JP2020163877A - 車体構造 - Google Patents

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Atsushi Hasegawa
厚 長谷川
圭一郎 辻
Keiichiro Tsuji
圭一郎 辻
隆之 藤井
Takayuki Fujii
隆之 藤井
祐輔 三浦
Yusuke Miura
祐輔 三浦
友浩 清水
Tomohiro Shimizu
友浩 清水
有美 齋藤
Yumi Saito
有美 齋藤
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    • B60R19/24Arrangements for mounting bumpers on vehicles

Abstract

【課題】簡易な構成で、バンパービーム等のビーム部材の延在方向に沿った変位を抑制可能にする。【解決手段】車体構造1は、左右方向に延在するバンパービーム11と、バンパービーム11の両端11Xを支持するフレーム部材として機能する左右のサイドメンバ23を備え、バンパービーム11には、両端11Xを連結して両端11X間の伸びを抑制する連結部材51が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車体構造に関する。
自動車等の車両には、左右方向に延在するバンパービームと、バンパービームの両端を支持するフレーム部材とを備えた車体構造を有するものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1には、リア側のバンパービームが弓状に湾曲し、このバンパービームの両端が左右のサイドメンバの後端にそれぞれ独立して連結される構成が開示されている。
特開2017−19458号公報
ところで、バンパービームの左右にずれた位置に他の物体が接触した場合に、バンパービームが左右方向に変位し、サイドメンバに適切に荷重を伝達できなくなるおそれがある。特にバンパービームが弓状等に湾曲していると、荷重が作用する方向等によってバンパービームが左右方向に変位し易い。
そこで、本発明は、簡易な構成で、バンパービーム等のビーム部材の延在方向に沿った変位を抑制可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、所定方向に延在するビーム部材と、前記ビーム部材の複数の箇所を支持するフレーム部材とを備える車体構造において、前記ビーム部材には、前記複数の箇所を連結して前記箇所間の伸びを抑制する連結部材が設けられていることを特徴とする。
上記構成において、前記連結部材は、前記ビーム部材の前記箇所と前記フレーム部材との間に配置されてもよい。
また、上記構成において、前記連結部材における前記複数の箇所間の一部は、前記ビーム部材側、又は前記フレーム部材側にオフセットしてもよい。
また、上記構成において、前記連結部材が前記ビーム部材との間に隙間を空けて配置されると共に、前記一部が、前記ビーム部材側、又は前記フレーム部材側の少なくともいずれか側にオフセットしてもよい。
また、上記構成において、前記連結部材は、前記複数の箇所にそれぞれ固定される複数の固定部と、前記固定部間を架橋する架橋部とを有し、前記所定方向に直交する方向において、各固定部の長さは、前記ビーム部材及び前記架橋部よりも長くしてもよい。
また、上記構成において、前記フレーム部材は、前記所定方向に間隔を空けて前記所定方向に直交する方向に延在するサイドメンバを有し、前記ビーム部材は、前記連結部材を介して前記サイドメンバに固定されてもよい。
本発明のビーム部材には、フレーム部材に支持される複数の箇所を連結して前記箇所間の伸びを抑制する連結部材が設けられているので、ビーム部材と連結部材とを1つの部品として扱うことが可能な簡易な構成となり、かつ、連結部材によって、ビーム部材の延在方向に沿った変位を抑制可能になる。
本発明の実施形態に係る車体構造を上方から見た図である。 車体構造を前方から見た図である。 バンパービームを周辺構成と共に示す斜視図である。 バンパービームを上方から見た図である。 後方からの荷重によってバンパービーム等に作用する荷重を模式的に示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車体構造1を上方から見た図である。図2は、車体構造1を前方から見た図である。
