JP2020162209A - コイル挿入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルエンドの長さを従来よりも短くすることができるコイル挿入装置を提供する。【解決手段】コイル挿入装置1は、ステータコア102の径方向内側に周方向に並んで位置し且つステータコア102の軸方向に延びる、複数のブレード10と、複数のブレード10のうち周方向に隣り合うブレード10の間に位置するコイル103を軸方向所定位置まで軸方向に移動させるストリッパ21と、前記軸方向所定位置に位置付けられたコイル103を、スロット102aに対して径方向に移動させてスロット102a内に収納するプッシャ23と、コイル103が前記軸方向所定位置まで移動した際にプッシャ23を軸方向に保持し、且つ、プッシャ23と一緒に径方向に移動可能なクランパ60と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、コイル挿入装置に関する。
モータの固定子コアのスロット内にコイルを挿入するコイル挿入装置が知られている。このようなコイル挿入装置として、例えば特許文献1には、可動ブレードにコイルを保持させ、このコイルをストリッパにより押圧してスロット内に挿入する構成が開示されている。
前記特許文献1に開示されている構成では、前記可動ブレードを、コイルがステータコアの端面から突出した状態から挿入完了するまでの所定の位置まで挿入されるまで、ストリッパとともに前進させる。これにより、コイルを、スロット内に軸方向に挿入することができる。
特開2000−125521号公報
ところで、上述の特許文献1に開示されている構成のように、ブレードに保持されたコイルを、ストリッパによって、ステータコアのスロット内に軸方向に挿入する場合、前記コイルを、スロット内に挿入される位置まで、前記ストリッパによって軸方向に移動させる必要がある。そのため、前記コイルのコイルエンドを、前記ストリッパを用いない構成に比べて長くする必要がある。したがって、上述のように、ストリッパを用いてコイルをスロット内に軸方向に挿入する場合には、コイルエンドが長くなるため、ステータの軸方向長さが大きくなる。
近年、軸方向にコンパクトな構成を有するステータを実現するために、コイルエンドの長さをできる限り短くすることが要求されている。そのため、従来よりも短いコイルエンドを有するコイルを、スロット内に挿入可能なコイル挿入装置が望まれている。
本発明の目的は、コイルエンドの長さを従来よりも短くすることができるコイル挿入装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係るコイル挿入装置は、ステータコアの複数のスロット内にコイルを挿入するコイル挿入装置である。このコイル挿入装置は、前記ステータコアの径方向内側に周方向に並んで位置し且つ前記ステータコアの軸方向に延びる、複数のブレードと、前記複数のブレードのうち周方向に隣り合うブレードの間に位置する前記コイルを軸方向所定位置まで前記軸方向に移動させる軸方向移動部と、前記軸方向所定位置に位置付けられた前記コイルを、前記スロットに対して径方向に移動させて前記スロット内に収納する径方向移動部と、前記コイルが前記軸方向所定位置まで移動した際に前記径方向移動部を前記軸方向に保持し、且つ、前記径方向移動部と一緒に前記径方向に移動可能な保持部と、を備える。
本発明の一実施形態に係るコイル挿入装置によれば、コイルエンドの長さを従来よりも短くすることができるコイル挿入装置を提供できる。
図1は、実施形態に係るコイル挿入装置を含むコイル巻線装置の概略構成を示す図である。 図2は、モータの概略構成を示す断面図である。 図3は、ステータコアの概略構成を示す斜視図である。 図4は、クランパによって、コイル挿入装置のプッシャを軸方向に保持する様子を模式的に示す図である。 図5は、移動ピンを軸方向に移動させることによって、プッシャを径方向に移動させる様子を模式的に示す図である。 図6は、図1の状態を模式的に示す説明図である。 図7は、図5に示す状態を模式的に示す図である。 図8は、プッシャによってコイルをスロット内に挿入した状態を模式的に示す説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
