目標姿勢状態決定部238は、ヨー方向の角速度の推定値ωz_actを、操舵角δf_actと、車速Vf_actとに基づいて演算する。また、目標姿勢状態決定部238は、走行速度の推定値Vox_actを、後輪3の有効回転半径を乗じてなる後輪3の並進移動速度として演算する。そして、目標姿勢状態決定部238は、ヨー方向の角速度の推定値ωz_actと、走行速度の推定値Vox_actとに基づくマップ情報もしくは演算式に基づいて、目標倒立振子質点横移動量Pb_diff_y_cmdを決定する。
また、本実施形態では、目標姿勢状態決定部238は、車体を揺動させる際の目標となる目標倒立振子質点横速度Pb_diff_dot_y_cmdをゼロとする。
姿勢制御トルク演算部231は、目標倒立振子質点横移動量Pb_diff_y_cmd及び目標倒立振子質点横速度Pb_diff_dot_y_cmdと、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actと、倒立振子質点横速度推定値Pb_diff_dot_y_actと、倒立振子質点横ずれ推定値Pb_err1と、に基づいて、目標姿勢操作モーメントMsum_cmdに対応する姿勢制御トルクを演算する。すなわち、姿勢制御トルク演算部231は、ロールアクチュエータ41以外から車体にかかるモーメントの合計値(運転者の重心推定値、外力のモーメント)を推定し、この値に基づき、姿勢制御トルクを演算する。
本実施の形態では、姿勢制御トルク演算部231は、姿勢制御トルクとして、前二輪揺動車両1を直立状態に戻すため(車体の直立状態からのズレをもどすため)に必要な自立ロールトルクを演算する。また、姿勢制御トルク演算部231は、姿勢制御トルクとして、前二輪揺動車両1の姿勢を維持するため(直立状態からのズレをキープするため)に必要なロール維持トルクを演算する。
本実施の形態では、自立ロールトルクおよびロール維持トルクは、目標倒立振子質点横移動量Pb_diff_y_cmd及び目標倒立振子質点横速度Pb_diff_dot_y_cmdと、倒立振子質点横移動量推定値Pb_diff_y_actと、倒立振子質点横速度推定値Pb_diff_dot_y_actと、倒立振子質点横ずれ推定値Pb_err1と、のマップ情報に基づいて演算され、その演算された値に対して制御ゲインが乗算して演算される。
ここで、姿勢制御トルク演算部239では、制御ゲインは、車速に基づいて、車速が上がると、低くなるように演算される。本実施の形態では、姿勢制御トルク演算部239では、車速に反比例するように制御ゲインを演算する。制御ゲインにより、通常走行時、すなわち、自動ブレーキECU130がブレーキ制御をしていない場合には、姿勢トルクを0に漸近させることが可能であり、左右前輪2の揺動制御をしないようにできる。自立ロールトルクおよびロール維持トルクは、車速Vfが上がると値が小さくなり、姿勢トルク制御に影響しなくなる。
図7において、旋回状態判断部(旋回状態判断手段)232は、操舵角δfと車速Vfに基づいて走行状態を検知し、車両が旋回状態にあるか否かを判断する。すなわち、旋回状態判断部232は、ハンドルが切られており車速Vfが出ている場合には、車両は旋回状態にあると判断する。なお、本実施の形態では、旋回状態判断部232は、操舵角δfと車速Vfに基づいて、車両が旋回状態にあるか否かを判断するが、ロール角Φbに基づいて、車両が旋回状態にあるか否かを判断してもよい。また、操舵角δfと車速Vf、および、ロール角Φbの3つの値に基づいて、車両が旋回状態にあるか否かを判断してもよい。
図10は、自動ブレーキシステム100と揺動制御システム200との間を接続する絶縁回路300の説明図である。
自動ブレーキ判断部(自動ブレーキ判断手段)233は、自動ブレーキECU130が自動ブレーキを実施しているか否かを判断する。本実施の形態の自動ブレーキ判断部233は、自動ブレーキECU130がVSAモジュレータ140に送る制御信号を絶縁回路300を介して受信することにより、自動ブレーキの実施中か否かを判断する。
自動ブレーキシステム100と、揺動制御システム200とは、絶縁回路300を介して接続されている。絶縁回路300は、CANデジタル変換部310と絶縁回路部320と、を有する。