この車体構造1は、自動車の車体2の後部に適用したバンパー構造であり、図1及び図2に示すように、車体後部に配置されるバンパービーム11と、バンパービーム11が取り付けられる車体フレーム21とを備えている。図1及び図2中、符号C1は車体2の左右中心であり、以下、「左右中心C1」と適宜に表記する。なお、本説明では車体2を基準にして各方向を記載する。図1、図2及び後述する各図には、車体2の後方を符号RRで示し、車体2の上方向を符号UPで示し、車体2の左方向を符号LHで示している。
車体フレーム21は、車体2のフロアを構成するフロアパネル22と、フロアパネル22に設けられる骨格部材の一部を構成する左右のサイドメンバ23とを備えている。フロアパネル22は、車室及び後部荷室空間の下方に渡って延在する金属板材からなり、図1では、後部荷室空間の後部に対応するフロアパネル部分を示している。
左右のサイドメンバ23は、左右(車幅方向と一致)に間隔を空けて前後方向に延びる金属部材で形成されている。より具体的には、各サイドメンバ23は、略C形状(門型形状とも称する)に曲げ加工された鋼板を互いに接合することによって矩形の筒形状に形成されている。左右のサイドメンバ23は、左右中心C1を基準にして左右対称、かつ、互いに平行に配置されている。各サイドメンバ23の形状、構成及び配置等は適宜に変更してもよく、公知の他の形状等を適用してもよい。
バンパービーム11は、左右方向に延在するビーム部材であり、アルミニウム合金等の金属材を押出成形することによって矩形の筒状に形成されている。このバンパービーム11は、左右の中間部分を構成する中間部12と、中間部12から左右外側に延びる左右の外縁部13とを一体に備えており、左右中心C1を基準にして左右対称形状に形成されている。
バンパービーム11の中間部12には、ビーム取付体31が取り付けられている。このビーム取付体31は、バンパービーム11単体の場合と比べ、車体後方の物体からの荷重を受ける面を増大させる壁体として機能すると共に、その荷重の一部を吸収してバンパービーム11に伝達する荷重伝達部材として機能する。ビーム取付体31については後述する。
バンパービーム11の中間部12及び外縁部13について説明する。
図3は、バンパービーム11を周辺構成と共に示す斜視図である。また、図4は、バンパービーム11を上方から見た図である。
図3及び図4に示すように、バンパービーム11の中間部12は、バンパービーム11のうち最も後方に位置する部分となり、換言すると、車体フレーム21から最も外側に離れ、車体後方からの物体が最先に当接する部分となる。この中間部12は、左右方向に直線状に延びる形状に形成されている。
図4に示すように、中間部12と左右の外縁部13との境界部分は、バンパービーム正面となる後面上の境界位置を示す点P1を基準にして、後方凸に湾曲した形状、換言すると、車体フレーム21の反対側に凸に湾曲した形状に形成されている。この点P1を基準にした湾曲部分は円弧に沿って湾曲しており、点P1の曲げ角度θ1は、車体後方からの物体が点P1の位置に接触した際の過度な応力集中を避ける観点から、緩やかに湾曲させる角度が好ましい。例えば、角度θ1は、140度以上、かつ、160度以下が好ましく、本実施形態では約150度に設定されている。なお、車体後方からの物体は、車体2に接触する可能性のある予め想定した物体であり、例えば、他の自動車である。
バンパービーム11の左右の外縁部13は、前方凸に湾曲した形状に形成されており、換言すると、車体フレーム21側に凸の形状に形成されている。これら外縁部13は、バンパービーム正面に相当する後面上であって、かつ、この外縁部13が延びる方向の中央位置を示す点P2を基準にして、前方凸に湾曲した形状、換言すると、車体フレーム21側に凸に湾曲した形状に形成されている。
この点P2を基準にした湾曲部分は円弧に沿って湾曲しており、点P2の曲げ角度θ2は、点P1の曲げ角度θ1よりも大きい値に設定される。この曲げ角度θ2は、例えば、160度以上、かつ、180度以下が好ましく、本実施形態では約175度に設定している。これらにより、バンパービーム11の左右いずれかにオフセットした位置に、物体が接触しても、左右の外縁部13の点P2周辺への接触を抑制でき、車体フレーム21へ均等に荷重を伝えることができる。
