JP2020158776A - 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物 - Google Patents
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】HCFO−1223xdとオイルとの相溶性の高い組成物、又はHCFO−1223xdを含む溶剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物を提供すること。【解決手段】1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)及びフッ素系オイルを含む、組成物。【選択図】なし
Description
本開示は、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(以下、単にHCF
O−1223xdともいう。)を含む組成物に関する。
O−1223xdともいう。)を含む組成物に関する。
2020年にハイドロフルオロカーボン類に対する規制が強化されることに伴い、その
代替品の開発が急がれている。特にハイドロフルオロカーボン類の使用において大きな課
題となっている環境負荷を考慮し、地球温暖化係数及びオゾン層破壊係数が低く、生物毒
性も低い代替品が望まれている。このような中、ヒドロクロロフルオロオレフィン類(以
下、HCFO類ともいう。)が注目されている。
代替品の開発が急がれている。特にハイドロフルオロカーボン類の使用において大きな課
題となっている環境負荷を考慮し、地球温暖化係数及びオゾン層破壊係数が低く、生物毒
性も低い代替品が望まれている。このような中、ヒドロクロロフルオロオレフィン類(以
下、HCFO類ともいう。)が注目されている。
特許文献1では、HCFO類の一種であるHCFO−1223zaを含有する潤滑剤用
組成物が開示されている。
組成物が開示されている。
また、特許文献2及び3では、その他のHCFO類であるHCFO−1223xdが洗
浄剤として有用であることが開示されている。
浄剤として有用であることが開示されている。
上記のような事情に鑑み、本開示の目的とするところは、HCFO−1223xdとオ
イルとの相溶性の高い組成物、又はHCFO−1223xdを含む溶剤用、希釈剤用又は
フッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物を提供することにある。
イルとの相溶性の高い組成物、又はHCFO−1223xdを含む溶剤用、希釈剤用又は
フッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物を提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、HCFO−1223xdは
フッ素系オイルと相溶性が高く、また、HCFO−1223xdを含む組成物を溶剤用、
希釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物として提供可能であること
を見出した。本発明者らは、かかる知見に基づきさらに研究を重ね、本開示を完成するに
至った。
フッ素系オイルと相溶性が高く、また、HCFO−1223xdを含む組成物を溶剤用、
希釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物として提供可能であること
を見出した。本発明者らは、かかる知見に基づきさらに研究を重ね、本開示を完成するに
至った。
即ち、本開示は、以下の組成物を提供する。
項1.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)及
びフッ素系オイルを含む、組成物。
項2a.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を
含有する、溶剤用、希釈剤用組成物。
項2b.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)
を含有する、溶剤。希釈剤又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤。
項3.
オイルを含有する、項2aに記載の組成物。
項4.
前記オイルはフッ素系オイルである、項3に記載の組成物。
項5.
前記HCFO−1223xdと前記フッ素系オイルとの質量比が、HCFO−1223
xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:0.1〜100:8
0である、項1又は4に記載の組成物。
項6.
前記フッ素系オイルは、パーフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及び
クロロトリフルオロエチレンの低重合物からなる群より選択される1種以上である、項1
、4及び6の何れかに記載の組成物。
項7.
フッ素系オイルの40℃における動粘度が、15mm2/s以上である、項1及び項4
〜9のいずれかに記載の組成物。
項8.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を
含有する、フッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物。
項9.
フッ素系オイルを除去するために、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロ
ペン(HCFO−1223xd)を含有する洗浄剤を用いることを特徴とする、洗浄方法
。
項1.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)及
びフッ素系オイルを含む、組成物。
項2a.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を
含有する、溶剤用、希釈剤用組成物。
項2b.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)
を含有する、溶剤。希釈剤又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤。
項3.
オイルを含有する、項2aに記載の組成物。
項4.
前記オイルはフッ素系オイルである、項3に記載の組成物。
項5.
前記HCFO−1223xdと前記フッ素系オイルとの質量比が、HCFO−1223
xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:0.1〜100:8
0である、項1又は4に記載の組成物。
項6.
