JP2020158230A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給送不良を低減するシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】長尺シートPを支持する第1支持面301aを有する第1トレイ301と、第1支持面301aに支持される長尺シートPを給送するピックアップローラ16と、第1トレイ301の上方に配置され、第1支持面301aに支持されて上方に湾曲した長尺シートPの後端側を支持する第2支持面302aを有する第2トレイ302と、を備え、第2支持面302aは、基端部から先端部に向かって水平方向に対して下り傾斜するように延出している。【選択図】図3
Description
本発明は、シートを給送するシート給送装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ等の画像形成装置は、複数のサイズのシートを給送可能に構成されており、A4やB5等の定型サイズのシートはカセットに収納し、搬送方向に長い長尺のシート(以下、長尺シートという)は手差しトレイに載置するように構成されている。
従来、手差しトレイを、長尺シートの前部を保持する第1保持部と、長尺シートの後部を保持する第2保持部と、から構成すると共に、第1保持部に長尺シートの中部の姿勢を定めるガイド部を一体的に設けた画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。長尺シートは、これら第1保持部、第2保持部及びガイド部によって上方にカールした姿勢で収容されるが、長尺シートの反力と重力の影響により、長尺シートの先端には、長尺シートを給送ローラ対に押し込む力(以下、押込み力とする)が作用する。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、上記押込み力が給送ローラ対の挟持力を越えた場合に、長尺シートの先端が給送ローラ対のニップを越えてしまい、給送不良の原因となる虞がある。
そこで、本発明は、給送不良を低減するシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートを支持する第1支持面を有する第1支持部と、前記第1支持面に支持されるシートを給送する給送部と、前記第1支持部の上方に配置され、前記第1支持面に支持されて上方に湾曲したシートの後端側を支持する第2支持面を有する第2支持部と、を備え、前記第2支持面は、基端部から先端部に向かって水平方向に対して下り傾斜するように延出している、ことを特徴とする。
本発明によると、給送不良を低減することができる。
[全体構成]
本実施の形態に係る画像形成装置としてのプリンタ201は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである。プリンタ201は、図1に示すように、装置本体であるプリンタ本体201Aと、プリンタ本体201Aの上方に設けられ、原稿の画像データを読み取る読取装置202と、を備えている。
本実施の形態に係る画像形成装置としてのプリンタ201は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである。プリンタ201は、図1に示すように、装置本体であるプリンタ本体201Aと、プリンタ本体201Aの上方に設けられ、原稿の画像データを読み取る読取装置202と、を備えている。
プリンタ本体201Aは、シートに画像を形成する画像形成部201B及びシートに画像を定着させる定着部220等を備えている。読取装置202とプリンタ本体201Aとの間にはシートが排出される排出空間Sが形成されており、この排出空間Sには、排出されたシートが積載される排出トレイ223が設けられている。また、プリンタ本体201Aには、画像形成部201Bにシートを給送する複数のシート給送部230と、プリンタ本体201Aの右側部に配置され、搬送方向に長い長尺シートPを給送する手差し給送装置300と、を有している。
各シート給送部230は、シートを収納する給送カセット1と、給送カセット1からシートを給送するピックアップローラ8と、給送されたシートを1枚ずつに分離して搬送するフィードローラ9及びリタードローラ10と、を有している。
画像形成部201Bは、レーザスキャナ210と、4個のプロセスカートリッジ211と、中間転写ユニット201Cと、を備えた、いわゆる4ドラムフルカラー方式の画像形成部である。これらプロセスカートリッジは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のトナー画像を形成する。各プロセスカートリッジ211は、感光ドラム212、帯電器213、現像器214、及び不図示のクリーナ等を備えている。画像形成部201Bの上方には、各色のトナーを収容したトナーカートリッジ215が、プリンタ本体201Aに対して着脱自在に装着されている。
