JP2020153706A - 電子装置および方法 - Google Patents

電子装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020153706A
JP2020153706A JP2019050177A JP2019050177A JP2020153706A JP 2020153706 A JP2020153706 A JP 2020153706A JP 2019050177 A JP2019050177 A JP 2019050177A JP 2019050177 A JP2019050177 A JP 2019050177A JP 2020153706 A JP2020153706 A JP 2020153706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
intensity
unit
electronic device
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019050177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7015801B2 (ja
Inventor
英徳 大國
Hidenori Okuni
英徳 大國
トァン タン タ
Tuan Thanh Ta
トァン タン タ
智史 近藤
Satoshi Kondo
智史 近藤
明秀 崔
Akihide Sai
明秀 崔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019050177A priority Critical patent/JP7015801B2/ja
Priority to US16/564,840 priority patent/US20200300988A1/en
Publication of JP2020153706A publication Critical patent/JP2020153706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7015801B2 publication Critical patent/JP7015801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/06Systems determining position data of a target
    • G01S17/08Systems determining position data of a target for measuring distance only
    • G01S17/10Systems determining position data of a target for measuring distance only using transmission of interrupted, pulse-modulated waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/4808Evaluating distance, position or velocity data
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/483Details of pulse systems
    • G01S7/486Receivers
    • G01S7/4861Circuits for detection, sampling, integration or read-out
    • G01S7/4863Detector arrays, e.g. charge-transfer gates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/483Details of pulse systems
    • G01S7/486Receivers
    • G01S7/4865Time delay measurement, e.g. time-of-flight measurement, time of arrival measurement or determining the exact position of a peak
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/483Details of pulse systems
    • G01S7/486Receivers
    • G01S7/487Extracting wanted echo signals, e.g. pulse detection
    • G01S7/4873Extracting wanted echo signals, e.g. pulse detection by deriving and controlling a threshold value