なお、以下の説明では、回転子の中心軸と平行な方向を「軸方向」、中心軸に直交する方向を「径方向」、中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、径方向において、対象とする構成に対して中心軸側を「径方向内側」、対象とする構成に対して中心軸とは反対側を「径方向外側」と、それぞれ称する。ただし、方向の定義により、本発明に係るモータの使用時の向きを限定する意図はない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
(コイル巻線装置の構成)
図1に、本発明の実施形態に係るコイル挿入装置1を有するコイル巻線装置Xの概略構成を示す。コイル巻線装置Xは、モータ100のステータコア102にコイル103を巻線するための装置である。
まず、モータ100の構成を簡単に説明する。図2は、モータ100の概略構成を示す断面図である。図3は、モータ100のステータコア102の概略構成を示す斜視図である。
モータ100は、ステータ101と、ロータ110とを有する。ステータ101は、円筒状である。ロータ110は、円柱状である。ロータ110は、ステータ101の径方向内側で、中心軸Pを中心として回転可能である。ステータ101は、ステータコア102と、ステータコア102の複数のスロット102a内に挿入されるコイル103とを有する。スロット102aは、ステータコア102の周方向に隣り合うティース102bの間に位置する。ロータ110の構成は、従来と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、モータ100は、円筒状のステータ101内に、ロータ110が中心軸Pを中心として回転可能に配置された、いわゆるインナーロータ型のモータである。
図1に示すように、コイル巻線装置Xは、コイル挿入装置1と、ステータコア移動装置2と、ウェッジ挿入装置3とを有する。
コイル挿入装置1は、モータ100のステータ101のスロット102a内にコイル103を挿入する装置である。ステータコア移動装置2は、スロット102a内にコイル103が挿入されたステータコア102を、軸方向に移動させる装置である。ウェッジ挿入装置3は、ステータコア移動装置2によって軸方向に移動したステータコア102のスロット102a内にウェッジ104を挿入する装置である。
コイル挿入装置1は、コイル103を、ステータコア102のスロット102a内に、挿入する。詳しくは、コイル挿入装置1は、複数のブレード10と、コイル挿入部20と、複数のブレード保持部材50とを有する。コイル挿入装置1は、複数のブレード10に引っ掛けられた状態でステータ101の径方向内側に位置するコイル103を、コイル挿入部20によってステータコア102のスロット102a内に挿入する。
ブレード10は、軸方向に長い板状の部材である。複数のブレード10は、周方向に所定の間隔で並んで位置する。周方向に隣り合うブレード10の間には、軸方向の一端側に、コイル103を径方向に移動させる搬送路が位置する。コイル103をステータコア102のスロット102a内に挿入する際に、ブレード10の軸方向一端側には、一部が搬送路内に位置するコイル103が引っ掛けられている。
なお、本実施形態において、軸方向一端側とは、コイル巻線装置Xにおいて後述のストリッパ21が位置する側であり、軸方向他端側とは、コイル巻線装置Xにおいて後述のピン移動部25が位置する側である。図1では、軸方向一端側は、紙面上側であり、軸方向他端側は、紙面下側である。
図1に示すように、コイル挿入部20は、ストリッパ21と、ガイド部22と、プッシャ23と、移動ピン24と、ピン移動部25とを有する。
ガイド部22は、移動ピン24の軸方向の一端に位置する。ガイド部22は、後述の移動ピン24と一緒に軸方向に移動する。ガイド部22は、コイル挿入部20がステータコア102の径方向内側で軸方向に移動する際に、ステータコア102のスロット102a内を移動する複数のガイド突出部22aを有する。これにより、ガイド部22は、コイル挿入部20がステータコア102の径方向内側で軸方向に移動する際に、コイル挿入部20のガイドとして機能する。
ストリッパ21は、移動ピン24の軸方向においてガイド部22よりも軸方向他端側に位置する。ストリッパ21及びガイド部22は、移動ピン24に対して軸方向に並んで固定されている。ストリッパ21も、移動ピン24と一緒に軸方向に移動する。よって、ストリッパ21が、軸方向移動部として機能する。
