JP2020155469A - 窒化物半導体装置の製造方法 - Google Patents

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雅登 大森
加地 徹
Toru Kaji
徹 加地
須田 淳
Atsushi Suda
淳 須田
ミハウ スタニスワフ ボコウスキ
Stanislaw Bockowski Michal
ミハウ スタニスワフ ボコウスキ
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Abstract

【課題】窒化物半導体においてp型領域を形成するための技術を提供する。【解決手段】窒化物半導体装置の製造方法は、窒化物半導体基板の表面にp型不純物をイオン注入するイオン注入工程を備える。窒化物半導体基板を1400℃以上の温度、および、1400℃における窒化物半導体基板の飽和蒸気圧以上の高圧でアニールするアニール工程を備える。【選択図】図1

Description

本明細書に開示する技術は、窒化物半導体装置の製造方法に関する。
窒化物半導体装置のp型領域をイオン注入によって形成する技術が知られている。例えば窒化物半導体がGaNである場合には、p型不純物としてMgをイオン注入する。なお、特許文献1には、関連する技術が開示されている。
特開平5−183189号公報
イオン注入によってp型領域を形成する場合には、イオン注入後に活性化のための熱処理が必要である。しかし窒化物半導体は、熱処理の温度が高すぎると熱分解により基板の表面から窒素が抜けてしまい、結晶性が悪化する。例えばGaNの場合、850℃以上の温度で熱分解してしまう。よって熱処理の温度を高くすることが困難である。しかし熱処理の温度を低くすることに応じて、不純物の活性化率(ドープした不純物のうち活性化した不純物の割合)が低下する。すると、活性化率の低下を補うために不純物の注入量を増加させる必要があるが、注入量の増加に伴い欠陥量も増加し、その結果、半導体装置が十分に機能しなくなってしまう場合がある。
本明細書に開示する窒化物半導体装置の製造方法の一実施形態は、窒化物半導体基板の表面にp型不純物をイオン注入するイオン注入工程を備える。窒化物半導体基板を1400℃以上の温度、および、1400℃における窒化物半導体基板の飽和蒸気圧以上の高圧でアニールするアニール工程を備える。
1400℃における窒化物半導体基板の飽和蒸気圧以上の高圧でアニールすることにより、窒化物半導体基板の表面から窒素が抜けてしまうことを抑制することができる。よって、1400℃以上での高温アニールが可能となる。1400℃以上でアニールすることで、イオン注入したp型不純物の活性化率をさらに高めることができる。その結果、不純物の注入量を減少させることができるため、イオン注入により導入されてしまう欠陥量を抑制することができる。窒化物半導体基板の結晶性を良好に保ちながら、イオン注入によってp型領域を形成することが可能となる。
アニール工程は、窒化物半導体基板、および、窒化物半導体基板と同一組成の窒化物半導体の粉体をアニール装置の容器内に格納した状態で行われてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
窒化物半導体基板はGaNであってもよい。p型不純物はII族元素であってもよい。
アニール工程は、600MPa以上の高圧下で行われてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
窒化物半導体装置の製造方法のフローチャートである。 窒化物半導体装置の製造工程を示す図である。 窒化物半導体装置の製造工程を示す図である。 GaNの飽和蒸気圧曲線を示す図である。 ルツボ内温度の温度プロファイルを示す図である。 p型不純物の活性化の状態を示すCLスペクトル図である。 p型不純物の活性化の状態を示す積分CL強度図である。 Mgの熱拡散前後の状態を示すSIMS分析結果およびGaN基板の断面概略図である。 MgおよびHの熱拡散後の状態を示すSIMS分析結果である。
(窒化物半導体装置の製造方法)
本明細書に記載されている技術を用いた、窒化物半導体装置の製造方法の一例について、説明する。本実施例では、窒化物半導体として窒化ガリウム(GaN)、II族元素のp型不純物としてマグネシウム(Mg)、n型不純物としてシリコン(Si)を用いている。
