JP2020153310A - 可変バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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勝 山崎
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Taizo Miyazaki
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Kenji Ariga
健司 有賀
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Junji Yamanaka
淳史 山中
肇 寺崎
Hajime Terasaki
肇 寺崎
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Masayuki Saruwatari
匡行 猿渡
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Abstract

【課題】高速な応答と低消費電力を同時に実現させることが可能な可変バルブタイミング制御装置を提供する。【解決手段】モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、第1の制御系と、第2の制御系と、少なくとも第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、第1の制御系の出力と第2の制御系の出力の和によりモータを制御し、少なくとも第2の制御系は内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じてその出力を定め、制御値調整部は差分が大きいときに第2の制御系の出力に付与する重みを大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングを可変する可変バルブタイミング制御装置に関するものである。
車両に搭載される内燃機関においては、出力向上、燃費節減、排気エミッション低減等を目的として、吸気バルブや排気バルブのバルブタイミングを可変する可変バルブタイミング装置を採用したものが増加しつつある。
また近年の可変バルブタイミング装置では、従来の油圧式に代わり、特許文献1に例示したようにモータの駆動力で位相可変機構を駆動してクランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させてバルブタイミングを変化させるモータ駆動方式の可変バルブタイミング装置が開発されている。
特許第4066366号
油圧式から電動式に変更されたことに伴い、自動車用エンジンのバルブタイミングを変更する可変バルブタイミング装置は,エンジンの燃焼制御のさらなる環境対応のため,今まで以上により高速な応答が求められるが,それ自体の消費エネルギーも環境性能向上のため低くすることが求められている。
この要求は、俊敏な動作が要求される場面における消費エネルギーを度外視した高速応答を実現する制御系と、通常の緩やかな運転における環境性能重視を実現する制御系との間での対比を明確にし、メリハリの利いた運転とすることを意味しているが、然るに従来の可変バルブタイミング制御装置は、2つの制御系の間での特にゲインを相違させることができないものであった。
このことから本発明においては、高速な応答と低消費電力を同時に実現させることが可能な可変バルブタイミング制御装置を提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては、「モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、第1の制御系と、第2の制御系と、少なくとも第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、第1の制御系の出力と第2の制御系の出力の和によりモータを制御し、少なくとも第2の制御系は内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じてその出力を定め、制御値調整部は差分が大きいときに第2の制御系の出力に付与する重みを大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。」のようにしたものである。
また本発明においては、「モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じた積分制御によりその出力を定める第1の制御系と、内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じた比例制御によりその出力を定める第2の制御系と、第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、第1の制御系の出力と第2の制御系の出力の和により前記モータを制御し、制御値調整部は差分が大きいときに第2の制御系の出力に付与する重みを大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。」のようにしたものである。
