JP2020161237A - 吊り構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、吊り材で吊り下げられた吊り物の振れを低減することを目的とする。【解決手段】吊り構造30は、壁体14X,14Y間に張り渡される第一線材32と、壁体14X,14Y間に張り渡され、平面視にて第一線材32と交差する第二線材34と、吊り材22で吊り下げられ、平面視にて第一線材32及び第二線材34の線材交差部Cの周囲に配置される照明器具20と、第一線材32にスライド可能に連結される第一筒状部材42と、第二線材34にスライド可能に連結される第二筒状部材44と、を有し、線材交差部Cに設けられ、吊り材22に取り付けられる振止め具40と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、吊り構造に関する。
天井等から吊り下げられる照明器具が知られている(例えば、特許文献1)。この照明器具は、支柱間に張り渡されたワイヤに連結されている。
特開昭54−117182号公報
特許文献1に開示された技術では、ワイヤによって照明器具の振れが低減されるものの、照明器具等の吊り物の振れをさらに低減するためには、改善の余地がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、吊り材で吊り下げられた吊り物の振れを低減することを目的とする。
請求項1に記載の吊り構造は、第一支持部間に張り渡される第一線材と、第二支持部間に張り渡され、平面視にて前記第一線材と交差する第二線材と、吊り材で吊り下げられ、平面視にて前記第一線材及び前記第二線材の交差部の周囲に配置される吊り物と、前記第一線材にスライド可能に連結される第一連結部と、前記第二線材にスライド可能に連結される第二連結部と、を有し、前記交差部に設けられ、前記吊り材又は前記吊り物に取り付けられる振止め具と、を備える。
請求項1に係る吊り構造によれば、第一線材は、第一支持部間に張り渡される。一方、第二線材は、第二支持部間に張り渡され、平面視にて第一線材と交差する。この第一線材及び第二線材の交差部(以下、「線材交差部」という)の周囲には、平面視にて、吊り材で吊り下げられた吊り物が配置される。
ここで、線材交差部には、振止め具が設けられる。振止め具は、第一連結部と、第二連結部とを有する。第一連結部は、第一線材にスライド可能に連結される。一方、第二連結部は、第二線材にスライド可能に連結される。この振止め具に、吊り材又は吊り物が取り付けられる。
これにより、第一線材に沿う方向の吊り物の振れが、第二連結部を介して第二線材により制限される。また、第二線材に沿う方向の吊り物の振れが、第一連結部を介して第一線材により制限される。
このように本発明では、平面視にて交差する第一線材及び第二線材によって、吊り物の二方向の振れが低減される。
また、前述したように、第一連結部は、第一線材にスライド可能に連結され、第二連結部は、第二線材にスライド可能に連結される。これにより、第一線材及び第二線材に張力を付与しつつ、平面視にて、線材交差部の移動を抑制することができる。
具体的には、例えば、第一線材と第二線材とが線材交差部で結束されている場合、第一線材に張力を付与して第一線材を移動させると、線材交差部が平面視にて移動する。この結果、第二線材が線材交差部を支点として屈曲し、第二線材が位置ずれする可能性がある。さらに、第一線材に張力を付与する際に、第二線材が抵抗するため、第一線材に張力を付与し難くなる。
これに対して本発明では、前述したように、振止め具の第一連結部が、第一線材にスライド可能に連結される。この状態で、第一線材に張力を付与して第一線材を移動させると、第一連結部に対して第一線材がスライドする。そのため、線材交差部が、平面視にて移動することが抑制される。したがって、第二線材が線材交差部を支点として屈曲し、第二線材が位置ずれすることが抑制される。さらに、第一線材に張力を付与する際に、第二線材の抵抗力が低減されるため、第一線材に張力を付与し易くなる。
これと同様に、振止め具の第二連結部は、第二線材にスライド可能に連結される。この状態で、第二線材に張力を付与して第二線材を移動させると、第二連結部に対して第二線材がスライドする。そのため、線材交差部が、平面視にて移動することが抑制される。したがって、第一線材が線材交差部を支点として屈曲し、第一線材が位置ずれすることが抑制される。また、第二線材に張力を付与する際に、第一線材の抵抗力が低減されるため、第二線材に張力を付与し易くなる。