図1のフローチャートを用いて、GaN基板10に熱拡散によってp型領域を形成する工程を説明する。ステップS1において、GaN基板10の形成工程が行われる。具体的には図2に示すように、支持基板9上にn型GaN層12を積層する。n型GaN層12は、エピタキシャル成長(例:HVPE法)により形成することができる。
ステップS2において、p型不純物であるMgを導入する工程が行われる。図2に示すように、GaN基板10の表面から、Mgをイオン注入する。なお図2では、注入されたMgをバツ印で示している。なお、このイオン注入の目的は、MgをGaN基板10の表面近傍に導入することである。よって浅いイオン注入でよいため、注入により発生する欠陥は許容できる程度に少なくすることができる。
Mgのイオン注入では、水素や窒素を同時に注入してもよい。窒素を共注入することにより、イオン注入時に発生してしまう窒素空孔を減少させることができる。また水素を共注入することにより、Mgと結合する水素を供給することが可能になる。
ステップS3において、アニール装置のルツボ内にGaN基板10をセットする工程が行われる。このとき、GaN基板10と同一組成のGaN粉体を、ルツボ内に格納する。GaN粉体の不純物濃度(Mg濃度)は、GaN基板10の不純物濃度(Mg濃度)と同程度とすることが好ましい。これにより、後述する高圧アニール時に、雰囲気中にGaやMgを存在させることができる。GaN基板10の気化を抑制することが可能となる。GaN粉体の粒のサイズは、数百ナノメートルから数百マイクロメートルの間であってよい。またルツボ内には水分を存在させてもよい。これにより、後述するように、アニール雰囲気中へ水素を供給することが可能となる。
ステップS4〜S7において、アニール工程が行われる。各ステップを説明する。ステップS4において、ルツボ内を加圧する。ルツボ内圧力は、1400℃における窒化物半導体基板の飽和蒸気圧以上の高圧にする。図4に、GaNの飽和蒸気圧曲線SVを示す。図4の横軸は温度[℃]であり、縦軸は圧力[MPa]である。矢印Y1に示すように、GaNの飽和蒸気圧は、1400℃で600MPaである。よって、ルツボ内を600MPa以上の高圧にする。本実施例では、ルツボ内を窒素雰囲気で1000MPaに加圧した。
ステップS5において、ルツボ内の温度をアニール温度STまで上昇させる。本実施例では、アニール温度STは1400℃とした。図5に、ルツボ内温度の温度プロファイルTPを示す。図5の横軸は時間[min]であり、縦軸は温度[℃]である。図5の温度上昇期間RTでは、アニール温度ST(1400℃)まで、一定傾きでルツボ内温度を上昇させる。本実施例では、26.7℃/minの傾きで温度を上昇させた。
ステップS6において、アニール温度STに到達した後に、アニール期間ATの間、ルツボ内の温度をアニール温度STに維持する。図5の例では、時刻t1においてアニール温度STに到達すると、アニール期間ATが開始される。本実施例では、アニール期間ATは15minとした。アニール期間ATのアニール中には、ルツボ内に微量に存在している水から、アニール雰囲気中へ水素が供給される。これにより、Mgが水素と結合し、n型GaN層12中を拡散する。その結果、図3に示すように、Mgをn型GaN層12内部の深さDPまで拡散させることができる。なお図3では、拡散したMgをバツ印で示している。
ステップS7において、アニール期間ATが終了したことに応じて、ルツボ内の温度を室温まで低下させる。図5の例では、時刻t2においてアニール期間ATが終了すると、温度低下期間DTが開始される。温度低下期間DTでは、温度上昇期間RTに比して急激に温度が低下する。本実施例では、最大200℃/minの低下割合で温度を低下させた。ルツボ内の温度が室温まで低下した後に、ルツボ内の圧力を大気圧まで低下させ、ルツボからGaN基板10を取り出す。これによりp型領域を形成する工程が終了する。
(p型不純物の活性化)
