JP2020156205A - 静電誘導型変換器および静電誘導型変換器の製造方法 - Google Patents

静電誘導型変換器および静電誘導型変換器の製造方法 Download PDF

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渡邊 真
Makoto Watanabe
真 渡邊
顕斉 ▲高▼田
顕斉 ▲高▼田
Akinari Takada
前田 俊成
Toshinari Maeda
俊成 前田
琢矢 白井
Takuya Shirai
琢矢 白井
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Abstract

【課題】静電誘導型変換器のエネルギー変換効率を向上させること。【解決手段】静電誘導型変換器は、基板(3)と、前記基板上に設けられるとともに少なくとも一部が電荷を帯びた帯電材料膜(31)と、前記基板から垂直に延びるように取り付けられる支持軸(4)と、前記帯電材料膜に対向して配置される複数の対向電極と、を含む。前記帯電材料膜は、前記支持軸のまわりに環状領域(31a)と、該環状部から径方向外側に延び周方向に並ぶ複数の駆動領域(31b)と、を有し、前記帯電材料膜の前記環状領域は、前記複数の駆動領域より帯電される電荷の密度が低い。【選択図】図2

Description

本発明は、静電誘導型変換器および静電誘導型変換器の製造方法に関する。
帯電されたエレクトレット基板により生じる静電誘導を用いた発電器およびモーターが知られている。発電器やモーターのような静電誘導型変換器では、エレクトレット基板の上の帯電材料に帯電させ、その帯電された電荷により生じる静電誘導を用いて電気エネルギーを運動エネルギーへ、または運動エネルギーを電気エネルギーへ変換する。
特許文献1には、音を信号に変換するコンデンサマイクロフォンにおいて、エレクトレット板の一部を帯電させることが開示されている。
特開2006−140861号公報
エレクトレットを用いた静電誘導型変換器については、効率を向上させることが難しかった。特に、単に形状および素材に起因する摩擦だけでなく、静電引力に起因する効率の低下が無視できなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、エネルギー変換効率を向上させた静電誘導型変換器およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本出願において開示される発明は種々の形態を有している。それらの形態の代表的なものの概要は以下の通りである。
(1)基板と、前記基板上に設けられるとともに少なくとも一部が電荷を帯びた帯電材料膜と、前記基板から垂直に延びるように取り付けられる支持軸と、前記帯電材料膜に対向して配置される複数の対向電極と、を含み、前記帯電材料膜は、前記支持軸のまわりに環状領域と、該環状領域から径方向外側に延び周方向に並ぶ複数の駆動領域と、を有し、前記帯電材料膜の前記環状領域は、前記複数の駆動領域より帯電される電荷の密度が低い、静電誘導型変換器。
(2)(1)において、前記基板は前記支持軸を中心に回転可能であり、前記複数の対向電極は、対向基板上の領域であって前記環状領域に対向する領域から径方向外側に延び周方向に並ぶように配置され、平面視で前記複数の対向電極の前記延伸部のそれぞれと前記帯電材料膜の駆動領域とが重畳する領域の面積は、前記基板の回転位置に応じて変化する、静電誘導型変換器。
(3)(2)において、前記帯電材料膜の前記環状領域の半径は、前記複数の対向電極のいずれかと前記支持軸の中心との距離の0.8倍以上1.2倍以下である、静電誘導型変換器。
(4)(1)から(3)のいずれかにおいて、前記帯電材料膜は、平面視で前記環状領域の外側かつ前記複数の駆動領域のうち隣り合う2つの駆動領域の間に、切り欠きを有する、静電誘導型変換器。
(5)(1)から(3)のいずれかにおいて、前記帯電材料膜は平面視で前記複数の駆動領域のうち隣り合う2つの駆動領域の間に接続部を有し、前記接続部は、前記帯電材料膜の前記複数の駆動領域よりも帯電する電荷の密度が小さい、静電誘導型変換器。
(6)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記帯電材料膜は、前記基板の第1の面に設けられる第1の帯電材料膜と、前記基板の第2の面に設けられる第2の帯電材料膜とを含み、前記複数の対向電極は、前記第1の帯電材料膜に対向する複数の第1の対向電極と、前記第2の帯電材料膜に対向する複数の第2の対向電極とを含む、静電誘導型変換器。
