JP2020156712A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】特に、フェアウェイウッドやユーティリティクラブに用いられるゴルフクラブヘッドにおいて、打球時にフェース部を撓み易くするとともに、方向性や打球の高さの安定化が図れるゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】本発明は、フェース部5と、クラウン部6と、ソール部7とを備えた中空構造の金属製のヘッド本体3を有するゴルフクラブヘッドであって、フェース部で打球する際、フェース部全体がフェース・バック方向に変位し易いように、少なくともソール部に設けられた溝20と、溝20よりもフェース部側に設けられる凹部30と、を有することを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、中空構造のゴルフクラブヘッドに関し、特に、フェアウェイウッドやユーティリティと称されるゴルフクラブに適した構造のゴルフクラブヘッドに関する。
従来、中空構造の金属製ヘッドにおけるフェース部は、撓み易くすることで、打球時にボールの潰れが抑制され、これにより、ボール変形によるエネルギーロスを少なくして、飛距離の向上が図れることが知られている。例えば、特許文献1には、ヘッド本体のフェース側の周囲に溝(内部に突出する屈曲部)を形成して、打球時にフェース部が撓み易いように構成することが知られている。すなわち、ヘッド本体のフェース側に、全周に亘って(ゴルフ規則を考慮した場合、サイド部を除くクラウン部及びソール部でも良い)溝を形成すると、フェース部の周囲が前後方向(フェース・バック方向)に変位し易くなるため、打球時にフェース部の中央が大きく撓んで、飛距離の向上を図ることが期待できる。
また、最近では、フェースの肉厚を、中心よりも周囲ほど薄くして反発係数の高い範囲を広くすることも行われている。特に、特許文献1のように、ヘッド本体のフェース部側に溝を形成することで、フェース部全体が撓み易くなることから、その効果を大きくすることが可能となる。
特開2002−52099号
ところで、ウッド型ゴルフクラブの内、主に地面からショットする(ティーアップせずにショットする)フェアウェイウッドやユーティリティクラブは、フェース面の高さが低く、フェース面の下側で打球し易い特徴がある。上記した様に、ヘッド本体のフェース部側に溝を形成することで、フェース部全体が撓み易くなって飛距離の向上が期待できるものの、打球位置(フェース面の下方側)での撓みが大きくなることで、そのヘッドの本来のロフト角よりも小さくなった角度で打球がなされることとなる。すなわち、フェース部を撓み易い構造にすると、上記したタイプのゴルフクラブで打球すると、本来のロフト角よりも小さいロフト角でボールを打ち出すこととなり、ボールが上がらなかったり、或いは、その撓みによってボールの初速が低下する要因となる。
また、打点がトウの下側やヒールの下側にばらついた際、上記したように、フェース部全体が撓み易くなっていると、打球位置でのフェース部の変形が大きくなって、フェース部の向きが捩れるような状態で打球が成されてしまい、方向性が悪くなるという問題が生じる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、特に、フェアウェイウッドやユーティリティクラブに用いられるゴルフクラブヘッドにおいて、打球時にフェース部を撓み易くするとともに、方向性や打球の高さの安定化が図れるゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部と、クラウン部と、ソール部とを備えた中空構造の金属製のヘッド本体を有しており、前記フェース部で打球する際、フェース部全体がフェース・バック方向に変位し易いように、少なくとも前記ソール部に設けられた弾性変形部と、前記弾性変形部よりもフェース部側に設けられる高剛性部と、を有することを特徴とする。