前記フッ素系オイルは、パーフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及び
クロロトリフルオロエチレンの低重合物からなる群より選択される1種以上である、項1
、4及び6の何れかに記載の組成物。
項7.
フッ素系オイルの40℃における動粘度が、15mm2/s以上である、項1及び項4
〜9のいずれかに記載の組成物。
項8.
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を
含有する、フッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物。
項9.
フッ素系オイルを除去するために、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロ
ペン(HCFO−1223xd)を含有する洗浄剤を用いることを特徴とする、洗浄方法
。
本開示によれば、HCFO−1223xdとオイルとの相溶性の高い組成物、又はHC
FO−1223xdを含む溶剤用又は希釈材用組成物を提供することができる。
FO−1223xdを含む溶剤用又は希釈材用組成物を提供することができる。
本開示の組成物は、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO
−1223xd)及びフッ素系オイルを含む組成物である。
−1223xd)及びフッ素系オイルを含む組成物である。
フッ素系オイルとしては、公知のフッ素系オイルを広く採用することが可能であり、特
に限定はない。但し、充分な潤滑性及び塗膜の強度を確保するために、40℃における動
粘度が15mm2/s以上のフッ素系オイルを使用することが好ましく、30mm2/s
以上のフッ素系オイルを使用することがより好ましい。具体的には、パーフルオロポリエ
ーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及びクロロトリフルオロエチレンの低重合物からな
る群より選択される一種以上を使用することができる。本明細書において、低重合物とは
、その平均分子量が1万程度以下の重合物であると定義される。
に限定はない。但し、充分な潤滑性及び塗膜の強度を確保するために、40℃における動
粘度が15mm2/s以上のフッ素系オイルを使用することが好ましく、30mm2/s
以上のフッ素系オイルを使用することがより好ましい。具体的には、パーフルオロポリエ
ーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及びクロロトリフルオロエチレンの低重合物からな
る群より選択される一種以上を使用することができる。本明細書において、低重合物とは
、その平均分子量が1万程度以下の重合物であると定義される。
本明細書において透明色とは、組成物が均一であり、濁りの生じていない状態であるこ
とと定義される。
とと定義される。
フッ素系オイルの含有量は溶解させるオイルの効果を発揮させ、かつ均一な組成物を得
るという理由から、質量比でHCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ
素系オイルの質量=100:0.1〜100:80であることが好ましく、HCFO−1
223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:1〜100:
80であることがより好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:
フッ素系オイルの質量=100:4〜100:80であることがさらに好ましく、HCF
O−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:25〜
100:80であることがことさら好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイル
の合計質量:フッ素系オイルの質量=100:50〜100:80であることが特に好ま
しい。
るという理由から、質量比でHCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ
素系オイルの質量=100:0.1〜100:80であることが好ましく、HCFO−1
223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:1〜100:
80であることがより好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:
フッ素系オイルの質量=100:4〜100:80であることがさらに好ましく、HCF
O−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:25〜
100:80であることがことさら好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイル
の合計質量:フッ素系オイルの質量=100:50〜100:80であることが特に好ま
しい。
これまで、HCFO−1223xdとフッ素系オイルとの相溶性が優れることは知られ
ていなかったが、本開示の発明者らは、膨大数のHCFO類とオイルとの組み合わせを試