ストリッパ21は、コイル挿入部20がステータコア102の径方向内側で軸方向に移動する際に、周方向に隣り合うブレード10の間を移動する複数のストリッパ突出部21aを有する。ストリッパ突出部21aは、コイル挿入部20がステータコア102の径方向内側で軸方向一端側に向かって移動する際に、周方向に隣り合うブレード10の間を移動することにより、ブレード10に引っ掛けられたコイル103を、軸方向一端側に移動させる。コイル103は、ストリッパ21によって、軸方向一端側に向かって、軸方向所定位置まで移動する。
前記軸方向所定位置は、軸方向において、後述するプッシャ23によってコイル103を径方向に移動させてスロット102a内に挿入可能な位置である。具体的には、前記軸方向所定位置は、図4、図5、図7及び図8に示すコイル103の軸方向の位置である。
ストリッパ21は、軸方向の他端側に向かって突出するプッシャ保持部21bを有する。プッシャ保持部21bは、後述するプッシャ23の凹部23bに係合することにより、プッシャ23を保持する。なお、ストリッパ21は、プッシャ保持部21bを有していなくてもよい。
移動ピン24は、軸方向の一端側に向かうほど径が細いテーパ軸である。すなわち、移動ピン24は、径方向から見て、軸方向の一端側に向かうほど細いテーパ形状を有する。移動ピン24の軸方向の他端側には、ピン移動部25が接続されている。これにより、移動ピン24は、ピン移動部25によって軸方向に移動可能である。移動ピン24が、テーパシャフトである。
ピン移動部25は、移動ピン24を軸方向に移動させる。ピン移動部25は、例えばサーボモータなどのピン移動用アクチュエータ25aと、ピン移動用アクチュエータ25aの駆動によって軸方向に移動可能な軸部25bとを有する。軸部25bの軸方向の一端側は、移動ピン24の軸方向の他端側に接続されている。
上述の構成により、ピン移動部25のピン移動用アクチュエータ25aの駆動によって、移動ピン24は軸方向に移動する。これにより、移動ピン24の軸方向の一端側に位置するガイド部22及びストリッパ21も、軸方向に移動する。
プッシャ23は、周方向に隣り合うブレード10の間を径方向外側に移動することにより、ブレード10に引っ掛けられたコイル103をステータコア102のスロット102a内に挿入する。詳しくは、プッシャ23は、軸方向に長い平板状の部材である。プッシャ23は、コイル挿入部20がステータコア102の径方向内側で軸方向一端側に向かって移動する際に、周方向に隣り合うブレード10の間、すなわち搬送路内に位置する。プッシャ23は、移動ピン24に対して径方向外側に位置する。プッシャ23の長手方向は、移動ピン24の軸方向と一致している。
プッシャ23は、径方向内側に、移動ピン24の外周面に沿って傾斜する傾斜部23aを有する。プッシャ23の傾斜部23aは、コイル103が前記軸方向所定位置に位置した際に、移動ピン24の外周面に接触する。
上述の構成において、テーパ形状の移動ピン24が軸方向の一端側に向かって移動することで、プッシャ23の傾斜部23aが移動ピン24の外周面と接触して径方向外側に押される。これにより、プッシャ23が搬送路内を径方向外側に向かって移動する。よって、移動ピン24の軸方向一端側への移動により、プッシャ23を径方向外側に移動させることができる。プッシャ23が、径方向移動部として機能する。
したがって、上述の構成により、移動ピン24が軸方向一端側に移動すると、ストリッパ21及びプッシャ23を軸方向一端側に向かって移動させることができるとともに、プッシャ23を径方向外側に移動させることができる。
このように、移動ピン24及びピン移動部25は、ストリッパ21及びプッシャ23を軸方向に移動させ且つプッシャ23を径方向に移動させるアクチュエータ40として機能する。すなわち、アクチュエータ40は、軸方向に延びて且つ軸方向の一端部から他端部に向かって径が大きい移動ピン24と、移動ピン24を軸方向に移動可能なピン移動部25と、を有する。
プッシャ23は、軸方向の一端側に凹部23bを有する。凹部23bには、ストリッパ21のプッシャ保持部21bが係合する。これにより、プッシャ23の軸方向一端側は、ストリッパ21のプッシャ保持部21bによって保持されている。プッシャ23とストリッパ21との係合は、後述するように、ストリッパ21がプッシャ23に対して軸方向に移動することにより、ストリッパ21とプッシャ23との係合が解除される。