また本発明においては、「モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、内燃機関の回転速度に追従してその出力を定める第1の制御系と、内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じた比例制御によりその出力を定める第2の制御系と、第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、第1の制御系の出力と第2の制御系の出力の和によりモータを制御し、制御値調整部は差分が大きいときに第2の制御系の出力に付与する重みを大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。」のようにしたものである。
また本発明においては、「モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、内燃機関の回転速度に追従してその出力を定める速度追従制御系と、内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じてその出力を定める位置制御系と、位置制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、速度追従制御系の出力と位置制御系の出力の和によりモータを制御し、制御値調整部は差分が大きいときに位置制御系の出力に付与する重みを大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。」のようにしたものである。
高速な応答と低消費電力を同時に実現させることが可能な可変バルブタイミング制御装置を提供することができる。
電動式の可変バルブタイミング制御装置を適用するシステム全体の概要を示す図。 本発明に係る可変バルブタイミング制御装置の制御対象である可変バルブタイミング装置18の概略構成例を示す図。 本発明の可変バルブタイミング制御装置1を構成する考え方を説明するための図。 制御系C内を緩変化制御系5aと急変化制御系5bに区分するための考え方を示した図。 図3に示した制御値調整部6の構成例を示す図。 図3に示した制御値調整部6の他の構成例を示す図。 図4の区分その2の上段に示した構成事例を示す図。 図4の区分その3に示した構成事例を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
最初に電動式の可変バルブタイミング制御装置を適用するシステム全体の概要について、図1を参照して説明する。
図1において、内燃機関であるエンジン11は、クランク軸12からの動力がタイミングチェーン13(又はタイミングベルト)により各スプロケット14、15を介して吸気側カム軸16と排気側カム軸17とに伝達されるようになっている。また、吸気側カム軸16側には、モータ駆動式の可変バルブタイミング装置18が設けられている。この可変バルブタイミング装置18によってクランク軸12に対する吸気側カム軸16の回転位相(カム軸位相)を可変することで、吸気側カム軸16によって開閉駆動される吸気バルブ(図示せず)のバルブタイミングを可変するようになっている。
また、吸気側カム軸16の外周側には、所定のカム角毎にカム角信号を出力するカム角センサ19が取り付けられている。一方、クランク軸12の外周側には、所定のクランク角毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ20が取り付けられている。
本発明に係る可変バルブタイミング制御装置の制御対象である可変バルブタイミング装置18の概略構成例を図2に示す。可変バルブタイミング装置18の位相可変機構21は、吸気側カム軸16と同心状に配置された内歯付きのアウタギヤ22(第1の回転部材)と、このアウタギヤ22の内周側に同心状に配置された外歯付きのインナギヤ23(第2の回転部材)と、これらアウタギヤ22とインナギヤ23との間に配置されて両者に噛み合う遊星ギヤ24(位相可変部材)とから構成されている。アウタギヤ22は、クランク軸12と同期して回転するスプロケット14と一体的に回転するように設けられ、インナギヤ23は、吸気側カム軸16と一体的に回転するように設けられている。また、遊星ギヤ24は、アウタギヤ22とインナギヤ23に噛み合った状態でインナギヤ23の回りを円軌道を描くように旋回することで、アウタギヤ22の回転力をインナギヤ23に伝達する役割を果たすと共に、インナギヤ23の回転速度(吸気側カム軸16の回転速度)に対する遊星ギヤ24の旋回速度(公転速度)を変化させることで、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相(カム軸位相)を調整するようになっている。
一方、エンジン11には、遊星ギヤ24の旋回速度を可変するためのモータ26が設けられている。このモータ26の回転軸27は、吸気側カム軸16、アウタギヤ22及びインナギヤ23と同軸上に配置され、このモータ26の回転軸27と遊星ギヤ24の支持軸25とが、径方向に延びる連結部材28を介して連結されている。これにより、モータ26の回転に伴って、遊星ギヤ24が支持軸25を中心に回転(自転)しながらインナギヤ23の外周の円軌道を旋回(公転)できるようになっている。また、モータ26には、モータ26の回転速度RM(回転軸27の回転速度)を検出するモータ回転速度センサ29(図1参照)が取り付けられている。
この可変バルブタイミング装置18は、モータ26の回転速度RMを吸気側カム軸16の回転速度RCに一致させて、遊星ギヤ24の公転速度をインナギヤ23の回転速度(アウタギヤ22の回転速度)に一致させると、アウタギヤ22とインナギヤ23との回転位相の差が現状維持されて、バルブタイミング(カム軸位相)が現状維持されるようになっている。