中間転写ユニット201Cは、駆動ローラ216a及びテンションローラ216b等に巻き掛けられる中間転写ベルト216を有しており、中間転写ベルト216は、4つのプロセスカートリッジ211の上方に配置されている。中間転写ベルト216は、各プロセスカートリッジ211の感光ドラム212に接触するように配置されると共に、不図示の駆動部に駆動される駆動ローラ216aによって、反時計回り方向(図1の矢印方向)に回転駆動される。中間転写ユニット201Cは、各感光ドラム212と対向する位置において中間転写ベルト216の内周面に当接する1次転写ローラ219を備えており、中間転写ベルト216と感光ドラム212との間のニップ部として1次転写部T1が形成されている。また、画像形成部201Bは、駆動ローラ216aと対向する位置において中間転写ベルト216の外周面に当接する2次転写ローラ217を備えている。この2次転写ローラ217と中間転写ベルト216との間のニップ部として、中間転写ベルト216に担持されたトナー像がシートに転写される2次転写部T2が形成されている。
上述のように構成される各プロセスカートリッジ211において、感光ドラム212の表面には、レーザスキャナ210によって静電潜像が描き込まれた後、現像器214からトナーが供給されることで負極性に帯電した各色のトナー像が形成される。これらのトナー像は、1次転写ローラ219に正極性の転写バイアス電圧が印加されることで、各1次転写部T1において順次、中間転写ベルト216へと多重転写(1次転写)されて、中間転写ベルト216にフルカラーのトナー像が形成される。
このようなトナー像形成動作に並行して、いずれかのシート給送部230及び手差し給送装置300からレジストレーションローラ対240へ向けて1枚ずつシートが給送される。レジストレーションローラ対240は、シートの斜行を補正した後、画像形成部201Bによるトナー像形成の進捗に合わせてシートを2次転写ローラ217へ向けて送り出す。そして、2次転写部T2において、2次転写ローラ217に印加される二次転写バイアスにより、シートに対してフルカラーのトナー像が一括して二次転写される。トナー像が転写されたシートは、定着部220に搬送され、定着部220において付与される熱及び圧力によって各色のトナーが溶融混色することで、トナー像はシートにカラー画像として定着する。
この後、シートは、定着部220の下流に設けられた第1排出ローラ対225a又は第2排出ローラ対225bによって排出空間Sに排出され、排出空間Sの底部に配置された排出トレイ223に積載される。なお、シートの両面に画像を形成する場合には、シートは定着部220を通過した後、反転搬送部201Dに設けられる正逆転可能な反転ローラ対222によってスイッチバックされる。そして、シートは再搬送通路Rを介して画像形成部201Bへと再度搬送され、裏面に画像を形成される。
なお、以上の画像形成部201Bは画像形成部の一例であり、感光体に形成したトナー像をシートに直接転写する直接転写方式の電子写真ユニットを用いてもよく、インクジェット方式やオフセット印刷方式の画像形成部を用いてもよい。
[手差し給送装置]
次に、図1乃至図2(b)を参照して、シート給送装置としての手差し給送装置300の構成について説明する。手差し給送装置300は、図1乃至図2(b)に示すように、第1支持部としての第1トレイ301と、第2支持部としての第2トレイ302と、中間トレイ303と、給送部としてのピックアップローラ16と、分離ローラ対17と、を有している。第1トレイ301及び第2トレイ302は、それぞれプリンタ本体201Aの筐体203に対して回動可能に支持されており、閉じられることで筐体203に格納することができる。また、第1トレイ301及び第2トレイ302は、開かれることで筐体203の側面203aから突出するように配置される。
次に、図1乃至図2(b)を参照して、シート給送装置としての手差し給送装置300の構成について説明する。手差し給送装置300は、図1乃至図2(b)に示すように、第1支持部としての第1トレイ301と、第2支持部としての第2トレイ302と、中間トレイ303と、給送部としてのピックアップローラ16と、分離ローラ対17と、を有している。第1トレイ301及び第2トレイ302は、それぞれプリンタ本体201Aの筐体203に対して回動可能に支持されており、閉じられることで筐体203に格納することができる。また、第1トレイ301及び第2トレイ302は、開かれることで筐体203の側面203aから突出するように配置される。
ピックアップローラ16は、第1トレイ301に支持された長尺シートPを給送し、分離ローラ対17は、分離部としての分離ニップNにおいて給送された長尺シートPを1枚ずつに分離する。なお、分離ローラ対17は、トルクリミッタ方式及びリタード方式のいずれの方式を採用してもよく、ローラ対の一方を分離パッドに代えてもよい。
第1トレイ301は、長尺シートPを支持する第1支持面301aを有しており、第1支持面301aは、基端部53から先端部54に向かって水平方向に対して上り傾斜するように延出している。第1支持面301aに支持された長尺シートPは、1対のサイド規制板301bによって搬送方向に直交する幅方向の位置が規制される。第1トレイ301の先端部には、中間トレイ303が支点303aを中心に回動可能に支持されており、案内部としての中間トレイ303は、長尺シートPを上方に湾曲するように案内する第3支持面303bを有している。