プッシャ23は、軸方向他端側に、径方向突出部23cを有する。径方向突出部23cは、プッシャ23の他の部分よりも径方向外側に突出している。すなわち、プッシャ23は、軸方向におけるストリッパ21と反対側の端部に、ストリッパ21側の端部よりも径方向外側に突出する径方向突出部23cを有する。
これにより、径方向突出部23cによってコイル103を軸方向に支持しながらコイル103をスロット102a内に挿入することができる。よって、コイル103をスロット102a内により確実に挿入することができる。
コイル挿入装置1は、移動ピン24が軸方向一端側に向かって移動してコイル103が前記軸方向所定位置まで移動した際に、プッシャ23を軸方向に保持するクランパ60を有する。クランパ60によってプッシャ23を軸方向に保持することにより、移動ピン24がさらに軸方向一端側に向かって移動する際に、プッシャ23の軸方向位置は変わらずに、ストリッパ21及びガイド部22が軸方向一端側に移動する。これにより、移動ピン24のテーパ状の外周面によってプッシャ23を径方向外側に移動させることができる。
詳しくは、クランパ60は、プッシャ23を、プッシャ23とストリッパ21との間で軸方向に保持する第1保持部61と、プッシャ23を、軸方向においてストリッパ21とは反対側で保持する第2保持部62とを有する。
すなわち、クランパ60は、ストリッパ21と軸方向に並んで位置するプッシャ23を、ストリッパ21とプッシャ23との間で軸方向に保持する第1保持部61を有する。これにより、プッシャ23をより確実に軸方向に保持することができる。よって、プッシャ23によって、コイル103をスロット102a内により確実に挿入することができる。
また、クランパ60は、プッシャ23を、軸方向においてストリッパ21とは反対側で保持する第2保持部62を有する。これにより、第1保持部61だけでなく第2保持部62によって、プッシャ23をより確実に軸方向に保持することができる。よって、プッシャ23によって、コイル103をスロット102a内により確実に挿入することができる。
クランパ60において、第1保持部61及び第2保持部62は、単一の部材である。これにより、第1保持部61及び第2保持部62を同時に移動させて、第1保持部61及び第2保持部62によってプッシャ23を軸方向に保持することができる。
クランパ60は、プッシャ23に対して径方向に移動可能である。具体的には、コイル挿入装置1は、クランパ60をプッシャ23に対して径方向に移動させるシリンダ装置63を有する。シリンダ装置63は、クランパ60をプッシャ23に向かって径方向に付勢する。よって、シリンダ装置63は、付勢部として機能する。これにより、クランパ60によってプッシャ23をより確実に保持できる。
クランパ60及びシリンダ装置63は、プッシャ23と一緒に径方向に移動可能である。よって、既述のように、移動ピン24が軸方向一端側に向かって移動した際にプッシャ23が径方向外側に移動すると、プッシャ23と一緒にクランパ60及びシリンダ装置63も径方向外側に向かって移動する。
これにより、クランパ60は、プッシャ23の軸方向の移動を規制しつつ、プッシャ23の径方向の移動を許容する。よって、プッシャ23の径方向外側への移動が、クランパ60によって阻害されることを防止できる。したがって、既述のように、移動ピン24の軸方向一端側への移動によって、プッシャ23が径方向に移動してコイル103をスロット102a内に押し込むことができる。
ここで、クランパ60は、コイル103が前記軸方向所定位置まで移動した際にプッシャ23を軸方向に保持し、且つ、プッシャ23と一緒に径方向に移動可能な保持部として機能する。
ステータコア移動装置2は、図示しないアクチュエータによって、コイル挿入装置1に対してステータコア102を移動させる。ステータコア移動装置2は、ステータコア102を、後述のウェッジ挿入装置3の位置まで軸方向に移動させる。ステータコア102は、コイル挿入装置1及びウェッジ挿入装置3の径方向外側で、コイル挿入装置1及びウェッジ挿入装置3に対して軸方向に移動する。