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

【課題】本発明の実施形態が解決しようとする課題は、距離を測定する対象の物体までの距離を測定する精度を向上させることができる電子装置を提供することである。【解決手段】 上記課題を解決するために、実施形態の電子装置は、パルス光を出射する光源と、光を受光し、受光した光の強度を示す信号を出力する受光部と、処理部を備える。この処理部は、この受光部が受光した光のうち、このパルス光が物体によって反射された反射光を含まない光の受光強度を推定する。この処理部は、この受光強度に基づいて、光の強度を取得する時間範囲を決定する。この処理部は、この受光強度およびこの時間範囲に基づいて、この光源よりパルス光が出射されてから、このパルス光の反射光を含む光がこの受光部に受光されるまでの時間を算出する。この処理部は、この時間に基づいてこの電子装置からこの物体までの距離を算出する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、距離を測定する電子装置および方法に関する。
光を出射してから、物体に反射した反射光を受光するまでの時間を用いて、この物体までの距離を測定する電子装置が開発されている。環境光の影響を抑え、この物体までの距離を測定する精度を向上させることができる電子装置が望まれる。
特許第4567327号公報 特開2002−328169号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、対象の物体までの距離における測定の精度を向上させることができる電子装置および方法を提供することである。
上記課題を解決するために、実施形態の電子装置は、パルス光を出射する光源と、光を受光し、受光した光の強度を示す信号を出力する受光部と、処理部を備える。この処理部は、この受光部が受光した光のうち、このパルス光が物体によって反射された反射光を含まない光の受光強度を推定する。この処理部は、この受光強度に基づいて、光の強度を取得する時間範囲を決定する。この処理部は、この受光強度およびこの時間範囲に基づいて、この光源よりパルス光が出射されてから、このパルス光の反射光を含む光がこの受光部に受光されるまでの時間を算出する。この処理部は、この時間に基づいてこの電子装置からこの物体までの距離を算出する。
第1の実施形態における電子装置100を含んだ距離測定システム図。 光源101によるパルス光の出射および受光部102が出力する信号を説明するための図。 第1の実施形態における電子装置100の動作のフローチャート。 異なる環境光の強度における光源101によるパルス光の出射および受光部102が出力する信号を説明するための図。 SNRと距離測定の誤り率を説明するための図。 複数のToFの算出を説明するための図。 しきい値Sthにおける光源101によるパルス光の出射および受光部102が出力する信号を説明するための図。 しきい値Sthを説明するための図。 受光部102が出力する信号にしきい値Sthを適用した例を説明するための図。 第1の実施形態に適用可能な電子装置150を含んだ距離測定システム図。 第1の実施形態に適用可能な電子装置160を含んだ距離測定システム図。 二次元における物体の配置を説明するための図。 二次元における物体の配置図を説明するための図。 三次元における物体の配置を説明するための図。 三次元における物体の配置図を説明するための図。 電子装置100を含んだ移動体500の構成図。
以下、発明を実施するための実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における距離測定システムを表している。この距離測定システムにおいて電子装置100は、物体200との間の距離を測定する電子装置である。
電子装置100は光源101と、受光部102と、処理部110とを備える。光源101は物体200に対して時間幅を有する電磁波を出射する。この時間幅を以降パルス幅と称し、この電磁波を以降パルス光と称する。このパルス光は、物体200において反射し、反射したパルス光の一部(以降、反射光とも称する)が受光部102で受光される。処理部110は、このパルス光を出射してから反射光を受光するまでの時間(Time of Flight:以降ToFとも称する)を算出する。
処理部110は、このToFをもとに、以下に示す式(1)によって電子装置100と物体200の間の距離dを算出する。
ここで、cは光速(約3×10m/s)を表す。
この距離dの精度を向上させるには、ToFの精度を向上させる必要がある。しかし、図1が表すように、受光部102は反射光以外の光も受光する。例えば、電子装置100以外の機器によって発された光(照明やランプの点灯)や太陽光に由来する光などである。以降、この反射光以外の光を、環境光と称する。
ToFの精度を向上させるために、この環境光の影響を軽減する必要がある。本実施形態の電子装置100は、まず環境光の強度を計測する。電子装置100は、この環境光の強度に基づいて、ToFを算出するためのデータを生成する時間範囲(以降、データ生成範囲と称する)を決定する。電子装置100は、データ生成範囲内における光の強度で反射光を判定し、反射光を受光した時刻に基づいて、ToFを算出する。電子装置100は、算出したToFおよび式(1)に基づいて、距離dを算出する。
このようにすることで、電子装置100は環境光の影響を軽減して反射光を判定し、ToFの精度を向上させることができる。すなわち、電子装置100は距離dを精度よく算出することができる。
電子装置100は、光源101、受光部102および処理部110の他に、記憶部103、出力部104を備える。処理部110は、制御部111、計測部112、生成部113、算出部114を備える。
光源101は、制御部111から指令を受け、物体200に対してパルス光を出射する装置である。例えば、光源101は、レーザーダイオードなどのレーザー光源と、パルスを生成する回路を組み合わせたものでよい。また、光源101は、LED(Light Emitting Diode)や各種のランプと、パルスを生成する回路と組み合わせたものでもよい。
また、光源101が出射するパルス光について、周波数帯域の限定はない。パルス光は例えば可視光でもよいし、赤外線、近赤外線、紫外線でもよいし、これらの組み合わせでもよい。本実施形態におけるパルス光は一例として、可視光成分を含んでいるものとする。
また、光源101が出射するパルス光について、形状の限定はない。矩形状であってもよいし、三角形状であってもよいし、sinc関数状であってもよいし、ガウス曲線状であってもよい。
光源101が制御部111から受ける指令としては、出射するパルス光のパルス幅(例えば10nsなど)や形状、パルス光を出射するタイミングおよび方角などが挙げられる。
光源101が出射したパルス光は、物体200によって反射され、反射光となって受光部102に入射する。この反射光は物体200におけるパルス光の拡散反射光および鏡面反射光のいずれかであってもよいし、組み合わせであってもよい。
受光部102は、光を受光し、受光した光の強度を示す信号を出力する。この信号は計測部112に送られ、環境光の強度の計測に使われる。また、この信号は生成部113にも送られ、時刻に対する光の強度を示すデータ(以降、光強度データと称する)の作成に使われる。光の強度を示す指標は輝度、照度、光子数など様々に考えられるが、一例として、本実施形態では光子数とする。
この受光部102は、光(電磁波をも含む)を検出することができれば装置の種類は任意である。例えば、フォトダイオード、光電子増倍管などである。フォトダイオードとして、光の検出感度が高いアバランシェフォトダイオード(Avalanche Photo Diode:APD)を用いてもよい。このAPDはガイガーモードで用いられてもよい。このAPDのアレイとして、MPPC(Multi Pixel Photon Counter)を用いてもよい。また、光電子増倍管として、シリコン光電子増倍管(SiPM)を用いてもよい。本実施形態では一例として、APDをガイガーモードで用いているものとする。このAPDは、受光した光の光子数に基づいて、光の強度を表す信号を出力する。
受光部102は光を受光し、受光した光子数に基づいて、光の強度を示す信号を出力するものであって、受光する光を区別しない。すなわち、受光部102は、反射光および環境光を区別しない。
なお、反射光とはパルス光が物体200によって反射された光であり、環境光が物体200によって反射された光は含まず、環境光に分類されるものとする。
また、受光部102から出力される信号は、図示しない変換機器を経由してディジタル化され、計測部112および生成部113に入力される。この変換機器は、A/Dコンバータ、サンプラ回路、ディジタルフィルタ、等化処理を行う機器など、任意の変換機器を用いることができる。
記憶部103は情報を保持する電子装置である。本実施形態では、例えば生成部113が生成する光強度データを保持する。
記憶部103はメモリ等であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュメモリ、レジスタなどである。
制御部111は、光源101、計測部112、生成部113、および算出部114に指令を送る。この指令の少なくとも一部は、制御部111が計測部112から受けた環境光の強度に基づいて決定された指令である。
光源101に対する指令は、例えば出射するパルス光のパルス幅(例えば10nsなど)や形状、パルス光の出射を開始する時刻および方角などである。計測部112に対する指令は、環境光における強度の計測を開始する時刻、環境光における強度の計測時間などである。生成部113に対する指令は、例えばデータ生成範囲などである。算出部114に対する指令は、反射光と判定する光の強度のしきい値などである。
制御部111が光源101および計測部103に送る指令において、本実施形態では一例として、パルス光の出射を開始する時刻およびデータ生成範囲の開始時刻は一致する。この一致とは、ToFの算出に影響を及ぼさない程度の時間のずれを含む。また、この一致とは、それぞれの指令を送る経路に遅延等が存在する場合、その遅延を考慮した時間のずれも含む。
計測部112は、制御部111から送られる指令および受光部102から送られる光の強度を表す信号から、環境光の強度を推定する。本実施形態では一例として、計測部112は制御部111から送られる一定期間内における光の強度の平均値を計測し、環境光の強度と推定する。この一定期間を含む環境光の強度における推定に関する指令は制御部111から送られる。この推定された環境光の強度は制御部111に送られ、少なくとも一部の指令の決定に使われる。
生成部113は、受光部102から送られる光の強度を表す信号および制御部111からの指令に基づいて、光強度データを生成する。光強度データとは、時刻に対する光の強度を表すデータである。この光強度データにおける時刻の幅は任意であり、生成部113に設定されている。本実施形態では一例として、生成部113は1nsごとにおける光の強度を表す光強度データを生成する。この光強度データは算出部114においてToFの算出に使われる。生成部113は、この光強度データを時刻とともに記憶部103に保持させる。
算出部114は、記憶部103に保持された光強度データおよび制御部111から送られたしきい値に基づいて反射光を受光した時刻を判定する。具体的には、算出部114は光強度データのうち、光の強度が最も高いデータを反射光と判定し、その時刻を、反射光を受光した時刻と判定する。この光の強度が最も高いデータとは、準最高のデータを含んでいてもよい。算出部114は、判定した反射光を受光した時刻に基づいて、ToFを算出する。