そして、吸気バルブのバルブタイミングを進角する場合には、モータ26の回転速度RMが吸気側カム軸16の回転速度RCよりも速くなるようにモータ26の回転速度RMを制御して、遊星ギヤ24の公転速度をインナギヤ23の回転速度よりも速くする。これにより、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相が進角されて、バルブタイミング(カム軸位相)が進角される。
一方、吸気バルブのバルブタイミングを遅角する場合には、モータ26の回転速度RMが吸気側カム軸16の回転速度RCよりも遅くなるようにモータ26の回転速度RMを制御して、遊星ギヤ24の公転速度をインナギヤ23の回転速度よりも遅くする。これにより、アウタギヤ22に対するインナギヤ23の回転位相が遅角されて、バルブタイミングが遅角される。
前述した各種センサの出力は、エンジン制御回路(電子制御装置ECU)30に入力される。このECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、そのROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁(図示せず)の燃料噴射量や点火プラグ(図示せず)の点火時期を制御する。
なお本発明の可変バルブタイミング制御装置が適用されるシステム構成が上記に限定されないことは言うまでもない。要は可変バルブタイミング装置18が電動化されていればよい。
図1の可変バルブタイミング制御装置1は、いわゆるECU(電子制御装置)内に機能的に組み込まれ、あるいはECUからの目標信号に応じて個別に構成される形式で設置されている。
本発明の目的である高速な応答と低消費電力を同時に実現させることができる可変バルブタイミング制御装置1を構成するにあたり、図1の可変バルブタイミング制御装置1の入力信号Si、検出信号Sd、制御系Cなどは、以下のように定義される。
図3は、本発明の可変バルブタイミング制御装置1を構成する考え方を説明するための図である。この図3において、まず入力信号Siは、変換角目標値2(バルブタイミングの位置目標)であり、これはETCの一定の制御周期ごとに与えられるデジタル信号である。ここで変換角目標値2は、車両速度指令に対応して緩やかに増減し、あるいは一定を保持する緩変化成分2aと、前回制御周期での値から大幅に増減する急変化成分2bを含んで構成されている。図3では、変換角目標値2が緩やかに増減し、あるいは一定を保持する期間について記号2aで表記し、大きく変動する時期について記号2bとして表記している。検出信号Sdは、変換角(バルブタイミングの実位置)であり、変換角目標値2と変換角3の差分4が導出される。
制御系Cは、2組の調節器として例えば、比例積分微分制御(以下PID制御という)系を備え、その一方は緩変化成分2aに応動する緩変化制御系5aであり、他方は急変化成分2bに応動する急変化制御系5bとされる。また制御系は変換角目標値2と変換角3の差分4に応じて緩変化制御系5aの出力と急変化制御系5bの出力に重みづけする制御値調整部6を備える。なお2つの制御系の出力は合成後に可変バルブタイミング装置18のモータ26に与えられる。
上記構成により、急変化制御系5bは急変化成分2bに応動し、かつその出力として重みの高い信号(制御ゲインが高い)が与えられる結果、メリハリの利いた制御が可能となる。
図4は、制御系C内を緩変化制御系5aと急変化制御系5bに区分するための考え方を示した図であり、緩変化制御系5aと急変化制御系5bの構成内容を記述している。
区分の1は緩変化制御系5aと急変化制御系5bの調節器(図4ではPIDと表示)の前段にそれぞれローパスフィルタLPFとハイパスフィルタHPFを介して変換角目標値2と変換角3の差分4をそれぞれに入力するものであり、これにより緩変化制御系5aは緩変化成分2aに応動し、急変化制御系5bは急変化成分2bに応動するものとすることができる。
図4の区分2は比例積分微分制御(以下PID制御という)系の調節器に着目したものであり、ここでは緩変化制御系5a側を積分機能重視で構成し、急変化制御系5bを比例微分機能重視で構成する。あるいは、緩変化制御系5a側の比例ゲインを大きく、かつ積分を小さくすることで実質的にハイパスフィルタHPFの機能を備え、急制御系5b側の比例ゲインを小さく、かつ積分を大きくすることで、実質的にローパスフィルタLPFの機能を備えるものである。
図4の区分3は、応動の遅い外部信号として例えばエンジン回転数を用いることである。
本発明によれば、図4のいずれかの採用により緩変化制御系5aと急変化制御系5bを構成することができる。なお図4の各種制御系において、変換角目標値2と変換角3の差分4を入力とする調節機能は、可変バルブタイミング装置18における位置制御系を構成したものである。また図4の各種制御系において、エンジン回転側を入力とする調節機能は、速度追従制御系を構成したものである。また変換角目標値2(位置目標値)に対して、モデル規範制御を行うのがよい。
図4の区分の構成において、急変化制御系5b(位置制御系)は高速な応答のためのハイゲイン制御(消費電力大)、緩変化制御系5a(速度追従制御系)は低消費電力のためのローゲイン制御を行うものであり、本発明はこれら制御系間の切り替えをスムーズに行ったものということができる。
図5は、図3に示した制御値調整部6の構成例を示す図である。図示の例では制御値調整部6は、変換角目標値2と変換角3の差分4に対する、緩変化制御系5aと急変化制御系5bに与える重みをテーブル形式で備えたものである。ここでは、変換角目標値2と変換角3の差分4の絶対値が大きいほど緩変化制御系5aに与える重みKaを小さくし、急変化制御系5bに与える重みKbを大きくする。