ウェッジ挿入装置3は、コイル挿入装置1に対して軸方向の一端側に位置する。すなわち、ウェッジ挿入装置3及びコイル挿入装置1は、軸方向に並んで位置する。ウェッジ挿入装置3は、ステータコア移動装置2によって軸方向に移動するステータコア102のスロット102a内に、ウェッジ104を挿入する。
ウェッジ挿入装置3は、ウェッジ104を保持するウェッジ保持部31と、コイル押圧部32とを有する。コイル押圧部32は、軸方向において、コイル挿入装置1とウェッジ保持部31との間に位置する。コイル押圧部32は、ステータコア102内のスロット102a内に挿入されたコイル103をスロット102aの開口から径方向外側に押すことにより、スロット102aの開口側にウェッジ104を挿入するスペースを形成する。
ウェッジ保持部31は、径方向外側でウェッジ104を保持する。ウェッジ保持部31は、ステータコア移動装置2によってウェッジ保持部31まで移動したステータコア102のスロット102a内に、ウェッジ104を挿入する。
(コイル挿入方法)
次に、上述の構成を有するコイル挿入装置1を用いて、ステータコア102に対してコイル103を挿入するコイル挿入方法を、図1、図4から図8を用いて説明する。
図1は、ステータコア102の径方向内側に、コイル103が引っ掛けられたブレード10を位置付けた状態で、コイル挿入装置1を挿入する様子を示す模式図である。図4は、クランパ60によって、コイル挿入装置1のプッシャ23を軸方向に保持する様子を模式的に示す図である。図5は、移動ピン24を軸方向に移動させることによって、プッシャ23を径方向に移動させる様子を模式的に示す図である。図6は、図1に示す状態を模式的に示す説明図である。図7は、図5に示す状態を模式的に示す図である。図8は、プッシャ23によってコイル103をスロット102a内に挿入した状態を模式的に示す説明図である。
図1及び図6に示すように、まず、ステータコア102の径方向内側に、軸方向一端側にコイル103が引っ掛けられた複数のブレード10を位置付ける。コイル挿入装置1を、ステータコア102及びブレード10の径方向内側に挿入する。このとき、コイル挿入装置1のストリッパ21のストリッパ突出部21aがブレード10の間を軸方向一端側に向かって移動する。このストリッパ突出部21aの移動により、ブレード10に引っ掛けられているコイル103が軸方向一端側に向かって移動する。図1及び図6において、コイル挿入装置1及びコイル103の移動方向を白抜き矢印で示す。
次に、図4に示すように、コイル103が、コイル挿入装置1によってステータコア102に対して軸方向所定位置まで移動すると、コイル挿入装置1のプッシャ23がクランパ60によって、軸方向に保持される。図4において、クランパ60の移動方向を斜線付き矢印で示す。
その後、図5及び図7に示すように、ピン移動部25によって移動ピン24が軸方向一端側に向かって移動することにより、プッシャ23が移動ピン24の外周面によって径方向外側に押し出される。これにより、プッシャ23は、周方向に隣り合うブレード10の間、すなわち搬送路内を径方向外側に移動する。このプッシャ23の移動によって、ブレード10に引っ掛けられたコイル103は、周方向に隣り合うブレード10の間に位置する搬送路内を径方向外側に移動する。図5及び図7において、移動ピン24の移動方向を実線矢印で示し、プッシャ23の移動方向を白抜き矢印で示す。図7では、説明のために、クランパ60を破線で示す。
上述のように移動ピン24の移動によってプッシャ23は径方向外側に移動することにより、コイル103は、プッシャ23によって、コイル103は、ステータコア102のスロット102a内に径方向に挿入される。コイル103がスロット102a内に挿入された状態を、図8に示す。
以上より、本実施形態では、コイル挿入装置1は、ステータコア102の径方向内側に周方向に並んで位置し且つステータコア102の軸方向に延びる、複数のブレード10と、複数のブレード10のうち周方向に隣り合うブレード10の間に位置するコイル103を軸方向所定位置まで軸方向に移動させるストリッパ21と、前記軸方向所定位置に位置付けられたコイル103を、スロット102aに対して径方向に移動させてスロット102a内に収納するプッシャ23と、コイル103が前記軸方向所定位置まで移動した際にプッシャ23を軸方向に保持し、且つ、プッシャ23と一緒に径方向に移動可能なクランパ60と、を備える。