このように本発明では、第一線材及び第二線材に張力を付与しつつ、平面視にて、線材交差部の移動を抑制することができる。したがって、第一線材及び第二線材の施工性が向上する。
請求項2に記載の吊り構造は、請求項1に記載の吊り構造において、前記振止め具は、前記吊り材にスライド可能に取り付けられる。
請求項2に係る吊り構造によれば、振止め具は、吊り材にスライド可能に取り付けられる。
ここで、第一線材及び第二線材に張力を付与すると、線材交差部、及び線材交差部に設けられた振止め具が上昇する。この際、振止め具が吊り材に固定されていると、吊り材、及び吊り物が上昇し、吊り物の設置高さが上方へずれる可能性がある。
これに対して本発明では、前述したように、振止め具が吊り材にスライド可能に取り付けられる。これにより、第一線材及び第二線材に張力を付与し、線材交差部及び振止め具を上昇させた場合に、吊り材に対して振止め具が上方へスライドする。そのため、線材及び吊り物の上昇が抑制される。したがって、吊り物の設置高さが上方へずれることが抑制される。
請求項3に記載の吊り構造は、請求項1又は請求項2に記載の吊り構造において、前記第一線材に設けられ、該第一線材に張力を付与する第一張力付与部材と、前記第二線材に設けられ、該第二線材に張力を付与する第二張力付与部材と、を備える。
請求項3に係る吊り構造によれば、第一線材には、第一張力付与部材が設けられる。また、第二線材には、第二張力付与部材が設けられる。これらの第一張力付与部材及び第二張力付与部材によって、第一線材及び第二線材に付与する張力を容易に調整することができる。
請求項4に記載の吊り構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の吊り構造において、前記振止め具は、前記第一線材がスライド可能に挿入される前記第一連結部としての第一筒状部材と、平面視にて前記第一筒状部材と交差するとともに該第一筒状部材と接合され、前記第二線材がスライド可能に挿入される前記第二連結部としての第二筒状部材と、前記第一筒状部材及び前記第二筒状部材の交差部に掛けられ、前記吊り材を取り囲む環状部材と、を備える。
請求項4に係る吊り構造によれば、振止め具は、第一筒状部材と、第二筒状部材と、環状部材と備える。第一筒状部材には、第一線材がスライド可能に挿入される。一方、第二筒状部材には、第二線材がスライド可能に挿入される。また、第二筒状部材は、平面視にて第一筒状部材と交差するとともに、当該第一筒状部材と接合される。この第一筒状部材及び第二筒状部材の交差部に、吊り材を取り囲む環状部材を掛けることにより、振止め具に吊り材を容易に取り付けることができる。
以上説明したように、本発明に係る吊り構造によれば、吊り材で吊り下げられた吊り物の振れを低減することができる。
一実施形態に係る吊り構造が適用された複数の照明器具を示す平面図である。 図1に示される振止め具及び照明器具を示す斜視図である。 図2に示される振止め具を示す平面図である。 図3の4−4線断面図である。 (A)は、比較例に係る吊り構造が適用された照明器具を示す平面図であり、(B)は、比較例に係る吊り構造が適用された照明器具を示す立面図である。 一実施形態に係る吊り構造の変形例が適用された照明器具を示す図2に対応する斜視図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る吊り構造について説明する。
(吊り構造)
図1には、本実施形態に係る吊り構造30が適用された複数の照明器具20が示されている。複数の照明器具20は、構造物10の内部に設けられている。構造物10は、複数の柱12と、隣り合う柱12間に設けられた複数(4つ)の壁体14X,14Yとを備え、平面視にて矩形状に形成されている。
複数の照明器具20は、水平二方向(矢印X方向及び矢印Y方向)に所定の間隔で配列されている。図2に示されるように、各照明器具20は、構造物10の図示しない天井から吊り材22によって下げられている。なお、複数の照明器具20は、例えば、略同じ高さに設置される。
ここで、本実施形態に係る吊り構造30は、既存の複数の照明器具20の振れ対策に用いられている。具体的には、吊り材22の長さ(吊り長さ)が長い場合や、隣り合う照明器具20同士の間隔が狭い場合、地震時に照明器具20が振れると、隣り合う照明器具20同士が接触する可能性がある。この対策として、複数の照明器具20に吊り構造30が適用されている。なお、照明器具20は、吊り物の一例である。
図1に示されるように、吊り構造30は、平面視にて互いに交差する複数の第一線材32及び第二線材34と、第一線材32及び第二線材34の交差部Cにそれぞれ設けられる複数の振止め具40とを備えている。