CANデジタル変換部310は、自動ブレーキシステム100のCAN100Aに接続されている。CANデジタル変換部310は、自動ブレーキECU130が有するフラグ130A〜130Dに応じた出力をする。
ここで、自動ブレーキECU130は、ブレーキ要求フラグ130Aと、要求モータ駆動レベル4フラグ130Bと、要求モータ駆動レベル5フラグ130Cと、要求モータ駆動レベル6フラグ130Dと、を備える。
ブレーキ要求フラグ130Aは、自動ブレーキECUがブレーキ指示の制御を実施する場合に立ち上がる。
要求モータ駆動レベル4フラグ130Bは、自動ブレーキECU130が予告ブレーキ制御を実施している場合に立ち上がる。
要求モータ駆動レベル5フラグ130Cは、自動ブレーキECU130が警報ブレーキ制御を実施している場合に立ち上がる。
要求モータ駆動レベル6フラグ130Dは、自動ブレーキECU130が緊急ブレーキ制御を実施している場合に立ち上がる。
CANデジタル変換部310は、4つのフラグ130A〜130Dに応じて4つの出力部310A〜310Dを有する。各出力部310A〜310Dは、各フラグ130A〜130Dが立ち上がった場合に信号を出力する。
絶縁回路部320は、CANデジタル変換部310の出力部310A〜310D毎に光結合部321A〜321Dを備える。光結合部321A〜321Dは、出力部310A〜310Dに接続された発光素子322と、発光素子322が発光する光を受光する受光素子323とで構成されている。光結合部321A〜321Dの受光素子323側には、各光結合部321A〜321Dに応じて、揺動制御ECU230に設けられたフラグ230A〜230Dと、インジケータとしてのLED330A〜330Dとが接続されている。
自動ブレーキECU130のフラグ130A〜130Dが立ち上がると、対応する光結合部321A〜321Dにおいて、光の授受が行われて受光素子323側に電気が流れる。これにより、揺動制御ECU230のフラグ230A〜230Dが立ち上がると共に、LED330A〜330Dが点灯する。よって、簡素な構成で、運転者に自動ブレーキを実施しているか否かを報知可能である。
特に、C−ITSに接続されるCAN100Aでは、環境の情報信号や、携帯端末からの情報信号なども通信されて情報過多である。揺動制御システム200を接続するに際して、アナログ回路としての絶縁回路300を介すことにより、自動ブレーキシステム100のCAN100Aへの電気信号的な影響を抑制しつつ、揺動制御ECU230に必要な信号情報を取得して協調動作が実現できる。
自動ブレーキ判断部233は、要求モータ駆動レベル6フラグ230Dが立ち上がった場合、すなわち、緊急ブレーキ制御が実施されている場合に、自動ブレーキが実施されていると判断する。
アクチュエータ制御部(アクチュエータ制御手段)234は、自動ブレーキが実施されていると判別された場合に不図示のモータドライバを介してロールアクチュエータ41を制御する。
アクチュエータ制御部234は、旋回状態でないと判別された場合、すなわち、車両が直進していると判別された場合には、左右前輪2を揺動バランス状態にキープするための自立ロールトルクをロールアクチュエータ41に付加させる。これにより、緊急ブレーキの作動時に、前二輪揺動車両1が直立状態で停止可能となる。
また、アクチュエータ制御部234は、旋回状態と判別された場合には、車体の傾斜を維持するためのロール維持トルクをロールアクチュエータ41に付加させる。これにより、緊急ブレーキの作動時に前二輪揺動車両1がロールを維持した状態が保持され、旋回した状態のまま停止可能である。なお、停止した場合に、アクチュエータ制御部234は、自立ロールトルクをロールアクチュエータ41に付加させて、自動で前二輪揺動車両1を直立状態に自立させてもよい。
図11は、ロール制御介入処理のフローチャートである。
ロール制御介入処理は、ECUの起動と共に開始される。揺動制御ECU230は、自動ブレーキを実施しているか否か判定する(ステップS1)。すなわち、ステップS1において、揺動制御ECU230の要求モータ駆動レベル6フラグ230Dが立ち上がったか否かを判定する。揺動制御ECU230は、要求モータ駆動レベル6フラグ230Dが立ち上がっていない場合には、要求モータ駆動レベル6フラグ230Dが立ち上がるまでステップS1を繰り返す。