上記したヘッド構造によれば、少なくともソール部に設けられた弾性変形部によって、打球時にフェース部の全面が均一にフェース・バック方向に変位して打球するため、飛距離の向上が図れる。この場合、フェース部での打点位置が下側になる(ミスヒットする)と、従来のフェース部が変位し易い構造のゴルフクラブヘッドでは、ミスヒットした位置でフェース・バック方向に押圧力を受けるようになる。これは、フェース部を、ロフトが立つ方向に撓ませることとなるため、ボールが上がらなくなってしまうが、上記したように、ソール部に設けられている弾性変形部よりもフェース部側に高剛性部を設けることで、ロフトが立つ方向の撓みが抑制され、そのロフト角に応じた打球(高弾道の打球)が得られるようになる。また、打点がトウの下側やヒールの下側にばらついても、前記高剛性部によって、局部的にフェース部が変形するような撓みが抑制されるため、方向性も安定するようになる。
本発明によれば、打球時にフェース部を撓み易くするとともに、方向性や打球の高さの安定化が図れるゴルフクラブヘッドが得られる。
本発明に係るゴルフクラブヘッドの第1の実施形態を示す図であり、ゴルフクラブヘッドを装着したゴルフクラブを示す正面図。 図1に示すゴルフクラブヘッドをクラウン部側から見た正面斜視図。 図1に示すゴルフクラブヘッドをソール部側から見た正面斜視図。 図1のIV―IV線に沿った断面図。 図3のV−V線に沿った断面図。 (a)は、ソール部に高剛性部が形成されたゴルフクラブヘッドによる打球の状態を示す図、(b)は、ソール部に高剛性部が形成されていないゴルフクラブヘッドによる打球の状態を示す図。 ゴルフクラブを構えた際のヘッド本体の正面図。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの第2の実施形態を示す図であり、ソール部側から見た正面斜視図。 図8に示すゴルフクラブヘッドのヒール部側の内部構造を示す断面図。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの第3の実施形態を示す図であり、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをフェース部側から見た図。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの第4の実施形態を示す図であり、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをフェース部側から見た図。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの第5の実施形態を示す図であり、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをフェース部側から見た図。 ソール部のフェース部側に形成される高剛性部の形成位置を説明する図であり、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た拡大図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをヒール部側から見た図。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの第6の実施形態を示す図であり、ソール部側から見た正面斜視図。 図14に示すゴルフクラブヘッドのフェース部側の内部構造を示す断面図。
以下、本発明に係るゴルフクラブヘッドの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1から図5は、ゴルフクラブヘッドの第1の実施形態を示す図であり、図1は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッドを装着したゴルフクラブを示す正面図、図2は、図1に示すゴルフクラブヘッドをクラウン部側から見た正面斜視図、図3は、図1に示すゴルフクラブヘッドをソール部側から見た正面斜視図、図4は、図1のIV―IV線に沿った断面図、そして、図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。
本実施形態に係るゴルフクラブ1は、ヘッド本体3にシャフト50を止着したフェアウェイウッドタイプとして構成されている。
前記ヘッド本体3は、打球面(フェース面)5aを有するフェース部5と、フェース部5の上縁から後方に延出するクラウン部6と、フェース部5の下縁から後方に延出するソール部7と、前記クラウン部6及びソール部7の縁部を繋ぐサイド部8とを備えた中空構造となっている。前記サイド部8は、フェース部5と対向するバック部8aと、フェース部5からバック部8aを経由するトウ部8b及びヒール部8cを備えている。なお、前記サイド部8は、クラウン部6との間、及び、ソール部7との間で稜線によって区画される場合、その稜線同士の間の領域で定義されるが、図に示すように、ソール部7との間で、稜線で区画されることなくソール部から面一状に形成される場合、地面に接地するソール部7から立ち上がった領域で定義される。