算出部114は、算出したToFおよび式(1)に基づいて、電子装置100と物体200の間の距離dを算出する。この距離dは出力部104に送られる。距離dの出力部104への伝達は制御部111の指令に基づいて行われてもよい。
出力部104は、算出部114から送られた距離dを含む情報を出力する。出力先として、距離dに少なくとも基づいて動作する装置およびシステム、表示部を有する電子装置、距離dを保持する記憶装置(図示しない)など、限定されない。なお、これらの装置およびシステムは、電子装置100内部にあっても、外部にあってもよい。また、距離dを示す情報の様式も、データとして使用可能なフォーマット、テキスト、2次元図および3次元図など限定されない。また、出力の様式も、有線でもよいし無線でもよい。
制御部111、計測部112、生成部113、算出部114が含まれる処理部110は、ハードウェアの制御装置と演算装置を含む電子回路(プロセッサ)である。プロセッサの例としては、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、およびその組み合わせが可能である。
以上に電子装置100の構成要素を説明した。この構成要素間における接続は有線であってもよいし、無線であってもよい。また、電子装置100はIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路で実装される。1チップ上にまとめて実装されてもよいし、一部の構成要素が別のチップ上に実装されてもよい。
この電子装置100は距離dの算出にあたり、環境光の強度に基づいて生成部113が光強度データを生成する時間範囲である、データ生成範囲を決定する。電子装置100は、環境光の強度が高くなるにつれデータ生成範囲を狭く、環境光の強度が高くなるにつれデータ生成範囲を広く決定する。
環境光の強度が高い場合、電子装置100が反射光であると誤って判断する強度の環境光を受光する可能性が高い。この場合、電子装置100はデータ生成範囲を狭く決定し、この可能性を低減する。
一方、環境光の強度が低い場合、電子装置100が反射光であると誤って判断する強度の環境光を受光する可能性が高い。この場合、電子装置100はデータ生成範囲を広く決定し、電子装置100と物体200が離れている場合でも距離dを算出可能とする。
電子装置100は、決定したデータ生成範囲から、ToFを算出して距離dを算出する。本実施形態における電子装置100の距離dの算出における動作を、図2および図3を用いて説明する。
図2は、時刻ごとの光源101によるパルス光の出射および受光部102が出力する光の強度を表している。受光部102が出力する信号は、受光部102が受光した光の強度を表している。なお、図2に表される光の強度は、ディジタル化されて表されているものとする。
図3は電子装置100の距離dの算出における動作のフローチャートである。以下、動作のフローチャートを参照しながら図2および電子装置100の動作を説明する。
なお、本実施形態において、受光部102は以下に説明する動作のフローチャートに関わらず光を受光する。受光部102は受光した光の強度を表す信号を出力する。出力された信号はディジタル化され、計測部112および生成部113に出力するものとする。以降、光の強度を、単に強度とも表すこととする。また、本実施形態におけるToFをToF1と称することとする。
まず、ToFを算出するための指令を送るまでの電子装置100の動作を、ステップS101からステップS103を用いて説明する。電子装置100は、環境光の強度を推定する。電子装置100は、環境光の強度に基づいて、データ生成範囲およびしきい値を含むToFを算出するための指令を決定する。電子装置100は、このToFを算出するための指令を電子装置100の構成要素に送る。
制御部111は計測部112に対して環境光の強度の推定に関する指令を行う(ステップS101)。計測部112は図2には時刻TD0から時刻TD1までの環境光計測範囲TNAMにおいて光の強度の計測を行うことが表されている。制御部111は環境光計測範囲TNAMにおける光の強度の平均値を環境光の強度として、制御部111に送るように指令する。
計測部112は、ステップS101の指令に応じて受光部102から送られる光の強度を計測する(ステップS102)。計測部112は、環境光計測範囲TNAMにおいて受光部102から送られる光の強度を平均した、強度の平均値NAMave1を算出する。計測部112は、この強度の平均値NAMave1を環境光の強度と推定し、制御部111に送る。
制御部111は、環境光の強度に基づいて、データ生成範囲T1、強度のしきい値St1を含むToFの算出に関する指令の少なくとも一部を決定する(ステップS103)。制御部111は、決定した指令を、光源101、生成部113、および算出部114に送る
具体的には、制御部111は環境光の強度に基づいて、データ生成範囲T1を決定する。図2では、データ生成範囲T1は時刻TD2からTD3までの時間長tend1と表されている。制御部111は生成部113に対して、データ生成範囲T1における光強度データを生成するように指令する。
また、制御部111は光源101が出射するパルス光のパルス幅や形状、パルス光を出射する開始時刻および方角を指令する。本実施形態では一例として、制御部111は光源101に対してパルス幅PWで矩形状のパルス光を、物体200が存在する方角に向けて開始時刻TD2で出射するように指令する。
また、制御部111は環境光の強度に基づいて、強度のしきい値St1を決定し、算出部114に送る。このしきい値St1は、受光部102によって環境光が受光された場合は上回る可能性が高く、反射光が受光された場合には下回る可能性が高い値に設定される。このしきい値St1により、算出部114は環境光と反射光を区別することができる。
次に、光強度データを生成するまでの電子装置100の動作を、ステップS104からステップS105を用いて説明する。電子装置100は、ToFを算出するための指令に基づいて、パルス光を出射し、データ生成範囲における光の強度を示す光強度データを生成する。
光源101はパルス光を出射する(ステップS104)。図2では、光源101は時刻TD2にパルス幅PWのパルス光を出射することが表されている。本実施形態では一例として、光源101の出射と同じ時刻TD2において、生成部113は光強度データの生成を開始する。生成部113は光強度データの生成を開始した時刻を時刻0として光強度データを生成する。
光源101から出射されたパルス光は、距離の測定対象である物体200で少なくとも一部反射され、反射光となって受光部102に受光される。
生成部113は、時刻TD2で開始した光強度データの生成を、時刻TD3まで継続する(ステップS105)。生成部113は、生成した光強度データを記憶部103に保持させる。すなわち、記憶部103に保持される光強度データは、時刻TD2から時刻TD3までにおける、時刻に対する光の強度を表す時間長tend1のデータである。生成部113は、データ生成範囲T1の光強度データを記憶部103に保持させた後、算出部114に対して光強度データが利用可能であることを通知する。
次に、距離dを算出する電子装置100の動作を、ステップS106以降を用いて説明する。電子装置100は、光強度データに基づいて、反射光を受光した時刻を判定する。電子装置100は、反射光を受光した時刻に基づいて、ToF1を算出する。電子装置100は、算出したToFに基づいて距離dを算出し、出力する。
算出部114は、記憶部103に保持された光強度データおよびしきい値St1を用いて、ToF1を算出する(ステップS106)。ToF1の算出は生成部113から光強度データが利用可能である通知を受けて行われる。このToF1の算出は、時刻TD3以後に行われる。
具体的には、算出部114は光強度データのうち、しきい値St1を超えており、最も光の強度が高いデータを探す。本実施形態では算出部114は、この最も光の強度が高いデータを反射光のデータと判定する。図2では、反射光の強度として強度S1stが表されている。算出部114は、反射光のデータにおける時刻を、受光部102が反射光を受光した時刻であると判定する。図2では、反射光を受光した時刻として時刻t1stが表されている。
算出部114は、パルス光を出射した時刻から反射光を受光した時刻までの時間をToF1として算出する。図2では、パルス光を出射した時刻0から反射光を受光した時刻t1stまでのt1stが、ToF1として表されている。
算出部112は、算出したToF1および式(1)に基づいて、距離dを算出する(ステップS107)。この算出した距離dは、出力部104に送られる。
次に、出力部104は、算出部112から送られた距離dを含む情報を出力する(ステップS108)。出力先および出力の様式は、上に説明したように限定されない。
次に、制御部111は、電子装置100の動作を終了させる終了指令が届いているか否かを確認する(ステップS109)。この終了指令は、電子装置100の動作を本フローで終了させる指令である。この終了指令は、ユーザによる電子装置100への入力や、終了指令を含んだ信号を電子装置100が取得するなどして制御部111に伝えられる。この終了指令は、直ちに電子装置100の動作を終了させる指令であってもよい。
制御部111にこの終了指令が届いていない場合(ステップS109:No)、ステップS101に戻る。一方、制御部111にこの終了指令が届いている場合(ステップS109:Yes)、フローは終了し、電子装置100は動作を終了する。
以上に、本実施形態における電子装置100の動作を説明した。本実施形態における電子装置100は、環境光の強度によってデータ生成範囲を決定する。図2とは異なる環境光の強度における場合について、図4を用いて説明する。
図4は、図2と同様に時刻ごとの光源101によるパルス光の出射および受光部102が出力する光の強度を表している。受光部102が出力する光の強度は、受光部102が受光した光の強度を表している。なお、図4に表される光の強度は、ディジタル化されて表されているものとする。また、図4における時刻の関係性も、図2と同様であるとする。
図4に表される場合における距離dの算出について、電子装置100の動作は図3で説明した動作と同様であるので、説明を省略する。
図2と図4の相違点は、計測部112が推定した環境光の強度である。図4において、計測部112は環境光計測範囲TNAMにおける強度の平均値NAMave2を算出し、環境光の強度として制御部111に送る。ここで、図4における強度の平均値NAMave2は、図2における強度の平均値NAMave1よりも小さい。
制御部111は、強度の平均値NAMave2に基づいて、データ生成範囲T2を決定し、生成部113に送る。このデータ生成範囲T2は時刻TD2から時刻TD4までの時間長tend2である。図2におけるデータ生成範囲T1は時刻TD2から時刻TD3までの時間長tend1である。すなわち、制御部111は環境光の強度が低くなれば、データ生成範囲を広く決定する。この理由を以下に説明する。
図2のように、環境光の強度が高い場合(NAMave1)、強い環境光がデータとして生成される可能性が高い。すなわち、強い環境光を反射光としてToFを誤って算出する可能性が高い。したがって、ToFを算出する対象の範囲となるデータ生成範囲(T1)を狭く決定する。