行錯誤した結果、驚くべきことに、HCFO−1223xdとフッ素系オイルとの組み合
わせであれば、たとえフッ素系オイルの含有量を上述の高濃度に設定しても、濁りが生じ
ることなく、両者の高い相溶性により、透明色の組成物が得られることを見出した。
ていなかったが、本開示の発明者らは、膨大数のHCFO類とオイルとの組み合わせを試
行錯誤した結果、驚くべきことに、HCFO−1223xdとフッ素系オイルとの組み合
わせであれば、たとえフッ素系オイルの含有量を上述の高濃度に設定しても、濁りが生じ
ることなく、両者の高い相溶性により、透明色の組成物が得られることを見出した。
また本開示の組成物は、地球温暖化係数及びオゾン層破壊係数が低いことにより環境負
荷が極めて少ないだけでなく、生物毒性も低いという利点を有する。
荷が極めて少ないだけでなく、生物毒性も低いという利点を有する。
以上にしてなる本開示の組成物は、HCFO−1223xd及びフッ素系オイルの優れ
た相溶性により、溶剤及び希釈剤として使用可能である。特に、HCFO−1223xd
とフッ素系オイルとの相溶性がよく、またこれらの混合液の沸点は適度に高いため、コー
ティング溶液用の溶剤として好適に使用可能である。また、かかる優れた相溶性を得るべ
く、本開示の組成物の沸点は、−10〜60℃であることが好ましく、0〜40℃である
ことがより好ましい。溶剤又は洗浄剤として用いる場合、組成物の沸点がこの温度範囲で
あれば、溶解性が良く、蒸発がより抑制される。
た相溶性により、溶剤及び希釈剤として使用可能である。特に、HCFO−1223xd
とフッ素系オイルとの相溶性がよく、またこれらの混合液の沸点は適度に高いため、コー
ティング溶液用の溶剤として好適に使用可能である。また、かかる優れた相溶性を得るべ
く、本開示の組成物の沸点は、−10〜60℃であることが好ましく、0〜40℃である
ことがより好ましい。溶剤又は洗浄剤として用いる場合、組成物の沸点がこの温度範囲で
あれば、溶解性が良く、蒸発がより抑制される。
本明細書において、溶剤とは、オイルなどの物質を溶解させる媒体と定義される。また
、本明細書において、希釈剤とは、オイルなどそのままでは流動性が低く加工性が悪かっ
たり、安定性が悪かったりする物質を溶解させて希釈することで課題を解決する溶剤と定
義される。
、本明細書において、希釈剤とは、オイルなどそのままでは流動性が低く加工性が悪かっ
たり、安定性が悪かったりする物質を溶解させて希釈することで課題を解決する溶剤と定
義される。
また、本開示は、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−
1223xd)を含有する溶剤用、希釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤
用組成物(或いは、溶剤、希釈剤又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤)を包含す
る。
1223xd)を含有する溶剤用、希釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤
用組成物(或いは、溶剤、希釈剤又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤)を包含す
る。
かかる溶剤用又は希釈剤用組成物は、オイルを含有することが好ましい。
使用するオイルとしては、溶剤又は希釈剤に使用される公知のオイルを広く採用するこ
とが可能であり、特に限定はない。具体的には、フッ素系オイル、シリコーン系オイル、
鉱物系オイル及びエステル系オイルからなる群より選択される一種以上を使用することが
できる。
とが可能であり、特に限定はない。具体的には、フッ素系オイル、シリコーン系オイル、
鉱物系オイル及びエステル系オイルからなる群より選択される一種以上を使用することが
できる。
フッ素系オイルとしては、公知のフッ素系オイルを広く採用することが可能であり、特
に限定はない。但し、充分な潤滑性及び塗膜の強度を確保するために、40℃における動
粘度が15mm2/s以上のフッ素系オイルを使用することが好ましく、30mm2/s
以上のフッ素系オイルを使用することがより好ましい。具体的には、パーフルオロポリエ
ーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及びクロロトリフルオロエチレンの低重合物からな
る群より選択される一種以上を使用することができる。本明細書において、低重合物とは
、その平均分子量が1万程度以下の重合物と定義される。また、フッ素系オイルとして、
シリコーンの末端もしくは側鎖にフルオロアルキル基を導入したフルオロシリコーン系オ
イルも例示できる。
に限定はない。但し、充分な潤滑性及び塗膜の強度を確保するために、40℃における動
粘度が15mm2/s以上のフッ素系オイルを使用することが好ましく、30mm2/s
以上のフッ素系オイルを使用することがより好ましい。具体的には、パーフルオロポリエ
ーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及びクロロトリフルオロエチレンの低重合物からな
る群より選択される一種以上を使用することができる。本明細書において、低重合物とは
、その平均分子量が1万程度以下の重合物と定義される。また、フッ素系オイルとして、