前記ヘッド本体3は、様々な位置で分割した複数の金属製の外殻部材同士を溶着、接着等によって接合することで構成されている。それぞれの外殻部材については、例えば、チタン合金、ステンレス系、鉄系、アルミ系合金、マグネシウム合金等の金属を鋳造、プレス成形等で一体形成することが可能であり、それぞれの端縁領域を溶接、接着、ロウ付け、ビス止め等することによりヘッド本体3が作成される。この場合、ヘッド本体3を構成する各部材(外殻部材)は、サイド部8を、ソール部7と一体化したり、クラウン部6と一体化する等、複数の部材、或いは各部材の部分的な構成要素を鋳造等で一体形成しておき、それらを溶着、接着等によって接合したものであっても良い。また、サイド部8については、図に示すように、ソール部7との間で稜線を形成することなく面一状に一体化した構成であっても良いし、クラウン部6との間で稜線を形成することなく面一状に一体化した構成であっても良い。
前記フェース部5については、例えば、チタン、チタン合金、ステンレス系、鉄系等の金属を、プレス加工、CNC加工、或いは鍛造等することで形成されており、溶接、レーザ溶接、プラズマ溶接、ロウ付け、接着等によって、クラウン部、ソール部及びサイド部の前方側に形成された開口に対して接合される。この場合、フェース部5は、板状に形成されて他の外殻部材に対して接合しても良いし、カップ状に形成されて、クラウン部、サイド部、ソール部の前端縁に接合され、これらの一部を構成していても良い。
また、ヘッド本体3内には、シャフト(図示せず)の先端を止着するホーゼル部10が一体形成されている。このホーゼル部10は、クラウン部6から上方に突出しており、この開口穴10aに前記シャフト50の先端部が嵌合され止着される。
前記フェース部5の打球面(フェース面)5aは、打球がされる部分であり、上下を規定するトップエッジ5A、ソールエッジ5B、及び両サイドを規定するサイドエッジ5Cによって囲まれた領域となっている。すなわち、フェース面5aについては、ヘッド本体3を正面視した際、それが把握できるように、クラウン部6、ソール部7及びサイド部8との間の稜線(前記トップエッジ5A、ソールエッジ5B、及びサイドエッジ5Cによる境界線)によって把握できるようになっている。なお、稜線が湾曲している場合は、前記境界線は、湾曲頂部によって規定される。この場合、前記フェース面5aが明確になるように、境界線部分を色彩などによって色分けしても良い。また、フェース面5aには、別途、スコアラインを形成しておいても良い。
前記フェース部5には、クラウン・ソール方向(上下方向)に沿って湾曲するロールが形成されると共に、トウ・ヒール方向(左右方向)に沿って湾曲するバルジが形成されており、両方の湾曲部の頂部領域に、フェース部5の中央位置(フェースセンター)Cが存在している。このフェースセンターCは、上記したように規定されるフェース面5aの幾何学的中心位置である。すなわち、図1において、ゴルフクラブを基準水平面Pに対して規定のライ角で構えた状態でフェース面5aを正面視した際、フェース面5aの最大幅の中央において基準水平面Pに対して垂直面を引いた場合、その垂直面上におけるフェース高さの中央位置がフェースセンターCとなる。
このフェースセンターCは、フェース部5で最も撓み量(フェース・バック方向の撓み量)が大きい領域となり易い。
前記ヘッド本体3には、フェース部で打球する際、フェース部5全体がフェース・バック方向に変位し易い(中央部が撓み易い)ように弾性変形部が設けられている。本実施形態の弾性変形部は、ヘッド本体3のフェース部側に設けられており、周方向に沿うように形成された溝20によって構成されている。本実施形態の溝20は、クラウン部6のトウ側端部とヒール側端部を除いた領域で、トウ・ヒール方向に延出するように形成され(クラウン側の溝20A)、かつ、ソール部7から立ち上がるサイド領域において、トウ側端部とヒール側端部を除いた領域で、ソール部7のトウ・ヒール方向に延出するように形成されている(ソール側の溝20B)。すなわち、前記溝20は、ヘッド本体3のフェース部側において、連続して環状に形成されるのではなく、クラウン部6及びソール部7の夫々で、トウ側端部及びヒール側端部で終端するように形成されている。