(第一線材及び第二線材)
第一線材32及び第二線材34は、例えば、ワイヤやロープ等によって形成されている。複数の第一線材32は、矢印X方向に沿って配置されるとともに、矢印Y方向に間隔を空けて配置されている。これらの第一線材32は、吊り材22の周囲を通り、矢印X方向に互いに対向する一対の壁体14X間に張り渡されている。また、各第一線材32の一端側には、第一線材32に張力を付与するターンバックル等の第一張力付与部材36が設けられている。
第二線材34は、矢印Y方向に沿って配置されるとともに、矢印X方向に間隔を空けて配置されている。これらの第二線材34は、吊り材22の周囲を通り、矢印Y方向に互いに対向する一対の壁体14Y間に張り渡されている。また、各第二線材34の一端側には、第二線材34に張力を付与するターンバックル等の第二張力付与部材38が設けられている。
ここで、複数の第一線材32と複数の第二線材34とは、平面視にて、吊り材22の周囲で交差(本実施形態では直交)している。換言すると、図3に示されるように、平面視にて、第一線材32及び第二線材34の交差部(以下、「線材交差部」という)Cの周囲に、吊り材22及び照明器具20が配置されている。この線材交差部Cには、振止め具40が設けられている。
(振止め具)
図2に示されるように、振止め具40は、第一筒状部材42と、第二筒状部材44と、環状部材50とを有している。第一筒状部材42及び第二筒状部材44は、円筒状に形成されている。これらの第一筒状部材42及び第二筒状部材44は、例えば、金属製の管(金属パイプ)等によって形成されている。また、第一筒状部材42及び第二筒状部材44は、横にした状態で配置されている。つまり、第一筒状部材42及び第二筒状部材44は、各々の中心軸を横にした状態で配置されている。
図3に示されるように、第一筒状部材42と第二筒状部材44とは、平面視にて、互いに交差(本実施形態では直交)するように配置されている。より具体的には、第一筒状部材42と第二筒状部材44とは、平面視にて、各々の中心軸が互いに交差するように配置されている。
図4に示されるように、第一筒状部材42は、第二筒状部材44の上に載置されている。この第一筒状部材42の外周面42Aと第二筒状部材44の外周面44Aとは、交差部において溶接等によって接合されている。これにより、第一筒状部材42と第二筒状部材44とが一体化されている。
図3に示されるように、第一筒状部材42及び第二筒状部材44は、線材交差部Cに設けられている。そして、第一筒状部材42の内部には、第一線材32がスライド可能に挿入されている。換言すると、第一筒状部材42は、第一線材32にスライド可能に連結されている。一方、第二筒状部材44の内部には、第二線材34がスライド可能に挿入されている。換言すると、第二筒状部材44は、第二線材34にスライド可能に連結されている。
図2に示されるように、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部には、環状部材50が掛けられている。この環状部材50を介して、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部と吊り材22とが上下方向に相対変位可能に連結されている。
具体的には、環状部材50は、環状(リング状)に湾曲可能な、又は湾曲されたワイヤ等の取付線材52と、取付線材52の両端部を着脱可能に連結するコネクタ54とを有している。この環状部材50は、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部から落下しないように、当該交差部に斜め掛けされている。
ここで、環状部材50は、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部に掛けられた状態で、照明器具20の吊り材22の所定部22Pを取り囲んでいる。これにより、地震時における吊り材22の所定部22Pの振れが抑制される。また、環状部材50は、吊り材22との間に隙間を空けた状態で、吊り材22を取り囲んでいる。これにより、環状部材50が、吊り材22に沿って上下方向にスライド可能とされている。換言すると、環状部材50は、吊り材22にスライド可能に連結されている。
(吊り構造の施工方法)
次に、本実施形態に係る吊り構造30の施工方法の一例について説明する。