一方、図4のように、環境光の強度が低い場合(NAMave2)、強い環境光がデータとして生成される可能性が低い。すなわち、強い環境光を反射光としてToFを誤って算出する可能性が低い。したがって、ToFを算出する対象の範囲となるデータ生成範囲(T2)を広く決定することが可能となる。
以上説明したように、制御部111は環境光の強度に基づいて、データ生成範囲を決定する。
また、制御部111は強度の平均値NAMave2に基づいて、しきい値St2を決定することができる。図4におけるしきい値St2は図2におけるしきい値St1より低い。この理由も上記に説明した理由と同様である。
なお、図2および図4は時刻の関係性を同様としているため、結果的に算出されるToFは同じくToF1である。
次に、制御部111は環境光の強度に基づいて、データ生成範囲を決定するが、このデータ生成範囲の決定の一例を説明する。
電子装置100と物体200の間の距離がd0である場合を考える。このd0は電子装置100が算出した距離dではなく、実際の距離である。以降、この距離d0を真値d0とも称する。この場合において、光源101が出射するパルス光の反射光の強度をNLD、環境光の強度をNAMとする。ここで、反射光の強度NLDは真値d0によって変化すると考えることができる。また、環境光の強度も真値d0に応じて変化する場合、反射光の強度NLDおよび環境光の強度NAMの比をSNRとすると、このSNRは式(2)のように表される。
この式(2)において、物体200が完全拡散反射(ランバート反射)する場合、NLD(d0)は真値d0の2乗に比例して減衰する。また、NAM(d0)は真値d0によらず一定となる。この場合、SNRは式(3)のように書き換えられる。
ここで、NLD(0)とは、電子装置100と物体200との距離が0である場合の反射光の強度を表す。この強度NLD(0)は、光源101が出射するパルス光の強度、および物体200の反射率に基づいて決定される。すなわち、物体200の反射率を定めることで、強度NLD(0)は決定可能である。この物体200の反射率は、必ずしも正確である必要はなく、本実施形態では一例として、距離dを求めることが可能である最低限の反射率をあらかじめ定め、物体200の反射率として設定している。
また、このSNRは、距離測定の誤り率と関係がある。距離測定の誤り率とは、電子装置100が測定した距離dと、真値d0との誤差を表す比率である。一般的に、SNRが低いほどこの誤り率は高くなり、SNRが高いほどこの誤り率は低くなる。
図5は、一例として本実施形態におけるSNRと誤り率との関係を表している。本実施形態では、制御部111は誤り率Rerror1を満たすSNR1をあらかじめ設定している。
これらの値と式(3)から、真値d0を見積もった値である距離deは、式(4)のように表される。
この距離deは、環境光の強度NAMを推定すれば算出することができる。制御部111は、この距離deを算出すれば、式(1)を用いてToFeを求めることができる。ToFeとは、ToFを見積もった値である。制御部111は、このToFeに基づいて、データ生成範囲を決定する。
例えば、図2の場合では環境光の強度はNAMave1と推定される。制御部111は強度NAMave1および式(4)を用いて距離de1を算出する。制御部111は距離de1および式(1)からToFe1を算出する。本実施形態では、制御部111はこのToFeをデータ生成範囲T1の終点としている。すなわち、tend1はToFe1と同じ値である。
同様に、図4の場合では環境光の強度はNAMave2と推定される。制御部111は強度NAMave2および式(4)を用いて距離de2を算出する。制御部111は距離de2および式(1)からToFe2を算出する。本実施形態では、制御部111はこのToFeをデータ生成範囲T2の終点としている。すなわち、tend2はToFe2と同じ値である。
以上のようにして、制御部111はデータ生成範囲T1およびT2を決定し、生成部113に指令している。
なお、以上に説明したデータ生成範囲の決定方法は一例であって、この方法に限定されない。本実施形態における電子装置100は、異なる方法によって決定されたデータの生成範囲に対しても適用可能である。
以上に本実施形態を説明したが、変形例は様々に実装、実行可能である。以下に電子装置100の動作における変形例を説明する。例えば本実施形態では、制御部111はステップS101において環境光強度の計測に関する指令を送る。制御部111は本実施形態以外にも、環境光計測範囲TNAMを任意に決定し、指令することができる。変形例として、例えば制御部111は図2に表された時刻TD0から時刻TD2の時間帯を、環境光計測範囲TNAMとして計測部112に送るようにしてもよい。
また、制御部111は、光源101によってパルス光が出射される時刻TD2以降の時刻に、環境光計測範囲TNAMの終点を決定するようにしてもよい。
本実施形態では、計測部112はステップS102において環境光計測範囲TNAM内における光の強度を計測し、環境光の強度として、平均値NAMave1を制御部111に送る。変形例として、環境光の強度は、環境光計測範囲TNAM内における強度の最大値、平均値、中央値など統計処理を行った値としてもよい。また、計測部112はこれらの組み合わせを制御部111に送るようにしてもよい。
例えば、計測部112は平均値NAMave1および環境光計測範囲TNAM内における強度の最大値(TNAMmax1とする)を環境光の強度と推定し、制御部111に送るようにしてもよい。制御部111は、ステップS103においてデータ生成範囲T1を平均値NAMave1に基づいて決定し、しきい値St1を最大値TNAMmax1に基づいて決定するようにしてもよい。
本実施形態では、制御部111は光源101、生成部113、および算出部114への指令をステップS103で行っていたが、一部異なるタイミングで指令するようにしてもよい。例えば、制御部111は光源101が出射するパルス光に関する指令を光源101に対して送る。制御部111は同じステップで生成部113に対してデータ生成範囲T1を指令する。制御部111は同じステップで算出部114に対してしきい値St1を指令する。変形例として、しきい値Stの指令は光源101による第1パルス光出射後であってもよい。
本実施形態ではステップS103において、制御部111が光源101、生成部113、および算出部114に対して指令している。変形例として、さらに電子装置100の他の構成要素への指令および通知を加えてもよいし、説明した指令とは異なる内容で指令してもよいし、説明した指令のうち少なくとも一部の指令をしないようにしてもよい。
制御部111が加える指令および通知の例を以下に示す。制御部111は受光部102に対して光源101が出射するパルス光についての情報を通知するようにしてもよい。パルス光についての情報とは、例えばパルス光のパルス幅、出射時刻、形状、出射方角などである。
制御部111は、受光部102に対して、所定の時間帯に特定の相手に対して光の強度を示す信号を出力させる指令を送るようにしてもよい。例えば、図2に表される本実施形態では、制御部111は受光部111に対して、時刻TD0から時刻TD1までの時間帯に光の強度を示す信号を計測部112に対して送るように指令してもよい。また、制御部111は受光部102に対して、時刻TD2から時刻TD3までの時間帯に光の強度を示す信号を生成部113に対して送るように指令してもよい。
制御部111は生成部112に対してデータ生成範囲T1を指令せず、データ生成開始の指令およびデータ生成終了の指令をそれぞれ送るようにしてもよい。すなわち図2に表される本実施形態では、制御部111は生成部113に時刻TD2からデータ生成を開始するような指令を送るようにしてもよい。また、制御部111は時刻TD2に生成部113に対して即時データ生成を開始させる指令を送るようにしてもよい。データ生成終了の指令についても、データ生成開始の指令と同様に適用可能である。
さらに、変形例として、光源101、測定部112、および生成部113は、本実施形態で説明した指令の内容の一部をあらかじめ設定していてもよい。これに伴い、制御部111による指令が一部行われなくてもよい。例えば、光源101はパルス幅PWで矩形状のパルス光を出射するように設定され、制御部111はパルス光を出射する時刻およびパルス光を出射する方角を指令するようにしてもよい。
また、測定部112はあらかじめ環境光計測範囲の時間長を設定しておき、制御部111から光の強度の計測を開始する指令を受けて、環境光計測範囲TNAMを設定するようにしてもよい。
また、制御部111の指令の変形例として、本実施形態では、データ生成範囲T1は時刻TD2を時刻0とし、始点としているが、データ生成範囲の始点は時刻0からに限定されない。例えば、時刻TD2の前のデータを含めて光強度データを生成するようにしてもよいし、時刻TD2の後の時刻から光強度データを生成するようにしてもよい。
本実施形態では、制御部111はステップS103において、環境光の強度が高いほどデータ生成範囲T1を狭く決定している。変形例として、制御部111は環境光の強度に1つ以上のしきい値を設定し、環境光の強度に応じたデータ生成範囲T1を決定するようにしてもよい。この場合、環境光の強度が高くなっても、しきい値以上となるまでは同じ時間長のデータ生成範囲T1が設定される。
また、本実施形態では、制御部111はステップS103において、環境光の強度が高いほどデータ生成範囲T1を狭く決定している。この環境光の強度が高いほどデータ生成範囲T1を狭く決定することは全体として傾向があればよい。すなわち、一部の環境光の強度の範囲において、環境光の強度が高いほどデータ生成範囲T1を広く決定することがあっても、電子装置100は動作可能である。
本実施形態では、生成部113はステップS105において光強度データを生成し、記憶部103に保持させている。生成部113が受け取る信号はディジタル化されているため、光強度データはディジタルデータである。変形例として、生成部113または任意のデータ書き込み装置によって、アナログデータを記憶部103に保持させるようにしてもよい。この任意のデータ書き込み装置は、電子装置100の内部にあっても外部にあってもよい。
なおこの場合、記憶部103から算出部114に送られる途中において、光強度データは本実施形態で説明した手段によってディジタル化される。
また、本実施形態では、生成部113はステップS105においてパルス光が出射される時刻TD2を時刻0として光強度データを生成している。光強度データにおける時刻の設定は本実施形態の場合に限定されない。変形例として、パルス光が出射される時刻として0以外を割り当てるようにしてもよい。図2に表される本実施形態を一例とすると、生成部113は、時刻TD2から時刻TD3の間の時刻を用いた光強度データを生成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、生成部113はステップS105において制御部111に指令されたデータ生成範囲T1において光強度データを生成している。データ生成範囲T1は本実施形態に限定されない。変形例として、生成部113はパルス光が出射される時刻TD2からではなく、環境光計測範囲TNAMを含む時刻TD0から光強度データを生成するようにしてもよい。
また、生成部113は制御部111からデータ生成範囲T1の指令を受けず、電子装置100の動作中は光強度データを生成するとしてもよい。なお、変形例を行う場合、制御部111は算出部114に対して、光強度データからToF1を算出する範囲を指令するようにしてもよい。