このように、ヘッド本体のフェース部側に溝20(20A,20B)を形成することで、フェース部5の撓み性を向上することが可能となる。なお、溝20の断面形状については、特に限定されることはなく、図4のクラウン部6に形成される溝20Aのように断面凹状、ソール部7に形成される溝20Bのように断面U状、更には、断面V状に形成する等、フェース部5の撓み性を向上できる構成であれば良い。
前記弾性変形部を溝20(20A,20B)で構成する場合、その溝は、周方向に沿って連続形成されるのではなく、フェース部の撓み性を向上できれば、ヘッド本体のフェース部側において、非連続的に形成されていても良い。また、そのような溝(弾性変形部)については、少なくともソール部側に設けられる構成であっても良い。
前記ヘッド本体3には、上記したように形成されるソール側の溝20Bよりもフェース部側に高剛性部が設けられる。この高剛性部は、前記弾性変形部によってフェース部5全体がフェース・バック方向に変位し易い構造において、打点がソール部側にずれた際にソール部側での撓みを抑制するように設けられるものであり、本実施形態では、ソール部7のフェース部側の表面形状を変化させることで形成されている。具体的には、上記したように構成される溝20(20B)に対して、フェース部側に、トウ・ヒール方向に間隔をおいて複数形成される凹凸形状(所定の間隔をおいてトウ・ヒール方向に沿って配設される凹部30)で構成されている。この凹部30は、略円形状乃至は略半円形状で、トウ・ヒール方向に沿って略等間隔で4箇所形成されており、このような凹部30を連続して形成することで、溝20とフェース部5のソールエッジ5B(リーディングエッジ)との間の剛性を高めることができ、打球時にフェース部5が撓んでも、圧縮方向(フェース・バック方向)に潰れ難くすることが可能となる。
なお、上記した凹部30(凹凸形状)は、溝20Bの前方側の剛性を高めるため、溝20Bの幅方向に亘って形成することが好ましいが、トウ・ヒール方向において、撓み易い中央領域に形成しても良い。また、凹部30の大きさ、形状、深さについては、特に限定されることはないが、効果的に潰れ難くするように、ソールエッジ5Bの近傍位置からバック側に形成することが好ましい。
上記したヘッド構造によれば、ヘッド本体3のフェース部側に弾性変形部を構成する溝20が形成されているため、打球時にフェース部5全体をフェース・バック方向に変位させ易く(撓み易く)することができる。また、ソール部に形成される溝20Bとフェース部との間に高剛性部を構成する凹部(凹凸形状)30が形成されているため、打球時に打点がソール部側にばらついても、フェース部下側の撓みが抑制されて、ロフトが立った状態で打球したり、フェース面が捩れた状態で打球することが抑制される。
これを図6(a)(b)を参照して説明する。なお、図6では、芝生上のボールを打球することを示しており、ボールはソール部7の設置面Pに対いて多少浮いた状態で示してある。
上述したように、フェアウェイウッドは、ボールをティーアップすることなく打球することから、図に示すように、打点は、フェースセンターCよりも下側になり易い。このような位置で打球がなされると、ヘッド本体には上記した弾性変形部(溝20)が設けられているため、フェース部5全体が撓んだ状態で打球される。
この場合、上記したような高剛性部(凹部30)が形成されていないと、図6(b)の矢印で示すように、フェース部5のソール側がそのままバック側に撓んでしまい、通常はロフト角(Lで示すライン)で打球が成されるものの、その撓みによって、ロフト角が立った状態(L1´で示すライン)で打球が成されてしまう。すなわち、フェース部5は、弾性変形部(溝20)によって撓むものの、打点位置がソール部側にずれると、ソール部側の撓みが大きくなって、その打ち出し方向は、D1(L1´に直交する方向)となり、通常のロフト角による打ち出し角度とはならない。
これに対し、本実施形態のように、溝20Bよりもソール部側に高剛性部(凹部30)が形成されると、図6(a)に示すように、フェース部5のソール部側の撓みが抑制されるため、通常のロフト角(Lで示すライン)から、略平行に撓んだ状態のロフト角(L1で示すライン)で打球することが可能となる。すなわち、フェース部5は、弾性変形部の機能によって撓みつつ、その打ち出し方向は、D(L1に直交する方向)となり、通常のロフト角による打ち出し角度で打球することが可能となる。
