JP2020163559A - ワイヤ電極送出装置及びワイヤ電極送出方法 - Google Patents

ワイヤ電極送出装置及びワイヤ電極送出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワイヤ電極を、本来の経路からそれずに、本来の経路に沿って送ることに適したワイヤ電極送出装置等を提供する。【解決手段】 転換部9は、送入口21から送出口25に加工液を用いてワイヤ電極を送る。ローラ23は、ワイヤ電極の送出方向を転換する。噴出部27は、ローラ23の接触面の接線方向に、送出口25に向けて加工液を噴出することにより、加工液の流れを生じる。他方、ローラ23の接触面に沿って、送出口25側から送入口21側に向けた加工液の分岐流路が存在する。吸入部29は、この分岐流路に対して、加工液の圧力に応じて空気を吸気して供給する。【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤ電極送出装置及びワイヤ電極送出方法に関し、特に、ワイヤ電極を送るワイヤ電極送出装置等に関する。
ワイヤ放電加工機においてワイヤ電極を送るときに、例えば、ワイヤ電極の送出方向を転換するためのローラにワイヤ電極が巻きつくことなどがある。特許文献1には、流体供給に伴ってローラが回転した後に、この回転を抑制してローラを減速又は停止することにより、ローラにおけるワイヤ電極の巻きつきを防止することが記載されている。
特許第5062384号公報
しかしながら、ワイヤ電極が本来の経路からそれてしまうために、ワイヤ電極がローラに巻きつくこととなる。発明者らの実験によれば、特許文献1記載の技術にあるようにローラを回転させた後に回転を抑制しても、ローラにワイヤ電極が巻きつく場合があった。ローラの回転を制御することによっては、ワイヤ電極が、その本来の経路からそれることを十分に防止できなかった。
よって、本発明は、送入口から送出口に至る経路でワイヤ電極を送るときに、本来の経路からそれずに、本来の経路で送ることに適したワイヤ電極送出装置等を提供することを目的とする。
本願発明の第1の観点は、送入口から送出口に第1流体を用いてワイヤ電極を送るワイヤ電極送出装置であって、第2流体を供給する流体供給部を備え、前記流体供給部は、前記送入口から前記送出口に至る前記ワイヤ電極の経路から分岐する分岐流路に存在する前記第1流体に対して前記第2流体を供給する。
本願発明の第2の観点は、第1の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記流体供給部は、前記分岐流路における前記第1流体の移動を減少させ、又は、移動しない状態にする。
本願発明の第3の観点は、第1又は第2の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記ワイヤ電極の経路において前記ワイヤ電極の送出方向を転換するためのローラを備え、前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路にない前記ローラの接触面に沿った流路である。
本願発明の第4の観点は、第1から第3のいずれかの観点のワイヤ電極送出装置であって、前記ワイヤ電極の経路において前記送出口に向けて前記第1流体を噴出する噴出部を備え、前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路において前記噴出部と前記送出口との間に位置する個所から分岐する。
本願発明の第5の観点は、第1から第4の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記流体供給部は、前記分岐流路に存在する前記第1流体の圧力に応じて前記第2流体を供給する。
本願発明の第6の観点は、第5の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記流体供給部は、一方向弁であって、前記第2流体の圧力と前記第1流体の圧力との差により前記第2流体を供給する。
本願発明の第7の観点は、第6の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記ワイヤ電極の経路の一部又は全部に対して前記第1流体を噴出する噴出部を備え、前記分岐流路における前記第1流体の圧力は、当該ワイヤ電極送出装置に前記第1流体が満たされた状態で前記噴出部が前記第1流体を前記送出口に向けて噴出することにより生じたものである。
本願発明の第8の観点は、第1の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記第1流体は液体であり、前記第2流体は気体である。