本実施形態では、算出部114はステップS106において、生成部113の通知を受けてToF1を算出している。変形例として、算出部114は制御部111から指令を受けてToF1を算出するようにしてもよい。この場合、生成部113はデータ生成範囲T1における光強度データの生成を完了した通知を制御部111に送る。
本実施形態では、算出部114はステップS106においてToF1を算出し、出力部104に送る。変形例として、算出部114は算出したToF1を、記憶部103に保持させるようにしてもよい。また、算出部114は、制御部111からの指令を受けて記憶部103に保持されたToF1を出力部104に送るようにしてもよい。
図2に説明した本実施形態では、算出部114はステップS106において、しきい値St1を用いてToF1を算出している。変形例として、算出部114はしきい値St1を設定せず、単に光強度データのうち、最も光の強度が高い時刻を用いてToF1を算出するようにしてもよい。
本実施形態では、算出部114はステップS106において、光強度データのうち、最も光の強度が高い時刻に基づいてToF1を算出している。変形例として、算出部114は、ToF1の算出において光強度データのうち、最も光の強度が高い時刻に基づかずにToF1を算出しても、電子装置100は動作可能である。例えば、算出部114は光強度データのうち、2番目、3番目…の光の強度を受光した時刻に基づいてToF1を算出してもよい。
本実施形態では、算出部114はステップS106においてToF1を算出している。変形例として、複数のToFを算出するようにしてもよい。この場合について図6を用いて説明する。図6は、図4と同様の図であるので、図4の相違点を中心に説明する。
算出部114は、光強度データのうち、しきい値St2より高い強度であって、1番目に高い強度の時刻に基づいてToF1を算出する。また、算出部114は、光強度データのうち、しきい値St2より高い強度であって、2番目に高い強度の時刻に基づいてToF2を算出する。
算出部114が複数のToFを算出する理由について以下に説明する。光源110が出射するパルス光は、出射されてから距離が進むにつれ、わずかに広がっていく。このパルス光のうちの一部が、物体200ではなく物体200とは異なる距離に存在する物体300によって反射され、その反射光(以降、反射光2と称する)が受光部102によって受光されることがある。
したがって、算出部114が複数のToFを算出することで、物体200と電子装置100の間の距離だけでなく、物体300と電子装置100の間の距離を算出することができる。
算出されたToF1およびToF2は本実施形態で説明したように距離dの算出に使われる。以降、ToF1から算出された距離を距離d1、ToF2から算出された距離を距離d2と称する。この距離d1および距離d2は本実施形態と同様に出力部104に対して送られ、出力先に対して出力される。
また、この変形例では2つのToFを算出する場合を説明したが、3つ以上でもよい。なお、制御部111は、本実施形態と同様に算出部114が環境光に基づいてToFを算出しないようなしきい値を決定する必要がある。
本実施形態では、算出部114はステップS106において、制御部111から送られたしきい値St1に基づいてToF1を算出している。しきい値St1は直線的であったが、変形例として、制御部111は例えば関数を用いてしきい値を決定するようにしてもよい。関数を用いたしきい値の一例を、図7から図9を用いて説明する。
図7は、光源101によるパルス光の出射および受光部102が出力する光の強度を表している。図2、図4と同様に、受光部102が出力する光の強度は、受光部102が受光した光の強度を表している。なお、図2、図4と同様に、図7に表される光の強度は、ディジタル化されて表されているものとする。
図7において、反射光を判定する光の強度のしきい値はSthと表されている。しきい値以外は本実施形態と同様に動作であるので、距離dの算出における電子装置100の動作の説明は省略する。
図7では、計測部112は環境光の強度の平均値としてNAMave3を算出したことが表されている。また、制御部111は強度の平均値NAMave3から、データ生成範囲T3を決定している。図7では、データ生成範囲T3は、時刻TD2から時刻TD5までの時間長tend3と表されている。
このしきい値Sthについて、図8を用いて説明する。しきい値Sthは、2つのしきい値PLDおよびPBGのうち、低いしきい値を合わせたものである。
しきい値PLDは時刻が経過するにつれ減衰するしきい値である。式(3)において説明したように、光の強度は距離の2乗に比例して減衰する。時刻が経過するにつれ減衰するしきい値PLDを用いることで、真値d0が大きく、反射光が減衰する場合でも反射光を検出することができる可能性が高くなり、ToFを算出することができる可能性が高くなる。
また、本実施形態にて用いるパルス光は一般的にコヒーレント状態である。このコヒーレント状態であるパルス光の出射光子数は、ポアソン分布に従う。反射光における光子数もポアソン分布に従うとすると、例えばしきい値PLDは式(5)で表される。
このPLD(X=k)は、受光部102が受光する環境光の強度(光子数)の平均がMと推定される場合において、受光部102が受光する光の強度(光子数)がkとなる確率を表す関数である。制御部111は、このPLD(X=k)の値をあらかじめ定めておくことで、図8に示すようなしきい値PLDを決定する。
一方、しきい値PLDだけでは、パルス光が出射されてから反射光が受光されるまでの時間が短い場合、しきい値PLDを上回る強度が必要であるため、反射光と判断できない可能性が高い。すなわち、電子装置100および物体200の真値d0が近い場合に距離dを算出できる可能性が低い。また、環境光の強度に比べてしきい値PLDが高く、環境光を除くという効果も薄い。
このことから、もう1つのしきい値PBGも用いる。しきい値PBGは直線的なしきい値である。しきい値PBGを環境光の強度を上回るしきい値とすることで、真値d0が小さい場合でも反射光を検出することができる可能性が高くなり、ToFを算出することができる可能性が高くなる。
しきい値PBGの決定にあたり、例えば環境光における光子数もポアソン分布に従うとすると、しきい値PBGは式(6)で表される。
このPBG(X=r)は、受光部102が受光する環境光の強度(光子数)の平均がQと推定される場合において、受光部102が受光する光の強度(光子数)がrとなる確率を表す関数である。制御部111はこのPBG(X=r)の値をあらかじめ定めておくことで、図8に示すようなしきい値PBGを決定する。
制御部111は、以上に説明したしきい値PLDおよびしきい値PBGに基づいてしきい値Sthを決定する。
図9は、光強度データからしきい値Sth以上である差分データを表している。算出部114はこの差分のうち、最も光の強度が高い時刻に基づいて、ToF3を算出する。変形例で説明したように、複数のToFを算出する場合にも適用可能である。ToF3から距離dの算出、距離dの出力は本実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上に、制御部111が関数を用いたしきい値Sthを決定する変形例を説明した。制御部111が決定するしきい値は任意であり、本実施形態および変形例で説明したしきい値に限定されない。
また、さらなる変形例として、制御部111はこのしきい値Sthを生成部113に送るようにしてもよい。生成部113は、しきい値Sth以上である光の強度を示す差分データを記憶部103に保持させるようにしてもよい。このようにすることで、光強度データの容量を低減させることができ、算出部114の負担を軽減させることができる。
なお、生成部113が差分データを生成し、記憶部103に保持させる方法は、本実施形態で説明したしきい値St1およびSt2に対しても適用可能である。
本実施形態では、出力部104はステップS108において距離dを含む情報を出力している。変形例として、出力部104はToFを算出部114から受け取り、ToFを含む情報として出力するようにしてもよい。また出力部104は、距離dを含む情報およびToFを含む情報を組み合わせて出力するようにしてもよい。
本実施形態では、出力部104はステップS108において、算出部114から送られた距離dを含む情報を出力している。変形例として、出力部104は制御部111からの指令を受けて距離dを含む情報を出力するようにしてもよい。
以上に電子装置100の動作における変形例を説明した。続けて、以下に電子装置100の構成における変形例を説明する。
本実施形態における電子装置100は内部に記憶部103を備える。この記憶部103は、必ずしも電子装置100の内部に備える必要はない。記憶部103と同様の記憶装置を電子装置100の外部に備えてもよいし、インターネットを経由したクラウドを用いるようにしてもよい。なお、クラウドを用いる場合、電子装置100はインターネットに接続する通信部を有するようにしてもよい。
本実施形態における電子装置100は受光部102を備える。変形例としてこの受光部102は、集光部を備えるようにしてもよい。この集光部は、受光部102による光の受光を支援する。例えば、集光部には凸レンズが用いられる。この凸レンズは、単独のレンズであっても複合のレンズであってもよい。
また、本実施形態では、制御部111が環境光の強度および物体200の反射率に基づいてデータ生成範囲を決定する方法について説明した。さらなる変形例として、制御部111は、環境光の強度、物体200の反射率に加え、集光部による光の減衰率にも基づいてデータ生成範囲を決定するようにしてもよい。
本実施形態における電子装置100は受光部102を備える。変形例としてこの受光部102は、複数の独立した受光器によって構成されるようにしてもよい。一例として、このような電子装置150を、図10を用いて説明する。電子装置150に備えられる受光部120には、2つの受光器121および122が含まれる。受光器121および122は、それぞれ本実施形態で説明した受光部102と同様の機能を有しているとする。なお、電子装置150の構成要素のうち、電子装置100の構成要素と同様であるものについては同じ符号を付して、説明を省略する。
本実施形態では、環境光の計測における受光と、データ生成における受光は、同じ受光部102が行っている。変形例では、環境光の計測における受光は受光器121、データ生成における受光は受光器122が行う。
距離dの算出における電子装置150の動作は、電子装置100の動作と類似するので、相違点を中心に説明する。変形例では、制御部111は受光部120にも指令を送る。
ステップS101において、制御部111は環境光計測範囲TNAMを受光器121にも指令し、この環境光計測範囲TNAMにおける光の強度を示す信号を計測部112に送るように指令する。
ステップS102において、受光器121は環境光計測範囲TNAMにおける光の強度を示す信号を計測部112に送る。
ステップS103において、制御部111は決定したデータ生成範囲T1を受光器122にも指令し、このデータ生成範囲T1における光の強度を示す信号を生成部113に送るように指令する。
ステップS105において、受光器122はデータ生成範囲T1における光の強度を示す信号を生成部113に送る。
以上、本実施形態で説明した電子装置100の動作との相違点について説明した。変形例では、環境光を計測するための受光部121と、データ生成を行うための受光器122とを分ける。このようにすることで、環境光計測範囲TNAMを本実施形態よりも短く設定することが可能となる。電子装置150は距離dを算出する頻度を高めることができ、距離dの精度の向上につながる。