(7)基板を用意する工程と、前記基板上に帯電材料膜を形成する工程と、前記帯電材料膜の一部を覆いかつ前記帯電材料膜のうち前記基板の中央の環状の領域に接するマスクを設ける工程と、前記マスクおよび前記帯電材料膜に向けて電荷を放出し前記帯電材料膜を帯電させる工程と、前記帯電材料膜を帯電させる工程の後に前記マスクを除去する工程と、を含む静電誘導型変換器の製造方法。
(8)(7)において、前記マスクは、樹脂層と、前記樹脂層と前記基板との間に配置される金属層とを含む、静電誘導型変換器の製造方法。
(9)(7)または(8)において、前記基板に支持軸が取り付けられる工程をさらに含み、前記マスクは、前記支持軸が取り付けられた後に設けられ、平面視で前記支持軸を囲む環状の形状を有する、静電誘導型変換器の製造方法。
(10)(9)において、前記マスクは、平面視で前記支持軸からみて外側に延びる複数の延伸部をさらに含む、静電誘導型変換器の製造方法。
(11)(7)から(10)のいずれかにおいて、前記基板上に形成される帯電材料膜は、前記基板の第1の面に設けられる第1の帯電材料膜と、前記基板の第2の面に設けられる第2の帯電材料膜とを含み、前記マスクは、前記第1の帯電材料膜の一部を覆い前記第1の帯電材料膜に接する第1のマスクと、前記第2の帯電材料膜の一部を覆い前記第2の帯電材料膜に接する第2のマスクとを含む、静電誘導型変換器の製造方法。
本発明によれば、静電誘導型変換器のエネルギー変換効率を向上させることができる。
本実施形態に係る静電誘導型変換器の概略斜視図である。 静電誘導型変換器が備えるエレクトレット基板の一例を示す平面図である。 エレクトレット基板及び回転軸の概略端面図である。 対向基板の一例を示す平面図である。 静電誘導型変換器が発電器として用いられる際の作動原理を説明する概略回路図である。 静電誘導型変換器が電動機として用いられる際の作動原理を説明する概略回路図である。 環状部が帯電していない場合の損失を概略的に説明する図である。 環状部31aが帯電する従来の場合の損失を概略的に説明する図である。 エレクトレット基板の製造工程を説明する図である。 エレクトレット基板およびマスクの一例を示す平面図である。 マスクの他の一例を示す断面図である。 本実施形態の第1の変形例におけるエレクトレット基板およびマスクを示す平面図である。 本実施形態に係る静電誘導型変換器を腕時計に組み込んだ例を示す図である。 本実施形態の第2の変形例を説明する図である。 第2の変形例におけるエレクトレット基板の製造工程を説明する図である。
以下では、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る静電誘導型変換器100の概略斜視図である。ここで、静電誘導型変換器とは、静電誘導を用いて、運動エネルギーと電気エネルギーとを相互に変換する機器を意味しており、発電器又は電動機を指している。その原理は後述するが、静電誘導型変換器100に外力を作用させ、運動エネルギーを与えるとそのエネルギーを電気エネルギーに変換して取り出すことができる。この静電誘導型変換器100はすなわち発電器である。また、静電誘導型変換器100に電気エネルギーを与えると、そのエネルギーを運動エネルギーとして取り出すことができる。この静電誘導型変換器100はすなわち電動機である。
図1は、機械的な回転運動を電気エネルギーに変え、又は電気エネルギーを機械的な回転運動として取り出す静電誘導型変換器100の例を示す。以下、本例の静電誘導型変換器100の基本的な構造を説明する。
静電誘導型変換器100は、主要な部品として、対向基板1と、対向基板1と所定の間隔を空けて挟まれるように配置されるエレクトレット基板3と、支持軸である回転軸4と、を有する。対向基板1は、エレクトレット基板3の図中下側の面と対向する。対向基板1のエレクトレット基板3側の面には、周方向に並ぶ複数の対向電極11b,12bが設けられている。なお、複数の対向電極11bのそれぞれは対向電極12bのいずれかと隣り合うように配置され、複数の対向電極12bのそれぞれは対向電極11bのいずれかと隣り合うように配置される。また、回転軸4は、エレクトレット基板3から垂直に延びるように取り付けられている。より具体的には、回転軸4は、対向基板1およびエレクトレット基板3の中央を貫くように設けられている。回転軸4にはカナ5が取り付けられている。
対向基板1およびエレクトレット基板3は、その部材が全体としておおむね平坦な円板形状を有する。ここでは、円板形状において、その面内に、図1のエレクトレット基板3に示されるように外周部に切り欠きが設けられてよい。また、開口が設けられてもよく、凸部その他の加工が施されてもよい。