本願発明の第9の観点は、送入口から送出口に第1流体を用いてワイヤ電極を送るワイヤ電極送出装置におけるワイヤ電極送出方法であって、前記ワイヤ電極送出装置は、第2流体を供給する流体供給部を備え、前記流体供給部が、前記送入口から前記送出口に至る前記ワイヤ電極の経路から分岐する分岐流路に存在する前記第1流体に対して前記第2流体を供給するステップを含む。
本願発明の第10の観点は、第9の観点のワイヤ電極送出方法であって、前記流体供給部は、前記分岐流路における前記第1流体の移動を減少させ、又は、移動しない状態にする。
本願発明の第11の観点は、第9又は第10の観点のワイヤ電極送出方法であって、前記ワイヤ電極送出装置は、前記ワイヤ電極の経路において前記ワイヤ電極の送出方向を転換するためのローラを備え、前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路にない前記ローラの接触面に沿った流路である。
本願発明の第12の観点は、第9から第11のいずれかの観点のワイヤ電極送出方法であって、前記ワイヤ電極送出装置は、前記ワイヤ電極の経路において前記送出口に向けて前記第1流体を噴出する噴出部を備え、前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路において前記噴出部と前記送出口との間に位置する個所から分岐する。
本願発明の第13の観点は、第9から第12のいずれかの観点のワイヤ電極送出装置であって、前記流体供給部は、前記分岐流路に存在する前記第1流体の圧力に応じて前記第2流体を供給する。
本願発明の第14の観点は、第13の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記流体供給部は、一方向弁であって、前記第2流体の圧力と前記第1流体の圧力との差により前記第2流体を供給する。
本願発明の第15の観点は、第14の観点のワイヤ電極送出装置であって、前記ワイヤ電極送出装置は、前記ワイヤ電極の経路の一部又は全部に対して前記第1流体を噴出する噴出部を備え、前記分岐流路における前記第1流体の圧力は、当該ワイヤ電極送出装置に前記第1流体が満たされた状態で前記噴出部が前記第1流体を噴出することにより生じたものである。
本願発明の第16の観点は、第9から第15のいずれかの観点のワイヤ電極送出装置であって、前記第1流体は液体であり、前記第2流体は気体である。
なお、本願発明を、送入口から送出口に第1流体を用いてワイヤ電極を送るワイヤ電極送出装置であって、前記ワイヤ電極の送出方向を転換するローラと、第2流体を供給する流体供給部を備え、前記流体供給部は、前記ワイヤ電極の経路から分岐する前記第1流体の分岐流路に対して、前記第1流体の圧力に応じて第2流体を供給するものとして捉えてもよい。
本願発明の各観点によれば、流体供給部が分岐流路に対して第2流体を供給することにより、ワイヤ電極を、その経路に沿って送ることができる。
(a)本願発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機1の構成の一例を示す図と、(b)転換部9の構成の一例を示す図と、(c)動作の一例を示すフロー図である。 従来の転換部81の動作の一例を説明するための図である。 図1の転換部9の動作の一例を説明するための図である。 図1の転換部9の具体的な一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、(a)本願発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の構成の一例を示す図と、(b)転換部9の構成の一例を示す図と、(c)動作の一例を示すフロー図である。
図1(a)を参照して、ワイヤ放電加工機1は、上ヘッド部3と、加工槽5と、下ヘッド部7と、転換部9(本願請求項の「ワイヤ電極送出装置」の一例)と、ガイドパイプ11と、回収部13を備える。
ワイヤ放電加工機1では、上ヘッド部3と下ヘッド部7は移動しない。ワイヤ放電加工機1は、加工物15を移動させて、ワイヤ電極17を用いて加工物15を放電加工する。
ワイヤ電極17は、図示を省略するワイヤボビンから、各種ローラ等を経由して上ヘッド部3の上に引き出され、アニール処理が行われて上ヘッド部3に至る。ワイヤ電極17は、上ヘッド部3から下方に送られて下ヘッド部7に至り、さらに下方に送られる。転換部9は、ワイヤ電極の移動方向(送出方向)を、下向きから右向きに転換する。ワイヤ電極17は、ガイドパイプ11を通って回収部13にて回収される。