さらに、点P2における曲げ半径R2を、点P1における曲げ半径R1よりも大きく設定している。これにより、点P2における曲げ半径R2を、点P1における曲げ半径R1よりも小さくした場合と比べ、点P2近傍への荷重の集中を抑制することができる。
本実施形態では、外縁部13が車体フレーム21側に凸に湾曲しているので、外縁部13を直線形状にした場合の外形線(図4中の点P1と、外縁部13の最も外側の点P3とをつなぐ直線LL、LR)よりも、外縁部13の左右中央部分(以下、単に「中央部分」と言う)を車体フレーム21側に寄せることができる。これにより、後方からの物体が外縁部56の中央部分に接触し難くなる。
例えば、後方からの物体が中間部12の左右いずれかにオフセットした位置(例えば、点P1の位置)に接触し、その位置を基準にして左右外側に回転しても、その物体が外縁部56の中央部分に接触し難くなる。仮に、この左右外側に回転した物体が外縁部56の中央部分に接触したとしても、物体からの荷重がバンパービーム11の変形によって緩和又は吸収されるので、外縁部56の中央部分の過度な変形を抑えることができる。
また、中間部12と外縁部13との境界部分が屈曲している場合、中間部12に作用した接触荷重が、その境界部分の中央に位置する点P1周囲に応力集中するおそれがある。本実施形態では、点P1を基準にした円弧に沿って湾曲させているので、点P1周囲への応力集中を抑制でき、外縁部13の過大な変形をより抑えることができる。
図1に示すように、左右の外縁部13は、左右のサイドメンバ23の後端に向かってそれぞれ延びており、外縁部13の外側端部であるバンパービーム11の両端11Xが、左右のサイドメンバ23のそれぞれに支持される。
本実施形態では、バンパービーム11の中間部12及び外縁部13を上記のように形成することで、バンパービーム11に後方からの物体が接触しても外縁部13への応力集中を抑え、左右のサイドメンバ23に荷重を均等に伝達し易くなる。
ところで、バンパービーム11を左右方向に変位させるような大荷重、又は高速度のオフセット衝突等を想定した場合、バンパービーム11が左右方向に変位して左右のサイドメンバ23に荷重を適切に伝達できなくなるおそれがある。この場合、バンパービーム11の過大な変形を招くおそれもある。
そこで、本実施形態では、バンパービーム11の左右外側の端部11X(以下、「両端11X」と言う)を連結して両端11X間の伸びを抑制する連結部材51(図1〜図3参照)を設けている。
連結部材51は、バンパービーム11の左右の両端11Xにそれぞれ固定される左右の固定部52と、左右の固定部52間を架橋する架橋部53とを備えている。この連結部材51は、一定厚の一枚の金属板で形成されており、また、左右中心C1を基準にして左右対称形状に形成されている。
図2に示すように、左右の固定部52は、バンパービーム11の長手方向に直行する上下長L1よりも大の上下長L2を有する板形状に形成されており、各固定部52に、バンパービーム11の両端11Xが溶接によって接合される。
なお、連結部材51は、一枚の金属板で形成される構成に限定されず、複数の金属部材を溶接等で接合して形成してもよい。例えば、連結部材51を、この連結部材51の左右中央を基準にして分割した2部品で形成し、この2部品を溶接等で接合してもよい。また、左右の固定部52及び架橋部53をそれぞれ別部品で形成し、これらを溶接等で接合してもよい。架橋部53を別部品で形成した場合、架橋部53の板厚を、左右の固定部52の板厚よりも厚くしてもよい。
図2には、連結部材51とバンパービーム11の溶接個所を符号Xで示している。図2に示すように、左右の固定部52の後面に、バンパービーム11の両端11Xの上縁及び下縁がそれぞれ溶接接合され、左右の固定部52の左右外側に位置する側面に、バンパービーム11の側縁が溶接接合される。このようにして、溶接長を十分に確保し、接合強度を十分に確保している。