図2は、本実施形態に係る静電誘導型変換器100が備えるエレクトレット基板3の一例を示す平面図である。図3は、エレクトレット基板3および回転軸4の概略端面図である。エレクトレット基板3は、平面視で、回転軸4のまわりに配置される中央部3aと、中央部3aから径方向外側に延びる複数の突出部3bとを含む。複数の突出部3bのうち隣り合う突出部3bの間には、切り欠き3cが存在する。切り欠き3cは、隣り合う突出部3bの端部と中央部3aの周縁を構成する弧とに面している。エレクトレット基板3は導電性のある材質であり、回転軸4と導通している。
図3は、エレクトレット基板3の中心と、縁部とを通る面で切り取った端面を示している。説明の容易のため、図3では、図中左側が突出部3bを通る面における端面であり、図中右側が切り欠き3cを通る面における端面としている。
図3に示すように、エレクトレット基板3は図中下側の第1の面33aと、図中上側の第2の面33bとを有する。帯電材料膜であるエレクトレット材料膜31は、エレクトレット基板3の第1の面33aに設けられる。エレクトレット材料膜31は、エレクトレット基板3のうち切り欠き3cがない領域に設けられている。
エレクトレット材料膜31の環状部31a、延伸部31bは、それぞれエレクトレット基板3の中央部3a、突出部3b上に設けられる領域である。環状部31aは、回転軸4のまわりの環状領域であり、延伸部31bは、環状領域から径方向外側に延び周方向に並ぶ複数の領域であり、帯電される電荷が電気エネルギーと運動エネルギーとの間の変換に寄与し、静電誘導型変換器100の駆動に寄与する駆動領域である。
本実施形態においては、延伸部31bは、所定の帯電状態となるように形成されている。延伸部31bは、共に正電荷または負電荷を持つように帯電している。また、エレクトレット材料膜31の環状部31aは、環状部31aの径方向外側にあるエレクトレット材料膜31の部分である延伸部31bより帯電される電荷の密度が低い。ここで、環状部31aは延伸部31bより電荷の密度が低いとは、環状部31aの表面に帯電される正電荷または負電荷の密度が延伸部31bより低い状態と、延伸部31bが帯電し環状部31aが帯電しない(電荷の密度が0であり中性である)状態との双方を指している。なお、以下では、延伸部31bが負電荷を帯電している例について主に説明する。
対向基板1および対向基板1上に設けられる金属の対向電極11b,12bは、エレクトレット基板3の第1の面33aに設けられるエレクトレット材料膜31に対向するように配置される。対向基板1は、図示されないハウジングなどに固定されてよい。
回転軸4は、エレクトレット基板3の軸孔3dに挿通されている。また、回転軸4は、エレクトレット基板3の回転運動を許容するように、図示されない適宜のハウジングなどに形成される支持部に、その両端が支持されている。この回転軸4の回転に伴ってエレクトレット基板3が回転するように、回転軸4はエレクトレット基板3に支持されると共に固定されている。回転軸4の延伸する方向において、エレクトレット基板3に対する対向基板1および対向電極11b,12bの距離は一定に保持されている。
回転軸4に取り付けられているカナ5は、外部の歯車等とかみ合うように構成されている。カナ5と噛み合う図示しない歯車等を含む駆動機構は、このカナ5を介して静電誘導型変換器100に運動エネルギーを与え、又は静電誘導型変換器100から運動エネルギーを取り出すことができるよう構成されている。本実施形態では、静電誘導型変換器100は発電器であり、カナ5と噛み合う歯車を介して設けられた懸垂錘の回転が回転軸4に入力されるようになっている。
図4は、対向基板1の一例を示す平面図である。対向基板1は、平面視で、回転軸4のまわりに配置される環状部1aを有し、複数の対向電極11b,12bは、環状部1aの径方向外側の端から径方向外側に延び、周方向に並んでいる。環状部1aは対向基板1の中央に位置し環状部31aに対向する。ここで、対向基板1のうち環状部1aの外側の部分を外側環状部と記載すると、対向基板1上の外側環状部には、対向電極11bと対向電極12bとが周方向に交互に並ぶように設けられている。隣り合う対向電極11bの間に1つの対向電極12bが配置され、隣り合う対向電極12bの間に1つの対向電極11bが配置されている。
対向基板1は透明でない樹脂基板であるが、透明基板であってもよい。その透明基板の表面に、対向電極12b,12bとして透明導電膜を形成してもよい。
本実施形態に係る静電誘導型変換器100は、例えば、腕時計内に組み込まれる小型軽量の発電器として使用できる。あるいは、静電誘導型変換器100は、屋外センサーや小型照明用の発電器として、振動その他の外部の運動により発電し電力を供給してもよく、その他の用途に用いられてもよい。
