JP2020153043A - 染色方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、ラバー調色付捺染剤にラメを入れ、生地にブリントしたラメ入り色付き捺染剤の表面を摩擦して、ラメ表面の色付捺染剤を取り省き、色付捺染剤の色も損わずに色付けしても表面から見える様に綺麗に残り、ラメも綺麗に輝く技術が提案されている(特許文献1参照)。
本発明は専門メーカーにより製品レベルで完成された具体的なノウハウ(調合など)が詰まった手法であり、従来技術では実現できなかった染色方法を確立したものである。
木綿に対して捺染により、顔料のラメを生地の表面に残し、染料により生地の裏面を染める染色方法であって、
生地に染色する図柄の線の太さは1mm以上で下絵を作成する工程と、
下絵にもとづいて作成した80乃至90メッシュの型を型枠に貼り付ける工程と、
以下の割合で、染料と顔料を混ぜ合わせて調合する工程と、
(a)染料、重曹、尿素、水、糊の全量で1リットルとなるように、
(1)染料1〜30gの場合、重曹10g、尿素40g、水380〜400g、糊520〜550gの割合で調合し、(2)染料31〜50gの場合、重曹15g、尿素45g、水400〜420g、糊500〜520gの割合で調合し、(3)染料51〜100gの場合、重曹20g、尿素50g、水430〜450g、糊450〜500gの割合で調合し、
(b)ラメ250〜350g、バインダ―1,000g、リアクタントは、(1)染料1〜30gの場合30g、(2)染料31〜50gの場合50g、(3)染料51〜100gの場合80gの割合で調合し、
生地の上に型を置き、スキージで混ぜ合わされた染料と顔料を捺しつけるようにして染色を実施する工程と、
生地を室温20℃以下かつ湿度40%以上で乾燥させる工程と、
生地を蒸し窯で蒸す工程と、
生地を通常の捺染より短い時間で洗濯する工程と、
生地を再び乾燥させる工程と、
仕立てやアイロンを実施する工程と
を有する。
ここでは、いわゆる捺染(染料のみが目を通過して裏面にまわる)を前提とする。捺染では、顔料(ラメ)は粒が大きく生地に染み込まないため生地の上(表面)に残る一方、染料は生地に染み込むため下(裏面)に色が出てくる、という原理を利用して、両面の違いを作り出す。
顔料(ラメ)は、金ラメには金粉(HRSタイプ)を用い、銀ラメにはアルミペーストを用いる。
また、木綿専用の染料を用いるため、生地は「木綿」を前提とする。
なお、通常の捺染による染色方法と比較して、本発明では、染料として1.5倍〜2倍の染料の粉が必要となる。同様に、水の量は1.2倍〜1.5倍必要となる。また、糊は固めのものを季節により変更して使用する。
図2(a)に示すように、染料、重曹、尿素、水、糊の全量(溶ける分も含めて)で1リットルとなるように、水と糊で分量を調整する。なお、重曹や尿素は反応染料に必要な基本材料であり、尿素は反応性染料の蒸し固着、捺染糊の蒸し固着時の染料溶解剤となる。
染料1〜30gの場合、重曹10g、尿素40g、水380〜400g、糊520〜550gの割合で調合する。
染料31〜50gの場合、重曹15g、尿素45g、水400〜420g、糊500〜520gの割合で調合する。
染料51〜100gの場合、重曹20g、尿素50g、水430〜450g、糊450〜500gの割合で調合する。
図2(b)に示すように、ラメ250〜350g、バインダ―1,000g、リアクタントは、染料1〜30gの場合30g、染料31〜50gの場合50g、染料51〜100gの場合80gの割合で調合する。
ラメは図柄(模様)の面積や季節により量を変更して使用する。なお、リアクタントは水性バインダーに添加して使用する架橋剤であり、耐洗濯・耐ドライクリーニング(石油系)の堅牢度向上剤となる。