この結果、差分が大きく表れる過渡変化状態において、急変化制御系5bの出力が大きく現れて緩変化制御系5aの出力が小さく現れるように調整される。また差分について変動がない、あるいは少ない安定状態においては、緩変化制御系5aの出力が大きく現れて急変化制御系5bの出力が小さく現れるように調整される。
図6は、図3に示した制御値調整部6の他の構成例を示す図である。図6では、2組の制御値調整部6a,6bを備え、一方の制御値調整部6aは図5のように構成して、2組の重みKa1、Kb1を与える。他方の制御値調整部6aもまた重みをテーブル形式で設定するものであるが、ここではテーブルを参照する要因(入力)をエンジン速度とする。
ここでは、エンジン速度が高いほど緩変化制御系5a側の重みKa2を大きくし、急変化制御系5b側の重みKb2を小さい値とする。このようにする理由は、以下のようである。まずエンジン速度が高いときには摩擦が大きくなり、速度制御が追従しなくなり、位置制御がこれを補うべく作用して電力消費が大きくなる傾向になる。図6の方式によれば、速度制御が追従しやすくなるので、電力消費を抑えることができる。
そのうえで最終的には、重みKa1とKa2からKaを決定し、重みKb1とKb2からKbを決定していく。図6によれば、過渡的な変動が出力に反映されるにとどまらず、高回転運転時と低回転運転時で制御への反映度合いを可変とすることができる。
上記定義に従う本発明の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置の具体的な回路構成例について以下説明する。図7は、図4の区分その2の上段に示した構成事例である。緩変化制御系5aは変換角目標値2と変換角3を入力し、その差分4に対して比例積分制御系を構成する。また急変化制御系5bは変換角目標値2と変換角3を入力し、その差分4に対して比例微分制御系を構成する。
また緩変化制御系5aと急変化制御系5bは、調節機能後段に増幅器7a、7bを含み、制御値調整部6の与える重みを付与する。制御値調整部6は、変換角目標値2と変換角3の差分4を入力とする図5、図6に例示したテーブル形式の重み決定機能である。
なお重みを付与するにあたりこの実現策としては種々の手法が考えられ、本発明はそのいずれであってもよい。例えば入力偏差を調整する、比例ゲインを調整する、調節器の出力を調整するなどで対応が可能である。また調整するに際し、加減算すること、あるいは乗除算することで対応することができる。
図7の構成は、急変化成分2bに対する応答の速い制御として比例微分制御、緩変化成分2aに対する応答の遅い制御として積分制御を用いたものであるが、変換角目標値2と実変換角3の差分4が大きい場合には積分を停止しても良い。
図8は、図4の区分その3に示した構成事例である。緩変化制御系5aは遅い入力信号としてエンジン回転速度を入力し、例えばエンジン回転速度の変化率に応じて調節器出力を決定し、あるいは,変換角目標値の変化率に応じて調節器出力を決定することで速度追従制御系を構成する。また急変化制御系5bは図7と同じく比例積分微分的な調節機能のものとする。
図8の構成事例は、低消費電力の速度制御系(緩変化制御系5a)と高応答の位置制御系(急変化制御系5b)を並列化し両者の演算結果に重みをつけて合算することで、高応答と,低消費電力を両立させたものである。この構成は、より詳細には、速度追従制御系と位置制御系を並列に配置すること、速度追従系はフィードフォワード制御とすること、速度追従制御系の演算結果と位置制御系の演算結果に重みをつけて加算すること、重みは変換角目標値と実変換角の状態に応じて決定することにより実現されている。
図7、図8の構成に代表される、図4の基本構成の考え方を踏襲する本発明の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置によれば、重みを調整することで,高応答と,低消費電力を両立することができる。
この効果が生じる物理的なメカニズムは、可変バルブタイミング制御装置の変換角を変換する場合は,高応答で消費電力の大きい位置制御系(急変化制御系5b)を主に使用し,可変バルブタイミング制御装置の変換角を変換しない場合は,低消費電力である速度制御系(緩変化制御系5a)を主に使用することの組み合わせにより,高応答と低消費電力を両立させるものである。
別な言い方をすると、バルブタイミングを変更する際には位置制御系を優位にして高応答を実現し、バルブタイミングを変更しない際には速度追従制御系を優位にして低消費電力を実現する。これらの切り替えにより、高速な応答と低消費電力を同時に実現できる。
本実施形態では可変バルブタイミング制御装置1は電子制御装置ECU内に組み込まれるが、それに限られず、例えば電子制御装置ECUと別個のコントロールユニットに組み込まれても良い。この場合、電子制御装置ECUから変換角目標値2、変換角3、エンジン速度などを受信しても良いし、変換角3、エンジン速度などについてそれぞれを検出するセンサから受信しても良い。
1:可変バルブタイミング制御装置
2:変換角目標値
2a:緩変化成分
2b:急変化成分
3:変換角
4:変換角目標値と変換角の差分
5a:緩変化制御系5a
5b:急変化制御系
6:制御値調整部
7a,7b:増幅器
18:可変バルブタイミング装置

Claims (12)

  1. モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、
    第1の制御系と、第2の制御系と、少なくとも前記第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、前記第1の制御系の出力と前記第2の制御系の出力の和により前記モータを制御し、