シリコーンの末端もしくは側鎖にフルオロアルキル基を導入したフルオロシリコーン系オ
イルも例示できる。
シリコーン系オイルとしては、公知のシリコーン系オイルを広く採用することが可能で
あり、特に限定はない。具体的には、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン及
び末端や側鎖に有機基を導入した変性シリコーンからなる群より選択される一種以上を使
用することができる。
あり、特に限定はない。具体的には、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン及
び末端や側鎖に有機基を導入した変性シリコーンからなる群より選択される一種以上を使
用することができる。
鉱物系オイルとしては、公知の鉱物系オイルを広く採用することが可能であり、特に限
定はない。具体的には、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル及びポリαオレフィン系
オイルからなる群より選択される一種以上を使用することができる。
定はない。具体的には、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル及びポリαオレフィン系
オイルからなる群より選択される一種以上を使用することができる。
エステル系オイルとしては、公知のエステル系オイルを広く採用することが可能であり
、特に限定はない。具体的には、ポリオールエステル系オイル、ジエステル系オイル及び
コンプレックスエステル系オイルからなる群より選択される一種以上を使用することがで
きる。
、特に限定はない。具体的には、ポリオールエステル系オイル、ジエステル系オイル及び
コンプレックスエステル系オイルからなる群より選択される一種以上を使用することがで
きる。
但し、上述したオイルの中でも、HCFO−1233xdとの相溶性に優れるという理
由から、フッ素系オイルを使用することが好ましい。これらの相溶性に優れるHCFO−
1223xdとフッ素系オイルとの組み合わせを採用することにより、広いオイル濃度、
温度、その他条件において均一で濁りなどの生じない安定した組成物を得ることが可能と
なり、その結果、溶剤用又は希釈剤用組成物として優れた物性を得ることができる。
由から、フッ素系オイルを使用することが好ましい。これらの相溶性に優れるHCFO−
1223xdとフッ素系オイルとの組み合わせを採用することにより、広いオイル濃度、
温度、その他条件において均一で濁りなどの生じない安定した組成物を得ることが可能と
なり、その結果、溶剤用又は希釈剤用組成物として優れた物性を得ることができる。
本開示の溶剤用又は希釈剤用組成物は、上述の通り相溶性に優れるHCFO−1223
xdとフッ素系オイルとの組み合わせを採用すれば、透明色の溶剤用組成物又は希釈剤用
組成物とすることができる。また、かかる優れた相溶性を得るべく、本開示の溶剤用、希
釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、−10〜60℃であるこ
とが好ましく、0〜40℃であることがより好ましい。
xdとフッ素系オイルとの組み合わせを採用すれば、透明色の溶剤用組成物又は希釈剤用
組成物とすることができる。また、かかる優れた相溶性を得るべく、本開示の溶剤用、希
釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、−10〜60℃であるこ
とが好ましく、0〜40℃であることがより好ましい。
また、HCFO−1223xdとフッ素系オイルとを含有する溶剤用組成物は、沸点も
適度に高いため、コーティング溶液用の溶剤に好適に使用可能である。
適度に高いため、コーティング溶液用の溶剤に好適に使用可能である。
フッ素系オイルの含有量は溶解させるオイルの効果を発揮させ、かつ均一な組成物を得
るという理由から、質量比でHCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ
素系オイルの質量=100:0.1〜100:80であることが好ましく、HCFO−1
223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:1〜100:
80であることがより好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:
フッ素系オイルの質量=100:4〜100:80であることがさらに好ましく、HCF
O−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:25〜
100:80であることがことさら好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイル
の合計質量:フッ素系オイルの質量=100:50〜100:80であることが特に好ま
しい。
るという理由から、質量比でHCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ
素系オイルの質量=100:0.1〜100:80であることが好ましく、HCFO−1
223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:1〜100:
80であることがより好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:
フッ素系オイルの質量=100:4〜100:80であることがさらに好ましく、HCF
O−1223xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:25〜
100:80であることがことさら好ましく、HCFO−1223xdとフッ素系オイル
の合計質量:フッ素系オイルの質量=100:50〜100:80であることが特に好ま
しい。
また、本開示のHCFO−1223xd及びフッ素系オイルを含有する組成物又は1,
2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有す
る、溶剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、さら
に、その他の溶剤を含んでいてもよい。その他の溶剤は、対象物の溶解性をさらに向上さ
せるため等の目的で配合される。
2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有す
る、溶剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、さら
に、その他の溶剤を含んでいてもよい。その他の溶剤は、対象物の溶解性をさらに向上さ
せるため等の目的で配合される。
その他の溶剤としては、特に限定されず、幅広く使用することができる。例えば、1,
2−ジクロロエチレン及びイソプロパノール等が挙げられる。本開示の組成物は、その総
量100質量%に対して、その他の溶剤を0.1〜50質量%、好ましくは1〜10質量
%含有することが好ましい。
2−ジクロロエチレン及びイソプロパノール等が挙げられる。本開示の組成物は、その総
量100質量%に対して、その他の溶剤を0.1〜50質量%、好ましくは1〜10質量
%含有することが好ましい。
本開示のHCFO−1223xd及びフッ素系オイルを含有する組成物又は1,2−ジ
クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有する、溶
剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、さらに、そ
の他の成分を含んでいてもよい。その他の成分として、例えば、酸化防止剤、安定剤、防
腐剤及び界面活性剤等からなる群より選択される一種以上が挙げられる。
クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有する、溶
剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、さらに、そ
の他の成分を含んでいてもよい。その他の成分として、例えば、酸化防止剤、安定剤、防
腐剤及び界面活性剤等からなる群より選択される一種以上が挙げられる。
本開示のHCFO−1223xd及びフッ素系オイルを含有する組成物又は1,2−ジ
クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有する、溶
剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、上記とは異
なるものとして、さらに、界面活性剤等を含んでいてもよい。
クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有する、溶
剤用、希釈剤用若しくはフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は、上記とは異
なるものとして、さらに、界面活性剤等を含んでいてもよい。
本開示の組成物は、組成物総量100質量%中に、前記HCFO−1223xd及びフ
ッ素系オイル総量で1〜100質量%含まれることが好ましく、50〜100質量%含ま
れることがより好ましく、80〜100質量%含まれることがさらに好ましい。
ッ素系オイル総量で1〜100質量%含まれることが好ましく、50〜100質量%含ま
れることがより好ましく、80〜100質量%含まれることがさらに好ましい。
また本開示の溶剤用、希釈剤用又はフッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物は
、地球温暖化係数及びオゾン層破壊係数が低いことにより環境負荷が極めて少ないだけで
なく、生物毒性も低いという利点を有する。
、地球温暖化係数及びオゾン層破壊係数が低いことにより環境負荷が極めて少ないだけで
なく、生物毒性も低いという利点を有する。
本明細書においてHCFO−1223xdは、E体及びZ体の何れか又は双方を含むも
のと定義される。HCFO−1223xdのE体及びZ体の双方を含む場合、その含有比
は特に制限されず、本開示における組成物の課題解決に対する影響もない。また、E体及
びZ体の何れか一方のみであっても特に問題はない。例えば、質量比でE体:Z体=0:
100〜40:60にするとよい。
のと定義される。HCFO−1223xdのE体及びZ体の双方を含む場合、その含有比
は特に制限されず、本開示における組成物の課題解決に対する影響もない。また、E体及
びZ体の何れか一方のみであっても特に問題はない。例えば、質量比でE体:Z体=0:
100〜40:60にするとよい。
また本開示は、フッ素系オイルを除去するために、1,2−ジクロロ−3,3,3−ト
リフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有する洗浄剤を用いることを特徴と
する、洗浄方法を包含する。
リフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を含有する洗浄剤を用いることを特徴と
する、洗浄方法を包含する。
除去対象のフッ素系オイルとしては、上述したものと同様のものを例示することが可能
であり、特に限定はない。
であり、特に限定はない。
洗浄剤は、HCFO−1223xd以外にも、必要に応じて、溶剤、酸化防止剤、安定
剤、防腐剤及び界面活性剤等からなる群より選択される一種以上を含んでもよい。これら
の溶剤、酸化防止剤、安定剤、防腐剤及び界面活性剤としては、公知のものを広く採用す
ることが可能であり、特に限定はない。
剤、防腐剤及び界面活性剤等からなる群より選択される一種以上を含んでもよい。これら
の溶剤、酸化防止剤、安定剤、防腐剤及び界面活性剤としては、公知のものを広く採用す
ることが可能であり、特に限定はない。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示はこうした例に何ら限定されるも
のではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿
論である。
のではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿
論である。
以下、実施例に基づき、本開示の実施形態をより具体的に説明するが、本開示がこれら
に限定されるものではない。
に限定されるものではない。
<相溶性>
(実施例1)
HCFO−1223xdに対する、フッ素系オイル(パーフロポリエーテル、ダイキン
工業(株)製デムナムS-65)の溶解性を測定したところ、25℃でHCFO−1223xd
と当該フッ素系オイルの合計質量に対して65質量%の当該フッ素系オイルが溶解した。
なお当該フッ素系オイルの40℃における動粘度は65mm2/sである。
(実施例1)
HCFO−1223xdに対する、フッ素系オイル(パーフロポリエーテル、ダイキン
工業(株)製デムナムS-65)の溶解性を測定したところ、25℃でHCFO−1223xd
と当該フッ素系オイルの合計質量に対して65質量%の当該フッ素系オイルが溶解した。
なお当該フッ素系オイルの40℃における動粘度は65mm2/sである。
(実施例2)
HCFO−1223xdに対し、シリコーン系オイル(ジメチルシリコーンオイル、信
越化学工業(株)製KF-96M)の溶解性を測定したところ、25℃でHCFO−1223xd
と当該シリコーン系オイルの合計質量に対して80質量%の当該シリコーン系オイルが溶
解した。
HCFO−1223xdに対し、シリコーン系オイル(ジメチルシリコーンオイル、信
越化学工業(株)製KF-96M)の溶解性を測定したところ、25℃でHCFO−1223xd
と当該シリコーン系オイルの合計質量に対して80質量%の当該シリコーン系オイルが溶
解した。
(比較例1)
HCFO−1223zd(Z異性体)に対し、フッ素系オイル(ダイキン工業(株)製デ
ムナムS-65)の溶解性を測定したところ、25℃で当該フッ素系オイルは溶解せず分離し
た。
HCFO−1223zd(Z異性体)に対し、フッ素系オイル(ダイキン工業(株)製デ
ムナムS-65)の溶解性を測定したところ、25℃で当該フッ素系オイルは溶解せず分離し
た。
<コーティング性>
(実施例3)
HCFO−1223xdに対し潤滑剤として用いるフッ素系オイル(ダイキン工業(株)
製デムナムS-65)を、HCFO−1223xd及びフッ素系オイルとの組成比がそれぞれ
97質量%及び3質量%になるように添加して溶解させ、得られた溶液を、アルミニウム
の基板に平均厚さ0.5mmとなるようにコーティングした。その後24〜27℃で風乾
したところ、均一な潤滑剤塗膜を得ることができた。
(実施例3)
HCFO−1223xdに対し潤滑剤として用いるフッ素系オイル(ダイキン工業(株)
製デムナムS-65)を、HCFO−1223xd及びフッ素系オイルとの組成比がそれぞれ
97質量%及び3質量%になるように添加して溶解させ、得られた溶液を、アルミニウム
の基板に平均厚さ0.5mmとなるようにコーティングした。その後24〜27℃で風乾
したところ、均一な潤滑剤塗膜を得ることができた。
<安定性>
(実施例4)
HCFO−1223xdに対し潤滑剤として用いるフッ素系オイル(ダイキン工業(株)
製デムナムS-65)を、HCFO−1223xd及びフッ素系オイルとの組成比がそれぞれ
50質量%及び50質量%になるように添加して溶解させ、得られた溶液を25℃の環境
下7日間放置した。色、沈殿生成などの変化は見られなかった。
(実施例4)
HCFO−1223xdに対し潤滑剤として用いるフッ素系オイル(ダイキン工業(株)
製デムナムS-65)を、HCFO−1223xd及びフッ素系オイルとの組成比がそれぞれ
50質量%及び50質量%になるように添加して溶解させ、得られた溶液を25℃の環境
下7日間放置した。色、沈殿生成などの変化は見られなかった。
<洗浄性>