上記したヘッド構造によれば、弾性変形部を構成する溝20によって、打球時にフェース部5が撓むため、飛距離の向上が図れると共に、ソール部5に設けられている溝20Bよりもフェース部側に高剛性部を構成する凹部30を設けたことで、ロフトが立つ方向の撓みが抑制され、そのロフト角に応じた打球(高弾道の打球)が得られるようになる。
また、打点がトウの下側やヒールの下側にばらついても、凹部30によってフェース部5の下側での撓み(フェース面の捩れるような変形)が抑制されるため、打球の方向性が安定する。さらに、凹部30を形成したことで、剛性が高まってソール部が変形し難くなるため、打球した際のヘッド本体側の変形によるエネルギーロスが少なくなり、フェース部5の撓みが効果的に受け止められて反発性を高めることが可能となる(ボールの初速が向上すると共に高弾道となり、飛距離の向上が図れるようになる)。
また、上記したように、フェース部5のソールエッジ5B付近に、複数個の凹部(凹凸形状)を形成したことで、図7で示すように、接地面Pとの接触摩擦の低減が図れ、ラフ等であっても、振り抜きやすいゴルフクラブヘッドとなる。
さらに、上記した凹部30で形成される高剛性部は、単に凹凸形状だけで、補強部材を設けたり、肉厚を厚くする等、重量を増加させる構造でないため、ヘッド本体が重量化したり、重心深度が浅くなることもない。
なお、上記した構成の溝20及び凹部30は、ヘッド本体を構成する外殻部材を鋳造やプレス成形によって形成する際、各外殻部材の接合ポイントを考慮して、外殻部材と共に一体形成することが可能である。
次に、本発明に係るゴルフクラブヘッドの別の実施形態について説明する。
なお、以下に説明する実施形態では、上記した実施形態と同様な構成については、同一の参照符号を付し、詳細な説明については省略する。
図8及び図9は、ゴルフクラブヘッドの第2の実施形態を示す図であり、図8はソール部側から見た正面斜視図、図9は図8に示すゴルフクラブヘッドのヒール部側の内部構造を示す断面図である。
この実施形態の高剛性部は、上記した第1実施形態と同様、ソール部7のフェース部側の表面形状を変化させることで形成されている。具体的には、トウ・ヒール方向に一定間隔をおいて形成される長溝(凹部)31で構成しており、各長溝31は、圧縮方向に潰れ難いように、フェース・バック方向に延出するように形成されている。
このように、フェース部5が撓む圧縮方向の剛性が高まれば(圧縮に強い構造であれば)、高剛性部の形状については適宜変形することが可能であり、上記以外にも、例えば、図10から図12で示すように構成することが可能である。
図10は、第3の実施形態を示しており、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをフェース部側から見た図である。
この実施形態の高剛性部は、溝20Bとフェース部5との間で、トウ・ヒール方向に沿って、連続的に断面U字状の凹凸が繰り返して形成された波状部(凹凸部)32で構成されている。
図11は、第4の実施形態を示しており、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをフェース部側から見た図である。
この実施形態の高剛性部は、溝20Bとフェース部5との間で、トウ・ヒール方向に沿って、断続的に複数の略三角形状の凹部33で構成されている。各凹部33は、断面が略V字形状となっており、バック側に向けて次第に幅が狭くなると共に、深さも浅くなるように形成されており、フェース・バック方向に潰れ難い形状となっている。
図12は、第5の実施形態を示しており、(a)は、ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た図、(b)は、ゴルフクラブヘッドをフェース部側から見た図である。
この実施形態の高剛性部は、溝20Bとフェース部5との間で、トウ・ヒール方向に沿って、断続的に複数の略半円形状の凹部34で構成されており、各凹部34は、断面が略U字状に形成されている。