木綿の目の粗さよりも顔料のラメの粒が大きいため、通過できずに、生地の表面に顔料のラメは留まり、一方、染料は木綿の目の隙間を通過できる大きさのため、通過して染み込み、生地の裏面を着色する。
一例として、手ぬぐい等になる生地の大きさは縦35cm、横120cmを前提として、図柄(模様)は約3cm四方の幅約2mmの×模様と〇模様が連続して配置されるものとする(図3参照)。表面は銀ラメとして、裏面は青色とする。
(a)染料
青色:ブルーR70g+ターキスG(133)20g、重曹20g、尿素50g、水440g、糊490g
(b)顔料
銀ラメ:アルミペースト300g、バインダー・ブロンズ1,000g、リアクタント80g
染色時・乾燥時の室温は常温の20℃である。
2 ラメ(表面)
3 染色(裏面)
木綿に対して捺染により、金属粉のみを生地の表面に残し、染料のみにより生地の裏面を染める染色方法であって、
生地に染色する図柄の線の太さは2mmで下絵を作成する工程と、
下絵にもとづいて作成した80乃至90メッシュの型を型枠に貼り付ける工程と、
以下の割合で、染料と顔料を混ぜ合わせて調合する工程と、
(a)染料、重曹、尿素、水、糊の全量で1リットルとなるように、
(1)染料1〜30gの場合、重曹10g、尿素40g、水380〜400g、糊520〜550gの割合で調合し、(2)染料31〜50gの場合、重曹15g、尿素45g、水400〜420g、糊500〜520gの割合で調合し、(3)染料51〜100gの場合、重曹20g、尿素50g、水430〜450g、糊450〜500gの割合で調合し、
(b)金属粉250〜350g、バインダ―1,000g、リアクタントは、(1)染料1〜30gの場合30g、(2)染料31〜50gの場合50g、(3)染料51〜100gの場合80gの割合で調合し、
生地の上に型を置き、スキージで混ぜ合わされた染料と顔料を捺しつけるようにして染色を実施する工程と、
生地を室温20℃以下かつ湿度40%以上で乾燥させる工程と、
生地を蒸し窯で蒸す工程と、
生地を通常の捺染より短い時間で洗濯する工程と、
生地を再び乾燥させる工程と、
仕立てやアイロンを実施する工程と
を有する。
Claims (1)
- 木綿に対して捺染により、顔料のラメを生地の表面に残し、染料により前記生地の裏面を染める染色方法であって、
前記生地に染色する図柄の線の太さは1mm以上で下絵を作成する工程と、
前記下絵にもとづいて作成した80乃至90メッシュの型を型枠に貼り付ける工程と、
以下の割合で、前記染料と前記顔料を混ぜ合わせて調合する工程と、
(a)前記染料、重曹、尿素、水、糊の全量で1リットルとなるように、
(1)前記染料1〜30gの場合、前記重曹10g、前記尿素40g、前記水380〜400g、前記糊520〜550gの割合で調合し、(2)前記染料31〜50gの場合、前記重曹15g、前記尿素45g、前記水400〜420g、前記糊500〜520gの割合で調合し、(3)前記染料51〜100gの場合、前記重曹20g、前記尿素50g、前記水430〜450g、前記糊450〜500gの割合で調合し、
(b)前記ラメ250〜350g、バインダ―1,000g、リアクタントは、(1)前記染料1〜30gの場合30g、(2)前記染料31〜50gの場合50g、(3)前記染料51〜100gの場合80gの割合で調合し、
前記生地の上に前記型を置き、スキージで混ぜ合わされた前記染料と前記顔料を捺しつけるようにして前記染色を実施する工程と、
前記生地を室温20℃以下かつ湿度40%以上で乾燥させる工程と、
前記生地を蒸し窯で蒸す工程と、
前記生地を通常の前記捺染より短い時間で洗濯する工程と、
前記生地を再び乾燥させる工程と、
仕立てやアイロンを実施する工程と
を有する染色方法。
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