これにより、コイル103を軸方向に移動させた後に径方向に移動させてスロット102a内に挿入するコイル挿入装置1において、クランパ60によって、コイル103を径方向に移動させるプッシャ23が軸方向に移動するのを防止できる。よって、コイル103を径方向に移動させてスロット102a内により確実に挿入することができる。
クランパ60は、プッシャ23と一緒に径方向に移動可能である。よって、クランパ60によって、プッシャ23を軸方向に保持しつつプッシャ23の径方向への移動が阻害されるのを防止できる。
しかも、上述のように、コイル103を軸方向及び径方向に移動させてスロット102a内に挿入することにより、コイル103を軸方向のみに移動させてスロット102a内に挿入する構成に比べて、コイル103の軸方向への移動量を低減できる。よって、コイル103のコイルエンドを短くすることができる。
また、上述のように、コイル103を軸方向及び径方向に移動させてスロット102a内に挿入することにより、コイル103を径方向のみに移動させてスロット102a内に挿入する構成に比べて、コイル103をスロット102a内にスムーズに挿入することができる。
本実施形態のコイル挿入装置1は、軸方向の移動によって、ストリッパ21及びプッシャ23を軸方向に移動させ且つプッシャ23を径方向に移動させるアクチュエータ40をさらに有する。
これにより、一つのアクチュエータ40によって、コイル103を軸方向及び径方向に移動させてスロット102a内に挿入することができる。よって、コイル挿入装置1のコンパクト化を図れる。
アクチュエータ40は、軸方向に延びて且つ軸方向の一端部から他端部に向かって径が大きい移動ピン24と、移動ピン24を軸方向に移動可能なピン移動部25と、を有する。ストリッパ21は、移動ピン24の前記一端部に位置し、プッシャ23は、移動ピン24の外周面上に位置し、移動ピン24を前記他端部から前記一端部に向かって移動させた際に移動ピン24の外周面に押されて径方向に移動する。
これにより、一つのアクチュエータ40によって、ストリッパ21を軸方向に移動させ且つプッシャ23を径方向に移動させる構成を実現できる。すなわち、アクチュエータ40は、移動ピン24の軸方向の移動によって、ストリッパ21を軸方向に移動させ、プッシャ23を径方向に移動させることができる。
プッシャ23は、移動ピン24の外周面と接触する傾斜部23aを有する。傾斜部23aは、軸方向の前記一端部から前記他端部に向かうほど径方向外側に位置する傾斜面を有する。これにより、移動ピン24が軸方向の一端部に向かって移動した際に、移動ピン24の外周面と接触するプッシャ23は、径方向外側に向かって移動する。よって、プッシャ23を径方向外側に向かって移動させることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、クランパ60は、ストリッパ21とプッシャ23との間でプッシャ23を軸方向に保持する第1保持部61と、軸方向においてストリッパ21とは反対側でプッシャ23を保持する第2保持部62とを有する。しかしながら、クランパは、第2保持部のみを有していてもよい。
前記実施形態では、一つのアクチュエータ40によって、ストリッパ21及びプッシャ23は軸方向に移動し且つプッシャ23は径方向に移動する。しかしながら、ストリッパ及びプッシャを軸方向に移動させるアクチュエータと、プッシャを径方向に移動させるアクチュエータとは、別のアクチュエータであってもよい。また、ストリッパとプッシャとを異なるアクチュエータによって移動させてもよい。
前記実施形態では、アクチュエータ40は、テーパ状の外周面を有する移動ピン24と、移動ピン24を軸方向に移動させるピン移動部25とを有する。しかしながら、アクチュエータの構成は、ストリッパ及びプッシャを移動可能な構成であれば、他の構成であってもよい。
本実施形態では、プッシャ23は、軸方向におけるストリッパ21と反対側の端部に、ストリッパ21側の端部よりも径方向外側に突出する径方向突出部23cを有する。しかしながら、プッシャは、径方向突出部を有していなくてもよい。
本発明は、ステータコアの複数のスロット内にコイルを挿入するコイル挿入装置に適用可能である。
X コイル巻線装置
1 コイル挿入装置
2 ステータコア移動装置
3 ウェッジ挿入装置