本明細書の技術で使用するアニール温度の意義を、p型不純物の活性化の観点から説明する。図6に、カソードルミネッセンス(CL)スペクトルCS1〜CS3を示す。横軸はフォトンエネルギー[eV]であり、縦軸はCL強度[任意単位]である。CLスペクトルCS1は、表面にMgがイオン注入されたGaN基板を1300℃でアニールした後に測定された結果である。同様に、CLスペクトルCS2は1400℃のアニール後の測定結果であり、CLスペクトルCS3は1480℃のアニール後の測定結果である。何れのアニールも1000MPaの窒素雰囲気中で行われた。CLスペクトル測定は、温度10Kで行った。2.8−3.4eVの範囲R1は、Mgがアクセプタとして活性化したことを示すドナーアクセプタペア発光の範囲である。ドナーアクセプタペア発光のCL強度は、アニール温度が上昇することに従って増強する。ピークCL強度PI1〜PI3は、それぞれ、約1.5、約13、約21である。
図7に、積分CL強度IC1〜IC3を示す。横軸はアニール温度[℃]であり、縦軸は積分CL強度[任意単位]である。積分CL強度IC1〜IC3の各々は、CLスペクトルCS1〜CS3(図6)の各々についての積分値である。積分CL強度IC1〜IC3は、それぞれ、約0.05、約0.53、約0.9である。図7に示すように、積分CL強度IC1〜IC3を通る仮想線VLを引くと、積分CL強度が、1300℃(約0.05)から1400℃(約0.53)で約10倍に増加している。すなわち、アニール温度の1400℃を境界として積分CL強度が急上昇する。アニール温度の1400℃は、Mgの活性化率が大きく変化する特異温度であることが分かる。ここで活性化率とは、ドープされたMg元素のうち、活性化してアクセプタの特性を示すようになったMg元素の割合である。
本明細書の技術では、1400℃におけるGaN基板10の飽和蒸気圧(600MPa)以上の高圧でアニールすることにより、GaN基板10の表面から窒素が抜けてしまうことを抑制することができる。よって、1400℃以上での高温アニールが可能となる。そして、アニール温度を1400℃以上とすることで、Mgの活性化率を十分に高めることができる。
アクセプタ濃度は、p型不純物(Mg)のドープ濃度と活性化率とによって定まる。例えば、活性化率が10%の場合には、ドープしたp型不純物のうちの10%しかアクセプタとして機能しない。よって、1×1017[cm−3]のアクセプタ濃度が必要な場合に、活性化率が10%である場合には、1×1018[cm−3]のp型不純物をドープする必要がある。すなわち、活性化率が低いほど、Mgのドープ濃度を高くする必要がある。しかしMgのドープ濃度を高くすることに応じて、結晶に導入されてしまう欠陥も増加するため、GaNの結晶性が悪化してしまう。
本明細書の技術では、1400℃以上の高温でアニールすることで、p型不純物(Mg)の活性化率を高めることができる。その結果、p型不純物のドープ濃度を抑制することができるため、イオン注入によりGaNに導入されてしまう欠陥量を抑制することができる。GaN基板10の結晶性を良好に保ちながら、イオン注入によってp型領域を形成することが可能となる。
具体的には、アニール温度が1300℃でのMgの活性化率は、数パーセントである。一方、アニール温度が1400℃でのMgの活性化率は、20パーセント程度まで高めることができる。従って、本明細書の技術で1400℃のアニールを行うことで、1300℃のアニールを行う場合に比して、Mgのドープ量を約1/10に抑制することが可能となる。
(p型不純物の拡散)
本明細書の技術で使用するアニール温度の意義を、p型不純物の拡散の観点から説明する。図8は、p型不純物の熱拡散の前後の状態を示している。図8(A)は、二次イオン質量分析(SIMS)法を用いた、Mgの深さ方向の濃度プロファイルである。図8(A)の縦軸はMgの濃度[cm−3]である。横軸は、n型GaN層12の表面12sからの深さである。図8(B)は、図8(A)に対応する構造を図解したものである。図8(B)に示すように、GaN基板10は、支持基板9、n型GaN層12を備えている。n型GaN層12のn型不純物(Si)濃度は、3×1016[cm−3]程度である。
型GaN層12は、支持基板9上にエピタキシャル成長した層である。
図8(A)のMg濃度プロファイルP0は、n−型GaN層12の表面12sにMgがイオン注入された状態の濃度プロファイルである。すなわちMg濃度プロファイルP0は、アニール前のMgの濃度プロファイルである。注入エネルギーは、注入深さが300nmとなるように設定した。また注入量は、1×1019[cm−3]とした。その結果、Mg濃度プロファイルP0は、表面12sから300nm程度の領域R11にピークが存在し、その濃度は1×1019[cm−3]である。