図5は、静電誘導型変換器100が発電器として用いられる際の作動原理を説明する概略回路図である。図5に示すように、エレクトレット基板3と対向基板1上の対向電極11b,12bとは、所定の間隔を空けて平行となるように対向して配置されている。
また、上述のように、対向基板1の上には対向電極11bと対向電極12bとが周方向に交互に配置される。複数の対向電極11bは整流回路6の2つの入力のうち一方に接続されており、複数の対向電極12bは、整流回路6の2つの入力のうち他方に接続されている。エレクトレット基板3の上には、エレクトレット材料膜31の延伸部31bが設けられる領域と設けられない領域とが周方向に交互に配置される。
平面視で対向基板1の対向電極11bまたは対向電極12bとエレクトレット材料膜31の延伸部31bとが重畳する面積は、エレクトレット基板3の回転位置に応じて変化する。これにより、対向電極11b,12bに蓄積される電荷が変化することを利用して電気エネルギーが取り出される。以下ではより具体的に説明する。
対向電極11bが延伸部31bに正対している状態では、延伸部31bの表面電荷に誘導されて対向電極11bに反対極性の電荷が蓄積される(本実施形態においては、正電荷が対向電極11bに蓄積される)。その後、エレクトレット基板3が移動し、延伸部31bが対向電極11bに正対しない状態へ向かうと、対向電極11bに誘導され蓄積された電荷が掃き出される。対向電極12bも、同様に延伸部31bに正対する場合(図5の例では対向電極11bは正対しない)には反対極性の電荷が蓄積され、延伸部31bに正対しない状態に向かうと、電荷が掃き出される。蓄積され掃き出される電荷を整流回路6が整流することにより電気エネルギーが取り出される。
図6は、静電誘導型変換器100が電動機として用いられる際の作動原理を説明する概略回路図である。この場合、図5の例と異なり、対向基板1上の複数の対向電極11bおよび複数の対向電極12bは、それぞれスイッチ回路7の第1の出力および第2の出力に接続されている。図6の例においても、対向電極11b,12bのそれぞれと延伸部31bとが重畳する面積がエレクトレット基板3の回転位置に応じて変化することを利用して電気エネルギーを運動エネルギーに変換する。
対向電極11bおよび対向電極12bには、それぞれ、スイッチ回路7により、適宜、延伸部31bの帯電状態の逆電荷が印可される。例えば、対向電極11bと対向電極12bのいずれか片方に延伸部31bの帯電状態の逆電荷を印可すると、静電気力により、延伸部31bが、対向電極11b、12bのうち逆電荷が印可された方に正対するようエレクトレット基板3が運動する。スイッチ回路7が、対向電極11bと対向電極12bとに員さする電圧をタイミングよく切り替えることにより、エレクトレット基板3に所望の回転動作をさせることができる。
ここで、エレクトレット材料膜31は、帯電しやすい材料からなる。例えば、負電荷に帯電しやすい材料は、酸化珪素やフッ素樹脂等である。かかる材料の具体的な一例として、旭硝子株式会社製のフッ素樹脂であるCYTOP(登録商標)が挙げられる。さらに、エレクトレット材料膜の材料は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルデンジフルオライド、ポリビニルフルオライド等の高分子材料や、前述の酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素等の無機材料であってよい。
もちろん、以上説明した静電誘導型変換器100を発電器あるいは電動機として使用するための回路構成は一例であり、各種部材の配置を含め、他の構成を採用してもよい。
図2に示されるエレクトレット基板3を用いた静電誘導型変換器100では、電気エネルギーと運動エネルギーとの変換のために延伸部31bは帯電しているが、その変換に寄与しない環状部31aは帯電していない。これにより、静電引力に起因する損失を低減することができる。
損失の低減のメカニズムの一例について説明する。図7は環状部31aが帯電していない場合の損失を説明する図であり、図8は環状部31aが帯電する従来の場合の損失を説明する図である。回転軸4は、ルビーなどの耐摩耗性の高い材質でできた軸受53a,53bにより保持されている。また、軸受53a,53bは、エレクトレット基板3および対向基板1に対向する金属板55a,55bにより保持されている。