本実施形態では、制御部111はステップS103において光源101がパルス光を出射する時刻と、生成部113がデータ生成を開始する時刻を同じ時刻として指令する。変形例として、光源101が出射したパルス光の一部を反射させ、その光を受光することで生成部113にデータ生成開始の指令が送られるようにしてもよい。変形例では、データ生成開始の指令は光源101がパルス光を出射した直後となる。
一例として、このような電子装置160を、図11を用いて説明する。電子装置160は、電子装置100に加えて、反射部105および検出部106を備えている。電子装置160に含まれる構成要素のうち、電子装置100に含まれる構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
反射部105は、光源101から出射されたパルス光の一部を反射し、残りのパルス光を透過する。
検出部106は、反射部105によって反射されたパルス光を検出し、光源101からパルス光が出射されたことを示す信号を生成部113に送る。この信号を受けた生成部113は、データ生成を開始する。検出部106としては、受光部102において説明した装置が適用可能である。なお、この変形例では、制御部111は生成部113にデータ生成を開始する時刻に関する指令を送らない。
検出部106がデータ生成を開始する指令を生成部113に送る以外は、電子装置160の動作は本実施形態で説明した電子装置100の動作と同様であるので、説明を省略する。
また、検出部106は、反射部105によって反射されたパルス光を検出し、データ生成を開始する指令を生成部113に送るようにしてもよい。また、検出部106は、光源101からパルス光が出射されたことを示す信号またはデータ生成を開始する指令を制御部111に送るようにしてもよい。
この信号または指令を受けた制御部111は生成部113に送り、データ生成を開始させるようにしてもよい。制御部111は、パルス光の出射時刻から一定の時間が経過しても検出部106から信号または指令を受けない場合、ステップS103からやり直すようにしてもよいし、出力部104に対してユーザにエラーを知らせる情報を出力させるようにしてもよい。
このようにすることで、故障などの理由で光源101からパルス光が出射されない場合に対応することができる。
本実施形態および変形例で説明した処理部110における動作は、プログラムを処理することにより実現するようにしてもよい。例えば、このプログラムを組み込んだ汎用コンピュータに、処理部110における動作を行わせるようにしてもよい。
このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−RおよびDVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由で提供されるようにしてもよいし、ROM、HDD、SSDなどの記憶媒体に組み込んで提供されるようにしてもよい。
以上に、本実施形態およびその変形例を説明した。続けて、以下に本実施形態で説明した電子装置100の適用例について説明する。
本実施形態では、電子装置100は物体200までの距離dを算出していた。適用例として、電子装置100はパルス光を様々な方角に出射し、反射光を受光してToFを算出することにより、電子装置100の周囲における物体の配置を表す配置図を作成することが可能である。
電子装置100がこの配置図を作成する場合について、図12を用いて説明する。図12には、電子装置100の周囲に物体200aから物体200eまでが配置されている。
電子装置100は様々な方角にパルス光を出射し、本実施形態と同様に電子装置100および物体200aから200eまでの距離を算出する。算出部114は、この距離に基づいて周囲の物体の配置を表す配置図を作成する。
作成した配置図の一例を、図13に表す。算出部114は、物体200aから200eまでの座標に点をプロットし、物体200aから200eまでの配置図を作成することができる。
この点が含む座標の情報は、直交座標でも極座標でもよいし、絶対座標(世界座標)でも相対座標でもよい。相対座標としては、例えば電子装置100の重心を基準としてもよいし、光源101の位置を基準としてもよい。また、座標の情報を表示する手段は点に限定されず、ベクトルであってもよい。
この配置図は、例えば電子装置100が搭載された自動運転を行う移動体が、動力部を制御するために使われる。また、この配置図に位置情報を付加して障害物データとすることにより、自動運転を行う移動体が取得し、利用しやすくなる。この位置情報の取得は既存の方法が利用可能である。
図13に説明した配置図は平面であったが、三次元点における三次元空間(実空間)を表すようにしてもよい。三次元空間における配置図の一例を、図14および図15を用いて説明する。
図14には、電子装置100の周囲に物体200fおよび200gが配置されていることが表されている。電子装置100は様々な方角にパルス光を出射し、本実施形態と同様に電子装置100および物体200fおよび200gの距離を算出する。算出部114は、この距離に基づいて周囲の物体の配置を表す配置図を作成する。
作成した配置図の一例を、図15に表す。算出部114は、物体200fおよび200gの座標に点をプロットし、物体200fおよび200gの配置図を作成することができる。
二次元の配置図の場合と同様に、この三次元点が含む座標の情報は、直交座標でも極座標でもよいし、絶対位置(世界位置)でも相対位置でもよい。相対位置としては、例えば電子装置100の重心を基準としてもよいし、光源101の位置を基準としてもよい。また、座標の情報を表示する手段は三次元点に限定されず、三次元ベクトルであってもよい。
この三次元の配置図においても、二次元の配置図場合と同様に、位置情報を付加して障害物データとしてもよい。
算出部114は、作成したこの配置図を、出力部104に送ってもよいし、記憶部103に保持させるようにしてもよい。出力部104は、本実施形態で説明した距離dと同様に、出力先に出力する。
また、この配置図の適用例は物体の位置に限定されない。例えば、内視鏡に適用すれば体内の状態を三次元図で表現することが可能であるし、建築物に適用すれば、建築物の状態を二次元図および三次元図で表現することが可能である。体内の状態とは例えば、臓器の配置、腫れ、くぼみ、穴、腫瘍の存在の有無などである。建築物の状態とは例えば、異常なし、ひび割れ、凹凸、穴、たわみなどである。なお、これらの例も配置図として含まれる。
さらなる適用例として、この配置図を利用して移動を行う移動体について説明する。この移動体の一例を、図16に表す。移動体500は、移動可能な物であって、例えば車両、台車、飛行可能な物体(有人飛行機、無人飛行機(例えば、UAV(Unmanned AerialVehicle)、ドローン))、ロボット(先端可動式の内視鏡を含む)などである。また、移動体500は、例えば、人による運転操作を介して進行する移動体や、人による運転操作を介さずに自動的に進行(自律進行)可能な移動体である。一例として、以下に移動体500が自律進行可能な四輪自動車である場合を説明する。
この移動体500は、電子装置100に加えて、動力制御部501、取得部502、動力部503を備える。また、出力部104は算出部114が作成した配置図を動力制御部501に送るものとする。
動力制御部501は、動力部502の駆動を指令する。より具体的には、動力制御部501は、出力部104から送られた配置図および取得部501から送られた情報に基づいて、移動体500が移動する方向、速度および加速度を決定し、この方向、速度および加速度を実現する動力部502の駆動を指令する。
この動力制御部501の指令によって、移動体500のアクセル量、ブレーキ量、操舵角などが制御される。例えば、動力制御部501は、障害物などの物体を避けて現在進行中の車線を保ち、かつ前方車両との車間距離を所定距離以上保つように移動体500の駆動の制御を行う。
動力部502は、移動体500に搭載された駆動デバイスである。動力部502は、例えば、エンジン、モータ、車輪、などである。動力部502は、動力制御部501の指令によって駆動し、移動体500を駆動させる。
取得部503は、自律進行に必要な各種情報を取得する。例えば、移動体500の位置情報、移動体500の周囲の画像、移動体500の周囲の移動体から送られる相対位置情報などである。取得部503は、これらの各種情報を取得するために、ミリ波レーダセンサ、音波によって物体を探知するソナーセンサ、超音波センサ、ステレオカメラ、単眼カメラ、有線又または無線による通信機などのうちから、任意の装置を含む。
なお、動力制御部501は本実施形態で説明したプロセッサなどで実装される。動力制御部501および取得部502を1チップ上で実装するようにしてもよいし、別々に実装するようにしてもよい。また、動力制御部501および取得部502を電子装置100の内部に組み込むようにしてもよい。この場合、動力制御部501は処理部110に組み込まれていてもよい。
以上説明したように、移動体500は、パルス光を出射して反射光を受光することで作成した、物体の配置を表す配置図に少なくとも基づいて、障害物などの物体を回避しつつ自律進行を行うことが可能である。
この適用例では自律進行可能な四輪自動車である場合を説明したが、移動体500の例に挙げた他の移動体であっても、動力部502が異なるが、同様に自律進行可能である。
例えば移動体500がドローンであれば、動力部502は羽根を回転させるモータおよび羽根の角度を調整するモータである。動力制御部501は、配置図および取得部503に基づいて、羽根を回転させるモータの回転数、羽根の角度を調整するモータの角度、およびモータの各加速度などを決定し、動力部502に指令する。動力部502が動力部501の指令に基づいて駆動することで、移動体500は自律進行が可能である。
例えば移動体500がロボットであれば、動力部502は腕部および脚部の少なくとも一方を旋回、回転、角度調整を行うモータである。この腕部は例えばロボットアームなどである。また、このロボットが先端可動式の内視鏡であれば、可動部がこの腕部に含まれるものとする。この脚部は例えば車輪および関節を有する下肢などであってもよい。動力制御部501は、配置図および取得部503に基づいて、腕部および脚部におけるモータの回転数、モータの角度、およびモータの各加速度などを決定し、動力部502に指令する。動力部502が動力部501の指令に基づいて駆動することで、移動体500は自律進行が可能である。
以上に、本実施形態、変形例、および適用例を説明したが、これらは組み合わせて行われるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態における電子装置および変形例における電子装置は、環境光の強度を計測し、ToFを算出するためのデータを生成する範囲を決定する。このようにすることで、環境光の影響を抑え、距離測定の精度を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100:電子装置
101:光源
102:受光部
103:記憶部
104:出力部
105:反射部
106:検出部
110:処理部
111:制御部
112:計測部
113:生成部
114:算出部
120:受光部
121:受光器
122:受光器
150:電子装置
160:電子装置
200:物体
200a〜g:物体
500:移動体
501:動力制御部
502:動力部
503:取得部