図8(A)のMg濃度プロファイルP1は、Mg濃度プロファイルP0を有するGaN基板10を1300℃でアニールした後に測定された結果である。同様に、Mg濃度プロファイルP2は1400℃のアニール後の測定結果であり、Mg濃度プロファイルP3は1480℃のアニール後の測定結果である。何れのアニールも、1000MPaの窒素雰囲気中で、5分間行われた。図8(A)に示すように、アニール温度が高くなるほど、Mgが深さ方向(図8の右方向)へ拡散していることが分かる。
アニール温度による拡散距離を比較する。1×1017[cm−3]のMg濃度の領域がどの程度の深さまで到達するかを基準として、拡散距離を比較する。1×1017[cm−3]のMg濃度となる深さは、Mg濃度プロファイルP0〜P3の各々において、深さD0(約700nm)、D1(約900nm)、D2(約1300nm)、D3(約1600nm)であった。Mgの拡散距離が、1300℃(約200nm)から1400℃(約600nm)で約3倍に増加している。すなわち、アニール温度の1400℃を境界として、拡散距離が急増加する。アニール温度の1400℃は、Mgの拡散距離が大きく変化する特異温度であることが分かる。
Mgの拡散距離を大きくすることの効果を説明する。GaNは、850℃以上の温度で熱分解により基板の表面から窒素が抜けてしまい、結晶性が悪化する。Mgの熱拡散の速度が十分に得られるような高温(例:1400℃)でGaNを熱処理することが困難であるため、Mgの拡散プロファイルは、イオン注入時の注入プロファイルが支配的であった。すると、深いp型領域を形成する場合には、高いエネルギーでイオン注入する必要がある。しかし注入エネルギー量の増加に伴い欠陥量も増加し、その結果、GaNで作成した半導体装置が十分に機能しなくなってしまう場合があった。本明細書の技術では、1400℃におけるGaN基板10の飽和蒸気圧(600MPa)以上の高圧でアニールすることにより、GaN基板10の表面から窒素が抜けてしまうことを抑制することができる。よって、1400℃以上での高温アニールが可能となるため、イオン注入したMgの熱拡散の速度を十分に高めることができる。Mgの拡散プロファイルを、イオン注入プロファイル(図8のMg濃度プロファイルP0)ではなく、熱拡散プロファイル(Mg濃度プロファイルP2)とすることができる。よって例えば、低いエネルギーで浅くイオン注入したMgを、熱拡散によって深さ方向へ拡散させることで、深いp型領域を形成することができる。イオン注入により導入されてしまう欠陥量を抑制することができる。窒化物半導体基板の結晶性を良好に保ちながら、熱拡散によってp型領域を形成することが可能となる。
(Mgと水素の結合)
Mgは水素と結合することで、GaN結晶中を拡散しやすくなることが知られている。水素と結合することにより移動エネルギーを高くすることができ、拡散障壁を乗り越えることができると考えられるためである。本明細書の技術では、ルツボ内に微量に存在させている水から、アニール雰囲気中に水素を供給することができる。これにより、Mgと水素を結合させることができるため、イオン注入したMgの熱拡散の速度を十分に高めることができる。
Mgと水素との結合について説明する。図9に、図8のGaN基板10のアニール後の状態を示す。図9の内容は、図8と同様であるため、説明を省略する。図9は、Mg濃度プロファイルP0を有するGaN基板10を、1480℃のアニール温度、1000MPaの窒素雰囲気、15分間のアニール時間でアニールした後に測定された結果である。図9では、Mg濃度プロファイルP31とH濃度プロファイルP32とが、ほぼ同一形状となっている。換言すると、Mg濃度とH濃度が、n型GaN層12の深さ方向に亘って略同一となっている。これにより、水素とMgが1:1で結合してn型GaN層12中を拡散していることが分かる。