環状部31aが帯電していない場合は、延伸部31bと対向基板1との間に静電引力51aが生じ(図7参照)、環状部31aが帯電している場合は、静電引力51aだけでなく、対向基板1がかなり薄い場合には、環状部31aと金属板55aとの間に静電引力51bが生じる(図8参照)。環状部31aが帯電する場合は、静電引力51bにより、軸受53aの摩擦が増大し、回転抵抗がより大きくなる。したがって、環状部31aの帯電を抑えることで、静電引力に起因する回転軸4の回転抵抗を抑え、損失を抑えることができる。
ここで、帯電する電荷の密度が低い環状部31aの径方向外側の端は、対向電極11b,12bの径方向内側の端にできる限り近い方が効率がよい。環状部31aの半径が、対向電極11b,12b内端の半径より大きい場合、対向電極11b,12bの一部が環状部31aと常に重なる。すると、切り欠き3c、突出部3bと対向電極11b,12bとの重なりの変化が小さくなるため、静電誘導型変換器100の変換効率(発電量、モータ動力)が低下する。一方、環状部31aの半径が、対向電極11b,12b内端の半径より小さい場合、静電誘導型変換器100の静電引力51bにより、軸受53aの摩擦が増大し、回転抵抗がより大きくなる。このため、実装上は、環状部31aの半径が、対向電極11b,12bと回転軸4の中心の距離の0.8倍から1.2倍であれば十分に効果を得ることができる。
次に、このエレクトレット基板3の製造工程を説明する。図9は、エレクトレット基板3の製造工程を説明する図である。まず、導電基板であるエレクトレット基板3を用意し、その第1の面33aにエレクトレット材料膜31を設ける(図9(a))。エレクトレット基板3の材質は、導電性を有し、生じる静電気力に対して十分な剛性を持つものであれば特に限定はないが、本実施形態では金属であり、特に、アルミニウムを使用している。なお、エレクトレット基板3に導電性を要求するのは、後述するエレクトレット材料膜31への帯電工程において接地するためである。エレクトレット基板3は、静電誘導型変換器100に組み込む際に接地される構成としてもよく、整流回路に接続される構成としてもよい。
エレクトレット材料膜31の形成方法は、その材料に応じて選択してよく、特に限定はされないが、エレクトレット基板3の両面全面に製膜する方法が簡便であるため、採用に適している。そのような方法としては、例えば、エレクトレット材料が液体でありいわゆるウェットプロセスが使用できるのであれば、ディップコート、スピンコート、カーテンフローコート、スプレーコート、グラビアコートなど適宜のコーティング方法によってよい。その他の方法としては、スパッタリングやイオンプレーティング等のPVD、あるいはCVD、などの蒸着や、エレクトレット材料のフィルムをエレクトレット基板3に貼付する方法などによってよい。
その後、プレスによる打ち抜き加工により、エレクトレット基板3を所望の形状に加工する(図9(b))。この時、エレクトレット基板3の中心には、回転軸4が挿通される軸孔3dと、エレクトレット基板3の中心から径方向外側に延び周方向に並ぶ略扇形状の複数の切り欠き3cとが同時に形成されるとよい。ただし、それに限られるものではなく、複数の切り欠き3cと、軸孔3dとは、打ち抜き加工により順次形成されるものであってもよい。
さらに、回転軸4がエレクトレット基板3に取り付けられる(図9(c))。さらに、環状のマスク41がエレクトレット材料膜31に接するように設けられる(図9(d))。
図10は、エレクトレット基板3およびマスク41の一例を示す平面図である。マスク41は環状であり、エレクトレット基板3の中心の環状の領域に配置される。図10の例ではマスク41の半径はエレクトレット材料膜31の環状部31aの半径とほぼ等しい。マスク41は、例えばポリオキシメチレン樹脂(POM材)の膜であり、自ら帯電することでエレクトレット材料膜31の帯電を妨げる。マスク41の材料は、エレクトレット材料膜31として利用可能な材料のうちいずれかであってよい。
マスク41が設けられると、エレクトレット基板3を接地し、エレクトレット材料膜31に帯電処理を行い、エレクトレット材料膜31の一部を帯電させる(図9(e))。この帯電処理も特に限定はないが、ここでは、コロナ放電処理を用いている。これにより、エレクトレット材料膜31の複数の延伸部31bはそれぞれ同電位に帯電する。図9(e)には、コロナ放電電極35と、コロナ放電により電荷が付与される様子が模式的に示されている。
エレクトレット材料膜31の帯電の工程が終了すると、マスク41は除去され、エレクトレット基板3が完成する。そして、マスク41が除去されたエレクトレット基板3は、さらに、エレクトレット材料膜31が適宜のハウジングに固定的に設けられた対向基板1に対向ように、面内方向の運動を許容するよう組み立てられる。その他、適切な回路等を配線・接続するなどの工程を経て、静電誘導型変換器100が作成される。