先ず、構造物10の床上で、複数の第一線材32及び第二線材34を格子状に配置し、線材交差部Cに振止め具40の第一筒状部材42及び第二筒状部材44を取り付ける。具体的には、第一筒状部材42の内部に第一線材32をスライド可能に挿入するとともに、第二筒状部材44の内部に第二線材34をスライド可能に挿入する。
次に、複数の第一線材32を一対の壁体14X間に張り渡すとともに、複数の第二線材34を一対の壁体14Y間に張り渡し、照明器具20の吊り材22の周囲に振止め具40を仮で位置決め(仮位置決め)する。この際、複数の第一線材32の一端側に第一張力付与部材36をそれぞれ取り付けるとともに、複数の第二線材34の一端側に第二張力付与部材38をそれぞれ取り付ける。
次に、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部と、吊り材22の所定部22Pとを環状部材50によってスライド可能に連結する。具体的には、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部、及び吊り材22の所定部22Pを取付線材52で取り囲み、取付線材52の両端部をコネクタ54で連結する。これにより、環状部材50が、吊り材22に上下方向にスライド可能に連結される。
次に、第一張力付与部材36によって第一線材32に張力を付与し、第一線材32を所定高さに引き上げる。これと同様に、第二張力付与部材38によって第二線材34に張力を付与し、第二線材34を所定高さに引き上げる。この際、振止め具40の第一筒状部材42及び第二筒状部材44が、第一線材32及び第二線材34に沿ってそれぞれスライドする。
また、第一張力付与部材36及び第二張力付与部材38によって第一線材32及び第二線材34を引き上げると、線材交差部C及び振止め具40が上昇する。この際、環状部材50が、吊り材22に沿って上方へスライドする。これにより、振止め具40が吊り材22の所定部22Pの周囲に位置決めされる。この結果、振止め具40によって、吊り材22の所定部22Pの水平方向の振れが制限(拘束)される。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る吊り構造30によれば、図1に示されるように、複数の第一線材32が、一対の壁体14X間に張り渡されている。一方、複数の第二線材34は、一対の壁体14Y間に張り渡され、平面視にて複数の第一線材32とそれぞれ交差している。これらの第一線材32及び第二線材34の線材交差部Cは、照明器具20の吊り材22の所定部22P(図3参照)の周囲に配置されている。
ここで、図3に示されるように、線材交差部Cには、振止め具40が設けられている。振止め具40は、平面視にて互いに交差する第一筒状部材42及び第二筒状部材44を有している。第一筒状部材42は、第一線材32にスライド可能に連結されている。一方、第二筒状部材44は、第二線材34にスライド可能に連結されている。この第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部には、吊り材22の所定部22Pが環状部材50を介して取り付けられている。
これにより、第一線材32に沿う方向(矢印X方向)の吊り材22の所定部22Pの振れが、第二筒状部材44及び環状部材50によって制限される。また、第二線材34に沿う方向(矢印Y方向)の吊り材22の所定部22Pの振れが、第一筒状部材42及び環状部材50によって制限される。
このように本実施形態では、振止め具40によって、吊り材22の所定部22Pの水平二方向(矢印X方向、矢印Y方向)の振れが制限される。そのため、地震時には、照明器具20が吊り材22の所定部22Pを支点として振れる。この結果、本実施形態では、天井(図示省略)との取付部を支点として照明器具20が振れる場合と比較して、照明器具20の振幅が小さくなる。したがって、地震時に、隣り合う照明器具20同士の接触が抑制される。
また、前述したように、第一筒状部材42は、第一線材32にスライド可能に連結され、第二筒状部材44は、第二線材34にスライド可能に連結されている。これにより、第一線材32及び第二線材34に張力を付与しつつ、平面視にて、線材交差部Cの移動を抑制することができる。
比較例を用いてより詳細に説明すると、図5(A)に示されるように、第一線材32と第二線材34とが線材交差部Cで結束されている場合、第一線材32に張力Tを付与して一線材32を移動させると、線材交差部Cが平面視にて移動する。この結果、二点鎖線で示されるように、第二線材34が線材交差部Cを支点として屈曲し、第二線材34が位置ずれする可能性がある。