連結部材51の左右の固定部52には、バンパービーム11と重ならない領域に、複数(本実施形態では4個)の貫通孔54が設けられる。図1に示すように、これら貫通孔54に締結部材(例えばボルト)55を挿通し、各締結部材55をサイドメンバ23に設けられたフランジ23A(図3参照)にそれぞれ締結することによって、バンパービーム11がサイドメンバ23に固定される。
このように、連結部材51をサイドメンバ23に固定すれば、バンパービーム11もサイドメンバ23に固定されるので、連結部材51とバンパービーム11とを別々に車体フレーム21に取り付ける場合と比べ、取り付け作業が簡易になる。
図3に示すように、左右の固定部52は、バンパービーム11とサイドメンバ23との間に位置し、バンパービーム11をサイドメンバ23に固定するためのフランジ部を兼用する。このため、従来のバンパービームに設けられているフランジを省略でき、部品点数及び重量の増大回避に有利となる。また、左右の固定部52の厚さ等を調整することによって、バンパービーム11とサイドメンバ23とが連結される部位に必要な強度を容易に確保できる。
このように、本実施形態では、バンパービーム11と連結部材51とを1つの部品として扱うことができ、取り付け作業を簡易化し、かつ、部品点数及び重量の増大を回避し易くなる。
なお、左右の固定部52をサイドメンバ23に固定する方法は、上記締結構造に限定されず、公知の他の締結構造、又は締結構造以外の固定方法を適用してもよい。また、バンパービーム11を連結部材51に固定する方法も、溶着方法に限定されず、締結構造等の公知の他の固定方法を適用してもよい。
図2に示すように、左右の固定部52と架橋部53とが連結される部分は、左右中心C1に向かって上下長が徐々に狭くなり、架橋部53と同じ上下長L3まで狭くなる。なお、本実施形態の連結部材51は、上下対称構造であるが、上下対称構造にしなくてもよい。
架橋部53は、一定の上下長L3で左右方向に延在する板形状に形成される。この架橋部53により、左右の固定部52を介して、バンパービーム11の両端Xが連結される。これによって、連結部材51によってバンパービーム11の両端11X間の伸びを含む変形が抑制される。
ここで、図5は、後方からの荷重F0によってバンパービーム11等に作用する荷重を模式的に示した図であり、符号Aはオフセット衝突時を示し、符号Bは左右中央からの衝突時を示したものである。
符号Aで示すように、オフセット衝突時は、車体後方の物体60からの荷重F0によってバンパービーム11を左右方向に拡げる力FAが発生する。この場合、連結部材51によって、力FAに対向する力FBが発生するので、バンパービーム11の延在方向である左右方向に沿った変位を抑制できる。この変位を抑制できるので、左右のサイドメンバ23に、物体60からの荷重F0に起因する荷重FCを均等に伝達し易くなる。また、バンパービーム11の左右方向の変位が抑制されるので、バンパービーム11の過大な変形も抑制できる。
符号Bで示すように、車体後方の物体BAが左右中央に接触した場合も、車体後方の物体60からの荷重F0に応じてバンパービーム11を左右方向に拡げる力FAが発生することがある。この場合も、連結部材51によって、力FAに対向する力FBが発生するので、バンパービーム11の左右方向に沿った変位を抑制できる。したがって、左右のサイドメンバ23に、物体60からの荷重F0に起因する荷重FCを均等に伝達し易くなり、かつ、バンパービーム11の過大な変形も抑制できる。
なお、架橋部53の上下長L3、及び板厚の少なくともいずれかを調整することによって、架橋部53の強度等を適切な強度等に容易に調整できる。
図2に示すように、架橋部53の上下長L3を、バンパービーム11の上下長L1と同程度の長さとし、かつ、バンパービーム11と車体前後方向に重ねて配置することで、バンパービーム11後方のスペースを利用して架橋部53をコンパクトに配置している。なお、本実施形態では、架橋部53の上下長L3を、バンパービーム11の上下長L1以上、かつ、固定部52の上下長L2未満の長さに設定しているが、これに限定されず、例えば、上下長L1未満の長さに設定してもよい。
図1に示すように、架橋部53は、バンパービーム11との間に隙間を空けて配置されると共に、この架橋部53の一部がバンパービーム11側にオフセットした形状に形成されている。ここで、図1中、固定部52に対する架橋部53のオフセット量を値STで示し、架橋部53のオフセットされた領域の長さ(オフセット幅に相当)を値WDで示している。また、オフセットされた領域の両端の傾斜角度(固定部52に対する傾斜角度に相当)を、角度θXで示している。