10 ブレード
11 搬送路
20 コイル挿入部
21 ストリッパ(軸方向移動部)
21a ストリッパ突出部
21b プッシャ保持部
22 ガイド部
22a ガイド突出部
23 プッシャ(径方向移動部)
23a 傾斜部
23b 凹部
23c 径方向突出部
24 移動ピン(テーパシャフト)
24a 支持軸部(回転支持部)
25 ピン移動部(シャフト移動部)
25a ピン移動用アクチュエータ
25b 軸部
31 ウェッジ保持部
32 コイル押圧部
40 アクチュエータ
50 ブレード保持部材
51 接続部材
60 クランパ(保持部)
61 第1保持部
62 第2保持部
63 シリンダ装置(付勢部)
100 モータ
101 ステータ
102 ステータコア
102a スロット
102b ティース
103 コイル
104 ウェッジ
110 ロータ
P 中心軸

Claims (9)

  1. ステータコアの複数のスロット内にコイルを挿入するコイル挿入装置であって、
    前記ステータコアの径方向内側に周方向に並んで位置し且つ前記ステータコアの軸方向に延びる、複数のブレードと、
    前記複数のブレードのうち周方向に隣り合うブレードの間に位置する前記コイルを軸方向所定位置まで前記軸方向に移動させる軸方向移動部と、
    前記軸方向所定位置に位置付けられた前記コイルを、前記スロットに対して径方向に移動させて前記スロット内に収納する径方向移動部と、
    前記コイルが前記軸方向所定位置まで移動した際に前記径方向移動部を前記軸方向に保持し、且つ、前記径方向移動部と一緒に前記径方向に移動可能な保持部と、
    を備える、コイル挿入装置。
  2. 請求項1に記載のコイル挿入装置において、
    前記径方向移動部は、前記軸方向移動部と前記軸方向に並んで位置し、
    前記保持部は、前記径方向移動部を、前記軸方向移動部と前記径方向移動部との間で前記軸方向に保持する第1保持部を有する、コイル挿入装置。
  3. 請求項2に記載のコイル挿入装置において、
    前記保持部は、前記径方向移動部を、前記軸方向において前記軸方向移動部とは反対側で保持する第2保持部を有する、コイル挿入装置。
  4. 請求項3に記載のコイル挿入装置において、
    前記第1保持部及び前記第2保持部は、単一の部材である、コイル挿入装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のコイル挿入装置において、
    前記軸方向の移動によって、前記軸方向移動部及び前記径方向移動部を前記軸方向に移動させ且つ前記径方向移動部を径方向に移動させるアクチュエータをさらに有する、コイル挿入装置。
  6. 請求項5に記載のコイル挿入装置において、
    前記アクチュエータは、
    前記軸方向に延びて且つ前記軸方向の一端部から他端部に向かって径が大きいテーパシャフトと、
    前記テーパシャフトを前記軸方向に移動可能なシャフト移動部と、
    を有し、
    前記軸方向移動部は、前記テーパシャフトの前記一端部に位置し、
    前記径方向移動部は、前記テーパシャフトの外周面上に位置し、前記テーパシャフトを前記他端部から前記一端部に向かって移動させた際に前記テーパシャフトの外周面に押されて前記径方向に移動する、コイル挿入装置。
  7. 請求項6に記載のコイル挿入装置において、
    前記径方向移動部は、前記テーパシャフトの外周面と接触する傾斜部を有し、
    前記傾斜部は、前記軸方向の前記一端部から前記他端部に向かうほど径方向外側に位置する傾斜面を有する、コイル挿入装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載のコイル挿入装置において、
    前記保持部を前記径方向移動部に向かって前記径方向に付勢する付勢部をさらに有する、コイル挿入装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載のコイル挿入装置において、
    前記径方向移動部は、前記軸方向における前記軸方向移動部と反対側の端部に、前記軸方向移動部側の端部よりも径方向外側に突出する径方向突出部を有する、コイル挿入装置。
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