揺動制御ECU230は、自動ブレーキを実施していると判断した場合、すなわち、要求モータ駆動フラグ230Dが立ち上がっている場合には、旋回状態にあるか否かを判定する(ステップS2)。
揺動制御ECU230は、旋回状態であると判別した場合には、ロールアクチュエータ41にロール維持トルクを付加する(ステップS3)。そして、自動ブレーキが解除されるまで、これを繰りかえす(ステップS1〜S3)。
揺動制御ECU230は、車両が旋回状態でないと判定した場合には、ロールアクチュエータ41に自立ロールトルクを付加する(ステップS4)。そして、自動ブレーキの実施が解除されるまで、これを繰りかえす(ステップS4〜S5)。
揺動制御ECU230は、自動ブレーキが実施中でない、すなわち、ブレーキ要求フラグが解除された場合には、自立ロールトルクを削除する(ステップS6)。そして、ロール制御介入処理を終了して、ステップS1に戻る。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
前二輪揺動車両1は、ミリ波レーダー120で前方の障害物を検知しながら走行している。ミリ波レーダー120の検知信号に基づいて衝突の恐れがあると判断されると、自動ブレーキシステム100が作動して、HMI170を介して運転者に報知される。
前二輪揺動車両1はさらに障害物に近づいた場合には、警告ブレーキを作動させる。ブレーキが強まるため、運転者には障害物の存在が認識され易い。
さらに、前二輪揺動車両1は、障害物に近づくと、緊急ブレーキを作動させて、前二輪揺動車両1を停止させる。
この際に、本実施の形態では、ロール制御介入処理が行われ、姿勢制御トルクが付加される。
すなわち、直進時には、ロールアクチュエータ41によって自立ロールトルクが付与されて、前二輪揺動車両1が直立状態とさせることが可能であり、この状態でブレーキ停止させることが可能である。前二輪揺動車両1は、ブレーキ停止後に、そのまま発進することも可能である。
また、旋回時には、ロール維持トルクが付与され、旋回した状態で前二輪揺動車両1をブレーキ停止させることが可能である。旋回状態が保持された状態で自動二輪車が移動するため、例えば、対向車線にはみ出すようなことが抑制されている。
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、左右前輪2L、2Rが揺動する前二輪揺動車両1において、左右前輪2L、2Rの揺動を補助するロールアクチュエータ41と、自動ブレーキシステム100と、自動ブレーキシステム100がブレーキを実施しているか否かを判断する自動ブレーキ判断部233と、車両の姿勢状態に基づいて姿勢制御トルクを演算する姿勢制御トルク演算部231と、を有し、自動ブレーキ判断部233において自動ブレーキの実施中と判断された場合に、前二輪を揺動バランス状態にキープするための自立ロールトルクをロールアクチュエータ41に付加させる。なお、揺動バランス状態とは、車体の揺動モーメントが左右で相殺された状態である。したがって、自動ブレーキの実施中に、前二輪2L、2Rを揺動バランス状態にキープすることができ、運転者の操作がなくても、停止時に、前二輪揺動車両1が起立した状態に維持できる。
本実施の形態では、車両の走行状態を検知し車両が旋回状態にあるか否かを判断する旋回状態判断部232を有し、旋回状態判断部232において旋回状態にあると判断された場合に、車体の傾斜を維持するためのロール維持トルクをロールアクチュエータ41に付加させる。したがって、旋回中の自動ブレーキの実施中に、車体の傾斜を維持することができ、車体が直進することを抑制できる。また、運転者の操作がなくても、停止時に、前二輪揺動車両1が起立した状態に維持できる。
また、本実施の形態では、自立ロールトルクは、車体の直立状態からのズレをもどす姿勢制御トルクであり、ロール維持トルクは、直立状態からのズレをキープする姿勢制御トルクである。したがって、車体の直立状態を基準にして、姿勢制御トルクを演算することができる。
また、本実施の形態では、姿勢制御トルク演算部231は、重心推定値、制御ゲイン、および、接地点推定値から車両の走行状態を検知して、車両に付加する姿勢制御トルクを演算する。したがって、運転者の重心移動を利用して運転者の操作に応じた姿勢制御トルクを演算することができる。