架橋部53の一部をバンパービーム11側にオフセットさせているので、オフセットさせない場合と比べ、連結部材51によるバンパービーム11の両端11X間の伸びを抑制する効果の発生タイミングを遅らせることができる。
つまり、架橋部53は、架橋部53のオフセット量が零になるまでは、バンパービーム11の外縁部13が左右に拡がる変形を許容する。したがって、オフセット衝突直後の衝撃を、外縁部13が左右に拡がる変形によって緩和させる効果を期待できる。この変形が、架橋部53のオフセット量を零にする程度の変形量に達すると、連結部材51によって外縁部13が左右に拡がる変形が規制されるので、左右のサイドメンバ23に適切に荷重を伝達し、かつ、バンパービーム11の過大な変形を抑えることができる。
上記発生タイミングの遅延時間は、オフセット量の値ST、オフセット幅の値WDの少なくともいずれかを調整することによって容易に調整可能である。また、角度θXを調整することによっても上記発生タイミングの遅延時間を調整可能である。本実施形態では、角度θXは、連結部材51に沿った角度(特に外縁部13に沿った角度)とされている。
図1に示すように、本実施形態では、架橋部53の一部をバンパービーム11側にオフセットしているので、車体フレーム21側の後部荷室空間、又はスペアタイヤのスペースから架橋部53を退避させることができる。したがって、後部荷室空間の確保、又はスペアタイヤのスペースの確保に有利である。
なお、架橋部53と車体フレーム21との間に空きスペースが存在する場合、後部荷室空間の確保、又はスペアタイヤのスペースの確保が可能な範囲で、架橋部53の一部を、車体フレーム21側にオフセットさせてもよい。また、架橋部53の形状を、バンパービーム11側にオフセットさせた部分と、車体フレーム21側にオフセットされた部分とを有するように複数箇所で屈曲させた形状にしてもよい。
また、同図1に示したように、架橋部53とバンパービーム11との間には隙間SMが設けられるので、バンパービーム11が変位する空間を確保できると共に、架橋部53の変形をバンパービーム11が妨げる事態を回避し易くなる。
続いて、ビーム取付体31について説明する。
図3に示すように、ビーム取付体31は、左右に延びる筒状に形成され、例えば、アルミニウム合金等の金属材を押出成形することによって形成されている。ビーム取付体31の幅は、例えば、バンパービーム11の幅の25%以上、かつ、35%以下に設定される。
ビーム取付体31は、車体後方を向く正面壁33と、正面壁33の下縁から前方に延びる第1底板34と、第1底板34の前縁から上方に延びる底側縦壁35と、底側縦壁35の上下中間部から前方に延びる第2底板36と、第2底板36の前縁から斜め後方に延びて正面壁33の上縁につながる傾斜壁37とを有している。更に、ビーム取付体31の内部には、正面壁33の上下中間部から前方斜め下方に延びて底側縦壁35の上縁につながる荷重伝達壁38と、荷重伝達壁38の前縁から後方水平に延びて傾斜壁37につながる荷重吸収壁39とを有している。
ビーム取付体31の第1底板34及び底側縦壁35は、バンパービーム11の斜め上方に設けられた凹み部を構成する後側上壁15、及び縦壁16にそれぞれ当接する。また、ビーム取付体31の第2底板36は、バンパービーム11の縦壁68の上縁から後方に延在する前側上壁17に当接する。
また、正面壁33、第1底板34、及び底側縦壁35によって閉断面の第1中空部31Cが形成され、荷重吸収壁39、底側縦壁35、荷重伝達壁38、第2底板36、及び傾斜壁37によって閉断面の第2中空部31Dが形成されている。また、正面壁33の上縁と傾斜壁37の上縁との境界部分は、下方に凹む凹状上壁31Kに形成されている。
このビーム取付体31によって、車体後方の物体からの荷重を受ける面が増大するので、物体がバンパービーム11の上方に乗り上がる事態を防止できる。また、図3に示すように、ビーム取付体31の下部には、閉断面の第1中空部31C及び第2中空部31Dが形成されるので、車体後方からの荷重によってビーム取付体31が変形する事態を抑制できる。