第2トレイ302は、第1トレイ301の上方に配置され、筐体203の側面203aに締結されて固定される締結部41と、締結部41に一体に設けられるトレイ部42と、を有している。トレイ部42は、第1支持面301aに支持されて上方に湾曲したシートの後端側を支持する第2支持面302aを有している。
第2支持面302aは、基端部43から先端部44に向かって水平方向に対して下り傾斜するように延出している。すなわち、第2支持面302aは、基端部43を通る水平面HSよりも先端部44が下方に位置するように、水平面HSに対して傾斜角θ1を有している。また、鉛直方向に延びる側面203aと、第2支持面302aとがなす角度θ2は、鈍角である。
更に、先端部44から第1支持面301aまでの距離D1は、基端部43から第1支持面301aまでの距離D2よりも短くなっている。先端部44には、上方に突出し、長尺シートPの後端に当接することで該後端の移動を規制可能な規制部302bが設けられている。
[手差し給送装置への長尺シートの積載]
次に、手差し給送装置300に長尺シートPを積載した場合の作用について、図3を参照して説明する。図3(a)は、900mmの長さの長尺シートPを積載した状態を示す正面図、図3(b)は、1200mmの長さの長尺シートPを積載した状態を示す正面図である。図3(c)は、締結部41から中間トレイ303までの距離Wを図3(a)よりも短くした場合の長尺シートPの積載状態を示す正面図である。
次に、手差し給送装置300に長尺シートPを積載した場合の作用について、図3を参照して説明する。図3(a)は、900mmの長さの長尺シートPを積載した状態を示す正面図、図3(b)は、1200mmの長さの長尺シートPを積載した状態を示す正面図である。図3(c)は、締結部41から中間トレイ303までの距離Wを図3(a)よりも短くした場合の長尺シートPの積載状態を示す正面図である。
これら図3(a)乃至図3(c)に示すように、長尺シートPの長さや距離Wに応じて、手差し給送装置300は、長尺シートPの姿勢を変化させて長尺シートPを適切に保持することができる。
まず、図3(a)に示す状態の手差し給送装置300の作用について説明する。例えば、600〜1000mm程度の長さの長尺シートPの場合、図3(a)に示すように、長尺シートPは、第1面P1の先端側が第1トレイ301の第1支持面301aに支持される。そして、長尺シートPは、中間トレイ303によって上方に湾曲するように案内され、後端側を略180度カールされる。このとき、中間トレイ303の第3支持面303bは、長尺シートPの第1面P1に当接する。
長尺シートPの第1面P1とは反対の第2面P2の後端側は、第2トレイ302の第2支持面302aによって支持される。図3(a)のような長尺シートPの長さ及び姿勢の場合、長尺シートPの後端PTは、締結部41とトレイ部42との間の角部45には到達しない。
そして、図3(a)に示すように、長尺シートPは、第1支持面301a、第2支持面302a及び第3支持面303bからそれぞれ反力Ra1,Ra2,Ra3を受ける。これら反力Ra1,Ra2,Ra3の全ては、長尺シートPの撓み方向又は厚さ方向である面外方向に作用する。
ここで、図4(a)に示す比較例としての手差し給送装置400について説明する。手差し給送装置400は、図4(a)に示すように、本実施の形態である手差し給送装置300に対して、第2トレイ402のみが異なる。第2トレイ402のトレイ部442は、第1支持面301aと同様に、先端部に向かって上り傾斜する第2支持面402aを有している。
手差し給送装置400に、図3(a)と同じ長さの長尺シートPを積載した場合には、長尺シートPの後端PTは、締結部41とトレイ部442との間の角部445に保持される。長尺シートPは、第1支持面301a、第2支持面402a及び第3支持面303bからそれぞれ反力R1,R2,R3を受ける。これら反力R1,R3は、長尺シートPの面外方向に作用するが、反力R2は、長尺シートPの後端PTが角部445に保持されているために、搬送方向に沿った方向である面内方向に作用する。
そして、反力R2は、後端PTから長尺シートPの面内を経て先端PLへ伝達される。先端PLが、長尺シートPに作用する反力や長尺シートPの自重によってシート給送方向に進もうとする力を押込み力とすると、反力Ra1,Ra2,Ra3によって発生する押込み力Faよりも、反力R1,R2,R3によって発生する押込み力Fの方が大きい。
このように、本実施の形態では、第2支持面302aが下り傾斜となるように構成したので、押込み力を低減することができ、押込み力が大きくなることに起因する重送等の搬送不良を低減できる。