図1(b)は、転換部9の構成の一例を示す図である。転換部9は、送入口21(本願請求項の「送入口」の一例)と、ローラ23(本願請求項の「ローラ」の一例)と、送出口25(本願請求項の「送出口」の一例)と、噴出部27(本願請求項の「噴出部」の一例)と、吸入部29(本願請求項の「流体供給部」の一例)を備える。後に、図3を参照して、転換部9の具体的な動作の一例を説明する。
図1(c)を参照して、図1(a)のワイヤ放電加工機1の動作の一例を説明する。まず、加工槽5に加工液を注入して、下ヘッド部7及び転換部9を加工液(本願請求項の「第1流体」の一例)で満たす(ステップST1)。転換部9は、加工槽5の外にあるため、送入口21から送出口25まで加工液が漏れない構造である。
噴出部27は、ローラ23の接線方向に、送出口25に向けて加工液の噴出を開始する(ステップST2)。ローラ23は、反時計回りに回転する。転換部9を満たす加工液には、様々な圧力が生じる。
吸入部29は、加工液の圧力に応じて、空気(本願請求項の「第2流体」の一例)をローラ23の接触面とケースとの隙間に供給する(ステップST3)。ここで、接触面は、ローラ23とワイヤ電極が接触する面である。ケースは、少なくとも、ローラ23の接触面のうち、ワイヤ電極の経路にない部分の一部又は全部を覆う。
転換部9は、ワイヤ電極17を、送入口21から下降させ、ローラ23により向きを下向きから右向きに転換して、送出口25に送る(ステップST4)。
図2を参照して、従来の転換部81の動作の一例を説明する。図2(a)を参照して、転換部81は、送入口83と、ローラ85と、送出口87と、噴出部89を備える。
図2(b)を参照して、転換部81において、噴出部89は、ローラ85の接線方向に、送出口87に向けて加工液を噴出する。ローラ85は、反時計回りに回転する。送入口83の下方を、負圧部91という。ローラ85の下方を、高圧部93という。
図2(c)にあるように、噴出部89から噴出された加工液には、2つの流路が存在する。一つは、噴出部89から送出口87へ加工液が移動する流路である。もう一つは、この流路から分岐して、加工液が、ローラ85の接触面に沿って反時計回りに、高圧部93から負圧部91へ移動する流路である。高圧部93は、噴出部89から噴出された加工液の流路が分岐する箇所である。
図2(d)を参照して、送入口83から送入されたワイヤ電極は、負圧部91により下方に送られる。そして、第1箇所95においてローラ85の接触面に接し、ローラ85の回転や噴出部89による加工液の流れなどに従って、右向きに移動方向が転換される。
図2(e)にあるように、ワイヤ電極の理想的な送りは、第2箇所97でローラ85から離れ、噴出部89から送出口87への加工液の流れに従って送出口87に至ることである。しかしながら、実際には、加工液の流れには、この理想的な流路から分岐して、ローラ85の接触面に沿って反時計回りに回転し、負圧部91に戻る流れが存在する。この流れによって、ワイヤ電極はローラ85に巻きつく可能性がある。特許文献1記載の技術は、ローラ85が回転することに起因するワイヤ電極の巻きつきを防止することのみに着目するものであって、加工液の流れに起因するワイヤ電極の巻きつきに着目するものではない。加工液の流れによる巻きつきは、特許文献1記載のようにローラ85の回転を抑制することでは十分に防ぐことはできない。そのため、発明者らの実験では、依然として、ローラ85においてワイヤ電極の巻きつきが生じたと考えられる。
図3を参照して、図1の転換部9の動作の一例を説明する。なお、以下の説明において、転換部9における圧力は一例であり、ローラ23の回転などの他の要因に起因する圧力であってもよい。
図3(a)を参照して、転換部9は、加工液で満たされている(図1(c)のステップST1参照)。噴出部27は、ローラ23の接線方向に、送出口25に向けて加工液を噴出する(図1(c)のステップST2参照)。ローラ23は、反時計回りに回転する。送入口21の下方を、負圧部31という。ローラ23の下方を、高圧部35という。
図3(b)にあるように、噴出部27から噴出された加工液には、2つの流路が存在する。一つは、噴出部27から送出口25へ加工液が移動する流路である。もう一つは、この流路から分岐して、加工液が、ローラ23の接触面に沿って反時計回りに、高圧部35から負圧部31へ移動する流路である(本願請求項の「分岐流路」の一例である。以下の説明において「分岐流路」ともいう。)。高圧部35は、噴出部27から噴出された加工液の流路が分岐する箇所である。