仮に、上記荷重によって、正面壁33が前方に押し出されると、荷重伝達壁38を介して、底側縦壁35に荷重が伝達される。この場合、底側縦壁35の上端に略前方に向く荷重が加わり、底側縦壁35は下縁を軸線として前方に回転し、第2中空部31Dが潰れるように、荷重吸収壁39、第1底板34及び傾斜壁37が変形し、車体後方からの荷重を緩和、又は吸収できる。
また、正面壁33に荷重が加わると、正面壁33の上縁と傾斜壁37の上縁との間の凹状上壁31Kが変形し、正面壁33の上部が変形し易くなる。したがって、正面壁33の上部の変形によって、荷重吸収壁39が前方に押し出され易くなる。つまり、凹状上壁31Kによって、正面壁33に加わる荷重が荷重吸収壁39に伝わり易くなり、荷重吸収壁39、第1底板34及び傾斜壁37が変形し、車体後方からの荷重を緩和、又は吸収できる。
以上説明したように、本実施形態の車体構造1は、左右方向に延在するバンパービーム11と、バンパービーム11の両端11Xを支持するフレーム部材として機能する左右のサイドメンバ23を備え、バンパービーム11には、両端11Xを連結して両端11X間の伸びを抑制する連結部材51が設けられている。これにより、オフセット衝突等に、連結部材51によって、バンパービーム11の延在方向である左右方向に沿った変位を抑制でき、左右のサイドメンバ23へ均等に荷重を伝達し易くなり、かつ、バンパービーム11の過大な変形も抑えることができる、といった効果が得られる。また、バンパービーム11と連結部材51とを1つの部品として扱うことが可能な簡易な構成となり、車体フレーム21への取り付け作業を簡易化し、かつ、部品点数及び重量の増大を回避し易くなる、といった効果も得られる。
また、連結部材51は、バンパービーム11の両端11Xとサイドメンバ23との間に配置されているので、バンパービーム11とサイドメンバ23との間に空くスペースを利用して連結部材51を配置できる。これにより、連結部材51専用のスペースを別途設ける必要がない。
また、連結部材51の架橋部53の一部が、バンパービーム11側、又は車体フレーム21側にオフセットしているので、連結部材51がバンパービーム11の両端11X間の伸びを抑制する効果の発生タイミングを遅らせることができる。
また、連結部材51の架橋部53が、バンパービーム11との間に隙間SMを空けて配置されるので、バンパービーム11が架橋部53側に変位する空間を確保できると共に、架橋部53の変形をバンパービーム11が妨げる事態を回避し易くなる。本実施形態では、隙間SMを十分に空けつつ、架橋部53の一部をバンパービーム11側にオフセットさせており、バンパービーム11が架橋部53側に変位する空間を確保等しながら、後部荷室空間の確保、又はスペアタイヤのスペースの確保に有利である。
なお、本実施形態では架橋部53の全体をバンパービーム11との間に隙間SMを空けて配置する場合を説明したが、これに限定されず、上記した各種の効果が得られる範囲で、架橋部53の一部をバンパービーム11に接触させてもよい。
また、連結部材51は、バンパービーム11の両端11Xにそれぞれ固定される複数の固定部52と、これら固定部52間を架橋する架橋部53とを有し、バンパービーム11の長手方向(バンパービーム11の延在方向に相当)に直交する方向において、各固定部52の長さ(上下長L2)は、バンパービーム11及び架橋部53よりも長く形成されている。これにより、各固定部52にバンパービーム11の接合エリアを容易に確保できると共に、各固定部52を車体フレーム21(サイドメンバ23)に取り付け易くなる。
なお、バンパービーム11と車体フレーム21との間の空きスペースが広い場合、固定部52と車体フレーム21(サイドメンバ23)との連結構造、又は、連結部材51に要求される性能等に応じて、連結部材51の各部の長さ、及び形状は適宜に変更してもよい。
また、本実施形態では、左右の固定部52と架橋部53とが連結される部分を、左右中心C1に向かって上下長が徐々に狭くなり、架橋部53と同じ上下長L3まで狭くしているが、この形状に限定しなくてもよい。