また、本実施の形態では、旋回状態判断部232は、操舵角δfと車速Vf、もしくはロール角Φb、に基づいて判断を行う。したがって、旋回状態を確実に判断し易くできる。
また、本実施の形態では、制御ゲインは、速度が上がると、低くする。したがって、通常走行時は姿勢制御トルクが0に漸近して、前二輪2L、2Rを揺動させる制御には介入しないようにできる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、揺動制御ECU230が旋回状態であると判別した場合には、自動ブレーキECU130に旋回状態であることが通知されるように構成して、自動ブレーキECU130では、左右前輪2、後輪3の自動ブレーキのブレーキ制動力の配分を調整する構成にしてもよい。これにより、遠心力の増大を軽減することができる。
例えば、自動ブレーキECU130に、例えば、ロール角φbを取得する手段を設け、左右前輪2、後輪3の自動ブレーキの配分を調整する構成にして、遠心力の増大を軽減する構成にしてもよい。
例えば、自動ブレーキECU130と、揺動制御ECU230とを設けていたが、これらとは別個のECUをさらに設け、このさらなるECUに車両の状態を検知させて、車両の状態を制御させる構成でもよい。
これらの場合には、前輪のブレーキが強いとロールトルクが増すため、ロールトルク発生機構が肥大化することを抑制することができる。
例えば、揺動制御ECU230は、前輪2の車輪速に基づいて算出する車速Vfに基づく構成としても良い。
1 前二輪揺動車両(前二輪揺動三輪車)
2L 左側の前輪(前二輪)
2R 右側の前輪(前二輪)
41 ロールアクチュエータ(揺動駆動装置)
100 自動ブレーキシステム
231 姿勢制御トルク演算手段
232 旋回状態判断手段
233 自動ブレーキ判断手段

Claims (6)

  1. 前二輪(2L、2R)が揺動する前二輪揺動三輪車において、
    前記前二輪(2L、2R)の揺動を補助する揺動駆動装置(41)と、
    自動ブレーキシステム(100)と、
    前記自動ブレーキシステム(100)がブレーキを実施しているか否かを判断する自動ブレーキ判断手段(233)と、
    車両の姿勢状態に基づいて姿勢制御トルクを演算する姿勢制御トルク演算手段(231)と、を有し、
    前記自動ブレーキ判断手段(233)において自動ブレーキの実施中と判断された場合に、前記前二輪を揺動バランス状態にキープするための自立ロールトルクを前記揺動駆動装置(41)に付加させる、
    ことを特徴とする前二輪揺動三輪車。
  2. 車両の走行状態を検知し車両が旋回状態にあるか否かを判断する旋回状態判断手段(232)を有し、
    前記旋回状態判断手段(232)において前記旋回状態にあると判断された場合に、車体の傾斜を維持するためのロール維持トルクを前記揺動駆動装置(41)に付加させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の前二輪揺動三輪車。
  3. 前記自立ロールトルクは、車体の直立状態からのズレをもどす姿勢制御トルクであり、
    前記ロール維持トルクは、前記直立状態からのズレをキープする姿勢制御トルクである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の前二輪揺動三輪車。
  4. 前記姿勢制御トルク演算手段(231)は、重心推定値、制御ゲイン、および、接地点推定値から車両の走行状態を検知して、車両に付加する前記姿勢制御トルクを演算する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の前二輪揺動三輪車。
  5. 前記旋回状態判断手段(232)は、操舵角と車速、もしくはロール角、に基づいて判断を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の前二輪揺動三輪車。
  6. 前記制御ゲインは、速度が上がると、低くなる、ことを特徴とする請求項4に記載の前二輪揺動三輪車。
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