図3において、分岐流路の一例は、ワイヤ電極の経路でないローラ23の接触面と、この接触面の一部又は全部を覆うケースとの間の隙間である。ワイヤ電極の経路でないローラ23の接触面の一例は、第2箇所39(本願請求項の「ワイヤ電極の経路において送出口側に位置する場所」の一例)から反時計回りに第1箇所37(本願請求項の「ワイヤ電極の経路において送入口側に位置する場所」の一例)に至る接触面である。
吸入部29は、一方向弁(チャック弁)であり、装置外から装置内に、一方向に気体を送るものである。吸入部29は、空気の大気圧と、分岐流路における加工液の圧力との差を利用して空気を自然吸気し、分岐流路に空気を供給する(図1(c)のステップST3参照)。吸入部29は、この分岐流路に空気を供給することにより、分岐流路における加工液の流れを抑制(減少)し、可能であれば阻止する。
図3(c)を参照して、送入口21から挿入されたワイヤ電極は、負圧部31により下方に送られ、ローラ23の左側の第1箇所37においてローラ23の接触面に接し、ローラ23の回転などに従って、右向きに移動方向(送出方向)が転換される(図1(c)のステップST4参照)。
転換部9では、吸入部29により分岐流路における加工液の流れが抑制されている。そのため、図3(d)にあるように、ワイヤ電極は、噴出部27から送出口25への加工液の流れに従って、ローラ23の下側の第2箇所39でローラ23から離れて送出口25に送られる。送入口21から送出口25に至るワイヤ電極の移動経路が、本願請求項の「ワイヤ電極の経路」の一例である。
なお、本願発明において、流体供給部が供給する第2流体は、液体であってもよい。この液体は、加工液であっても、加工液とは異なる液体であってもよい。同様に、第1流体は、加工液であっても、他の液体や気体であってもよい。また、流体供給部は、第2流体に所定の圧力(例えば、分岐流路における加工液の圧力よりも高い圧力)を加えて、第2流体の圧力が高く、分岐流路における第1流体の圧力が低い状態を利用して、第2流体の供給を行うものであってもよい。また、流体供給部は、分岐流路における第1流体の圧力を測定したり演算したりして、測定値や演算値などに対応した量の第2流体を供給するものであってもよい。
図4及び図5を参照して、具体的なワイヤ放電加工機の一例を説明する。図4(a)は、ワイヤ放電加工機の外観を示す。下ヘッド部の下に、転換部51(本願請求項の「ワイヤ電極送出装置」の一例)を備える。
転換部51は、ローラ61(本願請求項の「ローラ」の一例)と、送入口53(本願請求項の「送入口」の一例)と、噴出口57と、送出口55(本願請求項の「送出口」の一例)と、吸入部59(本願請求項の「流体供給部」の一例)と、ケース部63を備える。噴出口57には、噴出部(本願請求項の「噴出部」の一例)が噴出した加工液が入る。ケース部63は、少なくとも、ローラ61の上側を覆う(図4(f)参照)。
図4(b)は、転換部51の斜視図である。図4(b)では、転換部51の上部に送入口53があり、正面に噴出口57があり、側面に吸入部59がある。
図4(c)は、断面A−Aの位置を示す。図4(d)は、断面A−Aでの断面図を示す。転換部9は、加工液で満たされている。噴出部から噴出された加工液は、噴出口57から転換部51に入る。噴出口57から入った加工液は、ローラ61の接線方向に、送出口55に向けて移動する。
図4(e)は、断面B−Bの位置を示す。図4(f)は、断面B−Bでの断面図を示す。吸入部59から吸気された空気は、ローラ61の上部の溝と、ケース部63との間の隙間67に供給される。すなわち、図4(f)において、吸入部59は、ローラ61の左側上部に位置する。吸入部59は、加工液の圧力を利用して、空気を装置外から装置内に吸気する。吸気された空気は、ローラ61の回転機構69の空間を利用して右側に移動し、回転機構69を超えるとローラ61の上部へと移動して、ローラ61の接触面の溝とケース部63との間の隙間67に至る。隙間67の位置は、転換部51における分岐流路に存在する。
発明者らは、細線ワイヤ電極(φ0.05以下)による自動結線を実験した。加工槽に加工液(油)がない場合、上下ガイド部では自動結線率が低下する傾向があったものの、転換部(方向転換ローラ部)(下部ローラ)(図2のローラ85参照)での巻きつきは生じなかった。加工槽に加工液がある場合、上下ガイド部での自動結線は成功したが、転換部では、回転制御(停止など)の動作(特許文献1参照)を行っても自動結線率が低かった。本願発明にあるように噴出箇所とは異なる箇所から空気を自然吸気する構造にすることにより、加工槽に加工液がある場合でも、転換部での絡み(巻きつき)は生じなかった。