    前記第2の制御系は前記内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じてその出力を定め、前記制御値調整部は前記差分が大きいときに前記第2の制御系の出力に付与する重みを、前記差分が小さいときの重みに対して大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記第1の制御系は前記内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じてその出力を定めることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記第1の制御系は前記内燃機関の回転速度に応じてその出力を定めることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  4. 請求項3に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記第1の制御系は、前記内燃機関の回転速度の変化率に応じて調節器出力をその出力を定めることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記制御値調整部は前記第1の制御系の出力に重みを付与し、前記差分が大きいときに前記第1の制御系の出力に付与する重みを、前記差分が小さいときの重みに対して小さくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  6. 請求項2に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記第1の制御系は、前記変換角目標値の緩変化成分に応動し、前記第2の制御系は、前記変換角目標値の急変化成分に応動する制御系であることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  7. 請求項5に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記制御値調整部は、その重みが前記内燃機関の回転速度に応じて変更されることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  8. 請求項7に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記制御値調整部は、前記第1の制御系の出力に付与する重みを、前記内燃機関の回転速度が遅いときの重みに対して、前記内燃機関の回転速度が速いときの重みを大きくする
    ことを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  9. 請求項8に記載の可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記制御値調整部は、前記第2の制御系の出力に付与する重みを、前記内燃機関の回転速度が遅いときの重みに対して、前記内燃機関の回転速度が速いときの重みを小さくする
    ことを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  10. モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じた積分制御によりその出力を定める第1の制御系と、前記内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じた比例制御によりその出力を定める第2の制御系と、前記第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、前記第1の制御系の出力と前記第2の制御系の出力の和により前記モータを制御し、
    前記制御値調整部は前記差分が大きいときに前記第2の制御系の出力に付与する重みを、前記差分が小さいときの重みに対して大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  11. モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記内燃機関の回転速度に追従してその出力を定める第1の制御系と、前記内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じた比例制御によりその出力を定める第2の制御系と、前記第2の制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、前記第1の制御系の出力と前記第2の制御系の出力の和により前記モータを制御し、
    前記制御値調整部は前記差分が大きいときに前記第2の制御系の出力に付与する重みを、前記差分が小さいときの重みに対して大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
  12. モータを用いて内燃機関のバルブのタイミングを変更する可変バルブタイミング制御装置であって、
    前記内燃機関の回転速度に追従してその出力を定める速度追従制御系と、前記内燃機関のバルブの変換角目標値と実変換角の差分に応じてその出力を定める位置制御系と、前記位置制御系の出力に重みを付与する制御値調整部とを備えて、前記速度追従制御系の出力と前記位置制御系の出力の和により前記モータを制御し、
    前記制御値調整部は前記差分が大きいときに前記位置制御系の出力に付与する重みを、前記差分が小さいときの重みに対して大きくすることを特徴とする可変バルブタイミング制御装置。
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