以上の工程によりエレクトレット基板3と、エレクトレット基板3が組み込まれた静電誘導型変換器100が作成される。
マスク41は、樹脂の単一層でなくてもよい。図11は、マスク41の他の一例を示す断面図である。図11の例では、マスク41はエレクトレット材料膜31上に設けられる金属層41aと、金属層41aの上に設けられる樹脂層41bとを含む。樹脂層41bは、POM材のような、帯電性を有する樹脂の膜であってよい。下側にある金属層41aにより、帯電処理においてマスク41の下のエレクトレット材料膜31が帯電することをより確実に防ぐことができ、かつ樹脂層41bにより、金属層41aが必要以上に多くの電荷を吸収することを防ぎ、延伸部31bに確実に帯電させることが可能になる。
エレクトレット基板3および製造に用いられるマスク41の形状は、これまでに説明されたものに限られない。図12は、本実施形態の第1の変形例におけるエレクトレット基板3およびマスク41を示す平面図である。図12の例ではエレクトレット基板3の上にエレクトレット材料膜31が設けられ、そのエレクトレット材料膜31の上にマスク41が設けられている。
第1の変形例では、エレクトレット基板3とエレクトレット材料膜31との平面形状は円板であり、マスク41は、環状遮蔽部41cと、複数の延伸部である延伸遮蔽部41dと、複数の接続遮蔽部41eとを含む。環状遮蔽部41cは、回転軸4のまわりに設けられる環状の部分である。延伸遮蔽部41dのそれぞれは、環状遮蔽部41cから径方向外側に延びる。接続遮蔽部41eは、隣り合う延伸遮蔽部41dの径方向外側の端を接続するように設けられる。
図12に示されるマスク41が設けられたエレクトレット基板3に対して帯電の工程が行われると、エレクトレット材料膜31のうち、平面視で環状遮蔽部41cに覆われる部分である環状部31aに帯電する電荷の密度は、平面視で隣り合う延伸遮蔽部41dの間にあるマスク41に覆われない部分である延伸部31bに帯電する電荷の密度より小さくなる。また、エレクトレット材料膜31のうち延伸遮蔽部41dに覆われる部分である接続部31dに帯電する電荷の密度は、延伸部31bに帯電する電荷の密度より小さくなる。マスク41を用いることにより、エレクトレット基板3に切り欠き3cや開口を設けなくても、必要な機能を得ることができ、延伸部31bなどの帯電部と、延伸遮蔽部41dに覆われた非帯電部の間隔を細密化することが可能となるのに加え、構造の簡素化や工程の削減による製造コストの低下を図ることができる。
図13は、本実施形態に係る静電誘導型変換器を腕時計に組み込んだ例を示す図である。図13に示す例においては、機能の異なる2つの静電誘導型発電器が腕時計内に内蔵されている。具体的には、発電器としての静電誘導型変換器200と、電動機としての静電誘導型変換器300とを示すが、これらの構成は、上述した静電誘導型変換器100と同様である。ただし、図13においては、対向基板1やエレクトレット基板3の図示は省略する。なお、図13において矢印Z1が示す方向を上方とし、矢印Z2が示す方向を下方とする。
腕時計は、文字板81と、指針軸82と、指針軸82に取り付けられる指針83と、指針軸82を回転駆動させる輪列84とを含む。
また、図13に示す腕時計においては、文字板81には視認領域81aが形成されている。視認領域81aは、貫通孔や透明な部材からなるものであり、腕時計の内部を使用者に視認させるものであるとよい。そして、図13に示す例においては、平面視において、視認領域81aと重なるように、文字板81の下方に静電誘導型変換器200を配置した。例えば、エレクトレット基板が、車輪型等、デザイン的に優れた形状をしていれば、使用者は、回転駆動するエレクトレット基板を視認し、腕時計のデザインを楽しむことができる。
図13に示す例においては、電動機としての静電誘導型変換器300のカナ5は、指針軸82を回転駆動させる輪列84に含まれる歯車と噛み合っている。輪列84を構成する歯車の一部は、その図を省略して(・・・・)と図示している。そのため、静電誘導型変換器300に含まれる回転軸4が回転することにより、指針83が回転することとなる。また、発電器としての静電誘導型変換器200のカナ5は、振動などによって発生する外部からの動力を回転運動に変換する回転錘90などの回転動力によって動力が伝達され、回転軸4が回転することにより、発電を行う。
なお、図13に示す静電誘導型変換器200と静電誘導型変換器300は互いに同じ構成であるため、いずれを発電器又は電動機として用いてもよいし、双方を発電器又は電動機として用いてよい。