また、架橋部53は、固定部52よりも小さい断面積で固定部52間を架橋するので、固定部52間の部分をコンパクト化でき、これによっても、バンパービーム11と車体フレーム21との間の限られたスペースに架橋部53を配置し易くなる。なお、架橋部53を固定部52よりも小さい断面積に構成する場合に限定されず、要求される性能等に応じて適宜に変更してもよい。例えば、架橋部53を固定部52と等価な断面積にしてもよい。
また、車体フレーム21は、バンパービーム11の延在方向である左右方向に間隔を空けて前記延在方向に直交する前後方向に延在するサイドメンバ23を有し、バンパービーム11は、連結部材51を介して各サイドメンバ23に固定されるので、バンパービーム11側にサイドメンバ23に固定するための構造が不要である。しかも、外部からバンパービーム11に荷重が作用した場合に、連結部材51を介して、その荷重を各サイドメンバ23に均等に伝達し易くなる。
上述の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、図1〜図3等に示した車体構造1に本発明を適用する場合を説明したが、車体構造1の各部の形状を適宜に変更してもよい。例えば、バンパービーム11の両端11X以外の複数の箇所を、サイドメンバ23を含む車体フレーム21に支持するようにし、前記複数の箇所を連結して前記箇所間の伸びを抑制する連結部材51を一体に設けるようにしてもよい。
また、本発明を、自動車の車体2の後部に設けられるバンパー構造に適用する場合を説明したが、車体2の前部に設けられるバンパー構造に適用してもよい。また、左右方向に延在するバンパービームに代えて、前後方向に延在するドアービーム等に連結部材51を設けるようにしてもよい。つまり、本発明は、任意の所定方向に延在し、車体フレームに複数の箇所で支持されるビーム部材に対し、これら複数の箇所を連結して前記箇所間の伸びを抑制する連結部材を設けるようにすればよい。この場合の車体フレームについても、左右のサイドメンバを有する構成に限定されるものではない。
さらに、本発明は、自動車の車体構造に限定されず、公知の様々な車両の車体構造に適用してもよい。
1 車体構造
2 車体
11 バンパービーム(ビーム部材)
11X 両端
12 中間部
13 外縁部
21 車体フレーム(フレーム部材)
22 フロアパネル
23 サイドメンバ
23A フランジ
31 ビーム取付体
51 連結部材
52 固定部
53 架橋部
54 貫通孔
60 物体
C1 車体の左右中心

Claims (6)

  1. 所定方向に延在するビーム部材と、前記ビーム部材の複数の箇所を支持するフレーム部材とを備える車体構造において、
    前記ビーム部材には、前記複数の箇所を連結して前記箇所間の伸びを抑制する連結部材が設けられていることを特徴とする車体構造。
  2. 前記連結部材は、前記ビーム部材の前記箇所と前記フレーム部材との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記連結部材における前記複数の箇所間の一部は、前記ビーム部材側、又は前記フレーム部材側にオフセットしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車体構造。
  4. 前記連結部材における前記複数の箇所間は、前記ビーム部材との間に隙間を空けて配置され、前記一部は、前記ビーム部材側にオフセットしていることを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
  5. 前記連結部材は、前記複数の箇所にそれぞれ固定される複数の固定部と、前記固定部間を架橋する架橋部とを有し、
    前記所定方向に直交する方向において、各固定部の長さは、前記ビーム部材及び前記架橋部よりも長いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車体構造。
  6. 前記フレーム部材は、前記所定方向に間隔を空けて前記所定方向に直交する方向に延在するサイドメンバを有し、
    前記ビーム部材は、前記連結部材を介して前記サイドメンバに固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車体構造。
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