Claims (15)

  1. 距離を算出する電子装置であって、
    パルス光を出射する光源と、
    光を受光し、受光した光の強度を示す信号を出力する受光部と、
    前記受光部が受光した光のうち、パルス光が物体によって反射された反射光を含まない光の受光強度を推定し、
    前記受光強度に基づいて、光の強度を取得する時間範囲を決定し、
    前記受光強度および前記時間範囲に基づいて、前記光源よりパルス光が出射されてから、前記パルス光の反射光を含む光が前記受光部に受光されるまでの時間を決定し、前記時間に基づいて前記電子装置から前記物体までの距離を算出する処理部と、
    を備える、
    電子装置。
  2. 前記処理部は、前記受光強度に基づいて、受光した光が前記パルス光の反射光を含むか否かを判定するしきい値を決定し、
    前記計測部は、前記しきい値に基づいて、前記パルス光の反射光を含む光を判定し、前記時間を決定する、
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記処理部は、距離の計測対象である物体の反射率にさらに基づいて、前記しきい値を決定する、
    請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記しきい値は、指数減衰関数を含む、
    請求項2または3に記載の電子装置。
  5. 前記パルス光の一部を反射する反射部と、
    前記反射部によって反射された前記パルス光を検出し、前記処理部に通知する検出部をさらに備え、
    前記処理部は、前記通知に基づいて前記時間を決定する、
    請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電子装置。
  6. 前記処理部は、前記受光強度が第1強度、前記第1強度に対応する時間範囲が第1範囲であり、前記受光強度を前記第1強度より大きい第2強度と推定する場合、前記第2強度に対応する時間範囲である第2範囲を前記第1範囲よりも小さく決定する、
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子装置。
  7. 前記処理部は、距離の計測対象である物体における光の反射率にさらに基づいて、前記時間範囲を決定する、
    請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電子装置。
  8. 前記受光部は集光部を有し、
    前記処理部は、前記集光部を通過する光の減衰率にさらに基づいて、前記時間範囲を決定する、
    請求項1乃至7のいずれか1つに記載の電子装置。
  9. 前記受光部は、前記反射光を含む光を受光する第1受光部と、前記反射光を含まない光を受光する第2受光部を有する、
    請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電子装置。
  10. 前記受光部はアバランシェフォトダイオードを備え、前記アバランシェフォトダイオードが受光した光子数に基づいて前記信号を出力する、
    請求項1乃至9のいずれか1つに記載の電子装置。
  11. 前記信号を保持する記憶部をさらに備え、
    前記信号は時刻に対する光の強度を示す、
    請求項1乃至10のいずれか1つに記載の電子装置。
  12. 前記処理部は、前記時間および前記距離の少なくとも一方に基づいて、前記物体の座標を示す情報を含む配置図を作成する、
    請求項1乃至11のいずれか1つに記載の電子装置。
  13. 前記電子装置から前記物体までの距離を示す情報、前記パルス光が出射されてから前記反射光を含む光が受光されるまでの時間を示す情報、および前記配置図を含む情報のうち、少なくとも一方を出力する出力部をさらに備える、
    請求項1乃至12のいずれか1つに記載の電子装置。
  14. 前記配置図に基づいて、移動体の動力部に対する指令を決定する動力制御部をさらに備える、
    請求項12または13に記載の電子装置。
  15. 距離を算出する方法であって、
    パルス光を出射し、
    光を受光して受光した光の強度を示す信号を出力し、
    受光した光のうち、前記パルス光が物体によって反射された反射光を含まない光の受光強度を推定し、
    前記受光強度に基づいて、光の強度を取得する時間範囲を決定し、
    前記受光強度および前記時間範囲に基づいて、パルス光が出射されてから、前記パルス光の反射光を含む光が受光されるまでの時間を決定し、前記時間に基づいて前記電子装置から前記物体までの距離を算出する、
    方法。
JP2019050177A 2019-03-18 2019-03-18 電子装置および方法 Active JP7015801B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019050177A JP7015801B2 (ja) 2019-03-18 2019-03-18 電子装置および方法
US16/564,840 US20200300988A1 (en) 2019-03-18 2019-09-09 Electronic apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019050177A JP7015801B2 (ja) 2019-03-18 2019-03-18 電子装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020153706A true JP2020153706A (ja) 2020-09-24
JP7015801B2 JP7015801B2 (ja) 2022-02-03