次に、図3(b)に示す状態の手差し給送装置300の作用について説明する。例えば、1000〜1400mm程度の長さの長尺シートPの場合、図3(b)に示すように、長尺シートPは、第1面P1の先端側が第1トレイ301の第1支持面301aに支持される。そして、長尺シートPは、中間トレイ303によって上方に湾曲するように案内され、後端側を略360度カールされる。このとき、中間トレイ303の第3支持面303bは、長尺シートPの第1面P1に当接する。
長尺シートPの第1面P1の後端側は、第2トレイ302の第2支持面302aによって支持される。図3(b)のような長尺シートPの長さ及び姿勢の場合、長尺シートPの後端PTは、第2支持面302aと規制部302bとの間の角部46に保持される。また、長尺シートPは、第2トレイ302の締結部41から離間しており、締結部41に当接することはない。
そして、図3(b)に示すように、長尺シートPは、第1支持面301a、第2支持面302a及び第3支持面303bからそれぞれ反力Rb1,Rb2,Rb3を受ける。これら反力Rb1,Rb2は、長尺シートPの面外方向に作用するが、反力Rb2は、長尺シートPの後端PTが角部46に保持されているために、面内方向に作用する。
ここで、図4(b)に示す比較例としての手差し給送装置400に図3(b)と同じ長さの長尺シートPを積載した場合について説明する。給送装置400の場合においても、長尺シートPの後端PTは、第2支持面402aと規制部302bとの間の角部446に保持される。一方で、長尺シートPは、第2トレイ302の締結部41に当接している。
これは、比較例としての手差し給送装置400では、第2支持面402aが上り傾斜しているために、第1支持面301aと第2支持面402aとの間のスペースSPが有効に使えず、長尺シートPが締結部41側に膨出するためである。一方で、本実施の形態は、図2(a)に示すように、距離D1が距離D2よりも短いため、上記スペースSPを有効に使える。また、第2支持面402a又は規制部302bから長尺シートPに作用する反力が、締結部41に向かう方向の力となるため、長尺シートPの後端側が締結部41に向けて付勢されるためである。
したがって、長尺シートPは、第1支持面301a、締結部41、第2支持面402a及び第3支持面303bからそれぞれ反力R10,R21,R22,R30を受ける。これら反力R10,R21,R30は、長尺シートPの面外方向に作用するが、反力R22は、長尺シートPの後端PTが角部446に保持されているために、面内方向に作用する。
すなわち、比較例に係る図4(b)の手差し給送装置400は、本実施の形態に係る図3(b)の手差し給送装置300に比して、反力R21が余計に長尺シートPに対して作用する。よって、反力Rb1,Rb2,Rb3によって発生する押込み力Fbよりも、反力R10,R21,R22,R30によって発生する押込み力Fの方が大きい。
このように、本実施の形態では、第2支持面302aが下り傾斜となるように構成したので、押込み力を低減することができ、押込み力が大きくなることに起因する重送等の搬送不良を低減できる。
次に、図3(c)に示す状態の手差し給送装置300の作用について説明する。図3(c)に示すように、距離Wを短く設定した場合、プリンタ201の設置面積を低減でき、コンパクトにプリンタ201を設置することができる。一方で、長尺シートPは、長尺シートPは、第1面P1の先端側が第1トレイ301の第1支持面301aに支持される。そして、長尺シートPは、中間トレイ303によって上方に湾曲するように案内され、後端側を略180度カールされる。このとき、中間トレイ303の第3支持面303bは、長尺シートPの第1面P1に当接する。
長尺シートPの第1面P1とは反対の第2面P2の後端側は、第2トレイ302の第2支持面302aによって支持される。更に、距離Wが短いために、長尺シートPの後端PTは、締結部41とトレイ部42との間の角部45を通過して、締結部41にもたれ掛かった状態となる。ここで、締結部41は、筐体203の側面203aに沿って設けられるため、締結部41の長尺シートPが当接する当接面41aと、第2支持面302aとがなす角度は、鈍角θ2となる(図2(a)参照)。このため、長尺シートPの後端PTは、角部45によって保持されることなく、角部45を通過して締結部41の当接面41aに接触する。
そして、図3(c)に示すように、長尺シートPは、第1支持面301a、当接面41a、第2支持面302a及び第3支持面303bからそれぞれ反力Rc1,Rc21,Rc22,Rc3を受ける。これら反力Rc1,Rc21,Rc22,Rc3の全ては、長尺シートPの撓み方向又は厚さ方向である面外方向に作用するため、押込み力Fcは、比較的小さいものとなる。
図5は、長尺シートPの押込み力に関して、図4(a)に示す比較例と、図3(b)に示す積載例1と、図3(a)に示す積載例2と、を比較したグラフである。本グラフの縦軸は、比較例に係る押込み力を100%とした場合の押込み力率を示している。
図5に示すように、積載状態が類似する比較例と積載例2とに関しては、積載例2の押込み力は、比較例の押込み力に対して半減している。また、積載状態が異なる比較例と積載例1とに関しても、積載例1の押込み力は、比較例の押込み力よりも低減している。