また、線材交差部Cの移動に吊り材22が追従すると、平面視にて、照明器具20の設置位置がずれる可能性がある。さらに、第一線材32に張力Tを付与する際に、第二線材34が抵抗するため、第一線材32に張力Tを付与し難くなる。
これに対して本実施形態では、図4に示されるように、振止め具40の第一筒状部材42は、第一線材32にスライド可能に連結されている。この状態で、第一線材32に張力Tを付与して第一線材32を移動させると、第一筒状部材42に対して第一線材32がスライドする。そのため、線材交差部Cが、平面視にて移動することが抑制される。
したがって、第二線材34が線材交差部Cを支点として屈曲し、第二線材34が位置ずれすることが抑制される。この結果、平面視にて、照明器具20の設置位置がずれることが抑制される。さらに、第一線材32に張力Tを付与する際に、第二線材34の抵抗力が低減されるため、第一線材32に張力Tを付与し易くなる。
これと同様に、振止め具の第二筒状部材44は、第二線材34にスライド可能に連結されている。この状態で、第二線材34に張力Tを付与して第二線材34を移動させると、第二筒状部材44に対して第二線材34がスライドする。そのため、線材交差部Cが、平面視にて移動することが抑制される。
したがって、第一線材32が線材交差部Cを支点として屈曲し、第一線材32が位置ずれすることが抑制される。この結果、平面視にて、照明器具20の設置位置がずれることが抑制される。さらに、第二線材34に張力Tを付与する際に、第一線材32の抵抗力が低減されるため、第二線材34に張力Tを付与し易くなる。
このように本実施形態では、第一線材32及び第二線材34に張力Tを付与しつつ、平面視にて、線材交差部Cの移動を抑制することができる。したがって、平面視にて、照明器具20の設置位置のずれが抑制される。さらに、第一線材32及び第二線材34の施工性が向上する。
また、第一線材32の一端側には、第一張力付与部材36が設けられている。また、第二線材34の一端側には、第二張力付与部材38が設けられている。これらの第一張力付与部材36及び第二張力付与部材38によって、第一線材32及び第二線材34に付与する張力Tを容易に調整することができる。
さらに、本実施形態では、振止め具40が、吊り材22にスライド可能に取り付けられている。
ここで、第一線材32及び第二線材34に張力Tを付与すると、線材交差部C、及び線材交差部Cに設けられた振止め具40が上昇する。この際、図5(B)に示される比較例のように、振止め具40が吊り材22に固定されていると、第一線材32に張力Tを付与したときに、二点鎖線で示されるように、吊り材22及び照明器具20が上昇し、照明器具20の設置高さがずれる可能性がある。
これに対して本実施形態では、前述したように、振止め具40が、吊り材22にスライド可能に取り付けられている。これにより、第一線材32及び第二線材34に張力Tを付与し、線材交差部C及び振止め具40を上昇させた場合に、吊り材22に沿って振止め具40が上方へスライドする。この結果、吊り材22及び照明器具20の上昇が抑制される。したがって、照明器具20の設置高さが上方へずれることが抑制される。
また、環状部材50は、取付線材52と、取付線材52の両端部を連結するコネクタ54とを有している。これにより、環状部材50によって、第一筒状部材42及び環状部材50の交差部に吊り材22の所定部22Pを容易に取り付けることができる。したがって、施工性が向上する。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、環状部材50が、ワイヤ等の取付線材52によって形成されている。しかしながら、環状部材は、例えば、樹脂製やゴム製の線材又はバンド状部材(帯状部材)等によって形成されても良い。さらに、環状部材50は、硬質の枠状部材(クレーム部材)によって形成されても良い。
また、図6に示される変形例のように、振止め具60には、環状部材50に換えて、第三筒状部材62を設けても良い。具体的には、第三筒状部材62は、例えば、金属製の管(金属パイプ)等によって形成されている。この第三筒状部材62は、縦にした状態で配置されている。つまり、第三筒状部材62は、その中心軸を縦にした状態で配置されている。
第三筒状部材62は、第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部の脇に配置されており、第一筒状部材42及び第二筒状部材44に溶接等によって接合されている。この第三筒状部材62の内部には、照明器具20の吊り材22がスライド可能に挿入されている。換言すると、第三筒状部材62は、吊り材22にスライド可能に連結されている。これにより、上記実施形態と同様に、第一線材32及び第二線材34に張力を付与して引き上げたときに、第三筒状部材62が吊り材22に沿って上方へスライドする。したがって、照明器具20の設置高さが上方へずれることが抑制される。