ここで、エレクトレット基板3の第2の面33bにもエレクトレット材料膜が設けられ、また第2の面33bに対向する対向電極21b,22bが設けられてもよい。図14は、本実施形態の第2の変形例を説明する図である。図14の例では、第2の面33bの上に、エレクトレット材料膜31と同様の構成を有するエレクトレット材料膜32が設けられている。エレクトレット材料膜32は、図示しない環状部32aと、複数の延伸部32bと、を含み、複数の延伸部32bは周方向に並んで、環状部32aから径方向外側に延びている。環状部32aは、延伸部32bより帯電される電荷の密度が低い。対向基板2は、エレクトレット基板3の第2の面33bに設けられるエレクトレット材料膜32に対向するように配置される。複数の対向電極21b,22bは、対向基板2の上に配置され、それぞれ対向電極11b,12bと同様に周方向に交互に並んで配置されている。
図14は、第2の変形例における、静電誘導型変換器が発電器として用いられる際の作動原理を説明している。図14の例では、図5の例と異なり、第2の対向基板2の複数の対向電極21b、22bを、対向電極11b,12bと位相を異ならせて、周方向に互いに間隔を空けて並ぶように配置している。そして、対向電極21bと対向電極22bは整流回路62に接続されており、整流回路6,62のそれぞれから電気エネルギーが取り出される。
図15は第2の変形例におけるエレクトレット基板3の製造工程を説明する図である。図15の記載からわかるように、図9,10におけるマスク41の代わりに、第1のマスク41と、第2のマスク42とが設けられる。第1および第2のマスク41,42は、それぞれ第1,第2の帯電材料膜であるエレクトレット材料膜31,32の上に設けられている。帯電処理をする工程では、エレクトレット基板3を接地し、それぞれエレクトレット基板3の第1の面33a,第2の面33bに塗布されたエレクトレット材料膜31、32のうち延伸部31b、32bのみを帯電させる。
第2の変形例として示される例では、図7に示される例と異なり、エレクトレット基板3の延伸部31bから対向基板1へ向かう第1の静電引力と、延伸部32bから反対側へ向かう第2の静電引力とが働く。そのため、エレクトレット基板3および回転軸4にかかる軸方向の力は、その第1の静電引力と第2の静電引力との差分に応じた大きさとなる。一方、製造上の理由から、エレクトレット基板3と対向基板1側の金属板55aとの間隔を、エレクトレット基板3と対向基板2側の金属板55bとの間隔に一致させることが難しい。またエレクトレット材料膜31,32の帯電量を厳密に管理することも困難であり、第1の静電引力と第2の静電引力との差分を0にすることは難しい。したがって、第2の変形例においても、環状部31a,32aの帯電を抑えることで、静電引力に起因する回転軸4の回転抵抗を抑え、損失を抑えることができる。
なお、図14においては、第1の対向電極1と第2の対向電極2が、エレクトレット基板3の周方向についての位相が異なるように固定して配置される例について示したが、これに限られるものではなく、図1に示すように、第1の対向電極1と第2の対向電極2は、エレクトレット基板3の周方向についての位相が同じになるように固定して配置されていてもよい。また、対向電極12b,22bが配置されず、複数の対向電極11bおよび複数の対向電極21bがそれぞれ整流回路6の第1の入力および第2の入力に接続されてもよい。この場合、複数の対向電極11bと対向電極21bとが対向しないように配置されてよい。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、この実施形態に示した具体的な構成は一例として示したものであり、本発明の技術的範囲はこれに限定されない。当業者は、これら開示された実施形態を適宜変形してもよく、本明細書にて開示される発明の技術的範囲は、そのようになされた変形をも含むものと理解すべきである。
1 第1の対向電極、1a,2a 環状部、1b,2b,11b,12b,21b,22b 延伸部、1c 切り欠き、2 第2の対向電極、3 エレクトレット基板、3a 中央部、3b 突出部、3c 切り欠き、3d 軸孔、4 回転軸、5 カナ、6,62 整流回路、7 スイッチ回路、31,32 エレクトレット材料膜、31a,32a 環状部、31b,32b 延伸部、31d 接続部、33a 第1の面、33b 第2の面、35 コロナ放電電極、41,42 マスク、41a 金属層、41b 樹脂層、41c 環状遮蔽部、41d 延伸遮蔽部、41e 接続遮蔽部、51a,51b 静電引力、53a,53b 軸受、55a,55b 金属板、100,200,300 静電誘導型変換器、81 文字板、81a 視認領域、82 指針軸、83 指針、84 輪列、90 回転錘。