上記したように、高剛性部を、ソール部7の表面形状を変化させて形成する場合、打球時に生じるフェース・バック方向の圧縮に強い形状であれば、その形状や断面形状等については、種々、変形することが可能である。なお、上記した様に形成される高剛性部は、図13(a)(b)に示すように、フェース部のソールエッジ5Bの近傍に形成されていれば良く(図では、異なる形状の凹部を示してある)、ソールエッジ5Bに凹凸が生じていなければ(アドレス時に凹凸形状が視認できない状態)、その形成位置は適宜変形することが可能である。
図14及び図15は、ゴルフクラブヘッドの第6の実施形態を示す図であり、図14はソール部側から見た正面斜視図、図15は図14に示すゴルフクラブヘッドのフェース部側の内部構造を示す断面図である。
この実施形態の高剛性部は、ソール部7のフェース部側の内面に突出形成される補強用のリブ37で構成している。具体的には、リブ37は、トウ・ヒール方向に一定間隔をおいて複数個、突出形成されており、各リブ37は、圧縮方向に潰れ難いように、フェース・バック方向に延出するように形成されている。
このように、フェース部5が撓む圧縮方向の剛性が高まれば、高剛性部は、リブで構成することが可能であり、そのリブ形状についても、楕円形状、円形状、水滴型にする等、適宜変形することが可能である。また、形成されるリブの個数は限定されることはなく、リブは、ヘッド本体の内面に形成されるため、ソール部の表面の凹凸形状を無くして面一状にすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、フェース部5の撓み性を向上するための溝20については、溝幅、深さ、形成位置、形状など、適宜変形することが可能である。また、弾性変形部については、フェース部全体が撓み易いように形成されたものであれば良く、前記高剛性部については、フェース部が撓んだ際、ソール部側を潰れ難くする構造であれば、適宜変形することが可能である。
また、本発明は、ボールをティーアップして打球しないウッド型のゴルフクラブ(フェアウェイウッド、ユーティリティ)であることが好ましい。このようなクラブでは、フェース面のソール部側で打球することが多いため、上記した構造にすることで、高弾道でバラツキが抑えられた打球をすることが可能である。具体的には、ロフト角が13°未満だと、ティーアップして打球することを前提としていることが多い為、13°以上のウッドタイプのゴルフクラブに適用することが好ましい。
1 ゴルフクラブ
3 ヘッド本体
5 フェース部
5B ソールエッジ
6 クラウン部
7 ソール部
20,20A,20B 溝(弾性変形部)
30,31,33,34 凹部(高剛性部)
32 波状部(高剛性部)
37 リブ(高剛性部)
C フェースセンター

Claims (5)

  1. フェース部と、クラウン部と、ソール部とを備えた中空構造の金属製のヘッド本体を有するゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース部で打球する際、フェース部全体がフェース・バック方向に変位し易いように、少なくとも前記ソール部に設けられた弾性変形部と、
    前記弾性変形部よりもフェース部側に設けられる高剛性部と、
    を有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記弾性変形部は、前記クラウン部、及び、ソール部に形成され、トウ・ヒール方向に延出する溝を備え、
    前記高剛性部は、前記ソール部に形成される溝よりもフェース部側で、前記ソール部の表面形状を変化させることで構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記高剛性部は、トウ・ヒール方向に間隔をおいて複数形成される凹凸形状で構成されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記弾性変形部は、前記クラウン部、及び、ソール部に形成され、トウ・ヒール方向に延出する溝を備え、
    前記高剛性部は、前記ソール部に形成される溝よりもフェース部側で、前記ソール部の内面に突出形成されるリブで構成される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記リブは、前記溝からフェース部側に向かって延出し、トウ・ヒール方向に間隔をおいて複数形成される、
    ことを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
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