1 ワイヤ放電加工機、3 上ヘッド部、5 加工槽、7 下ヘッド部、9 転換部、11 ガイドパイプ、13 回収部、15 加工物、17 ワイヤ電極、21 送入口、23 ローラ、25 送出口、27 噴出部、29 吸入部、31 負圧部、35 高圧部、37 第1箇所、39 第2箇所、51 転換部、53 送入口、55 送出口、57 噴出口、59 吸入部、61 ローラ、63 ケース部、67 隙間、69 回転機構、81 転換部、83 送入口、85 ローラ、87 送出口、89 噴出部、91 負圧部、93 高圧部、95 第1箇所、97 第2箇所、

Claims (16)

  1. 送入口から送出口に第1流体を用いてワイヤ電極を送るワイヤ電極送出装置であって、
    第2流体を供給する流体供給部を備え、
    前記流体供給部は、前記送入口から前記送出口に至る前記ワイヤ電極の経路から分岐する分岐流路に存在する前記第1流体に対して前記第2流体を供給する、ワイヤ電極送出装置。
  2. 前記流体供給部は、前記分岐流路における前記第1流体の移動を減少させ、又は、移動しない状態にする、請求項1記載のワイヤ電極送出装置。
  3. 前記ワイヤ電極の経路において前記ワイヤ電極の送出方向を転換するためのローラを備え、
    前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路にない前記ローラの接触面に沿った流路である、請求項1記載のワイヤ電極送出装置。
  4. 前記ワイヤ電極の経路において前記送出口に向けて前記第1流体を噴出する噴出部を備え、
    前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路において前記噴出部と前記送出口との間に位置する個所から分岐する、請求項1記載のワイヤ電極送出装置。
  5. 前記流体供給部は、前記分岐流路に存在する前記第1流体の圧力に応じて前記第2流体を供給する、請求項1記載のワイヤ電極送出装置。
  6. 前記流体供給部は、一方向弁であって、前記第2流体の圧力と前記第1流体の圧力との差により前記第2流体を供給する、請求項5記載のワイヤ電極送出装置。
  7. 前記ワイヤ電極の経路の一部又は全部に対して前記第1流体を噴出する噴出部を備え、
    前記分岐流路における前記第1流体の圧力は、当該ワイヤ電極送出装置に前記第1流体が満たされた状態で前記噴出部が前記第1流体を前記送出口に向けて噴出することにより生じたものである、請求項6記載のワイヤ電極送出装置。
  8. 前記第1流体は液体であり、
    前記第2流体は気体である、請求項1記載のワイヤ電極送出装置。
  9. 送入口から送出口に第1流体を用いてワイヤ電極を送るワイヤ電極送出装置におけるワイヤ電極送出方法であって、
    前記ワイヤ電極送出装置は、第2流体を供給する流体供給部を備え、
    前記流体供給部が、前記送入口から前記送出口に至る前記ワイヤ電極の経路から分岐する分岐流路に存在する前記第1流体に対して前記第2流体を供給するステップを含むワイヤ電極送出方法。
  10. 前記流体供給部は、前記分岐流路における前記第1流体の移動を減少させ、又は、移動しない状態にする、請求項9記載のワイヤ電極送出方法。
  11. 前記ワイヤ電極送出装置は、前記ワイヤ電極の経路において前記ワイヤ電極の送出方向を転換するためのローラを備え、
    前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路にない前記ローラの接触面に沿った流路である、請求項9記載のワイヤ電極送出方法。
  12. 前記ワイヤ電極送出装置は、前記ワイヤ電極の経路において前記送出口に向けて前記第1流体を噴出する噴出部を備え、
    前記分岐流路は、前記ワイヤ電極の経路において前記噴出部と前記送出口との間に位置する個所から分岐する、請求項9記載のワイヤ電極送出方法。
  13. 前記流体供給部は、前記分岐流路に存在する前記第1流体の圧力に応じて前記第2流体を供給する、請求項9記載のワイヤ電極送出装置。
  14. 前記流体供給部は、一方向弁であって、前記第2流体の圧力と前記第1流体の圧力との差により前記第2流体を供給する、請求項13記載のワイヤ電極送出装置。
  15. 前記ワイヤ電極送出装置は、前記ワイヤ電極の経路の一部又は全部に対して前記第1流体を噴出する噴出部を備え、
    前記分岐流路における前記第1流体の圧力は、当該ワイヤ電極送出装置に前記第1流体が満たされた状態で前記噴出部が前記第1流体を噴出することにより生じたものである、請求項14記載のワイヤ電極送出装置。
  16. 前記第1流体は液体であり、
    前記第2流体は気体である、請求項9記載のワイヤ電極送出装置。
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