Family

ID=72516120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019050177A Active JP7015801B2 (ja) 2019-03-18 2019-03-18 電子装置および方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20200300988A1 (ja)
JP (1) JP7015801B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114185057A (zh) * 2021-11-10 2022-03-15 华为技术有限公司 一种探测方法、装置和终端
WO2022186103A1 (ja) * 2021-03-02 2022-09-09 パイオニア株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
WO2022186099A1 (ja) * 2021-03-02 2022-09-09 パイオニア株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
CN114185057B (zh) * 2021-11-10 2024-05-17 华为技术有限公司 一种探测方法、装置和终端

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6970703B2 (ja) * 2019-03-18 2021-11-24 株式会社東芝 電子装置および方法
US11573302B2 (en) * 2019-10-17 2023-02-07 Argo AI, LLC LiDAR system comprising a Geiger-mode avalanche photodiode-based receiver having pixels with multiple-return capability

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05109845A (ja) * 1991-10-16 1993-04-30 Nec Corp 半導体装置
JPH07244154A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Mitsubishi Electric Corp 車両用レーダ装置
JPH08122435A (ja) * 1994-10-21 1996-05-17 Mitsubishi Electric Corp レーザ測距装置
JPH10253760A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Hamamatsu Photonics Kk 距離測定装置
JP2005156261A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Matsushita Electric Works Ltd レーザ測距装置
JP2005249742A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Omron Corp レーダ装置
JP2007225342A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Toyota Motor Corp 3次元測定装置及び3次元測定装置を搭載した自律移動装置
JP2010066199A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Denso Corp 物体検知装置
JP2012107984A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Denso Corp 距離測定装置、および距離測定プログラム
JP2013019684A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
JP2018040656A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 距離測定装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007046562A1 (de) * 2007-09-28 2009-04-02 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen eines Abstands mittels eines optoelektronischen Bildsensors
WO2010149593A1 (en) * 2009-06-22 2010-12-29 Toyota Motor Europe Nv/Sa Pulsed light optical rangefinder
US9869767B2 (en) * 2013-04-30 2018-01-16 Mitsubishi Electric Corporation Laser radar device
DE102017202353B4 (de) * 2017-02-14 2020-07-23 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung zur ermittlung eines abstands zu einem objekt und entsprechendes verfahren
WO2018176290A1 (en) * 2017-03-29 2018-10-04 SZ DJI Technology Co., Ltd. Light detection and ranging (lidar) signal processing circuitry

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05109845A (ja) * 1991-10-16 1993-04-30 Nec Corp 半導体装置
JPH07244154A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Mitsubishi Electric Corp 車両用レーダ装置
JPH08122435A (ja) * 1994-10-21 1996-05-17 Mitsubishi Electric Corp レーザ測距装置
JPH10253760A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Hamamatsu Photonics Kk 距離測定装置
JP2005156261A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Matsushita Electric Works Ltd レーザ測距装置
JP2005249742A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Omron Corp レーダ装置
JP2007225342A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Toyota Motor Corp 3次元測定装置及び3次元測定装置を搭載した自律移動装置
JP2010066199A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Denso Corp 物体検知装置
JP2012107984A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Denso Corp 距離測定装置、および距離測定プログラム
JP2013019684A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
JP2018040656A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 距離測定装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022186103A1 (ja) * 2021-03-02 2022-09-09 パイオニア株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
WO2022186099A1 (ja) * 2021-03-02 2022-09-09 パイオニア株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
CN114185057A (zh) * 2021-11-10 2022-03-15 华为技术有限公司 一种探测方法、装置和终端
CN114185057B (zh) * 2021-11-10 2024-05-17 华为技术有限公司 一种探测方法、装置和终端

Also Published As

Publication number Publication date
JP7015801B2 (ja) 2022-02-03
US20200300988A1 (en) 2020-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7015801B2 (ja) 電子装置および方法
JP7015802B2 (ja) 電子装置および方法
JP6970703B2 (ja) 電子装置および方法
WO2020014313A1 (en) Camera-gated lidar system
JP2023516654A (ja) 固体LiDARのためのノイズフィルタリングシステムおよび方法
JP5955458B2 (ja) レーザレーダ装置
JP4940458B2 (ja) 物体検出装置
KR20220024177A (ko) 적응형 다중 펄스 lidar 시스템
CN112639509B (zh) 一种雷达功率控制方法及装置
US20160299229A1 (en) Method and system for detecting objects
WO2023083198A1 (zh) 一种回波信号的处理方法、装置、设备及存储介质
US20230065210A1 (en) Optical distance measuring device
WO2020124318A1 (zh) 调整扫描元件运动速度的方法及测距装置、移动平台
WO2020142939A1 (zh) 回波信号处理方法、设备及存储介质
CN114612598A (zh) 一种点云的处理方法、装置及激光雷达
US20210255289A1 (en) Light detection method, light detection device, and mobile platform
WO2020142941A1 (zh) 一种光发射方法、装置及扫描系统
US20220075038A1 (en) Apparatus and methods for long range, high resolution lidar
JP2021021639A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体及び検出システム
KR102664396B1 (ko) 라이다 장치 및 그 동작 방법
JP7310587B2 (ja) 測距装置、測距方法、および測距プログラム
JP2020034454A (ja) 信号処理装置
CN111727383A (zh) 雨量测量方法、探测装置、可读存储介质
KR102565413B1 (ko) 차량유도장치 및 차량유도방법
US20220075036A1 (en) Range estimation for lidar systems using a detector array

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190603

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20190617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190603

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220124