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられるとともに少なくとも一部が電荷を帯びた帯電材料膜と、
    前記基板から垂直に延びるように取り付けられる支持軸と、
    前記帯電材料膜に対向して配置される複数の対向電極と、
    を含み、
    前記帯電材料膜は、前記支持軸のまわりに環状領域と、該環状領域から径方向外側に延び周方向に並ぶ複数の駆動領域と、を有し、
    前記帯電材料膜の前記環状領域は、前記複数の駆動領域より帯電される電荷の密度が低い、
    静電誘導型変換器。
  2. 請求項1に記載の静電誘導型変換器において、
    前記基板は前記支持軸を中心に回転可能であり、
    前記複数の対向電極は、対向基板上の領域であって前記環状領域に対向する領域から径方向外側に延び周方向に並ぶように配置され、
    平面視で前記複数の対向電極のそれぞれと前記帯電材料膜の駆動領域とが重畳する領域の面積は、前記基板の回転位置に応じて変化する、
    静電誘導型変換器。
  3. 請求項2に記載の静電誘導型変換器において、
    前記帯電材料膜の前記環状領域の半径は、前記複数の対向電極のいずれかと前記支持軸の中心との距離の0.8倍以上1.2倍以下である、
    静電誘導型変換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の静電誘導型変換器において、
    前記帯電材料膜は、平面視で前記環状領域の外側かつ前記複数の駆動領域のうち隣り合う2つの駆動領域の間に、切り欠きを有する、
    静電誘導型変換器。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の静電誘導型変換器において、
    前記帯電材料膜は平面視で前記複数の駆動領域のうち隣り合う2つの駆動領域の間に接続部を有し、
    前記接続部は、前記帯電材料膜の前記複数の駆動領域よりも帯電する電荷の密度が小さい、
    静電誘導型変換器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の静電誘導型変換器において、
    前記帯電材料膜は、前記基板の第1の面に設けられる第1の帯電材料膜と、前記基板の第2の面に設けられる第2の帯電材料膜とを含み、
    前記複数の対向電極は、前記第1の帯電材料膜に対向する複数の第1の対向電極と、前記第2の帯電材料膜に対向する複数の第2の対向電極とを含む、
    静電誘導型変換器。
  7. 基板を用意する工程と、
    前記基板上に帯電材料膜を形成する工程と、
    前記帯電材料膜の一部を覆いかつ前記帯電材料膜のうち前記基板の中央の領域に接するマスクを設ける工程と、
    前記マスクおよび前記帯電材料膜に向けて電荷を放出し前記帯電材料膜を帯電させる工程と、
    前記帯電材料膜を帯電させる工程の後に前記マスクを除去する工程と、
    を含む静電誘導型変換器の製造方法。
  8. 請求項7に記載の静電誘導型変換器の製造方法において、
    前記マスクは、樹脂層と、前記樹脂層と前記基板との間に配置される金属層とを含む、
    静電誘導型変換器の製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の静電誘導型変換器の製造方法において、
    前記基板に支持軸が取り付けられる工程をさらに含み、
    前記マスクは、前記支持軸が取り付けられた後に設けられ、平面視で前記支持軸を囲む環状の形状を有する、
    静電誘導型変換器の製造方法。
  10. 請求項9に記載の静電誘導型変換器の製造方法において、
    前記マスクは、平面視で前記支持軸からみて外側に延びる複数の延伸部をさらに含む、
    静電誘導型変換器の製造方法。
  11. 請求項7から10のいずれか1項に記載の静電誘導型変換器の製造方法において、
    前記基板上に形成される帯電材料膜は、前記基板の第1の面に設けられる第1の帯電材料膜と、前記基板の第2の面に設けられる第2の帯電材料膜とを含み、
    前記マスクは、前記第1の帯電材料膜の一部を覆い前記第1の帯電材料膜に接する第1のマスクと、前記第2の帯電材料膜の一部を覆い前記第2の帯電材料膜に接する第2のマスクとを含む、
    静電誘導型変換器の製造方法。
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