(実施例5)
50mm×5mm×2mmのガラス製テストピースをフッ素オイル(パーフロポリエー
テル、ダイキン工業(株)製デムナム S-65)中に浸漬したものを、25℃において100
mlのHCFO−1223xd中に1分間浸漬したあと引き上げると、テストピース上に
残存するフッ素オイルは除去された。
(実施例5)
50mm×5mm×2mmのガラス製テストピースをフッ素オイル(パーフロポリエー
テル、ダイキン工業(株)製デムナム S-65)中に浸漬したものを、25℃において100
mlのHCFO−1223xd中に1分間浸漬したあと引き上げると、テストピース上に
残存するフッ素オイルは除去された。
<生物毒性>
(実施例6)
OECDガイドラインNo.436に基づき、HCFO−1223xdのミストについ
て、ラットによる4時間単回吸入ばく露試験をおこなったところ、5mg/Lの濃度のミ
ストをばく露させてもラットの死亡は見られず、HCFO−1223xdの急性毒性が低
いことがわかった。
(実施例6)
OECDガイドラインNo.436に基づき、HCFO−1223xdのミストについ
て、ラットによる4時間単回吸入ばく露試験をおこなったところ、5mg/Lの濃度のミ
ストをばく露させてもラットの死亡は見られず、HCFO−1223xdの急性毒性が低
いことがわかった。
Claims (9)
- 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)及
びフッ素系オイルを含む、組成物。 - 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を
含有する、溶剤用又は希釈剤用組成物。 - オイルを含有する、請求項2に記載の組成物。
- 前記オイルはフッ素系オイルである、請求項3に記載の組成物。
- 前記HCFO−1223xdと前記フッ素系オイルとの質量比が、HCFO−1223
xdとフッ素系オイルの合計質量:フッ素系オイルの質量=100:0.1〜100:8
0である、請求項1又は4に記載の組成物。 - 前記フッ素系オイルは、パーフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル及び
クロロトリフルオロエチレンの低重合物からなる群より選択される1種以上である、請求
項1、4及び5の何れか1項に記載の組成物。 - フッ素系オイルの40℃における動粘度が、15mm2/s以上である、請求項1及び
4〜6のいずれか一項に記載の組成物。 - 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1223xd)を
含有する、フッ素系オイルを除去するための洗浄剤用組成物。 - フッ素系オイルを除去するために、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロ
ペン(HCFO−1223xd)を含有する洗浄剤を用いることを特徴とする、洗浄方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020096582A JP2020158776A (ja) | 2020-06-03 | 2020-06-03 | 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020096582A JP2020158776A (ja) | 2020-06-03 | 2020-06-03 | 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018151836A Division JP6968765B2 (ja) | 2018-08-10 | 2018-08-10 | 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020158776A true JP2020158776A (ja) | 2020-10-01 |
Family
ID=72641992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020096582A Pending JP2020158776A (ja) | 2020-06-03 | 2020-06-03 | 1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020158776A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020022478A1 (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | セントラル硝子株式会社 | 溶剤組成物 |
-
2020
- 2020-06-03 JP JP2020096582A patent/JP2020158776A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020022478A1 (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | セントラル硝子株式会社 | 溶剤組成物 |
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