以上のように、第2支持面302aを基端部43から先端部44に向かって水平方向に対して下り傾斜するように設けたので、長尺シートPの先端PLに作用する押込み力を低減することができる。これにより、例えば印刷ジョブが開始されていない状態で、分離ニップNを長尺シートPの先端PLが越えることを低減し、重送等の給送不良を低減することができる。
なお、上述した図3(a)乃至図3(c)で示した積載例は一例であり、積載すべき長尺シートの剛度や積載枚数、または手差し給紙装置のサイズなどによって適切に操作者が変更することができるため、長尺シートの長さと積載状態の関係はこの限りではない。
また、手差し給送装置300にセットされた長尺シートPの先端PLは、分離ニップNよりもシート給送方向における上流に配置されたシャッタ部材に突き当たって保持されてもよい。例えば、印刷ジョブが開始される前には、先端PLはシャッタ部材に保持され、印刷ジョブが開始されると、シャッタ部材が退避して先端PLは給送可能な状態となる。先端PLに作用する押込み力が大きい場合には、シャッタ部材が退避することで先端PLが分離ニップNに進み、ピックアップローラ16によって長尺シートPが給送される前に、先端PLが分離ニップNを越えてしまう虞がある。
また、第1トレイ301には、分離ニップNよりもシート給送方向における上流において凹部が設けられ、凹部によって長尺シートPを下方に湾曲させることにより、押込み力を緩和するように構成してもよい。凹部は、シート給送方向に向けて下り斜面となる第1斜面と、上り斜面となる第2斜面とを有する。この場合、長尺シートPの先端PLは、上り斜面に突き当たって保持されてもよい。
また、長尺シートPの先端PLは、分離ニップNに突き当たって保持されてもよい。なお、分離ローラ対17は、トルクリミッタ方式及びリタード方式のどちらを採用してもよく、ローラ対の一方をパッドに代えてもよい。
また、ピックアップローラ16に代えて、負圧や静電気力を利用した給送ベルトを適用してもよい。また、中間トレイ303を省いて構成してもよい。
16:給送部(ピックアップローラ)/43,53:基端部/44,54:先端部/201:画像形成装置(プリンタ)/201B:画像形成部/203:筐体/203a:側面/300:シート給送装置(手差し給送装置)/301:第1支持部(第1トレイ)/301a:第1支持面/302:第2支持部(第2トレイ)/302a:第2支持面/302b:規制部/303:案内部(中間トレイ)/D1,D2:距離/N:分離部(分離ニップ)/θ2:角度
Claims (8)
- シートを支持する第1支持面を有する第1支持部と、
前記第1支持面に支持されるシートを給送する給送部と、
前記第1支持部の上方に配置され、前記第1支持面に支持されて上方に湾曲したシートの後端側を支持する第2支持面を有する第2支持部と、を備え、
前記第2支持面は、基端部から先端部に向かって水平方向に対して下り傾斜するように延出している、
ことを特徴とするシート給送装置。 - 前記第1支持部及び前記第2支持部は、それぞれ筐体の側面から突出するように前記筐体に支持され、
鉛直方向に延びる前記側面と、前記第2支持面とがなす角度は、鈍角である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。 - 前記先端部から前記第1支持面までの距離は、前記基端部から前記第1支持面までの距離よりも短い、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。 - 前記先端部は、シートの後端に当接することで前記後端の移動を規制可能な規制部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記給送部によって給送されたシートを1枚ずつに分離する分離部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記第1支持部に支持され、シートが上方に湾曲するように案内する案内部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記第1支持面は、基端部から先端部に向かって水平方向に対して上り傾斜するように延出している、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置によって給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
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2019
- 2019-03-25 JP JP2019057329A patent/JP2020158230A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11745524B2 (en) | 2020-12-25 | 2023-09-05 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
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