p型GaN中に水素が非常に高濃度に含まれると、Mgの活性化が阻害されてしまうことが知られている。例えば、有機金属気相成長法(MOVPE法)において、シクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いて成長させたp型GaNには、水素が非常に高濃度に含まれるため、Mgの活性化のために脱水素が必要となる。本明細書に記載されている技術では、上述したように、p型GaN中のMg濃度とH濃度を同程度にすることができる。MOVPE法で成長させたp型GaNに比して、水素濃度を十分に低くすることができる。よって、脱水素を行うことなく、Mgを活性化することが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
ステップS2において、p型不純物であるMgを導入する工程は、イオン注入に限られず、例えば固相拡散の技術を用いてもよい。具体的には、GaN基板10の表面に、p型不純物を含んだ膜を成膜してからアニールしてもよい。このような膜の一例としては、スパッタ等で成膜されたMg、Be、窒化マグネシウム(Mg)、窒化ベリリウム(Be)、などが挙げられる。
p型不純物を導入する工程(ステップS2)は、アニール期間中において、p型不純物を含んだガスをルツボ内に供給することで行ってもよい。例えば、p型不純物(例:Mg、Be)を含んだ粉体等をルツボ内に入れた状態で、アニールを行ってもよい。
ステップS3において、ルツボ内に格納されるGaNは、粉体に限らない。GaN基板の欠片であってもよい。この場合、欠片のサイズは500マイクロメートル四方から5ミリメートル四方の間であってよい。
本実施形態では、n型GaN層にMgを拡散させる場合を説明したが、この形態に限られない。真性半導体であるi型GaN層にMgを拡散させてもよい。
ステップS4〜S7で行われるアニールは、高圧下に限られない。任意の圧力下でアニールを行っても、本明細書の技術の効果を得ることができる。
アニール雰囲気中に水素を供給する形態は様々であってよい。例えば、アニール用チャンバ内に水素を含んだガスを供給しながらアニールしてもよい。
窒化物半導体はGaNに限定されるものではなく、例えば、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)、AlN(窒化アルミニウム)、InN(窒化インジウム)、InGaN(窒化インジウムガリウム)または、その混晶等であってもよい。
上記の実施例では、p型領域を形成するためのII族元素の一例としてマグネシウム(Mg)を用いていたが、この構成に限定されるものではない。II族元素は、例えばベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)等であってもよい。
上記の実施例では、n型領域を形成するための元素の一例としてシリコン(Si)を用いていたが、この構成に限定されず、ゲルマニウム(Ge)などを用いてもよい。
Mg、Be、Caは、p型不純物の一例である。GaN、AlGaN、InN、AlN、InGaNは、窒化物半導体の一例である。
9:支持基板 10:GaN基板 12:n型GaN層 CS1〜CS3:CLスペクトル IC1〜IC3:積分CL強度IC P1〜P3:Mg濃度プロファイル

Claims (4)

  1. 窒化物半導体基板の表面にp型不純物をイオン注入するイオン注入工程と、
    前記窒化物半導体基板を1400℃以上の温度、および、1400℃における前記窒化物半導体基板の飽和蒸気圧以上の高圧でアニールするアニール工程と、
    を備える、窒化物半導体装置の製造方法。
  2. 前記アニール工程は、前記窒化物半導体基板、および、前記窒化物半導体基板と同一組成の窒化物半導体の粉体をアニール装置の容器内に格納した状態で行われる、請求項1に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  3. 前記窒化物半導体基板はGaNであり、
    前記p型不純物はII族元素である、請求項1または2に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  4. 前記アニール工程は、600MPa以上の高圧下で行われる、
    請求項3に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
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