また、上記実施形態では、振止め具40の第一筒状部材42及び第二筒状部材44の交差部が、環状部材50を介して吊り材22に上下方向に相対変位可能に連結されている。しかしながら、第一筒状部材42及び第二筒状部材44は、例えば、結束線や結束バンド等によって吊り材22に固定しても良い。この場合、第一線材32及び第二線材34に張力Tを付与したときに、平面視にて、照明器具20の設置位置がずれることが抑制される。
なお、吊り材22の所定部22Pの周囲に振止め具40を位置決めした後であれば、第一筒状部材42及び第二筒状部材44に吊り材22を固定しても、照明器具20の設置高さがずれることが抑制される。
また、上記実施形態では、第一筒状部材42及び第二筒状部材44が円筒状に形成されている。しかしながら、第一筒状部材及び第二筒状部材は、例えば、断面矩形の筒状に形成されても良い。また、第一連結部及び第二連結部は、第一筒状部材42及び第二筒状部材44に限らず、例えば、第一線材32及び第二線材34にスライド可能に連結されるリング状部材であっても良いし、第一線材32及び第二線材34にスライド可能に、かつ、着脱可能に連結されるフック状部材等であっても良い。
また、上記実施形態では、第一支持部及び第二支持部が、壁体14X,14Yとされている。しかしながら、第一支持部及び第二支持部は、壁体や、柱、梁、スラブ等の構造部材、又はこれらの構造部材の組み合わせであっても良い。
また、上記実施形態では、複数の照明器具20に吊り構造30が適用されている。しかしながら、上記実施形態に係る吊り構造30は、少なくとも1つの照明器具20に適用することができる。
また、上記実施形態に係る吊り構造30は、既存の照明器具20に適用されるが、新設の照明器具に適用することも可能である。
また、上記実施形態では、吊り物が照明器具20とされている。しかしながら、吊り物は、照明器具20に限らず、例えば、天井材や、投影スクリーン、展示物、意匠物等であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
14X 壁体(第一支持部)
14Y 壁体(第二支持部)
20 照明器具
22 吊り材
30 吊り構造
32 第一線材
34 第二線材
36 第一張力付与部材
38 第二張力付与部材
40 振止め具
42 第一筒状部材
44 第二筒状部材
50 環状部材
60 振止め具
C 交差部(第一線材及び第二線材の交差部)

Claims (4)

  1. 第一支持部間に張り渡される第一線材と、
    第二支持部間に張り渡され、平面視にて前記第一線材と交差する第二線材と、
    吊り材で吊り下げられ、平面視にて前記第一線材及び前記第二線材の交差部の周囲に配置される吊り物と、
    前記第一線材にスライド可能に連結される第一連結部と、前記第二線材にスライド可能に連結される第二連結部と、を有し、前記交差部に設けられ、前記吊り材又は前記吊り物に取り付けられる振止め具と、
    を備える吊り構造。
  2. 前記振止め具は、前記吊り材にスライド可能に取り付けられる、
    請求項1に記載の吊り構造。
  3. 前記第一線材に設けられ、該第一線材に張力を付与する第一張力付与部材と、
    前記第二線材に設けられ、該第二線材に張力を付与する第二張力付与部材と、
    を備える、
    請求項1又は請求項2に記載の吊り構造。
  4. 前記振止め具は、
    前記第一線材がスライド可能に挿入される前記第一連結部としての第一筒状部材と、
    平面視にて前記第一筒状部材と交差するとともに該第一筒状部材と接合され、前記第二線材がスライド可能に挿入される前記第二連結部としての第二筒状部材と、
    前記第一筒状部材及び前記第二筒状部材の交差部に掛けられ、前記吊り材を取り囲む環状部材と、
    を備える請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の吊り構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03199565A (ja) * 1989-12-27 1991-08-30 Sanyo Electric Co Ltd 屋根設置型太陽電池の設置方法

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